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JP2002063899A - リチウム二次電池のカソード材料用のLiMn2O4粉体の製造方法 - Google Patents

リチウム二次電池のカソード材料用のLiMn2O4粉体の製造方法

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JP2002063899A
JP2002063899A JP2000236598A JP2000236598A JP2002063899A JP 2002063899 A JP2002063899 A JP 2002063899A JP 2000236598 A JP2000236598 A JP 2000236598A JP 2000236598 A JP2000236598 A JP 2000236598A JP 2002063899 A JP2002063899 A JP 2002063899A
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JP
Japan
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gel
powder
precursor
solution
limn
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Application number
JP2000236598A
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English (en)
Inventor
Tenyu O
天佑 王
Joki Ryu
如熹 劉
齊昇 ▲呉▼
Saisho Go
Eiken Chin
榮顯 陳
Kayu Yo
家諭 楊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KONO KOKAGI KOFUN YUGENKOSHI
Original Assignee
KONO KOKAGI KOFUN YUGENKOSHI
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リチウム二次電池のカソード材料用のLiM
24粉体の新規な製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明の方法はシトラート・ゲル法を採
用して粉体生成物を製造し、出発原料として硝酸リチウ
ムおよび硝酸マンガンを、キレート化剤としてクエン酸
を、pH値を6〜7に調節するためにジエチルアミンを
含む。有機アミン塩が形成されてゲルの形成を促進す
る。ゲルは、熱分解して有機物を除去した後、300℃〜8
00℃で24時間焼結される。酸素が焼結のときに導入さ
れる。形成されるLiMn24粉体生成物はすべてスピ
ネル構造を有し、不純物を含まず、また、粒子寸法の分
布が均一で良好な結晶品質を有するという特徴を有す
る。本発明の方法は細かく均一な単相の粉体を比較的低
い温度にて製造することを可能にし、それは大量生産に
適し、工業において重要な価値を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリチウム二次電池の
カソード(または正極)材料用のLiMn24粉体を製
造する新規な方法に関する。本発明は、常套の固相反応
法ではなくシトラート・ゲル法(またはクエン酸錯体ゲ
ル法;citrate gel method)を採用する、均一な粒子寸
法(または粒度もしくは粒径)の分布および高品質の結
晶を有する粉体を製造する簡単で低コストの方法を提供
する。
【0002】
【従来の技術】エネルギー開発は、技術進歩の速度が急
であるために常に重要な問題である。電子部品の改良
は、携帯電話、ラップトップ型コンピュータ、デジタル
カメラ、デジタルビデオプレーヤー、パーソナル携帯情
報機器(PDA)等の民生用電子製品を、軽く、薄く、
短く、そして小さくする傾向にある。電池はこれらの電
子製品のエネルギー源として、この十億ドル産業におい
て主要な部品になった。
【0003】リチウムイオン二次電池は、高電圧、高エ
ネルギー密度および長いサイクル寿命という特徴を有す
るために、広く検討され、また研究されている。リチウ
ム二次電池用のLiCoO2、LiNiO2、およびLi
Mn24系材料の中でも、LiMn24系カソード材料
はエネルギー密度、コストおよび環境保護を考慮すれば
