JP2002152539A - 色域作成装置及び色域作成方法、色変換装置、色変換方法 - Google Patents
色域作成装置及び色域作成方法、色変換装置、色変換方法Info
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Abstract
色変換を行うことができる色変換装置及び色変換方法
と、その多次元ルックアップテーブルに値を設定する際
に用いる色域を作成する色域作成装置及び色域作成方法
を提供する。 【解決手段】 色域生成部1は、複数の入力側の装置か
らのカラー画像信号からそれらの最大彩度により色領域
の外郭を決定する。決定された色域について、色域補正
部2において、特に高彩度の特定色近傍に配置される多
次元ルックアップテーブルの格子点を取得し、それらの
格子点が色域となるように、色域を補正する。このよう
にして補正された色域を元に、多次元ルックアップテー
ブルの格子点データを設定する。このようにして生成さ
れた多次元ルックアップテーブルを用いることによっ
て、色変換の際には、高彩度色が入力されても近傍の格
子点は色域内となっているから大きな変換誤差は発生し
ない。
Description
プテーブルを用いて色変換を行う色変換装置及び色変換
方法と、その色変換装置及び色変換方法で多次元ルック
アップテーブルによる色変換の際の基礎となる色域の作
成装置及び作成方法に関するものである。
変換処理がある。例えば、入力側の装置に依存したカラ
ー画像信号を出力機器に応じたカラー画像信号に変換す
る等といったことが行われる。この場合、入力側の機器
として、カラー画像を作成する際に用いたCRTや、ス
キャナなどの画像読取装置などが考えられる。これらの
入力側の装置では、それぞれの特性に応じて、扱うこと
ができる色域が制限されている。また、出力装置におい
ても同様であり、例えばプリンタであれば使用する色材
などによって再現できる色域は制限される。
ずれも、それぞれの色域を有しており、入力側の装置を
使用して作成されたカラー画像の信号は、出力装置に応
じた色域のカラー画像信号に変換してから出力装置によ
って出力することになる。このような色の変換を直接行
ってもよいが、一旦、入力側のカラー画像信号を装置に
依存しない色空間に変換した後、出力装置に依存した色
空間に変換することも行われている。
る場合、入力側の装置において表現可能な色は、装置に
依存しない色空間においては一部の色域の色にしか過ぎ
ない。同様に、出力装置において再現可能な色も、装置
に依存しない色空間の一部の色域である。両者の色域は
明度軸を中心に重なっているが、入力側の装置では表現
可能な色が出力装置では再現できない場合があり、その
場合には出力装置で再現可能な色に変換する必要があ
る。この処理をガマット圧縮処理と呼んでおり、各種の
手法が知られている。このようなガマット圧縮処理を行
う場合には、入力側の装置で表現される色域と、出力装
置で再現可能な色域を予め設定しておく。そして、その
両者間での色変換を定義している。
う場合、一般的には3次元の演算が必要になる。また、
例えば上述のガマット圧縮処理などに代表される各種の
色変換処理では、マトリックス変換などのように色空間
に対して一律な変換では良好な色変換を行うことができ
ない場合が多い。そのため、最近では多次元のルックア
ップテーブルを用いている。
ルックアップテーブルに対してカラー画像信号を入力
し、対応する出力カラー画像信号を得ることになる。入
力されるカラー画像信号の取り得る全ての値に対応して
出力カラー画像信号が多次元ルックアップテーブルに格
納されていれば正確に色変換を行うことができる。しか
し、カラー画像信号の取り得る値の組み合わせは膨大で
あり、対応する出力カラー画像信号の値を格納するため
には莫大なメモリ容量が必要となる。そのため、通常用
いる多次元ルックアップテーブルでは、入力されるカラ
ー画像信号の取り得る色空間を複数に分割し、分割した
色空間の格子点においてのみ出力カラー画像信号を格納
し、それ以外のカラー画像信号が入力された場合には近
傍の格子点データから補間などによって出力カラー画像
信号の値を得ている。なお、以下の説明では補間処理を
含めて多次元ルックアップテーブルと呼ぶこともある。
