JP2002088456A - 超細粒組織を有するα+β型チタン合金の製造方法 - Google Patents
超細粒組織を有するα+β型チタン合金の製造方法Info
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Landscapes
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- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】従来のα+βの2相を有するチタン合金は、通
常の製造法で得られる結晶粒径は、大体1μmまでであ
った。しかし、金属材料において、これよりもさらに細
かい結晶粒が得られれば、機械的性質において、さらな
る向上が期待できることから、1μmもしくはそれ以下
の結晶粒を得られる方法が求められていた。 【解決方法】α+βの2相を有するチタン合金に、水素
吸蔵させ、熱処理、加工をし、しかるのち脱水素処理を
施すことにより、αマトッリクス内に1μmもしくはそ
れ以下のβ相結晶粒を有する超細粒を得ることができ
る。
常の製造法で得られる結晶粒径は、大体1μmまでであ
った。しかし、金属材料において、これよりもさらに細
かい結晶粒が得られれば、機械的性質において、さらな
る向上が期待できることから、1μmもしくはそれ以下
の結晶粒を得られる方法が求められていた。 【解決方法】α+βの2相を有するチタン合金に、水素
吸蔵させ、熱処理、加工をし、しかるのち脱水素処理を
施すことにより、αマトッリクス内に1μmもしくはそ
れ以下のβ相結晶粒を有する超細粒を得ることができ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は機械的性質および加
工性に優れたα+β型チタン合金の製造法に関するもの
である。金属材料において、結晶粒を細かくすると、機
械的性質、とりわけ延性をそこなわずして強度が向上
し、構造物の設計上有利になることから、細粒化する方
法は、金属材料の性質向上にきわめて有効な手段であ
る。
工性に優れたα+β型チタン合金の製造法に関するもの
である。金属材料において、結晶粒を細かくすると、機
械的性質、とりわけ延性をそこなわずして強度が向上
し、構造物の設計上有利になることから、細粒化する方
法は、金属材料の性質向上にきわめて有効な手段であ
る。
【0002】しかし、今までの手段で得られる細粒径
は、おおよそ1μmまでであった。そこで、本発明は、
材料に水素処理(プロチウム(水素原子)処理とも言わ
れている)を施すことによって、1μmないしはそれ以
下の結晶粒を得る方法を提供しようとするものである。
は、おおよそ1μmまでであった。そこで、本発明は、
材料に水素処理(プロチウム(水素原子)処理とも言わ
れている)を施すことによって、1μmないしはそれ以
下の結晶粒を得る方法を提供しようとするものである。
【0003】
【従来の技術】チタン合金は、その比強度および耐食性
に優れていることから、航空機用部材をはじめ民生品、
生体材料に至るまで多くの分野で用途が拡大しつつあ
る。代表的チタン合金であるTi−6Al−4V合金は
α+β型の二相合金であり、強度、延性の優れた材質を
有している。
に優れていることから、航空機用部材をはじめ民生品、
生体材料に至るまで多くの分野で用途が拡大しつつあ
る。代表的チタン合金であるTi−6Al−4V合金は
α+β型の二相合金であり、強度、延性の優れた材質を
有している。
【0004】α+β型チタン合金の板材、線材、管材、
形材等の展伸材は、鋳造されたインゴットに熱間で鍛造
または分塊圧延または鍛造と分塊圧延の双方を行い、さ
らに必要に応じて熱間圧延等の加工を行って製造され
る。このようにして、製造された材料の結晶粒は、細か
いものでも、おおよそ1μmまでである。
形材等の展伸材は、鋳造されたインゴットに熱間で鍛造
または分塊圧延または鍛造と分塊圧延の双方を行い、さ
らに必要に応じて熱間圧延等の加工を行って製造され
る。このようにして、製造された材料の結晶粒は、細か
いものでも、おおよそ1μmまでである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】α+β型チタン合金の
組織は細粒な組織である方が、機械的性質および加工性
に優れている。しかし、α+β型チタン合金の展伸材の
結晶粒径は、従来の方法で製造した場合、細かいもので
大体1μmまでである。これより小さいものは得られ難
い。本発明は、α+β型チタン合金において、結晶粒径
を細粒にし、とりわけαマトリックス内において、β粒
の粒径を1μmないしそれ以下の結晶粒とし、強度およ
び延性が優れた材料を提供しようとするものである。
組織は細粒な組織である方が、機械的性質および加工性
に優れている。しかし、α+β型チタン合金の展伸材の
結晶粒径は、従来の方法で製造した場合、細かいもので
大体1μmまでである。これより小さいものは得られ難
い。本発明は、α+β型チタン合金において、結晶粒径
を細粒にし、とりわけαマトリックス内において、β粒
の粒径を1μmないしそれ以下の結晶粒とし、強度およ
び延性が優れた材料を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、次のとおりで
ある。 (1)α+β型チタン合金に重量%にて水素を0.2〜
1.0%添加した素材を、650〜850℃の温度にて
