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JP2001355013A - マグネシウム脱硫剤 - Google Patents

マグネシウム脱硫剤

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JP2001355013A
JP2001355013A JP2001110860A JP2001110860A JP2001355013A JP 2001355013 A JP2001355013 A JP 2001355013A JP 2001110860 A JP2001110860 A JP 2001110860A JP 2001110860 A JP2001110860 A JP 2001110860A JP 2001355013 A JP2001355013 A JP 2001355013A
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absorbing compound
compound
reactive
heat absorbing
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エイチ ビーニオセック トーマス
Gerald R Zebrowski
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Rossborough Manufacturing Co
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  • Materials Engineering (AREA)
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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】熔融鉄材料、特に熔融銑鉄を脱硫する高効率の
脱硫剤及びその処理方法を提供する。 【解決手段】反応性脱硫剤としてたとえばマグネシウム
粒子210を熱吸収性化合物220で被覆してマグネシ
ウム粒子210が熔鉄30中で気化する速度を低下させ
る。熱吸収性化合物220はマグネシウム粒子210の
周りに擬熱遮蔽230を形成し、それによって、マグネ
シウムを液体形態240で保持することができる。結果
として、マグネシウムがより長い時間液体形態で維持し
て熔融鉄に溶解して溶解硫黄と反応し、硫化マグネシウ
ム260を形成させ、これが熔融銑鉄の表面に上昇して
スラグ250を形成する。熱吸収性化合物220として
は、たとえば炭化鉄および/または高炭素フェロマンガ
ンが適切である。炭化鉄および/または高炭素フェロマ
ンガンは、熔鉄30にさらされると溶液に溶解及び/ま
たは解離し、溶解するにつれて、粒子はその周りの熱を
吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熔鉄の脱硫方法に関
し、そしてさらに詳しくは熔融銑鉄を脱硫するのに使用
する脱硫剤に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】仕上がり鋼の硫黄含量仕様書
は、高強度低合金鋼、そして低硫黄含量を必要とするそ
の他の適用例のなかで水素誘起疵に対して抵抗性を有す
る鋼を製造するために極めて低いレベルに低減されつつ
ある。硫黄含量が増加している熔融銑鉄を製造する溶鉱
炉の経済上の利益と相俟って、熔融銑鉄が製鋼炉に入る
前に溶鉱炉の外で熔融銑鉄を脱硫することが実際に必要
となってきた。多年にわたり様々な材料および混合物が
銑鉄を脱硫するのに使用されてきた。様々なカルシウム
化合物が良好な脱硫剤であることが長い間知られてい
た。マグネシウムも単独または様々なアルカリ金属酸化
物と組合わされて良好な脱硫剤であることが知られてい
る。主要な脱硫剤として酸化カルシウムおよびマグネシ
ウムの使用を開示している特許が何件か存在している
(Skach,USP 4,765,830;Skac
h 4,708,737;Green 4,705,5
61;Kandler 4,139,369;Kawa
kami 4,137,072;Koros3,99
8,625を参照)。更に、主要な脱硫剤として炭化カ
ルシウムの使用を開示している脱硫剤も知られていて、
