JP2002148661A - 液晶表示装置 - Google Patents
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Landscapes
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- Polarising Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 コストへのトレードオフの発生がなく、なお
かつ広視野角で表示品位の高い液晶表示装置を提供す
る。 【解決手段】 偏光板11及び12の間に、液晶材料の
配向方向が略180°異なった2種類の領域2a及び2
bを有する液晶パネル2と、液晶パネル2の配向軸に略
直交する面内の遅相軸を有する水平位相差板3と、液晶
パネル2及び水平位相差板3の双方の遅相軸に略直交す
る面に直交する遅相軸を有する垂直位相差板4とを配置
し、液晶パネル2には、プレチルト角が6度以下である
液晶分子を挟持した。
かつ広視野角で表示品位の高い液晶表示装置を提供す
る。 【解決手段】 偏光板11及び12の間に、液晶材料の
配向方向が略180°異なった2種類の領域2a及び2
bを有する液晶パネル2と、液晶パネル2の配向軸に略
直交する面内の遅相軸を有する水平位相差板3と、液晶
パネル2及び水平位相差板3の双方の遅相軸に略直交す
る面に直交する遅相軸を有する垂直位相差板4とを配置
し、液晶パネル2には、プレチルト角が6度以下である
液晶分子を挟持した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各絵素に対応し
て、相互に異なる配向方向になった一対の配向領域を有
し、液晶の複屈折を位相差板で補償するノーマリーブラ
ック方式の液晶パネルを有する液晶表示装置に関し、特
に、広視野液晶テレビ、OA用、CAD用広視野液晶モ
ニター等に好適に使用される液晶表示装置に関する。
て、相互に異なる配向方向になった一対の配向領域を有
し、液晶の複屈折を位相差板で補償するノーマリーブラ
ック方式の液晶パネルを有する液晶表示装置に関し、特
に、広視野液晶テレビ、OA用、CAD用広視野液晶モ
ニター等に好適に使用される液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】情報インフラの発展に伴い、映像及び音
声の情報端末となるテレビ装置、OA用PCモニター等
の需要が増加しており、特に、中型小型のテレビ装置、
OA用PCモニター等の装置は、省スペース化、省電力
化が社会的に要請されている。したがって、このような
要請に適する液晶表示装置を中型小型のテレビ、OA用
PCモニター等に適用することは、もはや時代の流れと
いえる。
声の情報端末となるテレビ装置、OA用PCモニター等
の需要が増加しており、特に、中型小型のテレビ装置、
OA用PCモニター等の装置は、省スペース化、省電力
化が社会的に要請されている。したがって、このような
要請に適する液晶表示装置を中型小型のテレビ、OA用
PCモニター等に適用することは、もはや時代の流れと
いえる。
【0003】液晶表示装置を中型小型のテレビ等に適用
するため、アクティブ方式のツイストネマチックモード
液晶やパッシブ方式のスーパーツイストネマチックモー
ド液晶が開発されており、広く利用されている。
するため、アクティブ方式のツイストネマチックモード
液晶やパッシブ方式のスーパーツイストネマチックモー
ド液晶が開発されており、広く利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、小型液
晶テレビや個人用モニターに多く使われている液晶パネ
ルに、ツイストネマチック配向または、スーパーツイス
トネマチック配向の液晶を適用すると、視野角が狭くな
るという問題がある。液晶パネルにおいて、視野角が狭
くなると、画面の両端での色が異なる、複数の人間が観
察すると人によって見える画像が異なる、正面に座って
いる時と楽な姿勢で見ている時で見える画像が異なる等
の問題が生じる。したがって、ツイストネマチック配向
等の液晶を中小型のテレビにそのまま適用するには問題
がある。
晶テレビや個人用モニターに多く使われている液晶パネ
ルに、ツイストネマチック配向または、スーパーツイス
トネマチック配向の液晶を適用すると、視野角が狭くな
るという問題がある。液晶パネルにおいて、視野角が狭
くなると、画面の両端での色が異なる、複数の人間が観
察すると人によって見える画像が異なる、正面に座って
いる時と楽な姿勢で見ている時で見える画像が異なる等
の問題が生じる。したがって、ツイストネマチック配向
等の液晶を中小型のテレビにそのまま適用するには問題
がある。
【0005】また、個人で用いるPCモニターにおいて
も、表示画面を大きくするに伴って表示部分における色
味変化などに問題が生じる。
も、表示画面を大きくするに伴って表示部分における色
味変化などに問題が生じる。
【0006】このような問題を解決するために、マルチ
ドメインTN(配向分割方式)(特開平5−10754
4号公報)、ASM表示方式(特開平6−301015
号公報)、MVA表示方式(特開平8−43825号公
報)、IPS表示方式(特開平7−36058号公報)
等が提案されているが、いずれも十分な表示特性が得ら
れず、また、コストが上がるという問題がある。視野角
特性を改善する改善策の一つとして、例えば、特開平1
0−62787号公報において、液晶分子のプレチルト
角を4度以上にすることが記載されている。しかし、こ
の公報では、階調反転を抑制し視野角を拡大することを
目的として、基板表面に対して平行な電界をかける、い
わゆる平行電界方式(IPS方式)に適用されるもので
ある。
ドメインTN(配向分割方式)(特開平5−10754
4号公報)、ASM表示方式(特開平6−301015
号公報)、MVA表示方式(特開平8−43825号公
報)、IPS表示方式(特開平7−36058号公報)
等が提案されているが、いずれも十分な表示特性が得ら
れず、また、コストが上がるという問題がある。視野角
特性を改善する改善策の一つとして、例えば、特開平1
0−62787号公報において、液晶分子のプレチルト
角を4度以上にすることが記載されている。しかし、こ
の公報では、階調反転を抑制し視野角を拡大することを
目的として、基板表面に対して平行な電界をかける、い
わゆる平行電界方式(IPS方式)に適用されるもので
ある。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、基板表面に対して垂直な電界を
かける垂直電界方式の液晶表示装置において、黒輝度が
抑えられ、かつ、安定されており、広視野角で表示品位
が高く、さらに、コストへのトレードオフの発生がな
い、優れた液晶表示装置を提供することにある。
のであり、その目的は、基板表面に対して垂直な電界を
かける垂直電界方式の液晶表示装置において、黒輝度が
抑えられ、かつ、安定されており、広視野角で表示品位
が高く、さらに、コストへのトレードオフの発生がな
い、優れた液晶表示装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1は、一対の偏光板と、各絵素にそ
れぞれ対応させて、液晶分子の配向方向が略180°異
なった一対の領域を有して両偏光板の間に配置された液
晶パネルとを具備し、該液晶パネルの遅相軸に略直交す
るように、面内に遅相軸を有する第1の位相差板と、前
記液晶パネル及び前記第1の位相差板の双方の遅相軸に
略直交する遅相軸を有する第2の位相差板とが、一方の
偏光板と前記液晶パネルとの間に設けられ、該液晶パネ
ルに挟持される液晶分子のプレチルト角が6度以下にな
っていることを特徴とするものである。
め、本発明の請求項1は、一対の偏光板と、各絵素にそ
れぞれ対応させて、液晶分子の配向方向が略180°異
なった一対の領域を有して両偏光板の間に配置された液
晶パネルとを具備し、該液晶パネルの遅相軸に略直交す
るように、面内に遅相軸を有する第1の位相差板と、前
記液晶パネル及び前記第1の位相差板の双方の遅相軸に
