JP2002161931A - ディスクブレーキ - Google Patents
ディスクブレーキInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 摩擦パッドのディスク半径方向における内側
がディスクへ引きずられる状態となることを防止するこ
とにより、摩擦パッドに生じる偏摩耗を防止できるディ
スクブレーキの提供。 【解決手段】 パッドスプリング10に、摩擦パッド6
のディスク半径方向における外側に当接し摩擦パッド6
をディスク1から軸線方向に離間する方向に押圧する外
側パッド押圧部20と、摩擦パッド6のディスク半径方
向における内側に当接し摩擦パッド6をディスク1から
軸線方向に離間する方向に押圧する内側パッド押圧部1
1とを設けることにより、摩擦パッド6のディスク半径
方向における内側および外側の両方をディスク1から軸
線方向に離間する方向に押圧する。
がディスクへ引きずられる状態となることを防止するこ
とにより、摩擦パッドに生じる偏摩耗を防止できるディ
スクブレーキの提供。 【解決手段】 パッドスプリング10に、摩擦パッド6
のディスク半径方向における外側に当接し摩擦パッド6
をディスク1から軸線方向に離間する方向に押圧する外
側パッド押圧部20と、摩擦パッド6のディスク半径方
向における内側に当接し摩擦パッド6をディスク1から
軸線方向に離間する方向に押圧する内側パッド押圧部1
1とを設けることにより、摩擦パッド6のディスク半径
方向における内側および外側の両方をディスク1から軸
線方向に離間する方向に押圧する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両等に制
動力を与えるのに好適に用いられる対向ピストン型のデ
ィスクブレーキに関する。
動力を与えるのに好適に用いられる対向ピストン型のデ
ィスクブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両に用いられる対向ピストン
型のディスクブレーキは、ディスクを挟んで配置され該
ディスクの回転方向に離間して一対のトルク受部が設け
られたインナ側,アウタ側のキャリパと、該キャリパの
各トルク受部間に摺動可能に支持されたインナ側,アウ
タ側の摩擦パッドとを備えている。
型のディスクブレーキは、ディスクを挟んで配置され該
ディスクの回転方向に離間して一対のトルク受部が設け
られたインナ側,アウタ側のキャリパと、該キャリパの
各トルク受部間に摺動可能に支持されたインナ側,アウ
タ側の摩擦パッドとを備えている。
【0003】また、各キャリパ間には支持ピンが設けら
れ、この支持ピンは摩擦パッドの裏金に穿設したピン穴
内に挿入されることにより、摩擦パッドをディスクの軸
方向に移動可能に支持している。さらに、前記各キャリ
パにはディスクの回転方向に離間して一対のパッドスプ
リングが設けられ、このパッドスプリングは、摩擦パッ
ドを前記トルク受部に沿って案内するためのものであ
る。
れ、この支持ピンは摩擦パッドの裏金に穿設したピン穴
内に挿入されることにより、摩擦パッドをディスクの軸
方向に移動可能に支持している。さらに、前記各キャリ
パにはディスクの回転方向に離間して一対のパッドスプ
リングが設けられ、このパッドスプリングは、摩擦パッ
ドを前記トルク受部に沿って案内するためのものであ
る。
【0004】この種の従来技術によるディスクブレーキ
では、ブレーキ操作時にインナ側,アウタ側のキャリパ
のシリンダ内に外部からブレーキ液圧が供給され、これ
によりピストンが摺動変位して各摩擦パッドをディスク
の表面に押圧し、ディスクに対し制動力を与える構成と
なっている。
では、ブレーキ操作時にインナ側,アウタ側のキャリパ
のシリンダ内に外部からブレーキ液圧が供給され、これ
によりピストンが摺動変位して各摩擦パッドをディスク
の表面に押圧し、ディスクに対し制動力を与える構成と
なっている。
【0005】ここで、パッドスプリングには、例えば、
特開2000−145841号公報等に示されるよう
に、キャリパのトルク受部と摩擦パッドとの間に介在し
て該摩擦パッドのディスク軸方向の移動をガイドするパ
ッドガイド本体部と、摩擦パッドのディスク半径方向に
おける外側(ディスクの中心に対し反対側)に当接して
該摩擦パッドをディスクから離間する方向に押圧するリ
ターンスプリング部とを有するものがあり、このパッド
スプリングは、キャリパによる摩擦パッドへの押圧が解
除されると、リターンスプリング部がその付勢力で摩擦
パッドをディスクから離間させるようになっている。
特開2000−145841号公報等に示されるよう
に、キャリパのトルク受部と摩擦パッドとの間に介在し
て該摩擦パッドのディスク軸方向の移動をガイドするパ
ッドガイド本体部と、摩擦パッドのディスク半径方向に
おける外側(ディスクの中心に対し反対側)に当接して
該摩擦パッドをディスクから離間する方向に押圧するリ
ターンスプリング部とを有するものがあり、このパッド
スプリングは、キャリパによる摩擦パッドへの押圧が解
除されると、リターンスプリング部がその付勢力で摩擦
パッドをディスクから離間させるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、リターンス
プリング部が摩擦パッドのディスク半径方向における外
側に当接して該摩擦パッドをディスクから離間する方向
に押圧する上記構成のパッドスプリングでは、例えば表
面性状の変化等により該パッドスプリングに対するパッ
ドの摺動が円滑でなくなると、摩擦パッドのディスク半
径方向における外側をディスクから離間させることはで
きても、ディスク半径方向における内側(ディスク中心
側)をディスクから離間させることができず、その結
果、摩擦パッドのディスク半径方向における内側がディ
スクへ引きずられる状態となり、該内側部分が偏って摩
耗する偏摩耗を生じてしまうという問題があった。
プリング部が摩擦パッドのディスク半径方向における外
側に当接して該摩擦パッドをディスクから離間する方向
に押圧する上記構成のパッドスプリングでは、例えば表
面性状の変化等により該パッドスプリングに対するパッ
ドの摺動が円滑でなくなると、摩擦パッドのディスク半
径方向における外側をディスクから離間させることはで
きても、ディスク半径方向における内側(ディスク中心
側)をディスクから離間させることができず、その結
果、摩擦パッドのディスク半径方向における内側がディ
スクへ引きずられる状態となり、該内側部分が偏って摩
耗する偏摩耗を生じてしまうという問題があった。
【0007】本発明は、摩擦パッドのディスク半径方向
における内側がディスクへ引きずられる状態となること
を防止することにより、摩擦パッドに生じる偏摩耗を防
止できるディスクブレーキの提供を目的とする。
における内側がディスクへ引きずられる状態となること
を防止することにより、摩擦パッドに生じる偏摩耗を防
止できるディスクブレーキの提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述目的を達成するた
め、本発明のディスクブレーキは、ディスクを挟んで配
