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JP2002095971A - フリーデルクラフト触媒およびそれを用いたアルキル化芳香族化合物またはベンゾイル化芳香族化合物の製造方法 - Google Patents

フリーデルクラフト触媒およびそれを用いたアルキル化芳香族化合物またはベンゾイル化芳香族化合物の製造方法

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Publication number
JP2002095971A
JP2002095971A JP2000289521A JP2000289521A JP2002095971A JP 2002095971 A JP2002095971 A JP 2002095971A JP 2000289521 A JP2000289521 A JP 2000289521A JP 2000289521 A JP2000289521 A JP 2000289521A JP 2002095971 A JP2002095971 A JP 2002095971A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
aromatic compound
catalyst
formula
aryl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000289521A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Kotomari
満生 小泊
Naohiko Fukuoka
直彦 福岡
Takashi Takeda
孝 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chemipro Kasei Kaisha Ltd
Original Assignee
Chemipro Kasei Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chemipro Kasei Kaisha Ltd filed Critical Chemipro Kasei Kaisha Ltd
Priority to JP2000289521A priority Critical patent/JP2002095971A/ja
Publication of JP2002095971A publication Critical patent/JP2002095971A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 取扱いが簡単であり、反応系から触媒を回収
したり、再利用することが可能な新規フリーデルクラフ
ト反応触媒およびそれを用いたアルキル化芳香族化合物
またはベンゾイル化芳香族化合物の新規な製造方法の提
供。 【解決手段】 アルミナ、シリカ、ゼオライトおよびモ
レキュラーシーブよりなる群から選ばれた担体に、ハロ
ゲン化亜鉛を担持したことを特徴とするフリーデルクラ
フト触媒およびそれを用いたアルキル化芳香族化合物ま
たはベンゾイル化芳香族化合物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なフリーデル
クラフト触媒およびそれを用いたアルキル化芳香族化合
物またはベンゾイル化芳香族化合物の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来技術】フリーデルクラフト反応は芳香環にアルキ
ル基を導入する最も重要な反応として知られている。触
媒としてはLewis酸、特にAlClが最も広く利
用されている。しかし、AlClは触媒活性が強す
ぎ、異性化、分解や重合等の副反応を伴い、モノ置換体
を選択的に得るのは困難である。また、吸湿性が強く、
取り扱いや保存が面倒である。反応後は、触媒を水など
で分解して除くため、触媒の回収、再使用は不可能であ
り、金属イオンを含む廃液が生じる等の問題点がある。
【0003】一方、ZnClは非常に弱いLewis
酸で、フリーデルクラフト触媒としての活性は非常に小
さいことが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、取扱
いが簡単であり、反応系から触媒を回収したり、再利用
することが可能な新規フリーデルクラフト反応触媒およ
びそれを用いたアルキル化芳香族化合物またはベンゾイ
