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JP2002153224A - 分散性に優れたコーンパウダーおよびその製造方法 - Google Patents

分散性に優れたコーンパウダーおよびその製造方法

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JP2002153224A
JP2002153224A JP2000351649A JP2000351649A JP2002153224A JP 2002153224 A JP2002153224 A JP 2002153224A JP 2000351649 A JP2000351649 A JP 2000351649A JP 2000351649 A JP2000351649 A JP 2000351649A JP 2002153224 A JP2002153224 A JP 2002153224A
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starch
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amylase
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Masakazu Fukuda
正和 福田
Makoto Tanabe
誠 田辺
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Ajinomoto Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】喫食時に熱湯を加えた際に、ダマの発生が少な
い粉末スープの製造に有用な、分散性に優れたコーンパ
ウダーとその製造方法を提供すること。 【解決手段】コーンペーストを酵素を用いて特定の条件
下で分解させることにより、とうもろこしの風味が良好
でかつ熱湯への分散性に優れたパウダーを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、喫食時に熱湯を加
えた際に、ダマの発生が少ない粉末スープの製造に有用
な、分散性に優れ、味及び風味の良好なコーンパウダー
とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コーンパウダーを用いた粉末スープの製
造方法としては、例えば従来、次のように解説されてい
る。例えば、特開昭49−66862号公報には、α化
コーンパウダーにα化した澱粉類(小麦粉、馬鈴薯澱
粉、ワキシーコーンスターチ)や砂糖、食塩、グルタミ
ン酸ソーダなどの調味料類、さらに粉乳とオニオンパウ
ダーをくわえてスピードミキサーで数分間混合する。こ
れに、ソルビタン脂肪酸エステルや蔗糖脂肪酸エステ
ル、動植物硬化油を加熱融解後添加する。さらに乳糖を
添加したのち混合しながら水を噴霧して造粒する。これ
を70℃で熱風乾燥した後、ふるいによって10〜60
メッシュの製品を得る。
【0003】しかしながら、このような解説は、粉末ス
ープの製法のいわば基本型であって、実際に流通におか
れている粉末スープは、嗜好もしくは味覚や食感上の要
請、あるいは喫食時の取り扱い時の要請等からさまざま
な工夫がこらされている。
【0004】例えば、即席固形乾燥食品に用いる易溶解
性の固形増粘剤を得る方法がある(特開平09−275
914号公報)。この発明は糊料粒子間に糖類および/
または油脂類を介在させることにより熱湯を注いだ時、
糖類が介在していれば糖類が溶解してその間に熱湯が浸
透し糊料との接触と熱湯中への分散を容易にし、また油
脂類が介在していれば油脂類が潤滑特性を発揮し、粒子
間の接着を防ぎ、ダマが形成されるのを防止する為、熱
湯を注いだ際、ダマを形成することなく易溶性で速やか
に高粘性を発生することのできる固形増粘剤を提供でき
るというものである。
【0005】しかしながらこの方法では、粉末スープに
増粘剤として新たに澱粉を加える場合には有効である
が、もともと粉末スープ中に分散溶解性の悪い原料が含
まれている場合の解決には至らない。
