JP2002015939A - 積層型電子部品およびその製法 - Google Patents
積層型電子部品およびその製法Info
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Abstract
に、内部電極層と外部電極との接続強度の高い積層型電
子部品およびその製法を提供する。 【解決手段】誘電体層と内部電極層とが交互に積層され
た電子部品本体の端面に、前記内部電極層が交互に接続
される一対の外部電極を形成してなる積層型電子部品に
おいて、前記電子部品本体1と、一対の外部電極3との
間に被覆層7を配設するとともに、該被覆層7に前記内
部電極層11と外部電極3とを電気的に接続するための
貫通孔4を設ける。
Description
よびその製法に関し、特に、積層セラミックコンデンサ
に用いられる積層型電子部品およびその製法に関する。
い、積層型電子部品、例えば、積層セラミックコンデン
サは、小型、高容量、および、その容量バラツキの低減
が求められており、このため、誘電体層の薄層化と積
層数の増加、内部電極層の有効面積の大面積化、内
部電極層と外部電極との接合の強化が図られている。
ては、内部電極層と外部電極との接合部に関し、例え
ば、特開平3−91217号公報に開示されるようなも
のが知られている。この公報に開示された積層セラミッ
クコンデンサでは、誘電体セラミックグリーンシート上
に内部電極パターンを形成し、内部電極パターンが形成
されたグリーンシートを複数積層して得られた積層成形
体を所望の大きさのチップに切断後、該チップ状成形体
の両端部に露出した内部電極パターンについて、先ず、
一方のチップ状成形体の端面部に露出した一方の内部電
極パターンの端部を一層置きにスパッタリング等によっ
て絶縁処理を行い、他方の端面部に露出した内部電極パ
ターンの端部は、短絡を避けるため、前記絶縁処理を行
わなかった内部電極パターンの端部を一層置きにスパッ
タリング等によって絶縁処理を行った後に焼成し、その
後、両端部に外部電極を設けることにより、内部電極層
の端部を一層置きにずらして積層して作製する従来の積
層セラミックコンデンサよりも、従来通りの積層数で大
きな静電容量を得ることができる。
に開示されているように、内部電極層を有する積層セラ
ミック焼結体を酸化雰囲気中で加熱することにより、内
部電極層の両側縁近傍部分を絶縁体化した後、前記内部
電極層と電気的に接続される外部電極を形成することに
よって、積層セラミックコンデンサのサイドマージン領
域の幅を狭くし、小型・大容量化を果たすことができ
る。
コンデンサは、小型、高容量化のため、誘電体層および
内部電極層の薄層化が行われており、例えば、誘電体層
の厚みを5μm以下とした積層セラミックコンデンサも
開発されている。
号公報に開示された積層セラミックコンデンサでは、露
出した内部電極層の端面部のみを絶縁処理しており、絶
縁膜の接合面積が小さいため、絶縁処理部分の欠損や欠
落が発生し易くなり、ショート故障に至ること、また、
両端部に露出した内部電極の絶縁処理において微小なマ
スキングが必要となるため、絶縁処理方法として、例え
ば、スパッタ法や蒸着法などコストの高い手法に限られ
るいう問題があった。
絶縁体化する特開平4−170016号公報では、内部
電極層が金属粉末を焼結したものであるから、粒界や気
孔が存在するため、金属組織的に不均質であり、加熱に
よる酸化処理では、酸化する領域が不均質となり、積層
セラミックコンデンサの静電容量がばらつきやすくなる
という問題があった。
つきの低減を図ると同時に、内部電極層と外部電極との
接続強度の高い積層型電子部品およびその製法を提供す
ることを目的とする。
は、誘電体層と内部電極層とが交互に積層された電子部
品本体の端面に、前記内部電極層が交互に接続される一
対の外部電極を形成してなる積層型電子部品において、
前記電子部品本体と、一対の外部電極との間に被覆層を
配設するとともに、該被覆層に前記内部電極層と外部電
極とを電気的に接続するための貫通孔を設けたことを特
徴とするものである。
薄くすることにより、内部電極層と外部電極との間を絶
縁するための距離を最小にでき、内部電極層の有効面積
を大きくすることができ、静電容量を大きくすることが
できる。
層の面積は、誘電体層とほぼ同じ面積であるため、静電
容量のばらつきが殆ど無く、電子部品本体の場所による
厚み差が生じることが無いために厚み差に起因する内部
応力からデラミネーションが発生することを防止でき
る。
して外部電極を形成した従来の場合に比較して、被覆層
が電子部品本体の端面の全面に被覆されているために、
被覆層と、誘電体層あるいは内部電極層の端部との接着
強度を高めることができ、電子部品本体と被覆層との接
続強度を向上できる。
0μm以下であることが望ましい。50μm以下であれ
ば、被覆層に形成される貫通孔に充填して接続される外
部電極と内部電極層との接続性を高め、且つ、積層型電
