JP2002058414A - 加熱蒸散装置 - Google Patents
加熱蒸散装置Info
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- JP2002058414A JP2002058414A JP2000245832A JP2000245832A JP2002058414A JP 2002058414 A JP2002058414 A JP 2002058414A JP 2000245832 A JP2000245832 A JP 2000245832A JP 2000245832 A JP2000245832 A JP 2000245832A JP 2002058414 A JP2002058414 A JP 2002058414A
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- heating
- heating element
- liquid
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 使用状況に応じて効き目を十分に広い範囲に
わたって調節可能な加熱蒸散装置を提供する。 【解決手段】 加熱蒸散装置10は、器体11内に薬液
容器21が収納され、薬液容器21から上方に突出した
吸液芯22を器体11内に備えられた発熱体15により
加熱して吸液芯22に吸い上げられた薬液を蒸散させ
る。この加熱蒸散装置10は、発熱体15の温度を制御
する加熱温度制御手段と、吸液芯22の被加熱面積を変
更するべく吸液芯22の被加熱面積を変更する被加熱面
積変更手段13d,21aとを備えている。
わたって調節可能な加熱蒸散装置を提供する。 【解決手段】 加熱蒸散装置10は、器体11内に薬液
容器21が収納され、薬液容器21から上方に突出した
吸液芯22を器体11内に備えられた発熱体15により
加熱して吸液芯22に吸い上げられた薬液を蒸散させ
る。この加熱蒸散装置10は、発熱体15の温度を制御
する加熱温度制御手段と、吸液芯22の被加熱面積を変
更するべく吸液芯22の被加熱面積を変更する被加熱面
積変更手段13d,21aとを備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気加熱式の発熱
体を用いて殺虫剤や芳香剤等を蒸散する加熱蒸散装置に
関する。
体を用いて殺虫剤や芳香剤等を蒸散する加熱蒸散装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、殺虫剤等を蒸散するために、加熱
蒸散装置が用いられている。加熱蒸散装置は、器体内に
収納した薬液容器内の薬液を吸液芯により吸い上げしつ
つ、その吸液芯を電気加熱式の発熱体により適宜加熱し
て、薬液の有効成分を蒸散させるものである。
蒸散装置が用いられている。加熱蒸散装置は、器体内に
収納した薬液容器内の薬液を吸液芯により吸い上げしつ
つ、その吸液芯を電気加熱式の発熱体により適宜加熱し
て、薬液の有効成分を蒸散させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】加熱蒸散装置には、多
種多様な使い方(例えば20通り以上の使い方)ができ
る汎用性の高いものが求められている。例えば、適用す
る空間の広さや、対象とする害虫によって、気中濃度、
蒸散量、揮散量等を変更できるものが求められている。
また、殺虫までしなくても侵入を防止できればよい、長
持ちすればよい、長持ちしなくても即座に効けばよい
等、どの程度の効果が得られればよいかも、使用者の好
みに合わせて設定できれば便利である。しかし、従来の
加熱蒸散装置では、蒸散量や揮散量の調節範囲が不十分
で、使用可能な薬液の種類も限られており、使用者のニ
ーズに対応しきれていなかった。
種多様な使い方(例えば20通り以上の使い方)ができ
る汎用性の高いものが求められている。例えば、適用す
る空間の広さや、対象とする害虫によって、気中濃度、
蒸散量、揮散量等を変更できるものが求められている。
また、殺虫までしなくても侵入を防止できればよい、長
持ちすればよい、長持ちしなくても即座に効けばよい
等、どの程度の効果が得られればよいかも、使用者の好
みに合わせて設定できれば便利である。しかし、従来の
加熱蒸散装置では、蒸散量や揮散量の調節範囲が不十分
で、使用可能な薬液の種類も限られており、使用者のニ
ーズに対応しきれていなかった。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、使用状況に応じて効き目
を十分に広い範囲にわたって調節可能な加熱蒸散装置を
提供することにある。
たものであって、その目的は、使用状況に応じて効き目
を十分に広い範囲にわたって調節可能な加熱蒸散装置を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した本発明の目的
は、下記構成によって達成することができる。 器体内に薬液容器が収納され、前記薬液容器から上
方に突出した吸液芯を前記器体内に備えられた発熱体に
より加熱して前記吸液芯に吸い上げられた薬液を蒸散さ
せる加熱蒸散装置において、前記発熱体の温度を複数の
範囲に変更する加熱温度制御手段と、前記発熱体及び前
記薬液容器の少なくとも一方の前記器体内における上下
方向位置を調節して前記吸液芯の被加熱面積を変更可能
な被加熱面積変更手段とを備えたことを特徴とする加熱
蒸散装置。 前記薬液容器の最上端位置において該薬液容器に当
接する当接部を器体内に備えた前記に記載の加熱蒸散
装置。 前記器体内における前記発熱体及び前記薬液容器の
少なくとも一方の位置の認知を可能とする位置認知手段
を備えた前記又はに記載の加熱蒸散装置。 前記発熱体の温度の認知を可能とする温度認知手段
を備えた前記〜のいずれかに記載の加熱蒸散装置。 それぞれに濃度が異なる薬液を収容した複数の薬液
容器のうちの任意の一つを前記器体内に収納可能である
前記〜のいずれかに記載の加熱蒸散装置。
は、下記構成によって達成することができる。 器体内に薬液容器が収納され、前記薬液容器から上
方に突出した吸液芯を前記器体内に備えられた発熱体に
より加熱して前記吸液芯に吸い上げられた薬液を蒸散さ