ル化芳香族化合物の新規な製造方法を提供する点にあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第一は、アルミ
ナ、シリカ、ゼオライトおよびモレキュラーシーブより
なる群から選ばれた担体に、ハロゲン化亜鉛を担持した
ことを特徴とするフリーデルクラフト触媒に関する。
【0006】本発明の第二は、アルミナ、シリカ、ゼオ
ライトおよびモレキュラーシーブよりなる群から選ばれ
た担体に、ハロゲン化亜鉛を担持したことを特徴とする
アルキル化反応用フリーデルクラフト触媒に関する。
【0007】本発明の第三は、アルミナ、シリカ、ゼオ
ライトおよびモレキュラーシーブよりなる群から選ばれ
た担体に、ハロゲン化亜鉛を担持したことを特徴とする
アシル化反応用フリーデルクラフト触媒に関する。
【0008】本発明の第四は、アルミナ、シリカ、ゼオ
ライトおよびモレキュラーシーブよりなる群から選ばれ
た担体に、ハロゲン化亜鉛を担持したことを特徴とする
ベンゾイル化反応用フリーデルクラフト触媒に関する。
【0009】本発明の第五は、下記一般式(1)
【化13】 (式中、Arは置換基を有していてもよいアリールま
たはヘテロアリール基である。)で示される芳香族化合
物を、下記一般式(2)〜(4)
【化14】 (式中、R、R、Rは、いずれもアルキル基、ア
ルコキシ基、アルキルアミノ基、置換基を有していても
よいアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル基およ
び水素よりなる群から独立して選ばれた基であるが、R
〜Rのうち少なくとも2つはアルキル基であり、A
は置換基を有していてもよいアリールまたはヘテロ
アリール基であり、Xはハロゲンである。)で示される
群から選ばれたアルキル化剤とを反応させて下記一般式
(5)、(6)または(7)
【化15】 (式中、Ar、Ar、R、RおよびRは前記
と同一である。)で示されるアルキル化芳香族化合物を
製造する方法において、触媒として、アルミナ、シリ
カ、ゼオライトおよびモレキュラーシーブよりなる群か
ら選ばれた担体に、ハロゲン化亜鉛を担持させた触媒を
用いることを特徴とするアルキル化芳香族化合物の製造
方法に関する。
【0010】本発明の第六は、下記一般式(8)
【化16】 (式中、Arは置換基を有していてもよいアリールま
たはヘテロアリール基であり、nは1〜3よりなる群か
ら選ばれた整数である。)を、下記一般式(2)〜
(4)
【化17】 (式中、R、R、Rは、いずれもアルキル基、ア
ルコキシ基、アルキルアミノ基、置換基を有していても
よいアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル基およ
び水素よりなる群から独立して選ばれた基であるが、R
〜Rのうち少なくとも2つはアルキル基であり、A
は置換基を有していてもよいアリールまたはヘテロ
アリール基であり、Xはハロゲンである。)で示される
群から選ばれたアルキル化剤とを反応させて下記一般式
(9)、(10)または(11)
【化18】 (式中、Ar、Ar、R、R、Rおよびnは
前記と同一である。)で示されるアルキル化芳香族化合
物を製造する方法において、触媒として、アルミナ、シ
リカ、ゼオライトおよびモレキュラーシーブよりなる群
から選ばれた担体に、ハロゲン化亜鉛を担持させた触媒
を用いることを特徴とするアルキル化芳香族化合物の製
造方法に関する。
【0011】本発明の第七は、下記一般式(12)
【化19】 (式中、Arは置換基を有していてもよいアリールま
たはヘテロアリール基であり、mは0または1であ
る。)で示される芳香族化合物を、下記一般式(2)〜
(4)
【化20】 (式中、R、R、Rは、いずれもアルキル基、ア
ルコキシ基、アルキルアミノ基、置換基を有していても
よいアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル基およ
び水素よりなる群から独立して選ばれた基であるが、R
〜Rのうち少なくとも2つはアルキル基であり、A
は置換基を有していてもよいアリールまたはヘテロ
アリール基であり、Xはハロゲンである。)で示される
群から選ばれたアシル化剤とを反応させて下記一般式
(13)、(14)または(15)
【化21】 (式中、Ar、Ar、R、R、Rおよびmは
前記と同一である。)で示されるアルキル化芳香族化合
物を製造する方法において、触媒として、アルミナ、シ
リカ、ゼオライトおよびモレキュラーシーブよりなる群
から選ばれた担体に、ハロゲン化亜鉛を担持させた触媒