を用い、ガマット圧縮処理を含む色変換処理を行うこと
を考える。ここでは、入力されるカラー画像信号は、例
えばCRT等の入力側の装置を用いて作成され、装置に
依存しない色空間としてCIELab色空間に変換され
るものとする。多次元ルックアップテーブルも、入力側
としてCIELab色空間のカラー画像信号が入力され
ることを前提に作成される。図9は、多次元ルックアッ
プテーブルにおける格子点の一例の説明図である。図9
においては、CIELab色空間におけるL* 軸、a*
軸、b* 軸をそれぞれ4等分した例を示しており、●が
格子点である。図9に示すように、CIELab色空間
全体に格子点が散在する。カラー画像信号が入力された
とき、近傍の格子点(8点)のデータを用いて補間演算
を行うことになる。
域の一例を示す概念図である。入力されるカラー画像信
号は、上述のようにそのカラー画像を作成する際に用い
た装置や読み込む際に用いた装置などによって、表現さ
れる色域が制限されており、そのような色域をCIEL
ab色空間で表すと、例えば図10に示すようにCIE
Lab色空間における一部の空間となる。
カラー画像信号の色域と多次元ルックアップテーブルの
格子点の関係の一例の説明図である。図9と図10に示
すCIELab色空間を、L* 軸を含む例えばa* 軸や
b* 軸などのある色相面で切断すると、例えば図11に
示すようになる。図11において、ハッチングを施した
部分が入力されるカラー画像信号の色域である。通常は
この色域内のカラー画像信号が入力される。しかし多次
元ルックアップテーブルとしては、CIELab色空間
全体について格子点を配置しており、それぞれの格子点
には色変換後のカラー画像信号が対応付ける必要があ
り、入力されるカラー画像信号の色域以外の格子点につ
いても変換後の出力カラー画像信号の値が格納される。
しており、入力されるカラー画像信号の色域内の色につ
いてはそのまま出力カラー画像信号として出力する場合
を考える。入力されるカラー画像信号の色域外について
は、ここでは明度を保存して、入力されるカラー画像信
号の色域の外郭の色に変換するものとする。この場合、
入力されるカラー画像信号の色域内の格子点には、その
格子点における色値が格納される。また色域外の格子点
には、明度を保存して変換した後の色域外郭の色値が格
納されることになる。
度のカラー画像信号(図11における点P)が入力され
たとする。この場合、多次元ルックアップテーブルでは
近傍の8個の格子点を選択し、補間演算を行うことにな
る。図11では図示の都合上、選択された4つの格子点
のみを●で示している。このとき選択された格子点のう
ち、3つ(格子点u,v,w)は色域外の格子点であ
る。従って、明度を保存して変換した後の色域外郭上の
色値が格納されており、その色を図11では○で示して
いる。すなわち、格子点v,wは点xの値が、格子点u
は点yの値がそれぞれ格納されている。従って、色域内
の格子点tと、点x(2点分)、点yを用いて補間演算
が行われる。その結果、出力カラー画像信号は点P’の
色が出力されることになる。
を用いて色変換を行った場合、従来は、色域などに基づ
いて設定を行っても所望の結果が得られないといった現
象が発生していた。このような現象は、上述の例に限ら
ず色域の外郭付近で多く発生しており、特に図11の点
Pのように高彩度色において彩度の低下が顕著であっ
た。
情に鑑みてなされたもので、多次元ルックアップテーブ
ルを用いて所望の色変換を行うことができる色変換装置
及び色変換方法と、その多次元ルックアップテーブルに
値を設定する際に用いる色域を作成する色域作成装置及
び色域作成方法を提供することを目的とするものであ
る。
アップテーブルで色変換を行うための色域を作成する色
域作成装置及び色域作成方法において、入力されるカラ
ー画像信号の色域を生成し、生成された色域において例
えば赤、黄、緑、シアン、青、マゼンタの純色の飽和色
を含む特定色などの色域外郭の近傍に配置される多次元
ルックアップテーブルの格子点の位置情報に従って色域
を補正することを特徴とするものである。これによって
例えば図11に示すように色域外郭の色の近傍に配置さ
れる格子点が色域外となる場合には、それらの格子点に
ついても色域内となるように色域を補正しておけばよ
