JP2002089249A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
内燃機関の排気浄化装置Info
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/40—Engine management systems
Landscapes
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 機関運転停止要求時にNOx浄化触媒内に吸
収されているNOxを除去することなく機関始動時にN
OxがNOx浄化触媒から下流へ流出することを防止す
る。 【解決手段】 排気空燃比がリーンのときに排気ガス中
のNOxを吸収し、排気空燃比が小さくなると吸収して
いるNOxを放出するNOx浄化触媒23を機関排気通
路に具備する。機関運転中において予め定められた条件
が満たされたときにNOx浄化触媒内部をリッチ雰囲気
とすることにより吸収しているNOxをNOx浄化触媒
から放出させると共に放出されたNOxを還元浄化す
る。内燃機関の始動時に空燃比を僅かばかりリッチとす
る弱リッチ処理を実行する。
収されているNOxを除去することなく機関始動時にN
OxがNOx浄化触媒から下流へ流出することを防止す
る。 【解決手段】 排気空燃比がリーンのときに排気ガス中
のNOxを吸収し、排気空燃比が小さくなると吸収して
いるNOxを放出するNOx浄化触媒23を機関排気通
路に具備する。機関運転中において予め定められた条件
が満たされたときにNOx浄化触媒内部をリッチ雰囲気
とすることにより吸収しているNOxをNOx浄化触媒
から放出させると共に放出されたNOxを還元浄化す
る。内燃機関の始動時に空燃比を僅かばかりリッチとす
る弱リッチ処理を実行する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の排気浄化
装置に関する。
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】燃費を向上させるために大部分の機関運
転領域において理論空燃比よりもリーンな空燃比で運転
するようにした内燃機関が例えば特開平10−2809
87号公報に開示されている。当該内燃機関からは比較
的多量にNOx(窒素酸化物)が排出されるのでNOx
を浄化するためのNOx浄化触媒が機関排気通路に配置
されている。このNOx浄化触媒は排気空燃比がリーン
であるときには排気ガス中のNOxを吸収し、排気空燃
比がリッチ方向へと小さくなると吸収しているNOxを
放出する。こうしたNOx浄化触媒を備えた内燃機関で
は内燃機関がリーン空燃比にて運転されている間はNO
x浄化触媒にNOxが吸収され、所定の時期に排気空燃
比を理論空燃比よりもリッチとしてNOx浄化触媒から
NOxを放出させると共に排気ガス中の炭化水素を還元
剤として放出されたNOxを還元浄化する。
転領域において理論空燃比よりもリーンな空燃比で運転
するようにした内燃機関が例えば特開平10−2809
87号公報に開示されている。当該内燃機関からは比較
的多量にNOx(窒素酸化物)が排出されるのでNOx
を浄化するためのNOx浄化触媒が機関排気通路に配置
されている。このNOx浄化触媒は排気空燃比がリーン
であるときには排気ガス中のNOxを吸収し、排気空燃
比がリッチ方向へと小さくなると吸収しているNOxを
放出する。こうしたNOx浄化触媒を備えた内燃機関で
は内燃機関がリーン空燃比にて運転されている間はNO
x浄化触媒にNOxが吸収され、所定の時期に排気空燃
比を理論空燃比よりもリッチとしてNOx浄化触媒から
NOxを放出させると共に排気ガス中の炭化水素を還元
剤として放出されたNOxを還元浄化する。
【0003】ところでNOx浄化触媒はその温度が或る
一定の温度(以下、活性温度)以上となるとNOxを還
元浄化することができるようになる。すなわち例えば機
関始動時のようにNOx浄化触媒の温度が比較的低いと
きにはNOx浄化触媒はNOxを浄化することができな
い。そこで機関始動時のようにNOx浄化触媒の温度が
比較的低いときには理論空燃比にて機関運転させ、NO
x浄化触媒に流入する排気ガスの温度を上昇し、斯くし
てNOx浄化触媒の温度をその活性温度まで上昇させる
必要がある。
一定の温度(以下、活性温度)以上となるとNOxを還
元浄化することができるようになる。すなわち例えば機
関始動時のようにNOx浄化触媒の温度が比較的低いと
きにはNOx浄化触媒はNOxを浄化することができな
い。そこで機関始動時のようにNOx浄化触媒の温度が
比較的低いときには理論空燃比にて機関運転させ、NO
x浄化触媒に流入する排気ガスの温度を上昇し、斯くし
てNOx浄化触媒の温度をその活性温度まで上昇させる
必要がある。
【0004】ところがこのようにNOx浄化触媒の温度
を上昇させるべく理論空燃比にて機関運転させたときに
NOx浄化触媒にNOxが吸収されているとNOx浄化
触媒からNOxが放出されるがNOx浄化触媒の温度が
その活性温度にまで上昇していないので放出されたNO
xはNOx浄化触媒にて浄化されずにその下流へと流出
してしまう。
を上昇させるべく理論空燃比にて機関運転させたときに
NOx浄化触媒にNOxが吸収されているとNOx浄化
触媒からNOxが放出されるがNOx浄化触媒の温度が
その活性温度にまで上昇していないので放出されたNO
xはNOx浄化触媒にて浄化されずにその下流へと流出
してしまう。
【0005】そこで上記特開平10−280987号公
報では機関運転の停止が要求されたときに機関運転を一
定時間だけ継続し、NOx浄化触媒内に吸収されている
NOxをNOx浄化触媒から放出させて還元浄化させて
から機関運転を停止するようにしている。
報では機関運転の停止が要求されたときに機関運転を一
定時間だけ継続し、NOx浄化触媒内に吸収されている
NOxをNOx浄化触媒から放出させて還元浄化させて
から機関運転を停止するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら機関運転
停止要求は内燃機関の運転を停止することが所望された
ときに発せられるものであり、上記公報のようにNOx
浄化触媒に吸収されているNOxを浄化してから機関運
転を停止するようにすると本来、機関運転を停止すべき
であるにもかかわらず機関運転が停止されないので好ま
しくない。
停止要求は内燃機関の運転を停止することが所望された
ときに発せられるものであり、上記公報のようにNOx
浄化触媒に吸収されているNOxを浄化してから機関運
転を停止するようにすると本来、機関運転を停止すべき
であるにもかかわらず機関運転が停止されないので好ま
しくない。
【0007】そこで本発明の目的は機関運転停止要求時
にNOx浄化触媒内に吸収されているNOxを除去する
ことなく機関始動時にNOxがNOx浄化触媒から下流
へ流出することを防止することにある。
にNOx浄化触媒内に吸収されているNOxを除去する
ことなく機関始動時にNOxがNOx浄化触媒から下流
へ流出することを防止することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の1番目の発明では、排気空燃比がリーンのときに排気
ガス中のNOxを吸収し、排気空燃比が小さくなると吸
収しているNOxを放出するNOx浄化触媒を機関排気
通路に具備し、機関運転中において予め定められた条件
が満たされたときに上記NOx浄化触媒内部をリッチ雰
囲気とすることにより吸収しているNOxをNOx浄化
触媒から放出させると共に該放出されたNOxを還元浄
化するようにした内燃機関の排気浄化装置において、内
燃機関の始動時に空燃比を僅かばかりリッチとする弱リ
ッチ処理を実行する。これによれば内燃機関の始動時に
は空燃比が僅かばかりリッチの排気ガスがNOx浄化触
媒に流入する。
の1番目の発明では、排気空燃比がリーンのときに排気
ガス中のNOxを吸収し、排気空燃比が小さくなると吸
収しているNOxを放出するNOx浄化触媒を機関排気
通路に具備し、機関運転中において予め定められた条件
が満たされたときに上記NOx浄化触媒内部をリッチ雰
囲気とすることにより吸収しているNOxをNOx浄化
触媒から放出させると共に該放出されたNOxを還元浄
化するようにした内燃機関の排気浄化装置において、内
燃機関の始動時に空燃比を僅かばかりリッチとする弱リ
ッチ処理を実行する。これによれば内燃機関の始動時に
は空燃比が僅かばかりリッチの排気ガスがNOx浄化触
媒に流入する。
【0009】2番目の発明では1番目の発明において、
上記排気浄化触媒の温度が予め定められた温度以下であ
るときには上記弱リッチ処理の実行を禁止する。3番目
の発明では1番目の発明において、内燃機関が停止され
たときにNOx浄化触媒内に吸収されているNOx吸収
量を記憶するための記憶手段を具備し、該記憶手段に記
憶されているNOx吸収量が予め定められた量以下であ
るときには上記弱リッチ処理の実行を禁止する。
上記排気浄化触媒の温度が予め定められた温度以下であ
るときには上記弱リッチ処理の実行を禁止する。3番目
の発明では1番目の発明において、内燃機関が停止され
たときにNOx浄化触媒内に吸収されているNOx吸収
量を記憶するための記憶手段を具備し、該記憶手段に記
憶されているNOx吸収量が予め定められた量以下であ
るときには上記弱リッチ処理の実行を禁止する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図示した実施例を参照して
