JP2002128517A - 多孔体及びその製造方法 - Google Patents
多孔体及びその製造方法Info
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Abstract
分に発現できる多孔体を提供する。また、各種のゼオラ
イトとメソ多孔体とを十分に複合化でき、単独多孔体に
おいて両者の特性を十分に且つ所望の比率で発現可能な
多孔体の製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明による多孔体の製造方法は、ゼオ
ライトを溶解可能な溶媒にゼオライトを溶解せしめた溶
液に界面活性剤を添加して混合溶液を調製する第1ステ
ップ、その混合溶液から水熱合成によりアルミノシリケ
ート中に界面活性剤が導入された複合体を形成させる第
2ステップ、及び、その複合体含有溶液を所定pHに保
持する第3ステップを有する複合体形成工程と、複合体
中の界面活性剤を除去する界面活性剤除去工程とを備
え、中心細孔直径が1.5〜50nmで且つNH3-TPD曲線におけ
る極大値の温度が250℃以上を示す酸点を有する本発明
の多孔体を得る。
Description
造方法に関し、詳しくは、強酸性を有するメソ多孔体の
製造方法に関する。
nmの細孔直径を有する結晶性アルミノシリケートであ
り、その規則的配置構造、強酸性等の利点から、触媒、
吸着材、分離材等、数多くの応用が検討され、実用化さ
れている。一方、早稲田大学と(株)豊田中央研究所で
共同開発されたFSM−16(特開平8−67578号
公報参照)、Mobil社で開発されたMCM−41、
MCM−48(特開平5−254827号公報参照)
等、ゼオライトよりも細孔の大きなメソ孔(中心細孔直
径2〜50nm)を有するメソ多孔体の合成が報告され
てから、更なる研究開発が活発に行われている。
ソ多孔体との複合化が試みられており、両者の特徴を併
せ持つ多孔体が合成されつつある。例えば、文献Procee
dings of the 12th International Zeolite conferenc
e, Baltimore, 1998, P707-712(1999)には、二種類のテ
ンプレート剤を用いて、ゼオライトとメソ多孔体との複
合多孔体の合成結果が開示されている。また、文献Proc
eedings of the 12thInternational Zeolite conferenc
e, Baltimore, 1998, P713-718(1999)には、原料として
Alを含有するMCM−41を用いて上記の複合多孔体
を合成する試みが報告されている。
メソ多孔体との十分な複合化は極めて困難であり、いず
れか一方が優先的に合成されてしまう傾向にある。その
ため、ゼオライト及びメソ多孔体の両方の特性が有効に
発現された複合多孔体を得ることは困難であった。
の組成割合を所望な値に調整することが実質的に不可能
であった。よって、所望の特性を有する複合多孔体が得
られ難いという問題があった。しかも、これまでのとこ
ろ、種々の形態を有するゼオライトのなかでも比較的合
成の容易なMFI型ゼオライトとメソ多孔体との複合化
しか報告されておらず、他の種類のゼオライトとメソ多
孔体との複合化が極めて困難であった。このため、原料
となるゼオライトが限られてしまい、製造における汎用
性が十分ではなかった。
なされたものであり、ゼオライト及びメソ多孔体の両方
の特性を十分に発現できる多孔体を提供することを目的
とする。また、本発明は、各種のゼオライトとメソ多孔
体とを十分に複合化できると共に、単独の多孔体におい
て両者の特性を十分に且つ所望の比率で発現させること
が可能な多孔体の製造方法を提供することを目的とす
る。
に、本発明者らは鋭意研究を重ね、原料として種々のゼ
オライト、及び、テンプレートとなる界面活性剤を用い
た水熱条件下での合成反応により、触媒、吸着材等とし
て極めて優れた特性を有する多孔体を製造できることを
見出し、本発明に到達した。
孔直径が1.5〜50nmの範囲にあり、アンモニア
