[go: up one dir, main page]

JP2001510215A - サイジング組成物のためのフェノール樹脂、調製方法およびそれを含むサイジング組成物 - Google Patents

サイジング組成物のためのフェノール樹脂、調製方法およびそれを含むサイジング組成物

Info

Publication number
JP2001510215A
JP2001510215A JP2000503127A JP2000503127A JP2001510215A JP 2001510215 A JP2001510215 A JP 2001510215A JP 2000503127 A JP2000503127 A JP 2000503127A JP 2000503127 A JP2000503127 A JP 2000503127A JP 2001510215 A JP2001510215 A JP 2001510215A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phenol
resole
formaldehyde
composition
urea
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000503127A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4298159B2 (ja
Inventor
レリック、ベルナール
トゥタール、セルジュ
ラブ、クレール
エスピアール、フィリップ
Original Assignee
イソベール・サン−ゴバン
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=9509214&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2001510215(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by イソベール・サン−ゴバン filed Critical イソベール・サン−ゴバン
Publication of JP2001510215A publication Critical patent/JP2001510215A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4298159B2 publication Critical patent/JP4298159B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C25/00Surface treatment of fibres or filaments made from glass, minerals or slags
    • C03C25/10Coating
    • C03C25/24Coatings containing organic materials
    • C03C25/26Macromolecular compounds or prepolymers
    • C03C25/32Macromolecular compounds or prepolymers obtained otherwise than by reactions involving only carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • C03C25/34Condensation polymers of aldehydes, e.g. with phenols, ureas, melamines, amides or amines
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C25/00Surface treatment of fibres or filaments made from glass, minerals or slags
    • C03C25/10Coating
    • C03C25/24Coatings containing organic materials
    • C03C25/26Macromolecular compounds or prepolymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G14/00Condensation polymers of aldehydes or ketones with two or more other monomers covered by at least two of the groups C08G8/00 - C08G12/00
    • C08G14/02Condensation polymers of aldehydes or ketones with two or more other monomers covered by at least two of the groups C08G8/00 - C08G12/00 of aldehydes
    • C08G14/04Condensation polymers of aldehydes or ketones with two or more other monomers covered by at least two of the groups C08G8/00 - C08G12/00 of aldehydes with phenols
    • C08G14/06Condensation polymers of aldehydes or ketones with two or more other monomers covered by at least two of the groups C08G8/00 - C08G12/00 of aldehydes with phenols and monomers containing hydrogen attached to nitrogen
    • C08G14/08Ureas; Thioureas
    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04HMAKING TEXTILE FABRICS, e.g. FROM FIBRES OR FILAMENTARY MATERIAL; FABRICS MADE BY SUCH PROCESSES OR APPARATUS, e.g. FELTS, NON-WOVEN FABRICS; COTTON-WOOL; WADDING ; NON-WOVEN FABRICS FROM STAPLE FIBRES, FILAMENTS OR YARNS, BONDED WITH AT LEAST ONE WEB-LIKE MATERIAL DURING THEIR CONSOLIDATION
    • D04H1/00Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres
    • D04H1/40Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres from fleeces or layers composed of fibres without existing or potential cohesive properties
    • D04H1/42Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres from fleeces or layers composed of fibres without existing or potential cohesive properties characterised by the use of certain kinds of fibres insofar as this use has no preponderant influence on the consolidation of the fleece
    • D04H1/4209Inorganic fibres
    • D04H1/4218Glass fibres

