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JP2002039582A - 室内換気量制御装置及び室内換気量の制御方法 - Google Patents

室内換気量制御装置及び室内換気量の制御方法

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Publication number
JP2002039582A
JP2002039582A JP2000227761A JP2000227761A JP2002039582A JP 2002039582 A JP2002039582 A JP 2002039582A JP 2000227761 A JP2000227761 A JP 2000227761A JP 2000227761 A JP2000227761 A JP 2000227761A JP 2002039582 A JP2002039582 A JP 2002039582A
Authority
JP
Japan
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ventilation
indoor
air
control
exhaust
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000227761A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Ichikawa
哲也 市川
Teru Izawa
輝 伊沢
Masafumi Sato
雅史 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyu Construction Co Ltd
Original Assignee
Tokyu Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyu Construction Co Ltd filed Critical Tokyu Construction Co Ltd
Priority to JP2000227761A priority Critical patent/JP2002039582A/ja
Publication of JP2002039582A publication Critical patent/JP2002039582A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料機器の稼働状態に応じて適切な風量での
換気と空気調和を行える、エネルギーを有効利用できる
室内換気量制御装置を提供する。 【解決手段】 室内に配置された燃焼機器への燃料供給
量の検出を行うガス流量計11と、室内使用時用排気フ
ァン19と、空気調和機44とを備え、ガス流量計11
からの検出データが入力され、その検出データに基づい
て制御信号を出力して室内使用時用排気ファン19によ
る換気量と空気調和機44を制御する制御部15とを備
え、ガス流量計11がガス使用を検出した場合に、従量
換気空調モードでの換気を行なう。また、ガス流量計1
1でガス流量が零であることを検出した場合に、制御部
15が、換気量の小さい小風量換気空調モードでの換気
を行わせる小風量換気制御信号を、室内使用時用排気フ
ァン19へ出力する構成とした。このため、燃料機器の
稼働状態に応じて適切な風量での換気と空気調和を行う
ことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、室内換気量制御
装置及び室内換気量の制御方法に関し、さらに詳しく
は、例えばガスレンジ、ガスオーブンなどの燃焼機器が
配置された厨房等を始めとする様々な部屋の室内空気の
脱臭、除菌や排気空気の脱臭、除菌を行う技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、厨房などの燃焼機器を備えた室
では、例えば油系の煙、水蒸気、二酸化炭素などの不要
な気体を室外に排出する換気フードや換気扇などの換気
装置が設けられている。
【0003】このような換気装置を用いた換気方式とし
ては、一定換気量方式と換気量制御方式とがある。一定
換気量方式は、例えば厨房の燃焼機器のガス使用量及び
電気、炭などの燃料の大小に拘わらず、十分な換気が行
える一定の換気量を設定して換気(給気・排気)を行う
方式である。一方、換気量制御方式は、燃料の使用量を
検知して、その使用量に応じて給気量及び排気量を自動
制御し、燃料の使用を行っていないときは換気を停止す
る方式である。なお、燃料の使用量の検出は、燃焼機器
に接続された配管または電線ケーブル等を通過するガ
ス、電気など燃料の流量検知によって行っている。
【0004】ところで、このような厨房などの燃焼機器
を備えた室内では、臭気の排除の他に、除菌処理などの
管理が別途必要であった。このため、オゾン及びオゾン
水発生装置又はPH調整次亜塩素酸ナトリウム生成装置
等を室内に用意して、オゾン、オゾン水、次亜塩素酸ナ
トリウムなどを室内に散布する方法などが提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た一定換気量方式では、全停止から全運転のいずれかで
あり、ガス使用量が少ない場合にも換気装置を全運転し
て電力が消費されるため、電力エネルギーの無駄が大き
くなるという問題点がある。また、この一定換気量方式
では、室内の人員のための温度・湿度などの環境条件を
適切に維持する機能を備えていないという問題点があ
る。さらに、この一定換気量方式では、厨房などの室内
使用開始時から大量の外気導入が開始されるため、室温
の立上りが悪く、熱損失が大きいという問題点がある。
【0006】一方、換気量制御方式では、燃焼機器の使
用を停止した場合に、在室人員の快適性を満足する空調
・換気量及び脱臭・除菌を考慮した換気を行っていない
という問題点があった。特に、換気装置において、排気
に携わる排気装置をインバータ制御する場合では、ある
周波数まで下げると最低必要風量を得るための静圧が確
保できず、排気が行われない場合がある。ここで、人員
のための換気としては、呼吸に必要な外気の取り入れ、
一酸化炭素、二酸化炭素や臭気などの排気が必要とな
る。因に、調理・加熱を行う厨房では、被調理物などの
食材から発生する臭気の他に、調理機器やレンジフード
などの設備に付着する残留物から発生する臭気などが存
在する。
【0007】また、従来では、一定換気量方式及び換気
量制御方式のいずれを採用する場合においても、室内と
は別の例えば集中制御室などの場所に制御部が配置され
るため、室内の人員が任意に換気量の制御・調整を行え
ないという問題点があった。
【0008】さらに、例えばレンジフードなどの排気フ
ードに備えられたグリスフィルタでは、フィルタの目詰
まりに伴い排気風量が低下するという問題点がある。特
に、ガス使用量が少ない場合では、ガス使用量の低下に
伴って換気装置の稼働量も低下するため、目詰まりを起
こして流通抵抗が大きくなったグリスフィルタを通して
十分な排気が行えないという問題点があった。
【0009】さらに、臭気の排除や除菌のためにオゾン
水等の発生装置を室内に用意した場合、装置自体が高価
であるため、除菌システムがコスト高になるという問題
点がある。
【0010】そこで、本発明の主たる目的は、燃焼機器
が用いられる室内の換気量を適正化することにより換気
に使用される化石燃料の消費を低減させて地球環境への
負荷を低減でき、しかも室内人員のための快適な環境を
確保して室内作業環境を改善する室内換気量制御装置及
び室内換気量の制御方法を提供することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、室内の人員へ
の影響のない除菌処理機能及び防臭機能を備えると共
に、火災の延焼を未然に防止する機能とを備える室内換
気量制御装置及び室内換気量の制御方法を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
室内換気量制御装置であって、室内に配置された燃焼機
器への燃料供給量の検出を行う燃料供給量検出部と、前
記室内の換気を行う換気手段と、少なくとも前記燃料供
給量検出部からの検出データが入力されると共に、前記
検出データに基づいて換気量制御信号を出力して前記換
気手段による換気量を制御する制御部とを備え、前記燃
料供給量検出部が燃料供給を検出した場合に、前記制御
部が、前記燃料供給量検出部からの検出データに応じて
適正換気量の従量換気空調モードでの換気を行わせる従
量換気制御信号を、前記換気手段へ出力し、前記燃料供
給量検出部で燃料供給が零であることを検出した場合
に、前記制御部が、換気量の小さい小風量換気空調モー
ドでの換気を行わせる小風量換気制御信号を、前記換気
手段へ出力することを特徴としている。
【0013】ここで言う換気量の小さい小風量換気空調
モードとは、快適性を満足するための在室人員を考慮し
た換気量で換気を行わせる空調モードをいう。換言する
と、在室人員の快適性を満足した換気量で換気する空調
モードが小風量換気空調モードである。
【0014】このような構成の請求項1記載の発明で
は、燃料供給量検出部で燃焼機器へ供給される燃料の供
給量に関する検出データを制御部へ出力する。制御部で
は、その検出データに応じて換気量の増減を行うための
従量換気空調モードでの換気量制御信号を換気手段へ出
力する。ここで行われる制御は、上記した換気量の増減
の他に、その換気量での空気調和制御も含む。このた
め、燃焼機器での燃焼状態(燃料供給量)に見合った換
気量を適正化することができる。
【0015】ところで、燃料供給量検出部が、燃焼機器
へ供給される燃料供給が零であることを検出した場合
は、制御部に燃料供給が零に対応する検出データが入力
され、これに対応して制御部では、換気手段へ小風量換
気制御信号を出力する。小風量換気制御信号が入力され
た換気手段では、換気量の小さい小風量換気空調モード
となる。この場合は、燃焼機器が使われていない状態で
あり、室内人員に必要な法的に満足する換気及び空気調
和が行われる。このため、燃焼機器が使われていない状
態であっても、室内の臭気などの除去と室内環境の適正
化を図ることが可能となる。
【0016】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の室内換気量制御装置であって、換気手段が、前記室
内へ外気を導入する給気通路と、前記室内の空気を排出
