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JP2002003338A - 水中油型化粧料 - Google Patents

水中油型化粧料

Info

Publication number
JP2002003338A
JP2002003338A JP2000191783A JP2000191783A JP2002003338A JP 2002003338 A JP2002003338 A JP 2002003338A JP 2000191783 A JP2000191783 A JP 2000191783A JP 2000191783 A JP2000191783 A JP 2000191783A JP 2002003338 A JP2002003338 A JP 2002003338A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
component
water type
water
cosmetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000191783A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahide Shimoyama
雅秀 下山
Arinori Someya
有紀 染谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kose Corp filed Critical Kose Corp
Priority to JP2000191783A priority Critical patent/JP2002003338A/ja
Publication of JP2002003338A publication Critical patent/JP2002003338A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】顔面の好ましくないツヤを抑えることにより、
マット感を演出する化粧効果に優れ、且つ、肌上で粉体
がよれたりせずに均一に伸び広がり、みずみずしく、さ
っぱりとした水中油型化粧料を提供すること。 【解決手段】成分(A)有機粉体を7〜20質量%、成
分(B)油性成分、成分(C)カルボキシビニルポリマ
ー及び/又はアルキル付加カルボキシビニルポリマー、
成分(D)平均粒径0.001〜0.1μmの無水珪酸
とを含有する水中油型化粧料。また、上記成分(A)と
(B)の含有比率が質量比で成分(B)/成分(A)=
0.3〜0.7である前記水中油型化粧料及び、上記成
分(C)と(D)の含有比率が質量比で成分(D)/成
分(C)=0.1〜2である前記水中油型化粧料。更
に、上記成分(A)がデンプンである前記何れかの水中
油型化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機粉体、油性成
分、カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル付加
カルボキシビニルポリマー、平均粒径0.001〜0.
1μmの無水珪酸とを含有する水中油型化粧料に関し、
更に詳しくは、顔面の好ましくないツヤを抑えることに
より、マット感を演出する化粧効果に優れ、且つ、肌上
で粉体がよれたりせずに均一に伸び広がり、みずみずし
く、さっぱりとした水中油型化粧料に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、水中油型化粧料において、顔面の
好ましくないツヤを抑えてマット感を演出するために
は、微細な無水珪酸等を配合し、皮脂や余分な油を吸収
させる技術や、無水珪酸や酸化アルミニウム等の球状粉
体を配合し、可視光線を多方向に散乱させる技術等が用
いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、微細な
無水珪酸を水中油型化粧料に配合すると、安定化剤とし
て配合されている水溶性高分子との相互作用により、経
時的な粘度の増加や塗布時に肌上で粉体がよれたりする
場合があった。また、無水珪酸や酸化アルミニウム等の
球状粉体を配合した水中油型化粧料は、マット感を演出
する効果が十分では無かった。
【0004】
【課題を解決する為の手段】かかる実情に鑑み、本発明
者らは、有機粉体を7〜20質量%と、平均粒径0.0
01〜0.1μmの無水珪酸とを含有する水中油型化粧
料がマット感を演出する効果に優れることを見出し、鋭
意検討した結果、該水中油型化粧料に更に、油性成分と
カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル付加カル
ボキシビニルポリマーとを組み合わせて含有させること
により、塗布時に粉体がよれることなく、使用性及び経
時安定性が特に向上することを見出し、本発明を完成さ
せた。
【0005】すなわち本発明は、次の成分(A)〜
(D); (A)有機粉体 7〜20質量% (B)油性成分 (C)カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル付
加カルボキシビニルポリマー (D)平均粒径0.001〜0.1μmの無水珪酸とを
含有する水中油型化粧料に関するものである。また、上
記成分(A)と(B)の含有比率が質量比で成分(B)
/成分(A)=0.3〜0.7である前記水中油型化粧
料及び、上記成分(C)と(D)の含有比率が質量比で
成分(D)/成分(C)=0.1〜2である前記水中油
型化粧料に関するものである。更に、上記成分(A)が
デンプンである前記何れかの水中油型化粧料に関するも
のである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる成分(A)の有機粉体は、柔らかい
感触により伸び広がりが良好でマット感を演出する効果
に優れるものであり、具体的には、ポリメチルシルセス
キオキサンやポリオルガノシロキサンエラストマー等の
シリコーン樹脂粉末、ラウロイルリジン等のアミノ酸粉
末、ポリメタクリル酸メチル等のポリアクリル酸エステ
ル粉末、トウモロコシデンプンやタピオカデンプン、コ
メデンプン、コムギデンプン、ジャガイモデンプン等の
デンプン粉末、ナイロン粉末、シルク粉末、ポリスチレ
ン粉末、ポリエチレン粉末、結晶セルロース粉末、等が
挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができ
る。尚、これら有機粉体は、通常公知の疎水化処理剤及
び処理方法により、疎水化して用いることも可能であ
る。
【0007】また、成分(A)の有機粉体は、肌への付
着性及びさらっとした使用感の観点から、平均粒径1〜
30μmが好ましく、3〜20μmが特に好ましい。更
に、前記例示した有機粉体の中でも、肌及び水との親和
性が良好であるため、みずみずしい使用感と肌との密着
性に優れるデンプン粉末が特に好ましい。
【0008】本発明の水中油型化粧料における、成分
(A)の含有量は7〜20質量%(以下、単に「%」と記
す)であり、更には、10〜16%であると、べたつき
を抑え、マット感を演出する効果により優れる。尚、成
分(A)の含有量が7%未満であると、べたつきを抑
え、マット感を演出する効果が十分に発揮できず、20
%を超えると粉っぽい感触が強くなり、経時的に分離す
る場合があるため好ましくない。
【0009】本発明に用いられる成分(B)の油性成分
は、塗布時のよれを無くし、粉っぽい仕上がり感を改良
し、エモリエント感等を与えるものであり、動物油、植
物油、合成油等の起源及び、固形油、半固形油、液体
油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、
ロウ類、硬化油類、エステル油類、高級アルコール類、
シリコーン類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類等の油
剤が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワ
ラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラ
フィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタ
リンワックス、モクロウ、モンタンワックス、フィッシ
ャトロプスワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマ
シ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の
油脂類、ミツロウ、ラノリン、カルナウバワックス、キ
ャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、オクタン酸
イソセチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸
イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオ
クタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリ
ル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸
グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジ
オクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂
肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ
(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエ
ステル類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、
ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステア
リルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコー
ル類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメ
チルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、
デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシク
ロテトラシロキサン、フッ素変性シリコーン等のシリコ
ーン類、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカ
ン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類、ラノリ
ン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノ
リンアルコール等のラノリン誘導体類、等が挙げられ、
これらを一種又は二種以上用いることができる。本発明
の水中油型化粧料における成分(B)の含有量は、塗布
時のよれを無くし、粉っぽい仕上がり感を改良する観点
より、0.1〜20%が好ましい。
【0010】本発明に用いられる成分(C)のカルボキ
シビニルポリマー及び又はアルキル付加カルボキシビニ
ルポリマーは、みずみずしい使用感を有しながら、本発
明の水中油型化粧料の塗布性を高めるためや、粉体の沈
降、油剤の分離を抑えるために用いらるものである。具
体的には、B.F.GOODRICH社製のカーボポー
ル940、941、1342、PEMULEN TR−
1、TR−2や、和光純薬社製のハイビスワコー10
3、104、105等が挙げられ、これらを一種又は二
種以上用いることができる。本発明の水中油型化粧料に
おける成分(C)の含有量は、経時安定性及び塗布時の
よれを無くす観点より、0.001〜2%が好ましい。
【0011】本発明に用いられる成分(D)の平均粒径
が0.001〜0.1μmの無水珪酸は、マット感を演
出する効果が高く、良好な塗布性を与えるために用いら
れるものである。成分(D)の無水珪酸の形状は、不定
形、球状、針状等の何れの形状でも良いが、平均粒径が
0.001μm未満であると、可視光線の散乱効果が低
下するため、マット感の演出効果に劣り、0.1μmを
越えると良好な塗布性が得られにくくなるため、好まし
くない。このような無水珪酸は、具体的には、日本アエ
ロジル社製のAEROSIL 200、300、R97
2、R974、キャッボト社製のCAB−O−SIL
TS−530等が挙げられる。本発明の水中油型化粧料
における成分(D)の含有量は、使用性の観点より、
0.01〜2%が好ましい。
【0012】本発明の水中油型化粧料における、成分
(A)と成分(B)の含有比率が質量比で成分(B)/
成分(A)=0.3〜0.7であると、塗布時のよれを
生じることなく、マット感を演出する効果がより優れる
ものである。また、成分(C)と成分(D)の含有比率
が質量比で成分(D)/成分(C)=0.1〜2である
と、経時安定性及びマット感を演出する効果が特に優れ
るものである。
【0013】本発明の水中油型化粧料には、上記成分に
加えて水を含有する。本発明の水中油型化粧料における
水の含有量は、概ね、40〜95%である。
【0014】本発明の水中油型化粧料には、必要に応じ
て乳化剤及び分散剤として、非イオン界面活性剤、アニ
オン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活
性剤等の界面活性剤を含有することができる。具体的に
は、非イオン界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エ
ステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリ
セリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付
加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのア
ルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル
及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの
脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、
ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸
エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グ
リセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキ
シアルキレン変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコ
ーン、等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いる
ことができる。アニオン界面活性剤としては、ステアリ
ン酸、ラウリン酸のような脂肪酸及びそれらの無機及び
有機塩、アルキルベンゼン硫酸酸塩、アルキルスルホン
酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホ
コハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタ
ウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−
アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸
塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハ
ク酸塩、等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用い
ることができる。カチオン界面活性剤としては、アルキ
ルアミン塩、ポリアミン及びアルカノイルアミン脂肪酸
誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモ
ニウム塩、等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用
いることができる。両性界面活性剤としては、レシチ
ン、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、
硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のも
のがあり、人体に対して安全とされるものが使用でき
る。例えば、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カ
ルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジア
ルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリ
アルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイ
ン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエ
チレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1
−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリ
ニウムベタイン、等が挙げられ、これらを一種又は二種
以上用いることができる。本発明の水中油型化粧料に界
面活性剤を配合する場合は、概ね0.001〜5%が好
ましい。
【0015】本発明の水中油型化粧料には、上記成分に
加え、目的に応じて、本発明の効果を損なわない量的、
質的範囲において、成分(A)以外の粉体、成分(C)
以外の水溶性高分子、水性成分、被膜形成剤、ゲル化
剤、保湿剤、紫外線吸収剤、酸、塩基、酸化防止剤、防
腐剤、キレート剤、pH調整剤、香料、美容成分等の通
常化粧料に汎用される成分の配合が可能である。
【0016】本発明の水中油型化粧料には、着色剤、隠
蔽剤、感触調整剤、紫外線遮断剤等の目的で成分(A)
以外の無機粉体を配合することができる。具体的には、
タルク、カオリン、セリサイト、天然マイカ、合成マイ
カ、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミ
ニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグ
ネシウム、ケイ酸カルシウム、無水ケイ酸、窒化ホウ素
等の無機体質粉体、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウ
ム、酸化ジルコニウム等の無機白色顔料、ベンガラ、黄
酸化鉄、黒酸化鉄、グンジョウ、コンジョウ、カーボン
ブラック等の無機着色顔料、マイカチタン、酸化鉄マイ
カチタン、オキシ塩化ビスマス等のパール剤、タール系
色素、等が挙げられこれらを一種又は二種以上用いるこ
とができる。尚、前記粉体は、通常公知のフッ素化合
物、シリコーン系化合物、金属石鹸、ロウ、油脂、炭化
水素等の疎水化処理剤を通常公知の処理方法により、処
理して用いることも可能である。本発明の水中油型化粧
料に前記無機粉体を配合する場合は、概ね0.1〜30
%が好ましい。
【0017】本発明の水中油型化粧料には、粘性改良
剤、感触調整剤等の目的で成分(C)以外の水溶性高分
子を配合することができる。具体的には、キサンタンガ
ム、ジェランガム、ネイテイブジェランガム、寒天、カ
ゼイン、カギーナン、クインスシード、ゼラチン、ペク
チン、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリ
ドン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、アルギン酸塩、ポ
リアクリル酸、アクリル酸とメタクリル酸エステルの共
重合エマルジョン、等が挙げられ、これらを一種又は二
種以上用いることができる。本発明の水中油型化粧料に
前記水溶性高分子を配合する場合は、概ね0.0001
〜3%が好ましい。
【0018】本発明の水中油型化粧料には、保湿剤、防
腐剤等の目的で水性成分を配合することができる。具体
的には、エタノール、イソプロピルアルコール等の低級
アルコール類、プロピレングリコール、1,3−ブチレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレン
グリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリ
ン、ポリグリセリン等のグリセロール類、等が挙げら
れ、これらを一種又は二種以上用いることができる。本
発明の水中油型化粧料に前記水性成分を配合する場合
は、概ね0.1〜30%が好ましい。
【0019】本発明の水中油型化粧料は、下地、ファン
デーション、美容液、乳液、白粉、ほほ紅、日焼け止
め、コンシーラー、ボディパウダー、制汗剤等に応用可
能であるが、特に下地、ファンデーション、乳液におい
て本発明の効果が発揮されやすい。また、本発明の水中
油型化粧料の形態は、液状、ジェル状、乳液状、クリー
ム状、固形状等が挙げられる。
【0020】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0021】実施例1〜7及び比較例1〜7:ジェル状
下地 表1及び表2に示す組成のジェル状下地を以下に示す製
造方法により調製し、以下に示す評価方法及び判定基準
にて、塗布時の「みずみずしさ」、「べたつきの無
さ」、「おさまりの良さ」、「粉よれの無さ」、仕上が
りの「マット感」、及び「経時安定性」について評価を
行い、結果を併せて表1及び表2に示した。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】(製造方法) A:成分1〜11を均一に混合溶解し、70℃に保温す
る。 B:成分12〜17及び成分22〜23を均一に混合
し、70℃に保温する。 C:BをAに添加して乳化する。 D:Cを冷却後、成分18〜21を添加し、均一混合す
る。 E:Dを容器に充填して、ジェル状下地を得た。
【0025】評価方法:官能評価 20名の化粧品専門パネルに、上記の実施例及び比較例
のジェル状下地を使用してもらい、各々に対して、塗布
時の「みずみずしさ」、「べたつきの無さ」、「おさま
りの良さ」、「粉よれの無さ」、仕上がりの「マット
感」の各評価項目について、下記の評価基準に基づき7
段階評価してもらい、更に、各パネルの評点の平均点よ
り、下記判定基準に従って判定した。 評価基準: [評 価] :[評 点] 非常に良好 : 6 良好 : 5 やや良好 : 4 普通 : 3 やや不良 : 2 不良 : 1 非常に不良 : 0 判定基準: [評点の平均点] :[判 定] 5点以上 : ◎ 4点以上 5点未満 : ○ 2.5点以上 4点未満 : △ 2.5点未満 : ×
【0026】評価方法:経時安定性 上記の実施例及び比較例のジェル状下地を密封ガラス瓶
に充填し、50℃の恒温槽に2週間放置後、外観及の変
化及び使用性について、下記の評価基準に準じて評価し
判定した。 評価基準: [評 価] :[判 定] 全く変化無し : ◎ 外観に僅かな変化あるが、使用性に問題無し : ○ 外観に僅かな変化あり、使用性に問題あり : △ 外観に明らかな変化がある : ×
【0027】表1及び表2の結果から明らかなように、
本発明のジェル状下地は、比較例に比べて、塗布時の
「みずみずしさ」、「べたつきの無さ」、「おさまりの
良さ」、「粉よれの無さ」、仕上がりの「マット感」、
及び「経時安定性」の全てにおいて優れた特性を有して
いた。
【0028】 実施例8:デイクリーム (成分) (質量%) 1.N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム 0.5 2.1,3−ブチレングリコール 5 3.ベヘニルアルコール 1 4.ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油 0.5 5.ワセリン 1 6.スクワラン 5 7.イソオクタン酸セチル 3 8.ジメチルポリシロキサン(100cs) 0.2 9.ポリエチレングリコール(分子量約400) 5 10.1,3―ブチレングリコール 5 11.防腐剤 適量 12.カルボキシビニルポリマー(注7) 0.2 13.ポリメチルメタクリレート(注8) 15 14.成分(D)の無水珪酸(注9) 0.25 15.水酸化ナトリウム 0.06 16.精製水 残部 注7:カーボポール941(B.F.GOODRICH社製) 注8:マツモトマイクロスフェアーM305(松本油脂製薬株式会社) 注9:AEROSIL 300(日本アエロジル社製)
【0029】(製造方法) A:成分1〜8を均一に混合溶解し、70℃に保温す
る。 B:成分9〜12及び成分15〜16を均一に混合し、
70℃に保温する。 C:BをAに添加して乳化する。 D:Cを冷却後、成分13〜14を添加し、均一混合す
る。 E:Dを容器に充填して、デイクリームを得た。 実施例8のデイクリームは、塗布時の「みずみずし
さ」、「べたつきの無さ」、「おさまりの良さ」、「粉
よれの無さ」、仕上がりの「マット感」、及び「経時安
定性」の全てにおいて優れた特性を有していた。
【0030】 実施例9:乳液状日焼け止め (成分) (質量%) 1.N−ステアロイル−N−メチルタウリンナトリウム 0.3 2.水素添加大豆レシチン 0.1 3.グリセリン 8 4.セタノール 0.5 5.硬化油 0.5 6.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 7 7.ビタミンE 0.1 8.香料 適量 9.ジプロピレングリコール 10 10.防腐剤 適量 11.カルボキシビニルポリマー(注10) 0.1 12.微粒子酸化亜鉛 3 13.ナイロンパウダー(注11) 12 14.成分(D)の無水珪酸(注5) 0.05 15.水酸化ナトリウム 0.03 16.精製水 残量 注10:ハイビスワコー105(和光純薬社製) 注11:ナイロン12 SP−500(東レ社製)
【0031】(製造方法) A:成分1〜8を均一に混合溶解し、70℃に保温す
る。 B:成分9〜11及び成分15〜16を均一に混合し、
70℃に保温する。 C:BをAに添加して乳化する。 D:Cを冷却後、成分12〜14を添加し、均一混合す
る。 E:Dを容器に充填して、乳液状日焼け止めを得た。 実施例9の乳液状日焼け止めは、塗布時の「みずみずし
さ」、「べたつきの無さ」、「おさまりの良さ」、「粉
よれの無さ」、仕上がりの「マット感」、及び「経時安
定性」の全てにおいて優れた特性を有していた。
【0032】 実施例10:乳液状ファンデーション (成分) (質量%) 1.ポリオキシエチレン(40)モノステアリン酸 1.5 2.グリセリン 8 3.ジプロピレングリコール 6 4.モノステアリン酸グリセリル 0.5 5.ベヘニルアルコール 0.5 6.ジペンタエリスリット脂肪酸エステル 0.3 7.ミネラルオイル 1 8.ジカプリン酸プロピレングリコール 1 9.デカメチルシクロペンタシロキサン 1 10.香料 適量 11.酸化チタン 5 12.ベンガラ 0.2 13.黄酸化鉄 0.8 14.黒酸化鉄 0.1 15.ジプロピレングリコール 10 16.防腐剤 適量 17.カルボキシビニルポリマー(注12) 0.15 18.セルロースパウダー(注13) 8 19.成分(D)の無水珪酸(注14) 0.28 20.トリエタノールアミン 0.15 21.精製水 残量 注12:カーボポール1342(B.F.GOODRICH社製) 注13:アビセルPH101(旭化成工業社製) 注14:AEROSIL R−972(日本アエロジル社製)
【0033】(製造方法) A:成分1〜10を均一に混合溶解し、70℃に保温す
る。 B:成分15〜17及び成分20〜21を均一に混合
し、70℃に保温する。 C:BをAに添加して乳化する。 D:Cを冷却後、成分11〜14、成分18〜19を添
加し、均一混合する。 E:Dを容器に充填して、乳液状ファンデーションを得
た。 実施例10の乳液状ファンデーションは、塗布時の「み
ずみずしさ」、「べたつきの無さ」、「おさまりの良
さ」、「粉よれの無さ」、仕上がりの「マット感」、及
び「経時安定性」の全てにおいて優れた特性を有してい
た。
【0034】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明の水中油型化
粧料は、顔面の好ましくないツヤを抑えることにより、
マット感を演出する化粧効果に優れ、且つ、肌上で粉体
がよれたりせずに均一に伸び広がり、みずみずしく、さ
っぱりとした水中油型化粧料であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA162 AB032 AB171 AB172 AB212 AB232 AB242 AC012 AC022 AC072 AC122 AC242 AC342 AC352 AC402 AC422 AC432 AC442 AC542 AC662 AC792 AD022 AD042 AD072 AD091 AD092 AD152 AD172 AD241 AD242 AD262 AD352 AD572 AD662 BB11 BB22 BB24 BB33 CC01 CC05 CC12 CC19 DD31 DD33 DD41 EE06 EE17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)〜(D); (A)有機粉体 7〜20質量% (B)油性成分 (C)カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル付
    加カルボキシビニルポリマー (D)平均粒径0.001〜0.1μmの無水珪酸とを
    含有することを特徴とする水中油型化粧料。
  2. 【請求項2】 上記成分(A)と(B)の含有比率が質
    量比で成分(B)/成分(A)=0.3〜0.7である
    ことを特徴とする請求項1記載の水中油型化粧料。
  3. 【請求項3】 上記成分(C)と(D)の含有比率が質
    量比で成分(D)/成分(C)=0.1〜2であること
    を特徴とする請求項1又は2記載の水中油型化粧料。
  4. 【請求項4】 上記成分(A)がデンプンであることを
    特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の水中油型化粧
    料。
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