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JP2002118262A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2002118262A
JP2002118262A JP2000306137A JP2000306137A JP2002118262A JP 2002118262 A JP2002118262 A JP 2002118262A JP 2000306137 A JP2000306137 A JP 2000306137A JP 2000306137 A JP2000306137 A JP 2000306137A JP 2002118262 A JP2002118262 A JP 2002118262A
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insulating film
crystal
gate electrode
dummy gate
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JP2000306137A
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Jun Takizawa
順 瀧澤
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロセス制御が容易であり完全空乏型トラン
ジスタを容易に製造できる半導体装置及びその製造方法
を提供する。 【解決手段】 本発明に係る半導体装置の製造方法は、
SOI基板1を準備し、単結晶Si層4の表面にダミー
ゲート酸化膜を形成し、ダミーゲート酸化膜上にダミー
ゲート電極を形成し、ダミーゲート電極をマスクとして
単結晶Si層に不純物イオンを注入し、アニールを施し
て単結晶Si層にソース/ドレイン拡散層16,17を
形成し、ダミーゲート電極を含む全面上にシリコン酸化
膜を堆積し、CMP研磨することにより、ダミーゲート
電極の上面を露出させ、シリコン酸化膜をマスクとし
て、ダミーゲート電極及びダミーゲート酸化膜をエッチ
ングすると共に単結晶Si層を所定深さまでエッチング
し、単結晶Si層上にゲート酸化膜6bを形成し、ゲー
ト酸化膜上にゲート電極7bを形成するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、SOI構造を有す
る半導体装置及びその製造方法に関する。特には、完全
空乏型SOIデバイスを容易に製造できる半導体装置及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は、従来のSOI(Silicon On In
sulator)構造の完全空乏型半導体装置を示す断面図であ
る。まず、張り合わせ法により製造されたSOI基板1
01を準備する。このSOI基板101は、単結晶シリ
コンからなる支持基板102と、この支持基板102上
に形成された絶縁膜103と、この絶縁膜103上に形
成された単結晶Si層104と、から構成されている。
【0003】すなわち、表面に第1絶縁膜が形成された
第1シリコン基板(支持基板102)を準備し、表面に
第2絶縁膜が形成された第2シリコン基板(単結晶Si
層104)を準備する。次に、第1絶縁膜と第2絶縁膜
を張り合わせることにより、支持基板102上に形成さ
れた第1及び第2絶縁膜からなる絶縁膜103と、この
絶縁膜103上に形成された第2シリコン基板(単結晶
Si層104)と、からなるSOI基板101が形成さ
れる。この後、第2シリコン基板の裏面を研磨すること
により第2シリコン基板の厚さを10nm程度とする。
これにより、厚さの薄い単結晶Si層104を備えたS
OI基板101が形成される。
【0004】次に、単結晶Si層104にトレンチを形
成し、このトレンチ内にシリコン酸化膜を埋め込む。こ
れにより、絶縁膜103上の素子分離領域にはシリコン
酸化膜からなる素子分離膜105が形成される。次に、
単結晶Si層104にP型不純物をイオン注入する。
【0005】この後、単結晶Si層104の表面に熱酸
化法によりゲート酸化膜106を形成する。次に、この
ゲート酸化膜106を含む全面上にポリシリコン膜を堆
積し、このポリシリコン膜をパターニングすることによ