する排気通路とを備え、前記給気通路内および/または
排気通路内にオゾンを供給するオゾン発生器が設けられ
ていることを特徴としている。
【0017】したがって、請求項2記載の発明では、請
求項1記載の発明の作用に加えて、室内に空気を導入す
る給気通路内にオゾン発生器からオゾン供給が行われる
ため、脱臭、除菌機能をもつオゾン(O3)ガスを、室
内へ拡散させる作用がある。このため、空気構成する酸
素(O2)や窒素(N2)に比較して分子量の大きいオゾ
ン(O3)は、室内の床に向けて下降しつつ室内に拡散
されるため、床面や床上に配置される燃焼機器などの臭
気が発生し易い場所を確実に脱臭処理すると共に、除菌
処理する作用がある。よって、請求項2記載の発明で
は、厨房などの室内の快適性や衛生状態を向上する作用
がある。また、オゾン発生器を排気通路内に設けること
によって、排気ダクト側の脱臭、除菌も可能となる。
【0018】さらに、請求項3記載の発明は、請求項1
又は請求項2に記載の室内換気量制御装置であって、換
気手段が、給気通路に設けられた空気調和機と、排気通
路に設けられた室内使用時用排気ファン(常に運転する
常用排気ファン)と、排気通路に室内使用時用排気ファ
ンと並列の関係をなすように設けられた室内不使用時用
排気ファン(例えば、夜間などに運転する夜間用小風量
ファン)とを備え、室内使用時用排気ファンと室内不使
用時排気ファンとが室内の使用状態に応じて自動切り換
え又は手動切り換えが可能であることを特徴としてい
る。
【0019】したがって、請求項3記載の発明では、請
求項1及び請求項2に記載の発明の作用に加えて、室内
使用時用排気ファンと室内不使用時排気ファンとが室内
の使用状態に応じて自動切り換え又は手動切り換えされ
ることにより、例えば、室内の不使用時に室内停滞空気
を排出する小風量の室内不使用時用排気ファンを用い、
大容量の排気機能が要求される室内使用時に室内使用時
用排気ファンを用いることが、自動切り換え又は手動切
り換えにより選択することができる。このため、実際に
要求される換気量に応じて消費電力を節減する作用を有
し、電力源である化石燃料の消費量を低減し、温室効果
ガスの発生を抑制する効果がある。
【0020】また、請求項4記載の発明は、請求項2又
は請求項3に記載の室内換気量制御装置であって、オゾ
ン発生器が、紫外線ランプ又は放電体ユニットを備える
と共に、前記紫外線ランプ又は放電体ユニットが前記給
気通路内および/または排気通路内に配置されているこ
とを特徴としている。オゾン発生器としては、紫外線ラ
ンプを利用したものや放電によりオゾンを発生させるも
のが使用できる。
【0021】したがって、請求項4記載の発明では、請
求項2及び請求項3に記載の発明の作用に加えて、給気
通路内に紫外線ランプ又は放電体ユニットを設けるだけ
で給気中の酸素(O2)がオゾン(O3)を生成して、給
気の流れに沿ってオゾンを室内へ導入する作用がある。
このように、紫外線ランプ又は放電体ユニットを設置す
る構成としたことにより、低消費電力で室内の除菌及び
脱臭を行うことができる。また、オゾン発生器自体が低
コストであり、従来の除湿装置や酸素製造装置を備えた
オゾン発生装置を用いる場合に比較して、大幅なコスト
の削減が可能となる。また、オゾンは、空気中において
比較的短時間で分解され易いため、室内使用前に装置を
停止させておくことにより、脱臭、除菌は行われていな
がら室内を使用する際には既に分解されており、人体に
悪影響を与える惧れはない。
【0022】また、紫外線ランプ又は放電体ユニットを
排気通路内に配置することで、排気ダクト側の脱臭、除
菌も可能となる。
【0023】請求項5記載の発明は、請求項2乃至請求
項4のいずれかに記載の室内換気量制御装置であって、
オゾン発生器が、室内不使用時用排気ファンに連動する
ことを特徴としている。ここで言う連動は、室内使用時
において、オゾン発生器を自動的に室内不使用時用排気
ファンに連動させてもよいし、または、オゾン発生器を
手動で室内不使用時用排気ファンに連動させてもよいと
いう意である。
【0024】したがって、請求項5記載の発明では、請
求項2〜請求項4に記載の発明の作用に加えて、例え
ば、人員が退室した後に、室内不使用時用排気ファンが
自動切り換え又は手動切り換えによって選択・駆動され
ると、室内使用時に比較して、排気量の少ない(室内停
滞空気を排出し、オゾンを室内に拡散させるために必要
な最小量の風量)状態でオゾンの導入が開始されるた
め、オゾンが室内全体に行き渡り易くする作用がある。
【0025】請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求
項5のいずれかに記載の室内換気量制御装置であって、
制御部が、切り換えスイッチ及び表示部が設けられた制
御盤を備え、換気量の制御を行う室内に制御盤が配置さ
れていることを特徴としている。切り換えスイッチに
は、例えば電源入切スイッチ及び運転モード切り換えス
イッチ等がある。
【0026】したがって、請求項6記載の発明では、請
求項1〜請求項5に記載の発明の作用に加えて、室内の
制御盤を操作することで、室内人員のための快適な環境
を任意に調整することが可能となる。
【0027】また、請求項7記載の発明は、請求項1乃
至請求項6のいずれかに記載の室内換気量制御装置であ
って、燃焼機器の上方に、排気通路に連通する排気フー
ドが配設されると共に、排気フード内にグリスフィルタ
が配置され、排気フードにグリスフィルタの目詰まり状
態を検出する目詰まり検出センサが設けられ、制御部
が、目詰まり検出センサからの検出データに基づいて排
気フードでの適正送風量を得るための補正駆動信号を、
換気手段へ出力することを特徴としている。
【0028】目詰まり検出センサとしては、例えばグリ
スフィルタに対して空気流路の上流側と下流側との差圧
を検出する差圧センサが使用でき、また、グリスフィル
タに対する上流側又は下流側の何れかに配置して当該グ
リスフィルタを通過した風速を計測する風速センサーを
使用することができる。
【0029】したがって、請求項7記載の発明では、請
求項1〜請求項6に記載の発明の作用に加えて、グリス
フィルタの目詰まりに応じた換気量制御が可能となる。
すなわち、目詰まり検出センサが、例えばレンジフード
などの排気フードのグリスフィルタの目詰まりの度合い
を検出することにより、制御部へグリスフィルタの目詰
まり状態の検出データ(目詰まり情報)を伝達し、この
検出データに基づいて制御部から換気手段へ補正駆動信
号を出力して、換気手段ではこの補正駆動信号に基づい
て換気風量の調整を行って、排気フードでの適正送風量
を確保する作用がある。
【0030】請求項8記載の発明は、請求項7に記載の
室内換気量制御装置であって、給気通路と排気通路とに
それぞれ通路遮断装置を備え、排気フード内に温度を検
出する温度検出センサが設けられると共に、温度検出セ
ンサが所定温度以上の温度を検出したときに、制御部へ
温度異常信号を出力し、制御部が温度異常信号に基づい
て通路遮断装置及び燃料配管の遮断弁へ遮断用駆動信号
を出力して当該通路遮断装置及び遮断弁を閉じ駆動さ
せ、且つ前記空気調和機、前記室内使用時用排気ファン
及び前記室内不使用時用排気ファンを強制停止させるこ
とを特徴としている。
【0031】したがって、請求項8記載の発明では、請
求項7に記載の発明の作用に加えて、温度検出センサに
よって、例えばレンジフードなどの排気フード内で所定
温度以上の温度が検出された場合には、温度検出センサ
から制御部へ温度異常信号が出力され、制御部では、温
度異常信号に基づいて通路遮断装置、遮断弁、空気調和
機、室内使用時用排気ファン及び室内不使用時用排気フ
ァンへ遮断用駆動信号を出力する。通路遮断装置、遮断
弁、空気調和機、室内使用時用排気ファン及び室内不使
用時用排気ファンでは、遮断用駆動信号に基づいて、閉
じ駆動動作を行う。これにより、例えば、室内や燃焼機
器での火災が発生した場合に、給気通路、排気通路、及
び燃焼配管を遮断して、燃料の供給と酸素の供給とを断
たせて火災の拡大を抑制すると共に、火災の延焼を防止
する作用を有する。
【0032】請求項9記載の発明は、室内に配置された
燃焼機器への燃料供給量の検出を行う燃料供給量検出部
と、室内の換気を行う換気手段と、少なくとも燃料供給
量検出部からの検出データが入力されると共に、検出デ
ータに基づいて換気量制御信号を出力して前記換気手段
による換気量を制御する制御部とを備える室内換気量の
制御方法であって、燃料供給量検出部が燃料供給を検出
した場合に、燃料供給量検出部からの燃料供給量検出デ
ータに基づいて、制御部から換気手段へ換気量制御信号
を出力して、換気手段に燃料供給量に応じた所定換気量
の換気及び空気調和を行わせ、燃料供給量検出部で燃料
供給量が零を検出した場合に、燃料供給量検出部からの
燃料供給量検出データに基づいて、制御部から換気手段
へ小換気量駆動信号を出力して、換気手段に小風量の換
気及び空気調和を行わせることを特徴としている。
【0033】このような請求項9記載の発明では、燃料
供給量検出部で燃焼機器へ供給される燃料の供給量に関
する検出データを制御部へ出力する。制御部では、その
検出データに応じて換気量の増減を随時行うための従量
換気空調モードでの換気量制御信号を換気手段へ出力す
る。ここで行われる従量換気空調モード制御は、上記し
た換気量の増減の他に、その換気量での排気量に見合っ
た外気導入及び室内温度及び室内湿度維持のための空気
調和制御も行う。このため、燃焼機器での燃料供給量に
見合った換気量と空気調和を適正化することができる。
【0034】また、燃料供給量検出部が、燃焼機器へ供
給される燃料供給が零であることを検出した場合は、制
御部に燃料供給が零に対応する燃料供給量検出データが
入力され、これに基づいて制御部では、換気手段へ小風
量換気制御信号を出力する。小風量換気制御信号が入力
された換気手段では、換気量の小さい小風量換気空調モ
ードとなる。この場合は、燃焼機器が使われていない状
態であり、室内人員のための換気及び空気調和が行われ
る。このため、燃焼機器が使われていない状態であって
も、室内の臭気などの除去と室内環境の適正化を図る換
気量制御が可能となる。
【0035】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
室内換気量の制御方法であって、換気手段が、給気通路
と排気通路とを備え、給気通路に空気調和機が設けら
れ、排気通路に、室内使用時用排気ファン及びこの室内
使用時用排気ファンと並列の関係をなすように室内不使