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Phenolic Resins Or Amino Resins (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、2から5のホルムアルデヒド/フェノールのモル比を有し、(組成物の全重量に対する重量で)3%以下の割合の遊離ホルムアルデヒド、0.5%以下の割合の遊離フェノール、および少なくとも1000%の20℃で測定される希釈性を有する、尿素で修飾されたフェノール−ホルムアルデヒドのレゾールをベースとする樹脂組成物、および前記組成物を調製する方法に関する。前記組成物は、生成物がpH9で2000%以下の水希釈性を有するまで塩基性媒質中でフェノール、ホルムアルデヒドおよび任意選択的に尿素を縮合することにより得られた過縮合したレゾール、またはこのようなレゾールの中和生成物を含むことを特徴とする。ホウ酸による中和による過縮合されたフェノール系レゾールの修飾は、レゾールの希釈性の増加を可能にする。本発明は、ミネラルウールをベースとする製品のための接着サイジング組成物として適用でき、接着サイジングに用いたときに大気汚染を減らせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、ミネラルウール、特にフェルトまたはシートの形態の絶縁製品をベ
ースとする材料のためのサイジング組成物に特に用いられることが意図されてい
るフェノール樹脂に関する。
【0002】 ミネラルウール系の製品の製造は、特に公知の遠心引き伸ばし技術によるウー
ル自体を製造する第1工程(この工程では溶融した無機材料がフィラメントへ転
換される)、およびガス流により高速かつ高温でフィラメントを引き伸ばして受
け部材へ吹き込んで、それらの上でマットを形成する成形工程を含む。マットの
結合を確実にするためには、その受け部材への移動の間に、熱硬化性樹脂を含む
いわゆるサイジング組成物をウール上にスプレーする。次に、こうして処理され
たマットにオーブン熱処理を施し、樹脂を重縮合(硬化)して、所望の特性たと
えば寸法安定性、引張り強さ、圧縮後の厚み回復および均質な着色を示す生成物
を得る。
【0003】 サイジング組成物は、一般的に、ミネラルウール上にスプレーされ、水性組成
物(溶液、分散液)の形態に調製される。この組成物は、一般的に、実際の製造
現場において、有用な成分:硬化触媒たとえば硫酸アンモニウム、尿素および可
能性のある助剤たとえば防塵剤としての潤滑性のミネラルオイル、アンモニア水
、接着促進剤としてのシランおよび撥水剤としてのシリコーン、を添加すること
により、スプレーの直前に調製される。
【0004】 このような組成物のスプレー性は、水への樹脂の希釈性によって決定され、そ
れは一般的に以下のように定義される:水性組成物の形態にある樹脂(レゾール
)の水希釈性は、所定の温度で永久的な濁りを生じる前に単位体積の組成物に対
して加えることができる脱イオン水の体積である。スプレー可能なサイジング組
成物に用いるのに適した樹脂の水希釈性は、好適には20℃で少なくとも100
0%のオーダーであり、いわば10mlの樹脂を、濁りになる混合物なしに、1
0×10ml以上の水で希釈できることである。
【0005】 さらに、最終時点での使用を可能にするために、樹脂は保管中に安定であるこ
とが好ましい:したがって、希釈性はできるだけ長い間高いままでなければなら
ない。好適には、樹脂は少なくとも8日間、20℃で1000%以上の水希釈性
を有するであろう。
【0006】 使用される熱硬化性樹脂は、一般的に、塩基性触媒の存在下において、フェノ
ールおよびホルムアルデヒドまたはこれらの等価物の縮合により得られるフェノ
ール系レゾールである。高い水希釈性という要求を満足するためには、希釈性を
低下させる、長くてそれほど親水性でない分子鎖の生成を避けるために、モノマ
ーの縮合度が制限される。
【0007】 この点で、分子鎖がそれほど長くない進行度合の時点で、塩基性触媒を不活性
化させる効果を有する強酸たとえば硫酸で反応混合物を7から8のオーダーのp
Hまで中和することにより、縮合反応を停止させるのが普通である。そのとき、
レゾールはある割合の未反応の出発物質(フェノールおよびホルムアルデヒド)
を含有している。
【0008】 さらに、サイジング組成物の処理の間での大気汚染の危険を制限するために、
使用される組成物は揮発性有機化合物たとえば転換されていない出発物質すなわ
ちフェノールおよびホルムアルデヒド、またはモノマーの縮合の間に生成され得
る他の材料ができるだけないこと、および高温でのフィラメント上へのスプレー
の間および/またはオーブン中を通過させるときに汚染副生物の生成ができるだ
け少ないことが望ましい。モノマー特に遊離フェノール、およびとりわけ揮発性
のフェノール系誘導体の含有量は、理論的には、樹脂の縮合の期間と程度を増加
させることにより減少させることができるが、樹脂の希釈性の低下があるであろ
う。
【0009】 本発明の根底にある問題は、考えられるこれらの2つの相反する要求をともに
満足することにある。
【0010】 樹脂中の遊離フェノールの含有量を減少させるためには、一般的に、アルデヒ
ド/フェノールのモル比が1より高い形態(このことはフェノールの消費を促進
する)で、フェノールをホルムアルデヒドと反応させることにより、フェノール
系レゾールを調製した後、尿素を添加し、過剰のホルムアルデヒドと反応させる
ことが提案されている。こうして、ホルムアルデヒド/フェノールおよび尿素/
ホルムアルデヒドの縮合物からなる樹脂が得られる。樹脂を尿素の添加前または
後に中和してもよく、このことは尿素とホルムアルデヒドとの間の縮合生成物の
生成へ向かう逆反応の平衡をシフトさせるさらなる効果がある。一般的には、樹
脂を7に近いpHまで中和して、汚染をなす出発材料の放出を避けることが好ま
しい。
【0011】 文献EP−A−0 148 050は、少なくとも1000%の水希釈性を有
し、かつ(液状樹脂の全重量に対する重量で)0.5%以下の遊離フェノール含
有量、および(液状樹脂の全重量に対する重量で)3%以下の遊離ホルムアルデ
ヒド含有量を有する、この技術による樹脂の調製を開示している。
【0012】 理想的な場合には、現場でのサイジング組成物の調製を簡単にするために、樹
脂の製造の時点で全ての尿素をレゾールに加えるべきである。しかし、レゾール
の尿素による修飾は、サイジングの部分的なプレキュアーと下流での取り扱いの
困難をもたらすことがある。このことが、まだある割合のホルムアルデヒドを含
んでいるレゾールを部分的にのみ修飾し、かつ再び尿素をサイジング組成物へ添
加する理由である。にもかかわらず、保管期間が比較的制限されているため、こ
れらのサイジング組成物は相当速やかに使用しなければならない。
【0013】 EP−A−0 512 908は、プレキュアーを減少させ、この種の修飾さ
れたレゾールから調製されるサイジングの使用前の保管期間を増加させる手段を
提供している。それは、中和されたレゾールを2つの窒素含有反応物、すなわち
アンモニアおよび尿素と反応させることにある。
【0014】 サイジングの他の性質を改善することをねらった、他の樹脂の修飾も従来技術
により知られている。
【0015】 たとえばUS−A−4 176 105は、通常ミネラルウール系の製品にお
ける着色欠陥の原因である、無炎発熱分解(「パンキング」としても知られてい
る)を経ることなしに、熱硬化操作に耐えることができる、フェノール系レゾー
ルをベースとするミネラルファイバーのためのバインダーの調製に関する。それ
は、実質的にポリヒドロキシメチルフェノールからなる低分子量のフェノール−
ホルムアルデヒド縮合物を水溶性ホウ素化合物たとえばホウ酸と2のオーダーの
酸性pHまで結合させ、次に塩基たとえば水酸化アンモニウムにより混合物のp
Hを7から9のオーダーまで調整し、そして最後に二官能性窒素化合物たとえば
尿素を加える3つの工程で、低分子量の修飾されたフェノール系プレポリマーを
調製することを提案している。
【0016】 US−A−5 032 431は、アルカリ媒質中で硬化されたフェノール樹
脂系組成物(ガラスファイバー系暗色絶縁材料の製造に用いられる)の耐水性を
改善するために水溶性ホウ酸塩を使用することを開示している。ホウ酸塩、たと
えばメタホウ酸リチウム、ナトリウムまたはカリウムは単純に8.5より高いp
Hのアルカリ性フェノール系レゾールに添加してもよいし、またはホウ酸と組成
物のpHを8.5より高いままにするのに十分な量の適当なアルカリ金属水酸化
物との反応によりその場で製造してもよい。
【0017】 以上に記載された方法で調製された樹脂およびサイジング組成物は遊離のフェ
ノールおよびホルムアルデヒドの含有量と希釈性との間で非常に満足な妥協を与
えているけれども、この性能を改善することは常に望ましい。本発明の目的は、
汚染をなす揮発性有機化合物(フェノールおよびホルムアルデヒドだけでなく、
モノメチロールフェノールのような揮発性有機誘導体)の含有量が非常に低く、
希釈性であり、好ましくは少なくとも現在知られている樹脂のそれと等しい期間
の間の保管中に安定であり、さらに調製が容易な、サイジング組成物のための樹
脂を提供することにある。
【0018】 本発明は、高度に縮合したフェノール系レゾール(その塩基性媒質中での希釈
性は比較的低いことがあり、一般的に硫酸媒質中では沈殿する)から希釈可能で
安定な樹脂組成物を調製することができるという、予期しない発見に基づいてい
る。したがって、本発明は、縮合反応を高分子量の生成物へと押し進めるルート
により、製造現場で樹脂を処理する問題を解決しながら、高度の汚染をなすこと
がないフェノール樹脂を調製することを可能にする。
【0019】 この点で、本発明の第1の主題は、2から5のオーダーのホルムアルデヒド/
フェノールのモル比を有し、(組成物の総重量に対する重量で)3%以下の遊離
ホルムアルデヒド含有量、0.5%以下の遊離フェノール含有量、および少なく
とも1000%の20℃で測定される希釈性を示す、尿素で修飾されたフェノー
ル−ホルムアルデヒドのレゾールをベースとする樹脂組成物であって、生成物が
pH9で2000%以下の水希釈性を有するまで塩基性媒質中でフェノール、ホ
ルムアルデヒド、および任意選択的に尿素を縮合させることにより得られる過縮
合されたレゾール、またはこのようなレゾールの中和生成物を含有することを特
徴とする。
【0020】 本発明は、12℃での少なくとも3週間の保管の間、少なくとも1000%の
20℃で測定される希釈性を有する安定な樹脂組成物(それらが過縮合されたレ
ゾールの中和生成物を含む場合でも)を提供することを可能にする。