本発明の排気浄化装置を説明する。なお以下の説明にお
いて機関空燃比とは燃焼室に供給された燃料の量に対す
る同様に燃焼室に供給された空気の量の比を意味し、排
気空燃比とは排気ガスの空燃比を意味し、排気ガスの空
燃比とは燃焼室に供給された燃料(機関排気通路に燃料
を供給することができるようにしたシステムでは排気通
路に供給された燃料を含む)の量に対する内燃機関の燃
焼室に吸入された空気(内燃機関の排気通路に空気を供
給することができるようにしたシステムでは排気通路に
供給された空気を含む)の量の比を意味する。
本発明の排気浄化装置を説明する。なお以下の説明にお
いて機関空燃比とは燃焼室に供給された燃料の量に対す
る同様に燃焼室に供給された空気の量の比を意味し、排
気空燃比とは排気ガスの空燃比を意味し、排気ガスの空
燃比とは燃焼室に供給された燃料(機関排気通路に燃料
を供給することができるようにしたシステムでは排気通
路に供給された燃料を含む)の量に対する内燃機関の燃
焼室に吸入された空気(内燃機関の排気通路に空気を供
給することができるようにしたシステムでは排気通路に
供給された空気を含む)の量の比を意味する。
【0011】図1に本発明の排気浄化装置を備えた内燃
機関を示した。図1に示した内燃機関はいわゆる4サイ
クルガソリンエンジンである。図1において1は機関本
体、2は吸気ポート、3は吸気弁、4は排気ポート、5
は排気弁、6は燃焼室、7は点火栓である。燃焼室6内
にはピストン8が配置される。吸気ポート2は吸気マニ
ホルド9に接続される。吸気マニホルド9はサージタン
ク10を介して吸気通路11に接続される。吸気通路1
1には機関本体1へ吸入せしめられる空気の質量流量
(以下、吸気量)を検出するための質量流量検出器12
が配置される。質量流量検出器12の上流側の吸気通路
5にはエアクリーナ13が接続される。一方、質量流量
検出器12の下流側の吸気通路5にはスロットル弁15
が配置される。スロットル弁15の下流側であって吸気
ポート2近傍の吸気マニホルド9には燃料噴射弁16が
取り付けられる。燃料噴射弁16は燃料供給通路17を
介して燃料タンク18に接続される。燃料供給通路17
には吐出量可変の燃料ポンプ19が配置される。排気ポ
ート4は排気マニホルド20に接続される。排気マニホ
ルド20は排気通路21に接続される。
機関を示した。図1に示した内燃機関はいわゆる4サイ
クルガソリンエンジンである。図1において1は機関本
体、2は吸気ポート、3は吸気弁、4は排気ポート、5
は排気弁、6は燃焼室、7は点火栓である。燃焼室6内
にはピストン8が配置される。吸気ポート2は吸気マニ
ホルド9に接続される。吸気マニホルド9はサージタン
ク10を介して吸気通路11に接続される。吸気通路1
1には機関本体1へ吸入せしめられる空気の質量流量
(以下、吸気量)を検出するための質量流量検出器12
が配置される。質量流量検出器12の上流側の吸気通路
5にはエアクリーナ13が接続される。一方、質量流量
検出器12の下流側の吸気通路5にはスロットル弁15
が配置される。スロットル弁15の下流側であって吸気
ポート2近傍の吸気マニホルド9には燃料噴射弁16が
取り付けられる。燃料噴射弁16は燃料供給通路17を
介して燃料タンク18に接続される。燃料供給通路17
には吐出量可変の燃料ポンプ19が配置される。排気ポ
ート4は排気マニホルド20に接続される。排気マニホ
ルド20は排気通路21に接続される。
【0012】排気通路21には三元触媒22が配置され
る。図2に示したように三元触媒22は一酸化炭素(C
O)、炭化水素(HC)、および窒素酸化物(NOx)
を浄化することができ、流入する排気空燃比が理論空燃
比近傍の領域Xにあるときに排気ガス中に含まれている
CO、HC、およびNOxを同時に高い浄化率で浄化す
ることができる。
る。図2に示したように三元触媒22は一酸化炭素(C
O)、炭化水素(HC)、および窒素酸化物(NOx)
を浄化することができ、流入する排気空燃比が理論空燃
比近傍の領域Xにあるときに排気ガス中に含まれている
CO、HC、およびNOxを同時に高い浄化率で浄化す
ることができる。
【0013】三元触媒22下流の排気通路21にはNO
x浄化触媒23が配置される。NOx浄化触媒23は流
入する排気空燃比が理論空燃比よりもリーンであるとき
に排気ガス中のNOxを吸収し、流入する排気空燃比が
リッチ方向へと小さくなると吸収しているNOxを放出
する。さらにNOx浄化触媒23下流の排気通路21に
は酸化触媒24が配置される。酸化触媒24はNOx浄
化触媒23下流へ流出した排気ガス中に残存しているH
Cを酸化する。
x浄化触媒23が配置される。NOx浄化触媒23は流
入する排気空燃比が理論空燃比よりもリーンであるとき
に排気ガス中のNOxを吸収し、流入する排気空燃比が
リッチ方向へと小さくなると吸収しているNOxを放出
する。さらにNOx浄化触媒23下流の排気通路21に
は酸化触媒24が配置される。酸化触媒24はNOx浄
化触媒23下流へ流出した排気ガス中に残存しているH
Cを酸化する。
【0014】三元触媒22上流側の排気通路21には排
気空燃比を検出し、したがって機関空燃比を検出するこ
とができる空燃比センサ(以下、上流側空燃比センサ)
29が配置される。一方、NOx浄化触媒23と酸化触
媒との間の排気通路21にも排気空燃比を検出すること
ができる空燃比センサ(以下、下流側空燃比センサ)3
0が配置される。本実施例にて使用される空燃比センサ
29,30は図3に示したように排気空燃比が理論空燃
比よりもリーンであるときには略0Vの電圧を出力し、
理論空燃比よりもリッチであるときには略1Vの電圧を
出力し、出力電圧は排気空燃比が理論空燃比近傍にある
領域において急激に変化して理論空燃比に相当する基準
電圧(ここでは0.5V)を横切る。すなわち空燃比セ
ンサ29,30は排気空燃比が理論空燃比に対してリー
ンであるかリッチであるかに応じて異なる一定の電圧を
出力する。本実施例ではこれら空燃比センサ29,30
の出力を利用して機関空燃比の制御を行う。
気空燃比を検出し、したがって機関空燃比を検出するこ
とができる空燃比センサ(以下、上流側空燃比センサ)
29が配置される。一方、NOx浄化触媒23と酸化触
媒との間の排気通路21にも排気空燃比を検出すること
ができる空燃比センサ(以下、下流側空燃比センサ)3
0が配置される。本実施例にて使用される空燃比センサ
29,30は図3に示したように排気空燃比が理論空燃
比よりもリーンであるときには略0Vの電圧を出力し、
理論空燃比よりもリッチであるときには略1Vの電圧を
出力し、出力電圧は排気空燃比が理論空燃比近傍にある
領域において急激に変化して理論空燃比に相当する基準
電圧(ここでは0.5V)を横切る。すなわち空燃比セ
ンサ29,30は排気空燃比が理論空燃比に対してリー
ンであるかリッチであるかに応じて異なる一定の電圧を
出力する。本実施例ではこれら空燃比センサ29,30
の出力を利用して機関空燃比の制御を行う。
【0015】機関本体1には点火デストリビュータ25
が取り付けられる。点火デストリビュータ25には二つ
のクランク角センサ26および27が取り付けられる。
これらクランク角センサ26および27から出力される
パルス信号に基づいて機関回転数が算出される。内燃機
関は電子制御装置50を具備する。電子制御装置50は
デジタルコンピュータからなり、双方向性バス51によ
り互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)5
2、RAM(ランダムアクセスメモリ)53、CPU
(マイクロプロセッサ)54、入力ポート55、および
出力ポート56を具備する。質量流量検出器12、上流
側空燃比センサ29、および下流側空燃比センサ30は
対応するAD変換器57を介して入力ポート55に接続
される。クランク角センサ26および27は入力ポート
55に直接接続される。点火栓7、燃料噴射弁16、お
よび燃料ポンプ19は対応する駆動回路58を介して出
力ポート56に接続される。アクセルペダル14には負
荷センサ28が接続される。負荷センサ28は内燃機関
に対する要求機関負荷を検出する。負荷センサ28は対
応するAD変換器57を介して入力ポート55に接続さ
れる。
が取り付けられる。点火デストリビュータ25には二つ
のクランク角センサ26および27が取り付けられる。
これらクランク角センサ26および27から出力される
パルス信号に基づいて機関回転数が算出される。内燃機
関は電子制御装置50を具備する。電子制御装置50は
デジタルコンピュータからなり、双方向性バス51によ
り互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)5
2、RAM(ランダムアクセスメモリ)53、CPU
(マイクロプロセッサ)54、入力ポート55、および
出力ポート56を具備する。質量流量検出器12、上流
側空燃比センサ29、および下流側空燃比センサ30は
対応するAD変換器57を介して入力ポート55に接続
される。クランク角センサ26および27は入力ポート
55に直接接続される。点火栓7、燃料噴射弁16、お
よび燃料ポンプ19は対応する駆動回路58を介して出
力ポート56に接続される。アクセルペダル14には負
荷センサ28が接続される。負荷センサ28は内燃機関
に対する要求機関負荷を検出する。負荷センサ28は対
応するAD変換器57を介して入力ポート55に接続さ
れる。
【0016】次に本実施例における内燃機関の運転制御