略直交する遅相軸を有する第2の位相差板とが、一方の
偏光板と前記液晶パネルとの間に設けられ、該液晶パネ
ルに挟持される液晶分子のプレチルト角が6度以下にな
っていることを特徴とするものである。
【0009】請求項2は、請求項1に記載の液晶表示装
置において、前記液晶分子のプレチルト角が1度以上で
あるものである。
置において、前記液晶分子のプレチルト角が1度以上で
あるものである。
【0010】請求項3は、請求項2に記載の液晶表示装
置において、前記液晶分子のプレチルト角が4度以下で
あるものである。
置において、前記液晶分子のプレチルト角が4度以下で
あるものである。
【0011】請求項4は、請求項1〜3のいずれかに記
載の液晶表示装置において、前記第2の位相差板が、表
面に沿った遅相軸をさらに有するものである。
載の液晶表示装置において、前記第2の位相差板が、表
面に沿った遅相軸をさらに有するものである。
【0012】請求項5は、請求項1〜4のいずれかに記
載の液晶表示装置において、前記液晶パネルと他方の偏
光板との間にも、液晶パネルの遅相軸に略直交するよう
に、面内に遅相軸を有する第3の位相差板と、前記液晶
パネル及び前記第3の位相差板の双方の遅相軸に略直交
する遅相軸を有する第4の位相差板とが、前記液晶パネ
ルをはさんで、前記一方の偏光板と液晶パネルとの間に
設けられた第1の位相差板と第2の位相差板とにそれぞ
れ対称となるように配置されているものである。
載の液晶表示装置において、前記液晶パネルと他方の偏
光板との間にも、液晶パネルの遅相軸に略直交するよう
に、面内に遅相軸を有する第3の位相差板と、前記液晶
パネル及び前記第3の位相差板の双方の遅相軸に略直交
する遅相軸を有する第4の位相差板とが、前記液晶パネ
ルをはさんで、前記一方の偏光板と液晶パネルとの間に
設けられた第1の位相差板と第2の位相差板とにそれぞ
れ対称となるように配置されているものである。
【0013】請求項6は、請求項5に記載の液晶表示装
置において、前記液晶パネルをはさんで対称に配置され
た第1及び第3の位相差板同士、及び第2及び第4の位
相差板同士が、それぞれほぼ同一の複屈折を有するもの
である。
置において、前記液晶パネルをはさんで対称に配置され
た第1及び第3の位相差板同士、及び第2及び第4の位
相差板同士が、それぞれほぼ同一の複屈折を有するもの
である。
【0014】請求項7は、請求項1〜6のいずれかに記
載の液晶表示装置において、前記液晶パネルの遅相軸
は、電界無印加時の前記偏光板の偏光軸と略45°ずれ
ているものである。
載の液晶表示装置において、前記液晶パネルの遅相軸
は、電界無印加時の前記偏光板の偏光軸と略45°ずれ
ているものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の液晶表示装置につ
いて図面を用いて詳しく説明する。
いて図面を用いて詳しく説明する。
【0016】図1は、本発明の液晶表示装置を説明する
模式的な構造図である。
模式的な構造図である。
【0017】本発明の液晶表示装置は、直交ニコルに配
置された一組の偏光板11及び12の間に、液晶パネル
2と、水平位相差板3と、垂直位相差板4と、水平位相
差板5とが、順番に積層状態で配置されている。なお、
図中の矢印方向は、各位相差板3〜5では、それぞれの
遅相軸を示しており、また、各偏光板11及び12で
は、それぞれの吸収軸を示している。
置された一組の偏光板11及び12の間に、液晶パネル
2と、水平位相差板3と、垂直位相差板4と、水平位相
差板5とが、順番に積層状態で配置されている。なお、
図中の矢印方向は、各位相差板3〜5では、それぞれの
遅相軸を示しており、また、各偏光板11及び12で
は、それぞれの吸収軸を示している。
【0018】液晶パネル2は、透明な一対の基板内にネ
マチック液晶材料が充填された透過型液晶パネルであ
る。液晶材料は、水平方向に配向されており、液晶パネ
ル2は、電界が印加されない状態では、黒表示されるノ
ーマリーブラック型である。一方の基板には、それぞれ
が長方形状の透明な絵素電極がマトリクス状に配置され
ており、他方の基板には、透明な対向電極がほぼ全面に
わたって設けられている。
マチック液晶材料が充填された透過型液晶パネルであ
る。液晶材料は、水平方向に配向されており、液晶パネ
ル2は、電界が印加されない状態では、黒表示されるノ
ーマリーブラック型である。一方の基板には、それぞれ
が長方形状の透明な絵素電極がマトリクス状に配置され
ており、他方の基板には、透明な対向電極がほぼ全面に
わたって設けられている。
【0019】液晶パネル2の各表示絵素には、それぞれ
の配向方向が相互に異なる一対の配向領域2a及び2b
がそれぞれ設けられている。各配向領域2a及び2bで
は、液晶分子の配向方向は、概略180度異なってお
り、それぞれの配向領域2a及び2bにおいて各液晶分
子は、ほぼ一軸上に並ぶように配向されている。各配向
領域2a及び2bにおいて、各液晶分子の配向方向は、
各液晶分子がほぼ一軸上に並んでいればよい。
の配向方向が相互に異なる一対の配向領域2a及び2b
がそれぞれ設けられている。各配向領域2a及び2bで
は、液晶分子の配向方向は、概略180度異なってお
り、それぞれの配向領域2a及び2bにおいて各液晶分
子は、ほぼ一軸上に並ぶように配向されている。各配向
領域2a及び2bにおいて、各液晶分子の配向方向は、
各液晶分子がほぼ一軸上に並んでいればよい。
【0020】各配向領域2a及び2bにおける液晶分子
の配向方向が、直線である180°から10°以上ずれ
ると、液晶の複屈折を各位相差板3〜5によって補償す
ることが難しくなり、液晶パネル2にて表示される画像
のコントラストが低下するおそれがある。このため、そ
れぞれの配向領域2a及び2bにおける液晶分子の配向
方向は、直線からのずれが10°以内になるように、相
互に170°〜190°程度異なっていればよい。特
に、それぞれの配向領域2a及び2bにおいて液晶分子
が一軸上に並ぶように、配向方向を相互に180°異な
らせることが最も好ましい。
の配向方向が、直線である180°から10°以上ずれ
ると、液晶の複屈折を各位相差板3〜5によって補償す
ることが難しくなり、液晶パネル2にて表示される画像
のコントラストが低下するおそれがある。このため、そ
れぞれの配向領域2a及び2bにおける液晶分子の配向
方向は、直線からのずれが10°以内になるように、相
互に170°〜190°程度異なっていればよい。特
に、それぞれの配向領域2a及び2bにおいて液晶分子
が一軸上に並ぶように、配向方向を相互に180°異な
らせることが最も好ましい。
【0021】液晶パネル2に配向方向が異なる一対の配
向領域2a及び2bを形成するためには、ラビングと光
チルト制御の組み合わせ、マスクラビング、光配向膜な
ど公知の液晶配向技術を利用すればよい。
向領域2a及び2bを形成するためには、ラビングと光
チルト制御の組み合わせ、マスクラビング、光配向膜な
ど公知の液晶配向技術を利用すればよい。
【0022】液晶パネル2の各表示絵素毎にそれぞれ設
けられた一対の配向領域2a及び2bは、その形状につ
いては、特に限定されず、各表示絵素を、1:1の面積
比によって分割されていれば、対称な視野角特性を得る
ことができるために好ましい。各配向領域2a及び2b
の形状は、単純なマスクによって容易に分割できるため
に、例えば、各表示絵素を2等分あるいは4等分した長
方形状が好ましい。さらに、液晶パネル2のサイズによ
っては、各絵素毎に一対の配向領域2a及び2bを設け
る構成に替えて、隣接する一対の各絵素に対応させて、
配向領域2a及び2bをそれぞれ設けるようにしてもよ
い。この場合は、単純な表示パターンのマスクによって
各配向領域2a及び2bに容易に分割することができ
る。
けられた一対の配向領域2a及び2bは、その形状につ
いては、特に限定されず、各表示絵素を、1:1の面積
比によって分割されていれば、対称な視野角特性を得る
ことができるために好ましい。各配向領域2a及び2b
の形状は、単純なマスクによって容易に分割できるため
に、例えば、各表示絵素を2等分あるいは4等分した長