を用いることを特徴とするアルキル化芳香族化合物の製
造方法に関する。
【0012】本発明の第八は、下記一般式(16)
【化22】 (式中、Arは置換基を有していてもよいアリールま
たはヘテロアリール基であり、Rはアルキル基であ
る。)で示されるオキシアルキル化芳香族化合物を、下
記一般式(17)
【化23】 (式中、Zはアルキル基および置換基を有していてもよ
いアリールまたはヘテロアリール基よりなる群から選ば
れた基であり、Xはハロゲンである。)で示されるベン
ゾイル化剤とを反応させて下記一般式(18)
【化24】 (式中、Ar、ZおよびRは前記と同一である。)
で示されるベンゾイル化芳香族化合物を製造する方法に
おいて、触媒として、アルミナ、シリカ、ゼオライトお
よびモレキュラーシーブよりなる群から選ばれた担体
に、ハロゲン化亜鉛を担持させた触媒を用いることを特
徴とするベンゾイル化芳香族化合物の製造方法に関す
る。
【0013】本発明におけるアリール基としては、フェ
ニル、ナフチル、アンスラニルなどの単環または多環の
芳香族基であり、ヘテロアリール基としては、N、S、
Oなどの異節原子を含む3〜8員環の単環または多環の
ものや、アリール環との縮合環などを挙げることができ
る。なお、置換基を有していてもよいアリールまたはヘ
テロアリールにおける置換基としては、アルキル基、ハ
ロゲン、NOなどを挙げることができる。
【0014】前記ハロゲン化亜鉛としては、ZnC
、ZnBr、ZnF、ZnIがあるが、Zn
ClまたはZnBrが好ましい。
【0015】ハロゲン化亜鉛を担持する担体としては、
アルミナ、シリカ、ゼオライトおよびモレキュラーシー
ブが用いられるが、シリカが最も好ましい。なおアルミ
ナとしては酸性アルミナが最も好ましく、ついで中性ア
ルミナが好ましい。また、シリカは、シリカゲルの形で
用いることが好ましい。モレキュラーシーブとしてはモ
レキュラーシーブ5Aなどを挙げることができる。
【0016】本発明の触媒は、水にハロゲン化亜鉛を溶
解し、これに担体を加えて所定時間(好ましくは撹拌下
に)放置後、乾燥すればよい。
【0017】本発明の触媒を用いる好適な反応例を以下
に示す。(1)芳香族炭化水素のアルキル化
【化25】 (式中、Rは、アルキル基、アルコキシ基、アルキル
アミノ基、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、カルボキシ
ル基、カルボン酸エステル基、置換基を有していてもよ
いアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル基または
式中の六員環と一体になって縮合環を形成する基であっ
てもよく、また、これらの置換基は1個でなく複数でも
よく、Qは、C(R)−またはArCH
−であり、R〜RおよびArは前記と同一であ
り、Xは、ハロゲンである。)
【化26】 (式中、R、Ar、Xは前記と同一である。)
【0018】(2)フェノール類のアラルキル化
【化27】 (式中、Q、R、Ar、Xは前記と同一であ
る。)
【0019】(3)芳香族炭化水素のアルコールによる
アラルキル化
【化28】 (式中、R、Arは前記と同一である。)
【0020】(4)アルコキシ置換芳香族炭化水素のア
シル化
【化29】 (式中、R、Xは前記と同一であり、Rはアルキル
基または置換基を有していてもよいアリール、ヘテロア
リール基、Rは置換基を有していてもよいアリール、
ヘテロアリールおよびシクロアリール基よりなる群から
それぞれ独立して選ばれた基である。)
【0021】(5)アルコキシ置換芳香族炭化水素の無
水酢酸によるアシル化
【化30】 (式中、R、Rは前記と同一である。) 前記アルキル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基にお
ける炭素数には格別の制限はないが、通常1〜20、好
ましくは1〜6である。またアリールとしては、単環式
でも多環式でもよく、ベンゼン環、ナフタレン環、アン
スラセン環などを含むことができる。ヘテロアリールと
しては、ヘテロアリールの単環式、ヘテロアリール単環
と炭素環との縮合環、ヘテロアリールの多環式など、い
ずれであってもよい。
【0022】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれにより何ら限定されるものではない。
【0023】実施例1 (1)シリカゲル担持塩化亜鉛(ZnCl/Si
)の調製法 水100ミリリットルに塩化亜鉛10gを溶解して塩化
亜鉛水溶液をつくり、これにWakogel C−20
