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JP2002093577A - 有機el素子のエージング方法 - Google Patents

有機el素子のエージング方法

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JP2002093577A
JP2002093577A JP2000282253A JP2000282253A JP2002093577A JP 2002093577 A JP2002093577 A JP 2002093577A JP 2000282253 A JP2000282253 A JP 2000282253A JP 2000282253 A JP2000282253 A JP 2000282253A JP 2002093577 A JP2002093577 A JP 2002093577A
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JP
Japan
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chromaticity
aging
emitting layer
organic
light emitting
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JP2000282253A
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Harumi Suzuki
晴視 鈴木
Masaaki Ozaki
正明 尾崎
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光時間の経過によって色度が変化する発光
層を有する有機EL素子において、出荷後の色度変化を
防止可能な有機EL素子のエージング方法を提供する。 【解決手段】 エージングを行う時間を、発光層30の
色度が初期の色度から色度変化が飽和した色度となるま
での色度変化量を100%としたとき、発光層30の色
度が当該色度変化量の少なくとも50%変化した色度と
なるまでの時間とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光時間の経過に
よって色度が変化する発光層を有する有機EL(エレク
トロルミネッセンス)素子の製造方法に関し、特に、当
該発光層の色度変化を防止するためのエージング方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】有機EL素子は、自己発光のため、視認
性に優れ、かつ数V〜数十Vの低電圧駆動が可能なため
駆動回路を含めた軽量化が可能である。そこで、有機E
L素子は、薄膜型ディスプレイ、照明器具、バックライ
ト等としての活用が期待できる。
【0003】従来、有機EL素子の発光層に電流を流す
エージング方法としては、特開平8−185979号公
報に記載されているように、輝度劣化を抑制して長期安
定な特性を得るためのエージング方法が提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者等が、単色(単一)の発光層を有する有機EL素子に
限らず、異色発光層を積層配置したり、平面配置するこ
とで混色を得るようにした有機EL素子について、検討
したところ、次のような問題が生じることがわかった。
【0005】すなわち、有機EL素子の作動は、発光層
に直流電流を印加して発光させることで行われるが、作
動中に同じ電流値で駆動していても、発光時間が経過す
ると発光色の色度が変化し、初期の色度とは異なる発光
色となってしまうという問題が生じる。
【0006】例えば、青色発光層と赤色発光層とを積層
してなる発光層を有し、両発光層の混色を得る有機EL
素子において、駆動中に同一の電流値で発光させた場
合、その発光色がCIE(国際照明委員会)色度座標
で、初期には(0.33、0.35)であったものが、
100時間後に(0.315、0.335)、1000
時間後には(0.312、0.325)に変化した。
【0007】さらに、このような異色発光層の混色の色
度変化を発光スペクトルにて調べたところ、図10に示
す様に、各単色スペクトルの輝度バランスの変化(図1
0(a)中の実線から破線へのスペクトル変化)のみな
らず、発光層内部での発光位置が変化することで光学干
渉により起こる発光スペクトルのピーク位置の変化(図
10(b)中の実線から破線へのスペクトル変化)によ
っても、色度変化が発生することがわかった。
【0008】また、発光スペクトルのピーク位置の変化
