JP2002147873A - Co2冷凍サイクル及びco2冷凍サイクルの圧縮機運転制御方法 - Google Patents
Co2冷凍サイクル及びco2冷凍サイクルの圧縮機運転制御方法Info
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- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B9/00—Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point
- F25B9/002—Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point characterised by the refrigerant
- F25B9/008—Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point characterised by the refrigerant the refrigerant being carbon dioxide
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- F25B2600/17—Control issues by controlling the pressure of the condenser
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 圧縮機回転数の上昇やガスクーラ温度の上昇
等に伴う、高圧冷媒流路領域内のCO2冷媒の圧力上昇
を抑制し、冷媒循環流量が過大となるのを防止できるC
O2冷凍サイクル及びCO2冷凍サイクルの圧縮機運転制
御方法の提供を目的とする。 【解決手段】 圧縮機22に第1バイパスポート100
及び第2バイパスポート101とバイパスポート開閉機
構102とを備え、バイパスポート開閉機構102が、
圧縮機22の回転数条件と、高圧冷媒流路領域を流れる
CO2冷媒の圧力条件とによって第1バイパスポート1
00及び第2バイパスポート101の開閉制御を行い、
高圧冷媒流路領域を流れるCO2冷媒の圧力が、バイパ
スポート開閉機構102と高圧制御弁との組み合わせに
よって制御されるようにした。
等に伴う、高圧冷媒流路領域内のCO2冷媒の圧力上昇
を抑制し、冷媒循環流量が過大となるのを防止できるC
O2冷凍サイクル及びCO2冷凍サイクルの圧縮機運転制
御方法の提供を目的とする。 【解決手段】 圧縮機22に第1バイパスポート100
及び第2バイパスポート101とバイパスポート開閉機
構102とを備え、バイパスポート開閉機構102が、
圧縮機22の回転数条件と、高圧冷媒流路領域を流れる
CO2冷媒の圧力条件とによって第1バイパスポート1
00及び第2バイパスポート101の開閉制御を行い、
高圧冷媒流路領域を流れるCO2冷媒の圧力が、バイパ
スポート開閉機構102と高圧制御弁との組み合わせに
よって制御されるようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CO2を冷媒とす
るCO2冷凍サイクルと、該CO2冷凍サイクルの圧縮機
運転制御方法とに関する。
るCO2冷凍サイクルと、該CO2冷凍サイクルの圧縮機
運転制御方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境の保全に対する関心が高
まっているが、例えば車載用空調装置の冷媒として従来
用いられているR134aといった代替フロンは、地球
温暖化に対して影響を与えることが懸念されている。こ
のため、代替フロン冷媒に代わる物質として、元来自然
界に存在する物質、いわゆる自然冷媒を用いた車載用空
調装置の研究が行われている。このような自然冷媒の候
補として、二酸化炭素(CO2)が注目されている。こ
のCO2は、地球温暖化に対する寄与が代替フロンより
もはるかに小さいだけでなく、可燃性がないうえに、基
本的に人体に無害であるという利点を有している。
まっているが、例えば車載用空調装置の冷媒として従来
用いられているR134aといった代替フロンは、地球
温暖化に対して影響を与えることが懸念されている。こ
のため、代替フロン冷媒に代わる物質として、元来自然
界に存在する物質、いわゆる自然冷媒を用いた車載用空
調装置の研究が行われている。このような自然冷媒の候
補として、二酸化炭素(CO2)が注目されている。こ
のCO2は、地球温暖化に対する寄与が代替フロンより
もはるかに小さいだけでなく、可燃性がないうえに、基
本的に人体に無害であるという利点を有している。
【0003】このような背景から、二酸化炭素を使用し
た蒸気圧縮式冷凍サイクル(以下、CO2冷凍サイクル
と略す)が提案されている。この従来のCO2冷凍サイ
クルの一例を、図7を参照しながら説明する。
た蒸気圧縮式冷凍サイクル(以下、CO2冷凍サイクル
と略す)が提案されている。この従来のCO2冷凍サイ
クルの一例を、図7を参照しながら説明する。
【0004】同図中の符号1は、気相状態のCO2を圧
縮する圧縮機であり、図示しない駆動源(例えば内燃機
関エンジン等)からの駆動力を得て駆動されるようにな
っている。符号2は、圧縮機1で圧縮されたCO2を外
気等との間で熱交換して冷却するガスクーラ(放熱器)
であり、符号3は、後述するインタークーラ7の出口側
の配管に設けられた高圧制御弁である。この高圧制御弁
3は、ガスクーラ2の出口側において、後述する感温筒
11により検知されたCO2温度(冷媒温度)に応じ
て、ガスクーラ2の出口側圧力(本例ではインタークー
ラ7の出口側の高サイド圧力)を制御するようになって
いる。なお、高圧制御弁3は、圧力制御とともに減圧器
を兼ねたものであり、CO2冷媒が、この高圧制御弁3
によって減圧されて低温低圧の気液2相状態のCO2と
なり、さらに絞り抵抗4a(絞り手段)により減圧され
る。
縮する圧縮機であり、図示しない駆動源(例えば内燃機
関エンジン等)からの駆動力を得て駆動されるようにな
っている。符号2は、圧縮機1で圧縮されたCO2を外
気等との間で熱交換して冷却するガスクーラ(放熱器)
であり、符号3は、後述するインタークーラ7の出口側
の配管に設けられた高圧制御弁である。この高圧制御弁
3は、ガスクーラ2の出口側において、後述する感温筒
11により検知されたCO2温度(冷媒温度)に応じ
て、ガスクーラ2の出口側圧力(本例ではインタークー
ラ7の出口側の高サイド圧力)を制御するようになって
いる。なお、高圧制御弁3は、圧力制御とともに減圧器
を兼ねたものであり、CO2冷媒が、この高圧制御弁3
によって減圧されて低温低圧の気液2相状態のCO2と
なり、さらに絞り抵抗4a(絞り手段)により減圧され
る。
【0005】また、符号4は、車室内の空気冷却手段
(冷却器)として機能するエバポレータ(蒸発器)であ
り、気液2相状態のCO2がエバポレータ4内で気化
(蒸発)する際に、車室内空気から蒸発潜熱を奪って車
室内空気を冷却する。符号5は、液体冷媒5aを貯留す
る液溜容器であり、この液溜容器5にはエバポレータ4
の出口側の配管6が上下に貫通しており、液溜容器5内
の液体冷媒5aと配管6内の液体冷媒とが熱交換される
構成になっている。液溜容器5の配管6の貫通部は、液
溜容器5内が密閉空間となるようにシール(不図示)さ
れている。また、液溜容器5の底部は、連通管5bによ
り、高圧制御弁3および絞り抵抗4a間の配管6に連通
している。インタークーラ7は、ガスクーラ2出口から
の高温高圧冷媒と、エバポレータ4出口からの低温低圧
冷媒との間で熱交換させる向流型熱交換器であり、CO
2冷凍サイクルの能力増大要件に対する応答速度を改善
する機能を有している。
(冷却器)として機能するエバポレータ(蒸発器)であ
り、気液2相状態のCO2がエバポレータ4内で気化
(蒸発)する際に、車室内空気から蒸発潜熱を奪って車
室内空気を冷却する。符号5は、液体冷媒5aを貯留す
る液溜容器であり、この液溜容器5にはエバポレータ4
の出口側の配管6が上下に貫通しており、液溜容器5内
の液体冷媒5aと配管6内の液体冷媒とが熱交換される
構成になっている。液溜容器5の配管6の貫通部は、液
溜容器5内が密閉空間となるようにシール(不図示)さ
れている。また、液溜容器5の底部は、連通管5bによ
り、高圧制御弁3および絞り抵抗4a間の配管6に連通
している。インタークーラ7は、ガスクーラ2出口から
の高温高圧冷媒と、エバポレータ4出口からの低温低圧
冷媒との間で熱交換させる向流型熱交換器であり、CO
2冷凍サイクルの能力増大要件に対する応答速度を改善
する機能を有している。
【0006】そして、以上説明の圧縮機1,ガスクーラ
