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JP2002038698A - 床材及びその製造方法 - Google Patents

床材及びその製造方法

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Publication number
JP2002038698A
JP2002038698A JP2000224957A JP2000224957A JP2002038698A JP 2002038698 A JP2002038698 A JP 2002038698A JP 2000224957 A JP2000224957 A JP 2000224957A JP 2000224957 A JP2000224957 A JP 2000224957A JP 2002038698 A JP2002038698 A JP 2002038698A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
transfer
flooring
base coat
protective layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000224957A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Sano
誠治 佐野
Yuji Ishii
祐司 石井
Hiroshi Shibata
洋 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP2000224957A priority Critical patent/JP2002038698A/ja
Publication of JP2002038698A publication Critical patent/JP2002038698A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の天然木無垢材からなる木質床材等に匹敵
する高意匠性の付与が可能であり、色調や絵柄等の意匠
品質の安定した製品を安価に大量供給可能であり、しか
も床材として十分な表面強度や耐久性等の物性をも備え
た床材及びその製造方法を提供する。 【解決手段】基材1、ベースコート層2、絵柄層3、保
護層4により構成された床材である。絵柄層3は、予め
基材1の表面に設けたベースコート層2面に、転写シー
トを使用した転写法により形成する。保護層4は、絵柄
層3の転写後に塗布法又は転写法により設けるか、若し
くは、絵柄層3と同時に転写法により設ける。保護層4
に硬質無機粒子を添加することで十分な耐磨耗性を具備
させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は床材に関するもので
ある。更に詳しくは、特に住宅等の建築物の室内床面に
使用するに好適な床材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の一般住宅等の床材としては、畳、
木質床材(フローリング)、絨毯(カーペット)、発泡
床材(クッションフロア)、樹脂床材(ビニルタイル)
等が代表的なものである。畳は伝統的に日本家屋の床材
の代表格であったが、生活の洋風化が進むにつれて畳の
比重は相対的に低下の一途を辿り、一時は主流となった
絨毯もダニや塵埃の問題から敬遠されるようになって、
近年では清潔で温もりのある木質床材の良さが見直さ
れ、最も広く採用されるようになっている。
【0003】かかる木質床材としては、元来はナラ材や
ブナ材等の天然木の無垢材が使用されていたが、良質の
木材資源の枯渇により高価となり、色調や木目意匠(木
目の濃淡、粗密、形状等)の一定した材料の大量供給も
困難であることから、より安価な木材を使用した合板の
表面に木目意匠の優れた天然木の突板を貼付した突板貼
り合板や、更に該突板に代えて紙又は合成樹脂シートに
木目等の意匠の印刷を施した化粧紙又は化粧シートを貼
付した化粧紙貼り合板又は化粧シート貼り合板なども、
より安定的な品質で大量供給可能な木質床材として、近
年広く使用される様になっている。
【0004】しかるに、上記した突板貼り合板は、表面
に貼付された突板は厚さ1mm以下、通常は0.3〜
0.5mm程度という極薄層であることから、経時によ
る木材の伸縮変形等を受けてクラックが発生し易く、ま
た突板といえども天然木の天然の木目意匠を利用するも
のであるから、無垢材の場合ほどではないとは言え、や
はり色調や木目意匠の一定した製品の大量供給には困難
が伴う。
【0005】化粧紙貼り合板や化粧シート貼り合板の場
合には上記のような問題はなく、印刷による安定した意
匠品質の製品を容易に大量供給できる利点がある。しか
しながら、紙を基材とする化粧紙を使用した化粧紙貼り
合板は、強度や耐水性にやや劣る難点がある。また、合
成樹脂シートを基材とする化粧シートを使用した化粧シ
ート貼り合板は、表面が約百μm乃至数百μm程度の分
厚い合成樹脂層によって被覆されることから、結果的に
木質床材の持つ天然素材感や暖触感が減殺され、樹脂床
