JP2002195276A - 転がり軸受 - Google Patents
転がり軸受Info
- Publication number
- JP2002195276A JP2002195276A JP2000398340A JP2000398340A JP2002195276A JP 2002195276 A JP2002195276 A JP 2002195276A JP 2000398340 A JP2000398340 A JP 2000398340A JP 2000398340 A JP2000398340 A JP 2000398340A JP 2002195276 A JP2002195276 A JP 2002195276A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing
- lubricating film
- rolling
- rolling element
- ball bearing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 軸受使用中の騒音を低くするとともに、長期
間にわたって安定的に潤滑が可能な軸受を提供する。 【解決手段】 本発明の転がり軸受は、軌道輪または転
動体14の少なくとも一方が鋼材からなり、鋼材である
軌道輪の軌道面または転動体表面の少なくとも一方にA
gからなる潤滑膜16BとPbからなる潤滑膜16Aと
を積層して成膜し、Agの潤滑膜16Bの膜厚が0.1
〜0.2μmであり、Pbの潤滑膜の膜厚16Aが0.
1〜0.5μmである。
間にわたって安定的に潤滑が可能な軸受を提供する。 【解決手段】 本発明の転がり軸受は、軌道輪または転
動体14の少なくとも一方が鋼材からなり、鋼材である
軌道輪の軌道面または転動体表面の少なくとも一方にA
gからなる潤滑膜16BとPbからなる潤滑膜16Aと
を積層して成膜し、Agの潤滑膜16Bの膜厚が0.1
〜0.2μmであり、Pbの潤滑膜の膜厚16Aが0.
1〜0.5μmである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転がり軸受に関
し、詳しくは、回転陽極X線管、真空蒸着装置等の真
空、高温の環境下で使用される装置、あるいは宇宙空間
において使用される軸受に形成された潤滑膜に特徴を有
する転がり軸受に関する。
し、詳しくは、回転陽極X線管、真空蒸着装置等の真
空、高温の環境下で使用される装置、あるいは宇宙空間
において使用される軸受に形成された潤滑膜に特徴を有
する転がり軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】真空、高温の環境下で使用される転がり
軸受においては、潤滑剤やグリース等が使用できないた
め、外輪および内輪等の軌道輪に形成され転動体と摺接
する軌道面、転動体表面、保持器の転動体を収納するポ
ケット面の少なくともいずれかに軟質金属からなる潤滑
膜を被覆することが知られている。こうした潤滑膜の軟
質金属としては、銀(以下Ag)や鉛(以下Pb)が知
られている。例えば、AgとPbとからなる潤滑膜を採
用した回転陽極X線管等の転がり軸受においては、雰囲
気温度が400〜500℃で使用された際に、Agは固
体の状態で、Pbは溶融した状態で潤滑作用を行なうよ
うになる。このような雰囲気温度では、溶融した状態で
潤滑作用を行なうPbはAgに比べ騒音面で優れてい
る。
軸受においては、潤滑剤やグリース等が使用できないた
め、外輪および内輪等の軌道輪に形成され転動体と摺接
する軌道面、転動体表面、保持器の転動体を収納するポ
ケット面の少なくともいずれかに軟質金属からなる潤滑
膜を被覆することが知られている。こうした潤滑膜の軟
質金属としては、銀(以下Ag)や鉛(以下Pb)が知
られている。例えば、AgとPbとからなる潤滑膜を採
用した回転陽極X線管等の転がり軸受においては、雰囲
気温度が400〜500℃で使用された際に、Agは固
体の状態で、Pbは溶融した状態で潤滑作用を行なうよ
うになる。このような雰囲気温度では、溶融した状態で
潤滑作用を行なうPbはAgに比べ騒音面で優れてい
る。
【0003】しかしながら、軸受を構成する部材を鋼材
とした場合には、溶融したPbの鋼材に対する濡れ性が
悪く、軌道輪の軌道面、転動体表面、保持器のポケット
面等の被覆箇所に溶融したPbが膜状に保持されにく
い。すると、軸受の使用経過にともなって、この被覆箇
所から溶融したPbが剥がれてしまい、転動体と摺接す
る軸受の摺接箇所に潤滑剤が供給されなくなるため、軸
受構成要素間での潤滑作用が低下し、鋼材同士が接触し
た際に凝着し易くなる。
とした場合には、溶融したPbの鋼材に対する濡れ性が
悪く、軌道輪の軌道面、転動体表面、保持器のポケット
面等の被覆箇所に溶融したPbが膜状に保持されにく
い。すると、軸受の使用経過にともなって、この被覆箇
所から溶融したPbが剥がれてしまい、転動体と摺接す