2,インタークーラ7,高圧制御弁3,絞り抵抗4a及
びエバポレータ4は、それぞれが配管6によって接続さ
れて、閉回路(CO2冷凍サイクル)を形成している。
なお、符号8は、圧縮機1から吐出された冷媒ガスから
潤滑油を捕集するオイルセパレータであり、捕集された
潤滑油が油戻し管9を通って圧縮機1内に戻されるよう
になっている。
2,インタークーラ7,高圧制御弁3,絞り抵抗4a及
びエバポレータ4は、それぞれが配管6によって接続さ
れて、閉回路(CO2冷凍サイクル)を形成している。
なお、符号8は、圧縮機1から吐出された冷媒ガスから
潤滑油を捕集するオイルセパレータであり、捕集された
潤滑油が油戻し管9を通って圧縮機1内に戻されるよう
になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記説明の
従来のCO2冷凍サイクルでは、以下に説明する問題を
有していた。すなわち、圧縮機1の設計にあたっては、
低速回転でも高圧縮効率を達成できるように、低速回転
での1回転あたりの押し退け量(圧縮機1における圧縮
開始時の圧縮室容積)を大きく取れるように設計されて
いる。一方、CO2を冷媒として使用するCO2冷凍サイ
クルでは、代替フロン等を冷媒とする他の冷凍サイクル
に比較して、高圧冷媒流路領域(圧縮機1からガスクー
ラ2及びインタークーラ7を通って高圧制御弁3に至る
までの間の、高圧化したCO2冷媒が流れる太線の領域
のこと。以下、同様。)の圧力コントロールの必要性が
高いので、絞り機構による圧力制御のみではCO2冷凍
サイクル中の冷媒循環流量が過大になる恐れを有してい
た。
従来のCO2冷凍サイクルでは、以下に説明する問題を
有していた。すなわち、圧縮機1の設計にあたっては、
低速回転でも高圧縮効率を達成できるように、低速回転
での1回転あたりの押し退け量(圧縮機1における圧縮
開始時の圧縮室容積)を大きく取れるように設計されて
いる。一方、CO2を冷媒として使用するCO2冷凍サイ
クルでは、代替フロン等を冷媒とする他の冷凍サイクル
に比較して、高圧冷媒流路領域(圧縮機1からガスクー
ラ2及びインタークーラ7を通って高圧制御弁3に至る
までの間の、高圧化したCO2冷媒が流れる太線の領域
のこと。以下、同様。)の圧力コントロールの必要性が
高いので、絞り機構による圧力制御のみではCO2冷凍
サイクル中の冷媒循環流量が過大になる恐れを有してい
た。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、圧縮機回転数の上昇やガスクーラ温度の上昇等に伴
う、高圧冷媒流路領域内のCO2冷媒の圧力上昇を抑制
し、冷媒循環流量が過大となるのを防止できるCO2冷
凍サイクル及びCO2冷凍サイクルの圧縮機運転制御方
法の提供を目的とする。
で、圧縮機回転数の上昇やガスクーラ温度の上昇等に伴
う、高圧冷媒流路領域内のCO2冷媒の圧力上昇を抑制
し、冷媒循環流量が過大となるのを防止できるCO2冷
凍サイクル及びCO2冷凍サイクルの圧縮機運転制御方
法の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、以下の手段を採用した。請求項1記載のC
O2冷凍サイクルは、CO2冷媒を圧縮する圧縮機と、該
圧縮機で圧縮された後の前記CO2冷媒を冷却するガス
クーラと、該ガスクーラで冷却された後の前記CO2冷
媒の圧力制御を行う高圧制御弁と、該高圧制御弁を経た
後の前記CO2冷媒を取り入れて冷却対象を冷却する冷
却器とを備え、前記圧縮機が、端板の一側面に立設され
た渦巻き状の壁体を有して定位置に固定された固定スク
ロールと、他の端板の一側面に立設された渦巻き状の他
の壁体を有して前記各壁体どうしをかみ合わせて自転を
阻止されつつ公転旋回運動可能に支持された旋回スクロ
ールとを備えたスクロール圧縮機であるCO2冷凍サイ
クルにおいて、前記固定スクロールの端板には、前記旋
回スクロールとの間に形成される圧縮室内に連通するバ
イパスポートと、該バイパスポートを開閉させるバイパ
スポート開閉機構とが備えられ、前記バイパスポート開
閉機構が、前記圧縮機の回転数条件と、前記圧縮機から
前記ガスクーラを経て前記高圧制御弁に至るまでの間の
高圧冷媒流路領域を流れる前記CO2冷媒の圧力条件と
によって前記バイパスポートの開閉制御を行い、前記高
圧冷媒流路領域を流れる前記CO2冷媒の圧力が、前記
バイパスポート開閉機構と前記高圧制御弁との組み合わ
せによって制御されるようになっていることを特徴とす
る。
決するため、以下の手段を採用した。請求項1記載のC
O2冷凍サイクルは、CO2冷媒を圧縮する圧縮機と、該
圧縮機で圧縮された後の前記CO2冷媒を冷却するガス
クーラと、該ガスクーラで冷却された後の前記CO2冷
媒の圧力制御を行う高圧制御弁と、該高圧制御弁を経た
後の前記CO2冷媒を取り入れて冷却対象を冷却する冷
却器とを備え、前記圧縮機が、端板の一側面に立設され
た渦巻き状の壁体を有して定位置に固定された固定スク
ロールと、他の端板の一側面に立設された渦巻き状の他
の壁体を有して前記各壁体どうしをかみ合わせて自転を
阻止されつつ公転旋回運動可能に支持された旋回スクロ
ールとを備えたスクロール圧縮機であるCO2冷凍サイ
クルにおいて、前記固定スクロールの端板には、前記旋
回スクロールとの間に形成される圧縮室内に連通するバ
イパスポートと、該バイパスポートを開閉させるバイパ
スポート開閉機構とが備えられ、前記バイパスポート開
閉機構が、前記圧縮機の回転数条件と、前記圧縮機から
前記ガスクーラを経て前記高圧制御弁に至るまでの間の
高圧冷媒流路領域を流れる前記CO2冷媒の圧力条件と
によって前記バイパスポートの開閉制御を行い、前記高
圧冷媒流路領域を流れる前記CO2冷媒の圧力が、前記
バイパスポート開閉機構と前記高圧制御弁との組み合わ
せによって制御されるようになっていることを特徴とす
る。
【0010】上記請求項1記載のCO2冷凍サイクルに
よれば、高圧冷媒流路領域内を流れるCO2冷媒の圧力
調整は、高圧制御弁による圧力調整と、バイパスポート
開閉機構による圧力調整とによって行われる。そして、
これら制御により、高圧冷媒流路領域を流れるCO2冷
媒の圧力上昇を抑制することができる。すなわち、高圧
制御弁による圧力調整は、例えばガスクーラ出口のCO
2冷媒温度を検知するなどして高圧冷媒流路内のCO2冷
媒圧力を検知し、必要に応じて該高圧制御弁がその開度
を調整することで、ガスクーラ下流側のCO2冷媒の圧
力調整を行う。また、バイパスポート開閉機構による圧
力調整は、以下の流れで行われる。 (1)まず、圧縮機の回転数が予め設定された回転数条
件よりも高回転もしくは低回転のいずれであるかが判定
され、低回転と判定された場合には、バイパスポートを
完全に閉じて最大押し退け量(圧縮室に吸入された全て
のCO2冷媒が最後まで圧縮されて、高圧冷媒流路に流
されるときの、圧縮開始時の圧縮室容積のこと)で圧縮
機の運転がなされる。 (2)逆に、圧縮機の回転数が回転数条件よりも高回転
であると判定された場合には、引き続き、高圧冷媒流路
領域の圧力を検知(例えばガスクーラ出口のCO 2冷媒
温度に基づいて検知)し、この圧力が予め設定された圧
力条件よりも高い場合にはバイパスポートを開いて圧縮
室内のCO2冷媒の一部を逃がし、圧力条件よりも低い
場合にはバイパスポートを閉じてCO2冷媒の逃げを止
める動作を行う。このバイパスポートの開閉動作による
押し退け量の減少により、高圧冷媒流路領域内のCO2
冷媒の圧力調整を行う。
よれば、高圧冷媒流路領域内を流れるCO2冷媒の圧力
調整は、高圧制御弁による圧力調整と、バイパスポート
開閉機構による圧力調整とによって行われる。そして、
これら制御により、高圧冷媒流路領域を流れるCO2冷
媒の圧力上昇を抑制することができる。すなわち、高圧
制御弁による圧力調整は、例えばガスクーラ出口のCO
2冷媒温度を検知するなどして高圧冷媒流路内のCO2冷
媒圧力を検知し、必要に応じて該高圧制御弁がその開度
を調整することで、ガスクーラ下流側のCO2冷媒の圧
力調整を行う。また、バイパスポート開閉機構による圧
力調整は、以下の流れで行われる。 (1)まず、圧縮機の回転数が予め設定された回転数条
件よりも高回転もしくは低回転のいずれであるかが判定
され、低回転と判定された場合には、バイパスポートを
完全に閉じて最大押し退け量(圧縮室に吸入された全て
のCO2冷媒が最後まで圧縮されて、高圧冷媒流路に流
されるときの、圧縮開始時の圧縮室容積のこと)で圧縮
機の運転がなされる。 (2)逆に、圧縮機の回転数が回転数条件よりも高回転
であると判定された場合には、引き続き、高圧冷媒流路
領域の圧力を検知(例えばガスクーラ出口のCO 2冷媒