置され該ディスクの回転方向に離間して一対のトルク受
部が設けられたインナ側,アウタ側のキャリパと、該キ
ャリパの各トルク受部間に摺動可能に支持されピストン
によって前記ディスクの表面に押圧されるインナ側,ア
ウタ側の摩擦パッドと、前記各キャリパ間に設けられ該
摩擦パッドの裏金に挿通されることにより該摩擦パッド
を前記ディスクの軸方向に移動可能に支持する支持ピン
と、前記摩擦パッドを前記トルク受部に沿って案内する
ために前記ディスクの回転方向に離間して前記各キャリ
パに設けられた一対のパッドスプリングとを有するもの
であって、前記パッドスプリングには、前記摩擦パッド
のディスク半径方向における外側に当接し前記摩擦パッ
ドをディスクから軸線方向に離間する方向に押圧する外
側パッド押圧部と、前記摩擦パッドのディスク半径方向
における内側に当接し前記摩擦パッドをディスクから軸
線方向に離間する方向に押圧する内側パッド押圧部とが
設けられていることを特徴としている。
め、本発明のディスクブレーキは、ディスクを挟んで配
置され該ディスクの回転方向に離間して一対のトルク受
部が設けられたインナ側,アウタ側のキャリパと、該キ
ャリパの各トルク受部間に摺動可能に支持されピストン
によって前記ディスクの表面に押圧されるインナ側,ア
ウタ側の摩擦パッドと、前記各キャリパ間に設けられ該
摩擦パッドの裏金に挿通されることにより該摩擦パッド
を前記ディスクの軸方向に移動可能に支持する支持ピン
と、前記摩擦パッドを前記トルク受部に沿って案内する
ために前記ディスクの回転方向に離間して前記各キャリ
パに設けられた一対のパッドスプリングとを有するもの
であって、前記パッドスプリングには、前記摩擦パッド
のディスク半径方向における外側に当接し前記摩擦パッ
ドをディスクから軸線方向に離間する方向に押圧する外
側パッド押圧部と、前記摩擦パッドのディスク半径方向
における内側に当接し前記摩擦パッドをディスクから軸
線方向に離間する方向に押圧する内側パッド押圧部とが
設けられていることを特徴としている。
【0009】このように、パッドスプリングには、摩擦
パッドのディスク半径方向における外側に当接し摩擦パ
ッドをディスクから軸線方向に離間する方向に押圧する
外側パッド押圧部と、摩擦パッドのディスク半径方向に
おける内側に当接し摩擦パッドをディスクから軸線方向
に離間する方向に押圧する内側パッド押圧部とが設けら
れているため、これら内側パッド押圧部および外側パッ
ド押圧部により、摩擦パッドのディスク半径方向におけ
る内側および外側の両方がディスクから軸線方向に離間
する方向に押圧される。よって、例えば表面性状の変化
等により該パッドスプリングに対する摩擦パッドの摺動
が円滑でなくなっても、摩擦パッドのディスク半径方向
における内側および外側を共にディスクから離間させる
ことができる。
パッドのディスク半径方向における外側に当接し摩擦パ
ッドをディスクから軸線方向に離間する方向に押圧する
外側パッド押圧部と、摩擦パッドのディスク半径方向に
おける内側に当接し摩擦パッドをディスクから軸線方向
に離間する方向に押圧する内側パッド押圧部とが設けら
れているため、これら内側パッド押圧部および外側パッ
ド押圧部により、摩擦パッドのディスク半径方向におけ
る内側および外側の両方がディスクから軸線方向に離間
する方向に押圧される。よって、例えば表面性状の変化
等により該パッドスプリングに対する摩擦パッドの摺動
が円滑でなくなっても、摩擦パッドのディスク半径方向
における内側および外側を共にディスクから離間させる
ことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
対向ピストン型のディスクブレーキを車両に適用した場
合を例に挙げ、図1ないし図10の添付図面に従って詳
細に説明する。
対向ピストン型のディスクブレーキを車両に適用した場
合を例に挙げ、図1ないし図10の添付図面に従って詳
細に説明する。
【0011】1は車両の車輪と共に回転するディスク、
2,3はディスク1を挟んで配置されたアウタ側,イン
ナ側のキャリパで、該アウタ側のキャリパ2は、ディス
ク1の回転方向に対して長尺に形成され、ディスク1と
の対向面側が内側端面2Aとなっている。また、キャリ
パ2の内側端面2Aには、その中央に位置してパッド収
容凹部2Bが設けられ、該パッド収容凹部2Bの両側に
は衝合部2C,2Cが突設されている。そして、このキ
ャリパ2の衝合部2Cは、ディスク1の半径方向におけ
る外側(ディスク1の中心に対し反対側)を円弧状に延
び、後述するキャリパ3の衝合部3Cとの間でディスク
パス部を構成している。
2,3はディスク1を挟んで配置されたアウタ側,イン
ナ側のキャリパで、該アウタ側のキャリパ2は、ディス
ク1の回転方向に対して長尺に形成され、ディスク1と
の対向面側が内側端面2Aとなっている。また、キャリ
パ2の内側端面2Aには、その中央に位置してパッド収
容凹部2Bが設けられ、該パッド収容凹部2Bの両側に
は衝合部2C,2Cが突設されている。そして、このキ
ャリパ2の衝合部2Cは、ディスク1の半径方向におけ
る外側(ディスク1の中心に対し反対側)を円弧状に延
び、後述するキャリパ3の衝合部3Cとの間でディスク
パス部を構成している。
【0012】さらに、パッド収容凹部2Bの両側には、
図4、図5に示すようにスプリング収容凹部2D,2D
が設けられ、該スプリング収容凹部2D内には後述する
パッドスプリング10の内側パッド押圧部11が収容さ
れている。また、スプリング収容凹部2Dはディスク1
の回転方向に沿ってほぼ水平に延びる壁面2D1を有し
ている。また、キャリパ2の内側端面2Aには、パッド
収容凹部2Bからディスク1の回転方向に向けて円弧状
に延びる浅底な切欠凹部2E,2Eが設けられている。
図4、図5に示すようにスプリング収容凹部2D,2D
が設けられ、該スプリング収容凹部2D内には後述する
パッドスプリング10の内側パッド押圧部11が収容さ
れている。また、スプリング収容凹部2Dはディスク1
の回転方向に沿ってほぼ水平に延びる壁面2D1を有し
ている。また、キャリパ2の内側端面2Aには、パッド
収容凹部2Bからディスク1の回転方向に向けて円弧状
に延びる浅底な切欠凹部2E,2Eが設けられている。
【0013】一方、インナ側のキャリパ3についても、
図3、図6に示すようにキャリパ2とほぼ同様に内側端
面3A、パッド収容凹部3B、衝合部3C,3C、スプ
リング収容凹部3D,3Dおよび切欠凹部3E,3E等
からなり、スプリング収容凹部3Dは壁面3D1を有し
ている。また、このキャリパ3には図1に示すようにデ
ィスク1の半径方向における内側(ディスク1の中心
側)に向けて取付ブラケット3F,3Fが突設されてい
る。
図3、図6に示すようにキャリパ2とほぼ同様に内側端
面3A、パッド収容凹部3B、衝合部3C,3C、スプ
リング収容凹部3D,3Dおよび切欠凹部3E,3E等
からなり、スプリング収容凹部3Dは壁面3D1を有し
ている。また、このキャリパ3には図1に示すようにデ
ィスク1の半径方向における内側(ディスク1の中心
側)に向けて取付ブラケット3F,3Fが突設されてい
る。
