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JP2002112034A - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及び画像形成方法 - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及び画像形成方法

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Publication number
JP2002112034A
JP2002112034A JP2000298806A JP2000298806A JP2002112034A JP 2002112034 A JP2002112034 A JP 2002112034A JP 2000298806 A JP2000298806 A JP 2000298806A JP 2000298806 A JP2000298806 A JP 2000298806A JP 2002112034 A JP2002112034 A JP 2002112034A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sampling
image
line
image signal
level
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000298806A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Tsukahara
元 塚原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2000298806A priority Critical patent/JP2002112034A/ja
Publication of JP2002112034A publication Critical patent/JP2002112034A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置のシステム構成により最適のサンプリン
グの間隔を設定できるようにする。 【解決手段】 1ラインの画像データを複数のブロック
に分割して画素のサンプリングを行い、各ブロックの平
均値を求め、その平均値のピークホールド値により原稿
の地肌レベルを求める。この場合に、コピーのモード選
択がされていたときは(ステップS32のY)、サンプ
リングの間隔を、選択されたモードに応じてテーブルル
ックアップにより選択して設定する(ステップS3
3)。また、このようなモード選択がなかったときは
(ステップS32のN)、デフォルトに設定されている
サンプリング間隔を設定する(ステップS34)。そし
て、ステップS33,S34の設定に従ったサンプリン
グ間隔によりサンプリングを行って、画像信号から地肌
除去を行なう(ステップS38)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像処理装置、
画像形成装置、画像処理方法及び画像形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】デジタル複写機やファクシミリなどにお
いて、原稿の地肌部分に一定以上の濃度がある場合、例
えば、新聞、時刻表、再生紙、色紙等の用紙が原稿の場
合に、原稿の読み取りを行なうと、原稿の地肌の濃度が
高いため(例えば、多少黒がかった地肌)、CCDセン
サ等の光電変換素子で読み取った画像データをそのまま
出力すると、再現された原稿は地肌が出て汚いものとな
り、文字部等も見ずらいものとなってしまう。
【0003】そこで、従来は、このような地肌が一定の
濃度を持った原稿に対しては、原稿の地肌濃度のピーク
を検出してホールドし、そのピーク値によって読み取り
画像を補正することで地肌除去の処理を行っている。
【0004】この場合の地肌濃度のピークホールドの方
式としては、アナログの画像読取り信号のピークレベル
をコンデンサで保持するアナログ方式(特開平6-225138
号公報参照)と、A/D変換後の画像読取り信号のピー
クレベルをデジタル値で保持するデジタル方式(特開平
6-311359号公報参照)とがある。
【0005】デジタル方式で地肌濃度のピークホールド
を行う方式は、デジタル化された画像信号のライン単位
での平均値を算出し、その平均値に所定のオフセット値
を加算することで、ピークホールドレベルを決定する。
そして、コスト、部品バラツキ、信頼性等の面から、近
年、デジタル方式を採用する場合が増えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
6-311359公報に開示されたデジタル方式では、従来のア
ナログ方式からデジタル方式に変更した場合、両方式の
ピークホールド追従特性の違いにより、画像特性に差異
が生じるという不具合がある。
【0007】また、ライン単位での平均値からピークホ
ールドレベルを算出していることから、文字と絵柄の合
わさったような原稿に対して、ピークホールド値が文字
部の地肌まで上がらないため(一般的に文字部の地肌は
低濃度、絵柄部の地肌は高濃度である)、文字部の地肌
を飛ばしてしまうという不具合がある。
【0008】特に、デジタルとアナログの両方式が混在
する場合には(両面印刷で表側がアナログ方式で裏側が
デジタル方式の場合であり、ここで、アナログ式かデジ
タル式かという意味は、1ラインの画像信号のピークホ
ールドの信号処理手段がアナログ式か、デジタル式かと
いうことである。この場合のアナログ式の例として、C
R時定数による充放電電圧値によって、A/Dコンバー
タのレファレンス電圧を制御する、特開平6-225138号公
報に記載された方式がある。)、その画像特性を統一で
きないという不具合がある。
【0009】この発明の目的は、絵、文字混合の原稿な
どでも、簡易な回路構成で、正確に原稿の地肌レベルに
追従させることである。
【0010】この発明の目的は、この場合に、装置のシ
ステム構成により最適のサンプリングの間隔を設定する
ことである。
【0011】この発明の目的は、この場合に、画像形成
のモードに応じて、最適のサンプリングの間隔を自動で
設定することである。
【0012】この発明の目的は、画像信号が周期的な縦
線パターンの画像のものなどでも、ピークレベルの検出
精度を向上させることができるようにすることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、原稿のデジタル画像信号を1ラインごとに複数のブ
ロックに分割してブロックごとに画素をサンプリングす
るサンプリング手段と、この各ブロック単位のサンプリ
ング値の平均値を求める平均手段と、前記1ラインにお
ける各平均値のピークレベルを検出して保持するピーク
ホールド手段と、前記演算後のピークレベルを用いて前
記デジタル画像信号から前記地肌レベルを除去する地肌