(NH3)ガスを用いたTPD(Temperature Programme
d Desorption)法によって得られるアンモニア(N
H3)−TPD曲線における極大値の温度が250℃以
上を示す酸点を有することを特徴とする。このような物
性を有する多孔体は、後述する本発明による多孔体の製
造方法を用いて好適に形成されるものであり、ゼオライ
トの優れた特性である極めて酸強度の大きい酸点を有す
ると共に、メソサイズの細孔を有する。よって、ゼオラ
イト及びメソ多孔体両方の特性、具体的には高触媒活
性、高選択性等が同時に発現される。
ゼオライトを溶解することが可能な溶媒、例えば、塩基
性溶液等にゼオライトを溶解せしめ、この溶液に界面活
性剤、好ましくは界面活性剤を含む水溶液を添加して混
合溶液を調製する第1ステップ、及び、この混合溶液か
ら水熱合成によりアルミノシリケート中に界面活性剤が
導入された複合体を形成させる第2ステップを有する複
合体形成工程と、複合体に含まれる界面活性剤を除去す
る界面活性剤除去工程とを備えることを特徴とする。
よれば、第1ステップにおいて、溶解されたゼオライト
と界面活性剤とが混合されて両者の良好な接触が起る。
次に、第2ステップを実行すると、水熱反応が進行し、
混合溶液からアルミノシリケートが析出成長する。その
際に、ゼオライトと界面活性剤との相互作用(反応)が
生じ、界面活性剤がアルミノシリケート中に規則的に凝
集配置される。こうして、アルミノシリケート中に界面
活性剤が導入された複合体が得られる。
溶液を所定のpH値に保持する第3ステップを更に有す
ると好ましい。このようにpH調整を行うと、複合体中
のシラノール基の縮合が生じて部分的に結合が形成され
得る。その結果、界面活性剤をテンプレートとして複合
体内でアルミノシリケートの二次元又は三次元網目構造
の形成が更に進行する。
テップにおいては、上記混合溶液を容器中に密閉し、且
つ、その混合溶液の温度を室温〜250℃の範囲に1時
間以上維持するように加熱することにより複合体を形成
させると好ましい。混合溶液の温度を室温以上とするこ
とにより水熱反応が促進されると共に、250℃以下と
すれば界面活性剤の構造変化を十分に防止できる。よっ
て、水熱合成を有効に且つ迅速に行わせることが可能と
なる。また、その温度を1時間以上維持すると、界面活
性剤とゼオライト成分との反応が十分に行われる。
は、細孔容積(V)を細孔直径(D)で微分した値(d
V/dD)を細孔直径(D)に対してプロットした曲線
(細孔径分布曲線)の最大ピークにおける細孔直径を示
す。なお、細孔径分布曲線は、次のような方法により求
められる。すなわち、多孔体を液体窒素温度(−196
℃)に冷却して窒素ガスを導入し、定容量法或いは重量
法によりその吸着量を求める。次いで、導入する窒素ガ
スの圧力を徐々に増加させ、各平衡圧に対する窒素ガス
の吸着量をプロットして吸着等温線を得る。細孔径分布
曲線は、この吸着等温線を用い、Cranston-Inklay法、D
ollimore-Heal法、BJH法等の計算法により求めるこ
とができる。
0に規定される温度範囲(5〜35℃)内の任意の温度
を示す。ただし、室温としては、好ましくは15〜35
℃であることが望ましい。
方法及びその多孔体の実施形態について更に詳細に説明
する。
実施形態においては、まず、塩基性溶液にゼオライト加
え、所定時間(例えば10分〜10時間程度)攪拌して
ゼオライトを溶解せしめる。このゼオライト溶液に、界
面活性剤が溶解されて成る水溶液を添加し、所定時間
(例えば30分〜10時間程度)攪拌して両者を混合す
る。こうして、塩基性溶液にゼオライト及び界面活性剤
が溶解且つ混合された混合溶液を得る(第1ステッ
プ)。
は、ゼオライトを溶解することが可能な溶媒であれば特
に限定されず、例えば、水酸化ナトリウム若しくは水酸
化カルシウム等のアルカリ化合物、トリメチルアミン若
しくはトリエチルアミン等のアルキルアミン、又は、ア
ンモニア等の水溶液を好ましく用いることができる。ま
た、塩基性溶液以外の溶媒としては、例えば、フッ化ア
