[go: up one dir, main page]

JP2002076837A - 積層型圧電フィルタ - Google Patents

積層型圧電フィルタ

Info

Publication number
JP2002076837A
JP2002076837A JP2000264101A JP2000264101A JP2002076837A JP 2002076837 A JP2002076837 A JP 2002076837A JP 2000264101 A JP2000264101 A JP 2000264101A JP 2000264101 A JP2000264101 A JP 2000264101A JP 2002076837 A JP2002076837 A JP 2002076837A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printed circuit
circuit board
printed board
piezoelectric filter
board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000264101A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Iwata
竜男 岩田
Kazuhiro Hayashi
計宏 林
Masayuki Watanabe
正幸 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2000264101A priority Critical patent/JP2002076837A/ja
Priority to US09/941,739 priority patent/US6590474B2/en
Priority to EP01120910A priority patent/EP1187325A3/en
Publication of JP2002076837A publication Critical patent/JP2002076837A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic elements; Electromechanical resonators
    • H03H9/02Details
    • H03H9/05Holders or supports
    • H03H9/10Mounting in enclosures
    • H03H9/1007Mounting in enclosures for bulk acoustic wave [BAW] devices
    • H03H9/1035Mounting in enclosures for bulk acoustic wave [BAW] devices the enclosure being defined by two sealing substrates sandwiching the piezoelectric layer of the BAW device
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic elements; Electromechanical resonators
    • H03H9/46Filters
    • H03H9/54Filters comprising resonators of piezoelectric or electrostrictive material
    • H03H9/58Multiple crystal filters

