[go: up one dir, main page]

JP2002021970A - 流体継手 - Google Patents

流体継手

Info

Publication number
JP2002021970A
JP2002021970A JP2000213396A JP2000213396A JP2002021970A JP 2002021970 A JP2002021970 A JP 2002021970A JP 2000213396 A JP2000213396 A JP 2000213396A JP 2000213396 A JP2000213396 A JP 2000213396A JP 2002021970 A JP2002021970 A JP 2002021970A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hub
impeller
oil
turbine impeller
pump impeller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000213396A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4303406B2 (ja
Inventor
Koji Inoue
公司 井上
Atsunari Suzuki
厚作 鈴木
Yoshihisa Sugimura
喜久 杉村
Hidetaka Koga
英隆 古賀
Nobuyuki Iwao
信幸 岩男
Yasushi Yamamoto
康 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Yutaka Giken Co Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Yutaka Giken Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd, Yutaka Giken Co Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2000213396A priority Critical patent/JP4303406B2/ja
Priority to US09/901,146 priority patent/US6631795B2/en
Priority to EP01116840A priority patent/EP1172577B1/en
Priority to DE60132275T priority patent/DE60132275T2/de
Publication of JP2002021970A publication Critical patent/JP2002021970A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4303406B2 publication Critical patent/JP4303406B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches 
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches  with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0273Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches  with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch
    • F16H2045/0294Single disk type lock-up clutch, i.e. using a single disc engaged between friction members

