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JP2001519447A - 部分的芳香族ポリアミドおよびそれらを製造する方法 - Google Patents

部分的芳香族ポリアミドおよびそれらを製造する方法

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JP2001519447A
JP2001519447A JP2000514949A JP2000514949A JP2001519447A JP 2001519447 A JP2001519447 A JP 2001519447A JP 2000514949 A JP2000514949 A JP 2000514949A JP 2000514949 A JP2000514949 A JP 2000514949A JP 2001519447 A JP2001519447 A JP 2001519447A
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dicarboxylic acid
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acid
alkylated
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ハワード エヌジー
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デュポン カナダ インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 酸成分中の少なくとも20〜100重量%のジカルボン酸がアルキル化エステルの形態である芳香族ジカルボン酸成分と、6〜12の炭素原子を有するジアミンを含有するジアミン成分とが、水の存在下で混合され、そして加熱して、モルに基づき1〜100%のN−アルキル化アミドおよびアミン基を有するポリアミドを形成する部分的芳香族ポリアミドを製造する方法が提供される。そのポリアミドは、射出成形技術を用いる成形品、自動車用途およびエレクトロニクス用部品を含む、高められた温度での使用を意図される製品または高められた温度で特性の保持が要求される製品の製造に特に有用である。関連製品における使用のためにそのポリアミドはフィルムおよび繊維に形成されることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、部分的芳香族ポリアミドの製造に関する。特に、本発明は、脂肪族
ジアミンと芳香族ジカルボン酸のジアルキルエステルから部分的芳香族ポリアミ
ドを製造する方法に関する。
【0002】 (発明の背景) 部分的芳香族ポリアミドは、芳香族ジカルボン酸モノマー単位と脂肪族ジアミ
ンモノマー単位とから成る。そのようなポリアミドは、高融点、高ガラス転移温
度、低吸湿性、そして、ナイロン6およびナイロン66のような脂肪族ポリアミ
ドとは違って、湿った条件下での良好な寸法安定性によって一般的に特徴づけら
れる。高温安定性と寸法安定性との組み合わせは、部分的芳香族ポリアミドを特
にエレクトロニクス、エンジニアリングプラスチック、フィルムおよび繊維にお
ける使用に適したものにする。
【0003】 残念なことに、しかしながら、大部分の部分的芳香族ポリアミドは、脂肪族ポ
リアミドの製造においてうまく使用される従来の溶融重縮合方法を用いて製造す
ることが困難である。これらの方法は、ジカルボン酸とジアミンとを混合して水
溶液中で塩を形成する工程を一般的に含む。その塩は、形成されるポリアミドの
融点より高い温度であるが、所望のポリアミドの過度の熱劣化をもたらさない温
度に加熱される。しかしながら、1996年3月26日に発行されたNgへの米
国特許第5,502,155号は、部分的芳香族ポリアミドを製造するそのよう
な方法を記載する。その方法は、芳香族ジカルボン酸と脂肪族ジアミンとの混合
物を、ギ酸のようなモノカルボン酸の存在下で、少なくとも1.2MPaの圧力
で少なくとも270℃の温度に加熱する工程を含む。加熱の間に水は増加的に添
加される。この方法は、2,6ナフタレンジカルボン酸からのポリアミドの製造
に特に適当であり、すべての部分的芳香族ポリアミドに普遍的に適用することは
できない。
【0004】 部分的芳香族ポリアミドは、少なくとも約275℃の融点、そしてある場合に
は300℃より高い融点によって特徴付けられる。このような高い融点は、所望
のポリアミドの合成の間に有意な熱劣化を一般的にもたらす。さらに、側鎖形成
副反応は、溶融物の形態でその部分的芳香族ポリアミドを維持するために必要と
される高温における重合反応と競い合う。これらの副反応は、ポリアミドの分子
量が増加するので、深刻な溶融粘度の上昇を導く。その粘性溶融物は、ポリマー
分子内のガス状凝縮物を捕捉する。これは、ポリアミドの続く加工を困難にする
ボイドをポリマーに形成する原因となる。
【0005】 従来の方法による部分的芳香族ポリアミドの製造に関連したいくつかの問題を
解決する方法が開発されている。例えば、WittbecherおよびMorganは(Journal
of Polymer Science, 40:280(1959))、ジカルボン酸塩化物のような酸塩化物
が活性水素原子(−OH、−NHおよび−SH)を含有する化合物と、不均一液体系
、例えば水中のベンゼンの2相の界面近くで反応する界面重縮合方法を記載する
。山崎らは(Journal of Polymer Science, 13:1373〜1380(1975))、ピリジ ン溶液中で、LiClまたはCaCl2のような金属塩の存在下で、芳香族ジア ミンの亜リン酸塩およびホスホン酸塩と脂肪族ジカルボン酸を反応させる低温方
法を記載する。しかしながら、これらの方法のいずれも商業規模での実用に対し
ては費用がかかりすぎ、それにもかかわらず、連続操作に適合させることが困難
であるだろう。
【0006】 1972年2月15日に発行されたKeenへの米国特許第3,642,710号
は、部分的芳香族ポリアミドであるポリドデカメチレンテレフタルアミドのよう
な高分子量のポリアミドを、下げられた温度で製造する方法を記載する。詳しく
は、その反応物であるドデカメチレンジアンモニウムテレフタレートは、粘度安
