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JP2002179041A - インモールドラベル付ボトル - Google Patents

インモールドラベル付ボトル

Info

Publication number
JP2002179041A
JP2002179041A JP2000375499A JP2000375499A JP2002179041A JP 2002179041 A JP2002179041 A JP 2002179041A JP 2000375499 A JP2000375499 A JP 2000375499A JP 2000375499 A JP2000375499 A JP 2000375499A JP 2002179041 A JP2002179041 A JP 2002179041A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
label
bottle
ribs
mold
rib
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000375499A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Hayashida
徳生 林田
Koji Kawano
幸治 川野
Yoshinori Inagawa
義則 稲川
Hideya Suzuki
英哉 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Toppan Inc
Original Assignee
Kao Corp
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp, Toppan Printing Co Ltd filed Critical Kao Corp
Priority to JP2000375499A priority Critical patent/JP2002179041A/ja
Publication of JP2002179041A publication Critical patent/JP2002179041A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボトルの壁に形成される屈曲部は、これを可
及的に少なくして、ボトル壁の座屈強度を高め、併せて
ラベルの下左右コーナー部分でのクラックの発生も未然
に防止できるようにする。 【解決手段】 胴部壁面6に、ラベル8の下方の端縁8
Aの全長に沿いその外側に横リブ9が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、洗剤、トイ
レタリー、食品及び薬品などの液体内容物に使用するダ
イレクトブロー成形で作成されるインモールドラベル付
ボトルに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のインモールドラベル付ボトル
は、プラスチック材料の節減とともに、再利用が奨励さ
れ、廃棄ボトルの押しつぶし回収ということからもボト
ルの薄肉化が求められるようになっている。しかし、ボ
トル壁が薄肉となると、ボトル壁のラベル端縁に接する
部分が更に薄肉となるので、そこからクラックが発生し
易くなるという問題が生じている。
【0003】そこで、このような問題を解決するため
に、ラベルの左右の端縁に沿いその外側に縦リブを設け
たり、ラベルの上下左右全域に沿って、一連に連なる縦
リブと横リブを設け、縦と横のリブでラベルを囲むよう
にしたボトルが開発され、提案されている(一例として
特許2000−247334号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このリブを設けたボト
ルは、確かに上下方向やボトル幅方向からの押圧外力に
対して、このリブ部分が撓んで応力を緩衝吸収するの
で、ラベル周囲にクラックが生じにくくなる上では望ま
