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JP2002068653A - 人員搬送用コンベヤベルト - Google Patents

人員搬送用コンベヤベルト

Info

Publication number
JP2002068653A
JP2002068653A JP2000264160A JP2000264160A JP2002068653A JP 2002068653 A JP2002068653 A JP 2002068653A JP 2000264160 A JP2000264160 A JP 2000264160A JP 2000264160 A JP2000264160 A JP 2000264160A JP 2002068653 A JP2002068653 A JP 2002068653A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
rigid plate
conveyor belt
rigid
width direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000264160A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Ando
裕 安藤
Hiroyuki Nagai
裕幸 長井
Seiji Tanabe
精治 田辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
JFE Engineering Corp
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd, NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
Priority to JP2000264160A priority Critical patent/JP2002068653A/ja
Publication of JP2002068653A publication Critical patent/JP2002068653A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Escalators And Moving Walkways (AREA)
  • Belt Conveyors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】人員搬送用コンベヤベルトにおいて、ベルト幅
が1100mm超の広幅である場合においても幅方向中
央部の撓み量を小さく抑え、運転に支障が生じないよう
にする。 【解決手段】上カバーゴム22と、下カバーゴム24
と、長手方向の補強をなす縦補強スチールコード28
と、ベルトの幅方向の剛性を付与する横剛性層とを有
し、プーリ間に無端環状に巻き掛けられて人員を搬送す
る人員搬送用コンベヤベルト10において、横剛性層の
構成材としてベルト幅方向に延びる断面扁平形状の剛性
板材30を用い、その厚み方向がベルト厚み方向を向く
ようにしてベルト10の長手方向に所定ピッチPで配置
し、横剛性層を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はベルト上面に人員
を載せて搬送する人員搬送用コンベヤベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンベヤベルトをプーリ間に無端
環状に架け渡してこれを回転駆動し、そして搬送側にお
いてベルト上面に人を載せて搬送するようになした人員
搬送用コンベヤ装置が公知である。図6はその一例を示
している。同図において200は、ヘッドプーリ(駆動
プーリ)202,テールプーリ(従動プーリ)204に
無端環状に巻き掛けられた人員搬送用コンベヤベルト
で、200aは搬送側、200bは返送側をそれぞれ表
している。この人員搬送用コンベヤ装置の場合、コンベ
ヤベルト200が搬送側200aにおいてその上面に人
員を載せ、コンベヤベルト200の移動に伴って人員を
搬送する。
【0003】ここでコンベヤベルト200は、同図
(C)に示すような断面構成とされている。同図におい
て206は上カバーゴム、208は下カバーゴム、21
0は中間ゴム層である。このコンベヤベルト200の内
部には、長手方向に延びる縦補強スチールコード212
と、ベルトの幅方向に延びる横剛性スチールコード21
6とが埋設されている。
【0004】ここで縦補強スチールコード212はコン
ベヤベルト200を長手方向に補強するものであり、ベ
ルト幅方向に所定ピッチで配置された多数の縦補強スチ
ールコード212によって縦補強層が構成されている。
また横剛性スチールコード216はコンベヤベルト20
0に必要な横剛性を付与するためのもので、長手方向に
所定ピッチで配置されており、それら多数の横剛性スチ
ールコード216によって横剛性層が構成されている。