材に似た人工的な感触となってしまうことや、相互に異
質な材料の積層体であることから、廃棄時に分別が困難
でありリサイクル性に劣ること等の難点がある。
【0006】また、係る木質床材には、従来の無垢材を
使用して施工した床面を模倣した、長方形状のブロック
を平面上で縦横に配列した寄木調の外観が要求される場
合が多く、具体的には、施工の簡便化の為に、長方形状
のブロックを縦横に数列程度ずつ配列した寸法と意匠の
パネル状での供給が求められる。また、平面上のみなら
ず立体的にも無垢材の寄木施工面を模した外観を呈する
様に、各ブロック間の境界に沿っての溝加工も求められ
るのが一般的である。
【0007】ところが、化粧紙貼り合板や化粧シート貼
り合板の場合には、表面の溝加工の方法として、予め溝
加工を施した合板の表面に化粧紙又は化粧シートを貼付
する方法と、合板の表面に化粧紙又は化粧シートを貼付
した後に溝加工を施す方法とが考えられるが、前者は合
板の表面の溝と化粧紙又は化粧シートの絵柄との位置合
わせが技術的に極めて困難であり、一方後者は、溝の切
削時に化粧紙又は化粧シートのバリが発生して外観品質
を悪化させたり、切削部の端面から化粧紙又は化粧シー
トが剥離する原因となったりする場合がある等の問題点
がある。
【0008】以上の様な事情により、突板合板及び化粧
紙又は化粧シート貼り合板のいずれによっても、従来の
天然木無垢材からなる木質床材に匹敵する意匠性と物性
とを兼ね備えた床材を実現することができないのが現状
であり、優れた意匠性と各種物性とを備えつつ安定した
品質で安価に大量供給可能な床材の開発が急務となって
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
における上記した問題点に鑑みてなされたものであっ
て、その課題とするところは、従来の天然木無垢材から
なる木質床材等に匹敵する高意匠性の付与が可能であ
り、色調や絵柄等の意匠品質の安定した製品を安価に大
量供給可能であり、しかも床材として十分な表面強度や
耐久性等の物性をも備えた床材及びその製造方法を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、少なくとも基材、ベースコート層、絵柄
層、保護層により構成されていることを特徴とする床材
を提供する。
【0011】また本発明は、上記床材において更に、前
記ベースコート層が、イソシアネート化合物と、該イソ
シアネート化合物と反応性を有するポリオール化合物と
を配合してなる2液硬化型ウレタン系樹脂で構成されて
いることを特徴とする床材を提供する。
【0012】また本発明は更に、上記床材において、前
記保護層が、粒径0.5〜100μmの硬質粒子が、主
材樹脂100重量部当たり5〜30重量部添加された硬
質粒子含有樹脂で構成されていることを特徴とする床材
を提供する。
【0013】また本発明は更に、上記床材において、表
面に溝加工が施されていることを特徴とする床材を提供
する。
【0014】また本発明は、予めベースコート層を塗布
形成した基材に、支持体シート上に少なくとも絵柄層を
含む転写層が剥離可能に設けられてなる転写シートを、
前記基材の前記ベースコート層面に前記転写シートの前
記転写層面が接するように載置して、前記ベースコート
層と前記転写層とを接着させて、前記転写層を前記ベー
スコート層面に転写し、しかる後、前記支持体シートを
剥離除去することを特徴とする床材の製造方法を提供す
る。
【0015】また本発明は更に、上記床材の製造方法に
おいて、前記支持体シートを剥離除去した後に、前記基
材上の前記転写層面に保護層を設けることを特徴とする
床材の製造方法を提供する。
【0016】また本発明は更に、上記床材の製造方法に
おいて、前記保護層を塗布法によって設けることを特徴
とする床材の製造方法を提供する。
【0017】また本発明は更に、上記床材の製造方法に
おいて、前記保護層を、支持体シート上に保護層が剥離
可能に設けられてなる転写シートを、その保護層面が前
記基材の前記転写層面に接するように載置して、前記転
写層と前記保護層とを接着させて、前記保護層を前記転
写層面に転写し、しかる後、前記支持体シートを剥離除
去することによって設けることを特徴とする床材の製造
方法を提供する。
【0018】また本発明は更に、上記床材の製造方法に
おいて、前記転写シートとして、前記絵柄層と、該絵柄
層の前記支持体シート側に設けられた保護層とを少なく
とも含む転写層を具備する転写シートを使用し、前記転
写層を前記ベースコート層面に転写することで、前記絵
柄層と前記保護層とを前記基材の前記ベースコート層面
に同時に形成することを特徴とする床材の製造方法を提
供する。
【0019】また本発明は更に、上記床材の製造方法に
おいて、前記基材として、予め表面に溝加工が施された
基材を使用することを特徴とする床材の製造方法を提供
する。
【0020】また本発明は更に、上記床材の製造方法に
おいて、前記支持体シートの剥離除去後に、前記転写層
及び前記ベースコート層を含む前記基材の表面に溝加工
を施すことを特徴とする床材の製造方法を提供する。
【0021】また本発明は更に、上記床材の製造方法に