刊行物で示されている(Freissmuth,USP
3,598,573;Todd 3,929,46
4;Braun 4,395,282を参照)。
【0003】マグネシウムおよび炭化鉄または高炭素フ
ェロマンガンを包含する脱硫剤の使用は、発明者Axe
l Thomasの1999年1月3日付けルクセンブ
ルグ特許第88,252号に開示されている。Thom
asの特許第88,252号に開示されている脱硫剤は
大部分が炭化鉄または高炭素フェロマンガンを包含して
いる。炭化鉄または高炭素フェロマンガンの粒子は、マ
グネシウムの粒子とサイズガ同じであるかまたは若干大
きめである。炭化鉄または高炭素フェロマンガンおよび
マグネシウムの粒子径は0.5乃至1mmの範囲にあ
る。結果として、炭化鉄または高炭素フェロマンガンの
粒子はマグネシウムの粒子を被覆しないし、この逆もま
た同様である。炭化鉄または高炭素フェロマンガンおよ
びマグネシウムは酸化チタンで被覆して粒子の流動性を
改善し、また粒子の熔融速度を遅くすることができる。
炭化鉄または高炭素フェロマンガンおよびマグネシウム
は銑鉄に注入する前に一緒に混合するかまたは別個に銑
鉄に注入することができる。
【0004】ガス生成化合物と組み合わせてカルシウム
化合物および/またはマグネシウムを使用することによ
っても、硫黄の除去量を増加させていた。ガス生成化合
物は熔融銑鉄と接触するとガスが放出されて熔融銑鉄内
に乱流環境を創製することが判った。放出されたガス
は、主に脱硫剤の塊状化物を破壊し、そして脱硫剤を熔
融銑鉄全体に分散させる。ガス生成剤は典型的には熔融
銑鉄と接触すると様々の量でガスを放出する傾向を有す
る炭化水素、炭酸塩またはアルコールである。これらの
種々のガス生成剤の使用は十分に文献に示されている。
(TamuraUSP 3,876,421;Meic
hsner 4,078,915;Gmohling
4,194,902;Koros 4,266,96
9;Freissmuth 4,315,773;Ko
ros 4,345,940;Green 4,70
5,561;Rellermeyer 4,592,7
77;Meichsner 4,764,211;Me
ichsner 4,832,739およびLuyck
x 5,021,086を参照)。
【0005】脱硫剤は様々のスラグ形成剤を含有するこ
とができる。スラグ剤の重要性は一般には脱硫剤の様々
な成分を用いる経済性に対する直接の関心により見落と
されている。スラグの組成はスラグ内に除去された硫黄
を保持し、そして硫黄が熔融銑鉄に再び戻らないように
するのに重要である。種々のスラグ剤が様々の目的のた
めに使用されて来た。米国特許第4,315,773号
には、炭化カルシウム、ガス包含化合物および蛍石から
なる脱硫剤が開示されている。蛍石はスラグの性質を変
性して脱硫の過程で炭素粉塵生成物が発火しないように
するのに使用される。米国特許第5,021,086号
では、蛍石をスラグの特性を変性して脱硫の過程でスラ
グの流動性を増大するのに使用する。
【0006】最低の可能なコストで銑鉄での硫黄の除去
を最大とする重大な必要性がある。マグネシウムは硫黄
との反応性が極めて高いために優れた脱硫剤ではある
が、銑鉄中のマグネシウムも多くは銑鉄と接触すると直
ちに気化し、銑鉄の表面に泡立つことによって銑鉄から
急速に逃げ去り、硫黄との反応時間が極めて僅かにな
る。マグネシウムは硫黄と効率良く反応するために、銑
鉄の溶解して溶液を形成しなければならない。マグネシ
ウムは脱硫剤のコストが一層かかる成分の一つであるの
で、脱硫剤のコストを低減させるために、主要脱硫剤と
して、マグネシウム以外の成分、例えば酸化カルシウム
および炭化カルシウムを用いて銑鉄から硫黄を除去する
ための様々の脱硫剤が開発されている。マグネシウムに
比較して、これらの脱硫剤は銑鉄中の硫黄を除去するの
により多くの量を必要とし、このために脱硫プロセスの
コストを上昇させることになる。加えて、大量の脱硫剤
の使用によって、大量のスラグが形成されることとな
り、これが次にスラグ中の鉄を著しく喪失させることに
なる。スラグ中の鉄の喪失によって、脱硫プロセスに伴
うコストが更に高騰することになる。結果として、鉄鋼
工業では、効率がよくかつコスト面で有効な方法で銑鉄
を脱硫し、そして脱硫プロセスの過程での鉄の損失を低