横剛性層は、中間ゴム層210と上カバーゴム206と
の間及び中間ゴム層210と下カバーゴム208との間
の上下2箇所に埋設されている。
【0005】同図(B)において、218はコンベヤベ
ルト200の搬送側200aにおいてコンベヤベルト2
00の幅方向両端部下側に配置された支持ローラであっ
て、コンベヤベルト200の移動方向に沿って所定ピッ
チで多数配置されており、コンベヤベルト200の上面
に人員を載せて搬送する際、それら多数の支持ローラ2
18によって重量支持するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの人員
搬送用コンベヤ装置の場合、コンベヤベルト200がそ
の幅方向両端部においてのみ支持ローラ218によって
支持されているに過ぎないため、幅方向中央部が下方に
撓む問題があり、特に搬送能力を増大すべくベルト幅を
広くしたときに(例えば幅1100mmを超すときに)
幅方向の横剛性が不足し、中央部の撓み量が大きくなっ
て歩行者の安定性(乗り心地)が悪くなるという恐れが
あった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の人員搬送用コン
ベヤベルトはこのような課題を解決するために案出され
たものである。而して請求項1のものは、(イ)ベルト
表面部を構成する上カバーゴムと、ベルト裏面部を構成
する下カバーゴムと、(ロ)ベルト内部に埋設されて長
手方向の補強をなす縦補強層と、(ハ)ベルト内部に埋
設されて幅方向に剛性を付与する横剛性層とを有し、プ
ーリ間に無端環状に巻き掛けられて搬送側においてベル
ト上面に人員を載せて搬送する人員搬送用コンベヤベル
トにおいて、前記横剛性層の構成材としてベルトの幅方
向に延びる断面扁平形状の剛性板材を用い、該剛性板材
をその厚み方向がベルト厚み方向を向くようにしてベル
トの長手方向に所定ピッチで配置し、以って該横剛性層
を構成したことを特徴とする。
【0008】請求項2のものは、請求項1において、前
記コンベヤベルトが幅寸法1100mm超の広幅のもの
であることを特徴とする。
【0009】請求項3のものは、請求項1,2の何れか
において、前記剛性板材が並びを揃えるための連繋用の
線材にて縦方向に連繋されることなくそれぞれが単独で
ベルト内部に配置埋設されていることを特徴とする。
【0010】請求項4のものは、請求項1〜3の何れか
において、前記剛性板材が鋼材若しくは樹脂材から成っ
ていることを特徴とする。
【0011】請求項5のものは、請求項4において、前
記剛性板材が鋼材から成っており且つ外面に亜鉛メッキ
処理が施されていることを特徴とする。
【0012】請求項6のものは、請求項1〜5の何れか
において、ゴム材の加硫収縮を抑制し、主としてベルト
の幅方向の形状拘束作用をなすブレーカ層が内部に埋設
してあることを特徴とする。
【0013】
【作用及び発明の効果】上記のように本発明は、ベルト
の幅方向に延びる断面扁平形状の剛性板材を、その厚み
方向がベルト厚み方向を向くようにしてベルト長手方向
に所定ピッチで配置し、以ってベルト内部の横剛性層を
構成したもので、本発明の人員搬送用コンベヤベルトの
場合、従来のような横剛性層の構成材としてスチールコ
ードを用いたものに比べて、ベルトの幅方向の横剛性を
飛躍的に高めることができ、従って幅方向中央部の撓み
量を可及的に小さく抑制することができ、従ってまた歩
行者の安定性(乗り心地)が良好となる。
【0014】即ちベルト幅を1100mm超とした場合
において、ベルトの幅方向両端近傍の所定位置を支点と
して、幅方向中央部に所定の荷重(本明細書において所
定の荷重とは750Nを意味する)をかけたとき、その
撓み量を従来のベルトでは達成できなかったような小さ
い撓み量、具体的には両支点間寸法の1%以下の撓み量
に抑制することが可能となる。これにより人員搬送用コ
ンベヤベルトにおける搬送能力を大幅に向上させること
が可能となる(請求項2)。
【0015】但し本発明はベルト幅が1100mm以下
のものにも勿論適用可能なものであり、この場合におい
て必要な横剛性を確保しつつベルトの厚みを薄くし得、
或いはまた横剛性層を従来上,下2箇所に設けることが
必要であったのが、場合によって上,下何れか1箇所の
みとすることも可能となる。
【0016】ところで、剛性板材を横剛性層の構成材と
してベルト内部に埋設するに際し、その厚み方向がベル
ト長手方向を向くようにして所定ピッチで配置するとい
ったことも可能である。しかしながらこのようにすると
ベルトの厚みが必然的に厚くなり過ぎてしまう。しかる
に本発明では剛性板材を、その厚み方向がベルト厚み方
向を向くように配置しており、これによってベルトの厚
みを薄くすることができる利点が得られる。
【0017】尚、本発明ではベルトの長手方向の補強を
なす縦補強層の構成材としてスチールコードを好適に用
いることができる。勿論他の各種材質のもの、例えばポ
リエステル,ポリアミド等の線材その他ベルト長手方向