【0021】 本発明において、フェノール−ホルムアルデヒドのレゾールは、特にEP−A
−0 148 050に記載されているように加熱による反応によるか、または
フェノール−ホルムアルデヒド縮合の生成物の室温での任意選択的な静置の期間
の後の冷間での反応により、公知のように尿素で修飾されていてもよい。
【0022】 本明細書において「過縮合されたレゾール」という用語は、フェノール、ホル
ムアルデヒドおよび任意選択的に尿素の縮合工程の終了時点で、少なくとも3つ
の核間縮合した核を含む比較的高い割合の大きなオリゴマーによって、および高
い平均分子量(いかなる限定も含まないが、たとえば500以上)によって、特
徴づけられる。このレゾールは、従来の樹脂と比較して、反応の期間および/ま
たは温度、したがって縮合度を増加させ、初期フェノールの実質的に定量的な転
換を確実にし、単縮合の段階を越えてモノメチロールフェノールへと達すること
により得られる。したがって、それは使用現場で大気を汚染する可能性がある遊
離フェノールおよび揮発性フェノール系化合物を非常に低い割合で含有する。
【0023】 レゾール中の高分子量の比較的撥水性のある種の割合が高いことは、樹脂の希
釈性が低いことに反映される。
【0024】 本発明に従って使用することができるレゾールの過縮合された性質は、固体含
有量が特に重量で40%から60%のオーダーである反応混合物の場合には、フ
ェノール、ホルムアルデヒドおよび任意選択的に尿素の間の反応の終了時点での
(おおよそ9のpHでの)塩基性混合物の希釈性によって表され、それは200
0%以下である。
【0025】 本発明は、好適には、1500%以下、または1000%以下、特に400%
から900%の希釈性を有する非常に高度に縮合されたレゾールを使用する。
【0026】 本発明は、好適には、遊離フェノール含有量を0.2%以下、さらに0.1%
以下に達するのを可能にする。
【0027】 一般的に、過縮合されたレゾールは、硫酸で中和された場合には、特に500
%未満またはゼロのこともある非常に低い希釈性を有する。pHが8から8.5
のオーダーの値に達するとすぐに沈殿が観察できる。
【0028】 にもかかわらず、特に尿素−ホルムアルデヒド縮合物が遊離のモノマーを放出
するのを避けるために、樹脂組成物中で中和された形でレゾールを用いることが
望ましいことがある。
【0029】 第1の代替的な形態において、本発明は、レゾールをホウ酸または等価なホウ
酸塩、たとえばホウ酸アンモニウム、メタホウ酸ナトリウム、テトラホウ酸ナト
リウム、ポリホウ酸アミノアルコールで中和することを提案する。これは、本発
明者らにより、驚くべきことに、過縮合されたフェノール系レゾールの中和剤と
して用いられるホウ酸は、レゾールを、その希釈性がこうして得られた中和され
た媒質中において、硫酸により得られる媒質中におけるよりも、高くなるように
修飾することが見出されたためである。ホウ酸によるこのようなレゾールの中和
生成物は、一般的に、20℃で少なくとも1000%、しばしば2000%以上
のオーダーの希釈性を有する。
【0030】 いかなる科学理論によっても拘束されることを望んではいないが、フェノール
−ホルムアルデヒド縮合物とともにホウ酸は分子鎖に強い親水性を与える極性の
ホウ酸塩錯体を生成して、水性媒質中への溶解性を促進すると思われる。
【0031】 好適な実施形態において、ホウ酸により中和されたレゾールをベースとする樹
脂組成物は、実質的に中性であり、7から8のオーダーのpHを有する。
【0032】 しかし、レゾールの中和がアルカリ性、特にアンモニアの溶液中でホウ酸によ
り行われる場合には、それは塩基性で、たとえば8から10、特に8.5から1
0のオーダーのpHを有していてもよい。驚くべきことに、ホウ酸により中和さ
れた高度に縮合されたレゾールは塩基性媒質中で安定であることがわかっている
【0033】 それらのpHに関係なく、ホウ酸による中和生成物を含むこれらの化合物は全
て、12℃での少なくとも3週間の保管の間に、20℃で1000%以上の水希
釈性を有する。
【0034】 第2の代替的な形態において、本発明はレゾールをスルファミン酸または等価
なスルファミン塩により中和することを提案する。これは、本発明者らにより、
驚くべきことに、過縮合されたフェノール系レゾールのための中和剤として用い
られるスルファミン酸は、レゾールを、その希釈性がこうして得られた中和され
た媒質中において、硫酸により得られた媒質中におけるよりも高くなるように、
修飾することも見出されたためである。スルファミン酸によるこのようなレゾー
ルの中和生成物は、一般的に、20℃で少なくとも1000%、しばしば200
0%以上のオーダーの希釈性を有する。
【0035】 スルファミン酸により中和されたレゾールをベースとする樹脂組成物は、実質
的に中性であり、7から8のオーダーのpHを有する。
【0036】 それは、12℃で少なくとも3週間の保管に間、20℃で少なくとも1000
%の希釈性を有する。
【0037】 他の代替的な形態において、樹脂組成物はあらゆる酸による中和生成物を含有
するが、乳化剤たとえばゴムおよび/またはアニオン系界面活性剤、特にグアー
およびガッチゴム、または任意選択的にカゼインも含む。
【0038】 好ましくは、普通の強酸を用いる場合には、レゾールの中和生成物は乳化剤の
存在下で得られる。
【0039】 使用される酸はそれ自体で知られているあらゆる強酸、たとえば硫酸、塩化水
素酸だけでなく、ホウ酸もしくは等価なホウ酸塩、またはスルファミン酸もしく
は等価なスルファミン酸塩から選択することができる。
【0040】 この組成物は好適には7から8、特に7.2から7.6のpHを有する。
【0041】 それはエマルションの形態にある。使用される乳化剤の量は、その性質に依存
し、当業者によって容易に決定される。指標を示すと、その量は、100重量部
のレゾール中の固体含有量あたり、1から10重量部である。
【0042】 前述の変形におけると同様に、このような組成物は安定であり、12℃での3
週間の保管後に20℃で少なくとも1000%の希釈性を保つ。
【0043】 他の実施形態においては、レゾールはその調製直後には中和されていない。こ
れは、できるだけ高い縮合度に達するのが求められているので、汚染物質の放出
を制限するために、塩基性触媒を急速に不活性化させる必要は必ずしもないため
である。この実施形態においては、本発明に係る樹脂組成物は、中和されていな
いフェノール−ホルムアルデヒド−尿素を含む。このような組成物のpHは一般
的に8.5から10のオーダーである。
【0044】 したがって、本発明の特別な主題は、そのpH9における希釈性が2000%
以下、特に1000%から2000%のオーダーである過縮合されたレゾールを
、中和反応物質との即座の混合のために、中和されていない形で含有する樹脂組
成物である。
【0045】 この組成物は保管中に安定であり、サイジング組成物のために必要な成分との
即座の混合により、使用現場での最終時に完了されるプレミックスとして用いる
ことができる。
【0046】 もちろん目的物が汚染されることを避けるべき場合には、サイジングの塗布お
よび/またはオーブンへの通過の時点で樹脂が中和された形態にあることが望ま
しいので、これらの成分中に中和反応物質が特に添加されるであろう。
【0047】 この中和反応物質は、上述したように、ホウ酸または等価なホウ酸塩、スルフ
ァミン酸または等価なスルファミン酸塩、および乳化剤および酸を含有する系か
ら好適に選択することができる。
【0048】 一つの代替として、本発明に係る樹脂組成物は、特に熱活性化の下で遅れて作
用する酸前駆体の中和反応物質を含有していてもよい。たとえば室温で樹脂組成
物に添加された硫酸アンモニウムまたは硫酸アルミニウムは、樹脂組成物のpH
を変化させないが、高温で硫酸を放出する。組成物中の硫酸アンモニウムの量は
、十分な量のH<SUB>2</SUB>SO<SUB>4</SUB>当量を導入してレゾール中に存在
する塩基性触媒を中和させるように決定される。
【0049】 フェノール−ホルムアルデヒド−尿素のレゾールが、特にpH9でおおよそ1
000から2000%あるいはそれ未満、しかしより一般的にはおおよそ150
0から2000%のオーダーの希釈性を有する、中和されていない状態でスプレ
ー可能な特殊な場合においては、スプレー工程において、水溶液のジェットまた
はサイジングクラウンリングでスプレーされた分散液の形で中和反応物質を添加
してもよい。特に熱活性化の下で、遅れて作用する酸前駆体の中和反応物質を使
用することも、この代替的な形態に役立ち、熱活性化はたとえばサイジング組成
物が無機材料からなる熱いフィラメントに付着するときまたはマットがオーブン
を通過するときに起こすことができる。
【0050】 したがって、本発明の主題は、ミネラルウールを製造し、サイジング組成物を
ウール上にスプレーし、サイジングされたウールをマットとして収集し、マット
に熱処理を施す、ミネラルウール系製品の製造方法であって、サイジング組成物
が熱活性化中和反応物質を含有する樹脂組成物を含むことを特徴とする。
【0051】 本発明の他の主題は、ミネラルウールを製造し、サイジング組成物をウール上
にスプレーし、サイジングされたウールをマットとして収集し、マットに熱処理
を施す、ミネラルウール系製品の製造方法であって、サイジング組成物が中和さ
れていないレゾールを含有する樹脂組成物を含み、かつ熱活性化中和反応物質が
さらにウール上にスプレーされることを特徴とする。
【0052】 本発明の他の主題は、上記のような樹脂組成物の調製方法である。この方法は
、フェノール、ホルムアルデヒドおよび任意選択的に尿素を、塩基性媒質中で生
成物がpH9で2000%以下、特に1500%以下、またはさらに1000%
以下の水希釈性を有するまで反応させる特徴的な過縮合工程、それに続く中和工
程を含む。
【0053】 塩基性媒質中で得られたレゾールの(中和前の)初期pHは一般的に8.5か
ら10、特に9から9.5のオーダーである。
【0054】 過縮合工程において、フェノールおよびホルムアルデヒドは塩基性触媒の存在
下で反応し、ホルムアルデヒド/フェノールの比は2から5、好ましくは2.5
から4、特に2.8から3.6である。それ自体で公知の塩基性触媒、特に水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムもしくは水酸化バリウム、ま
たはアミン触媒は、一般的に100モルの初期フェノールあたり6から20モル
のOH<SUP>-</SUP>ヒドロキシル当量に相当する量で使用される。