定剤、重合反応が平衡に達するときにポリアミドの分子量を制御することができ
る試薬の存在下で、約255℃〜275℃の温度で加熱される。この方法におい
て、反応塊は固体のままであり、続いてフィラメントに溶融紡糸することができ
る。
【0007】 1975年11月4日に発行されたChapmanおよびPickettへの米国特許第3,
917,561号は、カチオン交換処理されたドデカメチレンジアンモニウムテ
レフタレート塩が、立体的に障害のフェノール(a sterically hindered phenol
)、ベンゼンホスフィン酸、ハロゲン化アルカリ金属と組み合わせた酢酸銅、ま
たはこれらの添加剤のいずれかの混合物の存在下で溶融重合されるポリドデカメ
チレンテレフタルアミドを製造するもう一つの方法を教示する。この方法におい
て、その添加剤は、カチオン交換処理された塩と協働して溶融安定なポリアミド
を提供する。この方法および上記のKeenの方法のいずれもが、所望するものでは
ないが、二酸とジアミン反応物から塩を形成する工程および安定剤のような特別
な添加剤の使用を含む。ChapmanおよびPickettの方法は、イオン交換による塩精
製の費用がかかる工程をさらに必要とする。
【0008】 一層低い温度で高分子量のポリアミドを製造する方法も開発されている。これ
に関して、1978年12月26日に発行されたSprauerへの米国特許第4,1 31,712号は、ジカルボン酸リッチ(二酸リッチ)成分とジアミンリッチ成
分を水なしで加熱しながら化合してポリアミドを形成する方法を記載する。その
二酸およびジアミンリッチ成分のそれぞれは、純粋な二酸およびジアミン成分と
比較して下げられた融点を有し、有利に、一層低い温度で重合を行うことを可能
にし、それによって熱劣化を最小にすることができる。このような方法は、多く
の理由により部分的芳香族ポリアミドの製造に使用することができない。最初に
、部分的芳香族ポリアミドを合成するために使用された芳香族ジカルボン酸反応
物は非常に高い融点を有し、そしてそれ自体が熱的に劣化されることなしには溶
融され得ないことがしばしばである。さらに、これらの反応物混合物は、無水条
件下、Sprauerの方法にとって中心である条件下では安定ではない。
【0009】 (発明の要旨) そこで、少なくとも一部分がアルキル化エステルの形態である芳香族ジカルボ
ン酸成分と、ジアミン成分とを、水の存在下で化合することにより、部分的芳香
族ポリアミドは製造できることが見出された。ジカルボン酸のエステル化は、そ
の熱劣化を避けるか、または少なくとも最小にしながら、その酸の溶融を可能に
する温度までその融点を有利に下げる。溶融物の形態でのジカルボン酸成分とジ
アミン成分との混合は、それによって促進される。さらに、これらの反応物によ
り形成された部分的芳香族ポリアミドは、そのアルキル側鎖およびこれらの側鎖
官能基も同様に含んでポリアミドの融点を下げ、このようなアルキル側鎖が欠如
している相当するポリアミドより一層容易に加工されるポリアミドを生成する。
【0010】 したがって、本発明は、少なくとも1種の芳香族ジカルボン酸成分であって、
該酸成分中の20〜100重量%のジカルボン酸はアルキル化エステルの形態で
あるジカルボン酸成分と、6〜12の炭素原子を有するジアミンを含有する少な
くとも1種の脂肪族ジアミン成分とから部分的芳香族ポリアミドを製造する方法
あり、前記方法は、 (a)およそ理論量の酸成分とジアミン成分とを水の存在下で混合する工程; (b)揮発物を放出しながら混合物が溶融物を形成する温度まで該混合物を加
熱する工程;および (c)部分的芳香族ポリアミドの融点より高い温度まで該混合物をさらに加熱
し、そしてその温度を維持して該ポリアミドを形成する工程 を具えることを特徴とする。
【0011】 本発明のさらなる形態において、少なくとも1種の芳香族ジカルボン酸成分と
、少なくとも1種の脂肪族ジアミン成分とから形成され、該酸成分中の20〜1
00重量%のジカルボン酸はアルキル化エステルの形態であり、および該ジアミ
ン成分は6〜12の炭素原子を有するジアミンを含有し、該ポリアミドはモルに
基づき1〜100%のN−アルキル化アミドおよびアミン基を含有することを特
徴とする部分的芳香族ポリアミドが提供される。
【0012】 (発明の詳細な説明) 芳香族ジカルボン酸成分であって、少なくとも一部分が芳香族ジカルボン酸の
アルキル化エステルを含有するジカルボン酸成分が、6〜12の炭素原子を有す
るジアミンを含有するジアミン成分と化合する部分的芳香族ポリアミドを製造す
る新規な方法が提供される。
【0013】 本発明の方法における使用に適当な芳香族ジカルボン酸成分は、少なくとも一
部分がアルキル化エステルの形態である芳香族ジカルボン酸;および少なくとも
一部分がアルキル化エステルの形態である芳香族ジカルボン酸の非理論量と、6
〜12の炭素原子を有する脂肪族ジアミンとを含有するジカルボン酸オリゴマー
であって、その酸オリゴマーの残余がジカルボン酸を含有するジカルボン酸オリ
ゴマーからなる群から選択されることもできる。
【0014】 本発明の方法におけるジカルボン酸成分としての使用に適当な芳香族ジカルボ
ン酸は、テレフタル酸、イソフタル酸、およびナフタレンジカルボン酸を含む。
これらの酸の混合物も使用され得る。本発明によると、ジカルボン酸の少なくと
も一部分はアルキル化エステルの形態でなければならない。これに関して、好ま
しくはその酸の少なくとも20重量%はアルキル化エステルの形態である。より
好ましくは、その酸の少なくとも40〜75重量%がアルキル化エステルの形態
であり、もっとも好ましくは、その酸の実質的に100重量%がアルキル化エス
テルの形態である。
【0015】 アルキル化エステルを形成するためのジカルボン酸のアルキル化は、当該技術
において周知の方法、例えば、“Advanced Organic Chemistry Reactions, Mech
anisms and Structures (J. March, McGraw Hill, 1968, p.320)”に記載された
ようなアルコールによる酸のエステル化を用いて実行される。そのジカルボン酸
は1〜4の炭素原子を含有する基でアルキル化されてもよい。好ましくは、その
ジカルボン酸は1〜2の炭素原子を含有する基、すなわちメチルおよびエチル基
でアルキル化される。本発明による特に好ましいアルキル化エステルはジカルボ
ン酸のジアルキル化エステルである。
【0016】 本発明の方法における、部分的または全体的のいずれかのアルキル化エステル
の形態である芳香族ジカルボン酸の使用は、部分的芳香族ポリアミドを製造する
先行技術の方法において実現されない多くの利点を提供する。最初に、芳香族ジ
カルボン酸のアルキル化エステルの形態の融点は、ジカルボン酸自体の融点より
相当に低い。芳香族ジカルボン酸とそのアルキル化エステルとの間の融点におけ
る重大な相違は、テレフタル酸と、そのジアルキル化エステル、ジメチルテレフ
タレートによって具体的に説明することができる。テレフタル酸の融点は400
℃より高く、一方、ジメチルテレフタレートの融点は約140℃である。いくつ
かの場合には、芳香族ジカルボン酸の融点が非常に高いのでその酸は融点に到達
する前に熱的に劣化される。したがって、アルキル化エステル形態での酸の存在
は、有利に作用してその酸の全体的な融点を下げる。ジカルボン酸の融点の低下
は有益である。その反応物が高められた温度、例えば、典型的に260℃〜32
0℃の範囲である所望の部分的芳香族ポリアミドの融点を超える温度であり、そ
の温度で本発明の方法における最終工程が実施される温度に曝される時間の量を
、それが減少するからである。高められた温度の使用におけるこの減少は、その
プロセスの間の反応物および生成物の熱劣化を最小化することにおいて重要であ
る。ポリアミドの続く加工を困難にするポリアミドにおけるボイドの形成をもた
らす側鎖形成副反応を最小化することにおいて重要な役割も担う。部分的芳香族
ポリアミドを製造する方法においてジカルボン酸のアルキル化エステルを使用す
ることのさらなる利点は、脂肪族ジアミン反応物が溶融された芳香族アルキル化
エステルにおいて良好な溶解性を有することである。
【0017】 本発明の方法のジカルボン酸成分としての使用に適当なオリゴマーは、上記の
とおり、少なくとも一部分がアルキル化エステルの形態である適当な芳香族ジカ
ルボン酸と、6〜12の炭素原子を有する、線状または分岐状のいずれかの脂肪
族ジアミンとから形成される。これに関して、適当な線状ジアミンは、ヘキサメ
チレンジアミン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチ
レンジアミン、デカメチレンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、およびドデ
カメチレンジアミンを含み、一方、適当な分岐状ジアミンは、2−メチルペンタ
メチレンジアミン、3−メチルペンタメチレンジアミン、nが2または3である
n−メチル−1,6−ヘキサメチレンジアミン、nが2、3または4であるn−
メチル−1,7−ヘプタメチレンジアミン、nが2、3または4であるn−メチ
ル−1,8−オクタメチレンジアミン、およびnが2、3、4、5または6であ
るn−メチル−1,12−ドデカメチレンジアミンを含む。適当なジアミンの混
合物も酸オリゴマーの調製における使用に適当である。
【0018】 酸オリゴマーは、非理論量のジカルボン酸を適当なジアミンと化合することに
よって調製され、したがってそのオリゴマーは、酸およびアルキル化エステルの
両方の形態で過剰のジカルボン酸を含有する。オリゴマーは、ジカルボン酸をジ
アミンと一緒に溶融することによって形成することもできる。代わりに、そのオ
リゴマーは酸とジアミンとを一緒に動的に混合することによって製造することも
できる。さらに代わりに、そのオリゴマーは、水溶液中での酸とジアミンの混合
によって塩を形成して製造することもできる。オリゴマーを調製するために使用
される方法にかかわらず、その反応物は、オリゴマーの融点より高い温度である
が、そのオリゴマーが製造に使用されるポリアミドの融点より低い温度まで加熱
されなければならない。加熱の間、水は反応から放出され、そしてそのプロセス
から出される。その水の相当な部分が反応混合物から除かれた後、オリゴマーを
製造する方法は完了する。
【0019】 本発明の方法における使用に適当なジアミン成分は、上記のような、6〜12
の炭素原子を有する脂肪族ジアミン;および非理論量のジアミンと、少なくとも
一部分がアルキル化エステルの形態である芳香族ジカルボン酸を含有するジアミ
ンオリゴマーであって、そのジアミンオリゴマーの残余はジアミンを含有するオ
リゴマーからなる群から選択されることもできる。そのジアミンオリゴマーは、
上記のような酸オリゴマーを製造するために使用される方法に類似の方法を用い
て製造されることもできる。
【0020】 酸およびジアミンオリゴマー成分は、モノマー形態であるときに相対的に低い
融点の成分である。例えば、ジアルキルエステルであるジメチルテレフタレート
をデカメチレンジアミンと混合することによって形成されたオリゴマーは、ジア
ルキルエステルとジアミンの異なる割合の混合物によって形成されたオリゴマー
組成物の範囲にわたって約110℃から約140℃の範囲の融点を有する。ジメ
チルテレフタレートと、ヘキサメチレンジアミンと2−メチルペンタメチレンジ
アミンの混合物(1:1)であるジアミンとを混合することにより形成されたオ
リゴマーの融点は、形成され得るオリゴマー組成物の範囲にわたって約25℃か
ら約140℃の範囲である。
【0021】 本発明の方法は、水の存在下でのジカルボン酸成分とジアミン成分との混合を
含む。その混合物に添加される各成分の量は、結合または遊離の、反応物混合物
中の各成分の総量を考慮した好ましくは実質的に理論量である。特に、酸および
ジアミンオリゴマーは結合および遊離の両方のジカルボン酸およびジアミンを含
むこともでき、そしてこれは考慮されるべきである。当業者が好むように、等モ
ル量のジカルボン酸とジアミンは、最も高い分子量を有するポリアミドを望まし
く生成する。理論量の成分は要求されないいくつかの例があってもよい。例えば
、特に染色特性を有するポリアミドを提供するために、わずかに過剰のジカルボ
ン酸またはジアミンを使用して過剰の酸末端またはジアミン末端のいずれかを有
するポリアミドを生成することが適当であることもある。
【0022】 混合物に必要とされる水の量は、安定な状態に反応を維持するのに十分な量で
ある。これに関して、反応器において起こることもあるいかなる他の不安定な状
態と同様に、水は反応物のフラッシングまたは瞬間蒸発を取り除くか、または少
なくとも最小化するレベルであるべきである。好ましくは、その成分と混合され
る水の量は、反応混合物の少なくとも5重量%であり、さらに好ましくはその反
応混合物の少なくとも10重量%であり、もっとも好ましくはその反応混合物の
少なくとも20重量%である。
【0023】 本発明の方法は、反応時間を早めるために、触媒の存在下で随意に実施される
こともできる。適当な触媒は、ホスフィン酸および/またはそのナトリウムもし
くはカリウム塩、次亜リン酸、次亜リン酸ナトリウム、リン酸等のような亜リン
酸含有化合物を含む。これに関して、反応混合物に添加されることができる触媒
の適当な量は、約0.05〜2重量%である。その混合物に添加されるための触
媒の好ましい量は、約0.10〜0.20重量%の範囲である。
【0024】 混合に続いて、その反応物は、一般的にポリアミドの重合において典型的に使
用されるタイプの反応器中で、例えばステンレス鋼オートクレーブ中で、その混
合物が溶融物を形成する温度まで制御された方法で加熱される。もちろん、温度
は使用される反応物の特徴によるが、上記のとおり熱劣化および側鎖形成の問題
が最小化される温度であることが好ましい。揮発物、および一層詳しくは不必要
な揮発物は、安定な反応状態を維持しながら、反応器から放出される。
【0025】 一度相当量の揮発物がガス抜きされると、所望の内部粘度、例えば約0.4〜
1.5dL/gの範囲、好ましくは約0.6〜1.0dL/gの範囲のポリアミ
ドを得るために、その混合物は形成されるポリアミドの融点より高い温度までさ
らに加熱される。再び、その温度は形成されるポリアミドに応じて変化するが、
一般的に260℃〜320℃の範囲になる。その温度は十分な時間にわたって維
持され、その成分の重合を実質的に完了に至らせる。反応が進むと、温度は固体
の分離を避けるために高められなければならないこともある。この温度における
上昇は変化するが、形成されるポリアミドの最終溶融温度より一般的に約10〜
50℃高い範囲であり、好ましくは約20〜30℃高い範囲である。
【0026】 その混合物は加圧下で加熱されても、大気圧下で加熱されてもよい。この方法
は好ましくは加圧下で、好ましくは約1MPaと2MPaとの間の圧力下で、よ
り好ましくは少なくとも約1.3MPa(1300kPa)圧力下で、もっとも
好ましくは約1.7MPa(1700kPa)の圧力下で実施される。その圧力
はそのプロセスを通して一定に維持されてもよく、代りに、重合の高められた温
度にひとたび到達したら、反応器中の圧力が大気圧未満にまで、好ましくは真空
の適用で約50〜60kPaだけ下げられる“減圧仕上げ”工程にそのポリアミ
ドを当てるためにその圧力を下げても良い。この工程は、得られるポリアミドの
分子量を高めるために供される。圧力低下の間、反応器中の反応混合物の過度の
発泡を最小にするか、または避ける方法で圧力は低下されるべきである。これに
関して、Carbowax(商標)のようなポリエーテルを含む消泡剤が、発泡
の量を減少するために好ましくは添加される。
【0027】 本発明のさらなる形態において、少なくとも1種の芳香族ジカルボン酸成分と
、6〜12の炭素原子を有するジアミンを含有する少なくとも1種の脂肪族ジア
ミン成分とから形成され、その酸成分の20〜100重量%のジカルボン酸はア
ルキル化エステルの形態であり、そのポリアミドはモルに基づき1〜100%、
好ましくは少なくとも約15%、さらに好ましくは少なくとも約20%、もっと
も好ましくは少なくとも約50%のN−アルキル化アミドまたはアミン基を含有
する部分的芳香族ポリアミドが提供される。
【0028】 本発明のポリアミドは、示差走査熱量計(DSC)によって測定されると17
J/gより高い融解熱を有する非晶性または部分的結晶性ポリアミドであっても
よい。本発明のポリアミドは、好ましくは約0.4〜1.5dL/gの範囲の、
特に約0.6〜1.0dL/gの範囲の内部粘度を有する。このポリマーは一般
的に260℃より高く、好ましくは約280〜320℃の範囲の、そしてもっと
も好ましくは約290〜310℃の範囲の融点を有する。本発明の方法によって
調製されたアルキル化ポリアミドの融点は、有利に、相当する非アルキル化ポリ
アミドの融点より一般的に少なくとも5℃低い。
【0029】 そのポリアミドは、溶融加工技法を使用する製品、特に高められた温度での使
用を意図される製品または高められた温度で特性の保持が要求される製品の製造
に使用されることもできる。例えば、ポリアミドは射出成形技術を用いて成形品
、例えば、バルブ、タンク、コンテナ、ワッシャー等、自動車用途部品、特に、
例えば、高温処理可能なコンテナ(retortable containers)のような、熱、湿 分、炭化水素、いわゆるガソホールを含むアルコール等の影響下で機械的特性の
保持が重要な成形品を形成することもできる。代わって、そのポリマーは繊維に
紡糸されることもでき、好ましくは、低収縮および伸びが重要である、および/
または湿分、炭化水素、アルコール等の影響下で特性の保持が重要である縫糸ま
たは工業用糸としての用途に対して、少なくとも1.5g/デニールのテナシテ
ィおよび少なくとも30g/デニールのモジュラスを有する繊維に紡糸されるこ
ともできる。そのポリアミドは、例えば、電子プリント回路基板、工業用包装フ
ィルム、電気絶縁フィルム、および被覆用基板のような用途を有するフィルムま
たはシートを形成することもできる。本発明のポリアミドの水および酸素に対す
るバリヤー性は、さらなる用途を検討してもよいさらなる特徴である。
【0030】 本発明の特定の実施例は、以下の例において説明されるが、以下の例は本発明
を限定するものと解してはならない。 例I−ポリデカメチレンテレフタルアミドおよびポリドデカメチレンテレフタル
アミドの調製 この例は、J. Poly. Sci., 13, 1373〜1380(1975)においてN.山崎らによ って記載された既知の低温溶液重合方法を使用する部分的芳香族ポリアミド、す
なわちポリデカメチレンテレフタルアミド(10T)およびポリドデカメチレン
テレフタルアミド(12T)の合成を具体的に説明する。この例は、既知の方法
と本発明の方法との比較のための主成分を提供する。
【0031】 テレフタル酸(TPA)(8.31g、50mmol)と、デカメチレンジア
ミン(DMD)(8.6g、50mmol)と、亜リン酸トリフェニル(31.