方形状が好ましい。さらに、液晶パネル2のサイズによ
っては、各絵素毎に一対の配向領域2a及び2bを設け
る構成に替えて、隣接する一対の各絵素に対応させて、
配向領域2a及び2bをそれぞれ設けるようにしてもよ
い。この場合は、単純な表示パターンのマスクによって
各配向領域2a及び2bに容易に分割することができ
る。
【0023】また、各配向領域2a及び2bが、液晶パ
ネル2の全体にわたって、市松模様又はストライプ模様
が形成されるように配置されることが均一な階調表示を
実現する上で好ましい。
ネル2の全体にわたって、市松模様又はストライプ模様
が形成されるように配置されることが均一な階調表示を
実現する上で好ましい。
【0024】液晶パネル2の各配向領域2a及び2bに
おける液晶分子のほぼ一軸方向となった配向方向は偏光
板11及び12の吸収軸と概略45度ずれるようにされ
る。液晶パネル2の明るさは、液晶分子が電界によって
水平配向から垂直配向に変化する際の複屈折率異方性Δ
nによって表すことができるので、各屈折光の位相差が
半波長になっている状態が最も好ましい。液晶パネル2
における液晶分子の配向方向と偏光板11及び12の吸
収軸とのずれを、45°にすると、液晶材料の複屈折率
異方性Δnにかかわらず、液晶パネル2の厚みを薄く設
定できるため、より一層視野角を改善することができ
る。
おける液晶分子のほぼ一軸方向となった配向方向は偏光
板11及び12の吸収軸と概略45度ずれるようにされ
る。液晶パネル2の明るさは、液晶分子が電界によって
水平配向から垂直配向に変化する際の複屈折率異方性Δ
nによって表すことができるので、各屈折光の位相差が
半波長になっている状態が最も好ましい。液晶パネル2
における液晶分子の配向方向と偏光板11及び12の吸
収軸とのずれを、45°にすると、液晶材料の複屈折率
異方性Δnにかかわらず、液晶パネル2の厚みを薄く設
定できるため、より一層視野角を改善することができ
る。
【0025】液晶パネル2の一対の配向領域2a及び2
bは、電界印加によって、それぞれ逆向きに立ち上がる
ために、配向方向において中間調が反転することが防止
される。
bは、電界印加によって、それぞれ逆向きに立ち上がる
ために、配向方向において中間調が反転することが防止
される。
【0026】液晶パネル2に挟持される液晶分子は、プ
レチルト角が6度以下、さらに好ましくは、1度以上4
度以下になるように設定される。液晶分子のプレチルト
角にこのような特性を持たせることによって、視野角特
性、特にラビング軸方向の視野角特性に優れた特性が得
られる。
レチルト角が6度以下、さらに好ましくは、1度以上4
度以下になるように設定される。液晶分子のプレチルト
角にこのような特性を持たせることによって、視野角特
性、特にラビング軸方向の視野角特性に優れた特性が得
られる。
【0027】液晶パネル2に挟持される液晶分子のプレ
チルト角について説明する。
チルト角について説明する。
【0028】電界無印加時の液晶パネル2の液晶層は、
略一軸の位相差板として機能しており、分割された一対
の配向領域2a及び2bは、正面から見た場合には、光
学的に同等の機能を有している。
略一軸の位相差板として機能しており、分割された一対
の配向領域2a及び2bは、正面から見た場合には、光
学的に同等の機能を有している。
【0029】しかし、ラビング軸方向からの視角を小さ
くすると、分割された各配向領域2a及び2bの液晶分
子は、それぞれの配向領域2a及び2bの液晶分子と画
像を観察する視線との角度が、それぞれの領域の液晶分
子の平均チルト角の2倍だけ異なることとなり、配向領
域2a及び2bが、それぞれ光学的に異なる機能を有す
ることとなる。このため、液晶パネル2には、配向領域
2a及び2bの双方の画像表示が平均化されるため、配
向領域2a及び2bの液晶分子と画像を観察する視線と
の角度が大きい場合には、位相差補償による良好な黒表
示を得ることができない。
くすると、分割された各配向領域2a及び2bの液晶分
子は、それぞれの配向領域2a及び2bの液晶分子と画
像を観察する視線との角度が、それぞれの領域の液晶分
子の平均チルト角の2倍だけ異なることとなり、配向領
域2a及び2bが、それぞれ光学的に異なる機能を有す
ることとなる。このため、液晶パネル2には、配向領域
2a及び2bの双方の画像表示が平均化されるため、配
向領域2a及び2bの液晶分子と画像を観察する視線と
の角度が大きい場合には、位相差補償による良好な黒表
示を得ることができない。
【0030】なお、電界を印加中間調にすることによっ
て、画像に白を表示する場合においても、配向領域2a
及び2bの双方の画像表示が平均化されて表示される
が、輝度低下などの表示上の問題は生じない。
て、画像に白を表示する場合においても、配向領域2a
及び2bの双方の画像表示が平均化されて表示される
が、輝度低下などの表示上の問題は生じない。
【0031】水平位相差板3は、図1に示すように、水
平方向に遅相軸を有する位相差板であり、その遅相軸の
リタデーションは、電界無印加時にはほぼ一軸の位相差
板として機能する液晶パネル2のリタデーションとほぼ
等しく、液晶パネル2の配向軸と略直交するように配置
される。このように、液晶パネル2の配向軸に略直交す
る遅相軸を有する水平位相差板3は、液晶パネル2の正
面から見たリタデーションを補償することができる。こ
の結果、電界が印加されない状態では黒表示されるノー
マリーブラックの液晶パネル2において、高いコントラ
ストが得られる。
平方向に遅相軸を有する位相差板であり、その遅相軸の
リタデーションは、電界無印加時にはほぼ一軸の位相差
板として機能する液晶パネル2のリタデーションとほぼ
等しく、液晶パネル2の配向軸と略直交するように配置
される。このように、液晶パネル2の配向軸に略直交す
る遅相軸を有する水平位相差板3は、液晶パネル2の正
面から見たリタデーションを補償することができる。こ
の結果、電界が印加されない状態では黒表示されるノー
マリーブラックの液晶パネル2において、高いコントラ
ストが得られる。
【0032】なお、液晶パネル2と水平位相差板3と
は、その配置が上下に入れ替わってもよい。
は、その配置が上下に入れ替わってもよい。
【0033】垂直位相差板4は、その表面に対して垂直
な遅相軸を有する位相差板であり、その遅相軸は、液晶
パネル2及び水平位相差板3の双方の遅相軸にそれぞれ
直交している。
な遅相軸を有する位相差板であり、その遅相軸は、液晶
パネル2及び水平位相差板3の双方の遅相軸にそれぞれ
直交している。
【0034】液晶パネル2を観察する視角を小さくする
と、水平位相差板3による水平方向の補償だけでは補償
できない複屈折が発生するが、垂直位相差板4は、液晶
パネル2及び水平位相差板3によって発生する各遅相軸
と常に直交した遅相軸を有するので、良好なノーマリー
ブラック表示を得ることができる。
と、水平位相差板3による水平方向の補償だけでは補償
できない複屈折が発生するが、垂直位相差板4は、液晶
パネル2及び水平位相差板3によって発生する各遅相軸
と常に直交した遅相軸を有するので、良好なノーマリー
ブラック表示を得ることができる。
【0035】なお、偏光板11及び12などには、一般
に、垂直方向に複屈折異方性を示すTAC層などを有す
る場合が多いが、そのような場合には、垂直位相差板4
の最適リタデーションサイズは変化する。また、例え
ば、垂直位相差板4が延伸プロセスによって製造されて
いるような場合には、水平方向に若干の位相差を発生す
ることがあるが、このような位相差は、適当な水平位相
差板をさらに配置することによって補償することができ
る。また、垂直位相差板4の遅相軸を偏光軸と一致させ
ることにより、液晶パネル2の正面透過率を損なわない
ようにすることもできる。
に、垂直方向に複屈折異方性を示すTAC層などを有す
る場合が多いが、そのような場合には、垂直位相差板4
の最適リタデーションサイズは変化する。また、例え
ば、垂直位相差板4が延伸プロセスによって製造されて
いるような場合には、水平方向に若干の位相差を発生す
ることがあるが、このような位相差は、適当な水平位相
