[go: up one dir, main page]

JP2002194354A - 空隙充填用注入薬液組成物、及びそれを用いた空隙充填工法 - Google Patents

空隙充填用注入薬液組成物、及びそれを用いた空隙充填工法

Info

Publication number
JP2002194354A
JP2002194354A JP2000391194A JP2000391194A JP2002194354A JP 2002194354 A JP2002194354 A JP 2002194354A JP 2000391194 A JP2000391194 A JP 2000391194A JP 2000391194 A JP2000391194 A JP 2000391194A JP 2002194354 A JP2002194354 A JP 2002194354A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filling
mdi
composition
mass
injectable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000391194A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiro Yoshida
光宏 吉田
Kazuyuki Tanaka
一幸 田中
Teppei Saito
鉄平 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Polyurethane Industry Co Ltd filed Critical Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
Priority to JP2000391194A priority Critical patent/JP2002194354A/ja
Publication of JP2002194354A publication Critical patent/JP2002194354A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)
  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トンネル、地下構造物、高層ビルの基礎構造
等におけるコンクリート構造物と周囲の岩盤ないし地盤
との間や、岩盤ないし地盤の内部に発生した空隙を埋め
るために用いられる、空隙充填材用注入薬液組成物にお
いて、充填作業時の環境負荷が小さく、得られる発泡体
も土壌汚染の程度を軽減でき、作業性に優れ、貯蔵安定
性が良好である空隙充填材用注入薬液組成物を提供す
る。 【解決手段】 アルカリ珪酸塩水溶液(A)と有機ポリ
イソシアネート(B)からなる空隙充填用注入薬液組成
物において、(B)が二核体を20〜70質量%含有す
るポリメリックMDI(B1)、又は前記ポリメリック
MDI(B1)と数平均分子量32〜10,000の活
性水素基含有化合物(B2)との反応から得られるイソ
シアネート基末端ウレタンプレポリマーであって、か
つ、前記(B1)中の二核体が2,2′−MDIと2,
4′−MDIを合計で5〜60質量%含有するものであ
ることを特徴とする注入薬液組成物、及びそれを用いた
空隙充填工法により解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル、地下構
造物、高層ビルの基礎構造等におけるコンクリート構造
物と周囲の岩盤ないし地盤との間や、岩盤ないし地盤の
内部に生じた空隙を埋めるために用いられる、空隙充填
用注入薬液組成物及びそれを用いた空隙充填工法に関す
るものである。更に詳しくは、トンネル工事や高層ビル
建設等の際、覆工コンクリートの背面や岩盤ないし地盤
の内部等の空隙充填に用いられ、低温安定性、作業性、
混合性に優れ、更に岩盤ないし地盤中の水分に影響され
ることなく安定した反応性と発泡性を有し、しかも土壌
汚染をひきおこす可能性の少ない空隙注入薬液組成物及
びそれを用いた空隙充填工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、トンネル、地下構造物、高層
ビルの基礎構造と周囲の岩盤ないし地盤との間や、岩盤
ないし地盤の内部に発生した空隙部を埋める空隙充填工
法には、モルタル充填工法、膨張材混入モルタル充填工
法、ベントナイトモルタル充填工法等が実施されてい
る。しかるにこのような工法は、材料そのものの体積が
大きいこと、大がかりな設備が必要となり作業機械の搬
入、設置その他諸準備に手間がかかり狭いスペースでの
作業性が低下することがあった。更に空隙部に水がある
場合には充填材の硬化が遅くなり、施工に長時間要する
だけでなくセメントペーストの急速な硬化が進まないこ
とにより施工性、止水性が低下するという問題があっ
た。そのため近年、上記問題点を解決する方法として、
ウレタン系の空隙充填材を使用することが提案され、実
施に供されている
【0003】このようなウレタン系空隙充填材として、
特公昭52−33412号公報、特開昭52−7895
5号公報、特開昭53−93623号公報、特開昭55
−39568号公報、特開昭55−122998号公報
等、特開平6−33697号公報、特開平8−3023
48号公報、特開2000−281742号公報等が提
案されている。
【0004】特公昭52−33412号公報には、クル
ードTDIやクルードMDIと、ポリオール、発泡膨張
剤、硬化促進剤、界面活性剤からなる充填材が示されて
いる。特開昭52−78955号公報には、イソシアネ
ート基含有親水性ウレタンプレポリマー、有機ポリイソ
シアネート、セメント、水からなる速硬化性ポリウレタ
ン樹脂組成物が示されている。特開昭53−93623
号公報には、有機ポリイソシアネートやそれのイソシア
ネート基末端ウレタンプレポリマーに、親水性を付与さ
せてセメントや水との混合性を向上させる技術が開示さ
れている。特開昭55−39568号公報、特開昭55
−122998号公報には、三級アミノ基含有ポリオー
ルを使用して発泡硬化性を向上させる技術が開示されて
いる。特開平6−33697号公報には、ポリイソシア
ネートを主成分とするT液と、ポリオールを主成分とす
るR液の2液を、容量比率でT液:R液=2:1の割合
で混合して前記空隙内に注入し、発泡硬化させて空隙内
に充填することを特徴とした、トンネル等の空隙充填方
法が提案されている。特開平8−302348号には、
公報珪酸ナトリウム水溶液(A成分)とイソシアネート
化合物(B成分)とを反応させて発泡硬化させるに際
し、A成分中に多官能アルコールにプロピレンオキサイ
ドを開環付加重合してなるポリヒドロキシ化合物、及び
シリコーン系界面活性剤を含むことを特徴とする空隙充
填材が提案されている。特開2000−281742号
公報には、ポリオールとヌレート化触媒と水を含有する
A液と、イソシアネートを主成分とするB液とからな
り、上記A液とB液の混合比が、重量比で、A液:B液
=1:3〜1:7の範囲に設定され、かつ、上記水の配
合量がA液とB液の合計量中0.8〜2.5重量%の範
囲に設定されている空洞充填用組成物が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公昭
52−33412号、特開平6−33697号公報記載
の充填材は、液の冬期の貯蔵安定性や高粘度化について
考慮がされていない。特開昭52−78955号公報、
特開昭53−93623号公報に開示されている技術で
は、水との混合性が向上することで、また、特開昭55
−39568号公報、特開昭55−122998号公報
に開示されている技術ではポリイソシアネートとポリオ
ールとの反応性が向上しているので、強度発現性が速く
なるが、注入薬液組成物が送液中に粘度上昇して送液不
