JP2002022038A - パイロット式圧力比例制御弁システム - Google Patents
パイロット式圧力比例制御弁システムInfo
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- 238000005259 measurement Methods 0.000 claims 2
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- 230000004044 response Effects 0.000 description 11
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- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 1
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- Fluid-Pressure Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 低圧の出力圧においても正確かつ高い応答性
を得られるパイロット式圧力比例制御弁システムを提供
すること。 【解決手段】 パイロット式圧力比例制御弁10は、パ
イロット弁14がダイヤフラム構造であり、第1ダイヤ
フラム室16と供給空気源の間に第1供給用電磁弁2
5、第1ダイヤフラム室16と排気管の間に第1排気用
電磁弁27、第2ダイヤフラム室17と供給空気源の間
に第2供給用電磁弁26、第2ダイヤフラム室17と排
気管の間に第2排気用電磁弁28がそれぞれ設けられ、
出力ポート12の圧力が圧力計29で測定されている。
第1ダイヤフラム室16内の圧力と第2ダイヤフラム室
17内の圧力の差圧を圧力計29の計測値に対応させる
ように、4つの電磁弁を制御する。
を得られるパイロット式圧力比例制御弁システムを提供
すること。 【解決手段】 パイロット式圧力比例制御弁10は、パ
イロット弁14がダイヤフラム構造であり、第1ダイヤ
フラム室16と供給空気源の間に第1供給用電磁弁2
5、第1ダイヤフラム室16と排気管の間に第1排気用
電磁弁27、第2ダイヤフラム室17と供給空気源の間
に第2供給用電磁弁26、第2ダイヤフラム室17と排
気管の間に第2排気用電磁弁28がそれぞれ設けられ、
出力ポート12の圧力が圧力計29で測定されている。
第1ダイヤフラム室16内の圧力と第2ダイヤフラム室
17内の圧力の差圧を圧力計29の計測値に対応させる
ように、4つの電磁弁を制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パイロット弁に供
給する空気圧を制御することにより、主弁の開度を制御
して主弁を流れる流体の圧力を制御するパイロット式圧
力比例制御弁システムに関するものである。
給する空気圧を制御することにより、主弁の開度を制御
して主弁を流れる流体の圧力を制御するパイロット式圧
力比例制御弁システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、パイロット式圧力比例制御弁
が使用されている。その構造を図5(a)及び(b)に
示す。(a)は(b)のAA断面図である。パイロット
式圧力比例制御弁100は、供給ポート101と、排気
ポート102と、出力ポート103がボディに形成され
ている。パイロット弁105がダイヤフラム構造であ
り、そのパイロット弁105により隔離される第1ダイ
ヤフラム室106と、第2ダイヤフラム室107とを備
える。また、第1ダイヤフラム室106に空気圧を供給
する供給用電磁弁(図示しない)が取り付けられてい
る。また、第2ダイヤフラム室107と主弁の出力ポー
ト103とが連通路104により連通されている。これ
により、第2ダイヤフラム室107には、制御対象であ
る主弁の出力圧がかかるようになっている。
が使用されている。その構造を図5(a)及び(b)に
示す。(a)は(b)のAA断面図である。パイロット
式圧力比例制御弁100は、供給ポート101と、排気
ポート102と、出力ポート103がボディに形成され
ている。パイロット弁105がダイヤフラム構造であ
り、そのパイロット弁105により隔離される第1ダイ
ヤフラム室106と、第2ダイヤフラム室107とを備
える。また、第1ダイヤフラム室106に空気圧を供給
する供給用電磁弁(図示しない)が取り付けられてい
る。また、第2ダイヤフラム室107と主弁の出力ポー
ト103とが連通路104により連通されている。これ
により、第2ダイヤフラム室107には、制御対象であ
る主弁の出力圧がかかるようになっている。
【0003】また、ボディには、第1弁座111及び第
2弁座112が形成されている。第1弁座111と当接
または離間する第1弁体109が摺動可能に保持されて
いる。また、第2弁座112と当接または離間する第2
弁体110が摺動可能に保持されている。第1弁体10
9は、第1弁座111と当接する方向に第1復帰バネ1
13により付勢されている。また、第2弁体110は、
第2弁座112と当接する方向に第2復帰バネ114に
より付勢されている。
2弁座112が形成されている。第1弁座111と当接
または離間する第1弁体109が摺動可能に保持されて
いる。また、第2弁座112と当接または離間する第2
弁体110が摺動可能に保持されている。第1弁体10
9は、第1弁座111と当接する方向に第1復帰バネ1
13により付勢されている。また、第2弁体110は、
第2弁座112と当接する方向に第2復帰バネ114に
より付勢されている。
【0004】次に、上記パイロット式圧力比例制御弁1
00の作用を説明する。図示しない制御装置により、供
給用電磁弁から第1ダイヤフラム室106にパイロット
圧である所定圧力の空気を供給する。そして、第1ダイ
ヤフラム室106と第2ダイヤフラム室107との圧力
が等しく、パイロット弁105が図5に示すように中立
位置にあるときは、第1弁体109が第1弁座111に
当接し、第2弁体110が第2弁座112に当接してい
るため、出力ポート103は、供給ポート101とも排
気ポート102とも連通していない。
00の作用を説明する。図示しない制御装置により、供
給用電磁弁から第1ダイヤフラム室106にパイロット
圧である所定圧力の空気を供給する。そして、第1ダイ
ヤフラム室106と第2ダイヤフラム室107との圧力
が等しく、パイロット弁105が図5に示すように中立
位置にあるときは、第1弁体109が第1弁座111に
当接し、第2弁体110が第2弁座112に当接してい
るため、出力ポート103は、供給ポート101とも排
気ポート102とも連通していない。
【0005】そして、パイロット圧より出力ポート10
3の圧力が低下したときには、パイロット弁105が下
方向に移動し、パイロット弁軸108が第2弁体110
を押し下げるため、供給ポート101と出力ポート10
3とが連通して、供給空気が出力ポート103に流れ
る。また、出力ポート103の圧力が上昇したときは、
パイロット弁105が上方向に移動し、パイロット弁軸
108が第1弁体109を押し上げるため、排気ポート
102と出力ポート103と連通して、出力空気が排気
ポート102に流れる。これにより、所定圧力の流体を
出力ポート103から流すことができる。
3の圧力が低下したときには、パイロット弁105が下
方向に移動し、パイロット弁軸108が第2弁体110
を押し下げるため、供給ポート101と出力ポート10
3とが連通して、供給空気が出力ポート103に流れ
る。また、出力ポート103の圧力が上昇したときは、
パイロット弁105が上方向に移動し、パイロット弁軸
108が第1弁体109を押し上げるため、排気ポート
102と出力ポート103と連通して、出力空気が排気
ポート102に流れる。これにより、所定圧力の流体を
出力ポート103から流すことができる。
【0006】しかし、第1ダイヤフラム室106に供給
する空気圧を、所望の圧力に正確かつ高い応答性で制御
するには、供給用電磁弁1つでは困難である。一方、供
給用電磁弁としては、パルス式電磁弁を2つ使用して精
度良くかつ高い応答性を持って供給圧を制御する方法が
知られている。例えば、特開平9−72458号公報に
おいては、真空圧制御弁に対して、パイロット弁の第1
ダイヤフラム室と供給空気源との間に設けられた第1供
給用電磁弁と、第1ダイヤフラム室と排気管との間に設
けられた第1排気用電磁弁とを設け、第1供給用電磁弁
と第1排気用電磁弁とを制御してダイヤフラム弁の位置
を制御し、主弁を流れる流体の圧力を制御するパイロッ
ト式圧力比例制御弁システムが開示されている。
する空気圧を、所望の圧力に正確かつ高い応答性で制御
するには、供給用電磁弁1つでは困難である。一方、供
給用電磁弁としては、パルス式電磁弁を2つ使用して精
度良くかつ高い応答性を持って供給圧を制御する方法が
知られている。例えば、特開平9−72458号公報に
おいては、真空圧制御弁に対して、パイロット弁の第1
ダイヤフラム室と供給空気源との間に設けられた第1供
給用電磁弁と、第1ダイヤフラム室と排気管との間に設
けられた第1排気用電磁弁とを設け、第1供給用電磁弁
と第1排気用電磁弁とを制御してダイヤフラム弁の位置
を制御し、主弁を流れる流体の圧力を制御するパイロッ
ト式圧力比例制御弁システムが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
パイロット式圧力比例制御弁システムには、次のような
問題点があった。 (1)主弁で制御する流体圧力(出力ポート103の出
力圧)が低圧、例えば5kPa以下である場合には、連
通路104を介して第2ダイヤフラム室107にフィー
ドバックされる空気圧が低い。その出力圧を僅かに変化
させるために第1ダイヤフラム室106へ供給する空気
圧を変化させた場合、第2ダイヤフラム室107の圧力
との差圧によってパイロット弁軸108が移動され、出
力圧を変化させる。その変化した出力圧は、再び連通路
104を介して第2ダイヤフラム室107にフィードバ
ックされるのであるが、出力圧が低圧であるため流体の
流通速度が低い。その結果、フィードバックの応答性が
悪く、第2ダイヤフラム室107の圧力に出力圧を素早
く反映させることができない。すなわち、出力圧が低圧
である時に、さらに第1ダイヤフラム室106の空気圧
を急速に変化させた場合にパイロット弁105が十分応