【0014】そして、これらキャリパ2,3は、衝合部
2C,3Cを互いに衝合した状態で後述の締結ボルト1
5,16等により一体に締結されると共に、取付ブラ
ケット3Fが車両のフロントフォークにボルト(図示せ
ず)等を介して取付けられている。また、キャリパ2,
3のパッド収容凹部2B,3Bは、図2に示すように両
者の間で略長方形状の開口部を構成し、これらパッド収
容凹部2B,3Bからなる開口部は、後述する摩擦パッ
ド6の交換時等に摩擦パッド6を抜き差しするための作
業窓を構成している。
2C,3Cを互いに衝合した状態で後述の締結ボルト1
5,16等により一体に締結されると共に、取付ブラ
ケット3Fが車両のフロントフォークにボルト(図示せ
ず)等を介して取付けられている。また、キャリパ2,
3のパッド収容凹部2B,3Bは、図2に示すように両
者の間で略長方形状の開口部を構成し、これらパッド収
容凹部2B,3Bからなる開口部は、後述する摩擦パッ
ド6の交換時等に摩擦パッド6を抜き差しするための作
業窓を構成している。
【0015】4,4はパッド収容凹部2Bの両側に位置
してキャリパ2に形成されたアウタ側のトルク受部で、
該トルク受部4は、ディスク1の回転方向に離間して径
方向に沿って延びている。そして、トルク受部4は、ブ
レーキ操作時にパッドスプリング10と共に摩擦パッド
6をディスク1の軸方向にガイドしつつ、摩擦パッド6
に作用するディスク1からのトルクを受承するものであ
る。
してキャリパ2に形成されたアウタ側のトルク受部で、
該トルク受部4は、ディスク1の回転方向に離間して径
方向に沿って延びている。そして、トルク受部4は、ブ
レーキ操作時にパッドスプリング10と共に摩擦パッド
6をディスク1の軸方向にガイドしつつ、摩擦パッド6
に作用するディスク1からのトルクを受承するものであ
る。
【0016】また、キャリパ3についても、パッド収容
凹部3Bの両側に位置してインナ側のトルク受部5(図
6に一方のみ図示)が設けられている。
凹部3Bの両側に位置してインナ側のトルク受部5(図
6に一方のみ図示)が設けられている。
【0017】6,6はキャリパ2,3のパッド収容凹部
2B,3B内にそれぞれ設けられたアウタ側,インナ側
の摩擦パッドで、該摩擦パッド6は、略扇形状のライニ
ング7と、該ライニング7に固着され後述のパッドスプ
リング10に摺接して取付けられた略長方形状の裏金8
とにより構成されている。
2B,3B内にそれぞれ設けられたアウタ側,インナ側
の摩擦パッドで、該摩擦パッド6は、略扇形状のライニ
ング7と、該ライニング7に固着され後述のパッドスプ
リング10に摺接して取付けられた略長方形状の裏金8
とにより構成されている。
【0018】ここで、略長方形状をなす裏金8の4つの
角隅のうち、ディスク1の半径方向における内側寄りに
位置する角隅には、傾斜面部8A,8Aが設けられてい
る。そして、この傾斜面部8Aは図7に示すように一定
の傾き角θをもって斜めに配置され、この傾き角θは、
約30〜60度、好ましくは45度程度に設定するのが
よい。また、裏金8には、ライニング7よりもディスク
1の半径方向における外側に位置して長円形状をなす一
対のピン穴8B,8Bが穿設されている。
角隅のうち、ディスク1の半径方向における内側寄りに
位置する角隅には、傾斜面部8A,8Aが設けられてい
る。そして、この傾斜面部8Aは図7に示すように一定
の傾き角θをもって斜めに配置され、この傾き角θは、
約30〜60度、好ましくは45度程度に設定するのが
よい。また、裏金8には、ライニング7よりもディスク
1の半径方向における外側に位置して長円形状をなす一
対のピン穴8B,8Bが穿設されている。
【0019】そして、これらアウタ側,インナ側の摩擦
パッド6は、キャリパ2,3のパッド収容凹部2B,3
B内にパッドスプリング10を介して摺動可能に支持さ
れ、ブレーキ操作時にはシリンダ内にそれぞれ設けたピ
ストン(図示せず)が外部から供給されるブレーキ液圧
によって摺動し、摩擦パッド6をディスク1の表面に押
圧するものである。
パッド6は、キャリパ2,3のパッド収容凹部2B,3
B内にパッドスプリング10を介して摺動可能に支持さ
れ、ブレーキ操作時にはシリンダ内にそれぞれ設けたピ
ストン(図示せず)が外部から供給されるブレーキ液圧
によって摺動し、摩擦パッド6をディスク1の表面に押
圧するものである。
【0020】9,9はディスク1の回転方向に離間して
キャリパ2,3間に着脱可能に設けられた支持ピンで、
該支持ピン9は、ディスク1よりも半径方向における外
側に配置され、その両端側はキャリパ2,3内を軸方向
に貫通した状態で固定されている。そして、支持ピン9
は、摩擦パッド6のピン穴8B内に挿入され、該摩擦パ
ッド6をディスク1の軸方向に移動可能に支持するもの
である。
キャリパ2,3間に着脱可能に設けられた支持ピンで、
該支持ピン9は、ディスク1よりも半径方向における外
側に配置され、その両端側はキャリパ2,3内を軸方向
に貫通した状態で固定されている。そして、支持ピン9
は、摩擦パッド6のピン穴8B内に挿入され、該摩擦パ
ッド6をディスク1の軸方向に移動可能に支持するもの
である。
【0021】10,10はディスク1の回転方向に離間
してキャリパ2,3に設けられた一対のパッドスプリン
グで、該パッドスプリング10は、ばね性を有するステ
ンレス鋼板等をプレス成形することにより図7〜図9に
示す如く形成されている。そして、パッドスプリング1
0は、後述の内側パッド押圧部11,11、ガイド板部
12,12、連結板部13、反力受部14および外側パ
ッド押圧部20,20によって大略構成されている。
してキャリパ2,3に設けられた一対のパッドスプリン
グで、該パッドスプリング10は、ばね性を有するステ
ンレス鋼板等をプレス成形することにより図7〜図9に
示す如く形成されている。そして、パッドスプリング1
0は、後述の内側パッド押圧部11,11、ガイド板部
12,12、連結板部13、反力受部14および外側パ
ッド押圧部20,20によって大略構成されている。
【0022】11,11はディスク1の半径方向におけ
る内側となるガイド板部12の一端側に一体形成された
内側パッド押圧部で、該内側パッド押圧部11は、ガイ
ド板部12の一端側から略く字状に屈曲して延びた押圧
板部11Aと、該押圧板部11Aのガイド板部12に対
し反対側から略V字状に折返された折返し板部11Bと
によって構成されている。
る内側となるガイド板部12の一端側に一体形成された
内側パッド押圧部で、該内側パッド押圧部11は、ガイ
ド板部12の一端側から略く字状に屈曲して延びた押圧
板部11Aと、該押圧板部11Aのガイド板部12に対
し反対側から略V字状に折返された折返し板部11Bと
によって構成されている。
【0023】ここで、押圧板部11Aは、ディスク1の
軸線方向におけるディスク1側がディスク1に対し反対
側よりも若干摩擦パッド6の側に位置するように、ガイ
ド板部12に対し斜めの屈曲線を描きつつ屈曲されてい
る。
軸線方向におけるディスク1側がディスク1に対し反対
側よりも若干摩擦パッド6の側に位置するように、ガイ
ド板部12に対し斜めの屈曲線を描きつつ屈曲されてい