ンモニウム水溶液等を使用可能である。
液を用いる場合には、そのpHを11以上にすると好適
である。このpHが11未満であると、ゼオライトの種
類にもよるが、ゼオライトを溶解させるのに長時間を要
することがあり、或いは、ゼオライトが殆ど溶解しない
ことがあり、こうなると多孔体を合成できない虞があ
る。また、ゼオライトを溶解させる時に、30〜300
℃での加熱処理を行っても構わない。さらに、溶解しな
かったゼオライトをゼオライト溶液から取り除いてもよ
く、或いは取り除かずに溶液に中に存在させたままでも
構わない。
としては、特定のものに限定されないが、例えば、MF
I型、FAU型、FER型、BEA型、MOR型、ER
I型、LTL型、CHA型、AFI型、EMT型、MT
W型等のゼオライトを用いることができる。また、組成
に関して言えば、ゼオライト中のアルミニウムの含有量
に対するケイ素の含有量の比(Si/Al比)が高いも
のを用いると特に好ましい。
ば、アルキルトリエチルアンモニウム、アルキルトリメ
チルアンモニウム、ジメチルジアルキルアンモニウム、
アルキルアンモニウム、ベンジルトリメチルアンモニウ
ム等の末端にアンモニウム基を有する化合物(塩)を使
用できる。或いは、末端にスルホン基(−O−SO
3−;サルフェート)、カルボキシル基(−COO−;
カルボキシレート)、リン酸基(−O−PO3−;フォ
スフェート)等を有する化合物(塩)等を用いてもよ
い。これらの界面活性剤は、単独で又は二種以上混合し
て用いられる。
リアルキレンオキサイド鎖からなるトリブロックコポリ
マー等も用いることができる。トリブロックコポリマー
の中では、ポリエチレンオキサイド(EO)鎖−ポリプ
ロピレンオキサイド(PO)鎖−ポリエチレンオキサイ
ド(EO)鎖で表されるトリブロックコポリマーが好ま
しい。EO鎖の繰り返し数がx、PO鎖の繰り返し数が
yである時、このトリブロックコポリマーは(EO)x
(PO)y(EO)xとして表すことができる。本発明
で使用できるトリブロックコポリマーの、x、yには特
に制限はないが、xは5〜110、yは15〜70であ
ることが好ましく、xは15〜20、yは50〜60で
あることがより好ましい。
O)鎖−ポリエチレンオキサイド(EO)鎖−ポリプロ
ピレンオキサイド(PO)鎖のトリブロックコポリマー
((PO)x(EO)y(PO)x)も好ましく使用で
きる。ここで、x、yには特に制限はないが、xは5〜
110、yは15〜70であることが好ましく、xは1
5〜20、yは50〜60であることがより好ましい。
(EO)5(PO)70(EO)5、(EO)13(PO)30
(EO)13、(EO)20(PO)30(EO)20、(E
O)26(PO)39(EO)26、(EO)17(PO)
56(EO)17、(EO)17(PO) 58(EO)17、(E
O)20(PO)70(EO)20、(EO)80(PO)
30(EO)80、(EO)106(PO)70(EO)106、
(EO)100(PO)39(EO)100、(EO)19(P
O)33(EO)19、(EO)26(PO)36(EO)26が
挙げられる。中でも、(EO)17(PO)56(E
O)17、(EO)17(PO)58(EO)17を用いること
が好ましい。これらのトリブロックコポリマーはBAS
F社等から入手可能であり、また、小規模製造レベルで
所望のx値とy値を有するトリブロックコポリマーを得
ることができる。上記のトリブロックコポリマーは一種
或いは二種以上を組み合わせて使用できる。
ゼオライト中のシリカ成分との含有割合が、SiO2/
界面活性剤=1/1〜10/1(モル比)となるような
量を用いると好ましく、特に、SiO2/界面活性剤=
2/1〜5/1(モル比)となるように用いると一層好
ましい。
必要に応じて水を添加する。それから、この混合溶液を
容器に収容して密閉し、オートクレーヴにおいて所定温
度で且つ所定時間加熱する。これにより、混合溶液中に
溶解していたゼオライト成分が水熱合成反応によってア
ルミノシリケートとして析出成長し、その際に、混合溶
液中に含まれる界面活性剤成分(イオン)がアルミノシ