おいて、前記ベースコート層を、イソシアネート化合物
と、該イソシアネート化合物と反応性を有するポリオー
ル化合物とを配合してなる2液硬化型ウレタン系樹脂に
よって形成することを特徴とする床材の製造方法を提供
する。
【0022】また本発明は更に、上記床材の製造方法に
おいて、前記保護層を、粒径0.5〜100μmの硬質
粒子が、主材樹脂100重量部当たり5〜30重量部添
加された硬質粒子含有樹脂によって形成することを特徴
とする床材の製造方法を提供する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の床材及びその製
造方法の実施の形態を、図面を参照しつつ詳細に説明す
る。図1乃至図6はそれぞれ本発明の床材の実施の形態
を示す側断面図であり、図7乃至図11はそれぞれ本発
明の床材の製造方法の実施の形態を工程順に示す側断面
図である。
【0024】本発明の床材は、図1に示す様に、少なく
とも基材1と、該基材1の表面に設けられたベースコー
ト層2と、該ベースコート層2上に全面又は部分的に設
けられた絵柄層3と、該絵柄層3上に設けられた保護層
4とによって構成されてなるものである。
【0025】本発明の床材に使用する基材1の材質は特
に限定されるものではなく、従来の各種の床材における
それと同様の材質や寸法のものを使用することができ
る。例えば木質床材であれば木板や合板、集成材、中質
繊維板(MDF)、硬質繊維板(HDF)、パーティク
ルボード、木粉等のセルロース系粉体を配合した樹脂組
成物からなる木質樹脂系基材等の木質系基材等である。
【0026】その他、例えば珪酸カルシウム板、軽量気
泡コンクリート(ALC)板、ガラス繊維強化コンクリ
ート(GRC)板、石綿セメント板、木毛セメント板、
石膏スラグ板、スレート板、セメント板等の無機質系基
材、鋼板、真鍮板、アルミニウム板、ステンレス(SU
S)板等の金属系基材、ポリスチレン、ポリオレフィ
ン、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリエステル、
アクリル、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂系基材等や、こ
れらから選ばれる2種以上の材質からなる複合基材など
を使用することもできる。
【0027】基材1の表面には必要に応じて、例えば表
面研磨処理、シーラー処理等の表面処理を常法に従って
施しておいても良く、処理方法や処理条件は基材1の材
質や用途に応じて適宜選択・設計すればよい。
【0028】ベースコート層2は、基材1中の成分の表
面への滲み出しを防止したり、外部から基材1中への湿
気や汚染物の滲み込みを防止したり、基材1の表面の細
かい空洞を埋めて緻密化し表面強度を高めたり、後に設
けられる絵柄層3が鮮明に形成されるように基材1の表
面を平滑化したりするなどの目的で設けられるものであ
る。
【0029】ベースコート層2の材質は特に限定される
ものではなく、使用する基材1の材質に応じて従来より
塗装仕上時のベースコート用に使用されていた任意の塗
料を適宜使用することができる。具体的には、例えばア
クリル系、酢酸ビニル系、スチレン系、塩化ビニル系、
オレフィン系、ウレタン系等のエマルジョン樹脂や、ス
チレンブタジエンゴム系、アクリロニトリルブタジエン
ゴム系、メチルメタクリレートブタジエンゴム系等のラ
テックス樹脂、ウレタン系、エポキシ系、メラミン系、
尿素系、フェノール系、ポリエステル系、アルキド系、
シリコーン系等の熱硬化型樹脂、アクリレート系、不飽
和ポリエステル系等の電離放射線硬化型樹脂、金属アル
コキシド系等の有機無機複合高分子材料などを使用する
ことができる。
【0030】中でも最も推奨されるのは、イソシアネー
ト化合物とポリオール化合物との配合物を塗工して反応
硬化させる2液硬化型ポリウレタン系樹脂であり、イソ
シアネート化合物の高い反応活性によって各種の基材と
の間に強固な接着が得られることや、乾燥及び硬化にあ
まり高温度を必要としないので基材1の劣化の心配もな
く大面積の製品を簡便な設備で容易に生産できること、
エマルジョン樹脂などと比較して乾燥が速く生産性に優
れること等の利点がある。
【0031】上記イソシアネート化合物としては、例え
ばヘキサメチレンジイソシアネート、キシレンジイソシ
アネート、イソホロンジイソシアネート、ジフェニルメ
タンジイソシアネート等、上記ポリオール化合物として
は、例えばアクリルポリオール、ポリエステルポリオー
ル等のオリゴマー又はプレポリマー等を使用することが
できる。
【0032】また、所望の絵柄に合わせて、ベースコー
ト層2を透明、半透明、不透明又は着色エナメル化する
ことができる。基材1の素材感を活かす場合には、無色
透明又は着色透明とし、逆に基材1を隠蔽する必要があ
る場合には不透明なエナメル色にすればよい。要する
に、ベースコート層2にどの程度の隠蔽性や色相を持た
せるかは、基材1の色調と、絵柄に対する所望の意匠感
との関係に基いて適宜調整すればよい。
【0033】絵柄層3は、目的物である床材の表面に木
目意匠等の所望の意匠絵柄を付与する為に設けられるも
のであり、その形成方法としては、例えばスクリーン印
