JP2002191171A - 電源装置及び電力供給方法 - Google Patents
電源装置及び電力供給方法Info
- Publication number
- JP2002191171A JP2002191171A JP2000388014A JP2000388014A JP2002191171A JP 2002191171 A JP2002191171 A JP 2002191171A JP 2000388014 A JP2000388014 A JP 2000388014A JP 2000388014 A JP2000388014 A JP 2000388014A JP 2002191171 A JP2002191171 A JP 2002191171A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- voltage
- value
- power supply
- output
- integrated circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Protection Of Static Devices (AREA)
- Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
- Dc-Dc Converters (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 保護回路を働かせないようにしたことによっ
て制御トランジスタ等が焼損や発煙するのを防止する。 【解決手段】 入力電圧の変動にかかわらず、負荷に供
給する電圧又は電流を所定の集積回路1で一定値となる
ように制御して出力する電源装置及び電力供給方法にお
いて、供給電圧又は供給電流を検出部3によって検出
し、この検出値が所定の範囲にあるとマイコン4が判断
したときには前記集積回路に対して出力を停止すべき旨
の信号を出力するようにする。前記集積回路としては、
たとえば降圧型でスイッチング方式により一定電圧を出
力するDC/DCコンバータを構成しているものを用い
る。
て制御トランジスタ等が焼損や発煙するのを防止する。 【解決手段】 入力電圧の変動にかかわらず、負荷に供
給する電圧又は電流を所定の集積回路1で一定値となる
ように制御して出力する電源装置及び電力供給方法にお
いて、供給電圧又は供給電流を検出部3によって検出
し、この検出値が所定の範囲にあるとマイコン4が判断
したときには前記集積回路に対して出力を停止すべき旨
の信号を出力するようにする。前記集積回路としては、
たとえば降圧型でスイッチング方式により一定電圧を出
力するDC/DCコンバータを構成しているものを用い
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負荷に供給する電
圧又は電流を所定の集積回路で一定値となるように制御
して出力する電源装置及び電力供給方法に関する。
圧又は電流を所定の集積回路で一定値となるように制御
して出力する電源装置及び電力供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カーオーディオにおける直流8
V系電源をDC/DCコンバータで実現するためには、
DC/DCコンバータを直流9V程度の低電圧の入力電
圧でも動作可能にしておく必要がある。バッテリが弱っ
ていたり、ヘッドライト、ワイパ、その他の電装品等に
より一時的に電圧が下がっていたりしても、リセットさ
れたり、メモリへの記録が行われないといったことがな
いように、正常に動作させる必要があるからである。
V系電源をDC/DCコンバータで実現するためには、
DC/DCコンバータを直流9V程度の低電圧の入力電
圧でも動作可能にしておく必要がある。バッテリが弱っ
ていたり、ヘッドライト、ワイパ、その他の電装品等に
より一時的に電圧が下がっていたりしても、リセットさ
れたり、メモリへの記録が行われないといったことがな
いように、正常に動作させる必要があるからである。
【0003】図4は、このような従来のDC/DCコン
バータを示す。図中の1は入力電圧を調整し、一定の電
圧を出力するスイッチング方式のDC/DCコンバー
タ、2はDC/DCコンバータ1においてスイッチング
波形を形成するための制御トランジスタである。図5
は、DC/DCコンバータ1の入力電圧が9Vで出力電
圧が8Vの場合の制御トランジスタ2によるスイッチン
グ波形を示す。同図に示されるように、入力電圧が9V
程度であると、DC/DCコンバータ1の出力電圧を8
Vに維持するためには、スイッチング波形を構成する制
御パルスのデューティ比は、ほとんどスイッチのオン状
態を示すような値となる。これは、制御トランジスタ2
にとってはかなり負荷が大きい状態である。
バータを示す。図中の1は入力電圧を調整し、一定の電
圧を出力するスイッチング方式のDC/DCコンバー
タ、2はDC/DCコンバータ1においてスイッチング
波形を形成するための制御トランジスタである。図5
は、DC/DCコンバータ1の入力電圧が9Vで出力電
圧が8Vの場合の制御トランジスタ2によるスイッチン
グ波形を示す。同図に示されるように、入力電圧が9V
程度であると、DC/DCコンバータ1の出力電圧を8
Vに維持するためには、スイッチング波形を構成する制
御パルスのデューティ比は、ほとんどスイッチのオン状
態を示すような値となる。これは、制御トランジスタ2
にとってはかなり負荷が大きい状態である。
【0004】このため、DC/DCコンバータ1を構成
する制御ICは、制御トランジスタ2を保護するため、
デューティ比が一定値以上のオン状態に近い状態となっ
た場合に自動的に出力を停止する保護回路を予め備えて
いる。この保護回路は入力電圧が10V程度まで低下し
たときに働くようになっている。したがって、制御トラ
ンジスタ2として十分余裕のあるものを使用した場合、
制御トランジスタ2が破損するよりも先にデューティ比
に基づく保護が働くことになる。そこで従来、カーオー
ディオ用の電源として用いる場合には、この保護機能を
外して使用している。
する制御ICは、制御トランジスタ2を保護するため、
デューティ比が一定値以上のオン状態に近い状態となっ
た場合に自動的に出力を停止する保護回路を予め備えて
いる。この保護回路は入力電圧が10V程度まで低下し
たときに働くようになっている。したがって、制御トラ
ンジスタ2として十分余裕のあるものを使用した場合、
制御トランジスタ2が破損するよりも先にデューティ比
に基づく保護が働くことになる。そこで従来、カーオー
ディオ用の電源として用いる場合には、この保護機能を
外して使用している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来技術によれば、制御ICの保護機能を働かせていな
いため、出力側が何らかの原因で短絡した場合に、制御
トランジスタ2等が焼損や発煙する危険性がある。短絡
の原因としては、オーディオ製品の組立て時にカード線
やフレキケーブルが板金に挟まったままオーディオ製品
の電源を投入することや、経年変化による負荷の変動や
異物の混入によりモータがロック状態になってしまうこ
と等が考えられる。また、部品不良や改造等による過電
流や短絡の発生の危険性も考えられる。
従来技術によれば、制御ICの保護機能を働かせていな
いため、出力側が何らかの原因で短絡した場合に、制御
トランジスタ2等が焼損や発煙する危険性がある。短絡
の原因としては、オーディオ製品の組立て時にカード線
やフレキケーブルが板金に挟まったままオーディオ製品
の電源を投入することや、経年変化による負荷の変動や
異物の混入によりモータがロック状態になってしまうこ
と等が考えられる。また、部品不良や改造等による過電
流や短絡の発生の危険性も考えられる。
【0006】本発明の目的は、かかる従来技術の問題点
に鑑み、電源装置及び電力供給方法において、保護回路
を働かせないようにしたことによって制御トランジスタ
等が焼損や発煙するのを防止することにある。
に鑑み、電源装置及び電力供給方法において、保護回路
を働かせないようにしたことによって制御トランジスタ
等が焼損や発煙するのを防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、第1の発明に係る電源装置は、入力電圧の変動にか
かわらず、負荷に供給する電圧又は電流を所定の集積回
路で一定値となるように制御して出力する電源装置にお
いて、出力電圧又は出力電流を検出し、この検出値が所
定の範囲にあるときには前記集積回路に対して出力を停
止すべき旨の信号を出力する異常判定手段を具備するこ
とを特徴とする。
め、第1の発明に係る電源装置は、入力電圧の変動にか
かわらず、負荷に供給する電圧又は電流を所定の集積回
路で一定値となるように制御して出力する電源装置にお
いて、出力電圧又は出力電流を検出し、この検出値が所
定の範囲にあるときには前記集積回路に対して出力を停
止すべき旨の信号を出力する異常判定手段を具備するこ
とを特徴とする。
【0008】ここで、所定の集積回路とは、一般には制
御IC(コントロールIC)と呼ばれているもので、本
来、過電流による回路や素子の破壊を防止するための保
護回路が設けられている。ただし、本発明ではこの保護
回路は働かないようにして用いられる。具体的には、た
とえばローム社製のICであるBA9743の場合、1
5番ピンのSCP端子をグランドレベルとすることによ
って保護回路を無効にすることができる。かかる集積回
路としては、直流入力電圧をパルス幅変調して一定の出
力電圧を得るスイッチング方式のDC/DCコンバータ
や、入力電圧をパワートランジスタで電圧降下させて一
定の出力電圧を得るシリーズレギュレータ等を構成する
集積回路が該当する。異常判定手段としては、たとえば
出力電圧又は出力電流の検出結果としての電圧が入力さ
れるA/D変換ポートを備えたマイクロコンピュータが
該当する。
御IC(コントロールIC)と呼ばれているもので、本
来、過電流による回路や素子の破壊を防止するための保
護回路が設けられている。ただし、本発明ではこの保護
回路は働かないようにして用いられる。具体的には、た
とえばローム社製のICであるBA9743の場合、1
5番ピンのSCP端子をグランドレベルとすることによ
って保護回路を無効にすることができる。かかる集積回
路としては、直流入力電圧をパルス幅変調して一定の出
力電圧を得るスイッチング方式のDC/DCコンバータ
や、入力電圧をパワートランジスタで電圧降下させて一
定の出力電圧を得るシリーズレギュレータ等を構成する
集積回路が該当する。異常判定手段としては、たとえば
出力電圧又は出力電流の検出結果としての電圧が入力さ
れるA/D変換ポートを備えたマイクロコンピュータが
該当する。
【0009】この構成において、電源装置は、前記集積
回路に通常設けられている保護回路が許容する出力電流
値や出力電圧値の範囲外での動作が必要であるため、保
護回路が動作しないようにして用いられる。かかる場
合、従来は、負荷における短絡等が生じて過大な電流が
流れても、保護回路が動作しないため、集積回路の制御
トランジスタ等が焼損や発煙を生じていた。これに対
し、本第1発明によれば、出力電圧又は出力電流を検出
し、この検出値が所定の範囲にあるときには集積回路に
対して出力を停止すべき旨の信号を送るようにしたた
め、保護回路の許容範囲外での動作を行っても、一定の
場合には出力を停止させ、集積回路の焼損や発煙を防止
することができる。
回路に通常設けられている保護回路が許容する出力電流
値や出力電圧値の範囲外での動作が必要であるため、保
護回路が動作しないようにして用いられる。かかる場
合、従来は、負荷における短絡等が生じて過大な電流が
流れても、保護回路が動作しないため、集積回路の制御
トランジスタ等が焼損や発煙を生じていた。これに対
し、本第1発明によれば、出力電圧又は出力電流を検出
し、この検出値が所定の範囲にあるときには集積回路に
対して出力を停止すべき旨の信号を送るようにしたた
め、保護回路の許容範囲外での動作を行っても、一定の
場合には出力を停止させ、集積回路の焼損や発煙を防止
することができる。
【0010】第2の発明に係る電源装置は、第1発明に
おいて、前記集積回路は、降圧型でスイッチング方式に
より一定電圧を出力するDC/DCコンバータを構成し
ているものであることを特徴とする。
おいて、前記集積回路は、降圧型でスイッチング方式に
より一定電圧を出力するDC/DCコンバータを構成し
ているものであることを特徴とする。
【0011】かかるDC/DCコンバータでは、その保
護回路は、スイッチングを行う制御トランジスタを保護
するため、スイッチングにおけるオン・オフのデューテ
ィ比が所定値以上となったときに出力が停止するように
機能する。そこで従来、カーオーディオに用いる電源の
場合のように、バッテリの電圧低下等により前記デュー
ティ比が大きい状態でも使用できるようにする必要があ
る場合は、保護回路が働かないようにしていた。しかし
その場合、短絡等により制御トランジスタに過大な電流
が流れたとき、保護回路が働かないため、制御トランジ
スタ等の焼損や発煙を生じていた。これに対し、本第2
発明によれば、DC/DCコンバータを構成している集
積回路の外部に異常判定手段を有しているため、これに
より出力電圧の異常を検知し、出力を停止することによ
って、制御トランジスタ等の焼損や発煙を防止すること
ができる。
護回路は、スイッチングを行う制御トランジスタを保護
するため、スイッチングにおけるオン・オフのデューテ
ィ比が所定値以上となったときに出力が停止するように
機能する。そこで従来、カーオーディオに用いる電源の
場合のように、バッテリの電圧低下等により前記デュー
ティ比が大きい状態でも使用できるようにする必要があ
る場合は、保護回路が働かないようにしていた。しかし
その場合、短絡等により制御トランジスタに過大な電流
が流れたとき、保護回路が働かないため、制御トランジ
スタ等の焼損や発煙を生じていた。これに対し、本第2
発明によれば、DC/DCコンバータを構成している集
積回路の外部に異常判定手段を有しているため、これに
より出力電圧の異常を検知し、出力を停止することによ
って、制御トランジスタ等の焼損や発煙を防止すること
ができる。
【0012】第3の発明に係る電源装置は、第2発明に
おいて、前記異常判定手段は、前記検出値としての出力
電圧値を所定の周期で取得し、この値が所定の回数以上
連続して所定値以下であった場合に前記信号の送付を行
うことを特徴とする。これによれば、前記所定の周期よ
り短い期間のみ出力電圧が所定値以下であったような場
合は出力を停止すべき旨の信号が送られることはない。
したがって、ノイズ等による瞬間的な出力電圧の低下の
場合は、出力が停止されることはない。
おいて、前記異常判定手段は、前記検出値としての出力
電圧値を所定の周期で取得し、この値が所定の回数以上
連続して所定値以下であった場合に前記信号の送付を行
うことを特徴とする。これによれば、前記所定の周期よ
り短い期間のみ出力電圧が所定値以下であったような場
合は出力を停止すべき旨の信号が送られることはない。
したがって、ノイズ等による瞬間的な出力電圧の低下の
場合は、出力が停止されることはない。
【0013】第4の発明に係る電力供給方法は、入力電
圧の変動にかかわらず、負荷に供給する電圧又は電流を
所定の集積回路で一定値となるように制御して出力する
電力供給方法において、供給電圧又は供給電流を検出
し、この検出値が所定の範囲にあるときには前記集積回
路に対して出力を停止すべき旨の信号を送る異常判定工
程を具備することを特徴とする。これによれば、第1発
明の場合と同様に、保護回路の許容範囲外での動作を行
っても、前記集積回路の焼損や発煙が防止されることに
なる。
圧の変動にかかわらず、負荷に供給する電圧又は電流を
所定の集積回路で一定値となるように制御して出力する
電力供給方法において、供給電圧又は供給電流を検出
し、この検出値が所定の範囲にあるときには前記集積回
路に対して出力を停止すべき旨の信号を送る異常判定工
程を具備することを特徴とする。これによれば、第1発
明の場合と同様に、保護回路の許容範囲外での動作を行
っても、前記集積回路の焼損や発煙が防止されることに
なる。
【0014】第5の発明に係る電力供給方法は、第4発
明において、前記集積回路は、降圧型でスイッチング方
式により一定電圧を出力するDC/DCコンバータを構
成しているものであることを特徴とする。これによれ
ば、第2発明の場合と同様に、制御トランジスタ等の焼
損や発煙を防止することができる。
明において、前記集積回路は、降圧型でスイッチング方
式により一定電圧を出力するDC/DCコンバータを構
成しているものであることを特徴とする。これによれ
ば、第2発明の場合と同様に、制御トランジスタ等の焼
損や発煙を防止することができる。
【0015】第6の発明に係る電力供給方法は、前記異
常判定工程では、前記検出値としての供給電圧値を所定
の周期で取得し、この値が所定の回数以上連続して所定
値以下であった場合に前記信号の送付を行うことを特徴
とする。これによれば、第3発明の場合と同様に、ノイ
ズ等による瞬間的な出力電圧の低下によって出力が停止
されることはない。
常判定工程では、前記検出値としての供給電圧値を所定
の周期で取得し、この値が所定の回数以上連続して所定
値以下であった場合に前記信号の送付を行うことを特徴
とする。これによれば、第3発明の場合と同様に、ノイ
ズ等による瞬間的な出力電圧の低下によって出力が停止
されることはない。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態に係る
DC/DCコンバータを用いた電源装置を示す図であ
る。同図において、1は入力電圧を調整し、一定の電圧
として出力するスイッチング方式のDC/DCコンバー
タ、2はDC/DCコンバータ1においてスイッチング
波形を形成するための制御トランジスタ、3はDC/D
Cコンバータ1の出力電圧を抵抗R1及びR2により分
圧して検出する電圧検出部、4は電圧検出部からの検出
電圧に基づいてDC/DCコンバータ1に停止信号を出
力するマイコンである。ただしDC/DCコンバータ1
は、通常のDC/DCコンバータが有する制御トランジ
スタ2の保護機能は働かないように外してある。
DC/DCコンバータを用いた電源装置を示す図であ
る。同図において、1は入力電圧を調整し、一定の電圧
として出力するスイッチング方式のDC/DCコンバー
タ、2はDC/DCコンバータ1においてスイッチング
波形を形成するための制御トランジスタ、3はDC/D
Cコンバータ1の出力電圧を抵抗R1及びR2により分
圧して検出する電圧検出部、4は電圧検出部からの検出
電圧に基づいてDC/DCコンバータ1に停止信号を出
力するマイコンである。ただしDC/DCコンバータ1
は、通常のDC/DCコンバータが有する制御トランジ
スタ2の保護機能は働かないように外してある。
【0017】この構成において、DC/DCコンバータ
1は直流の入力電圧を制御トランジスタ2でスイッチン
グさせ、そのオン・オフ期間の比であるデューティ比を
制御することにより一定の電圧を出力する。この間、制
御トランジスタ2のデューティ比に基づく保護機能がな
いため、入力電圧が低下して出力電圧値に近づき、デュ
ーティ比が100%に近くなっても、保護機能による出
力停止は行われない。また、電圧検出部3による検出電
圧はマイコン4のA/Dポートに入力されてA/D変換
され、この検出電圧をマイコン4は監視している。この
とき、検出電圧値が所定の電圧値以下になると、マイコ
ン4は停止信号をDC/DCコンバータ1に出力する。
1は直流の入力電圧を制御トランジスタ2でスイッチン
グさせ、そのオン・オフ期間の比であるデューティ比を
制御することにより一定の電圧を出力する。この間、制
御トランジスタ2のデューティ比に基づく保護機能がな
いため、入力電圧が低下して出力電圧値に近づき、デュ
ーティ比が100%に近くなっても、保護機能による出
力停止は行われない。また、電圧検出部3による検出電
圧はマイコン4のA/Dポートに入力されてA/D変換
され、この検出電圧をマイコン4は監視している。この
とき、検出電圧値が所定の電圧値以下になると、マイコ
ン4は停止信号をDC/DCコンバータ1に出力する。
【0018】図2は、このときの状況を示す波形図であ
る。波形aはマイコン4の電圧監視周期を示す波形であ
る。マイコン4はこの波形に基づいてA/Dポートに入
力される電圧をサンプリングし、その電圧値を所定の電
圧値と比較することにより異常の有無を監視している。
このとき短絡等により、DC/DCコンバータ1の出力
電圧が波形bのように低下し、これによりA/Dポート
に入力される検出電圧が、波形1のタイミングで2回以
上にわたり所定値以下となった場合は、異常であると判
断し、マイコン4は停止信号をDC/DCコンバータ1
に出力する。この停止信号を受け取ると、DC/DCコ
ンバータ1は出力を停止する。ただし、DC/DCコン
バータ1の出力電圧が、波形cのように、極めて短い期
間だけ低下し、波形1のタイミングで1回だけ所定値以
下となった場合は、停止信号を出力しない。このような
短期間の電圧低下はノイズ等であると考えることができ
るからである。
る。波形aはマイコン4の電圧監視周期を示す波形であ
る。マイコン4はこの波形に基づいてA/Dポートに入
力される電圧をサンプリングし、その電圧値を所定の電
圧値と比較することにより異常の有無を監視している。
このとき短絡等により、DC/DCコンバータ1の出力
電圧が波形bのように低下し、これによりA/Dポート
に入力される検出電圧が、波形1のタイミングで2回以
上にわたり所定値以下となった場合は、異常であると判
断し、マイコン4は停止信号をDC/DCコンバータ1
に出力する。この停止信号を受け取ると、DC/DCコ
ンバータ1は出力を停止する。ただし、DC/DCコン
バータ1の出力電圧が、波形cのように、極めて短い期
間だけ低下し、波形1のタイミングで1回だけ所定値以
下となった場合は、停止信号を出力しない。このような
短期間の電圧低下はノイズ等であると考えることができ
るからである。
【0019】これによれば、DC/DCコンバータ1に
おける制御トランジスタ2のデューティ比に基づく保護
機能が働いていないため、入力電圧が出力電圧近傍にま
で降下してデューティ比が100%に近くなった場合で
も、保護機能により出力が停止されることなく一定の電
圧を供給し続けることができるとともに、短絡等により
出力電圧が低下し、制御トランジスタ2等に過大な電流
が流れる状態となった場合には、ただちにDC/DCコ
ンバータ1の出力を停止し、制御トランジスタ2等の損
傷や発煙を防止することができる。
おける制御トランジスタ2のデューティ比に基づく保護
機能が働いていないため、入力電圧が出力電圧近傍にま
で降下してデューティ比が100%に近くなった場合で
も、保護機能により出力が停止されることなく一定の電
圧を供給し続けることができるとともに、短絡等により
出力電圧が低下し、制御トランジスタ2等に過大な電流
が流れる状態となった場合には、ただちにDC/DCコ
ンバータ1の出力を停止し、制御トランジスタ2等の損
傷や発煙を防止することができる。
【0020】図3は本発明の第2の実施形態に係るDC
/DCコンバータを用いた電源装置を示す図である。こ
の電源装置は、同図に示すように、図1の電源装置にお
ける電圧検出部3の代わりに、電流検出用の抵抗R及び
I/V変換回路5を備えている。すなわち、抵抗Rで検
出されるDC/DCコンバータ1の出力電流をI/V変
換回路5で電圧値に変換してマイコン4へ出力するする
ようになっている。マイコン4はこの電圧を、上述と同
様にして所定の値と比較して監視し、所定値より小さく
なった場合に停止信号をDC/DCコンバータ1に送出
する。これによっても図1の実施形態と同様の効果が得
られる。
/DCコンバータを用いた電源装置を示す図である。こ
の電源装置は、同図に示すように、図1の電源装置にお
ける電圧検出部3の代わりに、電流検出用の抵抗R及び
I/V変換回路5を備えている。すなわち、抵抗Rで検
出されるDC/DCコンバータ1の出力電流をI/V変
換回路5で電圧値に変換してマイコン4へ出力するする
ようになっている。マイコン4はこの電圧を、上述と同
様にして所定の値と比較して監視し、所定値より小さく
なった場合に停止信号をDC/DCコンバータ1に送出
する。これによっても図1の実施形態と同様の効果が得
られる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、出
力電圧又は出力電流を検出し、この検出値が所定の範囲
にあるときには集積回路に対して出力を停止すべき旨の
信号を送るようにしたため、集積回路内の保護回路が働
かないようにして保護回路の許容範囲外での動作を行っ
ても、集積回路の焼損や発煙を防止することができる。
力電圧又は出力電流を検出し、この検出値が所定の範囲
にあるときには集積回路に対して出力を停止すべき旨の
信号を送るようにしたため、集積回路内の保護回路が働
かないようにして保護回路の許容範囲外での動作を行っ
ても、集積回路の焼損や発煙を防止することができる。
【0022】特に、集積回路が降圧型でスイッチング方
式により一定電圧を出力するDC/DCコンバータを構
成しているものである場合は、その保護回路が動作しな
いようにして高いデューティ比においても一定電圧の出
力を確保すると同時に、短絡等による集積回路の焼損や
発煙を防止することができる。したがって、カーオーデ
ィオに用いる電源装置の場合のように、DC/DCコン
バータに電力を供給するバッテリの電圧低下やヘッドラ
イトの使用により通常ならば一時的に出力電圧が低下す
るような場合でも、正常な出力電圧を維持し、オーディ
オ機器におけるリセット動作が行われてしまったり、所
定のメモリ動作が行われないといった事態の発生を防止
することができる。
式により一定電圧を出力するDC/DCコンバータを構
成しているものである場合は、その保護回路が動作しな
いようにして高いデューティ比においても一定電圧の出
力を確保すると同時に、短絡等による集積回路の焼損や
発煙を防止することができる。したがって、カーオーデ
ィオに用いる電源装置の場合のように、DC/DCコン
バータに電力を供給するバッテリの電圧低下やヘッドラ
イトの使用により通常ならば一時的に出力電圧が低下す
るような場合でも、正常な出力電圧を維持し、オーディ
オ機器におけるリセット動作が行われてしまったり、所
定のメモリ動作が行われないといった事態の発生を防止
することができる。
【0023】また、出力電圧値を所定の周期で取得し、
この値が所定の回数以上連続して所定値以下であった場
合に出力を停止すべき旨の信号を送るようにしたため、
ノイズ等による瞬間的な出力電圧の低下の場合において
出力が停止するのを防止することができる。
この値が所定の回数以上連続して所定値以下であった場
合に出力を停止すべき旨の信号を送るようにしたため、
ノイズ等による瞬間的な出力電圧の低下の場合において
出力が停止するのを防止することができる。
【図1】本発明の一実施形態に係るDC/DCコンバー
タを用いた電源装置を示す図である。
タを用いた電源装置を示す図である。
【図2】図1の装置において、マイコンが停止信号を出
力するときの状況を示す波形図である。
力するときの状況を示す波形図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係るDC/DCコン
バータを用いた電源装置を示す図である。
バータを用いた電源装置を示す図である。
【図4】従来のDC/DCコンバータを示す図である。
【図5】図4のDC/DCコンバータの入力電圧が9V
で出力電圧が8Vの場合の制御トランジスタによるスイ
ッチング波形を示す波形図である。
で出力電圧が8Vの場合の制御トランジスタによるスイ
ッチング波形を示す波形図である。
1:DC/DCコンバータ、2:制御トランジスタ、
3:電圧検出部、4:マイコン、5:I/V変換回路。
3:電圧検出部、4:マイコン、5:I/V変換回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G053 AA01 AA02 BA01 BA04 CA02 DA01 EA01 EA09 EB02 EC03 FA05 FA06 5H730 AA20 AS01 AS05 BB11 DD02 EE59 FD01 FD31 FG05 XX03 XX13 XX15 XX23 XX33 XX35 XX44
Claims (6)
- 【請求項1】 入力電圧の変動にかかわらず、負荷に供
給する電圧又は電流を所定の集積回路により一定値とな
るように制御して出力する電源装置において、 出力電圧又は出力電流を検出し、この検出値が所定の範
囲にあるときには前記集積回路に対して出力を停止すべ
き旨の信号を出力する異常判定手段を具備することを特
徴とする電源装置。 - 【請求項2】 前記集積回路は、降圧型でスイッチング
方式により一定電圧を出力するDC/DCコンバータを
構成しているものであることを特徴とする請求項1に記
載の電源装置。 - 【請求項3】 前記異常判定手段は、前記検出値として
の出力電圧値を所定の周期で取得し、この値が所定の回
数以上連続して所定値以下であった場合に前記信号の出
力を行うことを特徴とする請求項2に記載の電源装置。 - 【請求項4】 入力電圧の変動にかかわらず、負荷に供
給する電圧又は電流を所定の集積回路で一定値となるよ
うに制御して出力する電力供給方法において、 供給電圧又は供給電流を検出し、この検出値が所定の範
囲にあるときには前記集積回路に対して出力を停止すべ
き旨の信号を出力する異常判定工程を具備することを特
徴とする電力供給方法。 - 【請求項5】 前記集積回路は、降圧型でスイッチング
方式により一定電圧を出力するDC/DCコンバータを
構成しているものであることを特徴とする請求項4に記
載の電力供給方法。 - 【請求項6】 前記異常判定工程では、前記検出値とし
ての供給電圧値を所定の周期で取得し、この値が所定の
回数以上連続して所定値以下であった場合に前記信号の
出力を行うことを特徴とする請求項5に記載の電力供給
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000388014A JP2002191171A (ja) | 2000-12-21 | 2000-12-21 | 電源装置及び電力供給方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000388014A JP2002191171A (ja) | 2000-12-21 | 2000-12-21 | 電源装置及び電力供給方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002191171A true JP2002191171A (ja) | 2002-07-05 |
Family
ID=18854828
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000388014A Pending JP2002191171A (ja) | 2000-12-21 | 2000-12-21 | 電源装置及び電力供給方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002191171A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004072892A (ja) * | 2002-08-06 | 2004-03-04 | Toyota Motor Corp | 電気負荷駆動装置、電気負荷駆動方法、電気負荷の駆動をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体 |
JP2010035036A (ja) * | 2008-07-30 | 2010-02-12 | Kyocera Corp | 携帯電子機器 |
JP2010536032A (ja) * | 2007-08-08 | 2010-11-25 | アドバンスト・アナロジック・テクノロジーズ・インコーポレイテッド | ディスクリートパワー半導体デバイスのカスコード電流センサ |
JP2012044108A (ja) * | 2010-08-23 | 2012-03-01 | Mitsumi Electric Co Ltd | 半導体集積回路、該回路を備えるスイッチング電源及び該電源を備える制御システム |
-
2000
- 2000-12-21 JP JP2000388014A patent/JP2002191171A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004072892A (ja) * | 2002-08-06 | 2004-03-04 | Toyota Motor Corp | 電気負荷駆動装置、電気負荷駆動方法、電気負荷の駆動をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体 |
JP2010536032A (ja) * | 2007-08-08 | 2010-11-25 | アドバンスト・アナロジック・テクノロジーズ・インコーポレイテッド | ディスクリートパワー半導体デバイスのカスコード電流センサ |