差板をさらに配置することによって補償することができ
る。また、垂直位相差板4の遅相軸を偏光軸と一致させ
ることにより、液晶パネル2の正面透過率を損なわない
ようにすることもできる。
【0036】水平位相差板5は、偏光板12の偏光軸と
略平行の遅相軸を有する位相差板である。
略平行の遅相軸を有する位相差板である。
【0037】観察視角を小さくし、観察方位角を変化さ
せると見かけ上の偏光板12の配置角度が変化すること
による光抜けが観察されるようになるが、水平位相差板
5は、このような光抜けを防止するために配置されてい
る。
せると見かけ上の偏光板12の配置角度が変化すること
による光抜けが観察されるようになるが、水平位相差板
5は、このような光抜けを防止するために配置されてい
る。
【0038】液晶パネル2及び水平位相差板3による補
償が完全である場合、すなわち正面から観察したときの
液晶パネル2及び水平位相差板3の合計のリタデーショ
ンが0である場合、高い正面コントラストを維持するた
めには、水平位相差板5の遅相軸が、偏光板12の偏光
軸に一致していることが好ましい。水平位相差板5の遅
相軸と偏光板12の偏光軸とは、略平行となっている
が、具体的には、−2°〜+2°の範囲の角度になって
いることが好ましい。
償が完全である場合、すなわち正面から観察したときの
液晶パネル2及び水平位相差板3の合計のリタデーショ
ンが0である場合、高い正面コントラストを維持するた
めには、水平位相差板5の遅相軸が、偏光板12の偏光
軸に一致していることが好ましい。水平位相差板5の遅
相軸と偏光板12の偏光軸とは、略平行となっている
が、具体的には、−2°〜+2°の範囲の角度になって
いることが好ましい。
【0039】また、垂直位相差板4と水平位相差板5と
の配置は入れ替わってもよい。
の配置は入れ替わってもよい。
【0040】垂直位相差板4は、ポリカーカーボネート
などの公知の材料によって作製されることが、プロセス
技術や材料コストなどの点で好ましいが、例えば、延伸
プロセスによって垂直位相差板4を作製すると、その面
内にリタデーションが発生することは避けられない。こ
の場合、このようなリタデーションを、さらに位相差板
を配置することにより補償することはできるが、そのた
めに、位相差板の数を増加させると、貼り合わせの手間
を増やし、製造コストも増加する。
などの公知の材料によって作製されることが、プロセス
技術や材料コストなどの点で好ましいが、例えば、延伸
プロセスによって垂直位相差板4を作製すると、その面
内にリタデーションが発生することは避けられない。こ
の場合、このようなリタデーションを、さらに位相差板
を配置することにより補償することはできるが、そのた
めに、位相差板の数を増加させると、貼り合わせの手間
を増やし、製造コストも増加する。
【0041】垂直位相差板4に発生する面内リタデーシ
ョンの遅相軸を偏光板12の偏光軸と略平行に配置する
と、垂直位相差板4が、水平位相差板5の機能を併せ持
つことになる。この場合の液晶表示装置の概略構成を図
2に示す。水平位相差板3と偏光板12との間に、水平
方向と垂直方向の2軸のリタデーションを有する2軸位
相差板21のみが配置されている。また、2軸位相差板
21は、観察視角を小さくしたときのリタデーションを
補償している。
ョンの遅相軸を偏光板12の偏光軸と略平行に配置する
と、垂直位相差板4が、水平位相差板5の機能を併せ持
つことになる。この場合の液晶表示装置の概略構成を図
2に示す。水平位相差板3と偏光板12との間に、水平
方向と垂直方向の2軸のリタデーションを有する2軸位
相差板21のみが配置されている。また、2軸位相差板
21は、観察視角を小さくしたときのリタデーションを
補償している。
【0042】なお、2軸位相差板21の面内リタデーシ
ョンの遅相軸は、上記水平位相差板5と同様に、偏光板
12の吸収軸に対して、−2°〜+2°の範囲の角度と
される。ただし、水平位相差板3が完全に液晶パネル2
の複屈折を補償している場合には、その好ましい角度は
0°である。
ョンの遅相軸は、上記水平位相差板5と同様に、偏光板
12の吸収軸に対して、−2°〜+2°の範囲の角度と
される。ただし、水平位相差板3が完全に液晶パネル2
の複屈折を補償している場合には、その好ましい角度は
0°である。
【0043】水平成分及び垂直成分の双方で、液晶パネ
ル2によって発生するリタデーションが非常に大きい場
合には、1枚の位相差板にて液晶パネル2の複屈折を完
全に補償するのが困難になることがある。また、液晶パ
ネル2の複屈折を完全に補償することができたとして
も、製造することが容易でないことがある。このため
に、図3に示すように、液晶パネル2と一方の偏光板1
2との間に水平位相差板3aと2軸位相差板21aとを
設け、また、液晶パネル2と他方の偏光板11との間に
水平位相差板3bと2軸位相差板21bとを設けるよう
にしてもよい。水平位相差板3a及び3bは、それぞれ
液晶パネル2の水平方向の位相差を補償し、2軸位相差
板21a及び21bは、それぞれ垂直方向の位相差を補
償している。
ル2によって発生するリタデーションが非常に大きい場
合には、1枚の位相差板にて液晶パネル2の複屈折を完
全に補償するのが困難になることがある。また、液晶パ
ネル2の複屈折を完全に補償することができたとして
も、製造することが容易でないことがある。このため
に、図3に示すように、液晶パネル2と一方の偏光板1
2との間に水平位相差板3aと2軸位相差板21aとを
設け、また、液晶パネル2と他方の偏光板11との間に
水平位相差板3bと2軸位相差板21bとを設けるよう
にしてもよい。水平位相差板3a及び3bは、それぞれ
液晶パネル2の水平方向の位相差を補償し、2軸位相差
板21a及び21bは、それぞれ垂直方向の位相差を補
償している。
【0044】水平位相差板3a及び3bは、それぞれを
均一に量産し得るように、所望の位相差のおおよそ1/
2ずつの位相差をそれぞれ有する、ほぼ均等な位相差板
を使うことが好ましい。同様に、2軸位相差板21a及
び21bも、それぞれを均一に量産し得るように、所望
の位相差のおおよそ1/2ずつの位相差をそれぞれ有す
る、ほぼ均等な位相差板を使うことが好ましい。また、
2軸位相差板21a及び21bに代えて、図1に示す液
晶表示装置のように、垂直位相差板と水平位相差板の2
枚で構成してもよい。
均一に量産し得るように、所望の位相差のおおよそ1/
2ずつの位相差をそれぞれ有する、ほぼ均等な位相差板
を使うことが好ましい。同様に、2軸位相差板21a及
び21bも、それぞれを均一に量産し得るように、所望
の位相差のおおよそ1/2ずつの位相差をそれぞれ有す
る、ほぼ均等な位相差板を使うことが好ましい。また、
2軸位相差板21a及び21bに代えて、図1に示す液
晶表示装置のように、垂直位相差板と水平位相差板の2
枚で構成してもよい。
【0045】このような液晶表示装置において、液晶パ
ネル2と水平位相差板3a及び3bと2軸位相差板21
a及び21bと偏光板11及び12との最適な組合せ
は、コントラスト及び視野角特性によって規定される
が、特に好ましい組合せについて、表1に示す。
ネル2と水平位相差板3a及び3bと2軸位相差板21
a及び21bと偏光板11及び12との最適な組合せ
は、コントラスト及び視野角特性によって規定される
が、特に好ましい組合せについて、表1に示す。
【0046】
【表1】 各位相差板の遅相軸及び各偏光板の吸収軸及び液晶パネ
ル2のラビング方向は、図6(b)に示すように、液晶
パネル2の正面から見たx軸に対する角度である方位角
θによって定義される。
ル2のラビング方向は、図6(b)に示すように、液晶
パネル2の正面から見たx軸に対する角度である方位角
θによって定義される。
【0047】なお、nx、ny、nzは、図6(a)に
示すように、それぞれ相互に直交するx方向、y方向、
z方向における屈折率であり、各屈折率と液晶層の厚さ
dとによって、リタデーションd・(nx−ny)及び
d・(nx−nz)が表される。
示すように、それぞれ相互に直交するx方向、y方向、
z方向における屈折率であり、各屈折率と液晶層の厚さ
dとによって、リタデーションd・(nx−ny)及び
d・(nx−nz)が表される。
【0048】各偏光板11及び12は、一般に利用され
ている偏光板について、TAC層のリタデーション(垂
直方向に約−50nm)を考慮した数値を記載してい
る。なお、この条件は、以後の記載にも含まれるものと
するが、発明の本質には影響しないものである。すなわ
ち、TAC層のリタデーションが変化すると、垂直方向
のリタデーションが合わせて変化するものとする。
ている偏光板について、TAC層のリタデーション(垂
直方向に約−50nm)を考慮した数値を記載してい
る。なお、この条件は、以後の記載にも含まれるものと
するが、発明の本質には影響しないものである。すなわ
ち、TAC層のリタデーションが変化すると、垂直方向
のリタデーションが合わせて変化するものとする。
【0049】表1の組合せにより、液晶パネル2におけ
る正面のコントラストの低下、観察視角が小さくなった
ときのコントラストの低下、中間調反転等の好ましくな
い影響等を防止することができる。
る正面のコントラストの低下、観察視角が小さくなった
ときのコントラストの低下、中間調反転等の好ましくな
い影響等を防止することができる。
【0050】なお、表1は、図3に示す液晶表示装置の
構成に基づいて規定しているが、図1及び図2にそれぞ
れ示す液晶表示装置の構成においても、対応するリタデ
ーションに併せることによって、同様に好ましい結果を
得ることができる。
構成に基づいて規定しているが、図1及び図2にそれぞ
れ示す液晶表示装置の構成においても、対応するリタデ
ーションに併せることによって、同様に好ましい結果を
得ることができる。
【0051】このように作成した液晶パネルは、広視野
角特性を示し、アクティブ素子を組み合わせた中間調表
示の際に階調反転も起こらず、反応速度も速いため、テ
レビ装置および大画面OA用途として最適である。 (実施例)以下に、本発明の液晶表示装置を実施例に基
づいて説明する。
角特性を示し、アクティブ素子を組み合わせた中間調表
示の際に階調反転も起こらず、反応速度も速いため、テ
レビ装置および大画面OA用途として最適である。 (実施例)以下に、本発明の液晶表示装置を実施例に基
づいて説明する。
【0052】まず、透明なガラス基板上に、公知の手段
によって、TFT、絶縁膜、絵素電極を形成し、ポリイ
ミド系配向膜を塗布するとともに、CF基板上に電極を
形成し、ポリイミド配向膜を塗布して一対の基板を得
た。各基板のサイズは、対角18インチである。
によって、TFT、絶縁膜、絵素電極を形成し、ポリイ
ミド系配向膜を塗布するとともに、CF基板上に電極を
形成し、ポリイミド配向膜を塗布して一対の基板を得
た。各基板のサイズは、対角18インチである。
【0053】それぞれの基板にdeep UVを照射
し、ラビング方向が上下で同方向になるようにレーヨン
系の布でラビングして、ギャップ4.3μmで両基板を
貼り合わせた。そして、複屈折異方性Δnが0.060
(20℃)である液晶材料を両基板の間に注入して液晶
パネルを製造した。測定した液晶層のリタデーションΔ
n・dは、260nm(20℃)であった。
し、ラビング方向が上下で同方向になるようにレーヨン
系の布でラビングして、ギャップ4.3μmで両基板を
貼り合わせた。そして、複屈折異方性Δnが0.060
(20℃)である液晶材料を両基板の間に注入して液晶
パネルを製造した。測定した液晶層のリタデーションΔ
n・dは、260nm(20℃)であった。
【0054】液晶パネルは、各絵素に対応して、一対の
配向領域2a及び2bが形成されるように、一方の配向
領域2aに対して一方の基板から紫外線を照射し、他方
の配向領域2bに対して他方の基板から紫外線を照射す
る。
配向領域2a及び2bが形成されるように、一方の配向
領域2aに対して一方の基板から紫外線を照射し、他方
の配向領域2bに対して他方の基板から紫外線を照射す
る。
【0055】図4は、この場合の液晶パネルの断面模式
図である。紫外線が照射される基板側の液晶分子は、プ
レチルト角がほとんど0°になるが、他方の基板側の液
晶分子のプレチルト角は、例えば、約4°となる。この
ために、各絵素毎に相互に異なる方向から紫外線を照射
することにより、各表示絵素毎に液晶分子の配向方向が
約180°異なった一対の配向領域が形成される。
図である。紫外線が照射される基板側の液晶分子は、プ
レチルト角がほとんど0°になるが、他方の基板側の液
晶分子のプレチルト角は、例えば、約4°となる。この
ために、各絵素毎に相互に異なる方向から紫外線を照射
することにより、各表示絵素毎に液晶分子の配向方向が
約180°異なった一対の配向領域が形成される。
【0056】このような液晶パネルを用い、図3に示す
構成の液晶表示装置を製造した。それぞれの位相差板の
特性は、前記の表1に示されている。この液晶表示装置
の応答速度は、約25msecであった。20℃での液
晶パネルの階調視野角特性を測定したところ、図5に示
す結果が得られ、視角特性に優れており、正面コントラ
ストも250以上と優れていた。
構成の液晶表示装置を製造した。それぞれの位相差板の
特性は、前記の表1に示されている。この液晶表示装置
の応答速度は、約25msecであった。20℃での液
晶パネルの階調視野角特性を測定したところ、図5に示
す結果が得られ、視角特性に優れており、正面コントラ
ストも250以上と優れていた。
【0057】液晶パネル2に挟持される液晶分子のプレ
チルト角を種々変動させた液晶表示装置について、ラビ
ング軸から60°方向からコントラストを測定した結果
を、図7に示す。
チルト角を種々変動させた液晶表示装置について、ラビ
ング軸から60°方向からコントラストを測定した結果
を、図7に示す。
【0058】図7に示すように、液晶パネル2に挟持さ
れる液晶分子のプレチルト角が6度以下であれば、ラビ
ング軸方向に60度視角を小さくした時のコントラスト
は10以上となり、視野角を広くすることができること
が明らかとなった。
れる液晶分子のプレチルト角が6度以下であれば、ラビ
ング軸方向に60度視角を小さくした時のコントラスト
は10以上となり、視野角を広くすることができること
が明らかとなった。
【0059】また、上記の液晶表示装置において、液晶
パネル2に挟持される液晶分子のプレチルト角を約2度
に設定した場合の視角とコントラストとの関係を図8に
示す。この場合、図8に示すように、ラビング軸方向に
対して視角を60度と小さくした時のコントラストは2
5以上となる事がわかった。さらに、この場合、応答速
度が速く、正面コントラストも250以上となることが
分かった。また、図9に示すように、全方位にわたって
ほぼ均一な視野角特性が得られた。
パネル2に挟持される液晶分子のプレチルト角を約2度
に設定した場合の視角とコントラストとの関係を図8に
示す。この場合、図8に示すように、ラビング軸方向に
対して視角を60度と小さくした時のコントラストは2
5以上となる事がわかった。さらに、この場合、応答速
度が速く、正面コントラストも250以上となることが
分かった。また、図9に示すように、全方位にわたって
ほぼ均一な視野角特性が得られた。
【0060】比較として、上記の液晶表示装置におい
て、液晶パネル2に挟持される液晶分子のプレチルト角
が約8度になっている液晶パネルを作製し、視野角特性
を測定した。その結果を図10に示す。この場合、ラビ
ング軸方向に60度視角を小さくした時のコントラスト
が、10未満となった。また、この場合、図11に示す
ように、視野角特性が全方位にわたって均一とはなら
ず、ラビング軸方向に視野角の悪化がみられた。
て、液晶パネル2に挟持される液晶分子のプレチルト角
が約8度になっている液晶パネルを作製し、視野角特性
を測定した。その結果を図10に示す。この場合、ラビ
ング軸方向に60度視角を小さくした時のコントラスト
が、10未満となった。また、この場合、図11に示す
ように、視野角特性が全方位にわたって均一とはなら
ず、ラビング軸方向に視野角の悪化がみられた。
【0061】また、上記の液晶表示装置において、液晶
パネル2に挟持される液晶分子のプレチルト角が約0.
5度になっている液晶パネルを作製し、視野角特性を測
定した。その結果を図7に併記する。この場合には、ラ
ビング軸方向に60度視角を小さくした時のコントラス
トが高くなり視野角も広いが、絵素内での配向方向の異
なる領域において分割不良が生じ、ドメインが発生して
いる部分もみられた。このドメインが発生した部分で
は、正面のコントラスト及び視野角特性の低下がみられ
た。このように、プレチルト角が1度未満である場合に
は、液晶分子の配向が不安定になるため、配向の分割不
良が生じ易くなるが、これに対して、プレチルト角が1
度以上である場合には、配向が安定し、表示ムラが発生
しない。
パネル2に挟持される液晶分子のプレチルト角が約0.
5度になっている液晶パネルを作製し、視野角特性を測
定した。その結果を図7に併記する。この場合には、ラ
ビング軸方向に60度視角を小さくした時のコントラス
トが高くなり視野角も広いが、絵素内での配向方向の異
なる領域において分割不良が生じ、ドメインが発生して
いる部分もみられた。このドメインが発生した部分で
は、正面のコントラスト及び視野角特性の低下がみられ
た。このように、プレチルト角が1度未満である場合に
は、液晶分子の配向が不安定になるため、配向の分割不
良が生じ易くなるが、これに対して、プレチルト角が1
度以上である場合には、配向が安定し、表示ムラが発生
しない。
【0062】図12は、液晶パネルに挟持される液晶分
子のプレチルト角を種々変動させた液晶表示装置につい
て、ラビング方向から見た時の方位角60度方向のコン
トラストと、ラビング方向に垂直な方向から見た時の方
位角60度方向のコントラストと測定した結果を示すグ
ラフである。
子のプレチルト角を種々変動させた液晶表示装置につい
て、ラビング方向から見た時の方位角60度方向のコン
トラストと、ラビング方向に垂直な方向から見た時の方
位角60度方向のコントラストと測定した結果を示すグ
ラフである。
【0063】図12に示すように、ラビング方向のコン
トラストとラビング方向に垂直な方向のコントラストと
は、各プレチルト角のそれぞれについて、大きく異なっ
ている。この結果は、コントラストの対称性が低いこと
を意味し、製品品質上好ましくない。さらに、ラビング
方向のコントラストは、プレチルト角が大きくなるにつ
れて大幅に低下しており、これに対して、ラビング方向
に垂直な方向のコントラストは、ラビング方向のコント
ラストの低下に比較して緩やかに低下しており、プレチ
ルト角の増加とともに両者の差が広がっている。プレチ
ルト角が4度以下である場合には、プレチルト角が4度
以上の場合に比べて、ラビング方向とラビング方向に垂
直な方向の両方向のコントラストの差の広がりが比較的
少なくなっているため、プレチルト角は、4度以下であ
ることが好ましい。
トラストとラビング方向に垂直な方向のコントラストと
は、各プレチルト角のそれぞれについて、大きく異なっ
ている。この結果は、コントラストの対称性が低いこと
を意味し、製品品質上好ましくない。さらに、ラビング
方向のコントラストは、プレチルト角が大きくなるにつ
れて大幅に低下しており、これに対して、ラビング方向
に垂直な方向のコントラストは、ラビング方向のコント
ラストの低下に比較して緩やかに低下しており、プレチ
ルト角の増加とともに両者の差が広がっている。プレチ
ルト角が4度以下である場合には、プレチルト角が4度
以上の場合に比べて、ラビング方向とラビング方向に垂
直な方向の両方向のコントラストの差の広がりが比較的
少なくなっているため、プレチルト角は、4度以下であ
ることが好ましい。
【0064】以上の結果を含めてプレチルト角と視野角
特性、表示品位の関係を表2にまとめた。
特性、表示品位の関係を表2にまとめた。
【0065】
【表2】 このように、液晶分子のプレチルト角を6度以下とする
ことにより、ラビング方向に視角を小さくしても、高い
コントラストを得ることができる。さらに、分割不良が
発生せず表示品位を高くするために、プレチルト角は、
1度以上になっていることが好ましい。さらに、ラビン
グ方向とラビング方向に垂直な方向でのコントラストの
差を比較的小さくし、表示品位を高くするためには、プ
レチルト角は、1度以上4度以下であることが、好まし
い。
ことにより、ラビング方向に視角を小さくしても、高い
コントラストを得ることができる。さらに、分割不良が
発生せず表示品位を高くするために、プレチルト角は、
1度以上になっていることが好ましい。さらに、ラビン
グ方向とラビング方向に垂直な方向でのコントラストの
差を比較的小さくし、表示品位を高くするためには、プ
レチルト角は、1度以上4度以下であることが、好まし
い。
【0066】ここで、クリスタルローテーション法と呼
ばれる手法を用いた一般的なチルト角の測定方法につい
て、図13〜図15を用いて説明する。一般に、チルト
角とは、2枚の平行な基板間に挟持された液晶が1軸方
向に配向している時、基板面に対する液晶の配向角度を
言う。
ばれる手法を用いた一般的なチルト角の測定方法につい
て、図13〜図15を用いて説明する。一般に、チルト
角とは、2枚の平行な基板間に挟持された液晶が1軸方
向に配向している時、基板面に対する液晶の配向角度を
言う。
【0067】まず、図13に示すように、表面をラビン
グ処理した2枚のガラス基板101及び102を、図中
の矢印に示すように、ラビング方向がアンチパラレルと
なるように対向させ、ガラス基板101及び102の周
縁部に沿った形状を有するポリエステルフィルムからな
るスペーサ103を一対のガラス基板101及び102
の間に挟んて貼り合わせた。このスペーサ103は、中
空の内部を液晶を充填する液晶充填領域とし、一部に液
晶を注入するための液晶注入口103aを形成してい
る。そして、スペーサ103の液晶注入口103aから
所定の液晶を注入し、測定用の液晶セルとした。このよ
うに測定用に作製された液晶セルのセルギャップは、5
0μmの液晶層の厚さを有し、配向分割されていない。
グ処理した2枚のガラス基板101及び102を、図中
の矢印に示すように、ラビング方向がアンチパラレルと
なるように対向させ、ガラス基板101及び102の周
縁部に沿った形状を有するポリエステルフィルムからな
るスペーサ103を一対のガラス基板101及び102
の間に挟んて貼り合わせた。このスペーサ103は、中
空の内部を液晶を充填する液晶充填領域とし、一部に液
晶を注入するための液晶注入口103aを形成してい
る。そして、スペーサ103の液晶注入口103aから
所定の液晶を注入し、測定用の液晶セルとした。このよ
うに測定用に作製された液晶セルのセルギャップは、5
0μmの液晶層の厚さを有し、配向分割されていない。
【0068】次に、上記のように作製された測定用液晶
セルを、図14に示す測定器(シグマ光機社製のNSM
AP−3000LCD)に固定し、チルト角を測定し
た。
セルを、図14に示す測定器(シグマ光機社製のNSM
AP−3000LCD)に固定し、チルト角を測定し
た。
【0069】この測定器120は、図14に示すよう
に、液晶セルを基板面を垂直に固定するセルホルダー1
27を有している。このセルホルダー127の下部に
は、セルホルダー127に固定された液晶セルの温度を
測定する温度センサ126が設けられ、セルホルダー1
27の下方には、温度センサ126によって測定された
温度に基づいて液晶セルを冷却するぺルチェ冷却素子1
25が設けられている。ペルチェ冷却素子125の下方
には、液晶セルに照射される光学系の光照射位置におけ
るX方向(基板に対して垂直方向)の位置調整を行う回
転中心調整用X軸ステージ124が設けられ、この回転
中心調整用X軸ステージ124の下方には、液晶セルに
照射される光学系の光照射位置におけるY方向及びZ方
向(基板に対して平行な方向)の位置調整を行う測定ポ
イント調整用Yステージ123及び測定ポイント調整用
Zステージ122が設けられている。この測定ポイント
調整用Yステージ123及び測定ポイント調整用Zステ
ージ122は、下部に設けられた自動回転ステージ12
1によって自動によりY方向及びZ方向の位置調整が行
われる。
に、液晶セルを基板面を垂直に固定するセルホルダー1
27を有している。このセルホルダー127の下部に
は、セルホルダー127に固定された液晶セルの温度を
測定する温度センサ126が設けられ、セルホルダー1