【0006】また、スープを短時間に熱湯に溶解させる
方法として、特開平02−72849号公報がある。こ
れはスープ類に発泡剤を添加することで、スープの粘性
付与に使用されている澱粉類、ガム類、ゼラチン類に熱
水が接触した瞬間に吸水復元して粘ちょうな膜を形成し
乾燥物の表面を覆い、その結果、熱水の乾燥物への浸透
を妨害するのを防ぐ方法である。
【0007】この方法を用いた場合、確かに粘性物質が
熱湯に接触した際に形成する膜を発泡剤が壊しある程度
熱湯の浸透が容易になるが、コーンスープに応用した場
合コストがかかるという欠点があり、かつ発泡剤が発生
する泡がスープの性状として好ましくなく、さらにダマ
の量を大幅に減少させるまでには至らない。
【0008】さらに、粉体スープの粉末を製造する過程
で油脂で被膜する方法として特開昭55−26826号
公報がある。これは粉末スープ成形物の表層部分に加熱
融解した油脂を浸透させ、その後常温まで冷却するとい
う方法である。これにより熱湯を注いだときに、表面に
コーティングされた油脂によって疎水化された粉末同士
の分散を促し、溶けのよい粉末スープが得られる。
【0009】この方法は、粉末スープの熱湯への分散溶
解性を向上させる方法として主流となっており油脂とし
て蔗糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルや種
々の植物性硬化油が用いられている。しかしながらこの
方法によって、粉末スープに熱湯を注入してできるダマ
の量の減少はわずかであり課題を解決するには至ってい
ない。
【0010】また、澱粉を酵素によって分解する方法と
して特開昭55−120758号公報が知られている。
この方法は、ワキシーコーンスターチ溶液をα―アミラ
ーゼによって80℃・1時間加水分解し、DE値10〜
25まで分解したものをスプレードライで乾燥したもの
であり、該ワキシーコーンスターチ粉末を液状飲食品の
粉末化助剤として用いると、粉末化の効率が向上し、水
や熱湯に溶解させたときの透明度が向上するものであ
る。
【0011】この方法は澱粉の分解の程度を糖化度を表
すDE値で規定し、DE値10〜25の範囲としてい
る。しかし、同じDE値であっても、澱粉の分解の仕方
は使う酵素、反応時間、反応温度、攪拌方法によって様
々に変わり、粉末化した時に熱湯を注入した際の粉末の
分散性は単純にDE値によっては規定できない。さらに
とうもろこしといった食品を酵素処理する際には、その
反応時間、温度、攪拌方法は、原料の持つ特性を考慮し
て慎重に選ぶ必要性がある。すなわち、この方法で定め
る反応条件でコーンペーストをα―アミラーゼで処理す
るためには80℃・1時間という高温、長時間処理が必
要なために粘度の低下、甘味の増加が大きい。そのた
め、粉末化したものをスープとして喫食するとコーンス
ープとしての好ましい粘度が発現しない、甘味が強すぎ
るという欠点が生じてしまう。またこの酵素処理したワ
キシーコーンスターチ溶液を粉末化助剤としてコーンス
ープに応用した場合においては、原料であるとうもろこ
しは酵素処理されていない為、とうもろこし中には分散
性の悪いコーンスターチが必ず含まれることになり、分
散性を向上させるという課題を解決するには至らない。
本発明はDE値の限定はないが、コーンペースト中の澱
粉を酵素処理するに際し、澱粉100重量部のうち、1
0ないし25重量部を、分子量2,000ないし20,
000まで分解していれば、DE値が10未満、例えば
DE値が3以上10未満においても効果を奏する。その
際には酵素反応時に大量の熱源は必要なくコストの面で
優位である。
【0012】また、DE値20〜50のデキストリンを
可食性油性材料を粉末化する際の被膜形成剤として用い
ることで、乾燥および保存期間中の香気香味の劣化が少
なく、水への分散溶解性、防湿性および流動性を向上さ
せる方法もある(特開平08−056604号公報)。
【0013】しかし、熱湯への分散溶解性が悪いコーン
スターチを含むコーンペーストにこの方法を応用しても
ダマは減少せず、課題を解決するには至らない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、熱湯を注い
だ際のダマの原因となるトウモロコシ中の澱粉を酵素処