い。
このようにして補正された色域を用いて作成された多次
元ルックアップテーブルを用いて、色変換を行う。これ
によって、色域内のカラー画像信号については多次元ル
ックアップテーブルの格子点が色域外となって不具合を
起こすことがなくなり、多次元ルックアップテーブルを
用いて所望の色変換を行うことが可能になる。
方法によって色域を作成する際には、入力側で使用して
いる装置の機差を考慮して、複数の装置におけるカラー
画像信号に基づいて1つの色域を生成するとよい。この
場合、複数の装置におけるカラー信号のうち最大彩度の
色に基づいて色域を生成する。これによって、いずれの
装置からのカラー画像信号も含むような色域を設定する
ことができ、いずれの装置でも良好な色変換を行うこと
が可能になる。
び色域作成方法の実施の一形態を示すブロック図であ
る。図中、1は色域生成部、2は色域補正部、3は多次
元ルックアップテーブル生成部である。色域生成部1
は、多次元ルックアップテーブルで色変換を行うカラー
画像信号の色域を生成する。多次元ルックアップテーブ
ルに入力されるカラー画像信号が、例えばCRT等の表
示装置を用いて作成されたものである場合、その色域は
表示装置で表示可能な色範囲となる。またスキャナなど
の画像読取装置などで読み取った場合には、読取装置に
固有の色範囲となる。いずれの場合も、例えばRGB色
空間などの装置に依存した色空間におけるカラー画像信
号が作成され、その色空間においては色空間の全域を用
いたカラー画像信号である。このような装置に依存した
色空間から、例えばCIELab色空間などの装置に依
存しない色空間に変換すると、装置に依存した色空間全
域の色域は、装置に依存しない色空間における一部の色
域となる。色域生成部1では、このような装置に依存し
た色空間全域の色域を装置に依存しない色空間に変換し
た後の装置に依存しない色空間における色域を生成す
る。以下の説明では、装置に依存しない色空間としてC
IELab色空間を想定するが、これに限られるもので
はない。
の特定の装置が用いられるとは限らず、そのため、例え
ば同種の装置を用いたとしても機差が生じる。また、装
置の調整や経時変化、交換部品など、様々な要因で色域
は多少変化する。このような色域の変化に対応するた
め、色域生成部1において色域を生成する際には、複数
の装置で得られたカラー画像信号を元にして生成すると
よい。複数の装置におけるカラー画像信号が得られてい
る場合には、それらのカラー画像信号から、例えばそれ
ぞれの色相において最大彩度の色に基づいて色域を生成
することができる。このようにして生成された色域は、
複数の装置から得られるカラー画像信号の色域を包含し
た色域となる。
た色域について、その色域内のカラー画像信号が多次元
ルックアップテーブルに入力されたときに、上述のよう
な色域外の格子点の影響を受けないように、色域を補正
する。このとき、色域外の格子点の影響を特に受ける色
域外郭の特定色、例えば赤、黄、緑、シアン、青、マゼ
ンタの純色の飽和色を含む色において色域の補正を行っ
ておくとよい。色域の補正方法としては、例えば特定色
が入力されたときに多次元ルックアップテーブルで補間
処理に使用する、特定色の近傍に配置された格子点の位
置情報を取得して、色域外の格子点を含む場合にはその
格子点が色域内となるように色域を補正する。詳細につ
いては後述する。
多次元ルックアップテーブルの格子点に対応する出力デ
ータをそれぞれ生成する。このとき、色域補正部2で補
正された色域を用い、色域内の格子点については所望の
色変換がなされるように、それぞれの格子点に対応する
カラー画像信号が入力されたときの色変換後のカラー画
像信号を設定してゆく。また色域外の色についてはほと
んどカラー画像信号が入力されることはないが、入力さ
れた場合にエラーとならないように、色域外の格子点に
ついても所定の規則に従って出力カラー画像信号が取り
得る色範囲の色となるように変換した値を設定してお
く。このようにして生成された多次元ルックアップテー
ブルを、実際の色変換時に用いる。なお、本発明の色域
作成装置及び色域作成方法としては、この多次元ルック
アップテーブル生成部3は必ずしも必要なく、多次元ル
ックアップテーブルを生成する手段を別途設けてもよ
い。
