JP2002129260A - 薄膜形成用スパッタリングターゲット材、それを用いて形成されて成る薄膜及び光学記録媒体 - Google Patents
薄膜形成用スパッタリングターゲット材、それを用いて形成されて成る薄膜及び光学記録媒体Info
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Abstract
あたっての製造容易さ、スパッタリングターゲットとし
て使用する場合のスパッタリング工程における安定性、
簡易性を図った合金材及び薄膜、光学記録媒体を提供す
る。 【解決手段】 Agに、Auを0.1wt%以上5.0
wt%以下含有し、Cu、Al、Ti、Pd、Ni、
V、Ta、W、Mo、Cr、Ru、Mgからなる群から
選ばれた少なくとも1種類以上の元素を0.1wt%以
上5.0wt%以下含有する合金を薄膜形成用スパッタ
リングターゲット材とし、これにより、光学記録媒体1
0を構成する薄膜すなわち反射膜16を形成し、この反
射膜16を構成要素とする光学記録媒体10を作製す
る。
Description
タリングターゲット材、それを用いて形成されて成る薄
膜及び光学記録媒体に関する。
l Versatile Disc)等の光ディスク、または、MD(Mi
ni Disc)やMO(Magnet Optical Disc)等の光磁気デ
ィスク、あるいは相変化型光ディスク等の書換え可能な
光学記録媒体、これら光学記録媒体に適用する反射膜の
材料としては、AlやAl合金が一般的に知られてい
る。
記録媒体において、記録情報の再生を行う際に、特定光
学波長領域中で、一定以上の反射率が得られ、かつ、熱
伝導特性に優れている。また、光学記録媒体に形成され
ている微細凹凸の溝に対して、安定した被覆性を得ら
れ、さらに、光学記録媒体製品となった場合に、空気中
に含有されている非金属元素に対する耐候性にも優れて
いて、長期間に渡って計時変化が極めて少ないという利
点を有する。
るいはAl合金により形成した薄膜の反射率は、例えば
波長が800nmである光に対しては、80%程度であ
り、光学記録媒体の用途によっては、いまだ充分な反射
率が得られているとはいえない。
le)においては、Al系の材料を用いて反射膜を形成す
ると、充分に高い反射率が得られないということから、
Auを反射膜の材料として適用することは検討されてい
る。しかしながら、Auは、材料としてコストが高いと
いう問題があるため、Auの代替材料として、Agもし
くはCuが検討されている。
等の非金属元素、これらのイオンに対して化学的に活性
であるため、海水中等の特殊環境においては、耐候性の
点で問題を有している。
特開平7−3363号公報、特開平9−156224号
公報には、Agに、所定の不純物を添加することによ
り、耐候性を向上させるという技術が開示されている。
すなわち、特開昭57−186224号公報にはAgC
u合金(Agの含有量が40原子%以上)について、特
開平7−3363号公報にはAgMg合金(Mgの含有
量が1〜10原子%以上)、特開平9−156224号
公報にはAgOM(MはSb,Pd,Pt)合金(Oの
含有量が10〜40原子%、Mの含有量が0.1〜10
原子%)についての技術が開示されている。
の合金を形成する元素の組成範囲が広く、合金を構成す
る元素の含有量と、耐候性や、薄膜を形成した場合の反
射率の関係が必ずしも明確に記載されていない。特に、
Agに微量な不純物を添加したことによる耐候性の改善
が充分に達成されておらず、光学記録媒体に採用される
上での反射膜としての信頼性については不明確である点
が多い。
であり、この種の元素あるいはイオンは、化学的に不安
定であるため、これを用いた合金については、塩素等に
対しての耐候性の改善を図る必要があった。
べく、Agと比較した場合の高反射率の維持、耐候性の
改善、合金作製にあたっての製造容易さ、スパッタリン
グターゲットとして使用する場合のスパッタリング工程
における安定性、簡易性の種々の問題について鋭意研究
を重ねた結果、これらの諸問題の解決を図ることのでき
る薄膜形成用スパッタリングターゲット材、それを用い
て形成されて成る薄膜及び光学記録媒体を得ることがで
きた。
スパッタリングターゲット材は、Agを主成分とし、A
uを0.1wt%以上5.0wt%以下含有し、Cu、
