JP2002089674A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents
自動変速機の変速制御装置Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H61/00—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
- F16H61/04—Smoothing ratio shift
- F16H61/06—Smoothing ratio shift by controlling rate of change of fluid pressure
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F16H61/061—Smoothing ratio shift by controlling rate of change of fluid pressure using electric control means
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 車速の検出精度が問題となる低車速で、車速
および入力回転から判断する変速進行度合いに応じた通
常の変速制御が冗長になるのを防止する。 【解決手段】 21で変速実行中と判定する時、22で
車速VSPが、問題となる検出精度の低下を生ずる低車
速(<VSPS )か否かを判定する。低車速でなけれ
ば、23で通常通り、車速VSPと入力回転数との比で
表される実効ギヤ比により判定した変速進行度合いに基
づく変速制御を行って締結側作動油圧指令値PC および
解放側作動油圧指令値PO を決定する。低車速なら29
で、PC =初期圧PCS+設定勾配α×変速経過時間TM
2 とし、PO =初期圧POS+設定勾配β×TM2 とし、
この変速制御を、31が設定時間Bの経過を判定するま
で32において続行させ、31が設定時間Bの経過を判
定した時に33で、PC を元圧のライン圧と同じ最高値
にし、PO を0に保つ。よって変速進行度合いの判断が
正確でなくなり、これに基づく制御が冗長になる低車速
時は変速経過時間TM2に基づく制御に切り替わる。
および入力回転から判断する変速進行度合いに応じた通
常の変速制御が冗長になるのを防止する。 【解決手段】 21で変速実行中と判定する時、22で
車速VSPが、問題となる検出精度の低下を生ずる低車
速(<VSPS )か否かを判定する。低車速でなけれ
ば、23で通常通り、車速VSPと入力回転数との比で
表される実効ギヤ比により判定した変速進行度合いに基
づく変速制御を行って締結側作動油圧指令値PC および
解放側作動油圧指令値PO を決定する。低車速なら29
で、PC =初期圧PCS+設定勾配α×変速経過時間TM
2 とし、PO =初期圧POS+設定勾配β×TM2 とし、
この変速制御を、31が設定時間Bの経過を判定するま
で32において続行させ、31が設定時間Bの経過を判
定した時に33で、PC を元圧のライン圧と同じ最高値
にし、PO を0に保つ。よって変速進行度合いの判断が
正確でなくなり、これに基づく制御が冗長になる低車速
時は変速経過時間TM2に基づく制御に切り替わる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機の変速
制御、特に変速用摩擦要素の作動油圧を個々に制御する
ようにした直動弁式自動変速機の変速制御装置に関する
ものである。
制御、特に変速用摩擦要素の作動油圧を個々に制御する
ようにした直動弁式自動変速機の変速制御装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】自動変速機は、複数のクラッチやブレー
キ等の摩擦要素を選択的に油圧作動(締結)させること
により歯車伝動系の動力伝達経路(変速段)を決定し、
締結作動させる摩擦要素を切り換えることにより他の変
速段への変速を行うよう構成する。そして自動変速機
は、エンジンからの入力回転を選択変速段に応じたギヤ
比で変速して出力する。
キ等の摩擦要素を選択的に油圧作動(締結)させること
により歯車伝動系の動力伝達経路(変速段)を決定し、
締結作動させる摩擦要素を切り換えることにより他の変
速段への変速を行うよう構成する。そして自動変速機
は、エンジンからの入力回転を選択変速段に応じたギヤ
比で変速して出力する。
【0003】一方で自動変速機としては、変速用摩擦要
素の作動油圧をアキュムレータ等の緩衝装置を用いず
に、電磁弁等を用いて個々に自由自在に制御することを
可能にした直動弁式自動変速機があり、この種の自動変
速機は、変速に際して状態切り替えすべき摩擦要素の作
動油圧を他の摩擦要素に影響されることなく自由に過渡
制御することができることから、またアキュムレータ等
の緩衝装置を使用しないためその状態に影響されること
なく摩擦要素の作動油圧を変速進行度合いに応じてきめ
細かく自在に過渡制御することができることから、要求
通りの良好な変速品質を実現し得て大いに有用である。
素の作動油圧をアキュムレータ等の緩衝装置を用いず
に、電磁弁等を用いて個々に自由自在に制御することを
可能にした直動弁式自動変速機があり、この種の自動変
速機は、変速に際して状態切り替えすべき摩擦要素の作
動油圧を他の摩擦要素に影響されることなく自由に過渡
制御することができることから、またアキュムレータ等
の緩衝装置を使用しないためその状態に影響されること
なく摩擦要素の作動油圧を変速進行度合いに応じてきめ
細かく自在に過渡制御することができることから、要求
通りの良好な変速品質を実現し得て大いに有用である。
【0004】ここで上記の変速進行度合いは、例えば特
開平8−159266号公報に記載されているように変
速機の入力回転数と出力回転数(車速)との比で表され
る実効ギヤ比を基に判定することが提案されている。こ
の場合、例えば実効ギヤ比が変速前ギヤ比から変速後ギ
ヤ比に向けて変化し始めるイナーシャフェーズ開始判断
時や、実効ギヤ比が変速後ギヤ比に到達したイナーシャ
フェーズ終了判断時を基準にして、またイナーシャフェ
ーズ中における実効ギヤ比の値から上記の変速進行度合
いを判定する。これがため、何れにしても上記の変速進
行度合いは少なくとも車速検出値をもとに判定するもの
である。
開平8−159266号公報に記載されているように変
速機の入力回転数と出力回転数(車速)との比で表され
る実効ギヤ比を基に判定することが提案されている。こ
の場合、例えば実効ギヤ比が変速前ギヤ比から変速後ギ
ヤ比に向けて変化し始めるイナーシャフェーズ開始判断
時や、実効ギヤ比が変速後ギヤ比に到達したイナーシャ
フェーズ終了判断時を基準にして、またイナーシャフェ
ーズ中における実効ギヤ比の値から上記の変速進行度合
いを判定する。これがため、何れにしても上記の変速進
行度合いは少なくとも車速検出値をもとに判定するもの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで車速は、変速
機出力回転数に比例して回転する回転部材に所定角度ご
とのマーキングを施し、隣り合うマーキングの通過時間
を計測したり(所謂周期計測)、一定時間内にマーキン
グが通過する数を計測して(所謂周波数計測)変速機出
力回転数を求め、これから車速を算出する。このため、
停車直前や車輪が制動ロックする直前のように変速機出
力回転数が極く小さな値になる車速0近辺の状況のもと
では、上記マーキング通過時間が著しく長くなったり、
上記一定時間内のマーキング通過数が著しく低下するこ
ととなり、結果的に車速の検出精度が著しく悪くなって
これを基に求める実効ギヤ比も精度が低い。また車速が
低いということは変速機入力回転数も相対的に低くなる
ため、その検出精度も同様の理由で悪くなり、変速機入
出力回転数比で表される実効ギヤ比の検出精度は更に悪
くなる。加えて車速が完全に0になった場合は、変速機
入出力回転数比で表される実効ギヤ比の分母が0である
ため、実効ギヤ比を求めることすらできなくなる。従っ
て、かかる状況のもとでは変速進行度合いを正確に判定
することができず、直動弁式自動変速機が狙った前記要
求通りの良好な変速品質を実現することができず、直動
弁式自動変速機の最大の利点が損なわれる。
機出力回転数に比例して回転する回転部材に所定角度ご
とのマーキングを施し、隣り合うマーキングの通過時間
を計測したり(所謂周期計測)、一定時間内にマーキン
グが通過する数を計測して(所謂周波数計測)変速機出
力回転数を求め、これから車速を算出する。このため、