良を起こし、充填不足、空隙が生じやすい。更に、ポリ
イソシアネート組成物を親水性の活性水素基含有化合物
で変性した得られる親水性イソシアネート基末端ウレタ
ンプレポリマーは、岩盤ないし地盤に含まれる水分に対
する親和性が向上しているため、雨水等により溶出物が
発生して、地下水、井戸水、河川水の汚染の原因となり
やすい。特開平8−302348号公報に開示されてい
る技術では、発泡倍率が不十分である。特開2000−
281742号公報に開示されている技術では、A液と
B液の相溶性や、得られる発泡体の水汚染性に関する考
慮がなされていない。
【0006】イソシアネート基末端ウレタンプレポリマ
ーを用いる場合、希釈剤を用いる方法は希釈により粘度
低下効果があるため送液中の粘度上昇を抑制することが
でき、更に、アーチ上部と地山との間の空隙の充填や、
シールド工法によって掘進される坑道と、この坑道の覆
工を行う環の軸方向連結からなるライニングとの間で生
じる空隙の充填や、岩盤、地盤への浸透性の向上を図る
ことができる場合がある。
【0007】しかし、トンネル工事用の空隙充填用注入
薬液組成物も含めたウレタン系注入薬液全般について
は、「山岳トンネル工法におけるウレタン注入の安全管
理に関するガイドライン」(平成4年10月、日本道路
公団発行)に沿って管理するものとされており、このガ
イドラインに定める地下水の水質基準に適合する注入薬
液が必要である。すなわち、希釈剤は硬化した樹脂中に
取り込まれた後、経時により僅かずつ樹脂外へしみ出し
てくるのが通例であるので、土壌汚染の防止の観点から
は好ましくない。
【0008】環境保護上、これらの希釈剤を使用しなけ
れば必然的にシステムの粘度上昇や低温での固化現象を
きたし、実用に供することが困難になり、実用上の利点
と環境保護との両立を図ることがこれまで困難な状況で
あった。
【0009】
【問題を解決するための手段】そこで本発明者等は、ト
ンネル、地下構造物、高層ビルの基礎構造等におけるコ
ンクリート構造物と、周囲の岩盤ないし地盤との空隙を
埋めるために用いられる、空隙充填材用注入薬液組成物
において、充填作業時の環境負荷が小さく、得られる発
泡体も土壌汚染の程度を軽減でき、作業性に優れ、貯蔵
安定性が良好である空隙充填材用注入薬液組成物を提供
するために鋭意研究を重ねた結果、特定組成のジフェニ
ルメタンジイソシアネート系多核縮合体を用いた有機ポ
リイソシアネートとアルカリ珪酸塩水溶液を用いた注入
薬液組成物が上述の問題点を解決できることを見い出
し、本発明に至った。
【0010】すなわち本発明は、下記の(1)〜(7)
に示されるものである。 (1) アルカリ珪酸塩水溶液(A)と有機ポリイソシ
アネート(B)からなる空隙充填用注入薬液組成物にお
いて、(B)が二核体を20〜70質量%含有するジフ
ェニルメタンジイソシアネート系多核縮合体(B1)で
あって、かつ、前記二核体が2,2′−ジフェニルメタ
ンジイソシアネートと2,4′−ジフェニルメタンジイ
ソシアネートを合計で5〜60質量%含有するものであ
ることを特徴とする、前記注入薬液組成物。
【0011】(2) アルカリ珪酸塩水溶液(A)と有
機ポリイソシアネート(B)からなる空隙充填用注入薬
液組成物において、(B)が二核体を20〜70質量%
含有するジフェニルメタンジイソシアネート系多核縮合
体(B1)と数平均分子量32〜10,000の活性水
素基含有化合物(B2)との反応から得られるものであ
り、かつ、(B1)中の二核体が2,2′−ジフェニル
メタンジイソシアネートと2,4′−ジフェニルメタン
ジイソシアネートを合計で5〜60質量%含有すること
を特徴とする、前記注入薬液組成物。
【0012】(3) 更に活性水素基含有化合物(C)
からなることを特徴とする、前記(1)又は(2)の空
隙充填用注入薬液組成物。
【0013】(4) 更に触媒(D)からなることを特
徴とする、前記(1)〜(3)のいずれかの空隙充填用
注入薬液組成物。
【0014】(5) 更に界面活性剤(E)からなるこ
とを特徴とする、前記(1)〜(4)のいずれかの空隙
充填用注入薬液組成物。
【0015】(6) 更に難燃剤(F)からなることを
特徴とする、前記(1)〜(5)のいずれかの空隙充填
用注入薬液組成物。
【0016】(7) 前記(1)〜(6)のいずれかの
注入薬液組成物を空隙に注入して固結させることを特徴
とする、空隙充填工法。
【0017】
【発明の実施の形態】まず、空隙充填用注入薬液組成物
について述べる。本発明の空隙充填用注入薬液組成物
(以下、注入薬液組成物という)は、アルカリ珪酸塩水
溶液(A)、有機ポリイソシアネート(B)からなる空
隙充填用の注入薬液組成物であり、必要に応じて活性水
素基含有化合物(C)、触媒(D)、界面活性剤
(E)、難燃剤(F)を用いることができる。
【0018】本発明の注入薬液組成物の固結反応は、極
めて複雑であるため明確ではないが、以下に示す反応が
並行して進行して固結するものと思われる。 (1)アルカリ珪酸塩水溶液(A)と有機ポリイソシア
ネート(B)とを混合したときに、(A)中に形成され
るシラノール基と(B)中のイソシアネート基とが反応
して無水珪酸−ウレタン複合体が形成される。 (2)同時に(B)中のイソシアネート基が(A)中の
水と反応して炭酸ガスを発生しながら尿素結合による多
量体や無水珪酸−尿素架橋複合体が形成される。 (3)また、副生した炭酸ガスの一部は(A)中に溶解
し、(A)中のアルカリ珪酸塩をゲル化して無水珪酸ゲ
ルが形成される。 (4)更に、上記活性水素基含有化合物(C)が存在す
る場合には、(C)中の水酸基と(B)中のイソシアネ
ート基とが反応してウレタン結合が形成される。
【0019】(B)と水との反応によって発生する炭酸
ガス並びに(A)と(B)との反応時及び(B)と
(C)との反応時に発生する反応熱によって発生する水
蒸気により、前記無水珪酸−ウレタン複合体は発泡体を
形成し、その体積を増大させる。このとき、発泡が生じ
るが、かかる発泡時の発泡圧により、前記無水珪酸−ウ
レタン複合体がトンネル、地下構造物、高層ビルの基礎
構造等におけるコンクリート構造物と、周囲の岩盤ない
し地盤との空隙入り込みやすくなる。
【0020】以下、本発明の注入薬液組成物の構成成分
について述べる。本発明におけるアルカリ珪酸塩水溶液
(A)は、前記したように、主としてそのシラノール基
と後述する(B)中のイソシアネート基との反応によっ
て無水珪酸−ウレタン複合体を形成させる成分である。
【0021】前記(A)としては、一般式:Na2O・
nSiO2で表わされる珪酸ナトリウム(珪酸ソーダ)
の水溶液を主成分とするものが挙げられ、この珪酸ナト
リウムにおけるSiO2 (二酸化珪素)/Na2O (酸
化ナトリウム)のモル比はnで表される。このnは一般
的には1〜5であるが、本発明においては2〜5が好ま
しく、2〜4が特に好ましい。nが2より小さい場合に
は、珪酸ナトリウム水溶液のpH値が高くなり、このた
め、前記無水珪酸−ウレタン複合体が形成される過程に
おいて、反応制御が困難になる。一方、nが5より大き
い場合には、同一固形分濃度で比較した場合、(A)の
粘度が高くなり、本発明に規定する有機ポリイソシアネ
ート(B)との混合性が悪くなり、使用の際の作業性が
悪くなることや注入薬液組成物としての強度が発現しに
くくなるため好ましくない。
【0022】また、前記(A)の固形分濃度は、通常1
0〜70質量%であることが好ましく、特に20〜50
質量%となるように調整することが好ましい。具体的に
は、2号珪酸ソーダN6、2号珪酸ソーダQ3、2号珪
酸ソーダH3、2号珪酸ソーダT8、3号珪酸ソーダ、
4号珪酸ソーダ(いずれも東曹産業株式会社製)等が挙
げられる。
【0023】本発明に用いられる有機ポリイソシアネー
ト(B)は、ジフェニルメタンジイソシアネート系多核
縮合体(以後ポリメリックMDIと略称する)(B1)
又はポリメリックMDI(B1)と数平均分子量32〜
