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JP2002052077A - 創傷被覆材及びその製造方法 - Google Patents

創傷被覆材及びその製造方法

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Publication number
JP2002052077A
JP2002052077A JP2000238509A JP2000238509A JP2002052077A JP 2002052077 A JP2002052077 A JP 2002052077A JP 2000238509 A JP2000238509 A JP 2000238509A JP 2000238509 A JP2000238509 A JP 2000238509A JP 2002052077 A JP2002052077 A JP 2002052077A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wound
galactomannan
sheet
ion
crosslinked
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000238509A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Kawanaka
聡 川中
Yoshio Nakai
美穂 中井
Norihiro Naito
宣博 内藤
Satoko Wada
里子 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unitika Ltd filed Critical Unitika Ltd
Priority to JP2000238509A priority Critical patent/JP2002052077A/ja
Publication of JP2002052077A publication Critical patent/JP2002052077A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全で優れた体液吸収性能を有し、適度なゲ
ル強度と止血効果を持ち、創傷の治癒促進に適した湿潤
状態を保持するシート状創傷被覆材及びその製造方法を
提供する。 【解決手段】 ガラクトマンナン、ホウ素イオン、及び
ホウ素イオン以外の三価以上の多価金属イオンから成る
ガラクトマンナン架橋多孔体3を体液吸収層として有す
るシート状創傷被覆材1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は擦過傷、切創、挫創
などの一般外傷、採皮創、削皮創などの手術創、熱傷、
潰傷など前記以外の各種の創傷からの血液や膿などの体
液を吸収する性能に優れ、創傷部位への密着性に優れ、
交換回数が少なくてすみ、細菌の繁殖を抑え創傷部位の
治癒を早めるために用いられる創傷被覆材に関するもの
である。更に詳しく述べると、ガラクトマンナンとホウ
素イオン及びホウ素イオン以外の三価以上の多価金属イ
オンとの架橋多孔体を吸収層とするシート状創傷被覆材
で創傷部位を被覆することによって、ガラクトマンナン
架橋多孔体が体液を吸収してゲル化し、創傷部位に密着
することによって湿潤効果を保持し、細菌の繁殖を抑制
することができ、結果として治癒効果を高めることがで
きる創傷被覆材である。
【0002】
【従来の技術】従来、創傷被覆には、綿、ガーゼ、軟
膏、アルギン酸塩繊維集合体、ポリウレタンフィルム、
ポリビニルアルコールスポンジ、ポリエチレングリコー
ル含水ゲル等の創傷被覆材が使用されてきた。これらの
中、綿、ガーゼは創傷に固着して創傷が治癒した後も剥
離困難となる場合があり、軟膏は処置に手間がかかる欠