に加わる張力に耐え得るような十分な強力を有する他の
材質,形態の材料を用いることができる。
【0018】本発明において用いる剛性板材は、従来横
剛性層の構成材として用いているスチールコード等と比
べて形状的に剛性の非常に高いものであり、このため本
発明によれば剛性板材の長手方向の配置ピッチを従来に
比べて極めて大きく取ることができる。例えば従来の横
剛性層構成材としてのスチールコードの場合、太さがφ
1.2mmのものであるとこれを2.1mmピッチで細
かく配置することが必要であるが、本発明の剛性板材を
横剛性層の構成材として用いた場合、20〜150mm
の極めて大きなピッチで配置することが可能となる。
【0019】而してこのようにすることで、剛性板材と
剛性板材との間のベルトの可撓性を高くすることがで
き、従ってベルトがプーリを通過する際に円滑にこれを
通過させ得るようになり、ベルトの回転運動が安定化す
る。また剛性板材の配置ピッチを大きくできることか
ら、ベルト製造の際の製造性が高まる利点も得られる。
【0020】本発明においては、剛性板材として上下両
面が平坦面である平板材を用いることが望ましい。また
多数の剛性板材をベルト内部に埋設するに際して、その
並びを揃えるために連繋用の線材にてそれらを縦方向に
連繋せず、各剛性板材を単独でベルト内部に配置埋設し
ておくことができる(請求項3)。
【0021】多数の剛性板材をベルト内部に所定の並び
で配置埋設するに際して、予めそれらを縒り線材等によ
って互いにベルト長手方向に連繋しておき、その状態で
埋設するといったことも可能である。このようにすれ
ば、剛性板材間の間隔を正確に予め定めた間隔に保持し
た状態で埋設作業することが可能となる。しかしながら
そのようにした場合、多数の剛性板材を縒り線材等の連
繋用線材で連繋したユニットを予め用意しておき、ベル
ト製造時においてそれらをつなぎ合せて行くといった作
業が必要となる。
【0022】しかるにただ単に各剛性板材を連繋用の線
材で連繋することなく配置埋設するようになした場合、
多数の剛性板材を連繋用線材で連繋した形態のユニット
を予め製造したり、切断加工したり、つなぎ合せたりす
る作業が一切不要となり、ベルト製造工程が簡略化して
ベルト製造を容易に行えるようになるとともに、様々な
長さのベルトを製造するに際しても事前準備工程を変更
することなくそのまま対応できる利点が得られる。
【0023】上記剛性板材は鋼材若しくは樹脂材にて構
成することができ(請求項4)、また鋼材にて剛性板材
を構成する場合において、その外面に腐食防止及びゴム
材との接着性を高めるために、各種公知の表面処理加工
を施しておくことが望ましい。例えば、化成皮膜処理,
カチオン電着塗装処理,メッキ処理等があるが、好まし
くは人員搬送用コンベヤベルトの長時間に亘る成型・加
硫工程で防食性・ゴム接着力安定性が確保できる亜鉛メ
ッキ処理加工が望ましい(請求項5)。
【0024】更にまた、剛性板材には貫通孔若しくは非
貫通の凹部を設けておくことができ、このようにした場
合、ゴム材を入り込ませることによってアンカー効果を
発揮させることができ、そのアンカー効果によって剛性
板材とゴム材との物理的な接着力を高めることができ、
ベルト稼働時における剛性板材の固着を安定(剪断剥離
防止)したものとなすことができる。尚剛性板材と接触
するゴム材として接着性ゴム(公知のコバルト系或いは
レゾルシン系配合剤を含有させたもの)を使用すること
ができる。或いはまた接着性ゴムに代えて、金属−ゴム
用の加硫接着剤を板材に塗布することができる。
【0025】本発明では更に、ゴム材の加硫収縮を抑制
し、主としてベルトの幅方向の形状拘束作用をなすブレ
ーカ層をベルト内部に埋設しておくことができる(請求
項6)。このブレーカ層としては、縦糸と横糸との強力
がほぼ同等で且つ配置密度も同等程度の帆布を用いるこ
とができる。またこのブレーカ層は、上カバーゴムと横
剛性層との境界部、若しくは下カバーゴムと横剛性層と
の境界部に設けておくことができる。このようなブレー
カ層を設けておくことにより、剛性板材とゴム材との接
着界面での剥離(剪断剥離)やゴム材の不均等な収縮、
具体的には剛性板材を埋設した部分と埋設していない部
分との間での不均等なゴム材の収縮が生じ、これに起因
してベルト表面の溝の直進性が乱れる等の不都合を回避
することができる。
【0026】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1は本例の人員搬送用コンベヤベルト(以
下単にベルトと略す)を示している。図1(A)におい
て10はベルトで、このベルト10は一定距離離れて設
けられたヘッドプーリ(駆動プーリ)12とテールプー
リ(従動プーリ)14との間に無端環状に巻き掛けられ
ており、図中上側の搬送側10aにおいてベルト上面に
人員を載せて搬送する。尚10bは返送側を示してい
る。
【0027】図1において、16は搬送側10aにおい
てベルト10の幅方向両端部を下側から支持する搬送側
10aの支持ローラであり、ベルト長手方向において所
