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JP2002057506A - 超伝導フィルタ - Google Patents

超伝導フィルタ

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JP2002057506A
JP2002057506A JP2000241406A JP2000241406A JP2002057506A JP 2002057506 A JP2002057506 A JP 2002057506A JP 2000241406 A JP2000241406 A JP 2000241406A JP 2000241406 A JP2000241406 A JP 2000241406A JP 2002057506 A JP2002057506 A JP 2002057506A
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dielectric substrate
resonator
feeder
mounting surface
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Kazunori Yamanaka
一典 山中
Akihiko Akasegawa
章彦 赤瀬川
Teru Nakanishi
輝 中西
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多段化を容易に行うことができ、また、各段
間の信号の結合度を容易に調整することのできる超伝導
フィルタを提供する。 【解決手段】 内部に導体板14を有し、電磁波を遮蔽
する金属製容器16と、誘電体基板20と、誘電体基板
20の一面に形成された酸化物高温超伝導体のフィーダ
ラインパターン24と、誘電体基板20の他面に形成さ
れたグランドプレーン18とを有し、グランドプレーン
18が導体板14に接触するように導体板14上に配置
された入出力フィーダ用基板12と、誘電体基板20
と、誘電体基板20の一面に形成された酸化物高温超伝
導体のヘアピン型パターンと、誘電体基板20の他面に
形成されたグランドプレーン18とを有し、入出力フィ
ーダ用基板12間の導体板14上に、グランドプレーン
18が導体板14に接触するように配置された複数の1
/2波長型ヘアピン型共振器10を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、準マイクロ波や、
マイクロ波、ミリ波等の高周波電気信号を扱う超伝導フ
ィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】酸化物高温超伝導体を回路導体とした平
面型回路のフィルタでは、酸化マグネシウムやランタン
アルミネート等の誘導体基板の片面ないしは両面に酸化
物高温超伝導体膜の回路パターンを形成することが行わ
れている。
【0003】平面型回路のフィルタの伝送線路構造とし
ては、例えば、誘電体基板の一方の面にストリップ導体
を、他方の面に接地導体を設けて、これら二つの導体間
に電界を加えて電磁波を伝搬するマイクロストリップラ
イン(microstrip line)が知られている。その他に、
トリプレートストリップライン(triplate strip lin
e)、コプレーナライン(coplanar line)等が知られて
いる。これらの伝送線路構造が、フィルタの使用目的等
に応じて使い分けられている。
【0004】上述の平面型回路からなる酸化物高温超伝
導フィルタは、準マイクロ波や、マイクロ波、ミリ波等
の高周波電気信号を扱うことができる。このように、フ
ィルタの回路導体として酸化物高温超伝導体膜を用いた
場合、電気良導体である金や、銀、銅、アルミニウム等
を回路導体として用いた場合に比べてエネルギー損失を
低減することができる。したがって、酸化物高温超伝導
フィルタ回路は、最小挿入損失が小さく、かつ周波数遮
断特性が急峻な高無負荷Qのフィルタを構成するのに有
効なものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】同じ無負荷Qを有する
共振器を用いて、より急峻な周波数遮断特性を有するフ
ィルタを構成するためには、共振器の数、すなわち段数
を増すことが必要となる。平面型回路のフィルタの段数
を増すためには、共振器回路を形成する基板面積を大き
くする必要がある。しかしながら、基板面積が大きくな
るにつれて、回路導体となる酸化物高温超伝導膜を基板
上に均質に成膜した基板を作製することが次第に容易で
なくなり、該フィルタ製作のコストアップの一因となっ
ていた。
【0006】また、一般に、電磁場の共振を利用した高
周波フィルタにおいて、周波数遮断などの伝送特性は、
段間の信号結合度が変わることによって変化する。この
ため、調整ネジを設けるなどして信号の結合度を調整す
ることが必要に応じて行われている。設計に基づく所要
の精度の伝送特性は、調整ネジによる信号の結合度の調
整によって近似される。しかしながら、調整ネジによっ
て信号の結合度を調整する場合、段数が増加するにつれ
て最適でない解が一般に増す傾向にある。このために、