リケート構造の中に取り込まれる。こうして、アルミノ
シリケート中に界面活性剤が導入された複合体を形成さ
せる(第2ステップ)。
における反応温度を室温〜250℃の範囲に1時間以上
維持すると好適である。この反応温度が室温未満の場合
には、水熱合成反応が迅速に進行し難くなり、或いは、
殆ど反応が進行しないことがある。これに対し、反応温
度が250℃を超えると、有機成分である界面活性剤の
分子構造が変化し、ときにはその構造が破壊される恐れ
(危惧)があるので好ましくない。また、水熱合成の反
応時間が1時間未満であると、界面活性剤とゼオライト
成分との反応が不十分となり、多孔体において規則的な
細孔配置構造が得られないことがある。ただし、これら
の条件は必須ではない。
加熱を終了し、上記複合体が含まれる分散溶液(懸濁
液)に酸を添加することにより、その分散溶液のpHが
所定の範囲となるように液性を調整し、その状態を保持
する(第3ステップ)。こうすることにより、複合体中
のシラノール基の縮合が生じて部分的に結合が形成され
得る。その結果、複合体にアルミノシリケートの二次元
又は三次元網目構造が形成され、複合体に導入された界
面活性剤が二次元的又は三次元的に配列される。そし
て、界面活性剤が含まれる部位が最終的に細孔となる。
る酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸、
又は、酢酸等の有機酸が挙げられ、これらのなかでは、
特に塩酸が好ましい。また、分散溶液のpHの所定範囲
としては、好ましくは5〜12であり、より好ましくは
8〜11とされる。このpHが5未満であると、界面活
性剤と水素イオン(H+)とのイオン交換が生じて複合
体にメソ多孔体構造が形成されない虞がある。一方、こ
のpHが12を超えると、塩基性溶液中に溶解したゼオ
ライト成分のうちシリカ成分が再析出せず、アルミシリ
ケートから成るゼオライト構造を有する複合体が得られ
難くなる。
整を実施した後の分散溶液を容器に収容して密閉し、好
ましくは室温〜250℃の温度条件下、オートクレーヴ
中で再加熱してもよい。こうすれば、複合体におけるシ
リカ結晶の縮合をより進行させることができるので好ま
しい処理である。この加熱温度が室温未満であると、シ
リカ結晶の縮合が十分に促進されず、250℃を超える
と、先述したように有機成分である界面活性剤の分子構
造が変化し、又は、その構造破壊が生じる虞がある。な
お、このステップは省略可能である。また、ここまで説
明した各ステップから複合体形成工程が構成されてい
る。
おける再加熱ステップを終了した分散溶液をろ過し、得
られた粉末状の複合体を蒸留水で洗浄する。この蒸留水
による洗浄は、3回以上繰り返すことが好ましいが、省
略しても構わない。そして、この複合体に含まれる界面
活性剤を除去する。これにより、界面活性剤が存在して
いた部位に空孔が形成され、メソサイズの細孔を有する
多孔体が得られる(界面活性剤除去工程)。
法としては、所定温度で複合体粉末を焼成する方法、イ
オン交換や溶媒抽出(固液抽出)による方法等が挙げら
れ、例えば、前出の特開平8−67578公報等に記載
されたFSM−16の製造における界面活性剤の除去方
法を参照できる。一例として、複合体を焼成した場合に
は、複合体中の界面活性剤が燃焼により分解除去され、
その部位が空孔となる。ここで、焼成温度としては、5
00〜1000℃であることが好ましい。焼成温度が5
00℃未満であると、界面活性剤成分の燃焼が不十分と
なって炭素等が残留した多孔体が得られる場合がある。
これに対し、焼成温度が1000℃を超える場合には、
多孔体の結晶性等が不良となる虞がある。なお、焼成を
行う雰囲気は特に限定されない。
界面活性剤(イオン)を水素イオンでイオン交換するこ
とにより、界面活性剤を複合体から除去する。このイオ
ン交換法の具体例としては、例えば、アルコールに塩酸
を添加した溶液等の酸性液体中に複合体を浸漬する方法
等が挙げられる。この場合、複合体中の界面活性剤は、
塩酸から放出された水素イオンによりイオン交換され