最も高い発展をとげる可能性を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】固相反応法がLiMn
24粉体を製造するために常套的に適用される。この方
法において、単相のスピネル構造を形成するための焼結
温度は出発物質が変わると変化するであろう。異なる焼
結温度で得た生成物は、結晶格子定数、表面積、粒子寸
法等が異なるであろう。さらに、この常套的な方法は、
焼結されたLiMn24粉体の粒子寸法が均一でない;
650℃〜750℃の高い焼結温度を必要とする;Li
/Mnモル比をコントロールすることが難しいという欠
点を有する。これらの欠点は、LiMn24粉体をカソ
ード材料として使用するリチウムイオン二次電池の電気
性能の大きな変動をもたらす。
【0005】上述の欠点を解決および改善する効果的な
方法の提供に対する要求があり、それが本発明の目的で
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】(発明の要約)本発明の
目的はリチウム二次電池のカソード材料用のLiMn2
4粉体を製造する方法を提供することである。1つの
態様において、本発明はシトラート・ゲル法を採用し、
ジエチルアミンを使用してpH値を6〜7に調節する。
このように製造されるゲル状前駆物質は熱分解後、30
0〜800℃の温度で酸素雰囲気下で焼結される。それ
により、良品質のLiMn24粉体を得ることができ
る。
【0007】本発明は常套の固相反応法に従って製造さ
れる焼結したLiMn24粉体の粒子寸法が不均一であ
るという欠点を改善することができ、また、単相のスピ
ネル構造を有する細かい均一なLiMn24粉体を比較
的低い温度で製造することができる。さらに、プロセス
は溶液中で進行し、したがって、均一に反応し、製品は
化学量論比の点でより良いものである。上述の利点を要
約すると、本発明は工業用途に適している。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はリチウム二次電
池のカソード材料用のLiMn24粉体を製造する方法
であって: (a)リチウム化合物およびマンガン化合物を含む溶液
を供給する工程; (b)キレート化剤を溶液に添加する工程; (c)有機塩基を溶液に添加して溶液のpH値を調節
し、溶液を有機塩の溶液にする工程; (d)有機塩の溶液を加熱してゲル状前駆物質(または
前駆体ゲル)を形成する工程; (e)ゲル状前駆物質を加熱して熱分解させ、ゲル状前
駆物質をLiMn24粉体の前駆物質にする工程;なら
びに (f)LiMn24粉体の前駆物質を酸素雰囲気にて焼
結し、リチウム二次電池のカソード材料用のLiMn2
4粉体を形成する工程を含む方法を提供する
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の方法において、リチウム
化合物は硝酸リチウムまたは酢酸リチウムから選択さ
れ、またマンガン化合物は硝酸マンガンまたは酢酸マン
ガンから選択され、その場合、水が溶液の対応する溶媒
である。さらに、リチウム化合物はリチウムアルコキシ
ドからも選択することができ、またマンガン化合物はマ
ンガンアルコキシドからも選択することができ、その場
合、アルコールが溶液の対応する溶媒として選択され得
る。リチウム化合物およびマンガン化合物におけるリチ
ウムおよびマンガンのモル比は1:1.8〜1:2.2
である。本発明の好ましい態様において、リチウム化合
物およびマンガン化合物の溶液は硝酸リチウムおよび硝
酸マンガンの水溶液である。
【0010】本発明の方法においては、リチウムおよび
マンガン化合物の溶液にキレート化剤が添加される。キ
レート化剤はカルボキシル基およびヒドロキシル基の両
方を含む化合物である。好ましくはキレート化剤はクエ
ン酸であり、クエン酸および全金属イオンのモル比は
1:1である。
【0011】さらに、溶液のpH値を調節し、ゲル状前
駆物質の形成を後で促進するために、有機塩基が上記の
溶液に加えられる。有機塩基は本質的にジエチルアミン
およびトリエチルアミンから成る群から選択され、好ま
しくはジエチルアミンが選択される。溶液はそれから有
機塩の溶液になる。pH値は5.0〜8.0に調節さ
れ、より好ましくは6.0〜7.0に調節される。
【0012】それから有機塩の溶液は水を除去するため
に加熱され、そしてゲル状前駆物質が形成される。有機
塩の溶液は、好ましくは80℃〜140℃の温度に加熱
される。
【0013】ゲル状前駆物質はそれから加熱されて熱分
