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JP2002180023A - 粘着剤組成物とその粘着シート - Google Patents

粘着剤組成物とその粘着シート

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Publication number
JP2002180023A
JP2002180023A JP2000381394A JP2000381394A JP2002180023A JP 2002180023 A JP2002180023 A JP 2002180023A JP 2000381394 A JP2000381394 A JP 2000381394A JP 2000381394 A JP2000381394 A JP 2000381394A JP 2002180023 A JP2002180023 A JP 2002180023A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
sensitive adhesive
adhesive composition
adhesive
condensation polymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000381394A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Ando
雅彦 安藤
Tatsumi Amano
立巳 天野
Kazutaka Sakaitani
和香 堺谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
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Publication of JP2002180023A publication Critical patent/JP2002180023A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 縮合系重合体を主成分とした粘着剤組成物に
おいて、粘着力や保持力などにすぐれ、シリコーン処理
を施していない剥離ライナを使用しても良好な剥離性が
得られ、しかも粗面粘着性の改善された粘着剤組成物を
提供する。 【解決手段】 主鎖中に脂肪族系カ―ボネ―ト構造とと
もにグリセロ−α−モノアルキルエーテル構造を持つ重
量平均分子量2万以上の縮合系重合体、とくに、脂肪族
系カ―ボネ―ト構造(A)と、グリセロ−α−モノアル
キルエーテル構造(B)とのモル比が、(A)/(B)
=60/40〜99/1である上記縮合系重合体を主成
分としたことを特徴とする粘着剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主鎖中に脂肪族系
カーボネート構造とともにグリセロ−α−モノアルキル
エーテル構造を持つポリエステルなどの縮合系重合体を
主成分とした粘着剤組成物と、その粘着シートに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】縮合系重合体を主成分とした粘着剤組成
物には、たとえば、特開平9−263749号公報に、
主鎖中にカーボネート構造を持つポリエステルを主成分
とした粘着剤組成物が開示されている。この種の粘着剤
組成物は、室温付近では基本的に高弾性で非粘着ないし
低接着(タックフリー)であり、この性質から目的箇所
以外の部分に不用意に接着しにくいという利点を有して
いる。
【0003】また、粘着テープは、粘着面の保護または
取り扱い性の点から、粘着面に剥離ライナを貼り合わせ
ている。剥離ライナとしては、アクリル系やゴム系など
の従来からある粘着テープでは、良好な剥離性を得るた
め、表面にシリコーン処理を施した剥離ライナを使用し
ているが、上記の縮合系重合体を主成分とした粘着剤組
成物を用いた粘着テープでは、ポリオレフィン系フィル
ムなどからなるシリコーン処理を施していない剥離ライ
ナを使用しても、十分に良好な剥離性が得られる。この
ようなシリコーン処理を施していない剥離ライナによる
と、粘着面へのシリコーンの移行の心配がなく、シリコ
ーンの存在を好まない電子機器用途などに対しても、問
題なく使用できるという利点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、主鎖中
にカーボネート構造を持つポリエステルなどの縮合系重
合体を主成分とした公知の粘着剤組成物は、上記のよう