せる加熱蒸散装置において、前記発熱体の温度を複数の
範囲に変更する加熱温度制御手段と、前記発熱体及び前
記薬液容器の少なくとも一方の前記器体内における上下
方向位置を調節して前記吸液芯の被加熱面積を変更可能
な被加熱面積変更手段とを備えたことを特徴とする加熱
蒸散装置。 前記薬液容器の最上端位置において該薬液容器に当
接する当接部を器体内に備えた前記に記載の加熱蒸散
装置。 前記器体内における前記発熱体及び前記薬液容器の
少なくとも一方の位置の認知を可能とする位置認知手段
を備えた前記又はに記載の加熱蒸散装置。 前記発熱体の温度の認知を可能とする温度認知手段
を備えた前記〜のいずれかに記載の加熱蒸散装置。 それぞれに濃度が異なる薬液を収容した複数の薬液
容器のうちの任意の一つを前記器体内に収納可能である
前記〜のいずれかに記載の加熱蒸散装置。
【0006】前記の構成によれば、加熱温度制御手段
と被加熱面積変更手段との双方によって、蒸散量、揮散
量、濃度等の調節を行うことができる。したがって、使
用状況に応じて効き目を十分に広い範囲にわたって調節
でき、使用者の多様なニーズに対応することができる。
例えば、大きさの異なる部屋、キャンピングカーやテン
ト、押し入れ、犬小屋等での有効な使用が可能となると
ともに、長時間かけて、ある時間に、初期に、最後に、
又は任意の時間に等、効き目を発揮するタイミングを調
節することもできる。加熱温度制御手段と被加熱面積変
更手段との双方を調節することで、このような多機能を
発揮することが可能となった。前記の構成によれば、
吸液芯の被加熱面積を大きくした状態を迅速に得ること
ができる。したがって、蒸散量を急激に増やす必要があ
るとき、この構成により、迅速かつ容易に蒸散量を適宜
増やすことができる。前記の構成によれば、器体内に
おける発熱体及び/又は薬液容器の位置を正確に把握で
きる。また、前記の構成によれば、発熱体の温度ない
し設定温度を正確に把握できる。したがって、発熱体及
び薬液容器の位置や発熱体の温度を誤って設定すること
を確実に防止できる。前記の構成によれば、薬液の濃
度を変えることで、効き目の調節範囲をより拡大でき
る。例えば、高濃度なら燻煙剤(高濃度の薬剤を短時間
で蒸散させてゴキブリ、ダニ、ノミ等を一網打尽にする
もの)として使用できるし、低濃度なら蚊の吸血阻害剤
として或いはイガ・コイガの防虫剤として使用できる。
また、薬液の濃度を変えることで、薬液容器の使用寿命
を30日用、60日用、90日用等に設定することがで
きる。
と被加熱面積変更手段との双方によって、蒸散量、揮散
量、濃度等の調節を行うことができる。したがって、使
用状況に応じて効き目を十分に広い範囲にわたって調節
でき、使用者の多様なニーズに対応することができる。
例えば、大きさの異なる部屋、キャンピングカーやテン
ト、押し入れ、犬小屋等での有効な使用が可能となると
ともに、長時間かけて、ある時間に、初期に、最後に、
又は任意の時間に等、効き目を発揮するタイミングを調
節することもできる。加熱温度制御手段と被加熱面積変
更手段との双方を調節することで、このような多機能を
発揮することが可能となった。前記の構成によれば、
吸液芯の被加熱面積を大きくした状態を迅速に得ること
ができる。したがって、蒸散量を急激に増やす必要があ
るとき、この構成により、迅速かつ容易に蒸散量を適宜
増やすことができる。前記の構成によれば、器体内に
おける発熱体及び/又は薬液容器の位置を正確に把握で
きる。また、前記の構成によれば、発熱体の温度ない
し設定温度を正確に把握できる。したがって、発熱体及
び薬液容器の位置や発熱体の温度を誤って設定すること
を確実に防止できる。前記の構成によれば、薬液の濃
度を変えることで、効き目の調節範囲をより拡大でき
る。例えば、高濃度なら燻煙剤(高濃度の薬剤を短時間
で蒸散させてゴキブリ、ダニ、ノミ等を一網打尽にする
もの)として使用できるし、低濃度なら蚊の吸血阻害剤
として或いはイガ・コイガの防虫剤として使用できる。
また、薬液の濃度を変えることで、薬液容器の使用寿命
を30日用、60日用、90日用等に設定することがで
きる。
【0007】本発明において発熱体としては、例えば正
特性サーミスタ(PTCサーミスタ)やニクロム線を発
熱素子として用いたものを採用できる。発熱素子ないし
発熱素子を収納した発熱容器に金属等からなる伝熱部材
を接続し、その伝熱部材によって吸液芯を加熱するもの
を採用してもよい。加熱温度制御手段としては、マイク
ロコンピュータを内蔵した電子制御装置等を用いること
ができる。また、発熱体を吸液芯を囲むような環状とす
るとともにその内径を調節可能としたものを用いてもよ
い。そして、加熱温度制御手段によって、特に限定され
ないが、発熱体の表面温度が約40〜200℃、かつ吸
液芯の表面温度が30〜185℃となるように設定する
ことができる。また、PTCサーミスタとして、印加電
圧の変化に対して発熱温度に大幅な変化が生じないよう
な発熱体(例えば、特開平6−349566号公報に記
載されたトランスレス発熱体)を用いることにより、商
用電源が100〜220Vの範囲で変化しても、良好な
発熱特性を得ることができる。
特性サーミスタ(PTCサーミスタ)やニクロム線を発
熱素子として用いたものを採用できる。発熱素子ないし
発熱素子を収納した発熱容器に金属等からなる伝熱部材
を接続し、その伝熱部材によって吸液芯を加熱するもの
を採用してもよい。加熱温度制御手段としては、マイク
ロコンピュータを内蔵した電子制御装置等を用いること
ができる。また、発熱体を吸液芯を囲むような環状とす
るとともにその内径を調節可能としたものを用いてもよ
い。そして、加熱温度制御手段によって、特に限定され
ないが、発熱体の表面温度が約40〜200℃、かつ吸
液芯の表面温度が30〜185℃となるように設定する
ことができる。また、PTCサーミスタとして、印加電
圧の変化に対して発熱温度に大幅な変化が生じないよう
な発熱体(例えば、特開平6−349566号公報に記
載されたトランスレス発熱体)を用いることにより、商
用電源が100〜220Vの範囲で変化しても、良好な
発熱特性を得ることができる。
【0008】本発明において吸液芯としては、フェル
ト、木綿、パルプ、不織布、石綿、無機質成形物質等か
らなるものが挙げられるが、フェルト芯(ポリアクリル
