JP2002114950A - 粘着シート - Google Patents
粘着シートInfo
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- JP2002114950A JP2002114950A JP2000305045A JP2000305045A JP2002114950A JP 2002114950 A JP2002114950 A JP 2002114950A JP 2000305045 A JP2000305045 A JP 2000305045A JP 2000305045 A JP2000305045 A JP 2000305045A JP 2002114950 A JP2002114950 A JP 2002114950A
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- JP
- Japan
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- adhesive sheet
- separator
- film
- pressure
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、ポリオレフィン系フィルムを基材
として用いた粘着シートにおいて、雰囲気温度の変化に
拘わらず、カールし難い粘着シートを提供することを目
的とする。 【解決手段】 ポリオレフィン系樹脂組成物から形成さ
れた基材フィルムに、粘着剤層が設けられ、且つ該粘着
剤層にセパレーターが剥離可能に積層されており、温度
0〜60℃の雰囲気下に於ける寸法変化率差L[L=|
La−Lb|(La:セパレーターの寸法変化率、L
b:基材フィルムの寸法変化率)]が、0.15以下と
なるように構成されている粘着シートを解決手段とす
る。
として用いた粘着シートにおいて、雰囲気温度の変化に
拘わらず、カールし難い粘着シートを提供することを目
的とする。 【解決手段】 ポリオレフィン系樹脂組成物から形成さ
れた基材フィルムに、粘着剤層が設けられ、且つ該粘着
剤層にセパレーターが剥離可能に積層されており、温度
0〜60℃の雰囲気下に於ける寸法変化率差L[L=|
La−Lb|(La:セパレーターの寸法変化率、L
b:基材フィルムの寸法変化率)]が、0.15以下と
なるように構成されている粘着シートを解決手段とす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着剤に離型紙な
どのセパレーターが具備された粘着シートに関する。
どのセパレーターが具備された粘着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種のラベル、ステッカーなどに
用いられる粘着シートとしては、基材フィルムに粘着剤
が設けられ、且つ該粘着剤の一面に離型紙などのセパレ
ーターが添着されたものが公知であり、この基材フィル
ムとしてはPVC基材フィルムを使用したものが広く用
いられている。しかしながら、近年の環境問題から非P
VC化が推進され、基材フィルムもPVCから他素材へ
変更される傾向にある。その代替材料としては、主にポ
リオレフィン系フィルムが用いられている。
用いられる粘着シートとしては、基材フィルムに粘着剤
が設けられ、且つ該粘着剤の一面に離型紙などのセパレ
ーターが添着されたものが公知であり、この基材フィル
ムとしてはPVC基材フィルムを使用したものが広く用
いられている。しかしながら、近年の環境問題から非P
VC化が推進され、基材フィルムもPVCから他素材へ
変更される傾向にある。その代替材料としては、主にポ
リオレフィン系フィルムが用いられている。
【0003】一方、セパレーターとしては、パルプ紙の
両面あるいは片面にポリエチレンなどのポリオレフィン
系樹脂を積層したラミネート紙や、グラシン紙、クレー
コート紙、紙基材等にシリコン、フッ素などの剥離剤を
両面あるいは片面に塗布したものが一般的に使用されて
いる。
両面あるいは片面にポリエチレンなどのポリオレフィン
系樹脂を積層したラミネート紙や、グラシン紙、クレー
コート紙、紙基材等にシリコン、フッ素などの剥離剤を
両面あるいは片面に塗布したものが一般的に使用されて