用時用排気ファンが設けられると共に、給気通路内およ
び/または排気通路内にオゾンを供給するオゾン発生器
が設けられてなり、室内を不使用時に、室内使用時用排
気ファンを停止させると共に、オゾン発生器を駆動し且
つ室内不使用時用排気ファンを稼働させ、室内を使用時
には、オゾン発生器を停止させ、且つ燃料供給量検出部
が燃料供給を検出した場合に、室内使用時用排気ファン
を燃料供給量に応じた風量で稼働させると共に空気調和
機で当該風量に応じた空気調和を行わせ、燃料供給量検
出部が燃料供給が零を検出した場合に、室内使用時用排
気ファンを小風量で稼働させると共に空気調和機で当該
小風量に応じた空気調和を行わせることを特徴としてい
る。
【0036】したがって、請求項10記載の発明では、
請求項9記載の作用に加えて、以下のような作用を有す
る。すなわち、室内不使用時には、換気量制御される室
内使用時用排気ファンの稼働を停止し、これに代えて風
量の小さい室内不使用時用排気ファンを稼働させる。こ
のとき、室内不使用時用排気ファンで送出される空気流
に乗せてオゾンを室内へ導入するために、オゾン発生器
を駆動する。このため、室内不使用時、例えば夜間など
に、室内にオゾン導入を行って脱臭や除菌処理を行うこ
とができる。オゾン発生器を排気通路内に配置した場合
は、排気ダクト側の脱臭、除菌も行える。
【0037】一方、室内使用時には、オゾン発生器の駆
動を停止させて室内へオゾンが導入されるのを防止す
る。このように室内使用時では、燃料供給量検出部が燃
料供給を検出した場合と、燃料供給が零を検出した場合
との2つの場合の制御を行う。すなわち、燃料供給量検
出部が燃料供給を検出した場合、室内使用時用排気ファ
ンを燃料供給量に応じた風量で稼働させると共に空気調
和機で当該風量に応じた空気調和を行わせて、燃料機器
で発生された二酸化炭素などの排出と外気導入及び温度
・湿度などの空気調和を制御する。
【0038】また、室内使用時に燃料供給量検出部が燃
料供給が零を検出した場合に、室内使用時用排気ファン
を小風量で稼働させると共に空気調和機で当該小風量に
応じた空気調和を行わせる制御を行って、室内人員に快
適な環境を確保する。
【0039】また、請求項11記載の発明は、請求項9
及び請求項10のいずれかに記載の室内換気量の制御方
法であって、制御部が、切り換えスイッチ及び表示部が
設けられた制御盤を備え、制御盤を室内に配置すること
を特徴としている。
【0040】したがって、請求項11記載の発明では、
請求項9及び請求項10に記載の発明の作用に加えて、
室内の制御盤を操作することで、自動制御の他に、室内
人員のための快適な環境を任意に調整することが可能と
なる。
【0041】請求項12記載の発明は、請求項9乃至請
求項11のいずれかに記載の室内換気量の制御方法であ
って、燃焼機器の上方に、排気通路に連通する排気フー
ドを配設し、排気フード内にグリスフィルタを配置し、
排気フードにグリスフィルタの目詰まり状態を検出する
目詰まり検出センサを設け、目詰まり検出センサからの
検出データに基づいて制御部から換気手段へ補正駆動信
号を出力させ、排気フードでの風量を適正化することを
特徴としている。
【0042】したがって、請求項12記載の発明では、
請求項9乃至請求項11に記載の発明の作用に加えて、
グリスフィルタの目詰まりに応じた換気量制御を可能に
する作用がある。すなわち、目詰まり検出センサが、例
えばレンジフードなどの排気フードのグリスフィルタの
目詰まりの度合いを検出することにより、制御部へグリ
スフィルタの目詰まり状態の検出データ(目詰まり情
報)を出力し、この検出データに基づいて制御部から換
気手段へ補正駆動信号を出力して、換気手段ではこの補
正駆動信号に基づいて換気風量の調整・制御が行われ、
排気フードでの適正送風量を確保する作用がある。
【0043】請求項13記載の発明は、請求項9乃至請
求項12のいずれかに記載の室内換気量の制御方法であ
って、給気通路と排気通路とにそれぞれ通路遮断装置を
設け、排気フード内に温度を検出する温度検出センサを
配置すると共に、温度検出センサが、所定温度以上の温
度を検出したときに、制御部へ温度異常信号を出力し、
制御部が前記温度異常信号に基づいて通路遮断装置及び
燃料配管の遮断弁へ遮断用駆動信号を出力して通路遮断
装置及び遮断弁を閉じ駆動させ、且つ空気調和機、室内
使用時用排気ファン及び室内不使用時用排気ファンを強
制停止させることを特徴としている。
【0044】したがって、請求項13記載の発明では、
請求項9〜請求項12に記載の発明の作用に加えて、温
度検出センサによって、例えばレンジフードなどの排気
フード内で所定温度以上の温度が検出された場合には、
温度検出センサから制御部へ温度異常信号が出力され
る。制御部では、この温度異常信号に基づいて通路遮断
装置、遮断弁、空気調和機、室内使用時用排気ファン及
び室内不使用時用排気ファンへ遮断用駆動信号を出力す
る制御を行う。通路遮断装置、遮断弁、空気調和機、室
内使用時用排気ファン及び室内不使用時用排気ファンで
は、遮断用駆動信号に基づいて、閉じ駆動動作を行い、
これにより例えば、室内や燃焼機器での火災が発生した
場合に、給気通路、排気通路、及び燃焼配管を遮断し
て、燃料の供給と酸素の供給とを断たせて火災の拡大を
抑制すると共に、火災の延焼を防止する作用を有する。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る室内換気量制
御装置及び室内換気量の制御方法の詳細を図面に示す実
施形態に基づいて説明する。本実施形態は、厨房を換気
制御する例である。
【0046】<室内換気量制御装置の構成>図1〜図7
は、本発明に係る室内換気量制御装置の実施形態を示す
説明図である。まず、図1を用いて本実施形態の室内換
気量制御装置1の構成を説明する。
【0047】同図に示すように、換気量の制御が行われ
る室としての厨房2の室内には、燃料としてガスを用い
る燃焼機器(調理機器)3、4、5が配備されている。
燃焼機器3、4、5のそれぞれには、ガス配管6が接続
されている。また、燃焼機器3、4、5の上方には、例
えばレンジフードなどの排気フード7、8が天井2Aに
取り付けらている。また、厨房2の天井2Aの所定位置
には、室内へ空気を取り入れる給気口9、10が設けら
れている。
【0048】ガス配管6の途中には、燃焼機器3、4、
5へのガス流量を検出するガス流量計11、11が取り
付けられている。これらガス流量計11、11は、配線
12を介して制御部15に接続されている。また、ガス
配管6の上流部には、ガス遮断弁13が設けられてい
る。このガス遮断弁13は、配線14を介して制御部1
5へ接続されている。
【0049】排気フード7、8内には、それぞれグリス
フィルタ16、17が空気流通路を遮るように配置され
ている。また、排気フード7、8は、天井2Aの上方に
配設された排気ダクト18に連通するように設けられて
いる。
【0050】排気ダクト18の下流側には、室内使用時
用排気ファン19が取り付けられている。この室内使用
時用排気ファン19は、調理等する室内使用時に駆動さ
れるようになっている。なお、室内使用時用排気ファン
19はインバータ20を備え、このインバータ20が配
線21を介して制御部15に接続されている。
【0051】また、排気ダクト18における室内使用時
用排気ファン19より下流側には、冬季に排熱を回収し
て暖房に再利用するための熱交換装置を構成するヒート
パイプ22が設けられている。排気ダクト18を通った
空気は、このヒートパイプ22を通ることにより、後述
する給気ダクトから導入される空気と熱交換されるよう
になっている。
【0052】さらに、排気ダクト18の最下流側には、
脱臭器23が取り付けられている。排気ダクト18にお
ける、脱臭器23とヒートパイプ22との間の部分と、
室内使用時用排気ファン19の上流部分との間には、バ
イパスダクト24が設けられており、このバイパスダク
ト24の中間部分に室内不使用時用ファン25が取り付
けられている。なお、室内不使用時用排気ファン25
は、室内使用時用排気ファン19に比較して小風量の送
風を行う小風量ファンが採用されている。この室内不使
用時用排気ファン25は、配線51を介して制御部15
に接続されている。そして、バイパスダクト24におけ
る室内不使用時用排気ファン25より下流側には、流路
を開閉する開閉装置26が設けられている。この開閉装
置26は、配線27を介して制御部15に接続されてい
る。
【0053】また、排気フード7、8には、それぞれグ
リスフィルタ16、17における上流側と下流側との差
圧を検出する差圧センサ28、29が取り付けられてい
る。これら差圧センサ28、29は、配線30を介して
制御部15に接続されている。また、排気フード7、8
の内側には、それぞれ熱感知器である温度センサ31、
32が配置されている。この温度センサ31、32は、
配線33を介して制御部15に接続されている。さら
に、排気ダクト7、8のすぐ下流側(排気ダクトの上
方)には、それぞれ防火防煙用開閉装置34、35が設
けられている。これら防火防煙用開閉装置34、35
は、配線36を介して制御部15に接続されている。
【0054】上記した給気口9、10は、天井2Aの上
方に配設された給気ダクト37に連通するように設けら
れている。給気ダクト37における給気口9、10のす
ぐ上方位置には、それぞれオゾン発生器38、39が設
けられている。これらのオゾン発生器38、39は、配
線48(図示は一部を省略してある)を介して制御部1
5に接続されている。さらに、給気ダクト37における
オゾン発生器38、39の上流側には、排気ダクト18
と同様に、防火防煙用開閉装置40、41が取り付けら
れている。そして、これら防火防煙用開閉装置40、4
1は上記した配線36に接続されており、この配線36
を介して制御部15に接続されている。なお、図1に示
すように、バイパスダクト24における室内不使用時用
ファン25の上流側には、防火防煙用開閉装置42が取
り付けられている。また、排気ダクト18における室内
使用時用排気ファン19の上流側でバイパスダクト24
と合流する位置の下流側の位置にも、防火防煙用開閉装
置43が取り付けられている。これら防火防煙用開閉装
置42、43は、配線36に接続されており、この配線
36を介して制御部15に接続されている。
【0055】また、給気ダクト37の上流側には、空気
調和機44が設けられている。この空気調和機44はイ
ンバータ49を備え、インバータ49は配線50を介し