理するに際しとうもろこしの風味を損なわずにかつコー
ンスープに求められる粘度および甘味を良好に保ち、粉
末にしたときの熱湯への分散性を大幅に向上させる製造
方法およびそれを用いて製造されたコーンパウダーを提
供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の問題
点を解決すべく鋭意検討を行った結果、コーンペースト
を酵素を用いて特定の条件下で分解させることにより、
とうもろこしの風味が良好でかつ熱湯への分散性に優れ
たパウダーが容易に得られることを見いだし、本発明を
完成するに至った。
【0016】すなわち本発明は、とうもろこし中に含ま
れる澱粉を酵素、好ましくはα―アミラーゼによって澱
粉全体のうち10〜25重量%を分子量2,000〜2
0,000まで分解することにより、とうもろこし風味
の良好でかつ、コーンパウダーの熱湯への分散性が向上
することを発見した。
【0017】従来の技術では、澱粉の酵素処理の度合い
をDE値で規定していたものはあったがそれは澱粉の糖
化度合いであり、粉末物の熱湯への分散性とは課題が異
なり、必ずしも相関がとれないという欠点があった。こ
れは同じDE値であっても澱粉の分解の仕方は様々であ
り、DE値が澱粉の熱湯への分散性を本質的に表しては
いないためである。本発明では酵素処理の度合いを平均
分子量で規定することにより、トウモロコシ風味の良好
でかつ、コーンパウダーの熱湯への分散性が向上するこ
とを発見した。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0019】本発明におけるコーンパウダーとは、とう
もろこしを粉末化したものであり、トウモロコシの品種
には普通種、甘味種等があるがとうもろこしの品種は問
わない。また粉末化方法には真空凍結乾燥、真空乾燥、
ドラムドライヤー、スプレードライヤーなどがあるが、
粉末化方法は問わない。
【0020】また本発明におけるα―アミラーゼは、動
植物由来、微生物由来を問わない。
【0021】また本発明におけるダマとは、澱粉を含む
粉末飲料に熱湯を注入した際、澱粉が熱湯に触れた直後
に表面で吸水し急激に膨潤して膜をつくる。これが熱湯
の粉体内部への侵入を防ぎ塊を形成する。この塊をダマ
と定義する。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。
【0023】実施例1 本発明においては生のとうもろこしを用いた。生のとう
もろこしのさやを除去しこれを熱湯中で20min茹で
た後、穂軸から粒を取った。このとうもろこし粒と水を
100対40で混合させたものをミキサーで3min粉
砕してコーンペーストを調製した。このコーンペースト
に次のような処理を施した。1α―アミラーゼ(対澱粉
0.3%)添加・70℃・10min加熱。2α―アミ
ラーゼ(対澱粉0.3%)添加・70℃・30min加
熱。本処理を行う加熱処理槽は3Lのジョッキを使用
し、加熱中はT型の攪拌羽根の付いた攪拌棒をサンプル
に挿入し150rpmにて攪拌を行った。このように処
理を施した後さらに高温で加熱して酵素を失活させ、本
発明品1、本発明品2を得た。更に上記方法において、
コーンペーストの処理を3酵素添加なし・70℃・30
min加熱。4酵素添加なし・加熱なし。5β―アミラ
ーゼ(対澱粉0.3%)添加・70℃・30min加
熱、とした以外は何ら変更することなく、本発明品と同
様に比較対照品3、比較対照品4、比較対照品5を得
た。
【0024】後の解析のために原料とうもろこし中の澱
粉濃度および糖分析を行った。糖分析ではレーマンショ
ール法によって蔗糖、フラクトース、グルコースの直糖
をグルコース換算の値として求めた。澱粉の分析は、と
うもろこし中の澱粉を塩酸によって90℃・2時間半で
完全分解したものをレーマンショール法によってグルコ
ース換算の全糖量を求めた。この全糖量から先に求めた
直糖の値を引いたものに0.9をかけて澱粉量とした。
【0025】糖分析および澱粉量の結果を第1表に示
す。表中の%は重量%を意味する。
【0026】
【表1】
【0027】処理後のコーンペースト(本発明品1、本
発明品2、比較対照品3、比較対照品4、比較対照品