点があった。またアルギン酸塩集合体、ポリウレタンフ
ィルム、ポリビニルアルコールスポンジ、ポリエチレン
グリコール含水ゲル等の創傷被覆材は、体液を吸収して
ゲル化する特徴があって、止血効果を持ち、治癒を促進
するために適した湿潤状態を保持し、創傷が治癒した後
除去が容易等のメリットがあるが、創傷がある部分へ体
液吸収後のゲルを保持固定することが困難であった。ま
たアルギン酸塩は海草類から抽出、精製するため非常に
高価であった。
【0003】また特開平9−327507号公報では、
ガラクトマンナンとキサンタンガムから成るゲルを凍結
乾燥した創傷被覆材、特開平5−92925号公報で
は、糸状キチン、キトサン或いはその誘導体から成る創
傷被覆材、特開平5−43734号公報では、コラーゲ
ン溶液を凍結乾燥したコラーゲンスポンジ、特開平8−
224293号公報では、キトサン、アルギン酸、キチ
ンを積層した創傷治癒多層体、特開平9−278803
号公報では、アルギン酸をジアミン又はポリアミンで架
橋した医療用手当材が開示されているが、これらのもの
は吸水量が低かったり、吸水後のゲル強度が弱かった
り、或いは人体に有害なモノマーや架橋剤を用いていた
り、コストが高いなどの問題を抱えており、創傷被覆材
として満足できるものではなかった。
【0004】一方、支持体シートを使用した創傷被覆材
として、プラスチック粘着フィルム単体が、また創傷に
接触する部分にガーゼまたは不織布を使用し、非癒着フ
ィルムの支持体に積層したシートが使用されてきた。し
かし、プラスチック粘着フィルムを単体で使用する場合
は創傷を外気から遮断する効果が主体であり、創傷に接
触する部分にガーゼ、不織布を使用した被覆材は、体液
の吸収性、クッション効果は優れているが、止血効果は
なく、創傷が治癒した後乾燥して固着するため、剥離困
難となる場合が多かった。創傷接触部分に不織布を使用
し、非癒着フィルムの支持体と積層したシートは、創傷
が治癒した後の癒着防止効果は改善されているが、止血
効果を期待できず湿潤保持効果も少ないという問題点が
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、安全で優れ
た体液吸収性能を有し、適度なゲル強度と止血効果を持
ち、創傷の治癒促進に適した湿潤状態を保持するシート
状創傷被覆材を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は鋭意検討を
重ねた結果、ガラクトマンナンをホウ素イオン、及びホ
ウ素イオン以外の三価以上の多価金属イオンで架橋した
ゲル体を乾燥することにより得た多孔体を体液吸収層と
することにより、上記課題が解決できることを見出し、
本発明を完成した。すなわち、本発明は、ガラクトマン
ナン、ホウ素イオン、及びホウ素イオン以外の三価以上
の多価金属イオンから成るガラクトマンナン架橋多孔体
を体液吸収層として有するシート状創傷被覆材を要旨と
するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳しく説明
する。本発明の創傷被覆材は、シート状ガラクトマンナ
ン架橋多孔体を単独で用いる場合と、シート状ガラクト
マンナン架橋多孔体をシート状支持体上に固定して用い
る場合の2つのケースがある。
【0008】シート状ガラクトマンナン架橋多孔体をシ
ート状支持体に固定しないで用いる場合は、ガラクトマ
ンナン架橋ゲル体を再度架橋したり、乾燥したりする製
造上の都合により、シート状支持体が必要である。但
し、この場合に用いるシート状支持体は、架橋ゲル体が
支持体構造中に固定されてはならない。このようなシー
ト状支持体としては、プラスチックフィルム、離型紙、
テフロンシート、シリコンシート、板ガラスなどが挙げ
られるが、好ましいシート状支持体としては、コストが
安価なプラスチックフィルムである。この場合、シート
状支持体はシート状ガラクトマンナン架橋多孔体を乾燥