て制御部15に接続されている。給気ダクト37におけ
る空気調和機44の上流側は、上記したヒートパイプ2
2を通るように設定され、排気ダクト18との熱交換が
可能に設定されている。給気ダクト37におけるヒート
パイプ22の上流側には、開閉装置45が設けられてい
る。また、空気調和機44とヒートパイプ22との間の
給気ダクト37と、室内不使用時用排気ファン25の下
流側のバイパスダクト24とは、連結流路46で連通さ
れ、連結流路46には、開閉装置47が設けられてい
る。前記した開閉装置45、47は、配線27に接続さ
れており、この配線27を介して制御部15に接続され
ている。
【0056】<制御部の構成>次に、図2を用いて、本
実施形態の室内換気量制御装置1における制御部15の
構成の一例を説明する。図1及び図2に示すように、制
御部15には、厨房2内に配置された制御盤15Aが接
続されており、制御盤15Aを操作することにより室内
の人員が換気量や空気調和のモードなどの切り換えを手
動操作できるようになっている。
【0057】図2に示すように、制御部15は、ガス流
量計11、差圧センサ28、29、温度センサ31、3
2から検出信号が入力されるA/Dコンバータ52、5
3、54と、これらA/Dコンバータ52、53、54
からのデジタル検出信号が入力されるインプット・ポー
ト55と、演算処理を行うCPU56と、外部データに
対応するテーブルが格納されたRAM57と、CPU5
6を制御するプログラムが書き込まれたROM58と、
CPU56からの制御データが入力されるアウトプット
・ポート59と、アウトプット・ポート59からの出力
をD/A変換するD/Aコンバータ60とから大略構成
されている。
【0058】CPU56は、ROM58に格納されたプ
ログラムに従ってインプット・ポート55より必要とさ
れる外部データを取り込んだり、あるいはRAM57と
の間でデータの授受を行ったりしながら演算処理し、必
要に応じて処理したデータをアウトプット・ポート59
へ出力する。アウトプット・ポート59は、例えばラッ
チ回路より構成されており、信号線61を介してアウト
プット・ポート59へ与えられるCPU56からの出力
ポート指定信号を受けて、そのポートにデータを一時記
憶すると共にD/Aコンバータ60へ出力する。D/A
コンバータ60は、アウトプット・ポート59から与え
られるデジタル信号を、開閉装置26、45、47、室
内使用時用排気ファン25、ガス遮断弁13、オゾン発
生器38、39、インバータ20、49、防火防煙用開
閉装置34、35、40、41の各駆動部へ制御指令を
伝えるためのアナログ信号に変換して出力する。
【0059】また、制御盤15Aは、表示部62と操作
部63とを備えている。そして、制御盤15Aは、アウ
トプット・ポート59から制御データが入力されるよう
になっている。表示部62では、制御データに応じた各
種データの表示と各種モードの表示を行っている。ま
た、操作部63は、各種の操作ボタンを備えており、操
作ボタンで手動操作されて出力されるデータはインプッ
ト・ポート55に入力されるようになっている。
【0060】ここで、図3を用いて、本実施形態におけ
る制御盤15Aの表示部62及び操作部63の説明をす
る。表示部62は、フィルタ目詰まりを表示する目詰ま
り表示灯64、ダクト内温度異常表示灯65、二酸化炭
素濃度異常表示灯66、ガス漏れ表示灯67や、各モー
ドの表示を行う複数の表示灯68、室内温度湿度表示部
69、室内酸素濃度表示部70などを備えている。ま
た、操作部63は、各モードの手動選択を可能にする、
それぞれ各モードに対応した複数の操作ボタン71や、
警報ブザーを停止させるためのブザー停止ボタン72な
どを備えている。なお、図示しないが、制御盤15Aは
酸素濃度センサ、温湿度センサを備えている。
【0061】<動作説明>制御部15のROM58に書
き込まれているプログラムをフローチャートで示すと、
図4〜図12のようになる。ここで、図4〜図12に従
って室内換気量制御装置1を動作させた場合を、図1及
び図13〜図17を用いて説明する。
【0062】まず、図4は制御部15で主に換気量制御
する場合のフローチャートを示す。図4に示すように、
プログラムがスタートすると、制御部では厨房2の室内
を使用中か否かの状態を判断する(ステップS1)。
【0063】ステップS1において、室内使用中と判断
された場合は、燃焼機器3、4、5でガスが使用されて
いるか否かの判断を行う(ステップS2)。なお、ステ
ップS2での判断は、ガス流量計11の検出データに基
づいて行われるようになっている。また、室内不使用状
態と判断された場合は、制御盤15Aにおける夜間小換
気量運転モードのスイッチがONかOFFかの判断を行
うようになっている(ステップS3)。
【0064】ステップS2において、ガス使用中である
と判断された場合は、次に、ガス使用量が最大限か否か
の判断を行う(ステップS4)。このステップS4で、
ガス使用量が最大限である場合は、制御部15では、厨
房2の室内に対して最大換気空調モードでの運転を行う
(ステップS5)。また、ステップS4において、ガス
使用量が最大限でないと判断された場合は、ガス使用量
に従って換気量を調節する従量換気空調モードでの運転
を行う(ステップS6)。
【0065】また、上記したステップS2において、ガ
ス使用中でないと判断された場合は、小換気空調モード
での運転を行う(ステップS7)。
【0066】さらに、上記したステップS3において、
夜間小換気量運転モードスイッチがON状態である場合
には、夜間モードでの運転を行う(ステップS8)。一
方、夜間小換気量運転モードスイッチがOFF状態であ
る場合には、室内使用時用排気ファン19、室内不使用
時用排気ファン25、及び空気調和機44の全てを停止
させる(ステップS9)。
【0067】[最大換気空調モード]ここで、図1、図
2、図4及び図5を用いて、最大換気空調モードでの運
転を行う場合の具体的な作用・動作について説明する。
なお、図1は、ダクト部分における空気が流通する領域
を斜線で示している。この最大換気空調モードは、例え
ば調理作業によって燃焼機器3、4、5の火力が最大限
に使用されている場合の運転モードである。図5に示す
ように、この最大換気空調モードでは、燃焼機器3、
4、5が火力(ガス使用量)100%であることをガス
流量計11が検出した場合(ステップS51)に、ガス
流量計11は、ガス流量が最大限である検出データを制
御部15に出力する(ステップS52)。制御部15で
は、ガス流量計11から検出データが入力される(ステ
ップ53)。
【0068】制御部15では、検出データに基づいて、
RAM57に格納されたテーブルの制御データに基づい
て換気量を最大限にする演算を行う(ステップS5
4)。次に、制御部15では、演算結果に基づいて室内
使用時用排気ファン19と空気調和機44へ制御信号を
出力する(ステップS55)。なお、この制御信号は、
室内使用時用排気ファン19及び空気調和機44のファ
ン回転数が所定回転数(最大回転数)となるような指令
を行う。これに伴って、室内使用時用排気ファン19と
空気調和機44では、風量が100%となるように駆動
される。このとき、制御部15では、室内使用時用排気
ファン19及び空気調和機44への制御信号の他に、防
火防煙用開閉装置34、35、40、41、43及び開
閉装置45を開状態にしたり、オゾン発生器38、39
を停止状態にしたり、ガス遮断弁13を開状態にする指
令を行う(ステップS56)。なお、この最大換気空調
モードでは、防火防煙用開閉装置42が閉状態となるよ
うに制御部15により制御されている。
【0069】この最大換気空調モードでは、制御部15
から室内使用時用排気ファン19と空気調和機44のそ
れぞれのインバータ20、49へ所定のファン回転数で
の駆動を行わせるための制御信号が出力されることによ
り、室内使用時用排気ファン19と空気調和機44と
で、ガス最大使用量に対応した最大の風量での換気及び
空気調和が行われるように設定されている。このような
最大換気空調モードでは、排気フード7、8から大風量
で室内の空気が排出され、給気口9、10からは大風量
で室内へ外気の導入が行われる。このとき、室内の臭気
なども空気と一緒に排出され外気が導入されて、室内に
おいて必要な酸素量を確保している。また、空気調和機
44で室温・湿度が制御されているため、厨房2内の人
員の環境を良好に維持することができる。また、外気と
排気とがヒートパイプ22を介して熱交換を行えるた
め、排熱回収や、外気冷房などの自然エネルギーの有効
利用を行うことができる。
【0070】[従量換気空調モード]次に、図4に示す
ステップS6に相当する従量換気空調モードについて、
図1及び図6を用いて説明する。
【0071】この従量換気空調モードは、燃焼機器3、
4、5においてガスの使用量が最大限でない場合の制御
モードである。まず、このモードでは、図6に示すよう
に、燃焼機器3、4、5での火力調整が人員によって随
時行われて(ステップS61)変動する場合に適用され
る。このように燃焼機器3、4、5で火力調整が行われ
ると、ガス流量計11、11では、その検出データを制
御部15に出力する(ステップS62)。制御部15で
は、ガス流量計11、11からガス流量に関する検出デ
ータが入力される(ステップS63)。そして、制御部
15では、ガス流量に関する検出データに基づいて適切
な換気量を演算する(ステップS64)。その後、制御
部15は、室内使用時用排気ファン19のインバータ2
0と、空気調和機44のインバータ49へ演算に基づい
て算定された制御信号を出力する(ステップS65)。
また、このとき、制御部15は他の検出要素の状態を監
視している。そして、室内使用時用排気ファン19及び
空気調和機44は、ガス流量に対応した風量の駆動が行
われる(ステップS66)。
【0072】なお、制御部15では、室内使用時用排気
ファン19及び空気調和機44への制御信号の他に、防
火防煙用開閉装置34、35、40、41、43及び開
閉装置45を開状態にしたり、オゾン発生器38、39
を停止状態にしたり、ガス遮断弁13を開状態にする指
令を行う(ステップS66)。なお、この従量換気空調
モードでは、防火防煙用開閉装置42が閉状態となるよ
うに制御部15により制御されている。
【0073】このような従量換気空調モードでは、ガス
使用量(ガス流量)に二酸化炭素などの生成量が相関す
るため、ガス使用量に対応した適切な換気量を保持する
と共に、室内人員に適切な環境を維持することができ
る。このモードでは、ガス使用量に応じて過剰の換気や