0g、100mmol)との混合物を、N−メチルピロリドン(NMP)(50
0ml)と、塩化カルシウム(30g、21重量%)および塩化リチウム(10
g、7重量%)を含有するピリジン(100ml)の混合溶媒中で、窒素下で攪
拌しながら、100℃で2時間にわたって加熱した。冷却の後、その反応混合物
をメタノール(4L)に注ぎ、そしてその沈澱したポリマーを濾過により分離し
、粉末に粉砕し、メタノールでよく洗浄し、そして減圧下で乾燥した。
【0032】 得られたポリマーを、NMR分析により、ポリ(デカメチレンテレフタルアミ
ド)、10Tであると確認した。その融点は310.6℃であり、および内部粘
度(IV)は0.14dL/gであった。ASTM D 2857−87の手順
によって、m−クレゾール中25℃においてポリマー濃度0.005g/mLで
内部粘度を測定した。そのポリマーは色がオフホワイトであった。
【0033】 ポリ(ドデカメチレンテレフタルアミド)、12Tを、DMDの代わりにドデ
カメチレンジアミン(DDMD)を用いて同様の手順で調製した。得られたポリ
マーをNMRで確認した。それは融点が296.6℃であり、IVは0.20で
あった。それも色がオフホワイトであった。
【0034】 いずれのポリマーも(10Tおよび12T)、10Tおよび12Tに対してそ
れぞれ291.4℃および269.4℃である主な融点未満の温度で準安定溶融
転移を有する多形を示した。その10Tおよび12Tを窒素下250℃で24時
間にわたってアニールした後に、その融点より高い温度での高溶融フラクション
は観察されなかった。熱アニーリングの後、12T溶融物のDSCスキャンにお
ける準安定ピークは消失し、293.6℃において鋭い融点が観察された。アニ
ーリングは10Tにおいてはあまり大きな効果はなかった。いずれのポリマーも
、12Tに対して文献報告されている値と一致する100〜120℃の温度範囲
でガラス転移を示した。
【0035】 例II−水の不存在下でのポリドデカメチレンテレフタルアミドの調製 この例は、水の不存在下で、テレフタル酸のジメチルエステルと脂肪族ジアミ
ンとから12Tのような部分的芳香族ポリアミドを合成する従来の手順の使用を
具体的に説明する。この方法は、本発明の方法との対比において、許容可能なポ
リマーを製造することができない。
【0036】 DDMD(200g;1mole)と、DMT(194.2g;1mole)
とを予備混合し、そして完全に配合した。その反応物混合物を1Lガラス反応器
に充填し、ついで126℃に加熱して均一な溶融物を形成した。その温度をゆっ
くり上げて、そしておよそ150℃でその反応は“テイク−オフ”、すなわち、
カッターコレクターを部分的に塞ぎながら、反応物のフラッシュが起こったよう
に見えた。その反応物の相当な量が、特に攪拌器アダプターヘッドを介して失わ
れた。それにもかかわらず、その反応を完了まで導いた。反応器中に形成された
“ポリマー”と、アダプターヘッドおよびコンデンサーに堆積した蒸発固形物を
、分析のために単離した。
【0037】 そのポリマーは固体で、色がクリーム色(creamy yellowish)であった。その
ポリマーはIVが0.45であり、そしてDSC溶融プロファイルは209.5
℃と246.8℃にはっきりしないピークを有して非常に幅広かった。そのポリ
マーは、カルボン酸末端とアミン末端との非常に劣ったバランスである、約35
7.31のカルボン酸末端と約0.45のアミン末端を有した。ポリマーの収率
はわずか56重量%であった。アダプターヘッドに堆積した蒸発物質を、IR分
光測定によって分析し、そして大部分が出発モノマーであるDMTとDDMDで
あり、オリゴマーの痕跡があることがわかった。
【0038】 反応器の温度を注意深くモニターしながら重合を繰り返した。150〜200
℃の間の温度における反応物フラッシュの現象を再び観察した。その繰り返し行
程からのポリマー収率は64%であった。ポリマーのIVは0.32であり、そ
してその溶融プロファイルは220℃および259.3℃で溶融ピークを有し再
び幅広かった。そのポリマーは、末端の非常に劣ったバランスを再び示す、約4
60のカルボン酸末端および約25のアミン末端であった。
【0039】 DMTとDDMDの理論量混合物は126℃で安定な共溶融物(comelt)を形
成したが、その反応混合物は150℃より高い温度で不安定になることがわかっ
た。反応を妨げる反応物の深刻なフラッシュが起こった。低い収率で、低い融点
と広い溶融プロファイルとを有する低分子量生成物が形成された。このような反
応条件下で、合成を制御してバランスのとれた有用なポリマーをもたらすことは
困難である。
【0040】 例III−水の存在下でのポリドデカメチレンテレフタルアミドの調製 この例では、本発明の方法を使用してDMTとDDMDとから部分的芳香族ポ
リアミド(12T)を調製した。この例における水の使用以外は、この例は例I
Iと類似である。
【0041】 DDMD(152g;0.76mole)およびDMT(146g;0.75
mole)を100mlの蒸留水(25.1重量%)と混合した。その混合物を
例IIに記載した手順にしたがって攪拌ガラス反応器において重合した。スラリ
ー混合物の完全な溶解は約82℃で生じた。高められた温度でその反応溶融物は
安定であり、そしてその反応物の深刻なフラッシングはなかった。最終加熱段階
(315℃)の後、回収されたポリマーの収率は92.3%であった。そのポリ
マーは285.2℃で鋭い融点を有した。NMR分析はそのポリマーの12T構
造を確認した。
【0042】 その12Tポリマーを1Lオートクレーブにおいて減圧仕上げを伴って合成し
て一層高い分子量に到達した。DDMD(122g;0.61mole)とDM
T(117g;0.60mole)を100mLの蒸留水(30.4重量%)と
混合し、そしてオートクレーブに充填した。そのクレーブを酸素なしでパージし
、100rpmで攪拌し、そして1.72MPaへの圧力増大を伴って210℃
に加熱した。加熱を240℃まで続けながら、蒸気を逃がして圧力を1.72M
Paに維持した。ついで90分を超えてその圧力を制御された蒸気放出によって
大気圧に下げ、そして反応器の温度は305℃に上昇した。ついで、40kPa
の低下した圧力の下、およびさらに10分間にわたって、反応器の温度を310
℃に上げた。そのポリマー溶融物を徐々に排出し、そして水浴中で急冷した。得
られたポリマーは白色であり、そしてボイドがなく、276.8℃の鋭い融点を
有していた。IVは0.86であった。そのポリマー末端は、アミン末端の数は
約106であり、一方カルボキシル末端の数は約143でありよくバランスがと
れていた。
【0043】 水の添加は例IIの方法を顕著に改良する。その反応は制御可能であった。重
合反応の間にモノマーフラッシュを抑制し、そして得られたポリマー生成物は、
よく明確にされた融点を有して良好な収率(少なくとも90%)で生成された。
【0044】 例IV−水の不存在下でのポリデカメチレンテレフタルアミドの調製 この例は、テレフタル酸のジメチルエステル(DMT)とデカメチレンジアミ
ン(DMD)とから水の不存在下で10T(ポリデカメチレンテレフタルアミド
)を製造する方法を具体的に説明する。この方法は例IIに記載されたものと同
一である。
【0045】 ひとつの試みにおいて、反応物はDMT(0.6モル)、DMD(0.61モ
ル)であり、水なしであった。反応プロファイルは例IIと同一であった。得ら
れた生成物は相当な程度まで重合しなかった。
【0046】 触媒として80ppmの次亜リン酸ナトリウムを添加して、その行程を同一の
条件下で繰り返した。行程の間に、圧力を制御することは例IIの方法における
よりも一層困難であった。窒素の添加によってその圧力を最終的に1.72MP
aにした。その圧力は順調に進められたサイクルを低下させた。得られたポリマ
ーは金色であり、非晶質のようであり、そして脆かった。それは190℃で溶融
ピークを有する広い溶融プロファイルを有した。ポリマーのIVは0.36であ
った。ポリマー末端は、アミン末端の数が約54であり、一方、明らかなカルボ
キシル末端が約391であり、バランスに欠けていた。
【0047】 例V−水の存在下でのポリデカメチレンテレフタルアミドの調製 この例は、DMDとDMTからの10Tの合成における本発明の方法を具体的
に説明する。使用された方法は例IIIに記載されたとおりであった。
【0048】 DMD(104g;0.61mole)とDMT(117g;0.6mole
)を100mLの蒸留水(31.2重量%)と混合し、そして1Lオートクレー
ブに充填した。その反応プロファイルは次の通りであった:1.72MPaへの
加圧を伴う210℃への加熱;260℃への連続加熱、1.72MPaでの圧力
維持のためのガス抜き;320℃に加熱しながら、1時間を超える圧力低下;3
20℃で20分間保持;そして320℃において40kPaの圧力で10分間に
わたる減圧仕上げ。
【0049】 得られたポリマーは290℃で鋭い融点を有していた。NMR分析は10T構
造を確認した。ポリマーのIVは0.9であった。アミン末端の数は46.34
であることが測定された。カルボキシル末端分析を行うことができなかったが、
それはそのポリマーがベンジルアルコールに可溶性ではなかったためである。繰
り返されるとき、その反応は順調に進み、そして制御可能であり、得られた10
Tポリマーは289℃での鋭い融点を有していた。
【0050】 したがって、本発明の方法は、反応物のひとつとして水をうまく利用して、ボ
イドのない、色が白い、そして例Iにおいて記載された参考のポリマーよりわず
かに低い鋭い融点を有するポリマーを高収率で製造する。その合成反応は制御可
能であり、そして水が存在するときに反応物のフラッシングは起こらない。
【0051】 例VI−過剰のジカルボン酸ジアルキルエステルの存在下での12Tオリゴマ ー融点の共晶抑制(eutectic depression) DMT(135g;0.696mole)、DDMD(75g;0.375m
ole)および75mLの蒸留水(26重量%)を開放容器重合装置において混
合し、そして例IIに記載された手順にしたがって注意深く加熱した。最終加熱
温度は275℃であった。反応の間の溶融物は安定であり、そして制御可能であ
った。その生成物を冷却し、ついで凝固させた。その回収された生成物の収率は
92%であった。その生成物をDSCにより試験して、それは最も高いピークが
233℃である多数の溶融ピークを示した。NMR分析は、65/35における
DMT/DDMDの出発モノマーの比と比較して、ポリマー鎖中のDMT/DD
MDモル比が66.2/33.8の組成を有する12Tオリゴマー構造を確認し
た。
【0052】 モル比が75/25のDMT/DDMDモノマーと22.3重量%の水との反
応物混合物に対しても重合を実施した。その生成物は良好な収率で回収され、そ
して最も高いピークが207℃である多数の溶融ピークを有した。NMR分析は
、モノマー供給物におけると同一である、ポリマー鎖中にまさに75/25のD
MT/DDMDモル比の組成を有する12Tオリゴマー構造を確認した。
【0053】 これらの例は、過剰のジメチルテレフタレートによってバランスに欠けるオリ
ゴマー12Tの融点の共晶抑制を確認した。バランスのとれた12T、すなわち
理論量のDMT/DDMD供給物から製造され、そしてほぼ等しい数のアミン末
端とカルボン酸末端とを有する12Tは、285.2℃に鋭い融点を有していた
【0054】 例VII−過剰のアミンの存在下での12Tオリゴマー融点の共晶抑制 上記例VIの手順を使用して、DDMD(140g;0.7mole)、DM
T(60g;0.308mole)および75mLの蒸留水(27.3重量%)
を混合し、溶融し、そして揮発分の蒸留が300℃でなくなるまで加熱した。そ
の生成物は良好な収率で回収され、そしてDSCによって240℃において最大
の溶融ピークを示した。NMR分析は、モノマー供給物における30/70の比
と比較して、ポリマー鎖中に25.1/74.9のDMT/DDMDモル比の組
成を有する12Tオリゴマー構造を確認した。
【0055】 DMT/DDMD(0.25moleDMT/1.0moleDDMD;23
.7重量%水)のモノマー比からの12Tオリゴマーも同一の手順にしたがって
調製した。その生成物は234℃に最高溶融温度を有する多数の溶融ピークを有
した。NMRは、ポリマー中のDMT/DDMDモル比が16.4/83.6で
ある12Tオリゴマー構造を確認した。
【0056】 これらの例は、過剰のドデカメチレンジアミンによってバランスに欠けるオリ
ゴマー12Tの融点の共晶抑制を確認した。50/50のDMT/DDMDから
のバランスのとれた12Tは、はるかに高い、285.2℃に単一の鋭い融点を
有した。
【0057】 例VIII−過剰のジカルボン酸ジアルキルエステルの存在下での10Tオリ ゴマー融点の共晶抑制 例VIの手順を使用して、重合用のDMTリッチモノマー供給物から出発して
、DMTリッチの10Tオリゴマーを調製した。具体的には、1moleのDM
T(194.3g)、0.33moleのDMD(57.3g)、および75m
Lの蒸留水(23重量%)(DMT/DMD−75/25)を混合し、そして揮
発分が放出しなくなるまで加熱した。最終反応温度は250℃であった。その生
成物は良好な収率で回収され、そして227℃において最高の溶融温度を有する
多数の溶融ピークを有した。NMR分析は、72.2/27.8のDMT/DM
Dの組成を有する10Tオリゴマー構造を確認した。
【0058】 この例は、溶融物中の過剰のDMTによるDMTリッチ10Tオリゴマーの融
点の共晶抑制を具体的に説明する。50/50のDMT/DMD混合物からのバ
ランスのとれた10Tは290℃に鋭い融点を有する。
【0059】 例IX−過剰のアミンの存在下での10Tオリゴマー融点の共晶抑制 DMDリッチモノマー供給物から出発して、DMDリッチの10Tオリゴマー
を調製した。例Xに記載された手順にしたがって、DMT(64.1g;0.3
3mole)、DMD(172g;1mole)、および75mLの蒸留水(2
4.1重量%)(DMT/DMD=25/75)を重合した。その生成物は良好
な収率で回収され、DSCによって測定すると多数の溶融ピークを有し、そして
254℃において最高の溶融ピークを有した。NMR分析は、26.2/73.
8のDMT/DMDのモル比を有する10Tオリゴマー構造を確認した。
【0060】 この例は、溶融物中の過剰のDMDによるDMDリッチ10Tオリゴマーの融
点の共晶抑制を確認した。
【0061】 例X−ジカルボン酸オリゴマーを使用する12Tポリアミドの調製 この例は、前述の例において記載したように、最初にDMTリッチオリゴマー
を形成し、ついで不足のジアミンを添加することによりオリゴマーをバランスさ
せて最終ポリマーを形成することによる12Tポリアミドの調製を具体的に説明
する。
【0062】 最初に、バランスに欠ける比のDMTとDDMD、すなわちDMT(146g
;0.75mole)、DDMD(90g;0.45mole)、および75m
Lの水(24.1重量%)を開放重合容器に充填し、そして例VIに略述された
手順にしたがって加熱した。窒素下でブランケットされたDDMD(0.31m
ole、63g)の溶融リザーバを反応器に連結した添加漏斗に設置した。この
DDMDの溶融物への添加は、240℃および300℃の段階で行われ、続いて
、理論平衡に達するまで反応の温度を高めた。最終反応温度は290℃であり、
冷却前にその温度で反応溶融物を1時間にわたって反応させた。反応溶融物はそ
の行程の間安定であり、そして良好なポリマー収率(97%)をもたらした。回
収されたポリマーは白色であり、ボイドがなく、IVは0.22であり、そして
アミン末端の数は115であった。それはカルボキシル末端分析用の熱いベンジ
ルアルコールに溶解しなかった。DSCスキャンは267.5℃で単一の鋭いピ
ークを示した。NMR分析は49.5/50.5のDMT/DDMDのバランス
のとれたモル比を有するポリマーの12T構造を確認した。
【0063】 その方法の再現性を説明するためにその重合を繰り返した。融点が264.2
℃であり、先の行程からの12Tとほとんど同一の溶融曲線プロファイルを有す
る、類似の12Tポリマーが良好な収率で得られた。
【0064】 例XI−ジカルボン酸と、そのジアルキル化エステルとの理論量混合物を使用 した12Tおよび10Tの調製 この例は、例IIIに記載された手順にしたがって、水の存在下での、DDM
D、およびDMTとテレフタル酸(TPA)との理論量の混合物からの12Tの
合成を具体的に説明する。オートクレーブに充填された反応物は:DDMD,0
.501mole(100.2g)、DMT,0.25mole(48.6g)
、TPA,0.25mole(41.6g)、水,100mL(34.4重量%
)であった。この供給物においてDMTとTPAとは1:1のモル比であった。
【0065】 反応は制御可能であり、そして良好な収率で良好なポリマー(白色およびボイ
ドなし)をもたらした。そのポリマーはIVが0.96であり、そして289.
1℃で鋭い融点を有した。NMR分析は12Tポリマー構造を確認した。
【0066】 もうひとつの例では、DMT/TPAの1:1混合物から出発する10Tポリ
マーを調製した。その反応物は:DMD,0.64mole(110g)、DM
T,0.31mole(60g)、TPA,0.31mole(52g)、水,
100mL(31.1重量%)であった。その反応手順は上記のものと同一であ
った。その反応は制御可能であり、そして良好な収率のポリマーをもたらした。
凝固したポリマーにおいてボイドが観察され、そのポリマーは一層低い温度で肩
ピークを有して318℃で鋭い融点を有していた。そのポリマーはIVおよび末
端分析のためには不溶性であった。NMR分析は10Tポリマー構造を確認した
【0067】 例XII−部分的芳香族ポリアミドのアルキル化 部分的芳香族ポリアミドにおけるアミド官能基のアルキル化を核磁気共鳴(N
MR)方法によって分析した。前記の例において記載されたとおり調製された多
数のポリアミド中のN−メチル化のレベルを、対応する共鳴信号のピーク面積を
積分することによって定量化した。ジカルボン酸のジアルキル化エステルから誘
導されたN−アルキル化ポリアミドは、ジカルボン酸から誘導された相当するポ
リアミドより、約5℃から約20℃だけ、またはポリアミド中のN−アルキル化
の程度に応じてさらに低い融点を有することが観察された。詳しくは、ジアルキ
ル化エステルであるジメチルテレフタレート(DMT)から誘導されたすべての
10Tまたは12TN−アルキル化ポリアミドは、ジカルボン酸であるテレフタ
ル酸から誘導された相当するポリアミドより低い融点を有していた。以下に示す
ように、融点低下はポリアミド中のN−メチル化の量と相関する。例えば、10
Tの10%N−メチル化は20℃だけポリアミドの融点を低下し、一方、12T
においては、2.3%N−メチル化は融点において7.5℃の低下を導いた。こ
の効果を表Iに示す。
【0068】
【表1】 表I 10Tおよび12Tにおける融点およびN−メチル化ポリマー 酸モノマー N−CH3モル% M.P.(℃) 参 照 12T TPA 0 296.6 例I 12T TPA/DMT 2.3 289.1 例XI (50/50) 12T DMT 7.4 276.8 例III 12T DMT 8.7 264.2 例X 10T TPA 0 310.6 例I 10T DMT 10.3 290.0 例V
【0069】 NMRの証拠は、ポリアミドのN−アルキル化が、ジカルボン酸のアルキル化
エステルとジアミンとの重合から発生したアルカノール凝縮物の反応によって生
じ、ポリアミドのアミドまたはアミン官能基からの窒素原子と反応することを示
す。したがって、その最終ポリマーはポリマー鎖に沿ってか、または鎖末端のい
ずれかの窒素原子にアルキルの枝を有する。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年4月3日(2000.4.3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項18
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項20
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】 したがって、本発明は、少なくとも1種の芳香族ジカルボン酸成分と、6〜1
2の炭素原子を有するジアミンを含有する少なくとも1種の脂肪族ジアミン成分
とから部分的芳香族ポリアミドを製造する方法であって、該酸成分中の20〜1
00重量%のジカルボン酸はアルキル化エステルの形態であり、前記方法は、 (a)非理論量の酸成分とジアミン成分とを水の存在下で混合する工程; (b)揮発物を放出しながら混合物が溶融物を形成する温度まで該混合物を加
熱する工程; (c)部分的芳香族ポリアミドの融点より高い温度まで該混合物をさらに加熱
してポリアミドオリゴマーを形成する工程 (d)6〜12の炭素原子を有する脂肪族ジアミン、または少なくとも一部分
がアルキル化エステルの形態である芳香族ジカルボン酸の十分な量を添加して、
工程(c)の混合物中の酸成分とジアミン成分との総量がほぼ理論量になる工程
; (e)揮発物を放出しながら工程(d)の混合物が溶融物を形成する温度まで
該混合物を加熱する工程;および (f)理論量的に釣り合った部分的芳香族ポリアミドの融点より高い温度に混
合物をさらに加熱して該ポリアミドを形成する工程 を具えることを特徴とする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J001 DA01 DB02 DC14 DD08 DD13 EB36 EB37 EB76 EC08 EC09 EC13 EC85 EE16D EE30A FA01 GA13 GB02 GB03 GB04 GB06 HA01 JA04 JA07 JA10 JB02 JB06 JB16 JB29

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種の芳香族ジカルボン酸成分と、6〜12の炭
    素原子を有するジアミンを含有する少なくとも1種の脂肪族ジアミン成分とから
    部分的芳香族ポリアミドを製造する方法であって、 前記酸成分中の20〜100重量%のジカルボン酸はアルキル化エステルの形
    態であり、前記方法は、 (a)およそ理論量の前記酸成分とジアミン成分とを水の存在下で混合する工
    程; (b)揮発物を放出しながら混合物が溶融物を形成する温度まで該混合物を加
    熱する工程;および (c)部分的芳香族ポリアミドの融点より高い温度に該混合物をさらに加熱し
    て該ポリアミドを形成する工程 を具えることを特徴とする製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ジカルボン酸成分は、少なくとも一部分がアルキル化エ
    ステルの形態である芳香族ジカルボン酸;および少なくとも一部分がアルキル化
    エステルの形態である、非理論量の芳香族ジカルボン酸と、6〜12の炭素原子
    を有する脂肪族ジアミンとを含有するジカルボン酸オリゴマーであり、前記酸オ
    リゴマーの残余がジカルボン酸を含有するジカルボン酸オリゴマーからなる群か
    ら選択されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記アルキル化エステルはジアルキルエステルであることを
    特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記ジカルボン酸の少なくとも約20%はジアルキルエステ
    ルの形態であることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記ジカルボン酸の少なくとも約40〜75%はジアルキル
    エステルの形態であることを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記ジカルボン酸の実質的にすべてはジアルキルエステルの
    形態であることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記アルキル化エステルのアルキル基は1〜4の炭素原子を
    具えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記ジアルキルエステルのアルキル基は1〜2の炭素原子を
    具えることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記ジカルボン酸は、テレフタル酸、イソフタル酸およびそ
    の混合物からなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記ジアミン成分は、6〜12の炭素原子を有する脂肪族
    ジアミン;および非理論量のジアミンと芳香族ジカルボン酸とを含有するジアミ
    ンオリゴマーであり、前記酸の少なくとも一部分がアルキル化エステルの形態で
    あり、前記オリゴマーの残余がジアミンを含有するジアミンオリゴマーからなる
    群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記ジアミンは線状ジアミンおよび分岐状ジアミンからな
    る群から選択されることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記ジアミンは、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレ
    ンジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、デカメチレンジ
    アミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、2−メチルペン
    タメチレンジアミン、3−メチルペンタメチレンジアミン、n−メチル−1,6
    −ヘキサメチレンジアミン(nは2または3)、n−メチル−1,7−ヘプタメ
    チレンジアミン(nは2、3または4)、n−メチル−1,8−オクタメチレン
    ジアミン(nは2、3または4)、およびn−メチル−1,12−ドデカメチレ
    ンジアミン(nは2、3、4、5または6)、並びにその混合物からなる群から
    選択されることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記酸オリゴマーは塩の形態であることを特徴とする請求
    項2に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記ジアミンオリゴマーは塩の形態であることを特徴とす
    る請求項10に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記酸およびジアミン成分と混合される水の量は、反応混
    合物の少なくとも約5重量%であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記酸およびジアミン成分と混合される水の量は、反応混
    合物の少なくとも約10重量%であることを特徴とする請求項15に記載の方法
  17. 【請求項17】 前記酸およびジアミン成分と混合される水の量は、反応混
    合物の少なくとも約20重量%であることを特徴とする請求項16に記載の方法
  18. 【請求項18】 前記混合物は、工程(c)において約260〜320℃の
    範囲内の温度に加熱されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記混合物は、約1MPa〜2MPaの範囲内の圧力下で
    加熱されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  20. 【請求項20】 少なくとも1種の芳香族ジカルボン酸成分と、6〜12の
    炭素原子を有する少なくとも1種の脂肪族ジアミン成分とから形成される部分的
    芳香族ポリアミドであって、前記酸成分中の20〜100重量%のジカルボン酸
    はアルキル化エステルの形態であり、前記ポリアミドはモルに基づき1〜100
    %のN−アルキル化アミドおよびアミン基を含有することを特徴とするポリアミ
    ド。
  21. 【請求項21】 ポリアミドの融点が相当する非アルキル化ポリアミドの融
    点より少なくとも5℃低いことを特徴とする請求項20に記載のポリアミド。
  22. 【請求項22】 ポリアミドはモルに基づき少なくとも約15%のN−アル
    キル化アミド基を含有することを特徴とする請求項21に記載のポリアミド。
  23. 【請求項23】 ポリアミドはモルに基づき少なくとも約20%のN−アル
    キル化アミド基を含有することを特徴とする請求項22に記載のポリアミド。
  24. 【請求項24】 ポリアミドはモルに基づき少なくとも約50%のN−アル
    キル化アミド基を含有することを特徴とする請求項23に記載のポリアミド。
  25. 【請求項25】 前記ジカルボン酸成分は、少なくとも一部分がアルキル化
    エステルの形態である芳香族ジカルボン酸;および少なくとも一部分がアルキル
    化エステルの形態である、非理論量の芳香族ジカルボン酸と、6〜12の炭素原
    子を有する脂肪族ジアミンとを含有するジカルボン酸オリゴマーであり、前記酸
    オリゴマーの残余がジカルボン酸を含有するジカルボン酸オリゴマーからなる群
    から選択されることを特徴とする請求項20に記載のポリアミド。
  26. 【請求項26】 前記ジアミン成分は、6〜12の炭素原子を有する脂肪族
    ジアミン;および非理論量のジアミンと芳香族ジカルボン酸とを含有するジアミ
    ンオリゴマーであり、前記酸の少なくとも一部分がアルキル化エステルの形態で
    あり、前記オリゴマーの残余がジアミンを含有するジアミンオリゴマーからなる
    群から選択されることを特徴とする請求項20に記載のポリアミド。
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