JP2002093531A - 自動調心型の電気コネクタ - Google Patents
自動調心型の電気コネクタInfo
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- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims abstract description 20
- 238000005452 bending Methods 0.000 claims abstract description 10
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 2
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 2
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 1
- 230000005489 elastic deformation Effects 0.000 description 1
- 230000013011 mating Effects 0.000 description 1
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- Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 雌雄ハウジングを嵌合させる組立方式の電気
コネクタにあって、小型でかつ簡潔な構成によって雌雄
ハウジングの中心軸ずれや精度誤差を吸収できるように
した自動調心型の電気コネクタを提供する。 【解決手段】 雄ハウジング2は、可動ブロック11が
固定ブロック10に薄肉連結片12a,12bと13
a,13bで連結されている。雌ハウジング4に設けた
面取り部22から雄ハウジング2側の可動ブロック11
に嵌合させることにより、面取り部22の嵌合時の傾斜
分力で可動ブロック11をX,Y軸方向に変位させ、そ
の変位を上記薄肉連結片の弾性屈曲で吸収する。また、
嵌合力による負荷が過大のときは薄肉連結片を介して可
動ブロック11が固定ブロック10に対して垂直なZ軸
方向へ変位し、その過大負荷を吸収する。
コネクタにあって、小型でかつ簡潔な構成によって雌雄
ハウジングの中心軸ずれや精度誤差を吸収できるように
した自動調心型の電気コネクタを提供する。 【解決手段】 雄ハウジング2は、可動ブロック11が
固定ブロック10に薄肉連結片12a,12bと13
a,13bで連結されている。雌ハウジング4に設けた
面取り部22から雄ハウジング2側の可動ブロック11
に嵌合させることにより、面取り部22の嵌合時の傾斜
分力で可動ブロック11をX,Y軸方向に変位させ、そ
の変位を上記薄肉連結片の弾性屈曲で吸収する。また、
嵌合力による負荷が過大のときは薄肉連結片を介して可
動ブロック11が固定ブロック10に対して垂直なZ軸
方向へ変位し、その過大負荷を吸収する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、嵌合して組み立て
られる雌雄のハウジングの嵌合位置ずれや加工精度誤差
を自動吸収して円滑に組立可能とする自動調心型の電気
コネクタに関する。
られる雌雄のハウジングの嵌合位置ずれや加工精度誤差
を自動吸収して円滑に組立可能とする自動調心型の電気
コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】雌雄のハウジングを互いに嵌合させて組
み立てるタイプの電気コネクタにあっては、雌ハウジン
グの中心軸と雄ハウジングの中心軸がずれたり、それら
雌雄ハウジングに加工精度上の誤差があると、組み立て
に支障をきたすことがある。また、そうした状態で無理
に嵌合した場合など、雌雄ハウジングの一方側の雌端子
と他方側の雄端子の接点にストレスがかかる不具合があ
る。
み立てるタイプの電気コネクタにあっては、雌ハウジン
グの中心軸と雄ハウジングの中心軸がずれたり、それら