等の樹脂かがなる焼結芯を含む)、素焼芯(セラミック
芯)、パルプ芯又は無機質成形芯が好適に用いられる。
薬液容器としては、例えば、有底筒状の大径筒部の上部
に小径筒部を備え、その小径筒部から吸液芯を突出させ
たものを用いることができる。薬液容器の被加熱面積変
更手段としては、手動により器体内で薬液容器を所定の
位置に移動させるものの他に、自動的に器体内で薬液容
器を所定の位置に移動させるもの、器体内で発熱体を手
動又は自動的に移動させるもの等を採用することもでき
る。
ト、木綿、パルプ、不織布、石綿、無機質成形物質等か
らなるものが挙げられるが、フェルト芯(ポリアクリル
等の樹脂かがなる焼結芯を含む)、素焼芯(セラミック
芯)、パルプ芯又は無機質成形芯が好適に用いられる。
薬液容器としては、例えば、有底筒状の大径筒部の上部
に小径筒部を備え、その小径筒部から吸液芯を突出させ
たものを用いることができる。薬液容器の被加熱面積変
更手段としては、手動により器体内で薬液容器を所定の
位置に移動させるものの他に、自動的に器体内で薬液容
器を所定の位置に移動させるもの、器体内で発熱体を手
動又は自動的に移動させるもの等を採用することもでき
る。
【0009】本発明において薬液としては、殺虫剤、殺
菌剤、殺ダニ剤、或は忌避剤、医薬品、芳香剤、消臭
剤、化粧品等の薬剤(薬液)が使用される。例えば、従
来より害虫駆除に用いられている以下の各種薬剤が挙げ
られる。 *3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4
−オン−1−イル d−シス/トランス−クリサンテマ
ート(商品名ピナミンフォルテ:住友化学工業株式会社
製) *3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4
−オン−1−イル dl−シス/トランス−クリサンテマ
ート(一般名アレスリン:商品名ピナミン:住友化学工
業株式会社製) *2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−
2−シクロペンテニルクリサンテマート(一般名:プラ
レトリン) *d−3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン
−4−オン−1−イルd−トランス−クリサンテマート
(商品名エキスリン:住友化学工業株式会社製) *3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4
−オン−1−イル d−トランス−クリサンテマート
(一般名バイオアレスリン) *N−(3,4,5,6−テトラヒドロフタリミド)−メチル
dl−シス/トランス−クリサンテマート(一般名フタ
ルスリン:商品名ネオピナミン:住友化学工業株式会社
製) *5−ベンジル−3−フリルメチル d−シス/トラン
ス−クリサンテマート(一般名レスメトリン:商品名ク
リスロンフォルテ:住友化学工業株式会社製) *5−(2−プロパギル)−3−フリルメチルクリサン
テマート(一般名フラメトリン) *3−フェノキシベンジル 2,2−ジメチル−3−(2',
2'−ジクロロ)ビニルシクロプロパン カルボキシレー
ト(一般名ペルメトリン:商品名エクスミン:住友化学
工業株式会社製) *3−フェノキシベンジル d−シス/トランスクリサ
ンテマート(一般名フェノトリン:商品名スミスリン:
住友化学工業株式会社製) *α−シアノフェノキシベンジル イソプロピル−4−
クロロフェニルアセトテート(一般名フェンバレレー
ト:商品名スミサイジン:住友化学工業株式会社製) *(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(1R,シ
ス)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシ
クロプロパンカルボキシレート *(R,S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(1R,1
S)−シス/トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2
−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート *α−シアノ−3−フェノキシベンジル d−シス/ト
ランス−クリサンテマート *1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニルシス/ト
ランス/クリサンテマート *1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル2,2−ジ
メチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプ
ロパン−1−カルボキシレ−ト *1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル2,2,3,3
−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート *1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル2,2−ジ
メチル−3−(2,2−ジクロロビニル)シクロプロパン−
1−カルボキシレート *O〔(ペンタフルオロフェニル)−メチル〕−1R,
3R−3−(2,2−ジクロロエチニル)−2,2−ジ
メチル−シクロプロパンカルボキシレート(一般名フェ
ンフルスリン) *d−トランス−2,3,5,6−テトラフルオロベン
ジル−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメ
チル−1−シクロプロパンカルボキシレート(一般名ベ
ンフルトリン) *O,O−ジメチル O−(2,2−ジクロロ)ビニルホス
フェート *o−イソプポキシフェニル メチルカーバメ−ト *O,O−ジメチル O−(3−メチル−4−ニトロフ
ェニル)チオノフォスフェート *O,O−ジエチル O−2−イソプロピル−4−メチ
ル−ピリミジル−(6)−チオフォスフェート *O,O−ジメチル S−(1,2 −ジカルボエトキシエ