減させる必要性がのこされている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、改善された脱
硫剤および熔融鉄材料例えば熔融銑鉄を脱硫効率を改善
する脱硫剤で処理する方法に関する。
【0008】本発明の主な特徴によれば、熔融鉄例えば
熔融銑鉄中の硫黄と積極的に反応する反応性脱硫剤を包
含する脱硫剤が提供される。好ましくは、反応性脱硫剤
は熔融銑鉄から除去し得る硫黄との化合物を形成し、例
えば熔融銑鉄の表面または底部でスラグ中に移動するか
および/またはガス中に形成しそして熔融銑鉄から泡立
つ。反応性脱硫剤は少なくとも一部分が熱吸収剤で被覆
されている。熱吸収性化合物を処方して反応性脱硫剤の
周りの熱を吸収する。一つの態様では、熱吸収性化合物
を処方して反応性脱硫剤の周囲および/またはこれに密
に隣接する熱を吸収し、反応性脱硫剤が硫黄との反応の
ために熔融銑鉄に残留している時間を増大させるかそし
て/または反応性脱硫剤の反応速度を増大させる。
【0009】本発明の一つの特徴によれば、反応性脱硫
剤は少なくとも一部分または全体が熱吸収剤で被覆され
ている。反応性脱硫剤は熱吸収性混合物で予備被覆され
ていてもよいし、または熔融銑鉄に添加する直前に熱吸
収性混合物で被覆されていてもよい。本発明の一つの特
別な特徴では、反応性脱硫剤は熱吸収性化合物で十分に
被覆して、反応性脱硫剤が銑鉄中の硫黄の有意な量と反
応する前に反応性脱硫剤の気化速度を低減させるかまた
はその気化を阻害する。
【0010】本発明の他の特徴によれば、反応性脱硫剤
は少なくとも周囲の温度(すなわち70゜F)では固体
の材料である。反応性脱硫剤は単一の材料又は多数の材
料で作られていてよい。好ましくは、反応性脱硫剤は、
少なくとも熔融鉄例えば熔融銑鉄と組み合わせる直前ま
でその固体形態を維持するよう選択される。反応性脱硫
剤はまた硫黄と反応するかそして/または鉄から硫黄を
除去するよう選択されてもよい。さらに、反応性脱硫剤
は脱硫プロセス過程で望ましくない材料例えば硫黄が銑
鉄中に導入されるのを最小限とするように選定される。
本発明の一つの特別な態様では、反応性脱硫剤は、マグ
ネシウム、マグネシウム合金および/またはマグネシウ
ム化合物を包含するマグネシウム剤である。別の特別な
態様では、マグネシウム剤は主にマグネシウム金属から
なる。明らかに、その他のまたは追加の反応性脱硫剤を
使用することができ、例えば、限定されるものではない
が、カルシウム、酸化カルシウムおよび/または炭化カ
ルシウムがあげられる。本発明のさらに他の特徴によれ
ば、熱吸収性化合物粒子で被覆される反応性脱硫剤の重
量%は前記反応性脱硫剤粒子上に直接存在する熱吸収性
化合物の粒子の重量%よりも大きい。好ましくは、反応
性脱硫剤の粒子サイズは熱吸収性化合物の平均粒子サイ
ズよりも大きい。一つの好ましい態様では、被覆される
反応性脱硫剤の平均粒子サイズは、反応性脱硫剤の粒子
に被覆される熱吸収性化合物の平均粒子サイズよりも少
なくとも2倍大きい。一つの特別な態様では、反応性脱
硫剤の平均粒子サイズは熱吸収性化合物の最大粒子サイ
ズの約2−1000倍である。
【0011】一つの態様では、反応性脱硫剤の平均粒子
サイズは約1.5mmまで、そして好ましくは約0.2
−1mm,そしてさらに好ましくは約0.5−1mmで
ある。別の態様では、反応性脱硫剤の粒子を被覆するの
に使用する熱吸収性化合物の平均粒子サイズは、約0.
5mmまで、そして好ましくは約0.25mmまで,そ
してさらに好ましくは約0.18mmまで、そしてより
さらに好ましくは約0.15mmまで、そしてそれより
もさらに好ましくは約0.11mmまでである。さらに
他の態様では、熱吸収性化合物の粒子で被覆される反応
性脱硫剤粒子の重量%は反応性脱硫剤および熱吸収性化
合物の重量の総和の約50−99重量%である。明らか
に、反応性脱硫剤粒子は熱吸収性化合物の粒子で部分的
にまたはは全体に被覆されている。反応性脱硫剤粒子が
少なくとも約10%部分的にのみ被覆されていて、そし
て好ましくは反応性脱硫剤粒子の表面の大部分が覆われ
ている。好ましくは、熱吸収性化合物は被覆された粒子
の少なくとも約1重量%、さらに好ましくは、少なくと
も約2重量%そしてよりさらに好ましくは、約2−30
重量%を構成している。熱吸収性化合物の粒子は、単独
または多数の反応性脱硫剤粒子との配合物または団塊を