した後は不要であるので、必要に応じて剥離して除去す
ればよい。
【0009】一方、図1(a)及び(b)の正面図及び底面図
に示したように、ガラクトマンナン架橋多孔体3をシー
ト状支持体2に固定して用いた創傷被覆材1の場合、シ
ート状支持体2の材質としては、プラスチックフィル
ム、スポンジ、不織布、伸縮性の良好な不織布、布帛、
例えばガーゼ等が使用出来る。プラスチックフィルム
は、特に限定されず、例えば、酸素ガスまたは水蒸気透
過性等の物性の異なるものが広範囲にわたって存在する
が、これらのいずれでもよく、多数の細孔を設けたも
の、細孔がないもの等があるが、そのいずれでもよい。
また、スポンジ、不織布、布帛等も広範囲のものが使用
出来るが、一般にはある程度の伸縮性があり、更に適度
な酸素ガス、水蒸気または水分透過性を有するものが好
ましい。しかし、火傷に使用する場合等には、酸素ガス
透過性が低い材質が好ましい。
【0010】また、本発明の被覆材のシート状支持体周
辺部は、必要に応じて粘着性を有してもよい。粘着性
は、例えば支持体の周辺部に、プラスチック或いは布製
の絆創膏に使用されている公知の皮膚を刺激しない粘着
剤を塗布することにより付与される。本発明の被覆材を
創傷に当てたとき、支持体の周辺部を創傷の外周部で皮
膚に粘着させることにより、支持体の上に積層したガラ
クトマンナン架橋多孔体を創傷に固着させて、ずれない
様に保持するためである。尚、粘着剤は支持体の周辺部
の他それより内側の中心部に塗布してもよい。この場合
ガラクトマンナン架橋多孔体は粘着剤により容易に積層
することが出来る。
【0011】更に、シート状支持体には活性炭微粒子を
含有させることが出来る。活性炭の脱臭作用を利用し
て、創傷部から発生する臭気を吸着除去するためであ
る。ここで使用する基材の活性炭は、通常1gあたり数10
0m2或いはそれ以上の大きな表面積を有し、高い吸着性
を示す炭素材料であれば、広範囲に使用できる。活性炭
の原料は、通常ヤシ殻または木材等の炭化物、或いは石
炭が使用されるが何れでもよい。充分に炭化したこれら
の材料を、水蒸気、二酸化炭素、或いは塩化亜鉛、リン
酸で処理することにより活性炭が得られる。シート状支
持体に活性炭微粒子を添着させるには、例えば希薄なラ
テックスに活性炭微粒子を分散させ、分散液を支持体に
含浸させて乾燥することにより、活性炭を添着した支持
体を調製することが出来る。活性炭微粒子を希薄なラテ
ックスに分散させて使用するのは、支持体の通気性及び
活性炭の吸着性を阻害しないためである。活性炭は無極
性吸着剤として極めて優れた吸着性を有する特異な材質
で、殆どすべてのガス状物質に対して高い吸着性を示
す。例えば、トリメチルアミン、メルカプタン、アミ
ン、硫化水素、アンモニア等の悪臭除去に有効であり、
また創傷の臭気除去性も高い。
【0012】本発明の創傷被覆材は、体液吸収層として
ガラクトマンナン架橋多孔体を有するものである。ガラ
クトマンナンはイナゴ豆やグアー豆種子中に含まれる主
成分であり、ポリマンナンを主鎖としてガラクトースを
側鎖に有する構造であり、麺類や魚類用飼料の粘結剤や
ジャムの増粘剤など食品添加物として食用されてきた天
然多糖類である。ガラクトマンナンはアレルゲン性を有
しておらず、創傷被覆材としては有用な多糖類である。
ガラクトマンナンとしてはローカストビーンガムやグア
ガム及びそれらの誘導体が挙げられるが、コストの観点
からグアガムが好ましい。
【0013】ガラクトマンナンゾル液にホウ素イオンと
ホウ素イオン以外の三価以上の多価金属イオンを添加す
ることによって、乾燥後に体液吸収性に優れ、ゲル化後
にゲル強度に優れたガラクトマンナン架橋体が容易に作
成できる。ホウ素単独、或いは三価以上の多価金属イオ
ン単独でもガラクトマンナンと架橋でき、乾燥すること
によって多孔体の創傷被覆材は作成可能であるが、これ
らの多孔体は生理食塩水に対する吸水性能が低かった