Landscapes

  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンプ羽根車,タービン羽根車及びサイドカ
バーの三者の同心精度を確保しつゝ流体継手組立体を
得,主軸の取り付け作業性の向上を図る。また油路構成
の簡素化をも図る。 【解決手段】 タービン羽根車4のハブ4bを囲繞する
ようにポンプ羽根車3のハブ3bを配置すると共に,こ
れら両ハブ3b,4b間にボールベアリング9を介裝
し,このボールベアリング9を介して両ハブ3b,4b
相互を軸方向に連結し,またこのベアリング9を介し
て,両羽根車3,4間の循環回路5と,作動オイルの供
給,排出のための油路25との間を連通した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,ポンプ羽根車とタ
ービン羽根車とを対向させて,これらの間に作動オイル
の循環回路を形成し,またタービン羽根車の背面と,ポ
ンプ羽根車に連設されてタービン羽根車の背面を覆うサ
イドカバーとの間に,循環回路に連通する油室を画成
し,この油室及び循環回路に,作動オイルの供給,排出
のための第1及び第2油路をそれぞれ接続し,ポンプ羽
根車には入力軸が連結され,タービン羽根車のハブにス
プライン嵌合される主軸をサイドカバーのハブに回転可
能に嵌合するようにした流体継手に関する。
【0002】
【従来の技術】流体継手において,ポンプ羽根車とター
ビン羽根車とを対向させて,これらの間に作動オイルの
循環回路を形成し,またタービン羽根車の背面と,ポン
プ羽根車に連設されてタービン羽根車の背面を覆うサイ
ドカバーとの間に,循環回路に連通する油室を画成し,
タービン羽根車のハブにスプライン嵌合される主軸をサ
イドカバーのハブに回転可能に嵌合するようにしたもの
が,例えば,実公昭62−12912号公報に開示され
ているように,既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の流体継手では,
上記公報に開示されているように,ポンプ羽根車及びタ
ービン羽根車の同心精度を確保するために,ポンプ羽根
車のハブにボールベアリングを介して嵌合した主軸にタ
ービン羽根車のハブをスプライン嵌合している。したが
って,流体継手に主軸を取り付ける前の状態では,ポン
プ羽根車,タービン羽根車及びサイドカバーの三者を同
心上に保持するものが存在しないため,上記三者のハブ
に主軸を嵌合する作業は容易でなく,主軸の取り付け作
業性が悪いという欠点がある。また上記のものは,ポン
プ羽根車及び主軸間のボールベアリングの潤滑のための
油路と,両羽根車間の循環回路に給油するための油路と
を個別に持っているので,油路構成が複雑であって加工
性が悪く,コストの低減が困難であるという欠点もあ
る。
【0004】本発明は,従来の上記欠点をすべて解消し
得るようにした前記流体継手を提供することを他の目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明は,ポンプ羽根車とタービン羽根車とを対向
させて,これらの間に作動オイルの循環回路を形成し,
またタービン羽根車の背面と,ポンプ羽根車に連設され
てタービン羽根車の背面を覆うサイドカバーとの間に,
循環回路に連通する油室を画成し,この油室及び循環回
路に,作動オイルの供給,排出のための第1及び第2油
路をそれぞれ接続し,ポンプ羽根車には入力軸が連結さ
れ,タービン羽根車のハブにスプライン嵌合される主軸
をサイドカバーのハブに回転可能に嵌合するようにした
流体継手であって,タービン羽根車のハブを囲繞するよ
うにポンプ羽根車のハブを配置すると共に,これら両ハ
ブ間にボールベアリングを介裝し,このボールベアリン
グを介して前記両ハブ相互を軸方向に連結し,またこの
ベアリングを介して前記循環回路及び第2油路間を連通
したことを第1の特徴とする。
【0006】この第1の特徴によれば,タービン羽根車
のハブと,それを囲繞するポンプ羽根車のハブとの間に
ボールベアリングを介裝すると共に,このボールベアリ
ングを介して両羽根車のハブ間を軸方向に連結したの
で,ポンプ羽根車,タービン羽根車及びサイドカバーの
三者のハブに高い同心精度を与えつゝ,前記三者の組立
体を構成することができる。したがって,タービン羽根
車及びサイドカバーのハブへの主軸の嵌合作業を容易に
行うことができる。その上,タービン羽根車のハブに対
するポンプ羽根車のハブの囲繞配置により,流体継手の
軸方向寸法の短縮化に寄与し,車両へのレイアウトの自
由度を増大させることができる。
【0007】しかも,ポンプ羽根車のハブはボールベア
リングを介してタービン羽根車のハブに支承されるの
で,ポンプ羽根車のハブへの主軸の嵌合は不要である。
これらによって,主軸の取り付け作業性を著しく向上さ
せることができる。
【0008】その上,ポンプ羽根車及びタービン羽根車
は,ボールベアリングによって高い同心精度が付与され
ることから,スムーズな相対回転が保障され,安定した
カップリング機能を発揮することができる。