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変化により形状及び特性が変化しない積
層型圧電フィルタを提供する。 【解決手段】中間プリント基板3a,3bと、頂部プリ
ント基板4とに装着室6a,6b.6cに連通する微小
連通孔20,21a,21bを夫々形成したことによ
り、リフロー半田付け時等に生ずる熱の影響によって、
頂部プリント基板4と底部プリント基板5等により構成
される外筺が変形することがなく、しかも、頂部プリン
ト基板4に形成した微小連通孔20を、中間プリント基
板3a,3bに形成した微小連通孔21a,21bより
も径小としたり、上下で隣接する微小連通孔相互を、面
方向で対向する二辺縁の一辺側と、他辺側に夫々配設す
ることにより離間するようにしたから、高温雰囲気から
常温雰囲気に移動した場合にも、外気の流入が抑止さ
れ、特性の低下や、導電層の劣化、短絡等のおそれが低
下し、全体として、各装着質6a,6b,6cの内圧が
最適に調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯用移動無線機、
自動車電話等の移動無線通信機の濾波回路に好適に使用
される積層型圧電フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の圧電フィルタは、入力端子,出
力端子及び接地端子との間に、直列共振子と並列共振子
をL形接続してなる単位濾波回路を多段に配列してな
る。そして、直列共振子の共振周波数と、並列共振子の
反共振周波数を一致させ、かつ直列共振子の反共振周波
数と並列共振子の共振周波数の差を一定にしている。
【0003】上述の圧電フィルタの従来構成にあって
は、ケース内に各共振子と、端子板とを積層状に組込ん
だものが一般的であり、このため、部品点数が増加し、
組付けが面倒となるという問題があった。一方、移動無
線通信機の小型化に対応するために、圧電フィルタの低
背化及び小型化が数ミリの単位で求められ、さらには、
各圧電フイルタと、共振子の実装面上の所要電路との電
気的接続が容易で、しかも、共振子が電気的かつ機械的
に保護される構成が求められている。そこで、枠状スペ
ーサに囲繞された二以上の共振子を、中間プリント基板
を介して積層し、各枠状スペーサ内に共振子が支持され
る装着室を設け、かつ最上位置に頂部プリント基板を、
最下位置に底部プリント基板を配置し、さらに底部プリ
ント基板の下面に、実装プリント基板に接続される電極
パッドを形成して構成し、所要の濾波回路を構成してな
ることを特徴とする積層型圧電フィルタが提案された。
【0004】かかる構成にあっては、各板材の積層によ
り構成されるから、構造が簡単で、薄型化が可能である
と共に、各共振子は、枠状スペーサと上下の頂部プリン
ト基板及び底部プリント基板で保護され、堅牢であると
共に、電気的かつ機械的に保護されるという利点があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の積層
型圧電フィルタにあって、実装プリント基板上の所要電
路に、下面の電極パッドを電気的かつ機械的に接続する
場合に、リフロー半田付けが行われ、この際に、特に圧
電フィルタの下部は高温化に曝される。また、枠状スペ
ーサ,各プリント基板は接着シートを加熱することによ
り接合され、この場合にも高温状態となる。そして、こ
のような高温雰囲気下に置かれた場合に、各枠状スペー
サ内に共振子が支持される装着室は密閉化されているた
め、内部圧力が高くなり、加えて内部にわずかな水分が
あると、これが気化して更に高圧化し、これに伴って頂
部プリント基板,底部プリント基板が膨らんで湾曲する
等、該プリント基板で構成される外筺が変形するという
問題があった。本発明は、温度変化により形状及び特性
が変化しない積層型圧電フィルタを提供することを目的
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、夫々枠状スペ
ーサに囲繞された二以上の共振子を、中間プリント基板
を介して積層し、かつ最上位置に頂部プリント基板を、
最下位置に底部プリント基板を配置して、各枠状スペー
サ内に共振子が支持される装着室を設け、さらに底部プ
リント基板の下面に、実装プリント基板に接続される電
極パッドを形成すると共に、前記中間プリント基板と、
頂部プリント基板とに装着室に連通する微小連通孔を夫
々形成したことを特徴とするものである。
【0007】かかる構成にあっては、各中間プリント基
板と、頂部プリント基板とに微小連通孔が形成されてい
るから、各装着室は外気と連通することとなり、従って
高温となっても、内部圧力の上昇が回避され、上下のプ
リント基板が膨らんで湾曲して変形するということがな
くなる。また、かかる構成にあっては、底部プリント基
板には微小連通孔を形成しないようにしている。この
為、リフロー半田付け時に、該微小連通孔から半田ロウ
が流入するようなことがない。
【0008】一方、高温により、内部空気が放出された
後、常温となると、外部の湿分を含んだ気体が流入する
こととなり、特性の低下や、導電層の劣化、短絡等のお
それを生ずる。従って、高温による気体放散を可能とし
ても、上下のプリント基板が膨らんで湾曲しない程度
で、圧力の変動が抑制されていることが望ましい。
【0009】そこで、頂部プリント基板に形成した微小
連通孔を、中間プリント基板に形成した微小連通孔より