停車直前や車輪が制動ロックする直前のように変速機出
力回転数が極く小さな値になる車速0近辺の状況のもと
では、上記マーキング通過時間が著しく長くなったり、
上記一定時間内のマーキング通過数が著しく低下するこ
ととなり、結果的に車速の検出精度が著しく悪くなって
これを基に求める実効ギヤ比も精度が低い。また車速が
低いということは変速機入力回転数も相対的に低くなる
ため、その検出精度も同様の理由で悪くなり、変速機入
出力回転数比で表される実効ギヤ比の検出精度は更に悪
くなる。加えて車速が完全に0になった場合は、変速機
入出力回転数比で表される実効ギヤ比の分母が0である
ため、実効ギヤ比を求めることすらできなくなる。従っ
て、かかる状況のもとでは変速進行度合いを正確に判定
することができず、直動弁式自動変速機が狙った前記要
求通りの良好な変速品質を実現することができず、直動
弁式自動変速機の最大の利点が損なわれる。
【0006】なお、通常の自動変速走行において使用す
る通常モードでは図6に示すように、変速パターンが車
速VSPおよびスロットル開度TVOの2次元マップと
して、1速エンジンブレーキレンジ(1レンジ)では
(a)に例示するごとくに定められ、2速エンジンブレ
ーキレンジ(2レンジ)では(b)に例示するごとくに
定められ、自動変速レンジ(Dレンジ)では(c)に例
示するごとくに定められている。従って、これらの図6
(a),(b),(c)に破線の○印により示す車速0
近辺のもとでは、いずれのレンジにおいても、またいず
れのレンジ間でのレンジ切り替えがあっても、通常なら
変速が発生することはない。
る通常モードでは図6に示すように、変速パターンが車
速VSPおよびスロットル開度TVOの2次元マップと
して、1速エンジンブレーキレンジ(1レンジ)では
(a)に例示するごとくに定められ、2速エンジンブレ
ーキレンジ(2レンジ)では(b)に例示するごとくに
定められ、自動変速レンジ(Dレンジ)では(c)に例
示するごとくに定められている。従って、これらの図6
(a),(b),(c)に破線の○印により示す車速0
近辺のもとでは、いずれのレンジにおいても、またいず
れのレンジ間でのレンジ切り替えがあっても、通常なら
変速が発生することはない。
【0007】しかし、走行中に急ブレーキにより車輪が
制動ロックした場合などにおいては、変速パターン上で
は図6(c)の車速VSP1 において2→1変速指令が
発せられるものの、実際の変速は応答遅れにより車速0
近辺の状況のもとで2→1変速が実行されることから、
車速0近辺のもとでも変速は起こり得る。また、手動変
速モードや雪道用のスノーモード等においては1レン
ジ、2レンジ、Dレンジでの変速パターンが例えば図7
(a),(b),(c)に示ように定められており、当
該モードにおいてはこれらの図に破線の○印により示す
車速0近辺のもとでも、1レンジおよび2レンジ間でレ
ンジ切り替えがあったり、1レンジおよびDレンジ間で
レンジ切り替えが行われると変速が発生する。
制動ロックした場合などにおいては、変速パターン上で
は図6(c)の車速VSP1 において2→1変速指令が
発せられるものの、実際の変速は応答遅れにより車速0
近辺の状況のもとで2→1変速が実行されることから、
車速0近辺のもとでも変速は起こり得る。また、手動変
速モードや雪道用のスノーモード等においては1レン
ジ、2レンジ、Dレンジでの変速パターンが例えば図7
(a),(b),(c)に示ように定められており、当
該モードにおいてはこれらの図に破線の○印により示す
車速0近辺のもとでも、1レンジおよび2レンジ間でレ
ンジ切り替えがあったり、1レンジおよびDレンジ間で
レンジ切り替えが行われると変速が発生する。
【0008】かかる車速0近辺のもとでの変速時は、上
記した通り車速の検出精度が著しく悪くなる等の理由に
より検出される実効ギヤ比も精度が低く、これをもとに
行う変速進行度合いの判定が不正確となるため、実際の
変速進行度合いが本来なら制御が次のフェーズに切り替
わるべき値に達しているのにその検出がなされないこと
がある。この場合、制御が何時まで経っても次のフェー
ズに進まないことになり、変速制御の時間が実際に必要
とされる時間よりも長くなって変速制御時間が冗長にな
ってしまうし、必然的に摩擦要素の作動油圧を直接的に
制御するソレノイドの調圧動作時間も長くなってこの時
の音が問題になったりする。また、アクセルペダル操作
等による状況変化が生じた場合に対する対応が変速中の
方が非変速時よりも困難であることから、上記の通り変
速制御時間が長くなる場合、当該変速中に上記のごとき
状況変化が生じた場合に対する対応に一層の注意を払う
必要が発生するという煩わしさがあると共に、運転者に
不安を与えるショックが起こり得る可能性が増大すると
いう問題も生じ、何れにしても直動弁式自動変速機が狙
った前記要求通りの良好な変速品質を実現することがで
きず、直動弁式自動変速機の最大の利点が損なわれると
いう懸念を払拭しきれない。
記した通り車速の検出精度が著しく悪くなる等の理由に
より検出される実効ギヤ比も精度が低く、これをもとに
行う変速進行度合いの判定が不正確となるため、実際の
変速進行度合いが本来なら制御が次のフェーズに切り替
わるべき値に達しているのにその検出がなされないこと
がある。この場合、制御が何時まで経っても次のフェー
ズに進まないことになり、変速制御の時間が実際に必要
とされる時間よりも長くなって変速制御時間が冗長にな
ってしまうし、必然的に摩擦要素の作動油圧を直接的に
制御するソレノイドの調圧動作時間も長くなってこの時
の音が問題になったりする。また、アクセルペダル操作
等による状況変化が生じた場合に対する対応が変速中の
方が非変速時よりも困難であることから、上記の通り変
速制御時間が長くなる場合、当該変速中に上記のごとき
状況変化が生じた場合に対する対応に一層の注意を払う
必要が発生するという煩わしさがあると共に、運転者に
不安を与えるショックが起こり得る可能性が増大すると
いう問題も生じ、何れにしても直動弁式自動変速機が狙
った前記要求通りの良好な変速品質を実現することがで
きず、直動弁式自動変速機の最大の利点が損なわれると
いう懸念を払拭しきれない。
【0009】請求項1に記載の第1発明は、上記のよう
に車速の検出精度が問題となる極く低車速のもとでは、
これらを使用して求めた変速進行度合いに基づく変速制
御を中止して、変速経過時間に基づく変速制御に切り替
えるようにすることで、上記の問題をが生ずることのな
いようにした自動変速機の変速制御装置を提案すること
を目的とする。
に車速の検出精度が問題となる極く低車速のもとでは、
これらを使用して求めた変速進行度合いに基づく変速制
御を中止して、変速経過時間に基づく変速制御に切り替
えるようにすることで、上記の問題をが生ずることのな
いようにした自動変速機の変速制御装置を提案すること
を目的とする。
【0010】請求項2に記載の第2発明は、第1発明に
おける変速経過時間に基づく変速制御を簡単なものとし
て上記の作用効果を安価に達成し得るようにした自動変
速機の変速制御装置を提案することを目的とする。
おける変速経過時間に基づく変速制御を簡単なものとし
て上記の作用効果を安価に達成し得るようにした自動変
速機の変速制御装置を提案することを目的とする。
【0011】請求項3に記載の第3発明は、上記変速経
過時間に基づく変速制御を設定時間内で確実に終わらせ
得るようにして上記の作用効果を更に確実にした自動変
速機の変速制御装置を提案することを目的とする。
過時間に基づく変速制御を設定時間内で確実に終わらせ
得るようにして上記の作用効果を更に確実にした自動変
速機の変速制御装置を提案することを目的とする。
【0012】請求項4に記載の第4発明は、上記変速経
過時間に基づく変速制御を一気に終わらせ得るようにし
て、当該一気の変速終了でもショックを生じない自動変
速機に大いに有用な変速制御装置を提案することを目的
とする。
過時間に基づく変速制御を一気に終わらせ得るようにし
て、当該一気の変速終了でもショックを生じない自動変
速機に大いに有用な変速制御装置を提案することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】これら目的のため、先ず
第1発明による自動変速機の変速制御装置は、複数の摩
擦要素を、個々に制御される作動油圧により選択的に締
結させることで対応変速段を選択可能で、他の変速段へ
の変速中に状態切り替えすべき摩擦要素の作動油圧を、
少なくとも車速から判断した変速進行度合いに応じ過渡
制御するようにした自動変速機において、前記車速が、
