JP2002004019A - 亜鉛めっき鋼板 - Google Patents
亜鉛めっき鋼板Info
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- JP2002004019A JP2002004019A JP2000189989A JP2000189989A JP2002004019A JP 2002004019 A JP2002004019 A JP 2002004019A JP 2000189989 A JP2000189989 A JP 2000189989A JP 2000189989 A JP2000189989 A JP 2000189989A JP 2002004019 A JP2002004019 A JP 2002004019A
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- galvanized steel
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 プレス成形性に優れた亜鉛めっき鋼板を提供
する。 【解決手段】 表面粗度を中心線平均粗さRaで0.8
μm以上とし、さらに、前記表面は、ピークカウントP
PIの値が150以上であり、さらに、前記表面は、ろ
波中心線うねりWcaの値が0.8μm以下であり、め
っき波膜が合金化処理を施していない亜鉛皮膜であるこ
とを特徴とする。
する。 【解決手段】 表面粗度を中心線平均粗さRaで0.8
μm以上とし、さらに、前記表面は、ピークカウントP
PIの値が150以上であり、さらに、前記表面は、ろ
波中心線うねりWcaの値が0.8μm以下であり、め
っき波膜が合金化処理を施していない亜鉛皮膜であるこ
とを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車部材や建築
用部材などに用いられる亜鉛めっき鋼板に関する。
用部材などに用いられる亜鉛めっき鋼板に関する。
【0002】
【従来の技術】亜鉛めっき鋼板は自動車用部材や建築用
部材を始めとしてその需要がますます拡大する傾向にあ
る。近年、プレス加工機の加工性能の向上により単位時
間当たりの成形可能枚数が増加し、これによりプレス加
工の生産性が向上している。
部材を始めとしてその需要がますます拡大する傾向にあ
る。近年、プレス加工機の加工性能の向上により単位時
間当たりの成形可能枚数が増加し、これによりプレス加
工の生産性が向上している。
【0003】しかしながら、このような高性能のプレス
加工機を用いて連続的に成形を重ねると、同一材料を使
用しているにもかかわらず、時間の経過とともに材料の
成形性が変化し、プレス割れや型かじり等の不具合が発
生し、成形加工を安定的に継続することが困難になると
いう問題が顕在化してきた。
加工機を用いて連続的に成形を重ねると、同一材料を使
用しているにもかかわらず、時間の経過とともに材料の
成形性が変化し、プレス割れや型かじり等の不具合が発
生し、成形加工を安定的に継続することが困難になると
いう問題が顕在化してきた。
【0004】このような問題が生じるのは、高速かつ連
続的な成形を重ねるに伴ってプレス金型の温度が上昇す
ることに起因している。すなわち、プレス成形工程で
は、金型との接触および摺動によって亜鉛めっき鋼板表
面には活性な新生面が露出する。この新生面は反応性が
高いので、金型の温度が上昇すると、金型と新生面との
接触面において凝着反応を生じやすくなる。凝着反応が
生じ始めると亜鉛めっき鋼板と金型との間の摩擦係数が
急激に増大し、加工を繰り返すうちに型かじりを生じ
る。
続的な成形を重ねるに伴ってプレス金型の温度が上昇す
ることに起因している。すなわち、プレス成形工程で
は、金型との接触および摺動によって亜鉛めっき鋼板表
面には活性な新生面が露出する。この新生面は反応性が
高いので、金型の温度が上昇すると、金型と新生面との
接触面において凝着反応を生じやすくなる。凝着反応が
生じ始めると亜鉛めっき鋼板と金型との間の摩擦係数が
急激に増大し、加工を繰り返すうちに型かじりを生じ
る。
【0005】型かじり防止対策として、従来から種々の
提案がなされている。その一つとして、プレス成形する
度に水溶性の冷却油をかけて金型を冷却する方法があ
