JP2002016000A - 窒化物系半導体素子および窒化物系半導体基板 - Google Patents
窒化物系半導体素子および窒化物系半導体基板Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 良好な結晶性を有する窒化物系半導体層を成
長させることが可能な窒化物系半導体基板を提供するこ
とである。 【解決手段】 n−GaNオフ基板1は、(0001)
面から1〜20°の範囲内の所定の角度で傾斜したオフ
面を有する。この場合、オフ面の傾斜方向は<11-20
>方向から±7°の範囲内の所定の方向である。このよ
うなオフ面を有するn−GaNオフ基板1上に窒化物系
半導体層を成長させる場合、窒化物系半導体層の結晶成
長が主としてステップフローモードで起こる。このた
め、このようなn−GaNオフ基板1を用いることによ
り、良好な結晶性を有する窒化物系半導体層が得られ
る。
長させることが可能な窒化物系半導体基板を提供するこ
とである。 【解決手段】 n−GaNオフ基板1は、(0001)
面から1〜20°の範囲内の所定の角度で傾斜したオフ
面を有する。この場合、オフ面の傾斜方向は<11-20
>方向から±7°の範囲内の所定の方向である。このよ
うなオフ面を有するn−GaNオフ基板1上に窒化物系
半導体層を成長させる場合、窒化物系半導体層の結晶成
長が主としてステップフローモードで起こる。このた
め、このようなn−GaNオフ基板1を用いることによ
り、良好な結晶性を有する窒化物系半導体層が得られ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、III 族窒化物系半
導体(以下、窒化物系半導体と呼ぶ)を用いた発光ダイ
オード素子、半導体レーザ素子、受光素子、トランジス
タ等の窒化物系半導体素子およびこのような窒化物系半
導体素子に用いられる窒化物系半導体基板に関する。
導体(以下、窒化物系半導体と呼ぶ)を用いた発光ダイ
オード素子、半導体レーザ素子、受光素子、トランジス
タ等の窒化物系半導体素子およびこのような窒化物系半
導体素子に用いられる窒化物系半導体基板に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、GaN等の窒化物系半導体を用い
た半導体素子の研究開発が進められている。
た半導体素子の研究開発が進められている。
【0003】図11は従来の窒化物系半導体レーザ素子
の例を示す模式的な断面図である。図11に示すよう
に、半導体レーザ素子は、サファイア基板81上にバッ
ファ層82、アンドープGaN層83、n−GaNコン
タクト層84、n−AlGaNクラッド層85、n−G
aN光ガイド層86、発光層87、p−GaN光ガイド
層88が順に形成されてなる。p−GaN光ガイド層8
8の所定幅の領域上にリッジ状にp−AlGaNクラッ
ド層89が形成されており、このリッジ状のp−AlG
aNクラッド層89の側面に電流狭窄層91が形成され
ている。さらに、p−AlGaNクラッド層89の上面
および電流狭窄層91上にp−GaNコンタクト層90
が形成されている。p−GaNコンタクト層90からn
−GaNコンタクト層84までの一部領域が除去されて
n−GaNコンタクト層84が露出し、メサ形状が形成
されている。露出したn−GaNコンタクト層84の所
定領域上にn電極93が形成され、p−GaNコンタク
ト層90の所定領域上にp電極92が形成されている。
の例を示す模式的な断面図である。図11に示すよう
に、半導体レーザ素子は、サファイア基板81上にバッ
ファ層82、アンドープGaN層83、n−GaNコン
タクト層84、n−AlGaNクラッド層85、n−G
aN光ガイド層86、発光層87、p−GaN光ガイド
層88が順に形成されてなる。p−GaN光ガイド層8
8の所定幅の領域上にリッジ状にp−AlGaNクラッ
ド層89が形成されており、このリッジ状のp−AlG
aNクラッド層89の側面に電流狭窄層91が形成され
ている。さらに、p−AlGaNクラッド層89の上面
および電流狭窄層91上にp−GaNコンタクト層90
が形成されている。p−GaNコンタクト層90からn
−GaNコンタクト層84までの一部領域が除去されて
n−GaNコンタクト層84が露出し、メサ形状が形成
されている。露出したn−GaNコンタクト層84の所
定領域上にn電極93が形成され、p−GaNコンタク
ト層90の所定領域上にp電極92が形成されている。
【0004】図11に示す半導体レーザ素子において、
発光層87で発生した光の閉じ込めを効果的に行うた
め、および良好な垂直方向の遠視野像を得るためには、
n−AlGaNクラッド層85とn−GaN光ガイド層
86との屈折率の差およびp−AlGaNクラッド層8
9とp−光ガイド層88との屈折率の差を大きくする
か、または、n−AlGaNクラッド層85およびp−
AlGaNクラッド層89の厚さを大きくする必要があ
る。
発光層87で発生した光の閉じ込めを効果的に行うた
め、および良好な垂直方向の遠視野像を得るためには、
n−AlGaNクラッド層85とn−GaN光ガイド層
86との屈折率の差およびp−AlGaNクラッド層8
9とp−光ガイド層88との屈折率の差を大きくする
か、または、n−AlGaNクラッド層85およびp−
AlGaNクラッド層89の厚さを大きくする必要があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】n−AlGaNクラッ
ド層85とn−GaN光ガイド層86との屈折率の差、
およびp−AlGaNクラッド層89とp−光ガイド層
88との屈折率の差を大きくする方法としては、n−A
lGaNクラッド層85およびp−AlGaNクラッド
層89のAl組成を大きくすることが考えられる。
ド層85とn−GaN光ガイド層86との屈折率の差、
およびp−AlGaNクラッド層89とp−光ガイド層
88との屈折率の差を大きくする方法としては、n−A
lGaNクラッド層85およびp−AlGaNクラッド
層89のAl組成を大きくすることが考えられる。
【0006】しかしながら、結晶成長中におけるAl原
子の表面拡散が小さいことから、n−AlGaNクラッ
ド層85およびp−AlGaNクラッド層89において
Al組成を大きくすると、これらの層85,89におい
て良好な結晶性を実現することが困難となる。
子の表面拡散が小さいことから、n−AlGaNクラッ
ド層85およびp−AlGaNクラッド層89において
Al組成を大きくすると、これらの層85,89におい
て良好な結晶性を実現することが困難となる。
【0007】また、Al組成の大きなp−AlGaNク
ラッド層89およびn−AlGaNクラッド層85にお
いて結晶性の向上を図るためには、これらの層85,8
9の成長時の基板温度を高くする必要がある。しかしな
がら、これらの層85,89を高温で成長させた場合に
おいても、十分に良好な結晶性を得ることはできない。
ラッド層89およびn−AlGaNクラッド層85にお
いて結晶性の向上を図るためには、これらの層85,8
9の成長時の基板温度を高くする必要がある。しかしな
がら、これらの層85,89を高温で成長させた場合に
おいても、十分に良好な結晶性を得ることはできない。
【0008】さらに、この場合、AlGaNの格子定数
がGaNの格子定数よりも小さいことから、上記のよう
にAl組成が大きく結晶性が劣化したn−AlGaNク
ラッド層85およびp−AlGaNクラッド層89にお
いては、クラックが発生しやすくなる。
がGaNの格子定数よりも小さいことから、上記のよう
にAl組成が大きく結晶性が劣化したn−AlGaNク
ラッド層85およびp−AlGaNクラッド層89にお
いては、クラックが発生しやすくなる。
【0009】ところで、通常、p−AlGaNクラッド
層89においてはMgの活性化率が低いためキャリア濃
度を高くすることが困難であり、特に、前述のようにA
l組成の大きなp−AlGaNクラッド層89において
は、結晶性が劣化しているためキャリア濃度を高くする
ことができない。
層89においてはMgの活性化率が低いためキャリア濃
度を高くすることが困難であり、特に、前述のようにA
l組成の大きなp−AlGaNクラッド層89において
は、結晶性が劣化しているためキャリア濃度を高くする
ことができない。
【0010】以上のことから、n−AlGaNクラッド
層85およびp−AlGaNクラッド層89においては
Al組成を大きくすることが困難である。
層85およびp−AlGaNクラッド層89においては
Al組成を大きくすることが困難である。
【0011】一方、n−AlGaNクラッド層85およ
びp−AlGaNクラッド層89の厚さを大きくする場
合においても、前述のようにAlGaNの格子定数がG
aNの格子定数よりも小さいことから、これらの層8
5,89においてクラックが発生しやすくなる。このた
め、n−AlGaNクラッド層85およびp−AlGa
Nクラッド層89においては膜厚を大きくすることが困
難である。
びp−AlGaNクラッド層89の厚さを大きくする場
合においても、前述のようにAlGaNの格子定数がG
aNの格子定数よりも小さいことから、これらの層8
5,89においてクラックが発生しやすくなる。このた
め、n−AlGaNクラッド層85およびp−AlGa
Nクラッド層89においては膜厚を大きくすることが困
難である。
【0012】以上のように、上記の半導体レーザ素子に
おいては、n−AlGaNクラッド層85およびp−A
lGaNクラッド層89におけるAl組成および膜厚を
大きくすることが困難であるため、半導体レーザ素子の
素子特性の向上を図ることが困難である。
おいては、n−AlGaNクラッド層85およびp−A
lGaNクラッド層89におけるAl組成および膜厚を
大きくすることが困難であるため、半導体レーザ素子の
素子特性の向上を図ることが困難である。
【0013】一方、窒化物系半導体からなる受光素子、
特に300nmよりも波長の短い紫外線領域の光に対し
て高い感度を有する受光素子においては、受光部のAl
GaN層のAl組成および膜厚を大きくする必要があ
る。
特に300nmよりも波長の短い紫外線領域の光に対し
て高い感度を有する受光素子においては、受光部のAl