Al、Ti、Pd、Ni、V、Ta、W、Mo、Cr、
Ru、Mgからなる群から少なくとも1種類以上の元素
を0.1wt%以上5.0wt%以下含有するもので、
これらの元素を少なくとも含有する金属材料からなるこ
とを特徴とする。
とし、Auを0.1wt%以上5.0wt%以下含有
し、Cu、Al、Ti、Pd、Ni、V、Ta、W、M
o、Cr、Ru、Mgからなる群から選ばれた少なくと
も1種類以上の元素を0.1wt%以上5.0wt%以
下含有するもので、これらの元素を少なくとも含有する
金属材料を用いて形成されて成ることを特徴とする。
を主成分とし、Auを0.1wt%以上5.0wt%以
下含有し、Cu、Al、Ti、Pd、Ni、V、Ta、
W、Mo、Cr、Ru、Mgからなる群から選ばれた少
なくとも1種類以上の元素をで0.1wt%以上5.0
wt%以下含有するもので、これらの元素を少なくとも
含有する金属材料を用いて形成された薄膜を有すること
を特徴とする。
グターゲット材、光学記録媒体用の薄膜として適用した
場合に、Agの耐水素性、耐酸素性やAuの耐塩素性、
耐硫黄性の相互作用により、塩素、水素、酸素、硫黄と
いう大気中あるいは特殊環境中で検討される非金属元素
による汚染や光学記録媒体に採用される際に要求される
環境や雰囲気下での高い耐候性の向上を図ることができ
る。
施の形態について説明する。本発明の実施の形態による
薄膜形成用スパッタリングターゲット材は、Agを主成
分とし、Auを0.1wt%以上5.0wt%以下含有
し、Cu、Al、Ti、Pd、Ni、V、Ta、W、M
o、Cr、Ru、Mgからなる群から選ばれた少なくと
も1種類以上の元素を0.1wt%以上5.0wt%以
下含有するもので、これらの元素を少なくとも含有する
金属材料からなるものである。
成用スパッタリングターゲット材、それを用いて形成さ
れて成る薄膜及びこの薄膜を有する光学記録媒体につい
て、2層の情報記録層を有する構造のディスク状、いわ
ゆる円板状の光ディスクに適用する場合について説明す
る。ただし、本発明は、このような光ディスクや、その
形状に限定されるものではなく、光磁気ディスク、相変
化ディスク、その他のカード状、シート状等の情報層に
金属薄膜を有する各種の光学記録媒体に適用することが
できる。
は、図1に示すように、第1の基板1と第2の基板2と
が、例えば光透過性の光硬化性樹脂20を介して積層さ
れた2層構造の光学記録媒体とする。
等の光透過性樹脂の射出成形により、一主面にデータ記
録ピット、またはプリグルーブ等の第1の微細凹凸21
を有し、これの上に半透明膜15を有し、第1の情報記
録層11が形成されてなるものである。
第2の基板2は、第1の基板1と同様に、例えばポリカ
ーボネート等の光透過性樹脂の射出成形によって、一主
面にデータ記録ピット、またはプリグルーブ等の第2の
微細凹凸22を有し、これの上に、本発明に係る銀合金
を用いて形成した反射膜16を有し、第2の情報記録層
12が形成されてなるものである。この銀合金による反
射膜16は、例えばRF(交流)マグネトロンスパッタ
リング法により成膜することができ、膜厚は、例えば5
0〜150nm程度に形成する。
えばアクリル系の紫外線硬化性樹脂よりなる保護膜30
が形成されている。
て、第2の情報記録層12に記録された情報の再生を行
うときには、波長800nmの光ビームを照射して第2
の情報記録層12に焦点が結ばれるようにし、情報の再
生を行うようにする。一方、第1の情報記録層11に記
録された情報の再生を行うときには、波長650nmの
光ビームを照射して第1の情報記録層11に焦点が結ば
れるようにし、情報の再生を行うようにする。
て作製した薄膜、すなわち図1に示した反射膜16につ
いて説明する。
持、耐候性の改善、合金作製にあたっての製造容易さ、
スパッタリングターゲットとして使用する場合のスパッ
タリング工程における安定性、簡易性の種々の問題につ
いて解決を図るべく、Agを主成分とし、Auを0.1
wt%以上5.0wt%以下含有し、Cu、Al、T
i、Pd、Ni、V、Ta、W、Mo、Cr、Ru、M
gからなる群から選ばれた少なくとも1種類以上の元素
を0.1wt%以上5.0wt%以下含有するもので、
これらの元素を少なくとも含有する金属材料からなる薄
