JP2001003009A - 印刷用粘着シート、ラベル及び離型処理剤組成物 - Google Patents
印刷用粘着シート、ラベル及び離型処理剤組成物Info
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Abstract
ることなくそのまま巻回体として使用でき、そのシート
裏面に熱転写インクによるパターンを定着させることが
できるとともに、例えば高温高湿環境下に長期間保存し
ても、巻き戻し時に安定した剥離性を示す印刷用粘着シ
ートを得る。 【解決手段】 印刷用粘着シートは、片面にアクリル系
粘着剤などからなる粘着層を有し、他面に、ポリオレフ
ィン系樹脂100重量部に対してエチレン−α−オレフ
ィン共重合体を2〜200重量部含有する熱転写インク
定着性を有する剥離層を備えている。前記エチレン−α
−オレフィン共重合体として、例えば、エチレン・プロ
ピレン共重合体などを使用できる。前記剥離層上に粘度
平均分子量が5千〜30万であるポリオレフィンと着色
剤とを成分とするインクを用いて熱転写することによ
り、定着性、耐擦過性及び耐溶剤性に優れたパターンを
形成できる。
Description
他面に熱転写インク定着性を有する剥離層を備え、巻回
体等として使用可能な印刷用粘着シート、この印刷用粘
着シートの剥離層上に熱転写パターンが設けられたラベ
ル、及び前記熱転写インク定着性を有する剥離層を形成
するための離型処理剤組成物に関する。
け、他面に離型処理剤によるコート膜を設けて、該粘着
層を背面の離型性コート膜に接着させた巻回体等の形態
で実用に供する粘着シートが知られている。この粘着シ
ートは、背面が離型性を有するので、粘着層を別個のセ
パレータでカバーする必要がない。しかし、該離型性コ
ート膜にインクを熱転写してパターンを定着させること
ができず、ラベルの形成等の印刷用途に用いることは困
難であった。
融点が200℃以上の熱可塑性樹脂との混合物からなる
インク受容層を有する印刷用シートにワックス系インク
からなる熱転写パターンを付与してなるラベルが知られ
ている(特開昭62−299391号公報)。しかしな
がら、かかるインク受容層を有する印刷用シートの背面
に粘着層を付設して粘着型の印刷用シートとし、その粘
着層を背面のインク受容層に接着して巻回体としても、
粘着層とインク受容層とが強く接着して巻き戻しが困難
となるため、実用に供することはできない。従って、巻
回体として実用に供するには、粘着層を別個のセパレー
タでカバーする必要がある。このセパレータは、印刷用
シートを使用した後には、不要品として廃棄されること
になり、経済的にも、資源の有効利用という観点からも
不利である。
−100159号公報には、片面に粘着層を備え、他面
にポリオレフィン系樹脂とシリコーン系剥離剤とを含む
熱転写インク定着性を有する離型層を備えた印刷用粘着
シートが開示されている。しかし、この印刷用粘着シー
トでは、これを巻回体状にして保存すると、時間の経過
と共に巻戻しが重くなるという問題が生じる。この問題
は、特に、高温多湿下で保存された場合に著しく、この
ような巻戻しが重くなった巻回体状シートを市販の熱転
写プリンタを使用して印刷した場合、プリンタの駆動系
に許容範囲を超える負荷がかかり、故障の原因となる恐
れがある。
は、粘着層をカバーする別体のセパレータを介すること
なくそのまま巻回体として使用でき、そのシート裏面に
熱転写インクによるパターンを定着させることができる
とともに、例えば高温高湿環境下に長期間保存しても、
巻き戻し時に安定した剥離性を示す印刷用粘着シートを
提供することにある。本発明の他の目的は、熱転写パタ
ーンの定着性、耐擦過性、耐溶剤性に優れたラベルを提
供することにある。本発明のさらに他の目的は、前記印
刷用粘着シートの熱転写インク定着性を有する剥離層を
形成する上で有用な離型処理剤組成物を提供することに
ある。
達成するため鋭意検討した結果、粘着層の背面に設ける
インク受容層を特定のポリマーで構成すると、粘着層を
セパレータでカバーすることなくそのまま巻回した状態
で保存しても、優れた巻き戻し性を長期間保持できるこ