る。しかし、この従来方法では冷却油が周囲に飛散し、
作業環境が悪化するという問題がある。
提案がなされている。その一つとして、プレス成形する
度に水溶性の冷却油をかけて金型を冷却する方法があ
る。しかし、この従来方法では冷却油が周囲に飛散し、
作業環境が悪化するという問題がある。
【0006】上記の水溶性冷却油の代わりに極圧添加材
を含有した潤滑油を用いると、冷却油を飛散させること
なく金型の温度を有効に降下させることができる。しか
し、このような潤滑油が付着したプレス成形品は脱脂コ
ストが増加する。
を含有した潤滑油を用いると、冷却油を飛散させること
なく金型の温度を有効に降下させることができる。しか
し、このような潤滑油が付着したプレス成形品は脱脂コ
ストが増加する。
【0007】また、単一のプレス成形工程を複数の工程
に分割して1工程当たりの加工量を低減することによっ
て発熱量を低下させ、金型温度の上昇を抑制する方法が
ある。しかし、この方法では、分割された成形工程毎に
金型が必要となるので、作製する金型数が増大する。ま
た、成形工程が多くなることにより成形所要時間が増加
するので生産性が低下する。
に分割して1工程当たりの加工量を低減することによっ
て発熱量を低下させ、金型温度の上昇を抑制する方法が
ある。しかし、この方法では、分割された成形工程毎に
金型が必要となるので、作製する金型数が増大する。ま
た、成形工程が多くなることにより成形所要時間が増加
するので生産性が低下する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような事情から、
近時、亜鉛めっき鋼板の表面形態を制御することによ
り、金型温度の上昇に起因する型かじりを抑制する提案
がなされている。例えば、特開平6−87002号公報
には、冷延鋼板表面の凹部の数、大きさ、分布等の形態
を制御した後に、亜鉛系のめっき層を冷延鋼板表面上に
被覆してなる亜鉛系めっき鋼板が開示されている。冷延
鋼板の表面形態を上記公報に記載された規定を満たすよ
うに制御するためには、この規定に応じたダルパターン
が形成された表面を有する圧延ロールを用いる必要があ
る。
近時、亜鉛めっき鋼板の表面形態を制御することによ
り、金型温度の上昇に起因する型かじりを抑制する提案
がなされている。例えば、特開平6−87002号公報
には、冷延鋼板表面の凹部の数、大きさ、分布等の形態
を制御した後に、亜鉛系のめっき層を冷延鋼板表面上に
被覆してなる亜鉛系めっき鋼板が開示されている。冷延
鋼板の表面形態を上記公報に記載された規定を満たすよ
うに制御するためには、この規定に応じたダルパターン
が形成された表面を有する圧延ロールを用いる必要があ
る。
【0009】しかしながら、このようなダルパターンを
形成するには、通常のショットダルや放電ダルによる加
工では困難であり、レーザーダルや電子ビームダルによ
る加工が実質的に必須であると考えられる。このよう
に、圧延ロールの表面形態を制御するのにコストが大幅
にかかるので、亜鉛系めっき鋼板の製造コストの上昇を
招くおそれがある。
形成するには、通常のショットダルや放電ダルによる加
工では困難であり、レーザーダルや電子ビームダルによ
る加工が実質的に必須であると考えられる。このよう
に、圧延ロールの表面形態を制御するのにコストが大幅
にかかるので、亜鉛系めっき鋼板の製造コストの上昇を
招くおそれがある。
【0010】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところはプレス成形性(連続
打点性)に優れた亜鉛めっき鋼板を提供することにあ
る。
であって、その目的とするところはプレス成形性(連続
打点性)に優れた亜鉛めっき鋼板を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく亜鉛めっき鋼板表面の中心線平均粗さR
aの値に着目し、この値を種々変化させて摩擦係数の温
度依存性につき詳細に調べたところ以下に述べる知見を
得た。
題を解決すべく亜鉛めっき鋼板表面の中心線平均粗さR
aの値に着目し、この値を種々変化させて摩擦係数の温
度依存性につき詳細に調べたところ以下に述べる知見を
得た。
【0012】図1は、横軸に中心線平均粗さRa(μ
m)をとり、縦軸に摩擦係数の値をとって、亜鉛めっき