について説明する。本実施例では主に機関運転状態に応
じて三つの運転制御のうちのいずれか一つを選択し、こ
の選択された運転制御に従って機関運転を行う。三つの
運転制御とは機関始動時に選択される始動時運転制御
と、機関始動時以外であってNOx浄化触媒23に吸収
されているNOxを浄化処理すべきであるときに選択さ
れるNOx浄化運転制御と、機関始動時以外であってN
Oxを浄化処理すべきであるとき以外に選択される通常
運転制御とである。
について説明する。本実施例では主に機関運転状態に応
じて三つの運転制御のうちのいずれか一つを選択し、こ
の選択された運転制御に従って機関運転を行う。三つの
運転制御とは機関始動時に選択される始動時運転制御
と、機関始動時以外であってNOx浄化触媒23に吸収
されているNOxを浄化処理すべきであるときに選択さ
れるNOx浄化運転制御と、機関始動時以外であってN
Oxを浄化処理すべきであるとき以外に選択される通常
運転制御とである。
【0017】初めに始動時運転制御について説明する。
機関始動時においては機関温度が低いのでNOx浄化触
媒23の温度も低い。NOx浄化触媒23はその温度が
或る一定の温度以上となるとNOxを還元剤により還元
浄化することができるようになり、さらに温度が高くな
るとNOx浄化触媒23のNOx浄化率が最大となる。
このため排気ガス中のNOxを最大限に浄化するために
は機関始動時においてNOx浄化触媒23の温度をNO
xを最大限に浄化することができる温度(以下、最適活
性温度)まで上昇させる必要がある。そこで機関始動時
にNOx浄化触媒23の温度を最適活性温度まで上昇さ
せる方法として機関空燃比を理論空燃比とし、排気ガス
の温度を上昇させ、この高温の排気ガスをNOx浄化触
媒23に流入させるという方法が考えられる。しかしな
がら機関空燃比を理論空燃比とするとNOx浄化触媒2
3に流入する排気ガスの空燃比も理論空燃比となるので
機関始動時に既にNOx浄化触媒23に吸収されている
NOxが放出されるがその一方で排気ガス中にはNOx
を浄化するための還元剤となるHCが含まれておらず、
したがってNOx浄化触媒23の温度がNOxを浄化す
ることができる温度(以下、活性開始温度)を超えたと
しても放出せしめられたNOxはNOx浄化触媒23に
て浄化されずにNOx浄化触媒23下流に流出してしま
う。
機関始動時においては機関温度が低いのでNOx浄化触
媒23の温度も低い。NOx浄化触媒23はその温度が
或る一定の温度以上となるとNOxを還元剤により還元
浄化することができるようになり、さらに温度が高くな
るとNOx浄化触媒23のNOx浄化率が最大となる。
このため排気ガス中のNOxを最大限に浄化するために
は機関始動時においてNOx浄化触媒23の温度をNO
xを最大限に浄化することができる温度(以下、最適活
性温度)まで上昇させる必要がある。そこで機関始動時
にNOx浄化触媒23の温度を最適活性温度まで上昇さ
せる方法として機関空燃比を理論空燃比とし、排気ガス
の温度を上昇させ、この高温の排気ガスをNOx浄化触
媒23に流入させるという方法が考えられる。しかしな
がら機関空燃比を理論空燃比とするとNOx浄化触媒2
3に流入する排気ガスの空燃比も理論空燃比となるので
機関始動時に既にNOx浄化触媒23に吸収されている
NOxが放出されるがその一方で排気ガス中にはNOx
を浄化するための還元剤となるHCが含まれておらず、
したがってNOx浄化触媒23の温度がNOxを浄化す
ることができる温度(以下、活性開始温度)を超えたと
しても放出せしめられたNOxはNOx浄化触媒23に
て浄化されずにNOx浄化触媒23下流に流出してしま
う。
【0018】そこで本実施例ではこうしたNOxの流出
を防止するために機関始動時においては機関空燃比を理
論空燃比よりも僅かばかりリッチ(以下、弱リッチ)と
して機関運転を行うようにする。これによればNOx浄
化触媒23の温度が最適活性温度よりも低いものの活性
開始温度以上となればNOx浄化触媒23から放出され
たNOxは排気ガス中のHCにより還元浄化せしめられ
る。斯くしてNOxがNOx浄化触媒23下流へ流出す
ることが防止される。もちろん機関空燃比を弱リッチと
して機関運転を行っても排気ガスの温度は上昇せしめら
れるので結果としてNOx浄化触媒23の温度を上昇さ
せることができる。
を防止するために機関始動時においては機関空燃比を理
論空燃比よりも僅かばかりリッチ(以下、弱リッチ)と
して機関運転を行うようにする。これによればNOx浄
化触媒23の温度が最適活性温度よりも低いものの活性
開始温度以上となればNOx浄化触媒23から放出され
たNOxは排気ガス中のHCにより還元浄化せしめられ
る。斯くしてNOxがNOx浄化触媒23下流へ流出す
ることが防止される。もちろん機関空燃比を弱リッチと
して機関運転を行っても排気ガスの温度は上昇せしめら
れるので結果としてNOx浄化触媒23の温度を上昇さ
せることができる。
【0019】次にNOx浄化運転制御について説明す
る。NOx浄化触媒23に吸収されているNOxはNO
x浄化触媒23に流入する排気空燃比がリッチ方向へと
小さくなるとNOx浄化触媒23から放出され、排気ガ
ス中のHCにより還元浄化せしめられる。そこで本実施
例ではNOxを還元浄化すべきであるときには機関空燃
比を理論空燃比とすると共に機関膨張行程後半または機
関排気行程において燃料噴射弁から燃料を噴射するいわ
ゆるリッチスパイクを実行する。これによればNOx浄
化触媒23に流入する排気空燃比をリッチとすることが
できるのでNOx浄化触媒23に吸収されているNOx
を排気ガス中のHCを還元剤として還元浄化することが
できる。
る。NOx浄化触媒23に吸収されているNOxはNO
x浄化触媒23に流入する排気空燃比がリッチ方向へと
小さくなるとNOx浄化触媒23から放出され、排気ガ
ス中のHCにより還元浄化せしめられる。そこで本実施
例ではNOxを還元浄化すべきであるときには機関空燃
比を理論空燃比とすると共に機関膨張行程後半または機
関排気行程において燃料噴射弁から燃料を噴射するいわ
ゆるリッチスパイクを実行する。これによればNOx浄
化触媒23に流入する排気空燃比をリッチとすることが
できるのでNOx浄化触媒23に吸収されているNOx
を排気ガス中のHCを還元剤として還元浄化することが
できる。
【0020】最後に通常運転制御について説明する。通
常運転制御では機関回転数Neと要求機関負荷Lとに基
づいて目標空燃比が決定される。通常運転制御における
目標空燃比は大部分の通常機関運転領域においてリーン
であり、或る特定の通常機関運転領域(例えば機関回転
数が高く、或いは機関要求負荷が大きい運転領域)にお
いて理論空燃比またはリッチとされる。このように大部
分の通常機関運転領域において空燃比をリーンとして運
転せしめられる内燃機関はリーンバーンエンジンとして
知られており、こうしたリーンバーンエンジンの燃費は
全体として非常に高い。なおリーン空燃比にて機関運転
が行われているときには比較的多量のNOxが燃焼室か
ら排出されるがこれらNOxはNOx浄化触媒23にて
吸収され、吸収されたNOxは一定の条件が満たされた
ときに上記NOx浄化運転制御が実行されることにより
還元浄化せしめられる。
常運転制御では機関回転数Neと要求機関負荷Lとに基
づいて目標空燃比が決定される。通常運転制御における
目標空燃比は大部分の通常機関運転領域においてリーン
であり、或る特定の通常機関運転領域(例えば機関回転
数が高く、或いは機関要求負荷が大きい運転領域)にお
いて理論空燃比またはリッチとされる。このように大部
分の通常機関運転領域において空燃比をリーンとして運
転せしめられる内燃機関はリーンバーンエンジンとして
知られており、こうしたリーンバーンエンジンの燃費は
全体として非常に高い。なおリーン空燃比にて機関運転
が行われているときには比較的多量のNOxが燃焼室か
ら排出されるがこれらNOxはNOx浄化触媒23にて
吸収され、吸収されたNOxは一定の条件が満たされた
ときに上記NOx浄化運転制御が実行されることにより
還元浄化せしめられる。
【0021】次に上述した本実施例の運転制御について
図4のフローチャートを参照して説明する。初めにステ
ップ100において機関始動時であるか否かが判別され
る。ステップ100において機関始動時であると判別さ
れたときにはステップ104に進んで運転制御III が実
行される。運転制御III は上述した始動時運転制御であ
り、機関空燃比が弱リッチとされて機関運転が行われ
る。一方、ステップ100において機関始動時ではない
と判別されたときにはステップ101に進む。
図4のフローチャートを参照して説明する。初めにステ
ップ100において機関始動時であるか否かが判別され
る。ステップ100において機関始動時であると判別さ
れたときにはステップ104に進んで運転制御III が実
行される。運転制御III は上述した始動時運転制御であ
り、機関空燃比が弱リッチとされて機関運転が行われ
る。一方、ステップ100において機関始動時ではない
と判別されたときにはステップ101に進む。
【0022】ステップ101ではNOx浄化触媒23に
吸収されているNOxの浄化処理が要求されているか否
かが判別される。ステップ101においてNOxの浄化
処理が要求されていると判別されたときにはステップ1
03に進んで運転制御IIが実行される。運転制御IIは上
述したNOx浄化運転制御であり、機関空燃比が理論空
燃比とされて機関運転が行われ、かつ機関膨張行程後半