しい。ところが、ここに提案されたボトルに代表される
ようなリブ付ボトルは、リブの存在が逆に壁に負荷され
る外的圧力に対しては、もろく座屈してしまうことがわ
かった。
【0005】本発明者等は、この従来の構造の問題点を
解決すべく、種々検討を重ねた。まず、リブの機能につ
いて厳密な検討を加えることが必要と考え、更に各種の
リブを想定して、具体的な検証を重ねた。その結果、ラ
ベルの上下左右全域に沿って設けるリブはボトル壁の座
屈強度を弱めることが分かった。また、左右の縦リブの
みの場合は、ラベルの下コーナー部分でクラックが生じ
ることが分かった。以上の検討結果から、ボトルの壁面
に屈曲部が存在すること自体、ボトル落下などの高負荷
に対して既に問題のあることが分った。
【0006】したがって、本発明は、ボトル壁の座屈強
度を高め、併せてラベルの下左右コーナー部分でのクラ
ックの発生も未然に防止することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の技術的な課題を解
決するために、本発明の請求項1記載のインモールドラ
ベル付ボトルは、胴部壁面に、ラベル下縁の全長に沿い
その外側に横リブが設けられたものである。
【0008】また、請求項2に記載されたインモールド
ラベル付ボトルは、胴部壁面に、ラベルの下縁の全長に
沿いその外側に横リブが設けられているとともに、左右
それぞれの下コーナー部分の外側に、この横リブに一連
に連なって縦リブがそれぞれ設けられたものである。
【0009】更に、請求項3に記載されたインモールド
ラベル付ボトルは、胴部壁面に、ラベルの上方並びに左
右部分を除いて、ラベルの左右それぞれの下コーナー部
分の外側にのみ、側部から下方に沿い、それぞれ一連に
連なった縦リブと横リブが設けられたものである。
【0010】
【作用】請求項1に記載されたインモールドラベル付ボ
トルによれば、ボトルの落下衝撃に対して、ラベルの下
方に横リブが存在しているので、この横リブが湾曲変形
して、特に落下衝撃が緩和される。その結果、従来の構
造でみられたラベルの左右下コーナー部分のクラックの
発生をうまく防止する。同様に、基本的にラベルの上、
左右の外側にはリブが存在していない構成になる。した
がって、従来のものと違って、ボトル壁を座屈させる要
因を可及的に少なくできる。
【0011】請求項2記載のインモールドラベル付ボト
ルによれば、ボトルの落下衝撃に対して、縦リブのみで
なく、その下方に引き続いて横リブが存在しているの
で、これら両リブが湾曲変形して、特に落下衝撃が緩和
される。その結果、従来の構造でみられたラベルの左右
下コーナー部分のクラックの発生をうまく防止する。同
様に、基本的にラベルの上、左右の外側にはリブが存在
していない構成になる。
【0012】更に、請求項3記載のインモールドラベル
付ボトルによれば、ボトルの落下衝撃に対して、縦リブ
のみでなく、その下方に引き続いて横リブが存在してい
るので、これら両リブが湾曲変形して、特に落下衝撃が
緩和される。その結果、従来の構造でみられたラベルの
左右下コーナー部分のクラックの発生をうまく防止す
る。
【0013】殊に、一連に連なるに両リブは、単に左右
のコーナー部分の外側に少し設けられるものであり、基
本的にラベルの左右並びに下側のボトル壁にはリブが存
在しない構成になる。したがって、落下衝撃によって、
ボトル壁がたわむおそれを格段にうまく回避できる。
【0014】
【発明の効果】したがって、この発明は以下の効果を奏
する。請求項1に記載されたインモールドラベル付ボト
ルは、ラベルの上方並びに左右部分を除いて、ラベルの
下方の端縁に沿いその外側に横リブが設けられているの
で、この横リブが湾曲変形して、ボトルの落下衝撃が緩
和され、ラベルの左右下コーナー部分のクラックの発生
をうまく防止できる。また、基本的にラベルの上、左右
の外側にはリブが存在していないので、ボトル壁の座屈
強度が高まる。したがって、ボトルの薄肉化を効果的に
達成して、プラスチック材料の節減を図ることができ、
併せボトルの押しつぶしも一層容易になるので、再利用