【0055】 この反応は、好適には、98%以上、好ましくは99%以上、特に少なくとも
99.3から99.5%のフェノールの転換率が得られるまで行われる。
【0056】 第1の代替形態においては、モノマーを好ましくはおおよそ20℃と60℃の
間の温度で塩基性重合触媒と接触させ、所望の転換率になるまで、おおよそ50
℃と80℃の間、好ましくはおおよそ70℃の反応温度に導く。この反応温度は
、好適には100分から200分、好ましくはおおよそ130分から160分維
持される。この長い加熱は、3以上の核間縮合したフェノール核を含む、高い割
合の大きなオリゴマーを含む高分子量の種の生成を伴って樹脂の過縮合に達する
のを可能にする。その後、混合物を20から20℃の温度に冷却する。
【0057】 第2の代替形態においては、モノマーを好ましくはおおよそ20℃と60℃の
間の温度で塩基性重合触媒と接触させ、おおよそ50℃と80℃の間、好ましく
はおおよそ70℃の第1の反応温度に導いた後、混合物の温度を、所望の転換率
になるまで、おおよそ70℃と90℃の間、好ましくは85℃の第2の反応温度
に上げる。この第2の加熱プラトーは、3以上の核間縮合したフェノール核を含
む、高い割合の大きなオリゴマーを含む高分子量の種の生成を伴って樹脂の過縮
合を生じさせることを意図している。
【0058】 好適には、第1の温度での反応時間は50から80分であり、第2の温度での
反応時間は30から60分である。その後、混合物を20から30℃の温度に冷
却する。
【0059】 一般的なし方で、1以上の縮合モノマーを反応混合物中に連続的に供給しても
よい。
【0060】 樹脂組成物の調製は、さらにフェノール−ホルムアルデヒドの縮合の生成物を
、尿素と反応させることにより修飾することを含む。修飾の第1の形態において
は、熱い反応混合物中で、尿素をモノマーと縮合させる。尿素は好適には冷却工
程の間、特に冷却が始まると直ちに、反応混合物中に導入される。尿素は、反応
混合物を完全に冷却した後に、任意選択的に室温または低温でのある期間の保管
後に、添加してもよい。さらに、尿素は、中和工程後に、好ましくは冷間で添加
してもよい。
【0061】 中和工程は過縮合工程の直後(混合物は冷たくなっている)に、または過縮合
工程につづく特定期間の保管工程の後に、行なってもよい。中和工程は特にサイ
ジングの調合の直前に行なってもよい。
【0062】 それは酸を室温に冷却された反応混合物へpHを7から8の値に低下させるの
に十分な量で添加することにある。酸は、好適には、塩基性触媒によって導入さ
れた1モルのOH<SUP>-</SUP>ヒドロキシル当量あたり0.88から0.92モ
ルの割合で導入される。
【0063】 ホウ酸の場合には、ホウ酸は好ましくは3から20重量%のホウ酸を含有する
水溶液で好適に使用される。高いホウ酸含有量を持つ溶液は一般的に、ホウ酸の
溶解性を増加させることを意図して、塩基たとえばアンモニア水を含む。導入さ
れるべきホウ酸の量は常に塩基性触媒を中和するために計算されるが、その後に
最終的なpHはより高く、8.5から10のオーダーになる。
【0064】 スルファミン酸の場合には、スルファミン酸は好ましくは10から20重量%
のスルファミン酸またはスルファミン酸塩を含有する水溶液で好適に使用される
。スルファミン酸またはスルファミン酸塩は、レゾール中に溶解される固体の形
態で用いてもよい。
【0065】 ホウ酸による中和の終了時点で、レゾールはその水希釈性が、初期の塩基性媒
質中におけるそれに比較して、増加していることがわかる。しかし、この有利な
効果は過縮合されたレゾールの中和に限定されず、あらゆる通常のフェノール樹
脂で一般的に観察される。後者に関して、最初の希釈性がすでに高いため、アル
カリ媒質を酸で処理する場合に希釈性の増加を観察するのが困難であるとしても
、ホウ酸またはスルファミン酸による中和は経時的な樹脂の安定性を増加させる
。レゾールをこれらの酸の1つで中和した場合、樹脂組成物は、レゾールを硫酸
で中和した場合よりも、より長い期間所望のレベルの希釈性を保つ。
【0066】 この点において、本発明の他の主題は、特にpH9で2000%以下の水希釈
性を有するフェノール系レゾールの希釈性を改善する方法であって、レゾールを
ホウ酸(または等価なホウ酸塩)またはスルファミン酸(または等価なスルファ
ミン酸塩)により中和する工程を含むことを特徴とする。
【0067】 他の実施形態においては、中和工程の間に酸および乳化剤を同時に添加する。
好ましくは、普通の強酸の場合においては、まず最初に乳化剤を特に水溶液で添
加し、その後に酸を添加して、乳化剤の存在下で中和を行う。
【0068】 さらに他の実施形態においては、中和工程は、レゾールを熱活性化中和反応物
質と混合し、得られた混合物を加熱する工程を含み、加熱は熱いガラスフィラメ
ント上へのスプレーまたはオーブン中のマットの通過の間に行うことができる。
【0069】 本発明の希釈可能で安定な樹脂組成物は、高度に汚染をなすことがなく、さら
に高度なスプレー可能性を有するミネラルウール系製品のためのサイジング組成
物に好適に使用することができる。
【0070】 本発明の他の主題は、上述した樹脂組成物、任意選択的にさらに尿素および任
意選択的にサイジング添加物を含み、樹脂と尿素との重量割合が50:50から
90:10である、ミネラルウール系製品のためのサイジング組成物である。
【0071】 一般的に、典型的なサイジング組成物は、100重量部の樹脂および尿素の固
体含有量あたり下記の添加物を含んでいてもよい: 硫酸アンモニウム 0から5、好適には3 シラン特にアミノシラン 0から2 ミネラルオイル 0から20 20%強度アンモニア水 0から20、好適には3から12
【0072】 アンモニアは、熱い樹脂組成物中に添加してもよいし、さもなければ縮合後に
プレミックスとして冷間で添加してもよいし、またはサイジングを調合するとき
に添加してもよいし、または組成物の製造における複数の工程で添加してもよい
【0073】 本発明の他の長所および特別な特徴は、下記の例から明らかになるが、いかな
る限定も含まない。
【0074】 例1 この例はホウ酸による過縮合されたレゾールの中和を説明するものである。
【0075】 45℃に加熱した攪拌されている反応器中へ、66.2kgのフェノール(7
03モル)および159.7kgの37重量%ホルムアルデヒド含有水溶液を導
入する。これはホルムアルデヒド/フェノールのモル比=2.8に相当する。
【0076】 温度を45℃に維持しながら、47%濃度の水酸化ナトリウム溶液7.03k
g(これは82.6モルのNaOHである)を30分間かけて、分割して添加す
る。
【0077】 水酸化ナトリウムの添加の終了時点で、混合物の温度を30分間かけて70℃
に上げる。この温度で60分間攪拌を維持する。
【0078】 その後、混合物の温度を15分間かけて85℃に上げ、この温度を45分間維
持する。この第2の加熱プラトーは、3以上の核間縮合したフェノール核を含む
、高い割合の大きなオリゴマーを含む高分子量の種の生成を伴って樹脂の過縮合
を生じさせることを意図している。この過縮合の終了時点でのフェノールの転換
率は99.3%である。
【0079】 次に、反応器の冷却を開始し、同時に24.6kgの粒状尿素を20分の時間
をかけて添加する。そのとき温度は60℃であり、25℃に下がるまで40分間
冷却を続ける。
【0080】 得られたレゾールは9.2のpHおよびこのpHで800%の水希釈性を有す
る。
【0081】 次に、レゾールを、ホウ酸を3%の濃度で水に溶解した溶液154kg(これ
は74.8モルのH<SUB>3</SUB>BO<SUB>3</SUB>である)で中和する。
【0082】 30.4重量%の固体含有量を有し、修飾されたレゾールの全重量に対して0
.5%未満の遊離ホルマリン、および0.1%の遊離フェノールを含む、pH7
.2のレゾールが最終的に得られる。その希釈性は2000%より高く、12℃
での3週間の保管後にもそのままである。
【0083】 これに比較して、尿素で修飾されているが25%硫酸で中和された同じレゾー
ルは、pHが8.6未満になると沈殿する。
【0084】 例2 この例では、第2の加熱工程をさらに進めることにより、より一層縮合したフ
ェノール系レゾールを調製する。
【0085】 45℃に加熱した同じタイプの攪拌されている反応器中へ、54.07kgの
フェノール(575モル)および162.85kgの37重量%ホルムアルデヒ
ド含有水溶液を導入する。これはホルムアルデヒド/フェノールのモル比=3.
5に相当する。
【0086】 温度を45℃に維持しながら、5.76kgの47%濃度の水酸化ナトリウム
溶液(これは67.7モルのNaOHである)を30分間かけて、分割して添加
する。
【0087】 水酸化ナトリウムの添加の終了時点で、混合物の温度を30分間かけて70℃
に上げる。この温度で60分間攪拌を維持する。
【0088】 その後、混合物の温度を15分間かけて85℃に上げ、この温度を50分間維
持する。この過縮合の終了時点でのフェノールの転換率は99.63%である。
【0089】 次に、反応器の冷却を開始し、同時に54.1kgの粒状尿素を20分の時間
をかけて添加する。そのとき温度は60℃であり、25℃に下がるまで40分間
冷却を続ける。
【0090】 得られたレゾールは9.3のpHおよびこのpHで700%の水希釈性を有す
る。
【0091】 次に、レゾールを、ホウ酸を3%の濃度で水に溶解した溶液123.5kg(
これは59.9モルのH<SUB>3</SUB>BO<SUB>3</SUB>である)で中和する。
【0092】 34.3重量%の固体含有量を有し、修飾されたレゾールの全重量に対して0
.5%未満の遊離ホルマリン、および0.05%の遊離フェノールを含む、pH
7.2のレゾールが最終的に得られる。その希釈性は2000%より高く、12
℃での3週間の保管後にもそのままである。
【0093】 これに比較して、尿素で修飾されているが25%硫酸で中和された同じレゾー
ルは、pHが8.6未満になると沈殿する。
【0094】 例3 この例においては、モノマーの長い加熱を1つの温度だけで実施することによ
り、樹脂の縮合度を増加する。
【0095】 45℃に加熱した攪拌されている反応器中へ、42.37kgのフェノール(
451モル)および127.29kgの37重量%ホルムアルデヒド含有水溶液
を導入する。これはホルムアルデヒド/フェノールのモル比=3.5に相当する
【0096】 温度を45℃に維持しながら、47%濃度の水酸化ナトリウム溶液5.35k
g(これは62.8モルのNaOHである)を30分間かけて、分割して添加す
る。
【0097】 水酸化ナトリウムの添加の終了時点で、混合物の温度を30分間かけて70℃