と、及びこのようなインク受容層上に特定のインクで熱
転写パターンを形成すると、定着性、耐擦過性及び耐溶
剤性に優れたパターンが得られることを見出し、本発明
を完成した。
し、他面に、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し
てエチレン−α−オレフィン共重合体を2〜200重量
部含有する熱転写インク定着性を有する剥離層を備えた
印刷用粘着シートを提供する。本発明は、また、上記の
印刷用粘着シートの剥離層上にポリオレフィンと着色剤
を成分とするインクからなる熱転写パターンが設けられ
たラベルを提供する。前記インクを構成するポリオレフ
ィンの粘度平均分子量は、例えば5千〜30万程度であ
る。本発明は、さらに、ポリオレフィン系樹脂100重
量部に対してエチレン−α−オレフィン共重合体を2〜
200重量部含有する、熱転写インク定着性を有する膜
を形成するための離型処理剤組成物を提供する。
要に応じて図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本
発明の印刷用粘着シートの一例を示す概略断面図であ
る。図1の印刷用粘着シート1は、片面に粘着層2を有
し、他面に熱転写インク定着性を有する剥離層(以下、
「インク受容層」と称する場合がある)3を備えてい
る。
限定されず、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコ
ーン系粘着剤等の慣用の粘着剤を使用できる。これらの
中でも、アクリル系粘着剤が好ましい。アクリル系粘着
剤は、一般に、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メ
タクリル酸エチル、メタクリル酸ブチルなどの(メタ)
アクリル酸アルキルエステルを主単量体成分とし、必要
に応じて、共重合可能な他の単量体、例えば、酢酸ビニ
ルなどのビニルエステル、スチレンなどの芳香族ビニル
化合物、アクリロニトリルなどのシアノ基含有単量体、
アクリル酸などのカルボキシル基含有単量体、アクリル
酸2−ヒドロキシエチルなどのヒドロキシル基含有単量
体、アクリル酸グリシジルなどのエポキシ基含有単量
体、N−メチロールアクリルアミドなどのアミド基含有
単量体、メタクリル酸2−(N,N−ジメチルアミノ)
エチルなどのアミノ基含有単量体等をコモノマー成分と
する重合体(ホモポリマー又はコポリマー)をベースポ
リマーとして含んでいる。
て、接着付与樹脂、酸化防止剤、軟化剤、紫外線吸収
剤、防錆剤、帯電防止剤、架橋剤等の粘着テープに慣用
の添加剤を添加してもよい。粘着層2の厚さは、使用目
的に応じて適宜選択できるが、一般には1〜500μm
程度である。
に接着させる機能を有するものであるが、本発明では、
裏面の剥離層3とは強固に接着しないため、別体のセパ
レータを介することなく巻回した巻回体等として使用で
きる。
ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して2〜200
重量部のエチレン−α−オレフィン共重合体とを造膜成
分として含有している。
ポリエチレン、ポリプロピレン、4−メチルペンテン−
1樹脂などのポリオレフィン樹脂;エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体等のエチレ
ン共重合体樹脂(エチレン−α−オレフィン共重合体を
除く)などが挙げられる。前記ポリエチレン樹脂として
は、例えば、低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレ
ン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、
高密度ポリエチレンなどが挙げられる。これらのポリオ
レフィン系樹脂の中でも、低密度ポリエチレン、超低密
度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンなどが好ま
しい。ポリオレフィン系樹脂は、単独で又は2種類以上