空気調和を行うことを抑制するため、エネルギー使用量
を低減するという利点がある。
【0074】[小風量換気空調モード]図4に示す小風
量換気空調モードでの運転(ステップS7)について、
図1及び図7を用いて説明する。このモードでは、ガス
調理機器などの燃焼機器3、4、5でのガス使用量(ガ
ス流量)が零の場合、すなわち燃焼機器3、4、5へガ
ス供給がない場合には、室内使用時用排気ファン19と
空気調和機44は、インバータ20、49を介して小風
量の換気及び空気調和が行われる。
【0075】まず、図7に示すように、燃焼機器3、
4、5が使用されていない場合にガス流量計11はガス
流量が零となる。そして、ガス流量計11は、ガス流量
が零に対応した検出データを制御部15に出力する(ス
テップS71)。制御部15では、ガス流量計11から
ガスを不使用状態にあることを示す検出データが入力さ
れる(ステップS72)。そして、制御部15では、ガ
ス流量計11からの検出データに基づいて、適切な換気
量を演算する(ステップS73)。なお、ステップS7
3における演算処理は、例えば予め設定した在室人数分
の必要換気量が得られるように、RAM57に格納され
たデータに基づいて行われる。
【0076】次に、制御部15は、室内使用時用排気フ
ァン19のインバータ20と、空気調和機44のインバ
ータ49へ、風量を小風量に制御する小風量換気制御信
号を出力する(ステップS74)。なお、ステップS7
4においては、制御部15で他の検出要素の状態を監視
している。
【0077】これに伴い、室内使用時用排気ファン19
及び空気調和機44では、インバータ20、49を介し
て制御し得る小風量での運転を行う(ステップS7
5)。なお、このステップS75において、制御部15
では、室内使用時用排気ファン19及び空気調和機44
への制御信号の他に、ダンパーである防火防煙用開閉装
置34、35、40、41、43及び開閉装置45を開
状態にしたり、オゾン発生器38、39や室内不使用時
用排気ファン(夜間ファン)25を停止状態にしたり、
ガス遮断弁13を開状態にする指令を行う(ステップS
75)。なお、この従量換気空調モードでは、防火防煙
用開閉装置42が閉状態となるように制御部15により
制御されている。
【0078】なお、上記した排気ダクト18内には、図
示しない風速センサが設けられており、この風速センサ
から制御部15へ風速データが出力される(ステップS
76)。制御部15では、風速データに応じて排気ダク
ト18の風量を演算する(ステップS77)。そして、
制御部15から室内使用時用排気ファン19のインバー
タ20及び空気調和機44のインバータ49へ適切な回
転数での駆動を行わせる補正信号を出力する(ステップ
S78)。この結果、室内使用時用排気ファン19では
小風量制御運転が行われ、空気調和機44では小風量で
の温度制御運転が行われる(ステップS79)。このよ
うな運転が行われた場合には、図示しない風速センサや
差圧センサ28、29からの検出データをモニタしてい
る。なお、差圧センサ28、29での検出データに関し
ては、後述するフィルタ差圧検知・換気量制御の工程で
説明する。
【0079】上記した小風量換気空調モードでは、燃焼
機器3、4、5が使用されていない状態での換気量及び
空気調和の制御を行っており、燃焼機器3、4、5の使
用に伴う換気空調制御が停止しても、室内の人員に応じ
た適切な換気空調制御を行うことが可能となる。このた
め、燃焼機器3、4、5を使用していなくても、臭気な
どの厨房2に独特な臭いなどを排除することができ、人
員のための室内の快適性を維持させることが可能とな
る。また、このモードでは、燃焼機器3、4、5が不使
用であることを検知して換気量を少なくするため、電力
の消費量を低減して電力を作るための化石燃料消費の低
減を図ることができる。
【0080】[オゾン発生モード]次に、図4のステッ
プS8に示す夜間モード(オゾン発生モード)での運転
について、図8及び図13を用いて説明する。なお、図
13は、ダクト部分における空気が流通する領域を斜線
で示している。図8に示すように、このオゾン発生モー
ドでの制御は、室内の人員が退室するなど無人且つ未使
用時に、図3に示す制御盤15Aに表示されている夜間
小換気量運転モードに対応する操作ボタン71を押すこ
とにより開始される(ステップS81)。これに伴い、
制御部15では、RAM57に格納されている情報に基
づいて演算を行って各機器へ制御信号を出力する(ステ
ップS82)。具体的には、制御部15は、室内使用時
用排気ファン19及び空気調和機44を停止させる停止
制御信号を出力する。
【0081】このステップS82において、制御部15
からの各種の制御信号が出力されることにより、図8の
ステップS83のように、防火防煙用開閉装置34、3
5、40、41が開状態に維持され、室内使用時用排気
ファン19の上流側に設けられた防火防煙用開閉装置4
3が閉状態に制御され、バイパスダクト24の上流側に
設けられた防火防煙用開閉装置42が開状態に制御され
る。さらに、バイパスダクト24における室内不使用時
排気ファン25の下流側に設けられた開閉装置26が開
状態になるように制御され、連結流路46に設けられた
開閉装置47が閉状態になるように制御されている。ま
た、このとき給気ダクト37におけるヒートパイプ22
の上流側に設けられた開閉装置45が開状態になるよう
に制御されている。また、ステップS83においては、
ガス遮断弁13が閉状態に制御され、オゾン発生器3
8、39が駆動される。なお、オゾン発生器38、39
の駆動は、連続駆動もしくは間欠駆動が行われる。この
オゾン発生器38、39の駆動は、後述する室内使用開
始モードに切り換えられる例えば朝の所定時刻になる前
に、停止して置くようにタイマ設定することも可能であ
る。
【0082】このようなオゾン発生モードでは、厨房2
室内に人員がいない時間帯を利用して室内にオゾンを導
入して室内の脱臭や除菌を行うことができる。また、室
内不使用時排気ファン25は、上記したように最も小風
量のファンでよいため、室内使用時用排気ファン19の
インバータ20で駆動できないような最小風量での換気
を行うことができ、電力の消費量を低減させることがで
きる。一方、給気は、空調機ダクトルートより自然に取
り込まれる。なお、ここで用いられるオゾン(03)
は、短時間のうちに酸素(O2)に変化するため、室内
に蓄積されて人員に悪影響を与える惧れはない。
【0083】[室内使用開始モード]次に、オゾン発生
モードから室内使用を開始する場合の室内使用開始モー
ド(外気の立ち上がり制御)について、図9及び図14
を用いて説明する。なお、図14は、ダクト部分におけ
る空気が流通する領域を斜線で示している。
【0084】まず、例えば朝、人員が入室した際に、制
御盤15Aに表示された所定モードを選択した(ステッ
プS101)場合に、所定モードの運転の前に図9に示
すような室内使用開始モードの運転を設定している。こ
のように制御盤15Aで所定のモードが選択されて操作
ボタン71のいずれかが押されると、制御部15では、
各機器へ立ち上がり運転を行わせるための各種の信号を
出力する(ステップS102)。これに伴って、室内使
用時用排気ファン19は停止された状態に制御され、空
気調和機44は稼働するように制御される(ステップS
103)。このステップS103では、図14に示すよ
うに、防火防煙用開閉装置34、35、40、41、4
2が開状態となるように制御され、防火防煙用開閉装置
43が閉状態となるように制御される。また、開閉装置
26、45が閉状態となるように制御され、開閉装置4
7が開状態となるように制御される。さらに、このステ
ップS103では、室内不使用時用排気ファン25は停
止されると共に、オゾン発生器38、39は停止された
状態に制御される。また、ガス遮断弁13は、閉状態に
制御されている。
【0085】次に、制御部15では、一定時間後に、換
気量制御に切り換えられる(ステップS104)。その
結果、制御部15では、ガス流量計11からの検出デー
タに基づいて換気量の制御を行う(ステップS10
5)。その後は、上記した従量換気空調モードと同じ制
御を行う(ステップS106)。このとき、制御部15
では、室内使用時用排気ファン19及び空気調和機44
への制御信号の他に、図1に示すように、防火防煙用開
閉装置34、35、40、41、43及び開閉装置45
を開状態にしたり、オゾン発生器38、39を停止状態
にしたり、ガス遮断弁13を開状態にする指令を行う
(ステップS107)。なお、このとき、防火防煙用開
閉装置42が閉状態となるように制御部15により制御
されている。
【0086】この結果、図14に示すように、斜線で示
す空気が流通する領域はループ状となり、空気の循環回
路を構成する。立ち上がり時、外気導入をせずに、空気
を循環させることにより、所定の温度・湿度までの立ち
上がり時間を短縮することが可能となる。この結果、所
定の温度・湿度に立ち上がるまでのエネルギー効率を向
上することができる。
【0087】[フィルタ差圧検知・換気量制御]次に、
図1及び図10を用いて、グリスフィルタ16、17に
おける上流側と下流側との差圧を差圧センサ28、29
で検知し、この検出データに応じてグリスフィルタ1
6、17を通過する風量を制御する場合について説明す
る。
【0088】まず、フィルタ差圧検知・換気量制御を行
うには、制御盤15Aに設けられた図示しないグリスフ
ィルタ差圧検知モードに対応するスイッチを手動でオン
状態に設定しておく(ステップS111)。そして、差
圧センサ28、29では、検出された差圧データを制御
部15へ出力する(ステップS112)。制御部15で
は、差圧センサ28、29から差圧データが入力される
(ステップS113)。そして、制御部15では、差圧
データに基づいて、グリスフィルタ16、17を通過す
る風量の適正化を図るための演算処理を行い(ステップ
S114)、室内使用時用排気ファン19と空気調和機
44へ制御信号を出力する(ステップS115)。な
お、この制御信号は、具体的には室内使用時用排気ファ
ン19と空気調和機44のファン回転数を制御する信号
である。
【0089】この結果、室内使用時用排気ファン19と
空気調和機44は、制御信号が入力されるインバータ2
0、49によって風量制御運転される。このとき、制御
部15では、室内使用時用排気ファン19及び空気調和
機44への制御信号の他に、防火防煙用開閉装置34、
35、40、41、43及び開閉装置45を開状態にし
たり、オゾン発生器38、39を停止状態にしたり、ガ