によって色度変化が発生するということは、混色タイプ
でなく、単色の発光層を有する有機EL素子において
も、色度変化が起こりうると考えられる。
【0009】以上の検討から、出荷後における色度変化
を防止した有機EL素子を製造するためには、エージン
グ方法として、上記従来公報に記載のエージング方法の
ように輝度劣化にのみ着目したものではなく、色度変化
に着目したエージング方法を創出する必要がある。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、発光時間の経過によって色度が変化する発光層を
有する有機EL素子において、出荷後の色度変化を防止
可能な有機EL素子のエージング方法を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、発光色の
発光時間に対する変化を検討した結果、発光色の変化
は、作動の初期過程にて大きく変化し、時間経過と共に
比較的変化が小さくなっていくことを見出した。そこ
で、出荷前に予めエージングによって大きな色度変化を
強制的に起こしてやれば、出荷後の色度変化は小さくで
きるではないかと考えた。
【0012】請求項1に記載の発明は、上記知見に基づ
いてなされたものであり、発光時間の経過によって色度
が変化する発光層を有する有機EL素子において、前記
発光層の色度が所定範囲内の変化に収まるように前記発
光層に電流を流すエージングを行い、このエージング後
に出荷することを特徴としている。
【0013】本発明によれば、出荷前に予めエージング
によって発光層の色度が所定範囲内の変化に収まるよう
になっているため、出荷後に色度が変化するのを防止で
きる。よって、本発明によれば、色度変化を防止可能な
有機EL素子のエージング方法を提供することができ
る。
【0014】また、本発明者等の検討によれば、発光層
の色度が初期の色度から色度変化が飽和した色度となる
までの色度変化量を100%としたとき、発光層の色度
が前記色度変化量の50%変化した色度となるまでの時
間に比べて、それ以降の発光層の色度が変化していく時
間は急激に長くなる。そのため、実質的にエージングに
よって発光層の色度を前記色度変化量の50%まで変化
させれば、実用上問題ないことがわかった。
【0015】請求項2に記載の発明は、この検討結果に
鑑みてなされたものであり、エージングを行う時間を、
発光層の色度が初期の色度から色度変化が飽和した色度
となるまでの色度変化量を100%としたとき、発光層
の色度が色度変化量の少なくとも50%変化した色度と
なるまでの時間とすることを特徴としている。それによ
り、出荷後に色度が変化するのを防止できるため、色度
変化を防止可能な有機EL素子のエージング方法を提供
することができる。
【0016】また、本発明者等の検討によれば、発光時
間の経過によって色度が変化する発光層を有する有機E
L素子においては、発光層の材質等によっては、発光層
の色度変化特性が初期の色度から色度変化が飽和した色
度となるまでの間に変曲点即ち極値を有する場合がある
ことがわかった。
【0017】このような極値を有する有機EL素子にお
いては、発光層の色度が初期の色度から極値の色度とな
るまでに大きく変化し、極値の色度となった以降も再び
発光層の色度が飽和した色度となるまで大きく変化す
る。そのため、エージングを行うにあたっては、初期か
ら極値となるまでの時間とそれ以降の時間とを区別して
考える必要がある。
【0018】請求項3に記載の発明は、このような極値
を有する有機EL素子のエージング方法に関してなされ
たものであり、エージングを行う時間を、発光層の色度
が初期の色度から極値の色度となるまでの時間、及び発
光層の色度が極値の色度から色度変化が飽和した色度と
なるまでの色度変化量を100%としたとき発光層の色
度が前記色度変化量の少なくとも50%変化した色度と
なるまでの時間の合計時間としたことを特徴としてい
る。
【0019】それにより、発光時間の経過によって色度
が変化する発光層を有し、この発光層の色度変化特性が
初期の色度から色度変化が飽和した色度となるまでの間
に極値を有する有機EL素子において、出荷後に色度が
変化するのを防止できる。従って、色度変化を防止可能
な有機EL素子のエージング方法を提供することができ
る。
【0020】ここで、上記請求項1〜請求項3に記載の
エージング方法は、発光層が、異なる発光色を発光する
複数の層が積層されたものであって、これら複数の層の
混色が発光されるもの(異色発光層の積層配置タイプ)
や、発光層が、異なる発光色を発光する複数の層が同一
平面内に配置されたものであって、これら複数の層の混
色が発光されるもの(異色発光層の平面配置タイプ)に
