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JP2001513482A - 肥料および硫黄化合物の製造方法 - Google Patents

肥料および硫黄化合物の製造方法

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Publication number
JP2001513482A
JP2001513482A JP2000507461A JP2000507461A JP2001513482A JP 2001513482 A JP2001513482 A JP 2001513482A JP 2000507461 A JP2000507461 A JP 2000507461A JP 2000507461 A JP2000507461 A JP 2000507461A JP 2001513482 A JP2001513482 A JP 2001513482A
Authority
JP
Japan
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sulfur
acid
fertilizer
group
ammonia
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000507461A
Other languages
English (en)
Inventor
メーイル エヤル、アハロン
Original Assignee
クルエ アーエス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by クルエ アーエス filed Critical クルエ アーエス
Publication of JP2001513482A publication Critical patent/JP2001513482A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/46Removing components of defined structure
    • B01D53/48Sulfur compounds
    • B01D53/50Sulfur oxides
    • B01D53/501Sulfur oxides by treating the gases with a solution or a suspension of an alkali or earth-alkali or ammonium compound
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05BPHOSPHATIC FERTILISERS
    • C05B7/00Fertilisers based essentially on alkali or ammonium orthophosphates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05CNITROGENOUS FERTILISERS
    • C05C1/00Ammonium nitrate fertilisers

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Fertilizers (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (I)硝酸、リン酸およびそれらの組み合わせからなる群より選ばれる酸を用いたアンモニアの間接的な中和を介する、硝酸アンモニウム、リン酸アンモニウムまたはそれらの組み合わせからなる群より選ばれる肥料と、(II)硫黄元素、SO 2、硫酸および硫酸塩からなる群より選ばれる硫黄化合物との組み合わされた製造方法であって、当該方法が(a)硫黄酸化物含有ガスをアンモニアおよび水性液と接触させることにより、硫黄酸化物含有生成物を形成し、生じるガスが低減されたSO2含有量を有し、(b)工程(a)から生じる硫黄酸化物含有生成物を、硝酸、リン酸、それらの混合物および当該酸の反応により形成される塩からなる群より選ばれる試薬と反応させて、当該肥料と硫黄化合物とを形成させ、(c)当該肥料から、当該硫黄化合物の少なくとも一部を分離することを含む製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は、(i)硝酸、リン酸およびそれらの組み合わせからなる群より選ばれ る酸を用いたアンモニアの間接的な中和を介する、硝酸アンモニウム、リン酸ア
ンモニウムおよびそれらの組み合わせからなる群より選ばれる肥料と、(ii)硫黄
元素、SO2、硫酸および硫酸塩からなる群より選ばれる硫黄化合物との組み合 わされた製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
肥料は、数百万トンものたくさんの量が毎年使用される。それらは、地球の至