チル)−ジチオフォスフェート
菌剤、殺ダニ剤、或は忌避剤、医薬品、芳香剤、消臭
剤、化粧品等の薬剤(薬液)が使用される。例えば、従
来より害虫駆除に用いられている以下の各種薬剤が挙げ
られる。 *3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4
−オン−1−イル d−シス/トランス−クリサンテマ
ート(商品名ピナミンフォルテ:住友化学工業株式会社
製) *3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4
−オン−1−イル dl−シス/トランス−クリサンテマ
ート(一般名アレスリン:商品名ピナミン:住友化学工
業株式会社製) *2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−
2−シクロペンテニルクリサンテマート(一般名:プラ
レトリン) *d−3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン
−4−オン−1−イルd−トランス−クリサンテマート
(商品名エキスリン:住友化学工業株式会社製) *3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4
−オン−1−イル d−トランス−クリサンテマート
(一般名バイオアレスリン) *N−(3,4,5,6−テトラヒドロフタリミド)−メチル
dl−シス/トランス−クリサンテマート(一般名フタ
ルスリン:商品名ネオピナミン:住友化学工業株式会社
製) *5−ベンジル−3−フリルメチル d−シス/トラン
ス−クリサンテマート(一般名レスメトリン:商品名ク
リスロンフォルテ:住友化学工業株式会社製) *5−(2−プロパギル)−3−フリルメチルクリサン
テマート(一般名フラメトリン) *3−フェノキシベンジル 2,2−ジメチル−3−(2',
2'−ジクロロ)ビニルシクロプロパン カルボキシレー
ト(一般名ペルメトリン:商品名エクスミン:住友化学
工業株式会社製) *3−フェノキシベンジル d−シス/トランスクリサ
ンテマート(一般名フェノトリン:商品名スミスリン:
住友化学工業株式会社製) *α−シアノフェノキシベンジル イソプロピル−4−
クロロフェニルアセトテート(一般名フェンバレレー
ト:商品名スミサイジン:住友化学工業株式会社製) *(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(1R,シ
ス)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシ
クロプロパンカルボキシレート *(R,S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(1R,1
S)−シス/トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2
−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート *α−シアノ−3−フェノキシベンジル d−シス/ト
ランス−クリサンテマート *1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニルシス/ト
ランス/クリサンテマート *1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル2,2−ジ
メチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプ
ロパン−1−カルボキシレ−ト *1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル2,2,3,3
−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート *1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル2,2−ジ
メチル−3−(2,2−ジクロロビニル)シクロプロパン−
1−カルボキシレート *O〔(ペンタフルオロフェニル)−メチル〕−1R,
3R−3−(2,2−ジクロロエチニル)−2,2−ジ
メチル−シクロプロパンカルボキシレート(一般名フェ
ンフルスリン) *d−トランス−2,3,5,6−テトラフルオロベン
ジル−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメ
チル−1−シクロプロパンカルボキシレート(一般名ベ
ンフルトリン) *O,O−ジメチル O−(2,2−ジクロロ)ビニルホス
フェート *o−イソプポキシフェニル メチルカーバメ−ト *O,O−ジメチル O−(3−メチル−4−ニトロフ
ェニル)チオノフォスフェート *O,O−ジエチル O−2−イソプロピル−4−メチ
ル−ピリミジル−(6)−チオフォスフェート *O,O−ジメチル S−(1,2 −ジカルボエトキシエ
チル)−ジチオフォスフェート
【0010】なお、殺虫成分の種類によって異なるが、
殺虫液中の薬剤濃度は0.3〜20%とすることができ
る。蚊を駆除する目安として、プラレトリンなら30日
用で0.66%、60日用で1.33%、90日用で
1.99%が、薬液容器1ボトル(45cc)における
標準的な濃度である。別の目安として、有効成分の気中
濃度を1mg/1畳となるように揮散させることが挙げ
られる。
殺虫液中の薬剤濃度は0.3〜20%とすることができ
る。蚊を駆除する目安として、プラレトリンなら30日
用で0.66%、60日用で1.33%、90日用で
1.99%が、薬液容器1ボトル(45cc)における
標準的な濃度である。別の目安として、有効成分の気中
濃度を1mg/1畳となるように揮散させることが挙げ
られる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態
である加熱蒸散装置10の概略断面図である。加熱蒸散
装置10は、器体上部12と器体下部13とを組み合せ
てなる器体11を有している。器体下部13の底壁部に
は、薬液容器21を挿入可能な挿入穴13aが設けられ