対しても適用することができる。
【0021】また、複数の異色発光層は互いに材料や膜
厚等が異なるため、最適なエージング時間が異なる。こ
こで、異色発光層の平面配置タイプにおいては、平面配
置された複数の層の各々についてエージング中の色度の
モニターが可能である。
【0022】そのため、エージングを行う時間を、複数
の層のそれぞれについて求め、求められた複数のエージ
ングを行う時間のうち最も長い時間、エージングを行う
ようにすれば(請求項6の発明)、複数の層の全てに対
して適切なエージングを行うことができ、好ましい。
【0023】また、本発明者等の検討によれば、エージ
ングによって発光層に流す電流が大きくなるほど、ある
いは、エージングを行うときの温度が高いほど、エージ
ングによる色度変化が促進される。
【0024】そのため、エージングを行う時間を短縮す
るためには、エージングを、有機EL素子の使用輝度以
上の輝度となるような電流にて行うこと(請求項7の発
明)や、エージングを、有機EL素子の使用温度以上の
温度にて行うこと(請求項8の発明)が好ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
図に示す実施形態について説明する。図1は、本発明の
第1実施形態に係る異色発光層の積層配置タイプの有機
EL素子の概略断面構成を示す図である。
【0026】図1において、10は、可視光に対して透
明性を有する基板であり、例えばガラス等から構成され
る。基板10の一面上には、透明性を有する導電膜から
なる陽極20が形成されている。陽極20は、例えばイ
ンジウム−錫の酸化物(ITO)やインジウム−亜鉛の
酸化物から構成することができる。また、陽極20の膜
厚は100nm〜1μm程度であり、好ましくは150
nm程度とすることができる。
【0027】陽極20の上には、正孔輸送性の有機材料
から構成された正孔輸送層31が積層形成されている。
本例では、正孔輸送層31は、α−ナフチルフェニルベ
ンゼン(α−NPD)よりなり、その膜厚は20nm程
度としている。
【0028】正孔輸送層31の上には、正孔輸送性発光
層32aが積層形成されている。この正孔輸送性発光層
32aは正孔輸送性の有機材料を母材として蛍光色素を
添加したものであり、本例では、母材としてのα−NP
Dに、青色発光を行う蛍光色素としてのペリレンを1w
t%添加したものであり、その膜厚は20nm程度とし
ている。
【0029】正孔輸送性発光層32aの上には、電子輸
送性発光層32bが積層形成されている。この電子輸送
性発光層32bは電子輸送性の有機材料を母材として蛍
光色素を添加したものであり、本例では、母材としての
BAlq(ビス(−2−メチル−キノリノラート)−
(4−フェニルフェノラート)アルミニウム(3))に
赤色発光を行う蛍光色素としてのDCM1(4−(ジシ
アノメチレン)−2−メチル−6−(p−ジメチルアミ
ノスチリル)−4H−ピラン)を0.5wt%添加した
ものであり、その膜厚は40nm程度としている。
【0030】ここで、正孔輸送性発光層32aが青色発
光層、電子輸送性発光層32bが赤色発光層として構成
され、これら異色発光層32a、32bが積層されたも
のが、有機EL素子における発光層32として構成され
ている。
【0031】電子輸送性発光層32bの上には、電子輸
送性の有機材料から構成された電子輸送層33が積層形
成されている。本例では、電子輸送層33は、BAlq
よりなり、その膜厚は20nm程度としている。また、
本実施形態では、これら正孔輸送層31、発光層32、
電子輸送層33の3層により有機層30が構成されてい
る。
【0032】電子輸送層33の上には、陰極40が積層
形成されている。陰極40の膜厚は、100nm〜1μ
m程度であり、陰極40の構成材料としては、LiF/
Alなどの2層構造、もしくはMgとAg、AlとLi
などの金属原子の混合層を用いることが可能である。本
例では、陰極40は、電子輸送層33側からLiFを
0.5nm成膜し、その上にAlを100nm成膜した
ものとして構成されている。
【0033】かかる構成を有する有機EL素子は、基板
10上に、公知の蒸着法やスパッタリング法等を用い
て、陽極20、正孔輸送層31、正孔輸送性発光層32
a、電子輸送性発光層32b、電子輸送層33、陰極4
0の順に、成膜することで形成される。なお、母材に蛍
光色素がドープされた正孔輸送性発光層32a及び電子
輸送性発光層32bは、母材と蛍光色素との共蒸着によ
り成膜できる。
【0034】そして、このように形成された有機EL素
子は、図2に示す様に、基板10上にて各層20〜40
が積層された積層部を、ステンレス等よりなる缶部材5
0にて封止した状態で使用され、定電流駆動される。こ