GaN層のAl組成および膜厚を大きくする必要があ
る。
【0014】しかしながら、前述のように、Al組成お
よび膜厚の大きなAlGaN層においては結晶性が劣化
しやすくクラックが発生しやすい。このため、受光部の
AlGaN層のAl組成および膜厚を大きくすることは
困難である。したがって、短波長の光に対して高い感度
を有する受光素子を実現することは困難である。
よび膜厚の大きなAlGaN層においては結晶性が劣化
しやすくクラックが発生しやすい。このため、受光部の
AlGaN層のAl組成および膜厚を大きくすることは
困難である。したがって、短波長の光に対して高い感度
を有する受光素子を実現することは困難である。
【0015】ところで、サファイア基板上にGaN系半
導体層が形成されてなる窒化物系半導体素子において
は、サファイア基板とGaN系半導体層との間の格子定
数の差が大きい。このため、サファイア基板上に形成さ
れたGaN系半導体層は多くの転位を含んでおり結晶性
が劣化している。したがって、サファイア基板を用いた
窒化物系半導体素子においては、良好な素子特性を実現
することが困難である。
導体層が形成されてなる窒化物系半導体素子において
は、サファイア基板とGaN系半導体層との間の格子定
数の差が大きい。このため、サファイア基板上に形成さ
れたGaN系半導体層は多くの転位を含んでおり結晶性
が劣化している。したがって、サファイア基板を用いた
窒化物系半導体素子においては、良好な素子特性を実現
することが困難である。
【0016】そこで、サファイア基板の代わりに、サフ
ァイア基板に比べて窒化物系半導体に近い格子定数を有
するSiC基板やGaN基板を用いた窒化物系半導体素
子の研究が進められている。
ァイア基板に比べて窒化物系半導体に近い格子定数を有
するSiC基板やGaN基板を用いた窒化物系半導体素
子の研究が進められている。
【0017】さらに、SiC基板においては、表面に傾
斜面(オフ面)を形成することにより、基板上に形成す
る窒化物系半導体層の結晶性の向上を図る試みが行われ
ている。
斜面(オフ面)を形成することにより、基板上に形成す
る窒化物系半導体層の結晶性の向上を図る試みが行われ
ている。
【0018】例えば、特開平11−233391号にお
いては、Si結晶の(0001)Si面に対して0.0
2度ないし0.6度の範囲内で傾斜した面(オフ面)を
有するSiC基板が開示されている。このような角度で
傾斜したオフ面を有するSiC基板を用いることによ
り、SiC基板上の窒化物系半導体層の成長において、
SiC基板のオフ角度と等しいオフ角度の窒化物系半導
体の成長表面が形成される。この結果、窒化物系半導体
層がステップフローモードで成長することにより、窒化
物系半導体層において良好な結晶性が得られることが示
されている。さらに、GaN基板においても、上記のS
iC基板と同様のオフ面を形成することが有効であろう
ということが示唆されている。また、ここでは、3.5
°と傾斜の大きなオフ面を有するSiC基板を用いて作
製した半導体レーザ素子においてはレーザ発振が起こら
ず、この原因として、GaN表面に段差が100nm程
度の凹凸が形成されていることが示されている。
いては、Si結晶の(0001)Si面に対して0.0
2度ないし0.6度の範囲内で傾斜した面(オフ面)を
有するSiC基板が開示されている。このような角度で
傾斜したオフ面を有するSiC基板を用いることによ
り、SiC基板上の窒化物系半導体層の成長において、
SiC基板のオフ角度と等しいオフ角度の窒化物系半導
体の成長表面が形成される。この結果、窒化物系半導体
層がステップフローモードで成長することにより、窒化
物系半導体層において良好な結晶性が得られることが示
されている。さらに、GaN基板においても、上記のS
iC基板と同様のオフ面を形成することが有効であろう
ということが示唆されている。また、ここでは、3.5
°と傾斜の大きなオフ面を有するSiC基板を用いて作
製した半導体レーザ素子においてはレーザ発振が起こら
ず、この原因として、GaN表面に段差が100nm程
度の凹凸が形成されていることが示されている。
【0019】しかしながら、本発明者が、特開平11−
233391号に開示されたSiC基板と同様の0.0
2度ないし0.6度のオフ面を有するGaN基板上に成
長させた窒化物系半導体層について検討したところ、こ
のようなオフ面を有するGaN基板上に成長させた窒化
物系半導体層、特にAlGaN等のAlを有する窒化物
系半導体層においては充分良好な結晶性が得られないこ
とが明らかとなった。
233391号に開示されたSiC基板と同様の0.0
2度ないし0.6度のオフ面を有するGaN基板上に成
長させた窒化物系半導体層について検討したところ、こ
のようなオフ面を有するGaN基板上に成長させた窒化
物系半導体層、特にAlGaN等のAlを有する窒化物
系半導体層においては充分良好な結晶性が得られないこ
とが明らかとなった。
【0020】本発明の目的は、窒化物系半導体層の結晶
性の向上を図ることにより素子特性の向上が図られた窒
化物系半導体素子を提供することである。
性の向上を図ることにより素子特性の向上が図られた窒
化物系半導体素子を提供することである。
【0021】本発明の他の目的は、良好な結晶性を有す
る窒化物系半導体層を成長させることが可能な窒化物系
半導体基板を提供することである。
る窒化物系半導体層を成長させることが可能な窒化物系
半導体基板を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段および発明の効果】本発明
者が種々の実験および検討を行った結果、GaN基板で
は、上記の特開平11−233391号の開示内容とは
逆の発想でオフ角度を0.02〜0.6度の範囲よりも
大きくした場合において、結晶性の良好な窒化物系半導
体層が得られることを見出した。そして、この結果に基
づいて以下の本発明を案出した。
者が種々の実験および検討を行った結果、GaN基板で
は、上記の特開平11−233391号の開示内容とは
逆の発想でオフ角度を0.02〜0.6度の範囲よりも
大きくした場合において、結晶性の良好な窒化物系半導
体層が得られることを見出した。そして、この結果に基
づいて以下の本発明を案出した。
【0023】本発明に係る窒化物系半導体基板は、六方
晶系の窒化物系半導体からなる窒化物系半導体基板であ
って、(0001)面から所定の方向に所定の角度傾斜
した傾斜面を有し、傾斜面の傾斜角度が1度以上20度
以下である。
晶系の窒化物系半導体からなる窒化物系半導体基板であ
って、(0001)面から所定の方向に所定の角度傾斜
した傾斜面を有し、傾斜面の傾斜角度が1度以上20度
以下である。
【0024】本発明に係る窒化物系半導体基板の傾斜面
においては、原子オーダーの段差が形成されている。こ
こで、このような原子オーダーの段差が形成された窒化
物系半導体基板の傾斜面上に窒化物系半導体層を成長さ
せた場合、窒化物系半導体層においては主としてステッ
プフローモードで成長が起こる。それにより、窒化物系
半導体基板上に形成された窒化物系半導体層において
は、転位が低減されて良好な結晶性が実現される。
においては、原子オーダーの段差が形成されている。こ
こで、このような原子オーダーの段差が形成された窒化
物系半導体基板の傾斜面上に窒化物系半導体層を成長さ
せた場合、窒化物系半導体層においては主としてステッ
プフローモードで成長が起こる。それにより、窒化物系
半導体基板上に形成された窒化物系半導体層において
は、転位が低減されて良好な結晶性が実現される。
【0025】また、このような窒化物系半導体基板と、
その上に成長させる窒化物系半導体層とにおいては、格
子定数の差が低減されている。したがって、このような
窒化物系半導体基板を用いて窒化物系半導体層を成長さ
せる場合においては、窒化物系半導体層において、基板
との格子定数の差に起因して発生する転位を低減するこ
とが可能となり、良好な結晶性を実現することができ
る。
その上に成長させる窒化物系半導体層とにおいては、格
子定数の差が低減されている。したがって、このような
窒化物系半導体基板を用いて窒化物系半導体層を成長さ
せる場合においては、窒化物系半導体層において、基板
との格子定数の差に起因して発生する転位を低減するこ
とが可能となり、良好な結晶性を実現することができ
る。
【0026】以上のように、本発明に係る窒化物系半導
体基板を用いることにより、その上に形成する窒化物系
半導体層において良好な結晶性を実現することが可能と
なる。このことから、本発明に係る窒化物系半導体基板
を用いて窒化物系半導体素子を作製することにより、素
子特性の向上が図られた窒化物系半導体素子を得ること
が可能となる。
体基板を用いることにより、その上に形成する窒化物系
半導体層において良好な結晶性を実現することが可能と
なる。このことから、本発明に係る窒化物系半導体基板
を用いて窒化物系半導体素子を作製することにより、素
子特性の向上が図られた窒化物系半導体素子を得ること
が可能となる。
【0027】また、傾斜面の傾斜方向は、基板面内にお
いて<11-20>方向から0度以上7度以下の範囲内の
方向であるか、もしくはこれと等価な方向であることが
好ましい。なお、六方晶系の窒化物系半導体において
は、[11-20]方向、[-2110]方向、[-12-1
0]方向、[-1-120]方向、[2-1-10]方向および
[1-210]方向が等価な面方位である。ここでは、こ
れらの等価な面方位を一般表記<11-20>方向で表
す。
いて<11-20>方向から0度以上7度以下の範囲内の
方向であるか、もしくはこれと等価な方向であることが
好ましい。なお、六方晶系の窒化物系半導体において
は、[11-20]方向、[-2110]方向、[-12-1
0]方向、[-1-120]方向、[2-1-10]方向および
[1-210]方向が等価な面方位である。ここでは、こ
れらの等価な面方位を一般表記<11-20>方向で表
す。
【0028】上記のような傾斜方向の傾斜面を有する窒
化物系半導体基板上に窒化物系半導体層を形成した場
合、窒化物系半導体層の表面には単原子層の段差が形成
されやすく、この結果、段差間の間隔が短くなり、窒化
物系半導体層の結晶成長がよりステップモードで起こり