刷法やグラビアオフセット印刷法、インクジェット印刷
法等の直接印刷法も考えられるが、形成可能な絵柄の鮮
明性や基材1の表面の不陸への対応性の点で、転写法に
よる絵付が最も好適である。
【0034】具体的には、図7に示すように、まず基材
1の表面にベースコート層2を塗布形成し、しかる後、
別途用意した支持体シート61上に少なくとも絵柄層3
を含む転写層が剥離可能に設けられてなる転写シート6
を、その転写層(絵柄層3)面を基材1のベースコート
層2塗布面に向けて基材1上に載置し、加圧ロール81
によって加圧(及び必要に応じて加熱)してベースコー
ト層2と転写層(絵柄層3)とを密着させて両者を接着
させることで、転写層(絵柄層3)をベースコート層2
面に転写し、しかる後、該転写層(絵柄層3)面から転
写シート6の支持体シート61を剥離除去することによ
って行われる。勿論、上記した加圧ロール81を使用し
たロールプレス法に代えて、例えば平圧プレス法、真空
圧空プレス法(いわゆる真空転写)、流体圧プレス法
(いわゆる水圧転写)、流体噴射圧プレス法(いわゆる
ウォータージェット転写)、固体粒子衝突圧プレス法
(いわゆるサンドブラスト転写)等、従来公知の任意の
圧力賦課方法を採用することも可能である。
【0035】転写シート6の支持体シート61は、その
表面に絵柄層3等の転写層を剥離可能に形成可能なシー
ト乃至フィルム状体であればよく、その材質は特に限定
されないが、一般的には例えばポリオレフィン系、ポリ
塩化ビニル、ポリエステル等等の熱可塑性樹脂フィルム
や、ポリプロピレンラミネート紙等の様な紙と熱可塑性
樹脂フィルムとの積層体等が使用される。支持体シート
61の表面には必要に応じて例えばメラミン系樹脂、電
離放射線硬化型樹脂、シリコーン系化合物等による離型
処理が施されていてもよい。
【0036】上記支持体シート61上への絵柄層3の形
成方法は特に制限されるものではなく、例えばグラビア
印刷法、オフセット印刷法、スクリーン印刷法、フレキ
ソ印刷法、凸版印刷法、インクジェット印刷法等の従来
公知の印刷方法を用いることができ、中でも長尺状の被
印刷体に対して高意匠性の鮮明な絵柄を高速度で印刷可
能なグラビア印刷法が最も推奨される。
【0037】絵柄層3の印刷に用いる印刷インキのバイ
ンダーとしては、例えばニトロセルロース、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、スチレ
ン系、アルキド系、フッ素系、ポリウレタン系、アクリ
ル系、ポリエステル系等の合成樹脂や、金属アルコキシ
ド系等の有機無機複合高分子等の、それぞれ単独又は各
変性物、共重合体、混合物等の中から適宜選択すればよ
い。
【0038】これらバインダー以外には通常のインキに
含まれている顔料、染料等の着色剤、溶剤、各種添加剤
が添加される。特によく用いられる顔料としては例えば
縮合アゾ系、不溶性アゾ系、キナクリドン系、イソイン
ドリノン系、アンスラキノン系、フタロシアニン系、ジ
ケトピロロピロール系、カーボンブラック、酸化鉄系、
酸化チタン系等がある。
【0039】なお、転写シート6の転写層としては、絵
柄層3の他に必要に応じて例えば剥離層、保護層(詳細
は後述)、接着層等が設けられていても良く、それらの
材質にも特に制限はなく従来の転写シートにおけるそれ
らと同様の材質が採用可能である。
【0040】絵柄層3の絵柄の種類としては、従来の天
然木系フローリング材の代替を考慮すると木目模様とす
るのが最も自然であるが、木目模様以外にも例えば石目
模様、布目模様、抽象模様、幾何学図形、文字又は記
号、或いはそれらの複数種の組み合わせ等、所望により
任意の絵柄を設けることもできる。例えば、基材1とし
てセメント板等の無機質系基材を使用する場合には、絵
柄層3として石目模様又は陶磁器タイル調模様の絵柄を
設けることにより、質感的にも意匠的にも天然石調や陶
磁器タイル貼り調の床材を得ることができる。
【0041】保護層4の材質も特に制限されるものでは
ないが、床材の最表面を構成する材質として、表面硬度
や耐磨耗性、耐傷付性、耐汚染性等に優れた材料を採用
する必要があり、また例えば窓や扉の近くの床面では直
射日光に曝される機会もあるので、耐候性(耐光性)に
も或る程度配慮が必要である。
【0042】保護層4の材質として具体的には例えばウ
レタン系、エポキシ系、メラミン系、尿素系、フェノー
ル系、ポリエステル系、アルキド系、シリコーン系等の
熱硬化型樹脂、アクリレート系、不飽和ポリエステル系
等の電離放射線硬化型樹脂、金属アルコキシド系等の有
機無機複合高分子材料などを挙げることができる。中で
も最も推奨されるのは2液硬化型ポリウレタン系樹脂、
フッ素系樹脂、シリコーン変性樹脂などである。
【0043】保護層4には必要とする物性に応じて例え
ば紫外線吸収剤、光安定剤、熱安定剤、艶調整剤、滑
剤、帯電防止剤、抗菌剤、防黴剤、難燃剤、着色剤、充
填剤、減摩剤等を添加することもできる。特に、床材は
耐磨耗性や耐擦傷性に対する要求が殊の外厳しいので、
保護層4には減摩剤として例えばアルミナ又は炭化珪素
等の硬質粒子を添加することが望ましい。硬質粒子の粒
径は0.5〜100μm、より望ましくは5〜50μ