加工率70%超の加工を行い、その後真空中で550〜
680℃にて水素を除去することを特徴とする超細粒組
織を有するα+β型チタン合金の製造方法。 (2)α+β型チタン合金に重量%にて水素を0.2〜
1.0%添加した素材を、β変態点以上の温度に加熱し
冷却した後、650〜850℃の温度にて加工率65%
超の加工を行い、その後真空中で550〜680℃にて
水素を除去することを特徴とする超細粒組織を有するα
+β型チタン合金の製造方法。
ある。 (1)α+β型チタン合金に重量%にて水素を0.2〜
1.0%添加した素材を、650〜850℃の温度にて
加工率70%超の加工を行い、その後真空中で550〜
680℃にて水素を除去することを特徴とする超細粒組
織を有するα+β型チタン合金の製造方法。 (2)α+β型チタン合金に重量%にて水素を0.2〜
1.0%添加した素材を、β変態点以上の温度に加熱し
冷却した後、650〜850℃の温度にて加工率65%
超の加工を行い、その後真空中で550〜680℃にて
水素を除去することを特徴とする超細粒組織を有するα
+β型チタン合金の製造方法。
【0007】本発明における素材は、鋳造材、鍛造材、
分塊材、板材およびこれらの製造方法を組み合わせた材
料である。水素を添加する手段としては、インゴット溶
解時に添加する方法、あるいはインゴットスラブおよび
ビレット、板等を水素雰囲気内で加熱して添加する方法
等がある。
分塊材、板材およびこれらの製造方法を組み合わせた材
料である。水素を添加する手段としては、インゴット溶
解時に添加する方法、あるいはインゴットスラブおよび
ビレット、板等を水素雰囲気内で加熱して添加する方法
等がある。
【0008】請求項(1)は、水素を添加した素材を、
圧延、押出および鍛造などの方法で熱間加工する。請求
項(2)は、水素を添加した素材をβ変態点以上の温度
に加熱し冷却した後に、圧延、押出および鍛造などの方
法で熱間加工する。β変態点は、α+β相のニ相からβ
相の一相に変わる温度である。
圧延、押出および鍛造などの方法で熱間加工する。請求
項(2)は、水素を添加した素材をβ変態点以上の温度
に加熱し冷却した後に、圧延、押出および鍛造などの方
法で熱間加工する。β変態点は、α+β相のニ相からβ
相の一相に変わる温度である。
【0009】一般に、組織を細かくするためには、比較
的低温で熱間加工して再結晶させる方法が採られてい
る。しかし、チタン合金、たとえばTi−6Al−4V
合金では通常900℃以上β変態点(990℃)以下の
高温度域で熱間加工している。そのため粒成長により結
晶粒が大きくなる。
的低温で熱間加工して再結晶させる方法が採られてい
る。しかし、チタン合金、たとえばTi−6Al−4V
合金では通常900℃以上β変態点(990℃)以下の
高温度域で熱間加工している。そのため粒成長により結
晶粒が大きくなる。
【0010】本発明法においては、水素の添加によりβ
変態点が低下して、従来よりも低温域での熱間加工が可
能となる。
変態点が低下して、従来よりも低温域での熱間加工が可
能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明者は、水素を添加したα+
β型チタン合金の素材を、β変態点以上の温度に加熱し
冷却するか、あるいは、このような加熱冷却をせずに、
比較的低温で熱間加工し、これを真空焼鈍で再結晶させ
るとともに材料中の水素を除去することによって、αマ
トリックス内にβ相粒が1μmないしはそれ以下の結晶
粒を有する組織が得られることを見出した。この組織を
超細粒組織と呼ぶ。組織の超細粒化に必要な水素添加
量、加工のための加熱温度および加工率を様々なレベル
で実験して本発明法を完成させた。
β型チタン合金の素材を、β変態点以上の温度に加熱し
冷却するか、あるいは、このような加熱冷却をせずに、
比較的低温で熱間加工し、これを真空焼鈍で再結晶させ
るとともに材料中の水素を除去することによって、αマ
トリックス内にβ相粒が1μmないしはそれ以下の結晶
粒を有する組織が得られることを見出した。この組織を
超細粒組織と呼ぶ。組織の超細粒化に必要な水素添加
量、加工のための加熱温度および加工率を様々なレベル
で実験して本発明法を完成させた。
【0012】まず水素添加量については、0.2%以上
でないと加工後の真空焼鈍によって超細粒組織を得るこ
とが難しい。また、水素が多いほど低温域まで加工が容
易となり、組織の細粒化効果も大きい。その上限は適正
加工温度領域を考慮すると1.0%であり、これを越え
ると細粒化効果が飽和してくるし、加工の工程で、素材
に割れを生じやすい。その適正加工温度領域の下限は6
50℃であり、この温度より低いと加工割れ等が発生し
やすい。適正加工温度領域の上限は850℃で、これを
越えると粒が成長して、組織の細粒化効果があまり認め
られない。従って、水素添加量を0.2〜1.0%と
し、加工のための加熱温度を650〜850℃とした。
でないと加工後の真空焼鈍によって超細粒組織を得るこ
とが難しい。また、水素が多いほど低温域まで加工が容
易となり、組織の細粒化効果も大きい。その上限は適正
加工温度領域を考慮すると1.0%であり、これを越え
ると細粒化効果が飽和してくるし、加工の工程で、素材
に割れを生じやすい。その適正加工温度領域の下限は6
50℃であり、この温度より低いと加工割れ等が発生し
やすい。適正加工温度領域の上限は850℃で、これを
越えると粒が成長して、組織の細粒化効果があまり認め
られない。従って、水素添加量を0.2〜1.0%と