各段間の信号結合度の調整が、段数を増すにつれて困難
になることが経験的に知られている。同じ通過帯域幅の
バンドパスフィルタを構成する場合、高い無負荷Qを有
する酸化物高温超伝導フィルタでは、低い無負荷Qを有
するフィルタに比べて、相対的に段間の信号の結合を弱
める必要がある。このためには段間の距離を離し信号結
合度を調整することが有効である。しかしながら、段間
の距離を離した場合、通常の調整ネジを用いた方法で
は、段間の結合度を充分に調整することが困難なものに
なってしまっていた。
【0007】本発明の目的は、多段化を容易に行うこと
ができ、また、各段間の信号の結合度を容易に調整する
ことのできる超伝導フィルタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、内部に電気
伝導性の載置面を有し、電磁波を遮蔽する容器と、誘電
体基板と、前記誘電体基板の一面に形成された酸化物高
温超伝導体の入力フィーダ用回路パターンと、前記誘電
体基板の他面に形成された接地層とを有し、前記接地層
が前記載置面に接触するように前記載置面上に配置され
た入力フィーダ用基板と、誘電体基板と、前記誘電体基
板の一面に形成された酸化物高温超伝導体の出力フィー
ダ用回路パターンと、前記誘電体基板の他面に形成され
た接地層とを有し、前記接地層が前記載置面に接触する
ように前記載置面上に配置された出力フィーダ用基板
と、誘電体基板と、前記誘電体基板の一面に形成された
酸化物高温超伝導体の共振器用回路パターンと、前記誘
電体基板の他面に形成された接地層とを有し、前記入力
フィーダ用基板と前記出力フィーダ用基板との間の前記
載置面上に、前記接地層が前記載置面に接触するように
配置された複数の共振器用基板とを有することを特徴と
する超伝導フィルタにより達成される。
【0009】また、上記目的は、内部に電気伝導性の載
置面を有し、電磁波を遮蔽する容器と、誘電体基板と、
前記誘電体基板の一面に形成された酸化物高温超伝導体
の入力フィーダ用回路パターンと、前記誘電体基板の他
面に形成された接地層とを有し、前記接地層が前記載置
面に接触するように前記載置面上に配置された入力フィ
ーダ用基板と、誘電体基板と、前記誘電体基板の一面に
形成された酸化物高温超伝導体の出力フィーダ用回路パ
ターンと、前記誘電体基板の他面に形成された接地層と
を有し、前記接地層が前記載置面に接触するように前記
載置面上に配置された出力フィーダ用基板と、誘電体基
板と、前記誘電体基板の一面に形成された酸化物高温超
伝導体の共振器用回路パターンと、前記誘電体基板の他
面に形成された接地層とを有し、前記入力フィーダ用基
板と前記出力フィーダ用基板との間の前記載置面上に、
前記接地層が前記載置面に接触するように配置された複
数の共振器用基板と、誘電体基板と、前記誘電体基板の
一面に形成された接地層とを有し、前記誘電体基板の他
面が、前記入力フィーダ用回路パターンと、前記出力フ
ィーダ用回路パターンと、前記共振器用回路パターンと
に接触するように、前記入力フィーダ用基板と、前記出
力フィーダ用基板と、前記共振器用基板の誘電体基板の
一面上にそれぞれ配置された複数の回路カバー用基板と
を有することを特徴とする超伝導フィルタにより達成さ
れる。
【0010】また、上記の超伝導フィルタにおいて、板
状体を前記容器の底面に配置し、前記板状体の一面を前
記載置面としてもよい。
【0011】また、上記の超伝導フィルタにおいて、前
記板状体は、誘電体基板と、前記誘電体基板の一面に形
成された酸化物高温超伝導体膜とを有し、前記誘電体基
板の前記一面を前記載置面としてもよい。
【0012】また、上記の超伝導フィルタにおいて、前
記共振器用基板を、前記載置面上で、前記共振器用基板
の配置方向に対して略垂直に移動し、前記共振器用基板
間の相対的位置関係を変化する位置調整機構を更に有す
るようにしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]本発明の第1実
施形態による超伝導フィルタについて図1乃至図4を用
いて説明する。図1は、本実施形態による超伝導フィル
タの構造を示す概略図、図2は、超伝導フィルタの伝送
線路構造を示す斜視図、図3は、共振器位置調整機構を
設けた超伝導フィルタの構造を示す上面図、図4は、誘
電体のブリッジングによる信号結合調整を示す概略図で
ある。
【0014】まず、本実施形態による超伝導フィルタの
構造について図1及び図2を用いて説明する。図1
(a)は、超伝導フィルタの構造を示す上面図、図1
(b)は、図1(a)のA−A′断面図である。
【0015】本実施形態による超伝導フィルタは、マイ
クロストリップライン伝送線路構造で、1/2波長型ヘ
アピン型共振器10からなる11段のバンドパスフィル
タである。
【0016】本実施形態による超伝導フィルタでは、図
1に示すように、外部電磁波を遮蔽する金属製容器16
底部に導体板14が固定されている。導体板14上に
は、入出力フィーダ用基板12が両端に、それらの間に
1/2波長型ヘアピン型共振器10が一列に配置されて
いる。また、金属製容器16には、その両端に外部機器
との接続のための同軸コネクタ28が取り付けられ、上
蓋34によって開口が閉じられている。
