JP2002174914A - 電荷発生層用塗料の製造方法、電子写真感光体の製造方法、電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 - Google Patents
電荷発生層用塗料の製造方法、電子写真感光体の製造方法、電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置Info
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Abstract
し、循環時の安定性も優れた電荷発生層用塗料の製造方
法、メモリー特性や画像特性の良好な電子写真感光体お
よびその製造方法、該電子写真感光体を有するプロセス
カートリッジおよび電子写真装置を提供することにあ
る。 【解決手段】 電子写真感光体の電荷発生層を形成する
ための電荷発生層用塗料の製造方法において、結着樹脂
を溶剤に溶解し粘度200mPa・s以上の結着樹脂溶
液を作成する工程と、該結着樹脂溶液に電荷発生物質を
投入する工程と、該結着樹脂溶液中で分散メディアを用
いて該電荷発生物質を分散する工程とを有することを特
徴とする電荷発生層用塗料の製造方法、該製造方法で製
造された電荷発生層用塗料を用いた電子写真感光体とそ
の製造方法、該電子写真感光体を有するプロセスカート
リッジおよび電子写真装置。
Description
の製造方法、電子写真感光体の製造方法、電子写真感光
体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置に関す
る。
物質としては、セレンや硫化カドミウムなどの無機光導
電性物質が広く用いられていた。一方、有機光導電性物
質としては、ポリ−N−ビニルカルバゾールに代表され
る光導電性ポリマーや2,5−ビス(p−ジエチルアミ
ノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾールのような
低分子の光導電性物質、さらにはこのような有機光導電
性物質と各種染料や顔料を組み合わせて用いることなど
が知られている。有機光導電性物質を用いた電子写真感
光体は成膜性が良く、塗工によって生産できるため、極
めて生産性が高く安価な電子写真感光体を提供できる利
点を有している。また、使用する染料や顔料の選択によ
り、感色性を自在にコントロールできるなどの利点を有
し、これまで幅広い検討がなされてきた。
積層した機能分離型の電子写真感光体の開発により、従
来の有機電子写真感光体の欠点とされていた感度や耐久
性において著しい改善がなされ、実用に供されるように
なってきた。
発生層は、フタロシアニン顔料やアゾ顔料などの電荷発
生物質を真空蒸着や結着樹脂に分散して成膜し形成され
るが、後者の場合が一般的に用いられている。
ては、各種の樹脂が知られている。例えば、ポリビニル
ブチラール(特開昭58−105154号公報)、ポリ
ビニルピロリドン(特開昭56−113140号公報)
およびアクリル系樹脂(特開昭63−311255号公
報)などである。
ニン顔料などの電荷発生物質を含有した電荷発生層用塗
料を製造する場合、電荷発生物質と同時に結着樹脂を溶
剤中に添加し分散処理を行うのが一般的であった。
同時に樹脂を添加し低粘度の溶液で分散する系では必ず
しも満足な分散が行われているとも限らず、分散液中の
顔料の粒径が十分に小さくならない場合もある。また、
分散後の安定性も必ずしも満足のいくものとはいえなか
った。
れた電子写真感光体においては、各々の電荷発生物質の
特性が十分に発揮されなかったり、顔料の粒径が十分に
小さくならなかったりするため、帯電性能が悪く、ポ
チ、かぶりによる画像劣化が見られた。
のこうした欠点を改善し、電荷発生物質を均一で安定し
た微粒子に分散し、循環時の安定性も優れた電荷発生層
用塗料の製造方法を提供することにある。
特性の良好な電子写真感光体を提供することにある。
感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装