し、加工のための加熱温度を650〜850℃とした。
【0013】請求項(1)における加工率については、
加工後の真空焼鈍で超細粒な再結晶粒を得るためには7
0%超が必要である。請求項(2)においては、水素を
添加した素材をβ変態点以上の温度に加熱し冷却するこ
とによって、素材は微細な組織となるので、これを加工
する場合の加工率は65%以上である。
加工後の真空焼鈍で超細粒な再結晶粒を得るためには7
0%超が必要である。請求項(2)においては、水素を
添加した素材をβ変態点以上の温度に加熱し冷却するこ
とによって、素材は微細な組織となるので、これを加工
する場合の加工率は65%以上である。
【0014】この場合のβ変態点以上に加熱後の冷却速
度は炉冷、空冷、水冷のいずれでもよいが、冷却速度は
早い方が望ましい。β変態点以上に加熱後は、添加水素
量に応じて、適当な温度に冷却保持したのち圧下率65
%超で熱間加工し冷却する。しかるのち、真空焼鈍で超
細粒な再結晶粒を得ることができる。
度は炉冷、空冷、水冷のいずれでもよいが、冷却速度は
早い方が望ましい。β変態点以上に加熱後は、添加水素
量に応じて、適当な温度に冷却保持したのち圧下率65
%超で熱間加工し冷却する。しかるのち、真空焼鈍で超
細粒な再結晶粒を得ることができる。
【0015】ここでいう加工率とは、1回あるいはそれ
以上の回数で行われる加工の全加工率を表す。真空中で
の焼鈍では、再結晶させるとともに水素を除去する。も
し、一定量以上の水素が残存していると、再結晶させて
超細粒な組織になっても脆化の原因となり製品特性とし
てよくない。再結晶粒の成長を抑制するために脱水素の
温度は550〜680℃である。
以上の回数で行われる加工の全加工率を表す。真空中で
の焼鈍では、再結晶させるとともに水素を除去する。も
し、一定量以上の水素が残存していると、再結晶させて
超細粒な組織になっても脆化の原因となり製品特性とし
てよくない。再結晶粒の成長を抑制するために脱水素の
温度は550〜680℃である。
【0016】
【実施例−1】0.05,0.2,0.5,0.9,
1.1%の水素を添加したTi−6Al−4V合金のス
ラブをβ変態点以上に加熱冷却し、しかるのち600、
650、750、850、900℃に加熱し、加工率を
60、70、80%として熱間圧延した。熱延後、真空
中で600℃で1時間の焼鈍を行った。熱延し真空焼鈍
した材料の組織観察結果を表1〜4に示す。ここで超細
粒組織とは、組織の大部分、少なくとも8割以上が粒径
1μmないしそれ以下の組織を示すものである。水素量
0.2,0.5,0.7,0.9%、加熱温度650、
750、850℃、加工率70,80%での熱延・焼鈍
材は超細粒組織を示している。
1.1%の水素を添加したTi−6Al−4V合金のス
ラブをβ変態点以上に加熱冷却し、しかるのち600、
650、750、850、900℃に加熱し、加工率を
60、70、80%として熱間圧延した。熱延後、真空
中で600℃で1時間の焼鈍を行った。熱延し真空焼鈍
した材料の組織観察結果を表1〜4に示す。ここで超細
粒組織とは、組織の大部分、少なくとも8割以上が粒径
1μmないしそれ以下の組織を示すものである。水素量
0.2,0.5,0.7,0.9%、加熱温度650、
750、850℃、加工率70,80%での熱延・焼鈍
材は超細粒組織を示している。
【0017】代表例として水素量0.5%の材料を75
0℃に加熱し加工率80%の加工を行った後、600℃
で真空焼鈍した材料の光学顕微鏡写真を第1図に、そし
てその電子顕微鏡(走査型)写真を第2図に示す。但
し、水素量1.1%の材料は熱間加工の過程で、1部に
割れを生じて正常な材料がえられなかった。比較例とし
て、従来法により製造した材料、つまり水素を添加して
いないTi−6Al−4V合金を加熱温度950℃、加
工率80%の加工後、焼鈍した材料の光学顕微鏡写真を
第3図に示す。
0℃に加熱し加工率80%の加工を行った後、600℃
で真空焼鈍した材料の光学顕微鏡写真を第1図に、そし
てその電子顕微鏡(走査型)写真を第2図に示す。但
し、水素量1.1%の材料は熱間加工の過程で、1部に
割れを生じて正常な材料がえられなかった。比較例とし
て、従来法により製造した材料、つまり水素を添加して
いないTi−6Al−4V合金を加熱温度950℃、加
工率80%の加工後、焼鈍した材料の光学顕微鏡写真を
第3図に示す。
【0018】本発明法により製造した材料は、従来法に
より製造した材料に比べてきわめて細粒な超細粒組織を
示す。
より製造した材料に比べてきわめて細粒な超細粒組織を
示す。
【0019】上記実施例(1)と同様な効果は、線、
棒、板圧延、熱間押出加工さらに鍛造加工でも認められ
た。
棒、板圧延、熱間押出加工さらに鍛造加工でも認められ
た。
【発明の効果】本発明は、今後ますます需要の増加が予
想される航空機用材料をはじめとする各種分野で使用さ
れる材料として、従来得られていなかった優れた組織お
よび材質を有するチタン合金の製造法を提供するもので
あり、工業的価値は大きい。
想される航空機用材料をはじめとする各種分野で使用さ
れる材料として、従来得られていなかった優れた組織お
よび材質を有するチタン合金の製造法を提供するもので
あり、工業的価値は大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22F 1/00 630 C22F 1/00 630K 682 682 683 683 691 691B 694 694A 694B