り、ゲート酸化膜上にゲート電極107が形成される。
【0006】次に、ゲート電極107をマスクとして低
濃度のN型不純物イオンをイオン注入する。この後、ゲ
ート電極107を含む全面上にCVD(Chemical Vapor
Deposition)法によりシリコン酸化膜を堆積し、この
シリコン酸化膜を全面エッチングすることにより、ゲー
ト電極107の側壁にはシリコン酸化膜からなるサイド
ウォール113が形成される。
【0007】次に、サイドウォール113及びゲート電
極107をマスクとしてN型不純物イオンをイオン注入
する。この後、SOI基板101にアニールを施すこと
により、単結晶Si層には低濃度のN型拡散層115及
びソース/ドレイン領域のN型拡散層116,117が
形成される。このようにしてSOI構造の完全空乏型M
OSトランジスタが形成される。完全空乏型MOSトラ
ンジスタは、短チャンネル効果を十分に抑制できるなど
の種々の特徴を有している。
【0008】この後、ソース/ドレイン領域のN型拡散
層116,117上の酸化膜を除去し、ゲート電極10
7を含む全面上に金属層(図示せず)を堆積する。次
に、SOI基板に熱処理を施すことにより、単結晶Si
層及びゲート電極それぞれと金属層とがシリサイド反応
を起こすことにより、N型拡散層116,117及びゲ
ート電極それぞれの上にはシリサイド層(図示せず)が
形成される。
【0009】次に、ゲート電極を含む全面上に層間絶縁
膜(図示せず)を堆積し、この層間絶縁膜をエッチング
することにより、該層間絶縁膜にはN型拡散層116,
117それぞれの上に位置するコンタクトホール(図示
せず)が形成される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
半導体装置の製造方法では、完全空乏型MOSトランジ
スタを形成するために単結晶Si層104の厚さを非常
に薄くしている。このため、ソース/ドレイン領域の拡
散層上でのシリサイド反応が進み過ぎると、単結晶Si
層104における拡散層116,117の部分が全てシ
リサイド化してしまうことがある。また、コンタクトホ
ールを形成するためのエッチングにおけるオーバーエッ
チング量が多すぎると、コンタクトホールが単結晶Si
層104を突き抜けて絶縁膜103まで到達してしまう
こともある。このように単結晶Si層を薄く形成した完
全空乏型MOSトランジスタでは、上述したようにプロ
セス制御が困難である。従って、完全空乏型SOIデバ
イスを製造することは困難である。
【0011】本発明は上記のような事情を考慮してなさ
れたものであり、その目的は、プロセス制御が容易であ
り完全空乏型トランジスタを容易に製造できる半導体装
置及びその製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る半導体装置の製造方法は、支持基板、
その上に形成された第1絶縁膜及びその上に形成された
単結晶Si層を有するSOI基板を準備する第1工程
と、単結晶Si層の表面にダミーゲート絶縁膜を形成す
る第2工程と、このダミーゲート絶縁膜上にダミーゲー
ト電極を形成する第3工程と、ダミーゲート電極をマス
クとして単結晶Si層に不純物イオンを注入する第4工
程と、単結晶Si層にアニールを施すことにより、単結
晶Si層にソース/ドレイン領域の拡散層を形成する第
5工程と、ダミーゲート電極を含む全面上に第2絶縁膜
を堆積し、第2絶縁膜をCMP研磨又はエッチバックす
ることにより、ダミーゲート電極の上面を露出させる第
6工程と、第2絶縁膜をマスクとして、ダミーゲート電
極及びダミーゲート絶縁膜をエッチングすると共に単結
晶Si層を所定深さまでエッチングする第7工程と、単
結晶Si層上にゲート絶縁膜を形成する第8工程と、こ
のゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する第9工程と、
を具備することを特徴とする。
【0013】上記半導体装置の製造方法によれば、単結
晶Si層の厚さを比較的に厚く形成しても、第7工程で
第2絶縁膜をマスクとして単結晶Si層を所定深さまで
エッチングすることにより、ゲート電極下のチャンネル
部の単結晶Si層の厚さを薄くできる。従って、完全空
乏型MOSトランジスタを形成することができる。この
トランジスタでは、従来の半導体装置のように単結晶S
i層の厚さを薄くする必要がないので、プロセス制御が
容易となる。
【0014】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
においては、第7工程と第8工程の間に、第7工程によ
り単結晶Si層に形成された凹部の内側壁に、Siより
比誘電率の低い絶縁膜からなるサイドウォールを形成す
る工程をさらに含むことも可能である。
【0015】本発明に係る半導体装置は、支持基板、そ
の上に形成された絶縁膜及びその上に形成された単結晶
Si層を有するSOI基板と、単結晶Si層に形成され
た、チャンネル領域上に位置する凹部と、この凹部の内
側壁に形成された、Siより比誘電率の低い絶縁膜から
なるサイドウォールと、凹部の底部に形成されたゲート
絶縁膜と、このゲート絶縁膜上に形成され、サイドウォ
ールの相互間に形成されたゲート電極と、単結晶Si層
に形成され、ゲート電極の側壁側の下方に形成されたソ
ース/ドレイン領域の拡散層と、を具備することを特徴
とする。
【0016】上記半導体装置によれば、プロセス制御が
容易であり完全空乏型トランジスタを容易に製造でき
る。また、単結晶Si層に形成された凹部の内側壁にS
iより比誘電率の低い絶縁膜からなるサイドウォールを
形成し、このサイドウォールの相互間且つゲート絶縁膜
上にゲート電極を形成している。このため、ゲート電極
とドレイン拡散層との間の容量を低減することができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1〜図7は、本発明の第
1の実施の形態による半導体装置の製造方法を示す断面
図である。
【0018】まず、張り合わせ法により製造されたSO
I基板1を準備する。このSOI基板1は、単結晶シリ
コンからなる支持基板2と、この支持基板2上に形成さ
れた絶縁膜3と、この絶縁膜3上に形成された単結晶S
i層4と、から構成されている。
【0019】すなわち、表面に第1絶縁膜が形成された
第1シリコン基板(支持基板2)を準備し、表面に第2
絶縁膜が形成された第2シリコン基板(単結晶Si層
4)を準備する。次に、第1絶縁膜と第2絶縁膜を張り
合わせることにより、支持基板2上に形成された第1及
び第2絶縁膜からなる絶縁膜3と、この絶縁膜3上に形
成された第2シリコン基板(単結晶Si層4)と、から
なるSOI基板1が形成される。この後、第2シリコン
基板の裏面を研磨することにより第2シリコン基板の厚
さを例えば150nm程度とする。
【0020】次に、図1に示すように、単結晶Si層4
にトレンチを形成し、このトレンチ内を含む全面上にC
VD法によりシリコン酸化膜を堆積する。この後、単結
晶Si層4の上に存在するシリコン酸化膜をエッチバッ
ク又はCMP(Chemical Mechanical Polishing)研磨
により除去する。これにより、トレンチ内にシリコン酸
化膜が埋め込まれ、絶縁膜3上の素子分離領域にはシリ
コン酸化膜からなる素子分離膜5が形成される。次に、
単結晶Si層4にP型不純物をイオン注入する。
【0021】この後、単結晶Si層4の表面に熱酸化法
によりダミーゲート酸化膜6aを形成する。次に、この
ダミーゲート酸化膜6aを含む全面上にCVD法により
ポリシリコン膜を堆積し、このポリシリコン膜をパター
ニングすることにより、ダミーゲート酸化膜上にダミー
ゲート電極7aが形成される。
【0022】次に、ダミーゲート電極7aをマスクとし
て低濃度のN型不純物イオンをイオン注入する。次に、
ダミーゲート電極7aを含む全面上にCVD法によりシ
リコン酸化膜を堆積し、このシリコン酸化膜を全面エッ
チングすることにより、ダミーゲート電極7aの側壁に
はシリコン酸化膜からなるサイドウォール13が形成さ
れる。
【0023】この後、サイドウォール13及びダミーゲ
ート電極7aをマスクとしてN型不純物イオンをイオン
注入し、単結晶Si層4にアニールを施す。これによ
り、単結晶Si層には低濃度のN型拡散層15及びソー
ス/ドレイン領域のN型拡散層16,17が形成され
る。
【0024】次に、ソース/ドレイン領域のN型拡散層
16,17上の酸化膜を除去し、ダミーゲート電極7a
を含む全面上にTi層等の金属層(図示せず)を堆積す
る。次に、SOI基板に熱処理を施すことにより、単結
晶Si層及びダミーゲート電極それぞれと金属層とがシ
リサイド反応を起こすことにより、N型拡散層16,1
7及びダミーゲート電極7aそれぞれの上にはシリサイ
ド層(図示せず)が形成される。