置を提供することにある。
子写真感光体の電荷発生層を形成するための電荷発生層
用塗料の製造方法において、結着樹脂を溶剤に溶解し粘
度200mPa・s以上の結着樹脂溶液を作成する工程
と、該結着樹脂溶液に電荷発生物質を投入する工程と、
該結着樹脂溶液中で分散メディアを用いて該電荷発生物
質を分散する工程と、を有することを特徴とする電荷発
生層用塗料の製造方法が提供される。
荷発生層および電荷輸送層を有する電子写真感光体の製
造方法において、上記製造方法によって製造された電荷
発生層用塗料を用いて該電荷発生層を形成する工程を有
することを特徴とする電子写真感光体の製造方法が提供
される。
荷発生層および電荷輸送層を有する電子写真感光体にお
いて、該電荷発生層が上記製造方法によって製造された
電荷発生層用塗料を用いて形成されていることを特徴と
する電子写真感光体が提供される。
感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装
置が提供される。
いて詳しく説明する。
00mPa・s以上の結着樹脂溶液で分散することで、
電荷発生物質の均一な小粒径化が図られ、分散安定性が
良化している。粘度200mPa・s未満の結着樹脂溶
液で電荷発生物質を分散すると、粒径が細かくならず、
分散後の安定性が非常に悪くなってしまう。
粒径化する因子としては、電荷発生物質同士の衝突、電
荷発生物質と分散装置との衝突、電荷発生物質と分散装
置に用いる球状粒子などの媒体との衝突などが挙げられ
るが、高粘度の結着樹脂溶液を使用して分散することに
より、電荷発生物質に対する結着樹脂のせん断力も加わ
りさらに小粒径化を図ることが可能となる。
する前に、結着樹脂溶液と分散メディアとを混合してお
くと、より一層電荷発生物質の均一な小粒径化が図ら
れ、分散安定性が良化するため好ましい。
方法としては、分散容器などにあらかじめ投入した結着
樹脂溶液に分散メディアを投入する方法、分散容器など
にあらかじめ投入した分散メディアに結着樹脂溶液を投
入する方法など、どのような方法を採ってもよいが、本
発明で用いる結着樹脂溶液は、粘度200mPa・sと
比較的高粘度であるため、結着樹脂溶液に分散メディア
を投入する方法が、結着樹脂溶液と分散メディアとが比
較的短時間で混ざり合いやすく好ましい。
効率の向上も重要な要因の1つである。バッチ式の分散
機を考えた場合、電荷発生物質を先に投入してしまうと
撹拌効率の悪い場所にたまり、結着樹脂溶液をその後に
投入されると顔料が壁面や底面にへばりつくような感じ
になることがあり、分散性が悪くなることがある。そこ
で、電荷発生物質の投入前にビーズと樹脂溶液を投入し
ておくことで上記現象を防止し、撹拌効率の悪化を防止
できるため、分散性が良化すると考えられる。
ン顔料、その中でも特に、ガリウムフタロシアニンの場
合は、結晶が強固であり分散による小粒径化が難しい。
そこで高粘度の結着樹脂溶液を使用して分散する本発明
の製造方法が非常に有効となる。
50質量%未満である場合、この高粘度の結着樹脂溶液
を使用して分散することによる電荷発生物質に対する結
着樹脂のせん断力が非常に有効に作用するため好まし
い。50質量%以上では電荷発生物質が樹脂に包まれ過
ぎてしまうことがあり、せん断力が有効に作用しないこ
とがある。
樹脂の粘度が高いため、結着樹脂との親和性が向上し、
その結果塗料の分散性の向上につながってくる。
種々の分散方法があり、ボールミル分散およびサンドミ
ル分散などが挙げられる。ボールミルやサンドミルとい
った球状粒子を用いる装置で分散を行う場合、ガラス、
セラミック、アルミナ、ジルコニアおよびセラミックな
どの球状粒子を用いることができる。
ロキシガリウムフタロシアニン(以下、HOGaPcと
称す)の一般式を示す。
lまたはBrを示し、n、m、pおよびkは0〜4の整
数である)。
使用できるが、CuKαの特性X線回折におけるブラッ
グ角2θの7.4°±0.2°および28.2°±0.