または機関排気行程においてリッチスパイクが行われ
る。一方、ステップ101においてNOxの浄化処理が
要求されていないと判別されたときにはステップ102
に進んで運転制御Iが実行される。運転制御Iは上述し
た通常運転制御であり、機関空燃比が機関回転数Neと
要求機関負荷Lとにより決定される空燃比とされて機関
運転が行われる。
吸収されているNOxの浄化処理が要求されているか否
かが判別される。ステップ101においてNOxの浄化
処理が要求されていると判別されたときにはステップ1
03に進んで運転制御IIが実行される。運転制御IIは上
述したNOx浄化運転制御であり、機関空燃比が理論空
燃比とされて機関運転が行われ、かつ機関膨張行程後半
または機関排気行程においてリッチスパイクが行われ
る。一方、ステップ101においてNOxの浄化処理が
要求されていないと判別されたときにはステップ102
に進んで運転制御Iが実行される。運転制御Iは上述し
た通常運転制御であり、機関空燃比が機関回転数Neと
要求機関負荷Lとにより決定される空燃比とされて機関
運転が行われる。
【0023】なおNOxの浄化処理が要求される場合と
は例えばNOx浄化触媒23に吸収されているNOxの
量(以下、NOx吸収量)が或る一定量以上となった場
合やリッチスパイクを実行しても機関出力特性に与える
悪影響が小さい場合などである。NOx吸収量の算出方
法について簡単に説明する。リーン空燃比にて機関運転
が行われているときに単位時間当たりに内燃機関から排
出されるNOx量(排出NOx量)は機関負荷が高いほ
ど多く、また機関回転数が大きいほど多くなる。さらに
排出NOx量は機関空燃比によっても変化する。ここで
上記実施例において機関空燃比は機関要求負荷と要求機
関負荷とに基づいて決定されるので結果的には排出NO
x量は機関回転数と要求機関負荷との関数として把握す
ることができる。そこで排出NOx量を実験等により予
め求め、各排出NOx量に対応した加算係数Iを要求機
関負荷Lと機関回転数Neとの関数として図5(A)に
示したようにマップの形で記憶しておき、リーン空燃比
にて機関運転が行われているときに一定時間毎に機関回
転数Neと要求機関負荷Lとに応じて加算係数αを読み
出し、これら加算係数Iを積算する。
は例えばNOx浄化触媒23に吸収されているNOxの
量(以下、NOx吸収量)が或る一定量以上となった場
合やリッチスパイクを実行しても機関出力特性に与える
悪影響が小さい場合などである。NOx吸収量の算出方
法について簡単に説明する。リーン空燃比にて機関運転
が行われているときに単位時間当たりに内燃機関から排
出されるNOx量(排出NOx量)は機関負荷が高いほ
ど多く、また機関回転数が大きいほど多くなる。さらに
排出NOx量は機関空燃比によっても変化する。ここで
上記実施例において機関空燃比は機関要求負荷と要求機
関負荷とに基づいて決定されるので結果的には排出NO
x量は機関回転数と要求機関負荷との関数として把握す
ることができる。そこで排出NOx量を実験等により予
め求め、各排出NOx量に対応した加算係数Iを要求機
関負荷Lと機関回転数Neとの関数として図5(A)に
示したようにマップの形で記憶しておき、リーン空燃比
にて機関運転が行われているときに一定時間毎に機関回
転数Neと要求機関負荷Lとに応じて加算係数αを読み
出し、これら加算係数Iを積算する。
【0024】一方、理論空燃比またはリッチ空燃比にて
機関運転が行われているときに単位時間当たりにNOx
浄化触媒23から放出されるNOx量(放出NOx量)
はNOx浄化触媒23に流入する排気空燃比がリッチで
あるほど多い。そこで放出NOx量を実験等により予め
求め、各放出NOx量に対応した減算係数Dを排気空燃
比Eafの関数として図5(B)に示した関係として記
憶しておき、理論空燃比またはリッチ空燃比にて機関運
転が行われているときに一定時間毎に排気空燃比Eaf
に応じて減算係数Dを読み出し、これら減算係数Dを加
算係数Iの積算値から減算する。
機関運転が行われているときに単位時間当たりにNOx
浄化触媒23から放出されるNOx量(放出NOx量)
はNOx浄化触媒23に流入する排気空燃比がリッチで
あるほど多い。そこで放出NOx量を実験等により予め
求め、各放出NOx量に対応した減算係数Dを排気空燃
比Eafの関数として図5(B)に示した関係として記
憶しておき、理論空燃比またはリッチ空燃比にて機関運
転が行われているときに一定時間毎に排気空燃比Eaf
に応じて減算係数Dを読み出し、これら減算係数Dを加
算係数Iの積算値から減算する。
【0025】斯くして算出された値はNOx浄化触媒2
3に吸収されているNOxの量に相当するのでこの算出
値に基づいてNOx浄化触媒23に吸収されているNO
x量を正確に把握することができる。次に第二の実施例
の運転制御について説明する。第一実施例の運転制御で
はNOx浄化触媒23の温度に関係なく機関始動時には
始動時運転制御が実行される。ところがこの場合におい
てNOx浄化触媒23の温度がNOxを浄化することが
できる最低限の温度、すなわち活性開始温度に達してい
ない間は始動時運転制御を実行してNOxを浄化するた
めのHCをNOx浄化触媒に供給してもNOx浄化触媒
23から放出されたNOxを還元浄化することはできな
いばかりかNOx浄化に消費されなかったHCがNOx
浄化触媒23下流側に流出してしまう。このことは燃費
の向上という観点からは好ましくない。そこで第二実施
例の運転制御では機関始動時においてNOx浄化触媒2
3の温度が活性開始温度に達している場合に限り始動時
運転制御を実行する。すなわち機関始動時であってもN
Ox浄化触媒23の温度が活性開始温度に達していない
ときには始動時運転制御の実行を禁止する。一方、機関
始動時においてNOx浄化触媒23の温度がNOx浄化
開始温度に達していないときには理論空燃比にて機関運
転を行うようにする。
3に吸収されているNOxの量に相当するのでこの算出
値に基づいてNOx浄化触媒23に吸収されているNO
x量を正確に把握することができる。次に第二の実施例
の運転制御について説明する。第一実施例の運転制御で
はNOx浄化触媒23の温度に関係なく機関始動時には
始動時運転制御が実行される。ところがこの場合におい
てNOx浄化触媒23の温度がNOxを浄化することが
できる最低限の温度、すなわち活性開始温度に達してい
ない間は始動時運転制御を実行してNOxを浄化するた
めのHCをNOx浄化触媒に供給してもNOx浄化触媒
23から放出されたNOxを還元浄化することはできな
いばかりかNOx浄化に消費されなかったHCがNOx
浄化触媒23下流側に流出してしまう。このことは燃費
の向上という観点からは好ましくない。そこで第二実施
例の運転制御では機関始動時においてNOx浄化触媒2
3の温度が活性開始温度に達している場合に限り始動時
運転制御を実行する。すなわち機関始動時であってもN
Ox浄化触媒23の温度が活性開始温度に達していない
ときには始動時運転制御の実行を禁止する。一方、機関
始動時においてNOx浄化触媒23の温度がNOx浄化
開始温度に達していないときには理論空燃比にて機関運
転を行うようにする。
【0026】これによればNOx浄化触媒23の温度が
NOx浄化温度に達するまでは理論空燃比にて機関運転
が行われるので燃費を悪化させることはなくNOx浄化
触媒23の温度を上昇させることができ、いったんNO
x浄化触媒23の温度が活性開始温度に達すれば始動時
運転制御が実行されるのでNOx浄化触媒23下流にN
Oxが流出することを防止しつつNOx浄化触媒23の
温度を上昇させることができる。
NOx浄化温度に達するまでは理論空燃比にて機関運転
が行われるので燃費を悪化させることはなくNOx浄化
触媒23の温度を上昇させることができ、いったんNO
x浄化触媒23の温度が活性開始温度に達すれば始動時
運転制御が実行されるのでNOx浄化触媒23下流にN
Oxが流出することを防止しつつNOx浄化触媒23の
温度を上昇させることができる。
【0027】第二実施例の始動時運転制御を実行するた
めのフローチャートを図6に示した。なお図6のフロー
チャートは図4のステップ104の代わりに実行され
る。ステップ200ではNOx浄化触媒23の温度Tc
atが活性開始温度TcatTH以上である(Tcat
≧TcatTH)か否かが判別される。ステップ200
においてTcat≧TcatTHであると判別されたと
きにはステップ202に進んで運転制御III が実行され
る。運転制御III は始動時運転制御である。一方、ステ
ップ200においてTcat<TcatTHであると判
別されたときにはステップ201に進んで運転制御IVが
実行される。運転制御IVは理論空燃比にて機関運転を行
う制御である。
めのフローチャートを図6に示した。なお図6のフロー
チャートは図4のステップ104の代わりに実行され
る。ステップ200ではNOx浄化触媒23の温度Tc
atが活性開始温度TcatTH以上である(Tcat
≧TcatTH)か否かが判別される。ステップ200
においてTcat≧TcatTHであると判別されたと
きにはステップ202に進んで運転制御III が実行され
る。運転制御III は始動時運転制御である。一方、ステ
ップ200においてTcat<TcatTHであると判
別されたときにはステップ201に進んで運転制御IVが
実行される。運転制御IVは理論空燃比にて機関運転を行
う制御である。
【0028】次に第三の実施例の運転制御について説明
する。第一実施例の運転制御ではNOx浄化触媒23に