の回収を効果的に達成できる。
【0015】請求項2に記載されたインモールドラベル
付ボトルは、ラベルの上方並びに左右部分を除いて、ラ
ベルの下方の端縁に沿いその外側に横リブが設けられて
いるとともに、左右それぞれの下コーナー部分の外側
に、横リブに一連に連なって縦リブがそれぞれ設けられ
ているので、この縦、横の両リブが湾曲変形して、ボト
ルの落下衝撃が緩和され、ラベルの左右下コーナー部分
のクラックの発生をうまく防止できる。また、基本的に
ラベルの上、左右の外側にはリブが存在していないの
で、ボトル壁を座屈強度が高まる。したがって、ボトル
の薄肉化を効果的に達成して、プラスチック材料の節減
を図ることができ、併せてボトルの押しつぶしも一層容
易になるので、再利用の回収を効果的に達成できる。
【0016】また、請求項1並びに請求項2に記載され
たインモールドラベル付ボトルによると、横リブが、図
4に示されるような、ボトル壁の外方に膨出する突出リ
ブであるのが望ましい。その理由は、隣り合うボトル同
士は、この突出リブ同士が接触し合い、ラベルそのもの
は互いに非接触状態を保つことができるからである。し
たがって、不用意にラベルを汚損したり、擦り傷をつけ
合ったりするおそれがなく、常に美麗なラベル表面を保
持できるからである。
【0017】更に、請求項3に記載されたインモールド
ラベル付ボトルは、ラベルの上方並びに左右部分を除い
て、ラベルの下方の端縁に沿いその外側に横リブが設け
られているとともに、左右それぞれの下コーナー部分の
外側に、この横リブに一連に連なって縦リブがそれぞれ
設けられているので、コーナー部分の外側に一連に連な
った存在する縦、横両リブが湾曲変形して、落下衝撃が
緩和され、ラベルの左右下コーナー部分のクラックの発
生をうまく防止できる。また、この両リブは、単にコー
ナー部分の左右と下側に少し設けられるものであり、基
本的にラベルの左右、そして下側のボトル壁にはリブが
存在していないので、ボトル壁の座屈強度が更に格段に
高まり、落下衝撃にも破損し難いインモールドラベル付
ボトルを提供できる。したがってまた、ボトルの薄肉化
を効果的に達成して、プラスチック材料の節減を図るこ
とができ、併せてボトルの押しつぶしも一層容易になる
ので、再利用の回収を効果的に達成できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明のインモールドラ
ベル付ボトルの実施の形態について、図面にしたがっ
て、詳細に説明する。 (第1の実施の形態)図1、図2において、1はブロー
ボトルで、口部2、肩部3、胴部4、底部5とからなっ
ていて、例えばPE、PP、その他の合成樹脂を素材に
して、単層又は積層としてブロー成形されている。
【0019】肩部3と胴部4の断面形状は、前後壁面6
を楕円面とし、左右壁面7をほぼ平面とした扁平断面に
形成されている。底部5は、底周壁10と底壁11とか
らなり、底周壁10は、ほぼ垂直前後壁12と傾斜した
左右壁13とから成形されている。
【0020】前後壁面6には、ラベル8の下縁8Aのほ
ぼ全長に沿ってその外側に横リブ9が配設されている。
この横リブ9は、ブローボトル1の内側に突出して成形
される。
【0021】次に、ボトルの成形方法について説明す
る。この第1の実施の形態に係るボトルは、従来より周
知のラベルインモールド成形法が採用される。具体的に
は、金型のボトル胴部形成面に設けられた横リブ形成用
の凸条部に沿い、その内側に、下縁8Aが位置する形
で、ラベル8がブロー金型に装着される。続いてパリソ
ンが押し出しされて金型間に挟持され、パリソン内に熱
風が吹き込まれることによって、胴部壁面にラベルが貼
着されたボトルが成形される。
【0022】次に、この第1の実施の形態に示されたイ
ンモールドラベル付ボトルの作用効果について説明す
る。図1に示されるように、ラベル8の下縁8Aは、横
リブ9に沿いその内側に位置して装着される。従来と同
様にラベル8の端縁に接する胴壁部分は、他の部位に比
べて薄肉となる。しかし、ブローボトル1に負荷される
