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JP2002124527A - チップ状電子部品の製造方法、及びその製造に用いる疑似ウェーハの製造方法 - Google Patents

チップ状電子部品の製造方法、及びその製造に用いる疑似ウェーハの製造方法

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Publication number
JP2002124527A
JP2002124527A JP2000315258A JP2000315258A JP2002124527A JP 2002124527 A JP2002124527 A JP 2002124527A JP 2000315258 A JP2000315258 A JP 2000315258A JP 2000315258 A JP2000315258 A JP 2000315258A JP 2002124527 A JP2002124527 A JP 2002124527A
Authority
JP
Japan
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substrate
chip
resin
manufacturing
substance
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000315258A
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English (en)
Inventor
Naoko Sato
尚子 佐藤
Kazuo Nishiyama
和夫 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000315258A priority Critical patent/JP2002124527A/ja
Publication of JP2002124527A publication Critical patent/JP2002124527A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェーハ一括処理の特徴を生かしつつ、最先
端のLSIやベアチップで入手した場合でも、高歩留
り、低コストにして信頼性良く半導体チップ等のチップ
状電子部品を製造する方法、及びその際に用いる疑似ウ
ェーハの製造方法を提供すること。 【解決手段】 表面側に存在する物質との反応性が乏し
くかつ耐熱性を有する基板1上に粘着性物質2を付着す
る工程と;基板1と粘着性物質2とを押圧固定する工程
と;粘着性物質2の上に良品ベアチップ3の複数個又は
複数種をそのAl電極パッド面を下にして固定する工程
と;保護物質としての樹脂4を複数の良品ベアチップ3
間を含む全面に被着する工程と;しかる後に複数個又は
複数種の良品ベアチップ3を樹脂4で固着した疑似ウェ
ーハ5を基板1から分離し、良品の半導体チップが複数
個又は複数種配列されかつそのAl電極パッド面が露出
した疑似ウェーハ5を得る工程と;更にこの疑似ウェー
ハ5を複数個又は複数種の半導体チップ間の樹脂4の位
置で切断して各良品チップ部品26を分離する工程と;
を有する、製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
に好適なチップ状電子部品の製造方法、及びその製造に
用いる疑似ウェーハの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタルビデオカメラやデジタル
携帯電話、更にノートPC(PersonalComputer)等に代
表される携帯用電子機器の、小型化や薄型化、軽量化に
対する要求は強く、半導体部品の表面実装密度をいかに
向上させるかが重要なポイントである。この為、パッケ
ージIC(QFP(quad flat package)等)に代わ
る、より小型のCSP(Chip Scale Package)の開発や
一部での採用が既に進められているが、究極の半導体高
密度実装を考えると、ベアチップ実装でしかもフリップ
チップ方式による接続技術の普及が強く望まれる。
【0003】なお、前記フリップチップ実装におけるバ
ンプ形成技術には、一般にAl電極パッド上にAu-Stud
Bump法や電解めっき法によってAuバンプを形成する方
法や、電解めっき法や蒸着法等ではんだバンプを一括し
て形成する方法が代表的である。しかし、民生用では、
より低コストのフリップチップ実装の場合に、チップに
してからバンプを形成(Au-Stud Bump法がその代表例で
ある)するのではなく、ウェーハ状態で一括してバンプ
を形成する方法が望ましい。
【0004】このようなウェーハ一括処理法は、近年の
ウェーハの大口径化(150mmφ→200mmφ→3
00mmφ)と、LSI(大規模集積回路)チップの接
続ピン数の増加傾向とを考えれば、当然の方向性であ
る。
【0005】以下に、従来のバンプ形成方法を説明す
る。
【0006】図10は、Auスタッドバンプ(Stud Bum
p)24の一例である。各々、個片に切り出された半導
体チップ25のAl電極パッド55面にワイヤーボンデ
ィング手法を用いてAuスタッドバンプ(Stud Bump)
24が形成されている。図11は、例えば入出力回路2
2、素子領域(メモリー)23が形成されたSi基板
(ウェーハ)51を、ウェーハレベルで一括処理して形
成した時のはんだバンプ62の一例である(なお、図中
の21はスクライブラインである)。
【0007】また、図12には、より低コストを目指し
て、Ni無電解めっきとはんだペーストの印刷とでウェ
ーハ一括でバンプを形成する工程を示す。図12(a)
は、SiO2膜が形成されたSi基板(ウェーハ)を示
して、同図(b)はその電極を含むチップ部分を拡大し
たものである。図12(a)、(b)において、51は
Si基板(ウェーハ)、55はAl電極パッド、その他
はSiO2膜、Si3 4、SiO2膜やポリイミド膜から
成るパッシベーション膜である。
【0008】図12(c)では、Ni無電解めっき法に
より、開口されたAl電極パッド55の上面のみに、選
択的にNi無電解めっき層(UBM:Under Bump Meta
l)が形成されている。このNi無電解めっき層(UB
M)は、Al電極パッド55面をリン酸系エッチ液で前
処理した後に、Zn処理によりZnを置換析出させ、さ
らに、Ni−Pめっき槽に浸漬することによって容易に
形成でき、Al電極パッド55とはんだバンプとの接続
を助けるUBMとして作用する。
【0009】図12(d)は、メタルスクリーンマスク
52を当てて、はんだペースト59を印刷法によりNi
無電解めっき層(UBM)上に転写した状態を示す。図
12(e)は、ウエットバック(加熱溶融)法ではんだ
ペースト59を溶融して、はんだバンプ62を形成した
ものである。このように、Ni無電解めっき法及びはん
だペーストスクリーン印刷法等を用いることにより、フ
ォトプロセスを用いずに、簡単にはんだバンプ62を形
成することができる。
【0010】他方、CSPは、1ケ1ケのLSIをいか