前記変速進行度合いの正確な判断に支障をきたすような
低い検出精度となる低車速である場合、前記状態切り替
えすべき摩擦要素の作動油圧の過渡制御を、前記変速進
行度合いに基づく過渡制御に代え変速経過時間に基づく
過渡制御とするよう構成したことを特徴とするものであ
る。
第1発明による自動変速機の変速制御装置は、複数の摩
擦要素を、個々に制御される作動油圧により選択的に締
結させることで対応変速段を選択可能で、他の変速段へ
の変速中に状態切り替えすべき摩擦要素の作動油圧を、
少なくとも車速から判断した変速進行度合いに応じ過渡
制御するようにした自動変速機において、前記車速が、
前記変速進行度合いの正確な判断に支障をきたすような
低い検出精度となる低車速である場合、前記状態切り替
えすべき摩擦要素の作動油圧の過渡制御を、前記変速進
行度合いに基づく過渡制御に代え変速経過時間に基づく
過渡制御とするよう構成したことを特徴とするものであ
る。
【0014】第2発明による自動変速機の変速制御装置
は、第1発明において、前記低車速である場合における
作動油圧の過渡制御に際し、該作動油圧を一定勾配で変
化させるよう構成したことを特徴とするものである。
は、第1発明において、前記低車速である場合における
作動油圧の過渡制御に際し、該作動油圧を一定勾配で変
化させるよう構成したことを特徴とするものである。
【0015】第3発明による自動変速機の変速制御装置
は、第2発明において、前記作動油圧を一定勾配で変化
させる制御を設定時間だけ実行させ、以後はこの作動油
圧を一気に制御最終値にするよう構成したことを特徴と
するものである。
は、第2発明において、前記作動油圧を一定勾配で変化
させる制御を設定時間だけ実行させ、以後はこの作動油
圧を一気に制御最終値にするよう構成したことを特徴と
するものである。
【0016】第4発明による自動変速機の変速制御装置
は、第1発明において、前記低車速である場合における
作動油圧の過渡制御に際し、該作動油圧を一気に制御最
終値にするよう構成したことを特徴とするものである。
は、第1発明において、前記低車速である場合における
作動油圧の過渡制御に際し、該作動油圧を一気に制御最
終値にするよう構成したことを特徴とするものである。
【0017】
【発明の効果】第1発明における自動変速機は、複数の
摩擦要素を、個々に制御される作動油圧により選択的に
締結させることで対応変速段を選択し、他の変速段への
変速中に状態切り替えすべき摩擦要素の作動油圧を、少
なくとも車速から判断した変速進行度合いに応じ過渡制
御する。ところで第1発明においては、車速が、上記変
速進行度合いの正確な判断に支障をきたすような低い検
出精度となる低車速である場合、上記変速時に状態切り
替えすべき摩擦要素の作動油圧の過渡制御を、上記変速
進行度合いに基づく過渡制御に代え変速経過時間に基づ
く過渡制御とする。
摩擦要素を、個々に制御される作動油圧により選択的に
締結させることで対応変速段を選択し、他の変速段への
変速中に状態切り替えすべき摩擦要素の作動油圧を、少
なくとも車速から判断した変速進行度合いに応じ過渡制
御する。ところで第1発明においては、車速が、上記変
速進行度合いの正確な判断に支障をきたすような低い検
出精度となる低車速である場合、上記変速時に状態切り
替えすべき摩擦要素の作動油圧の過渡制御を、上記変速
進行度合いに基づく過渡制御に代え変速経過時間に基づ
く過渡制御とする。
【0018】このため、車速の検出精度が著しく悪くな
って上記変速進行度合いの判定が不正確となるような低
車速では、摩擦要素の作動油圧がこの不正確な変速進行
度合いに基づく代わりに変速経過時間に基づいて過渡制
御されることとなり、このような状況下でも上記変速進
行度合いに基づく変速制御を行うと前記したごとく、変
速制御の時間が長くなったり、このために摩擦要素の作
動油圧を制御するソレノイドの調圧動作時間も長くなっ
てこの時の音が問題になったり、当該変速中にアクセル
ペダル操作等による状況変化があった場合の煩わしい対
策が必要になる等の問題を生ずるが、第1発明によれば
当該問題が発生するのを回避することができる。
って上記変速進行度合いの判定が不正確となるような低
車速では、摩擦要素の作動油圧がこの不正確な変速進行
度合いに基づく代わりに変速経過時間に基づいて過渡制
御されることとなり、このような状況下でも上記変速進
行度合いに基づく変速制御を行うと前記したごとく、変
速制御の時間が長くなったり、このために摩擦要素の作
動油圧を制御するソレノイドの調圧動作時間も長くなっ
てこの時の音が問題になったり、当該変速中にアクセル
ペダル操作等による状況変化があった場合の煩わしい対
策が必要になる等の問題を生ずるが、第1発明によれば
当該問題が発生するのを回避することができる。
【0019】第2発明においては、上記低車速である場
合における作動油圧の過渡制御に際し、この作動油圧を
一定勾配で変化させるため、第1発明における変速経過
時間に基づく変速制御を簡単なものとして上記の作用効
果を一層安価に達成することができる。
合における作動油圧の過渡制御に際し、この作動油圧を
一定勾配で変化させるため、第1発明における変速経過
時間に基づく変速制御を簡単なものとして上記の作用効
果を一層安価に達成することができる。
【0020】第3発明においては、作動油圧を一定勾配
で変化させる上記制御を設定時間だけ実行させ、以後は
この作動油圧を一気に制御最終値にするため、上記変速
経過時間に基づく変速制御を設定時間内で確実に終わら
せ得ることとなり、上記の作用効果を更に確実なものに
することができる。
で変化させる上記制御を設定時間だけ実行させ、以後は
この作動油圧を一気に制御最終値にするため、上記変速
経過時間に基づく変速制御を設定時間内で確実に終わら
せ得ることとなり、上記の作用効果を更に確実なものに
することができる。
【0021】第4発明においては、上記低車速である場
合における摩擦要素作動油圧の変速時過渡制御に際し、
この作動油圧を一気に制御最終値にすることから、当該
一気の変速終了でもイナーシャ変化が殆ど或いは全くな
いためショックを殆ど或いは全く生じない極く低車速の
状況にある自動変速機にとって最も短時間のうちに、し
かも変速ショックが生じない態様で摩擦要素作動油圧の
変速時過渡制御を行うことができ、当該自動変速機に大
いに有用な変速制御を提供することが可能となる。
合における摩擦要素作動油圧の変速時過渡制御に際し、
この作動油圧を一気に制御最終値にすることから、当該
一気の変速終了でもイナーシャ変化が殆ど或いは全くな
いためショックを殆ど或いは全く生じない極く低車速の
状況にある自動変速機にとって最も短時間のうちに、し
かも変速ショックが生じない態様で摩擦要素作動油圧の
変速時過渡制御を行うことができ、当該自動変速機に大
いに有用な変速制御を提供することが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1は本発明一実施の形態に
なる変速制御装置を具えた自動変速機を示し、1はエン
ジン、2は自動変速機である。エンジン1は、運転者が
操作するアクセルペダルに連動してその踏み込みにつれ
全閉から全開に向け開度増大するスロットルバルブによ
り出力を加減され、エンジン1の出力回転はトルクコン
バータ3を経て自動変速機2の入力軸4に入力されるも
のとする。
に基づき詳細に説明する。図1は本発明一実施の形態に
なる変速制御装置を具えた自動変速機を示し、1はエン
ジン、2は自動変速機である。エンジン1は、運転者が
操作するアクセルペダルに連動してその踏み込みにつれ
全閉から全開に向け開度増大するスロットルバルブによ
り出力を加減され、エンジン1の出力回転はトルクコン
バータ3を経て自動変速機2の入力軸4に入力されるも
のとする。
【0023】自動変速機2は、同軸突き合わせ関係に配
置した入出力軸4,5上にエンジン1の側から順次フロ
ントプラネタリギヤ組6およびリヤプラネタリギヤ組7
を載置して具え、これらを自動変速機2における遊星歯
車変速機構の主たる構成要素とする。エンジン1に近い
フロントプラネタリギヤ組6は、フロントサンギヤS
F 、フロントリングギヤRF 、これらに噛合するフロン
トピニオンPF 、および該フロントピニオンを回転自在
に支持するフロントキャリアCF よりなる単純遊星歯車
組とし、エンジン1から遠いリヤプラネタリギヤ組7
も、リヤサンギヤSR 、リヤリングギヤRR 、これらに
噛合するリヤピニオンPR 、および該リヤピニオンを回
転自在に支持するリヤキャリアCR よりなる単純遊星歯
車組とする。
置した入出力軸4,5上にエンジン1の側から順次フロ