2°に強いピークを有する結晶のヒドロキシガリウムフ
タロシアニンが本発明において有効に作用するため好ま
しく、さらには、CuKα特性X線回折におけるブラッ
グ角2θ±0.2゜の7.5°、9.9°、16.3
゜、18.6°、25.1°および28.3゜に強いピ
ークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニ
ンが特に好ましい。
用塗料を用いた電子写真感光体の製造方法および電子写
真感光体について説明する。
層とに分離された積層型の電子写真感光体に適用され
る。その場合、積層の順序が2通りあるが、そのうち支
持体側から電荷発生層、電荷輸送層の順で積層する構成
が一般的であり、また電子写真特性からも好ましい。そ
の構成を例にとって電子写真感光体の態様を説明する。
性を有していれば、いずれのものでもよく、例えば、ア
ルミニウム、アルミニウム合金、銅、亜鉛、ステンレ
ス、バナジウム、モリブデン、クロム、チタン、ニッケ
ル、インジウム、金または白金などを用いることができ
る。その他には、アルミニウム、アルミニウム合金、酸
化インジウム、酸化スズまたは酸化インジウム−酸化ス
ズ合金などを真空蒸着法によって被膜形成された層を有
するプラスチック(例えば、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、
アクリル樹脂およびポリフッ化エチレンなど)、導電性
粒子(例えば、アルミニウム粉末、酸化チタン、酸化ス
ズ、酸化亜鉛、カーボンブラックおよび銀粒子など)を
適当な結着樹脂と共にプラスチックまたは前記支持体の
上に被覆した支持体、導電性粒子をプラスチックや紙に
含浸させた支持体や導電性ポリマーを有するプラスチッ
クなどを用いることができる。
はバリヤー機能と接着機能を持つ下引き層を設けること
もできる。下引き層の材料としては、ポリビニルアルコ
ール、ポリエチレンオキシド、エチルセルロース、メチ
ルセルロース、カゼイン、ポリアミド(ナイロン6、ナ
イロン66、ナイロン610、共重合ナイロンおよびN
−アルコキシメチル化ナイロンなど)、ポリウレタン、
にかわ、酸化アルミニウムまたはゼラチンなどが用いら
れる。その膜厚は0.1〜10μmが好ましく、特には
0.5〜5μmが好ましい。
生物質を粘度200mPa・s以上の結着樹脂溶液で分
散し、この分散液(電荷発生層用塗料)を塗布乾燥して
形成する。また、電荷発生物質として2種以上の顔料を
用いてもよく、混合する場合は、各材料を適当な比率で
結着樹脂と溶剤を分散するか、あるいは個々に分散した
液を所定の比率になるように混合する。個々に分散する
場合、結着樹脂や溶剤はそれぞれ別の物でも差し支えな
い。積層する場合は個々に分散した液を、含まれる材料
の量が所定の比率になるような膜厚で各々塗布する。用
いられる顔料としては、フタロシアニン顔料、アゾ顔
料、ペリレン顔料、スクアリリウム顔料、ピリリウム顔
料および多環キノン系顔料などが挙げられる。結着樹脂
としては、ポリエステル、アクリル樹脂、ポリビニルカ
ルバゾール、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリ
ビニルブチラール、ポリスチレン、ポリビニルアセテー
ト、ポリサルホン、ポリアリレート、塩化ビニリデン、
アクリロニトリル共重合体またはポリビニルベンザール
などの樹脂を用いることができる。
着樹脂とを溶剤中に溶解させた塗料を塗工乾燥して形成
する。用いられる電荷輸送物質としては、各種のトリア
リールアミン系化合物、ヒドラゾン系化合物、スチルベ
ンゼン系化合化合物、ピラゾリン系化合物、オキサゾー
ル系化合物、チアゾール系化合物およびトリアリルメタ
ン系化合物などが挙げられる。結着樹脂としては、ポリ
エステル、アクリル樹脂、ポリビニルカルバゾール、フ
ェノキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリビニルブチラー
ル、ポリスチレン、ポリビニルアセテート、ポリサルホ
ン、ポリアリレート、塩化ビニリデン、アクリロニトリ
ル共重合体またはポリビニルベンザールなどの樹脂を用
いることができる。
ッピング法、スプレーコーティング法、スピンナーコー
ティング法、ビードコーティング法、ブレードコーティ
ング法またはビームコーティング法などを用いることが
できる。
てもよい。保護層は、ポリビニルブチラール、ポリエス