組み合わせて用いられる。
おけるα−オレフィンとしては、例えば、プロピレン、
1−ブテン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、
1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル
−1−ペンテン、1−へプテン、1−オクテン、1−デ
セン、1−ドデセン等の炭素数3〜12程度のα−オレ
フィンなどが挙げられる。これらの中でも、炭素数3〜
8のα−オレフィンが好ましい。コモノマーとして用い
るα−オレフィンは1種であってもよく、2種以上を併
用してもよい。エチレン−α−オレフィン共重合体は単
独で又は2種類以上組み合わせて用いられる。
量は、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して、2
〜200重量部であるが、好ましくは8〜150重量
部、さらに好ましくは15〜100重量部である。エチ
レン−α−オレフィン共重合体の混合量が200重量部
を超えると、製造時においてロールブロッキングが激し
くなり加工不可となる恐れがあり、また2重量部未満で
は、離型性の発現効果に乏しい。
維状などの適宜な形状の補強材(例えば、金属、無機化
合物、樹脂など)を混入したり、白色顔料等の着色剤な
どを配合してもよい。なお、剥離層上に付与するパター
ンとのコントラストの向上などの必要に応じての対策
は、補強基材を併用してその補強基材に対し施してもよ
い。
フィン系樹脂およびエチレン−α−オレフィン共重合
体)の耐熱性等を向上させるため、酸化防止剤を配合す
ることもできる。酸化防止剤としては、慣用の酸化防止
剤、例えば、芳香族アミン類、フェノール類、硫黄系化
合物類、リン系化合物類、ヒドラジン類、オキサミド類
などが使用できる。酸化防止剤の配合量は、耐熱性の向
上効果及び表面への析出防止などの点より、例えば、ポ
リオレフィン系樹脂とエチレン−α−オレフィン共重合
体の総量100重量部あたり、0.01〜10重量部、
好ましくは0.1〜5重量部、さらに好ましくは0.2
〜2重量部程度の範囲から選択できる。
の面には、粘着層2との接着性(粘着剤の投錨性)を高
めるため、コロナ処理、プラズマ処理、プライマー処理
等の慣用の表面処理を施してもよい。
シートの形態等に応じて適宜設定できるが、後述の複合
形態とする場合であっても、強度等の点より、1μm以
上(例えば、1〜100μm程度)とすることが好まし
い。
を形成可能なインク受容層としての機能を有すると共
に、例えば巻回体とする場合のように、粘着層2の面と
重ね合わされても強固に接着することなく容易に剥離で
きる離型機能を有する。
層2が露出し、他面に剥離層3が露出したシートであれ
ばよく、必ずしも図1の例のように、粘着層2と剥離層
3の2層のみで構成されている必要はない。例えば、印
刷用粘着シートは、前記2層の間に補強基材などの他の
層を介在させた形態、剥離層3内に補強基材などの他の
層を介在させた形態、前記のように剥離層3内に繊維状
等の補強材を混入させた形態などの複合形態としてもよ
い。
例を示す概略断面図であり、この印刷用粘着シート11
では、補強基材4の片面に粘着層2が設けられ、他面に
剥離層3が設けられている。
塗布層やフィルム、繊維や布、紙や不織布、金属箔やネ
ット、ワイヤなどの適宜なものを使用できる。補強基材
の耐熱性等の物性については、使用目的に応じて適宜決
定してよい。例えば、補強基材4として、ポリエステ
ル、ポリイミド、フッ素樹脂、ポリアミドなどの耐熱性
ポリマーからなる補強基材を用いることができる。な
お、補強基材4を適宜選択することにより、柔軟で良好
な局面密着性を有する印刷用粘着シートないしラベルを
容易に形成することができる。
ム又はシートを得る際に用いる慣用の方法により製造す
ることができ、剥離層3上に、補強基材4などを介して
又は介することなく粘着層2を付設してもよく、また、
粘着層2上に、補強基材4などを介して又は介すること
なく剥離層3を付設してもよい。
(i)ドクターブレード法やグラビヤロールコータ法等