解され、LiMn24粉体の前駆物質を形成する。ゲル
状前駆物質の熱分解工程においては、キレート化剤の添
加量が重要な役割を果たす。有機キレート化剤の量が不
足している場合には、ゲル状前駆物質の酸化は不十分な
ものとなり、一方、キレート化剤が過剰であると、粉体
間で穴(またはホール)の数が増加する傾向にあり、さ
らには粒子寸法が不均一となるであろう。1つの態様に
おいて、ゲル状前駆物質は280℃〜400℃の熱分解
温度に加熱される。
【0014】最後に、LiMn24粉体の前駆物質は酸
素雰囲気下で焼結される。焼結温度は300℃〜800
℃であり、焼結時間は2〜48時間である。最終的に得
られるLiMn24粉体生成物はその後、リチウム二次
電池のカソード材料として使用され得る。
【0015】本発明は酸素雰囲気中で焼結することによ
って、常套のシトラート・ゲル法(LiMn24粉体を
周囲大気で比較的低い温度にて生成し、Mn23不純物
を含みやすい)の不都合を改善し得る。本発明は、単相
のスピネル構造を有し、粒子寸法が均一であるLiMn
24粉体を製造することを可能にする。したがって、3
00℃〜800℃という広い焼結温度範囲を適用して高
品質のLiMn24粉体を製造することができる。
【0016】
【実施例】(比較例1)LiMn24粉体はシトラート
・ゲル法によって製造され、焼結は周囲大気にて実施さ
れ、金属イオン対クエン酸のモル比は1:0.55であ
った。硝酸リチウム(LiNO3、2.28g)および
硝酸マンガン(Mn(NO3 2・4H2O、16.7
g)を水(40ml)に混合し完全に溶解することによっ
て溶液を供給した。溶液中のLi:Mnのモル比は1:
2である。次いで、キレート化剤として機能するクエン
酸(11.6g)を溶液に添加した。完全に混合して溶
解させた後、ジエチルアミンを添加して溶液のpH値を
6.0〜7.0に調節した。それから、溶液を油浴で1
10℃〜120℃の温度で加熱して水を除去した。その
結果、茶色がかった黄色のゲル状前駆物質が生成され
た。ゲル状前駆物質を空気中で300℃の温度にて2時
間加熱して熱分解し、ゲル状前駆物質中の有機物を取り
除いた。前駆物質をすりつぶし、それから1分につき5
℃ずつ温度を上げて300℃、500℃、650℃およ
び800℃の焼結温度にて空気中で24時間焼結した。
焼結後、焼結温度を1分につき5℃ずつ下げながら室温
まで下げた。このようにして、種々の焼結温度で製造し
たLiMn24粉体を得た。
【0017】図1および図2はそれぞれ、ゲル状前駆物
質の熱重量測定(TGA)および示差走査熱量測定(D
SC)分析のチャートを示す。100℃における熱重量
損失はゲル状前駆物質で表面の結晶水が吸熱を伴って蒸
発したことによるものである。表面の結晶水は物理吸着
により強く結合しているために、100℃を超える加熱
温度が必要である。さらに、280℃〜340℃におけ
る熱重量損失はゲル中の有機物の発熱を伴う燃焼反応に
よるものである。したがって、本発明のゲルは空気中に
て約2時間、280℃〜400℃の温度で有機物を取り
除くことができる。
【0018】図3は熱分解後のゲル状前駆物質であっ
て、周囲大気の種々の温度にて24時間焼結した後のゲ
ル状前駆物質のX線回折パターンを示す。図3は、ゲル
状前駆物質の結晶化の程度が、周囲大気において焼結温
度が上昇するに従って高くなること、ならびに500℃
の焼結温度にて生成物中にMn23不純物が存在するこ
とを示す。
【0019】図4は熱分解後のゲル状前駆物質であっ
て、周囲大気の種々の温度にて24時間焼結した後のゲ
ル状前駆物質の走査型電子顕微鏡の画像を示す。図4は
LiMn24粉体生成物が粒状であること、ならびに粒
子寸法が焼結温度が上昇するに従って大きくなることを
示している。
【0020】(比較例2)LiMn24粉体はシトラー
ト・ゲル法によって製造され、焼結は周囲大気にて実施
され、金属イオン対クエン酸のモル比は1:1であっ
た。硝酸リチウム(LiNO3、1.00g)および硝
酸マンガン(Mn(NO3 2・4H2O、7.28g)
を水(10ml)に混合し完全に溶解することによって溶
液を供給した。溶液中のLi:Mnのモル比は1:2で
あった。次いで、キレート化剤として機能するクエン酸
(9.13g)を溶液に添加した。完全に混合して溶解
させた後、ジエチルアミンを添加して溶液のpH値を
6.0〜7.0に調節した。それから、溶液を油浴で1
10℃〜120℃の温度で加熱して水を除去した。その
結果、茶色がかった黄色のゲル状前駆物質が生成され
た。ゲル状前駆物質を空気中で300℃の温度にて2時