【0025】次に、図2に示すように、ダミーゲート電
極7aを含む全面上にCVD法によりシリコン酸化膜2
1を厚く堆積し、このシリコン酸化膜21をCMP研磨
又はエッチバックすることにより、ダミーゲート電極7
aの上面を露出させる。
【0026】この後、図3に示すように、シリコン酸化
膜21及びサイドウォール13をマスクとしてダミーゲ
ート電極7a及びダミーゲート酸化膜6aをエッチング
除去すると共に単結晶Si層4を所定深さまでエッチン
グする。これにより、後記ゲート電極7b下における単
結晶Si層4の厚さを10nm程度とすることができ
る。
【0027】次に、図4に示すように、単結晶Si層4
の表面上に熱酸化法によりゲート酸化膜6bを形成す
る。
【0028】この後、図5に示すように、シリコン酸化
膜21を含む全面上にCVD法により不純物がドープさ
れたポリシリコン膜22を堆積する。なお、この工程
で、不純物がドープされていないポリシリコン膜を堆積
することも可能であるが、その場合は、堆積後にポリシ
リコン膜に不純物イオンをイオン注入するか又は気相拡
散によりポリシリコン膜に不純物イオンを導入すること
が好ましい。
【0029】次に、図6に示すように、ポリシリコン膜
22をCMP研磨又はエッチバックすることにより、サ
イドウォール13の相互間且つゲート酸化膜6b上にポ
リシリコン膜からなるゲート電極7bが形成される。こ
のようにしてSOI構造の完全空乏型MOSトランジス
タが形成される。すなわち、ゲート電極下の単結晶Si
層4を所定の深さまでエッチングすることにより、ゲー
ト電極下の単結晶Si層領域を10nm程度と浅く形成
することができ、その結果、SOI構造の完全空乏型M
OSトランジスタを形成できる。また、完全空乏型MO
Sトランジスタは、短チャンネル効果を十分に抑制でき
るなどの種々の特徴を有している。次に、ゲート電極7
bを含む全面上にシリコン酸化膜等からなる層間絶縁膜
23を堆積する。
【0030】次に、図7に示すように、層間絶縁膜23
及びシリコン酸化膜21をエッチングすることにより、
ソース/ドレイン領域のN型拡散層16,17それぞれ
の上に位置するコンタクトホール23a,23bが形成
される。この後、コンタクトホール内及び層間絶縁膜上
に配線層25を形成する。
【0031】上記第1の実施の形態によれば、単結晶S
i層4の厚さを150nm程度と比較的に厚く形成して
いるが、図3に示す工程でシリコン酸化膜21及びサイ
ドウォール13をマスクとして単結晶Si層4を所定深
さまでエッチングすることにより、ゲート電極下のチャ
ンネル部の単結晶Si層の厚さを薄くできるので、完全
空乏型MOSトランジスタを形成することができる。こ
のトランジスタでは、従来の半導体装置のように単結晶
Si層の厚さを薄くする必要がないので、プロセス制御
が容易となる。つまり、単結晶Si層の厚さを比較的厚
く形成しているため、ソース/ドレイン領域の拡散層上
でのシリサイド反応が進み過ぎても、単結晶Si層4に
おける拡散層16,17の部分が全てシリサイド化して
しまうことがない。また、コンタクトホール23a,2
3bを形成するためのエッチングにおけるオーバーエッ
チング量が多すぎても、コンタクトホールが単結晶Si
層4を突き抜けて絶縁膜3まで到達してしまうこともな
い。従って、プロセス制御が容易であり完全空乏型トラ
ンジスタを容易に製造することができる。
【0032】図8〜図12は、本発明の第2の実施の形
態による半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【0033】第1の実施の形態における図1乃至図3に
示す工程を行った後、図8に示すように、シリコン酸化
膜21を含む全面上にCVD法によりシリコン酸化膜を
堆積し、このシリコン酸化膜を全面エッチングすること
により、サイドウォール13及び低濃度拡散層15の内
側壁(即ち単結晶Si層4に形成された凹部の内側壁)
にはシリコン酸化膜からなるサイドウォール33が形成
される。
【0034】次に、図9に示すように、単結晶Si層4
の表面上に熱酸化法によりゲート酸化膜6bを形成す
る。
【0035】この後、図10に示すように、シリコン酸
化膜21を含む全面上にCVD法により不純物がドープ
されたポリシリコン膜22を堆積する。なお、この工程
で、不純物がドープされていないポリシリコン膜を堆積