【0009】また,前記ボールベアリングを介して循環
回路及び第2油路間を連通したので,循環回路に出入り
する作動オイルが必然的に前記ベアリングを通過するこ
とになり,それを効果的に潤滑することができる。しか
も,このように前記ボールベアリングが循環回路及び第
2油路間の連通路を兼ねることから,油路構成が簡素化
され,したがって加工工数,延いてはコストの低減を図
ることができる。
【0010】また本発明は,上記特徴に加えて,前記ボ
ールベアリングのインナレースをタービン羽根車のハブ
外周面に嵌合すると共に,該ハブの環状肩部と該ハブに
係止される止環とで軸方向に挟持する一方,そのアウタ
レースをポンプ羽根車のハブ内周面に嵌合すると共に,
該ハブの環状肩部と該ハブに係止される止環とで軸方向
に挟持したことを第2の特徴とする。
【0011】この第2の特徴によれば,前記ボールベア
リングと,ポンプ羽根車及びタービン羽根車の両ハブと
の軸方向連結が簡単で,流体継手組立体を容易に構成す
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を,添付図面
に示す本発明の実施例に基づいて以下に説明する。
【0013】図1は本発明の第1実施例に係るバッフル
プレート付き流体継手をロックアップクラッチの非接続
状態で示す縦断面図,図2は同流体継手のロックアップ
クラッチの接続状態を示す作用説明図,図3は本発明の
第2実施例に係るバッフルプレート付き流体継手をロッ
クアップクラッチの非接続状態で示す縦断面図,図4は
同流体継手のロックアップクラッチの接続状態を示す作
用説明図である。
【0014】先ず,図1及び図2に示す本発明の第1実
施例について説明する。
【0015】自動車用エンジンのクランク軸1と,多段
変速機の主軸2とが同軸上に配置され,これらは流体継
手Fを介して連結される。
【0016】流体継手Fは,ポンプ羽根車3と,それに
対向してそれとの間に作動オイルの循環回路5を画成す
るタービン羽根車4とを備えている。各羽根車3,4
は,循環回路5の中心部で互いに対向するコアリング3
c,4cを有しており,タービン羽根車4のコアリング
4cの内周壁は,ポンプ羽根車3のコアリング3cの内
周壁内側に近接配置される。こうすることにより,作動
オイルが循環回路5をタービン羽根車4からポンプ羽根
車3側へ流れるとき,コアリング3c,4c内への浸入
による伝動効率の低下を防ぐことができる。
【0017】ポンプ羽根車3には,タービン羽根車4の
背面を覆うサイドカバー6が連設されており,このサイ
ドカバー6に,クランク軸1の端部に固着されたフライ
ホイール7が連結される。
【0018】またサイドカバー6の中心部にはハブ6a
が形成され,タービン羽根車4のハブ4bにスプライン
結合した主軸2の端部がこのハブ6aにブッシュ8を介
して回転自在に支承される。
【0019】ポンプ羽根車3のハブ3bは,循環回路5
の内周部側でタービン羽根車4のハブ4bを囲繞するよ
うに配置され,これらハブ3b,4b間にボールベアリ
ング9が介裝される。その際,ボールベアリング9のイ
ンナレース9aはハブ4bの外周面に嵌合されると共
に,ハブ4bの環状肩部10と,ハブ4bに係止される
止環11とで軸方向に挟持される。また同ボールベアリ
ング9のアウタレース9bはハブ3bの内周面に嵌合さ
れると共に,ハブ3bの環状肩部12と,ハブ3bに係
止される止環13とで軸方向に挟持される。こうしてポ
ンプ羽根車3及びタービン羽根車4の両ハブ3b,4b
は,ボールベアリング9を介して軸方向に連結される。
このボールベアリング9は,インナ及びアウタレース9
a,9b間を作動オイルが流通し得るシール無しとされ
る。
【0020】タービン羽根車4には,循環回路5の内周
部からコアリング4c側に突出する環状のバッフルプレ
ート15が一体的に連設され,このバッフルプレート1
5の基部とポンプ羽根車3のハブ3bとの間に環状油路
16が設けられ,該油路16の内周端は,ボールベアリ
ング9の,タービン羽根車4側端面に連通し,該油路1
6の外周端は,循環回路5中,ポンプ羽根車3の入口に
開口する。
【0021】またタービン羽根車4とサイドカバー6と
の間には,それらを直結し得るロックアップクラッチL
が設けられる。このロックアップクラッチLは,タービ
ン羽根車4の背面とサイドカバー6の内側壁との間に画
成されると共に,循環回路5に連通する油室としてのク
ラッチ室17と,このクラッチ室17をタービン羽根車
4側の内側室17aとサイドカバー6側の外側室17b
とに区画するようにクラッチ室17に配設されるクラッ
チピストン18とから構成され,クラッチピストン18
は,サイドカバー6の内側壁に対向する端面に摩擦ライ
ニング18aを備えている。
【0022】クラッチピストン18は,タービン羽根車
4の背面に突設された複数の伝動爪21にトルクダンパ
20を介して連結されると共に,摩擦ライニング18a
をサイドカバー6の内壁に圧接させる接続位置と,その
内壁から離間する非接続位置との間を軸方向に移動し得
るように,タービン羽根車4のハブ4bの外周面にシー
ル部材22を介して摺動可能に支承される。