0(シリカゲル)40gを加え、30分間撹拌する。ロ
ータリーエバポレーターで水を留去した後、10時間減
圧乾燥(150℃/14mmHg)する。
【0024】(2)シリカゲル担持臭化亜鉛(ZnBr
/SiO) 前記塩化亜鉛の代りに臭化亜鉛を使用するほかは前項
(1)と同様にした。
【0025】実施例2〜4
【化31】 実施例1の(1)で作ったシリカゲル担持塩化亜鉛触媒
を用いて、ベンゼン5ミリリットルと下記表1中のAX
とを30℃において表1に示す反応時間だけ反応させ、
目的物0.136gを得た。その収率は表1に示すとお
りである。反応後、触媒はろ過により簡単に分離でき
た。
【0026】
【表1】
【0027】実施例5 実施例4の反応終了後、濾過により触媒を回収し、その
触媒を用いて実施例4の反応を繰り返した。表に示すよ
うに6回繰り返し使用しても変換率、収率はほとんど変
化せず、9回目のものがほんのわずかに低下傾向がみら
れる程度であった。
【0028】
【表2】
【0029】実施例6
【化32】 上記反応成分を下記表の割合で反応させた。Rが1−
メチル、1,4−ジメチル、1,3,5−トリメチルい
ずれの場合でも目的生成物が定量的に得られた。
【0030】
【表3】
【0031】トルエンの場合の生成物のo位/p位の割
合は42/58であり、ポリメチルベンゼンの反応性は
CH基の数が増加するにしたがって増大し、ベンゼン
を基準にしたベンジル化の相対速度は、 ベンゼン(1)<トルエン(7.3)<p−キシレン
(15.5)<メシチレン(98) であった。
【0032】実施例7〜9
【化33】 式中のRの表示は、表4に示す。
【0033】
【表4】
【0034】パラ位の置換基(R)がCH基の場合
は、置換基がない場合より反応性が増大する。ただし、
ポリベンジル化体が副生するため、モノベンジル化体の
収率は若干減少した。RがCH基の場合は触媒とし
てAlClを用いると異性化や分解などの副反応が種
々発生し、選択的に目的化合物を得ることは困難である
が、本発明のZnCl/SiOでは副反応が極めて
少なく、選択的に目的化合物を得ることができた。
【0035】実施例10
【化34】 (イ)の収率は88%であり、(ロ)の生成物はほとん
どない。これに対し、AlClのみを用いると、
(ロ)の化合物が多量に発生し、(イ)の収率は極めて
低い。
【0036】実施例11
【化35】 前記Arは下記表に示すとおりのものを用いた。
【0037】
【表5】
【0038】実施例12
【化36】
【0039】
【表6】 触媒としてAlCl−CHNOを用いても、前記
(ホ)は全く得られず、わずかに重合物が生成し、大半
は未反応であるが、本発明の触媒を用いると温和な条件
で反応が進行し、表に示す収率で目的物(ホ)が得られ
る。
【0040】実施例13
【化37】
【0041】
【表7】 AlClを触媒として前記反応を行おうとしても、フ
ェノールのOH基のHのかわりに−AlClの形でA
lClが反応してしまい、前記反応は進行しないが、
本発明触媒を用いると前記収率で反応が円滑に進行す
る。
【0042】実施例14
【化38】 前記反応をAlClを触媒として行おうとしても、A
lClがアルコールと反応してしまい、反応が進行し
ないが、本発明の触媒を用いると、前記式に示すとおり
反応し、目的生成物が高収率(79%)で得られた。
【0043】実施例15〜17
【化39】 式中、RおよびXは、表8に示す。
【0044】
【表8】
【0045】表8に示すようにアニソールなどの活性芳
香族化合物のアシル化反応も容易に進行する。とくにア
セチルブロミドとの反応は30℃でも充分進行した。
【0046】実施例18
【化40】 メチルアニソール3ミリモルと臭化ベンゾイル9ミリモ
ルをベンゼン10ミリリットルに溶解し、1.8ミリモ
ルの臭化亜鉛を担持したシリカゲル触媒を用いて80℃
で1時間反応させたところ、目的生成物が74%の収率
で得られた。一方、シリカゲルに担持することなく、臭
化亜鉛0.27gのみで反応を行ったところ、目的生成
物の収率はわずかに15%であった。
【0047】実施例19〜20
【化41】 式中、R10は下記表9に示す。メトキシナフタレン1
ミリモルとR10COBr3ミリモルをベンゼン10ミ
リリットルに溶解し、シリカゲル担持臭化亜鉛0.3ミ
リモルを加えて、表中の条件下で撹拌下に反応させた結
果、目的生成物が選択的に生成した。
【0048】
【表9】
【0049】実施例21
【化42】
【0050】実施例22
【化43】
【0051】実施例23
【化44】 メチルメトキシベンゼン3ミリモルと臭化ベンゾイル9