10,000の活性水素基含有化合物(B2)との反応
から得られるイソシアネート基末端ウレタンプレポリマ
ーである。
【0024】(B)の粘度は、アルカリ珪酸塩水溶液
(A)や必要に応じて使用される活性水素基含有化合物
(C)との混合性だけでなく、空隙への注入性、浸透性
を向上させるため、25℃で300mPa・s以下が好
ましく、更に好ましくは50〜200mPa・sであ
る。粘度が大きすぎると、作業性が低下しやすいだけで
はなく、薬液注入の際にポンプ圧を高くしなければなら
ず、ラインの破損を招きやすい。また、(B)のイソシ
アネート含量は20〜32質量%であり、好ましくは2
5〜32質量%であり、更に好ましくは28〜32質量
%である。
【0025】本発明に用いられるポリメリックMDI
(B1)は、例えばアニリンとホルマリンとの縮合反応
によって得られる縮合混合物(ポリアミン)をホスゲン
化等によりアミノ基をイソシアネート基に転化すること
によって得られる、縮合度の異なる有機イソシアネート
化合物の混合物を意味する。(B1)の組成は、アニリ
ンとホルマリンとの縮合時の原料組成比や反応条件、各
種ポリメリックMDIの混合比等を変えることによって
様々なものが得られる。本発明に用いられる(B1)
は、イソシアネート基への転化後の反応液、又は反応液
から溶媒の除去、又は一部ジフェニルメタンジイソシア
ネート(以後MDIと略称する)を留出分離した缶出
液、反応条件や分離条件等の異なった数種の混合物、更
にMDIを添加したものであってもよい。本発明に用い
られる(B1)の組成は、1分子中にイソシアネート基
及びベンゼン環を各2個有する、いわゆる二核体を20
〜70質量%、1分子中にイソシアネート基及びベンゼ
ン環を各3個以上有する、いわゆる多核体混合物を80
〜30質量%含む混合物であり、好ましくは二核体を3
0〜60質量%及び多核体混合物を70〜40質量%含
む混合物である。また、イソシアネート基の一部をビウ
レット、アロファネート、カルボジイミド、オキサゾリ
ドン、アミド、イミド、イソシアヌレート、ウレトジオ
ン等に変性したものであってもよい。
【0026】(B1)中の二核体含有量が20質量%よ
り低い時は、(B)の低粘度化が達成できず、70質量
%より高い時には二核体自体の低温時の固化(結晶化)
による影響が強く出て、特に冬期の貯蔵安定性が低下す
るため好ましくない。
【0027】ポリメリックMDI中の二核体すなわちM
DIは、2,2′−ジフェニルメタンジイソシアネート
(以後2,2′−MDIと略称する)、2,4′−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート(以後2,4′−MDI
と略称する)、4,4′−ジフェニルメタンジイソシア
ネート(以後4,4′−MDIと略称する)の3種類の
異性体が存在する。本発明に用いられるポリメリックM
DI(B1)中の二核体は、2,2′−MDIと2,
4′−MDIを合計で5〜60質量%、4,4′−MD
Iが95〜40質量%含有するものであり、好ましくは
2,2′−MDIと2,4′−MDIの合計が10〜5
0質量%、4,4′−MDIが90〜50質量%含有す
るものである。
【0028】二核体中の、2,2′−MDIと2,4′
−MDIの合計含有量が5質量%より低い場合は、低温
時の固化(結晶化)による影響が強く出ること、活性水
素基含有化合物との相溶性が低下すること等により好ま
しくない。60質量%より高い時は、4,4′−MDI
よりも2,2′−MDIと2,4′−MDIの方が分子
構造的に柔軟なため強度が発現しにくく、強度が要求さ
れるトンネル工事用の空隙充填注入薬液組成物としては
不適当である。
【0029】なお、(B1)の二核体含有量や、二核体
の異性体構成比はゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィー(GPC)やガスクロマトグラフィー(GC)によ
って得られる各ピークの面積百分率を基に検量線から求
めることができる。
【0030】また、少量であるならば、テトラメチレン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
3−メチル−1,5−ペンタンジイソシアネート、リジ
ンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート、更に
は、イソホロンジイソシアネート、水素添加トリレンジ
イソシアネート、水素添加キシレンジイソシアネート、
水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート、テトラメ
チルキシレンジイソシアネート等の脂環族ジイソシアネ
ートも使用できる。また、これらのイソシアネート基の
一部をビウレット、アロファネート、イソシアヌレー
ト、ウレトジオン、オキサゾリドン、アミド、イミド等
で変性したものも使用することができる。これらは、単
独又は二種以上の混合物として使用することができる。
【0031】次に有機ポリイソシアネート(B)とし
て、前記ポリメリックMDI(B1)と、以下に述べる
活性水素基含有化合物(B2)と反応させて得られるイ
ソシアネート基末端ウレタンプレポリマーの場合につい
て述べる。
【0032】(B1)については前述した通りである。
(B2)の数平均分子量は32〜10,000であり、
好ましくは100〜5,000である。平均官能基数は
1以上が好ましく、1〜4が特に好ましい。具体的に
は、分子量500未満の低分子モノオール、低分子ポリ
オール、低分子モノアミン、低分子ポリアミン、低分子
アミノアルコール、数平均分子量500以上の高分子ポ
リオールが挙げられる。これらは、単独又は二種以上の
混合物を使用することができる。
【0033】低分子モノオールとしては、メタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール、オクタノー
ル、ラウリルアルコール、エチレングリコールモノブチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル
等が挙げられる。
【0034】低分子ポリオールとしては、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオ
ール、ジプロピレングリコール、1,2−ブタンジオー
ル、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、シクロヘキサン−1,
4−ジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノー
ル、水素添加ビスフェノールA、グリセリン、トリメチ
ロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトー
ル、蔗糖、ジグリセリン等が挙げられる。
【0035】低分子モノアミンとしては、エチルアミ
ン、プロピルアミン、ブチルアミン、ジエチルアミン、
ジブチルアミン、アニリン、N−メチルアニリン等が挙
げられる。
【0036】低分子ポリアミンとしては、テトラメチレ
ンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、トリレンジアミ
ン、4,4′−ジアミノジフェニルメタン、3,3′−
ジメチル−4,4′−ジアミノジシクロヘキシルメタ
ン、ジエチルトリアミン、ジブチルトリアミン、ジプロ
ピレントリアミン等が挙げられる。
【0037】低分子アミノアルコールとしては、モノエ
タノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノール
アミン、N−メチルエタノールアミン、N−メチルジエ
タノールアミン、N−エチルエタノールアミン、N−n
−ブチルエタノールアミン、N−n−ブチルジエタノー
ルアミン、N−(β−アミノエチル)エタノールアミ
ン、N−(β−アミノエチル)イソプロパノールアミン