る所で、一年のほとんどを通じて使用される。当該肥料のいくつかは、酸と塩基
との直接的な中和から製造される。主要な例としては、硝酸アンモニウム(これ
は、通常、アンモニアと硝酸との直接的反応によって形成される)およびリン酸
アンモニウム(通常、リン酸とアンモニアとの間の反応で形成される)が挙げら
れる。この直接的反応は、中和エネルギーを発生する。当該中和エネルギーの適
用の数は限られている。
【0003】 多量の硫黄が使用されるのは、主に硫酸の製造のためであり、それは種々のプ
ロセスにおいて、主にアシデュラント(acidulant)として使用される。それはほ とんどの場合、埋立地のセッコウとして終わる。典型的な場合は、リン鉱石を硫
酸と反応させて、農業適用のためのリン酸と、廃棄する必要があるセッコウ副産
物を形成する場合である。従って、そのようなプロセスにおける硫黄の消費は、
セッコウを作り出すことで、環境問題を増大させる。しかし、H2SO4は安価で
濃縮された強酸であるため、使用する魅力がある。煙道ガスから硫黄化合物を回
収するための、採算がとれる優れた方法が見つかれば、それにより、リン酸の製
造に使用するための硫黄の採掘の必要性を減らし、問題は軽減される可能性があ
る。
【0004】 化石燃料を燃やすと、数百万トンものSO2が毎年放出される。SO2を吸収し
て、硫黄または硫酸に変換するための幾つかのプロセスが開発された。それらの
技術の工業適用は、その他の煙道ガス脱硫プロセスに比べると、非常に限られて
いる。その重要な理由の一つは、煙道ガスからSO2を分離かつ濃縮するための 駆動力がないことである。SO2の吸収とSO2自体の放出は、エネルギー、通常
熱エネルギーの導入を必要とするために、さらに燃料を消費し、問題を増やすこ
とになる。
【0005】 環境へのSO2の排出の規制は、今日直面し、取り組まれている問題のうち、 最も緊急で重大なものの1つである。硫黄排出のさらなる削減に関するオスロ議
定書1994年(the 1994 Oslo Protocol on Further Reduction of Sulfur Emi
ssion)の付属書IVは、燃焼による硫黄排出の削減のための一般的なオプション
:(i)省エネルギーおよびエネルギーミックス(energy mix)を含むエネルギー管 理の手段、(ii)燃料の転換、燃料のクリーン化、先進的な燃焼テクノロジー、プ
ロセスおよび燃焼の改変ならびに煙道ガス脱硫(flue gas desulfurization)(F
GD)を含む技術的なオプションを列挙している。後者は、石灰/石灰石湿式洗
浄(lime/limestone wet scrubbing)(LWS)、スプレードライヤー吸収(spray
dryer absorption)(SDA)、ウェルマンロードプロセス(Wellman Lord proc
ess)(WL)、アンモニア洗浄(ammonia scrubbing)(AS)および複合NOx /SOx除去プロセス(活性炭(AC)および複合触媒的NOx/SOx除去)
を含む。(1994年において)まだ試験段階を過ぎていない、二つの新しいプ
ロセス:電子ビーム乾式洗浄(electron beam dry scrubbing)(EBDS)およ びマーク13A(Mark 13A)が列挙された。
【0006】 オスロ議定書によれば、石灰/石灰石湿式洗浄(LWS)は、全FGD設備の
85%を構成している。1995年では、FGD部門は合衆国における石灰の全
売上の15%を占め、ほとんどがLWSによるものだった。LWSプロセスでは
、煙道ガス中の酸性のガス状SO2は、セッコウ+前処理された石灰石の、水ベ ースの再循環スラリーに吸収され、続いてCaCO3との反応により中和される 。この反応の生成物はさらに空気と反応して、硫酸カルシウム二水和物を主に生
成する。SO2除去能力は、入口でのガスのSO2含有量、スラリーの相対的流量
およびスラリーのpHに依存する。煙道ガスおよび石灰石を介して導入される、
可溶性化合物の悪影響を最小限にするために、ストリーム(stream)はその吸収体
の外にパージ(purge)される。このパージストリーム(purge stream)は、典型的 には、排出の前に処理されて、その可溶性化合物を固体の形態で沈殿除去する。
【0007】 固体の取り扱いおよびリサイクル、水と混和しない塩基(CaCO3)との比 較的低い反応速度、および、固体生成物がリサイクルするストリームから回収さ
れ、これが可溶性不純物の蓄積を導くという事実に伴う、数多くの欠点を、LW
Sは有している。英国国立電力 (National Power of the U.K.)によって報告さ れたように、ドラックス(Drax)にある4,000MWの発電装置でのLWSの適
用は、約10億米ドルの投資、LWS設備を運転するための、発電された電力の
約2%の消費、および約5千万ドルの年間運転コストを要した。
【0008】 セッコウ/石灰スラリーよりもアンモニアへの吸収は、LWSプロセスに伴う