の慣用のシート形成法により、一旦セパレータ上にシー
トの形態で形成し、それを、シート状に形成した剥離層
3又はシート状の補強基材4等の表面に移着する方法、
(ii)熱ラミネート法、ホットメルトラミネート法、押
出ラミネート法、ウエットラミネート法などにより、直
接、シート状に形成した剥離層3又はシート状の補強基
材4等の表面に形成する方法などが挙げられる。
重量部に対してエチレン−α−オレフィン共重合体2〜
200重量部を含有する離型処理剤組成物を用い、例え
ば、押出し成形法などの慣用のシート形成法によりシー
トの形態で形成できる。また、予めシート状に形成した
粘着層2又はシート状の補強基材4等の上に、前記離型
処理剤組成物を用いて、熱ラミネート法、ホットメルト
ラミネート法、押出ラミネート法などにより形成するこ
ともできる。
層(インク受容層)が、造膜成分として、ポリオレフィ
ン系樹脂とともにエチレン−α−オレフィン共重合体を
特定の割合で含んでいるため、主にポリオレフィン系樹
脂に基づく熱転写インク定着性に加えて、離型性が付与
されている。そのため、剥離層(インク受容層)と粘着
層とが接した状態で、例えば高温高湿下に長期間放置し
ても、両層が強く固着することがなく、容易に剥離する
ことができる。従って、粘着層をカバーする別体のセパ
レータを用いることなく、ロール状に巻回して巻回体等
としても、従来の粘着テープと同様に長期にわたって安
定して巻戻し使用でき、剥離層上にインクを熱転写して
所望のパターンを定着させることができる。
示す概略断面図である。この例では、図1に示す印刷用
粘着シート1の剥離層3の表面に熱転写パターン5が設
けられたラベル6が、被着体7の表面に貼着されてい
る。前記熱転写パターン5はポリオレフィンと着色剤を
成分とするインクで構成されている。
類については、特に限定はないが、一般にはポリエチレ
ンやポリプロピレンなどが用いられる。耐溶剤性や熱溶
融性、ないし汎用の熱転写プリンタによるインクの転写
圧着性などの点より、好ましく用いられるポリオレフィ
ンは、粘度平均分子量が5千〜30万、より好ましくは
5千〜20万、特に6千〜1万のものである。
顔料、カーボン、金属粉末など適宜なものを用いてよ
い。黒色インクの形成には、種々のカーボンが好ましく
用いうる。前記の有機系顔料の例としては、アゾ系顔
料、フタロシアニン系顔料、トリフェニルメタン系顔
料、金属錯塩顔料、バット染料系顔料、キナクリドン系
顔料、イソインドリノン系顔料などが挙げられる。
ニア、アルミナ、亜鉛華、ジルコニア、酸化カルシウ
ム、マイカなどの白色物;酸化マンガン・アルミナ、酸
化クロム・酸化錫、酸化鉄、硫化カドミウム・硫化セレ
ンなどの赤色物;酸化コバルト、ジルコニア・酸化バナ
ジウム、酸化クロム・五酸化二バナジウムなどの青色
物;酸化クロム・酸化コバルト・酸化鉄・酸化マンガン
やクロム酸塩、過マンガン酸塩などの黒色物;ジルコニ
ウム・珪素・プラセオジム、バナジウム・錫、クロム・
チタン・アンチモンなどの黄色物;酸化クロム、コバル
ト・クロム、アルミナ・クロムなどの緑色物;アルミニ
ウム・マンガン、鉄・珪素・ジルコニウムなどの桃色物
などがその代表例として挙げられる。
使用割合は、印刷用粘着シートとのコントラストや熱転
写圧着性などにより適宜決定されるが、一般にはポリオ
レフィン100重量部あたり50〜500重量部、好ま
しくは100〜300重量部の着色剤が用いられる。
ートの剥離層(インク受容層)上に、前記ポリオレフィ
ンと着色剤を成分とするインクからなる熱転写パターン
を付与することにより作製できる。インクは、例えば、
1種又は2種以上の着色剤とポリオレフィンをロールミ
ルや三本ロールミル等の適宜な混錬機にて加熱混合する
か、必要に応じポリオレフィン溶解性の溶媒を用いて、
例えば、ロールミルやポットミル等の適宜な混錬機で混
合してペースト状等の流動物として調製することができ
る。
に必要な印字リボンなどのインクシートは、例えば、塗
布方式、含浸方式等によりインクをフィルムや布等から
なる支持基材に保持させることにより形成することがで
きる。支持基材としては、ポリエステル、ポリイミド、
フッ素樹脂等のプラスチックフィルム、ポリアミドやポ
リエステル等の繊維からなる布などの通例のものを用い
てよい。インク層の密着性の向上には支持基材をワック
ス等でアンダーコーティング処理する方法が有効であ
る。
0.2〜5μmが一般的であり、0.8〜1.5μmが
好ましい。その厚さが0.2μm未満では隠蔽力に乏し
い場合があり、5μmを越えるとインク層をせん断して
良好に熱転写できず良好なパターンが形成できない場合
がある。
するパターンは任意である。印字パターン、絵柄パター
ン、バーコードパターンなどの任意な熱転写パターンを
付与してよい。なお識別ラベルを形成する場合などに
は、印刷用粘着シートとインクパターンとに良好なコン
トラスト、ないし色調の相違が形成されるようにするこ
とが好ましい。なお付与パターンのより強固な定着を目
的に、パターンの熱転写後に必要に応じて熱ロール等を
介して加熱処理することもできる。
とエチレン−α−オレフィン共重合体とを特定の割合で
含む剥離層(インク受容層)上に、ポリオレフィンと着
色剤を成分とするインクからなる熱転写パターンが形成
されているので、剥離層とインクのポリオレフィン同士
の良好な溶融圧着により、優れたパターン定着性、耐擦
過性及び耐溶剤性を示す。
は、例えば陶磁器、ガラス製品、セラミック製品、金属
製品、琺瑯製品、樹脂製品、木材製品、紙製品等の種々
の物品へのバーコード等からなる識別マークの付与やシ
ッピングラベルの付与、或いはその他のパターン付与な
どの種々の目的に好ましく用いる。特に溶剤による洗浄
工程や払拭工程を経る必要のある被着体に好ましく用い
うる。なお被着体は、平板形態や容器形態などの任意な
形態をしていてよい。
着層を別体のセパレータでカバーすることなく直接裏面
の剥離層に接着して巻回体等とし、例えば高温高湿下に
保存しても、巻き戻しが時間経過とともに重くなること
がなく、安定して巻戻し使用することができる。また、
剥離層にインクを熱転写することにより、定着性、耐擦
過性及び耐溶剤性に優れた熱転写パターンを形成するこ
とができる。従って、熱転写プリンタ等による熱転写方
式で任意なパターンを臨機に付与でき、必要なラベルを
随時に発行することができる。本発明のラベルによれ
ば、パターンの定着性、耐擦過性及び耐溶剤性に優れ
る。また、本発明の離型処理剤組成物によれば、前記印
刷用粘着シートの剥離層を簡易に形成することができ
る。
に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定され
るものではない。
100部(重量部、以下に同じ)に密度0.88g/c
m3のエチレン・プロピレン共重合体30部、フェノー
ル系酸化防止剤0.4部からなる混練物を厚さ約50μ
m(坪量80g)のグラシン紙の片面に押出しラミネー
トして厚さ100μmのインク受容層(剥離層)を形成
し、他面に厚さ20μmのアクリル系粘着層を形成して
印刷用粘着シートを得た。前記の粘着層は、粘度平均分
子量が約100万のポリブチルアクリレート100部と
架橋剤2部を含むトルエン溶液をドクターブレード法に
よって塗工し、加熱乾燥させることにより形成した。一
方、粘度平均分子量が約8千のポリエチレン100部に
カーボン粉100部を加えて約200℃で混合して得た
均一分散物をホットメルトのグラビア塗工機にて厚さ6
μmのポリエステルフィルム上に0.8μmの厚さで塗
布してインクシートを得、そのインクシートと市販の熱
転写プリンタを用いて前記印刷用粘着シートの離型層に
インクを熱転写して印字し、ラベルを得た。
部に密度0.88g/cm3のエチレン・プロピレン共
重合体60部、フェノール系酸化防止剤0.4部からな
る混練物を厚さ約50μm(坪量80g)のグラシン紙
の片面に押出しラミネートしたほかは実施例1と同様に
して印刷用粘着シートを作製した。この印刷用粘着シー
トのインク受容層に実施例1と同様にして印字し、ラベ
ルを得た。
部、シリコーン系剥離剤3部及びフェノール系酸化防止
剤0.4部からなる混練物を厚さ約50μm(坪量80
g)のグラシン紙の片面に押出しラミネートしたほかは