除去手段と、前記サンプリングの間隔を異なる大きさに
設定できるサンプリング間隔設定手段と、を備えている
画像処理装置である。
【0014】したがって、1ラインごとに複数のブロッ
クに分割して各ブロック単位の平均値を求め、1ライン
における各平均値のピークレベルを求めるようにしたの
で、絵、文字混合の原稿などでも、簡易な回路構成で、
正確に原稿の地肌レベルに追従することができる。ま
た、ブロックごとに画素をサンプリングする間隔は、短
くすればピークレベルの精度を向上し、長くすれば単位
時間の回路の処理時間を短縮するので、装置のシステム
構成により、最適のサンプリングの間隔を設定すること
が可能となる。
【0015】請求項2に記載の発明は、原稿のデジタル
画像信号を1ラインごとに複数のブロックに分割してブ
ロックごとに画素をサンプリングするサンプリング手段
と、この各ブロック単位のサンプリング値の平均値を求
める平均手段と、前記1ラインにおける各平均値のピー
クレベルを検出して保持するピークホールド手段と、前
記ピークレベルと前記デジタル画像信号とから後のライ
ンのピークレベルを演算する演算手段と、前記演算後の
ピークレベルを用いて前記デジタル画像信号から前記地
肌レベルを除去する地肌除去手段とを備え、前記サンプ
リングのサンプリングポイントの出現位置が不規則であ
る画像処理装置である。
【0016】したがって、1ラインごとに複数のブロッ
クに分割して各ブロック単位の平均値を求め、1ライン
における各平均値のピークレベルを求めるようにしたの
で、絵、文字混合の原稿などでも、簡易な回路構成で、
正確に原稿の地肌レベルに追従することができる。ま
た、サンプリングポイントの出現位置が不規則であるの
で、画像信号が周期的な縦線パターンの画像のものなど
でも、ピークレベルの検出精度を向上させることができ
る。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の画像処理装置において、前記サンプリングのスタート
位置が前記ブロックによって異なることにより前記サン
プリングポイントの出現位置が不規則である したがって、サンプリングのスタート位置がブロックに
よって異なることによりサンプリングポイントの出現位
置が不規則であるから、画像信号が周期的な縦線パター
ンの画像のものなどでも、ピークレベルの検出精度を向
上させることができる。
【0018】請求項4に記載の発明は、請求項2又は3
に記載の画像処理装置において、前記サンプリングの周
期が前記1ライン内で異なることにより前記サンプリン
グポイントの出現位置が不規則である。
【0019】したがって、サンプリングの周期が1ライ
ン内で異なることによりサンプリングポイントの出現位
置が不規則であるから、画像信号が周期的な縦線パター
ンの画像のものなどでも、ピークレベルの検出精度を向
上させることができる 請求項5に記載の発明は、原稿の画像を読み取る光電変
換素子と、この読み取った原稿の画像信号を処理する請
求項1〜4の何れかの一に記載の画像処理装置と、を備
えている画像読取装置である。
【0020】したがって、請求項1〜4の何れかの一に
記載の発明と同様の作用、効果を奏する。
【0021】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の画像読取装置と、前記処理後の画像信号に基づいて用
紙上に画像の形成を行うプリンタエンジンと、を備えて
いる画像形成装置である。
【0022】したがって、請求項5に記載の発明と同様
の作用、効果を奏する。
【0023】請求項7に記載の発明は、原稿の画像を読
み取る光電変換素子と、この読み取った原稿の画像信号
を処理する請求項1に記載の画像処理装置と、前記処理
後の画像信号に基づいて用紙上に画像の形成を行うプリ
ンタエンジンと、前記画像形成のモードの選択を受付け
る入力装置とを備え、前記サンプリング間隔設定手段
は、前記選択に応じて前記サンプリングの間隔を設定す
るものである画像形成装置である。
【0024】したがって、画像形成のモードに応じて、
最適なサンプリングの間隔を選択し、最適のサンプリン
グの間隔を自動で設定することができる。
【0025】請求項8に記載の発明は、原稿のデジタル
画像信号を1ラインごとに複数のブロックに分割してブ
ロックごとに画素をサンプリングするサンプリング工程
と、この各ブロック単位のサンプリング値の平均値を求
める平均化工程と、前記1ラインにおける各平均値のピ
ークレベルを前記原稿の地肌レベルとして検出して保持
するピークホールド工程と、前記ピークレベルと前記デ
ジタル画像信号とから後のラインのピークレベルを演算
する演算工程と、前記演算後のピークレベルを用いて前
記デジタル画像信号から前記地肌レベルを除去する地肌
除去工程と、前記サンプリング工程の前に前記サンプリ
ングの間隔を設定するサンプリング間隔設定工程と、を
含んでなる画像処理方法である。
【0026】したがって、1ラインごとに複数のブロッ
クに分割して各ブロック単位の平均値を求め、1ライン
における各平均値のピークレベルを求めるようにしたの
で、絵、文字混合の原稿などでも、簡易な回路構成で、
正確に原稿の地肌レベルに追従することができる。ま
た、ブロックごとに画素をサンプリングする間隔は、短
くすればピークレベルの精度を向上し、長くすれば単位
時間の回路の処理時間を短縮するので、装置のシステム
構成により、最適のサンプリングの間隔を設定すること
が可能となる。
【0027】請求項9に記載の発明は、原稿のデジタル
画像信号を1ラインごとに複数のブロックに分割してブ
ロックごとに画素をサンプリングするサンプリング工程
と、この各ブロック単位のサンプリング値の平均値を求
める平均化工程と、前記1ラインにおける各平均値のピ
ークレベルを前記原稿の地肌レベルとして検出して保持
するピークホールド工程と、前記ピークレベルと前記デ
ジタル画像信号とから後のラインのピークレベルを演算
する演算工程と、前記演算後のピークレベルを用いて前
記デジタル画像信号から前記地肌レベルを除去する地肌
除去工程とを含んでなり、前記サンプリングのサンプリ
ングポイントの出現位置を不規則にする画像処理方法で
ある。
【0028】したがって、1ラインごとに複数のブロッ
クに分割して各ブロック単位の平均値を求め、1ライン
における各平均値のピークレベルを求めるようにしたの
で、絵、文字混合の原稿などでも、簡易な回路構成で、
正確に原稿の地肌レベルに追従することができる。ま
た、サンプリングポイントの出現位置が不規則であるの
で、画像信号が周期的な縦線パターンの画像のものなど
でも、ピークレベルの検出精度を向上させることができ
る。
【0029】請求項10に記載の発明は、請求項9に記
載の画像処理方法において、前記サンプリングのスター
ト位置が前記ブロックによって異なることにより前記サ
ンプリングポイントの出現位置が不規則である。
【0030】したがって、サンプリングのスタート位置
がブロックによって異なることによりサンプリングポイ
ントの出現位置が不規則であるから、画像信号が周期的