問題の多くを回避するが、他の問題、主にアンモニアのコストに伴う問題に直面
している。反応で形成される硫酸アンモニウムは、低品質の肥料であり、多くの
他のプロセスの副産物として形成される。従ってほとんどの場合、それでアンモ
ニアのコストを賄えない。
【0009】 本発明の目的は、(I)硝酸アンモニウムおよびリン酸アンモニウムからなる群 より選ばれる肥料、および(II)硫黄元素、SO2、硫酸および硫酸塩からなる群 より選ばれる硫黄化合物、の製造を組み合わせることである。
【0010】 別の目的は、硝酸、リン酸およびそれらの組み合わせからなる群より選ばれる
酸を用いたアンモニアの間接的な中和を介して肥料を製造することである。
【0011】 別の目的は、硫黄酸化物含有ガスから硫黄化合物を製造するために、大量に多
くの場所で年間のほとんどを通じて入手可能な、肥料の製造に伴う駆動力を利用
することである。
【0012】 本発明のさらに別の目的は、SO2によって引き起こされる大気汚染を低減す ることである。
【0013】
【発明の開示】
技術のこの現状に鑑みて、本発明により、(I)硝酸、リン酸およびそれらの組 み合わせからなる群より選ばれる酸を用いたアンモニアの間接的な中和を介する
、硝酸アンモニウム、リン酸アンモニウムまたはそれらの組み合わせからなる群
より選ばれる肥料と、(II)硫黄元素、SO2、硫酸および硫酸塩からなる群より 選ばれる硫黄化合物との組み合わされた製造方法であって、当該方法が (a)硫黄酸化物含有ガスをアンモニアおよび水性液と接触させることにより、硫 黄酸化物含有生成物を形成し、生じるガスが低減されたSO2含有量を有し、 (b)工程(a)から生じる硫黄酸化物含有生成物を、硝酸、リン酸、それらの混合物
および当該酸の反応により形成される塩からなる群より選ばれる試薬と反応させ
て、当該肥料と硫黄化合物とを形成させ、 (c)当該肥料から、当該硫黄化合物の少なくとも一部を分離することを含む製造 方法が提供される。
【0014】 工程(a)で使用されるガス中の硫黄酸化物は、ほとんどの場合、SO2、SO3 およびそれらの組み合わせである。簡単な表示のために、以下、それをSO2と 呼ぶだろう。硫黄酸化物含有ガスは、種々の工業生産から生じ得るが、石油およ
び石炭の燃焼による煙道ガスの場合、最も関心が高い。高硫黄燃料(high sulfur
fuel)が使用される場合、特に関心が高い。好ましい態様においては、硫黄酸化
物含有ガスは、FGDプロセス、より好ましくはLWSを介したFGDの生成物
である。最も好ましい態様においては、SO2含有量の90%未満、より好まし くは80%未満を除去するための、LWSまたは別のFGDプロセスによって、
煙道ガスが処理され、生じたガスは本発明の方法により処理される。
【0015】 SO2除去の効率は、煙道ガス中のその濃度の減少とともに減少する。このこ とは、LWSプロセスには特に当てはまる。なぜなら吸収媒質の塩基性および石
灰の可溶化速度が低いからである。従って、そのプロセスの最後の段階または2
つの段階において、除去されたSO2の単位あたりの運転コストは高い(主にス ラリーの再循環に関連したコスト)。石灰−セッコウスラリーへの吸収を介しS
2の例えば70−80%を除去し、残りを本発明による方法により処理するこ とは、魅力的な統合である。主要な利点は: ・現存するLWSの運転コストの有意な低減; ・将来のFGDプラントの資本コストの有意な低減; ・消費される試薬の単位あたり、および形成される肥料の単位あたりの、より大
量の、SO2全部の除去(煙道ガス中の全ての硫黄酸化物を本発明により変換す ることは、現在の要求よりも多くの肥料を製造するであろう); ・煙道ガス中のS含有量を変えるための、より簡単な調整; ・LWSプロセスにおいてSO2と共に吸収され、かつ現存するLWSプラント でのパージ処理にさらに負荷を与える可溶性硝酸カルシウムを形成する、窒素酸
化物が、本発明においては、利用可能な肥料を形成する; ・石灰FGDからのパージが本発明のプロセスにおいて処理され得る;および ・石灰スラリーへの吸収とアンモニアへの吸収の間の分割を調整することによっ
て、地域的および時期的要求に対して、試薬と生成物の混合を調整することにお
ける高い融通性、 である。
【0016】 従って、多くの場合、本発明の方法は、LWSプロセスよりもより魅力的であ
り、現存するLWS設備および将来のLWS設備を改善する手段も提供する。達
成される改善は、WO9604979並びに米国特許第5,017,349号および第5,510,094号 に示唆されているように、吸収媒質において、石灰とアンモニアまたはアンモニ
ウム塩とを組み合わせることによって達成されるものよりも大きい。
【0017】 硫黄酸化物含有ガスをアンモニアおよび水性液(aqueous liquor)と、好ましく
は飛散する灰の除去および温度調整の後、接触させることにより、硫黄酸化物含