吸収されているNOx吸収量に関係なく機関始動時には
始動時運転制御が実行される。ところがこの場合におい
てNOx吸収量が極めて少ないときには始動時運転制御
を実行してNOxを浄化するためのHCをNOx浄化触
媒23に供給してもそのHCは消費されない。このこと
は燃費の向上という観点や排気エミッションの向上とい
う観点から好ましくない。そこで第三実施例の運転制御
では機関始動時においてNOx吸収量が或る一定量以上
である場合に限り始動時運転制御を実行する。すなわち
機関始動時であってもNOx吸収量が少ないときには始
動時運転制御の実行を禁止する。一方、機関始動時にお
いてNOx吸収量が或る一定量以上であるときには理論
空燃比にて機関運転を行うようにする。
する。第一実施例の運転制御ではNOx浄化触媒23に
吸収されているNOx吸収量に関係なく機関始動時には
始動時運転制御が実行される。ところがこの場合におい
てNOx吸収量が極めて少ないときには始動時運転制御
を実行してNOxを浄化するためのHCをNOx浄化触
媒23に供給してもそのHCは消費されない。このこと
は燃費の向上という観点や排気エミッションの向上とい
う観点から好ましくない。そこで第三実施例の運転制御
では機関始動時においてNOx吸収量が或る一定量以上
である場合に限り始動時運転制御を実行する。すなわち
機関始動時であってもNOx吸収量が少ないときには始
動時運転制御の実行を禁止する。一方、機関始動時にお
いてNOx吸収量が或る一定量以上であるときには理論
空燃比にて機関運転を行うようにする。
【0029】これによればNOx吸収量が或る一定量以
下である場合には始動時運転制御は実行されないので燃
費を悪化させることはなくNOx浄化触媒23の温度を
上昇させることができる。もちろんNOx吸収量が或る
一定量以上である場合には始動時運転制御が実行される
のでNOx浄化触媒23下流にNOxが流出することを
防止しつつNOx浄化触媒23の温度を上昇させること
ができる。
下である場合には始動時運転制御は実行されないので燃
費を悪化させることはなくNOx浄化触媒23の温度を
上昇させることができる。もちろんNOx吸収量が或る
一定量以上である場合には始動時運転制御が実行される
のでNOx浄化触媒23下流にNOxが流出することを
防止しつつNOx浄化触媒23の温度を上昇させること
ができる。
【0030】第三実施例の始動時運転制御を実行するた
めのフローチャートを図7示した。なお図7のフローチ
ャートは図4のステップ104の代わりに実行される。
ステップ300ではNOx吸収量Anoxが予め定めら
れた量AnoxTH以上である(Anox≧AnoxT
H)か否かが判別される。ステップ300においてAn
ox≧AnoxTHであると判別されたときにはステッ
プ302に進んで運転制御III が実行される。運転制御
III は始動時運転制御である。一方、ステップ300に
おいてAnox<AnoxTHであると判別されたとき
にはステップ301に進んで運転制御IVが実行される。
運転制御IVは理論空燃比にて機関運転を行う制御であ
る。
めのフローチャートを図7示した。なお図7のフローチ
ャートは図4のステップ104の代わりに実行される。
ステップ300ではNOx吸収量Anoxが予め定めら
れた量AnoxTH以上である(Anox≧AnoxT
H)か否かが判別される。ステップ300においてAn
ox≧AnoxTHであると判別されたときにはステッ
プ302に進んで運転制御III が実行される。運転制御
III は始動時運転制御である。一方、ステップ300に
おいてAnox<AnoxTHであると判別されたとき
にはステップ301に進んで運転制御IVが実行される。
運転制御IVは理論空燃比にて機関運転を行う制御であ
る。
【0031】なお第二実施例と第三実施例とを組み合わ
せてもよい。このように第二実施例と第三実施例とを組
み合わせた始動時運転制御を実行するためのフローチャ
ートを図8に示した。なお図8のフローチャートは図4
のステップ104の代わりに実行される。ステップ70
0ではNOx浄化触媒23の温度Tcatが活性開始温
度TcatTH以上である(Tcat≧TcatTH)
か否かが判別される。ステップ700においてTcat
≧TcatTHであると判別されたときにはステップ7
02に進む。一方、ステップ700においてTcat<
TcatTHであると判別されたときにはステップ70
1に進んで運転制御IVが実行される。運転制御IVは理論
空燃比にて機関運転を行う制御である。
せてもよい。このように第二実施例と第三実施例とを組
み合わせた始動時運転制御を実行するためのフローチャ
ートを図8に示した。なお図8のフローチャートは図4
のステップ104の代わりに実行される。ステップ70
0ではNOx浄化触媒23の温度Tcatが活性開始温
度TcatTH以上である(Tcat≧TcatTH)
か否かが判別される。ステップ700においてTcat
≧TcatTHであると判別されたときにはステップ7
02に進む。一方、ステップ700においてTcat<
TcatTHであると判別されたときにはステップ70
1に進んで運転制御IVが実行される。運転制御IVは理論
空燃比にて機関運転を行う制御である。
【0032】ステップ702ではNOx吸収量Anox
が予め定められた量AnoxTH以上である(Anox
≧AnoxTH)か否かが判別される。ステップ402
においてAnox≧AnoxTHであると判別されたと
きにはステップ404に進んで運転制御III が実行され
る。運転制御III は始動時運転制御である。一方、ステ
ップ402においてAnox<AnoxTHであると判
別されたときにはステップ403に進んで運転制御IVが
実行される。運転制御IVは理論空燃比にて機関運転を行
う制御である。
が予め定められた量AnoxTH以上である(Anox
≧AnoxTH)か否かが判別される。ステップ402
においてAnox≧AnoxTHであると判別されたと
きにはステップ404に進んで運転制御III が実行され
る。運転制御III は始動時運転制御である。一方、ステ
ップ402においてAnox<AnoxTHであると判
別されたときにはステップ403に進んで運転制御IVが
実行される。運転制御IVは理論空燃比にて機関運転を行
う制御である。
【0033】次に上述した実施例において機関空燃比を
理論空燃比よりも僅かばかりリッチ(弱リッチ)とする
方法について機関空燃比を目標空燃比に制御する方法と
合わせて説明する。初めに機関空燃比を目標空燃比に正
確に制御するための本実施例の方法である空燃比フィー
ドバック制御について説明する。上流側空燃比センサ2
9において排気空燃比が目標空燃比よりもリーンである
ことが検出されたときには機関空燃比が目標空燃比より
もリーンであるので燃料噴射量を徐々に増大し、機関空
燃比が目標空燃比に近づくようにする。一方、上流側空
燃比センサ29において排気空燃比が目標空燃比よりも
リッチであることが検出されたときには機関空燃比が目
標空燃比よりもリッチであるので燃料噴射量を徐々に減
少し、機関空燃比が目標空燃比に近づくようにする。
理論空燃比よりも僅かばかりリッチ(弱リッチ)とする
方法について機関空燃比を目標空燃比に制御する方法と
合わせて説明する。初めに機関空燃比を目標空燃比に正
確に制御するための本実施例の方法である空燃比フィー
ドバック制御について説明する。上流側空燃比センサ2
9において排気空燃比が目標空燃比よりもリーンである
ことが検出されたときには機関空燃比が目標空燃比より
もリーンであるので燃料噴射量を徐々に増大し、機関空
燃比が目標空燃比に近づくようにする。一方、上流側空
燃比センサ29において排気空燃比が目標空燃比よりも
リッチであることが検出されたときには機関空燃比が目
標空燃比よりもリッチであるので燃料噴射量を徐々に減
少し、機関空燃比が目標空燃比に近づくようにする。
【0034】さらに機関空燃比を全体として目標空燃比
に維持するためには機関空燃比が目標空燃比からずれた
ことが検出されたときにそのずれている機関空燃比をで
きるだけ迅速に目標空燃比に近づけることが好ましい。
そこで本実施例では上流側空燃比センサ29において機
関空燃比が目標空燃比よりもリーンからリッチに変わっ
たことが検出されたときに減少すべき燃料噴射量と、機
関空燃比が目標空燃比よりもリッチからリーンに変わっ
たことが検出されたときに増大すべき燃料噴射量とを下
流側空燃比センサ30の出力値に基づいて補正する。
に維持するためには機関空燃比が目標空燃比からずれた
ことが検出されたときにそのずれている機関空燃比をで
きるだけ迅速に目標空燃比に近づけることが好ましい。
そこで本実施例では上流側空燃比センサ29において機
関空燃比が目標空燃比よりもリーンからリッチに変わっ
たことが検出されたときに減少すべき燃料噴射量と、機
関空燃比が目標空燃比よりもリッチからリーンに変わっ
たことが検出されたときに増大すべき燃料噴射量とを下
流側空燃比センサ30の出力値に基づいて補正する。
【0035】すなわち下流側空燃比センサ30において
理論空燃比よりもリーンが出力されている期間(以下、
リーン出力期間)が長いほど上流側空燃比センサ29に
おいて機関空燃比が目標空燃比よりもリッチからリーン
に変わったことが検出されたときに増大すべき燃料噴射
量を大きくする。なぜならばリーン出力期間が長いほど
機関空燃比は目標空燃比から大きくリーン側にずれてい
るからである。すなわち三元触媒22から流出する排気
空燃比は三元触媒22の酸素吸放出能力により理論的に
は理論空燃比となるはずである。それでもなおリーン出