いる。
【0004】上記のようなポリオレフィン系基材フィル
ムとセパレーターからなる粘着シートは、雰囲気温度の
変化に対する形状変化が大きい、すなわち、夏季や冬季
において大きくカールするという問題点を有する。具体
的には、ポリオレフィンは紙に比較して雰囲気温度変化
時に於ける寸法変化が大きく、従って、夏季(高温時)
には、基材フィルムを外側にしてカールし、冬季(低温
時)には、セパレーターを外側にしてカールする。
ムとセパレーターからなる粘着シートは、雰囲気温度の
変化に対する形状変化が大きい、すなわち、夏季や冬季
において大きくカールするという問題点を有する。具体
的には、ポリオレフィンは紙に比較して雰囲気温度変化
時に於ける寸法変化が大きく、従って、夏季(高温時)
には、基材フィルムを外側にしてカールし、冬季(低温
時)には、セパレーターを外側にしてカールする。
【0005】このようにカールすると、粘着シートを印
刷する際の給紙時に、これが機械へ引っ掛かって印刷で
きなかったり、粘着シートを自動ラべラーで被着体(各
種容器など)に貼り付ける時に位置ズレが発生したりす
る。
刷する際の給紙時に、これが機械へ引っ掛かって印刷で
きなかったり、粘着シートを自動ラべラーで被着体(各
種容器など)に貼り付ける時に位置ズレが発生したりす
る。
【0006】かかるカール現象を起こし難くする手段と
して、.製品使用時の温度を、製品製造時と同等にす
る、.無機微細粉末が添加されたポリオレフィン樹脂
フィルムを基材に用いることによって、基材フィルム
(ポリオレフィン)の寸法変化率を小さくする、.高
強度のセパレーターを使用する、などの方策が挙げられ
るが、それぞれ以下の問題点がある。
して、.製品使用時の温度を、製品製造時と同等にす
る、.無機微細粉末が添加されたポリオレフィン樹脂
フィルムを基材に用いることによって、基材フィルム
(ポリオレフィン)の寸法変化率を小さくする、.高
強度のセパレーターを使用する、などの方策が挙げられ
るが、それぞれ以下の問題点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の手段では、使
用方法に依存するため、末端顧客などの使用者全てに対
して周知徹底することは不可能である。また、上記の
手段では、材料的に寸法変化率を低減できたとしても、
基材フィルムの製造を無延伸で行わなければならず(製
造時に延伸があれば、フィルムには応力が残留し、カー
ルの原因となる)ラベル、ステッカー用途として好適な
厚み(0.04~0.25mm特に薄いもの)を得ることは困難で
あり、又、離型紙の寸法変化によって支障を来すおそれ
がある。また、上記の手段では、後加工性(巻き取
り、印刷、裁断、貼り付けなど)が悪くなる。
用方法に依存するため、末端顧客などの使用者全てに対
して周知徹底することは不可能である。また、上記の
手段では、材料的に寸法変化率を低減できたとしても、
基材フィルムの製造を無延伸で行わなければならず(製
造時に延伸があれば、フィルムには応力が残留し、カー
ルの原因となる)ラベル、ステッカー用途として好適な
厚み(0.04~0.25mm特に薄いもの)を得ることは困難で
あり、又、離型紙の寸法変化によって支障を来すおそれ
がある。また、上記の手段では、後加工性(巻き取
り、印刷、裁断、貼り付けなど)が悪くなる。
【0008】本発明は、以上のような点に鑑み、ポリオ
レフィン系フィルムを基材として用いた粘着シートにお
いて、雰囲気温度の変化に拘わらず、カールし難い粘着
シートを提供することを目的とする。
レフィン系フィルムを基材として用いた粘着シートにお
いて、雰囲気温度の変化に拘わらず、カールし難い粘着
シートを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
に鑑みて鋭意研究した結果、粘着シートのカール現象の
主たる原因が、雰囲気温度の上昇ないし下降時に於ける
セパレーターと基材フィルムの膨張ないし収縮度合いが
大きく相違することに着目し、下記手段によって上記課
題を解決できることを見出した。すなわち、本発明は、
ポリオレフィン系樹脂組成物から形成された基材フィル
ムに、粘着剤層が設けられ、且つ該粘着剤層にセパレー