落下衝撃は、この横リブ9の湾曲部15が湾曲変形する
ことによって緩和される。したがって、ラベル8の下縁
8A、殊に下コーナー部分8Bからクラックが発生する
のを効果的に防止できるようになった。その結果、一層
の薄肉化が可能になった。
【0023】なお、この発明のインモールドラベル付ボ
トルは、図4に示されるように、横リブ9がボトル壁の
外方に膨出する突出リブであるのが一層望ましい。その
理由は、隣り合うボトル同士は、この突出横リブ9同士
が接触し合い、ラベル8そのものは互いに非接触状態を
保つことができるからである。したがって、不用意にラ
ベル8を汚損したり、擦り傷をつけ合ったりするおそれ
がなく、常に美麗なラベル表面を保持できるからであ
る。
【0024】(第2の実施の形態)次に、第2の実施の
形態について、図5の記載に基づいて説明する。この第
2の実施の形態では、基本的に第1の実施の形態に示さ
れる横リブ9の左右両端部分から、ラベル8の左右下コ
ーナー部分8Bから更に、ラベル8の左右の側縁8Cに
沿わせて、少し上方にまで一連に延びる縦リブ14を配
置したものである。
【0025】図5において、1はブローボトルで、口部
2、肩部3、胴部4、底部5とからなっていて、例えば
PE、PP、その他の合成樹脂を素材にして、単層また
は積層としてブロー成形されている。
【0026】肩部3と胴部4の断面形状は、前後壁面6
を楕円面とし、左右壁面7をほぼ平面とした扁平断面に
形成されている。底部5は、底周壁10と底壁11とか
らなり、底周壁10は、ほぼ垂直前後壁12と傾斜した
左右壁13とから成形されている。
【0027】前後壁面6には、ラベル8の下縁8Aのほ
ぼ全長に沿ってその外側に横リブ9が配設されている。
この横リブ9の左右両端部分からは、ラベル8の左右下
コーナー部分8Bから更に、ラベル8の左右の側縁8C
に沿わせて、少し上方にまで一連に延びる縦リブ14が
配置されている。この縦リブ14も横リブ9同様に、ブ
ローボトル1の内側に突出して成形される。縦リブ14
の立ち上がり寸法は、ブローボトル1の大きさによって
適宜に選択されるが、胴部4の上下寸法の概略0. 8〜
12%の範囲で設定されるのが望ましい。
【0028】次に、ボトルの成形方法について説明す
る。この第2の実施の形態に係るボトルは、従来より周
知のラベルインモールド成形法が採用される。具体的に
は、ブロー金型のボトル胴部形成面に設けられた横リブ
9とこれに一連に連なる縦リブ14形成用の凸条部に沿
い、その内側に、下縁8A並びに左右下コーナー部分8
Bから更に少し上方までの左右の側縁8Cが位置する形
で、ラベル8がブロー金型に装着される。続いてパリソ
ンが押し出しされて金型間に挟持され、パリソン内に熱
風が吹き込まれることによって、胴部壁面にラベルが貼
着されたボトルが成形される。
【0029】次に、この第2の実施の形態に示されたイ
ンモールドラベル付ボトルの作用効果について説明す
る。図5に示されるように、ラベル8の下縁8Aは、横
リブ9に沿いその内側に位置して、また、ラベル8の左
右下コーナー部分8Bから更に、少し上方にまでの左右
の側縁8Cが縦リブ14に沿いその内側にそれぞれ装着
される。従来と同様にラベル8の端縁に接する胴壁部分
は、他の部位に比べて薄肉となる。しかし、ブローボト
ル1の落下衝撃は対して、この横リブ9の湾曲部15並
びに縦リブ14の湾曲部16が湾曲変形することによっ
て緩和される。したがって、ラベル8の下縁8A、殊に
下コーナー部分8Bからクラックが発生するのをうまく
防止できるようになった。その結果、一層の薄肉化が可
能になった。
【0030】また、この第2の実施の態様に示されるイ
ンモールドラベル付ボトルにおいても、図4に示される
ような、横リブ9がボトル壁の外方に膨出する突出リブ
であるのが一層望ましい。その理由は、第1の実施の形
態の項で説明したとおりである。
【0031】(第3の実施の形態)次に、第3の実施の
形態について、図6の記載に基づいて説明する。この第
3の実施の形態では、基本的に第1並びに第2の実施の
形態に示される横リブ9、を設けず、ラベル8の左右そ