も径小とした構成が提案される。即ち複数の装着室が形
成されている場合にあって、リフロー半田付けにより熱
の影響によって、高温となり易い装着室の微小連通孔を
比較的大きくし、最上段の装着室は熱による温度上昇が
小さいから、外気と連通する上部のプリント基板に形成
された微小連通孔を、中間プリント基板に形成した微小
連通孔よりも小さくし、流出抵抗を大きくして、空気が
逃げにくいようにする。これにより、高温雰囲気から常
温雰囲気に移動した場合にも、外気の流入が抑止され、
特性の低下や、導電層の劣化、短絡等のおそれが低下す
る。ここでこの頂部プリント基板に形成した微小連通孔
はφ0.1〜0.4mm,中間プリント基板に形成した
微小連通孔はφ0.4mm以上が考えられる。また、中
間プリント基板の径も上方へ行くに従って径小となるよ
うにして径を異ならせても良い。
【0010】さらに、上下で隣接する微小連通孔相互
を、面方向で対向する二辺縁の一辺側と、他辺側に離間
して夫々配設した構成も提案される。
【0011】かかる構成にあって、最下段の装着室から
微小連通孔を介して第二段目の装着室に流入すると共
に、最も離れた他辺縁側の微小連通孔を介して第三段目
の装着室(又は外部)へ流出する。従って、各装着室内
で、空気は一側縁から他側縁に流れ蛇行流となり、この
過程で各部材に熱がうばわれて、空気の温度低下を生ず
る。また、可及的に長い経路を辿ることにより周辺部材
との摩擦や乱流の発生による流動抵抗が大きくなり、こ
の流動抵抗により空気の流出量が減少する。このため高
温雰囲気から常温雰囲気に移動した場合に、外気の流入
が抑止される。
【0012】
【実施の形態】添付図面に従って、本発明の積層型圧電
フィルタFの構成を説明する。図1,2は、S−P−S
構造の積層型圧電フィルタFを示すものであって、夫々
枠状スペーサ2a,2b,2cに夫々囲繞された直列共
振子S,並列共振子P及び直列共振子Sを、中間プリン
ト基板3a,3bを介して積層し、かつ最上位置に頂部
プリント基板4を、最下位置に底部プリント基板5を配
置し、矩形環状の接着シート(図示せず)により接合し
てなるものである。この接着シートは、熱硬化性樹脂か
らなり、各板材の周縁に沿うように矩形枠状を呈し、加
熱することより、板材相互を接合する。そして各枠状ス
ペーサ2a,2b,2c内を、直列共振子S,並列共振
子P及び直列共振子Sがその表裏面で点支持される装着
室6a,6b,6cとしている。
【0013】ここで、共振子S,S,Pは、チタン酸ジ
ルコン酸鉛等よりなる正方形薄板状をしており、所定の
厚みを有する圧電磁器板の表裏に電極を形成して構成さ
れる。この並列共振子Pは、直列共振子S,Sに比し
て、その厚さを薄くし、静電容量を大きくしている。こ
のように、並列共振子の厚みを直列共振子のそれより薄
くすることにより、両者の容量比が大きくなり、減衰量
を増大化させることができる。
【0014】この各枠状スペーサ2a,2b,2cは、
図2で示すように、その前後縁に複数の円弧状導通溝が
形成され、中間プリント基板3a,3b及び上下の頂部
プリント基板4,底部プリント基板5の端縁に夫々形成
された導通溝と上下で一致し、これにより、図1で示す
用に、上下方向で連通する複数の導通路12を形成して
いる。
【0015】次に、各中間プリント基板3a,3b及び
上下の頂部プリント基板4,底部プリント基板5の表裏
面に形成された導電路による、共振子S,P,Sの表裏
の電極8a,8bの結線態様につき説明する。
【0016】頂部プリント基板4の裏面は、円形状導電
ランド部14aを備えた電極パターンが形成され、該頂
部プリント基板4の端縁に形成された導通溝と接続され
ている。そして、導電ランド部14aは直列共振子Sの
上面電極の中心部と導通する。
【0017】中間プリント基板3a,3bの表面には、
図4B,Cで示すように4つの分割導電面10a,10
b,10b,10b等からなる電極パターン13aが形
成されている。この電極パターン13にあって、一つの
分割導電面10aを有効とし、他をダミー分割導電面1
0b,10b,10bとしている。そして、その中心に
は円形状導電ランド部14bが形成され、有効分割導電
面10aとを介して基板3a,3bの円弧状溝に形成し
た導通端15と接続するようにしている。また、中間プ
リント基板3a,3bの裏面側にも、同様に円形状導電
ランド部14c(図3参照)が形成される。そして、中
間プリント基板3aの表面側導電ランド部14bは直列
共振子Sの下面電極の中心部と接続され、裏面側導電ラ
ンド部14cは並列共振子Pの上面電極の中心部と接続
される。同様に、中間プリント基板3bの表面側導電ラ
ンド部14bは並列共振子Pの下面電極の中心部と接続
され、裏面側導電ランド部14cは直列共振子Sの上面
電極の中心部と接続される。
【0018】底部プリント基板5の表面は、4つの分割
導電面10a,10b,10b,10b及び円形状導電
ランド部14dを備えた電極パターン13bが形成さ
れ、該底部プリント基板5に形成された円弧状溝に形成
した導通端17に接続される。また、底部プリント基板
5の裏面には、図3で示すように、前縁で左右の入力側
電極パッド18aと、出力側電極パッド18bとが形成
され、後縁中央にアース側電極パッド18cが形成さ
れ、導通路12を介して各電極パターン13と接続され
ることとなる。上述の構成にあって、中間プリント基板
3a,3b,底部プリント基板5の表面に、ダミーを含