【0023】主軸2にはロックアップクラッチLの内側
室17aに連通する第1油路24が設けられる。またポ
ンプ羽根車3のハブ3bには,主軸2を囲繞するように
配置されてオイルポンプ27を駆動する筒状のオイルポ
ンプ駆動軸26が一体に形成され,これと主軸2との間
に,ボールベアリング9の他端面に連通する第2油路2
5が画成される。こうして,第2油路25及び循環回路
5間は,ボールベアリング9及び環状油路16を介して
互いに連通される。
【0024】第1油路24及び第2油路25は,切換弁
29により,オイルポンプ27の吐出側とオイル溜め2
8とに交互に接続されるようになっている。
【0025】次に,この第1実施例の作用について説明
する。
【0026】エンジンのアイドリングないし極低速運転
域では,切換弁29は,図1に示すように,第1油路2
4をオイルポンプ27の吐出側に接続する一方,第2油
路25をオイル溜め28に接続するように,図示しない
電子制御ユニットにより制御される。したがって,エン
ジンのクランク軸1の回転トルクがフライホイール7,
サイドカバー6,ポンプ羽根車3へと伝達して,それを
回転駆動し,更にオイルポンプ27をも駆動すると,オ
イルポンプ27の吐出作動オイルが切換弁29から第1
油路24,クラッチ室17の外側室17b,内側室17
aを経て循環回路5に流入し,該回路5を満たした後,
環状油路16,ボールベアリング9を順次経て第2油路
25に移り,切換弁29からオイル溜め28に還流す
る。
【0027】而して,クラッチ室17では,上記のよう
な作動オイルの流れにより外側室17bの方が内側室1
7aよりも高圧となり,その圧力差によりクラッチピス
トン18がサイドカバー6の内壁から引き離される方向
へ押圧されるので,ロックアップクラッチLは非接続状
態となっており,ポンプ羽根車3及びタービン羽根車4
間に相対回転を許容している。したがって,クランク軸
1からポンプ羽根車3が回転駆動されると,循環回路5
を満たしている作動オイルが矢印のように循環回路5を
循環することにより,ポンプ羽根車3の回転トルクをタ
ービン羽根車4に伝達しようとするが,循環回路5に介
入するバッフルプレート15が循環回路5での作動オイ
ルの循環を妨げることにより,ドラッグトルクが下げら
れ,主軸2の停止状態を容易に保つことができる。
【0028】車両を発進すべく,クランク軸1の回転数
を上げれば,それと共にポンプ羽根車3の回転数が上が
ることにより,ポンプ羽根車3からタービン羽根車4へ
の流体伝動が盛んになり,タービン羽根車4が回転して
主軸2を駆動するようになり,スムーズな発進が可能と
なる。
【0029】発進後,エンジンの回転数が所定値以上に
なると,電子制御ユニット(図示せず)による切換弁2
9の切換えにより,図2に示すように,第2油路25を
オイルポンプ27の吐出側に接続すると共に,第1油路
24をオイル溜め28に接続する。その結果,オイルポ
ンプ27の吐出作動オイルは,先刻とは反対に,切換弁
29から第2油路25を通過し,ボールベアリング9,
環状油路16を順次経て循環回路5に流入して,該回路
5を満たした後,クラッチ室17の内側室17aに移っ
て,該室17aをも満たす。一方,クラッチ室17の外
側室17bは,第1油路24及び切換弁29を介してオ
イル溜め28に開放されるので,クラッチ室17では,
内側室17aの方が外側室17bよりも高圧となり,ク
ラッチピストン18は,その圧力差によりサイドカバー
6側に押圧され,摩擦ライニング18aをサイドカバー
6の内側壁に圧接させ,ロックアップクラッチLは接続
状態となる。
【0030】このようなロックアップクラッチLの接続
によれば,ポンプ羽根車3及びタービン羽根車4を相互
に直結するので,バッフルプレート15による流体伝動
効率の低下に関係なく,クランク軸1の回転トルクを主
軸2に効率良く伝達することができ,即ち高伝動効率の
状態にして,燃費の低減を図ることができる。
【0031】かくして,ドラッグトルクの低減と,エン
ジンの常用運転時での両羽根車3,4間の伝動効率の向
上の両方を満足させることができる。
【0032】また循環回路5と第2油路25との間で
は,ボールベアリング9及び環状油路16を介して作動
オイルの流通が行われるので,流体継手Fの冷却と共に
該ベアリング9の潤滑を効果的に促進することができ
る。特に,環状油路16は,循環回路5中,比較的低圧
のポンプ羽根車3の入口に開口するので,図2の場合の
ように,第2油路からボールベアリング9及び環状油路
16を通して循環回路5へ作動オイルをスムーズに供給
することができ,ロックアップクラッチLの接続状態へ
の応答性を高めることができる。
【0033】またボールベアリング9及び環状油路16
を通過する作動オイルは,ポンプ羽根車3及びタービン
羽根車4の両ハブ3b,4b,並びにバッフルプレート
15に沿って流れることになるから,それらの冷却をも
効果的に行うことができる。
【0034】またボールベアリング9が循環回路及び第
2油路間の連通路を兼ねることから,油路構成が簡素化