ている。挿入穴13aの周縁には、器体上部12内へと
突出する内側壁13bが立設され、内側壁13bの上端
には天板13cが設けられている。天板13の中央部に
は開口が設けられており、その開口を囲むように天板1
3cの下面中央部には円筒部13dが垂下されている。
開口の縁部は円筒部13dの内周面より内側に突出して
おり、この突出部分が当接部13eになっている。本実
施形態では、円筒部13dの下端部が補助当接部13f
になっている。円筒部13dの内周面にはねじが切られ
ている。天板13cの上面には、発熱体15を支持する
支持片13gが設けられている。また天板13cには、
上昇気流が通過する通気孔13hが設けられている。
施形態を詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態
である加熱蒸散装置10の概略断面図である。加熱蒸散
装置10は、器体上部12と器体下部13とを組み合せ
てなる器体11を有している。器体下部13の底壁部に
は、薬液容器21を挿入可能な挿入穴13aが設けられ
ている。挿入穴13aの周縁には、器体上部12内へと
突出する内側壁13bが立設され、内側壁13bの上端
には天板13cが設けられている。天板13の中央部に
は開口が設けられており、その開口を囲むように天板1
3cの下面中央部には円筒部13dが垂下されている。
開口の縁部は円筒部13dの内周面より内側に突出して
おり、この突出部分が当接部13eになっている。本実
施形態では、円筒部13dの下端部が補助当接部13f
になっている。円筒部13dの内周面にはねじが切られ
ている。天板13cの上面には、発熱体15を支持する
支持片13gが設けられている。また天板13cには、
上昇気流が通過する通気孔13hが設けられている。
【0012】段付き円筒状の薬液容器21内には、殺虫
成分等を含む薬液が収容されている。薬液容器21の小
径筒部21aの外周面にはねじが切られている。小径筒
部21aの上端からは、薬液容器21内の薬液を吸い上
げ可能な吸液芯22が突出している。小径筒部21aと
大径筒部21bとの間には、肩部21cが形成されてい
る。大径筒部21bの外周面と内側壁13bとの間に
は、手指の挿入が可能な隙間が形成されている。発熱体
15は、アルミナ磁器等のセラミックスからなる容器内
に、半導体(正特性サーミスタ等)やニクロム線等から
なる発熱素子(図示せず)を収納して構成されている。
発熱体15の中心には貫通孔15aが設けられている。
成分等を含む薬液が収容されている。薬液容器21の小
径筒部21aの外周面にはねじが切られている。小径筒
部21aの上端からは、薬液容器21内の薬液を吸い上
げ可能な吸液芯22が突出している。小径筒部21aと
大径筒部21bとの間には、肩部21cが形成されてい
る。大径筒部21bの外周面と内側壁13bとの間に
は、手指の挿入が可能な隙間が形成されている。発熱体
15は、アルミナ磁器等のセラミックスからなる容器内
に、半導体(正特性サーミスタ等)やニクロム線等から
なる発熱素子(図示せず)を収納して構成されている。
発熱体15の中心には貫通孔15aが設けられている。
【0013】本実施形態における被加熱面積変更手段
は、下部器体13の円筒部13dと、薬液容器21の小
径筒部21aとを有しているといえる。円筒部13dの
内周面及び小径筒部21aの外周面に切られたねじは、
少ない回転で薬液容器21を大きく上下移動させること
ができるように、ピッチを大きくされている。薬液容器
21の小径筒部21aを、下部器体13の円筒部13d
内に螺着した際には、小径筒部21aから突出した吸液
芯22が発熱体15の貫通孔15aに挿入される。図1
は薬液容器21が最下端位置にある状態を示している。
ここでは、吸液芯22の先端が発熱体15の上面より下
がった位置にある。このとき、吸液芯22の被加熱面積
は小さくなる。発熱体15によって吸液芯22を加熱す
ると、吸液芯22から薬液の有効成分が蒸散される。
は、下部器体13の円筒部13dと、薬液容器21の小
径筒部21aとを有しているといえる。円筒部13dの
内周面及び小径筒部21aの外周面に切られたねじは、
少ない回転で薬液容器21を大きく上下移動させること
ができるように、ピッチを大きくされている。薬液容器
21の小径筒部21aを、下部器体13の円筒部13d
内に螺着した際には、小径筒部21aから突出した吸液
芯22が発熱体15の貫通孔15aに挿入される。図1
は薬液容器21が最下端位置にある状態を示している。
ここでは、吸液芯22の先端が発熱体15の上面より下
がった位置にある。このとき、吸液芯22の被加熱面積
は小さくなる。発熱体15によって吸液芯22を加熱す
ると、吸液芯22から薬液の有効成分が蒸散される。
【0014】器体上部12の上壁部には、吸液芯22の
真上に、吸液芯22から蒸散される気体を外部に放出す
るための蒸散孔20が設けられている。また、器体上部
92の側壁部の所定箇所(図では薬液容器21の奥側の
箇所)には、薬液容器21内の薬液の残量や、器体11
内における薬液容器21の位置を外部から視認するため
の窓29が設けられている。すなわち窓29は、器体1
1内における薬液容器21の位置の認知を可能とする位
置認知手段であるといえる。窓29に目盛を設けて、薬
液容器21の位置認知をより正確に行えるようにしても
よい。
真上に、吸液芯22から蒸散される気体を外部に放出す
るための蒸散孔20が設けられている。また、器体上部
92の側壁部の所定箇所(図では薬液容器21の奥側の
箇所)には、薬液容器21内の薬液の残量や、器体11
内における薬液容器21の位置を外部から視認するため
の窓29が設けられている。すなわち窓29は、器体1
1内における薬液容器21の位置の認知を可能とする位
置認知手段であるといえる。窓29に目盛を設けて、薬
液容器21の位置認知をより正確に行えるようにしても
よい。
【0015】器体上部12と器体下部13との境界に
は、スイッチ17と、電源コード14とが配設されてい
る。また器体11内には、図示しない加熱温度制御手段
が備えられている。スイッチ17を操作することで、加
熱温度制御手段の設定に応じて、吸液芯22を所望する
温度で加熱することができる。加熱温度制御手段によ
り、発熱体15の温度を複数段階(例えば2段階)に設