む4つの分割導電面10a,10b,10b,10bを
形成していることにより、円形状導電ランド部14b,
14dを中心とする周方向で均一な機械的強度を達成で
き、積層型圧電フィルタFの強度が向上する利点があ
る。
【0019】而して、S−P−S構造からなる積層型圧
電フィルタFが構成されることとなる。そして、実装プ
リント基板に下面の電極パッド18a〜18cを接続す
る場合に、リフロー半田付けにより行われ、高温化に曝
される。また、枠状スペーサ2a,2b,2c,中間プ
リント基板3a,3b,頂部プリント基板4,底部プリ
ント基板5は接着シートを加熱することにより接合さ
れ、この場合にも高温雰囲気下に置かれる。
【0020】前記枠状スペーサ2a,2b,2c,中間
プリント基板3a,3b,頂部プリント基板4,底部プ
リント基板5は、いずれもガラスエポキシにより形成さ
れ、設計例としては、中間プリント基板3a,3bは厚
さ0.1mm,頂部プリント基板4及び底部プリント基
板5は厚さ0.2mmとし得る。かかる積層型の積層型
圧電フィルタFの総厚は、1.8mmの極薄状である。
また外形寸法は、縦6.5mm×横5.5mmである。
いずれも、設計の一例であり、この数値にこだわるもの
ではない。
【0021】かかる構成の積層型圧電フィルタFは、複
数の共振子S,Pを夫々枠状スペーサ2a,2b,2c
で囲繞して、中間プリント基板3a,3bを介して積層
し、かつ最上位置に頂部プリント基板4を、最下位置に
底部プリント基板5を配置して、各板材相互を接合する
ことにより構成したから、単純な積層構造であるため、
構造が簡単で、薄厚化が可能であると共に、各共振子
は、枠状スペーサ2a,2b,2cと上下の頂部プリン
ト基板4及び底部プリント基板5からなる外筺で保護さ
れ、堅牢であり、電気的かつ機械的に保護される。しか
も、各板材を接着シートを介して接合することにより構
成したから、接着シートを含めた各部材を単に積層し
て、加熱するだけで良いから、製造が簡単で、量産性に
優れる。
【0022】次に本発明の要部につき説明する。本発明
は、前記中間プリント基板3a,3bと、頂部プリント
基板4とに装着室6a,6b,6cに連通する微小連通
孔20,21a,21bを夫々形成したことを特徴とす
るものである。そしてこの微小連通孔20,21a,2
1bにより、実装プリント基板に下面の電極パッド18
a〜18cを電気的及び機械的に接続する場合に、リフ
ロー半田付けにより行われ、この際に高温に曝された
り、また、枠状スペーサ,各プリント基板は接着シート
を加熱することにより接合する際に高温状態となって
も、装着室6a,6b,6c内の高圧化を阻止するよう
にしているものである。
【0023】ここで頂部プリント基板4に形成した微小
連通孔20を、中間プリント基板3a,3bに形成した
微小連通孔21a,21bよりも径小としている。ここ
で、微小連通孔20の内径は、φ0.3mmとし、微小
連通孔21a,21bの内径は、φ0.5mmとしてい
る。ここでこの頂部プリント基板4に形成した微小連通
孔20はφ0.1〜0.4mm,中間プリント基板3
a,3bに形成した微小連通孔はφ0.4mm以上が考
えられる。また、上位の中間プリント基板3aの微小連
通孔21aの径を、下位の中間プリント基板3bの微小
連通孔21bの径よりも小さくなるようにし、各微小連
通孔20,21a,21bを上方へ行くに従って径小と
なるようにしても良い。
【0024】また、微小連通孔20,21a相互を、面
方向で対向する二辺縁の一辺側と、他辺側に夫々配設し
て可及的に離間するようにし、同様に微小連通孔21
a,21b相互を、二辺縁の一辺側と、他辺側に夫々配
設して可及的に離間するようにしている。即ち、微小連
通孔20,21a,21bは、図3にあって左右交互位
置となっている。
【0025】かかる構成にあっては、各中間プリント基
板3a,3bと、頂部プリント基板4とに微小連通孔2
0,21a,21bが形成されているから、各装着室6
a,6b,6cは外気と連通することとなる。従って高
温となっても、内部圧力の上昇が回避され、上下のプリ
ント基板4,5が膨らんで湾曲して、外筺が変形すると
いうことがなくなる。また、かかる構成にあっては、底
部プリント基板5には微小連通孔を形成しないようにし
ている。この為、リフロー半田付け時に、該微小連通孔
から半田ロウが流入するようなことがない。
【0026】一方、高温により、内部空気が放出された
後、常温となると、外部の湿分を含んだ気体が流入する
こととなり、特性の低下や、導電層の劣化、短絡等のお
それを生ずる。従って、高温による気体放出散を可能と
しても、上下のプリント基板4,5が膨らんで湾曲しな
い程度に於て、圧力の変動が抑制されていることが望ま
しい。
【0027】そこで、頂部プリント基板4に形成した微
小連通孔20を、中間プリント基板3a,3bに形成し
た微小連通孔21a,21bよりも径小としたから、リ
フロー半田により熱の影響によって、下段から順に高温
となり易い装着室6c及び装着室6bの内部空気が径大
の微小連通孔21a,21bにより流出し易いように
し、最上段の装着室6aは熱による温度上昇が小さいか
ら、外気と連通する頂部プリント基板4に形成された径
小の微小連通孔20により、流出抵抗によって流出しに
くくし、全体として内部空気が逃げにくいようにしてい
る。
【0028】さらに、微小連通孔20,21a,21b
は、図3にあって左右交互位置となり、可及的に面方向