子部品の小型、高容量化に対して、静電容量の体積効率
を高めることができる。
一の内部電極層が露出する貫通孔が、複数形成されてい
ることが望ましい。例えば、電子部品本体の端面におい
て、1層の内部電極上に、被覆層が残るように、複数の
貫通孔を形成することにより、被覆層と電子部品本体と
の接着面積を大きくでき、接合強度を高めることができ
る。
同一端面に複数の外部電極を設けることが望ましい。例
えば、積層セラミックコンデンサの一つの端面に、内部
電極層に交互に接続される一対の複数の外部電極を近接
して形成することにより、電流経路の対称性が増すため
に、高周波におけるインピーダンスを下げることがで
き、さらに、前記コンデンサ内に流れる電流を分散でき
ることから、コンデンサの電磁界分布を均一化し、自己
インダクタンスを低くすることができる。
グリーンシートと内部電極パターンとを交互に積層し、
内部電極パターンの端部が端面に導出する電子部品本体
成形体を作製するとともに、該電子部品本体成形体の少
なくとも端面にセラミックペーストを塗布して被覆層成
形体を作製する工程と、前記電子部品本体成形体及び被
覆層成形体を焼成し、少なくとも端面に被覆層が被着さ
れている誘電体層と内部電極層とが交互に積層されてな
る電子部品本体を作製する工程と、前記被覆層に内部電
極層の端部が交互に露出するように複数個の貫通孔を形
成する工程と、前記被覆層表面および貫通孔内に外部電
極ペーストを塗布充填するとともに焼き付け内部電極層
が交互に接続している一対の外部電極を作製する工程と
を具備する製法である。
形状、形成位置を制御する必要がないために、積層型電
子部品を容易に作製できる。
端面に貫通孔を形成することから、例えば、電子部品本
体の端面に露出した内部電極層にマスキングなどを行っ
て絶縁部を形成する従来の場合に比較して、電子部品本
体の端面に、被覆層を一体化して強固な被覆層を形成で
きるため、高信頼性の積層型電子部品を作製することが
できる。
層セラミックコンデンサについて、図1の概略断面図を
もとに詳細に説明する。
子部品本体1と、一対の外部電極3との間に、貫通孔4
を形成した被覆層7を形成して構成されている。この外
部電極3の上面には、図示しないが、例えば、順にNi
のめっき膜、SnもしくはSn−Pb合金のめっき層が
形成されている。これらは外部電極3のはんだ食われ防
止やはんだ濡れ性を補うものである。
た状態を示す斜視図である。電子部品本体1の両端表面
を含む全周面には被覆層7が形成され、前記電子部品本
体1の一端面9において、内部電極層11の端部が交互
に露出するように被覆層7に貫通孔4を形成し、他端面
15においては、一端面において貫通孔4が形成されな
かった内部電極層11の端部が交互に露出するように被
覆層7に貫通孔4を形成したものである。
に、誘電体層19と内部電極層11が交互に積層され、
電子部品本体1の端面には全内部電極層11の端部が露
出している。
ましく、小型、大容量化、および絶縁信頼性を高める上
で、特に、2〜4μm以下が望ましい。
型化という点から2μm以下が好ましく、内部電極層1
1によるデラミネーションを防止し、信頼性を高める上
で、特には0.5〜1μmの範囲であることが望まし
い。
積層型電子部品の静電容量の体積効率を高めることがで
きるが、積層型電子部品の耐湿性と、電子部品本体1と
被覆層7の接着強度を高めるために、特には、0.1〜
20μmが望ましい。
示すように、内部電極層11から外部電極3へ向けて拡
径している。即ち、テーパ状に形成することが望まし
い。これにより貫通孔4への外部電極ペーストの充填が
容易にでき、且つ、内部電極層11と外部電極3の接合
を確実に行うことができる。
は、シート状のセラミック焼結体からなり、例えば、B
aTiO3を主成分とするグリーンシートを焼成して形
成した誘電体磁器からなる。
焼結させた金属膜からなり、導電性ペーストとしては、
例えば、Ni、Co、Cu等の卑金属が使用されてい
る。
層11の金属と同一のNi、Co、Cu等を含有する金
属からなり、その他にガラス成分を含有している。
料でもよいが、特に、誘電体と同一の材料を用いること
により熱膨張率の違いによる応力が緩和され、熱衝撃に
対する耐性が大きくなる。
とにより内部電極の被覆性が高くなるため、ショート率
が低く、また耐熱性が高くなる。
により電子部品本体1表面における応力が緩和され、強
度が高くなる。
からなる積層型電子部品の製法について説明する。ま
ず、誘電体粉末を用いて、ドクターブレード法、引き上
げ法、リバースロールコータ法、グラビアコータ法、ス
クリーン印刷法、グラビア印刷等の成形法により誘電体
層のセラミックグリーンシートを作製する。
iO3−MnO−MgO−Y2O3等の誘電体粉末と焼結
助剤が好適に使用できる。また、この誘電体層のセラミ
ックグリーンシートの厚みは、12μm以下が好まし
く、特に、小型、大容量化という理由から2.5〜4.