る軸受の摺接箇所に潤滑剤が供給されなくなるため、軸
受構成要素間での潤滑作用が低下し、鋼材同士が接触し
た際に凝着し易くなる。
【0004】以上のような問題を解決するために特開平
7−190067号公報には、内外輪および転動体が鋼
材から形成され、転動体の表面には、最下層にすず(S
n)、中間層にAg、最上層にPbの三層からなる潤滑
膜が被覆されている転がり軸受が提案されている。この
ような構成の転がり軸受においては、転がり軸受が高温
の雰囲気中で使用されると、最上層であるPbおよび最
下層であるSnが溶融混合した状態において、中間層で
あるAgが混在されることになる。この溶融混合した状
態では、AgがPb−Sn合金と鋼材との間のバインダ
ー(結合剤)となるため、溶融した潤滑剤が転動体の表
面や内外輪の軌道面に対しての適度な濡れ性を確保す
る。すなわち、転動体自身あるいは転動体から溶融混合
した潤滑剤が内外輪の軌道面へ転移されて、そこで膜状
に保持され易くなるので、転動体と内外輪の軌道面との
接触部位が安定的に潤滑される。
7−190067号公報には、内外輪および転動体が鋼
材から形成され、転動体の表面には、最下層にすず(S
n)、中間層にAg、最上層にPbの三層からなる潤滑
膜が被覆されている転がり軸受が提案されている。この
ような構成の転がり軸受においては、転がり軸受が高温
の雰囲気中で使用されると、最上層であるPbおよび最
下層であるSnが溶融混合した状態において、中間層で
あるAgが混在されることになる。この溶融混合した状
態では、AgがPb−Sn合金と鋼材との間のバインダ
ー(結合剤)となるため、溶融した潤滑剤が転動体の表
面や内外輪の軌道面に対しての適度な濡れ性を確保す
る。すなわち、転動体自身あるいは転動体から溶融混合
した潤滑剤が内外輪の軌道面へ転移されて、そこで膜状
に保持され易くなるので、転動体と内外輪の軌道面との
接触部位が安定的に潤滑される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た構成の転がり軸受においては、溶融したPbと鋼材と
のバインダーとして作用するAgによって、鋼材に対す
る溶融Pbの濡れ性が向上しているとはいえ、軌道面と
転動体とは境界潤滑状態にあると考えられる。境界潤滑
状態では、軌道面と転動体との母材同士の接触が生じる
ため、母材の摩耗は避け難く、さらに、軸受の長時間の
使用に際して溶融したPb等の潤滑剤が軌道面または転
動体の表面等の被覆部位から排除されてしまう場合があ
り、転がり軸受の寿命という点において問題がある。
た構成の転がり軸受においては、溶融したPbと鋼材と
のバインダーとして作用するAgによって、鋼材に対す
る溶融Pbの濡れ性が向上しているとはいえ、軌道面と
転動体とは境界潤滑状態にあると考えられる。境界潤滑
状態では、軌道面と転動体との母材同士の接触が生じる
ため、母材の摩耗は避け難く、さらに、軸受の長時間の
使用に際して溶融したPb等の潤滑剤が軌道面または転
動体の表面等の被覆部位から排除されてしまう場合があ
り、転がり軸受の寿命という点において問題がある。
【0006】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、軸受使用中の騒音を低くするとともに、
長期間にわたって安定的に潤滑が可能な軸受を提供する
ことを目的としている。
たものであり、軸受使用中の騒音を低くするとともに、
長期間にわたって安定的に潤滑が可能な軸受を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
の結果、転動体およびその転動体が接触する接触面に軟
質金属の潤滑膜が積層して成膜された転がり軸受におい
て、その軟質金属からなる潤滑膜の厚さを所定の範囲と
することで、真空、高温の環境下で使用される際に、良
好な潤滑を長時間にわたって持続できるとともに、使用
中の騒音を低くできることを見出した。
の結果、転動体およびその転動体が接触する接触面に軟
質金属の潤滑膜が積層して成膜された転がり軸受におい
て、その軟質金属からなる潤滑膜の厚さを所定の範囲と
することで、真空、高温の環境下で使用される際に、良
好な潤滑を長時間にわたって持続できるとともに、使用
中の騒音を低くできることを見出した。
【0008】すなわち、本発明の前記目的は、外輪と内
輪とからなる軌道輪の間に、転動体と、該転動体を保持
する保持器とを介挿した転がり軸受において、前記軌道
輪または前記転動体の少なくとも一方が鋼材からなり、
鋼材である軌道輪の軌道面または転動体表面の少なくと
も一方にAgからなる潤滑膜とPbからなる潤滑膜とを
積層して成膜し、前記Agの潤滑膜の膜厚が0.1〜
0.2μmであり、前記Pbの潤滑膜の膜厚が0.1〜
0.5μmであることを特徴とする転がり軸受によって
達成することができる。
輪とからなる軌道輪の間に、転動体と、該転動体を保持
する保持器とを介挿した転がり軸受において、前記軌道
輪または前記転動体の少なくとも一方が鋼材からなり、