ターが剥離可能に積層されており、温度0〜60℃の雰
囲気下に於ける寸法変化率差L[L=|La−Lb|
(La:セパレーターの寸法変化率、Lb:基材フィル
ムの寸法変化率)]が、0.15以下となるように構成
されている粘着シートに係る。
に鑑みて鋭意研究した結果、粘着シートのカール現象の
主たる原因が、雰囲気温度の上昇ないし下降時に於ける
セパレーターと基材フィルムの膨張ないし収縮度合いが
大きく相違することに着目し、下記手段によって上記課
題を解決できることを見出した。すなわち、本発明は、
ポリオレフィン系樹脂組成物から形成された基材フィル
ムに、粘着剤層が設けられ、且つ該粘着剤層にセパレー
ターが剥離可能に積層されており、温度0〜60℃の雰
囲気下に於ける寸法変化率差L[L=|La−Lb|
(La:セパレーターの寸法変化率、Lb:基材フィル
ムの寸法変化率)]が、0.15以下となるように構成
されている粘着シートに係る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る粘着シート1は、図
1に示すように、ポリプロピレン系樹脂フィルムからな
る基材フィルム2の一面2aに、粘着剤が塗布された粘
着剤層3が設けられ、且つ該粘着剤層3の一面3aに、
剥離可能なセパレーター5が設けられた構成からなる。
1に示すように、ポリプロピレン系樹脂フィルムからな
る基材フィルム2の一面2aに、粘着剤が塗布された粘
着剤層3が設けられ、且つ該粘着剤層3の一面3aに、
剥離可能なセパレーター5が設けられた構成からなる。
【0011】基材フィルム2及びセパレーター5は、雰
囲気温度は0〜60℃の温度に於ける基材フィルム2の
寸法変化率Lbとセパレーター5の寸法変化率Laとの
差の絶対値が、0.15以下となるものであれば、各種
のものを用いることができる。
囲気温度は0〜60℃の温度に於ける基材フィルム2の
寸法変化率Lbとセパレーター5の寸法変化率Laとの
差の絶対値が、0.15以下となるものであれば、各種
のものを用いることができる。
【0012】具体的には、基材フィルム2は、ポリプロ
ピレン系樹脂組成物をフィルム状に製膜したものが用い
られ、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレ
ン−プロピレン共重合体などのポリオレフィン系樹脂が
例示され、通常、その構造は単層のものが用いられる
が、2層以上の多層構造のものを用いてもよい。
ピレン系樹脂組成物をフィルム状に製膜したものが用い
られ、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレ
ン−プロピレン共重合体などのポリオレフィン系樹脂が
例示され、通常、その構造は単層のものが用いられる
が、2層以上の多層構造のものを用いてもよい。
【0013】一方、セパレーター5としては、紙、合成
紙などの紙類、合成樹脂フィルムなどの樹脂類、紙と樹
脂の積層体など各種のものを用いることができる。もっ
とも、セパレーター5としては、基材フィルム2と同様
の熱特性を有することが必要であるため、基材フィルム
と同種のポリオレフィン系樹脂組成物で構成されている
と、より適合しやすいので好ましい。
紙などの紙類、合成樹脂フィルムなどの樹脂類、紙と樹
脂の積層体など各種のものを用いることができる。もっ
とも、セパレーター5としては、基材フィルム2と同様
の熱特性を有することが必要であるため、基材フィルム
と同種のポリオレフィン系樹脂組成物で構成されている
と、より適合しやすいので好ましい。
【0014】また、セパレーター5は、粘着加工、プラ
イマー加工などの後処理工程を考慮した場合には、粘着
剤やプライマーなどの乾燥時に変形しないような耐熱性
を有する素材が好ましい。
イマー加工などの後処理工程を考慮した場合には、粘着
剤やプライマーなどの乾燥時に変形しないような耐熱性
を有する素材が好ましい。
【0015】基材フィルム2の厚みは特に限定されない
が、ラベル、ステッカーなどの用途を考慮すると、薄過
ぎると腰がなく貼り付けし難く、一方、厚過ぎるいと曲
面状などの非平坦な被着体に沿わず浮いてしまったりす
ることなどを考慮すると、0.04〜0.25mm程度
が好ましい。同様に、セパレーター5の厚みについても