る。また、この方法では、界面活性剤が除去されて形成
された空孔中には主として水素イオンが残存するが、水
素イオンのイオン半径はメソサイズの細孔径に対し十分
小さいので、細孔が水素イオンによって閉塞されるおそ
れはない。
は、界面活性剤が除去されて形成された細孔の中心細孔
直径が1.5〜50nmの範囲内にあるメソサイズの細
孔を有するものであることが確認された。また、ミクロ
サイズの細孔とメソサイズの細孔とが非常に近接して配
置されており、しかもそれらが均一に存在している。さ
らに、アンモニアガスのTPD曲線(NH3−TPD曲
線)に出現する少なくとも一つの極大値における温度が
250℃以上を示す酸点を有することが確認された。
オライトを原料として用い、溶解したゼオライトを界面
活性剤と混合し、その混合溶液を用いて水熱合成するこ
とにより、界面活性剤が導入されたアルミノシリケート
を析出成長させて複合体を形成し、この複合体から焼成
等により界面活性剤を除去する。よって、ゼオライトに
特有な規則的配置構造並びに強酸性等の特性を示し、且
つ、メソ多孔体に特有なメソサイズの細孔を有する多孔
体を得ることができる。
オライトとメソ多孔体との十分な複合化を実現でき、単
独の多孔体で、ゼオライト及びメソ多孔体の両方の特性
を有効且つ十分に発現させることが可能となる。また、
ゼオライトを一旦溶解させ、液相にて界面活性剤と混合
するので、両者の混合割合を変化させ易く、これによ
り、ゼオライト構造とメソ多孔体構造とを任意の比率で
多孔体に反映させることが可能となる。よって、単独の
多孔体に、ゼオライト及びメソ多孔体両方の特性を所望
の比率で発現させることができる。
で、原料として用いるゼオライトの種類が特定のものに
限られない。よって、原料ゼオライトの種類を拡大でき
るので、原料の選択の幅を広げることが可能となる。し
たがって、多孔体の製造における汎用性を格段に高め得
る。
2ステップにおいて、混合溶液の温度を室温〜250℃
の範囲に1時間以上維持するように加熱すれば、水熱反
応が促進されると共に、界面活性剤の構造変化を十分に
防止でき、且つ、規則性のある細孔構造が得られる。よ
って、水熱合成を有効に且つ迅速に行わせることが可能
となり、本発明の多孔体を確実に得ることができると共
に、その製造効率を向上できる利点がある。
1ステップにおいて、塩基性溶液のpHを11以上とす
れば、ゼオライトの溶解を早めることができるので、本
発明の多孔体をより確実に且つより迅速に製造できる。
加えて、複合体形成工程を構成する第3ステップにおい
て、分散溶液のpHを5〜12の範囲に調整すると、界
面活性剤と水素イオンとのイオン交換が生じることを抑
制できると共に、溶液中のシリカ成分を十分に再析出さ
せられる。よって、本発明の多孔体をより一層確実に得
ることが可能となる。
ト及びメソ多孔体の両方の特性を十分に発現できる。つ
まり、ゼオライトの結晶構造を反映しているため、その
優れた特性である極めて酸強度の大きい酸点を有して強
酸性を示すと共に、メソサイズの細孔を有するので、従
来の複合多孔体に比して、触媒活性、選択性といったゼ
オライト及びメソ多孔体両方の特性を同時に向上でき
る。このように本発明の多孔体は、言わば強酸性メソ多
孔体として十分に機能するものである。
の細孔とが非常に近接してしかも均一に存在しているの
で、その両方の細孔が有効に作用すると共に、それらの
相乗効果により、それらが離れた状態で独立に存在する
場合に比して、高い触媒活性を得ることができ、ゼオラ
イトと同等以上の性能を発現できることが確認された。
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
リウム1.152gを水15gに溶解した水溶液に、ゼ
オライトとしてZSM−5(SiO2/Al2O3=40
(モル比))2.77gを加え、30分間攪拌してZS
M−5を溶解せしめた。この溶液に、界面活性剤として
ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリド(HDT