ントプラネタリギヤ組6およびリヤプラネタリギヤ組7
を載置して具え、これらを自動変速機2における遊星歯
車変速機構の主たる構成要素とする。エンジン1に近い
フロントプラネタリギヤ組6は、フロントサンギヤS
F 、フロントリングギヤRF 、これらに噛合するフロン
トピニオンPF 、および該フロントピニオンを回転自在
に支持するフロントキャリアCF よりなる単純遊星歯車
組とし、エンジン1から遠いリヤプラネタリギヤ組7
も、リヤサンギヤSR 、リヤリングギヤRR 、これらに
噛合するリヤピニオンPR 、および該リヤピニオンを回
転自在に支持するリヤキャリアCR よりなる単純遊星歯
車組とする。
【0024】遊星歯車変速機構の伝動経路(変速段)を
決定する摩擦要素としてはロークラッチL/C、2速・
4速ブレーキ2−4/B、ハイクラッチH/C、ローリ
バースブレーキLR/B、ローワンウエイクラッチL/
OWC、およびリバースクラッチR/Cを、以下のごと
く両プラネタリギヤ組6,7の構成要素に相関させて設
ける。つまり、フロントサンギヤSF はリバースクラッ
チR/Cにより入力軸4に適宜結合可能にすると共に、
2速・4速ブレーキ2−4/Bにより適宜固定可能とす
る。
決定する摩擦要素としてはロークラッチL/C、2速・
4速ブレーキ2−4/B、ハイクラッチH/C、ローリ
バースブレーキLR/B、ローワンウエイクラッチL/
OWC、およびリバースクラッチR/Cを、以下のごと
く両プラネタリギヤ組6,7の構成要素に相関させて設
ける。つまり、フロントサンギヤSF はリバースクラッ
チR/Cにより入力軸4に適宜結合可能にすると共に、
2速・4速ブレーキ2−4/Bにより適宜固定可能とす
る。
【0025】フロントキャリアCF はハイクラッチH/
Cにより入力軸4に適宜結合可能にする。フロントキャ
リアCF は更に、ローワンウエイクラッチL/OWCに
よりエンジン回転と逆方向の回転を阻止すると共に、ロ
ーリバースブレーキLR/Bにより適宜固定可能とす
る。そしてフロントキャリアCF と、リヤリングギヤR
R との間を、ロークラッチL/Cにより適宜結合可能と
する。フロントリングギヤRF およびリヤキャリアCR
間を相互に結合し、これらフロントリングギヤRF およ
びリヤキャリアCR を出力軸6に結合し、リヤサンギヤ
SR を入力軸4に結合する。
Cにより入力軸4に適宜結合可能にする。フロントキャ
リアCF は更に、ローワンウエイクラッチL/OWCに
よりエンジン回転と逆方向の回転を阻止すると共に、ロ
ーリバースブレーキLR/Bにより適宜固定可能とす
る。そしてフロントキャリアCF と、リヤリングギヤR
R との間を、ロークラッチL/Cにより適宜結合可能と
する。フロントリングギヤRF およびリヤキャリアCR
間を相互に結合し、これらフロントリングギヤRF およ
びリヤキャリアCR を出力軸6に結合し、リヤサンギヤ
SR を入力軸4に結合する。
【0026】上記遊星歯車変速機構の動力伝達列は、摩
擦要素L/C,2−4/B,H/C,LR/B,R/C
の図2に実線の〇印で示す選択的油圧作動(締結)と、
ローワンウェイクラッチL/OWCの同図に実線の〇印
で示す自己係合とにより、前進第1速(1st)、前進第
2速(2nd)、前進第3速(3rd)、前進第4速(4t
h)の前進変速段と、後退変速段(Rev )とを得ること
ができる。前進第1速(1st)はロークラッチL/Cの
締結時にローワンウエイクラッチL/OWCを反力受け
として動力伝達を行い、この前進第1速(1st)での走
行中にアクセルペダルを釈放してコースティング走行
(惰性走行)へ移行する時は、ローワンウエイクラッチ
L/OWCがフリーランニングしてエンジンブレーキを
効かなくし、低速段でのアクセルペダルの釈放でもエン
ジンブレーキによる不快な減速感が乗員に及ぶのを防止
することができる。なお前進第1速(1st)での走行中
にエンジンブレーキが必要な場合は図2に点線の〇印で
示すように、ローリバースブレーキLR/Bの油圧作動
(締結)によりローワンウエイクラッチL/OWCのフ
リーランニング(空転)を不能にし、これによりエンジ
ンブレーキを効かせることができる。
擦要素L/C,2−4/B,H/C,LR/B,R/C
の図2に実線の〇印で示す選択的油圧作動(締結)と、
ローワンウェイクラッチL/OWCの同図に実線の〇印
で示す自己係合とにより、前進第1速(1st)、前進第
2速(2nd)、前進第3速(3rd)、前進第4速(4t
h)の前進変速段と、後退変速段(Rev )とを得ること
ができる。前進第1速(1st)はロークラッチL/Cの
締結時にローワンウエイクラッチL/OWCを反力受け
として動力伝達を行い、この前進第1速(1st)での走
行中にアクセルペダルを釈放してコースティング走行
(惰性走行)へ移行する時は、ローワンウエイクラッチ
L/OWCがフリーランニングしてエンジンブレーキを
効かなくし、低速段でのアクセルペダルの釈放でもエン
ジンブレーキによる不快な減速感が乗員に及ぶのを防止
することができる。なお前進第1速(1st)での走行中
にエンジンブレーキが必要な場合は図2に点線の〇印で
示すように、ローリバースブレーキLR/Bの油圧作動
(締結)によりローワンウエイクラッチL/OWCのフ
リーランニング(空転)を不能にし、これによりエンジ
ンブレーキを効かせることができる。
【0027】図2に示す変速制御用摩擦要素L/C,2
−4/B,H/C,LR/B,R/Cの締結論理は図1
に示すコントロールバルブボディー8により実現し、こ
のコントロールバルブボディー8には図示せざるプレッ
シャーレギュレータ弁およびマニュアルバルブの他に、
ライン圧ソレノイド9、ロークラッチソレノイド10、
2速・4速ブレーキソレノイド11、ハイクラッチソレ
ノイド12、およびローリバースブレーキソレノイド1
3などを挿置する。
−4/B,H/C,LR/B,R/Cの締結論理は図1
に示すコントロールバルブボディー8により実現し、こ
のコントロールバルブボディー8には図示せざるプレッ
シャーレギュレータ弁およびマニュアルバルブの他に、
ライン圧ソレノイド9、ロークラッチソレノイド10、
2速・4速ブレーキソレノイド11、ハイクラッチソレ
ノイド12、およびローリバースブレーキソレノイド1
3などを挿置する。
【0028】ライン圧ソレノイド9はON時にこれから
のソレノイド圧をプレッシャーレギュレータ弁に印加し
てライン圧を高圧にし、OFF時にライン圧を低圧にす
るものとし、かように高低切り替えされるライン圧を全
ての変速制御の元圧として用いる。マニュアルバルブ
は、希望する走行形態に応じて運転者により前進走行
(D)レンジ位置、後退走行(R)レンジ位置、または
駐停車(P,N)レンジ位置に操作されるものとする。
Dレンジでマニュアルバルブは、上記のライン圧をDレ
ンジ圧としてロークラッチソレノイド10、2速・4速
ブレーキソレノイド11、ハイクラッチソレノイド1
2、ローリバースブレーキソレノイド13に供給し、そ
れぞれのソレノイド10〜13は上記のDレンジ圧を元
圧としてデューティ制御により作り出したソレノイド圧
に応じ、対応するロークラッチL/C、2速・4速ブレ
ーキ2−4/B、ハイクラッチH/C、ローリバースブ
レーキLR/Bに向かうライン圧を減圧してこれら各摩
擦要素の作動油圧を個々に制御し得るようにし、結果と
して上記各ソレノイド10〜13のデューティ制御によ
り図2に示した第1速〜第4速の締結論理を実現するも
のとする。
のソレノイド圧をプレッシャーレギュレータ弁に印加し
てライン圧を高圧にし、OFF時にライン圧を低圧にす
るものとし、かように高低切り替えされるライン圧を全
ての変速制御の元圧として用いる。マニュアルバルブ
は、希望する走行形態に応じて運転者により前進走行
(D)レンジ位置、後退走行(R)レンジ位置、または
駐停車(P,N)レンジ位置に操作されるものとする。
Dレンジでマニュアルバルブは、上記のライン圧をDレ
ンジ圧としてロークラッチソレノイド10、2速・4速
ブレーキソレノイド11、ハイクラッチソレノイド1
2、ローリバースブレーキソレノイド13に供給し、そ
れぞれのソレノイド10〜13は上記のDレンジ圧を元
圧としてデューティ制御により作り出したソレノイド圧
に応じ、対応するロークラッチL/C、2速・4速ブレ
ーキ2−4/B、ハイクラッチH/C、ローリバースブ
レーキLR/Bに向かうライン圧を減圧してこれら各摩
擦要素の作動油圧を個々に制御し得るようにし、結果と
して上記各ソレノイド10〜13のデューティ制御によ
り図2に示した第1速〜第4速の締結論理を実現するも
のとする。