テル、ポリカーボネート(ポリカーボネートZおよび変
性ポリカーボネートなど)、ポリアミド、ポリイミド、
ポリアリレート、ポリウレタン、スチレン−ブタジエン
コポリマー、スチレン−アクリル酸コポリマーまたはス
チレン−アクリロニトリルコポリマーなどの樹脂を適当
な有機溶剤によって溶解し、感光層の上に塗布、乾燥し
て形成できる。保護層の膜厚は、0.05〜20μmが
好ましい。また、保護層中に導電性粒子や紫外線吸収剤
などを含ませてもよい。導電性粒子としては、例えば、
酸化錫粒子などの金属酸化物が好ましい。
子写真装置について説明する。
子写真感光体であり軸1aを中心に矢印方向に所定の周
速度で回転駆動する。該電子写真感光体1は、その回転
過程で帯電手段2によりその周面に正または負の所定電
位の均一帯電を受け、次いで露光部3にて不図示の露光
手段により露光光L(スリット露光あるいはレーザービ
ーム走査露光など)を受ける。これにより電子写真感光
体周面に露光像に対応した静電潜像が順次形成されてい
く。その静電潜像は、次いで現像手段4でトナー現像さ
れ、そのトナー現像像がコロナ転写手段5により不図示
の給紙部から電子写真感光体1と転写手段5との間に電
子写真感光体1の回転と同期して取り出されて給送され
た転写材9の面に順次転写されていく。像転写を受けた
転写材9は、電子写真感光体面から分離されて像定着手
段8へ導入されて像定着を受けて印刷物(コピー、プリ
ント)として機外ヘプリントアウトされる。像転写後の
電子写真感光体1の表面は、クリーニング手段6にて転
写残りトナーの除去を受けて清浄面化され、前露光手段
7により除電処理がされて繰り返して像形成に使用され
る。
子写真感光体1、帯電手段2および現像手段4を容器2
0に納めてプロセスカートリッジとし、このプロセスカ
ートリッジを装置本件のレールなどの案内手段12を用
いて着脱自在に構成している。クリーニング手段6は、
容器20内に配置しても配置しなくてもよい。
手段として接触帯電手段10を用い、電圧印加された接
触帯電手段10を電子写真感光体1に接触させることに
より電子写真感光体1の帯電を行ってもよい(以下、こ
の帯電方法を接触帯電という)。図3および図4に示す
装置では、電子写真感光体1上のトナー像も接触帯電転
写手段23で転写材9に転写される。すなわち、電圧印
加された接触帯電転写手段23を転写材9に接触させる
ことにより電子写真感光体1上のトナー像を転写材9に
転写させる。
電子写真感光体1および接触帯電手段10を第1の容器
21に納めて第1のプロセスカートリッジとし、少なく
とも現像手段4を第2の容器22に納めて第2のプロセ
スカートリッジとし、これら第1のプロセスカートリッ
ジと、第2のプロセスカートリッジとを着脱自在に構成
している。クリーニング手段6は、容器21内に配置し
ても配置しなくてもよい。
ンターとして使用する場合には、原稿からの反射光や透
過光を用いる、あるいは、原稿を読み取り信号化にした
がって、この信号によりレーザービームの走査、発光ダ
イオードアレイの駆動または液晶シャッターアレイの駆
動などを行うことにより行われる。
細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定さ
れるものではない。
キシガリウムフタロシアニン(HOGaPc)の製造例
を示す。
g、三塩化ガリウム25g、α−クロロナフタレン40
0mlを窒素雰囲気下200℃で4時間反応させた後、
130℃で生成物を濾過した。得られた生成物をN,N
−ジメチルホルムアミドを用いて130℃で1時間分散
洗浄した後、濾過し、メタノールで洗浄後に乾燥し、ク
ロロガリウムフタロシアニンを45g得た。
ニン15gを10℃の濃硫酸450gに溶解させ、氷水
2300g中に攪拌下に滴下して再析出させて濾過し
た。2%アンモニア水で分散洗浄後、イオン交換水で十
分に水洗した後、濾別、乾燥して低結晶性のヒドロキシ
ガリウムフタロシアニン(HOGaPc)を13g得
た。
ロキシガリウムフタロシアニン10g、N,N−ジメチ
ルホルムアミド300gを直径1mmのガラスビーズ4
50gと共にミリング処理を室温(22℃)下、6時間
行った。
ラヒドロフランで十分に洗浄、乾燥してヒドロキシガリ
ウムフタロシアニン9.2gを得た。このHOGaPc
の特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°は
7.5°、9.9°、16.3゜、18.6°、25.