鋼材である軌道輪の軌道面または転動体表面の少なくと
も一方にAgからなる潤滑膜とPbからなる潤滑膜とを
積層して成膜し、前記Agの潤滑膜の膜厚が0.1〜
0.2μmであり、前記Pbの潤滑膜の膜厚が0.1〜
0.5μmであることを特徴とする転がり軸受によって
達成することができる。
【0009】ここで、保持器としては、転動体を収納す
るポケットを周方向に間隔を隔てて有したものを例示で
きるが、互いに隣接する転動体の間に介挿されるスペー
サでもよい。ここで、鋼材としては、SKH4、SUS
440C、LNS125、ES1(合金成分:0.45
%C−13%Cr−0.14%N)のステンレスを例示
できるがこれらに限定されない。さらに、LNS125
やES1のステンレスの場合は、下記に示す[式]を満
たすような合金成分のものは、巨大な共晶炭化物を生成
しないので好ましい。 [式]C≦−0.05Cr%+1.41 ここで、潤滑膜は、イオンプレーティングによって成膜
されていることが好ましい。また、Agからなる潤滑膜
の膜厚は、Pbからなる潤滑膜の膜厚よりも薄く成膜さ
れていることが好ましい。
るポケットを周方向に間隔を隔てて有したものを例示で
きるが、互いに隣接する転動体の間に介挿されるスペー
サでもよい。ここで、鋼材としては、SKH4、SUS
440C、LNS125、ES1(合金成分:0.45
%C−13%Cr−0.14%N)のステンレスを例示
できるがこれらに限定されない。さらに、LNS125
やES1のステンレスの場合は、下記に示す[式]を満
たすような合金成分のものは、巨大な共晶炭化物を生成
しないので好ましい。 [式]C≦−0.05Cr%+1.41 ここで、潤滑膜は、イオンプレーティングによって成膜
されていることが好ましい。また、Agからなる潤滑膜
の膜厚は、Pbからなる潤滑膜の膜厚よりも薄く成膜さ
れていることが好ましい。
【0010】このような転がり軸受によれば、Pbの融
点以下の雰囲気温度においては、軟質金属のPbからな
る層が潤滑膜として作用し、Pbの融点より高い雰囲気
温度においては、Pbからなる層が溶融し、軟質金属の
Agからなる層が潤滑膜として作用する。すなわち、広
い温度範囲にわたって軸受の潤滑を良好にできるととも
に、軸受の接触部分の潤滑性を長期間にわたって維持で
きる。また、Pb被膜の膜厚を0.1〜0.5μm、A
g被膜の膜厚を0.1〜0.2μmとしていることか
ら、Agの膜厚をPbの膜厚よりも小さくすることで、
Agの膜厚の増加に伴なう被膜の硬さの向上による、ト
ルクの変動や、音響の上昇を防止できる。すなわち、低
騒音の軸受を提供できる。さらに、Pbの融点以下にお
いてもPb単独では柔らかいため軌道面で排除され易い
が、Agを添加することによって被膜がわずかに硬くな
るため、軌道面で排除されにくくなり、長寿命化が可能
となる。したがって、寿命の点から優れているAgと、
トルクの安定性や音響の点で優れているPbとをPbの
寿命を向上させながら音響をあまり上昇させないように
被膜の膜厚を設定している。
点以下の雰囲気温度においては、軟質金属のPbからな
る層が潤滑膜として作用し、Pbの融点より高い雰囲気
温度においては、Pbからなる層が溶融し、軟質金属の
Agからなる層が潤滑膜として作用する。すなわち、広
い温度範囲にわたって軸受の潤滑を良好にできるととも
に、軸受の接触部分の潤滑性を長期間にわたって維持で
きる。また、Pb被膜の膜厚を0.1〜0.5μm、A
g被膜の膜厚を0.1〜0.2μmとしていることか
ら、Agの膜厚をPbの膜厚よりも小さくすることで、
Agの膜厚の増加に伴なう被膜の硬さの向上による、ト
ルクの変動や、音響の上昇を防止できる。すなわち、低
騒音の軸受を提供できる。さらに、Pbの融点以下にお
いてもPb単独では柔らかいため軌道面で排除され易い
が、Agを添加することによって被膜がわずかに硬くな
るため、軌道面で排除されにくくなり、長寿命化が可能
となる。したがって、寿命の点から優れているAgと、
トルクの安定性や音響の点で優れているPbとをPbの
寿命を向上させながら音響をあまり上昇させないように
被膜の膜厚を設定している。
【0011】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の第1実施形態で
あるアンギュラ型玉軸受(以下玉軸受)10の断面図の
一部を示す。図1に示すように、玉軸受10は、内輪1
1と外輪12との間の保持器13により保持され、玉軸
受10の周方向に沿って等間隔に配置されている複数個
の転動体14を有している。なお、本発明においては、
保持器13を使用していない軸受であってもよい。内輪
11には、当該内輪外周面の軸方向の両端部より間隔を
隔てた中央部分に転動体14を収納する凹形状の溝とな
る軌道面11Aが形成されている。外輪12には、当該
外輪内周面の軸方向の一方の端部より間隔を隔てた中央
部分に転動体14を収納する溝と、この溝から他方の端
部へ向かって傾斜している傾斜面とからなる軌道面12