力期間が長く出力される場合とは三元触媒22が吸収す
ることができないほどの酸素が三元触媒22に供給され
ている場合、すなわち機関空燃比が目標空燃比よりもリ
ーン側に大きくずれている場合である。
理論空燃比よりもリーンが出力されている期間(以下、
リーン出力期間)が長いほど上流側空燃比センサ29に
おいて機関空燃比が目標空燃比よりもリッチからリーン
に変わったことが検出されたときに増大すべき燃料噴射
量を大きくする。なぜならばリーン出力期間が長いほど
機関空燃比は目標空燃比から大きくリーン側にずれてい
るからである。すなわち三元触媒22から流出する排気
空燃比は三元触媒22の酸素吸放出能力により理論的に
は理論空燃比となるはずである。それでもなおリーン出
力期間が長く出力される場合とは三元触媒22が吸収す
ることができないほどの酸素が三元触媒22に供給され
ている場合、すなわち機関空燃比が目標空燃比よりもリ
ーン側に大きくずれている場合である。
【0036】一方、下流側空燃比センサ30においてリ
ッチが出力されている期間(以下、リッチ出力期間)が
長いほど上流側空燃比センサ29において機関空燃比が
目標空燃比よりもリーンからリッチに変わったことが検
出されたときに減少すべき燃料噴射量を大きくする。な
ぜならばリッチ出力期間が長いほど機関空燃比は目標空
燃比から大きくリッチ側にずれているからである。すな
わち三元触媒22から流出する排気空燃比は三元触媒2
2の酸素吸放出能力により理論的には理論空燃比となる
はずである。それでもなおリッチ出力期間が長く出力さ
れる場合とは三元触媒22に吸収されている酸素が全て
放出されるほど三元触媒22に供給される酸素が少ない
場合、すなわち機関空燃比が目標空燃比よりもリッチ側
に大きくずれている場合である。
ッチが出力されている期間(以下、リッチ出力期間)が
長いほど上流側空燃比センサ29において機関空燃比が
目標空燃比よりもリーンからリッチに変わったことが検
出されたときに減少すべき燃料噴射量を大きくする。な
ぜならばリッチ出力期間が長いほど機関空燃比は目標空
燃比から大きくリッチ側にずれているからである。すな
わち三元触媒22から流出する排気空燃比は三元触媒2
2の酸素吸放出能力により理論的には理論空燃比となる
はずである。それでもなおリッチ出力期間が長く出力さ
れる場合とは三元触媒22に吸収されている酸素が全て
放出されるほど三元触媒22に供給される酸素が少ない
場合、すなわち機関空燃比が目標空燃比よりもリッチ側
に大きくずれている場合である。
【0037】本発明によればこのように機関空燃比を制
御することにより機関空燃比を全体として目標空燃比に
維持することができる。次に上述した空燃比制御につい
て図9〜図11に示したフローチャートを参照して説明
する。なお以下で説明する空燃比制御は機関空燃比を理
論空燃比に制御する場合を示している。また以下で説明
する空燃比フィードバック制御には図10に示したメイ
ンフィードバック制御と、図11に示したサブフィード
バック制御とが含まれる。メインフィードバック制御は
主に上流側空燃比センサ29の出力電圧に基づいて実行
される制御であり、サブフィードバック制御はメインフ
ィードバック制御の応答性を向上させるために下流側空
燃比センサ30の出力電圧に基づいて実行される制御で
ある。
御することにより機関空燃比を全体として目標空燃比に
維持することができる。次に上述した空燃比制御につい
て図9〜図11に示したフローチャートを参照して説明
する。なお以下で説明する空燃比制御は機関空燃比を理
論空燃比に制御する場合を示している。また以下で説明
する空燃比フィードバック制御には図10に示したメイ
ンフィードバック制御と、図11に示したサブフィード
バック制御とが含まれる。メインフィードバック制御は
主に上流側空燃比センサ29の出力電圧に基づいて実行
される制御であり、サブフィードバック制御はメインフ
ィードバック制御の応答性を向上させるために下流側空
燃比センサ30の出力電圧に基づいて実行される制御で
ある。
【0038】まず燃料噴射制御について図9のフローチ
ャートを参照して説明する。図9は目標燃料噴射量の燃
料噴射するために必要な燃料噴射弁の開弁時間TAUを
算出するためのフローチャートである。図9では初めに
ステップ500において単位機関回転数当たりの吸入空
気量Ga/Nが算出され、次いでステップ501におい
て基本燃料噴射時間TAUPが式TAUP=α×Ga/
Nに従って算出される。ここで基本燃料噴射時間TAU
Pは燃焼室6内に供給される燃料と空気との混合気を目
標空燃比とするのに必要な燃料噴射時間であり、αは定
数である。
ャートを参照して説明する。図9は目標燃料噴射量の燃
料噴射するために必要な燃料噴射弁の開弁時間TAUを
算出するためのフローチャートである。図9では初めに
ステップ500において単位機関回転数当たりの吸入空
気量Ga/Nが算出され、次いでステップ501におい
て基本燃料噴射時間TAUPが式TAUP=α×Ga/
Nに従って算出される。ここで基本燃料噴射時間TAU
Pは燃焼室6内に供給される燃料と空気との混合気を目
標空燃比とするのに必要な燃料噴射時間であり、αは定
数である。
【0039】次いでステップ502において実際の燃料
噴射時間TAUが式TAU=TAUP×FAF×β×γ
に従って算出される。ここでFAFは後述するメインフ
ィードバック制御により算出される空燃比補正係数であ
り、β,γはそれぞれ機関運転状態に応じて決まる定数
である。次いでステップ503において燃料噴射時間T
AUがセットされ、この燃料噴射時間TAUだけ燃料噴
射弁6が開弁せしめられ、燃料噴射時間TAUに応じた
量の燃料が燃料噴射弁6から噴射される。
噴射時間TAUが式TAU=TAUP×FAF×β×γ
に従って算出される。ここでFAFは後述するメインフ
ィードバック制御により算出される空燃比補正係数であ
り、β,γはそれぞれ機関運転状態に応じて決まる定数
である。次いでステップ503において燃料噴射時間T
AUがセットされ、この燃料噴射時間TAUだけ燃料噴
射弁6が開弁せしめられ、燃料噴射時間TAUに応じた
量の燃料が燃料噴射弁6から噴射される。
【0040】図10はメインフィードバック制御を示し
ており、図9の燃料噴射制御において使用される空燃比
補正係数FAFを算出する。図10を参照すると初めに
ステップ600において空燃比フィードバック制御が実
行されている(F/B中)であるか否か、すなわち空燃
比フィードバック制御を実行することができる条件(以
下、フィードバック実行条件)が成立しているか否かが
判別される。ここでフィードバック実行条件とは例えば
空燃比センサが活性化していること、内燃機関の暖機が
完了していること、一時的に燃料の噴射を停止する燃料
カット処理を解除してから所定時間が経過していること
などである。ステップ600においてF/B中であると
判別されたときにはステップ601に進んで上流側空燃
比センサ29の出力電流VOMが理論空燃比に相当する
基準出力値VR1以下である(VOM≦VR1)か否かが判
別される。すなわち触媒25に流入する排気空燃比(以
下、流入排気空燃比)が理論空燃比よりもリーンである
か否かが判別される。
ており、図9の燃料噴射制御において使用される空燃比
補正係数FAFを算出する。図10を参照すると初めに
ステップ600において空燃比フィードバック制御が実
行されている(F/B中)であるか否か、すなわち空燃
比フィードバック制御を実行することができる条件(以
下、フィードバック実行条件)が成立しているか否かが
判別される。ここでフィードバック実行条件とは例えば
空燃比センサが活性化していること、内燃機関の暖機が
完了していること、一時的に燃料の噴射を停止する燃料
カット処理を解除してから所定時間が経過していること
などである。ステップ600においてF/B中であると
判別されたときにはステップ601に進んで上流側空燃
比センサ29の出力電流VOMが理論空燃比に相当する
基準出力値VR1以下である(VOM≦VR1)か否かが判
別される。すなわち触媒25に流入する排気空燃比(以
下、流入排気空燃比)が理論空燃比よりもリーンである
か否かが判別される。
【0041】ステップ601においてVOM≦VR1であ
ると判別されたときにはステップ602に進んで流入排
気空燃比が理論空燃比よりもリッチからリーンに反転し
たところか否かが判別される。ステップ602において
流入排気空燃比が理論空燃比よりもリッチからリーンに
反転したところであると判別されたときにはステップ6
03に進んで空燃比補正係数FAFをスキップ増大量R
SRだけ比較的大きくスキップ的に増大する。一方、ス
テップ602において流入排気空燃比が理論空燃比より
もリッチからリーンに反転したところではない、すなわ
ち流入排気空燃比が既にリーンであったと判別されたと
きにはステップ605に進んで空燃比補正係数FAFを
定数KIRだけ比較的小さく増大する。これによれば流
入排気空燃比が理論空燃比よりもリッチからリーンとな
った直後にスキップ的に流入排気空燃比のリーン度合が
小さくなるように空燃比補正係数FAFが増大せしめら
れ、その後は流入排気空燃比のリーン度合が小さくなる
ように空燃比補正係数FAFが増大せしめられる。
ると判別されたときにはステップ602に進んで流入排
気空燃比が理論空燃比よりもリッチからリーンに反転し
たところか否かが判別される。ステップ602において
流入排気空燃比が理論空燃比よりもリッチからリーンに
反転したところであると判別されたときにはステップ6