り、吸水後ゲルのゲル強度が低かったりするために創傷
部位中の体液を十分に吸収できなかったり、使用中にゲ
ルが流れ落ちたりするなど実用的ではなかった。すなわ
ち、本発明は、ホウ素イオンとホウ素イオン以外の三価
以上の多価金属イオンをガラクトマンナンに併用して架
橋させることによって初めて成立するのである。
【0014】ホウ素イオン以外の三価以上の多価金属イ
オンについては、使用する濃度範囲において、環境や人
体に対して毒性がなく、架橋ゲル体を凍結乾燥すること
により多孔体として得られ、その多孔体がホウ素単独で
架橋した場合よりも優れた体液吸収性能及びゲル化後に
優れたゲル強度を有するものであれば特に限定されるも
のではない。優れた体液吸水性能とは、生理食塩水に対
して自重の40倍以上であり、優れたゲル強度とは2×
10-5N/mm2以上である。
【0015】このようなホウ素イオン以外の三価以上の
多価金属イオンとしては、チタンイオン、ジルコニムイ
オン、アルミニウムイオン、セリウムイオン、イットリ
ウムイオン、ランタンイオン、アンチモンイオン、ニオ
ブイオン、鉄イオンなどが挙げられるが、好ましくはジ
ルコニムイオン、チタンイオン、セリウムイオン、イッ
トリウムイオンであり、さらに好ましくはチタンイオン
である。これらのうち1種または2種以上を混合して用い
てもよい。
【0016】ガラクトマンナンを水で膨潤しガラクトマ
ンナンゾル液を作成するときのガラクトマンナン濃度は
0.1〜3質量%が好ましく、0.3〜1.5質量%が
さらに好ましい。ガラクトマンナンを架橋するために使
用するホウ素の添加量は、例えばグアガム質量1kg当
たり10〜2,000ミリモルが好ましく、さらに好ま
しくは10〜500ミリモルである。併用されるホウ素
イオン以外の三価以上の多価金属イオンの添加量は、多
価金属イオンの種類によっても異なり、乾燥後の多孔体
の体液吸水性能が生理食塩水に対して自重の40倍以上
であって、ゲル化後のゲル強度が2×10-5N/mm以
上である必要がある。たとえば、チタンイオンを用いる
場合、チタン添加量はグアガム質量1kg当たり1〜12
0ミリモルが好ましく、さらに好ましくは10〜60ミリモ
ルである。1ミリモル以下の場合はゲル体がシート状支
持体上に固定されず、また固定されたとしても体液を吸
収した場合に容易に流れ落ちる。また120ミリモル以上
の場合は吸水性能が低下する。
【0017】さらに、使用するガラクトマンナン濃度や
ホウ素イオンの添加量、多価金属イオンの種類によって
は、シート状支持体上に塗布可能な程度の流動性を有す
る架橋ゲル体を作成するために添加したホウ素イオンや
ホウ素イオン以外の三価以上の多価金属イオン添加量だ
けでは、体液吸収後に流動性が有りすぎて創傷部位から
流れ落ちたり、架橋度が低すぎて所望する吸水性能を発
揮できない場合がある。このような場合には、必要に応
じてシート状支持体上に架橋ゲル体を塗布した後、その
ゲル塗布支持体を再度、ホウ素又は/及びホウ素以外の
三価以上の多価金属イオンを溶解した架橋液中に浸漬
し、架橋を高めることも可能である。この場合用いる多
価金属イオンの種類は、はじめにガラクトマンナンゾル
を架橋した多価金属イオンと同種であってもよいが、必
ずしも同種である必要性はない。
【0018】このようにして作成されたシート状支持体
上に塗布されたガラクトマンナン架橋ゲル体を乾燥し、
多孔体を得る。乾燥方法については、ゲル体が多孔体状
態で乾燥されれば特に限定しないが、好ましくは常温減
圧乾燥や凍結乾燥法などの減圧下での乾燥方法であり、
さらに好ましくは凍結乾燥法である。
【0019】また、本発明において、ガラクトマンナン
架橋多孔体とは、ガラクトマンナン、ホウ素イオン、及
びホウ素イオン以外の三価以上の多価金属イオンからな
るシート状多孔体の総称であり、例えば連続気泡を有す
る架橋ガラクトマンナンスポンジ、架橋ガラクトマンナ