【0017】1/2波長型ヘアピン型共振器10及び入
出力フィーダ用基板12は、誘電体基板20からなるも
のであり、図2に示すように、誘電体基板20の導体板
14と接触する側に酸化物高温超伝導体膜であるグラン
ドプレーン18が形成されている。1/2波長型ヘアピ
ン型共振器10の誘電体基板20の上面には酸化物高温
超伝導体からなる1/2波長型のヘアピン型パターン2
2が形成されている。入出力フィーダ用基板12の誘電
体基板20上面には、酸化物高温超伝導体膜からなる1
/4波長型のフィーダラインパターン24と、その端部
に電極26とが形成されている。
【0018】金属製容器16両端に取り付けられた同軸
コネクタ28のピン30は、図1に示すように、入出力
フィーダ用基板12の電極26にはんだ、導体ペースト
等により固定されている。また、金属製容器16を閉鎖
する上蓋34には、必要に応じて信号結合度調整用ネジ
32が取り付けられている。
【0019】以下に、本実施形態による超伝導フィルタ
の各構成部分について詳述する。
【0020】(1)1/2波長型ヘアピン型共振器1
0、入出力フィーダ用基板12 1/2波長型ヘアピン型共振器10及び入出力フィーダ
用基板12の誘電体基板20としては、例えば、MgO
単結晶基板が用いられる。このとき、ヘアピン型パター
ン22またはフィーダラインパターン24と、グランド
プレーン18とが形成されるMgO単結晶基板の面は
(100)面となっている。
【0021】1/2波長型ヘアピン型共振器10及び入
出力フィーダ用基板12のグランドプレーン18は、酸
化物高温超伝導体膜、例えば、0.4μm〜1μmの厚
さのYBa2Cu37-δ超伝導体膜によって形成され
る。
【0022】ヘアピン型パターン22及びフィーダライ
ンパターン24は、共に酸化物高温超伝導体膜、例え
ば、0.2μm〜1μmの厚さのYBa2Cu37-δ超
伝導体膜によって形成される。
【0023】フィーダラインパターン24の端部には、
入出力用の電極26が設けられており、例えばAg膜等
で形成される。これらの電極26には、金属製容器16
に取り付けられる同軸コネクタ28のピン30がはん
だ、導体ペースト等により固定される。
【0024】上述の1/2波長型ヘアピン型共振器10
及び入出力フィーダ用基板12は、例えば、MgO(1
00)基板の両面にレーザー蒸着法によりYBa2Cu3
7-δを成膜した後、設計に基づくヘアピン型パターン
22及びフィーダラインパターン24の形成工程、電極
26の形成工程、基板を所要寸法にカットするダイシン
グ工程等を経て作製される。
【0025】このように、本実施形態による超伝導フィ
ルタを構成する各1/2波長型ヘアピン型共振器10及
び入出力フィーダ用基板12が、それぞれ分割されて作
製されるので、酸化物高温超伝導体膜の不良領域に形成
された粗悪品を除外し、良品のみを選別して超伝導フィ
ルタを構成することができる。
【0026】従来までの、同一基板上に伝送線路となる
回路パターンの全てを形成する平面型回路のフィルタで
は、多段するためには基板を大面積にする必要があっ
た。しかし、基板を大面積にした場合、基板全領域にわ
たり回路パターンとして使用できる状態で酸化物高温超
伝導体膜を形成することは困難であった。このため、多
段化したフィルタを歩留まり良く製造することは困難で
あった。
【0027】しかしながら、本実施形態による超伝導フ
ィルタは、上述のように作製された1/2波長型ヘアピ
ン型共振器10及び入出力フィーダ用基板12の中から
良品のみを選別して伝送線路を構成することができるの
で、容易に多段化を行うことができる。
【0028】また、本実施形態による超伝導フィルタで
は、伝送線路を構成するヘアピン型パターン22及びフ
ィーダラインパターン24それぞれが、別々の誘電体基
板20上に形成されている。このため、各誘電体基板2
0を導体板14に配置する位置を調整することにより、
超伝導フィルタとしての周波数特性の調整を容易に行う
ことができる。
【0029】(2)導体板14 導体板14は、例えば、インバー合金にNi下地のAu
メッキまたはAgメッキを3μmの厚さで施したもので
ある。
【0030】このような導体板14上に、上述の1/2
波長型ヘアピン型共振器10と入出力フィーダ用基板1
2とがグランドプレーン18を下にしてインジウム−錫
合金等により融着される。これにより、各1/2波長型
ヘアピン型共振器10と入出力フィーダ用基板12とが
同一電位となっている。
【0031】また、1/2波長型ヘアピン型共振器10
と入出力フィーダ用基板12の、グランドプレーン18
が形成された底面に、さらにAgまたはAu薄膜を形成
して導体板14に配置してもよい。この場合、導体板1
4との密着性が良好であり、かつ滑りが良好であるた
め、インジウム−錫合金による融着の場合と比べて1/
2波長型ヘアピン型共振器10の位置の微調整を行うこ
とができる。このような微調整後に、インジウム−鉛合
金等により融着して導体板14に固定してもよい。その
他、銀ペースト等の導体ペーストにより固定してもよい
し、板バネを介して導体板14にネジ止めしてもよい。
【0032】1/2波長型ヘアピン型共振器10と入出
力フィーダ用基板12との導体板14への配置は、通