1°および28.3゜に強いピークを有していた(図
5)。
タロシアニン(TiOPc)の製造例を示す。
報に開示されている製造例にしたがって、いわゆるI型
と呼ばれている結晶形のオキシチタニウムフタロシアニ
ン(TiOPc)を得た。
お、実施例中の「部」は「質量部」を意味する。
(商品名:エスレックBX−1、積水化学社製)6部を
シクロヘキサノン114部に溶解し、結着樹脂溶液を得
た。この結着樹脂溶液を単一円筒型回転粘度計ビスメト
ロンVS−A1(芝浦システム製)を用いて測定したと
ころ、粘度は243mPa・sであった。
ル装置を用い、ベッセルに上記の結着樹脂溶液100
部、直径1mmのガラスビーズ100部を投入した後、
製造例2で得られたHOGaPc結晶15部、直径1m
mのガラスビーズ150部を投入し4時間分散した。
率は33質量%である。
酢酸ブチルを加え、固形分が2.9質量%、シクロヘキ
サノン/酢酸ブチルの比が3/1となるように調整し、
分散液を得た。
溶液の固形分を調整して粘度を320mPa・sにした
以外は、実施例1と同様にして電荷発生層用塗料を製造
した。
ルブチラール樹脂の代わりにポリビニルブチラール樹脂
(商品名:エスレックBM−S、積水化学社製)を用い
て粘度220mPa・sに調製した結着樹脂溶液を使用
した以外は、実施例1と同様にして電荷発生層用塗料を
製造した。
Pc結晶を結着樹脂のフタロシアニン顔料に対する比率
が45質量%となるように調製した以外は、実施例1と
同様にして電荷発生層用塗料を製造した。
Pc結晶を製造例3で得られたTiOPc結晶に代えた
以外は、実施例1と同様にして電荷発生層用塗料を製造
した。
Pc結晶を特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.
2°の7.4゜、16.6゜、25.5゜および28.