m、添加量は保護層4の主剤樹脂100重量部当たり5
〜30重量部とするのが最も効果的である。
【0044】保護層4の形成方法としては、基材1の表
面にベースコート層2及び絵柄層3を形成後、該絵柄層
3面に適宜の塗布装置82により保護層4形成用の材料
を層状に塗布することで保護層4を形成する方法(図
7)、基材1の表面にベースコート層2及び絵柄層3を
形成後、別途用意した支持体シート71上に剥離可能に
保護層4が設けられた保護層4形成用の転写シート7を
使用して、基材1の絵柄層3面に保護層4を転写形成す
る方法(図8)、基材1の表面に形成したベースコート
層2面に絵柄層3を転写形成するに際し、支持体シート
61上に剥離可能に保護層4及び絵柄層3が設けられた
転写シート6を使用して、絵柄層3の転写形成と同時に
保護層4を転写形成する方法(図9)などによることが
できる。
【0045】保護層4を塗布法によって形成する場合
(図7)にあっては、その塗布方法としては例えばロー
ルコート法、ナイフコート法、エアーナイフコート法、
スプレーコート法、キスコート法、ダイコート法、ロッ
ドコート法、フローコート法、ディップコート法等、従
来公知の任意の塗布方法を適宜採用することができる。
【0046】本発明の床材には、表面に溝加工を施すこ
とで、例えば従来の天然木無垢材の施工床面により近い
立体感を併せ持った意匠感を得ることもできる。勿論こ
れは木質系に限定されるものではなく、例えば石目調の
絵柄層3と溝加工との組み合わせにより石畳調の意匠感
としたり、陶磁器タイル調の絵柄層3と溝加工との組み
合わせにより目地部を有するタイル貼り調の意匠感とし
たりするなど、各種の応用が可能である。
【0047】表面の溝加工は、予め型押し成形又は切削
加工等の適宜の手法により溝加工を施して所望する溝部
5を形成した基材1を使用して、これにベースコート層
2、絵柄層3及び保護層4を設けても良い(図10)
し、平面状の基材1の表面にベースコート層2及び絵柄
層3を設けた後に、ルーター等の切削工具83により溝
加工を施して溝部5を形成する方法(図11)によるこ
ともできる。
【0048】前者の製造方法によれば、図10に示す様
に、基材1の表面の溝部5上には絵柄層3は形成され
ず、溝部5以外の部分にのみ絵柄層3が形成されるの
で、絵柄層3として基材1上の溝部5の配置に合わせた
溝部5の色彩のパターンを含む絵柄を容易する必要もな
ければ、基材1上への絵柄層3の形成時に基材1上の溝
部5と絵柄層3の絵柄との位置合わせを行う必要もな
く、絵柄層3による色彩絵柄と溝部5による凹凸模様と
の合致した高意匠性の床材を、簡便且つ容易に得ること
ができる。
【0049】この方法により製造された本発明の床材
は、図2に示す様に、溝部5のみがベースコート層2の
色彩であり、他の部分には絵柄層3による絵柄の意匠を
有することになる。従って、ベースコート層2に使用す
る塗料として、目的物である床材の溝部5に所望する色
彩のものを使用すれば、溝部5のみが他の部分の絵柄と
は異なる溝部5としてしかるべき色彩に着色された、意
匠性に優れた床材を、容易に得ることができる。
【0050】なお、上記方法において、溝部5以外の部
分には淡色の絵柄を設ける一方、溝部5は濃色に着色し
たい場合には、絵柄層3が十分な隠蔽性を有していない
と、絵柄層3の下地の濃色のベースコート層2が透けて
見えることにより、絵柄層3を設けた部分の色調が黒ず
み、良好な意匠性が得られない場合があるので、絵柄層
3に十分な隠蔽性を持たせる必要がある。
【0051】絵柄層3に十分な隠蔽性を持たせるために
は、絵柄層3を形成する印刷インキの塗布量を増すか、
及び/又は、絵柄層3を形成するための印刷インキに大
量の顔料を添加する必要がある。ところが、特に絵柄層
3を転写シート6を用いた転写法によってベースコート
層2上に形成する場合には、転写シート6の支持体シー
ト61上の絵柄層3の塗布量の増加は絵柄層3を含む転
写層の箔切れ性を悪化させて、端部のバリやブリッジ
(基材1の溝部5上で転写されずに支持体シート61と
共に剥離除去されるべき転写層が溝部5上に橋架け状に
残存する現象)等の転写不良の原因となりやすい。一
方、絵柄層3の塗布量を増さずに顔料の添加量を増して
隠蔽性を向上しようとすると、絵柄層3が脆くなるため
に転写時に絵柄層3の一部しか転写しなくなったり、転
写シート6の取扱中に絵柄層3の一部が剥落する粉落ち
現象の原因となったりする場合がある。
【0052】この様な事情により絵柄層3への十分な隠
蔽性の付与が困難である場合には、ベースコート層2と
して、溝部5に所望する濃色の色彩の下地全面ベースコ
ート層21と、溝部5以外の部分に設けられる白色乃至
淡色の凸部ベースコート層22との2層を設ける方法
(図3)や、白色乃至淡色のベースコート層2の形成
後、絵柄層3の形成前又は形成後に、ワイピング法等の
適宜の手法により、溝部5のみに溝部5用の色彩の着色
剤51を付着させる方法(図4)などによれば、絵柄層
3の隠蔽性が乏しくても、前記した問題を十分に解決す
ることができる。
【0053】溝部5の色彩は、溝部5の立体感を強調す
る意味で、上記した様に、溝部5以外の部分の色調より