ン繊維、架橋ガラクトマンナン繊維トウ、架橋ガラクト
マンナン繊維ロープ、架橋ガラクトマンナン繊維からな
る不織布、織物、編み物、架橋ガラクトマンナンフィル
ム等も含まれる。
【0020】ガラクトマンナン架橋多孔体は、創傷から
浸出した体液と接触すると、体液が集合体の内部に浸透
して、集合体を膨潤させゲル化させる性質がある。従来
使用されているガーゼは、創傷から浸出した体液を、毛
細管現象により繊維間の間隙に保持するのみであるか
ら、本発明の創傷被覆材の体液を保持する機能とは全く
異なっている。ガラクトマンナン架橋多孔体は、ガーゼ
より遙かに多量の体液を保持出来る機能があるのはこの
ためである。ガーゼを創傷接触して保持した場合は、創
傷が次第に治癒して体液の滲出量が少なくなると、創傷
との接触面が乾燥して治癒速度が低下するが、ガラクト
マンナン架橋多孔体はゲル状となって体液を保持するた
め、創傷と接触面が常に湿潤状態に保たれ、また浸出し
た体液に含まれている栄養分による細胞の増殖速度が低
下せず、破壊された細胞の修復が早められる効果すなわ
ち治癒促進効果がある。更に創傷が治癒した場合ガーゼ
は乾燥して創傷に固着し、剥離が困難となり剥離時治癒
した創傷をいためることがあるが、ガラクトマンナン架
橋多孔体はゲルの体液保持力によって常に湿潤状態に保
たれるため、治癒後の剥離が容易である。
【0021】その他、多孔体を創傷に接触して保持する
と、止血作用及び創傷を刺激しない作用も認められる。
更に、シート状支持体に固定されたガラクトマンナン架
橋多孔体を使用する場合は背後からシート状支持体によ
りサポートされているため、膨潤により創傷表面へのフ
ィット性が一層高められる。
【0022】従って、ガラクトマンナン架橋多孔体の表
面は、創傷から浸出した体液をその表面に保持し易く、
更に集合体の内部に浸透して膨潤させゲル化させ易い構
造が好ましい。この効果を促進するため、ガラクトマン
ナン架橋多孔体の表面を凹凸状にすると更に好ましい。
ここで凹凸状とは、例えば架橋ガラクトマンナンウエブ
或いはスポンジに型押等によって表面に凹凸形状を設け
たもの、または架橋ガラクトマンナン繊維の織物の表面
をシボ状にしたもの、ジグザグ形の溝状にしたもの、ま
た布或いは不織布の場合はその繊維間隙を調整して凹凸
構造としてもよい。集合体を創傷に接触して保持させた
時その表面が凹凸状になっていると、創傷から浸出した
体液が最初は凹凸によって生じた間隙に保持され、次の
段階でガラクトマンナン架橋多孔体に浸透しゲル化して
膨潤するため、創傷の表面へのフィット性を一層向上さ
せることが出来る。人体は複雑な形状を有するためガラ
クトマンナン架橋多孔体の表面がフラットな被覆材より
も、適当な凹凸を有する形状の被覆材がより創傷の表面
にフィットする場合が多い。
【0023】本発明の創傷被覆材のガラクトマンナン架
橋多孔体の見掛け密度は、3.5×10- 2 g/cm3以下とする
ことが好ましい。例えば多孔体が不織布の場合、その見
掛け密度を3.5×10-2 g/cm3を超えたものにすると、繊
維間の間隙が少なく毛細管現象による体液の保持性が低
下するため、体液が繊維内部に浸透して膨潤させる速度
が低下するが、見掛け密度を 3.5×10-2 g/cm3以下にす
ると、毛細管現象により体液が繊維間の間隙に吸収され
る速度と、繊維の間隙に保持された体液が繊維内部に浸
透して膨潤させる作用がバランスするため、全体として
不織布の膨潤速度が早くなり創傷被覆材の機能をより高
めることが出来る。
【0024】シート状支持体とガラクトマンナン架橋多
孔体の積層方法は特に限定されない。粘着剤、接着剤等
が広く使用出来るが、好ましくは支持体の周辺部に塗布
した粘着剤と共通の粘着剤が好ましい。また、支持体と
ガラクトマンナン架橋多孔体を積層する場合、通常は支
持体の周辺部以外の表面全面に貼付されることが多い。
しかし、必ずしも支持体の周辺部以外の表面全面に積層