温度に基づいて検知)し、この圧力が予め設定された圧
力条件よりも高い場合にはバイパスポートを開いて圧縮
室内のCO2冷媒の一部を逃がし、圧力条件よりも低い
場合にはバイパスポートを閉じてCO2冷媒の逃げを止
める動作を行う。このバイパスポートの開閉動作による
押し退け量の減少により、高圧冷媒流路領域内のCO2
冷媒の圧力調整を行う。
【0011】請求項2記載のCO2冷凍サイクルの圧縮
機運転制御方法は、CO2冷媒を圧縮する圧縮機と、該
圧縮機で圧縮された後の前記CO2冷媒を冷却するガス
クーラと、該ガスクーラで冷却された後の前記CO2冷
媒の圧力制御を行う高圧制御弁と、該高圧制御弁を経た
後の前記CO2冷媒を取り入れて冷却対象を冷却する冷
却器とを備え、前記圧縮機が、端板の一側面に立設され
た渦巻き状の壁体を有して定位置に固定された固定スク
ロールと、他の端板の一側面に立設された渦巻き状の他
の壁体を有して前記各壁体どうしをかみ合わせて自転を
阻止されつつ公転旋回運動可能に支持された旋回スクロ
ールとを備えたスクロール圧縮機であるCO2冷凍サイ
クルの圧縮機運転制御方法において、前記固定スクロー
ルの端板に、前記旋回スクロールとの間に形成される圧
縮室内に連通するバイパスポートと、該バイパスポート
を開閉させるバイパスポート開閉機構とを設け、前記圧
縮機の回転数条件と、前記圧縮機から前記ガスクーラを
経て前記高圧制御弁に至るまでの間の高圧冷媒流路領域
を流れる前記CO2冷媒の圧力条件とに基づいて、前記
バイパスポート開閉機構による前記バイパスポートの開
閉制御を行い、前記高圧冷媒流路領域を流れる前記CO
2冷媒の圧力を、前記バイパスポート開閉機構と前記高
圧制御弁との組み合わせにより制御することを特徴とす
る。
機運転制御方法は、CO2冷媒を圧縮する圧縮機と、該
圧縮機で圧縮された後の前記CO2冷媒を冷却するガス
クーラと、該ガスクーラで冷却された後の前記CO2冷
媒の圧力制御を行う高圧制御弁と、該高圧制御弁を経た
後の前記CO2冷媒を取り入れて冷却対象を冷却する冷
却器とを備え、前記圧縮機が、端板の一側面に立設され
た渦巻き状の壁体を有して定位置に固定された固定スク
ロールと、他の端板の一側面に立設された渦巻き状の他
の壁体を有して前記各壁体どうしをかみ合わせて自転を
阻止されつつ公転旋回運動可能に支持された旋回スクロ
ールとを備えたスクロール圧縮機であるCO2冷凍サイ
クルの圧縮機運転制御方法において、前記固定スクロー
ルの端板に、前記旋回スクロールとの間に形成される圧
縮室内に連通するバイパスポートと、該バイパスポート
を開閉させるバイパスポート開閉機構とを設け、前記圧
縮機の回転数条件と、前記圧縮機から前記ガスクーラを
経て前記高圧制御弁に至るまでの間の高圧冷媒流路領域
を流れる前記CO2冷媒の圧力条件とに基づいて、前記
バイパスポート開閉機構による前記バイパスポートの開
閉制御を行い、前記高圧冷媒流路領域を流れる前記CO
2冷媒の圧力を、前記バイパスポート開閉機構と前記高
圧制御弁との組み合わせにより制御することを特徴とす
る。
【0012】請求項3記載のCO2冷凍サイクルの圧縮
機運転制御方法は、請求項2記載のCO2冷凍サイクル
の圧縮機運転制御方法において、前記バイパスポート開
閉機構による前記バイパスポートの開閉制御が、少なく
とも、前記圧縮機の回転数が予め設定された回転数条件
よりも高回転もしくは低回転のいずれであるかを判定す
る圧縮機回転数判定工程と、該圧縮機回転数判定工程で
高回転と判定された場合に、前記高圧冷媒流路領域を流
れる前記CO2冷媒の圧力が、予め設定された圧力条件
よりも高圧もしくは低圧のいずれであるかを判定する冷
媒圧力判定工程と、に基づいて行われることを特徴とす
る。
機運転制御方法は、請求項2記載のCO2冷凍サイクル
の圧縮機運転制御方法において、前記バイパスポート開
閉機構による前記バイパスポートの開閉制御が、少なく
とも、前記圧縮機の回転数が予め設定された回転数条件
よりも高回転もしくは低回転のいずれであるかを判定す
る圧縮機回転数判定工程と、該圧縮機回転数判定工程で
高回転と判定された場合に、前記高圧冷媒流路領域を流
れる前記CO2冷媒の圧力が、予め設定された圧力条件
よりも高圧もしくは低圧のいずれであるかを判定する冷
媒圧力判定工程と、に基づいて行われることを特徴とす
る。
【0013】上記請求項2または請求項3記載のCO2
冷凍サイクルの圧縮機運転制御方法によれば、請求項1
の作用と同様に、高圧冷媒流路領域を流れるCO2冷媒
の圧力と流量を効率的に制御することができる。
冷凍サイクルの圧縮機運転制御方法によれば、請求項1
の作用と同様に、高圧冷媒流路領域を流れるCO2冷媒
の圧力と流量を効率的に制御することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のCO2冷凍サイクル及び
その圧縮機運転制御方法の一実施形態を、図1〜6を参
照しながら以下に説明するが、本発明がこれのみに限定
解釈されるものでないことは勿論である。なお、図1
は、本実施形態のCO2冷凍サイクルを備えた車載用空
調装置の一実施形態を示す構成図である。また、図2
は、同CO2冷凍サイクルの構成図である。また、図3
は、同CO2冷凍サイクルの圧縮機を示す図であって、
その軸線を通る断面より見た断面図である。また、図4
は、同圧縮機の固定スクロール周辺部分を示す図であっ
て、(a)は図3とは異なる断面より見た断面図であ
り、(b)はスクロール歯側より見た視図である。ま
た、図5は、同圧縮機のバイパスポート開閉機構の動作
を示す図であって、(a)はバイパスポートを完全に開
いた状態図であり、(b)はバイパスポートを完全に閉
じた状態図である。また、図6は、同圧縮機のバイパス
ポート開閉機構の動作を示すフローチャートである。
その圧縮機運転制御方法の一実施形態を、図1〜6を参
照しながら以下に説明するが、本発明がこれのみに限定
解釈されるものでないことは勿論である。なお、図1
は、本実施形態のCO2冷凍サイクルを備えた車載用空
調装置の一実施形態を示す構成図である。また、図2
は、同CO2冷凍サイクルの構成図である。また、図3
は、同CO2冷凍サイクルの圧縮機を示す図であって、
その軸線を通る断面より見た断面図である。また、図4
は、同圧縮機の固定スクロール周辺部分を示す図であっ
て、(a)は図3とは異なる断面より見た断面図であ
り、(b)はスクロール歯側より見た視図である。ま
た、図5は、同圧縮機のバイパスポート開閉機構の動作
を示す図であって、(a)はバイパスポートを完全に開
いた状態図であり、(b)はバイパスポートを完全に閉
じた状態図である。また、図6は、同圧縮機のバイパス
ポート開閉機構の動作を示すフローチャートである。
【0015】図1に示すように、本実施形態のCO2冷
凍サイクル20を備えた車載用空調装置は、内部空間が
車室内へ導入される空気aの流路となるケーシング50
を空調装置本体としており、このケーシング50の内部
空間には、以下に説明する種々の構成機器が収容されて
いる。
凍サイクル20を備えた車載用空調装置は、内部空間が
車室内へ導入される空気aの流路となるケーシング50
を空調装置本体としており、このケーシング50の内部
空間には、以下に説明する種々の構成機器が収容されて
いる。
【0016】すなわち、ケーシング50内には、内気口
51及び外気口52のいずれかに空気吸入流路を切り替
えるための内外気切換ダンパ53と、内気口51あるい
は外気口52を通じてケーシング50内に空気aを導入
する送風ブロア54と、該送風ブロア54で導入された
空気aを冷却する冷却器であり、CO2冷凍サイクル2
0の一部をなすエバポレータ21と、該エバポレータ2
1の下流側に配置された空気加熱器であるヒータコア5
6と、該ヒータコア56を通る空気aの流量を調整する
エアミックスダンパ57と、フェイス吹出口58及びフ
ット吹出口59及びデフロスト吹出口60のそれぞれを
開閉するフェイスダンパ61及びフットダンパ62、デ
フロストダンパ63とが備えられている。なお、各吹出
口58,59,60は、図示しないダクトを介して車室
内に通じている。制御装置64は、送風ブロワ54の制
御、各ダンパ53,57,61,62,63を駆動する
ためのモータ(不図示)の制御、さらにはCO2冷凍サ
イクル20の運転制御等を行うものである。
51及び外気口52のいずれかに空気吸入流路を切り替
えるための内外気切換ダンパ53と、内気口51あるい
は外気口52を通じてケーシング50内に空気aを導入
する送風ブロア54と、該送風ブロア54で導入された
空気aを冷却する冷却器であり、CO2冷凍サイクル2
0の一部をなすエバポレータ21と、該エバポレータ2
1の下流側に配置された空気加熱器であるヒータコア5