方法の実施の一形態における動作の一例について説明す
る。図2は、色域生成部の動作の一例を示すフローチャ
ートである。まずS11において、複数の入力側の装置
を用いて作成したカラー画像信号を用意しておく。な
お、カラー画像信号の作成時の色空間が、色域を求める
CIELab色空間以外の色空間の場合には、色域を求
める色空間における色値を求めておく。一例として、こ
こではカラー画像信号がRGB色空間において作成され
たものとし、RGB色空間内の種々の色のカラー画像信
号について、CIELab色空間における色値を求めて
おく。このようなカラー画像信号と色値の集合を、入力
側のそれぞれの装置において求めておく。
定色が入力された場合のCIELab色空間におけるL
* 、a* 、b* の値を求める。例えばRGB色空間にお
いてR成分のみの色であっても、CIELab色空間で
は色相が赤になるとは限らず、多少のズレを持つ場合が
ある。また、複数の入力側の装置から求めることによっ
て、それぞれの装置で同じ色が表現されていても、異な
ったカラー画像信号である場合があり、ここではそれぞ
れの入力側の装置における特定色のL* 、a*、b* 値
を求める。なお、特定色としては、少なくとも赤、黄、
緑、シアン、青、マゼンタの純色の飽和色を含むことが
望ましい。これらの色は、RGB色空間において1成分
のみが最大値を持つ1次色と、2成分がともに最大値を
持つ2次色である。もちろん、これらの他にも種々の色
について、特定色としてもよい。
した特定色のLab値から、特定色毎に平均明度及び平
均色相角を算出する。さらにS14において、S13で
求めた特定色毎の平均明度及び平均色相角を元に、隣接
する色相間を均等分割し、色相角とそのときの明度を設
定する。図3は、設定する色相角及び明度の一例の説明
図である。ここでは分割数を3としている。図中の○が
S13で求めた平均色相角及び平均明度である。また、
隣接する色相間を均等分割して得られた色相角及び明度
の点を●で示している。なお、この色域生成部1で生成
する色域は、S13で得られた特定色の平均色相角と、
S14で色相間を均等分割して得た色相角における明度
−彩度平面において2次元的に色域の外郭を設定する。
従って分割数を多くすればより精密に色域の外郭を得る
ことができる。
均色相角及びS14で求めた色相角の各色相平面(明度
−彩度平面)において、複数の装置で平均した最大彩度
点Cuspを求め、白(0,0,0)とCusp、黒
(100,0,0)とCuspの間に、色域の外郭上の
中間点を設定する。図4は、色相平面に設定するCus
p及び中間点の一例の説明図である。ここでは、Lab
色空間のうち、ある1つの色相平面のみを示している。
この色相平面において、各装置の最大彩度の平均値(C
usp)とそのときの明度を求め、白(0,0,0)と
Cusp、黒(100,0,0)とCuspの間に、こ
の例では2つずつ、色域の外郭上の中間点(●で図示)
を設定している。このようなCusp及び中間点を、S
13で得られた特定色の平均色相角及びS14で求めた
色相角のそれぞれについて求める。例えば図3に示す例
においては、6つの特定色の平均色相角と、隣接する特
定色の色相角を3分割した2つずつの色相角、合計18
の色相角において、図4と同様にCusp及び複数の中
間点を求める。これによって、平均的な色域を求めるこ
とができる。
均的な色域を修正して、それぞれの装置の色域の最外郭
を求める。すなわち、S15で求めた平均的なCusp
および中間点について、それぞれの装置におけるカラー
画像信号の中で最大彩度のものを取得し、Cusp及び
中間点の値を修正する。図5は、色域の最外郭を求める
処理の一例の説明図である。例えば各装置における色域
の外郭が図5にハッチングを施して示す領域にばらつい
ているとき、Cusp及び中間点の値を、このばらつき
の範囲のうち高彩度側の値に修正する。これによって、
図5に太線で示したS15で設定した色域の外郭は、そ
れぞれの装置のばらつき範囲の最外郭に修正される。
の色相毎のCusp、中間点の色相、明度、彩度の値か
らLab値を算出する。S18において、S17で算出
した各点のLab値と、黒、白の点とから色域を生成す
る。このようにして生成された色域が色域補正部2に対
して出力される。