雌雄ハウジングに加工精度上の誤差があると、組み立て
に支障をきたすことがある。また、そうした状態で無理
に嵌合した場合など、雌雄ハウジングの一方側の雌端子
と他方側の雄端子の接点にストレスがかかる不具合があ
る。
【0003】従来、そうした不具合を解消するために、
雌ハウジングと雄ハウジングとの間にばねなどの弾性部
材を介在させたり、あるいは雌雄ハウジングの一部を互
いに弾性撓み部で連結し、それらを弾性変形させて雌雄
ハウジング間の中心軸ずれや精度誤差を吸収すること
で、組立の円滑化を図った構造が多数提案されている。
雌ハウジングと雄ハウジングとの間にばねなどの弾性部
材を介在させたり、あるいは雌雄ハウジングの一部を互
いに弾性撓み部で連結し、それらを弾性変形させて雌雄
ハウジング間の中心軸ずれや精度誤差を吸収すること
で、組立の円滑化を図った構造が多数提案されている。
【0004】図4は、かかるずれ吸収機能を備えた電気
コネクタの従来例として、特開平6ー60953号公報
に記載のフローティングタイプ電気コネクタを示してい
る。概略的に説明するに、雌ハウジングと雄ハウジング
のいずれか一方側が固定ブロック30、他方側が可動ブ
ロック31となっていて、それら固定と可動の両ブロッ
ク30,31の一部同士を弾性撓みが可能な連結部32
でつないでいる。それによって、固定ブロック30と可
動ブロック31の間で図でいう左右のX軸方向への相対
的な位置ずれを吸収する。
コネクタの従来例として、特開平6ー60953号公報
に記載のフローティングタイプ電気コネクタを示してい
る。概略的に説明するに、雌ハウジングと雄ハウジング
のいずれか一方側が固定ブロック30、他方側が可動ブ
ロック31となっていて、それら固定と可動の両ブロッ
ク30,31の一部同士を弾性撓みが可能な連結部32
でつないでいる。それによって、固定ブロック30と可
動ブロック31の間で図でいう左右のX軸方向への相対
的な位置ずれを吸収する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この図
4の従来の電気コネクタにあっては、固定ブロック30
および可動ブロック31間の相対的な位置ずれを吸収し
得るのは、先述のようにX軸方向だけであり、Y軸方向
とZ軸方向を含むいわゆる三次元軸でいう全方位への位
置ずれについては考慮されていない。
4の従来の電気コネクタにあっては、固定ブロック30
および可動ブロック31間の相対的な位置ずれを吸収し
得るのは、先述のようにX軸方向だけであり、Y軸方向
とZ軸方向を含むいわゆる三次元軸でいう全方位への位
置ずれについては考慮されていない。
【0006】そのようにX,Y,Z軸の各方向への位置
ずれ吸収を目的とした先行技術もみることができるが、
その場合、誤差を吸収する弾性連結部の形状が非常に複
雑となっており、コネクタ構造全体が大型化かつ複雑化
し、それに併せて組立作業などを困難なものとしてい
る。
ずれ吸収を目的とした先行技術もみることができるが、
その場合、誤差を吸収する弾性連結部の形状が非常に複
雑となっており、コネクタ構造全体が大型化かつ複雑化
し、それに併せて組立作業などを困難なものとしてい
る。
【0007】したがって、本発明の目的は、雌雄ハウジ
ングを嵌合させる組立方式の電気コネクタにあって、小
型でかつ簡潔な構成によって雌雄ハウジングの中心軸ず
れや精度誤差を吸収できるようにした自動調心型の電気
コネクタを提供することにある。
ングを嵌合させる組立方式の電気コネクタにあって、小
型でかつ簡潔な構成によって雌雄ハウジングの中心軸ず
れや精度誤差を吸収できるようにした自動調心型の電気
コネクタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にかかる請求項1に記載の自動調心型の電気
コネクタは、雄ハウジング2と雌ハウジング4をそれぞ
れの中心軸C1,C2を一致させて相対に移動させて嵌
合し、雄ハウジング2に保持されている雄端子3と雌ハ
ウジング4に保持されている雌端子5とを互いに接触さ