する必要はなく、例えば、短冊状の集合体シートを間隔
を置いて多数平行に並べてもよく、或いはその他の形状
に配置してもよい。またシート状支持体の周辺部に塗布
されている粘着面には、使用前に不要部分への付着を防
止するために剥離の容易な剥離紙、剥離フィルムを貼付
しておくことが好ましい。この剥離紙、剥離フィルムは
使用する直前に除去される。
【0025】ガラクトマンナン架橋多孔体の厚みは特に
限定されず、使用する創傷の状態によって適宜選択する
ことが可能であるが、0.1〜3mm、さらに好ましく
は0.5〜1mmである。その大きさは数mm以下の創傷
に使用するための5mm×5mmから数10cm角の創傷或いは大
面積の火傷に使用出来る大きさとすることが可能であ
る。支持体の大きさもガラクトマンナン架橋多孔体の大
きさに合わせて適宜選択出来る。シート状支持体とガラ
クトマンナン架橋多孔体の間に、スポンジ、不織布、綿
集合体、ガーゼ、布帛を積層してもよい。更に、シート
状支持体或いはスポンジ、不織布等の中間層部分に外部
からの細菌の感染を防止するための殺菌剤を含浸させて
もよい。
【0026】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。なお、ガラクトマンナン架橋多孔体の吸水
量、ゲル強度、細胞毒性試験、また創傷被覆材の治癒促
進効果の評価については、下記の方法で行った。
【0027】1.吸水量の測定 吸水量の測定はティーバッグ法にて0.9質量%食塩
(塩化ナトリウム)水溶液を対象として行った。すなわ
ち、250メッシュのナイロン製ティーバッグにフィル
ム状吸水材0.1gを入れ、1Lの0.9質量%食塩水
にティーバッグを3時間浸し、ティーバッグを引き上
げ、10分間水切りを行った後、その質量を測定した。
架橋多孔体の吸水量は、3時間水に浸した架橋多孔体が
入っていないティーバッグの質量をブランクとし、吸水
して膨潤した架橋多孔体が入ったティーバッグの質量か
ら、膨潤前の架橋多孔体の質量とブランクの質量を減じ
た値を、膨潤前の架橋多孔体の質量で除した値を吸水量
(g/g)とした。
【0028】2.ゲル強度の測定 ゲル強度の測定は、架橋多孔体を0.9質量%食塩水に
浸して3時間自由吸水させ、サイエンティフィク社のレ
オメトリック SR−5000を用いて1Hz、室温に
て粘弾性G*を測定し、その数値をゲル強度とした。
【0029】3.細胞毒性試験 ガラクトマンナン架橋多孔体、市販のポリウレタンフォ
ーム系創傷被覆材(スミスアンドネヒュー社製「アレビ
ン」)、市販のアルギン酸塩−エチレンジアミン架橋体
(クラレ社製「クラビオAG」)をそれぞれ0.2g量り
とり、各々を牛胎児血清を10質量%の割合で含有する
イーグルの最小必須培地(10%FCS-MEM)(日
水製薬社製)40ml中に入れて、5%炭酸ガス存在下
に37℃の温度で24時間静置した。その後上澄み液を
5μmフィルター(ミリポア社製「マイレクスSV」)
で濾過して濾液を採取して試験液とした。また、医療用
手当材を加えないで上記した10%FCS-MEMを用
いて同様に処理して空試験液とした。10%FCS-M
EMで継代維持しているL929細胞(大日本製薬社製
「NCTC CLONE 929」)を、0.25%トリ
プシン(DIFCO社製、1:250)・リン酸塩緩衝
液(0.14Mの食塩を含む10mMリン酸塩緩衝液;
pH7.4)と0.02%EDTA・リン酸塩緩衝液で
分散させた後、位相差顕微鏡により生細胞数を数えた。
10%FCS-MEMで細胞を順次希釈し、最終濃度2
×102個/mlに調整した。これを、10%FCS-M
EMを5mlずつ分注した直径6cmのシャーレ(ファ
ルコン社製「3002])に1mlずつ添加し(試験液
および空試験液ともシャーレを10枚ずつ使用)、5%
炭酸ガス存在下に37℃で7日間培養した。培養後、上
澄みを静かに除去し、メタノール(和光純薬工業社製、