MA+Cl-)7.2gを水21.6gに溶解した水溶液
を添加し、更に30分間攪拌して混合溶液を得た。
10分間攪拌した後、容器に収容して密閉し、110℃
で24時間加熱した。加熱後、室温まで冷却し、2規定
塩酸を加えてpHを8.5に調整した。それから、再度
容器に収容して密閉し、110℃で24時間加熱した。
これを室温まで冷却後、ろ過し、固形分を蒸留水で3回
洗浄し、乾燥させて複合体としての粉末試料を得た。こ
の粉末試料を、空気中、550℃で6時間焼成すること
により多孔体を得た。
5の代りにmordenite(SiO2/Al2O3=
30(モル比))を用いたこと以外は、実施例1と同様
にして多孔体を得た。
た多孔体粉末0.5gを、硝酸アンモニウム0.082
gを25mlの蒸留水に溶解した水溶液に加えて混合、
攪拌して溶解させた。この溶液をポリ容器に収容して密
閉し、100℃で24時間加熱した。室温まで冷却後、
析出した白色粉末をろ過洗浄した。
0.082gを25mlの蒸留水に溶解した水溶液に加
えて、混合、攪拌して溶解させた。この溶液をポリ容器
に収容して密閉し、100℃で24時間加熱した。室温
まで冷却後、析出した白色粉末をろ過洗浄した後、乾燥
させてNH4型の多孔体を得た。次いで、このNH4型多
孔体を、空気中、500℃で2時間焼成することによ
り、H型の多孔体を得た。
ed Silicaを用いたこと以外は、実施例1と同
様にして多孔体を得た。
報に記載の製造方法に従って、Al−FSMの合成を行
い、SiO2/Al2O3が40(モル比)であるAl−
FSM−16を得た。そして、多孔体粉末として、実施
例1で得た多孔体の代りにこのAl−FSM−16を用
い、且つ、硝酸アンモニウムを0.066g使用したこ
と以外は、実施例3と同様にしてH型の多孔体(H−A
l−FSM−16)を得た。
X線回折測定及び走査型電子顕微鏡(SEM)による形
状観察を行った。なお、測定試料としては粉末を用い
た。図1及び2は、それぞれ実施例1の多孔体のX線回
折強度を示すグラフ、及び、その多孔体形状を示すSE
M写真である。また、図3は、実施例2の多孔体のX線
回折強度を示すグラフである。図4及び5は、それぞれ
実施例2の多孔体のX線回折強度を示すグラフ、及び、
その多孔体形状を示すSEM写真である。
れぞれ原料として用いたZSM−5及びmordeni
teのX線回折測定及びSEMによる観察を行った。図
6及び7は、それぞれ実施例1で用いたZSM−5のX
線回折強度を示すグラフ、及び、その形状を示すSEM
写真である。また、図8は、実施例2で用いたmord
eniteのX線回折強度を示すグラフである。
体は、X線回折パターンがZSM−5のそれと略同様な
傾向を示しており、MFI型ゼオライトの結晶構造を有
していることが判明した(図1及び6参照)。また、ヘ
キサゴナル構造に基づくX線回折パターンも同時に認め
られ、ゼオライトとメソ多孔体との複合構造が形成され
ていることが確認された。また、SEM観察結果から、
両者の粒子形状は有意に異なっており(図2及び7参
照)、実施例1の多孔体はメソ多孔体構造が反映された
形状を示している。なお、溶解したZSM−5を原料と
しているため、X線回折には観測されなかったものの、
アルミノシリケート骨格内に強酸点が存在している。
ーンがmordeniteのそれと略同様な傾向を示し
ており、MOR型ゼオライトの結晶構造を有しているこ
とが判明した(図3及び8参照)。同時に、メソ多孔体
のヘキサゴナル構造を示すX線回折パターンも認めら
れ、複合構造が形成されていることを確認できた。これ
に対し、比較例1の多孔体では、ヘキサゴナル構造に基
づくX線回折パターンのみ観測され(図4参照)、実施
例1及び2の多孔体のようなゼオライトとの複合構造が
形成されていないことが判明した。
PD法によってアンモニアガスを用いた昇温脱離試験を
行った。図9は、実施例3及び比較例2の多孔体のNH
3−TPD曲線を示すグラフである。曲線L0,L1
は、それぞれ比較例2及び実施例3の多孔体に対する結
果を示す。図より、実施例3のH型多孔体は、極大値の