6と、該ヒータコア56を通る空気aの流量を調整する
エアミックスダンパ57と、フェイス吹出口58及びフ
ット吹出口59及びデフロスト吹出口60のそれぞれを
開閉するフェイスダンパ61及びフットダンパ62、デ
フロストダンパ63とが備えられている。なお、各吹出
口58,59,60は、図示しないダクトを介して車室
内に通じている。制御装置64は、送風ブロワ54の制
御、各ダンパ53,57,61,62,63を駆動する
ためのモータ(不図示)の制御、さらにはCO2冷凍サ
イクル20の運転制御等を行うものである。
【0017】このように構成された車載用空調装置で
は、内気口52あるいは外気口53より導入した空気a
は、その全量がエバポレータ21を通り、CO2冷凍サ
イクル20のCO2冷媒と熱交換して冷却される。この
後、ヒータコア56を通過して加熱される空気量は、エ
アミックスダンパ57の開度に応じて分配されるので、
所定の温度に調整されて各吹出口58,59,60の少
なくとも1つから車室内に導入される。なお、ヒータコ
ア57には、一般的には、図示しない内燃機関の駆動源
を冷却して高温となった冷却水が供給されるようになっ
ている。
は、内気口52あるいは外気口53より導入した空気a
は、その全量がエバポレータ21を通り、CO2冷凍サ
イクル20のCO2冷媒と熱交換して冷却される。この
後、ヒータコア56を通過して加熱される空気量は、エ
アミックスダンパ57の開度に応じて分配されるので、
所定の温度に調整されて各吹出口58,59,60の少
なくとも1つから車室内に導入される。なお、ヒータコ
ア57には、一般的には、図示しない内燃機関の駆動源
を冷却して高温となった冷却水が供給されるようになっ
ている。
【0018】図2に示すように、CO2冷凍サイクル2
0には、CO2冷媒rを圧縮する圧縮機22と、該圧縮
機22で圧縮された後のCO2冷媒rを冷却するガスク
ーラ23と、該ガスクーラ23で冷却された後のCO2
冷媒rの圧力制御を行う高圧制御弁24と、該高圧制御
弁24を経た後のCO2冷媒rを取り入れて冷却対象で
ある前記ケーシング50内の空気aを冷却する前記エバ
ポレータ21とが備えられている。さらに、このCO2
冷凍サイクル20には、圧縮機22とガスクーラ23と
の間に設けられたオイルセパレータ25と、ガスクーラ
23の出口側に設けられた感温筒26と、ガスクーラ2
3と高圧制御弁24との間に設けられたインタークーラ
27と、インタークーラ27とエバポレータ21との間
に設けられた液溜容器28と、エバポレータ21の上流
側に設けられた絞り抵抗21aとが備えられている。
0には、CO2冷媒rを圧縮する圧縮機22と、該圧縮
機22で圧縮された後のCO2冷媒rを冷却するガスク
ーラ23と、該ガスクーラ23で冷却された後のCO2
冷媒rの圧力制御を行う高圧制御弁24と、該高圧制御
弁24を経た後のCO2冷媒rを取り入れて冷却対象で
ある前記ケーシング50内の空気aを冷却する前記エバ
ポレータ21とが備えられている。さらに、このCO2
冷凍サイクル20には、圧縮機22とガスクーラ23と
の間に設けられたオイルセパレータ25と、ガスクーラ
23の出口側に設けられた感温筒26と、ガスクーラ2
3と高圧制御弁24との間に設けられたインタークーラ
27と、インタークーラ27とエバポレータ21との間
に設けられた液溜容器28と、エバポレータ21の上流
側に設けられた絞り抵抗21aとが備えられている。
【0019】圧縮機22は、気相状態のCO2冷媒rを
圧縮するスクロール圧縮機であり、図示しない駆動源
(例えば内燃機関エンジンなど)からの駆動力を得て駆
動されるようになっている。なお、この圧縮機22の詳
細については後述する。また、ガスクーラ23は、圧縮
機22で圧縮されたCO2冷媒rを外気等との間で熱交
換して冷却する放熱器である。また、高圧制御弁24
は、ガスクーラ23の出口側において感温筒26により
検知されたCO2温度(冷媒温度)に応じて、ガスクー
ラ23の出口側圧力(本例ではインタークーラ27の出
口側の高サイド圧力)を制御するようになっている。こ
の高圧制御弁24は、圧力制御とともに減圧器を兼ねた
ものであり、CO2冷媒rが、この高圧制御弁24によ
って減圧されて低温低圧の気液2相状態のCO2とな
り、さらに絞り抵抗21aにより減圧されるようになっ
ている。
圧縮するスクロール圧縮機であり、図示しない駆動源
(例えば内燃機関エンジンなど)からの駆動力を得て駆
動されるようになっている。なお、この圧縮機22の詳
細については後述する。また、ガスクーラ23は、圧縮
機22で圧縮されたCO2冷媒rを外気等との間で熱交
換して冷却する放熱器である。また、高圧制御弁24
は、ガスクーラ23の出口側において感温筒26により
検知されたCO2温度(冷媒温度)に応じて、ガスクー
ラ23の出口側圧力(本例ではインタークーラ27の出
口側の高サイド圧力)を制御するようになっている。こ
の高圧制御弁24は、圧力制御とともに減圧器を兼ねた
ものであり、CO2冷媒rが、この高圧制御弁24によ
って減圧されて低温低圧の気液2相状態のCO2とな
り、さらに絞り抵抗21aにより減圧されるようになっ
ている。
【0020】また、エバポレータ21は、車室内の空気
冷却手段として機能する蒸発器であり、気液2相状態の
CO2冷媒がエバポレータ21内で気化(蒸発)する際
に、車室内空気から蒸発潜熱を奪って車室内空気を冷却
するようになっている。また、液溜容器28は、液体冷
媒28aを貯留する液溜容器であり、この液溜容器28
にはエバポレータ21の出口側の配管29が上下に貫通
しており、液溜容器28内の液体冷媒28aと配管29
内の液体冷媒rとが熱交換される構成になっている。液
溜容器28の配管29の貫通部は、液溜容器28内が密
閉空間となるようにシール(不図示)されている。ま
た、液溜容器28の底部は、連通管28bにより、高圧
制御弁24及び絞り抵抗21a間の配管29に連通して
いる。
冷却手段として機能する蒸発器であり、気液2相状態の
CO2冷媒がエバポレータ21内で気化(蒸発)する際
に、車室内空気から蒸発潜熱を奪って車室内空気を冷却
するようになっている。また、液溜容器28は、液体冷
媒28aを貯留する液溜容器であり、この液溜容器28
にはエバポレータ21の出口側の配管29が上下に貫通
しており、液溜容器28内の液体冷媒28aと配管29
内の液体冷媒rとが熱交換される構成になっている。液
溜容器28の配管29の貫通部は、液溜容器28内が密
閉空間となるようにシール(不図示)されている。ま
た、液溜容器28の底部は、連通管28bにより、高圧
制御弁24及び絞り抵抗21a間の配管29に連通して
いる。
【0021】インタークーラ27は、ガスクーラ23出
口からの高温高圧状態のCO2冷媒rと、エバポレータ
21出口からの低温低圧状態のCO2冷媒rとの間で熱
交換させる向流型熱交換器であり、CO2冷凍サイクル
20の能力増大要件に対する応答速度を改善する機能を
有している。また、オイルセパレータ25は、圧縮機2
2から吐出されたCO2冷媒ガスrから潤滑油を捕集す
るものであり、捕集された潤滑油が油戻し管25aを通
って圧縮機22内に戻されるようになっている。そし
て、以上説明の圧縮機22,ガスクーラ23,インター
クーラ27,高圧制御弁24,絞り抵抗21a及びエバ
ポレータ21は、それぞれが配管29によって接続され
て、閉回路(CO2冷凍サイクル)を形成している。
口からの高温高圧状態のCO2冷媒rと、エバポレータ
21出口からの低温低圧状態のCO2冷媒rとの間で熱
交換させる向流型熱交換器であり、CO2冷凍サイクル
20の能力増大要件に対する応答速度を改善する機能を
有している。また、オイルセパレータ25は、圧縮機2
2から吐出されたCO2冷媒ガスrから潤滑油を捕集す
るものであり、捕集された潤滑油が油戻し管25aを通
って圧縮機22内に戻されるようになっている。そし
て、以上説明の圧縮機22,ガスクーラ23,インター
クーラ27,高圧制御弁24,絞り抵抗21a及びエバ
ポレータ21は、それぞれが配管29によって接続され
て、閉回路(CO2冷凍サイクル)を形成している。
【0022】次に、図3を用いて前記圧縮機22の詳細
について説明する。なお、本実施形態の圧縮機22は、
その固定スクロールに設けられたバイパスポート及びバ
イパスポート開閉機構(共に後述する)とを備えている
点が特に特徴的であるが、まず図3により全体構成の説
明を行い、その後、前記バイパスポート及びバイパスポ
ート開閉機構の説明を続けて行うものとする。
について説明する。なお、本実施形態の圧縮機22は、
その固定スクロールに設けられたバイパスポート及びバ
イパスポート開閉機構(共に後述する)とを備えている