Aが形成されている。このとき、転動体14と軌道面1
2Aとの接触角度は、玉軸受10の半径方向に対して接
触角度αとなっている。転動体14の表面には、Pbか
らなる潤滑膜と、Agからなる潤滑膜とが形成されてい
る。このとき、玉軸受10は、内径8mm、外径22m
m、幅7mm、接触角度α30°としている。
あるアンギュラ型玉軸受(以下玉軸受)10の断面図の
一部を示す。図1に示すように、玉軸受10は、内輪1
1と外輪12との間の保持器13により保持され、玉軸
受10の周方向に沿って等間隔に配置されている複数個
の転動体14を有している。なお、本発明においては、
保持器13を使用していない軸受であってもよい。内輪
11には、当該内輪外周面の軸方向の両端部より間隔を
隔てた中央部分に転動体14を収納する凹形状の溝とな
る軌道面11Aが形成されている。外輪12には、当該
外輪内周面の軸方向の一方の端部より間隔を隔てた中央
部分に転動体14を収納する溝と、この溝から他方の端
部へ向かって傾斜している傾斜面とからなる軌道面12
Aが形成されている。このとき、転動体14と軌道面1
2Aとの接触角度は、玉軸受10の半径方向に対して接
触角度αとなっている。転動体14の表面には、Pbか
らなる潤滑膜と、Agからなる潤滑膜とが形成されてい
る。このとき、玉軸受10は、内径8mm、外径22m
m、幅7mm、接触角度α30°としている。
【0012】図2に、図1に示した玉軸受10に用いら
れる転動体14の断面図を示す。図2に示す転動体14
は、玉15と、玉15の表面15Aに成膜された潤滑膜
16とを有している。潤滑膜16は、上層16Aと下層
16Bとの二層からなり、Pbからなる上層16Aと、
Agからなる下層16Bとから構成されている。ここ
で、上層16Aの厚さは0.3μm、下層16Bの厚さ
は0.1μmとしている。
れる転動体14の断面図を示す。図2に示す転動体14
は、玉15と、玉15の表面15Aに成膜された潤滑膜
16とを有している。潤滑膜16は、上層16Aと下層
16Bとの二層からなり、Pbからなる上層16Aと、
Agからなる下層16Bとから構成されている。ここ
で、上層16Aの厚さは0.3μm、下層16Bの厚さ
は0.1μmとしている。
【0013】本実施形態のこのような構成によれば、玉
軸受10がPbの融点以下の雰囲気温度において使用さ
れている際には、転動体14の上層16AのPbが潤滑
膜として作用し、玉軸受10の潤滑を良好なものとす
る。また、玉軸受10がPbの融点より高い雰囲気温度
において使用される際には、上層16AのPbが溶融
し、この溶融金属による潤滑とともに、軟質金属のAg
からなる下層16Bが潤滑膜として作用する。すなわ
ち、Pbの融点327℃以下では、Pbからなる上層1
6Aが潤滑膜として作用し、Pbの融点より高い温度で
は、Agからなる下層16Bが潤滑膜として作用する。
こうすることで、広い温度範囲にわたって玉軸受10の
潤滑を良好にできるとともに、玉軸受10の接触部分の
潤滑性を長期間にわたって維持できる。また、Agの被
膜の膜厚をPbの膜厚よりも小さくすることで、Agの
膜厚の増加に伴なう被膜の硬さの向上による、トルクの
変動や音響の上昇を防止することによって、玉軸受10
の使用時の低騒音を達成できる。また、Pbの融点以下
においてもPb単独では柔らかいため軌道面で排除され
易いが、Agを添加することによって被膜がわずかに硬
くなる。このため、Pbからなる潤滑膜が転動体表面か
ら排除されにくくなり、玉軸受10の長寿命化が可能と
なる。
軸受10がPbの融点以下の雰囲気温度において使用さ
れている際には、転動体14の上層16AのPbが潤滑
膜として作用し、玉軸受10の潤滑を良好なものとす
る。また、玉軸受10がPbの融点より高い雰囲気温度
において使用される際には、上層16AのPbが溶融
し、この溶融金属による潤滑とともに、軟質金属のAg
からなる下層16Bが潤滑膜として作用する。すなわ
ち、Pbの融点327℃以下では、Pbからなる上層1
6Aが潤滑膜として作用し、Pbの融点より高い温度で
は、Agからなる下層16Bが潤滑膜として作用する。
こうすることで、広い温度範囲にわたって玉軸受10の
潤滑を良好にできるとともに、玉軸受10の接触部分の
潤滑性を長期間にわたって維持できる。また、Agの被
膜の膜厚をPbの膜厚よりも小さくすることで、Agの
膜厚の増加に伴なう被膜の硬さの向上による、トルクの
変動や音響の上昇を防止することによって、玉軸受10
の使用時の低騒音を達成できる。また、Pbの融点以下
においてもPb単独では柔らかいため軌道面で排除され
易いが、Agを添加することによって被膜がわずかに硬
くなる。このため、Pbからなる潤滑膜が転動体表面か
ら排除されにくくなり、玉軸受10の長寿命化が可能と
なる。
【0014】図3に、本発明の第2実施形態であるアン
ギュラ型玉軸受(以下玉軸受)20(図示せず)に用い
られる転動体24の断面図を示す。図3に示す転動体2
4は、玉15と、玉15の表面15Aに成膜された潤滑