等が挙げられる。
【0038】高分子ポリオールとしては、ポリエーテル
ポリオール、水酸基含有アミン系ポリエーテル、アミノ
アルコール、ポリオキシエチレンモノアルキルエーテ
ル、アジピン酸、無水フタル酸等の二塩基酸とエチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリメチロールプ
ロパン等のグリコールやトリオールとの脱水縮合反応に
より得られる各種ポリエステルポリオール、ε−カプロ
ラクタムの開環重合により得られるラクトン系ポリオー
ル、ポリカーボネートポリオール、アクリル系ポリオー
ル、ポリブタジエン系ポリオール、ノボラック樹脂やレ
ゾール樹脂等のフェノール系ポリオール、更にはポリオ
ール中でアクリロニトリル、スチレン等のビニル系モノ
マーをラジカル重合させたいわゆるポリマーポリオー
ル、テトラヒドロフランのカチオン重合により得られる
ポリテトラメチレン系ポリオール等を挙げられる。
【0039】本発明で好ましい活性水素基含有化合物
(B2)は、プロピレンオキサイドユニットを5質量%
以上含有し、数平均分子量が100〜10,000であ
るポリエーテルポリオールであり、好ましくはプロピレ
ンオキサイドユニットを30〜100質量%含有し、数
平均分子量が150〜5,000であるポリエーテルポ
リオールであり、特に好ましくはプロピレンオキサイド
ユニットを50〜100質量%含有し、数平均分子量が
200〜3,000であるポリエーテルポリオールであ
る。
【0040】(B2)の数平均分子量が100より小さ
いと、得られる発泡体におけるウレタン基濃度が高くな
り、強度は発現するが低温時に固化のおそれがある。一
方、10,000より大きいと逆にウレタン基濃度が低
くなり、強度不足のため空隙充填用注入薬液組成物とし
ては好ましくはない。
【0041】(B2)のプロピレンオキサイドユニット
含有量が5質量%より低いと本発明の活性水素基含有化
合物との反応により得られる発泡体に親水性が付与さ
れ、土壌汚染の原因となりうる。前述の(B1)と(B
2)の反応により得られるイソシアネート基末端ウレタ
ンプレポリマーを有機ポリイソシアネート(B)に用い
た場合は、後述する活性水素基含有化合物(C)との反
応において、前記に記載した親水性を付与されたイソシ
アネート基末端ウレタンプレポリマーや三級アミノ基含
有ポリオールを用いる場合とは異なり、その反応による
粘度上昇が穏やかであるため、流れ不良による充填不
足、空隙形成が生じることがない。
【0042】また、上記のポリエーテルポリオールにお
ける平均官能基数は1〜10のものが好ましく、特に2
〜6が好ましい。平均官能基数が必要以上に大きすぎる
場合は、(B)の低粘度化が達成できないためである。
【0043】なお、本発明において、(B2)や(C)
における「平均官能基数」とは、ポリエーテルポリオー
ルの場合は、開始剤の平均官能基数を意味する。その他
のポリオールの場合は、末端基定量法により求められた
末端基の総量と、ゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィー(GPC)により求められた数平均分子量とから算
出される値である。また、プロピレンオキサイドユニッ
トの含有量とは、開始剤に付加させる環状エーテルモノ
マー中のプロピレンオキサイドの含有量を意味する。
【0044】本発明の好ましい活性水素基含有化合物
(B2)であるポリエーテルポリオールは、低分子の活
性水素基含有化合物を開始剤として用いてプロピレンオ
キサイドを5質量%以上含有する環状エーテルモノマー
を公知の方法により付加重合させることで得られる。環
状エーテルモノマーには、エチレンオキサイド、プロピ
レンオキサイド、ブチレンオキサイド、グリシジルエー
テル、メチルグリシジルエーテル、スチレンオキサイド
等が挙げられる。
【0045】開始剤に用いられるものとしては、前述の
低分子モノオール、低分子ポリオール、低分子アミノア
ルコール、低分子モノアミン、低分子ポリアミン等の
他、フェノール、チオールが用いられる。
【0046】本発明において、好ましい活性水素基含有
化合物(B2)であるポリエーテルポリオールの開始剤
はアミノ基を有しない化合物であり、具体的には上述の
低分子モノオール、低分子ポリオールから選択されるも
のである。低分子アミノアルコール、低分子モノアミ
ン、低分子ポリアミンを開始剤に用いると、得られるポ
リエーテルは三級アミノ基含有ポリオールとなり、イソ
シアネート基との反応性が必要以上に大きくなり、空隙
注入時における(A)と(B)との混合液の粘度が大き
くなりすぎるため好ましくない。
【0047】(B1)と(B2)を反応させる際の、イ
ソシアネート基と水酸基との当量比(イソシアネート基
/水酸基)は1.5〜500が好ましく、更には5〜4
00の範囲が好ましい。
【0048】このように、本発明に用いられるイソシア
ネート基末端ウレタンプレポリマーは、プロピレンオキ
サイドユニットとウレタン基を有するものである。この
ため、得られる発泡体の疎水性が強いため、地下水等に
しみ出る汚染物質の量が少なくなる。更に、イソシアネ
ートにウレタン基を導入しているため、コンクリートや
岩盤に対する接着性が向上することも期待できる。
【0049】本発明では、活性水素基含有化合物(C)
を用いると、発泡体の強度が向上するので好ましい。活
性水素基含有化合物(C)は、1分子内に活性水素基を
少なくとも2個以上有する化合物であれば特に制限はな
く、例えば前記イソシアネート基末端プレポリマーに用
いられる活性水素基含有化合物が挙げられる。(C)
は、単独で又は2種以上を混合して用いることができ
る。また、(C)の数平均分子量は32〜20,000
であることが好ましく、特に76〜10,000が好ま
しい。平均官能基数は1以上が好ましく、特に1〜4が
特に好ましい。本発明で好ましい活性水素基含有化合物
(C)は、プロピレンオキサイドユニットを50質量%
以上含有し、開始剤が低分子モノオール、低分子ポリオ
ールから選択されるポリエーテルポリオールである。
【0050】有機ポリイソシアネート(B)との混合性
を考慮すると、活性水素基含有化合物(C)の数平均分
子量は32〜10,000であり、好ましくは200〜
5,000であり、更に好ましくは500〜3,000
である。数平均分子量が100より小さい場合はウレタ
ン基濃度が高くなり、強度は発現するが低温時に固化の
おそれがある。一方、数平均分子量が10,000より
大きい場合は逆にウレタン基濃度が低くなり、強度不足
のため空隙充填用注入薬液組成物としては好ましくな
い。
【0051】本発明では、アルカリ珪酸塩水溶液
(A)、必要に応じて用いられる活性水素基含有化合物
(C)と、有機ポリイソシアネート(B)との反応性を
調整する目的で、触媒(D)を用いることが好ましい。
触媒(D)としては、具体的には、トリエチルアミン、
トリエチレンジアミン、N−メチルモルホリン、N−メ
チルイミダゾール、ピリジン、N,N,N′,N′−テ
トラメチルヘキサメチレンジアミン、ビス(2−ジメチ
ルアミノエチル)エーテル、α−ピコリン、N,N,
N′,N′−テトラメチルプロピレンジアミン、N,
N,N′,N′−テトラキス(2−ヒドロキシプロピ
ル)エチレンジアミン、N−メチルモルホリン、1,2
−ジメチルイミダゾール、1,5−ジアザ−ビシクロ
(4,3,0)ノネン−5、1,8−ジアザビシクロ
(5,4,0)−ウンデセン−7(以下DBUと略称す
る)、これらアミン系触媒のボラン塩、DBUフェノー
ル塩、DBUオクチル酸塩、DBU炭酸塩等の活性水素
基を含有しないアミン系触媒、トリエタノールアミン、
N,N,N′−トリメチルアミノエチル−エタノールア
ミン等活性水素を有するアミン系触媒、ジブチルチンジ
ラウレート、スタナスオクトエート等の錫系触媒、ナフ
テン酸マグネシウム、ナフテン酸鉛、酢酸カリウム、オ
クチル酸カリウム等のカルボキシレート類、トリエチル