特級)を5mlずつ静かに分注した。室温で30分間静
置して細胞を固定した。メタノールを捨て、リン酸塩緩
衝液(pH7.4)で10倍に希釈したギムザ染色液
(メルク社製)を5mlずつ分注した。室温で30分間
静置した後、精製水で数回洗浄し、ついで乾燥して50
個以上の細胞からなるコロニーの数を数えた。
【0030】4.治癒促進効果の評価 国内産の雄ブタ2匹の背部に直径2.5cmの円形の全
層欠損創をそれぞれ9個作製し、前記の欠損創に、一辺
が2.5cmの正方形のガラクトマンナン架橋多孔体、
市販アルギン酸塩−エチレンジアミン架橋体、市販ポリ
ウレタンフォーム系創傷被覆材の各6カ所ずつ、18日
間に亙って貼付した。貼付18日後に、創傷被覆材を剥
離して創傷部の治癒状態を肉眼で観察した。また、創傷
被覆材を剥離したそれぞれの創部の組織を、固定染色後
に顕微鏡で観察した。
【0031】実施例1 1.ガラクトマンナン架橋多孔体の作成 グアガム(大日本製薬社製 PF-20)2gを50℃に加
温した脱イオン水200mlに攪拌しながら添加し、溶
解・膨潤させゾル液を作成した。次いで、四ホウ酸ナト
リウム十水和物(石津製薬社製)とTyzor 131
溶液(Du Pont社製)を用い、グアガム質量1kg当た
りホウ素イオン添加量が100ミリモル、チタンイオン
添加量が30ミリモルとなるようにグアガムゾルに攪拌
しながら添加して架橋ゲル体を作成した。グアガムを1
時間架橋後、そのゲル液を離型紙上に厚さ1mmになる
ようバーコーターでキャストし、これを凍結乾燥器で乾
燥して厚さ0.5mmのガラクトマンナン架橋多孔体を
得た。上記のようにして得られたガラクトマンナン架橋
多孔体について吸水量の測定を行った。本実施例で得た
シート状架橋多孔体の生理食塩水吸水量は100g/g
であり、ゲル強度は2.5×10-5N/mm2であっ
た。また、細胞毒性試験において、空試験液におけるコ
ロニー数を100としたときに、本ガラクトマンナン架
橋多孔体を加えた試験液のコロニー数は99.7であっ
た。
【0032】2.シート状創傷被覆材の作成 図1(a)及び(b)に示すように、創傷被覆材1のシート状
支持層2として、片面に粘着剤を塗布した大きさが200m
m×90mm、厚さ0.3mmの不織布を使用した。またガラクト
マンナン架橋多孔体3としては上記で作成したものを用
い、支持層2の粘着剤を塗布した面の中央部分に、長辺
方向を一致させて大きさ150mm×40mm、厚さ2mmのガラ
クトマンナン架橋多孔体を付着させ、剥離紙で粘着剤を
塗布した部分を覆い滅菌して創傷被覆材を作成した。
【0033】腹部手術後の長さ8cmの縫合創を、ガラク
トマンナン架橋多孔体が覆う様にあて、剥離紙を剥がし
た支持層周辺部の粘着性を有する部分を縫合創の周囲の
皮膚に粘着させて覆った。ガラクトマンナン架橋多孔体
及び支持体はずれることなく創傷の上に保持された。ま
た、創傷治癒後被覆材の剥離も容易で傷の部分を傷める
ことが全くなかった。また、雄ブタの全層欠損創に被覆
したところ、18日後の創の創閉鎖率は100%(6/
6)であり、顕微鏡では異物の残存、異物巨細胞は全く
観察されなかった。
【0034】比較例1 チタンイオンを添加せずに、実施例1と同様にしてガラ
クトマンナン架橋多孔体を作成した。この多孔体の生理
食塩水吸水能は95g/gであったが、ゲル強度は8.
5×10-6N/mm2であった。また、細胞毒性試験に
おいて、空試験液におけるコロニー数を100としたと
きに、本ガラクトマンナン架橋多孔体を加えた試験液の
コロニー数は94.7であった。得られた架橋多孔体を
使用して、実施例1と同様にシート状創傷被覆材を作成
し、創傷部位に覆ったところ、体液を吸収したゲル体が
創傷部位からずれ、外部に流れ落ちた。
【0035】比較例2 ホウ素イオンを添加せずに、実施例1と同様にしてガラ
クトマンナン架橋多孔体を作成した。この多孔体の生理
食塩水吸水能は54g/gであったが、ゲル強度は1.