膜26とを有している。潤滑膜26は、上層26Aと下
層26Bとの二層からなり、Agからなる上層26A
と、Pbからなる下層26Bとから構成されている。こ
こでは、上層26Aの厚さは0.1μm、下層26Bの
厚さは0.3μmとなっている。
ギュラ型玉軸受(以下玉軸受)20(図示せず)に用い
られる転動体24の断面図を示す。図3に示す転動体2
4は、玉15と、玉15の表面15Aに成膜された潤滑
膜26とを有している。潤滑膜26は、上層26Aと下
層26Bとの二層からなり、Agからなる上層26A
と、Pbからなる下層26Bとから構成されている。こ
こでは、上層26Aの厚さは0.1μm、下層26Bの
厚さは0.3μmとなっている。
【0015】本実施形態のこのような構成によれば、玉
軸受20がPbの融点以下の雰囲気温度において使用さ
れている際には、上層26AのAgが潤滑膜として作用
し、玉軸受の潤滑を良好なものとする。また、玉軸受2
0がPbの融点より高い雰囲気温度において使用される
際には、下層26BのPbが溶融状態となり、玉軸受2
0の作動中に上層26AのAgは、玉15の表面15A
から剥離して、転動体24と摺接する玉軸受の摺接部分
に転写される。こうすることで、下層26BのPbが溶
融した溶融金属による潤滑とともに、転動体24と摺接
する玉軸受20の摺接部分に転写された、軟質金属のA
gからなる上層26Aが潤滑膜として作用する。すなわ
ち、Pbの融点327℃以下では、Pbからなる上層が
潤滑膜として作用し、Pbの融点より高い温度では、A
gからなる下層が潤滑膜として作用する。こうすること
で、広い温度範囲にわたって軸受の潤滑を良好にできる
とともに、軸受の接触部分の潤滑性を長期間にわたって
維持できる。
軸受20がPbの融点以下の雰囲気温度において使用さ
れている際には、上層26AのAgが潤滑膜として作用
し、玉軸受の潤滑を良好なものとする。また、玉軸受2
0がPbの融点より高い雰囲気温度において使用される
際には、下層26BのPbが溶融状態となり、玉軸受2
0の作動中に上層26AのAgは、玉15の表面15A
から剥離して、転動体24と摺接する玉軸受の摺接部分
に転写される。こうすることで、下層26BのPbが溶
融した溶融金属による潤滑とともに、転動体24と摺接
する玉軸受20の摺接部分に転写された、軟質金属のA
gからなる上層26Aが潤滑膜として作用する。すなわ
ち、Pbの融点327℃以下では、Pbからなる上層が
潤滑膜として作用し、Pbの融点より高い温度では、A
gからなる下層が潤滑膜として作用する。こうすること
で、広い温度範囲にわたって軸受の潤滑を良好にできる
とともに、軸受の接触部分の潤滑性を長期間にわたって
維持できる。
【0016】また、本実施形態のこのような構成によれ
ば、後述するイオンプレーティングによる転動体表面の
潤滑膜の成膜方法において有利である。すなわち、融点
の低いPbを先に蒸発させて転動体24の下層26Bと
し、Pbよりも融点の高いAgを上層26Aとして下層
のPbの上に被覆することで、潤滑膜の成膜作業を1バ
ッチで処理することができる。すなわち、蒸着材料のP
bとAgを同じルツボに入れて電子ビームで蒸発させる
イオンプレーティングにおいて、融点の低いPbが先に
蒸発するからPbが先に母材となる転動体表面に被覆さ
れ、Pbより融点の高いAgはPbの上層に被覆され
る。コストから考えればPbが下層でAgが上層とする
方が好ましい。なお、本実施形態の玉軸受20におけ
る、図示しない上記以外の構成および作用・効果につい
ては、上述した本発明の第1実施形態の玉軸受10と同
様である。
ば、後述するイオンプレーティングによる転動体表面の
潤滑膜の成膜方法において有利である。すなわち、融点
の低いPbを先に蒸発させて転動体24の下層26Bと
し、Pbよりも融点の高いAgを上層26Aとして下層
のPbの上に被覆することで、潤滑膜の成膜作業を1バ
ッチで処理することができる。すなわち、蒸着材料のP
bとAgを同じルツボに入れて電子ビームで蒸発させる
イオンプレーティングにおいて、融点の低いPbが先に
蒸発するからPbが先に母材となる転動体表面に被覆さ
れ、Pbより融点の高いAgはPbの上層に被覆され
る。コストから考えればPbが下層でAgが上層とする
方が好ましい。なお、本実施形態の玉軸受20におけ
る、図示しない上記以外の構成および作用・効果につい
ては、上述した本発明の第1実施形態の玉軸受10と同
様である。
【0017】図4に、上述した転動体14,24の表面
上に潤滑膜を成膜する方法である、イオンプレーティン
グを用いた成膜装置50の概略図を示す。図4に示す成
膜装置50は、真空槽51、陽極電源52に接続され、
蒸着原料53の蒸気化と蒸着粒子のイオン化を行なうホ
ロカソードイオン銃および反応ガス供給手段54、メッ
シュのかごに入った転動体のワーク55、ワーク55へ
バイアスを掛ける陰極電源56を示す。
上に潤滑膜を成膜する方法である、イオンプレーティン
グを用いた成膜装置50の概略図を示す。図4に示す成