せて電気的導通を図るものであって、前記雄ハウジング
2は、内側の可動ブロック11と外側の固定ブロック1
0との間に空隙を設けた内外二重の筐体に成形され、そ
の空隙によって可動ブロック11が固定ブロック10に
左右前後の水平なX,Y軸方向へ変位できるよう、弾性
屈曲可能な薄肉連結片(12a,12bと13a,13
b)で連結して一体成形されてなっており、また一方、
前記雌ハウジング4は、前記雄ハウジング2の可動ブロ
ック11に臨んで嵌合する側の縁端全周に沿って面取り
部22が設けられてなっていることを特徴とする。
に、本発明にかかる請求項1に記載の自動調心型の電気
コネクタは、雄ハウジング2と雌ハウジング4をそれぞ
れの中心軸C1,C2を一致させて相対に移動させて嵌
合し、雄ハウジング2に保持されている雄端子3と雌ハ
ウジング4に保持されている雌端子5とを互いに接触さ
せて電気的導通を図るものであって、前記雄ハウジング
2は、内側の可動ブロック11と外側の固定ブロック1
0との間に空隙を設けた内外二重の筐体に成形され、そ
の空隙によって可動ブロック11が固定ブロック10に
左右前後の水平なX,Y軸方向へ変位できるよう、弾性
屈曲可能な薄肉連結片(12a,12bと13a,13
b)で連結して一体成形されてなっており、また一方、
前記雌ハウジング4は、前記雄ハウジング2の可動ブロ
ック11に臨んで嵌合する側の縁端全周に沿って面取り
部22が設けられてなっていることを特徴とする。
【0009】以上の構成により、雌雄のハウジング2,
4の中心軸C1,C2がずれていたり、精度誤差がある
場合、そうした中心軸ずれや精度誤差を雌ハウジング4
に設けた面取り部22の嵌合時の傾斜分力で雄ハウジン
グ2側の可動ブロック11を変位させ、その可動ブロッ
ク11の水平なX,Y軸方向への変位を薄肉連結片の弾
性屈曲で吸収する。そうしたずれ吸収を薄肉連結片とい
う簡潔なつなぎ部を設けただけで行えるので、コネクタ
全体を簡素化できる。
4の中心軸C1,C2がずれていたり、精度誤差がある
場合、そうした中心軸ずれや精度誤差を雌ハウジング4
に設けた面取り部22の嵌合時の傾斜分力で雄ハウジン
グ2側の可動ブロック11を変位させ、その可動ブロッ
ク11の水平なX,Y軸方向への変位を薄肉連結片の弾
性屈曲で吸収する。そうしたずれ吸収を薄肉連結片とい
う簡潔なつなぎ部を設けただけで行えるので、コネクタ
全体を簡素化できる。
【0010】また、請求項2に記載の自動調心型の電気
コネクタは、前記薄肉連結片の弾性屈曲によって前記可
動ブロック11が前記固定ブロック10に対してそれら
の中心軸に沿って垂直なZ軸方向に変位可能となってい
ることを特徴とする。
コネクタは、前記薄肉連結片の弾性屈曲によって前記可
動ブロック11が前記固定ブロック10に対してそれら
の中心軸に沿って垂直なZ軸方向に変位可能となってい
ることを特徴とする。
【0011】以上の構成により、薄肉連結片は垂直なZ
軸方向に弾性屈曲できるので、雌ハウジング4を雄ハウ
ジング2側の可動ブロック11に嵌合させて接続後の嵌
合力による負荷が過大であるような場合、そうした薄肉
連結片を介して可動ブロック11が固定ブロック10に
対して垂直なZ軸方向へ変位してその過大負荷を吸収す
ることができる。
軸方向に弾性屈曲できるので、雌ハウジング4を雄ハウ
ジング2側の可動ブロック11に嵌合させて接続後の嵌
合力による負荷が過大であるような場合、そうした薄肉
連結片を介して可動ブロック11が固定ブロック10に
対して垂直なZ軸方向へ変位してその過大負荷を吸収す
ることができる。
【0012】また、請求項3に記載の自動調心型の電気
コネクタは、前記空隙を挟む固定ブロック10と可動ブ
ロック11のいずれか一方の対向面に、可動ブロック1
1のX,Y軸方向への変位を規制する移動規制凸部(1
5a,15bと16a,16b)が突設されていること
を特徴とする。
コネクタは、前記空隙を挟む固定ブロック10と可動ブ
ロック11のいずれか一方の対向面に、可動ブロック1
1のX,Y軸方向への変位を規制する移動規制凸部(1