点が特に特徴的であるが、まず図3により全体構成の説
明を行い、その後、前記バイパスポート及びバイパスポ
ート開閉機構の説明を続けて行うものとする。
【0023】図3において、符号31はハウジングを示
しており、このハウジング31は、カップ状に形成され
たハウジング本体31aと、該ハウジング本体31aの
開口端側に固定された蓋板31bとで構成されている。
ハウジング31の内部には、固定スクロール32および
旋回スクロール33からなるスクロール圧縮機構が配設
されている。固定スクロール32は、端板32aの一側
面に渦巻き状の壁体32bが立設された構成となってい
る。旋回スクロール33は、固定スクロール32と同様
に、端板33aの一側面に渦巻き状の壁体33bが立設
された構成となっており、壁体33bは固定スクロール
32側の壁体32bと実質的に同一形状をなしている。
また、壁体32b,33bの各上縁には、圧縮室Cの気
密性を高めるチップシール47,48が配設されてい
る。
しており、このハウジング31は、カップ状に形成され
たハウジング本体31aと、該ハウジング本体31aの
開口端側に固定された蓋板31bとで構成されている。
ハウジング31の内部には、固定スクロール32および
旋回スクロール33からなるスクロール圧縮機構が配設
されている。固定スクロール32は、端板32aの一側
面に渦巻き状の壁体32bが立設された構成となってい
る。旋回スクロール33は、固定スクロール32と同様
に、端板33aの一側面に渦巻き状の壁体33bが立設
された構成となっており、壁体33bは固定スクロール
32側の壁体32bと実質的に同一形状をなしている。
また、壁体32b,33bの各上縁には、圧縮室Cの気
密性を高めるチップシール47,48が配設されてい
る。
【0024】固定スクロール32は、ボルト34によっ
てハウジング本体31aに締結されている。また、旋回
スクロール33は、固定スクロール32に対して相互に
公転旋回半径だけ偏心し、かつ180゜だけ位相をずら
せた状態で、壁体32b,33bどうしをかみ合わせて
組み付けられており、蓋板31bと端板33aとの間に
設けられた自転阻止機構35によって自転を阻止されつ
つ公転旋回運動可能に支持されている。
てハウジング本体31aに締結されている。また、旋回
スクロール33は、固定スクロール32に対して相互に
公転旋回半径だけ偏心し、かつ180゜だけ位相をずら
せた状態で、壁体32b,33bどうしをかみ合わせて
組み付けられており、蓋板31bと端板33aとの間に
設けられた自転阻止機構35によって自転を阻止されつ
つ公転旋回運動可能に支持されている。
【0025】蓋板31bには、クランク36aを備える
回転軸36が貫通されており、ベアリング37a,37
bを介して蓋板31bに回転自在に支持されている。旋
回スクロール33側の端板33aの他端面の中央にはボ
ス38が突設されている。ボス38にはクランク36a
の偏心部36bが軸受39およびドライブブッシュ40
を介して回動自在に収容されており、旋回スクロール3
3は回転軸36を回転させることによって公転旋回運動
するようになっている。また、回転軸36には、旋回ス
クロール33に与えられたアンバランス量を打ち消すた
めのバランスウェイト41が取り付けられている。
回転軸36が貫通されており、ベアリング37a,37
bを介して蓋板31bに回転自在に支持されている。旋
回スクロール33側の端板33aの他端面の中央にはボ
ス38が突設されている。ボス38にはクランク36a
の偏心部36bが軸受39およびドライブブッシュ40
を介して回動自在に収容されており、旋回スクロール3
3は回転軸36を回転させることによって公転旋回運動
するようになっている。また、回転軸36には、旋回ス
クロール33に与えられたアンバランス量を打ち消すた
めのバランスウェイト41が取り付けられている。
【0026】また、ハウジング31の内部には、固定ス
クロール32の周囲に吸入室42が形成され、さらにハ
ウジング本体31a内の底面と端板32aの他側面とに
よって区画された吐出キャビティ43が形成されてい
る。ハウジング本体31aには、吸入室42に向けて低
圧のCO2冷媒を導く吸入ポート44が設けられ、固定
スクロール32側の端板32aの中央には、容積を漸次
減少させながら中心部に移動してきた圧縮室Cから吐出
キャビティ43に向けて高圧のCO2冷媒を導く吐出ポ
ート45が設けられている。また、端板32aの他側面
中央(裏面中央)には、所定の大きさ以上の圧力が作用
した場合にのみ吐出ポート45を開く吐出弁45aが設
けられている。
クロール32の周囲に吸入室42が形成され、さらにハ
ウジング本体31a内の底面と端板32aの他側面とに
よって区画された吐出キャビティ43が形成されてい
る。ハウジング本体31aには、吸入室42に向けて低
圧のCO2冷媒を導く吸入ポート44が設けられ、固定
スクロール32側の端板32aの中央には、容積を漸次
減少させながら中心部に移動してきた圧縮室Cから吐出
キャビティ43に向けて高圧のCO2冷媒を導く吐出ポ
ート45が設けられている。また、端板32aの他側面
中央(裏面中央)には、所定の大きさ以上の圧力が作用
した場合にのみ吐出ポート45を開く吐出弁45aが設
けられている。
【0027】以上説明の構成を有するスクロール圧縮機
22によれば、図示されないモータによって前記回転軸
36をその軸心回りに回転駆動させると、偏心軸36b
が旋回スクロール33を、固定スクロール32に対して
自転を阻止されつつ公転旋回運動させる。すると、吸入
ポート44より取り込まれた低圧のCO2冷媒ガスは、
前記各圧縮室C内においてその体積を漸次減少させて徐
々に高圧下しながら、外周端側から中心部側に向かって
移動し、ついには吐出ポート45を通って吐出キャビテ
ィ43へと吐出される。そして吐出キャビティ43に吐
出された圧縮後のCO2冷媒ガスは、前記オイルセパレ
ータ25を介して前記ガスクーラ23へと供給されてい
く。
22によれば、図示されないモータによって前記回転軸
36をその軸心回りに回転駆動させると、偏心軸36b
が旋回スクロール33を、固定スクロール32に対して
自転を阻止されつつ公転旋回運動させる。すると、吸入
ポート44より取り込まれた低圧のCO2冷媒ガスは、
前記各圧縮室C内においてその体積を漸次減少させて徐
々に高圧下しながら、外周端側から中心部側に向かって
移動し、ついには吐出ポート45を通って吐出キャビテ
ィ43へと吐出される。そして吐出キャビティ43に吐
出された圧縮後のCO2冷媒ガスは、前記オイルセパレ
ータ25を介して前記ガスクーラ23へと供給されてい
く。
【0028】以上に本実施形態の圧縮機22の全体構成
及び動作を説明したが、続いて、前記バイパスポート及
びバイパスポート開閉機構についての説明を、図4〜図
6を参照しながら以下に行う。図4(a)に示すよう
に、前記固定スクロール32の端板32aには、前記旋
回スクロール33との間に形成される圧縮室C内に連通
する一対の第1バイパスポート(30%ポート)100
及び第2バイパスポート(50%ポート)101と、こ
れらバイパスポート100,101を開閉させるバイパ
スポート開閉機構102とが備えられている。そして、
このバイパスポート開閉機構102は、圧縮機22の回
転数条件と、圧縮機22から前記ガスクーラ23を経て
前記高圧制御弁24に至るまでの間の高圧冷媒流路領域
HP(図2の太線に示す流路領域)を流れるCO2冷媒
の圧力条件とによって各バイパスポート100,101
の開閉制御を行うように構成されている。
及び動作を説明したが、続いて、前記バイパスポート及
びバイパスポート開閉機構についての説明を、図4〜図
6を参照しながら以下に行う。図4(a)に示すよう
に、前記固定スクロール32の端板32aには、前記旋
回スクロール33との間に形成される圧縮室C内に連通
する一対の第1バイパスポート(30%ポート)100
及び第2バイパスポート(50%ポート)101と、こ
れらバイパスポート100,101を開閉させるバイパ
スポート開閉機構102とが備えられている。そして、
このバイパスポート開閉機構102は、圧縮機22の回
転数条件と、圧縮機22から前記ガスクーラ23を経て
前記高圧制御弁24に至るまでの間の高圧冷媒流路領域
HP(図2の太線に示す流路領域)を流れるCO2冷媒
の圧力条件とによって各バイパスポート100,101
の開閉制御を行うように構成されている。
【0029】そして、これら一対のバイパスポート10
0,101及びそのバイパスポート開閉機構102とで
1組をなす高圧制御部は、図4(b)に符号B1,B2
示すように、固定スクロール32の吐出ポート45を挟
んで2組設けられている。これら高圧制御部B1,B2
は同一構成を有するので、以降の説明では、これらのう
ちの一方のみを用いて説明するものとする。
0,101及びそのバイパスポート開閉機構102とで
1組をなす高圧制御部は、図4(b)に符号B1,B2
示すように、固定スクロール32の吐出ポート45を挟
んで2組設けられている。これら高圧制御部B1,B2
は同一構成を有するので、以降の説明では、これらのう
ちの一方のみを用いて説明するものとする。
【0030】図4(b)に示すように、第1バイパスポ
ート100は、圧縮開始時の圧縮室内容積を100%と
した場合、この圧縮室内のCO2冷媒がおよそ30%の
容積まで圧縮される螺旋位置に形成されている。そし
て、この一方の第1バイパスポート100は、吐出ポー
ト45を間に挟んで他方の第1バイパスポート100と
対向する位置(180度位置)に形成されている。ま
た、第2バイパスポート101は、圧縮開始時の圧縮室
内容積を100%とした場合、この圧縮室内のCO2冷
媒がおよそ50%の容積まで圧縮される螺旋位置に形成
されている。そして、この一方の第1バイパスポート1
00は、吐出ポート45を間に挟んで他方の第1バイパ
スポート100と対向する位置(180度位置)に形成
されている。これら第1バイパスポート100及び第2
バイパスポート101は、固定スクロール32に形成さ
れたバイパス流路104にも連通しているので、これら
第1バイパスポート100及び第2バイパスポート10
1を介して、圧縮室C内のCO2冷媒の一部が、バイパ
ス流路104に流出し、さらには、吸入ポート44(低
圧側)に戻されるようになっている。
ート100は、圧縮開始時の圧縮室内容積を100%と
した場合、この圧縮室内のCO2冷媒がおよそ30%の
容積まで圧縮される螺旋位置に形成されている。そし
て、この一方の第1バイパスポート100は、吐出ポー
ト45を間に挟んで他方の第1バイパスポート100と
対向する位置(180度位置)に形成されている。ま
た、第2バイパスポート101は、圧縮開始時の圧縮室
内容積を100%とした場合、この圧縮室内のCO2冷
媒がおよそ50%の容積まで圧縮される螺旋位置に形成
されている。そして、この一方の第1バイパスポート1
00は、吐出ポート45を間に挟んで他方の第1バイパ
スポート100と対向する位置(180度位置)に形成
されている。これら第1バイパスポート100及び第2
バイパスポート101は、固定スクロール32に形成さ
れたバイパス流路104にも連通しているので、これら
第1バイパスポート100及び第2バイパスポート10
1を介して、圧縮室C内のCO2冷媒の一部が、バイパ
ス流路104に流出し、さらには、吸入ポート44(低
圧側)に戻されるようになっている。
【0031】図4(a)に示すように、バイパスポート
開閉機構102は、バイパス流路104内をピストン移
動することで第1バイパスポート100及び第2バイパ
スポート101を開閉させるピストン102aと、該ピ
ストン102aを、開状態に向けて付勢するスプリング
102bと、該スプリング102bの一端をバイパス流
路104内に固定するためのスプリング固定部品102
cと、ピストン102aを閉じるべく前記高圧冷媒流路
領域HP内のCO2冷媒の圧力(高圧)を招き入れ、予
め設定された圧力値に減圧する圧力調整弁102dとを
備えて構成されている。なお、符号102eは、圧力調
整弁102dとバイパス冷媒流路104との間を連通す
るピストン加圧流路であり、また、符号102fは、ピ
ストン102aに固定されたシール部品である。
開閉機構102は、バイパス流路104内をピストン移
動することで第1バイパスポート100及び第2バイパ
スポート101を開閉させるピストン102aと、該ピ
ストン102aを、開状態に向けて付勢するスプリング
102bと、該スプリング102bの一端をバイパス流
路104内に固定するためのスプリング固定部品102
cと、ピストン102aを閉じるべく前記高圧冷媒流路
領域HP内のCO2冷媒の圧力(高圧)を招き入れ、予
め設定された圧力値に減圧する圧力調整弁102dとを
備えて構成されている。なお、符号102eは、圧力調
整弁102dとバイパス冷媒流路104との間を連通す
るピストン加圧流路であり、また、符号102fは、ピ
ストン102aに固定されたシール部品である。
【0032】そして、このバイパスポート開閉機構10
2によれば、図5(a)に示すバイパスポート開状態
と、図5(b)に示すバイパスポート閉状態とを選択で
きるようになっている。すなわち、圧力調整弁102d
からのCO2冷媒r1の圧力が、スプリング102bの
付勢力よりも弱い運転状態では、図5(a)に示すよう
に、ピストン102aが紙面左側にスライド移動し、第
1バイパスポート100及び第2バイパスポート101
の双方を全開させる。これにより、開かれた第1バイパ
スポート100及び第2バイパスポート101を通っ
て、圧縮室C内のCO2冷媒r2がバイパス流路104
内に流れ込み、さらには前記吸入ポート44(低圧側)
に戻されるようになっている。
2によれば、図5(a)に示すバイパスポート開状態
と、図5(b)に示すバイパスポート閉状態とを選択で
きるようになっている。すなわち、圧力調整弁102d
からのCO2冷媒r1の圧力が、スプリング102bの
付勢力よりも弱い運転状態では、図5(a)に示すよう
に、ピストン102aが紙面左側にスライド移動し、第
1バイパスポート100及び第2バイパスポート101
の双方を全開させる。これにより、開かれた第1バイパ
スポート100及び第2バイパスポート101を通っ
て、圧縮室C内のCO2冷媒r2がバイパス流路104
内に流れ込み、さらには前記吸入ポート44(低圧側)
に戻されるようになっている。
【0033】逆に、圧力調整弁102dからのCO2冷
媒r1の圧力が、スプリング102bの付勢力よりも強
い運転状態では、図5(b)に示すように、ピストン1
02aが紙面右側にスライド移動し、第1バイパスポー
ト100及び第2バイパスポート101の双方を全閉さ
せる。これにより、第1バイパスポート100及び第2
バイパスポート101を通ってのCO2冷媒r2のバイ
パスが禁止される。
媒r1の圧力が、スプリング102bの付勢力よりも強
い運転状態では、図5(b)に示すように、ピストン1
02aが紙面右側にスライド移動し、第1バイパスポー
ト100及び第2バイパスポート101の双方を全閉さ
せる。これにより、第1バイパスポート100及び第2
バイパスポート101を通ってのCO2冷媒r2のバイ
パスが禁止される。
【0034】なお、圧力調整弁102dによる減圧設定
(すなわちピストン加圧流路102e内を通ってピスト
ン102aを閉状態に加圧する圧力値の設定)は、前記
制御装置64によって設定されるようになっている。そ
して、運転状態における前記制御装置64は、前記高圧
冷媒流路領域HP内を流れるCO2冷媒の圧力をリアル
タイムでチェックし、高圧冷媒流路領域HPを流れるC
O2冷媒の圧力を、バイパスポート開閉機構102によ
る制御(以下、第1制御と称する)と、前記高圧制御弁
24による制御(以下、第2制御と称する)との組み合
わせによって適切な圧力を保つように制御可能となって
いる。そして、これら第1及び第2制御により、高圧冷
媒流路領域HPを流れるCO2冷媒の圧力を制御するこ
とができる。
(すなわちピストン加圧流路102e内を通ってピスト
ン102aを閉状態に加圧する圧力値の設定)は、前記
制御装置64によって設定されるようになっている。そ
して、運転状態における前記制御装置64は、前記高圧
冷媒流路領域HP内を流れるCO2冷媒の圧力をリアル
タイムでチェックし、高圧冷媒流路領域HPを流れるC
O2冷媒の圧力を、バイパスポート開閉機構102によ
る制御(以下、第1制御と称する)と、前記高圧制御弁
24による制御(以下、第2制御と称する)との組み合
わせによって適切な圧力を保つように制御可能となって
いる。そして、これら第1及び第2制御により、高圧冷
媒流路領域HPを流れるCO2冷媒の圧力を制御するこ
とができる。
【0035】以下に、本実施形態のCO2冷凍サイクル
の圧縮機運転制御方法の詳細について説明する。上述の
高圧制御弁24による第2制御では、例えば前記ガスク
ーラ23出口のCO2冷媒温度を前記感温筒26で検知
するなどして高圧冷媒流路領域HP内のCO2冷媒圧力
を検知し、必要に応じて高圧制御弁24がその開度を調
整することで、高圧冷媒流路領域HP内におけるCO2
冷媒の過剰な圧力上昇を抑制する。
の圧縮機運転制御方法の詳細について説明する。上述の
高圧制御弁24による第2制御では、例えば前記ガスク
ーラ23出口のCO2冷媒温度を前記感温筒26で検知
するなどして高圧冷媒流路領域HP内のCO2冷媒圧力