な縦線パターンの画像のものなどでも、ピークレベルの
検出精度を向上させることができる。
【0031】請求項11に記載の発明は、請求項9又は
10に記載の画像処理方法において、前記サンプリング
の周期が前記1ライン内で異なることにより前記サンプ
リングポイントの出現位置が不規則である。
【0032】したがって、サンプリングの周期が1ライ
ン内で異なることによりサンプリングポイントの出現位
置が不規則であるから、画像信号が周期的な縦線パター
ンの画像のものなどでも、ピークレベルの検出精度を向
上させることができる 請求項12に記載の発明は、原稿の画像を光電変換素子
で読み取る読取工程と、この読み取った原稿の画像信号
を請求項8に記載の画像処理方法で処理する画像処理工
程と、この処理後の画像信号に基づいてプリンタエンジ
ンで用紙上に画像の形成を行う画像形成工程と、前記読
取工程の前に前記画像形成のモードの選択を入力装置で
受付ける受付工程とを含んでなり、前記サンプリング間
隔設定工程は、前記選択に応じて前記サンプリングの間
隔を設定するものである画像形成方法である。
【0033】したがって、画像形成のモードに応じて、
最適なサンプリングの間隔を選択し、最適のサンプリン
グの間隔を自動で設定することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】この発明の一実施の形態について
説明する。
【0035】図1は、この発明の一実施の形態である複
写機の概略構成を示す側断面図である。この複写機1
は、原稿の画像を読み取る画像読取装置であるイメージ
スキャナ2と、イメージスキャナ2で読み取った画像デ
ータに基づく画像形成を用紙上に行うプリンタエンジン
であるプリンタユニット3と、イメージスキャナ2上に
設けられたADF(Automatic Document Feeder:自動
原稿給紙装置)4とを備えている。
【0036】イメージスキャナ2の上面には、読み取る
原稿が載置されるコンタクトガラス5が設けられてい
る。コンタクトガラス5の下方には、照明ランプ6及び
ミラー7を備えてコンタクトガラス5に沿って走行可能
な第1キャリッジ8と、ミラー9,10を備えてコンタ
クトガラス5に沿って走行可能な第2キャリッジ11
と、結像レンズ12と、光電変換素子であるCCD(Ch
arge Coupled Device)13とを備えた走査光学系14
が設けられている。第1及び第2キャリッジ8,11
は、ステッピングモータ等のキャリッジモータ(図示せ
ず)によって駆動されて、図1に示すホームポジション
(右側)から左側へ2:1の速度比で走行する。
【0037】プリンタユニット3には、用紙を積層する
給紙トレイ15から、電子写真方式で用紙上に画像の形
成を行うプリンタエンジン16、定着器17等を経由し
て排紙スタッカ部18へ至る用紙搬送路19が形成され
ている。プリンタエンジン16は、感光体20と、感光
体20の表面を一様に帯電させる帯電器21と、イメー
ジスキャナ2で読み取った画像データに基づいて感光体
20を露光し、静電潜像を形成する露光器22と、感光
体20の表面に形成された静電潜像をトナーで現像する
現像器23と、用紙搬送路19中を搬送されてきた用紙
に感光体20上のトナー画像を転写する転写器24とを
備えている。
【0038】ADF4は、ADF4によってコンタクト
ガラス5に給紙する原稿が載置される原稿台25と、読
み取りが終了した原稿が排出される排紙部26とを備え
ている。ADF4の内部には、原稿台25から排紙部2
6へ連通する原稿搬送経路27が形成されている。原稿
搬送経路27中には、複数対のローラ28に巻回された
無端帯29、搬送ローラ30等の搬送機構31が設けら
れている。搬送機構31は、ステッピングモータ等のA
DFモータ(図示せず)によって駆動されて、原稿台2
5に載置された原稿を一枚ずつコンタクトガラス5へ向
けて搬送する。ADF4の上面には、キーボードとディ
スプレイとを備えた本体操作パネル32が設けられてい
る。
【0039】次に、図2を参照して、複写機1の制御系
の電気的な接続について説明する。複写機1は、CPU
を有していて複写機1内の各部を集中的に駆動制御する
メイン制御部33を備えている。このメイン制御部33
には、入力装置である本体操作パネル32を制御する本
体操作パネル制御部36と、イメージスキャナ2を制御
するスキャナユニット制御部37と、プリンタユニット
3を制御するプリンタユニット制御部38とが接続され
ている。
【0040】本体操作パネル制御部36は、本体操作パ
ネル32におけるキーボードでの入力操作に応じた入力
信号を、メイン制御部33に対して出力する。また、本
体操作パネル制御部36は、メイン制御部33から出力
される表示データに基づく情報をディスプレイに表示さ
せる。
【0041】スキャナユニット制御部37は、CCD1
3で光学的に読み取った原稿の画像データを電気信号に
変換した画像データとしてメイン制御部35へ出力す
る。このスキャナユニット制御部37にはADF制御部
40が接続されており、このADF制御部40はスキャ
ナユニット制御部37から出力される信号に応じて、図
示しないADFモータを駆動することで原稿をコンタク
トガラス5上までフィードする。
【0042】プリンタユニット制御部38は、メイン制
御部35から出力された画像データが入力されると、プ
リンタユニット3内の各部を駆動制御し、給紙トレイ1
5からタイミング調整されて搬送された用紙に対して、
画像データに基づく画像を形成する。
【0043】図3は、スキャナユニット制御部37又は
メイン制御部35に用意された画像処理装置41の電気
的な接続を示すブロック図である。図3に示すように、
CCD13により原稿を読みとったアナログ画像信号
は、A/D変換器42によりデジタル画像信号に変換さ
れ、さらにシェーディング補正回路43でシェーディン
グ補正処理がなされる。地肌除去回路44は、シェーデ
ィング補正後のデジタル画像信号の地肌濃度を検出し
て、地肌除去処理を行う。画像処理回路45は、地肌除
去処理後のデジタル画像信号に、MTF補正、変倍処
理、γ補正、2値/多値化処理等の画像処理を行う。こ
の画像処理後のデジタル画像信号は、プリンタユニット
制御部38に送信されて、画像形成に供される。
【0044】図4は、地肌除去回路44の電気的な接続
を示すブロック図である。
【0045】地肌除去回路44は、デジタル化した入力
画像信号に対して、ブロック単位画素サンプリング部5
1〜Low Limit比較部58の各部により後述す
るような処理を行って、検出された地肌レベルをしきい
値として、地肌除去部59で入力画像信号の地肌除去処
理を行なう。図9は、地肌除去部59の入出力特性を示
し、地肌レベルのしきい値(Dsh)が入力された場合
に、その出力は、8ビットの白黒レベルとすると白の2
55レベルとなり、その入出力特性は図8で実線に示す
ようになる。255レベルの白からDshまでの灰色が
かかった地肌が入力されれば、すべて255レベルの白
となって出力されることとなる。