5)について分子量分布測定、および官能評価を行っ
た。分子量分布の測定はそれぞれの処理後コーンペース
トに水を添加して10倍に希釈したものを0.45μm
の濾紙を通したものをサンプルとして、高速液体クロマ
トグラフィー(カラム:昭和電工製GS620HQ、カ
ラム温度30℃、溶離液:水、0.5ml/min、検
出:RI)によって分析した。分子量分布については分
子量既知である標準品(昭和電工製Pullulan
P−82)を予め該クロマトグラフィーで測定し、分子
量とカラムの保持時間の相関式を作成し分子量計算を行
った。
【0028】クロマトグラフィーによる分子量測定の結
果、分子量100万以上のデキストリン(保持時間5〜
10分のピーク)が比較対照品3、比較対照品4にくら
べて酵素処理した本発明品1、本発明品2および比較対
照品5では減少していることが確認された。これにより
α―アミラーゼおよびβ―アミラーゼによってこの領域
のデキストリンが分解されたことがわかる。さらに、分
子量2,000〜20,000のデキストリン(保持時
間15〜20分のピーク)がα―アミラーゼで処理した
本発明品1、本発明品2にだけ検出された。酵素処理な
しの比較対照品3、比較対照品4および、β―アミラー
ゼ処理の比較対照品5においてはこの領域のデキストリ
ンは検出されなかった。とうもろこし中に含まれている
澱粉を酵素α―アミラーゼで本研究の定める条件下で処
理することにより分子量2,000〜20,000のデ
キストリンが分解生成されたことがわかる。また、分子
量100〜1,000(保持時間21〜23分のピー
ク)におけるピーク面積は、本発明品1、本発明品2、
比較対照品3、比較対照品4、比較対照品5いずれの処
理においてもほぼ同じ値となった。これは原料とうもろ
こし中に含まれる蔗糖にあたる。酵素α―アミラーゼ、
β―アミラーゼの有無や熱履歴によらず、この蔗糖が同
量検出されたことから、蔗糖は本実験の定める酵素処理
によっては分解されることがないことが確かめられた。
【0029】さらに、分子量100〜1,000の蔗糖
(保持時間21〜23分のピーク)および、分子量2,
000〜20,000のデキストリン(保持時間15〜
20分のピーク)における分子量分布のピーク面積を求
めた。さらに、それぞれのコーンペーストの粘度を粘度
計(HAAKE社製、RV−100)で測定し、測定温
度60(℃)、ずり速度30(1/s)のときの粘度
(mPa・s)を得た。その結果を第2表に示す。
【0030】
【表2】
【0031】第2表の結果によれば、分子量2,000
〜20,000のデキストリンが、本発明品1では蔗糖
の41.8%検出され、本発明品2では蔗糖の46.0
%検出された。また先に示した第1表のとうもろこしの
澱粉および糖含量から、蔗糖と澱粉の含量比で計算する
と酵素α―アミラーゼによって処理することにより、本
発明品1では澱粉の22.2%、本発明品2では澱粉の
24.5%が分解され、分子量2,000〜20,00
0(カラム保持時間15〜20分)のデキストリンが生
成したことになる。α―アミラーゼによって処理した本
発明品1および本発明品2のコーンペーストの粘度は8
3〜85(mPa・s)まで低下した。一方β―アミラ
ーゼ処理をした比較対照品5のコーンペーストの粘度は
215(mPa・s)であり本発明品の約3倍の粘度で
ある。
【0032】官能評価結果を第3表に示す。評価は5人
のパネルにより、比較対照品4を3点とする1単位から
なる5段階評価で行い、得られた平均点で表している。
各評価項目の基準は以下のとおりである。 色 (5点:色が濃い 3点:同じ色 0点:色が薄い) コーン風味の強さ(5点:強い 3点:同程度 0点:弱い ) コーンの青臭み (5点:強い 3点:同程度 0点:弱い ) コーンの甘味 (5点:強い 3点:同程度 0点:弱い ) コーンの香り (5点:強い 3点:同程度 0点:弱い ) 粘度 (5点:高い 3点:同粘度 0点:低い )
【0033】
【表3】
【0034】第3表の結果によれば、比較対照品に比べ
て本発明品はとうもろこしとしての好ましい色や風味を
損なうことがなく、加熱による青臭みを抑えかつとうも
ろこし特有の甘味や香りが増すという良好なペーストを
調製できたことを示す。