を検知し、必要に応じて高圧制御弁24がその開度を調
整することで、高圧冷媒流路領域HP内におけるCO2
冷媒の過剰な圧力上昇を抑制する。
【0036】また、上述のバイパスポート開閉機構10
2による前記第1制御(第1バイパスポート100及び
第2バイパスポート101の開閉制御)は、図6に示す
流れで行われる。すなわち、第1バイパスポート100
及び第2バイパスポート101の開閉制御は、圧縮機2
2の回転数が予め設定された回転数条件よりも高回転も
しくは低回転のいずれであるかを判定する圧縮機回転数
判定工程と、該圧縮機回転数判定工程で高回転と判定さ
れた場合に、高圧冷媒流路領域HPを流れるCO2冷媒
の圧力が、予め設定された圧力条件よりも高圧もしくは
低圧のいずれであるかを判定する冷媒圧力判定工程と、
に基づいて行われる。これについて、その詳細を以下に
述べる。
2による前記第1制御(第1バイパスポート100及び
第2バイパスポート101の開閉制御)は、図6に示す
流れで行われる。すなわち、第1バイパスポート100
及び第2バイパスポート101の開閉制御は、圧縮機2
2の回転数が予め設定された回転数条件よりも高回転も
しくは低回転のいずれであるかを判定する圧縮機回転数
判定工程と、該圧縮機回転数判定工程で高回転と判定さ
れた場合に、高圧冷媒流路領域HPを流れるCO2冷媒
の圧力が、予め設定された圧力条件よりも高圧もしくは
低圧のいずれであるかを判定する冷媒圧力判定工程と、
に基づいて行われる。これについて、その詳細を以下に
述べる。
【0037】(1)まず、前記圧縮機回転数判定工程
で、前記制御装置64において圧縮機22の回転数が予
め設定された回転数条件よりも高回転もしくは低回転の
いずれであるかが判定され(ステップS1)、低回転と
判定された場合には、制御装置64が圧力調整弁102
dに指示してピストン加圧流路102e内の設定圧力が
上げられ、第1バイパスポート100及び第2バイパス
ポート101の双方を完全に閉じて最大押し退け量(圧
縮室に吸入された全てのCO2冷媒が最後まで圧縮され
て、高圧冷媒流路領域HPに流されるときの、圧縮開始
時の圧縮室容積のこと)で圧縮機22がフルロードで運
転される(ステップS2)。これにより、圧縮機22の
回転数が低くて能力不足が予想される運転条件でも、圧
縮機22がフルロード運転されるので、能力不足となる
のを回避可能となっている。
で、前記制御装置64において圧縮機22の回転数が予
め設定された回転数条件よりも高回転もしくは低回転の
いずれであるかが判定され(ステップS1)、低回転と
判定された場合には、制御装置64が圧力調整弁102
dに指示してピストン加圧流路102e内の設定圧力が
上げられ、第1バイパスポート100及び第2バイパス
ポート101の双方を完全に閉じて最大押し退け量(圧
縮室に吸入された全てのCO2冷媒が最後まで圧縮され
て、高圧冷媒流路領域HPに流されるときの、圧縮開始
時の圧縮室容積のこと)で圧縮機22がフルロードで運
転される(ステップS2)。これにより、圧縮機22の
回転数が低くて能力不足が予想される運転条件でも、圧
縮機22がフルロード運転されるので、能力不足となる
のを回避可能となっている。
【0038】(2)逆に、前記圧縮機回転数判定工程
で、前記制御装置64において圧縮機22の回転数が回
転数条件よりも高回転であると判定された場合には、ス
テップS1に引き続き、高圧冷媒流路領域HPの圧力を
検知(例えばガスクーラ23出口のCO2冷媒温度を感
温筒26で計測することにより検知)し、この圧力が予
め設定された圧力条件よりも高いか低いかを判定する前
記冷媒圧力判定工程(ステップS3)が行われる。
で、前記制御装置64において圧縮機22の回転数が回
転数条件よりも高回転であると判定された場合には、ス
テップS1に引き続き、高圧冷媒流路領域HPの圧力を
検知(例えばガスクーラ23出口のCO2冷媒温度を感
温筒26で計測することにより検知)し、この圧力が予
め設定された圧力条件よりも高いか低いかを判定する前
記冷媒圧力判定工程(ステップS3)が行われる。
【0039】そして、高いと判定された場合には、制御
装置64が圧力調整弁102dに指示してピストン加圧
流路102e内の設定圧力を下げ、第1バイパスポート
100及び第2バイパスポート101を開いて、圧縮室
C内のCO2冷媒の一部を吸入ポート44に逃がす(ス
テップS4)。一方、圧力条件よりも低いと判定された
場合には、制御装置64が圧力調整弁102dに指示し
てピストン加圧流路102e内の設定圧力を上げ、第1
バイパスポート100及び第2バイパスポート101を
閉じてCO2冷媒の逃げを止める動作を行う(ステップ
S5)。このようにして、第1バイパスポート100及
び第2バイパスポート101の開閉動作による押し退け
量の連続的な調整により、高圧冷媒流路領域HP内のC
O2冷媒の圧力調整を行う。
装置64が圧力調整弁102dに指示してピストン加圧
流路102e内の設定圧力を下げ、第1バイパスポート
100及び第2バイパスポート101を開いて、圧縮室
C内のCO2冷媒の一部を吸入ポート44に逃がす(ス
テップS4)。一方、圧力条件よりも低いと判定された
場合には、制御装置64が圧力調整弁102dに指示し
てピストン加圧流路102e内の設定圧力を上げ、第1
バイパスポート100及び第2バイパスポート101を
閉じてCO2冷媒の逃げを止める動作を行う(ステップ
S5)。このようにして、第1バイパスポート100及
び第2バイパスポート101の開閉動作による押し退け
量の連続的な調整により、高圧冷媒流路領域HP内のC
O2冷媒の圧力調整を行う。
【0040】以上説明の本実施形態のCO2冷凍サイク
ル及びその圧縮機運転制御方法によれば、圧縮機22に
第1バイパスポート100,第2バイパスポート101
及びバイパスポート開閉機構102を備え、バイパスポ
ート開閉機構102が、圧縮機22の回転数条件と、高
圧冷媒流路領域HPを流れるCO2冷媒の圧力条件とに
よって第1バイパスポート100及び第2バイパスポー
ト101の開閉制御を行い、高圧冷媒流路領域HPを流
れるCO2冷媒の圧力が、バイパスポート開閉機構10
2と高圧制御弁24との組み合わせによって制御される
ものとした。これによれば、圧縮機回転数の上昇やガス
クーラ温度の上昇等に伴う、高圧冷媒流路領域HP内の
CO2冷媒の圧力上昇を抑制できるようになり、高圧を
下げるために高圧調整弁が大きく開き、冷媒循環流量が
過大となるような事例を防止することが可能となる。ま
た、圧縮機22の回転数が低くて能力不足が予想される
運転条件では、圧縮機22がフルロード運転されるよう
になっているので、能力不足となるのを回避可能となっ
ている。
ル及びその圧縮機運転制御方法によれば、圧縮機22に
第1バイパスポート100,第2バイパスポート101
及びバイパスポート開閉機構102を備え、バイパスポ
ート開閉機構102が、圧縮機22の回転数条件と、高
圧冷媒流路領域HPを流れるCO2冷媒の圧力条件とに
よって第1バイパスポート100及び第2バイパスポー
ト101の開閉制御を行い、高圧冷媒流路領域HPを流
れるCO2冷媒の圧力が、バイパスポート開閉機構10
2と高圧制御弁24との組み合わせによって制御される
ものとした。これによれば、圧縮機回転数の上昇やガス
クーラ温度の上昇等に伴う、高圧冷媒流路領域HP内の
CO2冷媒の圧力上昇を抑制できるようになり、高圧を
下げるために高圧調整弁が大きく開き、冷媒循環流量が
過大となるような事例を防止することが可能となる。ま
た、圧縮機22の回転数が低くて能力不足が予想される
運転条件では、圧縮機22がフルロード運転されるよう
になっているので、能力不足となるのを回避可能となっ
ている。
【0041】なお、上記説明の実施形態では、CO2冷
媒を使用するものとして説明したが、これに限らず、例
えばCO2冷媒のように臨界温度が低い他の冷媒を用い
たものへの適用も可能である。
媒を使用するものとして説明したが、これに限らず、例
えばCO2冷媒のように臨界温度が低い他の冷媒を用い
たものへの適用も可能である。
【0042】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のCO2冷凍サイ
クルによれば、圧縮機にバイパスポート及びバイパスポ
ート開閉機構を備え、バイパスポート開閉機構が、圧縮
機の回転数条件と、高圧冷媒流路領域を流れるCO2冷
媒の圧力条件とによってバイパスポートの開閉制御を行
い、高圧冷媒流路領域を流れるCO2冷媒の圧力が、バ
イパスポート開閉機構と高圧制御弁との組み合わせによ
って制御される構成を採用した。この構成によれば、圧
縮機回転数の上昇やガスクーラ温度の上昇等に伴う、高
圧冷媒流路領域内のCO2冷媒の圧力上昇を冷媒循環量