やすくなる。したがって、この場合においては、良好な
結晶性を有する窒化物系半導体を形成することができ
る。
化物系半導体基板上に窒化物系半導体層を形成した場
合、窒化物系半導体層の表面には単原子層の段差が形成
されやすく、この結果、段差間の間隔が短くなり、窒化
物系半導体層の結晶成長がよりステップモードで起こり
やすくなる。したがって、この場合においては、良好な
結晶性を有する窒化物系半導体を形成することができ
る。
【0029】また、窒化物系半導体基板はGaNから構
成されてもよい。このようなGaN基板上に窒化物系半
導体層を形成した場合においては、GaN基板と窒化物
系半導体層との格子定数の差を小さくすることができ
る。このため、窒化物系半導体層において、基板との格
子定数の差に起因して発生する転位を低減することが可
能となる。したがって、より良好な結晶性を有する窒化
物系半導体層を形成することが可能となる。
成されてもよい。このようなGaN基板上に窒化物系半
導体層を形成した場合においては、GaN基板と窒化物
系半導体層との格子定数の差を小さくすることができ
る。このため、窒化物系半導体層において、基板との格
子定数の差に起因して発生する転位を低減することが可
能となる。したがって、より良好な結晶性を有する窒化
物系半導体層を形成することが可能となる。
【0030】本発明に係る窒化物系半導体素子は、六方
晶系の窒化物系半導体からなる窒化物系半導体基板上に
1層以上の窒化物系半導体層が形成されてなる窒化物系
半導体素子であって、窒化物系半導体基板は(000
1)面から所定の方向に所定の角度傾斜した傾斜面を有
し、傾斜面の傾斜角度は1度以上20度以下である。
晶系の窒化物系半導体からなる窒化物系半導体基板上に
1層以上の窒化物系半導体層が形成されてなる窒化物系
半導体素子であって、窒化物系半導体基板は(000
1)面から所定の方向に所定の角度傾斜した傾斜面を有
し、傾斜面の傾斜角度は1度以上20度以下である。
【0031】本発明に係る窒化物系半導体素子において
は、(0001)面から所定の方向に1度以上20度以
下の範囲内で所定の角度傾斜した傾斜面を有する窒化物
系半導体基板が用いられている。このような窒化物系半
導体基板の傾斜面においては、原子オーダーの段差が形
成されている。
は、(0001)面から所定の方向に1度以上20度以
下の範囲内で所定の角度傾斜した傾斜面を有する窒化物
系半導体基板が用いられている。このような窒化物系半
導体基板の傾斜面においては、原子オーダーの段差が形
成されている。
【0032】上記のような原子オーダーの段差が形成さ
れた窒化物系半導体基板の傾斜面上に1層以上の窒化物
系半導体層を成長させると、この窒化物系半導体層にお
いては主としてステップフローモードで成長が起こる。
それにより、窒化物系半導体層において、転位が低減さ
れて良好な結晶性が実現される。
れた窒化物系半導体基板の傾斜面上に1層以上の窒化物
系半導体層を成長させると、この窒化物系半導体層にお
いては主としてステップフローモードで成長が起こる。
それにより、窒化物系半導体層において、転位が低減さ
れて良好な結晶性が実現される。
【0033】また、この場合、窒化物系半導体基板の格
子定数が、窒化物系半導体層の格子定数に近いため、窒
化物系半導体層においては、基板との格子定数の差に起
因して発生する転位が低減されている。したがって、窒
化物系半導体基板上に形成された窒化物系半導体層にお
いては、さらに結晶性の向上が図られる。
子定数が、窒化物系半導体層の格子定数に近いため、窒
化物系半導体層においては、基板との格子定数の差に起
因して発生する転位が低減されている。したがって、窒
化物系半導体基板上に形成された窒化物系半導体層にお
いては、さらに結晶性の向上が図られる。
【0034】以上のように、窒化物系半導体基板を備え
た上記の窒化物系半導体素子においては、窒化物系半導
体層において良好な結晶性を得ることが可能となる。こ
のため、窒化物系半導体素子においては、素子特性の向
上を図ることが可能となる。
た上記の窒化物系半導体素子においては、窒化物系半導
体層において良好な結晶性を得ることが可能となる。こ
のため、窒化物系半導体素子においては、素子特性の向
上を図ることが可能となる。
【0035】また、窒化物系半導体基板の傾斜面の傾斜
方向は、基板面内において<11-20>方向から0度以
上7度以下の範囲内の方向であることが好ましい。
方向は、基板面内において<11-20>方向から0度以
上7度以下の範囲内の方向であることが好ましい。
【0036】上記のような傾斜方向の傾斜面を有する窒
化物系半導体基板上においては、窒化物系半導体層の表
面に単原子層の段差が形成されやすく、その結果、段差
間の間隔が短くなり、窒化物系半導体層の結晶成長がさ
らにステップモードで起こりやすくなる。したがって、
この場合においては、窒化物系半導体層において、良好
な結晶性が実現される。
化物系半導体基板上においては、窒化物系半導体層の表
面に単原子層の段差が形成されやすく、その結果、段差
間の間隔が短くなり、窒化物系半導体層の結晶成長がさ
らにステップモードで起こりやすくなる。したがって、
この場合においては、窒化物系半導体層において、良好
な結晶性が実現される。
【0037】窒化物系半導体基板はGaNから構成され
てもよい。このようなGaNからなる基板上に窒化物系
半導体層を成長させることにより、基板と窒化物系半導
体層との格子定数の差を小さくすることができる。この
ため、窒化物系半導体層において、基板との格子定数の
差に起因して発生する転位を低減することが可能とな
る。したがって、より良好な結晶性を有する窒化物系半
導体層を形成することが可能となり、窒化物系半導体素
子の素子特性が向上する。
てもよい。このようなGaNからなる基板上に窒化物系
半導体層を成長させることにより、基板と窒化物系半導
体層との格子定数の差を小さくすることができる。この
ため、窒化物系半導体層において、基板との格子定数の
差に起因して発生する転位を低減することが可能とな
る。したがって、より良好な結晶性を有する窒化物系半
導体層を形成することが可能となり、窒化物系半導体素
子の素子特性が向上する。
【0038】窒化物系半導体層は少なくとも1層以上の
Alを含む窒化物系半導体層から構成されてもよい。
Alを含む窒化物系半導体層から構成されてもよい。
【0039】ここで、通常は、結晶成長におけるAlの
表面拡散が小さいため、Alの組成の大きな窒化物系半
導体層においては結晶成長がステップフローモードで起
こりにくい。このため、Al組成の大きな窒化物系半導
体層においては良好な結晶性を実現することが困難であ
る。
表面拡散が小さいため、Alの組成の大きな窒化物系半
導体層においては結晶成長がステップフローモードで起
こりにくい。このため、Al組成の大きな窒化物系半導
体層においては良好な結晶性を実現することが困難であ
る。
【0040】これに対して、この場合においては、傾斜
面を有する窒化物系半導体基板上にAlを含む窒化物系
半導体層が形成されている。このため、Alを含む窒化
物系半導体層においては、Al組成を大きくしても結晶
成長をステップフローモードで進めることが可能とな
る。したがって、この場合においては、Alを含む窒化
物系半導体層においてAl組成を大きくするとともに結
晶性の向上を図ることが可能となる。
面を有する窒化物系半導体基板上にAlを含む窒化物系
半導体層が形成されている。このため、Alを含む窒化
物系半導体層においては、Al組成を大きくしても結晶
成長をステップフローモードで進めることが可能とな
る。したがって、この場合においては、Alを含む窒化
物系半導体層においてAl組成を大きくするとともに結
晶性の向上を図ることが可能となる。
【0041】このようなAl組成が大きくかつ結晶性の
良好なAlを含む窒化物系半導体層を有する窒化物系半
導体素子においては、素子特性の向上を図ることが可能
となる。
良好なAlを含む窒化物系半導体層を有する窒化物系半
導体素子においては、素子特性の向上を図ることが可能
となる。
【0042】また、窒化物系半導体層は、第1の窒化物
系半導体層、能動素子領域および第2の窒化物系半導体
層がこの順で形成されることにより構成されてもよい。
なお、この場合の窒化物系半導体素子の能動素子領域と
は、例えば発光ダイオード素子や半導体レーザ素子の発
光層や活性層、導波路素子のコア層、PINフォトダイ
オードのI層、フォトダイオードやHBT(ヘテロ接合
バイポーラトランジスタ)のpn接合部分、FET(電
界効果型トランジスタ)のチャネル部分等に相当する。
系半導体層、能動素子領域および第2の窒化物系半導体
層がこの順で形成されることにより構成されてもよい。
なお、この場合の窒化物系半導体素子の能動素子領域と
は、例えば発光ダイオード素子や半導体レーザ素子の発
光層や活性層、導波路素子のコア層、PINフォトダイ
オードのI層、フォトダイオードやHBT(ヘテロ接合
バイポーラトランジスタ)のpn接合部分、FET(電
界効果型トランジスタ)のチャネル部分等に相当する。
【0043】この場合においては、第1および第2の窒
化物系半導体層ならびに能動素子領域において、主とし
てステップフローモードで成長が起こる。このため、第
1および第2の窒化物系半導体層ならびに能動素子領域
において、転位が低減されて良好な結晶性が実現され
る。
化物系半導体層ならびに能動素子領域において、主とし
てステップフローモードで成長が起こる。このため、第
1および第2の窒化物系半導体層ならびに能動素子領域
において、転位が低減されて良好な結晶性が実現され
る。
【0044】第1の窒化物系半導体層はAlを含む窒化
物系半導体層を含み、第2の窒化物系半導体層はAlを
含む窒化物系半導体層を含んでもよい。また、第1の窒
化物系半導体層のAlを含む窒化物系半導体層および第
2の窒化物系半導体層のAlを含む窒化物系半導体層は
AlGaNから構成されてもよい。
物系半導体層を含み、第2の窒化物系半導体層はAlを
含む窒化物系半導体層を含んでもよい。また、第1の窒
化物系半導体層のAlを含む窒化物系半導体層および第
2の窒化物系半導体層のAlを含む窒化物系半導体層は
AlGaNから構成されてもよい。
【0045】
【発明の実施の形態】以下においては、本発明に係る窒