5a,15bと16a,16b)が突設されていること
を特徴とする。
【0013】以上の構成により、雄ハウジング2では、
可動ブロック11に空隙を介して対面するたとえば固定
ブロック10の対向面に移動規制凸部を設けているの
で、可動ブロック11の過大な変位をその移動規制凸部
で制限することができる。
可動ブロック11に空隙を介して対面するたとえば固定
ブロック10の対向面に移動規制凸部を設けているの
で、可動ブロック11の過大な変位をその移動規制凸部
で制限することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる自動調心型
の電気コネクタの実施の形態について、図面を参照して
詳細に説明する。
の電気コネクタの実施の形態について、図面を参照して
詳細に説明する。
【0015】図1および図2は、本例のコネクタ1の主
要部を構成する雌雄のハウジング2,4に対して雄端子
3および雌端子5を組み込む態様を示す分解斜視図と、
雌雄端子を組み込んだ後の雌雄のハウジング2,4を互
いに嵌合して組み立てる態様を示す分解斜視図である。
要部を構成する雌雄のハウジング2,4に対して雄端子
3および雌端子5を組み込む態様を示す分解斜視図と、
雌雄端子を組み込んだ後の雌雄のハウジング2,4を互
いに嵌合して組み立てる態様を示す分解斜視図である。
【0016】雄ハウジング2は、樹脂成形された固定ブ
ロック10と可動ブロック11による内外二重構造の筐
体であり、両ブロック10,11間は誤差吸収用の空隙
となっている。そうした空隙を渡って両ブロック10,
11は互いに筐体の左右前後を対向一対ずつの薄肉連結
片12a,12bと13a,13bでつながって一体成
形されている。さらに、図2において一部破断して示す
ように、固定ブロック10の左右前後の内面には、可動
ブロック11との間の空隙に突出して移動規制凸部15
a,16aが設けられている。ハウジング縦長の前後に
設けた移動規制凸部16は2つずつ示されているが、そ
うした設置数に限定されない。かかる形状の雄ハウジン
グ2には、屈曲形状の複数の雄端子3が端子圧入溝14
に圧入して組み込まれる。
ロック10と可動ブロック11による内外二重構造の筐
体であり、両ブロック10,11間は誤差吸収用の空隙
となっている。そうした空隙を渡って両ブロック10,
11は互いに筐体の左右前後を対向一対ずつの薄肉連結
片12a,12bと13a,13bでつながって一体成
形されている。さらに、図2において一部破断して示す
ように、固定ブロック10の左右前後の内面には、可動
ブロック11との間の空隙に突出して移動規制凸部15
a,16aが設けられている。ハウジング縦長の前後に
設けた移動規制凸部16は2つずつ示されているが、そ
うした設置数に限定されない。かかる形状の雄ハウジン
グ2には、屈曲形状の複数の雄端子3が端子圧入溝14
に圧入して組み込まれる。
【0017】一方、雌ハウジング4も樹脂製であり、そ
の本体ブロック20に複数の端子嵌合孔21が升目状に
設けられ、各端子嵌合孔21に雌端子5が圧入して組み
込まれてなっている。また、本体ブロック20の上記雄
ハウジング2との嵌合で向かわせる側の四角の縁端に
は、面取り部22が設けられている。
の本体ブロック20に複数の端子嵌合孔21が升目状に
設けられ、各端子嵌合孔21に雌端子5が圧入して組み
込まれてなっている。また、本体ブロック20の上記雄
ハウジング2との嵌合で向かわせる側の四角の縁端に
は、面取り部22が設けられている。
【0018】以上の構成により、本例のコネクタ1にあ
っては、雌雄ハウジング2,4を互いに嵌合させて組み
立てる際、図3(a)〜(c)のように作用する。
っては、雌雄ハウジング2,4を互いに嵌合させて組み
立てる際、図3(a)〜(c)のように作用する。
【0019】予め図2のように、雄ハウジング2には複
数の雄端子3が圧入して組み込まれ、雌ハウジング4に
も複数の雌端子5が圧入して組み込まれて、両ハウジン
グ2,4の嵌合による組み立てに備える。
数の雄端子3が圧入して組み込まれ、雌ハウジング4に