有生成物が形成され、生じるガスは低減されたSO2含有量を有する。アンモニ アは、溶液で、またはガス状形態で導入することが出来る。液(liquor)は、水ま
たは水溶液であることが可能であり、硫酸アンモニウム、亜硫酸アンモニウムを
含有するリサイクルされたストリーム、次の工程において形成されるストリーム
(例えば、工程(c)での分離による母液)、または別のプロセスからのストリー ム(例えばLWSプラントからのブリード(bleed)ストリーム)を含む。
【0018】 形成される生成物は、吸収により生じた硫黄酸化物を含有する。煙道ガスは、
硫黄を主にS(IV)の形態で含有するが、そのいくらかは自発的にS(VI)
に酸化した物であるため、工程(a)からの液は亜硫酸塩および硫酸塩を含有する 。望まれる場合には、特に形成される硫黄化合物が硫酸塩であることを望む場合
には、溶液は好ましくは空気または酸素が多い空気によって酸化されて、亜硫酸
塩のほとんどまたは全てを硫酸塩に変換し得る。このような酸化を行うための方
法は、FGD関連文献に詳細に記載されている。
【0019】 固体であっても液体であってもよい硫黄酸化物含有生成物は、硝酸、リン酸、
それらの混合物および当該酸の反応により形成される塩からなる群より選ばれる
試薬と反応させる。当該反応により、当該肥料および硫黄化合物が形成される。
試薬として酸または酸性塩を使用する場合は、硫黄化合物は硫黄酸化物、主にS
2であることが可能であり、その溶解度は、溶液の酸性度が増加するにつれて 減少する。簡便のために、液中の硫黄酸化物を亜硫酸アンモニウムとして表すと
、この段階における反応の幾つかを以下のように示すことが出来る。
【0020】
【数1】
【0021】 これらの反応においては、以下のものにおけるのと同様に、化学は等式で示すよ
りもずっと複雑であり得る。
【0022】 先行技術であるFGDのための吸収−脱着プロセス(例えば、米国特許第5,45
8,861号、第5,547,64号、第5,591,417号、第5,294,409号、第5,202,101号、第5,
213,779号、第5,120,517号および第5,223,237号)においては、熱エネルギーが 吸収されたSO2を脱着するために導入される。Ont. Hydro Res. Q. (1975), 27
(2), 19-28 に記載されている別のプロセスにおいては、SO2はアンモニアに吸
収される。形成された溶液をNH4HSO4と反応させ、SO2を取り除く。形成 された(NH42SO4は、リサイクルするために、アンモニアとNH4HSO4 に熱分解される。本方法におけるのと同様に、SO2は酸性塩に置き換わるが、 駆動力を提供するための間接的な中和は存在しない。SO2分離のためのエネル ギーは熱エネルギーであり、硫酸アンモニウムの重硫酸アンモニウムへの分解を
介して、間接的に導入される。
【0023】 それに対し、本発明のプロセスにおいては、エネルギーを導入する必要なしに
、反応で形成されるSO2の大部分が蒸気相に分離する。エネルギーは間接的な 中和からもたらされる。望まれる場合には、例えば肥料溶液の濃縮/結晶化の間
、加熱することにより、SO2の除去を完結し得る。蒸気相として得られたSO2 は、良く知られた方法によってSO3に酸化し、それから硫酸に酸化するか、ま たは還元剤との反応で硫黄に還元することが可能である。適切な試薬と、任意に
触媒も使用することにより、酸化および、特に還元を、液相中で行うことも出来
る。リン酸プラントに近い発電プラントの場合に、(i)および(iii)における反応
は特に魅力的である。その場合、プロセスで回収されたSO2は、リン酸プラン ト用の硫酸を作り出すために使用することが可能である。
【0024】 硝酸、リン酸またはそれらの組み合わせの反応によって形成される塩(当該塩
が酸性の形態ではない場合においても)は、適切な試薬である。本発明の工程(a
)で形成された液中の亜硫酸塩を硫酸塩に、反応に先立って酸化する場合、試薬 塩は、硝酸カルシウムおよび酸性化された(acidulated)リン酸カルシウムからな
る群より選ばれる。そのような場合、硫黄酸化物は、主にS(VI)の形態であ
る。反応に加わる液を(NH42SO4を含むものとして表す場合、起きる可能 性がある反応のうちのいくつかは以下の反応である。
【0025】
【数2】
【0026】 CaHPO4およびCa(H2PO42は通常、リン酸とリン酸カルシウムまた
はリン鉱石との反応の生成物であるが、望まれる場合には、リン酸とカルシウム
塩基との反応で形成することが可能である。Ca(NO32は、硝酸と、酸化カ
ルシウム、水酸化カルシウムまたは炭酸カルシウムとの反応によって製造するこ
とが出来る。
【0027】 本発明の好ましい態様において、使用される硝酸カルシウムは、硝酸をアシデ
ュラントとして使用するリン酸製造の生成物である。典型的に、リン酸はリン鉱
石を硫酸で攻撃することによって製造されるが、リン鉱石を硝酸で攻撃すること
によって製造する場合がある。このプロセスは、ニトロホス(nitrophos)プロセ スと呼ばれる。副産物は硝酸カルシウムであり、これは農業における窒素源であ