ミリモルをベンゼン10ミリリットルに溶解し、実施例
1に準じて作ったシリカゲル担持臭化亜鉛(0.1当
量)を加えて1時間撹拌反応させた。その結果、ベンゾ
イルメチルメトキシベンゼンを高収率で得ることができ
た。
【0052】
【発明の効果】(1)AlClやZnClなどのハ
ロゲン化物は、吸湿性が強いため、保存や取扱いが面倒
であるが、本発明の触媒は、デシケータレベルの保存で
充分長時間活性を保つので、保存性、取扱性に優れてい
る。 (2)従来のフリーデルクラフト触媒の使用にあたって
はハロゲン化溶媒の使用が不可欠であるが、本発明で
は、ハロゲン化溶媒の使用は必要がない。したがって、
ハロゲン化溶媒の使用後の環境問題、それに伴う費用が
不要である。 (3)ハロゲン化亜鉛はベンゼンなどの比較的極性の小
さい有機溶媒には不溶であるため、担体表面から反応溶
液中に溶出することはない。そのため触媒は、反応後濾
過などにより簡単に分離、回収ができる。 (4)回収した触媒はベンゼン、トルエンのような芳香
族炭化水素などで洗浄し、乾燥すれば、再生でき、触媒
活性の低下もほとんどない。 (5)本発明の触媒は、フェノール類のアルキル化に使
用でき、しかも良好な収率で対応するアルキルフェノー
ルが得られる。これに対し、最も一般的なフリーデルク
ラフト触媒であるAlClは、AlClがフェノー
ルのヒドロキシル基に強く配位して失活してしまうの
で、使用できない。前記ヒドロキシル基を適宜な保護基
で保護してやれば、使用可能となるかも知れないが、ヒ
ドロキシル基に保護基をつける工程とヒドロキシル基か
ら保護基をはずす工程の二工程が増えてしまう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 15/16 C07C 15/16 17/266 17/266 25/18 25/18 37/18 37/18 39/12 39/12 45/46 45/46 49/84 49/84 F 201/12 201/12 205/06 205/06 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 武田 孝 兵庫県神戸市中央区東川崎町1丁目3番3 号 ケミプロ化成株式会社内 Fターム(参考) 4G069 AA03 BA01A BA02A BA02B BA07A BA38 BB08A BB08B BC35A BC35B BD12B BD13B CB59 CB61 CB62 CB74 DA08 EA01Y ZA00 4H006 AA02 AC24 AC44 BA07 BA37 BA55 BA64 FC52 FE13 FG29 4H039 CA19 CA41 CA62 CD20 CL25

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミナ、シリカ、ゼオライトおよびモ
    レキュラーシーブよりなる群から選ばれた担体に、ハロ
    ゲン化亜鉛を担持したことを特徴とするフリーデルクラ
    フト触媒。
  2. 【請求項2】 アルミナ、シリカ、ゼオライトおよびモ
    レキュラーシーブよりなる群から選ばれた担体に、ハロ
    ゲン化亜鉛を担持したことを特徴とするアルキル化反応
    用フリーデルクラフト触媒。
  3. 【請求項3】 アルミナ、シリカ、ゼオライトおよびモ
    レキュラーシーブよりなる群から選ばれた担体に、ハロ
    ゲン化亜鉛を担持したことを特徴とするアシル化反応用
    フリーデルクラフト触媒。
  4. 【請求項4】 アルミナ、シリカ、ゼオライトおよびモ
    レキュラーシーブよりなる群から選ばれた担体に、ハロ
    ゲン化亜鉛を担持したことを特徴とするベンゾイル化反
    応用フリーデルクラフト触媒。
  5. 【請求項5】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、Arは置換基を有していてもよいアリールま
    たはヘテロアリール基である。)で示される芳香族化合
    物を、下記一般式(2)〜(4) 【化2】 (式中、R、R、Rは、いずれもアルキル基、ア
    ルコキシ基、アルキルアミノ基、置換基を有していても
    よいアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル基およ
    び水素よりなる群から独立して選ばれた基であるが、R
    〜Rのうち少なくとも2つはアルキル基であり、A
    は置換基を有していてもよいアリールまたはヘテロ