ス遮断弁13を開状態にする指令を行う。なお、このフ
ィルタ差圧検知・換気量制御では、防火防煙用開閉装置
42が閉状態となるように制御部15により制御されて
いる(ステップS116)。
【0090】その後、差圧センサ28、29では、グリ
スフィルタ16、17における上流側と下流側との差圧
の検出データを再度出力する(ステップS117)。そ
して、その検出データは再度、制御部15へ入力される
(ステップS118)。制御部15では、その検出デー
タに基づいてグリスフィルタ16、17における適正風
量、適正差圧を演算して求めて再度制御信号を出力して
(ステップS119)、室内使用時用排気ファン19と
空気調和機44の風量の適正化を図る。なお、制御部1
5で、差圧データの異常を検出した場合は、制御盤15
Aの目詰まり表示灯64を点灯すると共に、制御盤15
Aに内蔵された図示しない目詰まり警報ブザーを駆動す
る(ステップS120)。
【0091】上記したようなフィルタ差圧検知・換気量
制御では、例えば排気フード7、8内のグリスフィルタ
16、17に油などが付着することにより目詰まりを起
こしても、室内の換気量を常に適切に保持することが可
能となる。このため、二酸化炭素や臭気が停滞すること
なく、確実かつ適切に換気されるため、室内人員の快適
性を維持することができる。また、グリスフィルタ1
6、17が目詰まりを過度に起こした場合は、警報を鳴
らしたり表示灯を点灯するため、グリスフィルタ17の
交換やメンテナンスの目安となる。
【0092】[フード内温度検知・ダクト遮断制御]図
1、図11及び図12を用いて、フード内温度検知によ
りダクト遮断、空気調和機及び各排気ファンを行うダク
ト内の延焼防止を図ることのできるフード内温度検知・
ダクト遮断制御について説明する。図11は、この制御
の概略を示すフローチャートである。同図に示すよう
に、このプログラムがスタートすると、温度センサ3
1、32での検出データが異常温度(所定の高温度)で
あるか否かの判断を行う(ステップS131)。そし
て、ステップS131において異常温度と判定される
と、制御部15から、各開閉装置(ダンパー)、ガス遮
断弁13、空気調和機44及び各排気ファン19、25
へ閉じ動作を行わせる信号を出力し、且つ室内使用時用
排気ファン19、室内不使用時用排気ファン25及び空
気調和機44を停止させる信号を出力する(ステップS
132)。
【0093】図12は、このフード内温度検知・ダクト
遮断制御の具体的な流れを示している。まず、この制御
を行うには、制御盤15Aの図示しない火災検知モード
手動スイッチをオン状態にする(ステップS141)。
すると、温度センサ31、32は、排気フード7、8内
で検出された検出データ(温度信号)を出力する(ステ
ップS142)。制御部15では、検出データが入力さ
れ(ステップS143)、この検出データに基づいて温
度異常を判断する(ステップS144)。なお、この実
施形態では、280℃の手前で温度異常と判断するよう
に設定されている。
【0094】制御部15は、温度異常を判定した場合に
各機器へ、火災時モードの信号を出力する(ステップS
145)。この結果、図12のステップS146に示す
ように、室内使用時用排気ファン19、空気調和機44
及び防火防煙用開閉装置34、35、40、41、4
2、43などが強制遮断される。さらに、開閉装置2
6、45、47も同様に強制遮断される。このとき、オ
ゾン発生器38、39は停止されており、ガス遮断弁1
3は閉じられるように制御される。それと共に、制御部
15では、制御盤15Aに温度異常を表示させるダクト
内温度異常表示灯65を点灯させると共に、警報ブザー
などを鳴らす制御を行う(ステップS147)。さら
に、制御部15は、図示しない自火報総合盤に火災信号
を出力する(ステップS148)。
【0095】このような、フード内温度検知・ダクト遮
断制御では、例えばスプリンクラーなどが駆動される法
定温度である280℃に至る前に、防火防煙の動作を行
うことができる。特に、本実施形態では、外気導入と排
気流路並びにガス流路を遮断するため、酸素供給を抑え
ることができ、火災の自然消火を促す効果がある。
【0096】また、本実施形態では、過剰な風量での換
気・空気調和を是正して電力の使用量を低減することが
できる。よって、電力を起こすための化石燃料の使用量
を削減することができ、温室効果ガスの生成を極力抑制
することができる。
【0097】さらに、導入される外気と排気とがヒート
パイプ22により熱交換されるため、排熱回収を行うこ
とで熱損失を抑制して、熱効率を高めることができる。
これによっても、消費電力の削減を図ることができる。
【0098】また、室内使用開始モードを備えることに
より、使用開始時の外気導入を抑制することで、空調の
立ち上がりにおけるヒートロスの発生を抑制することが
できる。
【0099】さらに、本実施形態では、制御盤15Aを
厨房2内に配置しているため、室内の人員が任意に制御
モードなどを手動スイッチにて選択することが可能とな
り、適切な空調管理を行うことが可能となる。
【0100】<他の実施形態>以上、本実施形態の室内
換気量制御装置1について説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、本発明の構成の要旨に付随す
る各種の設計変更が可能である。例えば、上記したオゾ
ン発生器38(39)としては、図15に示すように、
複数の紫外線ランプ38Aが発生器本体38Bに突設さ
れたものを用いて、給気ダクト37における天井2Aに
設けられた給気口9、10の近傍部分に、ダクト内に向
けて紫外線ランプ38Aが突出するように発生器本体3
8Bを給気ダクト37に取り付ける構成とすることが好
ましい(他方のオゾン発生器39も同様)。なお、図1
5では、給気ダクト37の周りにグラスウールなどの保
温材73が設けられている。
【0101】このようなオゾン発生器38では、紫外線
ランプ38Aに酸素が接触し又は紫外線照射を受けるこ
とにより、オゾンを生成することができる。また、オゾ
ン発生器38、39を給気口9、10の近傍に配置する
ことにより、オゾンが分解されて酸素に変化するまでに
オゾンを床まで気流に乗せて降下させることができる。
このため、室内の除菌や防臭を効率的に行うことが可能
となる。また、紫外線ランプ38Aを用いることで、従
来のオゾン水発生器に比較して、オゾン発生器38(3
9)のコストを大幅に削減することが可能となる。
【0102】また、上記した実施形態では、フード内温
度検知・ダクト遮断制御において、各防火防煙用開閉装
置34、35、40、41、42、43や開閉装置2
6、45、47、及びガス遮断弁13を遮断する制御を
行う構成であるが、消火性ガスである例えばハロン、二
酸化炭素を室内に供給する構成としても勿論よい。
【0103】さらに、上記した実施形態において、室内
空気成分を検知するセンサを配備して、このセンサで検
知した酸素濃度、二酸化炭素濃度、ガス漏れ状態などを
検知する構成としてもよい。
【0104】<室内換気量の制御方法>次に、本発明に
係る室内換気量の制御方法について図1を用いて説明す
る。まず、厨房2内に配置された燃焼機器3、4、5へ
のガス流量の検出を行う燃料供給量検出部としてのガス
流量計11と、厨房2内の換気を行う室内使用時用排気
ファン19と空気調和機44を設けておく。そして、ガ
ス流量計11からの検出データに基づいて室内使用時用
排気ファン19及び空気調和機44の適正風量を求めて
室内使用時用排気ファン19と空気調和機44の駆動を
制御する。さらに詳しくは、ガス流量計11がガスの使
用状態を検出した場合に、検出データに基づいて、換気
量を算出してこの算出データに基づいて、室内使用時用
排気ファン19及び空気調和機44を適切な風量で駆動
する。
【0105】一方、ガス流量計11がガス供給量(流
量)が零を検出した場合に、この検出データに基づい
て、室内使用時用排気ファン19及び空気調和機44
に、最適換気量である小風量の換気及び空気調和を行わ
せる。
【0106】このような制御方法を行うことにより、ガ
ス流量計11で燃焼機器3、4、5へ供給されるガス流
量に関する検出データに応じて換気量の増減を随時行う
ための従量換気空調モードでの換気量制御を行うことが
できる。ここで行われる従量換気空調モード制御は、上
記した換気量の増減の他に、その換気量での空気調和制
御も行う。このため、燃焼機器での燃料供給量に見合っ
た換気量と空気調和を適正化することができる。
【0107】また、ガス流量計11が、燃焼機器3、
4、5へ供給されるガス流量が零であることを検出した
場合は、この検出データに基づいて、換気手段としての
室内使用時用排気ファン19及び空気調和機44の小風
量換気制御を行う。この場合は、燃焼機器3、4、5が
使われていない状態であり、室内人員のための換気及び
空気調和が行われる。このように、本制御方法では、燃
焼機器3、4、5が使われていない状態であっても、室
内の臭気などの除去と室内環境の適正化を図る換気量制
御が可能となる。
【0108】さらに、図1に示すように、給気ダクト3
7と排気ダクト18とを備え、給気ダクト37に空気調
和機44が設けられ、排気ダクト18に、室内使用時用
排気ファン19及びこの室内使用時用排気ファン19と
並列の関係をなすようにバイパスダクト24に室内不使
用時用排気ファン25を設け、給気ダクト37内にオゾ
ン発生器38、39を設けた構造とする。このような構
造において、室内2を不使用時に、室内使用時用排気フ
ァン19を停止させると共に、オゾン発生器38、39
を駆動すると共に、室内不使用時用排気ファン25を稼
働させる制御を行う。
【0109】また、室内を使用時には、オゾン発生器3
8、39を停止させ、ガス流量計11がガスの使用を検
出した場合に、室内使用時用排気ファン19をガス流量
に応じた風量で稼働させると共に空気調和機44で風量
に応じた適切な空気調和を行うように制御する。
【0110】ここで、ガス流量計11がガス流量零を検
出した場合に、室内使用時用排気ファン19を小風量で
稼働させると共に空気調和機44で小風量に応じた空気
調和を行わせるようにする。この制御方法では、室内不
使用時には、換気量制御される室内使用時用排気ファン
19の稼働を停止し、これに代えて風量の小さい室内不
使用時用排気ファン25を稼働させる。このとき、室内
不使用時用排気ファン25で送出される空気流に乗せて
オゾンを室内へ導入することができる。このため、室内
不使用時、例えば夜間などに、室内にオゾン導入を行っ