【0046】図4に示すように、ブロック単位画素サン
プリング部51は、サンプリング手段を実現するもの
で、入力される1ライン分のデジタル画像信号を一定画
素数単位の複数のブロックに分割し、ブロックごとに一
定数の画素間隔でサンプリングする。すなわち、図5に
示すように、ライン[1]〜[j]を、それぞれ、ブロ
ック[1]〜[i]に分割する。図6は、例として、1
ブロック単位を196画素とし、7画素間隔のサンプリ
ングを行った場合の概念図である。この場合は、図6に
示すように、1ブロック内で27画素分サンプリングす
ることになる。
【0047】1ライン分のデジタル画像信号を分割する
ブロック数(ピークレベル検出ブロック数)は、下記式
から算出される。
【0048】ピークレベル検出ブロック数=PW_WI
DTH/BK_WIDTH (ここで、PW_WIDTH:1ラインのピーク検出画
素数、BK_WIDTH:1ブロックの画素数) ブロック単位平均算出部52は、平均手段を実現するも
ので、図5に示すように、各ライン[1]〜[j]の各
ブロック[1]〜[i]について、それぞれ平均値AV
E[1]〜AVE[i]を算出する。すなわち、ブロッ
ク単位画素サンプリング部51でサンプリングされた2
7画素の総和から平均値を算出する。
【0049】ブロック平均値−PH(Peak Hold)値差
分算出部53及び定数A立ち上がり演算部54は、前記
従来のアナログ方式のCR時定数に対応するものであっ
て、アナログ方式の特性に合わせるには、ブロック平均
値−PH値差分算出部53、定数A立ち上がり演算部5
4で決まる定数を変更することで達成することができ
る。
【0050】例として、600dpiでの画像の読取り
において、ピークホールドの立ち上がり追従特性を、1
0mm×10mmの白地肌(入力画像データ)で99%
(5τ)の追従特性を目指すものとする(白地肌以外は
全黒データを想定)。すなわち、例えば、200レベル
の白地肌が10mm(主走査方向)×10mm(副走査
方向)で入力されれば、副走査方向に10mm経過した
時点で200×0.99レベルのピークホールド値とな
るような指数関数曲線の追従特性を持たせることを目指
す。仮に、5mm×5mmの白地肌の場合には、副走査
方向で5mmの時点での前記指数関数特性上のレベルが
ピークレベル値となるのである。
【0051】目指す追従特性を達成するため、アナログ
方式では10mm×10mmの画素数(236画素×2
36画素)の時間で5τの充電時定数となるコンデンサ
及び抵抗の定数となり、この複写機1のピークホールド
方式では、副走査方向に236ラインの白地肌を有する
ラインが存在することになるため、下記の式で、1ライ
ンで上昇させる必要がある割合が決定する。
【0052】1−EXP(−5/236)=0.020
96 (すなわち、約2%) 上記式は、1ライン中にある「一定入力データ」と「現
ピークホールド値」の差分の約2%を現ピークホールド
値に対して加算したものを、現ラインのピークホールド
値とすることを表している。
【0053】ここで、1ラインに236画素の白地肌が
あった場合に、ライン単位で現在のピークホールドレベ
ルを上昇させる値は下記式で求められる。
【0054】現ピークホールドレベルを上昇させる値=
(入力データ−現ピークホールドレベル)×236×
0.02096×(1/236) ここで、0.02096×(1/236)=1/αとす
ると、 α=11260 となる。
【0055】上述した技術的意味は、236画素の入力
データレベルがピークホールドレベルを超過した値の1
/αだけ、現ピークホールドレベルを上昇させるという
ことである。
【0056】この複写機1では、1ラインをブロック単
位で分割して1つの平均値を算出しているため、立ち上
がり追従定数Aは下記のとおりである。
【0057】A=α/(1ブロック画素数) 上記ピークホールド追従演算により、デジタル方式でア
ナログ方式と同等なピークホールド追従特性とすること
ができる。このAがデジタル方式のピークホールド値の
立ち上がり定数であり、従来のアナログ方式のCR値を
変更することに対応するものである。
【0058】次に、重加算平均部55について説明す
る。
【0059】すなわち、 j:副走査ライン変数 IIRden[j]:分母変数 IIRnum[j]:分子変数 IIRrem[j−1]:前ライン夏加算平均結果の余
り PH[j]:現ラインピークホールドレベル PH[j−1]:前ラインピークホールドレベル とすると、 PH[j]=[IIRrem[j−1]+{PH[j−
1]×(IIRden[j]−IIRnum[j])}
+(PH[j]×IIRnum[j])]/IIRde
n[j] である。
【0060】ここで、重加算平均演算する意味は、ピー
クホールド値を副走査方向に平滑化するためである。こ
の量加算平均演算は、IIR型(Infinite Impulse Res
ponse)に分類される平滑化フィルタを用いる。IIR
型フィルタとは、現ラインの演算を行うのに前ラインの
演算結果を用いるフィードハックタイプのフィルタであ
る。つまり、現ラインの演算を行うためには、前ライン
の演算結果が必要となり、前ラインの演算を行うために
は、前々ラインの演算結果が必要となり、…と無限(In
finite)に過去の演算結果の影響が引きずられる。その
影響力は、童加算平均演算係数が何度もかけられること
により、過去の演算結果ほど薄れてくる。このように無
限の過去のラインの演算結果を現ラインの演算に持ち込
むことにより、少ない演算量で広範囲にわたってピーク
ホールド値を参照して平滑化処理を行ったのと同等の効
果を得ることができる。
【0061】図2に示す定数A立ち上がり演算部54の
出力に対して重加算演算を行っているのは、重加算の係
数を変更することで定数A演算のAパラメータ以外でも
ピークホールド値の上昇を制御可能とするためである。
換言すると、童加算平均により定数A立ち上がり演算部
54の結果に対して、さらに追従速度を遅らせる方向に
制御が可能である。
【0062】次に、定数B立ち下がり演算部56につい
て説明する。例示として、ピークホールドの立ち下がり
追従特性を600dpiの画像読み取りにおいて、副走
査420mmのライン数で63%(1τの時間経過で)
の追従特性を目指すとする。ここでは、仮に420mm
で63%ピークホールド値が下降する定数Bを算出する
ために、ピークホールド値は上昇しないことを想定して
いるが、実際の装置の動作としては、1ラインに対し
て、定数A演算、定数B演算の両方を必ず行うので、ピ
ークホールド値が上昇したラインに対しても、定数Bの
下降演算は実施される。
【0063】前記の目指す追従特性を達成するために、
アナログ方式では副走査420mmのライン数(992
1ライン)の時間で1τの放電時定数となるコンデンサ
及び抵抗の定数となり、この複写機1のピークホールド
方式では、1ラインでの追従レベルは下記式により求め
られる。
【0064】 1−EXP(−1/9921)=0.00010079 上記式により、1ラインで現ピークホールド値を約0.