5μmの範囲が望ましい。
シートの表面に、スクリーン印刷法などにより内部電極
パターンを形成する。内部電極パターンの厚みは、コン
デンサの小型、高信頼性化という点から2.4μm以
下、特には0.6〜1.2μmの範囲であることが望ま
しい。
電体層のセラミックグリーンシートを複数枚積層圧着
し、所定の形状にカットすることにより、電子部品本体
成形体を得る。
より被覆層成形体を形成する。塗布法やスクリーン印刷
法であれば、被覆層成形体となる材料のスラリーを調製
し、ディッピングにより形成することができ、容易且つ
安価に被覆層成形体を形成することができる。例えば、
塗布法を用いて形成する被覆層7のスラリーは、誘電体
層19と同じ誘電体の粉末と、有機ビヒクル、添加剤、
および溶剤とを混合し、粘度1〜10Pa・S(せん断
速度=100S-1)のスラリーを調製し、この中に電子
部品本体成形体を入れ、その電子部品本体成形体の表面
に被覆層成形体を形成する。この後、60〜100℃で
乾燥した後、焼成した。
ーの粘度を2〜12Pa・S調製した後、吸引可能なパ
レット内に電子部品本体成形体の端面を揃えて置き、2
50〜300メッシュのスクリーンを用いて、電子部品
本体成形体の端面に印刷を行った。この場合には、内部
電極パターンが露出した面に対して、塗布膜の印刷を行
う。
は、被覆層7の薄膜化に対して、スパッタ法や蒸着法な
どを用いることもできる。
形体の焼成後あるいは熱処理後に行うこともある。例え
ば、被覆層7は、誘電体層19と同一材料やガラスを用
いて形成する場合は、焼成前または焼成後に形成され
る。
体成形体を焼成した後に形成することが必要である。
電子部品本体成形体を大気中250〜300℃または酸
素分圧0.1〜1Paの低酸素雰囲気中500〜800
℃で脱バイした後、非酸化性雰囲気で1100〜130
0℃で2〜3時間焼成し、被覆層7が形成された電子部
品本体1を作製する。
素分圧が0.1〜10-4Pa程度の低酸素分圧下、90
0〜1100℃で3〜10時間熱処理を施すこともあ
る。
ー加工法などを用いて、内部電極層11が交互に露出す
るように被覆層7に貫通孔4を形成する。尚、貫通孔4
の形成は脱バイ前に行うこともある。
においては、フォトリソグラフィー法を用いて、樹脂か
らなる被覆層7を形成することができる。この場合に
は、電子部品本体1を焼成した後に、フォトレジスト加
工を行う。内部電極層11の端部が露出した電子部品本
体1の端面全面に、例えば、被覆層7となるネガ型のエ
ポキシアクリル系の感光性材料を塗布した後、前記電子
部品本体1の端面に対して、内部電極層11が交互に露
出するように開口したマスクパターンを置き、300〜
800mJの紫外線を照射する。次に、アルカリ現像液
を用いて、現像を行い、内部電極層11が露出した貫通
孔4を被覆層7に形成する。次に、この樹脂からなる被
覆層7に対し、熱硬化型樹脂を含有した導電性ペースト
を用いて、外部電極3を形成する。
れた被覆層の表面および貫通孔内に、外部電極ペースト
を塗布充填し、内部電極層11と電気的に接続された外
部電極3を形成し、積層セラミックコンデンサを作製す
る。
は、電子部品本体1と、一対の外部電極3との間に被覆
層7を配設するとともに、該被覆層7に内部電極層11
と外部電極3とを電気的に接続するための貫通孔4を設
けたことにより、内部電極層11を誘電体層19の全面
に形成し、且つ、内部電極層11の他端と外部電極3と
の間の絶縁するための距離を最小にすることができ、こ
れにより有効面積を大きくすることができ、静電容量を
大きくすることができるとともに、静電容量のばらつき
を小さくできる。
電極層11の面積は、誘電体層19と同じ面積であるた
め、積層型電子部品の場所による厚み差が生じることが
無いために厚み差に起因する内部応力からデラミネーシ
ョンが発生することを防止できる。
縁処理して外部電極3を形成した、従来と比較して、被
覆層7を内部電極を露出させる部分を除いて、電子部品
本体1の端面の全面に被覆するために、被覆層7と誘電
体層19あるいは内部電極層11の端部との接着強度を
高めることができる。
他の形態を示すもので、この積層型電子部品では、被覆
層21に同一の内部電極層23が露出する貫通孔25