な利点を有する反面、凹凸のある被書体に対する粘着力
に乏しい、つまり粗面粘着性に劣るという問題を有して
おり、これの改善が強く望まれていた。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑み、縮合系重合
体を主成分とした粘着剤組成物において、粘着力や保持
力などの粘着特性にすぐれ、またシリコーン処理を施し
ていない剥離ライナを使用しても良好な剥離性が得ら
れ、しかも粗面粘着性の改善された粘着剤組成物とその
粘着シートを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために、鋭意検討した結果、主鎖中に脂肪
族系カーボネート構造とともにグリセロ−α−モノアル
キルエーテル構造を持つポリエステルなどの縮合系重合
体を使用することにより、粘着力や保持力などの粘着特
性にすぐれ、またシリコーン処理を施していない剥離ラ
イナを使用しても良好な剥離性が得られ、しかも粗面粘
着性の改善された粘着剤組成物とその粘着シートが得ら
れることを知り、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、主鎖中に、つぎの式
(A); (Rは炭素数2〜20の直鎖状または分岐状の炭化水素
基である)で表される構造とともに、つぎの式(B); (R1 は炭素数4〜16の直鎖状または分岐状のアルキ
ル基である)で表される構造を持つ重量平均分子量2万
以上の縮合系重合体を主成分としたことを特徴とする粘
着剤組成物、とくに、上記縮合系重合体において、式
(A)で表される構造と式(B)で表される構造とのモ
ル比が、(A)/(B)=60/40〜99/1である
上記構成の粘着剤組成物に係るものである。
【0008】また、本発明は、支持体の片面または両面
に上記構成の粘着剤組成物からなる層を有することを特
徴とする粘着シートに係るものである。なお、上記の
「粘着シート」には、通常幅広の粘着シートのほか、通
常幅狭の粘着テープも含まれ、また粘着ラベルなどの公
知の各種粘着製品が含まれるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に用いる縮合系重合体は、
主鎖中に、前記の式(A)で表される脂肪族系カーボネ
ート構造とともに、前記の式(B)で表されるグリセロ
−α−モノアルキルエーテル構造を持つものであり、そ
の縮合形態はとくに限定されない。最も代表的なものは
ポリエステルであり、その他、ポリウレタン、これとポ
リエステルとの混合物または共縮合物などであってもよ
い。
【0010】ポリエステルからなる縮合系重合体は、た
とえば、脂肪族系ジオール、カーボネート化合物、
グリセロ−α−モノアルキルエーテルおよびジカル
ボン酸またはその無水物やエステルなどの誘導体を原料
成分として、これらをエステル化および/またはエステ
ル交換反応させることにより、得ることができる。ま
た、上記,の原料成分に代えて、脂肪族系ポリカ
ーボネートジオールを使用してもよく、この脂肪族系ポ
リカーボネートジオールは、市販品としても容易に入手
可能であり、とくに好ましく用いられる。
【0011】上記の脂肪族系ジオールには、3−メチ
ル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,8−
オクタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8
−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,1
0−デカンジオールなどが挙げられる。上記のカーボ
ネート化合物には、ジメチルカーボネート、ジフェニル
カーボネート、エチレンカーボネートなどが挙げられ
る。上記のグリセロ−α−モノアルキルエーテルに
は、アルキル基がブチル、ヘキシル、2−エチルヘキシ
ル、オクチル、ノニル、デシル、ラウリルなどからなる
ものが挙げられる。
【0012】上記の脂肪族系ポリカーボネートジオー
ルには、ポリヘキサメチレンカーボネートジオール、ポ
リ(3−メチルペンテンカーボネート)ジオール、ポリ
(2−メチルオクタンカーボネート)ジオール、ポリプ
ロピレンカーボネートジオール、それらの混合物や共重
合物などがある。市販品としては、ダイセル化学工業
(株)製の「PLACCEL CD208PL」、「P
LACCEL CD210PL」、「PLACCEL
CD220PL」、「PLACCEL CD208」、
「PLACCEL CD210」、「PLACCEL
CD220」、「PLACCEL CD208HL」、
「PLACCEL CD210HL」、「PLACCE