    アリール基であり、Xはハロゲンである。)で示される
    群から選ばれたアルキル化剤とを反応させて下記一般式
    (5)、(6)または(7) 【化3】 (式中、Ar、Ar、R、RおよびRは前記
    と同一である。)で示されるアルキル化芳香族化合物を
    製造する方法において、触媒として、アルミナ、シリ
    カ、ゼオライトおよびモレキュラーシーブよりなる群か
    ら選ばれた担体に、ハロゲン化亜鉛を担持させた触媒を
    用いることを特徴とするアルキル化芳香族化合物の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 下記一般式(8) 【化4】 (式中、Arは置換基を有していてもよいアリールま
    たはヘテロアリール基であり、nは1〜3よりなる群か
    ら選ばれた整数である。)を、下記一般式(2)〜
    (4) 【化5】 (式中、R、R、Rは、いずれもアルキル基、ア
    ルコキシ基、アルキルアミノ基、置換基を有していても
    よいアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル基およ
    び水素よりなる群から独立して選ばれた基であるが、R
    〜Rのうち少なくとも2つはアルキル基であり、A
    は置換基を有していてもよいアリールまたはヘテロ
    アリール基であり、Xはハロゲンである。)で示される
    群から選ばれたアルキル化剤とを反応させて下記一般式
    (9)、(10)または(11) 【化6】 (式中、Ar、Ar、R、R、Rおよびnは
    前記と同一である。)で示されるアルキル化芳香族化合
    物を製造する方法において、触媒として、アルミナ、シ
    リカ、ゼオライトおよびモレキュラーシーブよりなる群
    から選ばれた担体に、ハロゲン化亜鉛を担持させた触媒
    を用いることを特徴とするアルキル化芳香族化合物の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 下記一般式(12) 【化7】 (式中、Arは置換基を有していてもよいアリールま
    たはヘテロアリール基であり、mは0または1であ
    る。)で示される芳香族化合物を、下記一般式(2)〜
    (4) 【化8】 (式中、R、R、Rは、いずれもアルキル基、ア
    ルコキシ基、アルキルアミノ基、置換基を有していても
    よいアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル基およ
    び水素よりなる群から独立して選ばれた基であるが、R
    〜Rのうち少なくとも2つはアルキル基であり、A
    は置換基を有していてもよいアリールまたはヘテロ
    アリール基であり、Xはハロゲンである。)で示される
    群から選ばれたアシル化剤とを反応させて下記一般式
    (13)、(14)または(15) 【化9】 (式中、Ar、Ar、R、R、Rおよびmは
    前記と同一である。)で示されるアルキル化芳香族化合
    物を製造する方法において、触媒として、アルミナ、シ
    リカ、ゼオライトおよびモレキュラーシーブよりなる群
    から選ばれた担体に、ハロゲン化亜鉛を担持させた触媒
    を用いることを特徴とするアルキル化芳香族化合物の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 下記一般式(16) 【化10】 (式中、Arは置換基を有していてもよいアリールま
    たはヘテロアリール基であり、Rはアルキル基であ
    る。)で示されるオキシアルキル化芳香族化合物を、下
    記一般式(17) 【化11】 (式中、Zはアルキル基および置換基を有していてもよ
    いアリールまたはヘテロアリール基よりなる群から選ば
    れた基であり、Xはハロゲンである。)で示されるベン
    ゾイル化剤とを反応させて下記一般式(18) 【化12】 (式中、Ar、ZおよびRは前記と同一である。)
    で示されるベンゾイル化芳香族化合物を製造する方法に
    おいて、触媒として、アルミナ、シリカ、ゼオライトお
    よびモレキュラーシーブよりなる群から選ばれた担体
    に、ハロゲン化亜鉛を担持させた触媒を用いることを特
    徴とするベンゾイル化芳香族化合物の製造方法。
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