化物系半導体基板の製造方法について説明する。
化物系半導体基板の製造方法について説明する。
【0046】図1は、本発明に係る窒化物系半導体基板
の製造方法の例を示す模式的な工程断面図である。
の製造方法の例を示す模式的な工程断面図である。
【0047】まず、図1(a)に示すように、(000
1)面を主面とするn−GaN基板1aを用意する。
1)面を主面とするn−GaN基板1aを用意する。
【0048】次に、図1(b)に示すように、図中のA
−A線上のn−GaN基板1aの領域を研磨して除去す
る。それにより、(0001)面から所定の方向(以
下、オフ方向と呼ぶ)に所定の角度(以下、オフ角度と
呼ぶ)Bだけ傾斜した面(以下、オフ面と呼ぶ)を露出
させる。
−A線上のn−GaN基板1aの領域を研磨して除去す
る。それにより、(0001)面から所定の方向(以
下、オフ方向と呼ぶ)に所定の角度(以下、オフ角度と
呼ぶ)Bだけ傾斜した面(以下、オフ面と呼ぶ)を露出
させる。
【0049】ここで、n−GaN基板1におけるオフ角
度Bは、1〜20°の範囲内の所定の角度とする。ま
た、オフ方向は、基板面内においてGaNの<11-20
>方向から±7°の範囲内の所定の方向とする。
度Bは、1〜20°の範囲内の所定の角度とする。ま
た、オフ方向は、基板面内においてGaNの<11-20
>方向から±7°の範囲内の所定の方向とする。
【0050】なお、ここでは、[11-20]方向および
これと等価な方向を一般表記<11-20>方向で表す。
これと等価な方向を一般表記<11-20>方向で表す。
【0051】以上のようにして、図1(c)に示すよう
に、表面にオフ面が形成されたn−GaNオフ基板1を
作製する。この場合、n−GaNオフ基板1の表面すな
わちオフ面には、原子オーダーの段差が形成されてい
る。なお、図1(c)は原子オーダーの段差を高さ方向
に誇張して描いた模式図である。
に、表面にオフ面が形成されたn−GaNオフ基板1を
作製する。この場合、n−GaNオフ基板1の表面すな
わちオフ面には、原子オーダーの段差が形成されてい
る。なお、図1(c)は原子オーダーの段差を高さ方向
に誇張して描いた模式図である。
【0052】また、本発明に係る窒化物系半導体基板の
他の製造方法は、ワイヤーソー等でほぼ所定のオフ角度
で基板状に切り出し、その基板の表面を鏡面研磨するこ
とにより所定のオフ角度の基板を製造してもよい。
他の製造方法は、ワイヤーソー等でほぼ所定のオフ角度
で基板状に切り出し、その基板の表面を鏡面研磨するこ
とにより所定のオフ角度の基板を製造してもよい。
【0053】オフ角度Bおよびオフ方向が上記のように
設定されたn−GaNオフ基板1上にGaN系半導体層
を成長させる場合、GaN系半導体層においては結晶成
長がステップフローモードで起こりやすくなる。このた
め、n−GaNオフ基板1上に形成されたGaN系半導
体層においては、転位が低減されて良好な結晶性が実現
される。
設定されたn−GaNオフ基板1上にGaN系半導体層
を成長させる場合、GaN系半導体層においては結晶成
長がステップフローモードで起こりやすくなる。このた
め、n−GaNオフ基板1上に形成されたGaN系半導
体層においては、転位が低減されて良好な結晶性が実現
される。
【0054】特に、このようなn−GaNオフ基板1を
用いる場合においては、GaN系半導体層を通常の成長
温度よりも低い温度で成長させた場合においても、Ga
N系半導体層の結晶成長をステップフローモード進める
ことが可能である。したがって、GaN系半導体層を低
温で成長させた場合においても、良好な結晶性を有する
GaN系半導体層を形成することができる。
用いる場合においては、GaN系半導体層を通常の成長
温度よりも低い温度で成長させた場合においても、Ga
N系半導体層の結晶成長をステップフローモード進める
ことが可能である。したがって、GaN系半導体層を低
温で成長させた場合においても、良好な結晶性を有する
GaN系半導体層を形成することができる。
【0055】以下、本発明の実施例として、図1に示す
方法により作製したn−GaNオフ基板1上にAlGa
N層を成長させる場合について説明する。
方法により作製したn−GaNオフ基板1上にAlGa
N層を成長させる場合について説明する。
【0056】本実施例においては、図2(a)に示すよ
うに、例えば、MOVPE(有機金属化学的気相成長
法)により、n−GaNオフ基板1上にAlGaN層1
5を成長させる(図2(b))。この場合、AlGaN
層15においては、ステップフローモードで成長が進
む。
うに、例えば、MOVPE(有機金属化学的気相成長
法)により、n−GaNオフ基板1上にAlGaN層1
5を成長させる(図2(b))。この場合、AlGaN
層15においては、ステップフローモードで成長が進
む。
【0057】ところで、通常、結晶成長におけるAl原
子の表面拡散が小さいことから、例えば平坦なn−Ga
N層の(0001)面上にAl組成の大きなAlGaN
層を成長させる場合においては結晶成長がステップフロ
ーモードで起こりにくい。
子の表面拡散が小さいことから、例えば平坦なn−Ga
N層の(0001)面上にAl組成の大きなAlGaN
層を成長させる場合においては結晶成長がステップフロ
ーモードで起こりにくい。
【0058】これに対して、原子オーダーの段差が形成
されたn−GaNオフ基板1のオフ面上にAlGaN層
15を成長させる場合、結晶成長におけるAl原子の表
面拡散が小さいにもかかわらず、AlGaN層15は主
としてステップフローモードで成長が起こる。特にこの
場合においては、AlGaN層15のAl組成を大きく
した場合においてもステップフローモードで成長を進め
ることが可能である。
されたn−GaNオフ基板1のオフ面上にAlGaN層
15を成長させる場合、結晶成長におけるAl原子の表
面拡散が小さいにもかかわらず、AlGaN層15は主
としてステップフローモードで成長が起こる。特にこの
場合においては、AlGaN層15のAl組成を大きく
した場合においてもステップフローモードで成長を進め
ることが可能である。
【0059】ここで、上記のようなAlGaN層15の
ステップフローモード成長においては、結晶中の転位を
低減することが可能である。したがって、n−GaNオ
フ基板1上に成長したAlGaN層15においては、良
好な結晶性が実現される。
ステップフローモード成長においては、結晶中の転位を
低減することが可能である。したがって、n−GaNオ
フ基板1上に成長したAlGaN層15においては、良
好な結晶性が実現される。
【0060】特に、この場合においては、Al組成の大
きなAlGaN層15においても良好な結晶性が実現さ
れ、クラックの発生も防止される。したがって、n−G
aNオフ基板15を用いることにより、AlGaN層1
5のAl組成を大きくすることが可能となる。
きなAlGaN層15においても良好な結晶性が実現さ
れ、クラックの発生も防止される。したがって、n−G
aNオフ基板15を用いることにより、AlGaN層1
5のAl組成を大きくすることが可能となる。
【0061】また、この場合においては、n−GaNオ
フ基板1とAlGaN層15との間の格子定数の差が、
サファイア基板とAlGaN層との間の格子定数の差に
比べて小さい。このため、n−GaNオフ基板1上に成
長させたAlGaN層15においては、基板との格子定
数の差に起因して発生する転位が低減されており、より
良好な結晶性が実現される。
フ基板1とAlGaN層15との間の格子定数の差が、
サファイア基板とAlGaN層との間の格子定数の差に
比べて小さい。このため、n−GaNオフ基板1上に成
長させたAlGaN層15においては、基板との格子定
数の差に起因して発生する転位が低減されており、より
良好な結晶性が実現される。
【0062】さらに、n−GaNオフ基板1を用いるこ
とにより、AlGaN層15を通常のAlGaNの成長
時の基板温度よりも低い温度、例えば750〜950℃
で成長させる場合においても、AlGaN層15の結晶
成長をステップフローモードで進めることが可能とな
る。したがって、AlGaN層15をこのような低温で
成長させる場合においても、AlGaN層15において
は良好な結晶性が実現可能となる。
とにより、AlGaN層15を通常のAlGaNの成長
時の基板温度よりも低い温度、例えば750〜950℃
で成長させる場合においても、AlGaN層15の結晶
成長をステップフローモードで進めることが可能とな
る。したがって、AlGaN層15をこのような低温で
成長させる場合においても、AlGaN層15において
は良好な結晶性が実現可能となる。
【0063】なお、上記において、AlGaN層15は
アンドープ、n型およびp型のいずれであってもよい。
アンドープ、n型およびp型のいずれであってもよい。
【0064】ここで、前述のように、n−GaNオフ基
板1を用いることによりAlGaN層15の結晶性が向
上することから、AlGaN層15においてはMgの活
性化率を高くしてキャリア濃度を高くすることが可能と
なる。特に、この場合においては、Al組成の大きなp
−AlGaN層においてもキャリア濃度を高くすること
が可能となる。したがって、この場合においては、n−
GaNオフ基板1により、より大きな効果が得られる。
板1を用いることによりAlGaN層15の結晶性が向
上することから、AlGaN層15においてはMgの活
性化率を高くしてキャリア濃度を高くすることが可能と
なる。特に、この場合においては、Al組成の大きなp
−AlGaN層においてもキャリア濃度を高くすること
が可能となる。したがって、この場合においては、n−
GaNオフ基板1により、より大きな効果が得られる。
【0065】続いて、図1のn−GaNオフ基板1を用
いて作製された窒化物系半導体素子について説明する。
いて作製された窒化物系半導体素子について説明する。
【0066】図3は、本発明に係る窒化物系半導体素子
の一例を示す模式的な斜視図である。なお、この場合に
おいては、本発明に係る窒化物系半導体素子として、窒
化物系半導体レーザ素子について説明する。
の一例を示す模式的な斜視図である。なお、この場合に
おいては、本発明に係る窒化物系半導体素子として、窒
化物系半導体レーザ素子について説明する。