膜装置50は、真空槽51、陽極電源52に接続され、
蒸着原料53の蒸気化と蒸着粒子のイオン化を行なうホ
ロカソードイオン銃および反応ガス供給手段54、メッ
シュのかごに入った転動体のワーク55、ワーク55へ
バイアスを掛ける陰極電源56を示す。
【0018】上述した転動体14,24が製造されるに
は、先ず成膜装置50の真空槽51を1×10-4Pa以
下に排気した後、Arガスを導入し、陰極電源56を作
動させる。すると、ワーク55となる転動体の表面にグ
ロー放電が起こり、転動体表面の酸化被膜が除去される
(クリーニング)。次いで、所定時間クリーニングをし
た後、Arガスの供給を止め、再び、高真空を保つ。つ
ぎに、蒸着ボート53Aに蒸着原料53となるPbとA
gとを計量して所定の量を入れ、この蒸着原料53をホ
ロカソードイオン銃54からの電子ビームにより溶解す
る。このとき、陽極電源52を作動させると、プラズマ
が発生する。そしてガス供給手段53により反応ガスと
なるArガスを導入する。つぎに、陰極電源56を作動
させるとワーク55にバイアスがかかり被処理物がコー
ティングされる。コーティング中は、被処理物を入れた
かごを図中A方向に回転させる。こうすることで、上述
した第1実施形態と第2実施形態に記載した転動体1
4,24が形成される。
は、先ず成膜装置50の真空槽51を1×10-4Pa以
下に排気した後、Arガスを導入し、陰極電源56を作
動させる。すると、ワーク55となる転動体の表面にグ
ロー放電が起こり、転動体表面の酸化被膜が除去される
(クリーニング)。次いで、所定時間クリーニングをし
た後、Arガスの供給を止め、再び、高真空を保つ。つ
ぎに、蒸着ボート53Aに蒸着原料53となるPbとA
gとを計量して所定の量を入れ、この蒸着原料53をホ
ロカソードイオン銃54からの電子ビームにより溶解す
る。このとき、陽極電源52を作動させると、プラズマ
が発生する。そしてガス供給手段53により反応ガスと
なるArガスを導入する。つぎに、陰極電源56を作動
させるとワーク55にバイアスがかかり被処理物がコー
ティングされる。コーティング中は、被処理物を入れた
かごを図中A方向に回転させる。こうすることで、上述
した第1実施形態と第2実施形態に記載した転動体1
4,24が形成される。
【0019】
【実施例】表1に、本発明の玉軸受と従来の玉軸受との
比較試験の結果を示す。以下に示す試験条件としては、
試験軸受を外径22mm、内径8mm、幅7mm、接触
角度α=30°の単列アンギュラ玉軸受(図1参照)に
おいて、保持器を用いない形態とした。また、アキシア
ル荷重を30N負荷し、回転速度10000rpm、試
験温度300℃、真空度1×10-4Pa以下とする。下
記に示す試験結果において、それぞれの実施例および比
較例では、内外輪および玉の材質を変更している。ま
た、比較例においては、玉の表面に成膜された被膜の上
層と下層の材質を変更している。実施例1では、内輪・
外輪の材質および玉の材質をSKH4とし、玉の表面に
成膜された被膜の上層をAg(0.1μm)、下層をP
b(0.3μm)としている。実施例2では、実施例1
において内輪・外輪の材質および玉の材質をES1に変
更している。実施例3では、実施例1において玉に成膜
された被膜の上層をPb(0.3μm)、下層をAg
(0.1μm)に変更している。比較例1では、内輪・
外輪の材質および玉の材質をSKH4とし、玉の表面に
成膜された被膜をPb(0.3μm)単層としている。
なお、寿命は、比較例1であるPb単層を玉に被覆した
軸受の寿命を1として示している。
比較試験の結果を示す。以下に示す試験条件としては、
試験軸受を外径22mm、内径8mm、幅7mm、接触
角度α=30°の単列アンギュラ玉軸受(図1参照)に
おいて、保持器を用いない形態とした。また、アキシア
ル荷重を30N負荷し、回転速度10000rpm、試
験温度300℃、真空度1×10-4Pa以下とする。下
記に示す試験結果において、それぞれの実施例および比
較例では、内外輪および玉の材質を変更している。ま
た、比較例においては、玉の表面に成膜された被膜の上
層と下層の材質を変更している。実施例1では、内輪・
外輪の材質および玉の材質をSKH4とし、玉の表面に
成膜された被膜の上層をAg(0.1μm)、下層をP
b(0.3μm)としている。実施例2では、実施例1
において内輪・外輪の材質および玉の材質をES1に変
更している。実施例3では、実施例1において玉に成膜
された被膜の上層をPb(0.3μm)、下層をAg
(0.1μm)に変更している。比較例1では、内輪・
外輪の材質および玉の材質をSKH4とし、玉の表面に
成膜された被膜をPb(0.3μm)単層としている。
なお、寿命は、比較例1であるPb単層を玉に被覆した
軸受の寿命を1として示している。
【0020】
【表1】
【0021】以上のような試験結果から、比較例1に示
す玉軸受の寿命を1とした場合に、実施例1の玉軸受に
おいては寿命3.5、実施例2においては寿命3.7、