て脱臭や除菌処理を行うことができる。
【0111】一方、室内使用時には、オゾン発生器3
8、39の駆動を停止させて室内へオゾンが導入される
のを防止する。このように室内使用時では、ガス流量計
11がガス使用(供給)を検出した場合と、ガス使用が
零を検出した場合との2つの場合の制御を行う。すなわ
ち、ガス流量計11がガス使用を検出した場合、室内使
用時用排気ファン19をガス使用量に応じた風量で稼働
させると共に空気調和機44でこの風量に応じた空気調
和を行わせて、燃料機器3、4、5で発生される二酸化
炭素などの排出と外気導入及び温度・湿度などの空気調
和を行うことができる。
【0112】また、上記したように、室内使用時にガス
流量計11がガス使用量が零を検出した場合に、室内使
用時用排気ファン19を小風量で稼働させると共に空気
調和機44でこの小風量に応じた空気調和を行わせるこ
とができる。この結果、室内人員に快適な環境を確保す
ることが可能となる。
【0113】ここで、ガス流量計11を用いることで、
燃焼機器3、4、5でのガス消費量をガスの流量で把握
して換気量制御の目安とすることができる。また、ガス
流量計11を計測することにより、ガスの供給量を精度
よく行うことが可能となり、換気量の制御を精度よく適
正に行うことが可能となる。
【0114】ところで、燃焼機器3、4、5の上方に、
排気ダクト18に連通する排気フード7、8を配設し、
排気フード7、8内にグリスフィルタ16、17をそれ
ぞれ配置し、排気フード7、8にグリスフィルタ16、
17の目詰まり状態を検出する目詰まり検出センサ2と
しての差圧センサ28、29を設け、このセンサの検出
センサからの検出データに基づいて制御部から換気手段
へ補正駆動信号を出力させ、排気フードでの風量を適正
化する制御を行ってもよい。この場合、グリスフィルタ
の目詰まりに応じた換気量制御を可能にする作用があ
る。すなわち、差圧センサ28、29が、例えばレンジ
フードなどの排気フード7、8のグリスフィルタ16、
17の目詰まりの度合いを検出することにより、換気風
量の調整を行い、排気フード7、8での適正送風量を確
保することができる。
【0115】さらに、排気フード7、8内に温度を検出
する温度センサ31、32をそれぞれ配置すると共に、
温度センサ31、32が、所定温度以上の温度を検出し
たときに、防火防煙用開閉装置34、35、40、4
1、42、43など遮断動作と、ガス遮断弁13を遮断
動作させることにより、燃料の供給と酸素の供給とを断
たせて火災の拡大を抑制すると共に、火災の延焼を防止
することができる。
【0116】以上、本発明の室内換気量の制御方法につ
いて説明したが、この制御方法はこれに限定されるもの
ではなく、本発明構成の要旨に付随する各種の変更が可
能である。例えば、本発明の方法では、グリスフィルタ
16、17の目詰まりを検出するセンサとして差圧セン
サを用いたが、差圧センサに限定されるものではなく、
光学的にフィルタの目詰まりを検出するセンサやグリス
フィルタ16、17の2次側の通過風速を測定する風速
センサーを用いることも可能である。
【0117】また、上記した室内換気量制御装置と室内
換気量の制御方法の実施形態では、室内として厨房に本
発明を適用したが、室内空気の脱臭及び除菌を行う場
合、厨房の他にホテル客室や、病院、老人ホーム、寮、
食堂などの各種の部屋に本発明を適用することが可能で
ある。
【0118】また、上述の実施形態では、燃料としてガ
スを使用したが、電気や炭なども使用することができ
る。
【0119】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、燃焼機器での燃焼状態(燃料供
給量)に見合った換気量を適正化できるという効果があ
る。また、燃焼機器へ供給される燃料供給が零であるこ
とを検出した場合は、燃焼機器が使われていない状態で
あり、室内人員の快適性を保つための換気及び空気調和
を行うことができる。このため、燃焼機器が使われてい
ない状態であっても、室内の臭気などの除去と室内環境
の適正化を図れるという効果がある。
【0120】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、室内に空気を導入する給気通
路内にオゾン発生器からオゾン供給が行われるため、室
内の脱臭及び除菌を行うことができ、室内を清潔かつ快
適に保つ効果がある。このため、厨房などの室内の快適
性や衛生状態を向上する効果がある。オゾン発生器を排
気通路内に設ければ、排気ダクト側の脱臭、除菌も可能
になる。
【0121】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は請求項2に記載の発明の効果に加えて、室内使用時用
排気ファンと室内不使用時排気ファンとが室内の使用状
態に応じて自動切り換え又は手動切り換えされることに
より、例えば、室内の不使用時に風量の小さい室内不使
用時用排気ファンを用い、大容量の排気機能が要求され
る室内使用時に室内使用時用排気ファンを用いること
が、自動切り換え又は手動切り換えにより選択すること
が可能となる。このため、実際に要求される換気量に応
じて消費電力を節減することができ、電力源である化石
燃料の消費量を低減し、温室効果ガスの発生を抑制する
効果がある。
【0122】請求項4記載の発明によれば、請求項2又
は請求項3に記載の発明の効果に加えて、給気通路内に
紫外線ランプ又は放電体ユニットを設けるだけで給気中
の酸素(O2)がオゾン(O3 )を生成して、給気の流
れに沿ってオゾンを室内へ導入することができる。この
ように、紫外線ランプ又は放電体ユニットを設置する構
成としたことにより、オゾン発生器を低コストにすると
共に、低消費電力で室内の除菌及び脱臭を行うことがで
きる。また、紫外線ランプ又は放電体ユニットで発生さ
れたオゾンは、空気中において比較的短時間で分解され
易いため、室内を使用する際には分解されており、人体
に悪影響を与えることなく効率よく防臭・除菌を行え
る。紫外線ランプ又は放電体ユニットを排気通路内に設
ければ、排気ダクト側の脱臭、除菌も可能になる。
【0123】請求項5記載の発明によれば、請求項2〜
請求項4に記載の発明の効果に加えて、例えば、人員が
退室した後に、室内不使用時用排気ファンが自動切り換
え又は手動切り換えによって選択・駆動されると、室内
使用時に比較して、排気量の少ない(換気量が少なく)
状態でオゾンの導入が開始されるため、オゾンが室内全
体に行き渡り易くする効果がある。
【0124】請求項6記載の発明によれば、請求項1〜
請求項5に記載の発明の効果に加えて、室内の制御盤を
操作することで、室内人員のための快適な環境を任意に
調整することができる。
【0125】請求項7記載の発明によれば、請求項1〜
請求項6に記載の発明の効果に加えて、グリスフィルタ
の目詰まりに応じた換気量制御を容易に行うことができ
る。このため、適切な換気風量での換気・空調を行うこ
とができる。
【0126】請求項8記載の発明によれば、請求項7に
記載の発明の効果に加えて、例えば、室内や燃焼機器で
の火災が発生した場合に、給気通路、排気通路、及び燃
焼配管を遮断し、且つ空気調和機及び各排気ファンを停
止して、燃料の供給と酸素の供給とを断たせて火災の拡
大を抑制すると共に、火災の延焼を防止する効果があ
る。
【0127】請求項9記載の発明によれば、燃焼機器で
の燃料供給量に見合った換気量と空気調和を適正化する
ことができる。また、燃焼機器へ供給される燃料供給が
零であることを検出した場合は、燃料供給量検出データ
に基づいて換気量の小さい小風量換気空調モードでの制
御が行われて、燃焼機器が使われていない状態であって
も、室内の臭気などの除去と室内環境の適正化を図るこ
とができる。
【0128】請求項10記載の発明によれば、請求項9
記載の効果に加えて、室内不使用時、例えば夜間など
に、室内にオゾン導入を行って脱臭や除菌処理を行える
ため、衛生上のメンテナンスを極めて容易に行うことが
できる。また、燃料供給量検出部が燃料供給を検出した
場合、室内使用時用排気ファンを燃料供給量に応じた風
量で稼働させると共に空気調和機で風量に応じた空気調
和を行わせることができるため、燃料機器で発生した二
酸化炭素などの排出と外気導入及び温度・湿度などの空
気調和を適切に行うことができる。また、室内使用時に
燃料供給量検出部が燃料供給零を検出した場合に、室内
使用時用排気ファンを小風量で稼働させると共に空気調
和機でその小風量に応じた空気調和を行わせる制御を行
って、室内人員に快適な環境を確保する効果がある。
【0129】請求項11記載の発明によれば、請求項9
及び請求項10に記載の発明の効果に加えて、室内の制
御盤を操作することで、自動制御の他に、室内人員のた
めの快適な環境を任意に調整することができる。
【0130】請求項12記載の発明によれば、請求項9
乃至請求項11に記載の発明の効果に加えて、目詰まり
検出センサが、例えばレンジフードなどの排気フードの
グリスフィルタの目詰まりの度合いを検出することによ
り、排気フードでの適正送風量を確保することができ
る。
【0131】請求項13記載の発明によれば、請求項9
乃至請求項12に記載の発明の効果に加えて、室内や燃
焼機器での火災が発生した場合に、給気通路、排気通
路、及び燃焼配管および電線ケーブルを遮断し、且つ空
気調和機及び各排気ファンを強制停止させ、燃料の供給
と酸素の供給とを断たせて火災の拡大を抑制すると共
に、火災の延焼を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る室内換気量制御装置の実施形態を
示す説明図である。
【図2】本実施形態の室内換気量制御装置の制御部を示
すブロック図である。
【図3】本実施形態の室内換気量制御装置の制御盤を示
す正面図である。
【図4】本実施形態の室内換気量制御装置で行われる制
御内容を示すフローチャートである。
【図5】本実施形態の室内換気量制御装置における最大
換気空調モードでの制御内容を示すフローチャートであ
る。
【図6】本実施形態の室内換気量制御装置における従量
換気空調モードでの制御内容を示すフローチャートであ
る。
【図7】本実施形態の室内換気量制御装置における小風
量換気空調モードでの制御内容を示すフローチャートで
ある。
【図8】本実施形態の室内換気量制御装置におけるオゾ
ン発生モードでの制御内容を示すフローチャートであ
る。
【図9】本実施形態の室内換気量制御装置における室内
使用開始モードでの制御内容を示すフローチャートであ
る。
【図10】本実施形態の室内換気量制御装置におけるフ