に上げる。この温度で140分間攪拌を維持する。
【0098】 この過縮合の終了時点でのフェノールの転換率は99.44%である。
【0099】 次に、反応器の冷却を開始し、同時に44kgの粒状尿素を25分の時間をか
けて添加する。そのとき温度は45℃であり、30℃に下がるまで15分間冷却
を続ける。
【0100】 得られたレゾールは9.3のpHおよびこのpHで2000%の水希釈性を有
する。
【0101】 次に、このレゾールを、ホウ酸を20%の濃度でアンモニア媒質に溶解した溶
液17.65kg(3.53kgの純ホウ酸を20℃で11.76kgの水に添
加した後、2.36kgの17%強度アンモニア水を少量ずつ添加することによ
り調製されている)により、30℃で中和する。したがって、導入されるH<SUB
>3</SUB>BO<SUB>3</SUB>は57.1モルであり、最初の水酸化ナトリウムと同
じ量を中和するのに要する量に相当し、一方で(アンモニア水の添加なしに)p
Hを7.2にする。
【0102】 次に、この物質を15分間かけて25℃に冷却する。
【0103】 46.4重量%の固体含有量を有し、修飾されたレゾールの全重量に対して0
.5%未満の遊離ホルマリン、および0.1%の遊離フェノールを含む、pH8
.7のレゾールが最終的に得られる。その希釈性は2000%より高く、12℃
での3週間の保管後にも1000%より高いままである。
【0104】 これに比較して、尿素で修飾されているが25%硫酸で中和された同じレゾー
ルは、500%未満の非常に低い希釈性を有する。
【0105】 応用例 例1から3のレゾールを用い、6容量部の水および任意選択的にシランおよび
オイルで希釈することにより、サイジング組成物を調製する。サイジング組成物
を、当業者に知られた条件で、ガラスウールマットを製造するために用いる。ガ
ラスの重量に対して4重量%のサイジングの割合で、サイジングを熱いガラスフ
ィラメント上にスプレーし、受けベルト上で収集したシートを280℃のオーブ
ン中を通過させる。累積の汚染物質放出量を、サイジングされたウールを受ける
装置およびオーブンで、バブラーによって対応する大気の試料を採取することに
より測定する。試料中のフェノール含有量を気相クロマトグラフィーにより測定
し;全フェノール(全ての揮発性フェノール系誘導体)、ホルムアルデヒドおよ
びアンモニア水の含有量を熱量測定法により測定し、揮発性有機化合物の含有量
をTOCメーターにより測定する。これらの結果を、1トンのガラスあたりの汚
染物質のkgで表して、下記の表1に載せる。
【0106】 比較例1 また、比較のために、この表に示されているのは、ホルムアルデヒド/フェノ
ール比≧4、遊離フェノール含有量0.15%のフェノール−ホルムアルデヒド
−尿素タイプの従来技術の樹脂による汚染物質の放出である。調製の終了時点で
、尿素で修飾された樹脂はpH9で2000%より高い希釈性を有する。本発明
による応用例と同様に、サイジングを調製して塗布する。
【0107】
【表1】
【0108】 例1から3のレゾールに関しては、揮発性有機化合物の全放出量は、従来技術
の樹脂に対しておおよそ30%減少している。揮発性フェノール系誘導体(特に
フェノールおよびモノメチロール−フェノール)、およびホルムアルデヒドだけ
でなく、アンモニア水の放出量において特に顕著な減少が示されている。
【0109】 比較例2 比較のために、文献EP−A−148 050の例1を再現する。この例では
モノマーの縮合は過縮合レベルに達していない。
【0110】 濃度37%のホルムアルデヒドの水溶液をフェノールと、モル比3.5で、4
5℃の温度において、攪拌下に反応させる。50%の水酸化ナトリウムの水溶液
を45℃で、30分間かけて規則的に加えて、6重量%の初期フェノールを達成
した後、温度を30分間かけて45℃から75℃まで規則的に上げ、70℃で7
1分間維持する。
【0111】 混合物を20分間かけて70℃から50℃まで規則的に冷却しながら、尿素を
フェノールに対するモル比1.18で加える。
【0112】 その後、レゾールを硫酸で、約7.5のpHが得られるまで中和する。こうし
て中和されたレゾールの希釈性は2000%であり、樹脂が過縮合されたもので
はないことを示している。
【0113】 下記の表2は、この組成物の希釈性が2週間の保管後にどのように下がるかを
示している。
【0114】
【表2】
【0115】 例4 この例はスルファミン酸による過縮合されたレゾールの中和を説明するもので
ある。
【0116】 45℃に加熱した攪拌されている反応器中へ、193kgのフェノールおよび
531kgの37重量%ホルムアルデヒド含有水溶液を導入する。これはホルム
アルデヒド/フェノールのモル比=2.5に相当する。
【0117】 温度を45℃に維持しながら、48%濃度の水酸化ナトリウム溶液24.2k
gを30分間かけて、分割して添加する。
【0118】 水酸化ナトリウムの添加の終了時点で、混合物の温度を30分間かけて70℃
に上げる。この温度で150分間攪拌を維持する。
【0119】 25℃への冷却後、得られたレゾールは9.1のpHおよびこのpHで200
0%の水希釈性を有する。
【0120】 この樹脂を、15%スルファミン酸の水溶液177kgと反応させることによ
り中和する。スルファミン酸の添加の終了直後に、中和されたレゾールの20℃
での希釈性はわずかに600%であるが、室温で24時間後には約1000%に
上がる。おそらく、この最初の24時間の間に、スルファミン酸はレゾールと反
応しつづけているのであろう。
【0121】 37.4重量%の固体含有量を有し、(まだ修飾されていない)レゾールの全
重量に対して4%の遊離ホルマリン、および0.18重量%の遊離フェノールを
含む、pH7.2のレゾールが最終的に得られる。その希釈性は12℃での3週
間の保管後にも1000%より高いままである。
【0122】 このレゾールから、必要に応じて、サイジング組成物の調合のためのプレミッ
クスとして使用できる組成物を調製することができる。このような調製は、サイ
ジング組成物を直ちに使用するために、好ましくはサイジング組成物の調合の約
24時間前に行なう。
【0123】 40重量部の尿素を60重量部の中和されたレゾールに加えることにより、こ
のプレミックスを室温で調製する。この尿素による冷間修飾の後に、樹脂組成物
は、0.5重量%未満の遊離ホルマリンを含有する。
【0124】 このプレミックスは、下記の処方のサイジング組成物を調製するために用いら
れる: プレミックス 100重量部 硫酸アンモニウム 1 アンモニア 3
【0125】 ガラスウールマットの製造ラインに沿って、前述の応用例に記載した条件で、
累積汚染物質放出量が測定されている(1トンのガラスあたり汚染物質のkgで
表している): 遊離フェノール 0.19 全フェノール 0.86 ホルムアルデヒド 0.47 アンモニア水 1.9 全有機化合物 2.35
【0126】 この例は、このレゾールが非常に少ない量の有機化合物の放出を生じることを
一般的に示している。
【0127】 例5 この例は乳化剤の存在下での硫酸による過縮合されたレゾールの中和を説明す
るものである。
【0128】 45℃に加熱した攪拌されている反応器中へ、61.9kgのフェノール(6
58モル)および149.6kgの37重量%ホルムアルデヒド含有水溶液を導
入する。これはホルムアルデヒド/フェノールのモル比=2.8に相当する。
【0129】 温度を45℃に維持しながら、47%濃度の水酸化ナトリウム溶液6.5kg
(これは76.4モルのNaOHである)を30分間かけて、分割して添加する
【0130】 水酸化ナトリウムの添加の終了時点で、混合物の温度を30分間かけて70℃
に上げる。この温度で60分間攪拌を維持する。
【0131】 その後、混合物の温度を15分間かけて85℃に上げ、この温度を45分間維
持する。この過縮合の終了時点でのフェノールの転換率は99.3%である。
【0132】 次に、反応器の冷却を開始し、同時に16.3kgの粒状尿素を30分の時間
をかけて添加する。そのとき温度は60℃であり、25℃に下がるまで40分間
冷却を続ける。
【0133】 得られたレゾールは9.3のpHおよびこのpHで800%の水希釈性を有す
る(固体含有量:46.8%)。
【0134】 水に溶解した2.6%のゴムを含有する溶液150kgを攪拌しながら添加す
る(2.6%固体含有量を得るのに要する量の水中へ散布することにより希釈さ
れた、1.3kgのグアーゴム+2.6kgのガッチゴム)。
【0135】 この樹脂を、連続的に攪拌しながら、25%硫酸を添加することにより、pH
7.2に中和する。
【0136】 その場で安定なエマルションが生成し、その希釈性は3週間の間、少なくとも
1000%である。
【0137】 例6 この例は遅延作用を持つ熱活性化中和反応物質の使用を説明するものである。
【0138】 pH9.3で2000%希釈性のフェノール−ホルムアルデヒド−尿素のレゾ
ール(固体含有量:46.4%)を調製するための手順は例3と同様である。こ
の塩基性レゾールを15日までの範囲の期間、12℃で保管する。
【0139】 このレゾールをpH7.2にするには、11.2kgの25%硫酸(これは2
.8kgのH<SUB>2</SUB>SO<SUB>4</SUB>すなわち28.5モルである)を加
えることが必要であろう。
【0140】 サイジングの製造の直前に、硫酸に相当する量の硫酸アンモニウムを添加する
(28.5モル、これは3.76kgの(NH<SUB>4</SUB>)<SUB>2</SUB>SO
<SUB>4</SUB>、たとえば18.8kgの20%硫酸アンモニウム溶液である)。
【0141】 得られた溶液を直ちに希釈のための水とともにスプレーする。
【0142】 一方でガラスフィラメント、他方でオーブンの高温ににさらされたときに、こ
の溶液は、1モルの硫酸アンモニウムが1モルの硫酸および2モルのアンモニア
水を生成する反応のサイトである。放出された硫酸はガラスフィラメント上でそ
の場でレゾールを中和する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラブ、クレール フランス国、エフ − 60100 クレイル、 リュ・デ・ピエール 16 (72)発明者 エスピアール、フィリップ フランス国、エフ − 60270 グビユ、 リュ・デ・プリムベール 2 Fターム(参考) 4G060 BA05 BC01 CB24 4J002 CC281 DE026 HA04 4J033 CA02 CA11 CB02 CB18 CD04 FA01 FA05 FA11 HA02 HA13 HB02 4L033 AC12 AC15 CA34