こで、缶部材50は接着剤51にて基板10の周辺部に
接着され、缶部材50の内部には乾燥窒素等が充填され
ている。
【0035】この有機EL素子においては、一対の電極
20、40間に直流電流(駆動電流)を印加することに
より、陽極20から正孔輸送層31を介して正孔輸送性
発光層32aへ正孔を注入するとともに、陰極40から
電子輸送層33を介して電子輸送性発光層32bへ電子
を注入する。ここにおいて、キャリア(正孔、電子)は
両発光層32a、32bの界面を越えて両発光層に移動
して再結合し、励起子を生成する。
【0036】そして、両発光層32a、32bにおける
各蛍光色素は、励起子のエネルギーを授受し、各々の固
体状態の蛍光ピーク波長に応じた発光色にて同時発光
し、その混色が基板10側からの発光として視認され
る。本例では、正孔輸送性発光層32aにて青色発光が
行われ、電子輸送性発光層32bにて赤色発光が行わ
れ、混色としてCIE色度座標(0.33、0.35)
の色純度の良い白色発光が得られる。
【0037】このように、本実施形態の発光層30は、
電界印加時に、陽極20または正孔輸送層31から正孔
を注入することが可能であり、かつ陰極40または電子
輸送層33から電子が注入できる注入機能、注入したキ
ャリア(正孔、電子)を電界の力で移動させる輸送機
能、電子と正孔の再結合の場を提供しこれを発光につな
げる発光機能等を有している。
【0038】ところで、本実施形態では、図2に示す様
な構成にて有機EL素子を使用するため、この構成にて
発光層30の色度が所定範囲内の変化に収まるように発
光層30に電流を流すエージングを行う。次に、そのエ
ージング方法について説明する。
【0039】エージングの条件は、使用時即ち作動時の
駆動条件における発光特性に鑑みて決める。このときの
発光特性としては、輝度のみでなく色度の変化も測定す
る。測定は、通常知られている輝度及び色度を測定可能
な色度計を用いて行うことができる。
【0040】例えば、上記した本例の有機EL素子にお
いては、駆動電流として1mA/cm2の直流電流を流
した場合、初期輝度は300cd/m2であり、発光層
30の初期色度はCIE色度座標(x、y)として
(0.33、0.35)であった。この駆動電流を一定
に保持し、70℃の高温作動環境下で色度変化を測定す
ると、発光時間が100時間後に(0.315、0.3
35)、1000時間後には(0.312、0.32
5)に変化した。
【0041】このような本例の有機EL素子における色
度変化の様子をCIE色度座標の変化として表したもの
が図3であり、座標x、座標yのそれぞれについて、発
光時間(hr)に対する変化として表したものが図4で
ある。
【0042】図4に示す様に、発光層30の色度(発光
色)は、作動の初期過程にて大きく変化し、発光時間の
経過と共に比較的変化が小さくなっていき、1000時
間以降は飽和する。ここで、図4では、色度変化の量と
しては、100時間以降1000時間までの変化割合が
10時間当たり0.0002以下となっており、実質的
には、色度変化は100時間にて飽和しているとみなす
ことができる。
【0043】エージングを行うことによって、有機EL
素子において上記のような色度変化を強制的に起こすこ
とが可能である。そこで、本実施形態では、有機EL素
子に対して、色度をモニタしながら、発光層30の色度
が所定範囲内の変化に収まるようにエージングを行い、
このエージング後に出荷するようにする。
【0044】それによれば、出荷前に予めエージングに
よって発光層の色度が所定範囲内の変化に収まるように
なっているため、出荷後に色度が変化するのを防止でき
る。例えば、上記図4に示すような色度変化特性を有す
る有機EL素子の場合には、エージングによって、10
0時間に相当する色度まで強制的に色度変化を起こして
やれば、色度変化は実質的に飽和し、エージング以降の
色度変化は実質的に防止される。
【0045】また、発光層30の色度が初期の色度から
色度変化が飽和した色度となるまでの色度変化量(以
下、初期−飽和色度変化量という)を100%とする。
例えば上記図4では、初期の色度が(0.33、0.3
5)、飽和した1000時間後の色度が(0.312、
0.325)であり、初期−飽和色度変化量(Δx、Δ
y)は(0.018、0.025)である。
【0046】このとき、発光層の色度が初期−飽和色度
変化量の50%変化した色度となるまでの時間に比べ
て、それ以降の発光層30の色度が変化していく時間は
急激に長くなることが実験的にわかった。その一例を、
図5に示す。
【0047】図5は、上記図4に示す色度変化特性を有
する本例の有機EL素子において、色度座標yについて