ホスフィン、トリベンジルホスフィン等のトリアルキル
ホスフィン類、ナトリウムメトキシド等のアルコキシド
類、亜鉛系有機金属触媒等が挙げられる。触媒(D)の
添加量は、アルカリ珪酸塩水溶液(A)に対して0.1
〜20質量%が好ましく、特に0.5〜15質量%が好
ましい。また(D)は、あらかじめ(A)に配合してお
くことが好ましい。(B)に(C)を配合しておくと、
(B)の貯蔵安定性が低下しやすくなる。
【0052】本発明では、アルカリ珪酸塩水溶液
(A)、有機ポリイソシアネート(B)と、活性水素基
含有化合物(C)及び後述する難燃剤(E)との混合性
や反応性を調整する目的で、界面活性剤(D)を添加す
ることが好ましい。界面活性剤(D)としては、公知の
脂肪酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンス
ルホン酸塩、アルキルアンモニウム塩、アルキルベンゼ
ンアンモニウム塩、アルキルアミノ酸等のイオン性界面
活性剤、エチレンオキサイドを50質量%以上含有する
アルキレンオキサイドを開環付加させて得られるポリエ
ーテルや日本ユニカー製のL−5340、テー・ゴール
ドシュミット製のB−8451、B−8407等の各種
のシロキサンポリアルキレンオキサイドブロック共重合
体等のシリコーン系界面活性剤等のノニオン性界面活性
剤が挙げられる。界面活性剤(D)は、(A)及び/又
は(B)に添加することができる。(D)の添加量は、
(A)に対して0.05〜5質量%が好ましい。
【0053】本発明では、薬液が密閉空間で使用され、
また、熱源が近くにある状況で使用されることが多いの
で、難燃剤(F)を使用することができる。難燃剤
(F)としては、ハロゲン系化合物、リン酸エステル系
化合物、リン系化合物、窒素化合物、ホウ素系化合物、
硫黄系化合物等が挙げられる。これらは、単独もしくは
併用して使用できる。前記難燃剤用ハロゲン系化合物と
しては、ヘキサブロモシクロドデカン、1,1,2,2
−テトラブロモエタン、1,2,3,4−テトラブロモ
エタン、1,4,5,6−テトラブロモ無水フタル酸、
テトラブロモビスフェノールA等が挙げられる。リン酸
エステル系化合物としては、トリメチルホスフェート、
トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェート、ト
リ−2−エチルヘキシルホスフェート、トリブトキシエ
チルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキ
シレニルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェー
ト、キシレニルジフェニルホスフェート、2−エチルヘ
キシルジフェニルホスフェート等のノンハロゲン燐酸エ
ステル類、トリス(β−クロロエチル)ホスフェート、
トリス(β−クロロプロピル)ホスフェート、トリス
(2,3−ジブロモプロピル)ホスフェート、トリス
(2,3−ジクロロプロピル)ホスフェート、トリス
(1,3−ジクロソプロピル)ホスフェート、トリス
(2−クロロエチル)ホスフェート、トリス(2,4,
6−トリブロモフェニル)ホスフェート、ビス(β−ク
ロロエチル)ビニルホスホン酸エステル、トリアリルホ
スフェート等の含ハロゲン縮合燐酸エステル類が挙げら
れる。リン系化合物としては、オルソリン酸、リン酸ア
ンモニウム、ポリリン酸アンモニウム、リン酸尿素、リ
ン酸グアニル尿素、ポリホスホリルアミド、リン酸メラ
ミン、ポリホスホリルアミドアンモニウム、ホスホリル
トリアニライド、ホスホニトリル、トリス(2−カルバ
モイルエチル)ホスフィン、トリス(2−カルバモイル
エチル)ホスフィンオキサイド、ホスホリルアミド、ホ
スフィンアミド、ビニルホスホン酸等が挙げられる。窒
素系化合物としては、トリメチロールメラミン、及びN
−メチロールアクリルアミド等が挙げられる。ホウ素系
化合物としては、ホウ酸、リン酸ホウ素、ホウ酸アンモ
ニウム等が挙げられる。硫黄系化合物としては、チオ尿
素、硫酸アンモニウム、スルファミン酸アンモニウム等
が挙げられる。その他の難燃剤用化合物としては、三酸
化アンチモン、四酸化アンチモン、五酸化アンチモン、
アンチモン酸ソーダ、三塩化アンチモン、塩化亜鉛、塩
化スズ、二酸化錫、水酸化アルミニウム、水酸化マグネ
シウム等の無機化合物が挙げられる。なお、臭素系難燃
剤を用いた場合、アンチモン化合物、例えば、三酸化ア
ンチモン、四酸化アンチモン、五酸化アンチモン、アン
チモン酸ソーダ等を難燃助剤として用いると難燃効果が
向上する。本発明においては、常温液状であり、比重も
大きくないリン酸エステル系難燃剤が好ましい。難燃剤
(F)の添加量は、(B)に対して1〜30質量%が好
ましい。
【0054】本発明では、充填後の混合薬液が空隙を十
分に充填させるため、発泡剤を用いてもよい。この発泡
剤としては、水、炭化水素、ハイドロフルオロカーボン
から選択される。なお、水はあらかじめアルカリ珪酸塩
水溶液(A)中に存在しているので、特に改めて添加す
る必要はない。発泡剤を用いる場合、その添加量は、水
以外の発泡剤、すなわちペンタン、ヘキサン等の炭化水
素や、HFC−245fa、HFC−365mfc、H
FC−134a等のハイドロフルオロカーボンの場合
は、(B)に対して、0〜40質量%である。
【0055】本発明においては、上記の触媒(C)、界
面活性剤(D)、難燃剤(F)、発泡剤以外に必要に応
じて、セメント、高炉スラグ、石こう、炭酸カルシウ
ム、粘土、生石灰、消石灰、ベントナイト等の無機充填
剤、希釈剤、カップリング剤、更には分散剤、増粘剤、
酸化防止剤、耐熱性付与剤、老化防止剤、レベリング剤
等の各種添加剤を添加することもできるが、あくまでも
土壌汚染をおこさないものに限定すべきである。
【0056】例えば希釈剤としては、有機ポリイソシア
ネート(B)及び/又は活性水素基含有化合物(C)と
の相溶性、減粘性に優れ、更に貯蔵安定性に優れること
が必要で、低分子量二塩基酸のジエステル類、モノ又は
多価アルコール類の酢酸エステル類、アルキレンカーボ
ネート類、エーテル類、環状エステル類、酸無水物、各
種のアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル等の反
応性希釈剤、更には酢酸エチル、トルエン、キシレン、
テトラヒドロフラン、1,1,1−トリクロロエタン、
塩化メチレン、トリクロロフルオロメタン等の有機溶剤
が挙げられる。なお本発明においては、これらの希釈剤
は揮発性を有するため、反応の際又は反応後はその一部
又は全部が放出されるので、災害予防や環境破壊の観点
から使用しないほうが好ましい。
【0057】次に、本発明の空隙充填工法について述べ
る。活性水素基含有化合物(C)、触媒(D)、界面活
性剤(E)を用いる場合は、各々の所定量をあらかじめ
アルカリ珪酸塩水溶液(A)に添加、配合しておくのが
好ましい。また、難燃剤(F)や発泡剤を用いる場合は
あらかじめ有機ポリイソシアネート(B)に添加、配合
しておくのが好ましい。アルカリ珪酸塩水溶液(A)、
及び必要に応じて活性水素基含有化合物(C)、触媒
(D)、界面活性剤(E)を配合したA液、有機ポリイ
ソシアネート(B)及び必要に応じて難燃剤(F)や発
泡剤からなるB液とを、別々の原料タンクに入れる。A
液とB液の送液は、それぞれ流量、圧力等をコントロー
ルしうる比例配合式ポンプ(送液ポンプ)を用いて行わ
れる。なおA液とB液の配合比は各々の送液ポンプの流
量を変えることにより、任意の配合比にすることが可能
である。液の混合は、混合ヘッドを設けたり、又は送液
を単に合流させることで可能である。混合液の注入は、
ギアポンプ、スクリューポンプ、プランジャーポンプ、
エアポンプ等を用いて、注入孔に設置した逆止弁等を内
装した有孔のロックボルト、注入ロッド、注入パイプ、
注入ノズル、注入ホース等を通して行うことができる。
注入孔は、コンクリート面に設けてもよいし、場合によ