ローチャートである。ここでは、色域生成部1で色域生
成の際に用いたそれぞれの特定色について、色域の補正
処理を行う。なお、ここで特定色は、その特定色を含む
色相面における最大彩度の点であるものとする。
処理対象として選択し、その特定色近傍に配置される多
次元ルックアップテーブルの格子点の位置情報を取得す
る。3次元の色空間では、格子点は8個取得される。こ
のうち、最大彩度の格子点(2つ)をS22で選択す
る。なお、多次元ルックアップテーブルの格子点は図9
に示すように色空間を直方体あるいは立方体に分割した
頂点であり、等彩度面は明度(L* )軸を中心とする円
筒面、すなわちL* 軸からの距離が彩度である。したが
って、8個の格子点のうち最大彩度の格子点はL* 軸に
平行な1辺上の2つの格子点となる。
格子点について、それぞれ、選択した特定色の上部か下
部かを判定する。また、S24において、それぞれの格
子点について、色域の内部(外郭を含む)か外部かを判
定する。格子点が色域外である場合には、S25におい
て、その格子点が選択した特定色の上部であれば白の点
と格子点を通る線分を算出する。また、格子点が選択し
た特定色の下部であれば黒の点と格子点を通る線分を算
出する。また格子点が色域内であれば、S26におい
て、その格子点が選択した特定色の上部であれば白の点
と選択した特定色を通る線分を算出する。また、格子点
が選択した特定色の下部であれば黒の点と選択した特定
色を通る線分を算出する。
26で求めた特定色の上部の線分と下部の線分との交点
を求める。このようにして求められた交点を、補正後の
色域の最大彩度点(Cusp)とする。
る。図7において点Pを選択した特定色の点であるとす
る。この点P近傍の多次元ルックアップテーブルの格子
点を取得すると、実際には8個取得されるが、ここでは
2次元平面を示しているので4個の格子点(t,u,
v,w)のみを示している。このうち、最大彩度の格子
点は点u,vである。この例では、特定色Pの上部に格
子点uが、下部に格子点vが存在している。いずれも色
域外の格子点である。このとき、S25の処理によっ
て、白の点と格子点uを通る線分と、黒の点と格子点v
を通る線分を考え、その交点Rを得る。この点を補正後
の色域の最大彩度点(Cusp)とする。
定色について補正処理を行ったか否かを判定し、未処理
の特定色が残っている場合にはS21に戻って未処理の
特定色についてS21〜S27の処理を行う。このよう
にしてすべての特定色について補正処理を行う。
補正後の最大彩度点(Cusp)を求めたら、S29に
おいて、補正後の最大彩度点(Cusp)と中間点とか
ら補正後の色域を作成する。このようにして、図7にお
いてもとの色域とは異なるハッチングを施して示した部
分が新たに色域に加えられる。補正処理後の色域は、図
1に示すように多次元ルックアップテーブル生成部3に
渡され、それぞれの格子点において色変換後の値が設定
されることになる。なお、多次元ルックアップテーブル
の各格子点に設定される値は、出力側のカラー画像信号
の色空間と同一であるほか、異なる色空間への変換を行
ったり、あるいは、色空間の変換を行わずに入力側と同
じ色空間のカラー画像信号が設定されてもよい。
ップテーブルでは、図7に示すように色域が補正されて
いるため、例えば点Pのカラー画像信号が入力された場
合でも、その近傍の格子点である点t,u,v,wはす
べて色域内の格子点として処理されているので、色域内
における色変換処理が正しく行われることになる。ま
た、実際に入力されるカラー画像信号の色域は、補正前
の色域であるから、補正処理によって新たに追加された
色域において従来と同様に色域内の格子点が使用されて
も、もともと色域外のカラー画像信号に対する処理であ
るので問題はない。
のみ行っている。これは、特定色において近傍の格子点
が色域外となることによる影響が大きいことによる。も
ちろん、例えば図5に示した中間点についても同様の補
正処理を行ったり、さらに、例えば色域生成の際の各色
相面における最大彩度、さらには中間点などにおいて補
正処理を行ってもよい。
b色空間などの装置に依存しない色空間において色域を
設定するものとして説明したが、これに限らず、任意の
色空間において入力されるカラー画像信号の色域が限定