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2から5のホルムアルデヒド/フェノールの比を有し、(組
    成物の全重量に対する重量で)3%以下の遊離ホルムアルデヒド含有量、0.5
    %以下の遊離フェノール含有量、少なくとも1000%の20℃で測定される希
    釈性を示す、尿素で修飾されたフェノール−ホルムアルデヒドのレゾールをベー
    スとする樹脂組成物であって、生成物がpH9で2000%以下の水希釈性を有
    するまで塩基性媒質中でフェノール、ホルムアルデヒド、および任意選択的に尿
    素を縮合することにより得られる過縮合したレゾール、またはこのようなレゾー
    ルの中和生成物を含むことを特徴とする樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 20℃における希釈性が、12℃での3週間の保管後に少な
    くとも1000%のままであることを特徴とする請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 過縮合したレゾールが、生成物がpH9で1500%以下、
    特に1000%以下の水希釈性を有するまで、フェノール、ホルムアルデヒド、
    および任意選択的に尿素を縮合することにより得られることを特徴とする請求項
    1または2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 0.2%以下、特に0.1%以下の遊離フェノール含有量を
    有することを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項記載の組成物。
  5. 【請求項5】 ホウ酸または等価なホウ酸塩による、過縮合したレゾールの
    中和生成物を含むことを特徴とする請求項1ないし4いずれか1項記載の組成物
  6. 【請求項6】 7から10のpHを有することを特徴とする請求項5記載の
    組成物。
  7. 【請求項7】 スルファミン酸または等価なスルファミン酸塩による、過縮
    合したレゾールの中和生成物を含むことを特徴とする請求項1ないし4いずれか
    1項記載の組成物。
  8. 【請求項8】 乳化剤の存在下における、過縮合したレゾールの中和生成物
    を含むことを特徴とする請求項1ないし7いずれか1項記載の組成物。
  9. 【請求項9】 中和されていない過縮合したレゾールおよび硫酸アンモニウ
    ムを含むことを特徴とする請求項1ないし4いずれか1項記載の組成物。
  10. 【請求項10】 2から5のホルムアルデヒド/フェノールの比を有し、(
    組成物の全重量に対する重量で)3%以下の遊離ホルムアルデヒド含有量、0.
    5%以下の遊離フェノール含有量を示す、尿素で修飾されたフェノール−ホルム
    アルデヒドのレゾールをベースとする樹脂組成物であって、pH9で2000%
    以下の水希釈性を有し、中和反応物質との即座の混合のために中和されていない
    ことを特徴とする樹脂組成物。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし8いずれか1項記載の樹脂組成物を製造す
    る方法であって、フェノール、ホルムアルデヒドおよび任意選択的に尿素を、塩
    基性媒質中で、生成物がpH9で2000%以下、特に1500%以下、さらに
    1000%以下の水希釈性を有するまで反応させる過縮合工程、それに続く中和
    工程、過縮合後、中和工程の前または後に行う尿素による修飾工程を含むことを
    特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 塩基性媒質中で得られるレゾールの初期pHが8.5から
    10のオーダーであることを特徴とする請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 過縮合工程において、フェノールおよびホルムアルデヒド
    を塩基性触媒の存在下において2.5から4のホルムアルデヒド/フェノールの
    モル比で反応させることを特徴とする請求項11または12記載の方法。
  14. 【請求項14】 過縮合を、98%以上、好ましくは99%以上、特に99
    .3%から99.5%のオーダーのフェノールの転換率が得られるまで行うこと
    を特徴とする請求項11ないし13いずれか1項記載の方法。
  15. 【請求項15】 フェノールおよびホルムアルデヒドを塩基性重合触媒と好
    ましくはおおよそ20℃と60℃との間の温度で接触させ、おおよそ50℃から
    80℃の間、好ましくはおおよそ70℃の反応温度で所望の転換率まで反応させ
    ることを特徴とする請求項11ないし14いずれか1項記載の方法。
  16. 【請求項16】 反応の期間が、100分から200分であることを特徴と
    する請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 フェノールおよびホルムアルデヒドを塩基性重合触媒と好
    ましくはおおよそ20℃と60℃との間の温度で接触させ、おおよそ50℃から
    80℃の間、好ましくはおおよそ70℃の第1の反応温度に導いた後、混合物の
    温度を、所望の転換率になるまで、おおよそ70℃と90℃の間、好ましくは8
    5℃の第2の反応温度に上げることを特徴とする請求項11ないし14いずれか
    1項記載の方法。
  18. 【請求項18】 第1の温度での反応期間が50分から80分であり、第2
    の温度での反応期間が30分から60分であることを特徴とする請求項16記載
    の方法。
  19. 【請求項19】 中和工程において、酸を、pHを7から8の値に下げるの
    に十分な量で加えることを特徴とする請求項11ないし18いずれか1項記載の
    方法。
  20. 【請求項20】 酸を、塩基性触媒によって導入される1モルのOH<SUP>-
    </SUP>ヒドロキシル当量あたり、0.88モルから0.92モルの割合で導入す
    ることを特徴とする請求項11ないし19いずれか1項記載の方法。
  21. 【請求項21】 中和工程は、ホウ酸もしくは等価なホウ酸塩またはスルフ
    ァミン酸もしくは等価なスルファミン酸塩の水溶液(これに対して塩基が任意選
    択的に添加される)を使用することを特徴とする請求項11ないし20いずれか
    1項記載の方法。
  22. 【請求項22】 中和工程において、好ましくは酸の前に、乳化剤を加える
    ことを特徴とする請求項11ないし21いずれか1項記載の方法。
  23. 【請求項23】 中和工程の前に、過縮合生成物を塩基性媒質中で保管する
    中間工程を含むことを特徴とする請求項11ないし22いずれか1項記載の方法
  24. 【請求項24】 中和工程は、過縮合生成物を熱活性化中和反応物質と混合
    すること、および得られた混合物を加熱することを含むことを特徴とする請求項
    11ないし18いずれか1項記載の方法。
  25. 【請求項25】 フェノール系レゾール、特にpH9で2000%以下の水
    希釈性を有するレゾールの希釈性を改善する方法であって、レゾールをホウ酸も
    しくは等価なホウ酸塩またはスルファミン酸もしくは等価なスルファミン酸塩に
    より中和する工程を含むことを特徴とする方法。
  26. 【請求項26】 請求項1ないし9いずれか1項記載の樹脂組成物、任意選
    択的に尿素および/またはサイジング添加物を含む、ミネラルウール系製品のた
    めのサイジング組成物。
  27. 【請求項27】 ミネラルウールを製造し、サイジング組成物をウール上に
    スプレーし、サイジングされたウールをマットとして収集し、マットに熱処理を
    施す、ミネラルウール系製品の製造方法であって、サイジング組成物が請求項9
    の樹脂組成物を含むことを特徴とする方法。
  28. 【請求項28】 ミネラルウールを製造し、サイジング組成物をウール上に
    スプレーし、サイジングされたウールをマットとして収集し、マットに熱処理を
    施す、ミネラルウール系製品の製造方法であって、サイジング組成物が請求項8
    の樹脂組成物を含み、かつさらに熱活性化中和反応物質がウール上にスプレーさ
    れることを特徴とする方法。
JP2000503127A 1997-07-15 1998-07-09 サイジング組成物のためのフェノール樹脂、調製方法およびそれを含むサイジング組成物 Expired - Fee Related JP4298159B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9708936A FR2766201A1 (fr) 1997-07-15 1997-07-15 Resine phenolique pour composition d'encollage, procede de preparation et composition d'encollage la contenant
FR97/08936 1997-07-15
PCT/FR1998/001484 WO1999003906A1 (fr) 1997-07-15 1998-07-09 Resine phenolique pour composition d'encollage, procede de preparation et composition d'encollage la contenant

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009037245A Division JP2009149904A (ja) 1997-07-15 2009-02-19 サイジング組成物のためのフェノール樹脂、調製方法およびそれを含むサイジング組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001510215A true JP2001510215A (ja) 2001-07-31
JP4298159B2 JP4298159B2 (ja) 2009-07-15

Family

ID=9509214

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000503127A Expired - Fee Related JP4298159B2 (ja) 1997-07-15 1998-07-09 サイジング組成物のためのフェノール樹脂、調製方法およびそれを含むサイジング組成物
JP2009037245A Pending JP2009149904A (ja) 1997-07-15 2009-02-19 サイジング組成物のためのフェノール樹脂、調製方法およびそれを含むサイジング組成物

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009037245A Pending JP2009149904A (ja) 1997-07-15 2009-02-19 サイジング組成物のためのフェノール樹脂、調製方法およびそれを含むサイジング組成物

Country Status (24)

Country Link
US (1) US6342271B1 (ja)
EP (2) EP0996653B1 (ja)
JP (2) JP4298159B2 (ja)
KR (1) KR100566073B1 (ja)
CN (1) CN1182171C (ja)
AR (1) AR016345A1 (ja)
AT (1) ATE358145T1 (ja)
AU (1) AU750098B2 (ja)
BR (1) BR9810564A (ja)
CA (1) CA2296730C (ja)
CZ (1) CZ302174B6 (ja)
DE (1) DE69837435T2 (ja)
DK (1) DK0996653T3 (ja)
ES (1) ES2285781T3 (ja)
FR (1) FR2766201A1 (ja)
HU (1) HUP0002769A3 (ja)
NO (1) NO332943B1 (ja)
PL (2) PL203691B1 (ja)
PT (1) PT996653E (ja)
RU (1) RU2225416C2 (ja)
SI (1) SI0996653T1 (ja)
TR (1) TR200000095T2 (ja)
WO (1) WO1999003906A1 (ja)
ZA (1) ZA986024B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009132906A (ja) * 2007-11-06 2009-06-18 Dic Corp レゾール型フェノール樹脂の製造方法、レゾール型フェノール樹脂、及び摩擦材
JP2010037347A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Dic Corp レゾール型フェノール樹脂及びその製造方法
JP2013151705A (ja) * 2013-05-14 2013-08-08 Dic Corp レゾール型フェノール樹脂の製造方法