【0029】Rレンジでマニュアルバルブは上記のライ
ン圧をRレンジ圧として出力し、これをリバースクラッ
チR/CおよびローリバースブレーキLR/Bに供給し
てこれらを締結作動させ、図2に示した後退の締結論理
を実現することができる。なおP,Nレンジでマニュア
ルバルブはライン圧をどの回路にも供給せず、全ての摩
擦要素を解放状態にすることにより自動変速機を中立状
態にする。
ン圧をRレンジ圧として出力し、これをリバースクラッ
チR/CおよびローリバースブレーキLR/Bに供給し
てこれらを締結作動させ、図2に示した後退の締結論理
を実現することができる。なおP,Nレンジでマニュア
ルバルブはライン圧をどの回路にも供給せず、全ての摩
擦要素を解放状態にすることにより自動変速機を中立状
態にする。
【0030】ライン圧ソレノイド9の上記ON,OFF
制御(ライン圧の高低切り替え)、およびロークラッチ
ソレノイド10、2速・4速ブレーキソレノイド11、
ハイクラッチソレノイド12、ローリバースブレーキソ
レノイド13のデューティ制御はそれぞれ変速機コント
ローラ14により実行し、そのために変速機コントロー
ラ14には、エンジン1のスロットル開度TVOを検出
するスロットル開度センサ15からの信号と、トルクコ
ンバータ3の出力回転数(変速機入力回転数)であるタ
ービン回転数Nt を検出するタービン回転センサ16か
らの信号と、自動変速機2の出力軸5の回転数NO を検
出する出力回転センサ17からの信号と、選択レンジを
検出するインヒビタスイッチ18からの信号とをそれぞ
れ入力する。
制御(ライン圧の高低切り替え)、およびロークラッチ
ソレノイド10、2速・4速ブレーキソレノイド11、
ハイクラッチソレノイド12、ローリバースブレーキソ
レノイド13のデューティ制御はそれぞれ変速機コント
ローラ14により実行し、そのために変速機コントロー
ラ14には、エンジン1のスロットル開度TVOを検出
するスロットル開度センサ15からの信号と、トルクコ
ンバータ3の出力回転数(変速機入力回転数)であるタ
ービン回転数Nt を検出するタービン回転センサ16か
らの信号と、自動変速機2の出力軸5の回転数NO を検
出する出力回転センサ17からの信号と、選択レンジを
検出するインヒビタスイッチ18からの信号とをそれぞ
れ入力する。
【0031】本発明に係わるDレンジでの自動変速作用
を説明するに、変速機コントローラ14は図示せざる制
御プログラムを実行して、予定の変速マップをもとにス
ロットル開度TVOおよび変速機出力回転数NO (車
速)から、現在の運転状態において要求される好適変速
段を検索する。次いで変速機コントローラ14は、現在
選択中の現状変速段が好適変速段と一致しているか否か
を判定し、不一致なら変速指令を発して好適変速段への
変速が実行されるよう、つまり図2の締結論理表にもと
づき当該変速のための摩擦要素の締結、解放切換えが行
われるようソレノイド10〜13のデューティ制御によ
り、当該摩擦要素の作動油圧を変更する。
を説明するに、変速機コントローラ14は図示せざる制
御プログラムを実行して、予定の変速マップをもとにス
ロットル開度TVOおよび変速機出力回転数NO (車
速)から、現在の運転状態において要求される好適変速
段を検索する。次いで変速機コントローラ14は、現在
選択中の現状変速段が好適変速段と一致しているか否か
を判定し、不一致なら変速指令を発して好適変速段への
変速が実行されるよう、つまり図2の締結論理表にもと
づき当該変速のための摩擦要素の締結、解放切換えが行
われるようソレノイド10〜13のデューティ制御によ
り、当該摩擦要素の作動油圧を変更する。
【0032】ここで本発明による変速制御を、例えば2
→3アップシフトが行われる場合について説明するに、
これは図3に示すごときものである。先ずステップ21
において変速実行中か否かをチェックし、変速実行中で
なければ制御をそのまま終了し、変速実行中であれば本
発明による変速制御を以下のごとくに行う。即ちステッ
プ22において、変速機出力回転数NO の検出信号を信
号処理して求めた車速VSPが、問題となるような検出
精度の低下を生ずる低車速域であるか否かを、設定車速
VSPS 未満か否かにより判定する。
→3アップシフトが行われる場合について説明するに、
これは図3に示すごときものである。先ずステップ21
において変速実行中か否かをチェックし、変速実行中で
なければ制御をそのまま終了し、変速実行中であれば本
発明による変速制御を以下のごとくに行う。即ちステッ
プ22において、変速機出力回転数NO の検出信号を信
号処理して求めた車速VSPが、問題となるような検出
精度の低下を生ずる低車速域であるか否かを、設定車速
VSPS 未満か否かにより判定する。
【0033】車速VSPの検出精度が問題とならない車
速域VSP≧VSPS であれば、ステップ23において
通常通りの変速制御を図4に示すように行い、この変速
制御は、車速VSP(変速機出力回転数NO )と変速機
入力回転数Nt との比で表される実効ギヤ比iにより判
定した変速進行度合いに基づいてフェーズ進行判断を行
いつつ行う変速制御とする。つまり、当該変速(2→3
アップシフト)に際して状態切り替えすべき摩擦要素の
うち、解放状態から締結状態にすべき締結側摩擦要素
(図2から明らかなように2速・4速ブレーキ2・4/
B)の作動油圧(締結側作動油圧)の指令値P C 、およ
び逆に締結状態から解放状態にすべき解放側摩擦要素
(図2から明らかなようにハイクラッチH/C)の作動
油圧(解放側作動油圧)の指令値PO をそれぞれ、変速
指令瞬時t1、実効ギヤ比iが変速前ギヤ比から変速後
ギヤ比に向けて変化し始めたと判定するイナーシャフェ
ーズ開始判定瞬時t2、および実効ギヤ比iが変速後ギ
ヤ比に到達したと判定するイナーシャフェーズ終了判定
瞬時t3を基に、またこれからの経過時間に応じて例え
ば図4に示すように決定する。
速域VSP≧VSPS であれば、ステップ23において
通常通りの変速制御を図4に示すように行い、この変速
制御は、車速VSP(変速機出力回転数NO )と変速機
入力回転数Nt との比で表される実効ギヤ比iにより判
定した変速進行度合いに基づいてフェーズ進行判断を行
いつつ行う変速制御とする。つまり、当該変速(2→3
アップシフト)に際して状態切り替えすべき摩擦要素の
うち、解放状態から締結状態にすべき締結側摩擦要素
(図2から明らかなように2速・4速ブレーキ2・4/
B)の作動油圧(締結側作動油圧)の指令値P C 、およ
び逆に締結状態から解放状態にすべき解放側摩擦要素
(図2から明らかなようにハイクラッチH/C)の作動
油圧(解放側作動油圧)の指令値PO をそれぞれ、変速
指令瞬時t1、実効ギヤ比iが変速前ギヤ比から変速後
ギヤ比に向けて変化し始めたと判定するイナーシャフェ
ーズ開始判定瞬時t2、および実効ギヤ比iが変速後ギ
ヤ比に到達したと判定するイナーシャフェーズ終了判定
瞬時t3を基に、またこれからの経過時間に応じて例え
ば図4に示すように決定する。
【0034】次のステップ24においては、実効ギヤ比
iが変速後ギヤ比に到達したイナーシャフェーズ終了か
否かを、つまり図4のイナーシャフェーズ終了瞬時t3
に至ったか否かを判定し、ステップ24でイナーシャフ
ェーズが終了したと判定した後は、ステップ25におい
て当該イナーシャフェーズ終了瞬時t3からの経過時間
を計測するためにタイマTM1 を図3の演算周期ΔTず
つインクリメントさせ、ステップ26においてこのタイ
マTM1 が設定時間A以上を示すようになったか否か
を、つまり図4の瞬時t4に至ったか否かを判定する。
iが変速後ギヤ比に到達したイナーシャフェーズ終了か
否かを、つまり図4のイナーシャフェーズ終了瞬時t3
に至ったか否かを判定し、ステップ24でイナーシャフ
ェーズが終了したと判定した後は、ステップ25におい
て当該イナーシャフェーズ終了瞬時t3からの経過時間
を計測するためにタイマTM1 を図3の演算周期ΔTず
つインクリメントさせ、ステップ26においてこのタイ
マTM1 が設定時間A以上を示すようになったか否か
を、つまり図4の瞬時t4に至ったか否かを判定する。
【0035】ステップ24でイナーシャフェーズ終了瞬
時t3の前と判定したり、イナーシャフェーズ終了後で
もステップ26において、設定時間Aが未だ経過してい
ない(瞬時t4の前)と判定する間は、ステップ27に
おいて、締結側作動油圧指令値PC および解放側作動油
圧指令値PO をそれぞれ図4に例示するごとくに決定す
る通常の変速制御、つまり変速進行度合いに基づいてフ
ェーズ進行判断を行いつつ行う変速制御を継続する。イ