も複数の雌端子5が圧入して組み込まれて、両ハウジン
グ2,4の嵌合による組み立てに備える。
【0020】すなわち、図3(a)に示すように、雌雄
端子3,5を組み込んだ状態の雄ハウジング2と雌ハウ
ジング4を互いの中心軸C1,C2を一致させるように
して互いの嵌合側を対面させる。続いて、図3(b)に
示すように、相対に相手に向かわせて雄ハウジング2と
雌ハウジング4とを嵌合開始する。
端子3,5を組み込んだ状態の雄ハウジング2と雌ハウ
ジング4を互いの中心軸C1,C2を一致させるように
して互いの嵌合側を対面させる。続いて、図3(b)に
示すように、相対に相手に向かわせて雄ハウジング2と
雌ハウジング4とを嵌合開始する。
【0021】その際、図3(b)のように、雄ハウジン
グ2の中心軸C1と雌ハウジング4の中心軸C2との間
に、中心軸ずれやハウジング成形精度の誤差などによっ
て心ずれ量Gが生じている場合がある。たとえば、雄ハ
ウジング2に対して雌ハウジング4を図の上下方向でい
う垂直方向から嵌合させる場合、かかる心ずれ量Gによ
って雌ハウジング4の面取り部22が雄ハウジング2側
の可動ブロック11の肩口に片寄って当接する。
グ2の中心軸C1と雌ハウジング4の中心軸C2との間
に、中心軸ずれやハウジング成形精度の誤差などによっ
て心ずれ量Gが生じている場合がある。たとえば、雄ハ
ウジング2に対して雌ハウジング4を図の上下方向でい
う垂直方向から嵌合させる場合、かかる心ずれ量Gによ
って雌ハウジング4の面取り部22が雄ハウジング2側
の可動ブロック11の肩口に片寄って当接する。
【0022】その状態でなおも雌ハウジング4を押し込
むようにすると、面取り部22のテーパ面によって傾斜
分力が働き、雌ハウジング4がその中心軸C2を次第に
雄ハウジング2側の可動ブロック11の嵌合口中心軸C
1に合致させる方向へ滑る。
むようにすると、面取り部22のテーパ面によって傾斜
分力が働き、雌ハウジング4がその中心軸C2を次第に
雄ハウジング2側の可動ブロック11の嵌合口中心軸C
1に合致させる方向へ滑る。
【0023】可動ブロック11では、雌ハウジング4が
心ずれ量Gだけ滑って動作する際の面取り部22の傾斜
分力を受け、弾性変形や撓みでわずかながら図でいう左
右方向の変位する。これを可動ブロック11のX軸方向
の変位とすれば、そうした可動ブロック11のX軸方向
の変位による押圧力で固定ブロック10との間の薄肉連
結片12aが弾性屈曲する。すなわち、図3(c)に示
すように、可動ブロック11がX軸方向に変位し、それ
を受けた薄肉連結片12aの弾性屈曲で心ずれ量Gを吸
収する。
心ずれ量Gだけ滑って動作する際の面取り部22の傾斜
分力を受け、弾性変形や撓みでわずかながら図でいう左
右方向の変位する。これを可動ブロック11のX軸方向
の変位とすれば、そうした可動ブロック11のX軸方向
の変位による押圧力で固定ブロック10との間の薄肉連
結片12aが弾性屈曲する。すなわち、図3(c)に示
すように、可動ブロック11がX軸方向に変位し、それ
を受けた薄肉連結片12aの弾性屈曲で心ずれ量Gを吸
収する。
【0024】以上は可動ブロック11のX軸方向への変
位と、薄肉連結片12aの弾性屈曲による心ずれ量Gの
吸収で雌雄ハウジング2,4が自動調心して嵌合する態
様である。それに対して、可動ブロック11のY軸方向
への変位による心ずれ量の吸収時は、図1でいう対向一
対の薄肉連結片13a,13bのいずれか一方が弾性屈
曲する。
位と、薄肉連結片12aの弾性屈曲による心ずれ量Gの
吸収で雌雄ハウジング2,4が自動調心して嵌合する態
様である。それに対して、可動ブロック11のY軸方向
への変位による心ずれ量の吸収時は、図1でいう対向一
対の薄肉連結片13a,13bのいずれか一方が弾性屈
曲する。
【0025】そのようにして可動ブロック11のX,Y
軸方向への変位を薄肉連結片12a,12bと13a,
13bの弾性屈曲で吸収する際、可動ブロック11の変
位が過大な場合がある。そうした際、固定ブロック10
との間の空隙において、移動規制凸部15a,15bま