初期−飽和色度変化量の10%ずつ変化するのに要する
発光時間を示したものである。図5において、横軸に色
変化割合(%)、縦軸に各色変化10%の所要時間(h
r)を示してある。
【0048】例えば、色変化割合が10%で所要時間が
10時間、色変化割合が100%で所要時間が250時
間となっているが、これは、それぞれ、色度が初期−飽
和色度変化量の0%から10%に変化するまでの所要時
間が10時間、色度が初期−飽和色度変化量の90%ま
で変化した時点から100%に変化するまでの所要時間
が250時間であることを意味する。
【0049】図5からわかるように、色度が初期−飽和
色度変化量の50%まで変化した時点以降、60%、7
0%、…、100%と初期−飽和色度変化量の10%ず
つ変化していく時間は、急激に長くなっている。つま
り、発光層30の色度が、初期−飽和色度変化量の50
%〜100%の範囲で変化していっても、使用者(視認
者)が色度変化を認識しない程度(色むらを認識しない
程度)となる。
【0050】従って、エージングによって発光層30の
色度を初期−飽和色度変化量の少なくとも50%以上変
化させれば、実用上問題ないと言える。このことから、
エージングを行う時間を、初期−飽和色度変化量の少な
くとも50%変化した色度となるまでの時間とすること
により、色度変化は色むらが認識されない程度まで飽和
し、出荷後に色度が変化するのを防止することができ
る。
【0051】このように、本実施形態のエージング方法
は、発光層の色度が所定範囲内の変化に収まるようにエ
ージングを行うことを特徴とし、具体的には、エージン
グを行う時間を、初期−飽和色度変化量の少なくとも5
0%変化した色度となるまでの時間とすることで、出荷
後に色度が変化するのを防止することができる。
【0052】次に、本実施形態のエージング方法及びそ
の効果の具体例について述べる。本例では、上記図4に
示す色度変化特性を有する有機EL素子において、初期
−飽和色度変化量(Δx、Δy)=(0.018、0.
025)を100%として、x座標で83%、y座標で
60%変化した100時間(70℃環境下、駆動電流1
mA/cm2)に相当する色度となるまでエージングを
行った。
【0053】ここで、エージングを行う時間を短縮化す
るために、100℃の環境下にて、10mA/cm2
駆動電流を流し、7時間エージングを行った。このと
き、初期の色度(0.33、0.35)がエージング終
了後は(0.315、0.335)まで変化し、70℃
環境下、駆動電流1mA/cm2にて100時間エージ
ング行ったのと同様の色度変化が得られた。
【0054】そして、このようにエージングを行った後
の有機EL素子において、再び、70℃環境下で1mA
/cm2の定電流駆動を行ったところ、初期の色度は
(0.315、0.335)であり、1000時間駆動
させた後の色度は(0.312、0.325)にとどま
り、実質的に色変化を防止できた。以上のように、本実
施形態によれば、色度変化を防止可能な有機EL素子の
エージング方法を提供することができる。
【0055】また、図6は、エージングにおける輝度と
エージングを行う時間との関係を示すグラフである。こ
こで、横軸は、エージングにおける輝度として、エージ
ング初期の輝度(初期輝度、cd/m2)を示してお
り、この初期輝度はエージングの電流密度を変えること
で変えていくことができる。また、縦軸のエージング時
間(hr)は、上記図4における100時間後の色度
(0.315、0.335)と同じ色度となるまでに要
するエージング時間である。なお、図6では、70℃の
雰囲気温度の環境下にてエージングを行った。
【0056】また、図7は、エージングにおける雰囲気
温度(℃)とエージング時間(hr)との関係を示すグ
ラフである。ここで、エージング時間(hr)は、上記
図4における初期−飽和色度変化量の50%変化した色
度となるまでに要する時間である。なお、図7では、初
期輝度が300cd/m2となるように電流を流し、エ
ージングを行った。
【0057】これら図6及び図7からわかるように、エ
ージングにおける輝度が高いほど即ちエージングによっ
て発光層30に流す電流が大きくなるほど、あるいは、
エージングを行うときの温度が高いほど、エージングに
よる色度変化を促進することができる。
【0058】そのため、エージングを行う時間を短縮す
るためには、エージングを、有機EL素子の使用輝度以
上の輝度となるような電流にて行ったり、エージング
を、有機EL素子の使用温度以上の温度にて行ったりす
ることが好ましい。
【0059】(第2実施形態)また、本発明者等の検討
によれば、上記第1実施形態における有機EL素子にお
いて、発光層30の色度変化特性が初期の色度から色度