常、計算機シュミレーション等により予め所望のフィル
タ特性が得られるように設計されている。
【0033】(3)金属製容器16、上蓋34 金属製容器16の底部には、1/2波長型ヘアピン型共
振器10と入出力フィーダ用基板12との配列が接着さ
れた導体板14が固定される。金属製容器16の側面に
は同軸コネクタ28が取り付けられる。同軸コネクタ2
8のピン30は、入出力フィーダ用基板12の電極26
にはんだ、導体ペースト等により固定される。
【0034】上蓋34は、導体板14の固定された金属
製容器16を閉鎖するものである。上蓋34には、必要
に応じて信号結合度調整用ネジ32を取り付けることが
できる。
【0035】このように、1/2波長型ヘアピン型共振
器10と入出力フィーダ用基板12とが配置された導体
板14を金属製容器16内に収容し、金属製容器16の
開口を上蓋34で閉じることにより、外部電磁波による
信号への干渉が遮蔽される。
【0036】(4)信号結合度調整ネジ32 信号結合度調整用ネジ32は、必要に応じて上蓋34に
取り付けられる。信号結合度調整用ネジ32の端部は、
1/2波長型ヘアピン型共振器10と入出力フィーダ用
基板12との配列の上方の空間で上下移動することがで
きる。これにより、各1/2波長型ヘアピン型共振器1
0間及び1/2波長型ヘアピン型共振器10と入出力フ
ィーダ用基板12との間の信号の結合度を調整すること
ができる。信号結合度調整用ネジ32としては、金属製
や樹脂製のものを用いることができる。また、複数の信
号結合度調整ネジを上蓋34に取り付けてもよい。
【0037】(5)信号結合度の調整 本実施形態による超伝導フィルタでは、信号結合調整ネ
ジ32による信号結合度の調整だけでなく、以下に述べ
る各種方法によって信号結合度の調整を行うことができ
る。
【0038】(a)ブリッジングによる信号結合度の調
整 図3に示すように、1/2波長型ヘアピン型共振器10
間や1/2波長型ヘアピン型共振器10と入出力フィー
ダ用基板12間に誘電体29を配置する、すなわち、ブ
リッジングすることにより、各1/2波長型ヘアピン型
共振器10間及び1/2波長型ヘアピン型共振器10と
入出力フィーダ用基板12との間の信号の結合度を調整
することが可能である。図3の点線楕円内は、1/2波
長型ヘアピン型共振器10間に誘電体29をブリッジン
グした状態の断面図を示している。この目的には、酸化
マグネシウム、酸化チタン、ランタンアルミネート、サ
ファイア、アルミナ、チタン酸ストロンチウム、チタン
酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、石英ガラス、P
TFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PE(ポリエ
チレン)、PI(ポリイミド)、PMMA(ポリメタク
リル酸メチル)等の誘電体を用いることができる。
【0039】また、図3に示すように、上述のブリッジ
ングされた誘電体29の位置を移動する誘電体位置調整
機構31を設けてもよい。
【0040】誘電体位置調整機構31は、金属製容器1
6の内壁近傍に設けられ、ブリッジングされた誘電体2
9にシャフト33を介して接続されている。
【0041】誘電体位置調整機構31は、例えばピエゾ
素子のような圧電素子から構成されている。この誘電体
位置調整機構31に電圧を印加することにより、1/2
波長型ヘアピン型共振器10の配列の方向に対して誘電
体位置調整機構31を垂直に伸縮する。これにより、シ
ャフト33を介して誘電体位置調整機構35に接続され
た誘電体29の位置を移動して、信号の結合度を調整す
ることが可能である。
【0042】なお、誘電体29の代わりに、図4に示す
ように、酸化物高温超伝導体35を1/2波長型ヘアピ
ン型共振器10間や1/2波長型ヘアピン型共振器10
と入出力フィーダ用基板12との間にブリッジングする
ことによっても、信号の結合度を調整することが可能で
ある。
【0043】(b)共振器位置調整機構36による信号
結合度の調整 1/2波長型ヘアピン型共振器10を導体板14上に固
定せず、図5に示すように、1/2波長型ヘアピン型共
振器10に共振器位置調整機構36を設けることによ
り、各1/2波長型ヘアピン型共振器10間の信号結合
度を調整することができる。
【0044】共振器位置調整機構36が接続される1/
2波長型ヘアピン型共振器10は、例えば、前述のよう
に、その底面にAgまたはAu薄膜が形成されて導体板
14に配置される。これにより、共振器位置調整機構3
6が接続される1/2波長型ヘアピン型共振器10は、
導体板14上でスライドすることができる。
【0045】共振器位置調整機構36は、金属製容器1
6の内壁近傍に設けられ、導体板14に固定されていな
い1/2波長型ヘアピン型共振器10端部にシャフト3
7を介して接続されている。図5は、共振器位置調整機
構36が、配列された1/2波長型ヘアピン型共振器1
0の一つおきに接続されている場合を示したものであ
る。
【0046】共振器位置調整機構36は、例えばピエゾ
素子のような圧電素子から構成されている。この共振器
位置調整機構36に電圧を印加することにより、1/2
波長型ヘアピン型共振器10の配列の方向に対して共振