定間隔ごとに複数設けられている。
【0028】図2に本例のベルト10の断面構成が具体
的に示してある。同図に示しているようにこのベルト1
0は、ベルト表面部を構成する上カバーゴム22と、ベ
ルト裏面部を構成する下カバーゴム24と、それらの間
の中間ゴム層26とを有している。
【0029】28はベルト10の長手方向に延び且つ幅
方向に所定ピッチで配置され、中間ゴム層26内部に埋
設された縦補強スチールコードで、これら多数の縦補強
スチールコード28によって、ベルト10を長手方向に
補強する縦補強層が構成されている。
【0030】上カバーゴム22には、長手方向に走る多
数の突条32が互いに平行に且つベルト10の幅方向に
所定ピッチで設けられており、それら突条32と32と
の間に溝34が形成されている。
【0031】本例において、上カバーゴム22と中間ゴ
ム層26との間及び下カバーゴム24と中間ゴム層26
との間の部分において、ベルト10の幅方向に延びる剛
性板材30が長手方向に所定ピッチPで配置され、埋設
されている。そしてそれら多数の剛性板材30によって
横剛性層が構成されている。
【0032】本例ではこの横剛性層が上下2箇所に形成
されている。この横剛性層は、ベルト10に横剛性を付
与するためのもので、ここではかかる剛性板材30とし
て表面が平坦な平板形状の鋼材が用いられている。尚剛
性板材30はS45Cから成っており、横弾性係数19
0kN/mmであり、外面に亜鉛メッキ処理が施して
ある。但しこれは一例である。ここで剛性板材30は、
その厚み方向がベルト厚み方向を向くようにしてベルト
10の長手方向にピッチPで配置されている。
【0033】ここで用いられている剛性板材30は、図
3に示す幅寸法Bが12mm、厚み寸法Aが6mmのも
のであり、ベルト10の長手方向のピッチPが50mm
となるように一定間隔ごとに埋設されている。
【0034】尚、上記縦補強スチールコード28は強力
630N/mm,コード径2mmのものであり、ベルト
幅方向に4.6mmピッチで配置且つ埋設されている。
尚図2において、ベルト10の全体の厚みHは30(又
は26)mmであり、突条32の寸法Hが6.5mm
である。
【0035】本例においては、ゴム材の加硫収縮を抑制
し、主としてベルト幅方向の形状拘束作用をなすブレー
カ層36がベルト10内部に、詳しくは上カバーゴム2
2と横剛性層との境界部に埋設されている。ここではブ
レーカ層36としてナイロン,ポリエステル等の帆布が
用いられており、この帆布は縦糸と横糸との強力がほぼ
同等で且つ配置密度も同等程度のものとされている。
【0036】但しここでの帆布はその目的がゴム材の加
硫収縮を抑制し、主としてベルト幅方向の形状拘束作用
(剪断剥離防止ともなる)をなすためであることから、
通常の補強用の帆布とはその組織が異なっている。例え
ば強力材として用いられる帆布は縦糸及び横糸の強力が
大で尚且つ密度も密であるが、ブレーカ層36として用
いられるこの例の帆布は縦糸及び横糸の強力が小さく且
つ密度も粗めの構成となっている。それらを比較して表
1に示している。
【0037】
【表1】
【0038】本例のベルト10の場合、従来のような横
剛性層の構成材としてスチールコードを用いたものに比
べてベルト10の幅方向の横剛性が高められており、従
って幅方向中央部の撓み量を小さく抑制することができ
る。
【0039】因みに表2は、このベルト10においてベ
ルト幅を種々変えたときのベルト幅方向中央部の撓み量
の測定結果を、従来構造のベルトとの比較において示し
たものである。尚、撓み量の測定は図5に示す方法で行
った。即ちベルト幅方向両端から50mmベルト幅方向
中央側に離れた位置でベルトを支持し、そして中央部に
荷重750Nをかけてその中央部の撓み量を測定した。
また従来のベルトとしては、横剛性層を構成するスチー
ルコードとしてφ1.2mmの太さのものをベルト長手
方向に2.1mmのピッチで配置したものを用いた。
【0040】
【表2】
【0041】この表2の結果にみられるように、従来構
造のベルトの場合、ベルト幅が1100mmを超えると
撓み量が両支点間寸法の1%よりも大きくなるが、剛性
板材30を用いた横剛性層を上,下に設けた本発明例の
ものの場合、ベルト幅が1100mmを超えても撓み量
は1%以下であり、十分に使用に耐えるものとなってい
る。
【0042】ベルト幅を1100mm超とした場合にお
いて、上記のようにその撓み量を従来のベルトでは達成
できなかったような小さい撓み量に抑制することがで
き、これにより人員搬送能力を大幅に向上させることが
可能となる。また本例では剛性板材30をその厚み方向
がベルト厚み方向を向くように配置していることから、
ベルト厚を薄くすることができる。
【0043】本例では、スチールコード等と比べて形状
的に剛性の高い剛性板材30を用いており、これにより
その配置ピッチPを大きく取り得、このことによって剛
性板材30と30との間のベルト10の可撓性を高くで
き、従ってベルト10がプーリ12,14を通過する際