る。
【0024】すなわち、ガイド板部12および折返し板
部11Bがディスク1の軸線と平行をなすのに対し、押
圧板部11Aはディスク1の軸線と平行な方向に対し若
干傾いている。
部11Bがディスク1の軸線と平行をなすのに対し、押
圧板部11Aはディスク1の軸線と平行な方向に対し若
干傾いている。
【0025】折返し板部11Bには押圧板部11Aの先
端部近傍まで延びる略U字状の切込み11Cが形成さ
れ、この切込み11Cにより折返し板部11Bの幅方向
中間部には、ディスク1の半径方向における内側に向け
て斜めに折曲げられた舌片部11Dが一体に形成されて
いる。
端部近傍まで延びる略U字状の切込み11Cが形成さ
れ、この切込み11Cにより折返し板部11Bの幅方向
中間部には、ディスク1の半径方向における内側に向け
て斜めに折曲げられた舌片部11Dが一体に形成されて
いる。
【0026】そして、内側パッド押圧部11の押圧板部
11Aは図4、図7および図10に示す如く、摩擦パッ
ド6のディスク半径方向における内側である裏金8の傾
斜面部8Aに弾性的に当接し、摩擦パッド6を押圧力F
1をもって斜め上向きに押圧するものである。即ち、図
7、図10に示すように押圧板部11Aの押圧力F1
は、接触位置からディスク1の半径方向に沿って外側に
向く押圧分力f1と、接触位置からディスク1の回転方
向に沿って摩擦パッド6側に向く押圧分力f2と、接触
位置からディスク1の軸線方向に沿ってディスク1に対
し反対側に向く押圧分力f3の3方向に向けた押圧分力
を有する。
11Aは図4、図7および図10に示す如く、摩擦パッ
ド6のディスク半径方向における内側である裏金8の傾
斜面部8Aに弾性的に当接し、摩擦パッド6を押圧力F
1をもって斜め上向きに押圧するものである。即ち、図
7、図10に示すように押圧板部11Aの押圧力F1
は、接触位置からディスク1の半径方向に沿って外側に
向く押圧分力f1と、接触位置からディスク1の回転方
向に沿って摩擦パッド6側に向く押圧分力f2と、接触
位置からディスク1の軸線方向に沿ってディスク1に対
し反対側に向く押圧分力f3の3方向に向けた押圧分力
を有する。
【0027】このため、内側パッド押圧部11の押圧板
部11Aは、押圧分力f1により摩擦パッド6をディス
ク1の半径方向における外方すなわち支持ピン9側に向
けて押圧するとともに、押圧分力f2により摩擦パッド
6をディスク1の回転方向に沿って対向するパッドスプ
リング10(トルク受部4,5)側に向けて押圧し、さ
らに、押圧分力f3により摩擦パッド6をディスク1の
軸線方向におけるディスク1に対し反対側(ディスク1
から軸線方向に離間する方向)に向けて押圧する構成と
なっている。
部11Aは、押圧分力f1により摩擦パッド6をディス
ク1の半径方向における外方すなわち支持ピン9側に向
けて押圧するとともに、押圧分力f2により摩擦パッド
6をディスク1の回転方向に沿って対向するパッドスプ
リング10(トルク受部4,5)側に向けて押圧し、さ
らに、押圧分力f3により摩擦パッド6をディスク1の
軸線方向におけるディスク1に対し反対側(ディスク1
から軸線方向に離間する方向)に向けて押圧する構成と
なっている。
【0028】また、内側パッド押圧部11の折返し板部
11Bはキャリパ2,3のスプリング収容凹部2D,3
D内に収容され、この状態で舌片部11Dは摩擦パッド
6よりもディスク1の半径方向における内側となる位置
でスプリング収容凹部2D,3Dの壁面2D1,3D1
に弾性的に当接している。そして、舌片部11Dは、ブ
レーキ操作時に摩擦パッド6から内側パッド押圧部11
に付加される荷重を、キャリパ2,3の壁面2D1,3
D1との間で受承する構成となっている。
11Bはキャリパ2,3のスプリング収容凹部2D,3
D内に収容され、この状態で舌片部11Dは摩擦パッド
6よりもディスク1の半径方向における内側となる位置
でスプリング収容凹部2D,3Dの壁面2D1,3D1
に弾性的に当接している。そして、舌片部11Dは、ブ
レーキ操作時に摩擦パッド6から内側パッド押圧部11
に付加される荷重を、キャリパ2,3の壁面2D1,3
D1との間で受承する構成となっている。
【0029】また、この内側パッド押圧部11の舌片部
11Dは、後述する連結板部13の掛止板部13Aとの
間でパッドスプリング10全体をキャリパ2,3に対し
ディスク1の径方向に位置決めする機能も有している。
11Dは、後述する連結板部13の掛止板部13Aとの
間でパッドスプリング10全体をキャリパ2,3に対し
ディスク1の径方向に位置決めする機能も有している。
【0030】12,12はキャリパ2,3のトルク受部
4,5と摩擦パッド6との間に介在して設けられたアウ
タ側,インナ側のガイド板部で、該ガイド板部12は、
ディスク1の径方向に沿って平行に延び、トルク受部
4,5に衝合して取付けられている。そして、ガイド板
部12は、摩擦パッド6の裏金8をトルク受部4,5に
対しディスク1の軸方向に摺動可能にガイドするもので
ある。
4,5と摩擦パッド6との間に介在して設けられたアウ
タ側,インナ側のガイド板部で、該ガイド板部12は、
ディスク1の径方向に沿って平行に延び、トルク受部
4,5に衝合して取付けられている。そして、ガイド板
部12は、摩擦パッド6の裏金8をトルク受部4,5に
対しディスク1の軸方向に摺動可能にガイドするもので
ある。
【0031】また、ガイド板部12の長手方向の途中部
位には掛止突起12Aが突設され、該掛止突起12A
は、キャリパ2,3の切欠凹部2E,3Eに掛止めされ
ることにより、パッドスプリング10全体をキャリパ
2,3に対しディスク1の軸方向および径方向に位置決
めするものである。
位には掛止突起12Aが突設され、該掛止突起12A
は、キャリパ2,3の切欠凹部2E,3Eに掛止めされ
ることにより、パッドスプリング10全体をキャリパ
2,3に対しディスク1の軸方向および径方向に位置決
めするものである。
【0032】さらに、ガイド板部12の長手方向の他端
側(基端側)にはパッド案内突起12Bが一体形成され
ている。そして、このパッド案内突起12Bは、ガイド
板部12の基端側から後述する反力受部14の屈曲板部
14Aとは逆向きに折曲げられ、摩擦パッド6を一対の
パッドスプリング10間に取付けるときに、摩擦パッド
6をディスク1の半径方向における内側へとガイドする
ものである。
側(基端側)にはパッド案内突起12Bが一体形成され
ている。そして、このパッド案内突起12Bは、ガイド
板部12の基端側から後述する反力受部14の屈曲板部
14Aとは逆向きに折曲げられ、摩擦パッド6を一対の
パッドスプリング10間に取付けるときに、摩擦パッド
6をディスク1の半径方向における内側へとガイドする
ものである。
【0033】13は摩擦パッド6よりもディスク1の半
径方向における外側となる位置で、ガイド板部12,1
2の基端側をディスク1の軸方向で互いに連結した連結
板部で、該連結板部13は、キャリパ2,3の衝合部2
C,3Cの壁面に当接している。
径方向における外側となる位置で、ガイド板部12,1
2の基端側をディスク1の軸方向で互いに連結した連結