01%下降させるという結果となる。ライン単位で現在
のピークホールドレベルを下降させる値は下記式とな
る。
【0065】現ピークホールドレベルを下降させる値=
(現ピークホールドレベル)×0.00010079 ここで、0.00010079=1/Bとすると、 B=9922 (Bを立ち下がり追従定数とする) すなわち、ラインごとに現ピークホールドレベルの1/
Bだけ現ピークホールドレベルを下降させるということ
である。上記ピークホールド追従演算により、デジタル
方式でアナログ方式と同等なピークホールド追従特性と
することができる。定数B立ち下がり演算部56の出力
は、1ラインで1つのピークホールド値を更新した値で
ある。
【0066】次に、オフセット加減算部57は、定数B
立ち下がり演算部56で確定したピークホールドレベル
に対して、任意定数の加算又は減算を行う。これは、例
えば、CCD13の特性のノイズ成分を補償するもので
ある。
【0067】次に、Low Limit比較部58は、
下記条件の場合、ピークホールドレベルをあらかじめ設
定された任意の値(Low Limit)とする。
【0068】すなわち、 ピークホールドレベル<Low Limit である。
【0069】これは、クローズアップ写真のようなグレ
ーの背景色については、当該グレーを255レベルの白
として画像出力して地肌除去するのではなくて、当該グ
レーをそのまま画像出力しようとするためである。ま
た、これ以外にも、原稿の先端ではピークホールド値が
低い値となっているため(初期値が例えば0)、文字原
稿の場合でもローリミットの概念がない場合、先端部の
文字まで飛ばしてしまうことになるので、これを解消す
るためでもある。
【0070】なお、ブロック平均値−PH値差分算出部
53、定数A立ち上がり演算部54、重加算平均部55
定数B立ち下がり演算部56、オフセット加減算部57
及びLow Limit比較部58により、ピークホー
ルド手段及び演算手段を実現している。
【0071】次に、地肌除去部59について説明する。
なお、以下の説明においては、データ幅8ビットで、0
レベルを黒、255レベルを白とした場合を例として説
明する。地肌除去部59は地肌除去手段を実現するもの
であり、図9に示すように、Dsh(現ライン量子化ス
レッシュレベル)以上のデータが入力された場合に出力
データが255となるように、下記式の演算を行う。
【0072】 出力データ=(入力データ/Dsh)×255 上記演算により、0〜Dshのデータが0〜255に再
量子化される。
【0073】次に、図7,図8のフローチャートを参照
して、地肌除去回路44が行うピークホールド演算の手
順を詳細に説明する。なお、図7,図8のフローチャー
トで用いる記号については、図8に定義している。
【0074】まず、j=0,PH[j]=0,Rrem
[j]=0,Frem[j]=0,IIRrem[j]
=0のように、これら各値をリセットして(ステップS
1)、副走査ライン変数jを+1だけインクリメントす
る(ステップS2)。
【0075】ブロック単位画素サンプリング部51で1
ラインのデジタル画像データをブロック単位に分割して
サンプリングを行い、ブロック単位平均算出部52で
は、1ラインのブロック単位の平均値AVE[1]〜
[k]を算出する(ステップS3)。主走査有効ブロッ
ク数kは、前述した「ピークレベル検出ブロック数=P
W_WIDTH/BK_WIDTH」である。
【0076】次に、ブロック平均値−PH値差分算出部
53では、主走査ブロック変数mをm=0にリセットす
る(ステップS4)。そして、1ライン内の各ブロック
平均値AVE[m]に対して、前ラインのピークホール
ドレベルPH[j−1]との差分をとり、下記処理を行
う。すなわち、この差分がマイナスのときは(ステップ
S6のY)、“Dif[m]=0”とし(ステップS
7)、差分がプラスのときは(ステップS6のN)、
“Dif[m]=AVE[m]−PH[j−1]”とす
る(ステップS8)。そして、上記演算を1ライン内の
ピークレベル検出ブロック数k全てに関して行い(ステ
ップS10のY)、結果の総和をΣDifとする(ステ
ップS9)。ΣDifは1ライン内で入力画像がピーク
ホールドレベルを超過した値の総和である。即ち、前ラ
インのピークホールド値に対して、1ラインのブロック
ごとの平均値と比較して、平均値がピークホールド値未
満であれば差分を0とし(ステップS7)、平均値がピ
ークホールド値を超えればその差分を求め(ステップS
8)、前記超過した差分をブロックごとに加算して(ス
テップS9)、1ラインの入力画像が前ラインのピーク
ホールド値を超過した分の総和を求める。
【0077】次に、定数A立ち上がり演算部54では、
ΣDifとRrem[j−1](前ラインの定数A演算
結果余り)の加算値を立ち上がり追従定数Aで除算した
結果、Rquo[j](商)、Rrem[j](余り)
を算出する(ステップS11)。上記結果から下記条件
でPH[j]を上昇させる。
【0078】すなわち、 Rquo[j]<1の場合は、PH[j]=PH[j]
(ステップS12のY) Rquo[j]≧1の場合は、PH[j]=PH[j]
−Rquo[j](ステップS12のN,S13) Rrem[j]は、次ラインの定数A演算に持ち越され
る。
【0079】重加算平均部55では、定数A立ち上がり
演算部54で算出されたPH[j]に対して、下記演算
が行われる。ここで、IIRrem[j−1]は前ライ
ンの童加算演算結果の余りである。
【0080】PH[j]=[IIRrem[j−1]+
{PH[j−1]×(IIRden[j]−IIRnu
m[j])}+(PH[j]×IIRnum[j])]
/IIRden[j] この演算により、PH[j](商)、IIRrem[j]
(余り)が算出される(ステップS14)。ここで、I
IRrem[j]は次ラインの重加算平均演算に持ち越
される。また、重加算分母変数IIRden[j]、重
加算分子変数IIRnum[j]は、任意の値を設定可
能である。
【0081】定数B立ち下がり演算部56では、重加算
平均部55で算出されたPH[j]に対して、Frem
[j−1](前ラインの定数B演算結果余り)の加算値
を立ち下がり追従定数Bで除算して、Fquo[j]
(商)、Frem[j](余り)が算出される(ステッ
プS15)。
【0082】この結果から、下記条件でPH[j]を下
降させる。
【0083】Fquo[j]<1の場合、PH[j]=
PH[j](ステップS16のY) Fquo[j]≧1の場合、PH[j]=PH[j]−
Fquo[j](ステップS16のN,S17) なお、Frem[j]は、次ラインの定数B演算に持ち
越される。
【0084】オフセット加減算部57では、任意定数A
EREFの加減算が選択可能である(ステップS18〜
S20)。このオフセット加減算部57でのPH[j]
に対する演算結果が、現ラインの量子化スレッシュレベ
ルDsh[j]となる。
【0085】次に、Low Limit比較部58で
は、 Dsh[j]<Low Limit のときは(ステップS21のY)、Dsh[j]を任意
の値を設定可能なLowLimitとする(ステップS
22)。
【0086】以上のステップS2〜S22の処理は、j
の値がnになるまで、jの値を1ずつインクリメントし
て(ステップS2)繰返し(ステップS23のN)、j
の値がnになったときは(ステップS23のY)、一連
の処理は終了する。
【0087】このようにして求めたスレッシュレベルD
sh[j]はライン単位で、地肌除去部59に出力さ
れ、地肌除去部59ではライン単位で量子化スレッシュ
レベルDsh[j]が更新されることになる。
【0088】なお、ステップS3により、サンプリング
工程、平均化工程を実現し、ステップS5〜S22によ
り、ピークホールド工程、演算工程を実現している。
【0089】ところで、この複写機1では、ブロック単
位画素サンプリング部51が前記のように行うサンプリ
ングのサンプリングポイントの出現位置を不規則として
いる。具体的には、サンプリングスタート位置がブロッ
クによって異なっている。あるいは、各ブロック内でサ
ンプリング周期が異なっている。
【0090】図10は、ブロックごとにサンプリングス
タート位置を1画素分ずらした例の説明図である。この
図10の例では、ブロック2について、その前後のブロ
ック1,3に比べ、1画素分だけサンプリングスタート
位置をずらした例を示している。
【0091】図11には、1ブロック内でサンプリング
周期を可変した例の説明図である。この図11の例で
は、1ブロック内でサンプリングスタート画素から、下
記間隔で画素サンプリングを繰り返し行なっている。
【0092】1,2,3………N−1、N これにより、1ブロック内ではサンプリング周期がすべ
て異なることとなる。ただし、この例では、ブロック間
ではサンプリング周期の変動のパターンは同じにしてい
る(これも変更するようにしてもよい)。
【0093】次に、一連の画像形成処理の概要について
図12のフローチャートを参照して説明する。
【0094】すなわち、ユーザは、複写機1で原稿のコ
ピーを行う際に、様々な画像形成モードを選択すること
ができる。すなわち、原稿が文字なのか写真なのか、原
稿は濃いのか淡いのか、原稿の文字は大きいか小さいか
などを、本体操作パネル32の操作により選択して、そ
の選択に応じた画質モードを設定して原稿の読み取りを
行うことができる。
【0095】すなわち、コピースタートボタンの押下に
より、コピー開始の指示があったときに(ステップS3
1のY)、前記のようなモード選択がされていたときは
(ステップS32のY)、その後、スキャナユニット制
御部37は、ブロック単位画素サンプリング部51が前
記のように行うサンプリングの間隔を、選択されたモー
ドに応じてテーブルルックアップにより選択して設定す
る(ステップS33)。また、このようなモード選択が
なかったときは(ステップS32のN)、デフォルトに
設定されているサンプリング間隔を設定する(ステップ
S34)。ステップS32により受け付け工程を実現し
ている。ステップS33,S34により、サンプリング
間隔設定手段、サンプリング間隔設定工程を実現してい
る。
【0096】例えば、前記の図6の例では、1ブロック
196画素におけるサンプリング間隔は、7画素単位で
27画素サンプリングしたが、これを3画素単位とすれ
ば、図13に示すように、65画素サンプリングされる
こととなる。
【0097】その後、図12に示すように、第1、第2
のキャリッジ8,11を駆動して原稿の読み取り動作を
行い(ステップS35)、CCD13が出力する画像信
号をA/D変換器42でA/D変換し(ステップS3
6)、シェーディング補正回路43でシェーディング補
正を行う(ステップS37)。ステップS35により読
取工程を実現している。そして、ステップS33,S3
4の設定に従ったサンプリング間隔により、さらに、前
記のようなサンプリングスタート位置、又は、サンプリ
ング周期により、ブロック単位画素サンプリング部51
でサンプリングを行って、図7,図8で前記したように
画像信号から地肌除去を行なう(ステップS38)。ス
テップS38により地肌除去工程を実現している。そし
て、前記のように画像処理回路45で各種画像処理を施
してから、プリンタユニット3に画像信号を出力する。
ステップS36〜S38により画像処理工程を実現して
いる。そして、プリンタユニット3で画像形成を行う
(ステップS39)。これにより画像形成工程を実現し
ている。
【0098】以上説明した複写機1によれば、アナログ
方式の特性にデジタル方式の特性をあわせるために、入
力画像がピークホールドレベルを超過した値に対して各
種演算を行なう。この場合に最も精度を上げるために
は、画素毎に超過分の演算を実行することが有効である
が、同時に、単位時間における回路の処理時間も増加し
てしまうので、この複写機1では、1ラインの画像信号
を一定画素単位のブロックに分割して、前記超過分の演
算を行える構成とした。これにより、絵、文字混合の原
稿などでも、簡易な回路構成で、正確に原稿の地肌レベ
ルに追従することができる。
【0099】また、ブロックごとに画素をサンプリング
する間隔は、短くすればピークレベルの精度を向上し、
長くすれば単位時間の回路の処理時間を短縮するので、
サンプリング間隔を設定することで、装置のシステム構
成により、最適のサンプリングの間隔を設定することが
可能となる。
【0100】この場合に、コピーのモードに応じて、最
適のサンプリングの間隔を自動で設定することができ
る。
【0101】さらに、サンプリングのスタート位置がブ
ロックによって異なっているので、画像信号が周期的な
縦線パターンの画像のものなどでも、ピークレベルの検
出精度を向上させることができる。
【0102】サンプリング周期が1ライン内で異なって
いるので、画像信号が周期的な縦線パターンの画像のも
のなどでも、ピークレベルの検出精度を向上させること
ができる。
【0103】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、1ラインごと
に複数のブロックに分割して各ブロック単位の平均値を
求め、1ラインにおける各平均値のピークレベルを求め
るようにしたので、絵、文字混合の原稿などでも、簡易
な回路構成で、正確に原稿の地肌レベルに追従すること
ができる。また、ブロックごとに画素をサンプリングす
る間隔は、短くすればピークレベルの精度を向上し、長
くすれば単位時間の回路の処理時間を短縮するので、装
置のシステム構成により、最適のサンプリングの間隔を
設定することが可能となる。
【0104】請求項2に記載の発明は、1ラインごとに
複数のブロックに分割して各ブロック単位の平均値を求
め、1ラインにおける各平均値のピークレベルを求める
ようにしたので、絵、文字混合の原稿などでも、簡易な
回路構成で、正確に原稿の地肌レベルに追従することが
できる。また、サンプリングポイントの出現位置が不規
則であるので、画像信号が周期的な縦線パターンの画像
のものなどでも、ピークレベルの検出精度を向上させる
ことができる。
【0105】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の画像処理装置において、サンプリングのスタート位置
がブロックによって異なることによりサンプリングポイ
ントの出現位置が不規則であるから、画像信号が周期的
な縦線パターンの画像のものなどでも、ピークレベルの
検出精度を向上させることができる。
【0106】請求項4に記載の発明は、請求項2又は3
に記載の画像処理装置において、サンプリングの周期が
1ライン内で異なることによりサンプリングポイントの
出現位置が不規則であるから、画像信号が周期的な縦線
パターンの画像のものなどでも、ピークレベルの検出精
度を向上させることができる。
【0107】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
何れかの一に記載の発明と同様の作用、効果を奏する。
【0108】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明と同様の作用、効果を奏する。
【0109】請求項7に記載の発明は、画像形成のモー
ドに応じて、最適なサンプリングの間隔を選択し、最適
のサンプリングの間隔を自動で設定することができる。
【0110】請求項8に記載の発明は、1ラインごとに
複数のブロックに分割して各ブロック単位の平均値を求
め、1ラインにおける各平均値のピークレベルを求める
ようにしたので、絵、文字混合の原稿などでも、簡易な
回路構成で、正確に原稿の地肌レベルに追従することが
できる。また、ブロックごとに画素をサンプリングする
間隔は、短くすればピークレベルの精度を向上し、長く
すれば単位時間の回路の処理時間を短縮するので、装置
のシステム構成により、最適のサンプリングの間隔を設
定することが可能となる。
【0111】請求項9に記載の発明は、1ラインごとに
複数のブロックに分割して各ブロック単位の平均値を求
め、1ラインにおける各平均値のピークレベルを求める
ようにしたので、絵、文字混合の原稿などでも、簡易な
回路構成で、正確に原稿の地肌レベルに追従することが
できる。また、サンプリングポイントの出現位置が不規
則であるので、画像信号が周期的な縦線パターンの画像
のものなどでも、ピークレベルの検出精度を向上させる
ことができる。
【0112】請求項10に記載の発明は、請求項9に記
載の画像処理方法において、サンプリングのスタート位
置がブロックによって異なることによりサンプリングポ
イントの出現位置が不規則であるから、画像信号が周期
的な縦線パターンの画像のものなどでも、ピークレベル
の検出精度を向上させることができる。
【0113】請求項11に記載の発明は、請求項9又は
10に記載の画像処理方法において、サンプリングの周
期が1ライン内で異なることによりサンプリングポイン
トの出現位置が不規則であるから、画像信号が周期的な
縦線パターンの画像のものなどでも、ピークレベルの検
出精度を向上させることができる。
【0114】請求項12に記載の発明は、画像形成のモ
ードに応じて、最適なサンプリングの間隔を選択し、最
適のサンプリングの間隔を自動で設定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態である複写機の概略構
成を示す側断面図である。
【図2】前記複写機の制御系の電気的な接続を示すブロ
ック図である。
【図3】前記複写機の画像処理装置の電気的な接続を示
すブロック図である。
【図4】前記画像処理装置の地肌除去回路の電気的な接
続を示すブロック図である。
【図5】前記地肌除去回路で各ラインの画像データから
ピーク値を求める場合を説明する説明図である。
【図6】前記地肌除去回路で行うサンプリングを説明す
る説明図である。
【図7】前記地肌除去回路が行うピークホールド演算の
手順を詳細に説明するフローチャートである。
【図8】同フローチャートである。
【図9】前記地肌除去回路が行う地肌除去処理を説明す
る説明図である。
【図10】前記地肌除去回路がブロックごとにサンプリ
ングスタート位置を1画素分ずらした例の説明図であ
る。
【図11】前記地肌除去回路が1ブロック内でサンプリ
ング周期を可変した例の説明図である。
【図12】前記地肌除去回路がサンプリング間隔を変え
た例を説明する説明図である。
【図13】前記地肌除去回路で行うサンプリングを説明
する説明図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 画像読取装置 3 プリンタエンジン 13 光電変換素子 32 入力装置 41 画像処理装置 42 A/D変換器 51 サンプリング手段 52 平均手段 53〜58 ピークホールド手段、演算手段 59 地肌除去手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DB01 DE02 DE07 DE09 EA18 EB03 FA30 5B047 AA01 BB02 CB21 DA03 DC02 DC11 5C076 AA36 AA40 BA06 BA08 5C077 LL19 MM03 PP21 PP25 PP43 PP46 PP68 PQ08 PQ12 PQ18 RR18 TT06

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿のデジタル画像信号を1ラインごと
    に複数のブロックに分割してブロックごとに画素をサン
    プリングするサンプリング手段と、 この各ブロック単位のサンプリング値の平均値を求める
    平均手段と、 前記1ラインにおける各平均値のピークレベルを検出し
    て保持するピークホールド手段と、 前記ピークレベルと前記デジタル画像信号とから後のラ
    インのピークレベルを演算する演算手段と、 前記演算後のピークレベルを用いて前記デジタル画像信
    号から前記地肌レベルを除去する地肌除去手段と、 前記サンプリングの間隔を異なる大きさに設定できるサ
    ンプリング間隔設定手段と、を備えている画像処理装
    置。
  2. 【請求項2】 原稿のデジタル画像信号を1ラインごと
    に複数のブロックに分割してブロックごとに画素をサン
    プリングするサンプリング手段と、 この各ブロック単位のサンプリング値の平均値を求める
    平均手段と、 前記1ラインにおける各平均値のピークレベルを検出し
    て保持するピークホールド手段と、 前記ピークレベルと前記デジタル画像信号とから後のラ
    インのピークレベルを演算する演算手段と、 前記演算後のピークレベルを用いて前記デジタル画像信
    号から前記地肌レベルを除去する地肌除去手段とを備
    え、 前記サンプリングのサンプリングポイントの出現位置が
    不規則である画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記サンプリングのスタート位置が前記
    ブロックによって異なることにより前記サンプリングポ
    イントの出現位置が不規則である請求項2に記載の画像
    処理装置。
  4. 【請求項4】 前記サンプリングの周期が前記1ライン
    内で異なることにより前記サンプリングポイントの出現
    位置が不規則である請求項2又は3に記載の画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】 原稿の画像を読み取る光電変換素子と、 この読み取った原稿の画像信号を処理する請求項1〜4
    の何れかの一に記載の画像処理装置と、を備えている画
    像読取装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の画像読取装置と、 前記処理後の画像信号に基づいて用紙上に画像の形成を
    行うプリンタエンジンと、を備えている画像形成装置。
  7. 【請求項7】 原稿の画像を読み取る光電変換素子と、 この読み取った原稿の画像信号を処理する請求項1に記
    載の画像処理装置と、 前記処理後の画像信号に基づいて用紙上に画像の形成を
    行うプリンタエンジンと、 前記画像形成のモードの選択を受付ける入力装置とを備
    え、 前記サンプリング間隔設定手段は、前記選択に応じて前
    記サンプリングの間隔を設定するものである画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】 原稿のデジタル画像信号を1ラインごと
    に複数のブロックに分割してブロックごとに画素をサン
    プリングするサンプリング工程と、 この各ブロック単位のサンプリング値の平均値を求める
    平均化工程と、 前記1ラインにおける各平均値のピークレベルを前記原
    稿の地肌レベルとして検出して保持するピークホールド
    工程と、 前記ピークレベルと前記デジタル画像信号とから後のラ
    インのピークレベルを演算する演算工程と、 前記演算後のピークレベルを用いて前記デジタル画像信
    号から前記地肌レベルを除去する地肌除去工程と、 前記サンプリング工程の前に前記サンプリングの間隔を
    設定するサンプリング間隔設定工程と、を含んでなる画
    像処理方法。
  9. 【請求項9】 原稿のデジタル画像信号を1ラインごと
    に複数のブロックに分割してブロックごとに画素をサン
    プリングするサンプリング工程と、 この各ブロック単位のサンプリング値の平均値を求める
    平均化工程と、 前記1ラインにおける各平均値のピークレベルを前記原
    稿の地肌レベルとして検出して保持するピークホールド
    工程と、 前記ピークレベルと前記デジタル画像信号とから後のラ
    インのピークレベルを演算する演算工程と、 前記演算後のピークレベルを用いて前記デジタル画像信
    号から前記地肌レベルを除去する地肌除去工程とを含ん
    でなり、 前記サンプリングのサンプリングポイントの出現位置を
    不規則にする画像処理方法。
  10. 【請求項10】 前記サンプリングのスタート位置が前
    記ブロックによって異なることにより前記サンプリング
    ポイントの出現位置が不規則である請求項9に記載の画
    像処理方法。
  11. 【請求項11】 前記サンプリングの周期が前記1ライ
    ン内で異なることにより前記サンプリングポイントの出
    現位置が不規則である請求項9又は10に記載の画像処
    理方法。
  12. 【請求項12】 原稿の画像を光電変換素子で読み取る
    読取工程と、 この読み取った原稿の画像信号を請求項8に記載の画像
    処理方法で処理する画像処理工程と、 この処理後の画像信号に基づいてプリンタエンジンで用
    紙上に画像の形成を行う画像形成工程と、 前記読取工程の前に前記画像形成のモードの選択を入力
    装置で受付ける受付工程とを含んでなり、 前記サンプリング間隔設定工程は、前記選択に応じて前
    記サンプリングの間隔を設定するものである画像形成方
    法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013141345A1 (ja) * 2012-03-23 2013-09-26 宇部興産株式会社 非水電解液およびそれを用いた蓄電デバイス

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