変化が飽和した色度となるまでの間に変曲点即ち極値を
有する場合が発生した。この現象をCIE色度座標の座
標x、座標yのそれぞれについて、発光時間(hr)に
対する変化として図8に示す。
【0060】本第2実施形態は、このような色度変化特
性に極値を有する有機EL素子に係るエージングを提供
するものであり、以下、第1実施形態との相違点につい
て説明し、同一部分は説明を省略する。
【0061】図8に示す様に、色度は、初期の色度から
いったん大幅に低下し、極値まで低下した後、再び急激
に増加し、その後緩やかに増加していく。このような現
象は、発光層30の有機材料や蛍光色素の種類や濃度、
膜厚等の相違により、色度変化特性が極値が生じると考
えられる。
【0062】このような極値を有する有機EL素子にお
いては、発光層30の色度が初期の色度から極値の色度
となるまでに大きく変化し、極値の色度となった以降も
再び発光層の色度が飽和した色度となるまで大きく変化
する。そのため、エージングを行うにあたっては、初期
から極値となるまでの時間とそれ以降の時間とを区別し
て考える必要がある。
【0063】本実施形態のエージング方法においては、
図8に示す様に、発光層30の色度が初期の色度から極
値の色度となるまでの時間(以下、初期−極値時間とい
う)t1は、まずエージングを行う必要がある。また、
極値以降の色度変化については、上記第1実施形態と同
様の考えで色度変化を防止することができる。
【0064】即ち、色度発光層30の色度が極値の色度
から色度変化が飽和した色度(図8では1000時間後
の色度)となるまでの色度変化量(以下、極値−飽和色
度変化量という)を100%とする。そして、上記初期
−極値時間t1に加えて、発光層30の色度が極値−飽
和色度変化量の少なくとも50%変化した色度となるま
での時間t2、エージングを行う。つまり、エージング
を行う時間が、上記両時間の合計時間(t1+t2)と
なる。
【0065】それにより、色度変化特性が極値を有する
有機EL素子において、出荷前に予めエージングによっ
て発光層の色度が所定範囲(使用者が色度変化を認識し
ないような範囲)内の変化に収まるようになっているた
め、出荷後に色度が変化するのを防止できる。よって、
本実施形態においても、色度変化を防止可能な有機EL
素子のエージング方法を提供することができる。
【0066】(第3実施形態)本第3実施形態は、上記
第1実施形態に示した異色発光層の積層配置タイプでは
なく、発光層が、異なる発光色を発光する複数の層が同
一平面内に配置されたものであって、これら複数の層の
混色が発光される異色発光層の平面配置タイプに係るも
のである。以下、主として第1実施形態との相違点につ
いて述べる。
【0067】図9は、本実施形態に係る異色発光層の平
面配置タイプの有機EL素子の概略断面構成を示す図で
ある。図9において、基板10、陽極20、正孔輸送層
31、電子輸送層33、陰極40は、上記図1と同様で
ある。
【0068】ただし、図9では、陽極20は、紙面垂直
方向へ延びる複数本(図中、4本図示)のものがストラ
イプ状に配置されたものであり、陰極40は、陽極20
と直交する方向へ延びる複数本(図中、1本のみ図示)
のものがストライプ状に配置されたものであり、陽極2
0と陰極40とが交差して重なり合う部分に発光部R、
Bが形成されている。
【0069】そして、図9では、一本の陽極20を単位
として、隣り合う陽極20上には、互いに異なる発光色
を持つ発光層35a、35bが形成されている。本例で
は、異なる発光色を持つ発光層35a、35bを、青色
発光層35aと赤色発光層35bとにより構成してお
り、図9に示す様に、符号Bで示す発光部が青色発光、
符号Rで示す発光部が赤色発光を行うようになってい
る。
【0070】本例では、青色発光層35aとしては、B
Alqにペリレンを1wt%添加した電子輸送性発光層
を採用し、赤色発光層35bとして、Alq(トリス
(8−キノリール)アルミニウム)にDCM1を0.5
wt%添加した電子輸送性発光層を採用している。ま
た、電子輸送層33はAlqにて構成している。また、
膜厚は、青色発光層35aが40nm程度、赤色発光層
35bが30nm程度である。
【0071】かかる本実施形態の有機EL素子も、上記
図2と同様、缶部材により封止された状態で使用され
る。そして、一対の電極20、40間に直流電流(駆動
電流)を印加することにより、発光が行われ、発光層3
5a、35bからの異なる発光色の混色が得られる。本
例では、青色発光層35aからの青色発光(発光部B)
と赤色発光層35bからの赤色発光(発光部R)とによ
り、混色としてCIE色度座標(0.33、0.35)
の色純度の良い白色発光が得られる。