され,したがって加工工数,延いてはコストの低減を図
ることができる。
【0035】さらにタービン羽根車4のハブ4bと,そ
れを囲繞するポンプ羽根車3のハブ3bとの間にボール
ベアリング9を介裝すると共に,このボールベアリング
9を介して両羽根車3,4のハブ間を軸方向に連結した
ので,ポンプ羽根車3,タービン羽根車4及びサイドカ
バー6の三者のハブ3,4,6に高い同心精度を与えつ
ゝ,流体継手組立体を構成することができる。したがっ
て,タービン羽根車4及びサイドカバー6のハブ4b,
6aへの主軸2の嵌合作業を容易に行うことができる。
しかも,ポンプ羽根車3のハブ3bはボールベアリング
9を介してタービン羽根車4のハブ4bに支承されるの
で,ポンプ羽根車3のハブ3bへの主軸2の嵌合は不要
である。これらによって,主軸2の取り付け作業性を著
しく向上させることができる。
【0036】その上,タービン羽根車4のハブ4bに対
するポンプ羽根車3のハブ3bの囲繞配置により,流体
継手Fの軸方向寸法の短縮化を図ることができるので,
車両へのレイアウトの自由度を増大させることができ
る。
【0037】しかもポンプ羽根車3及びタービン羽根車
4は,ボールベアリング9によって高い同心精度が付与
されることから,スムーズな相対回転が保障され,安定
したカップリング機能を発揮することができる。
【0038】次に,図3及び図4に示す本発明の第2実
施例について説明する。
【0039】この第2実施例では,バッフルプレート1
5がポンプ羽根車3のハブ3bに一体的に連設され,そ
のハブ3bとタービン羽根車4のハブ4bとの間には,
循環回路5中,タービン羽根車4の出口に開口する環状
油路30が設けられる。この環状油路30はボールベア
リング9を介して第2油路25と連通される。
【0040】またポンプ羽根車3のハブ3bには,第2
油路25を循環回路5中,ポンプ羽根車3の入口に連通
する複数の放射状油路31が設けられる。
【0041】図3に示すロックアップクラッチLの非接
続状態では,第1油路24からクラッチ室17の外側室
17b,内側室17a,循環回路5へと流入した作動オ
イルは,タービン羽根車4の出口から環状油路30に続
く流路と,ポンプ羽根車3の入口から放射状油路31に
続く流路との両方を通過して,第2油路25へ流出す
る。
【0042】特に,環状油路30が開口するタービン羽
根車4の出口は,循環回路5中,比較的高圧のところで
あるので,循環回路5から環状油路30への作動オイル
の流出が促進され,流体継手Fの冷却を効果的に行うこ
とができる。しかも,その作動オイルはボールベアリン
グ9を通過して第2油路25に向かうので,該ベアリン
グ9の潤滑をも効果的に行うことができる。
【0043】また放射状油路31が開口するポンプ羽根
車3の入口は,循環回路5中,比較的低圧のところであ
るので,図4に示すように,第2油路から放射状油路3
1を通して循環回路5へ作動オイルを供給するとき,そ
の供給をスムーズに行うことができ,ロックアップクラ
ッチLの接続状態への応答性を高めることができる。
【0044】その他の構成は,前実施例と同様であるの
で,図3及び図4中,前実施例と対応する部分には同一
の参照符号を付して,その説明を省略する。
【0045】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可
能である。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明によれば,タービン
羽根車のハブと,それを囲繞するポンプ羽根車のハブと
の間にボールベアリングを介裝すると共に,このボール
ベアリングを介して両羽根車のハブ間を軸方向に連結し
たので,ポンプ羽根車,タービン羽根車及びサイドカバ
ーの三者のハブに高い同心精度を与えつゝ,前記三者の
組立体を構成することができる。したがって,タービン
羽根車及びサイドカバーのハブへの主軸の嵌合作業を容
易に行うことができ,しかもポンプ羽根車のハブへの主
軸の嵌合は不要であることから,主軸の取り付け作業性
を著しく向上させることができる。その上,タービン羽
根車のハブに対するポンプ羽根車のハブの囲繞配置によ
り,流体継手の軸方向寸法の短縮化に寄与し,車両への
レイアウトの自由度を増大させることができる。またポ
ンプ羽根車及びタービン羽根車は,ボールベアリングに
よって高い同心精度が付与されることから,スムーズな
相対回転が保障され,安定したカップリング機能を発揮
することができる。
【0047】またタービン羽根車のハブに対するポンプ
羽根車のハブの囲繞配置により,流体継手の軸方向寸法
の短縮化に寄与し,車両へのレイアウトの自由度を増大
させることができる。さらに前記ボールベアリングを介
して循環回路及び第2油路間を連通したので,循環回路
に出入りする作動オイルが必然的に前記ベアリングを通
過することになり,それを効果的に潤滑することがで
き,しかも前記ボールベアリングが循環回路及び第2油
路間の連通路を兼ねることから,油路構成が簡素化さ
れ,加工工数,延いてはコストの低減を図ることができ
る。
【0048】また本発明によれば,前記ボールベアリン