る。硝酸カルシウムを農業の窒素源として使用することには、主にその高い吸湿
性による幾つかの困難を伴う。典型的には、硝酸カルシウムは反応して、全体の
式が5Ca(NO32・1NH4NO3である複塩を形成する。両方の形態におけ
る肥料の窒素含有量は、比較的低い。本発明の目的のために、硝酸カルシウムの
あらゆる形態が適当であり、ニトロホスプロセスの生成物として可能性のあるも
の全てを含む。本発明によるプロセスで硝酸カルシウムを使用すると、窒素含有
量が約二倍のずっと望ましい肥料、つまりアンモニア性窒素と硝酸窒素とが組み
合わさった、バラスト(ballast)を含有しないものを生じる。ニトロホスプロセ スから生じる硝酸カルシウムの場合、硝酸カルシウム製造者に対して、処理に関
連した節約にもなる。
【0028】 本発明によるプロセスの全てにおいて、アンモニアは吸収工程に導入され、酸
(硝酸、リン酸またはそれらの組み合わせ)は、別の工程に導入される。酸のア
ンモニウム塩が形成される。従って、等式(i)に関連するプロセス全体は、下記 の簡素化された形式で示すことが出来る。
【0029】
【数3】
【0030】 等式(iv)に関連する反応全体は下記の簡素化された形式で示すことが出来る。
【0031】
【数4】
【0032】 ここで用いられるように、Ca3(PO42は、リン酸カルシウム自体を表し 得るが、ほとんどの場合リン鉱石中のリン酸カルシウムを意味し、それは実際、
より複雑な式を有する。
【0033】 等式(vi)に関連する反応全体は下記の簡素化された形式で示すことが出来る。
【0034】
【数5】
【0035】 試薬が酸または酸性塩であるプロセスのいずれかで形成されたSO2を使用し て、工程(viii)および(xii)において使用されるリン酸を製造することが出来る 。
【0036】
【数6】
【0037】 他の組み合わせ、例えば工程(xvii)で形成されたH3PO4を工程(viii)または
(xii)において使用することも可能である。
【0038】 これらのプロセスにおいては、本発明による他のプロセス全てと同様に、生成
物の塩、またはその少なくとも一部分は、塩基、つまりアンモニアおよび酸(こ
れらはプロセスの別個の工程で導入される)から形成される。従って、それらの
反応は間接的であり、中和のエネルギーは、全体でもまたは一部でも、熱エネル
ギーとしては放出されない。その代わり、プロセスを通じて、このエネルギーは
、幾つかの場合他のエネルギー、例えば結晶化エネルギーとともに、SO2をそ れを含有するガスから分離し、そのものとして使用されるかまたは他の硫黄化合
物に変換される硫黄化合物へ濃縮するための駆動力を提供する。
【0039】 米国特許第5,624,649号(ジェネラルエレクトリック社)は、SO2をアンモニ
アに吸収し、形成された亜硫酸アンモニウムを硫酸アンモニウムに酸化し、後者
を塩化カリウムと反応させて、塩化アンモニウムと硫酸カリウムを形成する。後
半の反応はアンモニア性媒質中で行われ、そのような媒質中におけるK2SO4
低い溶解度により促進される。アンモニア性媒質は取り扱いが難しく、失われて
強いアンモニア臭を生じる。当該米国特許のプロセスは、本発明の方法における
のと同様に、硫酸アンモニウムを形成し、それを試薬塩と反応させて、肥料を形
成する。しかし、それは本発明の方法とは、幾つかの重要な面で異なっている。
試薬塩はKClであり、それはリン酸または硝酸の反応を介するよりもむしろ、
鉱物として得られる(それはカリウム塩基をHClと反応させることによっても
製造されるが、これは採算がとれない)。当該米国特許で形成されるアンモニウ
ム塩は、本プロセスにおける硝酸アンモニウムまたはリン酸アンモニウムでなく
むしろ、塩化アンモニウムである。本発明のアンモニウム肥料は、硫酸アンモニ
ウムに比べて高い品質であるが、当該米国特許のプロセスは、アンモニウム肥料
を硫酸塩から塩化物にまで価値を下げている。しかしながら、主要な差は、当該
米国特許のプロセスでは(SO2を除いては)酸が消費されないという事実であ り、従って、駆動力として用いられる中和エネルギーが形成されない。
【0040】 米国特許第4,168,150号において、肥料の製造プロセスが記載されており、そ れはとりわけ、カルシウム含有リン鉱石との反応における硫黄酸化物の除去に関
する。従って、本方法とは異なり、SO2はリン鉱石(それは任意に前処理され る)と反応させ、アンモニア(それは最終的なpH調整に使用されることは可能
である)とは反応させず、該反応はリン鉱石を活性化するために必要とされる酸
性条件下で実施される。その酸性は、SO2の吸収には逆効果である。そのプロ セスで形成される硫黄化合物は、分離するのが困難であり、形成された肥料はそ
れを含有する。米国特許第5,624,649号におけるように、硝酸またはリン酸の有 意な消費はなく、従って、有意な間接的中和とそれから生じる駆動力はない。