L CD220HL」などが挙げられる。
【0013】上記のジカルボン酸またはその無水物や
エステルなどの誘導体には、アジピン酸、ピメリック
酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,12−ドデカン二
酸、2−メチルアジピン酸、3−メチルアジピン酸など
のジカルボン酸、これらの酸無水物や低級アルキルエス
テルなどの誘導体がある。これらの成分は、他の原料
成分に対し、当モルで反応させるのが望ましいが、エス
テル化やエステル交換反応を促進するため、どちらかを
過剰に用いてもよい。また、この反応に際し、少量であ
れば、他の成分として、トリメチロールプロパン、ペン
タエリスリトールなどの3官能以上の多価アルコール成
分などを反応させてもよい。
【0014】ポリウレタンからなる縮合系重合体は、た
とえば、上記した脂肪族系ジオール、脂肪族系ポリ
カーボネートジオールおよびグリセロ−α−モノアル
キルエーテルなどを使用し、これらとヘキサメチレンジ
イソシアネート、ジフエニルメタンジイソヒアネートな
どのジイソシアネートなどとをウレタン化反応させるこ
とにより、得ることができる。
【0015】本発明に用いる上記の縮合系重合体は、重
量平均分子量が2万以上、好ましくは3万以上(通常、
20万以下)であるのがよい。分子量が2万未満となる
と、粘着力や保持力が不足してくるため、好ましくな
い。また、式(A)で表される脂肪族系カーボネート構
造と式(B)で表されるグリセロ−α−モノアルキルエ
ーテル構造とのモル比が、(A)/(B)=60/40
〜99/1、とくに好ましくは70/30〜98/2で
あるのがよい。式(B)で表されるグリセロ−α−モノ
アルキルエーテル構造が上記より小さいモル比、つまり
1モル%未満となると、粗面粘着性が低くなり、上記よ
り大きいモル比、つまり40モル%を超えると、保持力
に問題を生じやすくなるため、いずれも好ましくない。
【0016】本発明においては、このような縮合系重合
体を適宜の手段で架橋処理することにより、粘着特性に
すぐれた粘着剤組成物とすることができる。架橋手段に
は、ポリイソシアネート化合物、エポキシ化合物、アジ
リジン化合物などの縮合系重合体に含まれる水酸基やカ
ルボキシル基と反応する官能基を有する化合物を加えて
反応させる、いわゆる架橋剤を用いる方法が挙げられ
る。架橋剤の中でも、ポリイソシアネート化合物がとく
に好ましく用いられる。
【0017】ポリイソシアネート化合物には、ブチレン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートな
どの脂肪族ポリイソシアネート類、シクロペンチレンジ
イソシアネート、シクロヘキシレンジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネートなどの脂環族ポリイソシア
ネート類、2,4−トリレンジイソシアネート、ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネ
ートなどの芳香族ポリイソシアネート頬、トリメチロー
ルプロパンのトリレンジイソシアネート付加物やへキサ
メチレンジイソシアネート付加物などのイソシアネート
付加物などがある。これらの化合物は単独でまたは2種
以上の混合系で使用される。使用量は、架橋処理する縮
合系重合体の種類に応じて、適宜選択すればよい。
【0018】本発明の粘着剤組成物は、上記の縮合系重
合体を主成分とし、これを通常は上記のように架橋処理
してなり、これには必要により従来公知の各種の粘着付
与剤を配合してもよく、また無機または有機の充填剤、
金属粉、顔料などの粉体、粒子状、箔状物などの従来公
知の各種の添加剤を配合することもできる。
【0019】本発明の粘着シートは、アルミ箔や銅箔な
どの金属箔、ポリエステルフィルムなどのプラスチック
フィルム、不繊布、紙、これらの複合体などを支持体と
し、この支持体の片面または両面に上記の粘着剤組成物
からなる層を片面で約10〜150μmの厚さに設け
て、シート状やテープ状などの形態としたものであり、
上記層からなる粘着面には通常剥離ライナが貼り合わさ
れる。
【0020】この剥離ライナには、シリコーン処理を施
していない剥離ライナを使用でき、とくにポリオレフィ
ン系フィルムが好ましく用いられうる。ポリオレフィン
系フィルムには、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
メチルペンテン、エチレン−プロピレン共重合体または
これらの混合物からなるフィルムのほか、表面が上記同
様のポリオレフィンで加工されたフィルムなどが用いら
れる。
【0021】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を記載して、より具
体的に説明する。ただし、本発明の範囲は以下の実施例
によりなんら制限を受けるものではない。なお、以下に
おいて、部とあるのは重量部を意味するものとする。
【0022】実施例1 四つ口セパラブルフラスコに撹拌機、温度計および水分
離管を付し、これに、ポリカーボネートジオール〔ダイ
セル化学工業(株)製の「PLACCEL CD220
PL」〕90部、グリセロ−α−モノ(2−エチルヘキ
シル)エーテル10部、セバシン酸20部、触媒として
テトライソプロピルチタネート0.015部を仕込み、
反応水排出溶剤として少量のキシレンの存在下、撹拌を
開始しながら190℃まで昇温し、この温度で保持し
た。しばらくすると、水の流出分離が認められ、反応が
進行し始めた。約20時間反応を続けて、重量平均分子
量が43,000、数平均分子量が20,000のポリ
エステルを得た。このようにして得たポリエステルは、
主鎖中に含まれる式(A)で表される脂肪族系カーボネ
ート構造と式(B)で表されるグリセロ−α−モノアル
キルエーテル構造とのモル比が、(A)/(B)=93
/7であった。
【0023】このポリエステルをトルエンで固形分濃度
50重量%に希釈した。このポリエステル100部(固
形分)に、架橋剤としてトリメチロールプロパンのヘキ
サメチレンジイソシアネート付加物〔日本ポリウレタン
(株)製の「コロネートHL」〕3部(固形分)を加え
て、粘着剤溶液とした。この粘着剤溶液をアプリケータ
を用いて、厚さが38μmのポリエチレンテレフタレー
トフイルム(以下、PETフィルムという)上に塗布
し、130℃で5分間乾燥して、厚さが30μmの粘着
剤組成物からなる層を形成した。粘着面に剥離ライナと
して厚さが60μmのポリエチレンフィルムを貼り合わ
せ、アフターキュアとして50℃の雰囲気中で2日間の
エージングを行い、粘着テープを作製した。
【0024】実施例2 ポリエステル原料成分を、ポリカーボネートジオール
〔ダイセル化学工業(株)製の「PLACCEL CD
220PL」〕80部、グリセロ−α−モノ(2−エチ
ルヘキシル)エーテル20部、セバシン酸28.7部に
変更した以外は、実施例1と同様にして、重量平均分子
量が38,000、数平均分子量が19,000のポリ
エステルを得た。このようにして得たポリエステルは、
主鎖中に含まれる式(A)で表される脂肪族系カーボネ
ート構造と式(B)で表されるグリセロ−α−モノアル
キルエーテル構造とのモル比が、(A)/(B)=85
/15であった。このポリエステルを使用して、以下、
実施例1と同様にして、粘着テープを作製した。
【0025】実施例3 ポリエステル原料成分を、ポリカーボネートジオール
〔ダイセル化学工業(株)製の「PLACCEL CD
220PL」〕80部、グリセロ−α−モノブチルエー
テル20部、セバシン酸36部に変更した以外は、実施
例1と同様にして、重量平均分子量が41,000、数
平均分子量が20,000のポリエステルを得た。この
ようにして得たポリエステルは、主鎖中に含まれる式
(A)で表される脂肪族系カーボネート構造と式(B)
で表されるグリセロ−α−モノアルキルエーテル構造と
のモル比が、(A)/(B)=80/20であった。こ
のポリエステルを使用して、以下、実施例1と同様にし
て、粘着テープを作製した。
【0026】比較例1 ポリエステル原料成分を、ポリカーボネートジオール
〔ダイセル化学工業(株)製の「PLACCEL CD
220PL」〕100部、セバシン酸11部に変更した
以外は、実施例1と同様にして、重量平均分子量が4
5,000、数平均分子量が22,000のポリエステ
ルを得た。このポリエステルは、主鎖中にグリセロ−α
−モノアルキルエーテル構造を持たないものである。こ
のポリエステルを使用して、以下、実施例1と同様にし
て、粘着テープを作製した。
【0027】上記の実施例1〜3および比較例1の各粘
着テープについて、以下の要領により、粘着力、保持
力、剥離ライナの剥離力および粗面粘着力を測定した。
これらの結果は、表1に示されるとおりであった。
【0028】<粘着力の測定>被着体としてアルミ板を
用い、粘着テープ(20mm×100mm)を2Kgローラで
貼り付け、雰囲気温度23℃、貼付時間30分、剥離速
度300mm/分の条件で、万能引張試験機により、18
0°剥離粘着力を測定した。
【0029】<保持力の測定>粘着テープを10mm幅に
切断し、10mm×20mmの接着面積でベークライト板に