膜形成用スパッタリングターゲット材、及び、これを用
いて形成された薄膜と、この薄膜を有する光学記録媒体
を得るものである。
ゲット材料として、Auを選択したのは、合金を作製す
る際の溶融プロセス中、及び冷却して固化したときの添
加元素であるAuの合金全体に対しての偏析が抑制でき
る。あるいは合金を作製する工程中で、金属間化合物が
形成されないという利点も有する。
中に長時間放置すると、大気と接触する界面が硫黄と反
応して、硫化銀(Ag2S)となり、黒色化して反射特
性が劣化してしまう。また、塩素とも激しく反応して塩
化銀(AgCl)となってしまい、白濁化して反射特性
が劣化する。また、塩素との反応部が成長、拡大してし
まい、白濁化した部分が広がり、さらに反射特性が劣化
し、Agの物理的特性を損なってしまう。しかし、一方
においてAgは、酸素や水素に対しては比較的安定な物
質であり、特に水素に対しては非常に安定であり、酸素
雰囲気下での長時間放置後の酸素との結合状態や、水中
に浸水させて放置した後に水素との結合状態を確認して
も、これらとの反応性が安定であることがわかる。この
ため、対酸素や水素へのバリア性を目的とした感光材用
の添加材料や、高融点ロウ材等に適用されている。
材によれば、Agの耐水素性、耐酸素性やAuの耐塩素
性、耐硫黄性の相互作用により、塩素、水素、酸素、硫
黄という大気中あるいは特殊環境中で検討される非金属
元素による汚染や光学記録媒体に採用される際に要求さ
れる環境や雰囲気下でのAgと比較した場合の高い耐候
性の向上の実現が可能になるのである。
ゲット材を用いて光学記録媒体の薄膜を形成した場合に
おいては、実用上望ましい高い反射率が得られること、
即ち光学記録媒体の反射膜として優れた特性を有するこ
とが確認されている。
て、薄膜形成用スパッタリングターゲット材を用いた場
合に、光学記録媒体の反射膜として重要な耐候性に関し
ては、Agを単独で用いた場合に比較してさらに向上す
ることが確認されている。
−Au合金により、光学記録媒体用の薄膜、すなわち、
反射膜を形成して光学記録媒体を作製した場合の、所定
の波長レーザー光に対する反射率を測定した。この場
合、Agに、Auが0.1〜5.0原子%それぞれの量
含有されてなるAgAu合金の薄膜形成用スパッタリン
グターゲット材を用いて、光学記録媒体の薄膜、すなわ
ち反射膜を形成し、光学記録媒体を作製し、波長80
0、600、400nmのレーザー光を照射したとき
の、それぞれの反射率を測定するものとし、この測定結
果を表1に示す。
uが0.5〜4.9原子%含有されているAgAu合金
の薄膜形成用スパッタリングターゲット材を用いて、光
学記録媒体の薄膜を形成した場合においては、実用上望
ましい高い反射率が得られることがわかる。すなわち、
表1に示すように、AgにAuが0.5〜5.0原子%
含有されているAgAu合金の薄膜形成用スパッタリン
グターゲット材を用いて、光学記録媒体の薄膜を形成し
た場合において、特に、波長800nmのレーザー光を
照射した場合においては、88%以上の高い反射率が得
られ、光学記録媒体の反射膜として優れた特性を有する
ものであることがわかる。
として、AgにAuが0.5〜4.9原子%含有されて
いるAgAu合金の薄膜形成用スパッタリングターゲッ
ト材を用いた場合には、Agを単独で用いた場合に比較
して、反射率が同波長領域中の測定で、最大で4〜5%
程度の低下に抑制できる。さらに光学記録媒体の反射膜
として重要な耐候性に関しては、Auを含有させること
により、Ag単独で用いた場合に比較してさらに向上さ
せることができる。
されてなるAgAu合金に、Cu、Al、Ti、Pd、
Ni、V、Ta、W、Mo、Cr、Ru、Mgの内のい
ずれかの元素が、それぞれ0.5〜0.9重量%添加し
てAgAuX(XはCu、Al、Ti、Pd、Ni、
V、Ta、W、Mo、Cr、Ru、Mg)合金とし、こ
の合金により、光学記録媒体の反射膜を形成し、光学記
録媒体を作製した場合の、所定の波長のレーザー光に対
する反射率を測定した。
mのレーザー光を、それぞれ照射したときの、反射率を
測定するものとし、この測定結果を表2に示す。
2原子%含有されているAgAu合金に、Cu、Al等
の内の何れかの元素が、それぞれ0.5〜0.9重量%
添加してなるAgAuX合金あるいはAgにAuが1.