特に限定されないが、余りに厚すぎると、粘着シート1
の巻き取り、印刷などを円滑にできず、一方、余りに薄
過ぎると乾燥時などに熱変形し易いことから、0.05
〜0.20mm程度が好ましい。
が、ラベル、ステッカーなどの用途を考慮すると、薄過
ぎると腰がなく貼り付けし難く、一方、厚過ぎるいと曲
面状などの非平坦な被着体に沿わず浮いてしまったりす
ることなどを考慮すると、0.04〜0.25mm程度
が好ましい。同様に、セパレーター5の厚みについても
特に限定されないが、余りに厚すぎると、粘着シート1
の巻き取り、印刷などを円滑にできず、一方、余りに薄
過ぎると乾燥時などに熱変形し易いことから、0.05
〜0.20mm程度が好ましい。
【0016】また、粘着剤についても、特に限定される
ものではなく、公知のものが使用でき、例えば、ブチル
ゴム、イソブチレンゴム及びこれらの混合物をトルエ
ン、キシレン、MEK及びヘキサンなどの有機溶剤に溶
解させたゴム系粘着剤、2エチルヘキシルアクリレート
とアクリル酸nブチル、アクリル酸メチル、メタクリル
酸メチルなどの共重合体を有機溶剤に溶解させたアクリ
ル系粘着剤などの各種の感圧粘着剤や、ホットメルト接
着剤などを使用することができる。この接着剤層3の厚
みは、例えば、ゴム系粘着剤で乾燥後50〜150μ
m、アクリル系粘着剤で乾燥後10〜50μm程度に設
定される。
ものではなく、公知のものが使用でき、例えば、ブチル
ゴム、イソブチレンゴム及びこれらの混合物をトルエ
ン、キシレン、MEK及びヘキサンなどの有機溶剤に溶
解させたゴム系粘着剤、2エチルヘキシルアクリレート
とアクリル酸nブチル、アクリル酸メチル、メタクリル
酸メチルなどの共重合体を有機溶剤に溶解させたアクリ
ル系粘着剤などの各種の感圧粘着剤や、ホットメルト接
着剤などを使用することができる。この接着剤層3の厚
みは、例えば、ゴム系粘着剤で乾燥後50〜150μ
m、アクリル系粘着剤で乾燥後10〜50μm程度に設
定される。
【0017】尚、基材フィルム2やセパレーター5など
には、安定剤、紫外線吸収剤、難燃剤、帯電防止剤等の
各種添加剤を配合することができる。
には、安定剤、紫外線吸収剤、難燃剤、帯電防止剤等の
各種添加剤を配合することができる。
【0018】本発明の基材フィルム2は、例えば、結晶
性ポリプロピレン樹脂を所定温度に加熱溶融させて押出
機からT型ダイを通じて押出し、冷却固化してシートを
作製する。このシートを、所定温度に加熱しながら、縦
及び/又は横方向に所定倍に延伸した後、熱セットする
ことにより、フィルム状の基材フィルム2を得ることが
できる。さらに、基材フィルム2には、コロナ処理、オ
ーバーコーティングなど各種の表面処理を施してもよ
い。尚、セパレーター5が、合成樹脂フィルムから形成
される場合には、同様の手順で得ることができる。そし
て、セパレーター5に接着剤を塗布し、基材フィルム2
に貼り合わせることにより、粘着シート1を作製するこ
とができる。
性ポリプロピレン樹脂を所定温度に加熱溶融させて押出
機からT型ダイを通じて押出し、冷却固化してシートを
作製する。このシートを、所定温度に加熱しながら、縦
及び/又は横方向に所定倍に延伸した後、熱セットする
ことにより、フィルム状の基材フィルム2を得ることが
できる。さらに、基材フィルム2には、コロナ処理、オ
ーバーコーティングなど各種の表面処理を施してもよ
い。尚、セパレーター5が、合成樹脂フィルムから形成
される場合には、同様の手順で得ることができる。そし
て、セパレーター5に接着剤を塗布し、基材フィルム2
に貼り合わせることにより、粘着シート1を作製するこ
とができる。
【0019】本発明に係る粘着シート1は、0℃〜60
℃に於ける基材フィルム2の寸法変化率とセパレーター
5の寸法変化率の差の絶対値が0.15以下に設定され
ているので、一般的な保管・運搬時に於ける温度下に於
いてカールし難いものとなる。また、基材フィルム2
(及びセパレーター5)は、ポリオレフィン系樹脂から
なるので、廃棄後の環境への悪影響の小さいものであ
る。
℃に於ける基材フィルム2の寸法変化率とセパレーター
5の寸法変化率の差の絶対値が0.15以下に設定され
ているので、一般的な保管・運搬時に於ける温度下に於
いてカールし難いものとなる。また、基材フィルム2