も濃色(暗色)の色彩とされる場合が多いが、本発明は
これに限定される訳ではない。例えば、絵柄層3の色調
や絵柄の種類等によっては、溝部5との色調差が目立つ
と、溝部5以外の表面と溝部5とでの材質が異なるかの
様な違和感を与える場合がある。この様な場合には、溝
部5の色彩を絵柄層3の色調と同系統の色彩とすること
により、溝部5の内部に絵柄層3が形成されなくても、
全体として色調が統一されることで、上記した様な違和
感を発生することなく、材質の連続感のある意匠とする
ことができる。
【0054】後者の製造方法、すなわち基材1へのベー
スコート層2及び絵柄層3の形成後に溝加工を施す方法
によれば、化粧シート貼り合板等の場合と異なり、溝加
工時の基材1上には熱可塑性樹脂フィルム層は存在しな
いから、切削部である溝部5の端部でバリを発生した
り、溝部5の端部の切削面がきっかけとなって絵柄層3
が基材1から剥離したりすることなく、溝部5による立
体的な意匠感を有しつつ高品質且つ高耐久性の床材を容
易に得ることができる。
【0055】この方法により製造された本発明の床材
は、図5に示す様に、溝部5においては基材1の色彩が
露出し、他の部分では絵柄層3による絵柄の意匠を有す
ることになる。従って、基材1として目的物である床材
の溝部5に所望する色彩のものを使用すれば、溝部5の
みが他の部分の絵柄とは異なる溝部5としてしかるべき
色彩を有する、意匠性に優れた床材を、容易に得ること
ができる。
【0056】一方、基材1の色彩が目的物である床材の
溝部5の色彩として不適当である場合には、図6に示す
様に、溝加工による溝部5の形成後に、ワイピング法等
の適宜の手法により、溝部5のみに該溝部5に所望する
色彩の着色剤51を付着させる方法などによって、溝部
5が所望の色彩に着色された高意匠性の床材を得ること
もできる。
【0057】なお、上記の様に、基材1上へのベースコ
ート層2及び絵柄層3の形成後に溝加工を施す場合に
は、該溝加工の後に絵柄層3上及び溝部5上に保護層4
を設けることが望ましい。保護層4の形成方法は特に制
限されず、塗布法、転写法などいずれであっても良い
が、製造される床材の溝部5における耐傷付性、耐水
性、耐汚染性等の表面物性を考慮すると、溝部5の凹凸
形状を保持しつつ溝部5の内面にまで連続して保護層4
を形成可能な方法によるのが良い。この点は、予め溝加
工が施された基材1上にベースコート層2、絵柄層3及
び保護層4を形成する製造方法の場合にも共通である。
【0058】具体的には、塗布法であれば例えばスプレ
ーコート法やフローコート法、ディップコート法、エア
ーナイフコート法等が適しているが、溝部5の形状等の
諸条件によっては、溝部5の形状に追従して変形可能な
柔軟な弾性体ロールを使用して行うロールコート法や、
溝部5の方向に沿って行う刷毛塗り法又は流し塗り法等
の適用も可能である。
【0059】転写法による場合には、転写シート6又は
7の支持体シート61又は71として、溝部5の形状に
追従して変形可能な材質、例えば軟化温度の低い柔軟な
熱可塑性樹脂フィルムやゴム等の弾性体シート等を使用
し、加圧法としても例えば柔軟な弾性体板又は弾性体ロ
ールを介して行う平圧プレス法又はロールプレス法や、
真空圧空プレス法、流体圧プレス法、流体噴射圧プレス
法、固体粒子衝突圧プレス法等の手法によって、支持体
シート61又は71を基材1の溝部5の内面に沿って変
形させつつ圧接して転写させる方法によるのが良い。
【0060】なお、上記の方法においては、転写シート
6又は7上の保護層4としても当然、基材1上の溝部5
の形状に追従して変形可能な成形性が要求される。但
し、こうした成形性と、床材の最表面の保護層4として
の表面物性とは、本質的には相矛盾した性能が要求され
ることになるので、両方の性能を同時に満足することが
困難である場合も多い。
【0061】係る場合には、転写シート6又は7とし
て、未硬化状態又は半硬化状態において熱可塑性の固体
状を呈する熱硬化型樹脂又は電離放射線硬化型樹脂等の
硬化型樹脂からなる保護層4を支持体シート61又は7
1上に具備する転写シート6又は7を使用して、基材1
上に保護層4の転写を行い、該転写と同時に又は転写後
に、保護層4を完全に硬化させる方法を採用すると、基
材1上の溝部5の形状に十分に追従して溝部5の内面に
まで連続して保護層4を形成させつつ、床材の最表面の
保護層4として十分な表面物性を満足させることが容易
となる。
【0062】
【実施例】以下に、本発明の床材及びその製造方法の具
体的な実施例を示し、本発明をより詳細に説明する。
【0063】実施例1 表面に幅約1mm、深さ約1mmの縦溝が約60mm間
隔で設けられた厚さ12mmの硬質繊維板(HDF)か
らなる基材の表面に、酸化鉄系の着色顔料により高隠蔽
性の茶色系の色彩に着色されたイソシアネート配合アク
リルポリオール系2液硬化型ポリウレタン樹脂塗料(但
し、イソシアネート硬化剤の配合比は主材樹脂100重
量部当たり10重量部)を、スプレーコート法により乾
燥後の塗布量20g/m2に塗布してベースコート層を
形成し、指触タックがなくなる程度に乾燥した。
【0064】一方、厚さ80μmの硬質ポリ塩化ビニル
樹脂フィルムからなる支持体シートの片面に、ポリビニ