【0072】本実施形態の有機EL素子におけるエージ
ング方法について述べる。ここで、本実施形態では、上
記第1実施形態と同様に、有機EL素子からの混色の色
度に着目してエージングを行うことも可能であるが、次
に述べるような、異色発光層の平面配置タイプ特有のエ
ージング方法も可能である。
【0073】本実施形態では、異色発光層35a、35
bが平面配置されているため、積層配置タイプのように
混色ではなく、各々の色の輝度及び色度を測定すること
ができる。そのため、各色の時間に対する色度変化特性
を求め、各色の発光層について、初期−飽和色度変化量
の50%変化した色度を求めることができる。それによ
り、各色の発光層について最適なエージング時間を求め
ることができる。
【0074】そして、各色の発光層について求めたエー
ジング時間のなかから、最も長い時間、エージングを行
うようにする。このようにエージングを行えば、全ての
色の発光層に対して色度変化は実質的に飽和し、エージ
ング以降の色度変化は実質的に防止される。
【0075】次に、本実施形態のエージング方法及びそ
の効果の具体例について述べる。本例の有機EL素子に
ついて、上記第1実施形態と同様に、駆動電流として1
mA/cm2の直流電流を流し、70℃の高温作動環境
下で輝度及び色度変化を測定した。
【0076】まず、青色発光層35aについては、その
発光色がCIE色度座標及び輝度として、初期には
(0.18、0.22)、200cd/m2であったも
のが、150時間後に(0.190、0.23)、12
0cd/m2、1000時間後(色度が飽和した状態)
には(0.200、0.240)、100cd/m2
変化した。
【0077】一方、赤色発光層35bについては、その
発光色がCIE色度座標及び輝度として、初期には
(0.60、0.32)、300cd/m2であったも
のが、100時間後に(0.59、0.33)、230
cd/m2、1000時間後(色度が飽和した状態)に
は(0.58、0.34)、160cd/m2に変化し
た。
【0078】各色について初期−飽和色度変化量をみて
みると、例えば色度のx座標が初期−飽和色度変化量の
50%まで変化するのに要する時間は、青が150時
間、赤が100時間であり、青色発光層35aの方が赤
色発光層35bよりも色度変化が小さくなるのに要する
時間(発光時間)が長い。
【0079】そのため、本例では、青色発光層35aの
色度を基準としてエージングすることにより、全体の色
変化の防止が可能となる。つまり、青色の方を実質的に
飽和するようにエージングを行えば、青色よりも色度変
化が小さくなるのに要する時間が短い赤色も飽和すると
いうことである。
【0080】具体的に、本例の有機EL素子において
は、青色発光層35aのx色度座標が初期−飽和色度変
化量の50%まで変化した色度となるまでの時間、エー
ジングを行う。このエージングを行う時間は、上記した
70℃環境下、駆動電流1mA/cm2の条件では、1
50時間であるが、時間短縮化のために、100℃の環
境下にて、10mA/cm2の駆動電流を流し、25時
間エージングを行った。
【0081】このエージングプロセスを経た後、再び、
70℃環境下で1mA/cm2の定電流駆動を行ったと
ころ、青色の色度変化は、初期の色度座標(0.19
0、0.23)が、1000時間駆動後には(0.20
0、0.240)にとどまり、また、赤色の色変化は、
初期の色度座標(0.588、0.332)が、100
0時間駆動後には(0.579、0.342)にとどま
り、実質的に色変化を防止できた。以上のように、本第
3実施形態によっても、色度変化を防止可能な有機EL
素子のエージング方法を提供することができる。
【0082】なお、本発明は、発光時間の経過によって
色度が変化する発光層を有する有機EL素子に適用可能
なものであり、このような有機EL素子であれば、上記
の異色発光層の積層配置または平面配置タイプ以外に
も、単色(単一)の発光層を有するものにも適用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る有機EL素子の概
略断面図である。
【図2】図1に示す有機EL素子を缶部材で封止した構
成を示す概略断面図である。
【図3】上記第1実施形態に係る有機EL素子における
色度変化の様子をCIE色度座標の変化として表した図
である。
【図4】上記第1実施形態に係る有機EL素子における
色度の発光時間に対する変化を表す図である。
【図5】上記第1実施形態に係る有機EL素子において
色度が初期−飽和色度変化量の10%ずつ変化するのに
要する発光時間を示す図である。
【図6】エージングにおける輝度とエージング時間との
関係を示すグラフである。