することも可能であるが、その場合は、堆積後にポリシ
リコン膜に不純物イオンをイオン注入するか又は気相拡
散によりポリシリコン膜に不純物イオンを導入すること
が好ましい。
【0036】次に、図11に示すように、ポリシリコン
膜22をCMP研磨又はエッチバックすることにより、
サイドウォール33の相互間且つゲート酸化膜6b上に
ポリシリコン膜からなるゲート電極7bが形成される。
このようにしてSOI構造の完全空乏型MOSトランジ
スタが形成される。すなわち、ゲート電極下の単結晶S
i層4を所定の深さまでエッチングすることにより、ゲ
ート電極下の単結晶Si層領域を10nm程度と浅く形
成することができ、その結果、SOI構造の完全空乏型
MOSトランジスタを形成できる。また、完全空乏型M
OSトランジスタは、短チャンネル効果を十分に抑制で
きるなどの種々の特徴を有している。次に、ゲート電極
7bを含む全面上にシリコン酸化膜等からなる層間絶縁
膜23を堆積する。
【0037】この後、図12に示すように、層間絶縁膜
23及びシリコン酸化膜21をエッチングすることによ
り、ソース/ドレイン領域のN型拡散層16,17それ
ぞれの上に位置するコンタクトホール23a,23bが
形成される。この後、コンタクトホール内及び層間絶縁
膜上に配線層25を形成する。
【0038】上記第2の実施の形態においても第1の実
施の形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、
従来の半導体装置のように単結晶Si層の厚さを薄くす
る必要がないので、プロセス制御が容易であり完全空乏
型トランジスタを容易に製造することができる。
【0039】また、第2の実施の形態では、図8に示す
工程でサイドウォール13及び低濃度拡散層15の内側
壁に、Siより比誘電率の低いシリコン酸化膜からなる
サイドウォール33を形成し、サイドウォール33の相
互間且つゲート酸化膜6b上にゲート電極7bを形成し
ている。このため、第1の実施の形態に比べてゲート電
極7bとドレイン拡散層17との間の容量を低減するこ
とができる。従って、トランジスタの動作速度を向上す
ることができる。
【0040】尚、本発明は上記実施の形態に限定され
ず、種々変更して実施することが可能である。例えば、
シリコン酸化膜21及びサイドウォール13をマスクと
して単結晶Si層4をエッチングする際の具体的な条件
については、単結晶Si層4の厚さ等により種々適切な
ものを選択して実施することが可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、第
2絶縁膜をマスクとして、ダミーゲート電極及びダミー
ゲート絶縁膜をエッチングすると共に単結晶Si層を所
定深さまでエッチングすることにより、ゲート電極下の
チャンネル部の単結晶Si層の厚さを薄くしている。し
たがって、プロセス制御が容易であり完全空乏型トラン
ジスタを容易に製造できる半導体装置及びその製造方法
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による半導体装置の
製造方法を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による半導体装置の
製造方法を示すものであり、図1の次の工程を示す断面
図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による半導体装置の
製造方法を示すものであり、図2の次の工程を示す断面
図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態による半導体装置の
製造方法を示すものであり、図3の次の工程を示す断面
図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態による半導体装置の
製造方法を示すものであり、図4の次の工程を示す断面
図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態による半導体装置の
製造方法を示すものであり、図5の次の工程を示す断面
図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態による半導体装置の
製造方法を示すものであり、図6の次の工程を示す断面
図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態による半導体装置の