を極端に増やすことなく抑制することが可能となる。
クルによれば、圧縮機にバイパスポート及びバイパスポ
ート開閉機構を備え、バイパスポート開閉機構が、圧縮
機の回転数条件と、高圧冷媒流路領域を流れるCO2冷
媒の圧力条件とによってバイパスポートの開閉制御を行
い、高圧冷媒流路領域を流れるCO2冷媒の圧力が、バ
イパスポート開閉機構と高圧制御弁との組み合わせによ
って制御される構成を採用した。この構成によれば、圧
縮機回転数の上昇やガスクーラ温度の上昇等に伴う、高
圧冷媒流路領域内のCO2冷媒の圧力上昇を冷媒循環量
を極端に増やすことなく抑制することが可能となる。
【0043】また、請求項2または請求項3記載のCO
2冷凍サイクルの圧縮機運転制御方法によれば、請求項
1の効果と同様に、圧縮機回転数の上昇やガスクーラ温
度の上昇等に伴う、高圧冷媒流路領域内のCO2冷媒の
圧力上昇を冷媒循環量を極端に増やすことなく抑制する
ことが可能となる。
2冷凍サイクルの圧縮機運転制御方法によれば、請求項
1の効果と同様に、圧縮機回転数の上昇やガスクーラ温
度の上昇等に伴う、高圧冷媒流路領域内のCO2冷媒の
圧力上昇を冷媒循環量を極端に増やすことなく抑制する
ことが可能となる。
【図1】 本発明のCO2冷凍サイクルを備えた車載用
空調装置の一実施形態を示す構成図である。
空調装置の一実施形態を示す構成図である。
【図2】 同CO2冷凍サイクルの構成図である。
【図3】 同CO2冷凍サイクルの圧縮機を示す図であ
って、その軸線を通る断面より見た断面図である。
って、その軸線を通る断面より見た断面図である。
【図4】 同圧縮機の固定スクロール周辺部分を示す図
であって、(a)は図3とは異なる断面より見た断面図
であり、(b)はスクロール歯側より見た視図である。
であって、(a)は図3とは異なる断面より見た断面図
であり、(b)はスクロール歯側より見た視図である。
【図5】 同圧縮機のバイパスポート開閉機構の動作を
示す図であって、(a)はバイパスポートを完全に開い
た状態の図であり、(b)はバイパスポートを完全に閉
じた状態の図である。
示す図であって、(a)はバイパスポートを完全に開い
た状態の図であり、(b)はバイパスポートを完全に閉
じた状態の図である。
【図6】 同圧縮機のバイパスポート開閉機構の動作を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図7】 従来のCO2冷凍サイクルを示す構成図であ
る。
る。
20・・・CO2冷凍サイクル 21・・・エバポレータ(冷却器) 22・・・圧縮機 23・・・ガスクーラ 24・・・高圧制御弁 32・・・固定スクロール 32a・・・端板 32b・・・壁体 33・・・旋回スクロール 33a・・・他の端板 33b・・・他の壁体 100,101・・・第1バイパスポート,第2バイパス
ポート(バイパスポート) 102・・・バイパスポート開閉機構 HP・・・高圧冷媒流路領域
ポート(バイパスポート) 102・・・バイパスポート開閉機構 HP・・・高圧冷媒流路領域
Claims (3)
- 【請求項1】 CO2冷媒を圧縮する圧縮機と、該圧縮
機で圧縮された後の前記CO2冷媒を冷却するガスクー
ラと、該ガスクーラで冷却された後の前記CO2冷媒の
圧力制御を行う高圧制御弁と、該高圧制御弁を経た後の
前記CO2冷媒を取り入れて冷却対象を冷却する冷却器
とを備え、 前記圧縮機が、端板の一側面に立設された渦巻き状の壁
体を有して定位置に固定された固定スクロールと、他の
端板の一側面に立設された渦巻き状の他の壁体を有して
前記各壁体どうしをかみ合わせて自転を阻止されつつ公
転旋回運動可能に支持された旋回スクロールとを備えた
スクロール圧縮機であるCO2冷凍サイクルにおいて、 前記固定スクロールの端板には、前記旋回スクロールと
の間に形成される圧縮室内に連通するバイパスポート
と、該バイパスポートを開閉させるバイパスポート開閉
機構とが備えられ、 前記バイパスポート開閉機構は、前記圧縮機の回転数条
件と、前記圧縮機から前記ガスクーラを経て前記高圧制
御弁に至るまでの間の高圧冷媒流路領域を流れる前記C
O2冷媒の圧力条件とによって前記バイパスポートの開
閉制御を行い、 前記高圧冷媒流路領域を流れる前記CO2冷媒の圧力
は、前記バイパスポート開閉機構と前記高圧制御弁との
組み合わせによって制御されるようになっていることを
特徴とするCO2冷凍サイクル。 - 【請求項2】 CO2冷媒を圧縮する圧縮機と、該圧縮
機で圧縮された後の前記CO2冷媒を冷却するガスクー
ラと、該ガスクーラで冷却された後の前記CO2冷媒の
圧力制御を行う高圧制御弁と、該高圧制御弁を経た後の
前記CO2冷媒を取り入れて冷却対象を冷却する冷却器
とを備え、 前記圧縮機が、端板の一側面に立設された渦巻き状の壁
体を有して定位置に固定された固定スクロールと、他の
端板の一側面に立設された渦巻き状の他の壁体を有して
前記各壁体どうしをかみ合わせて自転を阻止されつつ公
転旋回運動可能に支持された旋回スクロールとを備えた
スクロール圧縮機であるCO2冷凍サイクルの圧縮機運
転制御方法において、 前記固定スクロールの端板に、前記旋回スクロールとの
間に形成される圧縮室内に連通するバイパスポートと、
該バイパスポートを開閉させるバイパスポート開閉機構
とを設け、 前記圧縮機の回転数条件と、前記圧縮機から前記ガスク
ーラを経て前記高圧制御弁に至るまでの間の高圧冷媒流
路領域を流れる前記CO2冷媒の圧力条件とに基づい
て、前記バイパスポート開閉機構による前記バイパスポ
ートの開閉制御を行い、 前記高圧冷媒流路領域を流れる前記CO2冷媒の圧力
を、前記バイパスポート開閉機構と前記高圧制御弁との
組み合わせにより制御することを特徴とするCO 2冷凍
サイクルの圧縮機運転制御方法。 - 【請求項3】 請求項2記載のCO2冷凍サイクルの圧
縮機運転制御方法において、 前記バイパスポート開閉機構による前記バイパスポート
の開閉制御は、少なくとも、 前記圧縮機の回転数が予め設定された回転数条件よりも
高回転もしくは低回転のいずれであるかを判定する圧縮
機回転数判定工程と、 該圧縮機回転数判定工程で高回転と判定された場合に、
前記高圧冷媒流路領域を流れる前記CO2冷媒の圧力
が、予め設定された圧力条件よりも高圧もしくは低圧の
いずれであるかを判定する冷媒圧力判定工程と、に基づ
いて行われることを特徴とするCO2冷凍サイクルの圧
縮機運転制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000337205A JP2002147873A (ja) | 2000-11-06 | 2000-11-06 | Co2冷凍サイクル及びco2冷凍サイクルの圧縮機運転制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000337205A JP2002147873A (ja) | 2000-11-06 | 2000-11-06 | Co2冷凍サイクル及びco2冷凍サイクルの圧縮機運転制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002147873A true JP2002147873A (ja) | 2002-05-22 |
Family
ID=18812627
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000337205A Withdrawn JP2002147873A (ja) | 2000-11-06 | 2000-11-06 | Co2冷凍サイクル及びco2冷凍サイクルの圧縮機運転制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002147873A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005180448A (ja) * | 2003-12-19 | 2005-07-07 | Lg Electronics Inc | スクロール圧縮機の過熱防止装置 |
US7478996B2 (en) | 2003-12-31 | 2009-01-20 | Lg Electronics Inc. | Reciprocating compressor having assembly structure of suction muffler |
-
2000
- 2000-11-06 JP JP2000337205A patent/JP2002147873A/ja not_active Withdrawn
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