2重量%含有され、さらにCuが0.5〜0.9重量%
含有してなるAg合金の薄膜形成用スパッタリングター
ゲット材を用いて、光学記録媒体の薄膜を形成した場合
においては、実用上望ましい高い反射率が得られる。
800nmのレーザー光を照射した場合に、AgAu合
金に、Cu、Al等の内の何れかの元素が、それぞれ
0.5〜0.9添加されてなるAgAuX合金、あるい
はAgにAuが1.2重量%含有され、更にチタンが
0.1〜2.9重量%含有されてなるAg合金の薄膜形
成用スパッタリングターゲット材を用いて、光学記録媒
体の薄膜を形成した場合においては、88%以上の高い
反射率が得られ、光学記録媒体の反射膜として優れた特
性を有することがDきる。
Cu、Alなどの内いずれかの元素を含有させた場合に
ついて説明したが、本発明はこの例に限定されるもので
はない。
Cu、Alなどの内のいずれかの元素を含有させた場合
について説明したが、本発明はこの例に限定されるもの
ではなく、それ以外のいずれか一種類あるいは二種類以
上の元素を含有させたAgAu合金についても適用する
ことができ、これらを用いた場合についても、高い反射
率が得られ、光学記録媒体の反射膜として優れた特性を
得ることができた。
録媒体用の薄膜、すなわち、反射膜を形成する場合のス
パッタレートについて、Agを単独で用いて反射膜を形
成する場合のスパッタリングターゲットと比較して説明
する。
4×10-3Pa、スパッタ圧力は0.76Pa、スパッ
タガス及び雰囲気については、、Ar雰囲気とし、ガス
流量は20sccmとした。
膜時間の関係についての測定結果を表3に示す。
いて薄膜を形成した場合、Agを単独で用いた場合に比
較して10〜50%程度、成膜時間が増加してしまう
が、代替の材料として考えられるAlやAuを用いた場
合のエッチングレートと比較すると、成膜時間を著しく
短縮できる。
材の作製方法について検討した。本発明のスパッタリン
グターゲット材の作製方法としては、大気雰囲気中での
溶解法あるいは真空中での溶解法が挙げられる。Ag合
金を溶解法で作製する場合には、先ず、基となる母合金
を作製し、これにAgを追加で混入して、Agが規定量
になるように合金に含有される金属の含有量を整えるも
のとする。
ず、Ar雰囲気(400〜600Torr)中で、Ag
−Au−X(Xは、Cu,Al,Ti,Pd,Ni,
V,Ta,W,Mo,Cr,Ru,Mg)合金を、アー
ク溶解にて溶融混合し、母合金を作製する。
を行う。このときのAgの量は、全体溶解量から母合金
中のAgの量を差し引いた量とする。この際の溶融温度
は、例えば1000〜1300℃として、例えば、0.
1〜0.2リットルの並型黒鉛坩堝を用いる。
溶融中の酸素との固溶を抑制、防止する。酸化防止材と
しては、ホウ砂、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸リチウム、
カーボン等を用いることができる。
上記の母合金を添加してさらに0.5〜1時間溶融させ
る。この際の溶融温度は、例えば1050〜1400℃
とする。
が、その他の溶解法を用いることも可能であり、以下、
Ar雰囲気中で行う溶解の場合について説明する。先
ず、Ar雰囲気(400〜600Torr)中で、Ag
−Au−X(Xは、Cu,Al,Ti,Pd,Ni,
V,Ta,W,Mo,Cr,Ru,Mg)合金を、アー
ク溶解にて溶融混合し、母合金を作製する。
金とAgの溶解を行う。このときのAgの量は、全体溶
解量から母合金中のAgの量を差し引いた量とする。母
合金とAgを入れた坩堝を高周波溶融炉に入れ、真空引
きを行う。酸素を巻き込まない程度に真空に引いた後、
溶融炉をAr雰囲気(100〜600Torr)にしてか
ら溶融を開始する。この際の溶融温度は、例えば、10
50〜1400℃とし、坩堝は、例えば、0.1〜0.