定することや、加熱蒸散装置10の作動開始時と所定時
間経過後とで発熱体15の温度を変更すること等を行え
る。加熱温度制御手段としては、マイクロコンピュータ
やタイマーやその他のICを備えた公知のものを採用で
きる。例えば、特開平9−74972号公報に開示され
ている温度制御回路を用いることができる。
は、スイッチ17と、電源コード14とが配設されてい
る。また器体11内には、図示しない加熱温度制御手段
が備えられている。スイッチ17を操作することで、加
熱温度制御手段の設定に応じて、吸液芯22を所望する
温度で加熱することができる。加熱温度制御手段によ
り、発熱体15の温度を複数段階(例えば2段階)に設
定することや、加熱蒸散装置10の作動開始時と所定時
間経過後とで発熱体15の温度を変更すること等を行え
る。加熱温度制御手段としては、マイクロコンピュータ
やタイマーやその他のICを備えた公知のものを採用で
きる。例えば、特開平9−74972号公報に開示され
ている温度制御回路を用いることができる。
【0016】器体11内には、発光体16が適宜の位置
に固定されている。スイッチ17を操作し、電源コード
14を介して商用電源から発熱体15に電圧を印加して
加熱蒸散装置10を作動させた際には、発光体16にも
電圧が印加される。発光体16からの光は、光透過性材
料からなる受光部材18に達し、加熱蒸散装置10の作
動を外部に表示する。発光体16及び受光部材18を、
器体11内に複数個備えることもできる。そして、発熱
体15の設定温度に応じて所定の発光体16ないし受光
部材18を光らせることで、発熱体15の温度認知手段
とすることができる。
に固定されている。スイッチ17を操作し、電源コード
14を介して商用電源から発熱体15に電圧を印加して
加熱蒸散装置10を作動させた際には、発光体16にも
電圧が印加される。発光体16からの光は、光透過性材
料からなる受光部材18に達し、加熱蒸散装置10の作
動を外部に表示する。発光体16及び受光部材18を、
器体11内に複数個備えることもできる。そして、発熱
体15の設定温度に応じて所定の発光体16ないし受光
部材18を光らせることで、発熱体15の温度認知手段
とすることができる。
【0017】本実施形態の操作方法を説明する。以下の
作業を行うことで所望する蒸散量を得ることができる。 ・加熱温度制御手段により、発熱体15の温度設定をす
る(高・低の他、初期・中期・後期や、所定時間経過後
に温度変更等)。 ・薬液容器21の位置を設定する。 ・スイッチ17をオンする。 これらの作業を行う順番は特に限定されない。薬液容器
21は、図1に示す最下端位置から図2に示す最上端位
置までの間で設定できる。図2に示す最上端位置では、
薬液容器21の小径筒部21aの上端面に当接部13e
が当接し、薬液容器21の肩部21cに補助当接部13
fが当接する。このとき、吸液芯22の先端が発熱体1
5の上面より突出し、吸液芯22の被加熱面積は大きく
なる。薬液容器21の位置設定の際には、窓29を介し
て薬液容器21の位置を視認できる。
作業を行うことで所望する蒸散量を得ることができる。 ・加熱温度制御手段により、発熱体15の温度設定をす
る(高・低の他、初期・中期・後期や、所定時間経過後
に温度変更等)。 ・薬液容器21の位置を設定する。 ・スイッチ17をオンする。 これらの作業を行う順番は特に限定されない。薬液容器
21は、図1に示す最下端位置から図2に示す最上端位
置までの間で設定できる。図2に示す最上端位置では、
薬液容器21の小径筒部21aの上端面に当接部13e
が当接し、薬液容器21の肩部21cに補助当接部13
fが当接する。このとき、吸液芯22の先端が発熱体1
5の上面より突出し、吸液芯22の被加熱面積は大きく
なる。薬液容器21の位置設定の際には、窓29を介し
て薬液容器21の位置を視認できる。
【0018】以上のような構成の加熱蒸散装置10によ
れば、加熱温度制御手段と被加熱面積変更手段との双方
によって、蒸散量、揮散量、濃度等の調節を行うことが
できる。例えば、発熱体15の温度を150℃と120
℃との2段階に設定可能で、薬液容器21の位置(吸液
芯22の発熱体15に対する位置)を上・中・下の3段
階に設定可能である場合を考える。使用者によっては、
加熱蒸散装置10を作動させてから薬液容器21の位置
を「上」に固定したまま、「中」に固定したまま、或い
は「下」固定したまま、発熱体15温度を150℃とし
て使用したり、120℃として使用したり、150℃と
120℃とを切り替えて使用したりする。また使用者に
よっては、加熱蒸散装置10を作動させてから薬液容器
21の位置を「上・中」の間で切り替えたり、「中・
下」の間で切り替えたり、「上・下」の間で切り替えた
り、「上・中・下」の間で切り替えたりする。結局この
場合、21通りの効き目の設定が可能である。さらに、
加熱温度制御手段により、発熱体15温度を時間の経過
に伴い変化させることを可能とすれば、効き目の設定範
囲をより拡大できる。したがって、使用状況に応じて蒸
散量、揮散量、濃度等を十分に広い範囲にわたって調節
でき、使用者の多様なニーズに適切に対応することがで
きる。
れば、加熱温度制御手段と被加熱面積変更手段との双方
によって、蒸散量、揮散量、濃度等の調節を行うことが
できる。例えば、発熱体15の温度を150℃と120
℃との2段階に設定可能で、薬液容器21の位置(吸液
芯22の発熱体15に対する位置)を上・中・下の3段
階に設定可能である場合を考える。使用者によっては、
加熱蒸散装置10を作動させてから薬液容器21の位置
を「上」に固定したまま、「中」に固定したまま、或い
は「下」固定したまま、発熱体15温度を150℃とし
て使用したり、120℃として使用したり、150℃と
120℃とを切り替えて使用したりする。また使用者に
よっては、加熱蒸散装置10を作動させてから薬液容器
21の位置を「上・中」の間で切り替えたり、「中・
下」の間で切り替えたり、「上・下」の間で切り替えた
り、「上・中・下」の間で切り替えたりする。結局この
場合、21通りの効き目の設定が可能である。さらに、
加熱温度制御手段により、発熱体15温度を時間の経過
に伴い変化させることを可能とすれば、効き目の設定範
囲をより拡大できる。したがって、使用状況に応じて蒸