US8749222B2 (en) | 2007-08-08 | 2014-06-10 | Advanced Analogic Technologies, Inc. | Method of sensing magnitude of current through semiconductor power device |
US9500678B2 (en) | 2007-08-08 | 2016-11-22 | Advanced Analogic Technologies Incorporated | System and method of sensing current in a power semiconductor device |
JP2010035036A (ja) * | 2008-07-30 | 2010-02-12 | Kyocera Corp | 携帯電子機器 |
JP2012044108A (ja) * | 2010-08-23 | 2012-03-01 | Mitsumi Electric Co Ltd | 半導体集積回路、該回路を備えるスイッチング電源及び該電源を備える制御システム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9570978B2 (en) | Power supply control device for inductive loads | |
JP4836694B2 (ja) | 電力供給制御装置 | |
US7633274B2 (en) | Step-up switching power supply with open-circuit malfunction response | |
US7635952B2 (en) | Lighting controller for lighting device for vehicle | |
US10340908B2 (en) | Half-bridge driver fault diagnostic system and method | |
EP3103686A1 (en) | Load drive circuit | |
JP4814250B2 (ja) | 負荷開放検出機能を有する電力スイッチング装置 | |
EP0142988B1 (en) | Power steering control apparatus | |
JP2594892B2 (ja) | 自動車用電子制御装置及び自動車用電子制御装置を保護する方法 | |
JP2002191171A (ja) | 電源装置及び電力供給方法 | |
US5568342A (en) | Apparatus and method for protecting an amplifier circuit | |
US7167040B2 (en) | Voltage booster device having voltage-suppressing circuit | |
US4787022A (en) | High voltage power source for a discharge tube | |
US4903011A (en) | Lamp drive circuit | |
EP0566996A2 (en) | Programmable controller with erroneous input prevention control circuit | |
JP2008516571A (ja) | 障害保護付きミラー素子駆動回路 | |
JPH10268950A (ja) | 電圧安定化回路 | |
JP2682699B2 (ja) | 駆動回路 | |
US20180278145A1 (en) | Overboost Suppressing Circuit for Boost Converter | |
JPS59147476A (ja) | 半導体レ−ザの保護装置 | |
JPH1134765A (ja) | 車両用回路保護装置 | |
JP3238119B2 (ja) | 火災感知器 | |
JP2007329987A (ja) | 負荷異常検出回路 | |
KR100192957B1 (ko) | 직류 전동기의 초기 돌입전류에 의한 오동작 방지회로 | |
JP2500714B2 (ja) | ソレノイド異常検出回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040928 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041005 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050216 |