ナーシャフェーズが終了して設定時間Aが経過した図4
の瞬時t4に至ったと判定する時、ステップ28におい
て変速制御を終了すべきと判断して締結側作動油圧指令
値PC を元圧であるライン圧と同じ最高値にし、解放側
作動油圧指令値PO を0に保つ。
時t3の前と判定したり、イナーシャフェーズ終了後で
もステップ26において、設定時間Aが未だ経過してい
ない(瞬時t4の前)と判定する間は、ステップ27に
おいて、締結側作動油圧指令値PC および解放側作動油
圧指令値PO をそれぞれ図4に例示するごとくに決定す
る通常の変速制御、つまり変速進行度合いに基づいてフ
ェーズ進行判断を行いつつ行う変速制御を継続する。イ
ナーシャフェーズが終了して設定時間Aが経過した図4
の瞬時t4に至ったと判定する時、ステップ28におい
て変速制御を終了すべきと判断して締結側作動油圧指令
値PC を元圧であるライン圧と同じ最高値にし、解放側
作動油圧指令値PO を0に保つ。
【0036】しかし、ステップ22で車速VSPが問題
となるような検出精度の低下を生ずる低車速域(VSP
<VSPS )であると判定する時は、ステップ29〜3
3において、低車速用の油圧(変速)制御を図5のごと
くに行う。ステップ29においては、締結側作動油圧指
令値PC を図5の変速指令時t1における値である締結
側初期圧PCS(=0)から所定の締結側勾配αで上昇さ
せ、解放側作動油圧指令値PO を図5に例示する解放応
答遅れ防止のための解放側初期圧POSから所定の解放側
勾配βで低下させる。このために締結側作動油圧指令値
PC は、締結側初期圧PCSに、締結側勾配αと変速指令
時t1からの経過時間を計測するタイマTM2 の値との
乗算値を加算して求め、解放側作動油圧指令値PO は解
放側初期圧POSに、解放側勾配β(負値)とタイマTM
2 の値との乗算値を加算して求める。
となるような検出精度の低下を生ずる低車速域(VSP
<VSPS )であると判定する時は、ステップ29〜3
3において、低車速用の油圧(変速)制御を図5のごと
くに行う。ステップ29においては、締結側作動油圧指
令値PC を図5の変速指令時t1における値である締結
側初期圧PCS(=0)から所定の締結側勾配αで上昇さ
せ、解放側作動油圧指令値PO を図5に例示する解放応
答遅れ防止のための解放側初期圧POSから所定の解放側
勾配βで低下させる。このために締結側作動油圧指令値
PC は、締結側初期圧PCSに、締結側勾配αと変速指令
時t1からの経過時間を計測するタイマTM2 の値との
乗算値を加算して求め、解放側作動油圧指令値PO は解
放側初期圧POSに、解放側勾配β(負値)とタイマTM
2 の値との乗算値を加算して求める。
【0037】次のステップ30においては、変速指令時
t1からの経過時間を計測するためにタイマTM2 を図
3の演算周期ΔTずつインクリメントさせ、ステップ3
1において当該タイマTM2 が設定時間Bを示している
か否かを、つまり図5の瞬時t5に至ったか否かを判定
する。変速指令時t1から設定時間Bが経過するまで
(TM2 <B)の間、つまり図5の瞬時t5に至るまで
の間は、ステップ32において図5に示す低車速用の変
速制御を継続させる。従って図5に示す低車速用の変速
制御は、図4に示す実効ギヤ比i(車速VSP)から判
定した変速進行度合いに基づいてフェーズ進行判断を行
いつつ行う変速制御と異なり、全般的に変速指令時t1
からの経過時間(変速経過時間)に基づく変速制御であ
る。
t1からの経過時間を計測するためにタイマTM2 を図
3の演算周期ΔTずつインクリメントさせ、ステップ3
1において当該タイマTM2 が設定時間Bを示している
か否かを、つまり図5の瞬時t5に至ったか否かを判定
する。変速指令時t1から設定時間Bが経過するまで
(TM2 <B)の間、つまり図5の瞬時t5に至るまで
の間は、ステップ32において図5に示す低車速用の変
速制御を継続させる。従って図5に示す低車速用の変速
制御は、図4に示す実効ギヤ比i(車速VSP)から判
定した変速進行度合いに基づいてフェーズ進行判断を行
いつつ行う変速制御と異なり、全般的に変速指令時t1
からの経過時間(変速経過時間)に基づく変速制御であ
る。
【0038】ステップ31でTM2 ≧Bと判定する時、
つまり図5の瞬時t5に至った時、ステップ33におい
て変速制御を終了すべきと判断して締結側作動油圧指令
値P C を元圧であるライン圧と同じ最高値にし、解放側
作動油圧指令値PO を0に保つ。
つまり図5の瞬時t5に至った時、ステップ33におい
て変速制御を終了すべきと判断して締結側作動油圧指令
値P C を元圧であるライン圧と同じ最高値にし、解放側
作動油圧指令値PO を0に保つ。
【0039】以上により本実施の形態においては、車速
VSPが図4に示す実効ギヤ比iを正確に求め得なくな
ってこれを基に行う変速進行度合いの判断が正確でなく
なるような低い検出精度となる低車速(VSP<VSP
S )である場合、締結側作動油圧指令値PC および解放
側作動油圧指令値PO を、図4に示す変速進行度合いに
基づく過渡制御に代え、図5に示すごとく変速指令時t
1からの変速経過時間(タイマTM2 の計測値)に基づ
く過渡制御により、それぞれの初期値PCS,P OSから設
定勾配α,βで増減させるため、このような状況下でも
図4に示すごとき変速進行度合いに基づく変速制御を行
うと前記した通り、変速制御の時間が長くなったり、こ
のために摩擦要素の作動油圧を制御するソレノイドの調
圧動作時間も長くなってこの時の音が問題になったり、
当該変速中にアクセルペダル操作等による状況変化があ
った場合の煩わしい対策が必要になる等の問題を生ずる
が、本実施の形態によれば当該問題が発生するのを回避
することができる。
VSPが図4に示す実効ギヤ比iを正確に求め得なくな
ってこれを基に行う変速進行度合いの判断が正確でなく
なるような低い検出精度となる低車速(VSP<VSP
S )である場合、締結側作動油圧指令値PC および解放
側作動油圧指令値PO を、図4に示す変速進行度合いに
基づく過渡制御に代え、図5に示すごとく変速指令時t
1からの変速経過時間(タイマTM2 の計測値)に基づ
く過渡制御により、それぞれの初期値PCS,P OSから設
定勾配α,βで増減させるため、このような状況下でも
図4に示すごとき変速進行度合いに基づく変速制御を行
うと前記した通り、変速制御の時間が長くなったり、こ
のために摩擦要素の作動油圧を制御するソレノイドの調
圧動作時間も長くなってこの時の音が問題になったり、
当該変速中にアクセルペダル操作等による状況変化があ
った場合の煩わしい対策が必要になる等の問題を生ずる
が、本実施の形態によれば当該問題が発生するのを回避
することができる。
【0040】なお、図5のように締結側作動油圧指令値
PC および解放側作動油圧指令値P O を短時間Bのうち
に急勾配α,βで変化させても、車速VSPが0に近い
極く低車速VSP(<VSPS )であるため、変速ショ
ックの原因となる回転イナーシャが小さいことから、大
きな変速ショックを発生することはない。また短時間B
のうちに変速を終了させてしまうことから、車速VSP
が上昇する前に変速が終わっていることになり、この点
でも変速ショックが大きなることはない。
PC および解放側作動油圧指令値P O を短時間Bのうち
に急勾配α,βで変化させても、車速VSPが0に近い
極く低車速VSP(<VSPS )であるため、変速ショ
ックの原因となる回転イナーシャが小さいことから、大
きな変速ショックを発生することはない。また短時間B
のうちに変速を終了させてしまうことから、車速VSP
が上昇する前に変速が終わっていることになり、この点
でも変速ショックが大きなることはない。
【0041】また本実施の形態においては、低車速VS
P(<VSPS )時における締結側作動油圧指令値PC
および解放側作動油圧指令値PO の過渡制御に際し、こ
れら作動油圧指令値を図5のように一定勾配α,βで変
化させるため、変速経過時間に基づく変速制御を簡単な
ものとして上記の作用効果を一層安価に達成することが
できる。
P(<VSPS )時における締結側作動油圧指令値PC
および解放側作動油圧指令値PO の過渡制御に際し、こ
れら作動油圧指令値を図5のように一定勾配α,βで変
化させるため、変速経過時間に基づく変速制御を簡単な
ものとして上記の作用効果を一層安価に達成することが
できる。
【0042】更に本実施の形態においては、締結側作動
油圧指令値PC および解放側作動油圧指令値PO を図5
のように一定勾配α,βで変化させる制御を設定時間B