れぞれの下コーナー部分8Bの外側にのみ、側縁8Cか
ら下縁8Aに沿い、縦リブ14と横リブ109がそれぞ
れ一連に連なって鉤型を呈するリブが配置されたもので
ある。以下、第1並びに第2の実施の形態の相違点を中
心に説明する。
【0032】図6において、1はブローボトルで、口部
2、肩部3、胴部4、底部5とからなっていて、使用さ
れる樹脂素材、更には構成も第1の実施の形態と同一で
ある。また、肩部3並びに胴部4、更に底部5の形状構
造も、第1並びに第2の実施の形態と同一である。
【0033】胴部3は、前後壁面6と左右壁面7とから
なっていて、この前後壁面6には、ラベル8の左右それ
ぞれの下コーナー部分8Bの外側にのみ、このラベル8
の左右側縁8Cから下縁8Aに沿い、それぞれ一連に連
なった縦リブ14と横リブ109が配置されている。こ
れら縦リブ14も横リブ109も共に、ブローボトル1
の内側に突出して成形される。縦リブ14の立ち上がり
寸法は、ブローボトル1の大きさによって適宜に選択さ
れるが、胴部4の上下寸法の概略0. 8〜12%の範囲
で設定されるのが望ましい。また、左右それぞれの横リ
ブ109も、胴部4の最大左右横幅寸法の概略5. 5〜
7. 5%の範囲で設定されるのが望ましい。なお、ボト
ルの成形方法は、第1並びに第2の実施の形態と同様で
あ。
【0034】次に、上記第3の実施の形態に示された構
成に基づく作用効果を説明する。図6に示されるよう
に、ラベル8は、左右それぞれの下コーナー部分8B
が、ラベル8の左右それぞれの下コーナー部分8Bの外
側にのみ、このラベル8の左右側縁8Cから下縁8Aに
沿い、それぞれ一連に連なって配置された縦リブ14と
横リブ109に沿いその内側に位置して装着される。従
来と同様にラベル8の端縁に接する胴壁部分は、他の部
位に比べて薄肉となる。しかし、ボトル1の落下衝撃は
対して、この横リブ109の湾曲部15並びに縦リブ1
4の湾曲部16が湾曲変形することによって緩和され
る。したがって、ラベル8の下縁、殊に下コーナー部分
8Bからクラックが発生するのを効果的に防止できるよ
うになった。その結果、一層の薄肉化が可能になった。
【0035】以上第1〜第3の実施の形態に示された本
発明に係るインモールドラベル付ボトルと、従来例とし
て、全くリブを備えていないボトルを用意し、それぞれ
の座屈強度と落下強度について試験をした。
【0036】まず、座屈強度の試験条件は、ラベルイン
モールド成形法によって、胴部壁面にラベルが貼着され
た600ミリリットル入りのボトルを用意した。リブ
は、全く配置されていないもと、上記各実施の形態に示
されたタイプの都合4種類を用意した。ボトルはいずれ
も、ラベルの重さを含めてほぼ30gである。以上の4
種類のボトルそれぞれを10個ずつ用意し、ここに、水
温20°Cの水道水を注入し、室温26°Cの室内で、
正立させたボトルに対して、降下速度毎分20mmでフ
ルスケール100Kgの降下圧力を負荷した。それぞれ
10個の試験結果の平均値を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】また、落下試験は、上記の座屈強度と同様
の条件にして得られたそれぞれ3個のボトルを、それぞ
れ高さ1mから正立にして10回、横向きにして5回落
下させて、ボトル並びにラベルの破損状況を,目視で観
察した。その結果を表2に示す。
【0039】
【表2】
【0040】表中の記号は以下の試験結果を表す。 正n:成立姿勢の落下テストn回で破損が生じた。 横n:成立落下テスト10回の後、更に横向き姿勢の落
下テストn回で破損が生じた。 ○:成立姿勢並びに横向き姿勢それぞれのテスト回数を
すべてクリアーして、破損が見られなかった。
【0041】試験結果からも理解されるように、座屈強
度は、本発明の第2並びに第3の実施の形態に示される
インモールドラベル付ボトルはいずれも、従来のリブを
全く備えないタイプのボトルとほとんど同じレベルの数
値を示したのに対して、ラベル下に横リブのみを設けた
第1の実施の形態では、やや数値が落ちていることが分