製造方法を示す断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態による半導体装置の
製造方法を示すものであり、図8の次の工程を示す断面
図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態による半導体装置
の製造方法を示すものであり、図9の次の工程を示す断
面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態による半導体装置
の製造方法を示すものであり、図10の次の工程を示す
断面図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態による半導体装置
の製造方法を示すものであり、図11の次の工程を示す
断面図である。
【図13】従来のSOI構造の完全空乏型半導体装置を
示す断面図である。
【符号の説明】
1,101 SOI基板 2,102 支持基板 3,103 絶縁膜 4,104 単結晶Si層 5,105 素子分離膜 6a ダミーゲート酸化膜 6b,106 ゲート酸化膜 7a ダミーゲート電極 7b,107 ゲート電極 8 酸素注入層 9 酸素イオン 11 埋込み型酸化絶縁層 13,113 サイドウォール 15,115 低濃度のN型拡散層 16,116 ソース拡散層 17,117 ドレイン拡散層 21 シリコン酸化膜 22 ポリシリコン膜 23 層間絶縁膜 23a,23b コンタクトホール 25 配線層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持基板、その上に形成された第1絶縁
    膜及びその上に形成された単結晶Si層を有するSOI
    基板を準備する第1工程と、 単結晶Si層の表面にダミーゲート絶縁膜を形成する第
    2工程と、 このダミーゲート絶縁膜上にダミーゲート電極を形成す
    る第3工程と、 ダミーゲート電極をマスクとして単結晶Si層に不純物
    イオンを注入する第4工程と、 単結晶Si層にアニールを施すことにより、単結晶Si
    層にソース/ドレイン領域の拡散層を形成する第5工程
    と、 ダミーゲート電極を含む全面上に第2絶縁膜を堆積し、
    第2絶縁膜をCMP研磨又はエッチバックすることによ
    り、ダミーゲート電極の上面を露出させる第6工程と、 第2絶縁膜をマスクとして、ダミーゲート電極及びダミ
    ーゲート絶縁膜をエッチングすると共に単結晶Si層を
    所定深さまでエッチングする第7工程と、 単結晶Si層上にゲート絶縁膜を形成する第8工程と、 このゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する第9工程
    と、 を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 第7工程と第8工程の間に、第7工程に
    より単結晶Si層に形成された凹部の内側壁に、Siよ
    り比誘電率の低い絶縁膜からなるサイドウォールを形成
    する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の
    半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 支持基板、その上に形成された絶縁膜及
    びその上に形成された単結晶Si層を有するSOI基板
    と、 単結晶Si層に形成された、チャンネル領域上に位置す
    る凹部と、 この凹部の内側壁に形成された、Siより比誘電率の低
    い絶縁膜からなるサイドウォールと、 凹部の底部に形成されたゲート絶縁膜と、 このゲート絶縁膜上に形成され、サイドウォールの相互
    間に形成されたゲート電極と、 単結晶Si層に形成され、ゲート電極の側壁側の下方に
    形成されたソース/ドレイン領域の拡散層と、 を具備することを特徴とする半導体装置。
JP2000306137A 2000-10-05 2000-10-05 半導体装置の製造方法 Expired - Fee Related JP3855638B2 (ja)

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