実施例1と同様にして印刷用粘着シートを作製した。こ
の印刷用粘着シートのインク受容層に実施例1と同様に
して印字し、ラベルを得た。
部とフェノール系酸化防止剤0.4部からなる混練物を
厚さ約50μm(坪量80g)のグラシン紙の片面に押
出しラミネートしたほかは実施例1と同様にして印刷用
粘着シートを作製した。この印刷用粘着シートのインク
受容層に実施例1と同様にして印字し、ラベルを得た。
剥離剤を1g/m2の割合で塗布して離型処理コートを
形成し、その離型処理コートに対して印字したほかは比
較例2と同様にしてラベルを得た。
を用いたほかは実施例1と同様にしてラベルを得た。
べ、印字が可能であるか否かを調べた。 巻戻し性(剥離力) 実施例、比較例で得た25mm幅の短冊状の印刷用粘着
シートの粘着層を該印刷用粘着シートの裏面(インク受
容層面)に2kgローラーを一往復させて貼り合せ、1
80°ピールで引張速度300mm/分の条件で剥離さ
せた場合の荷重(剥離力)により、巻戻し性を評価し
た。なお、貼り合せ30分後(初期)と加熱加湿下にお
ける保存後(60℃、90%RH×7日)について測定
し、巻戻し性の安定性についても評価した。市販の熱転
写プリンタを想定した場合の適切な剥離力の目安として
は、100gf/25mm以下である。 耐溶剤性 実施例、比較例で得たラベルを粘着層を介してガラス板
に圧着し、溶剤を含浸させた不織布でラベルの印字面を
払拭して印字の残存状態を調べた。印字がそのままの状
態で残存していた場合を○、印字が消失していた場合を
×と評価した。なお溶剤としては、アセトン(AT)、
トルエン(TOL)、ジメチルアセトアミド(DM
A)、又はメチレンクロライド(MC)を用いた。
面図である。
断面図である。
面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 片面に粘着層を有し、他面に、ポリオレ
フィン系樹脂100重量部に対してエチレン−α−オレ
フィン共重合体を2〜200重量部含有する熱転写イン
ク定着性を有する剥離層を備えた印刷用粘着シート。 - 【請求項2】 請求項1記載の印刷用粘着シートの剥離
層上にポリオレフィンと着色剤を成分とするインクから
なる熱転写パターンが設けられたラベル。 - 【請求項3】 インクを構成するポリオレフィンの粘度
平均分子量が5千〜30万である請求項2記載のラベ
ル。 - 【請求項4】 ポリオレフィン系樹脂100重量部に対
してエチレン−α−オレフィン共重合体を2〜200重
量部含有する、熱転写インク定着性を有する膜を形成す
るための離型処理剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11170358A JP2001003009A (ja) | 1999-06-16 | 1999-06-16 | 印刷用粘着シート、ラベル及び離型処理剤組成物 |
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JP11170358A JP2001003009A (ja) | 1999-06-16 | 1999-06-16 | 印刷用粘着シート、ラベル及び離型処理剤組成物 |
Publications (1)
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---|---|
JP2001003009A true JP2001003009A (ja) | 2001-01-09 |
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JP11170358A Pending JP2001003009A (ja) | 1999-06-16 | 1999-06-16 | 印刷用粘着シート、ラベル及び離型処理剤組成物 |
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JP (1) | JP2001003009A (ja) |
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