に円滑にこれを通過させ得、ベルト10の回転運動が安
定化することができる。また剛性板材30の配置ピッチ
Pを大きくできることから、ベルト10製造の際の製造
性が高まる。
【0044】更に本例では各剛性板材30を連繋用の線
材で連繋することなく各々独立に配置埋設していること
から、様々な長さのベルト10を製造するに際しても事
前準備工程を変更することなくそのまま対応できる利点
が得られる。
【0045】また本例では、剛性板材30を鋼材にて構
成し且つその外面に亜鉛メッキ処理を施しているため、
腐食防止及びゴム材との接着性を高めることができる。
【0046】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば本発明においては、図4に
示しているように横剛性層をベルト厚み方向において1
箇所にのみ設けておくこともできるし、また剛性板材3
0の幅寸法,厚み寸法,ピッチP等については、ベルト
幅,プーリ径その他の事情に応じて適宜変更することが
可能である。その他本発明はその主旨を逸脱しない範囲
において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である人員搬送用コンベヤベ
ルトを含むコンベヤ装置を簡略化して示す図である。
【図2】同じ実施例の人員搬送用コンベヤベルトの断面
構成を示す図である。
【図3】図2における剛性板材を単独で取り出して示し
た図である。
【図4】本発明の他の実施例の人員搬送用コンベヤベル
トの断面構成を示す図である。
【図5】本発明の実施例の人員搬送用コンベヤベルトの
撓み量の測定方法の説明図である。
【図6】従来の人員搬送用コンベヤベルト及びこれを含
んだコンベヤ装置を示す図である。
【符号の説明】
10 人員搬送用コンベヤベルト 10a 搬送側 12 ヘッドプーリ(駆動プーリ) 14 テールプーリ(従動プーリ) 22 上カバーゴム 24 下カバーゴム 28 縦補強スチールコード 30 剛性板材 36 ブレーカ層 P ピッチ
フロントページの続き (72)発明者 長井 裕幸 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 田辺 精治 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 3F024 AA02 CA04 CB03 CB08 CB10 CB13 DA07 DA14 3F321 BA06 CB02 CB08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (イ)ベルト表面部を構成する上カバー
    ゴムと、ベルト裏面部を構成する下カバーゴムと、
    (ロ)ベルト内部に埋設されて長手方向の補強をなす縦
    補強層と、(ハ)ベルト内部に埋設されて幅方向に剛性
    を付与する横剛性層とを有し、プーリ間に無端環状に巻
    き掛けられて搬送側においてベルト上面に人員を載せて
    搬送する人員搬送用コンベヤベルトにおいて、 前記横剛性層の構成材としてベルトの幅方向に延びる断
    面扁平形状の剛性板材を用い、該剛性板材をその厚み方
    向がベルト厚み方向を向くようにしてベルトの長手方向
    に所定ピッチで配置し、以って該横剛性層を構成したこ
    とを特徴とする人員搬送用コンベヤベルト。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記コンベヤベルト
    が幅寸法1100mm超の広幅のものであることを特徴
    とする人員搬送用コンベヤベルト。
  3. 【請求項3】 請求項1,2の何れかにおいて、前記剛
    性板材が並びを揃えるための連繋用の線材にて縦方向に
    連繋されることなくそれぞれが単独でベルト内部に配置
    埋設されていることを特徴とする人員搬送用コンベヤベ
    ルト。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかにおいて、前記剛
    性板材が鋼材若しくは樹脂材から成っていることを特徴
    とする人員搬送用コンベヤベルト。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記剛性板材が鋼材
    から成っており且つ外面に亜鉛メッキ処理が施されてい
    ることを特徴とする人員搬送用コンベヤベルト。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかにおいて、ゴム材
    の加硫収縮を抑制し、主としてベルトの幅方向の形状拘
    束作用をなすブレーカ層が内部に埋設してあることを特
    徴とする人員搬送用コンベヤベルト。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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