3゜に強いピークを有するクロロガリウムフタロシアニ
ン結晶に代えた以外は、実施例1と同様にして電荷発生
層用塗料を製造した。
溶液の固形分を調整して粘度を103mPa・sにした
以外は、実施例1と同様にして電荷発生層用塗料を製造
した。
溶液の固形分を調整して粘度を95mPa・sにした以
外は、実施例3と同様にして電荷発生層用塗料を製造し
た。
溶液の固形分を調整して粘度を103mPa・sにした
以外は、実施例4と同様にして電荷発生層用塗料を製造
した。
の粒径を測定した。さらに、分散後、ダイヤフラムポン
プで1リットル/minの流量で40日間循環させた後
の粒径を測定した。なお、粒径の測定は液相沈降法を基
本原理とした堀場製作所製の遠心式粒度測定装置(CA
PA700)を使用し、得られた平均粒径の値を分散液
の粒径とし、その時の標準偏差も求めた。結果を表1に
示す。表1から、顔料の均一な小粒径化に効果があり、
また放置してもほとんど増粒せず分散安定性に優れてい
ることが分かる。
する酸化スズで被覆した酸化チタン粉体50部、レゾー
ル型フェノール樹脂25部、メチルセロソルブ20部、
メタノール5部およびシリコーンオイル(ポリジメチル
シロキサンポリオキシアルキレン共重合体、平均分子量
3000)0.002部を1mmφガラスビーズを用い
たサンドミル装置で2時間分散して導電層用塗料を調製
した。アルミニウムシリンダー上に、上記導電層用塗料
を浸漬塗布し、140℃で30分間乾燥させ、膜厚が2
0μmの導電層を形成した。
四元系ポリアミド共重合体樹脂5部をメタノール70部
/ブタノール25部の混合溶媒に溶解した溶液をディッ
ピング法で塗布乾燥し、膜厚が1μmの下引き層を設け
た。
料を下引き層上に塗布した後、100℃で10分間乾燥
し、膜厚が0.22μmの電荷発生層を形成した。
10部と
ンZ−200、三菱ガス化学社製)10部をモノクロロ
ベンゼン60部に溶解した溶液を調製し、電荷発生層上
にディッピング法により塗布した。これを110℃の温
度で1時間乾燥し、膜厚が22μmの電荷輸送層を形成
した。こうして電子写真感光体を作製した。
荷発生層用塗料に実施例2〜6のものを用いた以外は、
実施例7と同様にして電子写真感光体を作製した。
送物質を下記構造式の化合物に代えた以外は、実施例7
と同様にして電子写真感光体を作製した。
発生層用塗料に比較例1〜3のものを用いた以外は、実
施例7と同様にして電子写真感光体を作製した。
6で得られた電子写真感光体をレーザービームプリンタ
ー(商品名:LBP−4000、キヤノン(株)製)を
光量可変にした改造機にて、初期の明部電位Vlを測定
した。
しプラスに帯電し、印加3時間後の暗部電位と印加前の
暗部電位との差(ΔV+メモリー)を測定して、プラス
メモリー(転写メモリー)の評価を行った。
35度/湿度88%RHの高温高湿の環境下に放置し、
初期画像評価を行った。画像評価のO、△、×は、帯電
不良により生じる黒ポチ、カブリなどの画像欠陥の発生
量を目視で評価した値であり、○は黒ポチ、カブリがな
く良好な状態を意味し、△は黒ポチ、カブリが発生し悪
い状態を意味する。
写真感光体は高い感度を有していると同時にメモリー特
性も良く、画像欠陥となる黒ポチが発現しにくいといっ
た優れた特性を示す。一方、比較例においては、黒ポ
チ、カブリなどの画像欠陥が発現し易い。
明の電荷発生層用塗料の製造方法により、顔料を均一で
安定した微粒子に分散することができ、循環時の安定性
にも優れた塗料を得ることができる。また、本発明の電
荷発生層用塗料を用いて製造された電子写真感光体は感
度もメモリー特性も良好で、その電子写真感光体を有す
るプロセスカートリッジおよび電子写真装置は画像欠陥
のない良好な画像を得ることができる。
の概略図である。
トリッジを備える電子写真装置の概略図である。
トリッジを備える別の電子写真装置の概略図である。
カートリッジと、現像手段などを有するプロセスカート
リッジとを備える電子写真装置の概略図である。
結晶の粉末X線回折パターンのチャートである。
Claims (12)
- 【請求項1】 電子写真感光体の電荷発生層を形成する
ための電荷発生層用塗料の製造方法において、 結着樹脂を溶剤に溶解し粘度200mPa・s以上の結
着樹脂溶液を作成する工程と、 該結着樹脂溶液に電荷発生物質を投入する工程と、 該結着樹脂溶液中で分散メディアを用いて該電荷発生物
質を分散する工程と、を有することを特徴とする電荷発
生層用塗料の製造方法。 - 【請求項2】 前記結着樹脂溶液に電荷発生物質を投入
する工程の前に、 結着樹脂溶液中と前記分散メディアとを混合する工程を
有する請求項1に記載の電荷発生層用塗料の製造方法。 - 【請求項3】 前記電荷発生物質がフタロシアニン顔料
である請求項1または2に記載の電荷発生層用塗料の製
造方法。 - 【請求項4】 前記フタロシアニン顔料がガリウムフタ
ロシアニンである請求項3に記載の電荷発生層用塗料の
製造方法。 - 【請求項5】 前記ガリウムフタロシアニンがヒドロキ
シガリウムフタロシアニンである請求項4に記載の電荷
発生層用塗料の製造方法。 - 【請求項6】 前記ヒドロキシガリウムフタロシアニン
がCuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θの7.