で離間させている。このため各装着室内で、空気は一側
縁から他側縁に流れることとなり、蛇行流となり、この
過程で各部材に熱がうばわれて、空気の温度低下を生ず
る。また、可及的に長い経路を辿ることにより周辺部材
との摩擦や乱流の発生による流動抵抗が大きくなり、こ
の流動抵抗により空気の流出量が減少する。このため高
温雰囲気から常温雰囲気に移動した場合に、外気の流入
が抑止される。
【0029】而してこの積層型圧電フィルタFは、高温
雰囲気下に置かれた場合に、頂部プリント基板4,底部
プリント基板5等からなる外筺が変形することがなく、
しかも高温雰囲気から常温雰囲気に移動した場合にも、
外気の流入が抑止され、外気の空気が流入して湿潤化す
ることが可及的に抑止されることとなる。
【0030】このように、本発明の積層型圧電フィルタ
Fは、各装着室6a,6b,6cの内圧が最適に調整さ
れ、このためリフロー半田付け等での熱の影響及びその
冷却による影響を抑止される。すなわち、この積層型圧
電フィルタFの特有の構成と相俟って、内部圧力が最適
に調整され得ることとなる。
【0031】上述の構成はS−P−S構造の積層型圧電
フィルタFを示すものであるが、同様に、本発明は、P
−S−P構造の積層型圧電フィルタを構成することもで
き、二段又は四段以上の積層型圧電フィルタに適用する
こともできる。
【0032】
【発明の効果】本発明の積層型圧電フィルタは、中間プ
リント基板と、頂部プリント基板とに装着室に連通する
微小連通孔を夫々形成したことにより、リフロー半田付
け時等に生ずる熱の影響によって、頂部プリント基板と
底部プリント基板等により構成される外筺が変形するこ
とがない。さらには、頂部プリント基板に形成した微小
連通孔を、中間プリント基板に形成した微小連通孔より
も径小としたり、上下で隣接する微小連通孔相互を、面
方向で対向する二辺縁の一辺側と、他辺側に夫々配設す
ることにより離間することにより、高温雰囲気から常温
雰囲気に移動した場合にも、外気の流入が抑止され、特
性の低下や、導電層の劣化、短絡等のおそれが低下し、
全体として、各装着室の内圧が最適に調整され、このた
めリフロー半田付け等での熱の影響及びその冷却による
影響を抑止される。すなわち、本発明はこの積層型圧電
フィルタF特有の構成と相俟って、内部圧力が最適に調
整され得ることとなる優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る積層型圧電フィルタFの斜視図で
ある。
【図2】積層型圧電フィルタFの分解斜視図である。
【図3】積層型圧電フィルタFの縦断側面図である。
【図4】頂部プリント基板4の平面図,中間プリント基
板3a,3bの平面図,底部プリント基板5の平面図等
を表示した図表である。
【符号の説明】
S 直列共振子 P 並列共振子 F 積層型圧電フィルタ 2a,2b,2c 枠状スペーサ 3a,3b 中間プリント基板 4 頂部プリント基板 5 底部プリント基板 6a,6b,6 装着室 20,21a,21b 微小連通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 正幸 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内 Fターム(参考) 5J108 AA07 BB04 CC04 EE03 EE04 EE13 GG03 GG09 GG14 JJ01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】夫々枠状スペーサに囲繞された二以上の共
    振子を、中間プリント基板を介して積層し、かつ最上位
    置に頂部プリント基板を、最下位置に底部プリント基板
    を配置して、各枠状スペーサ内に共振子が支持される装
    着室を設け、さらに底部プリント基板の下面に、実装プ
    リント基板に接続される電極パッドを形成すると共に、
    前記中間プリント基板と、頂部プリント基板とに装着室
    に連通する微小連通孔を夫々形成したことを特徴とする
    積層型圧電フィルタ。
  2. 【請求項2】頂部プリント基板に形成した微小連通孔
    を、中間プリント基板に形成した微小連通孔よりも径小
    としたことを特徴とする請求項1記載の積層型圧電フィ
    ルタ。
  3. 【請求項3】上下で隣接する微小連通孔相互を、面方向
    で対向する二辺縁の一辺側と、他辺側に離間して夫々配
    設したことを特徴とする請求項1記載の積層型圧電フィ
    ルタ。
JP2000264101A 2000-08-31 2000-08-31 積層型圧電フィルタ Pending JP2002076837A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000264101A JP2002076837A (ja) 2000-08-31 2000-08-31 積層型圧電フィルタ
US09/941,739 US6590474B2 (en) 2000-08-31 2001-08-30 Multilayer piezoelectric filter with an air vent between two resonator chambers
EP01120910A EP1187325A3 (en) 2000-08-31 2001-08-30 Multilayer type piezoelectric filter