たは16a,16bのいずれかによってその可動ブロッ
ク11のX軸方向またはY軸方向への変位を規制する。
軸方向への変位を薄肉連結片12a,12bと13a,
13bの弾性屈曲で吸収する際、可動ブロック11の変
位が過大な場合がある。そうした際、固定ブロック10
との間の空隙において、移動規制凸部15a,15bま
たは16a,16bのいずれかによってその可動ブロッ
ク11のX軸方向またはY軸方向への変位を規制する。
【0026】次に、上記のような自動調心機能で雌雄ハ
ウジング2,4が互いにしっくりと嵌合すると、雄端子
3のタブ部3aが雌端子5の凹接点5aに無理なく係合
して電気的導通が図られる。その際、雌雄ハウジング
2,4の嵌合力による負荷がそれぞれの中心軸C1,C
2方向で、つまり上下方向で過大に働いているような場
合、その負荷を受けて左右前後の薄肉連結片12a,1
2bと13a,13bが上下垂直方向へ弾性屈曲し、雄
ハウジング2側の可動ブロック11が固定ブロック10
に対して填り込む。すなわち、図3(a)〜(c)にお
いて、固定ブロック10に可動ブロック11が軸方向へ
填り込むことで、双方の底面間の寸法差による空隙hが
解消されることで、嵌合による過大負荷を吸収する。
ウジング2,4が互いにしっくりと嵌合すると、雄端子
3のタブ部3aが雌端子5の凹接点5aに無理なく係合
して電気的導通が図られる。その際、雌雄ハウジング
2,4の嵌合力による負荷がそれぞれの中心軸C1,C
2方向で、つまり上下方向で過大に働いているような場
合、その負荷を受けて左右前後の薄肉連結片12a,1
2bと13a,13bが上下垂直方向へ弾性屈曲し、雄
ハウジング2側の可動ブロック11が固定ブロック10
に対して填り込む。すなわち、図3(a)〜(c)にお
いて、固定ブロック10に可動ブロック11が軸方向へ
填り込むことで、双方の底面間の寸法差による空隙hが
解消されることで、嵌合による過大負荷を吸収する。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる請
求項1に記載の自動調心型の電気ブロックは、雌雄のハ
ウジングの中心軸C1,C2がずれていたり、精度誤差
がある場合、そうした中心軸ずれや精度誤差を雌ハウジ
ングに設けた面取り部の嵌合時の傾斜分力で雄ハウジン
グ側の可動ブロックを変位させ、その可動ブロックの水
平なX,Y軸方向への変位を薄肉連結片の弾性屈曲で吸
収する。そうしたずれ吸収を薄肉連結片という簡潔なつ
なぎ部を設けただけで行えるので、コネクタ全体が簡素
化できる。
求項1に記載の自動調心型の電気ブロックは、雌雄のハ
ウジングの中心軸C1,C2がずれていたり、精度誤差
がある場合、そうした中心軸ずれや精度誤差を雌ハウジ
ングに設けた面取り部の嵌合時の傾斜分力で雄ハウジン
グ側の可動ブロックを変位させ、その可動ブロックの水
平なX,Y軸方向への変位を薄肉連結片の弾性屈曲で吸
収する。そうしたずれ吸収を薄肉連結片という簡潔なつ
なぎ部を設けただけで行えるので、コネクタ全体が簡素
化できる。
【0028】また、請求項2に記載の自動調心型の電気
コネクタは、薄肉連結片は垂直なZ軸方向に弾性屈曲で
きるので、雌ハウジングを雄ハウジング側の可動ブロッ
クに嵌合させて接続後の嵌合力による負荷が過大である
ような場合、そうした薄肉連結片を介して可動ブロック
が固定ブロックに対して垂直なZ軸方向へ変位してその
過大負荷を吸収することができる。
コネクタは、薄肉連結片は垂直なZ軸方向に弾性屈曲で
きるので、雌ハウジングを雄ハウジング側の可動ブロッ
クに嵌合させて接続後の嵌合力による負荷が過大である
ような場合、そうした薄肉連結片を介して可動ブロック
が固定ブロックに対して垂直なZ軸方向へ変位してその
過大負荷を吸収することができる。
【0029】また、請求項3に記載の自動調心型の電気
コネクタは、雄ハウジングでは、可動ブロックに空隙を
介して対面するたとえば固定ブロックの対向面に移動規
制凸部を設けているので、可動ブロックの過大な変位を
その移動規制凸部で制限することができる。