答できず、応答性が悪いという問題があった。
パイロット式圧力比例制御弁システムには、次のような
問題点があった。 (1)主弁で制御する流体圧力(出力ポート103の出
力圧)が低圧、例えば5kPa以下である場合には、連
通路104を介して第2ダイヤフラム室107にフィー
ドバックされる空気圧が低い。その出力圧を僅かに変化
させるために第1ダイヤフラム室106へ供給する空気
圧を変化させた場合、第2ダイヤフラム室107の圧力
との差圧によってパイロット弁軸108が移動され、出
力圧を変化させる。その変化した出力圧は、再び連通路
104を介して第2ダイヤフラム室107にフィードバ
ックされるのであるが、出力圧が低圧であるため流体の
流通速度が低い。その結果、フィードバックの応答性が
悪く、第2ダイヤフラム室107の圧力に出力圧を素早
く反映させることができない。すなわち、出力圧が低圧
である時に、さらに第1ダイヤフラム室106の空気圧
を急速に変化させた場合にパイロット弁105が十分応
答できず、応答性が悪いという問題があった。
【0008】(2)特開平9−72458号公報では、
真空圧なので、主弁の出力圧を第2ダイヤフラム室にフ
ィードバックさせずに、コイルバネにより、ピストンを
第1ダイヤフラム室側に付勢している。しかし、コイル
バネは、圧縮された量により押圧力がリニアには変化せ
ず、また、製作精度のばらつきも大きいため、主弁で制
御する流体圧力を精度良く制御することが困難であっ
た。特に、主弁で制御する流体圧が低い場合、従って第
1ダイヤフラム室の空気圧が低圧の場合、パイロット弁
軸にかかる摩擦抵抗等のメカロスにより、第1ダイヤフ
ラム室に作用している低い空気圧によっては、パイロッ
ト弁軸に高い応答性が得られず、主弁を流れる流体の圧
力を正確かつ高い応答性で比例制御することができない
という問題があった。
真空圧なので、主弁の出力圧を第2ダイヤフラム室にフ
ィードバックさせずに、コイルバネにより、ピストンを
第1ダイヤフラム室側に付勢している。しかし、コイル
バネは、圧縮された量により押圧力がリニアには変化せ
ず、また、製作精度のばらつきも大きいため、主弁で制
御する流体圧力を精度良く制御することが困難であっ
た。特に、主弁で制御する流体圧が低い場合、従って第
1ダイヤフラム室の空気圧が低圧の場合、パイロット弁
軸にかかる摩擦抵抗等のメカロスにより、第1ダイヤフ
ラム室に作用している低い空気圧によっては、パイロッ
ト弁軸に高い応答性が得られず、主弁を流れる流体の圧
力を正確かつ高い応答性で比例制御することができない
という問題があった。
【0009】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、低圧の出力圧においても正確かつ高い
応答性を得られるパイロット式圧力比例制御弁システム
を提供することを目的とする。
れたものであり、低圧の出力圧においても正確かつ高い
応答性を得られるパイロット式圧力比例制御弁システム
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明のパイロット式圧力比例弁システムは、パイ
ロット弁に供給する空気圧を制御することにより、主弁
の開度を制御して主弁を流れる流体の圧力を制御するパ
イロット式圧力比例制御弁システムにおいて、パイロッ
ト弁がダイヤフラム構造であり、ダイヤフラムにより隔
離される第1ダイヤフラム室と、第2ダイヤフラム室と
を備え、第1ダイヤフラム室と供給空気源との間に設け
られた第1供給用電磁弁と、第1ダイヤフラム室と排気
管との間に設けられた第1排気用電磁弁と、第2ダイヤ
フラム室と供給空気源との間に設けられた第2供給用電
磁弁と、第2ダイヤフラム室と排気管との間に設けられ
た第2排気用電磁弁と、主弁の圧力を計測する圧力計と
を有し、第1供給用電磁弁及び第1排気用電磁弁とを制
御して第1ダイヤフラム室内を所定の第1圧力に保持
し、第2供給用電磁弁及び第2排気用電磁弁とを制御し
て第2ダイヤフラム室内を所定の第2圧力に保持し、第
1圧力と第2圧力との差圧を圧力計の計測値に対応させ
ることにより、主弁の位置を制御することを特徴とす
る。
めに本発明のパイロット式圧力比例弁システムは、パイ
ロット弁に供給する空気圧を制御することにより、主弁
の開度を制御して主弁を流れる流体の圧力を制御するパ
イロット式圧力比例制御弁システムにおいて、パイロッ
ト弁がダイヤフラム構造であり、ダイヤフラムにより隔
離される第1ダイヤフラム室と、第2ダイヤフラム室と
を備え、第1ダイヤフラム室と供給空気源との間に設け
られた第1供給用電磁弁と、第1ダイヤフラム室と排気
管との間に設けられた第1排気用電磁弁と、第2ダイヤ
フラム室と供給空気源との間に設けられた第2供給用電
磁弁と、第2ダイヤフラム室と排気管との間に設けられ
た第2排気用電磁弁と、主弁の圧力を計測する圧力計と
を有し、第1供給用電磁弁及び第1排気用電磁弁とを制
御して第1ダイヤフラム室内を所定の第1圧力に保持
し、第2供給用電磁弁及び第2排気用電磁弁とを制御し
て第2ダイヤフラム室内を所定の第2圧力に保持し、第
1圧力と第2圧力との差圧を圧力計の計測値に対応させ
ることにより、主弁の位置を制御することを特徴とす
る。
【0011】上記発明の構成によれば、第1ダイヤフラ
ム室には第1供給用電磁弁と第1排気用電磁弁とが備え
られているので、これらの電磁弁によって第1ダイヤフ
ラム室内は所定の第1圧力に保持される。一方、従来は
オリフィスでフィードバックされていた第2ダイヤフラ
ム室に第2供給用電磁弁と第2排気用電磁弁とが備えら
れているので、これらの電磁弁によって第2ダイヤフラ
ム室内は所定の第2圧力に保持される。ここで、これら
の電磁弁にパルス入力電圧に応じて弁体を弁座から所定
距離離すための機能を有するパルス式電磁弁を使用す
る。すなわち、これらの電磁弁が一定周期の電気パルス
信号により駆動され、その一定パルスの間で電磁弁のオ
ン時間とオフ時間の時間比率を変えることにより、高い
応答速度で正確に弁開度を制御することができる。つま
り、各供給用電磁弁と各排気用電磁弁とのデューティ比
を変化させることで各ダイヤフラム室へ供給される空気
量と排気される空気量を正確に制御することができる。
従って、これら4つの電磁弁によって、第1圧力と第2
圧力とを正確かつ高い応答性で制御することができる。
ム室には第1供給用電磁弁と第1排気用電磁弁とが備え
られているので、これらの電磁弁によって第1ダイヤフ
ラム室内は所定の第1圧力に保持される。一方、従来は
オリフィスでフィードバックされていた第2ダイヤフラ
ム室に第2供給用電磁弁と第2排気用電磁弁とが備えら
れているので、これらの電磁弁によって第2ダイヤフラ
ム室内は所定の第2圧力に保持される。ここで、これら
の電磁弁にパルス入力電圧に応じて弁体を弁座から所定
距離離すための機能を有するパルス式電磁弁を使用す
る。すなわち、これらの電磁弁が一定周期の電気パルス
信号により駆動され、その一定パルスの間で電磁弁のオ
ン時間とオフ時間の時間比率を変えることにより、高い
応答速度で正確に弁開度を制御することができる。つま
り、各供給用電磁弁と各排気用電磁弁とのデューティ比
を変化させることで各ダイヤフラム室へ供給される空気
量と排気される空気量を正確に制御することができる。
従って、これら4つの電磁弁によって、第1圧力と第2
圧力とを正確かつ高い応答性で制御することができる。
【0012】また一般に、空気圧制御では圧力が約10
0kPa以上で使用された場合にシステムの応答性がよ
い。これは、非常に低圧においては流通する空気量が少
なくなるので空気の流通速度が低下することによる。ま
た、低圧では例えば電磁弁とダイヤフラム室との間等の
配管系のロスが無視できなくなり、電磁弁の開度を変化
させてからダイヤフラム室内の圧力が変化するまでの応
答性が悪い原因となる。この発明の構成では、第2ダイ
ヤフラム室が主弁と独立して制御されているので、主弁
の圧力が例えば5kPa以下のような低圧であっても、
両ダイヤフラム室は望ましい圧力範囲で使用することが
できる。従って、電磁弁による制御の結果を高い応答性
でダイヤフラム室の圧力に反映させることができる。
0kPa以上で使用された場合にシステムの応答性がよ
い。これは、非常に低圧においては流通する空気量が少
なくなるので空気の流通速度が低下することによる。ま
た、低圧では例えば電磁弁とダイヤフラム室との間等の
配管系のロスが無視できなくなり、電磁弁の開度を変化
させてからダイヤフラム室内の圧力が変化するまでの応
答性が悪い原因となる。この発明の構成では、第2ダイ
ヤフラム室が主弁と独立して制御されているので、主弁
の圧力が例えば5kPa以下のような低圧であっても、
両ダイヤフラム室は望ましい圧力範囲で使用することが
できる。従って、電磁弁による制御の結果を高い応答性
でダイヤフラム室の圧力に反映させることができる。
【0013】また、主弁の圧力が圧力計によって計測さ
れるので、必要な出力圧と圧力計の計測値との差圧を正
確かつ高い応答性で得られる。従って、圧力計によって
得られた差圧を、4つの電磁弁によって正確かつ高い応
答性で第1圧力と第2圧力の差圧とし、さらにその差圧
によってパイロット弁を制御するので正確かつ高い応答
性で主弁の位置を制御することができる。これにより、
このパイロット式圧力比例制御弁によれば、低圧の出力
圧においても正確かつ高い応答性を得られる。
れるので、必要な出力圧と圧力計の計測値との差圧を正
確かつ高い応答性で得られる。従って、圧力計によって
得られた差圧を、4つの電磁弁によって正確かつ高い応
答性で第1圧力と第2圧力の差圧とし、さらにその差圧
によってパイロット弁を制御するので正確かつ高い応答
性で主弁の位置を制御することができる。これにより、
このパイロット式圧力比例制御弁によれば、低圧の出力
圧においても正確かつ高い応答性を得られる。
【0014】上記問題点を解決するために本発明のパイ
ロット式圧力比例弁システムは、パイロット弁に供給す
る空気圧を制御することにより、主弁の開度を制御して
主弁を流れる流体の圧力を制御するパイロット式圧力比
例制御弁2つを、それぞれの主弁の出力ポートを共通と
して一体に構成したパイロット式圧力比例制御弁システ
ムにおいて、第1主弁の入力ポートが供給空気源に連通
され、第2主弁の入力ポートが排気管に連通され、パイ
ロット弁がそれぞれダイヤフラム構造であり、第1パイ
ロット弁の第1ダイヤフラムにより隔離される第1ダイ