温度が250℃以上を示す酸点を有していることが判明
した。これに対し、比較例2の多孔体は、極大値におけ
る温度が250℃未満であった。この結果より、本発明
による実施例3の多孔体は、比較例2の多孔体に比し
て、酸性が極めて強いことが確認された。
着等温線を求め、BJH法によりそれらの中心細孔直径
を評価した。結果を表1にまとめて示す。表より、本発
明による実施例の多孔体に形成された細孔は、メソサイ
ズ(1.5〜50nm)の中心細孔直径を有することが
確認された。
明による実施例の多孔体は、ゼオライト構造及びメソ多
孔体構造が反映されたものであり、極めて酸強度が高め
られていることが確認された。
の水酸化ナトリウム水溶液に、ゼオライトとしてZSM
−5(東ソ−製、SiO2/Al2O3=39.4(モル
比))3gを分散せしめ、80℃で5時間加熱した後、
0.8μmメンブレンフィルターでろ過した。ろ液に、
テンプレート剤としてヘキサデシルトリメチルアンモニ
ウムブロミド(HDTMA+Br-)2.13gを、HD
TMAとSi−ゼオライトとの比(HDTMA/Si−
ゼオライト比)が0.125(モル比)となるように混
合し、20℃で12時間攪拌して有機複合体を得た。次
に、この有機複合体を0.2μmメンブレンフィルター
でろ別し、乾燥後、540℃で1時間焼成してメソ多孔
体を得た。得られたメソ多孔体をアンモニア水溶液に分
散させ、室温で24時間攪拌させることにより、H型の
多孔体を得た。
ト(TEOS)10g、アルミニウムイソプロポキシド
(AIP)0.25g、水酸化ナトリウム1.23g、
及び、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミド
(HDTMA+Br-)2.19gを150mlの水に分
散させ、20℃で12時間攪拌して有機複合体を得たこ
と以外は、実施例4と同様にしてH型のメソ多孔体を得
た。この多孔体は、Al含有MCM−41に相当するも
のである。
Al2O3(SiO2/Al2O3=11(モル比))を多
孔体として以下の評価に使用した。
ン(イソプロピルベンゼン)分解反応における触媒作用
を以下のように評価した。図10は、多孔体の機能評価
に用いた装置の概略構成を示す摸式断面図である。評価
装置1は、ガスクロマトグラフィ装置の高温槽筐体2の
内部に、リアクタ5を有するカラム3が設置されたもの
である。カラム3としては、クメン、並びに、反応生成
物であるベンゼン及びプロピレンを分離可能なもの(ベ
ントン34/DIDP)を用いた。また、リアクタ5
は、1/4インチ径のSUS製パルスリアクタであり、
Swagelock(登録商標)によりカラム3に結合
されている。このリアクタ5の内部に反応触媒としての
多孔体を封入した。
0付きの温度コントローラ9に接続されたヒーター4で
覆われている。これにより、リアクタ5の温度コントロ
ールを独立して行うことができる。また、ヒーター4の
内側に配置された熱電対8によって触媒床の温度を測定
した。さらに、筐体2の外壁には、ガス試料Sの導入口
6とガス検出器7が設けられており、それぞれにカラム
3の端部が接続されている。
タ5の内部に多孔体を封入し、触媒前処理として、リア
クタ5を1K/minの昇温速度で573K(300
℃)まで昇温し、ヘリウム中で1時間加熱保持した。次
いで、キャリアガスとしてのヘリウムを30ml/mi
nの流速で導入口6からカラム3内に流通させると共
に、クメンをパルス状に供給した。クメンパルス幅は5
μl、反応温度(触媒床温度)は523K(250℃)
とし、生成したベンゼンをガス検出器7により検出し
た。
得た多孔体を触媒として用いたときのクメン36×10
-3mol当りのベンゼン生成量を示す。実施例4の多孔
体を用いた場合にはベンゼンの生成つまりクメンの分解
反応が生じることが確認された。これに対し、比較例3
及び4の多孔体を用いた場合には、ベンゼンの生成は認
められず、クメンの分解反応が生起されないことが確認
された。この結果から、実施例4の多孔体は、従来の比
較例3及び4の多孔体に比して極めて高い触媒活性を奏