間加熱して熱分解し、ゲル状前駆物質中の有機物を取り
除いた。前駆物質をすりつぶし、それから1分につき5
℃ずつ温度を上げて300℃、500℃、650℃およ
び800℃の焼結温度にて空気中で24時間焼結した。
焼結後、焼結温度を1分につき5℃ずつ下げながら室温
まで下げた。このようにして、種々の焼結温度で製造し
たLiMn24粉体を得た。
【0021】図5は熱分解後のゲル状前駆物質であっ
て、周囲大気の種々の温度にて24時間焼結した後のゲ
ル状前駆物質のX線回折パターンを示す。図5は、周囲
大気下で500℃にて24時間焼結した後の生成物にお
いて依然としてMn23不純物が存在することを示す。
しかし、不純物は比較例1で見られるそれよりも明らか
に少ない。
【0022】図6は熱分解後のゲル状前駆物質であっ
て、周囲大気下で種々の温度にて24時間焼結した後の
ゲル状前駆物質の走査型電子顕微鏡の画像を示す。図6
はLiMn24粉体生成物が粒状であること、ならびに
粒子寸法が焼結温度が上昇するに従って大きくなること
を示している。
【0023】(実施例)LiMn24粉体はシトラート
・ゲル法によって製造され、焼結は酸素雰囲気中で実施
され、金属イオンとクエン酸のモル比は1:1であっ
た。硝酸リチウム(LiNO3、1.00g)および硝
酸マンガン(Mn(NO3 2・4H2O、7.30g)
を水(10ml)に混合し完全に溶解することによって溶
液を供給した。ここでLi:Mnのモル比は1:2であ
った。次いで、キレート化剤として機能するクエン酸
(9.15g)を溶液に添加した。完全に混合して溶解
させた後、ジエチルアミンを添加して溶液のpH値を
6.0〜7.0に調節した。それから、溶液を油浴で1
10℃〜120℃の温度で加熱して水を除去した。その
結果、茶色がかった黄色のゲル状前駆物質が生成され
た。ゲル状前駆物質を空気中で300℃の温度にて2時
間加熱して熱分解し、ゲル状前駆物質中の有機物を取り
除いた。前駆物質をすりつぶし、それから1分につき5
℃ずつ温度を上げて300℃、500℃、650℃およ
び800℃の焼結温度にて酸素雰囲気中で24時間焼結
した。焼結後、焼結温度を1分につき5℃ずつ下げなが
ら室温まで下げた。このようにして、種々の焼結温度で
LiMn24粉体を製造した。
【0024】図7は熱分解後のゲル状前駆物質であっ
て、酸素周囲環境中(または酸素雰囲気)で種々の温度
にて24時間焼結した後のゲル状前駆物質のX線回折パ
ターンを示す。図7は、酸素雰囲気中で種々の温度にて
焼結したゲル状前駆物質が、単相のスピネル構造を有
し、いずれの不純物も含まないLiMn24粉体を形成
し得ること、ならびにゲル状前駆物質の結晶化の程度が
焼結温度が上昇するに従って高くなることを示す。
【0025】図8は熱分解後のゲル状前駆物質であっ
て、酸素雰囲気中で種々の温度にて24時間焼結した後
のゲル状前駆物質の走査型電子顕微鏡の画像を示す。図
8は、本発明の方法に従って製造したLiMn24粉体
が粒状体として形成されること、ならびに均等に分布し
ていることを示している。さらに、粒子寸法は、比較例
1および2のそれよりも小さい。
【0026】図9は比較例および本発明の実施例の成績
に関する焼結温度に対する比表面積のチャートを示し、
チャートにおいて線(a)は比較例1に基づくものであ
って、焼結は周囲大気にて実施され、金属イオン対クエ
ン酸のモル比は1:0.55であり;線(b)は比較例
2に基づくものであって、焼結は周囲大気にて実施さ
れ、金属イオン対クエン酸のモル比は1:1であり;線
(c)は実施例に基づくものであって、焼結は酸素雰囲
気中で実施され、金属イオン対クエン酸のモル比は1:
1である。線(a)と(b)とを比較することにより、
クエン酸の量が増加するに従ってLiMn24粉体の比
表面積は増加することが判る。即ち、クエン酸の量が増
加するにつれて、より小さいLiMn24粉体の粒子を
得ることができる。さらに、焼結温度が増加するに従っ
て粉体の比表面積は減少する、即ち、粒子はより大きく
なる。線(b)と線(c)とを比較することにより、酸
素周辺環境で焼結されることにより、LiMn24粉体
の比表面積が増加する、即ち、より細かなLiMn24
粉体が製造され得ることが判る。
【0027】結論として、ゲル状前駆物質の形成は、金
属イオン対クエン酸のモル比を1:1に制御し、かつジ
エチルアミンを使用してpH値を6〜7に調節すること
により生成されるアミン塩によって促進される。空気中
で300℃の温度にて2時間熱分解させた後のゲル状前
駆物質は、酸素雰囲気中で300℃〜800℃の焼結温