a、25bが2つ形成されている。即ち、電子部品本体
の端面において、1層の内部電極層23上に、被覆層2
1が残るように、2つの貫通孔25a、25bを形成す
ることにより、被覆層21と電子部品本体と1の接着面
積を大きくでき、接合強度を高めることができる。
品1を示すもので、この積層型電子部品では、被覆層3
0を形成して構成された電子部品本体1の同一端面に一
対の外部電極33a、33bが形成されている。
体1に形成した内部電極層のうち、奇数層の内部電極層
31aを被覆層30から露出させる貫通孔35aを左側
に、偶数層の内部電極層31bを被覆層30から露出さ
せる貫通孔35bを右側に、それぞれ形成し、左右に形
成された貫通孔35a、35bは積層方向からみて重畳
しないように隔離されている。このように、同一端面に
外部電極33a、33bを2個形成することにより、電
流経路が対称的となるために高周波におけるインピーダ
ンスを下げることができ、また、実装性に関して、高い
自由度を有することができ、実装面積を小さくすること
ができる。
に被覆層7を形成したが、本発明では、外部電極3が形
成される面に、被覆層7が形成されていればよい。この
場合、側面については、予め、マージン領域を形成して
おくことが望ましい。
およびY2O3粉末と、粒界相成分として、CaO、Si
O2等と、有機成分として、ブチラール樹脂、およびト
ルエンからなるセラミックスラリーを作製し、これをド
クターブレード法によりPETフィルム上に塗布するこ
とによって、誘電体層19となるグリーンシートを作製
した。
から剥離して、厚み9μmのセラミックグリーンシート
を形成し、これを10枚積層して端面セラミックグリー
ンシート層を形成した。そして、これらの端面セラミッ
クグリーンシート層を乾燥させた。この端面セラミック
グリーンシート層を台板上に配置し、プレス機により圧
着して台板上にはりつけた。
セラミックスラリーをドクターブレード法により塗布
し、乾燥後、厚み4μmのセラミックグリーンシートを
作製した。
チルセルロース、有機ビヒクルを3本ロールで混練して
内部電極ペーストを作製した。
トの一方主面に、スクリーン印刷装置を用いて、上記し
た内部電極ペーストを印刷し、乾燥後、剥離した。
の上に、内部電極が形成されたグリーンシートを400
枚積層し、この後、さらに、端面セラミックグリーンシ
ート層を積層し、積層成形体を作製した。
方向からプレス機の加圧板により圧力を段階的に増加し
て圧着し、この後、この積層成形体を所定のチップ形状
にカットし、全内部電極パターンの端部が端面に導出し
た電子部品本体成形体を作製した。
を用いて、電子部品本体成形体に上記セラミックペース
ト、あるいはCaO・SiO2系ガラスを含むペースト
を固着させることにより被覆層成形体を形成した。
ーは、誘電体層7と同じ誘電体の粉末と、有機ビヒク
ル、添加剤、および溶剤とを混合し、粘度4〜7Pa・
S(せん断速度=100S-1)のスラリーを調製し、こ
の中に電子部品本体成形体を入れ(ディッピング)、そ
の電子部品本体成形体の表面に被覆層成形体を塗布形成
した。この後、80〜90℃で乾燥した。
酸素/窒素雰囲気中500℃に加熱し、脱バイを行っ
た。さらに、10-7Paの酸素/窒素雰囲気中、130
0℃で2時間焼成し、さらに、10-2Paの酸素/窒素
雰囲気中にて1000℃で熱処理を行い、被覆層7を形
成した電子部品本体1を得た。このときの被覆層7の厚
さは0.05〜70μmであった。
脂とシリカ粉末とを混合して調製したスラリーを、予め
焼成、熱処理した電子部品本体1の表面に塗布した後、
硬化して作製した。
いて、内部電極層11のみに一層おきに絶縁処理を施し
た比較例の試料も用意した。
て、内部電極層が交互に露出するように被覆層7に貫通
孔4を形成した。イオンビームエッチング法はビーム径
を内部電極層11の端部の幅に設定し、貫通孔4の加工
領域が1層の内部電極層11の全域にわたって加工し
た。
た被覆層7およびその貫通孔4にCuペーストを塗布、
充填し、900℃で焼き付け、さらにNi/Snメッキ
を施し、内部電極層11と接続する外部電極3を形成
し、図1の積層型電子部品を作製した。尚、試料No.
8については、図5の積層型電子部品を作製した。
ンデンサの内部電極層11間に介在する誘電体層19の
厚みは3μmであり、誘電体層9の有効積層数は400
層とした。
いて、下記の測定を行った。結果を表1に示す。静電容
量計を用いて周波数1kHz、交流電圧1Vでの静電容
量を測定し、ショート率も合わせて評価した。
両側から引っ張ることにより、外部電極接続部の強度を
測定した。
本体1の端面に、貫通孔4を有する被覆層7を形成した
本発明の試料No.1〜15は、静電容量が9μF以
上、外部電極3の引張強度が4.7kgf以上と高く、
且つ、ショートが殆ど無く、積層コンデンサの特性を改
善できた。
御し、マージン部を形成して作製した試料No.16で
は、引張強度が高く、ショートはなかったが、内部電極
層11の有効面積が小さいために静電容量が低くなっ
た。
を行い、スパッタ法により交互に絶縁処理を施して作製
した試料No.17では、絶縁処理部の面積が小さく、
誘電体層と一体化していないために、静電容量が低く、
ショートが発生し、引張強度は著しく低下した。
体と、一対の外部電極との間に被覆層を配設するととも
に、該被覆層に内部電極層と外部電極とを電気的に接続
するための貫通孔を設けているため、内部電極層と外部
電極との間を絶縁するための距離を最小にでき、内部電
極層の有効面積を大きくすることができ、静電容量を大
きくすることができる。
層の面積は、誘電体層とほぼ同じ面積であるため、電子
部品本体の場所による厚み差が生じることが無いために
厚み差に起因する内部応力からデラミネーションが発生
することを防止できる。
面に被覆されているために、被覆層と、誘電体層あるい
は内部電極層の端部との接着強度を高めることができ
る。
視図である。
す断面図である。
2個形成した本発明の他の積層型電子部品を示す斜視図
である。
らに他の積層型電子部品を示す斜視図である。
斜視図である。
Claims (5)
- 【請求項1】誘電体層と内部電極層とが交互に積層され
た電子部品本体の端面に、前記内部電極層が交互に接続
される一対の外部電極を形成してなる積層型電子部品に
おいて、前記電子部品本体と、一対の外部電極との間に
被覆層を配設するとともに、該被覆層に前記内部電極層
と外部電極とを電気的に接続するための貫通孔を設けた
ことを特徴とする積層型電子部品。 - 【請求項2】被覆層の厚さが50μm以下であることを
特徴とする請求項1記載の積層型電子部品。 - 【請求項3】被覆層には、同一の内部電極層が露出する
貫通孔が複数形成されていることを特徴とする請求項1
または2記載の積層型電子部品。 - 【請求項4】電子部品本体の同一端面に一対の外部電極
を設けてなることを特徴とする請求項1乃至3のうちい
ずれかに記載の積層型電子部品。 - 【請求項5】誘電体グリーンシートと内部電極パターン
とを交互に積層し、内部電極パターンの端部が端面に導
出する電子部品本体成形体を作製するとともに、該電子
部品本体成形体の少なくとも端面にセラミックペースト
を塗布して被覆層成形体を作製する工程と、前記電子部
品本体成形体及び被覆層成形体を焼成し、少なくとも端
面に被覆層が被着されている誘電体層と内部電極層とが
交互に積層されてなる電子部品本体を作製する工程と、
前記被覆層に内部電極層の端部が交互に露出するように
複数個の貫通孔を形成する工程と、前記被覆層表面およ
び貫通孔内に外部電極ペーストを塗布充填するとともに
焼き付け、内部電極層が交互に接続している一対の外部
電極を作製する工程とから成る積層型電子部品の製法。
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