2×10-5N/mm2であった。また、細胞毒性試験に
おいて、空試験液におけるコロニー数を100としたと
きに、本ガラクトマンナン架橋多孔体を加えた試験液の
コロニー数は95.7であった。得られた架橋多孔体を
使用して、実施例1と同様にシート状創傷被覆材を作成
し、創傷部位に覆ったところ、体液を吸収したゲル体が
創傷部位からずれ、外部に流れ落ちた。
【0036】比較例3〜4 市販のポリウレタンフォーム系創傷被覆材(スミスアン
ドネヒュー社製「アレビン」)、市販のアルギン酸塩−
エチレンジアミン架橋体(クラレ社製「クラビオAG」)
の細胞毒性試験において、空試験液におけるコロニー数
を100としたときに、市販アルギン酸塩−エチレンジ
アミン架橋体を加えた試験液のコロニー数は75.7で
あった。一方、ポリウレタンフォーム系吸水材を加えた
試験液のコロニー数は15.0であった。また、雄ブタ
の全層欠損創に被覆し、貼付18日後に創傷被覆材を剥
離して創傷部の治癒状態を肉眼で観察したところ、アル
ギン酸塩−エチレンジアミン架橋体を貼付した創の創閉
鎖率は67%(4/6)、市販ポリウレタンフォーム系
創傷被覆材を貼付した創の創閉鎖率は33%(2/6)
であった。また、剥離したそれぞれの創部の組織を固定
染色後に顕微鏡で観察したところ、市販アルギン酸−エ
チレンジアミン架橋体を貼付した箇所では異物の残存、
異物巨細胞は全く観察されなかった。これに対して、ポ
リウレタンフォーム系創傷被覆材を貼付した箇所ではポ
リウレタンゲルが創部組織中に取り込まれており、しか
も異物巨細胞が多数存在した。
【0037】上記の結果から、実施例1、比較例1、2
のガラクトマンナン架橋多孔体はL929細胞に対して
細胞毒性を殆ど示さず、L929細胞を円滑に増殖し得
るのに対して、アルギン酸塩−エチレンジアミン架橋体
は若干細胞毒性を示し、ポリウレタンフォーム系創傷被
覆材はL292細胞に対する細胞毒性が強く、L929
細胞の増殖を阻害することがわかる。また、実施例1の
本発明の医療用手当材は、従来市販のポリウレタンフォ
ーム系、市販アルギン酸塩系の創傷被覆材に比べて、創
傷部の治癒促進効果において大幅に優れていることがわ
かる。
【0038】
【発明の効果】本発明の創傷被覆材は優れた浸出体液吸
収能と吸収後のゲル強度を有するため、従来のガーゼや
アルギン酸系、ポリウレタンフォーム系創傷被覆材等に
較べて多量の体液を保持できる機能があり、このため常
に創傷の治癒を促進するために適した湿潤状態を保持出
来る。また創傷治癒後の剥離も容易で、傷の部分を傷め
ることがない。加えて、架橋剤としてホウ素イオンを用
いているので、ホウ素イオンによる細菌の殺菌作用が発
現され、創傷部位が細菌に侵されず治癒促進効果が認め
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の創傷被覆材の一態様である。
【符号の説明】
1 創傷被覆材 2 シート状支持体 3 ガラクトマンナン架橋多孔体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 里子 京都府宇治市宇治小桜23 ユニチカ株式会 社中央研究所内 Fターム(参考) 4C081 AA01 AA12 CD011 CF21 DA02 DA12 DB03 EA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラクトマンナン、ホウ素イオン、及び
    ホウ素イオン以外の三価以上の多価金属イオンから成る
    ガラクトマンナン架橋多孔体を体液吸収層として有する
    シート状創傷被覆材。
  2. 【請求項2】 ホウ素イオン以外の三価以上の多価金属
    イオンが、ジルコニウムイオン、セリウムイオン、チタ
    ンイオン、イットリウムイオンから選ばれる1種以上の
    イオンであることを特徴とする請求項1記載の創傷被覆
    材。
  3. 【請求項3】 ガラクトマンナンゾルを水で膨潤し、ホ
    ウ素イオン、及びホウ素イオン以外の三価以上の多価金
    属イオンを加えて架橋ゲル体を作成し、次いでこのゲル
    体をシート状支持体上に塗布し、これを減圧下で乾燥す
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の創傷被覆材の
    製造方法。
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