実施例3においては寿命3.1となった。このようなこ
とから、本発明の玉軸受は、従来の玉軸受に比べてその
寿命が約3倍から3.7倍にまで上昇していることが分
かる。したがって、本発明の玉軸受は、従来の玉軸受に
比べ長い寿命となっていることが分かる。
す玉軸受の寿命を1とした場合に、実施例1の玉軸受に
おいては寿命3.5、実施例2においては寿命3.7、
実施例3においては寿命3.1となった。このようなこ
とから、本発明の玉軸受は、従来の玉軸受に比べてその
寿命が約3倍から3.7倍にまで上昇していることが分
かる。したがって、本発明の玉軸受は、従来の玉軸受に
比べ長い寿命となっていることが分かる。
【0022】なお、本発明は前述した実施形態に限定さ
れるものではなく、適宜な変形、改良等が可能である。
本発明において、上述した実施形態においては、アンギ
ュラ型玉軸受の場合を説明したが、他の形式の転がり軸
受、例えば深溝玉軸受、円筒ころ軸受、円錐ころ軸受ま
たは球面ころ軸受であってもよい。また、本発明におけ
る転がり軸受としては、上述した実施例で使用されてい
る軸受のように保持器を有しないものであってもよい。
また、所定の膜厚を有するAgとPbとからなる潤滑膜
が成膜される箇所は、上述した実施形態に示すように転
動体表面に限定されることなく、転動体と摺接する軌道
輪の軌道面および保持器のポケット面等であってもよ
い。
れるものではなく、適宜な変形、改良等が可能である。
本発明において、上述した実施形態においては、アンギ
ュラ型玉軸受の場合を説明したが、他の形式の転がり軸
受、例えば深溝玉軸受、円筒ころ軸受、円錐ころ軸受ま
たは球面ころ軸受であってもよい。また、本発明におけ
る転がり軸受としては、上述した実施例で使用されてい
る軸受のように保持器を有しないものであってもよい。
また、所定の膜厚を有するAgとPbとからなる潤滑膜
が成膜される箇所は、上述した実施形態に示すように転
動体表面に限定されることなく、転動体と摺接する軌道
輪の軌道面および保持器のポケット面等であってもよ
い。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の転がり軸
受によれば、転動体に成膜された潤滑膜において、Pb
からなる層の寿命を向上することで軸受使用中の騒音を
低くすることができ、Pbの溶融後は、Agからなる層
が潤滑膜として作用することで、広い範囲の雰囲気温度
において、長期間にわたって安定的に潤滑が可能な転が
り軸受を提供することができる。
受によれば、転動体に成膜された潤滑膜において、Pb
からなる層の寿命を向上することで軸受使用中の騒音を
低くすることができ、Pbの溶融後は、Agからなる層
が潤滑膜として作用することで、広い範囲の雰囲気温度
において、長期間にわたって安定的に潤滑が可能な転が
り軸受を提供することができる。
【図1】本発明の第1実施形態である玉軸受10の断面
図の一部を示す。
図の一部を示す。
【図2】図1に示す玉軸受10に使用される転動体14
の断面図を示す。
の断面図を示す。
【図3】本発明の第2実施形態である玉軸受20に使用
される転動体24の断面図を示す。
される転動体24の断面図を示す。
【図4】本発明の玉軸受10,20に使用される転動体
14,24の表面に形成される潤滑膜16,26を成膜
する成膜装置50の概略図を示す。
14,24の表面に形成される潤滑膜16,26を成膜
する成膜装置50の概略図を示す。
10,20 アンギュラ型玉軸受(転がり軸受) 11 内輪 12 外輪 13 保持器 14,24 転動体 15 玉 16,26 潤滑膜 16A,26A 上層 16B,26B 下層 α 接触角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J101 AA32 AA42 AA54 AA62 BA20 BA53 BA54 BA70 CA11 DA05 EA03 EA04 EA05 EA06 EA23 EA25 FA01 FA32 GA57 GA60
Claims (1)
- 【請求項1】 外輪と内輪とからなる軌道輪の間に、転
動体と、該転動体を保持する保持器とを介挿した転がり
軸受において、 前記軌道輪または前記転動体の少なくとも一方が鋼材か
らなり、鋼材である軌道輪の軌道面または転動体表面の
少なくとも一方にAgからなる潤滑膜とPbからなる潤
滑膜とを積層して成膜し、前記Agの潤滑膜の膜厚が
0.1〜0.2μmであり、前記Pbの潤滑膜の膜厚が
0.1〜0.5μmであることを特徴とする転がり軸
受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000398340A JP2002195276A (ja) | 2000-12-27 | 2000-12-27 | 転がり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000398340A JP2002195276A (ja) | 2000-12-27 | 2000-12-27 | 転がり軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002195276A true JP2002195276A (ja) | 2002-07-10 |