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2810031B1 (fr) * 2000-06-13 2003-03-07 Saint Gobain Isover Produit d'isolation, notamment thermique, et sa fabrication
AU2006202926A1 (en) * 2000-06-13 2006-08-03 Isover, Saint-Gobain Insulating product in particular thermal containing a binder based on phenol-formaldehyde resin and method for making same
JP2006199594A (ja) * 2005-01-18 2006-08-03 Sumitomo Chemical Co Ltd レゾルシンとメチルエチルケトンの反応生成物
CN100443521C (zh) * 2005-04-08 2008-12-17 任庆祥 一种纸质高压装饰防火板用浸渍水性酚醛树脂及生产工艺
RU2318005C1 (ru) * 2006-09-05 2008-02-27 Государственное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Алтайский государственный технический университет им. И.И. Ползунова" (АлтГТУ) Политриэфир фенола и борной кислоты и способ его получения
FR2907123B1 (fr) * 2006-10-11 2008-12-05 Saint Gobain Isover Sa Resine phenolique, procede de preparation, composition d'encollage pour fibres minerales et produits resultants
FR2907122B1 (fr) * 2006-10-11 2008-12-05 Saint Gobain Isover Sa Resine phenolique, procede de preparation, composition d'encollage pour fibres minerales et produits resultants
FR2910481B1 (fr) * 2006-12-22 2009-02-06 Saint Gobain Isover Sa Compsition d'encollage pour fibres minerales comprenant une resine phenolique, et produits resultants
RU2387678C2 (ru) * 2007-06-29 2010-04-27 Общество с ограниченной ответственностью "Борполимер" СПОСОБ ОТВЕРЖДЕНИЯ ПОЛИМЕТИЛЕН-п-ТРИФЕНИЛОВОГО ЭФИРА БОРНОЙ КИСЛОТЫ
FR2929953B1 (fr) 2008-04-11 2011-02-11 Saint Gobain Isover Composition d'encollage pour fibres minerales et produits resultants
JP5376238B2 (ja) * 2009-09-18 2013-12-25 Dic株式会社 フェノール樹脂の製造方法
JP5387299B2 (ja) * 2009-09-30 2014-01-15 Dic株式会社 フェノール樹脂の製造方法
JP5472711B2 (ja) * 2009-10-30 2014-04-16 Dic株式会社 フェノール樹脂の製造方法
FR2964105B1 (fr) * 2010-08-27 2012-09-28 Saint Gobain Isover Resine phenolique, procede de preparation, composition d'encollage pour fibres minerales et produit resultant.
US20130295813A1 (en) 2010-12-06 2013-11-07 Rockwool International A/S Method of reducing the formaldehyde emission of a mineral fiber product, and mineral fiber product with reduced formaldehyde emission
CN102936325B (zh) * 2012-11-13 2014-04-16 中国林业科学研究院林产化学工业研究所 高固含可发性尿素改性甲阶酚醛树脂及其制备方法
US10370285B2 (en) 2013-10-16 2019-08-06 Rockwool International A/S Man-made vitreous fibres
EP2884259A1 (en) 2013-12-11 2015-06-17 Rockwool International A/S Method for detecting curing of the binder in a mineral fibre product
FR3015472A1 (fr) 2013-12-23 2015-06-26 Rockwool Int Methode pour reduire les emissions de formaldehyde et de composes organiques volatils (cov) dans un produit a base de fibres minerales
SI2947117T2 (sl) 2014-05-19 2023-01-31 Rockwool International A/S Analitično vezivo za izdelke iz mineralne volne
CN103965422B (zh) * 2014-05-28 2016-04-06 贵阳学院 热固性酚醛树脂的制备方法
ES2794079T3 (es) * 2016-10-27 2020-11-17 Ursa Insulation Sa Método para la fabricación de productos de lana de roca con un aglutinante a base de resol de fenol-formaldehído
DE102019126429A1 (de) * 2019-07-26 2021-01-28 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Verfahren zur Herstellung von Nasslaufreibpapier und Nasslaufreibpapier
WO2021197626A1 (en) 2020-04-03 2021-10-07 Rockwool International A/S Acoustic products
US20230166479A1 (en) 2020-04-03 2023-06-01 Rockwool A/S Insulation products
JP2024508589A (ja) 2020-12-30 2024-02-28 ロックウール アクティーゼルスカブ 断熱製品
WO2024133919A1 (en) 2022-12-23 2024-06-27 Rockwool A/S Mineral wool binder based on phenol formaldehyde resin and protein
WO2025046040A1 (en) 2023-09-01 2025-03-06 Rockwool A/S Mineral wool binder based on phenol formaldehyde resin and carbohydrate

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2051990A5 (ja) * 1969-07-03 1971-04-09 Saint Gobain
FR2555591B1 (fr) * 1983-11-29 1986-09-26 Saint Gobain Isover Resine pour une composition d'encollage, son procede de fabrication et la composition d'encollage obtenue
US5270434A (en) * 1990-10-12 1993-12-14 Isover Saint-Gobain Phenolic resin, procedure for preparation of the resin, and sizing composition for mineral fibers containing this resin
RU1815265C (ru) * 1990-12-28 1993-05-15 Производственное Объединение Синтетических Отделочных И Изоляционных Строительных Материалов "Мосстройпластмасс" Способ получени пропиточного водного фенолоформальдегидного олигомера
AU658289B2 (en) * 1992-11-25 1995-04-06 Georgia-Pacific Resins, Inc. Emulsifiable phenolic resole resin

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009132906A (ja) * 2007-11-06 2009-06-18 Dic Corp レゾール型フェノール樹脂の製造方法、レゾール型フェノール樹脂、及び摩擦材
JP2010037347A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Dic Corp レゾール型フェノール樹脂及びその製造方法
JP2013151705A (ja) * 2013-05-14 2013-08-08 Dic Corp レゾール型フェノール樹脂の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO1999003906A1 (fr) 1999-01-28
CA2296730C (fr) 2010-03-23
NO20000084D0 (no) 2000-01-07
DK0996653T3 (da) 2007-07-30
CA2296730A1 (fr) 1999-01-28
JP2009149904A (ja) 2009-07-09
HUP0002769A3 (en) 2011-03-28
AU8633598A (en) 1999-02-10
KR20010021786A (ko) 2001-03-15
DE69837435T2 (de) 2008-01-24
TR200000095T2 (tr) 2000-09-21
EP1795547A1 (fr) 2007-06-13
PL206776B1 (pl) 2010-09-30
AU750098B2 (en) 2002-07-11
PL339216A1 (en) 2000-12-04
RU2225416C2 (ru) 2004-03-10
ZA986024B (en) 1999-03-03
JP4298159B2 (ja) 2009-07-15
KR100566073B1 (ko) 2006-03-30
PT996653E (pt) 2007-07-10
CZ302174B6 (cs) 2010-12-01
CN1270604A (zh) 2000-10-18
NO20000084L (no) 2000-01-07
US6342271B1 (en) 2002-01-29
FR2766201A1 (fr) 1999-01-22
CN1182171C (zh) 2004-12-29
BR9810564A (pt) 2000-08-15
AR016345A1 (es) 2001-07-04
HUP0002769A2 (hu) 2000-12-28
SI0996653T1 (sl) 2007-08-31
ES2285781T3 (es) 2007-11-16
DE69837435D1 (de) 2007-05-10
NO332943B1 (no) 2013-02-04
CZ2000146A3 (cs) 2000-05-17
EP0996653B1 (fr) 2007-03-28
PL203691B1 (pl) 2009-11-30
ATE358145T1 (de) 2007-04-15
EP0996653A1 (fr) 2000-05-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4298159B2 (ja) サイジング組成物のためのフェノール樹脂、調製方法およびそれを含むサイジング組成物
JP5306567B2 (ja) 熱絶縁製品およびその製造方法
FI101713B (fi) Menetelmä fenolisideaineen valmistamiseksi
AU2007306225B2 (en) Phenolic resin, preparation method, sizing composition for mineral fibres and resulting products
US5952440A (en) Water soluble and storage stable resole-melamine resin
CA2368869C (en) Low emission formaldehyde resin and binder for mineral fiber insulation
CA2034399A1 (en) Glass fiber insulation binder
US20100001225A1 (en) Phenolic resin, method of preparation , sizing composition for mineral fibres, and resulting products
RU2000103440A (ru) Фенольная смола для композиции для проклеивания, способ получения и композиция для проклеивания, ее содержащая
HU211021B (en) Process for preparation phenolic resin and producing of composition comprising such resin and for using the composition for sticking of mineral fibres

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050706

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080122

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080422

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080430

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080819

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20081119

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20081127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090317

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090415

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120424

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130424

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130424

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140424

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees