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JP2002114528A - 光学素子の成形装置 - Google Patents

光学素子の成形装置

Info

Publication number
JP2002114528A
JP2002114528A JP2000299723A JP2000299723A JP2002114528A JP 2002114528 A JP2002114528 A JP 2002114528A JP 2000299723 A JP2000299723 A JP 2000299723A JP 2000299723 A JP2000299723 A JP 2000299723A JP 2002114528 A JP2002114528 A JP 2002114528A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
eccentricity
preventing member
peripheral surface
eccentricity preventing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000299723A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiya Tomisaka
俊也 富阪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP2000299723A priority Critical patent/JP2002114528A/ja
Publication of JP2002114528A publication Critical patent/JP2002114528A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/06Construction of plunger or mould
    • C03B11/08Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2215/00Press-moulding glass
    • C03B2215/60Aligning press die axes

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 平行偏心および傾き偏心の発生を抑制すると
ともに、金型の移動抵抗を低減する光学素子の成形装置
を提供すること。 【解決手段】 ガラスプリフォーム2を加圧成形するた
めの一対の上下金型3,4、該金型を収容する筒状胴型
5、および上金型および/または下金型と胴型との間隙
において胴型の内周面または金型の外周面に形成されて
なる偏心防止部材1を含んでなり、非加熱時において、
偏心防止部材1が金型の外周面または胴型の内周面と点
接触、線接触または部分的面接触し、かつ上下金型の中
心軸が同一直線上に保持されながら、上金型3および/
または下金型4が胴型5内で上下移動可能であることを
特徴とする光学素子の成形装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学素子の成形装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光学素子の成形装置においては、
一対の上下金型は筒状胴型内に、該胴型と摺動可能に嵌
合するように配置され、非加熱時において上下金型の中
心軸が同一直線上に保持される構成を有していた。しか
しながら、そのような成形装置では加熱時において胴型
と金型との熱膨張量の差に基づいて胴型と金型との間に
わずかな間隙が生じ、上下金型の中心軸が互いにずれる
ため、得られる光学素子に平行偏心および傾き偏心が生
じていた。「平行偏心」は同一直線上に載るべき上金型
の中心軸と下金型の中心軸とが平行にずれていることに
よって生じる偏心である。「傾き偏心」は上金型の中心
軸に垂直な面と下金型の中心軸に垂直な面とが傾きをな
すことによって生じる偏心である。さらに上記装置で
は、非加熱時において金型はその側面全面で胴型と摺擦
しながら移動するため、移動抵抗が大きく、金型の駆動
に比較的大きなエネルギーを要していた。また、移動抵
抗が大きいために、圧力ばらつきが大きくて問題となっ
ていた。
【0003】そこで、特開平2-263722号公報では、胴型
が上下金型の外周を少なくとも3以上の線接触で支持し
て該金型を摺動せしめる方式の光学素子の成形装置が開
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記方式の装置では金
型の移動抵抗を低減することはできるが、胴型が直接的
に上下金型の外周を支持するため、加熱時において上述
のように胴型と金型との間にわずかな間隙が生じた。こ
のため、平行偏心および傾き偏心の発生を十分に抑制す
ることはできなかった。
【0005】本発明は平行偏心および傾き偏心の発生を
抑制するとともに、金型の移動抵抗を低減する光学素子
の成形装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガラスプリフ
ォームを加圧成形するための一対の上下金型、該金型を
収容する筒状胴型、および上金型および/または下金型
と胴型との間隙において胴型の内周面または金型の外周
面に形成されてなる偏心防止部材を含んでなり、非加熱
時において、偏心防止部材が金型の外周面または胴型の
内周面と点接触、線接触または部分的面接触し、かつ上
下金型の中心軸が同一直線上に保持されながら、上金型
および/または下金型が胴型内で上下移動可能であるこ
とを特徴とする光学素子の成形装置に関する。
【0007】本発明においては、金型と胴型との間に偏
心防止部材が配置され、かつ非加熱時において上下金型
の中心軸が同一直線上に保持されながら上金型および/
または下金型が胴型内で上下移動可能な構成とするた
め、該偏心防止部材は加熱時において膨張したとき、当
該膨張量が金型と胴型との膨張量の差に基づいて生じる
わずかな間隙を埋めることができる。このため、加熱時
においても上下金型の中心軸を同一直線上に保つことが
でき、平行偏心および傾き偏心の発生を抑制できる。さ
らに本発明においては上金型および/または下金型の移
動時に、偏心防止部材が金型の外周面または胴型の内周
面と点接触、線接触または部分的面接触するのみである
ため、偏心防止部材を用いずに金型側面の全面を胴型内
周面と摺擦させながら金型を移動させる従来の成形装置
と比較して、金型の移動抵抗を低減できる。本明細書
中、「非加熱時」とは「成形装置を構成する部材、例え
ば、上下金型、胴型、偏心防止部材等において熱膨張が
起こっていない時」を意味する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の成形装置は、ガラスプリ
フォームを加圧成形するための一対の上下金型、該金型
を収容する筒状胴型、および上金型および/または下金
型と胴型との間隙において胴型の内周面または金型の外
周面に形成されてなる偏心防止部材を含んでなる。
【0009】本発明において、偏心防止部材が胴型の内
周面に形成されると、該偏心防止部材は金型の外周面と
点接触、線接触または部分的面接触する。一方、偏心防
止部材が金型の外周面に形成されると、該偏心防止部材
は胴型の内周面と点接触、線接触または部分的面接触す
る。
【0010】以下、本発明の装置を、 偏心防止部材が金型の外周面または胴型の内周面と点
接触し、かつ上下金型の中心軸が同一直線上に保持され
ながら、上金型および/または下金型が胴型内で上下移
動可能である場合、 偏心防止部材が金型の外周面または胴型の内周面と線
接触し、かつ上下金型の中心軸が同一直線上に保持され
ながら、上金型および/または下金型が胴型内で上下移
動可能である場合、および 偏心防止部材が金型の外周面または胴型の内周面と部
分的面接触し、かつ上下金型の中心軸が同一直線上に保
持されながら、上金型および/または下金型が胴型内で
上下移動可能である場合に分けて説明する。なお、上記
の場合の具体例として図1〜図3の装置を、上記の場
合の具体例として図4の装置を、上記の場合の具体例
として図5の装置を例示するが、それらに限定されるも
のではない。
【0011】本明細書中、金型を胴型内に収容したと
き、偏心防止部材と該部材が摺動可能に接触する金型外