することが判明した。これより、本発明による多孔体
が、ゼオライトのような強酸点触媒と同等以上の機能を
発現することが理解される。
(H−Al−FSM−16)を用いて、n−ヘキサンの
クラッキング触媒評価を行った。また、参照例として、
実施例4の多孔体の原料であるZSM−5を用いて、n
−ヘキサンのクラッキング触媒評価を行った。評価条件
を以下に示す。 ・サンプル(多孔体)量:0.5g ・前処理:550℃で1時間 ・反応温度(触媒床温度):500℃ ・キャリアガス(ベースガス):N2、流量20ml/
min ・n−ヘキサン添加量:1.5ml/ min ・W/F = 0.725 g・hr/mol ・反応時間:20min、1,2,3,4hr
時におけるn−ヘキサンの反応生成物への転化率、及
び、生成物分布(カーボンバランス)の結果を表3に示
す。また、図11は、反応時間20min経過時の生成
物分布を示すグラフであり、斜線棒、黒塗棒、及び白抜
棒で表したグラフが、それぞれZSM−5(参考例)、
H−ZMC(実施例4)、及びH−Al−FSM−16
(比較例2)を用いた結果を示す。さらに、図12は、
各反応時間経過時における転化率の変化を示すグラフで
あり、折れ線L2〜L4がそれぞれZSM−5(参考
例)、H−ZMC(実施例4)、及びH−Al−FSM
−16(比較例2)を用いた結果を示す。
の多孔体及びその原料であるZSM−5を用いた場合に
は、n−ヘキサンのクラッキング反応が進行するのに対
し、Al−FSM−16では、ヘキセン(1−ヘキセ
ン)への転化が認められるものの、クラッキング反応が
実質的に殆ど進行しないことが確認された。特に、実施
例4の多孔体では、20min経過時において90%近
いn−ヘキサンの転化率が達成された。すなわち、実施
例4の多孔体は、Al−FSM−16に比して、クラッ
キング触媒としての性能が格段に優れるとともに、その
触媒特性は、強酸点を有する触媒であるゼオライト(Z
SM−5)を上回ることが判明した。
よれば、ゼオライト及びメソ多孔体の両方の特性である
高触媒活性及び高選択性を十分に発現することでき、更
に、強酸点を有する触媒であるゼオライトを凌ぐ触媒性
能を実現できる。また、本発明の多孔体の製造方法によ
れば、各種のゼオライトとメソ多孔体とを十分に複合化
できると共に、単独の多孔体において両者の特性を十分
に且つ所望の比率で発現させることが可能な多孔体を得
ることが可能となる。
である。
る。
である。
である。
る。
示すグラフである。
M写真である。
折強度を示すグラフである。
D曲線を示すグラフである。
示す摸式断面図である。
応時間20min経過時の生成物分布を示すグラフであ
る。
反応時間経過時の転化率の変化を示すグラフである。
Claims (4)
- 【請求項1】 中心細孔直径が1.5〜50nmの範囲
にあり、 アンモニア(NH3)−TPD曲線における極大値の温
度が250℃以上を示す酸点を有する、ことを特徴とす
る多孔体。 - 【請求項2】 ゼオライトを溶解することが可能な溶媒
にゼオライトを溶解せしめ、該溶液に界面活性剤を添加
して混合溶液を調製する第1ステップ、及び、該混合溶
液から水熱合成によりアルミノシリケート中に前記界面
活性剤が導入された複合体を形成させる第2ステップを
有する複合体形成工程と、 前記複合体に含まれる前記界面活性剤を除去する界面活
性剤除去工程と、を備えることを特徴とする多孔体の製
造方法。 - 【請求項3】 前記複合体形成工程を構成する前記第2
ステップにおいては、 前記混合溶液を容器中に密閉し、且つ、該混合溶液の温
度を室温〜250℃の範囲に1時間以上維持するように
加熱することにより前記複合体を形成させる、ことを特
徴とする請求項2記載の多孔体の製造方法。 - 【請求項4】 前記複合体形成工程は、前記複合体を含
む溶液を所定のpH値に保持する第3ステップを更に有
することを特徴とする請求項2又は3に記載の多孔体の
製造方法。
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