27の下方には、温度センサ126によって測定された
温度に基づいて液晶セルを冷却するぺルチェ冷却素子1
25が設けられている。ペルチェ冷却素子125の下方
には、液晶セルに照射される光学系の光照射位置におけ
るX方向(基板に対して垂直方向)の位置調整を行う回
転中心調整用X軸ステージ124が設けられ、この回転
中心調整用X軸ステージ124の下方には、液晶セルに
照射される光学系の光照射位置におけるY方向及びZ方
向(基板に対して平行な方向)の位置調整を行う測定ポ
イント調整用Yステージ123及び測定ポイント調整用
Zステージ122が設けられている。この測定ポイント
調整用Yステージ123及び測定ポイント調整用Zステ
ージ122は、下部に設けられた自動回転ステージ12
1によって自動によりY方向及びZ方向の位置調整が行
われる。
【0070】次に、上記の測定器120の光学ユニット
について、図15に示す概略図に基づいて説明する。
について、図15に示す概略図に基づいて説明する。
【0071】この光学系は、所定のレーザー光を発する
半導体レーザ110を有している。半導体レーザ110
が発するレーザー光の光路上には、レーザー光の照射幅
を制御するシャッタ111、レーザー光を所定の方向に
反射するミラー112、偏光子113を光路からこの順
で配置している。偏光子113を出射したレーザー光
は、セルホルダー114に固定された液晶セル115に
透過され、液晶セル115を透過したレーザー光は、光
路上に配置された検光子116、レーザー光を所定方向
に反射するミラー117を順に通過して、測定用の受光
器118にて受光される。
半導体レーザ110を有している。半導体レーザ110
が発するレーザー光の光路上には、レーザー光の照射幅
を制御するシャッタ111、レーザー光を所定の方向に
反射するミラー112、偏光子113を光路からこの順
で配置している。偏光子113を出射したレーザー光
は、セルホルダー114に固定された液晶セル115に
透過され、液晶セル115を透過したレーザー光は、光
路上に配置された検光子116、レーザー光を所定方向
に反射するミラー117を順に通過して、測定用の受光
器118にて受光される。
【0072】セルホルダー114に固定された液晶セル
115に照射されるレーザー光は、液晶層にて2成分の
光に分離される。クリスタルローテーション法によるチ
ルト角の測定法では、液晶層で分離された2成分の光の
位相差が、入射角とチルト角との2つのパラメータによ
って表されるという原理に基づいている。ここで、2成
分の光は、それぞれ、ne、noの屈折率で液晶層を進
行する場合に位相差が最大となり、この時の入射角が液
晶のチルト角に対応する。したがって、液晶層に対する
入射角を種々変更しながら、2成分の光の位相差を測定
し、その位相差が最大となった時の入射角が、液晶のチ
ルト角となる。
115に照射されるレーザー光は、液晶層にて2成分の
光に分離される。クリスタルローテーション法によるチ
ルト角の測定法では、液晶層で分離された2成分の光の
位相差が、入射角とチルト角との2つのパラメータによ
って表されるという原理に基づいている。ここで、2成
分の光は、それぞれ、ne、noの屈折率で液晶層を進
行する場合に位相差が最大となり、この時の入射角が液
晶のチルト角に対応する。したがって、液晶層に対する
入射角を種々変更しながら、2成分の光の位相差を測定
し、その位相差が最大となった時の入射角が、液晶のチ
ルト角となる。
【0073】次に、視野角に応じたコントラストの測定
方法について、図16及び17を用いて説明する。
方法について、図16及び17を用いて説明する。
【0074】図16は、視野角特性測定装置(ミノルタ
社製)を示す斜視図である。
社製)を示す斜視図である。
【0075】この視野角特性測定装置130は、液晶パ
ネルを水平に載置するステージ131を有し、このステ
ージ131の上方には、ステージ131上に載置された
液晶パネルに光を照射する光照射部が設けられている。
また、ステージ131の下方には、光照射部から照射さ
れ液晶パネルを透過した光を集光する集光部が設けられ
ている。この集光部は、図17に示すように、液晶パネ
ルから様々な角度(θ:仰角、φ:方位角)に放出され
る光を集光する対物レンズ132及び133を有し、こ
の対物レンズ132及び133を透過する光は、リレー
レンズ134を透過した後、カラーフィルタ135を透
過して、二次元のCCDカメラ136にて受光される。
この光は、放出された光の角度に応じた位置に結像され
る。
ネルを水平に載置するステージ131を有し、このステ
ージ131の上方には、ステージ131上に載置された
液晶パネルに光を照射する光照射部が設けられている。
また、ステージ131の下方には、光照射部から照射さ
れ液晶パネルを透過した光を集光する集光部が設けられ
ている。この集光部は、図17に示すように、液晶パネ
ルから様々な角度(θ:仰角、φ:方位角)に放出され
る光を集光する対物レンズ132及び133を有し、こ
の対物レンズ132及び133を透過する光は、リレー
レンズ134を透過した後、カラーフィルタ135を透
過して、二次元のCCDカメラ136にて受光される。
この光は、放出された光の角度に応じた位置に結像され
る。
【0076】この装置を用いて、視野角に応じたコント
ラストを測定するには、水平に設置されたステージ13
1上に液晶パネルを載置し、液晶パネルに対して黒電圧
(0.7V)を印加した時の黒輝度及び白電圧(6.2
V)を印加した時の白輝度をそれぞれ測定する。この測
定は、外光を遮断した暗室内にて行う。
ラストを測定するには、水平に設置されたステージ13
1上に液晶パネルを載置し、液晶パネルに対して黒電圧
(0.7V)を印加した時の黒輝度及び白電圧(6.2
V)を印加した時の白輝度をそれぞれ測定する。この測
定は、外光を遮断した暗室内にて行う。
【0077】上述の測定方法で測定した白輝度と黒輝度
の比を算出したものが、その仰角及び方位角でのコント
ラストである。
の比を算出したものが、その仰角及び方位角でのコント
ラストである。
【0078】
【発明の効果】以上、本発明によれば、液晶パネルに挟
持される液晶分子のプレチルト角を、6度以下、さらに
好ましくは、1度以上4度以下にしたので、全方位コン
トラストの向上ならびに視野角特性の均一性に優れた、
応答速度の速い液晶表示装置を得ることができる。
持される液晶分子のプレチルト角を、6度以下、さらに
好ましくは、1度以上4度以下にしたので、全方位コン
トラストの向上ならびに視野角特性の均一性に優れた、
応答速度の速い液晶表示装置を得ることができる。
【図1】本発明の液晶表示装置の概略構成を説明する構
成図である。
成図である。
【図2】本発明の他の液晶表示装置の概略構成を説明す
る構成図である。
る構成図である。
【図3】本発明のさらに他の液晶表示装置の概略構成を
説明する構成図である。
説明する構成図である。
【図4】液晶表示装置の液晶パネルの断面模式図であ
る。
る。
【図5】本発明の液晶表示装置の階調視野角特性を測定
した結果を示すグラフである。
した結果を示すグラフである。
【図6】本発明に記載の図表を見るための定義図であ
り、(a)は、屈折率nx、ny、nzの定義、(b)
は、方位角θの定義を表している。
り、(a)は、屈折率nx、ny、nzの定義、(b)
は、方位角θの定義を表している。
【図7】液晶分子のプレチルト角とラビング軸から60
°方向からのコントラストとの関係を測定した測定図で
ある。
°方向からのコントラストとの関係を測定した測定図で
ある。
【図8】液晶分子のプレチルト角を約2度に設定した場
合に、各傾斜角の位置におけるコントラストを測定した
グラフである。
合に、各傾斜角の位置におけるコントラストを測定した
グラフである。
【図9】液晶分子のプレチルト角を約2度に設定した場
合に、各方位におけるコントラストを測定した図であ
る。
合に、各方位におけるコントラストを測定した図であ
る。
【図10】液晶分子のプレチルト角を約8度に設定した
場合に、各傾斜角の位置におけるコントラストを測定し
たグラフである。
場合に、各傾斜角の位置におけるコントラストを測定し
たグラフである。
【図11】液晶分子のプレチルト角を約8度に設定した
場合に、各方位におけるコントラストを測定した図であ
る。
場合に、各方位におけるコントラストを測定した図であ