った。また、本発明の実施の形態でも、第3の実施の形
態に示される構成の方がより高い座屈強度を示すことが
判明した。
【0042】また、落下強度は、本発明のいずれのタイ
プも、従来のリブを全く備えないタイプのボトルに比べ
て、正立落下、横向き落下ともに完全にクリアーし、ボ
トルの破損は全く見られなかった。第1の実施の形態に
示されるインモールドラベル付ボトルは、座屈強度が、
他の実施の形態のものと比べてやや劣るが、落下強度に
は特段の問題は無く、十分に実用に供し得ることがわか
った。
【0043】この試験結果からも、リブを可及的に少な
くすることが必要であり、しかも配置する形態として
は、二次元にわたって配置される構成が、殊に座屈強度
を高める上で重要な要因になることが分った。また、本
発明に係るインモールドラベル付ボトルの優秀性が立証
されていることが明白である。
【0044】殊に、第3の実施の形態に示される構成
は、座屈強度、落下強度ともに、理想的な数値を示して
いて、所期の課題を遺憾なく発揮できる点で優れたイン
モールドラベル付ボトルであるといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインモールドラベル付ボトルの第
1の実施の形態を示す、正面図である。
【図2】図1に示されるインモールドラベル付ボトルの
側面図である。
【図3】図1中、A−A断面図である。
【図4】リブの変形例を示し、図3に対応する断面図で
ある。
【図5】本発明に係るインモールドラベル付ボトルの第
2の実施の形態を示す、正面図である。
【図6】本発明に係るインモールドラベル付ボトルの第
3の実施の形態を示す、正面図である。
【符号の説明】
1…ブローボトル,4…胴部,6…前後壁面,8…ラベ
ル,8A…下縁,8B…コーナー部分,8C…左右の側
縁,9、109…横リブ,14…縦リブ,15…横リブ
の湾曲部,16…縦リブの湾曲部。
フロントページの続き (72)発明者 川野 幸治 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 稲川 義則 東京都墨田区文花2丁目1番3号 花王株 式会社内 (72)発明者 鈴木 英哉 東京都墨田区文花2丁目1番3号 花王株 式会社内 Fターム(参考) 3E033 AA01 CA02 CA05 DA03 DB01 DC10 DD01 DE20 EA01 FA03 FA10 4F208 AD09 AG07 AG22 AG23 AG28 AH55 LB01 LB19 LJ05 LJ22

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラベルをインモールド成形により貼着し
    たインモールドラベル付ボトルであって、胴部壁面に、
    ラベルの下縁に沿いその外側に横リブが設けられている
    ことを特徴とするインモールドラベル付ボトル。
  2. 【請求項2】 ラベルをインモールド成形により貼着し
    たインモールドラベル付ボトルであって、胴部壁面に、
    ラベルの下方の端縁に沿いその外側に横リブが設けられ
    ているとともに、左右それぞれの下コーナー部分の外側
    に、この横リブに一連に連なって縦リブがそれぞれ設け
    られていることを特徴とするインモールドラベル付ボト
    ル。
  3. 【請求項3】 ラベルをインモールド成形により貼着し
    たインモールドラベル付ボトルであって、胴部壁面に、
    ラベルの上方並びに左右部分を除いて、ラベルの左右そ
    れぞれの下コーナー部分の外側にのみ、側部から下方に
    沿い、それぞれ一連に連なった縦リブと横リブが設けら
    れていることを特徴とするインモールドラベル付ボト
    ル。
JP2000375499A 2000-12-11 2000-12-11 インモールドラベル付ボトル Pending JP2002179041A (ja)

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