鋼板の表面のRa値と摩擦係数値との関係について調べ
た結果を示す特性線図である。上記の中心線平均粗さR
aはJIS B 0610に規定されており、カットオ
フ0.8mmの値である。図中の黒丸の分布状態から得
られた曲線は温度が100℃のときの結果を示す特性線
である。また図中の白丸は室温下での結果を示す。この
図から明らかなように、室温下での摩擦係数値はRa値
にかかわらずほぼ一定であるのに対して、100℃での
摩擦係数値はRa値が0.8μmを境にして顕著に遷移
している。そして、Ra値が0.8μm未満の領域では
室温下での摩擦係数値と100℃での摩擦係数値とが大
幅に乖離しているのに対して、Ra値が0.8μm以上
の領域ではほとんど乖離しておらず、金型が温度上昇し
ても摩擦係数値の上昇が抑制されることが判明した。本
発明はかかる知見に基づいてなされたものである。
m)をとり、縦軸に摩擦係数の値をとって、亜鉛めっき
鋼板の表面のRa値と摩擦係数値との関係について調べ
た結果を示す特性線図である。上記の中心線平均粗さR
aはJIS B 0610に規定されており、カットオ
フ0.8mmの値である。図中の黒丸の分布状態から得
られた曲線は温度が100℃のときの結果を示す特性線
である。また図中の白丸は室温下での結果を示す。この
図から明らかなように、室温下での摩擦係数値はRa値
にかかわらずほぼ一定であるのに対して、100℃での
摩擦係数値はRa値が0.8μmを境にして顕著に遷移
している。そして、Ra値が0.8μm未満の領域では
室温下での摩擦係数値と100℃での摩擦係数値とが大
幅に乖離しているのに対して、Ra値が0.8μm以上
の領域ではほとんど乖離しておらず、金型が温度上昇し
ても摩擦係数値の上昇が抑制されることが判明した。本
発明はかかる知見に基づいてなされたものである。
【0013】本発明に係る亜鉛めっき鋼板は、表面粗度
を中心線平均粗さRaで0.8μm以上とし、プレス成
形性に優れたものとすることを特徴とする。ここで、
「プレス成形性」とは、連続的に多数の被成形品をプレ
ス成形することにより金型の温度が上昇した場合であっ
ても安定して加工を続けることができる特性をいう。さ
らに詳しくは、プレス成形性の優劣は室温下での摩擦係
数値と高温下での摩擦係数値との差の大小により判定さ
れる。すなわち、摩擦係数の温度依存性が小さいことが
プレス成形性に優れていることになる。
を中心線平均粗さRaで0.8μm以上とし、プレス成
形性に優れたものとすることを特徴とする。ここで、
「プレス成形性」とは、連続的に多数の被成形品をプレ
ス成形することにより金型の温度が上昇した場合であっ
ても安定して加工を続けることができる特性をいう。さ
らに詳しくは、プレス成形性の優劣は室温下での摩擦係
数値と高温下での摩擦係数値との差の大小により判定さ
れる。すなわち、摩擦係数の温度依存性が小さいことが
プレス成形性に優れていることになる。
【0014】本発明による亜鉛めっき鋼板によれば、温
度上昇に伴う摩擦抵抗の上昇を抑制することができる。
すなわち、亜鉛めっき鋼板の表面粗さをRa値で0.8
μm以上に粗くすると、プレス成形時のめっき皮膜表面
と金型表面との真接触面積は減少する。このため、凝着
反応が生じても凝着反応が生じた部位の面積は小さい。
したがって、金型温度が上昇して凝着現象が起こって
も、金型と亜鉛めっき鋼板との間の摩擦係数値が急激に
上昇するのを抑制できる。
度上昇に伴う摩擦抵抗の上昇を抑制することができる。
すなわち、亜鉛めっき鋼板の表面粗さをRa値で0.8
μm以上に粗くすると、プレス成形時のめっき皮膜表面
と金型表面との真接触面積は減少する。このため、凝着
反応が生じても凝着反応が生じた部位の面積は小さい。
したがって、金型温度が上昇して凝着現象が起こって
も、金型と亜鉛めっき鋼板との間の摩擦係数値が急激に
上昇するのを抑制できる。
【0015】一方、中心線平均粗さRaの値が過度に大
きいと、後述する塗装後鮮映性が損なわれるおそれがあ
る。このことを勘案してRa値は2.0μm以下である
ことが好ましい。
きいと、後述する塗装後鮮映性が損なわれるおそれがあ
る。このことを勘案してRa値は2.0μm以下である
ことが好ましい。
【0016】上述の中心線平均粗さRaが0.8μm以
上である亜鉛めっき鋼板において、このめっき鋼板の表