ヤフラム室と第2ダイヤフラム室と、第2パイロット弁
の第2ダイヤフラムにより隔離される第3ダイヤフラム
室と第4ダイヤフラム室とを備え、第1ダイヤフラム室
と第3ダイヤフラム室とが排気管に連通され、第2ダイ
ヤフラム室と供給空気源との間に設けられた第1供給用
電磁弁と、第2ダイヤフラム室と排気管との間に設けら
れた第1排気用電磁弁と、第4ダイヤフラム室と供給空
気源との間に設けられた第2供給用電磁弁と、第4ダイ
ヤフラム室と排気管との間に設けられた第2排気用電磁
弁と、出力ポートの圧力を計測する圧力計とを有し、第
1供給用電磁弁及び第1排気用電磁弁とを制御して第2
ダイヤフラム室内を所定の第1圧力に保持し、第2供給
用電磁弁及び第2排気用電磁弁とを制御して第4ダイヤ
フラム室内を所定の第2圧力に保持し、第1圧力と第2
圧力とを圧力計の計測値に対応させることにより、第1
主弁と第2主弁の位置を制御することを特徴とする。
ロット式圧力比例弁システムは、パイロット弁に供給す
る空気圧を制御することにより、主弁の開度を制御して
主弁を流れる流体の圧力を制御するパイロット式圧力比
例制御弁2つを、それぞれの主弁の出力ポートを共通と
して一体に構成したパイロット式圧力比例制御弁システ
ムにおいて、第1主弁の入力ポートが供給空気源に連通
され、第2主弁の入力ポートが排気管に連通され、パイ
ロット弁がそれぞれダイヤフラム構造であり、第1パイ
ロット弁の第1ダイヤフラムにより隔離される第1ダイ
ヤフラム室と第2ダイヤフラム室と、第2パイロット弁
の第2ダイヤフラムにより隔離される第3ダイヤフラム
室と第4ダイヤフラム室とを備え、第1ダイヤフラム室
と第3ダイヤフラム室とが排気管に連通され、第2ダイ
ヤフラム室と供給空気源との間に設けられた第1供給用
電磁弁と、第2ダイヤフラム室と排気管との間に設けら
れた第1排気用電磁弁と、第4ダイヤフラム室と供給空
気源との間に設けられた第2供給用電磁弁と、第4ダイ
ヤフラム室と排気管との間に設けられた第2排気用電磁
弁と、出力ポートの圧力を計測する圧力計とを有し、第
1供給用電磁弁及び第1排気用電磁弁とを制御して第2
ダイヤフラム室内を所定の第1圧力に保持し、第2供給
用電磁弁及び第2排気用電磁弁とを制御して第4ダイヤ
フラム室内を所定の第2圧力に保持し、第1圧力と第2
圧力とを圧力計の計測値に対応させることにより、第1
主弁と第2主弁の位置を制御することを特徴とする。
【0015】上記発明の構成によれば、第2ダイヤフラ
ム室には第1供給用電磁弁と第1排気用電磁弁とが備え
られているので、これらの電磁弁によって第2ダイヤフ
ラム室内は所定の第1圧力に保持される。一方、第4ダ
イヤフラム室に第2供給用電磁弁と第2排気用電磁弁と
が備えられているので、これらの電磁弁によって第4ダ
イヤフラム室内は所定の第2圧力に保持される。ここ
で、これらの電磁弁にパルス式電磁弁を使用すれば、高
い応答速度で正確に弁開度を制御することができ、供給
される空気量と排気される空気量を正確に制御すること
ができる。従って、これら4つの電磁弁によって、第1
圧力と第2圧力とを正確かつ高い応答性で制御すること
ができる。
ム室には第1供給用電磁弁と第1排気用電磁弁とが備え
られているので、これらの電磁弁によって第2ダイヤフ
ラム室内は所定の第1圧力に保持される。一方、第4ダ
イヤフラム室に第2供給用電磁弁と第2排気用電磁弁と
が備えられているので、これらの電磁弁によって第4ダ
イヤフラム室内は所定の第2圧力に保持される。ここ
で、これらの電磁弁にパルス式電磁弁を使用すれば、高
い応答速度で正確に弁開度を制御することができ、供給
される空気量と排気される空気量を正確に制御すること
ができる。従って、これら4つの電磁弁によって、第1
圧力と第2圧力とを正確かつ高い応答性で制御すること
ができる。
【0016】さらに、第1圧力と排気圧との差圧によっ
て第1パイロット弁が制御され、それによって第1主弁
の開度が制御される。同様に第2圧力と排気圧との差圧
によって第2パイロット弁が制御され、それによって第
2主弁の開度が制御される。このようなシステムでは、
一般に排気は大容量であり安定した排気圧が得られるの
で、第1圧力と第2圧力によって、各パイロット弁は正
確かつ高い応答性で制御される。従って、各主弁の開度
は正確かつ高い応答性で制御される。
て第1パイロット弁が制御され、それによって第1主弁
の開度が制御される。同様に第2圧力と排気圧との差圧
によって第2パイロット弁が制御され、それによって第
2主弁の開度が制御される。このようなシステムでは、
一般に排気は大容量であり安定した排気圧が得られるの
で、第1圧力と第2圧力によって、各パイロット弁は正
確かつ高い応答性で制御される。従って、各主弁の開度
は正確かつ高い応答性で制御される。
【0017】また、出力ポートの圧力が圧力計によって
計測されるので、必要な出力圧と圧力計の計測値との差
圧を正確かつ高い応答性で得られる。従って、得られた
差圧から第1主弁と第2主弁の開度を求め、それらの開
度が得られる第1圧力と第2圧力とを4つの電磁弁によ
って正確かつ高い応答性で実現できる。ここでは、第1
主弁と第2主弁とは独立であり、それぞれ別のパイロッ
ト弁によって制御されるので、同時に移動させることが
可能であり、従って、さらに高い応答性を得られる。こ
れにより、このパイロット式圧力比例制御弁によれば、
低圧の出力圧においても正確かつ高い応答性を得られ
る。
計測されるので、必要な出力圧と圧力計の計測値との差
圧を正確かつ高い応答性で得られる。従って、得られた
差圧から第1主弁と第2主弁の開度を求め、それらの開
度が得られる第1圧力と第2圧力とを4つの電磁弁によ
って正確かつ高い応答性で実現できる。ここでは、第1
主弁と第2主弁とは独立であり、それぞれ別のパイロッ
ト弁によって制御されるので、同時に移動させることが
可能であり、従って、さらに高い応答性を得られる。こ
れにより、このパイロット式圧力比例制御弁によれば、
低圧の出力圧においても正確かつ高い応答性を得られ
る。
【0018】上記問題点を解決するために本発明のパイ
ロット式圧力比例弁システムは、パイロット弁に供給す
る空気圧を制御することにより、主弁の開度を制御して
主弁を流れる流体の圧力を制御するパイロット式圧力比
例制御弁システムにおいて、パイロット弁がピストン構
造であり、ピストンにより隔離される第1ピストン室
と、第2ピストン室とを備え、第1ピストン室と供給空
気源との間に設けられた第1供給用電磁弁と、第1ピス
トン室と排気管との間に設けられた第1排気用電磁弁
と、第2ピストン室と供給空気源との間に設けられた第
2供給用電磁弁と、第2ピストン室と排気管との間に設
けられた第2排気用電磁弁と、主弁の圧力を計測する圧
力計とを有し、第1供給用電磁弁及び第1排気用電磁弁
とを制御して第1ピストン室内を所定の第1圧力に保持
し、第2供給用電磁弁及び第2排気用電磁弁とを制御し
て第2ピストン室内を所定の第2圧力に保持し、第1圧
力と第2圧力との差圧を圧力計の計測値に対応させるこ
とにより、主弁の位置を制御することを特徴とする。
ロット式圧力比例弁システムは、パイロット弁に供給す
る空気圧を制御することにより、主弁の開度を制御して
主弁を流れる流体の圧力を制御するパイロット式圧力比
例制御弁システムにおいて、パイロット弁がピストン構
造であり、ピストンにより隔離される第1ピストン室
と、第2ピストン室とを備え、第1ピストン室と供給空
気源との間に設けられた第1供給用電磁弁と、第1ピス
トン室と排気管との間に設けられた第1排気用電磁弁
と、第2ピストン室と供給空気源との間に設けられた第
2供給用電磁弁と、第2ピストン室と排気管との間に設
けられた第2排気用電磁弁と、主弁の圧力を計測する圧
力計とを有し、第1供給用電磁弁及び第1排気用電磁弁
とを制御して第1ピストン室内を所定の第1圧力に保持
し、第2供給用電磁弁及び第2排気用電磁弁とを制御し
て第2ピストン室内を所定の第2圧力に保持し、第1圧
力と第2圧力との差圧を圧力計の計測値に対応させるこ
とにより、主弁の位置を制御することを特徴とする。
【0019】上記発明の構成によれば、第1ピストン室
には第1供給用電磁弁と第1排気用電磁弁とが備えられ
ているので、これらの電磁弁によって第1ピストン室内
は所定の第1圧力に保持される。一方、従来はオリフィ
スでフィードバックされていた第2ピストン室に第2供
給用電磁弁と第2排気用電磁弁とが備えられているの
で、これらの電磁弁によって第2ピストン室内は所定の
第2圧力に保持される。ここで、これらの電磁弁にパル
ス入力電圧に応じて弁体を弁座から所定距離離すための
機能を有するパルス式電磁弁を使用する。すなわち、こ
れらの電磁弁が一定周期の電気パルス信号により駆動さ
れ、その一定パルスの間で電磁弁のオン時間とオフ時間
の時間比率を変えることにより、高い応答速度で正確に
弁開度を制御することができる。つまり、各供給用電磁
弁と各排気用電磁弁とのデューティ比を変化させること
で各ピストン室へ供給される空気量と排気される空気量
を正確に制御することができる。従って、これら4つの
電磁弁によって、第1圧力と第2圧力とを正確かつ高い
応答性で制御することができる。
には第1供給用電磁弁と第1排気用電磁弁とが備えられ
ているので、これらの電磁弁によって第1ピストン室内
は所定の第1圧力に保持される。一方、従来はオリフィ
スでフィードバックされていた第2ピストン室に第2供
給用電磁弁と第2排気用電磁弁とが備えられているの
で、これらの電磁弁によって第2ピストン室内は所定の
第2圧力に保持される。ここで、これらの電磁弁にパル
ス入力電圧に応じて弁体を弁座から所定距離離すための
機能を有するパルス式電磁弁を使用する。すなわち、こ
れらの電磁弁が一定周期の電気パルス信号により駆動さ
れ、その一定パルスの間で電磁弁のオン時間とオフ時間
の時間比率を変えることにより、高い応答速度で正確に
弁開度を制御することができる。つまり、各供給用電磁
弁と各排気用電磁弁とのデューティ比を変化させること
で各ピストン室へ供給される空気量と排気される空気量
を正確に制御することができる。従って、これら4つの
電磁弁によって、第1圧力と第2圧力とを正確かつ高い
応答性で制御することができる。
【0020】また一般に、空気圧制御では圧力が約10
0kPa以上で使用された場合にシステムの応答性がよ
い。これは、非常に低圧においては流通する空気量が少
なくなるので空気の流通速度が低下することによる。ま
た、低圧では例えば電磁弁とピストン室との間等の配管
系のロスが無視できなくなり、電磁弁の開度を変化させ
てからピストン室内の圧力が変化するまでの応答性が悪
い原因となる。この発明の構成では、第2ピストン室が
主弁と独立して制御されているので、主弁の圧力が例え
ば5kPa以下のような低圧であっても、両ピストン室
は望ましい圧力範囲で使用することができる。従って、
電磁弁による制御の結果を高い応答性でピストン室の圧
力に反映させることができる。
0kPa以上で使用された場合にシステムの応答性がよ
い。これは、非常に低圧においては流通する空気量が少
なくなるので空気の流通速度が低下することによる。ま
た、低圧では例えば電磁弁とピストン室との間等の配管
系のロスが無視できなくなり、電磁弁の開度を変化させ
てからピストン室内の圧力が変化するまでの応答性が悪
い原因となる。この発明の構成では、第2ピストン室が
主弁と独立して制御されているので、主弁の圧力が例え
ば5kPa以下のような低圧であっても、両ピストン室
は望ましい圧力範囲で使用することができる。従って、
電磁弁による制御の結果を高い応答性でピストン室の圧
力に反映させることができる。
【0021】また、主弁の圧力が圧力計によって計測さ
れるので、必要な出力圧と圧力計の計測値との差圧を正
確かつ高い応答性で得られる。従って、圧力計によって
得られた差圧を、4つの電磁弁によって正確かつ高い応
答性で第1圧力と第2圧力の差圧とし、さらにその差圧
によってパイロット弁を制御するので正確かつ高い応答
性で主弁の位置を制御することができる。これにより、
このパイロット式圧力比例制御弁によれば、低圧の出力
圧においても正確かつ高い応答性を得られる。
れるので、必要な出力圧と圧力計の計測値との差圧を正
確かつ高い応答性で得られる。従って、圧力計によって
得られた差圧を、4つの電磁弁によって正確かつ高い応
答性で第1圧力と第2圧力の差圧とし、さらにその差圧
によってパイロット弁を制御するので正確かつ高い応答
性で主弁の位置を制御することができる。これにより、
このパイロット式圧力比例制御弁によれば、低圧の出力
圧においても正確かつ高い応答性を得られる。
【0022】上記問題点を解決するために本発明のパイ
ロット式圧力比例弁システムは、パイロット弁に供給す
る空気圧を制御することにより、主弁の開度を制御して
主弁を流れる流体の圧力を制御するパイロット式圧力比
例制御弁2つを、それぞれの主弁の出力ポートを共通と
して一体に構成したパイロット式圧力比例制御弁システ
ムにおいて、第1主弁の入力ポートが供給空気源に連通
され、第2主弁の入力ポートが排気管に連通され、パイ
ロット弁がそれぞれピストン構造であり、第1パイロッ
ト弁の第1ピストンにより隔離される第1ピストン室と
第2ピストン室と、第2パイロット弁の第2ピストンに
より隔離される第3ピストン室と第4ピストン室とを備
え、第1ピストン室と第3ピストン室とが排気管に連通
され、第2ピストン室と供給空気源との間に設けられた
第1供給用電磁弁と、第2ピストン室と排気管との間に
設けられた第1排気用電磁弁と、第4ピストン室と供給
空気源との間に設けられた第2供給用電磁弁と、第4ピ
ストン室と排気管との間に設けられた第2排気用電磁弁
と、出力ポートの圧力を計測する圧力計とを有し、第1
供給用電磁弁及び第1排気用電磁弁とを制御して第2ピ
ストン室内を所定の第1圧力に保持し、第2供給用電磁
弁及び第2排気用電磁弁とを制御して第4ピストン室内
を所定の第2圧力に保持し、第1圧力と第2圧力とを圧
力計の計測値に対応させることにより、第1主弁と第2
主弁の位置を制御することを特徴とする。
ロット式圧力比例弁システムは、パイロット弁に供給す
る空気圧を制御することにより、主弁の開度を制御して
主弁を流れる流体の圧力を制御するパイロット式圧力比
例制御弁2つを、それぞれの主弁の出力ポートを共通と
して一体に構成したパイロット式圧力比例制御弁システ
ムにおいて、第1主弁の入力ポートが供給空気源に連通
され、第2主弁の入力ポートが排気管に連通され、パイ
ロット弁がそれぞれピストン構造であり、第1パイロッ
ト弁の第1ピストンにより隔離される第1ピストン室と
第2ピストン室と、第2パイロット弁の第2ピストンに
より隔離される第3ピストン室と第4ピストン室とを備
え、第1ピストン室と第3ピストン室とが排気管に連通
され、第2ピストン室と供給空気源との間に設けられた
第1供給用電磁弁と、第2ピストン室と排気管との間に
設けられた第1排気用電磁弁と、第4ピストン室と供給
空気源との間に設けられた第2供給用電磁弁と、第4ピ
ストン室と排気管との間に設けられた第2排気用電磁弁
と、出力ポートの圧力を計測する圧力計とを有し、第1
供給用電磁弁及び第1排気用電磁弁とを制御して第2ピ
ストン室内を所定の第1圧力に保持し、第2供給用電磁
弁及び第2排気用電磁弁とを制御して第4ピストン室内
を所定の第2圧力に保持し、第1圧力と第2圧力とを圧
力計の計測値に対応させることにより、第1主弁と第2
主弁の位置を制御することを特徴とする。
【0023】上記発明の構成によれば、第2ピストン室
には第1供給用電磁弁と第1排気用電磁弁とが備えられ
ているので、これらの電磁弁によって第2ピストン室内
は所定の第1圧力に保持される。一方、第4ピストン室
に第2供給用電磁弁と第2排気用電磁弁とが備えられて
いるので、これらの電磁弁によって第4ピストン室内は
所定の第2圧力に保持される。ここで、これらの電磁弁
にパルス式電磁弁を使用すれば、高い応答速度で正確に
弁開度を制御することができ、供給される空気量と排気
される空気量を正確に制御することができる。従って、
これら4つの電磁弁によって、第1圧力と第2圧力とを
正確かつ高い応答性で制御することができる。
には第1供給用電磁弁と第1排気用電磁弁とが備えられ
ているので、これらの電磁弁によって第2ピストン室内
は所定の第1圧力に保持される。一方、第4ピストン室
に第2供給用電磁弁と第2排気用電磁弁とが備えられて
いるので、これらの電磁弁によって第4ピストン室内は
所定の第2圧力に保持される。ここで、これらの電磁弁
にパルス式電磁弁を使用すれば、高い応答速度で正確に
弁開度を制御することができ、供給される空気量と排気
される空気量を正確に制御することができる。従って、
これら4つの電磁弁によって、第1圧力と第2圧力とを
正確かつ高い応答性で制御することができる。
【0024】さらに、第1圧力と排気圧との差圧によっ
て第1パイロット弁が制御され、それによって第1主弁
の開度が制御される。同様に第2圧力と排気圧との差圧
によって第2パイロット弁が制御され、それによって第
2主弁の開度が制御される。このようなシステムでは、
一般に排気は大容量であり安定した排気圧が得られるの
で、第1圧力と第2圧力によって、各パイロット弁は正
確かつ高い応答性で制御される。従って、各主弁の開度
は正確かつ高い応答性で制御される。
て第1パイロット弁が制御され、それによって第1主弁
の開度が制御される。同様に第2圧力と排気圧との差圧
によって第2パイロット弁が制御され、それによって第
2主弁の開度が制御される。このようなシステムでは、
一般に排気は大容量であり安定した排気圧が得られるの
で、第1圧力と第2圧力によって、各パイロット弁は正
確かつ高い応答性で制御される。従って、各主弁の開度
は正確かつ高い応答性で制御される。
【0025】また、出力ポートの圧力が圧力計によって
計測されるので、必要な出力圧と圧力計の計測値との差
圧を正確かつ高い応答性で得られる。従って、得られた
差圧から第1主弁と第2主弁の開度を求め、それらの開
度が得られる第1圧力と第2圧力とを4つの電磁弁によ
って正確かつ高い応答性で実現できる。ここでは、第1
主弁と第2主弁とは独立であり、それぞれ別のパイロッ
ト弁によって制御されるので、同時に移動させることが
可能であり、従って、さらに高い応答性を得られる。こ
れにより、このパイロット式圧力比例制御弁によれば、
低圧の出力圧においても正確かつ高い応答性を得られ
る。
計測されるので、必要な出力圧と圧力計の計測値との差
圧を正確かつ高い応答性で得られる。従って、得られた
差圧から第1主弁と第2主弁の開度を求め、それらの開
度が得られる第1圧力と第2圧力とを4つの電磁弁によ
って正確かつ高い応答性で実現できる。ここでは、第1
主弁と第2主弁とは独立であり、それぞれ別のパイロッ
ト弁によって制御されるので、同時に移動させることが
可能であり、従って、さらに高い応答性を得られる。こ
れにより、このパイロット式圧力比例制御弁によれば、
低圧の出力圧においても正確かつ高い応答性を得られ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明のパイロット式圧力
比例制御弁システムを具体化した実施の形態を図面に基
づいて詳細に説明する。
比例制御弁システムを具体化した実施の形態を図面に基
づいて詳細に説明する。
【0027】(第1の実施の形態)パイロット式圧力比
例制御弁システムの第1の実施の形態の構成を図1に示
す。パイロット式圧力比例制御弁10は、供給ポート1
1と、出力ポート12と、図示しない排気ポートがボデ
ィに形成されている。パイロット弁14がダイヤフラム
構造であり、そのパイロット弁14により隔離される第
1ダイヤフラム室16と、第2ダイヤフラム室17とを
備える。パイロット弁14にはパイロット弁軸15が固
定されている。
例制御弁システムの第1の実施の形態の構成を図1に示
す。パイロット式圧力比例制御弁10は、供給ポート1
1と、出力ポート12と、図示しない排気ポートがボデ
ィに形成されている。パイロット弁14がダイヤフラム
構造であり、そのパイロット弁14により隔離される第
1ダイヤフラム室16と、第2ダイヤフラム室17とを
備える。パイロット弁14にはパイロット弁軸15が固
定されている。
【0028】また、ボディには、第1弁座18及び第2
弁座19が形成され、第1弁座18と当接または離間す
る第1弁体20が摺動可能に保持されている。また、第
2弁座19と当接または離間する第2弁体21が摺動可
能に保持されている。第1弁体20は、第1弁座18と
当接する方向に第1復帰バネ22により付勢されてい
る。また、第2弁体21は、第2弁座19と当接する方
向に第2復帰バネ23により付勢されている。
弁座19が形成され、第1弁座18と当接または離間す
る第1弁体20が摺動可能に保持されている。また、第
2弁座19と当接または離間する第2弁体21が摺動可
能に保持されている。第1弁体20は、第1弁座18と
当接する方向に第1復帰バネ22により付勢されてい
る。また、第2弁体21は、第2弁座19と当接する方
向に第2復帰バネ23により付勢されている。
【0029】また、第1ダイヤフラム室16と供給空気
源とを接続し第1ダイヤフラム室16に空気圧を供給す
る第1供給用電磁弁25、同様に第2ダイヤフラム室1
7に空気圧を供給する第2供給用電磁弁26が取り付け
られている。また、第1ダイヤフラム室16と排気管と
を接続し第1ダイヤフラム室16を排気する第1排気用
電磁弁27、同様に第2ダイヤフラム室17を排気する
第2排気用電磁弁28が取り付けられている。これらの
電磁弁はいずれも入力されるパルス信号のパルス周波数
に応じて時間開閉動作するパルス式電磁弁を使用する。
さらに、出力ポート12には、その圧力Pcを計測する
ための圧力計29が接続され、常に圧力Pcが計測され
ている。また、計測された圧力Pcが制御装置24に入
力され、制御装置24によって第1供給用電磁弁25、
第2供給用電磁弁26、第1排気用電磁弁27、第2排
気用電磁弁28の4つの電磁弁が制御されている。制御
装置24は、供給用電磁弁と排気用電磁弁とを同時にデ
ューティ比制御するPWM制御(パルスワイドモジュー
ル制御)を行う。
源とを接続し第1ダイヤフラム室16に空気圧を供給す
る第1供給用電磁弁25、同様に第2ダイヤフラム室1
7に空気圧を供給する第2供給用電磁弁26が取り付け
られている。また、第1ダイヤフラム室16と排気管と
を接続し第1ダイヤフラム室16を排気する第1排気用
電磁弁27、同様に第2ダイヤフラム室17を排気する
第2排気用電磁弁28が取り付けられている。これらの
電磁弁はいずれも入力されるパルス信号のパルス周波数
に応じて時間開閉動作するパルス式電磁弁を使用する。
さらに、出力ポート12には、その圧力Pcを計測する
ための圧力計29が接続され、常に圧力Pcが計測され
ている。また、計測された圧力Pcが制御装置24に入
力され、制御装置24によって第1供給用電磁弁25、
第2供給用電磁弁26、第1排気用電磁弁27、第2排
気用電磁弁28の4つの電磁弁が制御されている。制御
装置24は、供給用電磁弁と排気用電磁弁とを同時にデ
ューティ比制御するPWM制御(パルスワイドモジュー
ル制御)を行う。
【0030】次に、このパイロット式圧力比例制御弁1
0の作用を説明する。図1に示しているのは中立状態で
あり、第1ダイヤフラム室16と第2ダイヤフラム室1
7との圧力が等しくパイロット弁14はいずれの方向へ
の移動していないので、パイロット弁軸15も中立状態
にある。つまり、第1弁体20は第1復帰バネ22によ
って第1弁座18に押し付けられ、第2弁体21は第2
復帰バネ23によって第2弁座19に押し付けられてい
るため、出力ポート12は他のポートと連通していな
い。また、出力ポート12の圧力Pcは圧力計29によ
って計測されている。
0の作用を説明する。図1に示しているのは中立状態で
あり、第1ダイヤフラム室16と第2ダイヤフラム室1
7との圧力が等しくパイロット弁14はいずれの方向へ
の移動していないので、パイロット弁軸15も中立状態
にある。つまり、第1弁体20は第1復帰バネ22によ
って第1弁座18に押し付けられ、第2弁体21は第2
復帰バネ23によって第2弁座19に押し付けられてい
るため、出力ポート12は他のポートと連通していな
い。また、出力ポート12の圧力Pcは圧力計29によ
って計測されている。
【0031】ここで、出力ポート12の圧力Pcを変化
させる場合、所望の圧力Ppと圧力計29の計測値であ
る圧力Pcとの差圧を第1ダイヤフラム室16と第2ダ
イヤフラム室17の間に発生させるように、第1供給用
電磁弁25、第2供給用電磁弁26、第1排気用電磁弁
27、第2排気用電磁弁28の4つの弁を制御する。こ
の実施の形態では、これらの4つの電磁弁はパルス式電
磁弁であり、第1供給用電磁弁25と第1排気用電磁弁
27、第2供給用電磁弁26と第2排気用電磁弁28が
それぞれ同じ一定周期の電気パルス信号により駆動され
る。その一定パルスの間で各電磁弁のオン時間とオフ時
間の時間比率を変えることにより、それぞれの供給側と
排気側の弁を通過する空気量を変化させている。これに
よって、高い応答速度で正確な弁開度を得ることができ
る。
させる場合、所望の圧力Ppと圧力計29の計測値であ
る圧力Pcとの差圧を第1ダイヤフラム室16と第2ダ
イヤフラム室17の間に発生させるように、第1供給用
電磁弁25、第2供給用電磁弁26、第1排気用電磁弁
27、第2排気用電磁弁28の4つの弁を制御する。こ
の実施の形態では、これらの4つの電磁弁はパルス式電
磁弁であり、第1供給用電磁弁25と第1排気用電磁弁
27、第2供給用電磁弁26と第2排気用電磁弁28が
それぞれ同じ一定周期の電気パルス信号により駆動され
る。その一定パルスの間で各電磁弁のオン時間とオフ時
間の時間比率を変えることにより、それぞれの供給側と
排気側の弁を通過する空気量を変化させている。これに
よって、高い応答速度で正確な弁開度を得ることができ
る。
【0032】圧力Pcを上昇させる場合は、第1供給用
電磁弁25の開度を大きく第1排気用電磁弁27の開度
を小さく、かつ、第2供給用電磁弁26の開度を小さく
第2排気用電磁弁28の開度を大きくすることで、第1
ダイヤフラム室16の圧力を第2ダイヤフラム室17に
比べて大きくする。これによって、パイロット弁14が
下方に移動し、パイロット弁軸15および第2弁体21
が押し下げられるので第2弁座19が開放される。従っ
て、出力ポート12は供給ポート11と連通し、供給空
気源から空気が供給されるので圧力Pcが上昇する。
電磁弁25の開度を大きく第1排気用電磁弁27の開度
を小さく、かつ、第2供給用電磁弁26の開度を小さく
第2排気用電磁弁28の開度を大きくすることで、第1
ダイヤフラム室16の圧力を第2ダイヤフラム室17に
比べて大きくする。これによって、パイロット弁14が
下方に移動し、パイロット弁軸15および第2弁体21
が押し下げられるので第2弁座19が開放される。従っ
て、出力ポート12は供給ポート11と連通し、供給空
気源から空気が供給されるので圧力Pcが上昇する。
【0033】また、圧力Pcを低下させる場合は、第1
供給用電磁弁25の開度を小さく第1排気用電磁弁27
の開度を大きく、かつ、第2供給用電磁弁26の開度を
大きく第2排気用電磁弁28の開度を小さくすること
で、第1ダイヤフラム室16の圧力を第2ダイヤフラム
室17に比べて小さくする。これによって、パイロット
弁14が上方に移動し、パイロット弁軸15および第1
弁体20が押し上げられるので第1弁座18が開放され
る。従って、出力ポート12は排気ポートと連通し、空
気が排気されるので圧力Pcが低下する。
供給用電磁弁25の開度を小さく第1排気用電磁弁27
の開度を大きく、かつ、第2供給用電磁弁26の開度を
大きく第2排気用電磁弁28の開度を小さくすること
で、第1ダイヤフラム室16の圧力を第2ダイヤフラム
室17に比べて小さくする。これによって、パイロット
弁14が上方に移動し、パイロット弁軸15および第1
弁体20が押し上げられるので第1弁座18が開放され
る。従って、出力ポート12は排気ポートと連通し、空
気が排気されるので圧力Pcが低下する。
【0034】ここで、第1ダイヤフラム室16と第2ダ
イヤフラム室17は出力ポート12とは独立しており、
制御のためには第1ダイヤフラム室16と第2ダイヤフ
ラム室17の差圧が(Pp−Pc)であればよいので、
第2ダイヤフラム室17内は圧力Pcである必要はな
い。例えば、圧力Pcが5kPa以下の低圧で使用する
場合には、第2ダイヤフラム室17を圧力Pcにすると
第2供給用電磁弁26の開度がごく小さくなり、第2ダ
イヤフラム室17内の空気量が少ないので圧力を変化さ
せた場合の空気の流通速度が遅くなり応答性が悪くな
る。そこで例えば、第1ダイヤフラム室16と第2ダイ
ヤフラム室17の圧力をそれぞれ100〜300kPa
ずつ嵩上げすることで空気量を増やせば、流通速度が速
くなるので応答性が向上する。
イヤフラム室17は出力ポート12とは独立しており、
制御のためには第1ダイヤフラム室16と第2ダイヤフ
ラム室17の差圧が(Pp−Pc)であればよいので、
第2ダイヤフラム室17内は圧力Pcである必要はな
い。例えば、圧力Pcが5kPa以下の低圧で使用する
場合には、第2ダイヤフラム室17を圧力Pcにすると
第2供給用電磁弁26の開度がごく小さくなり、第2ダ
イヤフラム室17内の空気量が少ないので圧力を変化さ
せた場合の空気の流通速度が遅くなり応答性が悪くな
る。そこで例えば、第1ダイヤフラム室16と第2ダイ
ヤフラム室17の圧力をそれぞれ100〜300kPa
ずつ嵩上げすることで空気量を増やせば、流通速度が速
くなるので応答性が向上する。
【0035】従って、この実施の形態のパイロット式圧
力比例制御弁10によれば、第1ダイヤフラム室16に
第1供給用電磁弁25と第1排気用電磁弁27が、また
第2ダイヤフラム室17に第2供給用電磁弁26と第2
排気用電磁弁28が備えられている。これらの電磁弁は
パルス式電磁弁であり、高い応答性で正確な開度を得る
ことができるので、これら4つの電磁弁を制御すること
で、正確かつ高い応答性でパイロット弁14を制御する
ことが可能である。また、出力ポート12の圧力Pcは
圧力計29によって常に計測されているので、出力圧P
pとの差圧がいつでも正確かつ高い応答性で得られる。
従って、第1ダイヤフラム室16と第2ダイヤフラム室
17との差圧が出力圧Ppと圧力Pcとの差圧となるよ
うに正確かつ高い応答性で4つの電磁弁によって制御す
ることができる。
力比例制御弁10によれば、第1ダイヤフラム室16に
第1供給用電磁弁25と第1排気用電磁弁27が、また
第2ダイヤフラム室17に第2供給用電磁弁26と第2
排気用電磁弁28が備えられている。これらの電磁弁は
パルス式電磁弁であり、高い応答性で正確な開度を得る
ことができるので、これら4つの電磁弁を制御すること
で、正確かつ高い応答性でパイロット弁14を制御する
ことが可能である。また、出力ポート12の圧力Pcは
圧力計29によって常に計測されているので、出力圧P
pとの差圧がいつでも正確かつ高い応答性で得られる。
従って、第1ダイヤフラム室16と第2ダイヤフラム室
17との差圧が出力圧Ppと圧力Pcとの差圧となるよ
うに正確かつ高い応答性で4つの電磁弁によって制御す
ることができる。
【0036】また、この実施の形態のパイロット式圧力
比例制御弁10によれば、第2ダイヤフラム室17内の
圧力を圧力Pcに対して嵩上げすることができるので、
低圧で使用される場合においても正確かつ高い応答性を
得られる。
比例制御弁10によれば、第2ダイヤフラム室17内の
圧力を圧力Pcに対して嵩上げすることができるので、
低圧で使用される場合においても正確かつ高い応答性を
得られる。
【0037】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。パイロット
式圧力比例制御弁システムの第2の実施の形態の構成を
図2に示す。パイロット式圧力比例制御弁30は、2つ
の2ポート圧力比例弁をそれらの出力ポートを共通に一
体化した構成であり、供給ポート31と、出力ポート3
2と、排気ポート33がボディに形成されている。パイ
ロット弁34,35はダイヤフラム構造であり、それぞ
れパイロット弁34により第1ダイヤフラム室36と第
2ダイヤフラム室37とが、パイロット弁35により第
3ダイヤフラム室38と第4ダイヤフラム室39とが隔
離されて備えられる。また、パイロット弁34にはパイ
ロット弁軸40が、パイロット弁35にはパイロット弁
軸41が固定されている。
実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。パイロット
式圧力比例制御弁システムの第2の実施の形態の構成を
図2に示す。パイロット式圧力比例制御弁30は、2つ
の2ポート圧力比例弁をそれらの出力ポートを共通に一
体化した構成であり、供給ポート31と、出力ポート3
2と、排気ポート33がボディに形成されている。パイ
ロット弁34,35はダイヤフラム構造であり、それぞ
れパイロット弁34により第1ダイヤフラム室36と第
2ダイヤフラム室37とが、パイロット弁35により第
3ダイヤフラム室38と第4ダイヤフラム室39とが隔
離されて備えられる。また、パイロット弁34にはパイ
ロット弁軸40が、パイロット弁35にはパイロット弁
軸41が固定されている。
【0038】また、ボディには、第1弁座42及び第2
弁座43が形成され、第1弁座42と当接または離間す
る第1弁体44が摺動可能に保持されている。また、第
2弁座43と当接または離間する第2弁体45が摺動可
能に保持されている。第1弁体44は、第1弁座42と
当接する方向に第1復帰バネ46により付勢されてい
る。また、第2弁体45は、第2弁座43と当接する方
向に第2復帰バネ47により付勢されている。
弁座43が形成され、第1弁座42と当接または離間す
る第1弁体44が摺動可能に保持されている。また、第
2弁座43と当接または離間する第2弁体45が摺動可
能に保持されている。第1弁体44は、第1弁座42と
当接する方向に第1復帰バネ46により付勢されてい
る。また、第2弁体45は、第2弁座43と当接する方
向に第2復帰バネ47により付勢されている。
【0039】第1ダイヤフラム室36と第3ダイヤフラ
ム室38とは、常に排気ポート33に連通されて排気さ
れている。第2ダイヤフラム室37と排気ポート33と
を接続し第2ダイヤフラム室37を排気する第1排気用
電磁弁50、同様に第4ダイヤフラム室39を排気する
第2排気用電磁弁51が取り付けられている。また、第
2ダイヤフラム室37と供給空気源とを接続し第2ダイ
ヤフラム室37に空気圧を供給する第1供給用電磁弁5
2、同様に第4ダイヤフラム室39に空気圧を供給する
第2供給用電磁弁53が取り付けられている。これらの
電磁弁はいずれも入力されるパルス信号のパルス周波数
に応じて時間開閉動作するパルス式電磁弁を使用する。
さらに、出力ポート32には、その圧力Pcを計測する
ための圧力計54が接続され、常に圧力Pcが計測され
ている。また、計測された圧力Pcが制御装置49に入
力され、制御装置49によって第1排気用電磁弁50、
第2排気用電磁弁51、第1供給用電磁弁52、第2供
給用電磁弁53の4つの電磁弁が制御されている。制御
装置49は、供給用電磁弁と排気用電磁弁とを同時にデ
ューティ比制御するPWM制御(パルスワイドモジュー
ル制御)を行う。
ム室38とは、常に排気ポート33に連通されて排気さ
れている。第2ダイヤフラム室37と排気ポート33と
を接続し第2ダイヤフラム室37を排気する第1排気用
電磁弁50、同様に第4ダイヤフラム室39を排気する
第2排気用電磁弁51が取り付けられている。また、第
2ダイヤフラム室37と供給空気源とを接続し第2ダイ
ヤフラム室37に空気圧を供給する第1供給用電磁弁5
2、同様に第4ダイヤフラム室39に空気圧を供給する
第2供給用電磁弁53が取り付けられている。これらの
電磁弁はいずれも入力されるパルス信号のパルス周波数
に応じて時間開閉動作するパルス式電磁弁を使用する。
さらに、出力ポート32には、その圧力Pcを計測する
ための圧力計54が接続され、常に圧力Pcが計測され
ている。また、計測された圧力Pcが制御装置49に入
力され、制御装置49によって第1排気用電磁弁50、
第2排気用電磁弁51、第1供給用電磁弁52、第2供
給用電磁弁53の4つの電磁弁が制御されている。制御
装置49は、供給用電磁弁と排気用電磁弁とを同時にデ
ューティ比制御するPWM制御(パルスワイドモジュー
ル制御)を行う。
【0040】次に、このパイロット式圧力比例制御弁3
0の作用を説明する。図2に示しているのは中立状態で
あり、第1排気用電磁弁50と第2排気用電磁弁51が
開放され、第1ダイヤフラム室36、第2ダイヤフラム
室37、第3ダイヤフラム室38、第4ダイヤフラム室
39のいずれも排気ポート33と同圧である。そのた
め、パイロット弁34とパイロット弁35は無負荷状態
であり、第1弁体44は第1復帰バネ46によって、第
2弁体45は第2復帰バネ47によってそれぞれ第1弁
座42または第2弁座43に押し付けられている。従っ
て、出力ポート32は供給ポート31、排気ポート33
のいずれとも連通していない。また、出力ポート32の
圧力Pcは圧力計54によって計測されている。
0の作用を説明する。図2に示しているのは中立状態で
あり、第1排気用電磁弁50と第2排気用電磁弁51が
開放され、第1ダイヤフラム室36、第2ダイヤフラム
室37、第3ダイヤフラム室38、第4ダイヤフラム室
39のいずれも排気ポート33と同圧である。そのた
め、パイロット弁34とパイロット弁35は無負荷状態
であり、第1弁体44は第1復帰バネ46によって、第
2弁体45は第2復帰バネ47によってそれぞれ第1弁
座42または第2弁座43に押し付けられている。従っ
て、出力ポート32は供給ポート31、排気ポート33
のいずれとも連通していない。また、出力ポート32の
圧力Pcは圧力計54によって計測されている。
【0041】ここで、出力ポート32の圧力Pcを変化
させる場合、第1排気用電磁弁50、第2排気用電磁弁
51、第1供給用電磁弁52、第2供給用電磁弁53の
4つの電磁弁を制御して、第2ダイヤフラム室37、第
4ダイヤフラム室39の圧力を変化させる。圧力Pcを
上昇させる場合は、第1供給用電磁弁52の開度を大き
くし第1排気用電磁弁50の開度を小さくすることで、
第2ダイヤフラム室37の圧力を上昇させる。これによ
って、パイロット弁軸40と第1弁体44が図中左方へ
移動されるので第1弁体44が開放される。従って出力
ポート32と供給ポート31が連通し、供給空気源から
空気が供給されるので圧力Pcが上昇する。
させる場合、第1排気用電磁弁50、第2排気用電磁弁
51、第1供給用電磁弁52、第2供給用電磁弁53の
4つの電磁弁を制御して、第2ダイヤフラム室37、第
4ダイヤフラム室39の圧力を変化させる。圧力Pcを
上昇させる場合は、第1供給用電磁弁52の開度を大き
くし第1排気用電磁弁50の開度を小さくすることで、
第2ダイヤフラム室37の圧力を上昇させる。これによ
って、パイロット弁軸40と第1弁体44が図中左方へ
移動されるので第1弁体44が開放される。従って出力
ポート32と供給ポート31が連通し、供給空気源から
空気が供給されるので圧力Pcが上昇する。
【0042】また、圧力Pcを低下させる場合は、第2
供給用電磁弁53の開度を大きくし第2排気用電磁弁5
1の開度を小さくすることで、第4ダイヤフラム室39
の圧力を上昇させる。これによって、パイロット弁軸4
1と第2弁体45が図中右方へ移動されるので第2弁座
43が開放される。従って出力ポート32と排気ポート
33が連通し、空気が排気されるので圧力Pcが低下す
る。
供給用電磁弁53の開度を大きくし第2排気用電磁弁5
1の開度を小さくすることで、第4ダイヤフラム室39
の圧力を上昇させる。これによって、パイロット弁軸4
1と第2弁体45が図中右方へ移動されるので第2弁座
43が開放される。従って出力ポート32と排気ポート
33が連通し、空気が排気されるので圧力Pcが低下す
る。
【0043】この実施形態では、出力ポート32と供給
ポート31とを連通するパイロット弁軸40と出力ポー
ト32と排気ポート33とを連通するパイロット弁軸4
1とが別体になっているので、第1弁座42と第2弁座
43の両方の開度をそれぞれ制御することができる。従
って、より微小で自由な制御が可能であり、応答性もさ
らに向上する。例えば、低圧で使用されているときに僅
かに圧力を変化させる場合には、第1弁座42と第2弁
座43を開度または開放時間に差をつけて両方開放する
ことで多くの空気を流し、それによって、出力ポート3
2を素早く必要な圧力にすることができる。
ポート31とを連通するパイロット弁軸40と出力ポー
ト32と排気ポート33とを連通するパイロット弁軸4
1とが別体になっているので、第1弁座42と第2弁座
43の両方の開度をそれぞれ制御することができる。従
って、より微小で自由な制御が可能であり、応答性もさ
らに向上する。例えば、低圧で使用されているときに僅
かに圧力を変化させる場合には、第1弁座42と第2弁
座43を開度または開放時間に差をつけて両方開放する
ことで多くの空気を流し、それによって、出力ポート3
2を素早く必要な圧力にすることができる。
【0044】従って、この実施の形態のパイロット式圧
力比例制御弁30によれば、第2ダイヤフラム室37に
第1排気用電磁弁50と第1供給用電磁弁52が、また
第4ダイヤフラム室39に第2排気用電磁弁51と第2
供給用電磁弁53が備えられている。これらの電磁弁は
パルス式電磁弁であり、高い応答性で正確な開度を得る
ことができるので、これら4つの電磁弁を制御すること
で、正確かつ高い応答性でパイロット弁34とパイロッ
ト弁35を制御することが可能である。また、出力ポー
ト32の圧力Pcは圧力計54によって常に計測されて
いるので、必要な出力圧との差圧がいつでも正確かつ高
い応答性で得られる。従って、その差圧に対応してパイ
ロット弁34とパイロット弁35を制御し、第1弁体4
4と第2弁体45の開度を正確かつ高い応答性で制御す
ることができる。
力比例制御弁30によれば、第2ダイヤフラム室37に
第1排気用電磁弁50と第1供給用電磁弁52が、また
第4ダイヤフラム室39に第2排気用電磁弁51と第2
供給用電磁弁53が備えられている。これらの電磁弁は
パルス式電磁弁であり、高い応答性で正確な開度を得る
ことができるので、これら4つの電磁弁を制御すること
で、正確かつ高い応答性でパイロット弁34とパイロッ
ト弁35を制御することが可能である。また、出力ポー
ト32の圧力Pcは圧力計54によって常に計測されて
いるので、必要な出力圧との差圧がいつでも正確かつ高
い応答性で得られる。従って、その差圧に対応してパイ
ロット弁34とパイロット弁35を制御し、第1弁体4
4と第2弁体45の開度を正確かつ高い応答性で制御す
ることができる。
【0045】また、この実施の形態のパイロット式圧力
比例制御弁30によれば、出力ポート32と供給ポート
31の流通をパイロット弁34で、また、出力ポート3
2と排気ポート33の流通をパイロット弁35でそれぞ
れ独立に制御しているので、開度を変える等によって両
方とも連通させておくことができ、より応答性の高い制
御が可能である。
比例制御弁30によれば、出力ポート32と供給ポート
31の流通をパイロット弁34で、また、出力ポート3
2と排気ポート33の流通をパイロット弁35でそれぞ
れ独立に制御しているので、開度を変える等によって両
方とも連通させておくことができ、より応答性の高い制
御が可能である。
【0046】なお、本実施の形態は、単なる例示にすぎ
ず本発明を何ら限定するものではない。従って、本発明
は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内での種々の変
形、改良が可能である。例えば、図3,4に示すよう
に、パイロット弁のダイヤフラム構造をピストン構造に
変更しても同様に実施できる。図3の例では、第1の実
施の形態のパイロット弁14の構造をピストン弁61に
変更したのみである。従って、第1ダイヤフラム室16
が第1ピストン室62、第2ダイヤフラム室17が第2
ピストン室63と名称を変更しているがその他の構造は
第1の実施の形態と同様であるので、同じ番号を付して
詳しい説明は省略する。また、図4の例では、第2の実
施の形態のパイロット弁34とパイロット弁35の構造
をピストン弁71とピストン弁72に変更したのみであ
る。従って、第1ダイヤフラム室36が第1ピストン室
73、第2ダイヤフラム室37が第2ピストン室74、
第3ダイヤフラム室38が第3ピストン室75、第4ダ
イヤフラム室39が第4ピストン室76と名称を変更し
ているがその他の構造は第2の実施の形態と同様である
ので、同じ番号を付して詳しい説明は省略する。
ず本発明を何ら限定するものではない。従って、本発明
は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内での種々の変
形、改良が可能である。例えば、図3,4に示すよう
に、パイロット弁のダイヤフラム構造をピストン構造に
変更しても同様に実施できる。図3の例では、第1の実
施の形態のパイロット弁14の構造をピストン弁61に
変更したのみである。従って、第1ダイヤフラム室16
が第1ピストン室62、第2ダイヤフラム室17が第2
ピストン室63と名称を変更しているがその他の構造は
第1の実施の形態と同様であるので、同じ番号を付して
詳しい説明は省略する。また、図4の例では、第2の実
施の形態のパイロット弁34とパイロット弁35の構造
をピストン弁71とピストン弁72に変更したのみであ
る。従って、第1ダイヤフラム室36が第1ピストン室
73、第2ダイヤフラム室37が第2ピストン室74、
第3ダイヤフラム室38が第3ピストン室75、第4ダ
イヤフラム室39が第4ピストン室76と名称を変更し
ているがその他の構造は第2の実施の形態と同様である
ので、同じ番号を付して詳しい説明は省略する。
【0047】
【発明の効果】請求項1に記載の発明の構成によれば、
第1供給用電磁弁と第2供給用電磁弁と第1排気用電磁
弁と第2排気用電磁弁によって、第1圧力と第2圧力を
正確かつ高い応答性で制御することができる。また、第
2ダイヤフラム室が主弁と独立して制御されているの
で、第1、第2ダイヤフラム室は望ましい圧力範囲で使
用することができ、電磁弁による制御の結果を高い応答
性でダイヤフラム室の圧力に反映させることができる。
従って、圧力計によって得られた差圧を、4つの電磁弁
によって正確かつ高い応答性で第1圧力と第2圧力の差
圧とし、さらにその差圧によってパイロット弁を制御す
るので正確かつ高い応答性で主弁の位置を制御すること
ができる。これにより、このパイロット式圧力比例制御
弁によれば、低圧の出力圧においても正確かつ高い応答
性を得られる。
第1供給用電磁弁と第2供給用電磁弁と第1排気用電磁
弁と第2排気用電磁弁によって、第1圧力と第2圧力を
正確かつ高い応答性で制御することができる。また、第
2ダイヤフラム室が主弁と独立して制御されているの
で、第1、第2ダイヤフラム室は望ましい圧力範囲で使
用することができ、電磁弁による制御の結果を高い応答
性でダイヤフラム室の圧力に反映させることができる。
従って、圧力計によって得られた差圧を、4つの電磁弁
によって正確かつ高い応答性で第1圧力と第2圧力の差
圧とし、さらにその差圧によってパイロット弁を制御す
るので正確かつ高い応答性で主弁の位置を制御すること
ができる。これにより、このパイロット式圧力比例制御
弁によれば、低圧の出力圧においても正確かつ高い応答
性を得られる。
【0048】請求項2に記載の発明の構成によれば、第
1排気用電磁弁、第2排気用電磁弁、第1供給用電磁
弁、第2供給用電磁弁によって、第1圧力と第2圧力と
を正確かつ高い応答性で制御することができる。また、
第1圧力と第2圧力によって各パイロット弁は制御され
るので、各主弁の開度は正確かつ高い応答性で制御され
る。従って、圧力計によって得られた差圧から第1主弁
と第2主弁の開度を求め、それらの開度が得られる第1
圧力と第2圧力とを4つの電磁弁によって正確かつ高い
応答性で実現できる。これにより、このパイロット式圧
力比例制御弁によれば、低圧の出力圧においても正確か
つ高い応答性を得られる。
1排気用電磁弁、第2排気用電磁弁、第1供給用電磁
弁、第2供給用電磁弁によって、第1圧力と第2圧力と
を正確かつ高い応答性で制御することができる。また、
第1圧力と第2圧力によって各パイロット弁は制御され
るので、各主弁の開度は正確かつ高い応答性で制御され
る。従って、圧力計によって得られた差圧から第1主弁
と第2主弁の開度を求め、それらの開度が得られる第1
圧力と第2圧力とを4つの電磁弁によって正確かつ高い
応答性で実現できる。これにより、このパイロット式圧
力比例制御弁によれば、低圧の出力圧においても正確か
つ高い応答性を得られる。
【0049】請求項3に記載の発明の構成によれば、第
1供給用電磁弁と第2供給用電磁弁と第1排気用電磁弁
と第2排気用電磁弁によって、第1圧力と第2圧力を正
確かつ高い応答性で制御することができる。また、第2
ピストン室が主弁と独立して制御されているので、第
1、第2ピストン室は望ましい圧力範囲で使用すること
ができ、電磁弁による制御の結果を高い応答性でピスト
ン室の圧力に反映させることができる。従って、圧力計
によって得られた差圧を、4つの電磁弁によって正確か
つ高い応答性で第1圧力と第2圧力の差圧とし、さらに
その差圧によってパイロット弁を制御するので正確かつ
高い応答性で主弁の位置を制御することができる。これ
により、このパイロット式圧力比例制御弁によれば、低
圧の出力圧においても正確かつ高い応答性を得られる。
1供給用電磁弁と第2供給用電磁弁と第1排気用電磁弁
と第2排気用電磁弁によって、第1圧力と第2圧力を正
確かつ高い応答性で制御することができる。また、第2
ピストン室が主弁と独立して制御されているので、第
1、第2ピストン室は望ましい圧力範囲で使用すること
ができ、電磁弁による制御の結果を高い応答性でピスト
ン室の圧力に反映させることができる。従って、圧力計
によって得られた差圧を、4つの電磁弁によって正確か
つ高い応答性で第1圧力と第2圧力の差圧とし、さらに
その差圧によってパイロット弁を制御するので正確かつ
高い応答性で主弁の位置を制御することができる。これ
により、このパイロット式圧力比例制御弁によれば、低
圧の出力圧においても正確かつ高い応答性を得られる。
【0050】請求項4に記載の発明の構成によれば、第
1排気用電磁弁、第2排気用電磁弁、第1供給用電磁
弁、第2供給用電磁弁によって、第1圧力と第2圧力と
を正確かつ高い応答性で制御することができる。また、
第1圧力と第2圧力によって各パイロット弁は制御され
るので、各主弁の開度は正確かつ高い応答性で制御され
る。従って、圧力計によって得られた差圧から第1主弁
と第2主弁の開度を求め、それらの開度が得られる第1
圧力と第2圧力とを4つの電磁弁によって正確かつ高い
応答性で実現できる。これにより、このパイロット式圧
力比例制御弁によれば、低圧の出力圧においても正確か
つ高い応答性を得られる。
1排気用電磁弁、第2排気用電磁弁、第1供給用電磁
弁、第2供給用電磁弁によって、第1圧力と第2圧力と
を正確かつ高い応答性で制御することができる。また、
第1圧力と第2圧力によって各パイロット弁は制御され
るので、各主弁の開度は正確かつ高い応答性で制御され
る。従って、圧力計によって得られた差圧から第1主弁
と第2主弁の開度を求め、それらの開度が得られる第1
圧力と第2圧力とを4つの電磁弁によって正確かつ高い
応答性で実現できる。これにより、このパイロット式圧
力比例制御弁によれば、低圧の出力圧においても正確か
つ高い応答性を得られる。
【図1】第1の実施の形態に係るパイロット式圧力比例
制御弁の構成を示す断面図である。
制御弁の構成を示す断面図である。
【図2】第2の実施の形態に係るパイロット式圧力比例
制御弁の構成を示す断面図である。
制御弁の構成を示す断面図である。
【図3】ピストン構造のパイロット式圧力比例制御弁の
構成を示す断面図である。
構成を示す断面図である。
【図4】ピストン構造のパイロット式圧力比例制御弁の
構成を示す断面図である。
構成を示す断面図である。
【図5】従来のパイロット式圧力比例制御弁の構成を示
す断面図である。
す断面図である。
10 パイロット式圧力比例制御弁 14 パイロット弁 16 第1ダイヤフラム室 17 第2ダイヤフラム室 25 第1供給用電磁弁 26 第2供給用電磁弁 27 第1排気用電磁弁 28 第2排気用電磁弁 29 圧力計 30 パイロット式圧力比例制御弁 31 供給ポート(第1の主弁の入力ポート) 32 出力ポート 33 排気ポート(第2の主弁の入力ポート) 34 パイロット弁 35 パイロット弁 36 第1ダイヤフラム室 37 第2ダイヤフラム室 38 第3ダイヤフラム室 39 第4ダイヤフラム室 50 第1排気用電磁弁 51 第2排気用電磁弁 52 第1供給用電磁弁 53 第2供給用電磁弁 54 圧力計 61 ピストン弁 62 第1ピストン室 63 第2ピストン室 71 ピストン弁 72 ピストン弁 73 第1ピストン室 74 第2ピストン室 75 第3ピストン室 76 第4ピストン室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H056 AA03 BB02 BB24 CA07 CB02 CC05 CC07 CC12 CD04 CD06 DD04 EE01 EE06 GG12 3H067 AA03 AA32 AA38 BB03 BB12 CC01 DD05 DD14 DD33 FF11 GG03 GG22 3H089 AA01 AA60 BB14 DB02 DB72 EE31 FF07 GG03 HH05
Claims (4)
- 【請求項1】 パイロット弁に供給する空気圧を制御す
ることにより、主弁の開度を制御して主弁を流れる流体
の圧力を制御するパイロット式圧力比例制御弁システム
において、 前記パイロット弁がダイヤフラム構造であり、前記ダイ
ヤフラムにより隔離される第1ダイヤフラム室と、第2
ダイヤフラム室とを備え、 前記第1ダイヤフラム室と供給空気源との間に設けられ
た第1供給用電磁弁と、 前記第1ダイヤフラム室と排気管との間に設けられた第
1排気用電磁弁と、 前記第2ダイヤフラム室と供給空気源との間に設けられ
た第2供給用電磁弁と、 前記第2ダイヤフラム室と排気管との間に設けられた第
2排気用電磁弁と、 前記主弁の圧力を計測する圧力計とを有し、 前記第1供給用電磁弁及び前記第1排気用電磁弁とを制
御して前記第1ダイヤフラム室内を所定の第1圧力に保
持し、 前記第2供給用電磁弁及び前記第2排気用電磁弁とを制
御して前記第2ダイヤフラム室内を所定の第2圧力に保
持し、 前記第1圧力と前記第2圧力との差圧を前記圧力計の計
測値に対応させることにより、前記主弁の位置を制御す
ることを特徴とするパイロット式圧力比例制御弁システ
ム。 - 【請求項2】 パイロット弁に供給する空気圧を制御す
ることにより、主弁の開度を制御して主弁を流れる流体
の圧力を制御するパイロット式圧力比例制御弁2つを、
それぞれの主弁の出力ポートを共通として一体に構成し
たパイロット式圧力比例制御弁システムにおいて、 第1主弁の入力ポートが供給空気源に連通され、 第2主弁の入力ポートが排気管に連通され、 前記パイロット弁がそれぞれダイヤフラム構造であり、 第1パイロット弁の第1ダイヤフラムにより隔離される
第1ダイヤフラム室と第2ダイヤフラム室と、第2パイ
ロット弁の第2ダイヤフラムにより隔離される第3ダイ
ヤフラム室と第4ダイヤフラム室とを備え、 前記第1ダイヤフラム室と前記第3ダイヤフラム室とが
排気管に連通され、 前記第2ダイヤフラム室と供給空気源との間に設けられ
た第1供給用電磁弁と、 前記第2ダイヤフラム室と排気管との間に設けられた第
1排気用電磁弁と、 前記第4ダイヤフラム室と供給空気源との間に設けられ
た第2供給用電磁弁と、 前記第4ダイヤフラム室と排気管との間に設けられた第
2排気用電磁弁と、 前記出力ポートの圧力を計測する圧力計とを有し、 前記第1供給用電磁弁及び前記第1排気用電磁弁とを制
御して前記第2ダイヤフラム室内を所定の第1圧力に保
持し、 前記第2供給用電磁弁及び前記第2排気用電磁弁とを制
御して前記第4ダイヤフラム室内を所定の第2圧力に保
持し、 前記第1圧力と前記第2圧力とを前記圧力計の計測値に
対応させることにより、前記第1主弁と前記第2主弁の
位置を制御することを特徴とするパイロット式圧力比例
制御弁システム。 - 【請求項3】 パイロット弁に供給する空気圧を制御す
ることにより、主弁の開度を制御して主弁を流れる流体
の圧力を制御するパイロット式圧力比例制御弁システム
において、 前記パイロット弁がピストン構造であり、前記ピストン
により隔離される第1ピストン室と、第2ピストン室と
を備え、 前記第1ピストン室と供給空気源との間に設けられた第
1供給用電磁弁と、 前記第1ピストン室と排気管との間に設けられた第1排
気用電磁弁と、 前記第2ピストン室と供給空気源との間に設けられた第
2供給用電磁弁と、 前記第2ピストン室と排気管との間に設けられた第2排
気用電磁弁と、 前記主弁の圧力を計測する圧力計とを有し、 前記第1供給用電磁弁及び前記第1排気用電磁弁とを制
御して前記第1ピストン室内を所定の第1圧力に保持
し、 前記第2供給用電磁弁及び前記第2排気用電磁弁とを制
御して前記第2ピストン室内を所定の第2圧力に保持
し、 前記第1圧力と前記第2圧力との差圧を前記圧力計の計
測値に対応させることにより、前記主弁の位置を制御す
ることを特徴とするパイロット式圧力比例制御弁システ
ム。 - 【請求項4】 パイロット弁に供給する空気圧を制御す
ることにより、主弁の開度を制御して主弁を流れる流体
の圧力を制御するパイロット式圧力比例制御弁2つを、
それぞれの主弁の出力ポートを共通として一体に構成し
たパイロット式圧力比例制御弁システムにおいて、 第1主弁の入力ポートが供給空気源に連通され、 第2主弁の入力ポートが排気管に連通され、 前記パイロット弁がそれぞれピストン構造であり、 第1パイロット弁の第1ピストンにより隔離される第1
ピストン室と第2ピストン室と、第2パイロット弁の第
2ピストンにより隔離される第3ピストン室と第4ピス
トン室とを備え、 前記第1ピストン室と前記第3ピストン室とが排気管に
連通され、 前記第2ピストン室と供給空気源との間に設けられた第
1供給用電磁弁と、 前記第2ピストン室と排気管との間に設けられた第1排
気用電磁弁と、 前記第4ピストン室と供給空気源との間に設けられた第
2供給用電磁弁と、 前記第4ピストン室と排気管との間に設けられた第2排
気用電磁弁と、 前記出力ポートの圧力を計測する圧力計とを有し、 前記第1供給用電磁弁及び前記第1排気用電磁弁とを制
御して前記第2ピストン室内を所定の第1圧力に保持
し、 前記第2供給用電磁弁及び前記第2排気用電磁弁とを制
御して前記第4ピストン室内を所定の第2圧力に保持
し、 前記第1圧力と前記第2圧力とを前記圧力計の計測値に
対応させることにより、前記第1主弁と前記第2主弁の
位置を制御することを特徴とするパイロット式圧力比例
制御弁システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000206149A JP2002022038A (ja) | 2000-07-07 | 2000-07-07 | パイロット式圧力比例制御弁システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000206149A JP2002022038A (ja) | 2000-07-07 | 2000-07-07 | パイロット式圧力比例制御弁システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002022038A true JP2002022038A (ja) | 2002-01-23 |
Family
ID=18703120
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000206149A Pending JP2002022038A (ja) | 2000-07-07 | 2000-07-07 | パイロット式圧力比例制御弁システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002022038A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102720881A (zh) * | 2012-06-19 | 2012-10-10 | 宁波星箭航天机械有限公司 | 气控膜片式高压大流量减压阀出口压力控制系统 |
JP2017227318A (ja) * | 2016-06-21 | 2017-12-28 | 薫 岡田 | 補助空圧機能付きボイスコイルモーター |
CN108302223A (zh) * | 2018-02-26 | 2018-07-20 | 天津海辰华环保科技股份有限公司 | 先导型流体分配器 |
CN111434956A (zh) * | 2019-01-11 | 2020-07-21 | Smc 株式会社 | 电磁阀系统 |
-
2000
- 2000-07-07 JP JP2000206149A patent/JP2002022038A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102720881A (zh) * | 2012-06-19 | 2012-10-10 | 宁波星箭航天机械有限公司 | 气控膜片式高压大流量减压阀出口压力控制系统 |
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CN111434956A (zh) * | 2019-01-11 | 2020-07-21 | Smc 株式会社 | 电磁阀系统 |
CN111434956B (zh) * | 2019-01-11 | 2023-04-07 | Smc 株式会社 | 电磁阀系统 |
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