される場合について同様に処理を行うことができる。
法の実施の一形態を示すブロック図である。図中、41
はアドレス生成部、42は多次元ルックアップテーブ
ル、43は補間演算部である。アドレス生成部41は、
入力側のカラー画像信号の値に応じて、多次元ルックア
ップテーブル42のアドレスを生成する。このとき、補
間演算部43で補間演算に用いる複数の格子点に対応す
るアドレスを生成することもできる。なお、多次元ルッ
クアップテーブル42が入力された色信号を直接、アド
レスとして用いることのできるものである場合には、こ
のアドレス生成部41を設けずに構成することも可能で
ある。
のようにして生成された多次元ルックアップテーブルそ
のものである。各格子点に対応する変換後のデータは、
各格子点に対応するアドレスに保持されており、アドレ
ス生成部41からアドレスの入力を受けて、そのアドレ
スに保持している格子点データを出力する。
ーブル42から読み出された複数の格子点データをもと
に補間演算を行い、入力されたカラー画像信号に対応す
る変換後の出力カラー画像信号を求める。補間の方法は
任意である。使用する補間方法に応じて、補間に必要と
なる格子点のアドレスをアドレス生成部41で生成して
多次元ルックアップテーブル42に入力し、必要な格子
点データを多次元ルックアップテーブル42から読み出
せばよい。
信号の色域の外郭、特に最大彩度色が入力された場合、
従来は色域外の格子点によって正確に変換することがで
きなかった。しかし、本発明の色域作成装置及び色域作
成方法を用いて多次元ルックアップテーブルの格子点に
合わせて色域を補正し、補正した色域を用いて多次元ル
ックアップテーブルの格子点データをセットしているの
で、例えば最大彩度色が入力されても、取り出される格
子点データは色域内として処理されたデータであるの
で、補間演算部43で補間処理を行うことによって正確
に色変換後のカラー画像信号を得ることができる。
によれば、多次元ルックアップテーブルを用いて色変換
を行う際に、多次元ルックアップテーブル作成時の色域
を多次元ルックアップテーブルの格子点位置に応じて補
正している。従って、入力側のカラー画像信号の色域の
外郭付近、特に高彩度色において従来発生していた彩度
低下などが発生せず、正確に色変換結果を得ることがで
きる。
成する際に、複数の装置の色域からそれらを包含する色
域を生成しているため、入力側のカラー画像信号を生成
する際に用いた装置が異なっていても、良好に色変換を
行うことができるという効果がある。
施の一形態を示すブロック図である。
トである。
る。
例の説明図である。
ある。
トである。
一形態を示すブロック図である。
の一例の説明図である。
示す概念図である。
信号の色域と多次元ルックアップテーブルの格子点の関
係の一例の説明図である。
ップテーブル生成部、41…アドレス生成部、42…多
次元ルックアップテーブル、43…補間演算部。
Claims (14)
- 【請求項1】 多次元ルックアップテーブルで色変換を
行うための色域を作成する色域作成装置において、入力
されるカラー画像信号の色域を生成する色域生成手段
と、該色域生成手段で生成された色域の外郭近傍に配置
される多次元ルックアップテーブルの格子点の位置情報
に従って色域を補正する色域補正手段を有することを特
徴とする色域作成装置。 - 【請求項2】 前記色域補正手段は、前記色域生成手段
で生成された色域の特定色の近傍に配置される多次元ル
ックアップテーブルの格子点を抽出し、前記色域外の格
子点を含む場合に該格子点の位置情報に従って色域を補
正することを特徴とする請求項1に記載の色域作成装
置。 - 【請求項3】 前記特定色は、少なくとも赤、黄、緑、
シアン、青、マゼンタの純色の飽和色を含むことを特徴
とする請求項2に記載の色域作成装置。 - 【請求項4】 前記入力されるカラー画像信号は、複数
の装置に依存したカラー画像信号であり、前記色域生成
手段は、該複数の装置に依存したカラー画像信号から1
つの色域を生成することを特徴とする請求項1ないし請
求項3のいずれか1項に記載の色域作成装置。 - 【請求項5】 前記色域生成手段は、前記複数の装置に
依存したカラー画像信号のうち最大彩度の色に基づいて
色域を生成することを特徴とする請求項4に記載の色域