板部で、該連結板部13は、キャリパ2,3の衝合部2
C,3Cの壁面に当接している。
【0034】また、ディスク1の半径方向における内側
となる連結板部13の一方の端部には、反力受部14と
は逆向きに略L字状に折曲げられて掛止板部13Aが一
体形成され、該掛止板部13Aは、キャリパ2,3の衝
合部2C,3Cの壁面(ディスクパス部)に対しディス
ク1の径方向から掛止めされている。
となる連結板部13の一方の端部には、反力受部14と
は逆向きに略L字状に折曲げられて掛止板部13Aが一
体形成され、該掛止板部13Aは、キャリパ2,3の衝
合部2C,3Cの壁面(ディスクパス部)に対しディス
ク1の径方向から掛止めされている。
【0035】14はディスク1の半径方向における外側
となる連結板部13の他方の端部に一体形成された反力
受部で、該反力受部14は、連結板部13から掛止板部
13Aとは逆向きにディスク1の回転方向へと略L字状
に折曲げて形成された屈曲板部14Aと、該屈曲板部1
4Aの先端側からディスク1の半径方向における内側へ
と略L字状に折曲げられ表面が支持ピン9に弾性的に当
接する当接板部14Bとによって構成されている。ま
た、当接板部14Bの先端側は連結板部13側に向けて
斜め下向きに折曲げられている。
となる連結板部13の他方の端部に一体形成された反力
受部で、該反力受部14は、連結板部13から掛止板部
13Aとは逆向きにディスク1の回転方向へと略L字状
に折曲げて形成された屈曲板部14Aと、該屈曲板部1
4Aの先端側からディスク1の半径方向における内側へ
と略L字状に折曲げられ表面が支持ピン9に弾性的に当
接する当接板部14Bとによって構成されている。ま
た、当接板部14Bの先端側は連結板部13側に向けて
斜め下向きに折曲げられている。
【0036】そして、この反力受部14は、図7に示す
ように当接板部14Bが支持ピン9に弾性的に当接し、
該支持ピン9から受ける押圧反力Nによりガイド板部1
2を、キャリパ2,3のトルク受部4,5に向けてディ
スク1の周方向(回転方向)へと押付け、パッドスプリ
ング10をキャリパ2,3に対しディスク1の回転方向
に位置決めする構成となっている。
ように当接板部14Bが支持ピン9に弾性的に当接し、
該支持ピン9から受ける押圧反力Nによりガイド板部1
2を、キャリパ2,3のトルク受部4,5に向けてディ
スク1の周方向(回転方向)へと押付け、パッドスプリ
ング10をキャリパ2,3に対しディスク1の回転方向
に位置決めする構成となっている。
【0037】また、反力受部14の当接板部14Bに
は、その幅方向両側(ディスク1の軸方向)に離間して
ピンガイド板部14C,14Cが突設されている。そし
て、ピンガイド板部14Cは、ディスク1の回転方向と
なる連結板部13側へと斜めに傾斜して延び、後述する
ように支持ピン9の取付時に該支持ピン9を当接板部1
4Bの当接面14B1側に向けてガイドするものであ
る。
は、その幅方向両側(ディスク1の軸方向)に離間して
ピンガイド板部14C,14Cが突設されている。そし
て、ピンガイド板部14Cは、ディスク1の回転方向と
なる連結板部13側へと斜めに傾斜して延び、後述する
ように支持ピン9の取付時に該支持ピン9を当接板部1
4Bの当接面14B1側に向けてガイドするものであ
る。
【0038】20,20はディスク1の半径方向におけ
る外側となるガイド板部12の他端側に一体形成された
外側パッド押圧部で、該外側パッド押圧部20は、ガイ
ド板部12の他端側からディスク1の半径方向における
外側かつディスク1の軸線方向におけるディスク1に対
し反対側に延びた第1板部20Aと、該第1板部20A
のガイド板部12に対し反対側からディスク1の半径方
向における内側かつディスク1の軸線方向におけるディ
スク1に対し反対側に延びた第2板部20Bと、該第2
板部20Bの第1板部20Aに対し反対側からディスク
1の半径方向における内側かつディスク1の軸線方向に
おけるディスク1側に若干延びた第3板部20Cと、該
第3板部20Cの第2板部20Bに対し反対側からディ
スク1の半径方向における内側かつディスク1の軸線方
向におけるディスク1に対し反対側に若干延びた第4板
部20Dとからなる略V字状をなしている。
る外側となるガイド板部12の他端側に一体形成された
外側パッド押圧部で、該外側パッド押圧部20は、ガイ
ド板部12の他端側からディスク1の半径方向における
外側かつディスク1の軸線方向におけるディスク1に対
し反対側に延びた第1板部20Aと、該第1板部20A
のガイド板部12に対し反対側からディスク1の半径方
向における内側かつディスク1の軸線方向におけるディ
スク1に対し反対側に延びた第2板部20Bと、該第2
板部20Bの第1板部20Aに対し反対側からディスク
1の半径方向における内側かつディスク1の軸線方向に
おけるディスク1側に若干延びた第3板部20Cと、該
第3板部20Cの第2板部20Bに対し反対側からディ
スク1の半径方向における内側かつディスク1の軸線方
向におけるディスク1に対し反対側に若干延びた第4板
部20Dとからなる略V字状をなしている。
【0039】この外側パッド押圧部20は、その第4板
部20Dにおいて、図10に示す如く、摩擦パッド6の
裏金8のライニング7よりもディスク半径方向における
外側に弾性的に当接し、摩擦パッド6をディスク1の軸
線方向に沿う押圧力F2でディスク1から離間する方向
に押圧するものである。
部20Dにおいて、図10に示す如く、摩擦パッド6の
裏金8のライニング7よりもディスク半径方向における
外側に弾性的に当接し、摩擦パッド6をディスク1の軸
線方向に沿う押圧力F2でディスク1から離間する方向
に押圧するものである。
【0040】なお、15,16はアウタ側のキャリパ2
とインナ側のキャリパ3とを一体に締結するための締結
ボルトである。
とインナ側のキャリパ3とを一体に締結するための締結
ボルトである。
【0041】本実施の形態による対向ピストン型のディ
スクブレーキは上述の如き構成を有するもので、次にそ
の作動について説明する。
スクブレーキは上述の如き構成を有するもので、次にそ
の作動について説明する。
【0042】まず、運転者がブレーキ操作を行なうと、
キャリパ2,3に設けたピストンが外部からのブレーキ
液圧によりディスク1側に摺動し、これに伴って摩擦パ
ッド6は、キャリパ2,3間に固定した支持ピン9に沿
ってディスク1の軸方向にガイドされつつ、トルク受部
4,5に設けたパッドスプリング10のガイド板部12
に沿って摺動する。これにより摩擦パッド6,6をディ
スク1の両面に押圧し、ディスク1に制動力を与える。
キャリパ2,3に設けたピストンが外部からのブレーキ
液圧によりディスク1側に摺動し、これに伴って摩擦パ
ッド6は、キャリパ2,3間に固定した支持ピン9に沿
ってディスク1の軸方向にガイドされつつ、トルク受部
4,5に設けたパッドスプリング10のガイド板部12
に沿って摺動する。これにより摩擦パッド6,6をディ
スク1の両面に押圧し、ディスク1に制動力を与える。
【0043】ここで、本実施の形態では、パッドスプリ
ング10のガイド板部12には、ガイド板部12の先端
側を傾き角θにほぼ対応する角度をもって斜めに折曲げ