【0041】 本発明のプロセスで形成される肥料は、溶液で、または結晶化された形態で、
使用することが可能である。水の蒸発のためのエネルギーは、煙道ガスの熱エネ
ルギーからもたらされることが可能である。肥料溶液中にSO2が存在するのは 、望ましくない。なぜなら、このSO2は、最もあり得る可能性としては、大気 中に最後に入ってしまうからである。加えて、SO2を例えばスティーピング(st
eeping)プロセス、亜硫酸塩および重硫酸塩の製造ならびに他の硫黄化合物、主 に硫黄元素や硫酸への変換などの適用において使用できるようにするために、S
2の分離が必要とされる。SO2の分離は、その高い揮発度のため、特に酸性溶
液中において比較的容易である。
【0042】 肥料中の、硫黄および硫酸塩の限られた量の存在は、多くの場合、許容可能で
あり、いくつかの場合望ましいことさえある。しかしながら、硫黄化合物をかな
りの量含む肥料の製造は望ましくない。それは、硫黄化合物が望ましくないかも
しれず、また、幾つかの硫酸塩の比較的低い溶解度が多くの適用において欠点と
なる可能性があるためである。工程(xiii)および(xix)における反応は、カルシ ウム塩を使用する硝酸の他の反応と同様に、非常に水溶性の高い、硝酸アンモニ
ウム、リン酸アンモニウム、またはそれらの組み合わせと、水と混和しないセッ
コウとを生じる。セッコウの溶解度は、硝酸アンモニウムおよびリン酸二アンモ
ニウムの溶液のような、中性溶液中で特に低い。反応の条件は、大きなセッコウ
の結晶を製造するために調整することが可能であり、該結晶はろ過による分離お
よび洗浄が容易である。上昇した温度および穏やかな混合がそのような結晶の形
成を助ける。
【0043】 本発明者によるヨーロッパ特許EP0670750号は、SO2を亜硫酸カルシウムに
変換することによって、SO2によって引き起こされる大気汚染を低減するため の方法を開示している。SO2含有ガスをアンモニアおよび水性液と反応させて 、SO2含有生成物を形成し、それを硝酸カルシウムまたは塩化カルシウムと反 応させて、商業的に使用可能なアンモニア塩を副産物として共形成するとともに
亜硫酸カルシウムを形成する。亜硫酸カルシウムは、特定の状況、とりわけ、ウ
ォールボード製造のように、セッコウの出口がある状況においては、セッコウよ
りも望ましくない副産物である。加えて、酸性条件下において、処理工程と貯蔵
時の両方において、亜硫酸カルシウムは、SO2をいくらか遊離する可能性があ る。当該ヨーロッパ特許のプロセスは、引き続いて亜硫酸カルシウムを硫酸カル
シウムに酸化することにより、用いることが可能である(例えば、LWSプロセ
スでなされるように)。これは、セッコウの溶解度に比べ亜硫酸カルシウムの溶
解度が低いことに伴う幾つかの有利な点も有する可能性がある。しかしながら、
他の多くの場合、第1工程からの液を含有する亜硫酸塩は、カルシウム塩試薬と
の反応より前に、より良く酸化される。上記のヨーロッパ特許の出願時において
、亜硫酸塩を硫酸塩に酸化する方策によってより有利なプロセスが利用可能であ
ることは、発明者には自明ではなかったものであり、その特徴は本発明のプロセ
スで今回初めて利用されるものである。
【0044】 本発明により形成されるセッコウの結晶は、それらが高圧遠心力ポンプを介し
た再循環のため過酷な摩擦を受けるLWSプロセスのものよりもより規則性があ
る。LWSプロセスと比べて有利な別の点は、よりクリーンなセッコウの結晶で
あり、それには、試薬の石灰/石灰石が固体の形態でほとんど存在するLWSプ
ロセスでは不可避の石灰/石灰石がない。さらに他の有利な点としては、ニトロ
ホスプロセスからの硝酸カルシウムまたは酸性化されたリン酸カルシウムを使用
する場合に、石灰および石灰石を消費しないことである。試薬のカルシウム塩が
、酸と石灰または石灰石との反応で形成される本発明の場合、後者の消費は、ほ
ぼ化学量論的であり、従って、LWSプロセスで使用されるよりもかなり少なく
なるだろう。LWSプロセスとは違って、それが工程(b)の反応に可溶性化合物 として導入されるためである。
【0045】 本発明の特徴がより完全に理解され認識されるように、以下の実施例では特定
の好ましい態様に関して本発明を記載するが、本発明をそれらの特定の態様に制
限するものではない。そればかりか、添付されるクレームにより定義された本発
明の範囲内に包含され得る、代替態様、修飾および等価物は全て包含されるもの
である。従って、好ましい態様を含む以下の実施例は、本発明の実施を例示する
のに役立つだろうし、また、示された詳細は、例示のためであって、かつ本発明
の好ましい態様を例示的に解説する目的のためだけのものであり、本発明の原理
および概念的特徴に関する記載と同様に、実施方法に関する、最も有用で容易に
理解される記載と考えられるものを提供するために提示されるものであることが
理解される。
【0046】
【好ましい態様の説明】
実施例1 約73%のN2、13%のCO2、10%のH2O、4%のO2および0.3%の
SO2からなるガスを、アンモニア溶液を含有するカラムにゆっくり気泡として 通す(bubbled)。入ってくるガス中のSO2の90%より多くの量が吸着される。
【0047】 実施例2 実施例1で形成された溶液の一部を30%硝酸溶液と反応させる。硝酸の(ア
ンモニア+アンモニウムイオン)に対するモル比が1.1対1.0となるように
、溶液の相対体積が選択される。硝酸アンモニウムが形成され、実施例1で吸収
されたSO2のほとんどが放出する。
【0048】 実施例3 実施例1で形成された溶液の一部に、亜硫酸塩含有量のほとんどが硫酸塩に変
換されるのに充分な時間の間、酸素を気泡として通す。得られた溶液をそれから
、ニトロホスプロセスからの30%硝酸カルシウム溶液と反応させる。硝酸カル
シウムの(アンモニア+アンモニウムイオン)に対する当量比が1対1になるよ
うに溶液の相対容積が選択される。硝酸アンモニウムが形成され、実施例1にお
ける吸収から生じる硫黄酸化物のほとんどがセッコウとして沈殿する。
【0049】 当業者には、本発明が上記の実施例の詳細には限定されず、本発明の本質的特
性から逸することなく、他の特定の形態として本発明が実施されてもよいことが
明らかだろう。従って、本態様および実施例は、全ての点で、限定ではなく例示
としてみなされことが望ましく、上記の記載よりもむしろ添付されるクレームが
参照され、また、クレームの、意味および均等の範囲に入るすべての変更は、従
ってそこに包含されるものとする。
【手続補正書】特許協力条約第19条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年2月25日(2000.2.25)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【請求項1】 (I)硝酸、リン酸およびそれらの組み合わせからなる 群より選ばれる酸を用いたアンモニアの間接的な中和を介する、硝酸アンモニウ
ム、リン酸アンモニウムまたはそれらの組み合わせからなる群より選ばれる肥料
と、(II)硫黄元素、SO2、硫酸および硫酸塩からなる群より選ばれる硫黄化合 物との組み合わされた製造方法であって、当該方法が (a)硫黄含有炭化水素の燃焼から生じる硫黄酸化物含有ガスをアンモニアおよび 水性液と接触させることにより、硫黄酸化物含有生成物を形成し、生じるガスが
低減されたSO2含有量を有し、 (b)工程(a)から生じる硫黄酸化物含有生成物を、硝酸、リン酸、それらの混合物
および当該酸の反応により形成される塩からなる群より選ばれる試薬と反応させ
て、当該肥料と硫黄化合物とを形成させ、 (c)当該肥料から、当該硫黄化合物の少なくとも一部を分離することを含む製造 方法。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年2月25日(2000.2.25)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】
【発明の開示】 技術のこの現状に鑑みて、本発明により、(I)硝酸、リン酸およびそれらの組 み合わせからなる群より選ばれる酸を用いたアンモニアの間接的な中和を介する
、硝酸アンモニウム、リン酸アンモニウムまたはそれらの組み合わせからなる群
より選ばれる肥料と、(II)硫黄元素、SO2、硫酸および硫酸塩からなる群より 選ばれる硫黄化合物との組み合わされた製造方法であって、当該方法が (a)硫黄含有炭化水素の燃焼から生じる硫黄酸化物含有ガスであって、当該ガス 中の硫黄酸化物の濃度よりも高い濃度で二酸化炭素を含有する硫黄酸化物含有ガ をアンモニアおよび水性液と接触させることにより、硫黄酸化物含有生成物を 選択的に 形成し、生じるガスが低減されたSO2含有量を有し、 (b)工程(a)から生じる硫黄酸化物含有生成物を、硝酸、リン酸、それらの混合物
および当該酸の反応により形成される塩からなる群より選ばれる試薬と反応させ
て、当該肥料と硫黄化合物とを形成させ、 (c)当該肥料から、当該硫黄化合物の少なくとも一部を分離することを含む製造 方法が提供される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】 工程(a)で使用されるガス中の硫黄酸化物は、ほとんどの場合、SO2、SO3 およびそれらの組み合わせである。簡単な表示のために、以下、それをSO2と 呼ぶだろう。硫黄酸化物含有ガスは、硫黄含有炭化水素の燃焼を伴う種々の工業
生産から生じ得るが、石油および石炭の燃焼による煙道ガスの場合、最も関心が
高い。高硫黄燃料(high sulfur fuel)が使用される場合、特に関心が高い。好ま
しい態様においては、硫黄酸化物含有ガスは、FGDプロセス、より好ましくは
LWSを介したFGDの生成物である。最も好ましい態様においては、SO2含 有量の90%未満、より好ましくは80%未満を除去するための、LWSまたは
別のFGDプロセスによって、煙道ガスが処理され、生じたガスは本発明の方法