ルブチラール樹脂系印刷インキを使用して、グラビア印
刷法により木目柄の絵柄層を印刷形成して、転写シート
を作製した。
【0065】上記転写シートの絵柄層面を、上記基材の
ベースコート層面に向けて載置し、表面温度150℃に
加熱したゴム硬度60度のシリコーンゴムロールを使用
して、転写シートの絵柄層面が基材の縦溝の内面には接
触しない条件で熱圧着して、該縦溝部以外の部分におけ
るベースコート層と絵柄層とを接着させ、しかる後、転
写シートの支持体シートを剥離除去して、絵柄層をベー
スコート層上に転写させた。
【0066】しかる後、平均粒径50μmのアルミナ粒
子を主材樹脂100重量部当たり20重量部配合した透
明なイソシアネート配合アクリルポリオール系2液硬化
型ポリウレタン樹脂塗料(但し、イソシアネート硬化剤
の配合比は主材樹脂100重量部当たり10重量部)を
スプレーコート法により乾燥後の塗布量20g/m2
塗布して保護層を形成し、乾燥養生硬化させて、本発明
の床材を作製した。
【0067】得られた床材は、縦溝部以外の表面には木
目柄を有すると共に、縦溝部は茶色系の色彩に着色され
た、極めて意匠性に富むものであり、縦溝部の周囲にお
ける絵柄層の密着性にも特に問題はなく、表面の耐磨耗
性や耐傷付性、耐溶剤性、耐汚染性等の物性も床材とし
て十分なものであった。
【0068】実施例2 濃茶色系の色彩を有する厚さ12mmの硬質繊維板(H
DF)からなる基材の表面に全面に、酸化チタン系の白
色顔料及び酸化鉄系の着色顔料により高隠蔽性のクリー
ム色系の色彩に着色されたイソシアネート配合アクリル
ポリオール系2液硬化型ポリウレタン樹脂塗料(但し、
イソシアネート硬化剤の配合比は主材樹脂100重量部
当たり10重量部)を、スプレーコート法により乾燥後
の塗布量20g/m2に塗布してベースコート層を形成
し、指触タックがなくなる程度に乾燥した。
【0069】一方、厚さ80μmの硬質ポリ塩化ビニル
樹脂フィルムからなる支持体シートの片面に、ポリビニ
ルブチラール樹脂系印刷インキを使用して、グラビア印
刷法により明色系の木目柄の絵柄層を印刷形成して、転
写シートを作製した。
【0070】上記転写シートの絵柄層面を、上記基材の
ベースコート層面に向けて載置し、表面温度150℃に
加熱したゴム硬度60度のシリコーンゴムロールで熱圧
着して、ベースコート層と絵柄層とを接着させ、しかる
後、転写シートの支持体シートを剥離除去して、絵柄層
をベースコート層上に転写させた。
【0071】転写完了後、ルーターを使用して該絵柄層
面に幅約1mm、深さ約1mmの縦溝を約60mm間隔
で切削形成した。該切削加工時には顕著なバリの発生は
見られなかった。この溝加工により該縦溝部では濃茶色
系の基材の色彩が露出した。
【0072】しかる後、平均粒径50μmのアルミナ粒
子を主材樹脂100重量部当たり20重量部配合した透
明なイソシアネート配合アクリルポリオール系2液硬化
型ポリウレタン樹脂塗料(但し、イソシアネート硬化剤
の配合比は主材樹脂100重量部当たり10重量部)を
スプレーコート法により乾燥後の塗布量20g/m2
塗布して保護層を形成し、乾燥養生硬化させて、本発明
の床材を作製した。
【0073】得られた床材は、縦溝部以外の表面には明
色系の木目柄を有すると共に、縦溝部は濃茶色系の色彩
を有する、極めて意匠性に富むものであり、縦溝部の周
囲におけるバリもなく、表面の耐磨耗性や耐傷付性、耐
溶剤性、耐汚染性等の物性も床材として十分なものであ
った。
【0074】
【発明の効果】以上詳細に説明した様に、本発明の床材
及びその製造方法によれば、床材の表面の意匠は無垢材
や突板等の天然素材によらない印刷等による絵柄である
から、色調や木目形状等の意匠品質の安定した製品を安
価に大量供給可能であることは勿論のこと、ベースコー
ト層や絵柄層、保護層は基材に十分に密着し、しかも化
粧シートよりも十分に薄く形成可能であることから、化
粧紙貼り合板における様な耐水性や表面強度の不足等の
問題も、化粧シート貼り合板における様な基材の素材感
の喪失やリサイクルの困難性等の問題もなく、しかも、
絵柄の位置合わせの問題やバリ・剥離等の加工不良の問
題等を伴うことなく、基材の表面への溝加工及び該溝部
の色彩による立体的な意匠感の付与も容易であるなど、
意匠性、物性、生産性、経済性、環境保護性等のあらゆ
る観点で優れた床材を容易に実現することができるとい
う、極めて顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床材の実施の形態を示す側断面図であ
る。
【図2】本発明の床材の実施の形態を示す側断面図であ
る。
【図3】本発明の床材の実施の形態を示す側断面図であ
る。
【図4】本発明の床材の実施の形態を示す側断面図であ
る。
【図5】本発明の床材の実施の形態を示す側断面図であ
る。
【図6】本発明の床材の実施の形態を示す側断面図であ
る。
【図7】本発明の床材の製造方法の実施の形態を工程順
に示す側断面図である。
【図8】本発明の床材の製造方法の実施の形態を工程順
に示す側断面図である。
【図9】本発明の床材の製造方法の実施の形態を工程順
に示す側断面図である。