周面または胴型内周面との接触領域が点で表されるとき
の接触様式を「点接触」、上記接触領域が直線または曲
線で表されるときの接触様式を「線接触」という。ま
た、上記接触領域が面で表されるが、当該面の総面積が
金型外周面の面積より小さいときの接触様式を「部分的
面接触」というものとする。ここで、「金型外周面の面
積」は、偏心防止部材が1の金型(上金型または下金
型)の外周に配置される場合においては「外周に配置さ
れる金型の外周面面積」を、偏心防止部材が上下金型
(上金型および下金型)の外周に配置される場合におい
ては「上金型と下金型の総外周面面積」を意味する。
【0012】図1(a)は本発明の成形装置の一例の概
略構成図を示し、図1(b)は図1(a)の装置の水平面
A-Bにおける概略断面図を示している。図1の装置は、ガ
ラスプリフォーム2を加圧成形するための一対の上下金
型(3、4)、該金型を収容する筒状胴型5、および上下
金型(3、4)と胴型5との間隙において胴型の内周面に
形成されてなる偏心防止部材1を含んでなり、所望によ
り上金型3の上部と下金型4の下部にブロックヒーター6
が配置されている。
【0013】図1(a)において偏心防止部材1は球体形
状を有し、該偏心防止部材が上下2段で、かつ1段あたり
4箇所略等間隔で形成されているが、「偏心防止部材が
金型の外周面または胴型の内周面と点接触し、かつ上下
金型の中心軸が同一直線上に保持されながら、上金型お
よび/または下金型が胴型内で上下移動可能である」た
めには、これに限定されるものではなく、球体形状;半
球体形状;または円錐体形状、三角錐体形状および四角
錐体形状等の錐体形状を有する偏心防止部材が1の金型
と胴型との間隙において上下2段以上で、かつ1段あたり
少なくとも3箇所略等間隔で形成されればよい。偏心を
より有効に抑制しつつ、本発明の装置をより容易に製造
する観点から、好ましくは球体形状、半球体形状または
錐体形状を有する偏心防止部材は1の金型と胴型との間
隙において、上下2〜3段で、かつ1段あたり3〜4個所略
等間隔で形成される。
【0014】図1(a)において偏心防止部材1は上金型
3および下金型4と胴型との間隙において胴型の内周面に
形成されているが、これに限定されるものではなく、移
動されるべき金型(上金型および/または下金型)と胴
型との間隙において胴型内周面または金型外周面に形成
(固定)されればよい。
【0015】また、図1(a)において偏心防止部材1は
保持治具7によって固定されているが、公知の接着手段
によって直接的に固定されてもよい。そのような接着手
段としては、例えば、セラミック系接着手段、無機型ハ
イテンプ材等が挙げられる。保持治具7の材料として
は、加熱時においても偏心防止部材を固定できる材料で
あれば特に制限されず、膨張係数が偏心防止部材に近い
ほど好ましい。例えば、ステンレス、ニッケルクロム鋼
等が使用可能である。
【0016】図1(a)に示すように球体形状を有する
偏心防止部材が胴型内周面に形成されると、非加熱時に
おいて、偏心防止部材が金型外周面と点で接触し、かつ
上下金型の中心軸が同一直線上に保持されながら、上金
型が胴型内で上下移動可能となる。このため、加熱時に
おける偏心防止部材の熱膨張により偏心が抑制されるだ
けでなく、金型の移動抵抗が顕著に低減される。
【0017】偏心防止部材1の材料としては、加熱する
ことによって膨張し得る公知の材料が使用可能であり、
例えば、ステンレス、ニッケルクロム鋼等が挙げられ
る。本発明において、偏心をさらに有効に防止する観点
からは、偏心防止部材は金型および胴型の材料の熱膨張
率より大きな熱膨張率の材料からなっていることが好ま
しい。そのような好ましい偏心防止部材材料としては、
例えば、金型材料が酸化アルミニウム、胴型材料が超硬
合金のとき、ステンレスが使用され得る。
【0018】偏心防止部材1の金型中心軸半径方向の厚
み(当該部材が球体形状を有する場合においては直径)
は金型と胴型との間隙の金型中心軸半径方向の長さに等
しい。例えば、直径Xmmの上下金型および内径Ymmの円筒
状胴型を用いる場合、(Y−X)/2mmの上記厚みを有する
偏心防止部材1が使用される。偏心防止部材1の上記厚み
は、直径10mmの上下金型を用いる場合で、通常2〜3mmが
適当である。
【0019】上金型3および下金型4の材料としては特に
制限されず、例えば、酸化アルミニウム、超硬合金等が
挙げられる。金型(3、4)には所望の形状および面精度
の成形面が形成されていてよい。上金型と下金型の直径
は独立して選択されてよく、その場合において上金型の
外周に配置される偏心防止部材と下金型の外周に配置さ
れる偏心防止部材の前記厚みはそれぞれ、非加熱時にお
いて上下金型の中心軸が同一直線をなすように決定され
る。
【0020】また上下金型の間には、プリフォームを位
置決め保持し、成形品の外径を規制することにより、心
取りの二次加工を不要とするためのプリフォーム保持部
材が設置されてもよい。
【0021】筒状胴型5の材料としては特に制限され
ず、例えば、超硬合金、酸化アルミニウム等が挙げられ
る。図1において筒状胴型の底面は円形状を有している
が、非加熱時において上下金型の中心軸を同一直線上に
保てる限り、三角形状および四角形状等の多角形状であ
ってもよい。
【0022】なお、偏心防止部材は駆動しない金型(上
金型または下金型)の外周には配置されなくてよく、こ
の場合、外周に偏心防止部材が配置されない金型は胴型
と嵌合するような形状および寸法を有し、かつ胴型の材
料の熱膨張率より大きな熱膨張率の材料からなっている
ことが好ましい。そのような金型材料と胴型材料の組み
合わせとして、例えば、金型材料としての酸化アルミニ
ウムと胴型材料としての超硬合金との組み合わせが挙げ
られる。そのような具体例の一例を図1(c)に例示す
る。図1(c)の装置は、偏心防止部材1が上金型3と胴
型5との間隙において胴型内周面に形成されていること
(すなわち、偏心防止部材1が上金型3の外周にのみ配置
されていること)、および下金型4がその側面全面で胴
型5の内周面と接するような直径を有すること以外、図1
(a)の装置と同様である。したがって、図1(c)に
おける図1(a)と同じ符号は図1(a)における説明と
同様であるため、それらの説明を省略する。
【0023】図1(a)の装置を用いて光学素子を成形
する場合、まずプリフォーム2を上下金型(3、4)の間
に投入し、ヒーター6により金型を加熱する。次いで、
プリフォームが所定の温度に達すれば、上金型3を移動
させて加圧する。なお、図1(a)においては下金型4の
外周においても偏心防止部材1が配置されているため、
下金型4も移動させて加圧することを妨げるものではな
い。
【0024】図2を用いて本発明の別の具体例について
説明する。図2(a)は本発明の成形装置の一例の概略
構成図を示し、図2(b)は図2(a)の装置の水平面A-
Bにおける概略断面図を示している。図2の装置は、偏心
防止部材1が上金型3および下金型4と胴型との間隙にお
いて金型外周面に形成されていること、下金型の上部に
リング状のプリフォーム保持部材8が設置されているこ
と、プリフォーム2が円盤形状を有すること、および金
型(3、4)の成形面が凸形状を有すること以外、図1の
装置と同様である。したがって、図2における図1と同じ
符号は図1における説明と同様であるため、それらの説
明を省略する。
【0025】図2(a)に示すように球体形状を有する
偏心防止部材が金型外周面に形成されると、非加熱時に
おいて、偏心防止部材が胴型内周面と点接触し、かつ上
下金型の中心軸が同一直線上に保持されながら、上金型
が胴型内で上下移動可能となる。このため、加熱時にお
ける偏心防止部材の熱膨張により偏心が抑制されるだけ
でなく、金型の移動抵抗が顕著に低減される。
【0026】プリフォーム保持部材8は加圧前において
プリフォームを保持でき、かつ加圧時において金型の成
形面と接触しない形状を有していればよい。当該保持部
材の材料としては、金型の材料と同様の材料が使用可能
である。
【0027】図2(a)の装置を用いて光学素子を成形
する場合の操作手順は図1(a)の装置を用いる場合と
同様である。
【0028】図3を用いて本発明の別の具体例について
説明する。図3(a)は本発明の成形装置の一例の概略
構成図を示し、図3(b)は図3(a)の装置の水平面A-
Bにおける概略断面図を示している。図3の装置は、偏心
防止部材31が半球体形状を有し、該偏心防止部材31が上
金型3と胴型5との間隙において金型外周面に形成されて