散量、揮散量、濃度等を十分に広い範囲にわたって調節
でき、使用者の多様なニーズに適切に対応することがで
きる。
【0019】図3は本発明の第2実施形態である加熱蒸
散装置30の概略断面図である。なお、既に第1実施形
態で説明した部材等と同様な構成・作用を有する部材等
については、図中に同一符号又は相当符号を付すことに
より、説明を簡略化或いは省略する。加熱蒸散装置30
は、器体上部32と器体下部33とを組み合せてなる器
体31を有している。器体下部33の底壁部には、薬液
容器41を挿入可能な挿入穴33aが設けられている。
挿入穴33aの周縁には、内側壁33bが立設されてい
る。内側壁33bと薬液容器41の大径筒部41bの外
周面との間には、手指の挿入が可能な隙間が形成されて
いる。この内側壁33bは、薬液容器41の大径筒部4
1b中間位置までしか上方に延びておらず、内側壁33
bの上端には、薬液容器41の外周面を挟持する挟持片
33dが設けられている。挟持片33dの上端には当接
部33eが設けられている。
散装置30の概略断面図である。なお、既に第1実施形
態で説明した部材等と同様な構成・作用を有する部材等
については、図中に同一符号又は相当符号を付すことに
より、説明を簡略化或いは省略する。加熱蒸散装置30
は、器体上部32と器体下部33とを組み合せてなる器
体31を有している。器体下部33の底壁部には、薬液
容器41を挿入可能な挿入穴33aが設けられている。
挿入穴33aの周縁には、内側壁33bが立設されてい
る。内側壁33bと薬液容器41の大径筒部41bの外
周面との間には、手指の挿入が可能な隙間が形成されて
いる。この内側壁33bは、薬液容器41の大径筒部4
1b中間位置までしか上方に延びておらず、内側壁33
bの上端には、薬液容器41の外周面を挟持する挟持片
33dが設けられている。挟持片33dの上端には当接
部33eが設けられている。
【0020】図4は図3におけるIV−IV断面図である。
挟持片33dは、薬液容器の大径筒部41bの外周面
を、周方向に等間隔を隔てた複数箇所で支持している。
後述するように、大径筒部41bは挟持片33dの間で
摺動できる。
挟持片33dは、薬液容器の大径筒部41bの外周面
を、周方向に等間隔を隔てた複数箇所で支持している。
後述するように、大径筒部41bは挟持片33dの間で
摺動できる。
【0021】図3に戻る。段付き円筒状の薬液容器41
内には、殺虫成分等を含む薬液が収容されている。小径
筒部41aの上端からは、薬液容器41内の薬液を吸い
上げ可能な吸液芯42が突出している。小径筒部41a
と大径筒部41bとの間には、それら筒部の軸方向に略
垂直な肩部41cが形成されている。
内には、殺虫成分等を含む薬液が収容されている。小径
筒部41aの上端からは、薬液容器41内の薬液を吸い
上げ可能な吸液芯42が突出している。小径筒部41a
と大径筒部41bとの間には、それら筒部の軸方向に略
垂直な肩部41cが形成されている。
【0022】本実施形態における被加熱面積変更手段
は、下部器体33の挟持片33dと、薬液容器41の大
径筒部41bとを有しているといえる。薬液容器41の
大径筒部41bを、下部器体33の挟持片33d間に挿
着した際には、小径筒部41aから突出した吸液芯42
が発熱体15の貫通孔15aに挿入される。図3は薬液
容器41が最下端位置にある状態を示している。
は、下部器体33の挟持片33dと、薬液容器41の大
径筒部41bとを有しているといえる。薬液容器41の
大径筒部41bを、下部器体33の挟持片33d間に挿
着した際には、小径筒部41aから突出した吸液芯42
が発熱体15の貫通孔15aに挿入される。図3は薬液
容器41が最下端位置にある状態を示している。
【0023】本実施形態の操作方法を説明する。所望す
る蒸散量を得るためには以下の作業が必要とされる。 ・加熱温度制御手段により、発熱体15の温度設定をす
る(高・低の他、初期・中期・後期や、所定時間経過後
に温度変更等)。 ・薬液容器41の位置を設定する。 ・スイッチ17をオンする。 これらの作業を行う順番は特に限定されない。薬液容器
41は、図3に示す最下端位置から肩部41cに当接部
33eが当接する最上端位置までの間で設定できる。薬
液容器41の底部を上方に押し上げると、大径筒部41
bが挟持片33dに挟持された状態のまま、それら挟持
片33d間を上方へ摺動していく。薬液容器41の位置
設定の際には、窓49を介して薬液容器41の位置を視
認できる。
る蒸散量を得るためには以下の作業が必要とされる。 ・加熱温度制御手段により、発熱体15の温度設定をす
る(高・低の他、初期・中期・後期や、所定時間経過後
に温度変更等)。 ・薬液容器41の位置を設定する。 ・スイッチ17をオンする。 これらの作業を行う順番は特に限定されない。薬液容器
41は、図3に示す最下端位置から肩部41cに当接部
33eが当接する最上端位置までの間で設定できる。薬
液容器41の底部を上方に押し上げると、大径筒部41
bが挟持片33dに挟持された状態のまま、それら挟持
片33d間を上方へ摺動していく。薬液容器41の位置
設定の際には、窓49を介して薬液容器41の位置を視
認できる。
【0024】以上のような構成の加熱蒸散装置30によ
れば、器体11内における薬液容器41の位置調節を極
めて容易に行うことができる。
れば、器体11内における薬液容器41の位置調節を極
めて容易に行うことができる。
【0025】なお、本発明は前述した実施形態に限定さ
れるものではなく、適宜な変形、改良等が可能である。
例えば、器体上部の蒸散孔20,40の開口面積を調節
可能な構成とすることで、蒸散量を増減させてもよい。
れるものではなく、適宜な変形、改良等が可能である。
例えば、器体上部の蒸散孔20,40の開口面積を調節
可能な構成とすることで、蒸散量を増減させてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
加熱温度制御手段と被加熱面積変更手段との双方によっ
て、使用状況に応じて効き目を十分に広い範囲にわたっ
て調節でき、使用者の多様なニーズに対応することがで
きる。
加熱温度制御手段と被加熱面積変更手段との双方によっ
て、使用状況に応じて効き目を十分に広い範囲にわたっ