【0067】図3に示す半導体レーザ素子100は、以
下の方法により作製される。半導体レーザ素子100の
作製時には、まず、図4(a)に示すように、n−Ga
Nオフ基板1のオフ面上に、バッファ層2、n−AlG
aN第2クラッド層層3、n−GaN第1クラッド層
4、多重量子井戸(MQW)構造を有するMQW発光層
5、p−GaN第1クラッド層6、p−AlGaN第2
クラッド層7およびp−GaNキャップ層8を順に成長
させる。
下の方法により作製される。半導体レーザ素子100の
作製時には、まず、図4(a)に示すように、n−Ga
Nオフ基板1のオフ面上に、バッファ層2、n−AlG
aN第2クラッド層層3、n−GaN第1クラッド層
4、多重量子井戸(MQW)構造を有するMQW発光層
5、p−GaN第1クラッド層6、p−AlGaN第2
クラッド層7およびp−GaNキャップ層8を順に成長
させる。
【0068】上記のMQW発光層5は、膜厚4nm程度
のGaN障壁層と、膜厚4nm程度のIn0.15Ga0.85
N井戸層とが交互に積層されてなる。この場合、GaN
障壁層は5層であり、In0.15Ga0.85N井戸層は4層
である。
のGaN障壁層と、膜厚4nm程度のIn0.15Ga0.85
N井戸層とが交互に積層されてなる。この場合、GaN
障壁層は5層であり、In0.15Ga0.85N井戸層は4層
である。
【0069】なお、図4(a)においては、n−GaN
オフ基板1のオフ面を模式的に水平かつ平坦で表してい
るが、この場合のn−GaNオフ基板1は、図1(c)
に示すように、GaNの(0001)面から[11-2
0]方向へ2°オフしたオフ面を有している。また、オ
フ面には原子オーダーの段差が形成されている。
オフ基板1のオフ面を模式的に水平かつ平坦で表してい
るが、この場合のn−GaNオフ基板1は、図1(c)
に示すように、GaNの(0001)面から[11-2
0]方向へ2°オフしたオフ面を有している。また、オ
フ面には原子オーダーの段差が形成されている。
【0070】各層2〜8の組成、膜厚、成長時の基板温
度およびキャリア濃度は表1に示すとおりである。
度およびキャリア濃度は表1に示すとおりである。
【0071】
【表1】
【0072】上記の各層2〜8は大気圧のMOVPE法
(有機金属化学的気相成長法)により成長させる。この
場合、原料ガスとして、トリメチルアルミニウム(TM
Al)、トリメチルガリウム(TMGa)、トリメチル
インジウム(TMIn)、NH3 、シランガス(SiH
4 )、シクロペンタジエニルマグネシウム(Cp2 M
G)を用いる。
(有機金属化学的気相成長法)により成長させる。この
場合、原料ガスとして、トリメチルアルミニウム(TM
Al)、トリメチルガリウム(TMGa)、トリメチル
インジウム(TMIn)、NH3 、シランガス(SiH
4 )、シクロペンタジエニルマグネシウム(Cp2 M
G)を用いる。
【0073】この場合においては、n−GaNオフ基板
1上に各層2〜8を成長させるため、各層2〜8におい
ては結晶成長が主としてステップフローモードで起こ
る。したがって、各層2〜8においては、転位が低減さ
れて良好な結晶性が実現される。
1上に各層2〜8を成長させるため、各層2〜8におい
ては結晶成長が主としてステップフローモードで起こ
る。したがって、各層2〜8においては、転位が低減さ
れて良好な結晶性が実現される。
【0074】特に、上記においては、n−GaNオフ基
板1を用いていることにより、Al組成が0.3と大き
くかつ膜厚の大きなn−AlGaN第2クラッド層3お
よびp−AlGaN第2クラッド層7においても、結晶
成長をステップフローモードで進めることが可能とな
る。したがって、これらの層3,7においても良好な結
晶性が実現され、クラックの発生が防止される。
板1を用いていることにより、Al組成が0.3と大き
くかつ膜厚の大きなn−AlGaN第2クラッド層3お
よびp−AlGaN第2クラッド層7においても、結晶
成長をステップフローモードで進めることが可能とな
る。したがって、これらの層3,7においても良好な結
晶性が実現され、クラックの発生が防止される。
【0075】また、上記のようにp−AlGaN第2ク
ラッド層7の結晶性が良好であることから、p−AlG
aN第2クラッド層7においては、Mgの活性化率を高
くしてキャリア濃度を2×1018cm-3程度と高くする
ことが可能となる。
ラッド層7の結晶性が良好であることから、p−AlG
aN第2クラッド層7においては、Mgの活性化率を高
くしてキャリア濃度を2×1018cm-3程度と高くする
ことが可能となる。
【0076】さらに、この場合、n−GaNオフ基板1
と各層2〜8との格子定数の差が小さいため、各層2〜
8においては基板との格子定数の差に起因して発生する
転位が低減されている。したがって、各層2〜8におい
ては、より良好な結晶性が実現可能となる。
と各層2〜8との格子定数の差が小さいため、各層2〜
8においては基板との格子定数の差に起因して発生する
転位が低減されている。したがって、各層2〜8におい
ては、より良好な結晶性が実現可能となる。
【0077】なお、上記においては、n−AlGaN第
2クラッド層3およびp−AlGaN第2クラッド層7
の成長時の基板温度を1150℃としているが、これよ
りも低い温度、例えば750〜950℃でこれらの層
3,7を成長させてもよい。この場合においても、n−
AlGaN第2クラッド層3およびp−AlGaN第2
クラッド層7において結晶成長をステップフローモード
で進めることが可能となる。したがって、このような低
温で成長させた場合においても、これらの層3,7にお
いて良好な結晶性が実現可能となる。
2クラッド層3およびp−AlGaN第2クラッド層7
の成長時の基板温度を1150℃としているが、これよ
りも低い温度、例えば750〜950℃でこれらの層
3,7を成長させてもよい。この場合においても、n−
AlGaN第2クラッド層3およびp−AlGaN第2
クラッド層7において結晶成長をステップフローモード
で進めることが可能となる。したがって、このような低
温で成長させた場合においても、これらの層3,7にお
いて良好な結晶性が実現可能となる。
【0078】続いて、図4(b)に示すように、p−G
aNキャップ層8の全面に、例えばECR(電子サイク
ロトロン共鳴)プラズマCVD法により、厚さ0.2μ
m程度のSi3 N4 等のシリコン窒化物からなる電流狭
窄層9形成する。次に、フォトリソグラフィおよびBH
F(緩衝フッ酸)によるウェットエッチングで、幅2μ
m程度のストライプ状の領域のシリコン窒化物を除去
し、p−GaNキャップ層8を露出させる。それによ
り、ストライプ状の電流通路10が形成される。
aNキャップ層8の全面に、例えばECR(電子サイク
ロトロン共鳴)プラズマCVD法により、厚さ0.2μ
m程度のSi3 N4 等のシリコン窒化物からなる電流狭
窄層9形成する。次に、フォトリソグラフィおよびBH
F(緩衝フッ酸)によるウェットエッチングで、幅2μ
m程度のストライプ状の領域のシリコン窒化物を除去
し、p−GaNキャップ層8を露出させる。それによ
り、ストライプ状の電流通路10が形成される。
【0079】次に、図5(e)に示すように、例えば7
6Torrの減圧MOVPE法により、電流狭窄層9上
およびストライプ状開口部内のp−GaNキャップ層8
上に厚さが3〜5μmでありキャリア濃度が3×1018
cm-3のMgドープGaNからなるp−GaNコンタク
ト層11を形成する。この際、p−GaNキャップ層8
の露出した部分に選択的にp−GaNが成長するよう
に、成長条件を適切に調整する。例えば、基板温度を約
100℃上昇させ、NH3 の量を約3倍に増加させる。
6Torrの減圧MOVPE法により、電流狭窄層9上
およびストライプ状開口部内のp−GaNキャップ層8
上に厚さが3〜5μmでありキャリア濃度が3×1018
cm-3のMgドープGaNからなるp−GaNコンタク
ト層11を形成する。この際、p−GaNキャップ層8
の露出した部分に選択的にp−GaNが成長するよう
に、成長条件を適切に調整する。例えば、基板温度を約
100℃上昇させ、NH3 の量を約3倍に増加させる。
【0080】このような条件下で成長を行うと、p−G
aNキャップ層8の露出した部分にp−GaNが成長
し、電流通路10にあたる部分が形成される。一方、電
流狭窄層9上にはp−GaNは結晶成長しない。引続き
結晶成長を継続すると、p−GaNが電流通路10上に
成長するとともに、電流通路10上に成長したp−Ga
Nの側面から横方向に結晶成長が開始し、電流狭窄層9
上にp−GaNからなるp−GaNコンタクト層11が
形成される。例えば、電流通路10にあたる部分を中心
として幅約8μmでp−GaNコンタクト層11が形成
される。
aNキャップ層8の露出した部分にp−GaNが成長
し、電流通路10にあたる部分が形成される。一方、電
流狭窄層9上にはp−GaNは結晶成長しない。引続き
結晶成長を継続すると、p−GaNが電流通路10上に
成長するとともに、電流通路10上に成長したp−Ga
Nの側面から横方向に結晶成長が開始し、電流狭窄層9
上にp−GaNからなるp−GaNコンタクト層11が
形成される。例えば、電流通路10にあたる部分を中心
として幅約8μmでp−GaNコンタクト層11が形成
される。
【0081】この結果、p−GaNキャップ層8とp−
GaNコンタクト層11とは幅2μm程度のストライプ
状の電流通路10で接続され、p−GaNキャップ層8
とp−GaNコンタクト層11との間に、電流通路10
の部分を除いて、厚さ0.2μm程度のSi3 N4 から
なる電流狭窄層9が形成される。
GaNコンタクト層11とは幅2μm程度のストライプ
状の電流通路10で接続され、p−GaNキャップ層8
とp−GaNコンタクト層11との間に、電流通路10
の部分を除いて、厚さ0.2μm程度のSi3 N4 から
なる電流狭窄層9が形成される。
【0082】さらに、図6(g)に示すように、n−G
aNオフ基板1の結晶成長面と反対側の面(裏面)上
に、例えばAu/Tiからなるn電極51を形成する。
また、p−GaNコンタクト層11上にAu/Pdから
なるp電極50を形成する。
aNオフ基板1の結晶成長面と反対側の面(裏面)上