る。
【図12】ラビング方向から見た時の方位角60度方向
のコントラストと、ラビング方向に垂直な方向から見た
時の方位角60度方向のコントラストと測定した結果を
示すグラフである。
のコントラストと、ラビング方向に垂直な方向から見た
時の方位角60度方向のコントラストと測定した結果を
示すグラフである。
【図13】チルト角測定のために作製される測定用液晶
セルを説明する説明図である。
セルを説明する説明図である。
【図14】チルト角を測定するための測定器を示す側面
図である。
図である。
【図15】図14に示す測定器の光学ユニットを示す概
略図である。
略図である。
【図16】視野角特性測定装置を示す斜視図である。
【図17】図16に示す視野角特性測定装置の光学系を
示す概略図である。
示す概略図である。
2 液晶パネル 3 水平位相差板 4 垂直位相差板 5 水平位相差板 11 偏光板 12 偏光板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水嶋 繁光 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 下敷領 文一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 中村 正子 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H049 BA06 BA14 BA42 BB03 BB49 BB61 BC22 2H088 HA16 HA18 KA14 KA17 LA02 LA07 2H090 LA06 LA09 MA06 MA11 2H091 FA08X FA08Z FA11X FA11Z FD06 FD09 FD10 KA05 LA19
Claims (7)
- 【請求項1】 一対の偏光板と、各絵素にそれぞれ対応
させて、液晶分子の配向方向が略180°異なった一対
の領域を有して両偏光板の間に配置された液晶パネルと
を具備し、 該液晶パネルの遅相軸に略直交するように、面内に遅相
軸を有する第1の位相差板と、前記液晶パネル及び前記
第1の位相差板の双方の遅相軸に略直交する遅相軸を有
する第2の位相差板とが、一方の偏光板と前記液晶パネ
ルとの間に設けられ、 該液晶パネルに挟持される液晶分子のプレチルト角が6
度以下になっていることを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項2】 前記液晶分子のプレチルト角が1度以上
である、請求項1に記載の液晶表示装置。 - 【請求項3】 前記液晶分子のプレチルト角が4度以下
である、請求項2に記載の液晶表示装置。 - 【請求項4】 前記第2の位相差板が、表面に沿った遅
相軸をさらに有する、請求項1〜3のいずれかに記載の
液晶表示装置。 - 【請求項5】 前記液晶パネルと他方の偏光板との間に
も、液晶パネルの遅相軸に略直交するように、面内に遅
相軸を有する第3の位相差板と、前記液晶パネル及び前
記第3の位相差板の双方の遅相軸に略直交する遅相軸を
有する第4の位相差板とが、前記液晶パネルをはさん
で、前記一方の偏光板と液晶パネルとの間に設けられた
第1の位相差板と第2の位相差板とにそれぞれ対称とな
るように配置されている、請求項1〜4のいずれかに記
載の液晶表示装置。 - 【請求項6】 前記液晶パネルをはさんで対称に配置さ
れた第1及び第3の位相差板同士、及び第2及び第4の
位相差板同士が、それぞれほぼ同一の複屈折を有する、
請求項5に記載の液晶表示装置。 - 【請求項7】 前記液晶パネルの遅相軸は、電界無印加
時の前記偏光板の偏光軸と略45°ずれている、請求項
1〜6のいずれかに記載の液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001173269A JP2002148661A (ja) | 2000-08-31 | 2001-06-07 | 液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000263948 | 2000-08-31 | ||
JP2000-263948 | 2000-08-31 | ||
JP2001173269A JP2002148661A (ja) | 2000-08-31 | 2001-06-07 | 液晶表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002148661A true JP2002148661A (ja) | 2002-05-22 |
Family
ID=26598997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001173269A Withdrawn JP2002148661A (ja) | 2000-08-31 | 2001-06-07 | 液晶表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002148661A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005015297A1 (ja) * | 2003-08-11 | 2005-02-17 | Sony Corporation | 液晶表示装置 |
EP2485084A2 (en) | 2004-01-09 | 2012-08-08 | LG Chemical Co., Ltd. | In-plane switching liquid crystal display comprising compensation film for angular field of view using negative biaxial retardation film and (+) C-plate |
WO2017179493A1 (ja) * | 2016-04-14 | 2017-10-19 | シャープ株式会社 | 液晶表示パネル、及び、液晶表示装置 |
-
2001
- 2001-06-07 JP JP2001173269A patent/JP2002148661A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005015297A1 (ja) * | 2003-08-11 | 2005-02-17 | Sony Corporation | 液晶表示装置 |
CN100456107C (zh) * | 2003-08-11 | 2009-01-28 | 索尼株式会社 | 液晶显示装置 |
US7532283B2 (en) | 2003-08-11 | 2009-05-12 | Sony Corporation | Liquid crystal display |
EP2485084A2 (en) | 2004-01-09 | 2012-08-08 | LG Chemical Co., Ltd. | In-plane switching liquid crystal display comprising compensation film for angular field of view using negative biaxial retardation film and (+) C-plate |
EP2485084A3 (en) * | 2004-01-09 | 2014-03-12 | LG Chemical Co., Ltd. | In-plane switching liquid crystal display comprising compensation film for angular field of view using negative biaxial retardation film and (+) C-plate |
WO2017179493A1 (ja) * | 2016-04-14 | 2017-10-19 | シャープ株式会社 | 液晶表示パネル、及び、液晶表示装置 |
CN109416483A (zh) * | 2016-04-14 | 2019-03-01 | 夏普株式会社 | 液晶显示面板及液晶显示装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080902 |