ィルタ差圧検知・換気量制御を示すフローチャートであ
る。
【図11】本実施形態の室内換気量制御装置におけるフ
ード内温度検知・ダクト遮断制御の内容を示すフローチ
ャートである。
【図12】本実施形態の室内換気量制御装置におけるフ
ード内温度検知・ダクト遮断制御の詳細を示すフローチ
ャートである。
【図13】本実施形態の室内換気量制御装置のオゾン発
生モードでの状態を示す説明図である。
【図14】本実施形態の室内換気量制御装置の室内使用
開始モードでの状態を示す説明図である。
【図15】本実施形態の室内換気量制御装置におけるオ
ゾン発生器の構造及び取付状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 室内換気量制御装置 2 厨房 3、4、5 燃料機器 6 ガス配管 7、8 排気フード 11 ガス流量計 13 ガス遮断弁 15 制御部 15A 制御盤 16、17 グリスフィルタ 18 排気ダクト 19 室内使用時用排気ファン 22 ヒートパイプ 24 バイパスダクト 25 室内不使用時用小風量排気ファン 26、45、47 開閉装置 28、29 差圧センサ 31、32 温度センサ 34、35、40、41 防火防煙用開閉装置 37 排気ダクト 38、39 オゾン発生器 44 空気調和機 62 表示部 63 操作部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 雅史 東京都渋谷区渋谷1−16−14 東急建設株 式会社内 Fターム(参考) 3L056 BD02 BD06 BD07 BE01 BE02 BF02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内に配置された燃焼機器への燃料供給
    量の検出を行う燃料供給量検出部と、前記室内の換気を
    行う換気手段と、少なくとも前記燃料供給量検出部から
    の検出データが入力されると共に、前記検出データに基
    づいて換気量制御信号を出力して前記換気手段による換
    気量を制御する制御部とを備え、 前記燃料供給量検出部が燃料供給を検出した場合に、前
    記制御部が、前記燃料供給量検出部からの検出データに
    応じて適正換気量の従量換気空調モードでの換気を行わ
    せる従量換気制御信号を、前記換気手段へ出力し、 前記燃料供給量検出部で燃料供給が零であることを検出
    した場合に、前記制御部が、換気量の小さい小風量換気
    空調モードでの換気を行わせる小風量換気制御信号を、
    前記換気手段へ出力することを特徴とする室内換気量制
    御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の室内換気量制御装置であ
    って、 前記換気手段は、前記室内へ外気を導入する給気通路
    と、前記室内の空気を排出する排気通路とを備え、前記
    給気通路内および/または排気通路内にオゾンを供給す
    るオゾン発生器が設けられていることを特徴とする室内
    換気量制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の室内換気
    量制御装置であって、 前記換気手段は、前記給気通路に設けられた空気調和機
    と、前記排気通路に設けられた室内使用時用排気ファン
    と、前記排気通路に前記室内使用時用排気ファンと並列
    の関係をなすように設けられた室内不使用時用排気ファ
    ンとを備え、 前記室内使用時用排気ファンと前記室内不使用時排気フ
    ァンとは前記室内の使用状態に応じて自動切り換え又は
    手動切り換えが可能であることを特徴とする室内換気量
    制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載の室内換気
    量制御装置であって、 前記オゾン発生器は、紫外線ランプ又は放電体ユニット
    を備えると共に、前記紫外線ランプ又は放電体ユニット
    が前記給気通路内および/または排気通路内に配置され
    ていることを特徴とする室内換気量制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至請求項4のいずれかに記載
    の室内換気量制御装置であって、 前記オゾン発生器は、前記室内不使用時用排気ファンに
    連動することを特徴とする室内換気量制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    の室内換気量制御装置であって、 前記制御部は、切り換えスイッチ及び表示部が設けられ
    た制御盤を備え、前記制御盤が前記室内に配置されてい
    ることを特徴とする室内換気量制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載
    の室内換気量制御装置であって、 前記燃焼機器の上方に、前記排気通路に連通する排気フ
    ードが配設されると共に、前記排気フード内にグリスフ
    ィルタが配置され、前記排気フードに前記グリスフィル
    タの目詰まり状態を検出する目詰まり検出センサが設け
    られ、前記制御部が、前記目詰まり検出センサからの検
    出データに基づいて前記排気フードでの適正送風量を得
    るための補正駆動信号を、前記換気手段へ出力すること
    を特徴とする室内換気量制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の室内換気量制御装置で
    あって、 前記給気通路と前記排気通路とにそれぞれ通路遮断装置
    を備え、前記排気フード内に温度を検出する温度検出セ
    ンサが設けられると共に、前記温度検出センサが所定温
    度以上の温度を検出したときに、前記制御部へ温度異常
    信号を出力し、前記制御部が前記温度異常信号に基づい
    て前記通路遮断装置及び前記燃料配管の遮断弁へ遮断用
    駆動信号を出力して前記通路遮断装置及び前記遮断弁を
    閉じ駆動させ、且つ前記空気調和機、前記室内使用時用
    排気ファン及び前記室内不使用時用排気ファンを強制停
    止させることを特徴とする室内換気量制御装置。
  9. 【請求項9】 室内に配置された燃焼機器への燃料供給
    量の検出を行う燃料供給量検出部と、前記室内の換気を
    行う換気手段と、少なくとも前記燃料供給量検出部から
    の検出データが入力されると共に、前記検出データに基
    づいて換気量制御信号を出力して前記換気手段による換
    気量を制御する制御部とを備える室内換気量の制御方法
    であって、 前記燃料供給量検出部が燃料供給を検出した場合に、該
    燃料供給量検出部からの燃料供給量検出データに基づい
    て、前記制御部から前記換気手段へ換気量制御信号を出
    力して、前記換気手段に燃料供給量に応じた所定換気量
    の換気及び空気調和を行わせ、 前記燃料供給量検出部で燃料供給量が零を検出した場合
    に、該燃料供給量検出部からの燃料供給量検出データに
    基づいて、前記制御部から前記換気手段へ小換気量駆動
    信号を出力して、前記換気手段に小風量の換気及び空気
    調和を行わせることを特徴とする室内換気量の制御方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の室内換気量の制御方法
    であって、 前記換気手段が、給気通路と排気通路とを備え、前記給
    気通路に空気調和機が設けられ、前記排気通路に、室内
    使用時用排気ファン及び当該室内使用時用排気ファンと
    並列の関係をなすように室内不使用時用排気ファンが設
    けられると共に、前記給気通路内および/または前記排
    気通路内にオゾンを供給するオゾン発生器が設けられて
    おり、 前記室内を不使用時に、前記室内使用時用排気ファンを
    停止させると共に、前記オゾン発生器を駆動し且つ前記
    室内不使用時用排気ファンを稼働させ、 前記室内を使用時には、前記オゾン発生器を停止させ、
    且つ前記燃料供給量検出部が燃料供給を検出した場合
    に、前記室内使用時用排気ファンを前記燃料供給量に応
    じた風量で稼働させると共に前記空気調和機で前記風量
    に応じた空気調和を行わせると共に、前記燃料供給量検
    出部が燃料供給が零を検出した場合に、前記室内使用時
    用排気ファンを小風量で稼働させると共に、前記空気調
    和機で前記小風量に応じた空気調和を行わせることを特
    徴とする室内換気量の制御方法。
  11. 【請求項11】 請求項9及び請求項10のいずれかに
    記載の室内換気量の制御方法であって、 前記制御部は、切り換えスイッチ及び表示部が設けられ
    た制御盤を備え、前記制御盤を前記室内に配置すること
    を特徴とする室内換気量の制御方法。
  12. 【請求項12】 請求項9乃至請求項11のいずれかに
    記載の室内換気量の制御方法であって、 前記燃焼機器の上方に、前記排気通路に連通する排気フ
    ードを配設し、該排気フード内にグリスフィルタを配置
    し、前記排気フードに前記グリスフィルタの目詰まり状
    態を検出する目詰まり検出センサを設け、 前記目詰まり検出センサからの検出データに基づいて前
    記制御部から前記換気手段へ補正駆動信号を出力させ、
    前記排気フードでの風量を適正化することを特徴とする
    室内換気量の制御方法。
  13. 【請求項13】 請求項9乃至請求項12のいずれかに
    記載の室内換気量の制御方法であって、 前記給気通路と前記排気通路とにそれぞれ通路遮断装置
    を設け、前記排気フード内に温度を検出する温度検出セ
    ンサを配置すると共に、前記温度検出センサが、所定温
    度以上の温度を検出したときに、前記制御部へ温度異常
    信号を出力し、前記制御部が前記温度異常信号に基づい
    て前記通路遮断装置及び前記燃料配管の遮断弁へ遮断用
    駆動信号を出力して前記通路遮断装置及び前記遮断弁を
    閉じ駆動させ、且つ前記空気調和機、前記室内使用時用
    排気ファン及び前記室内不使用時用排気ファンを強制停
    止させることを特徴とする室内換気量の制御方法。
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