に、例えばAu/Tiからなるn電極51を形成する。
また、p−GaNコンタクト層11上にAu/Pdから
なるp電極50を形成する。
【0083】最後に、例えばへき開により、ストライプ
状の電流通路10に沿った方向に共振器長300μmの
共振器構造を形成する。それにより、半導体レーザ素子
100が形成される。
状の電流通路10に沿った方向に共振器長300μmの
共振器構造を形成する。それにより、半導体レーザ素子
100が形成される。
【0084】なお、半導体レーザ素子100の共振器端
面にSi3 N4 、SiO2 、Al2O3 、TiO2 等を
積層した誘電体多層膜等の端面高反射膜や低反射膜を形
成してもよい。
面にSi3 N4 、SiO2 、Al2O3 、TiO2 等を
積層した誘電体多層膜等の端面高反射膜や低反射膜を形
成してもよい。
【0085】上記の半導体レーザ素子100において
は、n−GaNオフ基板1を用いているため、各層2〜
8の結晶成長がステップフローモードで起こる。このた
め、各層2〜8においては転位が低減され、良好な結晶
性が実現される。
は、n−GaNオフ基板1を用いているため、各層2〜
8の結晶成長がステップフローモードで起こる。このた
め、各層2〜8においては転位が低減され、良好な結晶
性が実現される。
【0086】また、この場合、n−GaNオフ基板1の
格子定数と各層2〜8の格子定数との差が小さい。この
ため、各層2〜8においては、基板との格子定数の差に
起因して発生する転位が低減される。したがって、各層
2〜8においては、より良好な結晶性が実現される。
格子定数と各層2〜8の格子定数との差が小さい。この
ため、各層2〜8においては、基板との格子定数の差に
起因して発生する転位が低減される。したがって、各層
2〜8においては、より良好な結晶性が実現される。
【0087】特に、半導体レーザ素子100において
は、n−GaNオフ基板1を用いることにより、結晶成
長におけるAl原子の表面拡散が小さいn−AlGaN
第2クラッド層3およびp−AlGaN第2クラッド層
7においても、結晶成長をステップフローモードで進め
ることが可能となる。したがって、結晶性の良好なn−
AlGaN第2クラッド層3およびp−AlGaN第2
クラッド層7が得られる。
は、n−GaNオフ基板1を用いることにより、結晶成
長におけるAl原子の表面拡散が小さいn−AlGaN
第2クラッド層3およびp−AlGaN第2クラッド層
7においても、結晶成長をステップフローモードで進め
ることが可能となる。したがって、結晶性の良好なn−
AlGaN第2クラッド層3およびp−AlGaN第2
クラッド層7が得られる。
【0088】それにより、n−AlGaN第2クラッド
層3およびp−AlGaN第2クラッド層7においては
ヒロックの発生が減少し、表面モルフォロジも改善され
る。その結果、n−AlGaN第2クラッド層3および
p−AlGaN第2クラッド層7の膜厚およびAl組成
を上記のように大きくした場合においても、n−AlG
aN第2クラッド層3およびp−AlGaN第2クラッ
ド層7において良好な結晶性が実現され、クラックの発
生が防止される。
層3およびp−AlGaN第2クラッド層7においては
ヒロックの発生が減少し、表面モルフォロジも改善され
る。その結果、n−AlGaN第2クラッド層3および
p−AlGaN第2クラッド層7の膜厚およびAl組成
を上記のように大きくした場合においても、n−AlG
aN第2クラッド層3およびp−AlGaN第2クラッ
ド層7において良好な結晶性が実現され、クラックの発
生が防止される。
【0089】また、p−AlGaN第2クラッド層7の
結晶性が良好であるため、p−AlGaN第2クラッド
層7においてはAl組成を大きくするとともにキャリア
濃度を高くすることが可能となる。
結晶性が良好であるため、p−AlGaN第2クラッド
層7においてはAl組成を大きくするとともにキャリア
濃度を高くすることが可能となる。
【0090】以上のように、上記の半導体レーザ素子1
00においてはn−GaN基板1を用いることにより、
n−AlGaN第2クラッド層3およびp−AlGaN
第2クラッド層7のAl組成および膜厚を大きくすると
ともにクラックの発生を防止することができる。このた
め、光の閉じ込めを効果的に行うとともに、良好な垂直
方向の遠視野像を得ることが可能となる。
00においてはn−GaN基板1を用いることにより、
n−AlGaN第2クラッド層3およびp−AlGaN
第2クラッド層7のAl組成および膜厚を大きくすると
ともにクラックの発生を防止することができる。このた
め、光の閉じ込めを効果的に行うとともに、良好な垂直
方向の遠視野像を得ることが可能となる。
【0091】また、前述のように、n−GaNオフ基板
1を用いることにより、サファイア基板を用いる場合に
比べて半導体レーザ素子100の各層2〜8において良
好な結晶性が実現される。このため、素子特性の向上を
図ることが可能となる。
1を用いることにより、サファイア基板を用いる場合に
比べて半導体レーザ素子100の各層2〜8において良
好な結晶性が実現される。このため、素子特性の向上を
図ることが可能となる。
【0092】なお、上記においてはオフ基板としてn−
GaNオフ基板1を用いているが、オフ基板の材料はG
aNに限定されるものではない。このようなオフ基板の
材料としては、AlGaN等の六方晶系の窒化物系半導
体を用いることが可能である。
GaNオフ基板1を用いているが、オフ基板の材料はG
aNに限定されるものではない。このようなオフ基板の
材料としては、AlGaN等の六方晶系の窒化物系半導
体を用いることが可能である。
【0093】また、発光層の材料は上記に限定されるも
のではなく、InGaN単層、InGaN/AlGaN
量子井戸構造、GaN/AlGaN量子井戸構造、Al
GaN単層等であってもよい。この場合においても、上
記と同様の効果が得られる。
のではなく、InGaN単層、InGaN/AlGaN
量子井戸構造、GaN/AlGaN量子井戸構造、Al
GaN単層等であってもよい。この場合においても、上
記と同様の効果が得られる。
【0094】特に、発光層がInGaN/AlGaN量
子井戸構造、GaN/AlGaN量子井戸構造、AlG
aN単層等の発光波長の短い材料から構成される場合に
は、キャリアの発光層への閉じ込めを効果的に行うため
に、Al組成の高いクラッド層を形成する必要がある。
このため、このような場合においては、本発明によるク
ラック発生の防止の効果が顕著である。
子井戸構造、GaN/AlGaN量子井戸構造、AlG
aN単層等の発光波長の短い材料から構成される場合に
は、キャリアの発光層への閉じ込めを効果的に行うため
に、Al組成の高いクラッド層を形成する必要がある。
このため、このような場合においては、本発明によるク
ラック発生の防止の効果が顕著である。
【0095】また、上記において、n型の第2クラッド
層およびp型の第1のクラッド層の材料はAlGaNに
限定されるものではなく、AlGaBN、AlBN、A
lBInGaN等であれば上記と同様の効果が得られ
る。
層およびp型の第1のクラッド層の材料はAlGaNに
限定されるものではなく、AlGaBN、AlBN、A
lBInGaN等であれば上記と同様の効果が得られ
る。
【0096】また、n型の第2クラッド層およびp型の
第1クラッド層以外の各層の材料についても、上記の材
料に限定されるものではない。各層は、III 族窒化物系
半導体から構成されていればよい。
第1クラッド層以外の各層の材料についても、上記の材
料に限定されるものではない。各層は、III 族窒化物系
半導体から構成されていればよい。
【0097】上記においては、本発明に係る半導体素子
として半導体レーザ素子について説明したが、本発明
は、半導体レーザ素子以外の半導体素子、すなわち発光
ダイオード素子、導波路素子トランジスタ、受光素子等
にも適用可能である。この場合について以下に説明す
る。
として半導体レーザ素子について説明したが、本発明
は、半導体レーザ素子以外の半導体素子、すなわち発光
ダイオード素子、導波路素子トランジスタ、受光素子等
にも適用可能である。この場合について以下に説明す
る。
【0098】図7は、本発明に係る半導体素子の他の例
を示す模式的な断面図である。この場合においては、半
導体素子として受光素子について説明する。
を示す模式的な断面図である。この場合においては、半
導体素子として受光素子について説明する。
【0099】なお、図7においてはn−GaNオフ基板
1のオフ面を模式的に水平かつ平坦で表しているが、こ
の場合のn−GaNオフ基板1は、図1(c)に示すよ
うに、GaNの(0001)面から[11-20]方向へ
15°オフしたオフ面を有している。また、オフ面には
原子オーダーの段差が形成されている。
1のオフ面を模式的に水平かつ平坦で表しているが、こ
の場合のn−GaNオフ基板1は、図1(c)に示すよ
うに、GaNの(0001)面から[11-20]方向へ
15°オフしたオフ面を有している。また、オフ面には
原子オーダーの段差が形成されている。
【0100】図7に示すように、受光素子101は、n
−GaNオフ基板1上に、膜厚が4μm程度のSiドー
プGaNからなるn−バッファ層21、膜厚が1μm程
度のSiドープAl0.4 Ga0.6 Nからなる第1のn−
AlGaN層22、膜厚が0.1μm程度のSiドープ
Al0.4 Ga0.6 Nからなる第2のn−AlGaN層2
3、Al0.35Ga0.65Nからなる高抵抗AlGaN膜2
4、膜厚が0.1μm程度のMgドープAl0.35Ga
0.65Nからなるp−AlGaN層25および膜厚が0.
05μm程度のMgドープGaNからなるp−GaNコ
ンタクト層26が順に積層されてなる。
−GaNオフ基板1上に、膜厚が4μm程度のSiドー
プGaNからなるn−バッファ層21、膜厚が1μm程
度のSiドープAl0.4 Ga0.6 Nからなる第1のn−
AlGaN層22、膜厚が0.1μm程度のSiドープ
Al0.4 Ga0.6 Nからなる第2のn−AlGaN層2
3、Al0.35Ga0.65Nからなる高抵抗AlGaN膜2
4、膜厚が0.1μm程度のMgドープAl0.35Ga
0.65Nからなるp−AlGaN層25および膜厚が0.