面はさらにピ−クカウントPPIの値が150以上であ
ることが好ましい。ここで、ピークカウントPPIは、
SAE911で規定されるものであり、1インチ当たり
の凹凸のピーク数である。このPPI値を150以上と
することが好ましい理由を以下に説明する。
上である亜鉛めっき鋼板において、このめっき鋼板の表
面はさらにピ−クカウントPPIの値が150以上であ
ることが好ましい。ここで、ピークカウントPPIは、
SAE911で規定されるものであり、1インチ当たり
の凹凸のピーク数である。このPPI値を150以上と
することが好ましい理由を以下に説明する。
【0017】プレス成形工程において、金型と金型内に
流れ込む亜鉛めっき鋼板との接触状態を微視的に観察す
ると、金型表面は亜鉛めっき鋼板表面の凸部、すなわち
亜鉛めっき皮膜表面の凸部と接触している。ここで、亜
鉛めっき鋼板表面のPPI値を150以上と高くするこ
とによって隣り合う凸部の相互間隔が狭まり、プレス成
形時の金型表面と凸部との接触・非接触の繰り返しサイ
クルが短くなる。このため、ある凸部が金型表面と凝着
反応を生じたとしてもその凝着が軽微なうちに次の凹部
が移動してくるので、凝着反応が中断され、それ以上進
行し難くなる。また、PPI値を上記のように高くする
ことにより凹部の数が増加するので、めっき鋼板の表面
全体に潤滑油を十分に行き渡らせることができ、凝着反
応の抑制にさらに寄与する。さらに、PPI値を上記の
ように高くすることによりめっき鋼板表面の断面曲線の
波長が小さくなり、Raの値が0.8μm以上と高くし
たとしても後述するWca値を低く保つことができ、塗
装後鮮映性の観点からも好ましい。このPPI値は、現
在の製造技術では300以上に調整することが困難であ
ると考えられる。このためPPI値は現状では300未
満に調整される。
流れ込む亜鉛めっき鋼板との接触状態を微視的に観察す
ると、金型表面は亜鉛めっき鋼板表面の凸部、すなわち
亜鉛めっき皮膜表面の凸部と接触している。ここで、亜
鉛めっき鋼板表面のPPI値を150以上と高くするこ
とによって隣り合う凸部の相互間隔が狭まり、プレス成
形時の金型表面と凸部との接触・非接触の繰り返しサイ
クルが短くなる。このため、ある凸部が金型表面と凝着
反応を生じたとしてもその凝着が軽微なうちに次の凹部
が移動してくるので、凝着反応が中断され、それ以上進
行し難くなる。また、PPI値を上記のように高くする
ことにより凹部の数が増加するので、めっき鋼板の表面
全体に潤滑油を十分に行き渡らせることができ、凝着反
応の抑制にさらに寄与する。さらに、PPI値を上記の
ように高くすることによりめっき鋼板表面の断面曲線の
波長が小さくなり、Raの値が0.8μm以上と高くし
たとしても後述するWca値を低く保つことができ、塗
装後鮮映性の観点からも好ましい。このPPI値は、現
在の製造技術では300以上に調整することが困難であ
ると考えられる。このためPPI値は現状では300未
満に調整される。
【0018】本発明によれば、亜鉛めっき鋼板の表面は
さらにろ波中心線うねりWcaの値が0.8μm以下で
あることが好ましい。ろ波中心線うねりWcaはJIS
B0610に規定されており、ここでは高域カットオ
フ0.8mmおよび低域カットオフ8mmの値である。
このWca値を0.8μm以下とすることが好ましい理
由を以下に説明する。
さらにろ波中心線うねりWcaの値が0.8μm以下で
あることが好ましい。ろ波中心線うねりWcaはJIS
B0610に規定されており、ここでは高域カットオ
フ0.8mmおよび低域カットオフ8mmの値である。
このWca値を0.8μm以下とすることが好ましい理
由を以下に説明する。
【0019】一般にめっき皮膜の表面を粗くすると、め
っき皮膜上に形成された塗膜の表面は鮮映性に劣ること
が知られている。本発明者らは、プレス成形後に塗装さ
れた亜鉛めっき鋼板の鮮映性を優れたものとするために
鋭意検討した。その結果、中心線平均粗さRaにおいて
対象となる短波長の粗さ曲線よりもろ波中心線うねりW
caにおいて対象となる長波長の粗さ曲線に塗装後の鮮
映性は強く依存することを見出した。そして、本発明者
らが鋭意検討した結果、Wcaの値が0.8μm以下で
ある亜鉛めっき鋼板は優れた塗装後鮮映性を有すること