コネクタは、雄ハウジングでは、可動ブロックに空隙を
介して対面するたとえば固定ブロックの対向面に移動規
制凸部を設けているので、可動ブロックの過大な変位を
その移動規制凸部で制限することができる。
【図1】本発明にかかる実施の形態の電気コネクタを示
す端子組込前の状態を示す分解斜視図である。
す端子組込前の状態を示す分解斜視図である。
【図2】同電気コネクタにおける端子組込後に雌雄ハウ
ジングを相対に変位させて嵌合する態様を示す分解斜視
図である。
ジングを相対に変位させて嵌合する態様を示す分解斜視
図である。
【図3】同図(a)〜(c)は、本実施の形態において
雌雄ハウジングを相対に変位させて嵌合組付する際の中
心軸ずれを自動調心する態様を順に示すそれぞれの組立
断面図である。
雌雄ハウジングを相対に変位させて嵌合組付する際の中
心軸ずれを自動調心する態様を順に示すそれぞれの組立
断面図である。
【図4】従来例の自動調心型コネクタを示す側面断面図
である。
である。
1 自動調心型の電気コネクタ 2 雄ハウジング 3 雄端子 4 雌ハウジング 5 雌端子 10 固定ブロック 11 可動ブロック 12a,12b 薄肉連結片 13a,13b 薄肉連結片 14 端子圧入溝 15a,15b 移動規制凸部 16a,16b 移動規制凸部 20 本体ブロック 21 端子嵌合溝 22 面取り部 G 心ずれ量
Claims (3)
- 【請求項1】 雄ハウジングと雌ハウジングをそれぞれ
の中心軸を一致させて相対に移動させて嵌合し、雄ハウ
ジングに保持されている雄端子と雌ハウジングに保持さ
れている雌端子とを互いに接触させて電気的導通を図る
電気コネクタであって、 前記雄ハウジングは、内側の可動ブロックと外側の固定
ブロックとの間に空隙を設けた内外二重の筐体に成形さ
れ、その空隙によって可動ブロックが固定ブロックに左
右前後の水平なX,Y軸方向へ変位できるよう、弾性屈
曲可能な薄肉連結片で連結して一体成形されてなってお
り、また一方、 前記雌ハウジングは、前記雄ハウジングの可動ブロック
に臨んで嵌合する側の縁端全周に沿って面取り部が設け
られてなっている、ことを特徴とする自動調心型の電気
コネクタ。 - 【請求項2】 前記薄肉連結片の弾性屈曲によって前記
可動ブロックが前記固定ブロックに対してそれらの中心
軸に沿って垂直なZ軸方向に変位可能となっていること
を特徴とする請求項1に記載の自動調心型の電気コネク
タ。 - 【請求項3】 前記空隙を挟む固定ブロックと可動ブロ
ックのいずれか一方の対向面に、可動ブロックのX,Y
軸方向への変位を規制する移動規制凸部が突設されてい
ることを特徴とする請求項1または2に記載の自動調心
型の電気コネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000274941A JP2002093531A (ja) | 2000-09-11 | 2000-09-11 | 自動調心型の電気コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000274941A JP2002093531A (ja) | 2000-09-11 | 2000-09-11 | 自動調心型の電気コネクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002093531A true JP2002093531A (ja) | 2002-03-29 |
Family
ID=18760634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000274941A Abandoned JP2002093531A (ja) | 2000-09-11 | 2000-09-11 | 自動調心型の電気コネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002093531A (ja) |
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