05μm程度のMgドープGaNからなるp−GaNコ
ンタクト層26が順に積層されてなる。
【0101】この場合、各層21〜23,25,26の
キャリア濃度は、1×1018cm-3、1×1018c
m-3、1×1017cm-3、1×1017cm-3および1×
1018cm-3である。
キャリア濃度は、1×1018cm-3、1×1018c
m-3、1×1017cm-3、1×1017cm-3および1×
1018cm-3である。
【0102】受光素子101においては、第1のn−A
lGaN層22、第2のn−AlGaN層23、高抵抗
AlGaN膜24、p−AlGaN層25およびp−G
aNコンタクト層26により受光部PRが構成されてい
る。
lGaN層22、第2のn−AlGaN層23、高抵抗
AlGaN膜24、p−AlGaN層25およびp−G
aNコンタクト層26により受光部PRが構成されてい
る。
【0103】ここで、上記の受光素子101をPIN型
受光素子とする場合においては、高抵抗AlGaN膜2
4の膜厚を0.1μmとする。
受光素子とする場合においては、高抵抗AlGaN膜2
4の膜厚を0.1μmとする。
【0104】一方、上記の受光素子101をAPD(ア
バランシェフォトダイオード)とする場合においては、
高電圧を印加した際に膜内の電界強度が過度に大きくな
らないようにするために、高抵抗AlGaN膜24の膜
厚を大きくする。ただし、高抵抗AlGaN膜24の膜
厚を大きくし過ぎると、受光素子101のオート速度が
低下する。したがって、この場合の高抵抗AlGaN膜
24の膜厚は、実用化の上で十分なオート速度が実現可
能な膜厚、例えば0.5μm程度とする。
バランシェフォトダイオード)とする場合においては、
高電圧を印加した際に膜内の電界強度が過度に大きくな
らないようにするために、高抵抗AlGaN膜24の膜
厚を大きくする。ただし、高抵抗AlGaN膜24の膜
厚を大きくし過ぎると、受光素子101のオート速度が
低下する。したがって、この場合の高抵抗AlGaN膜
24の膜厚は、実用化の上で十分なオート速度が実現可
能な膜厚、例えば0.5μm程度とする。
【0105】n−GaNオフ基板1の結晶成長面と反対
側の面(裏面)には、Ti膜およびAl膜を基板側から
この順で積層してなる2層構造のn電極32が形成され
ている。また、p−GaNコンタクト層26上には、N
i膜およびAu膜をこの順で積層してなる2層構造のp
電極31が形成されている。さらに、第1のn−AlG
aN層22からp−GaNコンタクト層26の周部に、
高抵抗領域HRが形成されている。
側の面(裏面)には、Ti膜およびAl膜を基板側から
この順で積層してなる2層構造のn電極32が形成され
ている。また、p−GaNコンタクト層26上には、N
i膜およびAu膜をこの順で積層してなる2層構造のp
電極31が形成されている。さらに、第1のn−AlG
aN層22からp−GaNコンタクト層26の周部に、
高抵抗領域HRが形成されている。
【0106】高抵抗領域HRを形成するために、受光素
子101の作製時には、水素イオンを用いたイオンイン
プランテーションによる高抵抗化処理を行う。以下、図
8を参照しながら高抵抗領域HRの形成方法を説明す
る。
子101の作製時には、水素イオンを用いたイオンイン
プランテーションによる高抵抗化処理を行う。以下、図
8を参照しながら高抵抗領域HRの形成方法を説明す
る。
【0107】なお、図8は、n−GaNオフ基板1上に
各層21〜26が形成された半導体ウエハを上面から見
た図である。図8中の鎖線Aは、素子分離線を示してい
る。すなわち、鎖線Aで区画された領域が、個々の素子
形成領域に相当する。
各層21〜26が形成された半導体ウエハを上面から見
た図である。図8中の鎖線Aは、素子分離線を示してい
る。すなわち、鎖線Aで区画された領域が、個々の素子
形成領域に相当する。
【0108】図8に示すように、半導体ウエハの斜線で
示す領域30に、ウエハの厚さ方向に水素イオンを打ち
込む。この場合、水素イオンを打ち込む深さは、第1の
n−AlGaN層22に達する深さとする。この後、水
素イオンを打ち込んでいない領域にp電極31を形成す
る。
示す領域30に、ウエハの厚さ方向に水素イオンを打ち
込む。この場合、水素イオンを打ち込む深さは、第1の
n−AlGaN層22に達する深さとする。この後、水
素イオンを打ち込んでいない領域にp電極31を形成す
る。
【0109】p電極31およびn電極32の形成時に
は、p電極31およびn電極32を構成する各膜を、例
えばEB蒸着法や各種のスパッタ蒸着法により前述の順
で積層する。さらに、リフトオフ法や化学的エッチング
等により、p電極31をリング状に形成する。このよう
にしてp電極31およびn電極32を形成した後、鎖線
Aに沿って個々の受光素子101に分離する。なお、必
要に応じて、p電極31およびn電極32の形成後に加
熱処理を行ってもよい。
は、p電極31およびn電極32を構成する各膜を、例
えばEB蒸着法や各種のスパッタ蒸着法により前述の順
で積層する。さらに、リフトオフ法や化学的エッチング
等により、p電極31をリング状に形成する。このよう
にしてp電極31およびn電極32を形成した後、鎖線
Aに沿って個々の受光素子101に分離する。なお、必
要に応じて、p電極31およびn電極32の形成後に加
熱処理を行ってもよい。
【0110】上記の受光素子101においては、n−G
aNオフ基板1を用いているため、受光部PRの各層2
1〜26の結晶成長が主としてステップフローモードで
起こる。このため、受光部の各層21〜26において
は、転位が低減されて良好な結晶性が実現され、クラッ
クの発生が防止される。
aNオフ基板1を用いているため、受光部PRの各層2
1〜26の結晶成長が主としてステップフローモードで
起こる。このため、受光部の各層21〜26において
は、転位が低減されて良好な結晶性が実現され、クラッ
クの発生が防止される。
【0111】特に、このような受光素子101において
は、AlGaNから構成される第1のn−AlGaN層
22、第2のn−AlGaN層23、高抵抗AlGaN
膜24およびp−AlGaN層25において、結晶成長
におけるAl原子の表面が小さいにもかかわらず、結晶
成長をステップフローモードで進めることが可能とな
る。したがって、これらの層22〜25においては、良
好な結晶性が実現される。
は、AlGaNから構成される第1のn−AlGaN層
22、第2のn−AlGaN層23、高抵抗AlGaN
膜24およびp−AlGaN層25において、結晶成長
におけるAl原子の表面が小さいにもかかわらず、結晶
成長をステップフローモードで進めることが可能とな
る。したがって、これらの層22〜25においては、良
好な結晶性が実現される。
【0112】それにより、受光部PRの各層22〜25
においては、ヒロックの発生も減少し、表面モルフォロ
ジも改善される。その結果、AlGaNから構成される
受光部PRの各層22〜25においては、クラックの発
生を防止しつつ膜厚およびAl組成を大きくすることが
可能となる。
においては、ヒロックの発生も減少し、表面モルフォロ
ジも改善される。その結果、AlGaNから構成される
受光部PRの各層22〜25においては、クラックの発
生を防止しつつ膜厚およびAl組成を大きくすることが
可能となる。
【0113】さらに、前述のようにp−AlGaN層2
5の結晶性が良好であるため、p−AlGaN層25に
おいては、Al組成を大きくするとともにキャリア濃度
を高くすることが可能となる。
5の結晶性が良好であるため、p−AlGaN層25に
おいては、Al組成を大きくするとともにキャリア濃度
を高くすることが可能となる。
【0114】以上のように、上記の受光素子101にお
いては、クラックの発生を防止しながら受光部PRのA
lGaN層22〜25のAl組成および膜厚を大きくす
ることが可能となる。このため、短波長の光に対して高
い感度を有する受光素子を実現することが可能となる。
いては、クラックの発生を防止しながら受光部PRのA
lGaN層22〜25のAl組成および膜厚を大きくす
ることが可能となる。このため、短波長の光に対して高
い感度を有する受光素子を実現することが可能となる。
【0115】また、この場合、n−GaNオフ基板1の
格子定数と各層21〜26の格子定数とが近いことか
ら、各層21〜26においては、基板との格子定数の差
に起因して発生する転位が低減される。それにより、各
層21〜26においてはより良好な結晶性が実現され
る。したがって、受光素子101において素子特性の向
上が図られる。
格子定数と各層21〜26の格子定数とが近いことか
ら、各層21〜26においては、基板との格子定数の差
に起因して発生する転位が低減される。それにより、各
層21〜26においてはより良好な結晶性が実現され
る。したがって、受光素子101において素子特性の向
上が図られる。
【0116】なお、図3の半導体レーザ素子100およ
び図7の受光素子101においては基板上に先にn型層
を形成しているが、基板上にp型層を先に形成してもよ
い。
び図7の受光素子101においては基板上に先にn型層
を形成しているが、基板上にp型層を先に形成してもよ
い。
【0117】また、図3の半導体レーザ素子100およ
び図7の受光素子101の各層は、上記以外の結晶成長
方法でも成長が可能である。例えば、HVPE法や、T
MAl、TMGa、TMIn、NH3 、SiH4 、Cp
2 Mgを原料ガスとして用いるガスソースMBE法によ
っても成長可能である。
び図7の受光素子101の各層は、上記以外の結晶成長
方法でも成長が可能である。例えば、HVPE法や、T
MAl、TMGa、TMIn、NH3 、SiH4 、Cp
2 Mgを原料ガスとして用いるガスソースMBE法によ
っても成長可能である。
【0118】
【実施例】(実施例1)実施例1においては、図1に示
す方法により、オフ角度が1〜20°の範囲内でそれぞ
れ異なるn−GaNオフ基板1を作製した。次に、図2
に示すように、各n−GaNオフ基板1上にアンドープ
のAl0.3 Ga0.7 Nからなる膜厚2μmのAlGaN
層15を成長させ、このAlGaN層15の転位密度を
測定した。
す方法により、オフ角度が1〜20°の範囲内でそれぞ
れ異なるn−GaNオフ基板1を作製した。次に、図2
に示すように、各n−GaNオフ基板1上にアンドープ
のAl0.3 Ga0.7 Nからなる膜厚2μmのAlGaN
層15を成長させ、このAlGaN層15の転位密度を
測定した。
【0119】なお、実施例1におけるn−GaNオフ基
板1のオフ方向は[11-20]方向とした。また、ここ
では、AlGaN層15の成長時の基板温度を1150
℃とした場合およびAlGaN層15の成長時の基板温
度を950℃とした場合の各々についてAlGaN層1
5の転位密度の測定を行った。
板1のオフ方向は[11-20]方向とした。また、ここ
では、AlGaN層15の成長時の基板温度を1150
℃とした場合およびAlGaN層15の成長時の基板温
度を950℃とした場合の各々についてAlGaN層1
5の転位密度の測定を行った。
【0120】実施例1におけるAlGaN層15の転位
密度の測定結果を表2および図9に示す。
密度の測定結果を表2および図9に示す。
【0121】
【表2】
【0122】表2および図9に示すように、AlGaN
層15の成長時の基板温度が1150℃の場合、n−G
aNオフ基板1のオフ角度が1〜20°の範囲内ではA
lGaN層15の転位密度が6×108 cm-2(6μm
-2)以下と低い。また、AlGaN層15の成長時の基
板温度が950℃の場合、n−GaNオフ基板1のオフ
角度が1〜20°の範囲内ではAlGaN層15の転位
密度が1×109 cm -2(10μm-2)以下と低い。
層15の成長時の基板温度が1150℃の場合、n−G
aNオフ基板1のオフ角度が1〜20°の範囲内ではA
lGaN層15の転位密度が6×108 cm-2(6μm
-2)以下と低い。また、AlGaN層15の成長時の基
板温度が950℃の場合、n−GaNオフ基板1のオフ
角度が1〜20°の範囲内ではAlGaN層15の転位
密度が1×109 cm -2(10μm-2)以下と低い。
【0123】これに対して、AlGaN層15の成長時
の基板温度が1150℃および950℃のいずれの場合
においても、オフ角度が1°未満および20°を超える
と、AlGaN層15の転位密度が増加する。
の基板温度が1150℃および950℃のいずれの場合
においても、オフ角度が1°未満および20°を超える
と、AlGaN層15の転位密度が増加する。
【0124】以上のことから、オフ角度が1〜20°の
範囲内であるn−GaNオフ基板1を用いることによ
り、成長時の基板温度が1150℃および950℃のい
ずれの場合においても、Al組成が0.3と大きいAl
GaN層15において良好な結晶性が得られることがわ
かった。
範囲内であるn−GaNオフ基板1を用いることによ
り、成長時の基板温度が1150℃および950℃のい
ずれの場合においても、Al組成が0.3と大きいAl
GaN層15において良好な結晶性が得られることがわ
かった。
【0125】(実施例2)実施例2においては、図1に
示す方法により、オフ方向が基板面内において[11-2
0]方向から0〜30°の範囲内でそれぞれ異なるn−
GaNオフ基板1を作製した。次に、図2に示すよう
に、各n−GaNオフ基板1上にアンドープのAl0.3
Ga0.7 Nからなる膜厚2μmのAlGaN層15を成
長させ、このAlGaN層15の転位密度を測定した。
示す方法により、オフ方向が基板面内において[11-2
0]方向から0〜30°の範囲内でそれぞれ異なるn−
GaNオフ基板1を作製した。次に、図2に示すよう
に、各n−GaNオフ基板1上にアンドープのAl0.3
Ga0.7 Nからなる膜厚2μmのAlGaN層15を成
長させ、このAlGaN層15の転位密度を測定した。
【0126】なお、実施例2においては、オフ角度が1
°のn−GaNオフ基板1を用意するとともに、オフ角
度が2°のn−GaNオフ基板1を用意し、各々の場合
についてAlGaN層15の転位密度の測定を行った。
また、この場合のAlGaN層15の成長時の基板温度
は1150℃とした。
°のn−GaNオフ基板1を用意するとともに、オフ角
度が2°のn−GaNオフ基板1を用意し、各々の場合
についてAlGaN層15の転位密度の測定を行った。
また、この場合のAlGaN層15の成長時の基板温度
は1150℃とした。
【0127】実施例2におけるAlGaN層15の転位
密度の測定結果を表3および図10に示す。
密度の測定結果を表3および図10に示す。
【0128】
【表3】
【0129】なお、図10の横軸に示すオフ方向(°)
とは、n−GaNオフ基板1のオフ方向が基板面内にお
いて[11-20]方向から何度(°)ずれた方向である
かを示している。この場合、0°のオフ方向とは[11
-20]方向に相当する。また、30°のオフ方向とは
[01-10]方向に相当する。
とは、n−GaNオフ基板1のオフ方向が基板面内にお
いて[11-20]方向から何度(°)ずれた方向である
かを示している。この場合、0°のオフ方向とは[11
-20]方向に相当する。また、30°のオフ方向とは
[01-10]方向に相当する。
【0130】表3および図10に示すように、n−Ga
Nオフ基板のオフ角度1°および2°のいずれの場合に
おいても、基板のオフ方向が[11-20]方向から±7
°の範囲内の方向である場合においてAlGaN層15
の結晶性が最も良好となる。
Nオフ基板のオフ角度1°および2°のいずれの場合に
おいても、基板のオフ方向が[11-20]方向から±7
°の範囲内の方向である場合においてAlGaN層15
の結晶性が最も良好となる。
【0131】これに対して、基板のオフ方向が[11-2
0]方向から±7°の範囲を超える方向である場合には
AlGaN層15の転位密度が増加する。
0]方向から±7°の範囲を超える方向である場合には
AlGaN層15の転位密度が増加する。
【0132】以上のことから、オフ方向が[11-20]
方向から±7°の範囲内の方向であるn−GaNオフ基
板1を用いることにより、オフ角度が1°および2°の
いずれの場合においても、Al組成が0.3と大きなA
lGaN層15において良好な結晶性が得られることが
わかった。
方向から±7°の範囲内の方向であるn−GaNオフ基
板1を用いることにより、オフ角度が1°および2°の
いずれの場合においても、Al組成が0.3と大きなA
lGaN層15において良好な結晶性が得られることが
わかった。
【図1】本発明に係る窒化物系半導体基板の製造方法の
例を示す模式的な工程断面図である。
例を示す模式的な工程断面図である。
【図2】図1の窒化物系半導体基板を用いた実施例を示
す模式的な工程断面図である。
す模式的な工程断面図である。
【図3】本発明に係る窒化物系半導体素子の模式的な斜
視図である。
視図である。
【図4】図3の窒化物系半導体素子の製造方法を示す模
式的な工程断面図である。
式的な工程断面図である。
【図5】図3の窒化物系半導体素子の製造方法を示す模
式的な工程断面図である。
式的な工程断面図である。
【図6】図3の窒化物系半導体素子の製造方法を示す模
式的な工程断面図である。
式的な工程断面図である。
【図7】本発明に係る窒化物系半導体素子の他の例を示
す模式的な断面図である。
す模式的な断面図である。
【図8】図7の受光素子の製造方法を示す模式的な平面
図である。
図である。
【図9】実施例1の結果を示す図である。
【図10】実施例2の結果を示す図である。
【図11】従来の半導体レーザ素子を示す模式的な断面
図である。
図である。
1 n−GaNオフ基板 2,21 n−バッファ層 3 n−第2クラッド層 4 n−第1クラッド層 5 MQW発光層 6 p−第1クラッド層 7 p−第2クラッド層 8 p−キャップ層 9 電流狭窄層 10 電流通路 11 p−コンタクト層 22 第1のn−AlGaN層 23 第2のn−AlGaN層 24 高抵抗AlGaN膜 25 p−AlGaN層 26 p−GaNコンタクト層 50 p電極 51 n電極 100 半導体レーザ素子 101 受光素子
フロントページの続き Fターム(参考) 5F041 AA40 CA23 CA34 CA40 CA64 CA66 5F045 AA04 AB14 AB17 AC01 AC08 AC12 AC19 AD12 AD13 AD15 AF04 AF13 BB12 CA10 CA12 CA13 DA53 DA55 GH02 5F049 MA03 MA04 MA07 MB07 PA03 SS04 5F073 AA09 AA74 CA07 CB02 DA05 DA35 EA29
Claims (9)
- 【請求項1】 六方晶系の窒化物系半導体からなる窒化
物系半導体基板であって、(0001)面から所定の方
向に所定の角度傾斜した傾斜面を有し、前記傾斜面の傾
斜角度が1度以上20度以下であることを特徴とする窒
化物系半導体基板。 - 【請求項2】 前記傾斜面の傾斜方向は、基板面内にお
いて<11-20>方向から0度以上7度以下の範囲内の
方向であるか、もしくはこれと等価な方向であることを
特徴とする請求項1記載の窒化物系半導体基板。 - 【請求項3】 前記窒化物系半導体基板はGaNから構
成されることを特徴とする請求項1または2記載の窒化
物系半導体基板。 - 【請求項4】 六方晶系の窒化物系半導体からなる窒化
物系半導体基板上に1層以上の窒化物系半導体層が形成
されてなる窒化物系半導体素子であって、前記窒化物系
半導体基板は(0001)面から所定の方向に所定の角
度を傾斜した傾斜面を有し、前記傾斜面の傾斜角度が1
度以上20度以下であることを特徴とする窒化物系半導
体素子。 - 【請求項5】 前記窒化物系半導体基板の前記傾斜面の
傾斜方向は、基板面内において<11-20>方向から0
度以上7度以下の範囲内の方向であるか、ももしくはこ
れと透過な方向であることを特徴とする請求項4記載の
窒化物系半導体素子。 - 【請求項6】 前記窒化物系半導体基板はGaNから構
成されることを特徴とする請求項4または5記載の窒化
物系半導体素子。 - 【請求項7】 前記窒化物系半導体層は、第1の窒化物
系半導体層、能動素子領域および第2の窒化物系半導体
層がこの順で形成されてなることを特徴とする請求項4
〜6のいずれかに記載の窒化物系半導体素子。 - 【請求項8】 前記第1の窒化物系半導体層はAlを含
む窒化物系半導体層を含み、前記第2の窒化物系半導体
層はAlを含む窒化物系半導体層を含むことを特徴とす
る請求項7記載の窒化物系半導体素子。 - 【請求項9】 前記第1の窒化物系半導体層のAlを含
む窒化物系半導体層および前記第2の窒化物系半導体層
のAlを含む窒化物系半導体層はAlGaNから構成さ
れることを特徴とする請求項8記載の窒化物系半導体素
子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000192721A JP2002016000A (ja) | 2000-06-27 | 2000-06-27 | 窒化物系半導体素子および窒化物系半導体基板 |
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---|---|---|---|
JP2000192721A JP2002016000A (ja) | 2000-06-27 | 2000-06-27 | 窒化物系半導体素子および窒化物系半導体基板 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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JP2000192721A Pending JP2002016000A (ja) | 2000-06-27 | 2000-06-27 | 窒化物系半導体素子および窒化物系半導体基板 |
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-
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- 2000-06-27 JP JP2000192721A patent/JP2002016000A/ja active Pending
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