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000264101A JP2002076837A (ja) 2000-08-31 2000-08-31 積層型圧電フィルタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002076837A true JP2002076837A (ja) 2002-03-15

Family

ID=18751563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000264101A Pending JP2002076837A (ja) 2000-08-31 2000-08-31 積層型圧電フィルタ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6590474B2 (ja)
EP (1) EP1187325A3 (ja)
JP (1) JP2002076837A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8618720B2 (en) * 2009-10-01 2013-12-31 Blackberry Limited Piezoelectric assembly
CN110959314A (zh) * 2017-08-04 2020-04-03 株式会社藤仓 多层印刷布线板的制造方法以及多层印刷布线板
US10638608B2 (en) 2017-09-08 2020-04-28 Apple Inc. Interconnect frames for SIP modules

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH044603A (ja) * 1990-04-21 1992-01-09 Murata Mfg Co Ltd チップ型圧電部品
JPH06224687A (ja) * 1993-01-28 1994-08-12 Murata Mfg Co Ltd ラダー型フィルタ
JPH0918285A (ja) * 1995-06-30 1997-01-17 Kyocera Corp ラダー型フィルタ
US6114800A (en) * 1997-10-01 2000-09-05 Murata Manufacturing Co., Ltd Piezoelectric component
JP2000077971A (ja) * 1998-08-28 2000-03-14 Ngk Spark Plug Co Ltd 積層型圧電フィルタ
JP3610477B2 (ja) 1998-12-17 2005-01-12 日本特殊陶業株式会社 積層型圧電フィルタ
JP2000223983A (ja) 1999-02-03 2000-08-11 Ngk Spark Plug Co Ltd 積層型圧電フィルタの導通方法
JP2000223982A (ja) 1999-02-03 2000-08-11 Ngk Spark Plug Co Ltd 積層型圧電フィルタの導通方法

Also Published As

Publication number Publication date
US6590474B2 (en) 2003-07-08
EP1187325A2 (en) 2002-03-13
US20020024408A1 (en) 2002-02-28
EP1187325A3 (en) 2008-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101499717B1 (ko) 적층 세라믹 커패시터 및 적층 세라믹 커패시터 실장 기판
JPH06325977A (ja) π型LCフィルタ及びπ型LCフィルタアレイ
KR20150017966A (ko) 적층 세라믹 커패시터 및 적층 세라믹 커패시터 실장 기판
JP2002076837A (ja) 積層型圧電フィルタ
JPH04284015A (ja) ラダー型フィルタ
US6734754B2 (en) Nonreciprocal circuit device having a protruding electrode
JPH1168507A (ja) チップ型圧電フィルタ及び該圧電フィルタを用いた濾波回路
JPH1050879A (ja) 表面実装型電子部品
JPH1116776A (ja) コンデンサアレイ
JP2008041991A (ja) 積層型圧電アクチュエータ素子
JP2001076840A (ja) 積層チップ型サージ吸収素子
JP2002314369A (ja) 積層型圧電フィルタ
JP3610477B2 (ja) 積層型圧電フィルタ
JP2003023336A (ja) 積層型圧電フィルタ等の実装型電子部品
CN205828623U (zh) 一种叠层片式功率分配模块
US6225877B1 (en) Multilayer type piezoelectric filter with intermediary printed circuit board elements
JP2005322744A (ja) セラミック多層基板およびその製造方法
JPH05347227A (ja) 積層薄膜コンデンサ
WO2024162055A1 (ja) パッケージ、母基板、ガスセンサモジュール、および電子装置
JP7193066B2 (ja) トランスデューサ装置
JP2006180437A (ja) 弾性表面波装置およびその製造方法
JP2000223982A (ja) 積層型圧電フィルタの導通方法
KR20070090677A (ko) 적층형 칩 소자 및 그의 제조 방법
CN205828622U (zh) 叠层片式功率分配模块
JP2007295696A (ja) 積層型圧電アクチュエータ素子