【図7】エージングにおける雰囲気温度とエージング時
間との関係を示すグラフである。
【図8】本発明の第2実施形態に係る有機EL素子にお
ける色度の発光時間に対する変化を表す図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係る有機EL素子の概
略断面図である。
【図10】混色の発光スペクトルにおける輝度バランス
の変化及びピーク位置の変化を示す図である。
【符号の説明】
10…基板、20…陽極、30…有機層、31…正孔輸
送層、32…発光層、32a…正孔輸送性発光層、32
b…電子輸送性発光層、33…電子輸送層、35a…青
色発光層、35b…赤色発光層、40…陰極、50…缶
部材、51…接着剤。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光時間の経過によって色度が変化する
    発光層を有する有機EL素子において、前記発光層の色
    度が所定範囲内の変化に収まるように前記発光層に電流
    を流すエージングを行い、このエージング後に出荷する
    ことを特徴とする有機EL素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 発光時間の経過によって色度が変化する
    発光層を有する有機EL素子に対し、前記発光層に電流
    を流すエージングを行う有機EL素子のエージング方法
    であって、 前記エージングを行う時間が、前記発光層の色度が初期
    の色度から色度変化が飽和した色度となるまでの色度変
    化量を100%としたとき、前記発光層の色度が前記色
    度変化量の少なくとも50%変化した色度となるまでの
    時間であることを特徴とする有機EL素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 発光時間の経過によって色度が変化する
    発光層を有し、この発光層の色度変化特性が初期の色度
    から色度変化が飽和した色度となるまでの間に極値を有
    する有機EL素子に対し、前記発光層に電流を流すエー
    ジングを行う有機EL素子のエージング方法であって、 前記エージングを行う時間が、前記発光層の色度が前記
    初期の色度から前記極値の色度となるまでの時間、及び
    前記発光層の色度が前記極値の色度から色度変化が飽和
    した色度となるまでの色度変化量を100%としたとき
    前記発光層の色度が前記色度変化量の少なくとも50%
    変化した色度となるまでの時間の合計時間であることを
    特徴とする有機EL素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記発光層が、異なる発光色を発光する
    複数の層が積層されたものであって、これら複数の層の
    混色が発光されるものであることを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれか1つに記載の有機EL素子の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記発光層が、異なる発光色を発光する
    複数の層が同一平面内に配置されたものであって、これ
    ら複数の層の混色が発光されるものであることを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれか1つに記載の有機EL
    素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記エージングを行う時間を、前記複数
    の層のそれぞれについて求め、求められた複数の前記エ
    ージングを行う時間のうち最も長い時間、前記エージン
    グを行うことを特徴とする請求項5に記載の有機EL素
    子の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記エージングを、前記有機EL素子の
    使用輝度以上の輝度となるような電流にて行うことを特
    徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の有機
    EL素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記エージングを、前記有機EL素子の
    使用温度以上の温度にて行うことを特徴とする請求項1
    ないし7のいずれか1つに記載の有機EL素子の製造方
    法。
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