器位置調整機構36を垂直に伸縮することができる。こ
れにより、シャフト37を介して共振器位置調整機構3
6に接続された1/2波長型ヘアピン型共振器10の、
隣接する1/2波長型ヘアピン型共振器10との位置関
係を変化することができる。
【0047】なお、共振器位置調整機構36に接続され
た1/2波長型ヘアピン型共振器10の移動方向にずれ
が生じないように、スライド用ガイド50等を導体板1
4に設けることが望ましい。
【0048】こうして各1/2波長型ヘアピン型共振器
10の位置関係を変化することにより、各1/2波長型
ヘアピン型共振器10間の信号の結合度を調整すること
ができる。
【0049】なお、共振器位置調整機構36の接続は、
配列された1/2波長型ヘアピン型共振器10の一つお
きのものに限定されるものではない。例えば、全ての1
/2波長型ヘアピン型共振器10に共振器位置調整機構
36を設けてもよい。
【0050】また、共振器位置調整機構36は、ネジ等
を用いた機械的手段によって1/2波長型ヘアピン型共
振器10をそれらの配列に対して垂直に移動するもので
あってもよい。
【0051】このように本実施形態によれば、1/2波
長型ヘアピン型共振器及び入出力フィーダ用基板といっ
た平面型回路の超伝導フィルタを構成する基板を分割す
ることにより、相対的に大面積の回路を同一基板上に形
成する必要がない。このため、製造欠陥部分を回避する
ことが容易となり、フィルタの多段化を容易に行うこと
がことができる。さらに、平面型回路でありながら、超
伝導フィルタを構成する各1/2波長型ヘアピン型共振
器及び入出力フィーダ用基板の配置に自由度があるた
め、周波数特性を容易に調整することができる。
【0052】[第2実施形態]本発明の第2実施形態に
よる超伝導フィルタについて図6を用いて説明する。図
6は、本実施形態による超伝導フィルタの伝送線路構造
を示す斜視図である。なお、第1実施形態による超伝導
フィルタと同一の構成要素については同一の符号を付与
し説明を省略或いは簡略にする。
【0053】本実施形態による超伝導フィルタは、トリ
プレートストリップライン型の伝送線路構造で1/2波
長型共振器38からなる9段のバンドパスフィルタであ
り、第1実施形態とは、伝送線路の構造が異なる点を除
いてほぼ同一である。
【0054】図6(a)に示すように、本実施形態によ
る超伝導フィルタの伝送線路では、導体板14上に入出
力フィーダ用基板12が両端に配置され、それらの間に
1/2波長型共振器38が配置されている。
【0055】入出力フィーダ用基板12の誘電体基板2
0の下面には、グランドプレーン18が形成され、上面
には、1/2波長型のフィーダラインパターン24とそ
の端部に電極26とが設けられている。電極26には、
導体薄片シート40が接着されている。
【0056】1/2波長型共振器38の誘電体基板20
の下面には、グランドプレーン18が形成され、上面に
は、1/2波長型のラインパターン42が形成されてい
る。
【0057】上述の1/2波長型共振器38と、入出力
フィーダ用基板12の上部にそれぞれには、図6(b)
に示すように、上面にグランドプレーン44が形成され
た複数の誘電体基板46が配置される。さらに、これら
の上から導体板48によって挟まれ、機械的に固定され
たものが本実施形態による超伝導フィルタのトリプレー
トストリップライン型の伝送線路構造である。
【0058】導体板14及び導体板48は、例えば、イ
ンバー合金にNi下地のAuメッキまたはAgメッキを
3μmの厚さで施したものである。また、導体板14と
して、MgO単結晶基板の(100)面上に酸化物高温
超伝導体膜を形成したものなどを用いてもよい。この場
合、導体板14による信号のエネルギー損失を低減する
ことができ、超伝導フィルタの高無負荷Q化に有効であ
る。
【0059】誘電体基板20及び誘電体基板46には、
例えばMgO単結晶基板が用いられる。このとき、酸化
物高温超伝導体膜であるグランドプレーン18及びフィ
ーダラインパターン24またはラインパターン38が形
成される誘電体基板20の上下両面が(100)面とな
っている。また、グランドプレーン44が形成される誘
電体基板46の上面が(100)面となっている。
【0060】グランドプレーン18、フィーダラインパ
ターン24、ラインパターン42、グランドプレーン4
4は、酸化物高温超伝導体膜、例えば0.4μm〜1μ
mの厚さのSmBa2Cu37-δ超伝導体膜によって形
成される。
【0061】フィーダラインパターン24端部に設けら
れる入出力用の電極26は、例えばAg膜で形成され
る。電極26には、例えばAuのリボン状の導体薄片シ
ート40が接着されている。
【0062】上記の回路パターンが形成される入出力フ
ィーダ用基板12及び1/2波長型共振器38と、上面
にグランドプレーン44が形成された誘電体基板46と
については、第1実施形態と同様の方法を用いて作製す
ることができる。
【0063】上述した伝送線路構造は、第1実施形態と
同様に金属製容器等の中に固定され、入出力用の電極2
6に接着されている導体薄片シート40には、金属製容
器に取り付けられた同軸コネクタのピンに接続される。
【0064】なお、本実施形態による超伝導フィルタ