だけ実行させ、以後はこの作動油圧を一気に制御最終値
にするため、変速経過時間に基づく変速制御を設定時間
B内で確実に終わらせ得ることとなり、上記の作用効果
を更に確実なものにすることができる。
油圧指令値PC および解放側作動油圧指令値PO を図5
のように一定勾配α,βで変化させる制御を設定時間B
だけ実行させ、以後はこの作動油圧を一気に制御最終値
にするため、変速経過時間に基づく変速制御を設定時間
B内で確実に終わらせ得ることとなり、上記の作用効果
を更に確実なものにすることができる。
【0043】なお上記した実施の形態では、締結側作動
油圧指令値PC および解放側作動油圧指令値PO を図5
のように設定時間B内において一定勾配α,βで変化さ
せることとしたが、これらを図5の変速指令時t1に一
気に制御最終値にしても変速ショックを生じない場合、
かかる制御態様を採用しても良いことは言うまでもな
い。この場合、図3のステップ29〜32を省略し、ス
テップ22が低車速(VSP<VSPS )と判定した
時、いきなりステップ33を実行するようになすことで
目的を達成することができる。かかる制御によれば、最
も短時間のうちに、しかも変速ショックが生じない態様
で締結側作動油圧指令値PC および解放側作動油圧指令
値PO を決定することができ、大いに有用な変速制御を
提供することが可能となる。
油圧指令値PC および解放側作動油圧指令値PO を図5
のように設定時間B内において一定勾配α,βで変化さ
せることとしたが、これらを図5の変速指令時t1に一
気に制御最終値にしても変速ショックを生じない場合、
かかる制御態様を採用しても良いことは言うまでもな
い。この場合、図3のステップ29〜32を省略し、ス
テップ22が低車速(VSP<VSPS )と判定した
時、いきなりステップ33を実行するようになすことで
目的を達成することができる。かかる制御によれば、最
も短時間のうちに、しかも変速ショックが生じない態様
で締結側作動油圧指令値PC および解放側作動油圧指令
値PO を決定することができ、大いに有用な変速制御を
提供することが可能となる。
【図1】 本発明の一実施の形態になる変速制御装置を
具えた自動変速機の伝動列、およびその変速制御システ
ムを示す概略系統図である。
具えた自動変速機の伝動列、およびその変速制御システ
ムを示す概略系統図である。
【図2】 同自動変速機の選択変速段と、摩擦要素の締
結論理との関係を示す図である。
結論理との関係を示す図である。
【図3】 同実施の形態になる変速制御装置の変速制御
プログラムを示すフローチャートである。
プログラムを示すフローチャートである。
【図4】 同実施の形態になる変速制御装置が極く低車
速時以外において行う通常の2→3変速動作のタイムチ
ャートである。
速時以外において行う通常の2→3変速動作のタイムチ
ャートである。
【図5】 同実施の形態になる変速制御装置が極く低車
速時において行う低車速用の2→3変速動作のタイムチ
ャートである。
速時において行う低車速用の2→3変速動作のタイムチ
ャートである。
【図6】 自動変速機の通常モードにおける変速パター
ンを示し、(a)は、1レンジ用の変速パターンを示す
領域線図、(b)は、2レンジ用の変速パターンを示す
領域線図、(c)は、Dレンジ用の変速パターンを示す
領域線図である。
ンを示し、(a)は、1レンジ用の変速パターンを示す
領域線図、(b)は、2レンジ用の変速パターンを示す
領域線図、(c)は、Dレンジ用の変速パターンを示す
領域線図である。
【図7】 自動変速機の手動変速モードやスノーモード
における変速パターンを示し、(a)は、1レンジ用の
変速パターンを示す領域線図、(b)は、2レンジ用の
変速パターンを示す領域線図、(c)は、Dレンジ用の
変速パターンを示す領域線図である。
における変速パターンを示し、(a)は、1レンジ用の
変速パターンを示す領域線図、(b)は、2レンジ用の
変速パターンを示す領域線図、(c)は、Dレンジ用の
変速パターンを示す領域線図である。
1 エンジン 2 自動変速機 3 トルクコンバータ 4 入力軸 5 出力軸 6 フロントプラネタリギヤ組 7 リヤプラネタリギヤ組 8 コントロールバルブ 9 ライン圧ソレノイド 10 ロークラッチソレノイド 11 2速・4速ブレーキソレノイド 12 ハイクラッチソレノイド 13 ローリバースブレーキソレノイド 14 変速機コントローラ 15 スロットル開度センサ 16 タービン回転センサ 17 出力回転センサ 18 インヒビタスイッチ L/C ロークラッチ 2-4/B 2速・4速ブレーキ H/C ハイクラッチ LR/B ローリバースブレーキ R/C リバースクラッチ L/OWC ローワンウエイクラッチ
Claims (4)
- 【請求項1】 複数の摩擦要素を、個々に制御される作
動油圧により選択的に締結させることで対応変速段を選
択可能で、他の変速段への変速中に状態切り替えすべき
摩擦要素の作動油圧を、少なくとも車速から判断した変
速進行度合いに応じ過渡制御するようにした自動変速機
において、 前記車速が、前記変速進行度合いの正確な判断に支障を
きたすような低い検出精度となる低車速である場合、前
記状態切り替えすべき摩擦要素の作動油圧の過渡制御
を、前記変速進行度合いに基づく過渡制御に代え変速経
過時間に基づく過渡制御とするよう構成したことを特徴
とする自動変速機の変速制御装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記低車速である場
合における作動油圧の過渡制御に際し、該作動油圧を一
定勾配で変化させるよう構成したことを特徴とする自動
変速機の変速制御装置。 - 【請求項3】 請求項2において、前記作動油圧を一定
勾配で変化させる制御を設定時間だけ実行させ、以後は
該作動油圧を一気に制御最終値にするよう構成したこと
を特徴とする自動変速機の変速制御装置。 - 【請求項4】 請求項1において、前記低車速である場
合における作動油圧の過渡制御に際し、該作動油圧を一
気に制御最終値にするよう構成したことを特徴とする自
動変速機の変速制御装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000282343A JP2002089674A (ja) | 2000-09-18 | 2000-09-18 | 自動変速機の変速制御装置 |
KR10-2001-0057223A KR100496839B1 (ko) | 2000-09-18 | 2001-09-17 | 자동 변속기의 제어 장치와 방법 |
EP01122218A EP1188965B1 (en) | 2000-09-18 | 2001-09-17 | Method and apparatus for controlling the shifting of an automatic transmission |
DE60135192T DE60135192D1 (de) | 2000-09-18 | 2001-09-17 | Verfahren und Vorrichtung zum Steuern des Schaltvorganges bei automatischen Getrieben |
US09/953,969 US6514165B2 (en) | 2000-09-18 | 2001-09-18 | Shift control system and method for automatic transmissions |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000282343A JP2002089674A (ja) | 2000-09-18 | 2000-09-18 | 自動変速機の変速制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002089674A true JP2002089674A (ja) | 2002-03-27 |
Family
ID=18766883
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000282343A Pending JP2002089674A (ja) | 2000-09-18 | 2000-09-18 | 自動変速機の変速制御装置 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6514165B2 (ja) |
EP (1) | EP1188965B1 (ja) |
JP (1) | JP2002089674A (ja) |