グのインナレースをタービン羽根車のハブ外周面に嵌合
すると共に,該ハブの環状肩部と該ハブに係止される止
環とで軸方向に挟持する一方,そのアウタレースをポン
プ羽根車のハブ内周面に嵌合すると共に,該ハブの環状
肩部と該ハブに係止される止環とで軸方向に挟持するこ
とにより,前記ボールベアリングと,ポンプ羽根車及び
タービン羽根車の両ハブとの軸方向連結が簡単で,前記
三者の組立体を容易に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るバッフルプレート付
き流体継手をロックアップクラッチの非接続状態で示す
縦断面図。
【図2】同流体継手のロックアップクラッチの接続状態
を示す作用説明図。
【図3】本発明の第2実施例に係るバッフルプレート付
き流体継手をロックアップクラッチの非接続状態で示す
縦断面図。
【図4】同流体継手のロックアップクラッチの接続状態
を示す作用説明図。
【符号の説明】
F・・・・・流体継手 2・・・・・主軸 3・・・・・ポンプ羽根車 3b・・・・ポンプ羽根車のハブ 4・・・・・タービン羽根車 4b・・・・タービン羽根車のハブ 5・・・・・循環回路 6・・・・・サイドカバー 9・・・・・ボールベアリング 9a・・・・インナレース 9b・・・・アウタレース 10・・・・肩部 11・・・・止環 12・・・・肩部 13・・・・止環 17・・・・油室(クラッチ室) 24・・・・第1油路 25・・・・第2油路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 厚作 静岡県浜松市豊町508番地の1 株式会社 ユタカ技研内 (72)発明者 杉村 喜久 静岡県浜松市豊町508番地の1 株式会社 ユタカ技研内 (72)発明者 古賀 英隆 神奈川県藤沢市土棚8番地 いすゞ自動車 株式会社藤沢工場内 (72)発明者 岩男 信幸 神奈川県藤沢市土棚8番地 株式会社い すゞ中央研究所内 (72)発明者 山本 康 神奈川県藤沢市土棚8番地 株式会社い すゞ中央研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプ羽根車(3)とタービン羽根車
    (4)とを対向させて,これらの間に作動オイルの循環
    回路(5)を形成し,またタービン羽根車(4)の背面
    と,ポンプ羽根車(3)に連設されてタービン羽根車
    (4)の背面を覆うサイドカバー(6)との間に,循環
    回路(5)に連通する油室(17)を画成し,この油室
    (17)及び循環回路(5)に,作動オイルの供給,排
    出のための第1及び第2油路(24,25)をそれぞれ
    接続し,タービン羽根車(4)のハブ(4b)にスプラ
    イン嵌合される主軸(2)をサイドカバー(6)のハブ
    (6a)に回転可能に嵌合するようにした流体継手であ
    って,タービン羽根車(4)のハブ(4b)を囲繞する
    ようにポンプ羽根車(3)のハブ(3b)を配置すると
    共に,これら両ハブ(3b,4b)間にボールベアリン
    グ(9)を介裝し,このボールベアリング(9)を介し
    て前記両ハブ(3b,4b)相互を軸方向に連結し,ま
    たこのベアリング(9)を介して前記循環回路(5)及
    び第2油路(25)間を連通したことを特徴とする,流
    体継手。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の流体継手において,前記
    ボールベアリング(9)のインナレース(9a)をター
    ビン羽根車(4)のハブ(4b)外周面に嵌合すると共
    に,該ハブ(4b)の環状肩部(10)と該ハブ(4
    b)に係止される止環(11)とで軸方向に挟持する一
    方,そのアウタレース(9b)をポンプ羽根車(3)の
    ハブ(3b)内周面に嵌合すると共に,該ハブ(3b)
    の環状肩部(12)と該ハブ(3b)に係止される止環
    (13)とで軸方向に挟持したことを特徴とする,流体
    継手。
JP2000213396A 2000-07-10 2000-07-10 流体継手 Expired - Fee Related JP4303406B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000213396A JP4303406B2 (ja) 2000-07-10 2000-07-10 流体継手
US09/901,146 US6631795B2 (en) 2000-07-10 2001-07-10 Fluid coupling with baffle plate
EP01116840A EP1172577B1 (en) 2000-07-10 2001-07-10 Fluid coupling with baffle plate
DE60132275T DE60132275T2 (de) 2000-07-10 2001-07-10 Flüssigkeitskupplung mit Prallplatte

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000213396A JP4303406B2 (ja) 2000-07-10 2000-07-10 流体継手

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002021970A true JP2002021970A (ja) 2002-01-23
JP4303406B2 JP4303406B2 (ja) 2009-07-29

Family

ID=18709155

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000213396A Expired - Fee Related JP4303406B2 (ja) 2000-07-10 2000-07-10 流体継手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4303406B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7225614B2 (en) 2003-11-19 2007-06-05 Exedy Corporation Fluid coupling and method of manufacturing fluid coupling
CN109236977A (zh) * 2018-11-15 2019-01-18 沈阳工程学院 一种带冷却叶片和控制油路的可降工作温度的液力变矩器
KR20200125781A (ko) * 2019-04-25 2020-11-05 주식회사 나라코퍼레이션 임펠러의 오일 순환구조를 개선한 변속 유체커플링

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2416296B (en) 2004-07-22 2007-06-27 Dyson Ltd Handle assembly for a cleaning appliance
GB2440718B (en) 2006-08-08 2010-10-13 Dyson Technology Ltd Handle assembly for a cleaning appliance
GB2455811B (en) 2007-12-22 2012-08-01 Dyson Technology Ltd Wand assembly for a cleaning appliance

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7225614B2 (en) 2003-11-19 2007-06-05 Exedy Corporation Fluid coupling and method of manufacturing fluid coupling
CN109236977A (zh) * 2018-11-15 2019-01-18 沈阳工程学院 一种带冷却叶片和控制油路的可降工作温度的液力变矩器
CN109236977B (zh) * 2018-11-15 2023-08-15 沈阳工程学院 一种带冷却叶片和控制油路的可降工作温度的液力变矩器
KR20200125781A (ko) * 2019-04-25 2020-11-05 주식회사 나라코퍼레이션 임펠러의 오일 순환구조를 개선한 변속 유체커플링
KR102196022B1 (ko) * 2019-04-25 2020-12-30 주식회사 나라코퍼레이션 임펠러의 오일 순환구조를 개선한 변속 유체커플링

Also Published As

Publication number Publication date
JP4303406B2 (ja) 2009-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8863923B2 (en) Fluid transmission device
JP6525024B2 (ja) 変速機のブレーキ装置
US4199047A (en) Hydrokinetic torque converter with lock-up clutch
JP2001213185A (ja) 四輪駆動車両の動力伝達装置
US6547051B2 (en) Lock-up clutch of fluid transmission device
CN113474197A (zh) 混合驱动系统
KR102778151B1 (ko) 하이브리드 구동 모듈
US9234583B2 (en) Hydraulic supply system for torque converter impeller clutch
JP2002021970A (ja) 流体継手
JP2007239811A (ja) 流体伝動装置のロックアップクラッチ
US6487855B1 (en) Torque converter
US6631795B2 (en) Fluid coupling with baffle plate
JP4537625B2 (ja) ロックアップクラッチ付き流体伝動装置
JP4291937B2 (ja) バッフルプレート付き流体継手
JP4109895B2 (ja) バッフルプレート付き流体継手
JPH0225006Y2 (ja)
JP4021244B2 (ja) トルクコンバータ
JP5081472B2 (ja) 発進装置の油路構造
JP4071499B2 (ja) バッフルプレート付き流体継手
JP3211365B2 (ja) 流体伝動装置
JPH023004Y2 (ja)
KR100574394B1 (ko) 토크 컨버터
KR200189173Y1 (ko) 자동변속기용 토오크 컨버터
JP3026953B2 (ja) トルクコンバータ
JPH0676752U (ja) トルクコンバータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060324

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080917

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080924

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090408

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090424

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4303406

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130501

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130501

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140501

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees