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JP2002150947A - プラズマディスプレイ及びその製造方法 - Google Patents

プラズマディスプレイ及びその製造方法

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JP2002150947A
JP2002150947A JP2000336131A JP2000336131A JP2002150947A JP 2002150947 A JP2002150947 A JP 2002150947A JP 2000336131 A JP2000336131 A JP 2000336131A JP 2000336131 A JP2000336131 A JP 2000336131A JP 2002150947 A JP2002150947 A JP 2002150947A
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plasma display
electrode
extending direction
discharge cells
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芳孝 寺尾
Takashi Komatsu
隆史 小松
Seikan Go
済煥 呉
Seiho Cho
世芳 張
Yukitaka Yamada
幸香 山田
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Samsung SDI Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膜厚が均一で、しかも平面形状が高精度の電
極を有するプラズマディスプレイ及びその製造方法を提
供する。 【解決手段】 本発明のプラズマディスプレイは、一対
の透明基板20が対向配置され、これら透明基板20間
に複数の隔壁22及び放電セルが形成され、複数の放電
セル各々の内面に蛍光体が塗布され、少なくとも隔壁2
2の端部22aと透明基板20との間に段差緩衝層21
が形成されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイ及びその製造方法に係り、特に、ハイビジョン用の
大画面、高画質の表示デバイスとして用いて好適なプラ
ズマディスプレイ及びその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ハイビジョン用の大画面、高画質
の表示デバイスとしてプラズマディスプレイ(PDP)
が注目されている。このプラズマディスプレイは、自然
な階調表示が得られ、色再現性、応答性がよく、比較的
安価に大型化ができるという様々な特徴を有する。図6
は、従来のプラズマディスプレイを示す分解斜視図であ
り、AC型プラズマディスプレイ(AC−PDP)の例
である。このプラズマディスプレイは、2枚のガラス基
板(透明基板)1,2が互いに対向配置され、前面側の
ガラス基板1のガラス基板2に対向する側の一面には、
ストライプ状の複数の透明電極3,3,…が互いに平行
に形成され、これらの透明電極3,3,…は透明な誘電
体層4で覆われ、さらにこの誘電体層4上にMgO等か
らなる透明な保護膜5が形成されている。
【0003】一方、背面側のガラス基板2のガラス基板
1に対向する側の一面には、上述した透明電極3,3,
…に直交するようにストライプ状の複数のアドレス電極
6,6,…が形成され、これらのアドレス電極6,6,
…は反射率の高い誘電体層7で覆われ、この誘電体層7
上には、アドレス電極6,6,…と平行で、かつ、これ
らアドレス電極6,6,…の間に位置する複数の隔壁
8,8,…が設けられ、これらの隔壁8,8,…によ
り、ガス放電を行う空間である溝状の放電セル9,9,
…が形成されている。これらの放電セル9,9,…の内
側には、3原色R、G、B(赤、緑、青)に対応する蛍
光体10,10,…が形成されている。そして、これら
対向する2枚のガラス基板1,2を合わせて、各放電セ
ル9,9,…の内部に147nmのXe共鳴放射光を利
用するNe−Xe、He−Xe等の混合ガスを封入した
状態で、周囲をシールガラス等により封着した構成にな
っている。
【0004】前記透明電極3,3,…およびアドレス電
極6,6,…は、それぞれ外部に引き出されており、こ
れらに接続された端子に選択的に電圧を印加すること
で、選択的に放電セル9,9,…内の各電極3,6間に
放電を発生させ、この放電により放電セル9,9,…内
の蛍光体10,10,…からの励起光を外部に表示する
ようになっている。このときの発光面は、放電セル9,
9,…に面した蛍光体10,10,…の表面部分とな
る。
【0005】隔壁8,8,…は次の様にして形成され
る。すなわち、ガラス基板2上にストライプ状の複数の
アドレス電極6,6,…を印刷などの公知の方法で形成
した後、焼成して焼き固め、これらアドレス電極6,
6,…の上に反射率の高い誘電体を塗布、焼成して反射
率の高い誘電体層7とし、この誘電体層7上に隔壁材料
を塗布し、この隔壁材料上にドライフィルムレジスト
(DFR)等のフォトレジストでパターンを形成した
後、サンドブラスト法によりパターン以外の部分の隔壁
材料を取り除き、その後、焼成し、所望の形状の隔壁
8,8,…とする。このサンドブラスト法は、粒径が2
0μmから30μm程度のガラスビーズ、炭化カルシウ
ム等の粒粉をノズルより吹き出させ、フォトレジストで
パターンが形成されていない部分の隔壁材料を削り取る
方法である。
【0006】このサンドブラスト法では、隔壁材料上に
形成されたパターン化されたDFR等によりパターン下
の隔壁材料は切削されない。また、パターン下以外の部
分の隔壁材料が切削された後は、反射率の高い誘電体層
7が露出するが、この誘電体層7の表面は焼成されて隔
壁材料に比して硬度が高くなっているため、切削は誘電
体層7の表面で止まり、隔壁8,8,…が形成されるこ
ととなる。隔壁材料は、印刷乾燥後の形状保持のための
バインダーである有機物をできるだけ少なくする等、サ
ンドブラスト法により切削されやすい材料となってお
り、誘電体材料は、焼成により隔壁材料より硬度が高く
なる等、切削され難い材料となっている。
【0007】ところで、上述した従来のプラズマディス
プレイにおいては、ガラス基板上に所定の機能を有する
材料を塗布・焼成する工程が繰り返し行われているが、
一般に、ガラスは焼成により必ず収縮等の変形を起こす
ために、歩留まりの向上を図るためには、出来るだけ焼
成の温度を低くするか、もしくは焼成の回数を減らす必
要がある。そこで、特開平8−212918号公報に開
示されているように、ガラス基板を直接エッチングする
ことにより隔壁を形成する方法が提案されている。この
方法では、隔壁がガラス材料で出来ているので、隔壁の
焼成工程が不要になり、隔壁材料も必要なくなるという
長所がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のガラ
ス基板を直接エッチングして隔壁を形成する方法では、
図7及び図8に示すように、先に隔壁8が形成されてし
まうため、隔壁8,8間の溝底部にアドレス電極6をパ
ターニングすることが難しいという問題点があった。例
えば、隔壁8の終端部分である隔壁端部8aにおいて
は、隔壁8とガラス基板2との間にl50μm程度のギ
ャップがあるために、電極ペーストの膜厚が厚くなって
しまう。したがって、露光・現像時に電極パターンが形
成されず、いわゆる電極の短絡が生じることとなる。
【0009】通常のプラズマディスプレイでは、隔壁8
の高さは150μm程度、隔壁8,8間のピッチは36
0μm程度であるが、従来より用いられているスクリー
ン印刷技術では、スクリーンが隔壁8,8間の溝底部に
まで到達することができないために、溝底部に50μm
幅のアドレス電極パターンを印刷することが難しい。こ
のため、スクリーン印刷を数回繰り返し行って、隔壁
8,8間の溝底部に電極ペーストを転写する方法が採ら
れているが、この方法では、転写の際の位置ずれ等によ
り電極ペーストが溝底部全体に広がってしまうために、
所望の形状のアドレス電極6を得ることが難しい。
【0010】そこで、感光性を有する印刷用電極ペース
ト、例えば、FORDEL Ag(Dupont社製)
を全面に印刷し、所望の電極パターンで露光・現像を行
うことで、所望の形状のアドレス電極6を得る方法が考
えられているが、この方法においても新たな問題が生じ
る。すなわち、スクリーン印刷の特性により、隔壁8の
終端部分である隔壁端部8aの膜厚が他の部分の膜厚と
比べて2〜3倍程度厚くなってしまい、現像時のマージ
ンが無くなってしまうという問題である。つまり、膜厚
の薄い部分がパターニングされたときには、膜厚の厚い
部分がパターニングされずに残ってしまい、反対に、膜
厚の厚い部分がパターニングされたときには、膜厚の薄
い部分がガラス基板から剥がれ落ちてしまう等である。
【0011】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、膜厚が均一で、しかも平面形状が高精度の
電極を有するプラズマディスプレイ及びその製造方法を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のようなプラズマディスプレイ及びその
製造方法を採用した。すなわち、請求項1記載のプラズ
マディスプレイは、一対の透明基板が対向配置され、こ
れら透明基板間に複数の隔壁及び放電セルが形成され、
前記複数の放電セル各々の内面に蛍光体が塗布されてな
るプラズマディスプレイにおいて、少なくとも前記隔壁
の端部と前記透明基板との間に段差緩衝層を形成してな
ることを特徴とする。
【0013】このプラズマディスプレイでは、少なくと
も前記隔壁の端部と前記透明基板との間に段差緩衝層を
形成したことにより、前記隔壁の端部の頂部と底部との
距離を小さくすることで、電極形成時にその膜厚が隔壁
の端部近傍で厚くなるのを防止し、電極の膜厚を均一化
し、その平面形状の精度を向上させる。これにより、電
極に短絡等の不具合が生じるおそれがなくなり、電極の
信頼性が向上する。
【0014】請求項2記載のプラズマディスプレイは、
一対の透明基板が対向配置され、これら透明基板間に複
数の隔壁及び放電セルが形成され、前記複数の放電セル
各々の内面に蛍光体が塗布されてなるプラズマディスプ
レイにおいて、前記隔壁の端部は、その高さが延在方向
に沿って徐々に低くなるように形成されていることを特
徴とする。
【0015】このプラズマディスプレイでは、前記隔壁
の端部を、その高さが延在方向に沿って徐々に低くなる
ように形成したことにより、前記隔壁の端部の頂部と底
部との距離を徐々に小さくすることで、電極形成時に電
極の膜厚が隔壁の端部近傍で厚くなるのを防止し、電極
の膜厚を均一化し、その平面形状の精度を向上させる。
これにより、電極に短絡等の不具合が生じるおそれがな
くなり、電極の信頼性が向上する。
【0016】請求項3記載のプラズマディスプレイは、
請求項2記載のプラズマディスプレイにおいて、前記隔
壁の端部は、その高さが階段状になるように形成されて
いることを特徴とする。
【0017】このプラズマディスプレイでは、前記隔壁
の端部の高さを階段状にしたことにより、前記隔壁の端
部の頂部と底部との距離を階段状に小さくすることで、
電極形成時に電極の膜厚が隔壁の端部近傍で厚くなるの
を効果的に防止する。これにより、電極の膜厚の均一化
が促進され、その平面形状の精度がさらに向上する。
【0018】請求項4記載のプラズマディスプレイは、
請求項2または3記載のプラズマディスプレイにおい
て、前記隔壁の端部は、その幅が延在方向に沿って徐々
に狭くなるように形成されていることを特徴とする。
【0019】このプラズマディスプレイでは、前記隔壁
の端部の幅を延在方向に沿って徐々に狭くしたことによ
り、電極形成時に電極の膜厚が隔壁の端部近傍で厚くな
るのを効果的に防止する。これにより、電極の膜厚の均
一化が促進され、その平面形状の精度がさらに向上す
る。
【0020】請求項5記載のプラズマディスプレイは、
一対の透明基板が対向配置され、これら透明基板間に複
数の隔壁及び放電セルが形成され、前記複数の放電セル
各々の内面に蛍光体が塗布されてなるプラズマディスプ
レイにおいて、前記隔壁の端部は、延在方向に沿って縞
状とされていることを特徴とする。
【0021】このプラズマディスプレイでは、前記隔壁
の端部を延在方向に沿って縞状としたことにより、電極
形成時にその膜厚が隔壁の端部近傍で厚くなるのを防止
し、電極の膜厚を均一化し、その平面形状の精度を向上
させる。これにより、電極に短絡等の不具合が生じるお
それがなくなり、電極の信頼性が向上する。
【0022】請求項6記載のプラズマディスプレイの製
造方法は、一対の透明基板が対向配置され、これら透明
基板間に複数の隔壁及び放電セルが形成され、前記複数
の放電セル各々の内面に蛍光体が形成されてなるプラズ
マディスプレイの製造方法において、前記透明基板上の
障壁を形成すべき位置に凹部を形成し、次いで該凹部の
前記隔壁の端部に対応する位置に段差緩衝層を形成し、
次いで該段差緩衝層上及び前記凹部上に隔壁を形成する
ことを特徴とする。
【0023】このプラズマディスプレイの製造方法で
は、前記凹部の前記隔壁の端部に対応する位置に段差緩
衝層を形成し、次いで該段差緩衝層上及び前記凹部上に
隔壁を形成することにより、前記隔壁の端部の頂部と底
部との距離を小さくし、電極形成時にその膜厚が隔壁の
端部近傍で厚くなるのを防止する。これにより、透明基
板上に、膜厚が均一で、しかも平面形状が高精度の電極
を形成することが可能になる。
【0024】請求項7記載のプラズマディスプレイの製
造方法は、一対の透明基板が対向配置され、これら透明
基板間に複数の隔壁及び放電セルが形成され、前記複数
の放電セル各々の内面に蛍光体が形成されてなるプラズ
マディスプレイの製造方法において、前記透明基板上の
前記障壁の端部を形成すべき位置に、膜厚が延在方向に
沿って交互に変化するレジストを形成し、次いで、サン
ドブラスト法により該レジストをマスクとして前記透明
基板を切削し、該透明基板上に端部の高さが延在方向に
沿って徐々に低くなる障壁を形成することを特徴とす
る。
【0025】このプラズマディスプレイの製造方法で
は、前記透明基板上の前記障壁の端部を形成すべき位置
に、膜厚が延在方向に沿って交互に変化するレジストを
形成し、次いで、サンドブラスト法により該レジストを
マスクとして前記透明基板を切削することにより、前記
レジストの膜厚が厚い部分と薄い部分とで前記透明基板
を切削する時間が変化し、この時間差により切削量すな
わち隔壁高さが変化する。これにより、前記透明基板上
に端部の高さが延在方向に沿って徐々に低くなる障壁が
形成される。
【0026】請求項8記載のプラズマディスプレイの製
造方法は、請求項7記載のプラズマディスプレイの製造
方法において、前記レジストは、膜厚が薄い部分のそれ
ぞれの長さが延在方向に沿って徐々に長くなるように形
成されていることを特徴とする。
【0027】このプラズマディスプレイの製造方法で
は、前記レジストを、膜厚が薄い部分のそれぞれの長さ
が延在方向に沿って徐々に長くなるように形成すること
により、サンドブラスト法を用いて前記透明基板を切削
する際に、前記レジストをその延在方向に沿って徐々に
剥離することで、切削時間に差をつけることが可能にな
り、その結果、隔壁高さをその延在方向に沿って徐々に
変化させることが可能になる。
【0028】請求項9記載のプラズマディスプレイの製
造方法は、請求項7または8記載のプラズマディスプレ
イの製造方法において、前記レジストは、膜厚が厚い部
分のそれぞれの幅が延在方向に沿って徐々に狭くなるよ
うに形成されていることを特徴とする。
【0029】このプラズマディスプレイの製造方法で
は、前記レジストを、膜厚が厚い部分のそれぞれの幅が
延在方向に沿って徐々に狭くなるように形成することに
より、サンドブラスト法を用いて前記透明基板を切削す
る際に、前記レジストをその延在方向に沿って徐々に剥
離することで、切削時間により明確な差をつけることが
可能になり、その結果、隔壁高さをその延在方向に沿っ
てさらに徐々に変化させることが可能になる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明のプラズマディスプレイ及
びその製造方法の各実施の形態について図面に基づき説
明する。
【0031】[第1の実施の形態]図1は本発明の第1
の実施の形態のプラズマディスプレイの要部を示す平面
図、図2は同断面図であり、図において、符号20はガ
ラス基板(透明基板)、21はガラス基板20上に形成
された平面矩形状の段差緩衝層、22は段差緩衝層21
上に形成された帯状の隔壁、23は隔壁22,22間か
つ段差緩衝層21を跨ぐように形成された帯状のアドレ
ス電極であり、隔壁22はその端部22aのみが段差緩
衝層21上に形成されている。
【0032】このプラズマディスプレイでは、隔壁22
の端部22a及びアドレス電極23とガラス基板20と
の間に段差緩衝層21を形成したことにより、隔壁22
の端部22aの頂部と底部との距離が小さくなり、アド
レス電極23の膜厚は隔壁22の端部22a近傍におい
ても略一定となる。これにより、従来で問題とされたア
ドレス電極23の膜厚が隔壁22の端部22a近傍で厚
くなるのを防止することができる。その結果、アドレス
電極23の膜厚が均一化され、その平面形状の精度も向
上し、アドレス電極23に短絡等の電気的な不具合が生
じるおそれがなくなり、アドレス電極23の信頼性が向
上する。
【0033】次に、このプラズマディスプレイの製造方
法について説明する。まず、ガラス基板20上に、隔壁
22のパターンを形成するための耐サンドブラスト性の
ドライフィルムレジスト(DFR)をパターニングす
る。ここでは、DFRとして、例えば、ORDYL B
F405(東京応化製)を用いた。次いで、ラミネータ
を用いて、このDFRをガラス基板20上に張り付け、
所望のパターンで露光(約300mJ/cm2)、現像
(Na2CO3 0.3%溶液)を行い、耐サンドブラス
ト層を形成する。
【0034】次いで、サンドブラストマシン(不二製作
所製)を用いて研磨材(WA#800)をガラス基板2
0の表面に吹きつけ、耐サンドブラスト層が形成されて
いる部分以外のガラス基板20を切削する。この時、ガ
ラス基板20の表面に切削された溝(凹部)の深さが隔
壁の高さとなる。ここでは、溝の深さは約150μm程
である。その後、このガラス基板20をBF剥離液(東
京応化製)に浸たし、ガラス基板20上のDFRを剥離
する。
【0035】次いで、ガラス基板20上の隔壁22の端
部22aを形成すべき位置に段差緩衝層21を形成す
る。ここでは、段差緩衝層21となる誘電体ペースト
(住友金属鉱山製)をスクリーン印刷法により形成す
る。この時、印刷された誘電体ペーストの厚みは隔壁2
2の高さの半分程度とし、印刷後のレペリングにより、
電極23および隔壁22の延在方向に徐々に膜厚が薄く
なるようにする。その後、l50℃で10分程度加熱し
て乾燥させ、さらに、550℃で10分焼成する。これ
により、ガラス基板20上に段差緩衝層21を形成する
ことができる。
【0036】次いで、隔壁22,22間にアドレス電極
23を形成する。電極材料として、例えば、FORDE
L Agペースト(Dupont社製)を用い、スクリ
ーン印刷法により、このAgペーストをガラス基板20
上の電極形成領域全体に印刷する。この時、Agペース
トの膜厚は5〜10μm程度になるように調整する。な
お、Agペーストを、用途により、例えば、Ag−Pd
ペースト等に替えてもよい。その後、このAgペースト
を150℃で10分程度加熱して乾燥させ、所望の電極
パターンで露光(400mJ/cm2)、現像(Na2
3溶液)を行う。
【0037】この時、隔壁22の端部22aには段差緩
衝層21があるので、この端部22a近傍ではAgペー
ストの厚みが厚くならず、現像時のマージンが向上し、
微細な電極パクーンを形成することができる。その後、
550℃で10分間焼成を行い、アドレス電極23とす
る。
【0038】その後、このアドレス電極23を反射率の
高い誘電体層で覆い、この誘電体層と隔壁22,22に
より囲まれた溝状の放電セルの内側に、3原色R、G、
B(赤、緑、青)それぞれに対応する蛍光体を形成し、
このガラス基板20と前面側の基板とを合わせて、各放
電セルの内部にNe−Xe、He−Xe等の混合ガスを
封入し、本実施の形態のプラズマディスプレイとする。
【0039】以上説明したように、本実施の形態のプラ
ズマディスプレイによれば、隔壁22の端部22a及び
アドレス電極23とガラス基板20との間に段差緩衝層
21を形成したので、隔壁22の端部22aの頂部と底
部との距離を小さくとることができ、アドレス電極23
の膜厚を均一化することができ、その平面形状の精度を
向上させることができる。したがって、アドレス電極2
3においては短絡等の電気的な不具合が生じるおそれが
なくなり、アドレス電極23の信頼性を向上させること
ができる。その結果、プラズマディスプレイ全体の信頼
性を向上させることができる。
【0040】本実施の形態のプラズマディスプレイの製
造方法によれば、ガラス基板20上に耐サンドブラスト
層を形成し、サンドブラスト法により耐サンドブラスト
層が形成されている部分以外のガラス基板20を切削
し、ガラス基板20上の隔壁22の端部22aを形成す
べき位置に段差緩衝層21を形成するので、アドレス電
極を形成する際に電極ペーストの膜厚が隔壁22の端部
22a近傍で厚くなるのを防止し、膜厚を均一化するこ
とができる。したがって、ガラス基板20上に、膜厚が
均一で、しかも平面形状が高精度のアドレス電極23を
形成することができる。
【0041】[第2の実施の形態]図3は本発明の第2
の実施の形態のプラズマディスプレイの要部を示す断面
図であり、図において、符号31はガラス基板(透明基
板)、32はガラス基板31上に形成された隔壁であ
り、この隔壁32の端部は、その高さが延在方向、すな
わち隔壁32の長手方向に沿って階段状に低くなる複数
の階段部(ここでは4段)32a〜32dとされてい
る。
【0042】そして、隣接する階段部32aと階段部3
2b、階段部32bと階段部32c、階段部32cと階
段部32d、それぞれの高さの差が延在方向に沿って徐
々に小さくなるように、また、階段部32a〜32dそ
れぞれの上面の長さは、延在方向に沿って徐々に小さく
なるように、設定されている。
【0043】このプラズマディスプレイでは、階段部3
2a〜32dそれぞれの高さを、延在方向、すなわち隔
壁32の長手方向に沿って徐々に低くなるように形成し
たことにより、階段部32a〜32dそれぞれの頂部と
底部との距離が徐々に小さくなる。これにより、ガラス
基板31上にアドレス電極を形成する際に、電極ペース
トの膜厚が階段部32a〜32d近傍で厚くなるのを防
止し、電極ペーストの膜厚が均一化されるとともに、そ
の平面形状の精度が向上する。その結果、アドレス電極
に短絡等の不具合が生じるおそれがなくなり、アドレス
電極自体の信頼性が向上する。
【0044】次に、このプラズマディスプレイの製造方
法について説明する。図4は本実施の形態のプラズマデ
ィスプレイの製造方法の一過程を示す平面図、図5は同
断面図であり、ガラス基板31上の階段部32a〜32
dを形成すべき位置、すなわち通常の隔壁を形成するた
めの耐サンドブラストレジスト(DFR)からなる隔壁
パターン33の外方に、耐サンドブラストレジスト(D
FR)からなる隔壁パターン34を形成している。
【0045】この製造方法では、通常、隔壁パターン3
4を数〜数十のブロックに分けるが、ここでは、階段部
32a〜32dに合わせて4つのブロックに分割された
隔壁パターン34a〜34dとしている。これらの隔壁
パターン34a〜34dの位置関係は、通常の隔壁パタ
ーン33から隙間aを開けて隔壁パターン34aが形成
され、この隔壁パターン34aから隙間bを開けて隔壁
パターン34bが形成され、この隔壁パターン34bか
ら隙間cを開けて隔壁パターン34cが形成され、この
隔壁パターン34cから隙間dを開けて隔壁パターン3
4dが形成されている。
【0046】隙間aから隙間dまでのそれぞれの隙間
は、a<b<c<dというように、外方に進にしたがっ
て徐々に広くなるように設定されている。また、隙間a
〜dは、隔壁パターン33、33間のスペースsよりも
狭くなっており、隔壁パターン33が十分に形成された
現像条件でも現像残さが残るように設定されている。例
えば、隔壁パターン33の幅を80μm、隔壁パターン
33、33間のスペースsを280μmとした場合、隙
間a=30μm、隙間b=50μm、隙間c=70μ
m、隙間d=90μmとする。
【0047】また、隔壁パターン33、34a〜34d
それぞれの幅は、図4に示すように、隔壁パターン33
の幅>隔壁パターン34aの幅>隔壁パターン34bの
幅>隔壁パターン34cの幅>隔壁パターン34dの
幅、という関係を満たすように設定されている。
【0048】ここで、隔壁パターン34を、複数のブロ
ックに分割された隔壁パターン34a、34b、…とし
た理由を説明する。前述したように、従来の方法では、
隔壁32の端部においては、該隔壁32とガラス基板3
1の表面の段差部分が150μmあるために、段差部分
の電極ペースト(アドレス電極6となる)の膜厚が厚く
なってしまう。これを回避するためには、段差部分の電
極ペーストの膜厚が厚くならないように、隔壁32の端
部の高さを徐々に低くすれば良い。そこで、隔壁32を
形成する際の耐サンドブラストレジスト(DFR)のパ
ターンの形状を工夫する。
【0049】隔壁32の端部において、隔壁32の高さ
を徐々に低くするためには、まず第一に隔壁パターン3
4の膜厚を徐々に薄くすることである。そうすれば、通
常の隔壁32となる部分は完全に切削はされないが、隔
壁パターン34の薄い部分は、隔壁パターン34自体も
徐々に切削され、隔壁パターン34が切削されて無くな
ったときにその部分のガラス基板31も切削され始め
る。つまり、通常の厚い隔壁パターン33の部分と、薄
い隔壁パターン34の部分で切削時間が変化するので、
その時間差でガラス基板31の切削量、つまり隔壁32
の高さを変えることができる。
【0050】しかしながら、一般に、隔壁パターンの膜
厚を該パターン内で変える事は難しく、製造プロセスと
しても安定しない。そこで、本実施の形態では、サンド
ブラスト法により徐々に隔壁パターンが除去されるよう
に、隔壁パターンの形状を図4及び図5に示す形状とし
た。
【0051】ここで、隔壁パターン33、34a〜34
dが形成されたガラス基板31に対して、上述した第1
の実施の形態と同様にサンドブラスト法を適用すると、
まず、隔壁パターン34の膜厚の薄い間隔dの部分が剥
がれ、隔壁パターン34dが孤立する。この時、隔壁パ
ターン34dは密着面積が小さくなるので、すぐに剥が
れてしまう。したがって、隔壁パターン34d及び隣接
する膜厚の薄い間隔dの部分の下側のガラス基板31
は、この時からサンドブラスト法により切削され始め
る。
【0052】同様にして、膜厚の薄い間隔cの部分が剥
がれると、隔壁パターン34c及び膜厚の薄い間隔cの
部分の下側のガラス基板31が切削され、膜厚の薄い間
隔bの部分が剥がれると、隔壁パターン34b及び膜厚
の薄い間隔bの部分の下側のガラス基板31が切削さ
れ、膜厚の薄い間隔aの部分が剥がれると、隔壁パター
ン34a及び膜厚の薄い間隔aの部分の下側のガラス基
板31が切削される、というように、徐々に隔壁パター
ンが剥離されるようにしておく。
【0053】これにより、隔壁の端部近傍におけるガラ
ス基板31の切削時間に差を付けることが可能となり、
結果として、図3に示すように、隔壁32の高さをその
延在方向に沿って徐々に変化させることが可能となる。
したがって、このように形成した隔壁32を用いて該ガ
ラス基板31上に電極ペーストを印刷すると、電極ペー
ストの膜厚の厚みを均一にすることができる。
【0054】以上説明したように、本実施の形態のプラ
ズマディスプレイによれば、隔壁32の端部を、その延
在方向に沿って階段状に低くなる複数の階段部32a〜
32dとしたので、階段部32a〜32dそれぞれの頂
部と底部との距離を徐々に小さくすることができ、ガラ
ス基板31上にアドレス電極を形成する際に、電極ペー
ストの膜厚が階段部32a〜32d近傍で厚くなるのを
防止し、電極ペーストの膜厚を均一化するとともに、そ
の平面形状の精度を向上させることができる。したがっ
て、アドレス電極に短絡等の不具合が生じるおそれがな
くなり、アドレス電極自体の信頼性を向上させることが
できる。その結果、プラズマディスプレイ全体の信頼性
を向上させることができる。
【0055】本実施の形態のプラズマディスプレイの製
造方法によれば、ガラス基板31上の隔壁32の階段部
32a〜32dを形成すべき位置に、階段部32a〜3
2dに合わせて4つのブロックに分割された隔壁パター
ン34a〜34dを形成し、その後、隔壁パターン3
3、34a〜34dをマスクとして、サンドブラスト法
によりガラス基板31を切削するので、アドレス電極を
形成する際に電極ペーストの膜厚が隔壁32の端部近傍
で厚くなるのを防止し、膜厚を均一化することができ
る。したがって、ガラス基板31上に、膜厚が均一で、
しかも平面形状が高精度のアドレス電極を形成すること
ができる。
【0056】以上、本発明のプラズマディスプレイ及び
その製造方法の各実施の形態について図面に基づき説明
してきたが、具体的な構成は上述した各実施の形態に限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で設計の変更等が可能である。例えば、第1の実施の形
態では、隔壁22の端部22a及びアドレス電極23と
ガラス基板20との間に平面矩形状の段差緩衝層21を
形成したが、この段差緩衝層21は少なくとも隔壁22
の端部22aとガラス基板20との間に形成されていれ
ばよく、平面矩形状に限定されることはない。
【0057】また、第2の実施の形態では、隔壁パター
ン34を、階段部32a〜32dに合わせて4つのブロ
ックに分割された隔壁パターン34a〜34dとした
が、隔壁パターン34は複数のブロックに分割されたも
のであればよく、分割されたブロックの数やその形状は
適宜変更可能である。また、隔壁パターン33、34a
〜34dそれぞれの幅は同一であってもかまわない。
【0058】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の請求項1記
載のプラズマディスプレイによれば、少なくとも前記隔
壁の端部と前記透明基板との間に段差緩衝層を形成した
ので、前記隔壁の端部の頂部と底部との距離を小さくす
ることで、電極形成時にその膜厚が隔壁の端部近傍で厚
くなるのを防止し、電極の膜厚を均一化するとともに、
その平面形状の精度を向上させることができる。したが
って、電極に短絡等の不具合が生じるおそれがなくな
り、電極の信頼性を向上させることができる。その結
果、プラズマディスプレイとしての信頼性を向上させる
ことができる。
【0059】請求項2記載のプラズマディスプレイによ
れば、前記隔壁の端部を、その高さが延在方向に沿って
徐々に低くなるように形成したので、前記隔壁の端部の
頂部と底部との距離を徐々に小さくすることで、電極形
成時に電極の膜厚が隔壁の端部近傍で厚くなるのを防止
し、電極の膜厚を均一化するとともに、その平面形状の
精度を向上させることができる。したがって、電極に短
絡等の不具合が生じるおそれがなくなり、電極の信頼性
を向上させることができる。その結果、プラズマディス
プレイとしての信頼性を向上させることができる。
【0060】請求項3記載のプラズマディスプレイによ
れば、前記隔壁の端部の高さを階段状にしたので、電極
形成時に電極の膜厚が隔壁の端部近傍で厚くなるのを効
果的に防止することができる。したがって、電極の膜厚
の均一化を促進し、その平面形状の精度をさらに向上さ
せることができる。
【0061】請求項4記載のプラズマディスプレイによ
れば、前記隔壁の端部を、その幅が延在方向に沿って徐
々に狭くなることとしたので、電極形成時に電極の膜厚
が隔壁の端部近傍で厚くなるのを効果的に防止すること
ができ、電極の膜厚の均一化を促進するとともに、その
平面形状の精度をさらに向上させることができる。
【0062】請求項5記載のプラズマディスプレイによ
れば、前記隔壁の端部を、延在方向に沿って縞状とした
ので、電極形成時に電極の膜厚が隔壁の端部近傍で厚く
なるのを防止し、電極の膜厚を均一化するとともに、そ
の平面形状の精度を向上させることができる。したがっ
て、電極に短絡等の不具合が生じるおそれがなくなり、
電極の信頼性を向上させることができる。その結果、プ
ラズマディスプレイとしての信頼性を向上させることが
できる。
【0063】請求項6記載のプラズマディスプレイの製
造方法によれば、前記透明基板上の障壁を形成すべき位
置に凹部を形成し、次いで該凹部の前記隔壁の端部に対
応する位置に段差緩衝層を形成し、次いで該段差緩衝層
上及び前記凹部上に隔壁を形成するので、前記隔壁の端
部の頂部と底部との距離を小さくすることができ、電極
形成時にその膜厚が隔壁の端部近傍で厚くなるのを防止
することができる。したがって、透明基板上に、膜厚が
均一でしかも平面形状が高精度の電極を形成することが
できる。
【0064】また、隔壁の材料や焼成工程を低減するこ
とができるので、より低コスト化を図ることができる。
また、隔壁材料の廃棄に有害なPbO2等の排出が無い
ので、環境に優しいものとし、産業廃棄物処理費等のコ
ストを抑えることができる。
【0065】請求項7記載のプラズマディスプレイの製
造方法によれば、前記透明基板上の前記障壁の端部を形
成すべき位置に、膜厚が延在方向に沿って交互に変化す
るレジストを形成し、次いで、サンドブラスト法により
該レジストをマスクとして前記透明基板を切削し、該透
明基板上に端部の高さが延在方向に沿って徐々に低くな
る障壁を形成するので、前記レジストの膜厚が厚い部分
と薄い部分とで前記透明基板を切削する時間を変化させ
ることができ、この時間差により切削量すなわち隔壁高
さを変化させることができる。したがって、前記透明基
板上に端部の高さが延在方向に沿って徐々に低くなる障
壁を容易に形成することができる。
【0066】請求項8記載のプラズマディスプレイの製
造方法によれば、前記レジストを、膜厚が薄い部分のそ
れぞれの長さが延在方向に沿って徐々に長くなるように
形成したので、サンドブラスト法を用いて前記透明基板
を切削する際に、前記レジストをその延在方向に沿って
徐々に剥離することで、切削時間に差をつけることがで
きる。その結果、隔壁高さをその延在方向に沿って徐々
に変化させることができる。
【0067】請求項9記載のプラズマディスプレイの製
造方法によれば、前記レジストの膜厚が厚い部分のそれ
ぞれの幅を延在方向に沿って徐々に狭くしたので、サン
ドブラスト法を用いて前記透明基板を切削する際に、前
記レジストをその延在方向に沿って徐々に剥離すること
で、切削時間により明確な差をつけることができる。そ
の結果、隔壁高さをその延在方向に沿ってさらに徐々に
変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態のプラズマディス
プレイの要部を示す平面図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態のプラズマディス
プレイの要部を示す断面図である。
【図3】 本発明の第2の実施の形態のプラズマディス
プレイの要部を示す断面図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態のプラズマディス
プレイの製造方法の一過程を示す平面図である。
【図5】 本発明の第2の実施の形態のプラズマディス
プレイの製造方法の一過程を示す断面図である。
【図6】 従来のプラズマディスプレイを示す分解斜視
図である。
【図7】 従来のプラズマディスプレイの不具合を示す
平面図である。
【図8】 従来のプラズマディスプレイの不具合を示す
断面図である。
【符号の説明】
1,2 ガラス基板(透明基板) 3 透明電極 4 透明な誘電体層 5 透明な保護膜 6 アドレス電極 7 反射率の高い誘電体層 8 隔壁 9 放電セル 10 蛍光体 20 ガラス基板(透明基板) 21 段差緩衝層 22 隔壁 22a 端部 23 アドレス電極 31 ガラス基板(透明基板) 32 隔壁 32a〜32d 階段部 33、34 隔壁パターン 34a〜34d 隔壁パターン a〜d 隙間
フロントページの続き (72)発明者 呉 済煥 神奈川県横浜市鶴見区菅沢町2−7 株式 会社サムスン横浜研究所 電子研究所内 (72)発明者 張 世芳 神奈川県横浜市鶴見区菅沢町2−7 株式 会社サムスン横浜研究所 電子研究所内 (72)発明者 山田 幸香 神奈川県横浜市鶴見区菅沢町2−7 株式 会社サムスン横浜研究所 電子研究所内 Fターム(参考) 5C027 AA01 AA09 5C040 FA01 FA04 GB03 GB14 GC19 GF02 GF19 JA15 JA17 LA05 LA17 MA22 MA26

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の透明基板が対向配置され、これら
    透明基板間に複数の隔壁及び放電セルが形成され、前記
    複数の放電セル各々の内面に蛍光体が塗布されてなるプ
    ラズマディスプレイにおいて、 少なくとも前記隔壁の端部と前記透明基板との間に段差
    緩衝層を形成してなることを特徴とするプラズマディス
    プレイ。
  2. 【請求項2】 一対の透明基板が対向配置され、これら
    透明基板間に複数の隔壁及び放電セルが形成され、前記
    複数の放電セル各々の内面に蛍光体が塗布されてなるプ
    ラズマディスプレイにおいて、 前記隔壁の端部は、その高さが延在方向に沿って徐々に
    低くなるように形成されていることを特徴とするプラズ
    マディスプレイ。
  3. 【請求項3】 前記隔壁の端部は、その高さが階段状に
    なるように形成されていることを特徴とする請求項2記
    載のプラズマディスプレイ。
  4. 【請求項4】 前記隔壁の端部は、その幅が延在方向に
    沿って徐々に狭くなるように形成されていることを特徴
    とする請求項2または3記載のプラズマディスプレイ。
  5. 【請求項5】 一対の透明基板が対向配置され、これら
    透明基板間に複数の隔壁及び放電セルが形成され、前記
    複数の放電セル各々の内面に蛍光体が塗布されてなるプ
    ラズマディスプレイにおいて、 前記隔壁の端部は、延在方向に沿って縞状とされている
    ことを特徴とするプラズマディスプレイ。
  6. 【請求項6】 一対の透明基板が対向配置され、これら
    透明基板間に複数の隔壁及び放電セルが形成され、前記
    複数の放電セル各々の内面に蛍光体が形成されてなるプ
    ラズマディスプレイの製造方法において、 前記透明基板上の障壁を形成すべき位置に凹部を形成
    し、次いで該凹部の前記隔壁の端部に対応する位置に段
    差緩衝層を形成し、次いで該段差緩衝層上及び前記凹部
    上に隔壁を形成することを特徴とするプラズマディスプ
    レイの製造方法。
  7. 【請求項7】 一対の透明基板が対向配置され、これら
    透明基板間に複数の隔壁及び放電セルが形成され、前記
    複数の放電セル各々の内面に蛍光体が形成されてなるプ
    ラズマディスプレイの製造方法において、 前記透明基板上の前記障壁の端部を形成すべき位置に、
    膜厚が延在方向に沿って交互に変化するレジストを形成
    し、次いで、サンドブラスト法により該レジストをマス
    クとして前記透明基板を切削し、該透明基板上に端部の
    高さが延在方向に沿って徐々に低くなる障壁を形成する
    ことを特徴とするプラズマディスプレイの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記レジストは、膜厚が薄い部分のそれ
    ぞれの長さが延在方向に沿って徐々に長くなるように形
    成されていることを特徴とする請求項7記載のプラズマ
    ディスプレイの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記レジストは、膜厚が厚い部分のそれ
    ぞれの幅が延在方向に沿って徐々に狭くなるように形成
    されていることを特徴とする請求項7または8記載のプ
    ラズマディスプレイの製造方法。
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