ることにより内側パッド押圧部11を一体形成し、この
内側パッド押圧部11を摩擦パッド6の裏金8に設けた
傾斜面部8Aに弾性的に当接させる構成としている。
ング10のガイド板部12には、ガイド板部12の先端
側を傾き角θにほぼ対応する角度をもって斜めに折曲げ
ることにより内側パッド押圧部11を一体形成し、この
内側パッド押圧部11を摩擦パッド6の裏金8に設けた
傾斜面部8Aに弾性的に当接させる構成としている。
【0044】その結果、摩擦パッド6には、内側パッド
押圧部11からの押圧力F1をディスク1の径方向の押
圧分力f1とディスク1の回転方向の押圧分力f2とデ
ィスク1の軸線方向の押圧分力f3とからなる3つの成
分に分けて付加することができる。
押圧部11からの押圧力F1をディスク1の径方向の押
圧分力f1とディスク1の回転方向の押圧分力f2とデ
ィスク1の軸線方向の押圧分力f3とからなる3つの成
分に分けて付加することができる。
【0045】かくして、本実施の形態では、内側パッド
押圧部11からの押圧分力f1により摩擦パッド6のピ
ン穴8B周壁を、キャリパ2,3間に固定した支持ピン
9に向けて弾性的に押圧でき、摩擦パッド6のピン穴8
Bが支持ピン9との間でディスク1の径方向にがたつく
のを抑え、走行時に摩擦パッド6のピン穴8Bと支持ピ
ン9との間でラトル音等の異音が発生するのを防止する
ことができる。
押圧部11からの押圧分力f1により摩擦パッド6のピ
ン穴8B周壁を、キャリパ2,3間に固定した支持ピン
9に向けて弾性的に押圧でき、摩擦パッド6のピン穴8
Bが支持ピン9との間でディスク1の径方向にがたつく
のを抑え、走行時に摩擦パッド6のピン穴8Bと支持ピ
ン9との間でラトル音等の異音が発生するのを防止する
ことができる。
【0046】しかも、内側パッド押圧部11からの押圧
分力f2により摩擦パッド6を、パッドスプリング10
のガイド板部12(トルク受部4,5)に向けて弾性的
に押圧でき、摩擦パッド6がガイド板部12,12間で
ディスク1の回転方向にがたつくのを抑え、ブレーキ操
作時等に摩擦パッド6とガイド板部12との間でクロン
ク音等の異音が発生するのを防止することができる。
分力f2により摩擦パッド6を、パッドスプリング10
のガイド板部12(トルク受部4,5)に向けて弾性的
に押圧でき、摩擦パッド6がガイド板部12,12間で
ディスク1の回転方向にがたつくのを抑え、ブレーキ操
作時等に摩擦パッド6とガイド板部12との間でクロン
ク音等の異音が発生するのを防止することができる。
【0047】さらに、運転者がブレーキ操作を解除し、
キャリパ2,3に設けたピストンが摩擦パッド6のディ
スク1の方向への押圧を解除すると、摩擦パッド6のデ
ィスク半径方向における内側に当接するパッドスプリン
グ10の内側パッド押圧部11が、該当接位置すなわち
摩擦パッド6のディスク半径方向における内側位置を、
ディスク1の軸線方向に沿う押圧分力f3でディスク1
から軸線方向に離間する方向に押圧する。
キャリパ2,3に設けたピストンが摩擦パッド6のディ
スク1の方向への押圧を解除すると、摩擦パッド6のデ
ィスク半径方向における内側に当接するパッドスプリン
グ10の内側パッド押圧部11が、該当接位置すなわち
摩擦パッド6のディスク半径方向における内側位置を、
ディスク1の軸線方向に沿う押圧分力f3でディスク1
から軸線方向に離間する方向に押圧する。
【0048】これと同時に、摩擦パッド6のディスク半
径方向における外側に当接するパッドスプリング10の
外側パッド押圧部20が、該当接位置すなわち摩擦パッ
ド6のディスク半径方向における外側位置を、ディスク
1の軸線方向に沿う押圧力F2でディスク1から軸線方
向に離間する方向に押圧する。すなわち、内側パッド押
圧部11と外側パッド押圧部20とにより、摩擦パッド
6のディスク半径方向における内側および外側の両方が
ディスク1から軸線方向に離間する方向に押圧されるこ
とになる。
径方向における外側に当接するパッドスプリング10の
外側パッド押圧部20が、該当接位置すなわち摩擦パッ
ド6のディスク半径方向における外側位置を、ディスク
1の軸線方向に沿う押圧力F2でディスク1から軸線方
向に離間する方向に押圧する。すなわち、内側パッド押
圧部11と外側パッド押圧部20とにより、摩擦パッド
6のディスク半径方向における内側および外側の両方が
ディスク1から軸線方向に離間する方向に押圧されるこ
とになる。
【0049】よって、例えば表面性状の変化等により該
パッドスプリング10に対する摩擦パッド6の摺動が円
滑でなくなっても、摩擦パッド6のディスク半径方向に
おける内側および外側を共にディスク1から離間させる
ことができる。
パッドスプリング10に対する摩擦パッド6の摺動が円
滑でなくなっても、摩擦パッド6のディスク半径方向に
おける内側および外側を共にディスク1から離間させる
ことができる。
【0050】したがって、摩擦パッド6のディスク半径
方向における内側がディスク1へ引きずられる状態とな
ることを防止することができ、摩擦パッド6に生じる偏
摩耗を防止できる。
方向における内側がディスク1へ引きずられる状態とな
ることを防止することができ、摩擦パッド6に生じる偏
摩耗を防止できる。
【0051】また、内側パッド押圧部11には折返し板
部11Bの先端側から斜めに屈曲して延びた舌片部11
Dを設け、この舌片部11Dをキャリパ2,3の壁面2
D1,3D1に弾性的に当接させる構成としたので、ブ
レーキ操作時に摩擦パッド6を介したディスク1からの
大きなトルクが荷重となって内側パッド押圧部11に付
加されたときでも、この荷重を舌片部11Dとキャリパ
2,3の壁面2D1,3D1との間で受承でき、内側パ
ッド押圧部11が前述した従来技術のようにディスク1
の半径方向における内側に押戻されることがなくなる。
部11Bの先端側から斜めに屈曲して延びた舌片部11
Dを設け、この舌片部11Dをキャリパ2,3の壁面2
D1,3D1に弾性的に当接させる構成としたので、ブ
レーキ操作時に摩擦パッド6を介したディスク1からの
大きなトルクが荷重となって内側パッド押圧部11に付
加されたときでも、この荷重を舌片部11Dとキャリパ
2,3の壁面2D1,3D1との間で受承でき、内側パ
ッド押圧部11が前述した従来技術のようにディスク1
の半径方向における内側に押戻されることがなくなる。
【0052】これにより、摩擦パッド6を支持ピン9,
9と内側パッド押圧部11,11とにより舌片部11
D,11Dを介してディスク1の径方向に対し合計4箇
所で支持でき、摩擦パッド6の姿勢を安定化させて、摩
擦パッド6の摺動特性を良好に保つことができ、摩擦パ
ッド6とパッドスプリング10との間で異音が発生する
のをより確実に抑制することができる。
9と内側パッド押圧部11,11とにより舌片部11
D,11Dを介してディスク1の径方向に対し合計4箇
所で支持でき、摩擦パッド6の姿勢を安定化させて、摩
擦パッド6の摺動特性を良好に保つことができ、摩擦パ
ッド6とパッドスプリング10との間で異音が発生する
のをより確実に抑制することができる。
【0053】一方、本実施の形態では、パッドスプリン