は、伝送線路構造を金属製容器内に収容しなくても、フ
ィルタとして動作することができる。
【0065】また、第1実施形態と同様に、ラインパタ
ーン42、フィーダラインパターン24が形成されてい
る誘電体基板20間に、誘電体或いは酸化物高温超伝導
体をブリッジングすることにより、各1/2波長型共振
器38間及び1/2波長型共振器38と入出力フィーダ
用基板12との間の信号の結合度の調整を行うことがで
きる。
【0066】また、第1実施形態と同様の共振器位置調
整機構を1/2波長型共振器38に接続することによっ
ても信号の結合度を調整することが可能である。
【0067】このように本実施形態によれば、1/2波
長型共振器及び入出力フィーダ用基板といった平面型回
路の超伝導フィルタを構成する基板を分割することによ
り、相対的に大面積の回路を同一基板上に形成する必要
がない。このため、製造欠陥部分を回避することが容易
となり、フィルタの多段化を容易に行うことができる。
さらに、平面型回路でありながら、超伝導フィルタを構
成する各1/2波長型共振器及び入出力フィーダ用基板
の配置に自由度があるため、周波数特性を容易に調整す
ることができる。
【0068】[変形実施形態]本発明の上記実施形態に
限らず種々の変形が可能である。
【0069】例えば、上記実施形態では、グランドプレ
ーン18、ヘアピン型パターン22、フィーダラインパ
ターン24、ラインパターン42、グランドプレーン4
4を形成する酸化物高温超伝導体膜として、YBa2
37-δ超伝導体膜及びSmBa2Cu37-δ超伝導
体膜を用いているが、これらに限定されるものではな
い。例えば、Bin1Srn2Can3Cun4n5(1.8≦
n1≦2.2、1.8≦n2≦2.2、0.9≦n3≦
1.2、1.8≦n4≦2.2、7.8≦n5≦8.
4)、Pbk1Bik2Srk3Cak4Cuk5k6(1.8≦
k1+k2≦2.2、0≦k1≦0.6、1.8≦k3
≦2.2、1.8≦k4≦2.2、1.8≦k5≦2.
9.5≦k6≦10.8)、Ym1Bam2Cum3
m4(0.5≦m1≦1.2、1.8≦m2≦2.2、
2.5≦m3≦3.5、6.6≦m4≦7.0)、Nd
p1Bap2Cup3p4(0.5≦p1≦1.2、1.8≦
p2≦2.2、2.5≦p3≦3.5、6.6≦p4≦
7.0)、Ndq1q2Baq3Cuq4q5(0≦q1≦
1.2、0≦q2≦1.2、0.5≦q1+q2≦1.
2、1.8≦q2≦2.2、2.5≦q3≦3.5、
6.6≦q4≦7.0)、Smp1Bap2Cup3
p4(0.5≦p1≦1.2、1.8≦p2≦2.2、
2.5≦p3≦3.5、6.6≦p4≦7.0)、Ho
p1Bap2Cup3p4(0.5≦p1≦1.2、1.8≦
p2≦2.2、2.5≦p3≦3.5、6.6≦p4≦
7.0)等のような酸化物高温超伝導体のうちいずれか
1種類以上のものを用いることができる。
【0070】また、上記実施形態では、誘電体基板20
として、酸化マグネシウム単結晶基板を用いているが、
これに限定されるものではない。例えば、誘電体基板2
0として、酸化チタン、ランタンアルミネート、酸化セ
リウムコートサファイア、チタン酸ストロンチウム、チ
タン酸マグネシウム等の基板を用いてもよい。
【0071】また、上記実施形態では、超伝導フィルタ
に関し、バンドパスフィルタについて記述したが、ロー
パスフィルタや、ハイパスフィルタ、バンドストップフ
ィルタを構成することも可能である。
【0072】また、上記実施形態では、共振器の酸化物
高温超伝導体膜のパターンとして、ヘアピン型パターン
22及びラインパターン42を用いているが、酸化物高
温超伝導体膜のパターンの形状はこれらに限定されるも
のではない。例えば、円形やS字型のパターンであって
もよい。ただし、所望のフィルタ特性に応じて、例え
ば、円形パターンの場合はその直径が1/2波長、ある
いは、S字型パターンの場合はその全長が1/2波長と
なるように設計される。
【0073】また、上記実施形態では、1/2波長型ヘ
アピン型共振器10又は1/2波長型共振器38と入出
力フィーダ用基板12とを、導体板14上に配置してか
ら金属製容器16の底面に固定しているが、伝送線路を
構成する各1/2波長型ヘアピン型共振器10又は1/
2波長型共振器38と入出力フィーダ用基板12とが同
一電位となるようにできればこの限りではない。例え
ば、金属製容器16の底面に、1/2波長型ヘアピン型
共振器10又は1/2波長型共振器38と入出力フィー
ダ用基板12とを直接配置してもよい。
【0074】[付記] (付記1) 内部に電気伝導性の載置面を有し、電磁波
を遮蔽する容器と、誘電体基板と、前記誘電体基板の一
面に形成された酸化物高温超伝導体の入力フィーダ用回
路パターンと、前記誘電体基板の他面に形成された接地
層とを有し、前記接地層が前記載置面に接触するように
前記載置面上に配置された入力フィーダ用基板と、誘電
体基板と、前記誘電体基板の一面に形成された酸化物高
温超伝導体の出力フィーダ用回路パターンと、前記誘電
体基板の他面に形成された接地層とを有し、前記接地層
が前記載置面に接触するように前記載置面上に配置され
た出力フィーダ用基板と、誘電体基板と、前記誘電体基
板の一面に形成された酸化物高温超伝導体の共振器用回