4°±0.2゜および28.2°±0.2゜に強いピー
クを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン
である請求項5に記載の電荷発生層用塗料の製造方法。 - 【請求項7】 前記ヒドロキシガリウムフタロシアニン
がCuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.
2゜の7.5°、9.9°、16.3゜、18.6°、
25.1°および28.3゜に強いピークを有する結晶
形のヒドロキシガリウムフタロシアニンである請求項6
に記載の電荷発生層用塗料の製造方法。 - 【請求項8】 前記結着樹脂が前記電荷発生物質に対し
て50質量%未満である請求項1〜7のいずれかに記載
の電荷発生層用塗料の製造方法。 - 【請求項9】 支持体上に電荷発生層および電荷輸送層
を有する電子写真感光体の製造方法において、請求項1
〜8のいずれかに記載の製造方法によって製造された電
荷発生層用塗料を用いて該電荷発生層を形成する工程を
有することを特徴とする電子写真感光体の製造方法。 - 【請求項10】 支持体上に電荷発生層および電荷輸送
層を有する電子写真感光体において、該電荷発生層が請
求項1〜8のいずれかに記載の製造方法によって製造さ
れた電荷発生層用塗料を用いて形成されていることを特
徴とする電子写真感光体。 - 【請求項11】 請求項10に記載の電子写真感光体
と、帯電手段、現像手段およびクリーニング手段からな
る群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支
持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴と
するプロセスカートリッジ。 - 【請求項12】 請求項10に記載の電子写真感光体、
帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段を有する
ことを特徴とする電子写真装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001296762A JP2002174914A (ja) | 2000-09-28 | 2001-09-27 | 電荷発生層用塗料の製造方法、電子写真感光体の製造方法、電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 |
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JP2001296762A JP2002174914A (ja) | 2000-09-28 | 2001-09-27 | 電荷発生層用塗料の製造方法、電子写真感光体の製造方法、電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 |
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JP2001296762A Pending JP2002174914A (ja) | 2000-09-28 | 2001-09-27 | 電荷発生層用塗料の製造方法、電子写真感光体の製造方法、電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 |
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JP (1) | JP2002174914A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005154713A (ja) * | 2003-11-06 | 2005-06-16 | Fuji Xerox Co Ltd | ヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料及びその製造方法、感光層形成用塗布液の製造方法、電子写真感光体、プロセスカートリッジ、電子写真装置、並びに、画像形成方法 |
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2001
- 2001-09-27 JP JP2001296762A patent/JP2002174914A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005154713A (ja) * | 2003-11-06 | 2005-06-16 | Fuji Xerox Co Ltd | ヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料及びその製造方法、感光層形成用塗布液の製造方法、電子写真感光体、プロセスカートリッジ、電子写真装置、並びに、画像形成方法 |
JP4635461B2 (ja) * | 2003-11-06 | 2011-02-23 | 富士ゼロックス株式会社 | ヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料及びその製造方法、感光層形成用塗布液の製造方法、電子写真感光体、プロセスカートリッジ、電子写真装置、並びに、画像形成方法 |
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