(及びセパレーター5)は、ポリオレフィン系樹脂から
なるので、廃棄後の環境への悪影響の小さいものであ
る。
【0020】
【実施例】以下、実施例及び比較例を掲げて説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。実施例1 ・基材フィルムの作成 ポリプロピレン樹脂(ジェイアロマーPM620A、日
本ポリオレフィン(株)製)100重量部と酸化防止剤
(スミライザーGA80、住友化学(株)製)0.2重
量部と滑剤(ステアリン酸カルシウム)0.2重量部を
混合し、得られた樹脂組成物を150〜180℃の温度
で混練溶融し、その混練物を4本逆L字ロール型24イ
ンチカレンダーに供給し、ロール温度160〜190℃
(4本逆L字ロールを形成する総てのロールを指すが、
総てのロールが同じ温度というわけではなく、各ロール
がこのロール温度範囲内となるようにして行った)で1
00μmの厚みに延伸してフィルムを得た。さらに、こ
のフィルムの表面に、粘着剤との密着性を上げるために
コロナ放電処理を施した。
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。実施例1 ・基材フィルムの作成 ポリプロピレン樹脂(ジェイアロマーPM620A、日
本ポリオレフィン(株)製)100重量部と酸化防止剤
(スミライザーGA80、住友化学(株)製)0.2重
量部と滑剤(ステアリン酸カルシウム)0.2重量部を
混合し、得られた樹脂組成物を150〜180℃の温度
で混練溶融し、その混練物を4本逆L字ロール型24イ
ンチカレンダーに供給し、ロール温度160〜190℃
(4本逆L字ロールを形成する総てのロールを指すが、
総てのロールが同じ温度というわけではなく、各ロール
がこのロール温度範囲内となるようにして行った)で1
00μmの厚みに延伸してフィルムを得た。さらに、こ
のフィルムの表面に、粘着剤との密着性を上げるために
コロナ放電処理を施した。
【0021】・粘着シートの作成 セパレーターとしてポリプロピレン系多層フィルム(R
S02、サン・トックス(株)製、厚み60μm、シリ
コン系の離型剤で表面処理)を用い、離型処理面に乾燥
後30μm厚みとなるように粘着剤(SKダイン131
0、綜研化学(株)製、アクリル系粘着剤)を塗布して
粘着剤層を形成し、乾燥したものを上記の基材フィルム
と23℃雰囲気下で貼りあわせて実施例1に係る粘着シ
ートを得た。
S02、サン・トックス(株)製、厚み60μm、シリ
コン系の離型剤で表面処理)を用い、離型処理面に乾燥
後30μm厚みとなるように粘着剤(SKダイン131
0、綜研化学(株)製、アクリル系粘着剤)を塗布して
粘着剤層を形成し、乾燥したものを上記の基材フィルム
と23℃雰囲気下で貼りあわせて実施例1に係る粘着シ
ートを得た。
【0022】実施例2 セパレーターとしてポリプロピレン系多層フィルム(R
S02 サン・トックス株式会社製、80μm厚み、シ
リコン系の離型剤で表面処理)を用いた以外は、実施例
1と同様にして、実施例2に係る粘着シートを得た。
S02 サン・トックス株式会社製、80μm厚み、シ
リコン系の離型剤で表面処理)を用いた以外は、実施例
1と同様にして、実施例2に係る粘着シートを得た。
【0023】実施例3 基材フィルムとしてポリプロピレン樹脂(PF540
B、日本ポリオレフィン(株)製)を用いた以外は、実
施例1と同様にして、実施例3に係る粘着シートを得
た。
B、日本ポリオレフィン(株)製)を用いた以外は、実
施例1と同様にして、実施例3に係る粘着シートを得
た。
【0024】比較例1 セパレーターとして78g/m2の上質紙をポリエチレ
ン17μmで被覆した合成紙(SL−110C、カイト
化学工業株式会社製、総厚み145μm、シリコン系の
離型剤で表面処理)を用いた以外は、実施例1と同様に
して、比較例1に係る粘着シートを得た。
ン17μmで被覆した合成紙(SL−110C、カイト
化学工業株式会社製、総厚み145μm、シリコン系の
離型剤で表面処理)を用いた以外は、実施例1と同様に
して、比較例1に係る粘着シートを得た。
【0025】比較例2 基材フィルムとしてポリプロピレン樹脂(PF540
B、日本ポリオレフィン(株)製)を、セパレーターと
してポリエチレンテレフタレートフィルム(PET75
×1C、ニッパ(株)製、厚み75μm、シリコン系の
離型剤で表面処理)を用いた以外は、実施例1と同様に
して、比較例2に係る粘着シートを得た。
B、日本ポリオレフィン(株)製)を、セパレーターと
してポリエチレンテレフタレートフィルム(PET75
×1C、ニッパ(株)製、厚み75μm、シリコン系の
離型剤で表面処理)を用いた以外は、実施例1と同様に
して、比較例2に係る粘着シートを得た。
【0026】比較例3 基材フィルムとしてポリエチレン樹脂(GX600、チ
ッソ(株)製)を用いた以外は、実施例1と同様にし
て、比較例3に係る粘着シートを得た。
ッソ(株)製)を用いた以外は、実施例1と同様にし
て、比較例3に係る粘着シートを得た。
【0027】比較例4 基材フィルムとしてポリエチレン樹脂(GX600、チ
ッソ(株)製)を、セパレーターとして78g/m2の
上質紙をポリエチレン17μmで被覆した合成紙(SL
−110C、カイト化学工業(株)製、総厚み145μ
m、シリコン系の離型剤で表面処理)を用いた以外は、
実施例1と同様にして、比較例4に係る粘着シートを得
た。
ッソ(株)製)を、セパレーターとして78g/m2の
上質紙をポリエチレン17μmで被覆した合成紙(SL
−110C、カイト化学工業(株)製、総厚み145μ
m、シリコン系の離型剤で表面処理)を用いた以外は、
実施例1と同様にして、比較例4に係る粘着シートを得
た。
【0028】寸法変化率の測定 各粘着シートを作製する前に、実施例1〜3及び比較例
1〜4で用いられた基材フィルム及びセパレーターにつ
いて、0℃、23℃、40℃、60℃のそれぞれの雰囲
気下に於ける寸法変化率La、Lbを測定したところ、
表1及び表2に示す通りであった。尚、寸法変化率
(%)の測定方法は、得られた基材フィルムを23℃雰
囲気下で長さ50cmの標線を付け、0℃、23℃、4
0℃、60℃の各雰囲気下に60分放置して放置後の長
さを測定し、式…(放置後の長さ/元の長さ)×100
に則して算出した。また、表1及び表2に於けるマイナ
ス表示は、La、Lbともに、標線(寸法)が縮んだ場
合を示す。
1〜4で用いられた基材フィルム及びセパレーターにつ
いて、0℃、23℃、40℃、60℃のそれぞれの雰囲
気下に於ける寸法変化率La、Lbを測定したところ、
表1及び表2に示す通りであった。尚、寸法変化率
(%)の測定方法は、得られた基材フィルムを23℃雰
囲気下で長さ50cmの標線を付け、0℃、23℃、4
0℃、60℃の各雰囲気下に60分放置して放置後の長
さを測定し、式…(放置後の長さ/元の長さ)×100
に則して算出した。また、表1及び表2に於けるマイナ
ス表示は、La、Lbともに、標線(寸法)が縮んだ場
合を示す。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】試験例 実施例1〜3及び比較例1〜4で得られた粘着シート
を、それぞれ15cm角に切断し、所定の雰囲気温度
(0℃、23℃、40℃、60℃)に1時間放置後、図
2に示すように、平坦な台6の上に置き、反り上がった
端部の高さHを測定した。図2に示すように、基材フィ
ルム2を内側にしたカールをマイナス(−)で示し、図
示しないが、セパレーター5を内側にしたカールをプラ
ス(+)で示した。その結果を表3に示す。尚、表3に
は、寸法変化率差L=|La−Lb|を併せて表示す
る。また、各結果は、5個の試験片についての平均値で
示す。
を、それぞれ15cm角に切断し、所定の雰囲気温度
(0℃、23℃、40℃、60℃)に1時間放置後、図
2に示すように、平坦な台6の上に置き、反り上がった
端部の高さHを測定した。図2に示すように、基材フィ
ルム2を内側にしたカールをマイナス(−)で示し、図
示しないが、セパレーター5を内側にしたカールをプラ
ス(+)で示した。その結果を表3に示す。尚、表3に
は、寸法変化率差L=|La−Lb|を併せて表示す
る。また、各結果は、5個の試験片についての平均値で
示す。
【0032】
【表3】
【0033】実施例1〜3は、0〜60℃の全ての温度
域に於いて何れも反り上がり高さが±15mmの範囲に
あり、カール現象が小さいことが確認された。一方、比
較例1〜4のものは、0〜60℃の一部の温度域で反り
上がり高さが極端に高くなった。
域に於いて何れも反り上がり高さが±15mmの範囲に
あり、カール現象が小さいことが確認された。一方、比
較例1〜4のものは、0〜60℃の一部の温度域で反り
上がり高さが極端に高くなった。
【0034】
【発明の効果】本発明に係る粘着シートによれば、保
管、運搬、使用などの時の一般的な温度である0〜60
℃雰囲気下に於いて、雰囲気温度の変化に拘わらず、カ
ール現象を生じ難いという効果を奏する。
管、運搬、使用などの時の一般的な温度である0〜60
℃雰囲気下に於いて、雰囲気温度の変化に拘わらず、カ
ール現象を生じ難いという効果を奏する。
【図1】粘着シートを示す縦断面図。
【図2】粘着シートの反り上がり高さを測定する際の参
考図。
考図。
1…粘着シート、2…基材フィルム、3…粘着剤層、5
…セパレーター
…セパレーター
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂組成物から形成さ
れた基材フィルムに、粘着剤層が設けられ、且つ該粘着
剤層にセパレーターが剥離可能に積層されており、温度
0〜60℃の雰囲気下に於ける下記寸法変化率差Lが、
0.15以下となるように構成されていることを特徴と
する粘着シート。 寸法変化率差L=|La−Lb|(La:セパレーター
の寸法変化率、Lb:基材フィルムの寸法変化率)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000305045A JP2002114950A (ja) | 2000-10-04 | 2000-10-04 | 粘着シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000305045A JP2002114950A (ja) | 2000-10-04 | 2000-10-04 | 粘着シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002114950A true JP2002114950A (ja) | 2002-04-16 |
Family
ID=18785987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000305045A Pending JP2002114950A (ja) | 2000-10-04 | 2000-10-04 | 粘着シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002114950A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6720850B2 (en) | 2001-04-10 | 2004-04-13 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Variable attenuator |
KR100821450B1 (ko) * | 2006-04-27 | 2008-04-11 | 소에이 가가쿠 고교 가부시키가이샤 | 니켈분말의 제조방법 |
-
2000
- 2000-10-04 JP JP2000305045A patent/JP2002114950A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6720850B2 (en) | 2001-04-10 | 2004-04-13 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Variable attenuator |
KR100821450B1 (ko) * | 2006-04-27 | 2008-04-11 | 소에이 가가쿠 고교 가부시키가이샤 | 니켈분말의 제조방법 |
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RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
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