路パターンと、前記誘電体基板の他面に形成された接地
層とを有し、前記入力フィーダ用基板と前記出力フィー
ダ用基板との間の前記載置面上に、前記接地層が前記載
置面に接触するように配置された複数の共振器用基板と
を有することを特徴とする超伝導フィルタ。
【0075】(付記2) 内部に電気伝導性の載置面を
有し、電磁波を遮蔽する容器と、誘電体基板と、前記誘
電体基板の一面に形成された酸化物高温超伝導体の入力
フィーダ用回路パターンと、前記誘電体基板の他面に形
成された接地層とを有し、前記接地層が前記載置面に接
触するように前記載置面上に配置された入力フィーダ用
基板と、誘電体基板と、前記誘電体基板の一面に形成さ
れた酸化物高温超伝導体の出力フィーダ用回路パターン
と、前記誘電体基板の他面に形成された接地層とを有
し、前記接地層が前記載置面に接触するように前記載置
面上に配置された出力フィーダ用基板と、誘電体基板
と、前記誘電体基板の一面に形成された酸化物高温超伝
導体の共振器用回路パターンと、前記誘電体基板の他面
に形成された接地層とを有し、前記入力フィーダ用基板
と前記出力フィーダ用基板との間の前記載置面上に、前
記接地層が前記載置面に接触するように配置された複数
の共振器用基板と、誘電体基板と、前記誘電体基板の一
面に形成された接地層とを有し、前記誘電体基板の他面
が、前記入力フィーダ用回路パターンと、前記出力フィ
ーダ用回路パターンと、前記共振器用回路パターンとに
接触するように、前記入力フィーダ用基板と、前記出力
フィーダ用基板と、前記共振器用基板の誘電体基板の一
面上にそれぞれ配置された複数の回路カバー用基板とを
有することを特徴とする超伝導フィルタ。
【0076】(付記3) 付記1又は2記載の超伝導フ
ィルタにおいて、前記入力フィーダ用基板と、前記出力
用フィーダ基板と、前記共振器用基板の接地層は酸化物
高温超伝導体により形成されていることを特徴とする超
伝導フィルタ。
【0077】(付記4) 付記1乃至3のいずれかに記
載の超伝導フィルタにおいて、複数の前記共振器用基板
と、前記入力フィーダ用基板と、前記出力フィーダ用基
板の隣接する基板間の少なくとも一対の基板間に橋渡し
され、その基板間の信号の結合を調整する誘電体を更に
有することを特徴とする超伝導フィルタ。
【0078】(付記5) 付記1乃至3のいずれかに記
載の超伝導フィルタにおいて、複数の前記共振器用基板
と、前記入力フィーダ用基板と、前記出力フィーダ用基
板の隣接する基板間の少なくとも一対の基板間に橋渡し
され、その基板間の信号の結合を調整する酸化物高温超
伝導体を更に有することを特徴とする超伝導フィルタ。
【0079】(付記6) 付記1乃至5のいずれかに記
載の超伝導フィルタにおいて、板状体を前記容器の底面
に配置し、前記板状体の一面を前記載置面としたことを
特徴とする超伝導フィルタ。
【0080】(付記7) 付記6記載の超伝導フィルタ
において、前記板状体は、誘電体基板と、前記誘電体基
板の一面に形成された酸化物高温超伝導体膜とを有し、
前記誘電体基板の前記一面を前記載置面としたことを特
徴とする超伝導フィルタ。
【0081】(付記8) 付記1乃至8のいずれかに記
載の超伝導フィルタにおいて、前記共振器用基板を、前
記載置面上で、前記共振器用基板の配置方向に対して略
垂直に移動し、前記共振器用基板間の相対的位置関係を
変化する位置調整機構を更に有することを特徴とする超
伝導フィルタ。
【0082】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、内部に電
気伝導性の載置面を有し、電磁波を遮蔽する容器と、誘
電体基板と、誘電体基板の一面に形成された酸化物高温
超伝導体の入力フィーダ用回路パターンと、誘電体基板
の他面に形成された接地層とを有し、接地層が載置面に
接触するように載置面上に配置された入力フィーダ用基
板と、誘電体基板と、誘電体基板の一面に形成された酸
化物高温超伝導体の出力フィーダ用回路パターンと、誘
電体基板の他面に形成された接地層とを有し、接地層が
載置面に接触するように載置面上に配置された出力フィ
ーダ用基板と、誘電体基板と、誘電体基板の一面に形成
された酸化物高温超伝導体の共振器用回路パターンと、
誘電体基板の他面に形成された接地層とを有し、入力フ
ィーダ用基板と出力フィーダ用基板との間の載置面上
に、接地層が載置面に接触するように配置された複数の
共振器用基板とを有するので、多段化を容易に行うこと
ができ、また、各段間の信号の結合度を容易に調整する
ことのできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による超伝導フィルタの
構造を示す概略図である。
【図2】本発明の第1実施形態による超伝導フィルタの
伝送線路構造を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態による超伝導フィルタに
おける誘電体のブリッジングによる信号結合度の調整を
示す概略図である。
【図4】本発明の第1実施形態による超伝導フィルタに
おける酸化物高温超伝導体のブリッジングによる信号結
合度の調整を示す概略図である。
【図5】本発明の第1実施形態による超伝導フィルタの
共振器位置調整機構を設けた場合の構造を示す上面図で