っては地山の外側からも設けることができる。このよう
にして空隙内部に注入された混合液は、発泡・硬化して
空隙を充填することになる。また、場合によっては、A
液とB液をそれぞれ別の注入孔から注入し、空隙内部で
A液とB液を衝突混合させ、発泡・硬化させる方法も可
能である。注入圧力は0.05〜5MPa(ゲージ圧)
が好ましい。空隙内部に注入された薬液の発泡・硬化は
注入直後から始まり、数時間程度で完全硬化する。ま
た、本発明の工法に用いられる装置は、原料タンク、注
入ポンプ、注入ノズル、注入ホース、圧力計、流量計、
注入ポンプ等、施工に必要な原料及び機械・機器の全て
を移動式の運搬車に積載したまま施工が可能である。更
に積載車の大きさは4ton平ボディで十分である。従
って本発明の工法は、機動性が発揮でき何時でも対応で
きるようにコンパクトな設備で大量の急速施工が可能と
なり、作業も単一化されているので特殊な技能作業員も
必要ない。このため、例えばトンネル補修工事に用いる
場合、短時間で複数箇所の施工が可能であり、また地山
の応力が緩和され、崩落等を防止したり、ひび割れの発
生や成長を押さえることができる等の効果が施工後短期
間で発揮される。
【0058】前記(A)と(B)の配合比は、(A)中
の例えばNa2OとSiO2とのn(モル比)や、(B)
のイソシアネート含量等によって異なるので一概には決
定することができないが、通常(A)と(B)との配合
割合((A)/(B))が質量比で10/100〜10
0/10が好ましく、特に20/100〜100/20
となるように調整することが好ましい。かかる配合割合
が前記下限値よりも小さい場合には、注入薬液組成物コ
ストが高価なものとなり不経済となるうえ、比例式注入
ポンプでの配合比のコントロールが極めて困難となる傾
向があり、また前記上限値よりも大きい場合には、注入
薬液組成物の固化が不充分で未硬化状となり、たとえ固
化しても強度が低く、脆くて実用に供しえなくなる傾向
がある。
【0059】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
特にことわりのない限り、実施例及び比較例中の「%」
は「質量%」を示す。
【0060】[A液の調製] 調製例1〜9 攪拌機のついた、容量:150kgの混合機を用い、表
1に示す量を仕込んで、均一にしてA−1〜A−9を調
製した。各原料の仕込み量を表1に示す。
【0061】[A液合成用原料] (アルカリ珪酸塩水溶液) S−1:二酸化珪素/酸化ナトリウム=2.6(モル
比) 固形分=36% S−2:二酸化珪素/酸化ナトリウム=1.5(モル
比) 固形分=36% (活性水素基含有化合物) H−1:ポリエーテルポリオール (三洋化成工業製 サンニックスGP−600) H−2:ポリエーテルポリオール (旭電化工業製 CM−211) H−3:ポリエーテルポリオール (三洋化成工業製 サンニックスHS−211) (触媒) TMHDA:N,N,N′,N′−テトラメチルヘキサ
メチレンジアミン (界面活性剤) B−8404:シリコーン系界面活性剤 テー・ゴールドシュミット製
【0062】
【表1】
【0063】[B液の合成] 合成例1〜12 攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管のついた、
容量:150kgの反応器を用いて、ポリイソシアネー
トB−1〜B−12を合成した。原料イソシアネートと
原料ポリオールを表2、3に示す量を仕込んだ後、80
℃まで昇温して3時間反応させて、ポリイソシアネート
を得た。なお、難燃剤を用いる場合は反応終了後、添加
した。それらの原料の種類、使用量、分析値を表2に示
す。なお、B−12は、希釈剤なしでは粘度が高いた
め、更にプロピレンカーボネートで希釈した。また、こ
れらのイソシアネート基末端ウレタンプレポリマーの低
温安定性を下記の条件にて測定した。その結果も表2、
3に示す。
【0064】[B液合成用原料] (有機ポリイソシアネート組成物) (ポリイソシアネート原料) MDI−1:MDI NCO含量=33.6% 2,2′−MDI+2,4′−MDI=50% 4,4′−MDI=50% MDI−2:MDI NCO含量=33.6% 2,2′−MDI+2,4′−MDI=28% 4,4′−MDI=72% MDI−3:MDI NCO含量=33.6% 2,2′−MDI+2,4′−MDI=0% 4,4′MDI=100% MDI−4:MDI NCO含量=33.6% 2,2′−MDI+2,4′−MDI=100% 4,4′−MDI体=0% PMDI−1:ポリメリックMDI NCO含量=31.3% 2,2′−MDI+2,4′MDI=5% 4,4′−MDI=45% 多核体混合物=50% PMDI−2:ポリメリックMDI NCO含量=31.3% 2,2′−MDI+2,4′−MDI=6% 4,4′−MDI=30% 多核体混合物=64% PMDI−3:ポリメリックMDI NCO含量=31.1% 2,2′−MDI+2,4′−MDI=15% 4,4′−MDI=15% 多核体混合物=70% PMDI−4:ポリメリックMDI NCO含量=31.1% 2,2′−MDI+2,4′−MDI=0% 4,4′−MDI=42% 多核体混合物=58% PMDI−5:ポリメリックMDI NCO含量=28.7% 2,2′−MDI+2,4′−MDI=3% 4,4′−MDI体=7% 多核体混合物=90% OH−1:ポリエーテルポリオール 三洋化成工業製 サンニックスG−250 数平均分子量=250 平均官能基数=3 プロピレンオキサイドユニット=100% OH−2:ポリエーテルポリオール 武田薬品工業製 MF−16 数平均分子量=2,400 平均官能基数=3 プロピレンオキサイドユニット=80% (エチレンオキサイドユニット=20%) OH−3:ポリエーテルポリオール 三洋化成工業製 サンニックスジオールPP−4000 数平均分子量=4,000 平均官能基数=2 プロピレンオキサイドユニット=100% OH−4:ポリエーテルポリオール 三洋化成工業製 サンニックスFA−702 数平均分子量=6,000 平均官能基数=4 プロピレンオキサイドユニット=100% OH−5:ポリエーテルポリオール 旭電化工業製 GR−2505 数平均分子量=2,500 平均官能基数=3 プロピレンオキサイドユニット=50% (エチレンオキサイドユニット=50%) OH−6:ポリエーテルポリオール 三洋化成工業製 ニューポール80−4000 数平均分子量=4,000 平均官能基数=2 プロピレンオキサイドユニット=20% (エチレンオキサイドユニット=80%) OH−7:ポリエーテルポリオール 三洋化成工業製 PEG−200 数平均分子量=200 平均官能基数=2 プロピレンオキサイドユニット=0% (エチレンオキサイドユニット=100%)
【0065】〔低温安定性試験〕B−1〜12を−10
℃の条件下で一ヶ月間放置してから、その外観をチェッ
クした。結晶の発生していない場合を「良好」と判定
し、結晶が発生している場合は保温、加熱溶解が必要で
あると考え、「不良」と判定した。
【0066】
【表2】
【0067】
【表3】
【0068】〔発泡試験〕 実施例1〜7、比較例1〜5 表4、5に示す組み合わせ及び配合量で、容量300m
lのポリカップにA液とB液を毎分600回/10秒間
(20℃)の条件で混合攪拌した。そして、以下の方法
にて発泡体の発泡の外観及び発泡体の発泡倍率、物性試
験並びに耐水性を測定した。その結果を表4、5に示
す。
【0069】[発泡体の試験方法] (1)発泡体の外観 得られた発泡体をナイフで切断し、その切断面の状況を
観察した。断面が不均一状態であるものを「不良」と判
定し、均一状態であるものを「良好」と判定した。 (2)発泡倍率 以下の式により発泡倍率を算出した。なお、液温は25
±1℃、室温は25±5℃であった。 発泡倍率=発泡後の発泡体の容積(cm3)/発泡前の