に小さくして高密度で実装するかのアプローチである
が、デジタル機器の回路ブロックを見た場合、いくつか
の共通回路ブロックで成り立っており、これらをマルチ
チップパッケージとしたり、モジュール化(MCM:Mu
lti Chip Module)する技術も登場している。デジタル
携帯電話におけるSRAM(スタティック・ラム)、フ
ラッシュメモリー、マイコンの1パッケージ化等はその
一例である。
【0011】このMCM技術は、最近の1チップシステ
ムLSIにおいても大きな利点を発揮するものと期待さ
れている。即ち、メモリーやロジック、更にアナログL
SIを1チップ化する場合は、異なったLSI加工プロ
セスを同一ウェーハプロセスで処理することとなり、マ
スク数や工程数の著しい増加と開発TAT(Turn aroun
d time)の増加が問題となり、歩留まりの低下も大きな
懸念材料である。
【0012】こうのために、各LSIを個別に作り、M
CM化する方式が有力視されている。こうしたMCM化
技術の例を図13に示す。
【0013】図13(a)、(b)、(c)はフリップ
チップ方式であって、回路基板60上の電極63にフェ
イスダウンでチップ64を接続している。より小型化、
薄型化を考えた場合には、図13のフリップチップが有
利な方式となっている。今後の高速化での接続距離の縮
小や各接続インピーダンスのバラツキを考えても、フリ
ップチップ方式が主流になるものと思われる。
【0014】フリップチップ方式のMCMは、複数の異
種のLSIについて各々のLSIのAl電極パッド55
の面にAu−Stud Bumpを形成し、異方性導電
フィルム(ACF:Anisotropic Conductive Film)を
介して回路基板と接続する方法や、樹脂ペーストを用い
て圧接する方法、更にバンプとしてAuめっきバンプや
Ni無電解めっきバンプ、はんだバンプを用いる方法
等、種々のものが提案されている。図13(c)は、は
んだバンプ65による基板60との金属間接合で、より
低抵抗で確実に接合させた例である。
【0015】
【発明に至る経過】上記した各バンプ形成法は既に完成
されていて、量産ベースの技術として活用が始まってい
る。例えば、図10に示したAuスタッドバンプ24は
チップ単位のバンプ形成法であり、既存の設備を用い
て、より簡便にバンプを形成する方法として広く用いら
れているが、各端子毎にバンプ形成処理を行うので、多
ピンに成る程、バンプ形成に要するコストが上昇してし
まう。
【0016】また、最近のLSIの低電圧駆動において
は、Al配線層の電圧降下の問題が生じることから、配
線長を短くするために、周辺の電極パッドの配置だけで
なく、アクティブ素子上にも電極パッドを配置したエリ
アパッドが必要とされるが、図10のAuスタッドバン
プ24はボンディング荷重とダメージの面からエリアパ
ッドには不向きである。更に、Auスタッドバンプチッ
プの実装は、1個ずつの圧接工法であることや、両面実
装に難がある等の問題を抱えている。
【0017】一方、ウェーハ一括のはんだバンプ形成法
は実装面でエリアパッド配置にも適用でき、一括リフロ
ーや両面実装が可能である等の利点がある。しかし、最
先端の歩留まりが低いウェーハに対して処理をすると、
良品チップ1個当たりのコストは極めて高くなる。
【0018】即ち、図14には、従来のウェーハ一括処
理における半導体ウェーハ53を示すが、最先端LSI
では高歩留まりが必要とされるにも拘らず、スクライブ
ライン21で仕切られたチップの内、×印で示す不良品
チップ20の数が○印で示す良品チップ3の数より多く
なるのが実情である。
【0019】また、チップをベアチップの形で他所から
入手した場合のバンプ形成は極めて難しいという問題が
あった。即ち、上記した2種類のバンプ形成方法は各々
特徴を持つが、全ての領域に使える技術ではなく、各々
の特徴を活かした使い分けをされるのが現状である。ウ
ェーハ一括バンプ処理法は、歩留まりが高く、ウェーハ
1枚の中に占める端子数が多い場合(例えば50000
端子/ウェーハ)や、エリアパッド対応の低ダメージバ
ンプ形成に特徴を発揮する。また、Auスタッドバンプ
は、チップ単位で入手した場合のバンプ処理や、簡便な
バンプ処理に特徴を発揮している。
【0020】なお、図14に示した半導体ウェーハ53
をスクライブライン21に沿って切断すると、切断の影
響でチップにストレス、亀裂等のダメージが生じて、故
障の原因になることがある。さらに、良品チップ3及び
不良品チップ20を共に半導体ウェーハ53として一括
ではんだバンプ形成まで工程を進行させると、不良品チ
ップ20に施した工程が無駄になり、これもコストアッ
プの原因となる。
【0021】また、特開平9−260581号公報に
は、Siウェーハ上に複数の半導体チップを接着固定
し、これをアルミナの如き基板上に設けた樹脂に加圧下
で埋め込んでから剥離することにより、ウェーハの表面
を平坦にし、ホトリソグラフィの技術によりこのウェー
ハ上で素子間の接続用の配線層を形成する方法が示され
ている。
【0022】この公知の方法によれば、ウェーハの一括
処理が可能となり、大量生産による低価格化を達成でき
るとしているが、ウェーハにおいて個々の半導体チップ
の裏面側には上記のアルミナの如き硬質の基板が存在し
ているために、スクライビング時にチップ間の樹脂と共
に、裏面側の硬質の基板も切断しなければならず、切断
用のブレードが破損する恐れがある。しかもチップの側
面は樹脂で覆われてはいるが、裏面は樹脂とは異質の硬
質の基板が存在しているだけであるため、チップの裏面
側は有効に保護されないことがあり、また両者間の密着
性が悪くなる。
【0023】本出願人は、上記のような従来の技術が抱
えている問題点について鋭意検討した結果、ウェーハ一
括処理の特徴を生かしつつ、最先端のLSIやベアチッ
プで入手した場合でも、高歩留り、低コストにして信頼
性良く提供可能な半導体チップ等のチップ状電子部品
を、特願2000−122112号において、提案し
た。
【0024】即ち、特願2000−122112号に係
る発明(以下、先願発明と称する。)によれば、基板上
に、処理前は粘着力を持つが処理後は粘着力が低下する
粘着手段を貼り付け、この粘着手段の上に複数個又は複
数種の半導体チップをその電極面を下にして固定し、保
護物質を前記半導体チップ間を含む前面に被着し、前記
粘着手段に所定の処理を施して前記粘着手段の粘着力を
低下させて、前記半導体チップをその側面及び裏面にお
いて前記保護物質で固定した疑似ウェーハを剥離し、更
に必要あれば前記半導体チップ間において前記保護物質
を切断して各半導体チップ又はチップ状電子部品を分離
しているので、チップ状電子部品を疑似ウェーハから切
り出す際に、保護物質の部分を切断するので、チップ状
電子部品本体への悪影響(歪みやばり、亀裂等のダメー
ジ)を抑えられる。
【0025】また、良品のチップ状電子部品を疑似ウェ
ーハより切り出して再配列することにより、あたかも全
品が良品チップのウェーハのようになって、ウェーハ一
括でのはんだバンプ処理等が可能になり、低コストで歩
留り良くフリップチップ用はんだバンプチップを形成で
きる。そして、自社製ウェーハのみならず、他社から購