【0035】さらに、処理後のコーンペーストをドラム
ドライヤー(ドラム温度130℃・回転数2rpm)で
乾燥させてコーンパウダーを得た。さらにそれぞれのコ
ーンパウダーに対し、第4表の配合表に従い原料を混合
した後、流動造粒し粉末コーンスープを調製した。
【0036】粉末コーンスープの配合表を第4表に示
す。
【0037】
【表4】
【0038】本発明品1、本発明品2、比較対照品3、
比較対照品4、比較対照品5のコーンペーストを原料と
して調製した粉末コーンスープそれぞれについて分散性
の評価を行った。
【0039】各スープの分散性の結果を第5表に示す。
分散性の評価法は、粉末スープ17gに熱湯150gを
注入してスプーンで10秒間攪拌し液体コーンスープと
したものを1700μm目開きのメッシュにあけ、メッ
シュ上に残ったダマの重量を分散性の指標とした。つま
り値が小さいほどダマの量が少なく分散性が良いことを
示す。
【0040】
【表5】
【0041】第5表の結果によれば、酵素処理していな
い比較対照品3、比較対照品4のコーンペーストから調
製した粉末スープでは、熱湯を加えた際に7g前後のダ
マが形成した。一方、α―アミラーゼによって本実験の
定める条件下で処理した本発明品1、本発明品2のコー
ンペーストから調製した粉末スープでは熱湯を加えた際
のダマが2g以下となり約1/4まで減少した。一方β
―アミラーゼによって処理した比較対照品5ではダマが
5.3gまで減少はするがα―アミラーゼに比べると小
さい。以上の結果から、分子量分布で既に述べたよう
に、本法で定める条件によってα―アミラーゼでコーン
ペースト中の澱粉を分解していくと分子量2,000〜
20,000の単位のデキストリンが多く分解生成し、
このように澱粉を切断することで分散性を大幅に向上さ
せられることが分かる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、とうもろこしの色、風
味を損なうことなくとうもろこし特有の香りや甘味が増
強され、かつ熱湯への分散性に優れたパウダーを容易に
得ることが出来る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コーンペースト中の澱粉を酵素処理するに
    際し、澱粉100重量部のうち、10ないし25重量部
    を分子量2,000ないし20,000まで分解するこ
    とを特徴とするコーンパウダーの製造方法。
  2. 【請求項2】コーンペーストを酵素処理するに際し、α
    −アミラーゼを用いることを特徴とする請求項1記載の
    コーンパウダーの製造方法。
  3. 【請求項3】コーンペーストをα―アミラーゼにより酵
    素処理するに際し、コーンペースト中の全含有澱粉10
    0重量部に対し、α―アミラーゼを0.1ないし0.3
    重量部を用い、60ないし70℃にて10ないし30分
    間処理することを特徴とする請求項2記載のコーンパウ
    ダーの製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3何れか記載の方法を含み
    製造されたことを特徴とするコーンパウダー。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006141287A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Knorr Foods Co Ltd 分散性に優れ、かつ、風味が良好なコーンパウダー及びその製造方法
JP2011103807A (ja) * 2009-11-17 2011-06-02 Ajinomoto Co Inc 分散性に優れた野菜パウダー及びその製造方法
JP2016111965A (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社 コーンパウダー及びその製造方法
JP2019198243A (ja) * 2018-05-14 2019-11-21 味の素株式会社 コーンパウダーの製造方法

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