ある。
【図6】本発明の第2実施形態による超伝導フィルタの
伝送線路構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
10…1/2波長型ヘアピン型共振器 12…入出力フィーダ用基板 14…導体板 16…金属製容器 18…グランドプレーン 20…誘電体基板 22…ヘアピン型パターン 24…フィーダラインパターン 26…電極 28…同軸コネクタ 29…誘電体 30…ピン 31…誘電体位置調整機構 32…信号結合度調整用ネジ 33…シャフト 34…上蓋 35…酸化物高温超伝導体 36…共振器位置調整機構 37…シャフト 38…1/2波長型共振器 40…導体薄片シート 42…ラインパターン 44…グランドプレーン 46…誘電体基板 48…導体板 50…スライド用ガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中西 輝 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5J006 HB03 HB12 HB14 JA01 LA11 NA08 NB10 NE02 NE03 NE11 NE13 NE17 PA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に電気伝導性の載置面を有し、電磁
    波を遮蔽する容器と、 誘電体基板と、前記誘電体基板の一面に形成された酸化
    物高温超伝導体の入力フィーダ用回路パターンと、前記
    誘電体基板の他面に形成された接地層とを有し、前記接
    地層が前記載置面に接触するように前記載置面上に配置
    された入力フィーダ用基板と、 誘電体基板と、前記誘電体基板の一面に形成された酸化
    物高温超伝導体の出力フィーダ用回路パターンと、前記
    誘電体基板の他面に形成された接地層とを有し、前記接
    地層が前記載置面に接触するように前記載置面上に配置
    された出力フィーダ用基板と、 誘電体基板と、前記誘電体基板の一面に形成された酸化
    物高温超伝導体の共振器用回路パターンと、前記誘電体
    基板の他面に形成された接地層とを有し、前記入力フィ
    ーダ用基板と前記出力フィーダ用基板との間の前記載置
    面上に、前記接地層が前記載置面に接触するように配置
    された複数の共振器用基板とを有することを特徴とする
    超伝導フィルタ。
  2. 【請求項2】 内部に電気伝導性の載置面を有し、電磁
    波を遮蔽する容器と、 誘電体基板と、前記誘電体基板の一面に形成された酸化
    物高温超伝導体の入力フィーダ用回路パターンと、前記
    誘電体基板の他面に形成された接地層とを有し、前記接
    地層が前記載置面に接触するように前記載置面上に配置
    された入力フィーダ用基板と、 誘電体基板と、前記誘電体基板の一面に形成された酸化
    物高温超伝導体の出力フィーダ用回路パターンと、前記
    誘電体基板の他面に形成された接地層とを有し、前記接
    地層が前記載置面に接触するように前記載置面上に配置
    された出力フィーダ用基板と、 誘電体基板と、前記誘電体基板の一面に形成された酸化
    物高温超伝導体の共振器用回路パターンと、前記誘電体
    基板の他面に形成された接地層とを有し、前記入力フィ
    ーダ用基板と前記出力フィーダ用基板との間の前記載置
    面上に、前記接地層が前記載置面に接触するように配置
    された複数の共振器用基板と、 誘電体基板と、前記誘電体基板の一面に形成された接地
    層とを有し、前記誘電体基板の他面が、前記入力フィー
    ダ用回路パターンと、前記出力フィーダ用回路パターン
    と、前記共振器用回路パターンとに接触するように、前
    記入力フィーダ用基板と、前記出力フィーダ用基板と、
    前記共振器用基板の誘電体基板の一面上にそれぞれ配置
    された複数の回路カバー用基板とを有することを特徴と
    する超伝導フィルタ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の超伝導フィルタに
    おいて、 板状体を前記容器の底面に配置し、前記板状体の一面を
    前記載置面としたことを特徴とする超伝導フィルタ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の超伝導フィルタにおい
    て、 前記板状体は、誘電体基板と、前記誘電体基板の一面に
    形成された酸化物高温超伝導体膜とを有し、 前記誘電体基板の前記一面を前記載置面としたことを特
    徴とする超伝導フィルタ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    超伝導フィルタにおいて、 前記共振器用基板を、前記載置面上で、前記共振器用基
    板の配置方向に対して略垂直に移動し、前記共振器用基
    板間の相対的位置関係を変化する位置調整機構を更に有
    することを特徴とする超伝導フィルタ。
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