【図10】本発明の床材の製造方法の実施の形態を工程
順に示す側断面図である。
【図11】本発明の床材の製造方法の実施の形態を工程
順に示す側断面図である。
【符号の説明】
1…基材 2…ベースコート層 21…下地全面ベースコート層 22…凸部ベースコート層 3…絵柄層 4…保護層 5…溝部 51…着色剤 6…転写シート 61…支持体シート 7…転写シート 71…支持体シート 81…加圧ロール 82…塗布装置 83…切削工具
フロントページの続き Fターム(参考) 3B005 EA01 EB01 EC01 EC14 FA08 FB03 FB14 FB38 FC09X 4F100 AA19 AK01D AK15 AK23 AK51B AK54B AP03 AT00A BA04 BA10A BA10D BA13 CA13 CB02 CC00B DD05D DE01D EC042 EC182 EH112 EH46B EH462 EH61 EJ312 EJ86 EJ91D EJ98 GB08 HB00C HB01 HB31 JB07 JK09 JK12D JK14 JL00 JL06 YY00D

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも基材、ベースコート層、絵柄
    層、保護層により構成されていることを特徴とする床
    材。
  2. 【請求項2】前記ベースコート層が、イソシアネート化
    合物と、該イソシアネート化合物と反応性を有するポリ
    オール化合物とを配合してなる2液硬化型ウレタン系樹
    脂で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    床材。
  3. 【請求項3】前記保護層が、粒径0.5〜100μmの
    硬質粒子が、主材樹脂100重量部当たり5〜30重量
    部添加された硬質粒子含有樹脂で構成されていることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の床材。
  4. 【請求項4】表面に溝加工が施されていることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1項に記載の床材。
  5. 【請求項5】予めベースコート層を塗布形成した基材
    に、支持体シート上に少なくとも絵柄層を含む転写層が
    剥離可能に設けられてなる転写シートを、前記基材の前
    記ベースコート層面に前記転写シートの前記転写層面が
    接するように載置して、前記ベースコート層と前記転写
    層とを接着させて、前記転写層を前記ベースコート層面
    に転写し、しかる後、前記支持体シートを剥離除去する
    ことを特徴とする床材の製造方法。
  6. 【請求項6】前記支持体シートを剥離除去した後に、前
    記基材上の前記転写層面に保護層を設けることを特徴と
    する請求項5に記載の床材の製造方法。
  7. 【請求項7】前記保護層を塗布法によって設けることを
    特徴とする請求項6に記載の床材の製造方法。
  8. 【請求項8】前記保護層を、支持体シート上に保護層が
    剥離可能に設けられてなる転写シートを、その保護層面
    が前記基材の前記転写層面に接するように載置して、前
    記転写層と前記保護層とを接着させて、前記保護層を前
    記転写層面に転写し、しかる後、前記支持体シートを剥
    離除去することによって設けることを特徴とする請求項
    6に記載の床材の製造方法。
  9. 【請求項9】前記転写シートとして、前記絵柄層と、該
    絵柄層の前記支持体シート側に設けられた保護層とを少
    なくとも含む転写層を具備する転写シートを使用し、前
    記転写層を前記ベースコート層面に転写することで、前
    記絵柄層と前記保護層とを前記基材の前記ベースコート
    層面に同時に形成することを特徴とする請求項5に記載
    の床材の製造方法。
  10. 【請求項10】前記基材として、予め表面に溝加工が施
    された基材を使用することを特徴とする請求項5〜9の
    いずれか1項に記載の床材の製造方法。
  11. 【請求項11】前記支持体シートの剥離除去後に、前記
    転写層及び前記ベースコート層を含む前記基材の表面に
    溝加工を施すことを特徴とする請求項5〜9のいずれか
    1項に記載の床材の製造方法。
  12. 【請求項12】前記ベースコート層を、イソシアネート
    化合物と、該イソシアネート化合物と反応性を有するポ
    リオール化合物とを配合してなる2液硬化型ウレタン系
    樹脂によって形成することを特徴とする請求項5〜11
    のいずれか1項に記載の床材の製造方法。
  13. 【請求項13】前記保護層を、粒径0.5〜100μm
    の硬質粒子が、主材樹脂100重量部当たり5〜30重
    量部添加された硬質粒子含有樹脂によって形成すること
    を特徴とする請求項5〜12のいずれか1項に記載の床
    材の製造方法。
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