Claims (2)
- 【請求項1】 α+β型チタン合金に重量%にて水素を
0.2〜1.0%添加した材料を、650〜850℃の
温度にて加工率70%超の加工を行い、その後真空中で
550〜680℃にて水素を除去することを特徴とする
超細粒組織を有するα+β型チタン合金の製造方法。 - 【請求項2】 α+β型チタン合金に重量%にて水素を
0.2〜1.0%添加した材料を、β変態点以上の温度
に加熱し冷却した後、650〜850℃の温度にて加工
率65%超の加工を行い、その後真空中で550〜68
0℃にて水素を除去することを特徴とする超細粒組織を
有するα+β型チタン合金の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000318597A JP2002088456A (ja) | 2000-09-12 | 2000-09-12 | 超細粒組織を有するα+β型チタン合金の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000318597A JP2002088456A (ja) | 2000-09-12 | 2000-09-12 | 超細粒組織を有するα+β型チタン合金の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002088456A true JP2002088456A (ja) | 2002-03-27 |
Family
ID=18797194
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000318597A Pending JP2002088456A (ja) | 2000-09-12 | 2000-09-12 | 超細粒組織を有するα+β型チタン合金の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002088456A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6902601B2 (en) | 2002-09-12 | 2005-06-07 | Millennium Inorganic Chemicals, Inc. | Method of making elemental materials and alloys |
RU2490356C1 (ru) * | 2012-03-14 | 2013-08-20 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Уфимский государственный авиационный технический университет" | Ультрамелкозернистый двухфазный альфа-бета титановый сплав с повышенным уровнем механических свойств и способ его получения |
CN113278901A (zh) * | 2021-05-01 | 2021-08-20 | 上海交通大学 | 钛合金板材晶粒细化的多次循环置氢处理方法 |
-
2000
- 2000-09-12 JP JP2000318597A patent/JP2002088456A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6902601B2 (en) | 2002-09-12 | 2005-06-07 | Millennium Inorganic Chemicals, Inc. | Method of making elemental materials and alloys |
RU2490356C1 (ru) * | 2012-03-14 | 2013-08-20 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Уфимский государственный авиационный технический университет" | Ультрамелкозернистый двухфазный альфа-бета титановый сплав с повышенным уровнем механических свойств и способ его получения |
WO2013137765A1 (ru) * | 2012-03-14 | 2013-09-19 | Федеральное Государственное Бюджетное Образовательное Учреждение Высшего Профессионального Образования "Уфимский Государственный Авиационный Технический Университет" (Фгбоу Впо "Угату") | Ультрамелкозернистый двухфазный альфа-бета титановый сплав и способ его получения |
CN113278901A (zh) * | 2021-05-01 | 2021-08-20 | 上海交通大学 | 钛合金板材晶粒细化的多次循环置氢处理方法 |
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