03に進んで空燃比補正係数FAFをスキップ増大量R
SRだけ比較的大きくスキップ的に増大する。一方、ス
テップ602において流入排気空燃比が理論空燃比より
もリッチからリーンに反転したところではない、すなわ
ち流入排気空燃比が既にリーンであったと判別されたと
きにはステップ605に進んで空燃比補正係数FAFを
定数KIRだけ比較的小さく増大する。これによれば流
入排気空燃比が理論空燃比よりもリッチからリーンとな
った直後にスキップ的に流入排気空燃比のリーン度合が
小さくなるように空燃比補正係数FAFが増大せしめら
れ、その後は流入排気空燃比のリーン度合が小さくなる
ように空燃比補正係数FAFが増大せしめられる。
【0042】ステップ601においてVOM≧VR1であ
ると判別されたときにはステップ606に進んで流入排
気空燃比が理論空燃比よりもリーンからリッチに反転し
たところか否かが判別される。ステップ606において
流入排気空燃比が理論空燃比よりもリーンからリッチに
反転したところであると判別されたときにはステップ6
07に進んで空燃比補正係数FAFをスキップ減少量R
SLだけ比較的大きくスキップ的に減少する。一方、ス
テップ606において流入排気空燃比が理論空燃比より
もリーンからリッチに反転したところではない、すなわ
ち流入排気空燃比が既にリーンであったと判別されたと
きにはステップ608に進んで空燃比補正係数FAFを
定数KILだけ比較的小さく減少する。これによれば流
入排気空燃比が理論空燃比よりもリーンからリッチとな
った直後にスキップ的に流入排気空燃比のリッチ度合が
小さくなるように空燃比補正係数FAFが減少せしめら
れ、その後は流入排気空燃比のリッチ度合が小さくなる
ように空燃比補正係数FAFが減少せしめられる。
ると判別されたときにはステップ606に進んで流入排
気空燃比が理論空燃比よりもリーンからリッチに反転し
たところか否かが判別される。ステップ606において
流入排気空燃比が理論空燃比よりもリーンからリッチに
反転したところであると判別されたときにはステップ6
07に進んで空燃比補正係数FAFをスキップ減少量R
SLだけ比較的大きくスキップ的に減少する。一方、ス
テップ606において流入排気空燃比が理論空燃比より
もリーンからリッチに反転したところではない、すなわ
ち流入排気空燃比が既にリーンであったと判別されたと
きにはステップ608に進んで空燃比補正係数FAFを
定数KILだけ比較的小さく減少する。これによれば流
入排気空燃比が理論空燃比よりもリーンからリッチとな
った直後にスキップ的に流入排気空燃比のリッチ度合が
小さくなるように空燃比補正係数FAFが減少せしめら
れ、その後は流入排気空燃比のリッチ度合が小さくなる
ように空燃比補正係数FAFが減少せしめられる。
【0043】なおステップ604では空燃比補正係数F
AFがその許容最小値と許容最大値との間となるように
空燃比補正係数FAFをガード処理する。図11はサブ
フィードバック制御を示しており、ここでは図10のフ
ローチャートにて使用されるスキップ増大量RSRとス
キップ減少量RSLとが算出される。図11を参照する
と初めにステップ700においてF/B中であるか否か
が判別される。ここでのフィードバック実行条件は図1
0での条件に加えて内燃機関がアイドル運転中でないこ
とが条件とされる。ステップ700においてF/B中で
あると判別されたときにはステップ701に進んで下流
側空燃比センサ60の出力電流VOSが理論空燃比に相
当する出力値VR2以下である(VOS≦VR2)か否かが
判別される。すなわち三元触媒22から流出する排気空
燃比(以下、流出排気空燃比)が理論空燃比よりもリー
ンであるか否かが判別される。ステップ701において
VOS≦VR2であると判別されたときにはステップ70
2に進んでスキップ増大量RSRが所定量ΔRSだけ増
大せしめられる。一方、ステップ701においてVOS
>VR2であると判別されたときにはステップ705に進
んでスキップ増大量RSRが所定量ΔRSだけ減少せし
められる。
AFがその許容最小値と許容最大値との間となるように
空燃比補正係数FAFをガード処理する。図11はサブ
フィードバック制御を示しており、ここでは図10のフ
ローチャートにて使用されるスキップ増大量RSRとス
キップ減少量RSLとが算出される。図11を参照する
と初めにステップ700においてF/B中であるか否か
が判別される。ここでのフィードバック実行条件は図1
0での条件に加えて内燃機関がアイドル運転中でないこ
とが条件とされる。ステップ700においてF/B中で
あると判別されたときにはステップ701に進んで下流
側空燃比センサ60の出力電流VOSが理論空燃比に相
当する出力値VR2以下である(VOS≦VR2)か否かが
判別される。すなわち三元触媒22から流出する排気空
燃比(以下、流出排気空燃比)が理論空燃比よりもリー
ンであるか否かが判別される。ステップ701において
VOS≦VR2であると判別されたときにはステップ70
2に進んでスキップ増大量RSRが所定量ΔRSだけ増
大せしめられる。一方、ステップ701においてVOS
>VR2であると判別されたときにはステップ705に進
んでスキップ増大量RSRが所定量ΔRSだけ減少せし
められる。
【0044】ステップ703ではスキップ増大量RSR
がその許容最小値と許容最大値との間になるようにスキ
ップ増大量RSRがガードせしめられ、ステップ704
に進んで0.1からスキップ増大量RSRを引いてスキ
ップ減少量RSLが算出される。次に上述した空燃比制
御を使用して機関空燃比を理論空燃比よりも僅かばかり
リッチにする方法について説明する。本方法では図12
に示した関係に基づいて基準電圧VR1を決定し、また図
10のステップ603を実行して機関空燃比をステップ
的にリーンからリッチに向かって小さくするタイミング
を遅らせるリッチ遅延時間TDRと、ステップ607を
実行して機関空燃比をステップ的にリッチからリーンに
向かって大きくするタイミングを遅らせるリーン遅延時
間TDLとを決定する。すなわち図12(A)に示した
ように基準電圧VR1は目標空燃比がリッチになるほど大
きく設定され、図12(B)に示したようにリーン遅延
時間TDLは目標空燃比がリッチになるほど大きく設定
され、図12(C)に示したようにリッチ遅延時間TD
Rは目標空燃比がリーンになるほど小さく設定される。
図12に示したこれら関係から目標とする弱リッチ空燃
比に応じて基準電圧V R1、リーン遅延時間TDL、およ
びリッチ遅延時間TDRを設定すれば機関空燃比を弱リ
ッチ空燃比とすることができる。
がその許容最小値と許容最大値との間になるようにスキ
ップ増大量RSRがガードせしめられ、ステップ704
に進んで0.1からスキップ増大量RSRを引いてスキ
ップ減少量RSLが算出される。次に上述した空燃比制
御を使用して機関空燃比を理論空燃比よりも僅かばかり
リッチにする方法について説明する。本方法では図12
に示した関係に基づいて基準電圧VR1を決定し、また図
10のステップ603を実行して機関空燃比をステップ
的にリーンからリッチに向かって小さくするタイミング
を遅らせるリッチ遅延時間TDRと、ステップ607を
実行して機関空燃比をステップ的にリッチからリーンに
向かって大きくするタイミングを遅らせるリーン遅延時
間TDLとを決定する。すなわち図12(A)に示した
ように基準電圧VR1は目標空燃比がリッチになるほど大
きく設定され、図12(B)に示したようにリーン遅延
時間TDLは目標空燃比がリッチになるほど大きく設定
され、図12(C)に示したようにリッチ遅延時間TD
Rは目標空燃比がリーンになるほど小さく設定される。
図12に示したこれら関係から目標とする弱リッチ空燃
比に応じて基準電圧V R1、リーン遅延時間TDL、およ
びリッチ遅延時間TDRを設定すれば機関空燃比を弱リ
ッチ空燃比とすることができる。
【0045】なお排気空燃比を弱リッチとする別の方法
としては内燃機関全体の温度が比較的低いときに空燃比
が理論空燃比となるように上記メインフィードバック制
御を実行すると共に本来、内燃機関全体の温度が比較的
低いときには実行しない上記サブフィードバック制御を
実行するという方法がある。これにより内燃機関全体の
温度が比較的低いときに空燃比が理論空燃比となるよう
に空燃比フィードバック制御が実行され、空燃比が理論
空燃比である排気ガスがNOx浄化触媒23に流入する
とNOx浄化触媒23に吸収されているNOxが浄化さ
れずにNOx浄化触媒23下流へと放出される。このよ
うにNOx浄化触媒23から流出する排気ガス中のNO
x濃度が増大するのでNOx浄化触媒23下流側の排気
空燃比は相対的にリーンとなる。このため下流側空燃比
センサ30の出力に基づいてサブフィードバック制御が
実行されれば結果的には機関空燃比はよりリッチとなる
ように制御される。そして排気空燃比が弱リッチとされ
ればNOx浄化触媒23下流に流出する排気ガスの空燃
比は理論空燃比となるのでこれ以上機関空燃比はリッチ
側へは変化されない。斯くして本方法によれば排気空燃
比が弱リッチに制御される。
としては内燃機関全体の温度が比較的低いときに空燃比
が理論空燃比となるように上記メインフィードバック制
御を実行すると共に本来、内燃機関全体の温度が比較的
低いときには実行しない上記サブフィードバック制御を
実行するという方法がある。これにより内燃機関全体の
温度が比較的低いときに空燃比が理論空燃比となるよう
に空燃比フィードバック制御が実行され、空燃比が理論
空燃比である排気ガスがNOx浄化触媒23に流入する
とNOx浄化触媒23に吸収されているNOxが浄化さ
れずにNOx浄化触媒23下流へと放出される。このよ
うにNOx浄化触媒23から流出する排気ガス中のNO
x濃度が増大するのでNOx浄化触媒23下流側の排気
空燃比は相対的にリーンとなる。このため下流側空燃比
センサ30の出力に基づいてサブフィードバック制御が
実行されれば結果的には機関空燃比はよりリッチとなる
ように制御される。そして排気空燃比が弱リッチとされ
ればNOx浄化触媒23下流に流出する排気ガスの空燃
比は理論空燃比となるのでこれ以上機関空燃比はリッチ
側へは変化されない。斯くして本方法によれば排気空燃
比が弱リッチに制御される。
【0046】また排気空燃比を弱リッチとする別の方法
としてはスキップ増大量RSRの値を空燃比を理論空燃
比に制御するときに使用されるスキップ増大量RSRの
値よりも大きくするという方法を採用することもでき
る。これによれば下流側空燃比センサ30により排気空
燃比が目標空燃比よりもリーンとなったことが検出され
たときに空燃比をリッチ側に近づける度合が大きくな
る。すなわちより素早く空燃比が目標空燃比よりもリッ
チとされる。斯くして本方法によっても排気空燃比が弱
リッチに制御される。
としてはスキップ増大量RSRの値を空燃比を理論空燃
比に制御するときに使用されるスキップ増大量RSRの
値よりも大きくするという方法を採用することもでき
る。これによれば下流側空燃比センサ30により排気空
燃比が目標空燃比よりもリーンとなったことが検出され
たときに空燃比をリッチ側に近づける度合が大きくな
る。すなわちより素早く空燃比が目標空燃比よりもリッ
チとされる。斯くして本方法によっても排気空燃比が弱
リッチに制御される。
【0047】上述したように上記実施例において使用さ
れる空燃比センサは空燃比が理論空燃比よりもリッチと
なると1ボルトに近い略一定の電圧を出力し、空燃比が
理論空燃比よりもリーンとなると0ボルトに近い略一定
の電圧を出力するタイプである。すなわち空燃比のリッ
チ度合やリーン度合に係わりなく空燃比が理論空燃比よ
りもリッチであるか或いはリーンであるかに応じて異な
る略一定の電圧を出力する。しかしながら排気ガス中の
酸素濃度に対応してそれぞれ異なる電流値を出力するタ
イプの空燃比センサを採用してもよい。このタイプの空
燃比センサを採用した場合には排気空燃比を適時把握す
ることができるので上述した空燃比を弱リッチとする方
法を用いなくても目標空燃比を弱リッチ空燃比に設定し
さえすれば空燃比を弱リッチとすることができる。
れる空燃比センサは空燃比が理論空燃比よりもリッチと
なると1ボルトに近い略一定の電圧を出力し、空燃比が
理論空燃比よりもリーンとなると0ボルトに近い略一定
の電圧を出力するタイプである。すなわち空燃比のリッ
チ度合やリーン度合に係わりなく空燃比が理論空燃比よ
りもリッチであるか或いはリーンであるかに応じて異な
る略一定の電圧を出力する。しかしながら排気ガス中の
酸素濃度に対応してそれぞれ異なる電流値を出力するタ
イプの空燃比センサを採用してもよい。このタイプの空
燃比センサを採用した場合には排気空燃比を適時把握す
ることができるので上述した空燃比を弱リッチとする方
法を用いなくても目標空燃比を弱リッチ空燃比に設定し
さえすれば空燃比を弱リッチとすることができる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば内燃機関の始動時におい
ては空燃比を僅かばかりリッチとする弱リッチ処理が実
行されるので内燃機関の始動時には空燃比が僅かばかり
リッチとなった排気ガスがNOx浄化触媒に流入する。
このためNOx浄化触媒に吸収されているNOxが放出
されると共に排気ガス中の炭化水素を還元剤として放出
されたNOxが還元浄化される。斯くして内燃機関の始
動時にNOx浄化触媒から下流へNOxが流出すること
が防止される。もちろんこのときNOx浄化触媒に流入
する排気ガスの温度は上昇せしめられているのでNOx
浄化触媒の温度もその活性温度に向かって上昇せしめら
れる。
ては空燃比を僅かばかりリッチとする弱リッチ処理が実
行されるので内燃機関の始動時には空燃比が僅かばかり
リッチとなった排気ガスがNOx浄化触媒に流入する。
このためNOx浄化触媒に吸収されているNOxが放出
されると共に排気ガス中の炭化水素を還元剤として放出
されたNOxが還元浄化される。斯くして内燃機関の始
動時にNOx浄化触媒から下流へNOxが流出すること
が防止される。もちろんこのときNOx浄化触媒に流入
する排気ガスの温度は上昇せしめられているのでNOx
浄化触媒の温度もその活性温度に向かって上昇せしめら
れる。
【図1】本発明の排気浄化装置を備えた内燃機関の全体
図である。
図である。
【図2】三元触媒の浄化作用を説明するための図であ
る。
る。
【図3】空燃比センサの出力特性を示した図である。
【図4】第一実施例の運転制御を実行するためのフロー
チャートである。
チャートである。
【図5】NOx吸収量を算出するために使用されるマッ
プを示した図である。
プを示した図である。
【図6】第二の実施例の空燃比決定制御を実行するため
のフローチャートである。
のフローチャートである。
【図7】第三の実施例の空燃比決定制御を実行するため
のフローチャートである。
のフローチャートである。
【図8】第四の実施例の空燃比決定制御を実行するため
のフローチャートである。
のフローチャートである。
【図9】燃料噴射弁の開弁時間を算出するためのフロー
チャートである。
チャートである。
【図10】メインフィードバック制御を実行するための
フローチャートである。
フローチャートである。
【図11】サブフィードバック制御を実行するためのフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図12】空燃比を弱リッチとするときに使用される関
係を示した図である。
係を示した図である。
1…機関本体 23…NOx浄化触媒 29…上流側空燃比センサ 30…下流側空燃比センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G091 AB02 AB03 AB06 BA01 BA14 CB02 CB03 DA08 DB10 EA05 EA18 EA27 EA34 EA35 FA01 FA06 FB11 FB12 FC07 HA36 HA37 3G301 HA01 HA15 JA02 JA25 KA01 MA01 MA11 MA19 NC02 NE12 NE13 NE14 NE16 PA01Z PD03Z PD09Z PD12Z PE03Z PF03Z
Claims (3)
- 【請求項1】 排気空燃比がリーンのときに排気ガス中
のNOxを吸収し、排気空燃比が小さくなると吸収して
いるNOxを放出するNOx浄化触媒を機関排気通路に
具備し、機関運転中において予め定められた条件が満た
されたときに上記NOx浄化触媒内部をリッチ雰囲気と
することにより吸収しているNOxをNOx浄化触媒か
ら放出させると共に該放出されたNOxを還元浄化する
ようにした内燃機関の排気浄化装置において、内燃機関
の始動時に空燃比を僅かばかりリッチとする弱リッチ処
理を実行するようにしたことを特徴とする内燃機関の排
気浄化装置。 - 【請求項2】 上記排気浄化触媒の温度が予め定められ
た温度以下であるときには上記弱リッチ処理の実行を禁
止するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の内
燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項3】 内燃機関が停止されたときにNOx浄化
触媒内に吸収されているNOx吸収量を記憶するための
記憶手段を具備し、該記憶手段に記憶されているNOx
吸収量が予め定められた量以下であるときには上記弱リ
ッチ処理の実行を禁止するようにしたことを特徴とする
請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000275459A JP2002089249A (ja) | 2000-09-11 | 2000-09-11 | 内燃機関の排気浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000275459A JP2002089249A (ja) | 2000-09-11 | 2000-09-11 | 内燃機関の排気浄化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002089249A true JP2002089249A (ja) | 2002-03-27 |
Family
ID=18761077
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000275459A Pending JP2002089249A (ja) | 2000-09-11 | 2000-09-11 | 内燃機関の排気浄化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002089249A (ja) |
-
2000
- 2000-09-11 JP JP2000275459A patent/JP2002089249A/ja active Pending
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