入したベアチップでも容易にはんだバンプ処理等が可能
になる。
【0026】また、保護物質によってチップ側面及び裏
面が覆われているので、Ni無電解めっき処理も可能で
あると共に、同じく保護物質によってチップ側面及び裏
面が保護されているので、チップの個片後の実装ハンド
リングにおいてもチップが保護され、良好な実装信頼性
が得られる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者は、先願発明は上記した優れた特長をもちつつも、改
善すべき点があることを見出した。
【0028】図15には、先願発明における一例を示
す。これによれば、良品の半導体チップ3を一時的に固
定するのにダイシングテープからなるUV(紫外線)硬
化型シート29を使用しており、図15(a)、(b)
のように平坦な石英基板28上にUV硬化シート29を
貼り付けた後、図15(c)のように良品チップ3を電
極面の側でシート29上に固定し、更に図15(d)の
ように保護物質としての樹脂4で半導体チップ3を固定
した疑似ウェーハを基板28から剥離するの際し、図1
5(e)のように基板28の側からUVを照射してシー
ト29の粘着力を低下させてから、疑似ウェーハ5を基
板28から分離する。
【0029】しかし、平坦な基板28はその裏面6から
UVを透過させるため、例えば石英基板のような透明な
基板を材質とする必要があり、したがって材質が限られ
てしまい、またUVの照射設備を必要とする。
【0030】また、UVを照射して、チップ3を樹脂4
で固定してなる疑似ウェーハ5を平坦な基板(石英基
板)28から剥がす際に、樹脂4とUV硬化シート29
は樹脂4による樹脂硬化時の熱で互いに化学反応して変
質物29aが生じ、これにより接着力が上昇してしま
い、UV硬化シート29が樹脂4から十分に剥れない場
合がある。これでは、疑似ウェーハ5のダイシングや、
チップ間の配線に支障をきたすことがある。
【0031】なお、シートとして樹脂4と接着しにくい
ものを用いると、疑似ウェーハをうまく剥離できるが、
そのようなシート自身は粘着性を持たないので、チップ
を一時的に固定所持することはできない。
【0032】従って、粘着性を有するシート等の一時的
にチップを固定保持することができる材料の選定、又は
チップを固定するための樹脂の材料の選定が難しいとい
う問題があった。
【0033】また、保護物質とチップは完全に密着する
ことが重要で、更に得られる疑似ウェーハは十分な強度
と信頼性があることが必要であり、従来の技術において
使用されている保護物質はチップとの密着特性等、十分
な信頼性が未だ確認されていない。
【0034】また、基板上へ離型剤を塗布する方法も考
えられるが、これは後の加熱プロセスを考慮すると粘着
性物質との適合性及びコスト上、あまり好ましくない。
【0035】本発明は、上述した先願発明の特長を生か
しつつ、その不十分な点を改善するためになされたもの
であって、その目的は、ウェーハ一括処理の特徴を生か
しつつ、最先端のLSIやベアチップで入手した場合で
も、高歩留り、低コストにして信頼性良く半導体チップ
等のチップ状電子部品を製造する方法、及びその際に用
いる疑似ウェーハの製造方法を提供することにある。
【0036】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、表面側
に存在する物質との反応性が乏しくかつ耐熱性を有する
基板上に粘着性物質を付着する工程と;前記基板と前記
粘着性物質とを押圧固定する工程と;前記粘着性物質の
上に複数個又は複数種の半導体チップをその電極面を下
にして固定する工程と;前記複数個又は複数種の半導体
チップ間を含む前面に保護物質を被着する工程と;前記
保護物質に固定された前記半導体チップと前記粘着性物
質付きの前記基板とを分離して、前記半導体チップを前
記保護物質で固定した疑似ウェーハを作製する工程と;
を有する、疑似ウェーハの製造方法に係り、更にこれに
加えて、前記複数個又は複数種の半導体チップ間におい
て前記保護物質を切断して各半導体チップ又はチップ状
電子部品を分離する工程と;を有する、チップ状電子部
品の製造方法に係わるものである。
【0037】本発明は、表面側に存在する物質との反応
性が乏しくかつ耐熱性を有する前記基板を使用するの
で、保護物質の硬化温度による基板の変性、分解、反り
などを生じることなく、前記保護物質に固定された前記
半導体チップからなる前記疑似ウェーハと前記基板とを
容易に分離することができ、更にこの疑似ウェーハから
前記チップ状電子部品を容易に作製することが可能とな
る。
【0038】また、前記基板と前記粘着性物質とを押圧
固定する工程を有し、更には押圧固定した状態のまま
で、前記粘着性物質の上に複数個又は複数種の半導体チ
ップをその電極面を下にして固定する工程等を行うこと
ができるので、前記半導体チップの固定状態を保持しつ
つ、前記粘着性物質として、前記基板に対して高い離型
性を有する樹脂を選択しても基板との間の予想外の剥離
を防止することができる。
【0039】また、本発明によれば、半導体チップの電
極面以外(即ち、チップ側面及び裏面)が連続した保護
物質によって保護できるので、チップ化後のハンドリン
グにおいてチップが保護され、ハンドリングが容易とな
り、良好な実装信頼性が得られる。
【0040】また、半導体ウェーハから切り出されて良
品のみを選択したチップを基板に貼り付け、保護物質を
前面に被着した後に剥離することにより、あたかも全品
が良品チップからなる疑似ウェーハを得ることができる
ため、良品チップに対するウェーハ一括でのバンプ処理
等が可能となり、低コストのバンプチップを歩留り良く
形成できると共に、半導体チップを疑似ウェーハから切
り出す際にチップ間の保護物質の部分を切断できるの
で、半導体チップ本体への悪影響(歪みやばり、亀裂等
のダメージ)を抑えて容易に切断することができる。
【0041】しかも、保護物質によってチップの側面及
び裏面が覆われるようにできることから、Ni無電解め
っき処理も可能である。そして、自社製ウェーハのみな
らず、他社から購入したベアチップでも、容易にはんだ
バンプ処理等が可能になる。また、MCMに搭載される
異種LSIチップを全て同一半導体メーカーから供給さ
れるケースは少なく、最先端の半導体ラインの投資が大
きくなってきているために、SRAM、フラッシュメモ
リーやマイコン、更にCPU(中央演算処理ユニット)
を同一半導体メーカーで供給するのではなく、各々得意
とする半導体メーカーから別々にチップで供給してもら
い、これらをMCM化することもできる。
【0042】
【発明の実施の形態】本実施の形態は、前記基板上に、
前記粘着性物質としての溶媒溶解性樹脂を付着した後、
前記基板と前記樹脂とを枠体によって共締めし、更に前
記樹脂の上に良品の半導体チップの複数個又は複数種を
その電極面を下にして固定し、この状態で、前記保護物
質としての有機系絶縁性樹脂又は無機系絶縁性物質を半
導体チップの裏面上に供給して硬化させ、しかる後に前
記枠体を除去し、前記保護物質で固着された前記複数個
又は複数種の半導体チップと前記基板とを分離して、良
品の半導体チップが複数個又は複数種配列されかつ電極
面が露出した疑似ウェーハを得、更にこの疑似ウェーハ
を前記複数個又は複数種の半導体チップ間の前記保護物
質の位置で切断し、実装基板に固定される単一の半導体
チップ、又は複数個又は複数種の半導体チップが一体化
されたチップを得るのが好ましい。
【0043】また、前記基板上に、前記粘着性物質とし
ての溶媒溶解性樹脂を付着した後、前記基板と前記樹脂
とを枠体によって共締めし、更に前記樹脂の上に良品の
半導体チップの複数個又は複数種をその電極面を下にし
て固定し、この状態で、前記保護物質としての有機系絶
縁性樹脂又は無機系絶縁性物質を半導体チップの裏面上
に供給して硬化させ、しかる後に、前記枠体を取り付け
たままの状態で、前記複数個又は複数種の半導体チップ
間で切断し、前記保護物質で固着された前記複数個又は
複数種の半導体チップと前記基板とを分離することも可
能である。
【0044】上記枠体は、上記基板と上記粘着性物質を
押圧固定する役割を果たし、各工程内における上記基板
と上記粘着性物質との予想外の剥離を防止する。また、
上記枠体を取り付けることによって、上記保護物質とし
ての樹脂の体積計算を容易に行うことができるので、樹
脂の厚みのコントロールが容易となる。
【0045】本実施の形態によれば、上記枠体を装着し
て上記基板と上記粘着性物質とを押圧固定してから、上
記半導体チップを上記粘着性物質を介して上記基板上に
搭載してもよく、或いは上記半導体チップを上記粘着性
物質を介して上記基板上に搭載してから、上記枠体を装
着して上記基板と上記粘着性物質とを押圧固定してもよ
い。
【0046】さらに、上記枠体を除去した後、上記保護
物質としての樹脂で固着されたチップと基板とを分離し
て、良品の半導体チップが複数個又は複数種配列されか
つ電極面が露出した上記疑似ウェーハを得ることもで
き、或いは上記枠体を取り付けたままの状態で、前記複
数個又は複数種の半導体チップ間で切断し、上記樹脂で
固着された前記複数個又は複数種の半導体チップと基板
とを分離することも可能である。後者の場合、前記基板
も切断することも考えられるが、本実施の形態によれ
ば、比較的軟らかな樹脂も使用可能なので、ブレード等
が破損する恐れもなく容易に行うことができる。いずれ
にせよ、上記枠体ごとハンドリング可能なので、工程に
おけるインライン自動化も期待できる。また、上記枠体
単位での製品ロット管理が可能であり、前記保護物質と
しての樹脂上への製品番号等の印刷も容易に行える。
【0047】本実施の形態に使用可能な枠体の材質は耐
熱性や寸法精度を有するものならば特に限定しないが、
例示するならば金属及びプラスチック等が挙げられ、そ
の形状も円形又は角型いずれも使用可能である。
【0048】本実施の形態において、表面側に存在する
物質との反応性が乏しくかつ耐熱性を有する前記基板
は、ポリテトラフルオロエチレン、エチレン−テトラフ
ルオロエチレン共重合体及びテトラフルオロエチレン−
ヘキサフルオロプロピレン共重合体より選ばれる樹脂で
あることが好ましい。これにより、離型剤を使用しなく
ても上記基板が有する離型性を利用して、上記疑似ウェ
ーハと上記基板とを容易に分離することができる。上記
エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体は、透明な
ので基板裏から光学的にチップの位置検出することが可
能であり、チップのタイリング性の向上を図ることがで
き、製造工程の時間短縮にもつながる。
【0049】前記粘着性物質としては、溶媒溶解性を有
する物質であることが望ましく、ポリビニルアルコール
又はポリイミドであることが好ましい。上記ポリビニル
アルコールは離型性が高くかつ水又は温水で洗浄処理可
能であり、上記ポリイミドは耐熱性が高くかつ溶媒溶解
性も有している。
【0050】前記保護物質としては、エポキシ系、ポリ
イミド系、液晶ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン
系、ポリフェニレンサルファイド系及びポリガラスより
選ばれる有機系絶縁性樹脂であることが好ましい。上記
液晶ポリマーは、耐熱性、耐薬品(水)性、機械的強度
に優れ、また高周波ノイズを吸収するので、本発明に好
適に使用可能であり、例示するならば、芳香族ポリエス
テル系等が挙げられる。また、上記有機系絶縁性樹脂に
代わり、SOG(spin on glass)等の無機系も使用し
てよい。
【0051】後述するように、本実施の形態は、前記半
導体チップとは反対側において前記基板に補強材を裏張
りすることができ、この補強材としてはガラス基板、金
属基板、シリコンウェーハ、SUSより選ばれる薄板を
用いることが好ましい。これによって、基板としての樹
脂のたわみを防止することができる。例えば、前記基板
として上記エチレン−テトラフルオロエチレン共重合を
使用した場合、上記エチレン−テトラフルオロエチレン
共重合体は薄膜なので(例えば5−10μm)、例えば
ガラス基板からなる上記補強材上にエチレン−テトラフ
ルオロエチレン共重合体シートを貼るか、或いはエチレ
ン−テトラフルオロエチレン共重合体溶液を上記補強材
上にスピンコート等の手法で形成することが好ましい。
この場合、保護物質として好ましく適用可能な樹脂は、
例えばエポキシ系液状樹脂及び前駆体としてのポリアミ
ック酸を含む液状ポリイミド樹脂等が挙げられる。
【0052】また、前記疑似ウェーハを分離した後、前
記疑似ウェーハの前記基板との対向面を水又は温水等の
溶剤で洗浄処理することによって、上記粘着性物質を疑
似ウェーハから完全に除去することが好ましい。
【0053】また、特性測定により良品と判定された前
記半導体チップを前記基板上に固定したり、前記保護物
質で固着された状態において前記半導体チップの特性測
定を行って、良品の半導体チップ又はチップ状電子部品
を選択しても良い。
【0054】次に、本発明の好ましい実施の形態を図面
の参照下に具体的に説明する。
【0055】以下に、チップを貼り付ける基板として、
ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、エチレン−
テトラフルオロエチレン(ETFE)共重合体又はテト
ラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン(FE
P)共重合体製の平坦な基板1を用い、一括してはんだ
バンプを形成する方法を図1〜4について順を追って説
明する。ここで、上記基板の形状は円形に限らず、角型
のより大きな基板を用いることも可能である。
【0056】図1(a)は、チップを仮固定する(一時
的に固定する)ための支持基板となる基板1を示す。
【0057】次に、図1(b)のように、基板1上に、
粘着性物質2として、溶媒溶解性を有する物質、例えば
ポリビニルアルコールを均一に付着する。ここで、前記
粘着性物質がフィルム上ならばローラーラミネートなど
の手法で、又は液状ならばスピンコートや印刷などの手
法で付着することができる。
【0058】次に、図1(c)のように、粘着性物質2
を有する基板1上下の両端に前記基板と前記粘着性物質
とを押圧固定するための枠体6を設置する。枠体6に
は、図示するようにネジ止めするための共締め部(フラ
ンジ)30が設けられており、上記粘着性物質を有する
基板1と共にネジ等で押圧固定する。ここで、押圧固定
する手段として、上記ネジ以外にもクリップなどを用い
ることも可能である。
【0059】図2(d)は、粘着性物質2と基板1を枠
体6によって、ネジを用いて押圧固定した断面図であ
る。
【0060】次に、図2(e)のように、図14に示し
た如き半導体ウェーハ53より切り出された後、オープ
ン/ショート或いはDC(直流)電圧測定で良品と確認
された良品の半導体ベアチップ3(又はLSIチップ)
のみを、チップ表面(デバイス面)8を下にして配列し
て粘着性物質2に貼り付ける。この時、ポリビニルアル
コールを乾燥及び脱水固化させると、チップが動かない
よう、保持固定される。なお、良品ベアチップ3は、図
13に示した通常のウェーハ工程でダイシングして、使
用したダイシングシート(図示せず)の延伸状態から取
り出してもよいし、チップトレイから移載してもよい。
ここで重要なことは、自社、他社製のチップに関わら
ず、良品ベアチップ3のみを基板1上に再配列させるこ
とである。
【0061】次に、図2(f)のように、チップ3上か
ら保護物質としての例えばエポキシ系樹脂4をチップ3
の裏面側に均一に流し込んで均一に塗布し、硬化する。
この塗布はスピンコート法か印刷法で容易に実現でき
る。この時、チップ3は粘着性物質2の粘着性により保
持固定されているので、動くことはない。ここで、基板
1は、表面側に存在する物質、つまり粘着性物質2及び
保護物質としての樹脂4との反応性が乏しくかつ耐熱性
を有するので、樹脂4の硬化温度による変性、分解、反
りなどを生じることはない。
【0062】次に、図2(g)のように、枠体6を除去
して、樹脂4で側面及び裏面が連続して固められた複数
の良品のベアチップ3からなる疑似ウェーハ5と、基板
1とを剥離する。この時、上述したように基板1は、表
面側に存在する物質、つまり粘着性物質2及び保護物質
としての樹脂4との反応性が乏しくかつ耐熱性を有する
ので、樹脂4の硬化温度による変性、分解、反りなどを
生じることはなく、疑似ウェーハ5と基板1とを容易に
分離することができる。また、疑似ウェーハ5と基板1
とを分離した後、図2(g)の一点鎖線に示される疑似
ウェーハ5の前記基板1との対向面(即ち、剥れ面8)
に存在する粘着性物質2を、水又は温水等の溶剤で洗浄
処理することが好ましく、この洗浄処理によって、疑似
ウェーハ5の剥れ面8が綺麗に平坦に形成される。
【0063】次に、図3(h)のように、良品ベアチッ
プ表面8(デバイス面)が上になるように疑似ウェーハ
5をひっくり返す。疑似ウェーハ5は同図に拡大して示
すように、Si基板上にSiO2膜を介してAl電極パ
ッド10及びパッシベーション膜が形成されたものであ
る。
【0064】次に、図3(i)〜図4(k)のように、
既述した図12(c)〜(e)と同じ処理を施す。図3
(i)はUBMとなるNi無電解めっき処理、図3
(j)は印刷マスク11を用いたはんだペースト9の印
刷転写、図4(k)はウエットバック法によるはんだバ
ンプ12の形成状況である。
【0065】即ち、図3(i)では、Ni無電解めっき
法にて、開口されたAl電極パッド10面の上のみに、
選択的にNi無電解めっき層(UBM)が形成されてい
る。なお、このNi無電解めっき層(UBM)は、Al
電極パッド10の上面をリン酸系エッチ液で前処理した
後に、Zn処理によりZnを置換析出させ、さらにNi
−Pめっき槽に浸漬させることにより、容易に形成で
き、Al電極パッド10とはんだバンプとの接続を助け
るUBMとして作用する。
【0066】図3(j)は、印刷マスク11を当てて、
はんだペースト9を印刷法によりNi無電解めっき層
(UBM)上に転写した状態である。図4(k)では、
ウエットバック法ではんだペースト9を溶融して、はん
だバンプ12を形成した状態である。このように、Ni
無電解めっき法及びはんだペーストスクリーン印刷法等
を用いることにより、フォトプロセスを用いずに簡単に
はんだバンプ12を形成できる。なお、図示省略した
が、疑似ウェーハ5において、チップ3間に配線を形成
し、チップ間を接続してもよい。
【0067】上記のようにして、低歩留りの最先端のL
SIや他社から入手したチップであっても、良品のチッ
プ3のみを再び基板1に貼り付けて、あたかも100%
良品ベアチップ3のみで構成された疑似ウェーハ5を作
製し、ウェーハ一括の低コストのバンプ形成が可能にな
る。
【0068】そして、図4(k)において、プローブ検
査による電気的特性の測定やバーンインを行って、図2
(e)の工程前に良品ベアチップ3を選別したことに加
えて、更により確実に良品チップのみを選別できる。
【0069】図4(l)は、チップ3を樹脂4で保護し
て補強してなる良品チップ部品26の単位でブレード3
2(又はレーザー)でスクライブライン33に沿ってダ
イシング19して、個々の個片とする工程を示す。
【0070】次に、図4(m)のように、配線基板16
上のソルダー(はんだ)レジスト15で囲まれかつソル
ダー(はんだ)ペースト13を被着した電極14を設け
た実装基板27に、個片化された良品チップ部品26を
マウントする。
【0071】この際、良品チップ部品26の側面と裏面
は樹脂4で覆われているため、実装基板27への実装時
の良品チップ部品26の吸着等のハンドリング等で、直
接良品チップ部品26がダメージを受けることがなく、
そのために、高い信頼性を持つフリップチップ実装が期
待できる。
【0072】なお、上記の記述は半導体チップのフリッ
プチップ実装技術に関するものであるが、フリップチッ
プ高密度実装における接続用はんだバンプの形成技術と
その製造方法に関するものでもあり、良品ベアチップ3
をその表面(デバイス面)28を下にして基板1上に並
べて貼り付け、その後に樹脂4を裏面等に均一に塗布し
て、良品チップ3同士を固定する。
【0073】しかる後に、粘着性物質2から剥がして、
良品チップ3のみが配列された疑似ウェーハ5を作製
し、この疑似ウェーハ5に一括でバンプ形成をして、低
コストでバンプチップを製造できる。このバンプチップ
は、小型・軽量の携帯用電子機器のみならず、全てのエ
レクトロニクス機器に利用され得る。
【0074】上述したように、本実施の形態によれば
(後述の他の実施の形態も同様)、基板1は、表面側に
存在する物質、つまり粘着性物質2及び保護物質として
の樹脂4との反応性が乏しくかつ耐熱性を有するので、
樹脂4の硬化温度による変性、分解、反りなどを生じる
ことはなく、疑似ウェーハ5と基板1とを容易に分離す
ることができ、平坦な良品チップからなる樹脂基板が得
られる。
【0075】また、前記基板と前記粘着性物質とを押圧
固定する工程を有し、更には押圧固定した状態のまま
で、前記粘着性物質の上に複数個又は複数種の半導体チ
ップをその電極面を下にして固定する工程等を行うこと
ができるので、前記半導体チップの固定状態を保持しつ
つ、前記粘着性物質として、前記基板に対して高い離型
性を有する樹脂を選択しても基板との間の予想外の剥離
を防止することができる。
【0076】また、粘着性物質2を溶媒溶解性(例えば
水溶性)にすることができるので、粘着性物質2が樹脂
4と密着してしまった場合や、樹脂4上やチップ3上に
残留してしまった場合でも、溶媒溶解(例えば水溶)と
いう簡易な方法で除去することができ、平坦で綺麗な良
品チップからなる樹脂基板が得られる。
【0077】そして、良品の半導体チップをウェーハよ
り切り出して、基板に等間隔で再配列して貼り付け、樹
脂の塗布後に剥離して、あたかも全品が良品チップであ
る疑似ウェーハを得るため、良品チップに対するウェー
ハ一括でのはんだバンプ処理等が可能となり、低コスト
のフリップチップ用はんだバンプチップを形成できる。
また、自社製ウェーハのみならず、他社から購入したベ
アチップでも容易にはんだバンプ処理等が可能になる。
【0078】また、樹脂によってチップ側面及び裏面が
覆われているので、Ni無電解めっき処理も可能である
と共に、樹脂によってチップ側面及び裏面を保護されて
いるので、チップの個片後の実装ハンドリングにおいて
もチップが保護されて、良好な実装信頼性が得られる。
【0079】また、ウェーハ一括処理による低コストバ
ンプ処理の特徴を活かして、低歩留りで高価とされる最
先端のLSIやベアチップの形で入手したチップでも使
え、凡用性が高くて安定して行える新しいバンプ形成法
及び配線形成法を提供でき、良品チップが配置された電
極面又は裏面が平坦なチップ又はチップモジュールを作
製できる。また、半導体チップを疑似ウェーハから切り
出す際に、樹脂の部分のみを切断するので、切断を容易
に行え、ブレードの破損もなく、半導体チップ本体への
悪影響(歪みやばり、亀裂等のダメージ)を抑えること
ができる。
【0080】図5は、上記のはんだペースト9に代え
て、はんだボール17を用いた変形例によるバンプの形
成方法を示す。
【0081】即ち、まず、疑似ウェーハ上に形成された
Al電極パッド10を被覆するパッシベーション膜に対
して、バンプ電極を形成する箇所を開口して、そこにN
i無電解めっき層(UBM)を形成する。
【0082】次に、このNi無電解めっき層(UBM)
の上にフラックス18を印刷法等により塗布する。その
フラックス18の材料としては、はんだボール17を転
写し易いように粘着力の高いものが好ましい。なお、フ
ラックス18の塗布は印刷法に強いて限定しなくてもよ
いが、現実的には印刷法が好ましい。それは、他の方法
に比べ、フラックス18を所望のパターンに簡便な操作
で効率よく塗布することができるからである。
【0083】さらに、はんだボール17をフラックス1
8上に載置してはんだボール17のリフロー(加熱溶
融)を行う。これにより、はんだボール17はNi無電
解めっき層(UBM)に強く付着する。最後に、フラッ
クス18の洗浄を行う。これを以ってバンプ電極の形成
は完了する。
【0084】図6は、図示省略した平坦な円形の基板1
上に粘着性物質2を塗布して、枠体によって基板1と粘
着性物質2とを共締めし、図14に示した如き半導体ウ
ェーハ53より切り出された後、オープン/ショート或
いはDC(直流)電圧測定で良品と確認された良品の半
導体ベアチップ3(又はLSIチップ)のみを、粘着性
物質2を介して基板1上に等間隔に配列して貼り付けた
例である。
【0085】A−A線一部断面図のように、枠体6は基
板1と粘着性物質2を押圧固定する役割を果たし、工程
内における基板1と粘着性物質2との予想外の剥離を防
止する。また、枠体6を取り付けることによって、保護
物質としての樹脂4の体積計算を容易に行うことができ
るので、樹脂4の厚みのコントロールが容易である。こ
こで、基板1及び粘着性物質2が枠体6からはみ出して
いてもよい。
【0086】本実施の形態によれば、枠体6を装着して
からチップ3を搭載してもよく、或いはチップ3を搭載
してから枠体6を装着してもよい。さらに、枠体6を除
去した後、樹脂4で固着されたチップ3と基板1とを分
離して、良品の半導体チップが複数個又は複数種配列さ
れかつ電極面が露出した疑似ウェーハ5を得ることもで
き、或いは枠体6を取り付けたままの状態で、前記複数
個又は複数種の半導体チップ間で切断し、樹脂4で固着
された前記複数個又は複数種の半導体チップと基板1と
を分離することも可能である。いずれにせよ、枠体6ご
とハンドリング可能なので、工程におけるインライン自
動化も期待できる。
【0087】また、本実施の形態に使用可能な枠体の材
質は耐熱性や寸法精度を有するものならば、特に限定し
ないが、例示するならば金属及びプラスチック等が挙げ
られる。
【0088】また、枠体6には、図示するようにネジ止
めするための共締め部(フランジ)30が設けられてお
り、上記粘着性物質を有する基板1と共にネジ等で押圧
固定することができるが、上記ネジ以外にもクリップな
どを用いることも可能である。
【0089】図7は、粘着性物質2を有する基板1の良
品ベアチップ3とは反対側において、基板1に補強材3
4を裏張りして、粘着性物質2、基板1及び補強材34
を枠体によって共締めする例を示す。ここで、上記補強
材としてはガラス基板、金属基板、シリコンウェーハ、
SUSより選ばれる薄板が本実施の形態に好適であり、
補強材34を設けることにより、基板1等のたわみを防
止することができる。
【0090】本実施の形態によれば、複数個の良品ベア
チップ(半導体チップ)3に代わり、複数の異なる種類
の複数個のチップを基板上に貼り付け、その後は上述し
た処理を同様に施すことが可能である。但し、図8
(i)に示すように疑似ウェーハ5を作製した後、図8
(j)に示すように、複数の半導体チップ3a、3bは
種々の組み合わせにして良品チップ状部品26として切
り出してMCM化することができる。なお、このような
MCM化は、例えば上述した複数個の同種チップに対し
て行うこともできる。
【0091】本実施の形態において、上記枠体に半導体
チップの配列方向判別手段を設けることが好ましく、図
9は、本実施の形態に使用可能な枠体の形状の例を示す
ものである。
【0092】図9(A)は、枠体の一部にオリエンテー
ションフラットを設けた例であり、このオリエンテーシ
ョンフラットの位置は任意でよい。図9(B)は、枠体
の一部にノッチを付けた例であり、このノッチの位置は
任意でよい。図9(C)は、枠体を方形にした例で、こ
の場合も、一辺に切り欠き或いはノッチ等を任意の位置
に設けることができる。これによって、保護物質として
の樹脂で固着された前記複数個又は複数種の半導体チッ
プと前記基板とを分離して得られる、良品の半導体チッ
プが複数個又は複数種配列されかつ電極面が露出した疑
似ウェーハの方向性を容易に検出することができる。
【0093】
【発明の作用効果】本発明によれば、表面側に存在する
物質との反応性が乏しくかつ耐熱性を有する前記基板を
使用するので、保護物質の硬化温度による前記基板の変
性、分解、反りなどを生じることなく、前記保護物質に
固定された前記半導体チップからなる前記疑似ウェーハ
と前記基板とを容易に分離することができ、更にこの疑
似ウェーハから前記チップ状電子部品を容易に作製する
ことが可能となる。
【0094】また、前記基板と前記粘着性物質とを押圧
固定する工程を有し、更には押圧固定した状態のまま
で、前記粘着性物質の上に複数個又は複数種の半導体チ
ップをその電極面を下にして固定する工程等を行うこと
ができるので、前記半導体チップの固定状態を保持しつ
つ、前記粘着性物質として、前記基板に対して高い離型
性を有する樹脂を選択しても基板との間の予想外の剥離
を防止することができる。
【0095】また、本発明によれば、良品のチップを切
り出して再配列することにより、あたかも全品が良品チ
ップのウェーハのようになって、ウェーハ一括でもはん
だバンプ処理等が可能になり、低コストのフリップチッ
プ用はんだバンプチップを形成できる。また、自社製ウ
ェーハのみならず、他社から購入したベアチップでも容
易にはんだバンプ処理等が可能になる。また、保護物質
によってチップ側面及び裏面が覆われるようにできるの
で、Ni無電解めっき処理も可能であると共に、同じく
保護物質によってチップ側面及び裏面が保護されている
ので、チップ状電子部品を疑似ウェーハから切り出す際
に、保護物質の部分を切断できるので、チップ状電子部
品本体への悪影響(歪みやばり、亀裂等のダメージ)を
抑えられ、更に、チップの個片後の実装ハンドリングに
おいてもチップが保護され、良好な実装信頼性が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における半導体チップの作
製工程を順次示す断面図である。
【図2】同、作製工程を順次示す断面図である。
【図3】同、作製工程を順次示す断面図である。
【図4】同、作製工程とその実装工程とを順次示す断面
図である。
【図5】本発明の実施の形態による、はんだペーストの
代わりにはんだボールを用いる疑似ウェーハの断面図で
ある。
【図6】本発明の実施の形態において良品ベアチップの
みを貼り付けた基板の概略図及びその概略図のA−A線
一部断面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態において良品ベアチッ
プのみを貼り付けた基板の概略図のA−A線一部断面図
である。
【図8】本発明の実施の形態におけるMCM用半導体チ
ップの作製工程を順次示す断面図である。
【図9】本実施の形態に使用可能な枠体の図である。
【図10】従来例におけるAuスタッドバンプ(Stud B
ump)の一例を示す斜視図である。
【図11】同、ウェーハレベルで一括はんだでバンプ処
理をした半導体ウェーハの部分平面図である。
【図12】同、半導体チップの作製工程を順次示す断面
図である。
【図13】同、MCM化された実装構造の他の例の斜視
図(a)とその一部断面側面図(b)、(c)である。
【図14】同、ウェーハ一括処理に対処する半導体ウェ
ーハの斜視図である。
【図15】先願発明(特願2000−122112号)
における、半導体チップの作製工程を順次示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1・・・基板、2・・・粘着性物質、3・・・良品ベアチップ、
4・・・樹脂、5・・・疑似ウェーハ、6・・・枠体、7・・・接着
面、8・・・良品ベアチップ表面(デバイス面)、9・・・は
んだペースト、10、55・・・Al電極パッド、11・・・
印刷マスク、12・・・はんだバンプ、13・・・ソルダー
(はんだ)ペースト、14・・・電極、15・・・ソルダー
(はんだ)レジスト、16・・・配線基板、19・・・ダイシ
ング、20・・・不良品ベアチップ、21、33・・・スクラ
イブライン、26・・・良品チップ部品、27・・・実装基
板、28・・・石英基板、29・・・UV硬化シート、29a
・・・変質物、30・・・共締め部(フランジ)、31・・・ネ
ジ止め、32・・・ブレード、34・・・補強材

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面側に存在する物質との反応性が乏し
    くかつ耐熱性を有する基板上に粘着性物質を付着する工
    程と;前記基板と前記粘着性物質とを押圧固定する工程
    と;前記粘着性物質の上に複数個又は複数種の半導体チ
    ップをその電極面を下にして固定する工程と;前記複数
    個又は複数種の半導体チップ間を含む前面に保護物質を
    被着する工程と;前記保護物質に固定された前記半導体
    チップと前記粘着性物質付きの前記基板とを分離して、
    前記半導体チップを前記保護物質で固定した疑似ウェー
    ハを作製する工程と;前記複数個又は複数種の半導体チ
    ップ間において前記保護物質を切断して各半導体チップ
    又はチップ状電子部品を分離する工程と;を有する、チ
    ップ状電子部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記基板上に、前記粘着性物質としての
    溶媒溶解性樹脂を付着した後、前記基板と前記樹脂とを
    枠体によって共締めし、更に前記樹脂の上に良品の半導
    体チップの複数個又は複数種をその電極面を下にして固
    定し、この状態で、前記保護物質としての有機系絶縁性
    樹脂又は無機系絶縁性物質を半導体チップの裏面上に供
    給して硬化させ、しかる後に前記枠体を除去し、前記保
    護物質で固着された前記複数個又は複数種の半導体チッ
    プと前記基板とを分離して、良品の半導体チップが複数
    個又は複数種配列されかつ電極面が露出した疑似ウェー
    ハを得、更にこの疑似ウェーハを前記複数個又は複数種
    の半導体チップ間で切断する、請求項1に記載したチッ
    プ状電子部品の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記基板上に、前記粘着性物質としての
    溶媒溶解性樹脂を付着した後、前記基板と前記樹脂とを
    枠体によって共締めし、更に前記樹脂の上に良品の半導
    体チップの複数個又は複数種をその電極面を下にして固
    定し、この状態で、前記保護物質としての有機系絶縁性
    樹脂又は無機系絶縁性物質を半導体チップの裏面上に供
    給して硬化させ、しかる後に、前記枠体を取り付けたま
    まの状態で、前記複数個又は複数種の半導体チップ間で
    切断し、前記保護物質で固着された前記複数個又は複数
    種の半導体チップと前記基板とを分離する、請求項1に
    記載したチップ状電子部品の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記粘着性物質がポリビニルアルコール
    又はポリイミドである、請求項1に記載したチップ状電
    子部品の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記保護物質がエポキシ系、ポリイミド
    系、液晶ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン系、ポ
    リフェニレンサルファイド系及びポリガラスより選ばれ
    る有機系絶縁性樹脂である、請求項1に記載したチップ
    状電子部品の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記基板がポリテトラフルオロエチレ
    ン、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体及びテ
    トラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重
    合体より選ばれる樹脂である、請求項1に記載したチッ
    プ状電子部品の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記枠体に半導体チップの配列方向判別
    手段を設ける、請求項2に記載したチップ状電子部品の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 前記半導体チップとは反対側において前
    記基板に補強材を裏張りする、請求項1に記載したチッ
    プ状電子部品の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記補強材がガラス基板、金属基板、シ
    リコンウェーハ、SUSより選ばれる薄板である、請求
    項8に記載したチップ状電子部品の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記疑似ウェーハを分離した後、前記
    疑似ウェーハの前記基板との対向面を水、温水又は溶剤
    で洗浄処理する、請求項1に記載したチップ状電子部品
    の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記保護物質の位置で切断して、実装
    基板に固定される単一の半導体チップ、又は複数個又は
    複数種の半導体チップが一体化されたチップを得る、請
    求項1に記載したチップ状電子部品の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記電極上にはんだバンプを形成す
    る、請求項1に記載したチップ状電子部品の製造方法。
  13. 【請求項13】 特性測定により良品と判定された前記
    半導体チップを前記基板上に固定する、請求項1に記載
    したチップ状電子部品の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記保護物質で固着された状態におい
    て前記半導体チップの特性測定を行い、良品の半導体チ
    ップ又はチップ状電子部品を選択する、請求項1に記載
    したチップ状電子部品の製造方法。
  15. 【請求項15】 表面側に存在する物質との反応性が乏
    しくかつ耐熱性を有する基板上に粘着性物質を付着する
    工程と;前記基板と前記粘着性物質とを押圧固定する工
    程と;前記粘着性物質の上に複数個又は複数種の半導体
    チップをその電極面を下にして固定する工程と;前記複
    数個又は複数種の半導体チップ間を含む前面に保護物質
    を被着する工程と;前記保護物質に固定された前記半導
    体チップと前記粘着性物質付きの前記基板とを分離し
    て、前記半導体チップを前記保護物質で固定した疑似ウ
    ェーハを作製する工程と;を有する、疑似ウェーハの製
    造方法。
  16. 【請求項16】 前記基板上に、前記粘着性物質として
    の溶媒溶解性樹脂を付着した後、前記基板と前記樹脂と
    を枠体によって共締めし、更に前記樹脂の上に良品の半
    導体チップの複数個又は複数種をその電極面を下にして
    固定し、この状態で、前記保護物質としての有機系絶縁
    性樹脂又は無機系絶縁性物質を半導体チップの裏面上に
    供給して硬化させ、しかる後に前記枠体を除去し、前記
    保護物質で固着された前記複数個又は複数種の半導体チ
    ップと前記基板とを分離して、良品の半導体チップが複
    数個又は複数種配列されかつ電極面が露出した疑似ウェ
    ーハを得る、請求項15に記載した疑似ウェーハの製造
    方法。
  17. 【請求項17】 前記基板上に、前記粘着性物質として
    の溶媒溶解性樹脂を付着した後、前記基板と前記樹脂と
    を枠体によって共締めし、更に前記樹脂の上に良品の半
    導体チップの複数個又は複数種をその電極面を下にして
    固定し、この状態で、前記保護物質としての有機系絶縁
    性樹脂又は無機系絶縁性物質を半導体チップの裏面上に
    供給して硬化させ、しかる後に、前記枠体を取り付けた
    ままの状態で、前記複数個又は複数種の半導体チップ間
    で切断し、前記保護物質で固着された前記複数個又は複
    数種の半導体チップと前記基板とを分離する、請求項1
    5に記載した疑似ウェーハの製造方法。
  18. 【請求項18】 前記粘着性物質がポリビニルアルコー
    ル又はポリイミドである、請求項15に記載した疑似ウ
    ェーハの製造方法。
  19. 【請求項19】 前記保護物質がエポキシ系、ポリイミ
    ド系、液晶ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン系、
    ポリフェニレンサルファイド系及びポリガラスより選ば
    れる有機系絶縁性樹脂である、請求項15に記載した疑
    似ウェーハの製造方法。
  20. 【請求項20】 前記基板がポリテトラフルオロエチレ
    ン、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体及びテ
    トラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重
    合体より選ばれる樹脂である、請求項15に記載した疑
    似ウェーハの製造方法。
  21. 【請求項21】 前記枠体に半導体チップの配列方向判
    別手段を設ける、請求項16に記載した疑似ウェーハの
    製造方法。
  22. 【請求項22】 前記半導体チップとは反対側において
    前記基板に補強材を裏張りする、請求項15に記載した
    疑似ウェーハの製造方法。
  23. 【請求項23】 前記補強材がガラス基板、金属基板、
    シリコンウェーハ、SUSより選ばれる薄板である、請
    求項22に記載したチップ状電子部品の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記疑似ウェーハを分離した後、前記
    疑似ウェーハの前記基板との対向面を水、温水又は溶剤
    で洗浄処理する、請求項15に記載した疑似ウェーハの
    製造方法。
  25. 【請求項25】 前記電極上にはんだバンプを形成す
    る、請求項15に記載した疑似ウェーハの製造方法。
  26. 【請求項26】 特性測定により良品と判定された前記
    半導体チップを前記基板上に固定する、請求項15に記
    載した疑似ウェーハの製造方法。
  27. 【請求項27】 前記保護物質で固着された状態におい
    て前記半導体チップの特性測定を行い、良品の半導体チ
    ップ又はチップ状電子部品を選択する、請求項15に記
    載した疑似ウェーハの製造方法。
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