配合液の容積(cm3) (3)一軸圧縮強度 JSF T511(土壌工学会基準の土の一軸圧縮試験
方法)に準じて測定した。測定温度は10℃、20℃、
40℃にて行った。
【0070】
【表4】
【0071】
【表5】
【0072】〔水汚染性試験〕 実施例8〜14、比較例6〜10 表5に示す組み合わせで、A液、B液とをそれぞれ50
gずつ配合し、その直後の流動状態の液体をあらかじめ
300cm3 の水を入れたポリカップに素早く入れて、
水中での発泡状態を観察する。その際に、ポリカップの
水が透明であるものを「良好」と判定し、白濁したもの
を「不良」と判定した。結果を表6に示す。
【0073】
【表6】
【0074】表4〜6より、比較例における発泡体の物
性は実施例のそれとあまり遜色ないが、発泡体の水汚染
性は悪かった。また、総じて比較例におけるポリイソシ
アネートは低温安定性が悪かった。なお、B−9は2,
2′−MDIと2,4′−MDIの合計の含有量が多す
ぎるため、低温安定性は良好であるが、発泡体の物性が
低いものであった。
【0075】〔トンネルの空隙充填工事〕 実施例15 図1に示すように、既設トンネルの覆工コンクリートの
アーチ天端付近の背面に空隙が生じた。この空隙部3
に、実施例2に用いた注入薬液組成物を注入する工事を
行った。図2に示すように、覆工コンクリート2に、そ
の表面と空隙部3を連通する注入孔5を穿設した。図3
に示すように、この注入孔5に注入ノズル6を挿通し
た。次にA−2を30kg原料タンクAへ、B−2を3
0kg原料タンクBへ入れた。原料タンクA及び原料タ
ンクBには送液ポンプを設置した。各タンクから送液さ
れた液は、ミキシングヘッド内で混合され、ギアポンプ
にて注入ノズル6を通して、空隙部3に混合した薬液を
注入した。薬液の質量混合比は、A液/B液=100/
110とした。注入圧力は0.2MPaとした。注入し
た薬液は、図3に示すように、上記空隙充填用組成物が
発泡硬化して発泡体(発泡ウレタン)7となり、最終的
には図4に示すように、この発泡体(発泡ウレタン)7
により空隙部3がほぼ完全に充填された。
【0076】この工事により、空隙部3が発泡体(発泡
ウレタン)7により充填されるため、地山2の応力緩和
による崩落や、突き上げ力を抑えてひび割れ等の発生を
防止等の効果が見られた。また、地下水の汚染は確認さ
れなかった。
【0077】〔地山の空隙充填工事〕 実施例16 図5に示すように、地山2の内部に空隙3が発生した。
この空隙部3に、実施例1に用いた注入薬液組成物を注
入する工事を行った。図6に示すように、地山2に、そ
の表面と空隙部3を連通する長孔5を穿設し、この長孔
8に注入パイプ9を挿通した。次にA−1を30kg原
料タンクAへ、B−1を30kg原料タンクBへ入れ
た。原料タンクA及び原料タンクBには送液ポンプを設
置した。各タンクから送液された液は、先端部分でエア
ホースを取り込んでみ1本にし、最後に注入ホース5
で、空隙部3に注入した。薬液の質量混合比は、A液/
B液=100/110とした。注入圧力は3MPaとし
た。注入後、注入パイプ9を引き抜き、長孔8を埋め戻
した。注入した薬液は、図6に示すように、上記空隙充
填用組成物が発泡硬化して発泡体(発泡ウレタン)7と
なり、最終的には図7に示すように、この発泡体(発泡
ウレタン)7により空隙部3がほぼ完全に充填された。
【0078】この工事により、空隙部3が発泡体(発泡
ウレタン)7により充填されるため、陥没防止等の効果
が見られた。また、地下水の汚染は確認されなかった。
【0079】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の空隙充填用
注入薬液組成物は、充填作業時の環境負荷が小さく、得
られる発泡体も土壌汚染の程度を軽減でき、作業性に優
れ、貯蔵安定性が良好であった。また、本発明の空隙充
填工法は、トンネル、地下構造物、高層ビルの基礎構造
等におけるコンクリート構造物と周囲の岩盤ないし地盤
との間や、岩盤ないし地盤の内部に発生した空隙を埋め
るのに適した工法であり、特に既設トンネルの補修に最
適なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空隙充填用薬液組成物を用いた空隙充
填工法の一例を示す断面図である。
【図2】本発明の空隙充填用薬液組成物を用いた空隙充
填工法の一例を示す断面図である。
【図3】本発明の空隙充填用薬液組成物を用いた空隙充
填工法の一例を示す断面図である。
【図4】本発明の空隙充填用薬液組成物を用いた空隙充
填工法の一例を示す断面図である。
【図5】本発明の空隙充填用薬液組成物を用いた空隙充
填工法の一例を示す断面図である。
【図6】本発明の空隙充填用薬液組成物を用いた空隙充
填工法の一例を示す断面図である。
【図7】本発明の空隙充填用薬液組成物を用いた空隙充
填工法の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1:トンネル 2:地山 3:空隙部 4:覆工コンクリート 5:注入孔 6:注入ノズル 7:発泡体(発泡ウレタン) 8:長孔 9:注入パイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C09K 103:00 C09K 103:00 Fターム(参考) 2D040 AA06 AB01 AC01 BB03 BB09 CA10 CB03 CD01 CD09 2D055 JA00 4H026 CA03 CA06 CC06 4J034 BA02 BA03 CA13 CA15 CA16 CB03 CB04 CB05 CB07 CB08 CC02 CC03 CC05 CD01 CD04 DA01 DA03 DB04 DB05 DB07 DC02 DC35 DC42 DC43 DC50 DF02 DF03 DG06 DG10 DG22 DH02 DJ08 HA02 HA14 HC12 HC46 HC64 HC71 JA01 JA42 MA04 MA11 MA16 QA03 RA10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ珪酸塩水溶液(A)と有機ポリ
    イソシアネート(B)からなる空隙充填用注入薬液組成
    物において、(B)が二核体を20〜70質量%含有す
    るジフェニルメタンジイソシアネート系多核縮合体(B
    1)であって、かつ、前記二核体が2,2′−ジフェニ
    ルメタンジイソシアネートと2,4′−ジフェニルメタ
    ンジイソシアネートを合計で5〜60質量%含有するも
    のであることを特徴とする、前記注入薬液組成物。
  2. 【請求項2】 アルカリ珪酸塩水溶液(A)と有機ポリ
    イソシアネート(B)からなる空隙充填用注入薬液組成
    物において、(B)が二核体を20〜70質量%含有す
    るジフェニルメタンジイソシアネート系多核縮合体(B
    1)と数平均分子量32〜10,000の活性水素基含
    有化合物(B2)との反応から得られるものであり、か
    つ、(B1)中の二核体が2,2′−ジフェニルメタン
    ジイソシアネートと2,4′−ジフェニルメタンジイソ
    シアネートを合計で5〜60質量%含有することを特徴
    とする、前記注入薬液組成物。
  3. 【請求項3】 更に活性水素基含有化合物(C)からな
    ることを特徴とする、請求項1又は2に記載の空隙充填
    用注入薬液組成物。
  4. 【請求項4】 更に触媒(D)からなることを特徴とす
    る、請求項1〜3のいずれか1項に記載の空隙充填用注
    入薬液組成物。
  5. 【請求項5】 更に界面活性剤(E)からなることを特
    徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の空隙充
    填用注入薬液組成物。
  6. 【請求項6】 更に難燃剤(F)からなることを特徴と