が判明した。一方、ろ波中心線うねりWcaの値を過度
に低くすると、前述のRa値を0.8μm以上にするこ
とが困難になる。このことを勘案して、ろ波中心線うね
りWcaの値は0.3μm以上であることが好ましい。
っき皮膜上に形成された塗膜の表面は鮮映性に劣ること
が知られている。本発明者らは、プレス成形後に塗装さ
れた亜鉛めっき鋼板の鮮映性を優れたものとするために
鋭意検討した。その結果、中心線平均粗さRaにおいて
対象となる短波長の粗さ曲線よりもろ波中心線うねりW
caにおいて対象となる長波長の粗さ曲線に塗装後の鮮
映性は強く依存することを見出した。そして、本発明者
らが鋭意検討した結果、Wcaの値が0.8μm以下で
ある亜鉛めっき鋼板は優れた塗装後鮮映性を有すること
が判明した。一方、ろ波中心線うねりWcaの値を過度
に低くすると、前述のRa値を0.8μm以上にするこ
とが困難になる。このことを勘案して、ろ波中心線うね
りWcaの値は0.3μm以上であることが好ましい。
【0020】本発明による亜鉛めっき鋼板のめっき皮膜
は合金化処理を施していない亜鉛めっき皮膜であること
が好ましい。この理由は、合金化処理を施していないめ
っき皮膜は合金化の進んだ皮膜よりも柔らかく、表面形
状の制御がより容易であるためである。
は合金化処理を施していない亜鉛めっき皮膜であること
が好ましい。この理由は、合金化処理を施していないめ
っき皮膜は合金化の進んだ皮膜よりも柔らかく、表面形
状の制御がより容易であるためである。
【0021】以上説明した本発明の亜鉛めっき鋼板は、
溶融亜鉛めっきや電気亜鉛めっき等により亜鉛めっきさ
れた鋼板をスキンパス圧延することにより調製できる。
このスキンパス圧延の際には、ロール条件又は圧延条
件、或いはこれらのロール条件および圧延条件を組み合
わせた条件により圧延を制御することにより上述の表面
粗さに調整できる。スキンパス圧延工程で用いる圧延ロ
ールとしては、ショットダル加工ロール又は放電ダル加
工ロールを用いることができる。また、レーザーダル加
工ロールや電子ビームダル加工ロールを用いてもよい。
なお、めっき原板の表面粗さを調整することによって、
亜鉛めっき皮膜の表面粗さが調整されるようにしてもよ
い。
溶融亜鉛めっきや電気亜鉛めっき等により亜鉛めっきさ
れた鋼板をスキンパス圧延することにより調製できる。
このスキンパス圧延の際には、ロール条件又は圧延条
件、或いはこれらのロール条件および圧延条件を組み合
わせた条件により圧延を制御することにより上述の表面
粗さに調整できる。スキンパス圧延工程で用いる圧延ロ
ールとしては、ショットダル加工ロール又は放電ダル加
工ロールを用いることができる。また、レーザーダル加
工ロールや電子ビームダル加工ロールを用いてもよい。
なお、めっき原板の表面粗さを調整することによって、
亜鉛めっき皮膜の表面粗さが調整されるようにしてもよ
い。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
て説明する。
【0023】(実施例)下地鋼板としてTi−IF(極
低炭素チタン添加)冷延鋼板を用い、亜鉛めっき付着量
がこの冷延鋼板の両面ともに60g/m2となるように
調整して溶融亜鉛めっき鋼板を製造した。次いで、この
溶融亜鉛めっき鋼板をスキンパス圧延した。スキンパス
圧延工程では圧延条件およびロール条件を種々変化させ
ることにより種々異なる表面粗さに調整しためっき鋼板
を得た。
低炭素チタン添加)冷延鋼板を用い、亜鉛めっき付着量
がこの冷延鋼板の両面ともに60g/m2となるように
調整して溶融亜鉛めっき鋼板を製造した。次いで、この
溶融亜鉛めっき鋼板をスキンパス圧延した。スキンパス
圧延工程では圧延条件およびロール条件を種々変化させ
ることにより種々異なる表面粗さに調整しためっき鋼板
を得た。
【0024】得られた各亜鉛めっき鋼板について、触針
式の粗度計を用い、JIS B 0610に準じて中心
線平均粗さRaおよびろ波中心線うねりWcaを測定し
た。また、SAE911に準じてめっき鋼板の表面につ
き1インチ当たりの凹凸数を測定した。さらに、プレス
成形性(連続打点性)を評価するために、次に説明する
試験により摩擦係数を測定した。
式の粗度計を用い、JIS B 0610に準じて中心
線平均粗さRaおよびろ波中心線うねりWcaを測定し
た。また、SAE911に準じてめっき鋼板の表面につ
き1インチ当たりの凹凸数を測定した。さらに、プレス
成形性(連続打点性)を評価するために、次に説明する
試験により摩擦係数を測定した。
【0025】図2の(a)は摩擦係数を測定する試験の
様子を模式化して示す図であり、図2の(b)は(a)
に示す冶具2bの形状を示す図である。亜鉛めっき鋼板
から採取した試験片1を図2の(a)に示すように冶具
2aおよび2bの間にセットした後に、冶具2a、2b
の間隔を狭めてこの試験片1を両側から拘束する。冶具
2bは断面が縦10mm×横13mmである角柱状であ
って、試験片1と摺動する端面がU字状となっている。
この端面はその横方向、すなわち後述する摺動の方向に
対して直角な方向に沿って曲率半径5mmの曲面をなし
ている。
様子を模式化して示す図であり、図2の(b)は(a)
に示す冶具2bの形状を示す図である。亜鉛めっき鋼板
から採取した試験片1を図2の(a)に示すように冶具
2aおよび2bの間にセットした後に、冶具2a、2b
の間隔を狭めてこの試験片1を両側から拘束する。冶具
2bは断面が縦10mm×横13mmである角柱状であ
って、試験片1と摺動する端面がU字状となっている。
この端面はその横方向、すなわち後述する摺動の方向に
対して直角な方向に沿って曲率半径5mmの曲面をなし
ている。
【0026】冶具2aおよび2bは図示しない加熱装置
により加熱されるようになっている。この加熱装置によ
り冶具2aおよび2bを加熱するとともに試験片1の厚
さ方向に荷重Nを作用させる。次いで、試験片1を引き
抜き速度Vで引き抜く。このとき、試験片1には引き抜
き方向と逆方向の抵抗力を生じる。この抵抗力の値を測
定し、測定した値を荷重Nの値で除して摩擦係数値を求
めた。なお、ここでは荷重Nの値を980Pa(100
kgf)、冶具2aおよび2bの加熱温度を100℃、
引き抜き速度Vを500mm/分とした。また、冶具2
aおよび2bを加熱せずに室温のままとしたときの摩擦
係数の測定も行なった。
により加熱されるようになっている。この加熱装置によ
り冶具2aおよび2bを加熱するとともに試験片1の厚
さ方向に荷重Nを作用させる。次いで、試験片1を引き
抜き速度Vで引き抜く。このとき、試験片1には引き抜
き方向と逆方向の抵抗力を生じる。この抵抗力の値を測
定し、測定した値を荷重Nの値で除して摩擦係数値を求
めた。なお、ここでは荷重Nの値を980Pa(100
kgf)、冶具2aおよび2bの加熱温度を100℃、
引き抜き速度Vを500mm/分とした。また、冶具2
aおよび2bを加熱せずに室温のままとしたときの摩擦
係数の測定も行なった。
【0027】図1は、横軸に中心線平均粗さRa(μ
m)をとり、縦軸に摩擦係数の値をとって、亜鉛めっき
鋼板の表面のRa値と摩擦係数値との関係について調べ
た結果を示す特性線図である。図中の黒丸の分布状態か
ら得られた曲線は温度が100℃のときの結果を示す特
性線である。また図中の白丸は室温下での結果を示す。
図からRa値が0.8μm以上の場合に、100℃での
摩擦係数値が室温下での摩擦係数値とほとんど変わらな
くなり優れた連続打点性を示すことが判明した。
m)をとり、縦軸に摩擦係数の値をとって、亜鉛めっき
鋼板の表面のRa値と摩擦係数値との関係について調べ
た結果を示す特性線図である。図中の黒丸の分布状態か
ら得られた曲線は温度が100℃のときの結果を示す特
性線である。また図中の白丸は室温下での結果を示す。
図からRa値が0.8μm以上の場合に、100℃での
摩擦係数値が室温下での摩擦係数値とほとんど変わらな
くなり優れた連続打点性を示すことが判明した。
【0028】図2は横軸に中心線平均粗さRa(μm)
をとり、縦軸に摩擦係数をとって、ピークカウントPP
I値が150以上である表面の亜鉛めっき鋼板と150
未満である表面の亜鉛めっき鋼板とについて、Ra値と
摩擦係数値との関係を調べた結果を示す特性線図であ
る。なお、この図の横軸にとった摩擦係数は、前述の図
3で説明した冶具2aおよび2bを100℃に加熱した
場合に求められる値である。図2において黒丸の分布状
態から得られた曲線AはPPI値が150以上220以
下である亜鉛めっき鋼板の結果を示す特性線であり、白
丸の分布状態から得られた曲線BはPPI値が17以上
150未満である亜鉛めっき鋼板の結果を示す特性線で
ある。
をとり、縦軸に摩擦係数をとって、ピークカウントPP
I値が150以上である表面の亜鉛めっき鋼板と150
未満である表面の亜鉛めっき鋼板とについて、Ra値と
摩擦係数値との関係を調べた結果を示す特性線図であ
る。なお、この図の横軸にとった摩擦係数は、前述の図
3で説明した冶具2aおよび2bを100℃に加熱した
場合に求められる値である。図2において黒丸の分布状
態から得られた曲線AはPPI値が150以上220以
下である亜鉛めっき鋼板の結果を示す特性線であり、白
丸の分布状態から得られた曲線BはPPI値が17以上
150未満である亜鉛めっき鋼板の結果を示す特性線で
ある。
【0029】図2から特性線A、BはともにRa値が
0.8μmを境にして急激に摩擦係数値が減少する顕著
な遷移を示し、Ra値が0.8μm以上の領域でとる摩
擦係数の値は0.8μm未満の領域でとる摩擦係数の値
に比べて大幅に低下している。Ra値が0.8μm以上
の領域においてこれらの特性線A、Bを比較すると、特
性線Aは特性線Bよりも低くシフトしている。したがっ
て、この図からRa値が0.8μm以上かつPPI値が
150以上の表面の亜鉛めっき鋼板は、より優れたプレ
ス成形性(連続打点性)を有することが判明した。
0.8μmを境にして急激に摩擦係数値が減少する顕著
な遷移を示し、Ra値が0.8μm以上の領域でとる摩
擦係数の値は0.8μm未満の領域でとる摩擦係数の値
に比べて大幅に低下している。Ra値が0.8μm以上
の領域においてこれらの特性線A、Bを比較すると、特
性線Aは特性線Bよりも低くシフトしている。したがっ
て、この図からRa値が0.8μm以上かつPPI値が
150以上の表面の亜鉛めっき鋼板は、より優れたプレ
ス成形性(連続打点性)を有することが判明した。
【0030】次に、鮮映性を評価するにあたり、中心線
平均粗さRaが0.8μm以上であって種々のろ波中心
線うねりWca値をとる表面の亜鉛めっき鋼板から試験
片を採取した。そして各試験片を日本パーカーライジン
グ株式会社製の「PB−L3080」を使用して化成処
理した。次いで関西ペイント株式会社製の「EL−20
00」、「TP−37(グレー)」および「TM−13
(RC)」の各塗料を用いて、ED塗装、中塗り塗装お
よび上塗り塗装した。こうして3コート塗装された各試
験片について、スガ試験機株式会社製の「写像鮮明度測
定装置NSIC型」を用いて写像鮮明度「NSIC値」
を測定した。この装置は、黒板研磨ガラスを測定したと
きにNSIC値が100となるように校正されている。
すなわち、塗装後鮮映性はNSIC値が100に近いほ
ど優れているものとして評価される。
平均粗さRaが0.8μm以上であって種々のろ波中心
線うねりWca値をとる表面の亜鉛めっき鋼板から試験
片を採取した。そして各試験片を日本パーカーライジン
グ株式会社製の「PB−L3080」を使用して化成処
理した。次いで関西ペイント株式会社製の「EL−20
00」、「TP−37(グレー)」および「TM−13
(RC)」の各塗料を用いて、ED塗装、中塗り塗装お
よび上塗り塗装した。こうして3コート塗装された各試
験片について、スガ試験機株式会社製の「写像鮮明度測
定装置NSIC型」を用いて写像鮮明度「NSIC値」
を測定した。この装置は、黒板研磨ガラスを測定したと
きにNSIC値が100となるように校正されている。
すなわち、塗装後鮮映性はNSIC値が100に近いほ
ど優れているものとして評価される。
【0031】図4は、横軸にろ波中心線うねりWca
(μm)をとり、縦軸にNSIC値をとって、ろ波中心
線うねりWca値とNSIC値との関係について調べた
結果を示す特性線図である。この図からWca値が0.
8μm以下の領域ではWca値の増加に伴ってNSIC
値が減少していくもののその減少率は小さいため、高い
NSIC値となり優れた塗装後鮮映性を示すことが判明
した。これに対して、Wca値が0,8μmを超える領
域ではWca値の増加に伴ってNSIC値が減少しかつ
その減少率が大きいため、低いNSIC値となり塗装後
鮮映性に劣ることが判明した。
(μm)をとり、縦軸にNSIC値をとって、ろ波中心
線うねりWca値とNSIC値との関係について調べた
結果を示す特性線図である。この図からWca値が0.
8μm以下の領域ではWca値の増加に伴ってNSIC
値が減少していくもののその減少率は小さいため、高い
NSIC値となり優れた塗装後鮮映性を示すことが判明
した。これに対して、Wca値が0,8μmを超える領
域ではWca値の増加に伴ってNSIC値が減少しかつ
その減少率が大きいため、低いNSIC値となり塗装後
鮮映性に劣ることが判明した。
【0032】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
優れたプレス成形性を有する亜鉛めっき鋼板を提供でき
る。このため、連続的に多数の亜鉛めっき鋼板をプレス
成形する場合において金型の温度が上昇しても摩擦係数
が上昇するのを抑制でき、型かじり等の成形不良が生じ
るのを抑制することができるので、安定して成形加工を
継続することができる。また、プレス成形性のみならず
塗装後鮮映性にも優れた、自動車用の外板等の部材とし
て極めて有用な亜鉛めっき鋼板を提供できる。
優れたプレス成形性を有する亜鉛めっき鋼板を提供でき
る。このため、連続的に多数の亜鉛めっき鋼板をプレス
成形する場合において金型の温度が上昇しても摩擦係数
が上昇するのを抑制でき、型かじり等の成形不良が生じ
るのを抑制することができるので、安定して成形加工を
継続することができる。また、プレス成形性のみならず
塗装後鮮映性にも優れた、自動車用の外板等の部材とし
て極めて有用な亜鉛めっき鋼板を提供できる。
【図1】中心線平均粗さRaと摩擦係数との関係につい
て調べた結果を示す特性図。
て調べた結果を示す特性図。
【図2】ピークカウントPPI値が150以上である表
面の亜鉛めっき鋼板と150未満である表面の亜鉛めっ
き鋼板とについて、中心線平均粗さRaと100℃の加
熱下での摩擦係数との関係を調べた結果を示す特性線
図。
面の亜鉛めっき鋼板と150未満である表面の亜鉛めっ
き鋼板とについて、中心線平均粗さRaと100℃の加
熱下での摩擦係数との関係を調べた結果を示す特性線
図。
【図3】ろ波中心線うねりWcaとNSIC値との関係
について調べた結果を示す特性線図。
について調べた結果を示す特性線図。
【図4】(a)は摩擦係数の測定を模式的に示す図、
(b)は(a)の冶具2bの形状を示す図。
(b)は(a)の冶具2bの形状を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 芳春 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 稲垣 淳一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4K024 AA05 BA03 BB02 BC01 DA01 DB07 GA08 4K027 AA02 AA22 AB02 AB42 AC18 AC87 AD15 AE11 AE25
Claims (4)
- 【請求項1】 表面の粗度を中心線平均粗さRaで0.
8μm以上とし、プレス成形性に優れたものとすること
を特徴とする亜鉛めっき鋼板。 - 【請求項2】 さらに、前記表面は、ピ−クカウントP
PIの値が150以上であることを特徴とする請求項1
に記載の亜鉛めっき鋼板。 - 【請求項3】 さらに、前記表面は、ろ波中心線うねり
Wcaの値が0.8μm以下であることを特徴とする請
求項1または2に記載の亜鉛めっき鋼板。 - 【請求項4】 めっき皮膜が合金化処理を施していない
亜鉛皮膜であることを特徴とする請求項1ないし3のう
ちいずれか1項に記載の亜鉛めっき鋼板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000189989A JP2002004019A (ja) | 2000-06-23 | 2000-06-23 | 亜鉛めっき鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000189989A JP2002004019A (ja) | 2000-06-23 | 2000-06-23 | 亜鉛めっき鋼板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002004019A true JP2002004019A (ja) | 2002-01-09 |
Family
ID=18689539
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000189989A Pending JP2002004019A (ja) | 2000-06-23 | 2000-06-23 | 亜鉛めっき鋼板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002004019A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7041382B2 (en) * | 2002-07-29 | 2006-05-09 | Jfe Steel Corporation | Coated steel sheet provided with electrodeposition painting having superior appearance |
JP2006265614A (ja) * | 2005-03-23 | 2006-10-05 | Jfe Steel Kk | 塗装後鮮映性に優れる溶融亜鉛めっき鋼板 |
US7338718B2 (en) | 2003-04-18 | 2008-03-04 | Jfe Steel Corporation | Zinc hot dip galvanized steel plate excellent in press formability and method for production thereof |
DE112009001879T5 (de) | 2008-07-30 | 2011-07-28 | Pangang Group Panzhihua Iron & Steel Research Institute Co., Ltd., Sichuan Province 617000 | Feuerverzinkte Stahlplatte und Produktionsverfahren dafür |
JP2017534758A (ja) * | 2014-10-09 | 2017-11-24 | ティッセンクルップ スチール ヨーロッパ アクチェンゲゼルシャフトThyssenKrupp Steel Europe AG | 冷間圧延および再結晶焼鈍平鋼製品、ならびにそれを製造するための方法 |
WO2018061061A1 (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-05 | Jfeスチール株式会社 | 燃料タンク部材 |
JP7063430B1 (ja) * | 2021-01-22 | 2022-05-09 | Jfeスチール株式会社 | 熱間プレス部材、塗装部材、熱間プレス用鋼板、および熱間プレス部材の製造方法ならびに塗装部材の製造方法 |
US11873561B2 (en) | 2016-12-14 | 2024-01-16 | Posco Co., Ltd | Method for producing hot-dip galvanized steel sheet having excellent press formability and image clarity after painting, and hot-dip galvanized steel sheet produced thereby |
-
2000
- 2000-06-23 JP JP2000189989A patent/JP2002004019A/ja active Pending
Cited By (11)
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