貼り付け、雰囲気温度80℃で垂直方向に500gの荷
重を負荷し、落下するまでの時間を測定した。
【0030】<剥離ライナの剥離力の測定>雰囲気温度
23℃、剥離角度180°、剥離速度300mm/分の条
件で、万能引張試験機により、粘着面に貼り合わせた剥
離ライナの剥離力を測定した。
【0031】<粗面粘着力の測定>被看体として#18
0サンドペーパで研磨したアルミ板を使用し、粘着テー
プ(20mm×100mm)を500gローラで貼り付け、
雰囲気温度23℃、貼付時間10秒、剥離速度300mm
/分の条件で、万能引張試験機により、180°剥離粘
着力を測定した。
【0032】
【0033】上記の表1の結果から明らかなように、実
施例1〜3の各粘着テープは、いずれも、良好な粘着力
および保持力を有し、また剥離ライナの剥離性にもすぐ
れており、そのうえ粗面粘着力も十分に満足できるもの
であることがわかる。これに対し、主鎖中に脂肪族系カ
ーボネート構造だけを持ち、グリセロ−α−モノアルキ
ルエーテル構造を持たないポリエステルを使用した比較
例1の粘着テープは、粗面粘着力が著しく劣っているこ
とが明らかである。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、主鎖
中に脂肪族系カーボネート構造とともにグリセロ−α−
モノアルキルエーテル構造を持つポリエステルなどの縮
合系重合体を主成分として使用したことにより、粘着力
や保持力などの粘着特性にすぐれ、またシリコーン処理
を施していないポリオレフィン系剥離ライナを使用して
も良好な剥離性が得られるとともに、粗面粘着性が大幅
に改善された粘着剤組成物とその粘着シートを提供する
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堺谷 和香 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 4J004 AA11 AA15 AB01 CA06 CA08 CB01 CB02 CC02 DA02 DB03 FA05 FA08 4J029 AA08 AE13 BA01 BA02 BA05 BA07 BE03 CA02 CA06 FC05 FC08 HC04A HC05A HC06 JE172 4J040 ED061 EF051 EL021 GA04 GA08 JA09 JB09 LA01 LA06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主鎖中に、つぎの式(A); (Rは炭素数2〜20の直鎖状または分岐状の炭化水素
    基である)で表される構造とともに、つぎの式(B); (R1 は炭素数4〜16の直鎖状または分岐状のアルキ
    ル基である)で表される構造を持つ重量平均分子量2万
    以上の縮合系重合体を主成分としたことを特徴とする粘
    着剤組成物。
  2. 【請求項2】 縮合系重合体において、式(A)で表さ
    れる構造と式(B)で表される構造とのモル比は、
    (A)/(B)=60/40〜99/1である請求項1
    に記載の粘着剤組成物。
  3. 【請求項3】 支持体の片面または両面に請求項1また
    は2に記載の粘着剤組成物からなる層を有することを特
    徴とする粘着シート。
JP2000381394A 2000-12-15 2000-12-15 粘着剤組成物とその粘着シート Pending JP2002180023A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007045913A (ja) * 2005-08-09 2007-02-22 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The ポリエステル系樹脂、粘着剤および粘着シート
JP2007070422A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 Showa Highpolymer Co Ltd 生分解性ポリエステルポリウレタン

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JP2007045913A (ja) * 2005-08-09 2007-02-22 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The ポリエステル系樹脂、粘着剤および粘着シート
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