KR (1) | KR100496839B1 (ja) |
DE (1) | DE60135192D1 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2136109A2 (en) | 2008-06-19 | 2009-12-23 | JATCO Ltd | Speed change control system of automatic transmission |
US8219293B2 (en) | 2008-06-19 | 2012-07-10 | Jatco Ltd | Gear shift control apparatus and method for automatic transmission |
US8439785B2 (en) | 2008-06-16 | 2013-05-14 | Jatco Ltd | Control apparatus for automatic transmission |
Families Citing this family (8)
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KR20030018869A (ko) * | 2001-08-31 | 2003-03-06 | 현대자동차주식회사 | 자동 변속 차량의 변속 모드 제어장치 및 방법 |
JP4162024B2 (ja) * | 2006-09-13 | 2008-10-08 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用自動変速機の制御装置 |
JP4799647B2 (ja) * | 2009-07-17 | 2011-10-26 | 日産自動車株式会社 | 車両用無段変速機の制御装置 |
JP4790834B2 (ja) * | 2009-07-17 | 2011-10-12 | 日産自動車株式会社 | 車両用無段変速機の制御装置 |
JP4875732B2 (ja) * | 2009-07-17 | 2012-02-15 | 日産自動車株式会社 | 無段変速機 |
US8579762B2 (en) * | 2010-07-09 | 2013-11-12 | GM Global Technology Operations LLC | Negative torque upshift offgoing clutch control systems and methods |
US9453574B2 (en) * | 2012-09-26 | 2016-09-27 | Jatco Ltd | Automatic transmission equipped with friction element having locking mechanism attached thereto, and control method therefor |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4821024B1 (ja) * | 1970-05-22 | 1973-06-26 | ||
JPS6181824A (ja) * | 1984-09-28 | 1986-04-25 | Honda Motor Co Ltd | 手動変速機のシフトダウン指示方法 |
JP3016085B2 (ja) * | 1989-10-31 | 2000-03-06 | アイシン精機株式会社 | 自動変速機の変速制御装置 |
EP0715102B1 (en) * | 1991-03-13 | 2005-06-01 | Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha | Speed change control method for an automatic transmission for vehicles |
JPH05306752A (ja) * | 1992-04-28 | 1993-11-19 | Jatco Corp | 自動変速機の制御装置 |
JP3277229B2 (ja) | 1993-10-08 | 2002-04-22 | ジヤトコ・トランステクノロジー株式会社 | 自動変速機の変速制御装置 |
JP3321292B2 (ja) | 1994-05-18 | 2002-09-03 | ジヤトコ株式会社 | 自動変速機の変速制御装置 |
JP3374165B2 (ja) | 1994-11-30 | 2003-02-04 | ジヤトコ株式会社 | 自動変速機の変速油圧制御装置 |
JP3374168B2 (ja) * | 1994-12-01 | 2003-02-04 | ジヤトコ株式会社 | 自動変速機の変速制御装置 |
JPH08326895A (ja) * | 1995-03-30 | 1996-12-10 | Mazda Motor Corp | 自動変速機の制御装置 |
EP0833081B1 (en) * | 1996-09-25 | 2007-08-15 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Control apparatus for hydraulically operated vehicular transmission |
JP3744192B2 (ja) * | 1998-03-17 | 2006-02-08 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | 自動変速機の制御装置 |
-
2000
- 2000-09-18 JP JP2000282343A patent/JP2002089674A/ja active Pending
-
2001
- 2001-09-17 DE DE60135192T patent/DE60135192D1/de not_active Expired - Lifetime
- 2001-09-17 KR KR10-2001-0057223A patent/KR100496839B1/ko not_active Expired - Fee Related
- 2001-09-17 EP EP01122218A patent/EP1188965B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2001-09-18 US US09/953,969 patent/US6514165B2/en not_active Expired - Lifetime
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EP2136109A2 (en) | 2008-06-19 | 2009-12-23 | JATCO Ltd | Speed change control system of automatic transmission |
JP2010001954A (ja) * | 2008-06-19 | 2010-01-07 | Jatco Ltd | 自動変速機の変速制御装置 |
US8131436B2 (en) | 2008-06-19 | 2012-03-06 | Jatco Ltd | Speed change control system of automatic transmission |
US8219293B2 (en) | 2008-06-19 | 2012-07-10 | Jatco Ltd | Gear shift control apparatus and method for automatic transmission |
KR101559180B1 (ko) | 2008-06-19 | 2015-10-12 | 쟈트코 가부시키가이샤 | 자동 변속기의 변속 제어 장치 |
Also Published As
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EP1188965A2 (en) | 2002-03-20 |
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EP1188965B1 (en) | 2008-08-06 |
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US20020034999A1 (en) | 2002-03-21 |
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