て調節でき、使用者の多様なニーズに対応することがで
きる。
【図1】本発明の第1実施形態を示す概略断面図であ
る。
る。
【図2】第1実施形態の作用を説明する図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示す概略断面図であ
る。
る。
【図4】図3におけるIV−IV断面図である。
10,30 加熱蒸散装置 11,31 器体 12,32 器体上部 13,33 器体下部 13d 円筒部(被加熱面積変更手段) 13e 当接部 15 発熱体 21 薬液容器 21a 小径筒部(被加熱面積変更手段) 21b 大径筒部 21c 肩部 22 吸液芯 33d 挟持片(被加熱面積変更手段) 41 薬液容器 41a 小径筒部 41b 大径筒部(被加熱面積変更手段) 41c 肩部 42 吸液芯
Claims (5)
- 【請求項1】 器体内に薬液容器が収納され、前記薬液
容器から上方に突出した吸液芯を前記器体内に備えられ
た発熱体により加熱して前記吸液芯に吸い上げられた薬
液を蒸散させる加熱蒸散装置において、 前記発熱体の温度を複数の範囲に変更する加熱温度制御
手段と、前記発熱体及び前記薬液容器の少なくとも一方
の前記器体内における上下方向位置を調節して前記吸液
芯の被加熱面積を変更可能な被加熱面積変更手段とを備
えたことを特徴とする加熱蒸散装置。 - 【請求項2】 前記薬液容器の最上端位置において該薬
液容器に当接する当接部を前記器体内に備えたことを特
徴とする請求項1に記載の加熱蒸散装置。 - 【請求項3】 前記器体内における前記発熱体及び前記
薬液容器の少なくとも一方の位置の認知を可能とする位
置認知手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に
記載の加熱蒸散装置。 - 【請求項4】 前記発熱体の温度の認知を可能とする温
度認知手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3のい
ずれかに記載の加熱蒸散装置。 - 【請求項5】 それぞれに濃度が異なる薬液を収容した
複数の薬液容器のうちの任意の一つを前記器体内に収納
可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
記載の加熱蒸散装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000245832A JP2002058414A (ja) | 2000-08-14 | 2000-08-14 | 加熱蒸散装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000245832A JP2002058414A (ja) | 2000-08-14 | 2000-08-14 | 加熱蒸散装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002058414A true JP2002058414A (ja) | 2002-02-26 |
Family
ID=18736278
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000245832A Pending JP2002058414A (ja) | 2000-08-14 | 2000-08-14 | 加熱蒸散装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002058414A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7007861B2 (en) | 2000-06-08 | 2006-03-07 | S.C. Johnson & Son, Inc. | Methods and personal protection devices for repelling insects |
JP2011036166A (ja) * | 2009-08-10 | 2011-02-24 | Oshimo Sangyo Kk | 加熱蒸散装置 |
JP2013005760A (ja) * | 2011-06-24 | 2013-01-10 | Hosiden Corp | 薬液揮散装置 |
JP2017035065A (ja) * | 2015-08-15 | 2017-02-16 | 大和電器株式会社 | 加熱蒸散装置 |
-
2000
- 2000-08-14 JP JP2000245832A patent/JP2002058414A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7007861B2 (en) | 2000-06-08 | 2006-03-07 | S.C. Johnson & Son, Inc. | Methods and personal protection devices for repelling insects |
US7152809B2 (en) | 2000-06-08 | 2006-12-26 | S.C. Johnson & Son, Inc. | Methods and personal protection devices for repelling insects |
US7168630B1 (en) | 2000-06-08 | 2007-01-30 | S.C. Johnson & Son, Inc. | Methods and personal protection devices for repelling insects |
JP2011036166A (ja) * | 2009-08-10 | 2011-02-24 | Oshimo Sangyo Kk | 加熱蒸散装置 |
JP2013005760A (ja) * | 2011-06-24 | 2013-01-10 | Hosiden Corp | 薬液揮散装置 |
JP2017035065A (ja) * | 2015-08-15 | 2017-02-16 | 大和電器株式会社 | 加熱蒸散装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060324 |