作成装置。 - 【請求項6】 前記色域生成手段は、色の3属性を定義
する色空間において前記色域を生成することを特徴とす
る請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の色域
作成装置。 - 【請求項7】 多次元ルックアップテーブルで色変換を
行うための色域を作成する色域作成方法において、入力
されるカラー画像信号の色域を生成し、生成された色域
の外郭近傍に配置される多次元ルックアップテーブルの
格子点位置情報に従って色域を補正することを特徴とす
る色域作成方法。 - 【請求項8】 前記色域の補正は、生成された色域の特
定色の近傍に配置される多次元ルックアップテーブルの
格子点を抽出し、前記色域外の格子点を含む場合に該格
子点の位置情報に従って行うことを特徴とする請求項7
に記載の色域作成方法。 - 【請求項9】 前記特定色は、少なくとも赤、黄、緑、
シアン、青、マゼンタの純色の飽和色を含むことを特徴
とする請求項8に記載の色域作成方法。 - 【請求項10】 前記色域を生成する際には、複数の装
置に依存したカラー画像信号から1つの色域を生成する
ことを特徴とする請求項7ないし請求項9のいずれか1
項に記載の色域作成方法。 - 【請求項11】 前記色域を生成する際には、前記複数
の装置に依存したカラー画像信号のうち最大彩度の色に
基づいて色域を生成することを特徴とする請求項10に
記載の色域作成方法。 - 【請求項12】 前記色域は、色の3属性を定義する色
空間において生成されることを特徴とする請求項7ない
し請求項11のいずれか1項に記載の色域作成方法。 - 【請求項13】 多次元ルックアップテーブルを用いて
入力されたカラー画像信号を出力カラー画像信号に色変
換する色変換装置であって、前記多次元ルックアップテ
ーブルは、請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記
載の色域作成装置または請求項7ないし請求項12のい
ずれか1項に記載の色域作成方法で作成された色域の色
を出力装置の色再現域の色に変換するように作成されて
いることを特徴とする色変換装置。 - 【請求項14】 多次元ルックアップテーブルを用いて
入力されたカラー画像信号を出力カラー画像信号に色変
換する色変換方法であって、請求項1ないし請求項6の
いずれか1項に記載の色域作成装置または請求項7ない
し請求項12のいずれか1項に記載の色域作成方法で作
成された色域の色を出力装置の色再現域の色に変換する
ように作成された多次元ルックアップテーブルを用い、
入力されたカラー画像信号の周囲の格子点データをもと
に出力カラー画像信号を得ることを特徴とする色変換方
法。
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---|---|---|---|
JP2000347283A JP3906894B2 (ja) | 2000-11-14 | 2000-11-14 | 色域作成装置及び色域作成方法、色変換装置、色変換方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007184736A (ja) * | 2006-01-05 | 2007-07-19 | Fuji Xerox Co Ltd | 色域作成装置、色域作成方法、及び色域作成プログラム |
US7701465B2 (en) | 2004-03-31 | 2010-04-20 | Canon Kabushiki Kaisha | Color processing apparatus and method |
US7983479B2 (en) | 2004-03-31 | 2011-07-19 | Canon Kabushiki Kaisha | Generating a look-up table for use in color processing |
-
2000
- 2000-11-14 JP JP2000347283A patent/JP3906894B2/ja not_active Expired - Fee Related
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