2リットルの並型黒鉛坩堝を用いる。
ウム系タルクを内面に塗布してあるFeの鋳型に溶融物
を注湯する。Feの鋳型は、引け巣を防止するため、予
め電気炉等で300〜500℃程度に熱しておく。
ットを鋳型から取り出して、常温まで冷却する。次に、
インゴットの最上部の押湯部を切断除去し、インゴット
を圧延機により圧延し、90mm×90mm×8.1m
mの板状の合金を作製する。
によりArガスを封入した状態で、1〜1.5時間程
度、熱処理し、その後さらにプレス機によりそり修正を
行う。
水研磨紙を用いて製品全面を研磨し、表面粗度を調整
し、最終的に本発明のAg合金のスパッタリングターゲ
ット材を作製することができる。
タリングターゲット材を作製する場合において、Agに
対してAu及びその他の元素Xを添加して溶融する場合
においても、従来行われている容易な方法を適用するこ
とができ、価格的にも製法的にもメリットが大きい。
ず、種々変更して実施することが可能である。
は、Agと比較して、酸素や硫黄、塩素等に対して、高
い耐久性を確保することができる。従って、このスパッ
タリングターゲット材を用いて薄膜の形成を行うことに
より、長期にわたり、再生信号の劣化を回避することの
できる高品質な光学記録媒体を得ることができた。
材を用いて形成した薄膜及びこれを有する光学記録媒体
は、高反射率を確保することが可能であり、良好な再生
信号を得ることができ、高品質な光学記録媒体を得るこ
とができた。
これを用いてスパッタリング法により薄膜形成を行う場
合においては、Ag単独でスパッタリング法により薄膜
形成を行った場合と比較し、スパッタリングレートがさ
ほど低下せず、また、代替材料としてのAu、Alと比
較するとスパッタリングレートにおいて、より優れてい
ることがわかった。
従来用いられている簡易な溶融法により、製品の作製を
行うことができ、また、スパッタリング法を適用して容
易に光学記録媒体用の薄膜形成を行うことができた。
ゲット材を用いて形成した薄膜を有する光学記録媒体の
一例であって2層構造の光学記録媒体を示す概略断面図
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 Agを主成分とし、 Auを0.1wt%以上5.0wt%以下含有し、 Cu、Al、Ti、Pd、Ni、V、Ta、W、Mo、
Cr、Ru、Mgからなる群から選ばれた少なくとも1
種類以上の元素を0.1wt%以上5.0wt%以下含
有するもので、これらの元素を少なくとも含有する金属
材料からなることを特徴とする薄膜形成用スパッタリン
グターゲット材。 - 【請求項2】 Agを主成分とし、 Auを0.1wt%以上5.0wt%以下含有し、 Cu、Al、Ti、Pd、Ni、V、Ta、W、Mo、
Cr、Ru、Mgからなる群から選ばれた少なくとも1
種類以上の元素を0.1wt%以上5.0wt%以下含
有するもので、これらの元素を少なくとも含有する金属
材料を用いて形成されて成ることを特徴とする薄膜。 - 【請求項3】 Agを主成分とし、 Auを0.1wt%以上5.0wt%以下含有し、 Cu、Al、Ti、Pd、Ni、V、Ta、W、Mo、
Cr、Ru、Mgからなる群から選ばれた少なくとも1
種類以上の元素を0.1wt%以上5.0wt%以下含
有するもので、これらの元素を少なくとも含有する金属
材料を用いて形成された薄膜を有することを特徴とする
光学記録媒体。
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JP2000333559A JP4638015B2 (ja) | 2000-10-31 | 2000-10-31 | 薄膜形成用スパッタリングターゲット材、それを用いて形成されて成る薄膜及び光学記録媒体 |
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