度にて、粒子が細かく均一である単相のLiMn24
体を形成し得る。
【0028】本発明の開示された方法によれば、粒子寸
法が細かく均一である単相のLiMn24粉体を比較的
低温で効果的に製造できる。リチウム二次電池用のカソ
ード材料の製造効果(または製造効率)は非常に高くな
り得る。
【0029】上記において本発明の態様を詳細に説明し
た。本発明の精神および範囲から逸脱しない、いずれの
修正または変更も、本発明に含まれることが理解される
べきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明のゲル状前駆物質の熱重量測定
(TGA)のチャートを示す。
【図2】 図2は本発明のゲル状前駆物質の示差走査熱
量測定(DSC)分析のチャートを示す。
【図3】 図3は熱分解後のゲル状前駆物質であって、
比較例1に従って周囲大気下で種々の温度にて24時間
焼結した後のゲル状前駆物質(前駆物質における金属イ
オンとクエン酸のモル比は1:0.55)のX線回折パ
ターンを示す。
【図4】 図4は熱分解後のゲル状前駆物質であって、
比較例1に従って周囲大気の種々の温度にて24時間焼
結した後のゲル状前駆物質(前駆物質における金属イオ
ンとクエン酸のモル比は1:0.55)の走査型電子顕
微鏡の画像を示す。
【図5】 図5は熱分解後のゲル状前駆物質であって、
比較例2に従って周囲大気の種々の温度にて24時間焼
結した後のゲル状前駆物質(前駆物質における金属イオ
ンとクエン酸のモル比は1:1)のX線回折パターンを
示す。
【図6】 図6は熱分解後のゲル状前駆物質であって、
比較例2に従って周囲大気下で種々の温度にて24時間
焼結した後のゲル状前駆物質(前駆物質における金属イ
オンとクエン酸のモル比は1:1)の走査型電子顕微鏡
の画像を示す。
【図7】 図7は熱分解後のゲル状前駆物質であって、
本発明の実施例に従って酸素雰囲気下で種々の温度にて
24時間焼結した後のゲル状前駆物質(前駆物質におけ
る金属イオンとクエン酸のモル比は1:1)のX線回折
パターンを示す。
【図8】 図8は熱分解後のゲル状前駆物質であって、
本発明の実施例に従って酸素雰囲気下で種々の温度にて
24時間焼結した後のゲル状前駆物質(前駆物質におけ
る金属イオンとクエン酸のモル比は1:1)の走査型電
子顕微鏡の画像を示す。
【図9】 図9は比較例および本発明の実施例の成績を
示す焼結温度に対する比表面積のチャートを示し、チャ
ートにおいて線(a)は比較例1に基づくものであり、
比較例1において焼結は周囲大気にて実施され、金属イ
オン対クエン酸のモル比は1:0.55であり;線
(b)は比較例2に基づくものであり、比較例2におい
て焼結は周囲大気にて実施され、金属イオン対クエン酸
のモル比は1:1であり;線(c)は実施例に基づくも
のであり、実施例において焼結は酸素雰囲気下で実施さ
れ、金属イオン対クエン酸のモル比は1:1である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 陳 榮顯 台湾新竹市▲緑▼水里東光路42巷10號2樓 (72)発明者 楊 家諭 台湾新竹市明湖路648巷102弄5號 Fターム(参考) 4G048 AA04 AB02 AC06 AD03 AE05 5H050 AA19 BA17 CA09 GA02 GA10 GA11 GA27

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リチウム二次電池のカソード材料用のL
    iMn24粉体の製造方法であって: (a)リチウム化合物およびマンガン化合物を含む溶液
    を供給する工程; (b)キレート化剤を溶液に添加する工程; (c)有機塩基を溶液に添加して溶液のpH値を調節
    し、溶液を有機塩の溶液にする工程; (d)有機塩の溶液を加熱してゲル状前駆物質を形成す
    る工程; (e)ゲル状前駆物質を加熱して熱分解させ、ゲル状前
    駆物質をLiMn24粉体の前駆物質にする工程;なら
    びに (f)LiMn24粉体の前駆物質を酸素雰囲気にて焼
    結し、リチウム二次電池のカソード材料用のLiMn2
    4粉体を形成する工程を含む方法。
JP2000236598A 2000-06-02 2000-08-04 リチウム二次電池のカソード材料用のLiMn2O4粉体の製造方法 Pending JP2002063899A (ja)

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