    する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の空隙充填用
    注入薬液組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに1項に記載の
    注入薬液組成物を空隙に注入して固結させることを特徴
    とする、空隙充填工法。
JP2000391194A 2000-12-22 2000-12-22 空隙充填用注入薬液組成物、及びそれを用いた空隙充填工法 Pending JP2002194354A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000391194A JP2002194354A (ja) 2000-12-22 2000-12-22 空隙充填用注入薬液組成物、及びそれを用いた空隙充填工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000391194A JP2002194354A (ja) 2000-12-22 2000-12-22 空隙充填用注入薬液組成物、及びそれを用いた空隙充填工法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002194354A true JP2002194354A (ja) 2002-07-10

Family

ID=18857397

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000391194A Pending JP2002194354A (ja) 2000-12-22 2000-12-22 空隙充填用注入薬液組成物、及びそれを用いた空隙充填工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002194354A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006131785A (ja) * 2004-11-08 2006-05-25 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd 土質の安定化用注入薬液組成物およびそれを用いた安定強化止水工法
JP2006144269A (ja) * 2004-11-16 2006-06-08 Tenwa Matsufuji 基礎構造体の修復方法
JP2007524777A (ja) * 2003-03-07 2007-08-30 ポリタン システムズ,インコーポレイテッド 砂又は砂利を固結して固体塊にする方法
JP2013015770A (ja) * 2011-07-06 2013-01-24 Canon Inc 帯電部材およびその製造方法
CN103172815A (zh) * 2012-12-05 2013-06-26 上海东大化学有限公司 一种改性聚氨酯材料的原料组合物及其制备方法和应用
JP2016175982A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 旭有機材株式会社 地山固結用薬液

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007524777A (ja) * 2003-03-07 2007-08-30 ポリタン システムズ,インコーポレイテッド 砂又は砂利を固結して固体塊にする方法
JP2006131785A (ja) * 2004-11-08 2006-05-25 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd 土質の安定化用注入薬液組成物およびそれを用いた安定強化止水工法
JP2006144269A (ja) * 2004-11-16 2006-06-08 Tenwa Matsufuji 基礎構造体の修復方法
JP2013015770A (ja) * 2011-07-06 2013-01-24 Canon Inc 帯電部材およびその製造方法
CN103172815A (zh) * 2012-12-05 2013-06-26 上海东大化学有限公司 一种改性聚氨酯材料的原料组合物及其制备方法和应用
CN103172815B (zh) * 2012-12-05 2015-05-06 上海东大化学有限公司 一种改性聚氨酯材料的原料组合物及其制备方法和应用
JP2016175982A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 旭有機材株式会社 地山固結用薬液

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2591540B2 (ja) トンネル掘削用の安定化用注入薬液組成物およびそれを用いた安定強化止水工法
JP3840882B2 (ja) コンクリート用接着剤組成物及び充填剤組成物
JP2002194354A (ja) 空隙充填用注入薬液組成物、及びそれを用いた空隙充填工法
JP2002226856A (ja) 空隙充填用注入薬液組成物、及びそれを用いた空隙充填工法
JP4392647B2 (ja) 空隙充填用注入薬液組成物、及びそれを用いた空隙充填工法
JPH0726263A (ja) 土質などの安定化用注入薬液組成物およびそれを用いた安定強化止水工法
JP6055264B2 (ja) 止水用薬剤組成物及び止水方法
JP3543277B2 (ja) 硬化性組成物
JP3997672B2 (ja) 地盤や人工構造物等の安定化用注入薬液組成物及びそれを用いた安定強化止水工法
JPH09132634A (ja) 土壌安定化ポリウレタン発泡樹脂組成物、及び該組成物を用いた土壌安定化方法
JP2002047490A (ja) 岩盤、地盤、人工構造物等の安定強化用注入薬液組成物及びそれを用いたその安定強化止水工法
JP4092838B2 (ja) 岩盤、地盤等の安定化用注入薬液組成物及びそれを用いた安定強化止水工法
JP3952486B2 (ja) 岩盤ないし地盤固結用の注入薬液組成物及びそれを用いた安定強化止水工法
JPH04102615A (ja) 岩盤固結安定化工法
JP2004075754A (ja) 岩盤、地盤、人工構造物等の安定強化用注入薬液組成物及びそれを用いたその安定強化止水工法
JP3358188B2 (ja) 土壌固結用注入薬液組成物及びそれを用いた土壌安定強化止水工法
JP2000345158A (ja) 岩盤ないし地盤固結用の注入薬液組成物及びそれを用いた安定強化止水工法
JP2003246984A (ja) 土壌の固結用注入薬液組成物及びそれを用いた土壌安定化工法
JP3092622B1 (ja) 岩盤ないし地盤固結用の注入薬液組成物及びそれを用いた安定強化止水工法
JP3498656B2 (ja) 地盤や人工構造物等の安定化用注入薬液組成物及びそれを用いた安定強化止水工法
JP3952487B2 (ja) 地盤や人工構造物等の安定化用注入薬液組成物及びそれを用いた安定強化止水工法
JPH05320647A (ja) 土質などの安定化用自己消火型注入薬液組成物およびそれを用いた安定強化止水工法
JP3358189B2 (ja) 土壌固結用注入薬液組成物及びそれを用いた土壌安定強化止水工法
JP4527370B2 (ja) トンネル掘削用の安定化用注入薬液組成物、および、それを用いた安定強化工法
JP2896083B2 (ja) 地盤の安定化用注入薬液組成物およびそれを用いた安定強化止水工法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060829

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100212

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100310