いること(すなわち、半球体形状を有する偏心防止部材
31がその頂点で胴型内周面と接触するよう、上金型3の
外周面にのみ形成されていること)、および下金型4が
その側面全面で胴型5の内周面と接するような直径を有
すること以外、図1(a)の装置と同様である。したが
って、図3における図1(a)と同じ符号は図1(a)に
おける説明と同様であるため、それらの説明を省略す
る。
【0029】図3(a)に示すように半球体形状を有す
る偏心防止部材31が金型外周面に形成されると、非加熱
時において、偏心防止部材が胴型の内周面と点接触し、
かつ上下金型の中心軸が同一直線上に保持されながら、
上金型が胴型内で上下移動可能となる。このため、加熱
時における偏心防止部材の熱膨張により偏心が抑制され
るだけでなく、金型の移動抵抗が顕著に低減されるとい
う効果が得られる。図3において偏心防止部材31は半球
体形状を有しているが、前記の錐体形状を有する場合に
おいても上記と同様の効果が得られる。また、図3にお
いて偏心防止部材31はその頂点が胴型内周面と接触する
よう、金型外周面に形成されているが、偏心防止部材31
はその頂点が金型外周面と接触するよう、胴型内周面に
形成されてもよい。そのとき、偏心防止部材は金型外周
面と点で接触するため、上記と同様の効果が得られる。
【0030】偏心防止部材31の材料は、図1(a)の偏
心防止部材1の材料と同様である。偏心防止部材31の金
型中心軸半径方向の厚みは、偏心防止部材1の当該厚み
と同様である。特に、図3における上記厚みは「偏心防
止部材31の頂点と金型3の外周面との距離(偏心防止部
材31が金型外周面に形成されている場合)」を意味す
る。
【0031】図3(a)の装置を用いて光学素子を成形
する場合、まずプリフォームを上下金型(3、4)の間に
投入し、ヒーター6により金型を加熱する。次いで、プ
リフォームが所定の温度に達すれば、上金型3を下方移
動させて加圧する。
【0032】図4を用いて本発明の別の具体例について
説明する。図4(a)は本発明の成形装置の一例の概略
構成図を示し、図4(b)は図4(a)の装置の水平面A-
Bにおける概略断面図を示している。図4の装置は、偏心
防止部材41が三角柱形状を有し、該偏心防止部材41が金
型外周面と線で接触するよう、胴型内周面に形成されて
いること、および胴型45の底面が四角形状を有すること
以外、図1(a)の装置と同様である。したがって、図4
における図1(a)と同じ符号は図1(a)における説明
と同様であるため、それらの説明を省略する。
【0033】図4(a)において偏心防止部材41は三角
柱形状を有し、該偏心防止部材が1の金型と胴型との間
隙において4箇所略等間隔で形成されているが、「偏心
防止部材が金型の外周面または胴型の内周面と線接触
し、かつ上下金型の中心軸が同一直線上に保持されなが
ら、上金型および/または下金型が胴型内で上下移動可
能である」ためには、これに限定されるものではなく、
円柱体形状、略三角柱体形状および略四角柱体形状等の
柱体形状を有していればよい。
【0034】図4(a)に示すように三角柱形状を有す
る偏心防止部材41が胴型内周面に形成されると、非加熱
時において、偏心防止部材41が金型の外周面と線接触
し、かつ上下金型の中心軸が同一直線上に保持されなが
ら、上金型3が胴型45内で上下移動可能となる。このた
め、加熱時における偏心防止部材41の熱膨張により偏心
が抑制されるだけでなく、金型の移動抵抗が低減される
という効果が得られる。
【0035】偏心防止部材41の材料は、図1の偏心防止
部材1の材料と同様である。偏心防止部材41の金型中心
軸半径方向の厚みは、図1の偏心防止部材の当該厚みと
同様である。図4においては4つの偏心防止部材41が金型
中心軸方向において連続的に形成されているが、上下金
型の中心軸を同一直線上に保てる限り、任意の数の偏心
防止部材41が不連続的または連続的に形成されていても
よい。
【0036】図4(a)の装置を用いて光学素子を成形
する場合の操作手順は図1(a)の装置を用いる場合と
同様である。
【0037】図5を用いて本発明の別の具体例について
説明する。図5(a)は本発明の成形装置の一例の概略
構成図を示し、図5(b)は図5(a)の装置の水平面A-
Bにおける概略断面図を示している。図5の装置は、偏心
防止部材51が金型の側面と面で接触するような面を有す
る略四角柱形状を有し、該偏心防止部材51が金型外周面
と該外周面の面積と比較して小さい面積で接触するよ
う、胴型内周面に形成されていること以外、図1(a)
の装置と同様である。したがって、図5における図1
(a)と同じ符号は図1(a)における説明と同様であ
るため、それらの説明を省略する。
【0038】図5(a)において偏心防止部材51は略四
角柱形状を有し、該偏心防止部材51が1の金型と胴型と
の間隙において4箇所略等間隔で形成されているが、
「偏心防止部材が金型の外周面または胴型の内周面と部
分的面接触し、かつ上下金型の中心軸が同一直線上に保
持されながら、上金型および/または下金型が胴型内で
上下移動可能である」ためには、これに限定されるもの
ではなく、略三角柱体形状および略四角柱体形状等の柱
体形状を有する偏心防止部材が1の金型と胴型との間隙
において少なくとも2箇所、好ましくは3〜4箇所略等間
隔で形成されればよい。
【0039】図5(a)に示すような形状を有する偏心
防止部材51が胴型内周面に形成されると、非加熱時にお
いて、偏心防止部材51が金型の外周面と部分的面接触
し、かつ上下金型の中心軸が同一直線上に保持されなが
ら、上金型が胴型5内で上下移動可能となる。このた
め、加熱時における偏心防止部材51の熱膨張により偏心
が抑制されるだけでなく、金型の移動抵抗が低減され
る。
【0040】偏心防止部材が金型外周面または胴型内周
面と部分的面接触する場合、偏心をより有効に抑制し、
かつ金型の移動抵抗をより有効に低減する観点から、接
触領域の総面積は「金型外周面の面積」に対して1〜20
%、好ましくは1〜5%が望ましい。
【0041】偏心防止部材51の材料は、図1の偏心防止
部材1の材料と同様である。偏心防止部材51の金型中心
軸半径方向の厚みは、図1の偏心防止部材の当該厚みと
同様である。図5(a)においては4本の偏心防止部材51
が金型中心軸方向において連続的に形成されているが、
上下金型の中心軸を同一直線上に保てる限り、任意の数
の偏心防止部材51が不連続的または連続的に形成されて
いてもよい。
【0042】図5(a)の装置を用いて光学素子を成形
する場合の操作手順は図1(a)の装置を用いる場合と
同様である。
【0043】以上、説明したように、偏心防止部材は各
種の形状を有し得るが、金型の移動抵抗のさらなる低減
および再現性の観点から、好ましくは球体形状、半球体
形状または錐体形状であり、より好ましくは球体形状ま
たは半球体形状、さらに好ましくは球体形状である。
【0044】上記の具体例では、上金型および下金型い
ずれの金型の外周にも偏心防止部材が配置される場合に
おいて、上金型外周に配置される偏心防止部材および下
金型外周に配置される偏心防止部材は共通して金型外周
面または胴型内周面のいずれか一方の面に形成されてい
るが、これに制限されるものではなく、上金型または下
金型のいずれか一方の外周に配置される偏心防止部材が
金型外周面に形成されるとき、上金型または下金型の他
方の外周に配置される偏心防止部材は胴型内周面に形成
されてよい。
【0045】また、上記の具体例では、1の金型の外周
に配置される全ての偏心防止部材は同一の形状を有する
が、偏心の防止と金型移動抵抗の低減の効果が得られる
限り、異なる形状を有する複数の偏心防止部材が1の金
型の外周に配置されることを妨げるものではない。
【0046】さらに、上記の具体例では、1の金型の外
周に配置される全ての偏心防止部材は共通して金型外周
面または胴型内周面のいずれか一方の面に形成されてい
るが、偏心の防止と金型移動抵抗の低減の効果が得られ
る限り、1の金型の外周に配置される偏心防止部材とし
て、金型外周面に形成された偏心防止部材と胴型内周面
に形成された偏心防止部材が存在することを妨げるもの
ではない。
【0047】
【実施例】(実施例1)図1(a)に示す構成の成形装
置を用いて、直径5mmの球状ガラスプリフォームから、
心厚2mm、上凸面曲率半径8mm、下凸面曲率半径13mmの両
凸レンズを成形した。図1(a)において、上金型3およ
び下金型4の材料は酸化アルミニウムであり、直径は10m
mであった。胴型5の材料は超硬合金であり、内径は14mm
であった。偏心防止部材1の材料はステンレスであり、
直径は2mmであった。150個のプリフォームを成形し、得
られた全てのレンズを評価したところ、全てのレンズの
平行偏心は2μm、傾き偏心は2分以下であることを確認
した。
【0048】(実施例2)図2に示す構成の成形装置を
用いて、外径φ7mm、厚み2.3mmの平面プリフォームから
心厚0.9mm、上凹面曲率半径15mm、下凹面曲率半径28mm
の両凹レンズを成形した。図2において、上金型3および
下金型4の材料は酸化アルミニウムであり、直径は15mm
であった。胴型5の材料は超硬合金であり、内径は19mm
であった。偏心防止部材1の材料はステンレスであり、
直径は2mmであった。100個のプリフォームを成形し、得
られた全てのレンズを評価したところ、全てのレンズの
平行偏心は2μm、傾き偏心は2分以下であることを確認
した。
【0049】
【発明の効果】本発明の成形装置を用いることにより、
平行偏心および傾き偏心の発生を抑制でき、さらには金
型の移動抵抗を低減できる。また、本発明の装置は金型
の移動抵抗が比較的小さいため、比較的低エネルギーで
の金型の駆動が可能で、圧力ばらつきが比較的小さい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明の成形装置の一例の概略構成
図を示し、(b)は(a)の装置の水平面A-Bにおける
概略断面図を示し、(c)は(a)の装置の変形の概略
構成図を示す。
【図2】 (a)は本発明の成形装置の一例の概略構成
図を示し、(b)は(a)の装置の水平面A-Bにおける
概略断面図を示す。
【図3】 (a)は本発明の成形装置の一例の概略構成
図を示し、(b)は(a)の装置の水平面A-Bにおける
概略断面図を示す。
【図4】 (a)は本発明の成形装置の一例の概略構成
図を示し、(b)は(a)の装置の水平面A-Bにおける
概略断面図を示す。
【図5】 (a)は本発明の成形装置の一例の概略構成
図を示し、(b)は(a)の装置の水平面A-Bにおける
概略断面図を示す。
【符号の説明】
1:偏心防止部材、2:プリフォーム、3:上金型、4:下
金型、5:胴型、6:ヒーター、7:保持治具、8:プリフ
ォーム保持部材、31:偏心防止部材、41:偏心防止部
材、45:胴型、51:偏心防止部材。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスプリフォームを加圧成形するため
    の一対の上下金型、該金型を収容する筒状胴型、および
    上金型および/または下金型と胴型との間隙において胴
    型の内周面または金型の外周面に形成されてなる偏心防
    止部材を含んでなり、非加熱時において、偏心防止部材
    が金型の外周面または胴型の内周面と点接触、線接触ま
    たは部分的面接触し、かつ上下金型の中心軸が同一直線
    上に保持されながら、上金型および/または下金型が胴
    型内で上下移動可能であることを特徴とする光学素子の
    成形装置。
  2. 【請求項2】 偏心防止部材の金型中心軸半径方向の厚
    みが金型と胴型との間隙の金型中心軸半径方向の長さに
    等しい請求項1に記載の光学素子の成形装置。
  3. 【請求項3】 偏心防止部材が球体形状、半球体形状ま
    たは錐体形状を有するとき、該偏心防止部材が1の金型
    と胴型との間隙において上下2段以上で、かつ1段あたり
    少なくとも3箇所略等間隔で形成されていることを特徴
    とする請求項1または2に記載の光学素子の成形装置。
  4. 【請求項4】 偏心防止部材が柱体形状を有するとき、
    該偏心防止部材が1の金型と胴型との間隙において少な
    くとも2箇所略等間隔で形成されていることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の光学素子の成形装置。
  5. 【請求項5】 偏心防止部材が金型および胴型の材料の
    熱膨張率より大きな熱膨張率の材料からなっている請求
    項1〜4いずれかに記載の光学素子の成形装置。
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