Family
ID=18863329
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000398340A Pending JP2002195276A (ja) | 2000-12-27 | 2000-12-27 | 転がり軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002195276A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10259003A1 (de) * | 2002-12-16 | 2004-06-24 | Myonic Gmbh | Wälzlager mit integriertem Schmiermaterial |
JP2008019968A (ja) * | 2006-07-12 | 2008-01-31 | Nsk Ltd | センターベアリング用軸受 |
CN110249146A (zh) * | 2017-02-02 | 2019-09-17 | 日本精工株式会社 | 滚动轴承 |
CN114540768A (zh) * | 2021-12-07 | 2022-05-27 | 慈溪市倍尔林实业有限公司 | 一种x光机球管轴承固体润滑的镀银镀铅复合镀层工艺 |
-
2000
- 2000-12-27 JP JP2000398340A patent/JP2002195276A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10259003A1 (de) * | 2002-12-16 | 2004-06-24 | Myonic Gmbh | Wälzlager mit integriertem Schmiermaterial |
JP2008019968A (ja) * | 2006-07-12 | 2008-01-31 | Nsk Ltd | センターベアリング用軸受 |
CN110249146A (zh) * | 2017-02-02 | 2019-09-17 | 日本精工株式会社 | 滚动轴承 |
CN114540768A (zh) * | 2021-12-07 | 2022-05-27 | 慈溪市倍尔林实业有限公司 | 一种x光机球管轴承固体润滑的镀银镀铅复合镀层工艺 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4293171A (en) | Anti-friction bearing | |
US6764219B2 (en) | Full complement antifriction bearing | |
US5150398A (en) | Bearing and rotary anode X-ray tube employing the bearing | |
JPH0154433B2 (ja) | ||
JP2991834B2 (ja) | 転がり軸受 | |
JPH07190067A (ja) | 転がり軸受 | |
WO2001033091A1 (en) | Antifriction bearing for use in a corrosive environment | |
JP2002195276A (ja) | 転がり軸受 | |
JP2907866B2 (ja) | 回転陽極x線管 | |
JP2000120707A (ja) | 転がり軸受 | |
JPH05209621A (ja) | 磁気軸受装置のタッチダウン軸受 | |
JP2002155948A (ja) | 転がり軸受 | |
JP2007332993A (ja) | 固体潤滑軸受 | |
JP3624979B2 (ja) | 転がり軸受 | |
JP3361158B2 (ja) | 真空機器用転がり軸受 | |
JPH10311340A (ja) | 軸受の製造方法および軸受 | |
JP2023160765A (ja) | 軸受ユニットのための軸受要素及び寿命が向上された軸受ユニット | |
JPH09177796A (ja) | ころ軸受 | |
JP3753843B2 (ja) | 転がり軸受 | |
JPS60241516A (ja) | 転がり軸受 | |
JP3763553B2 (ja) | 真空または宇宙空間用の転がり軸受 | |
JPH1047359A (ja) | 転がり軸受 | |
JPH0454358Y2 (ja) | ||
JPS6057014A (ja) | ころがり軸受 | |
JPH0532651Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060324 |