グ10の連結板部13の途中に設けた反力受部14を、
支持ピン9に弾性的に当接させる構成としたので、反力
受部14が受ける支持ピン9からの反力Nによりガイド
板部12を、ディスク1の径方向へとキャリパ2,3の
トルク受部4,5に向けて押付けることができる。
グ10の連結板部13の途中に設けた反力受部14を、
支持ピン9に弾性的に当接させる構成としたので、反力
受部14が受ける支持ピン9からの反力Nによりガイド
板部12を、ディスク1の径方向へとキャリパ2,3の
トルク受部4,5に向けて押付けることができる。
【0054】従って、本実施の形態によれば、パッドス
プリング10をキャリパ2,3に対しディスク1の回転
方向に位置決めでき、パッドスプリング10がトルク受
部4,5と摩擦パッド6との間でがたつくのを防止でき
る。そして、ブレーキ操作時にパッドスプリング10が
摩擦パッド6側へとディスク1の回転方向にせり出すよ
うに動くのを抑え、摩擦パッド6とパッドスプリング1
0との間でラトル音等の異音が発生するのを防止でき、
摩擦パッド6の摺動特性をさらに良好に保ち、ブレーキ
の引摺り等を防ぐことができる。
プリング10をキャリパ2,3に対しディスク1の回転
方向に位置決めでき、パッドスプリング10がトルク受
部4,5と摩擦パッド6との間でがたつくのを防止でき
る。そして、ブレーキ操作時にパッドスプリング10が
摩擦パッド6側へとディスク1の回転方向にせり出すよ
うに動くのを抑え、摩擦パッド6とパッドスプリング1
0との間でラトル音等の異音が発生するのを防止でき、
摩擦パッド6の摺動特性をさらに良好に保ち、ブレーキ
の引摺り等を防ぐことができる。
【0055】また、摩擦パッド6の交換時には予め支持
ピン9をキャリパ2,3から抜取り、この状態で摩擦パ
ッド6を一対のパッドスプリング10,10間から抜取
るように取外す。そして、新品の摩擦パッド6を、図4
中に示す矢示Aの如くディスク1の半径方向における内
側へとパッドスプリング10,10間に差込むように挿
入して取付け、最後に支持ピン9をキャリパ2,3内に
向けて図2中に示す矢示Bの如くディスク1の軸方向に
挿入して取付ける。
ピン9をキャリパ2,3から抜取り、この状態で摩擦パ
ッド6を一対のパッドスプリング10,10間から抜取
るように取外す。そして、新品の摩擦パッド6を、図4
中に示す矢示Aの如くディスク1の半径方向における内
側へとパッドスプリング10,10間に差込むように挿
入して取付け、最後に支持ピン9をキャリパ2,3内に
向けて図2中に示す矢示Bの如くディスク1の軸方向に
挿入して取付ける。
【0056】そして、本実施の形態では、パッドスプリ
ング10のうちパッド収容凹部2B,3Bの開口部側に
位置するガイド板部12の基端側を、反力受部14の屈
曲板部14Aとは反対側に折曲げてパッド案内突起12
Bを形成したので、前述の如く摩擦パッド6を各パッド
スプリング10間に取付けるときに、摩擦パッド6をパ
ッド案内突起12Bによりディスク1の半径方向におけ
る内側へとガイドでき、摩擦パッド6の挿入、組付作業
を容易に行なうことができる。
ング10のうちパッド収容凹部2B,3Bの開口部側に
位置するガイド板部12の基端側を、反力受部14の屈
曲板部14Aとは反対側に折曲げてパッド案内突起12
Bを形成したので、前述の如く摩擦パッド6を各パッド
スプリング10間に取付けるときに、摩擦パッド6をパ
ッド案内突起12Bによりディスク1の半径方向におけ
る内側へとガイドでき、摩擦パッド6の挿入、組付作業
を容易に行なうことができる。
【0057】また、パッドスプリング10のうち反力受
部14の当接板部14Bには、その幅方向両側にピンガ
イド板部14C,14Cを突設する構成としたので、前
述の如く支持ピン9をキャリパ2,3に対して軸方向に
挿入するときには、ピンガイド板部14Cにより支持ピ
ン9を当接板部14Bの当接面14B1側に向けてガイ
ドでき、支持ピン9の組付作業を容易に行なうことがで
きる。
部14の当接板部14Bには、その幅方向両側にピンガ
イド板部14C,14Cを突設する構成としたので、前
述の如く支持ピン9をキャリパ2,3に対して軸方向に
挿入するときには、ピンガイド板部14Cにより支持ピ
ン9を当接板部14Bの当接面14B1側に向けてガイ
ドでき、支持ピン9の組付作業を容易に行なうことがで
きる。
【0058】さらに、パッドスプリング10は、舌片部
11D、掛止板部13Aおよび掛止突起12Aをキャリ
パ2,3に当接させると共に反力受部14を支持ピン9
に当接させることにより、パッドスプリング10をキャ
リパ2,3に対しディスク1の径方向、軸方向および回
転方向に対して位置決めできるから、前述した摩擦パッ
ド6の交換時には、パッドスプリング10をキャリパ
2,3に取付けた状態で摩擦パッド6の交換作業を行な
うことができ、パッドスプリング10を摩擦パッド6と
一緒に取付けたり取外したりする手間をなくし、全体の
作業性を高めることができる。
11D、掛止板部13Aおよび掛止突起12Aをキャリ
パ2,3に当接させると共に反力受部14を支持ピン9
に当接させることにより、パッドスプリング10をキャ
リパ2,3に対しディスク1の径方向、軸方向および回
転方向に対して位置決めできるから、前述した摩擦パッ
ド6の交換時には、パッドスプリング10をキャリパ
2,3に取付けた状態で摩擦パッド6の交換作業を行な
うことができ、パッドスプリング10を摩擦パッド6と
一緒に取付けたり取外したりする手間をなくし、全体の
作業性を高めることができる。
【0059】なお、実施の形態では、ディスクブレーキ
を車両に適用するものとして述べたが、具体的には、例
えば自動車や一輸車等の車両に適用してよい。
を車両に適用するものとして述べたが、具体的には、例
えば自動車や一輸車等の車両に適用してよい。
【0060】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、パ
ッドスプリングには、摩擦パッドのディスク半径方向に
おける外側に当接し摩擦パッドをディスクから軸線方向
に離間する方向に押圧する外側パッド押圧部と、摩擦パ
ッドのディスク半径方向における内側に当接し摩擦パッ
ドをディスクから軸線方向に離間する方向に押圧する内
側パッド押圧部とが設けられているため、これら内側パ
ッド押圧部および外側パッド押圧部により、摩擦パッド
のディスク半径方向における内側および外側の両方がデ
ィスクから軸線方向に離間する方向に押圧される。よっ
て、例えば表面性状の変化等により該パッドスプリング
に対する摩擦パッドの摺動が円滑でなくなっても、摩擦
パッドのディスク半径方向における内側および外側を共
にディスクから離間させることができる。
ッドスプリングには、摩擦パッドのディスク半径方向に
おける外側に当接し摩擦パッドをディスクから軸線方向
に離間する方向に押圧する外側パッド押圧部と、摩擦パ
ッドのディスク半径方向における内側に当接し摩擦パッ
ドをディスクから軸線方向に離間する方向に押圧する内
側パッド押圧部とが設けられているため、これら内側パ
ッド押圧部および外側パッド押圧部により、摩擦パッド
のディスク半径方向における内側および外側の両方がデ
ィスクから軸線方向に離間する方向に押圧される。よっ
て、例えば表面性状の変化等により該パッドスプリング
に対する摩擦パッドの摺動が円滑でなくなっても、摩擦
パッドのディスク半径方向における内側および外側を共
にディスクから離間させることができる。
【0061】したがって、摩擦パッドのディスク半径方
向における内側がディスクへ引きずられる状態となるこ
とを防止することができ、摩擦パッドに生じる偏摩耗を
防止できる。
向における内側がディスクへ引きずられる状態となるこ
とを防止することができ、摩擦パッドに生じる偏摩耗を
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態によるディスクブレーキ
の正面図である。
の正面図である。
【図2】 実施の形態によるディスクブレーキの平面図
である。
である。
【図3】 実施の形態によるディスクブレーキを一部破
断した状態で示す底面図である。
断した状態で示す底面図である。
【図4】 アウト側のキャリパをアウト側の摩擦パッド
と共に示す縦断面図である。
と共に示す縦断面図である。
【図5】 キャリパおよびパッドスプリング等を図1中
の矢示V−V方向から摩擦パッドを取外した状態で示す
断面図である。
の矢示V−V方向から摩擦パッドを取外した状態で示す
断面図である。
【図6】 キャリパからパッドスプリングを取外した状
態で示す図5と同様の断面図である。
態で示す図5と同様の断面図である。
【図7】 図4中のパッドスプリングを摩擦パッド等と
共に拡大して示す部分断面図である。
共に拡大して示す部分断面図である。
【図8】 図5中のパッドスプリングを単体で示す側面
図である。
図である。
【図9】 図5中のパッドスプリングを単体で示す正面
図である。
図である。
【図10】 図5中のパッドスプリングを摩擦パッド等
と共に示す正面図である。
と共に示す正面図である。
1 ディスク 2,3 キャリパ 4,5 トルク受部 6 摩擦パッド 8 裏金 9 支持ピン 10 パッドスプリング 11 内側パッド押圧部 20 外側パッド押圧部
Claims (1)
- 【請求項1】 ディスクを挟んで配置され該ディスクの
回転方向に離間して一対のトルク受部が設けられたイン
ナ側,アウタ側のキャリパと、該キャリパの各トルク受
部間に摺動可能に支持されピストンによって前記ディス
クの表面に押圧されるインナ側,アウタ側の摩擦パッド
と、前記各キャリパ間に設けられ該摩擦パッドの裏金に
挿通されることにより該摩擦パッドを前記ディスクの軸
方向に移動可能に支持する支持ピンと、前記摩擦パッド
を前記トルク受部に沿って案内するために前記ディスク
の回転方向に離間して前記各キャリパに設けられた一対
のパッドスプリングとを有するディスクブレーキにおい
て、 前記パッドスプリングには、 前記摩擦パッドのディスク半径方向における外側に当接
し前記摩擦パッドをディスクから軸線方向に離間する方
向に押圧する外側パッド押圧部と、 前記摩擦パッドのディスク半径方向における内側に当接
し前記摩擦パッドをディスクから軸線方向に離間する方
向に押圧する内側パッド押圧部とが設けられていること
を特徴とするディスクブレーキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000356321A JP2002161931A (ja) | 2000-11-22 | 2000-11-22 | ディスクブレーキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000356321A JP2002161931A (ja) | 2000-11-22 | 2000-11-22 | ディスクブレーキ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002161931A true JP2002161931A (ja) | 2002-06-07 |
Family
ID=18828596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000356321A Withdrawn JP2002161931A (ja) | 2000-11-22 | 2000-11-22 | ディスクブレーキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002161931A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1628033A3 (en) * | 2004-08-20 | 2006-05-24 | Akebono Corporation | Pad spring for opposed piston calipers |
EP2075482A1 (en) | 2007-12-27 | 2009-07-01 | Hitachi Ltd. | Disk Brake |
US9926992B2 (en) | 2015-02-24 | 2018-03-27 | Shimano Inc. | Disc brake caliper, brake pad assembly and biasing member assembly |
JP2021527784A (ja) * | 2018-06-20 | 2021-10-14 | フレニ・ブレンボ エス・ピー・エー | ディスクブレーキキャリパにおける摩擦パッド用のスプリング |
CN115596784A (zh) * | 2021-06-28 | 2023-01-13 | 比亚迪股份有限公司(Cn) | 用于制动器的弹性件以及制动器 |
-
2000
- 2000-11-22 JP JP2000356321A patent/JP2002161931A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
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US10385937B2 (en) | 2015-02-24 | 2019-08-20 | Shimano Inc. | Disc brake caliper |
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JP7517998B2 (ja) | 2018-06-20 | 2024-07-17 | ブレンボ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ | ディスクブレーキキャリパにおける摩擦パッド用のスプリング |
CN115596784A (zh) * | 2021-06-28 | 2023-01-13 | 比亚迪股份有限公司(Cn) | 用于制动器的弹性件以及制动器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20041129 |
|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080205 |