により処理される。 米国特許第3,421,848号には、窒素肥料およびリン酸肥料のプラントで実施さ れている、硫酸製造およびリン酸アンモニウム製造の残留ガス状成分を利用する プロセスであって、残留ガスからのSO2をアンモニア溶液に吸収させ、過剰の リン酸とともに得られるアンモニウム亜硫酸−重亜硫酸からSO2を脱着するこ とによるプロセスが記載されている。しかしながら、当該特許は、硫酸プラント から排出される0.2%SO2および0.3%SO3を含有する残留ガスの処理を 教示しており(カラム2の第17および18行参照)、該ガスはCO2のような他の 酸性成分がないことが知られている。従って、当該特許は、本発明の驚くべき発 見を教示も示唆もしていない。その発見は、硫黄含有炭化水素の燃焼を伴う種々 の工業生産から生じるSO2含有ガス(当該ガス中、CO 2が該ガス中の硫黄酸化 物の濃度よりも高い濃度で固有に存在するようなガス)が、硫黄酸化物の濃度よ りも高い濃度の二酸化炭素のような、SO2とアンモニアとの反応と競合すると 予想される他の不純物の存在にもかかわらず、アンモニアと選択的に反応するこ とができるという発見である。 さらに、カラム2の第45−49行に記載されているように、当該プロセスは 、酸の性質を依然として有している溶液を生じ、該溶液はそれからリン酸肥料プ ラント設備に移さなければならならず、該溶液の存在が当該プロセスの必須要素 である。なぜなら、以下で例証される本発明のプロセス(該プロセスでは最終溶 液には酸がないかまたは極微量の余分の酸しか有していない)を、当該特許はや はり教示も示唆もしていないからである。
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Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (I)硝酸、リン酸およびそれらの組み合わせからなる群より 選ばれる酸を用いたアンモニアの間接的な中和を介する、硝酸アンモニウム、リ
    ン酸アンモニウムまたはそれらの組み合わせからなる群より選ばれる肥料と、(I
    I)硫黄元素、SO2、硫酸および硫酸塩からなる群より選ばれる硫黄化合物との 組み合わされた製造方法であって、当該方法が (a)硫黄酸化物含有ガスをアンモニアおよび水性液と接触させることにより、硫 黄酸化物含有生成物を形成し、生じるガスが低減されたSO2含有量を有し、 (b)工程(a)から生じる硫黄酸化物含有生成物を、硝酸、リン酸、それらの混合物
    および当該酸の反応により形成される塩からなる群より選ばれる試薬と反応させ
    て、当該肥料と硫黄化合物とを形成させ、 (c)当該肥料から、当該硫黄化合物の少なくとも一部を分離することを含む製造 方法。
  2. 【請求項2】 工程(a)で形成される当該硫黄酸化物含有生成物を、工程(b)
    の反応に先立って酸化する、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 当該試薬塩が、硝酸カルシウムおよび酸性化されたリン酸カ
    ルシウムからなる群より選ばれる、請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 当該硝酸カルシウムが、硝酸をアシデュラントとして用いる
    リン酸製造の生成物である、請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 工程(b)の反応の結果セッコウが沈殿する、請求項4記載の 方法。
  6. 【請求項6】 工程(b)で形成される当該硫黄化合物がSO2である請求項1
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 当該SO2を蒸気相で回収する、請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 工程(b)における当該試薬が酸性であり、工程(b)に続く還元
    剤による処理により還元された硫黄化合物を形成する、請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 当該硫黄含有ガスが煙道ガス脱硫プロセスの結果物である、
    請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 当該硫黄含有ガスが石灰湿式洗浄による煙道ガス脱硫の結
    果物である、請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 当該石灰湿式洗浄によるSO2除去率が90%未満である 、請求項9または10記載の方法。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれかに記載の方法により製造された
    肥料。
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