形成している。このような配合物または団塊において、
熱吸収性化合物の重量%は、非団塊被覆反応性脱硫剤粒
子をもとにして熱吸収性化合物の重量%よりも大であ
る。団塊での熱吸収性化合物の粒子の重量%は約70重
量%までであり得る。
【0012】さらに他の本発明の特徴によれば、熱吸収
性化合物は固体の炭化物化合物および/またはフェロア
ロイを包含している。炭化物化合物および/またはフェ
ロアロイは好ましくは周囲の温度で固体であり、そして
さらに好ましくは、少なくとも熔融鉄例えば熔融銑鉄と
組み合わせる直前まで固体のままである。炭化物化合物
および/またはフェロアロイは反応性脱硫剤か熱を吸収
除去するように選択し、それによって、熔融銑鉄中の反
応性脱硫剤の滞留時間を増加させるようにする。炭化物
化合物および/またはフェロアロイはまた硫黄と反応性
脱硫剤との硫黄反応のための触媒としても作用する。好
ましくは、炭化物化合物および/またはフェロアロイは
反応性脱硫剤よりも高い融点を有している。別の態様で
は、炭化物化合物および/またはフェロアロイは熔融銑
鉄中で吸熱的に反応および/または解離し、これによっ
て熱を吸収する。一層高い融解温度の炭化物化合物およ
び/またはフェロアロイおよび/または炭化物化合物お
よび/またはフェロアロイの吸熱的反応および/または
解離は炭化物化合物および/またはフェロアロイの周り
の熱を取り込みそして/または吸収する。
【0013】熱吸収性化合物の熱吸収特性は、一期間被
覆された反応性脱硫剤に及ぼす熱量の低減をもたらす。
この熱の低減の期間は反応性脱硫剤が気化しそして熔融
銑鉄から泡立つ速度を低減させる。反応性脱硫剤がマグ
ネシウム剤であるかまたは包含するときは、熱吸収性化
合物は熔融銑鉄中のマグネシウムの滞留時間を増加させ
る働きをして、マグネシウムを熔融銑鉄に溶解させ、そ
の結果マグネシウム熔融銑鉄中の硫黄と反応を続けるこ
とができる。マグネシウムが熔融銑鉄中で固体または液
体の形態で長く滞留しているほど、マグネシウムの脱硫
効率がより高くなる。熔融銑鉄は少なくとも1140℃
の温度を有している。マグネシウムは約649℃の融点
および約1107℃の沸点を有している。熱吸収性化合
物を処方し被覆粒子での反応性脱硫剤例えばマグネシウ
ムの溶融速度および反応性脱硫剤が沸騰し始め、そして
最後には気化する速度を低下させる。熱吸収性化合物は
反応性脱硫剤の周りの温度を一時期マグネシウムの少な
くとも沸点に低下させることが見いだされた。反応性脱
硫剤粒子の周りの低下された温度は、熱吸収性材料が反
応性脱硫剤粒子の表面からそれ自体で解離した後でも生
じる。低下した温度は熱吸収性材料が取り巻いている液
体銑鉄から熱を吸収する結果であり、これにより、熱吸
収性化合物に極めて接近した低下温度環境を生じる。炭
化物化合物および/またはフェロアロイを熱吸収性化合
物としてまたはその一部分として使用するときは、これ
らは好ましくは、限定するものではないが、炭化鉄およ
び/または高炭素フェロマンガンを包含する。本発明の
さらに他の特徴によれば、熱吸収性化合物の粒子は少な
くとも部分的に結合剤によって反応性脱硫剤の粒子表面
に結合されている。結合剤はまた被覆反応性脱硫剤粒子
の流動性の助けをする。結合剤は熱吸収性化合物の反応
性脱硫剤粒子表面に結合させる助けをし、そして/また
は熱吸収性粒子と反応性脱硫剤粒子との配合物および/
または団塊を形成することのできる多くの化合物を包含
することができる。一つの態様では、結合剤は銑鉄に不
利な物質例えば硫黄を導入しないように選択される。結
合剤は、限定されるものではないが、ポリビニルアルコ
ール、多価アルコール誘導体および/またはケイ素化合
物を包含する。
【0014】本発明の別の態様によれば、銑鉄は脱硫プ
ロセスの過程での雰囲気から遮蔽される。一つの態様で
は、遮蔽は、熔融銑鉄の周りの不活性および/または非
酸化性環境を創製する形態を取る。不活性および/また
は非酸化性環境は、銑鉄を不活性および/または非酸化
性ガスを満たした室に入れることにより、そして/また
は不活性および/または非酸化性ガスを脱硫プロセスの
過程で銑鉄の上部を流すことにより形成される。不活性
および/または非酸化性環境は、酸素が銑鉄と接触し、
脱硫剤の種々の成分を酸化することを阻止または防止
し、そして/または脱硫の過程で銑鉄と反応することを
阻止または防止する。不活性および/または非酸化性環
境を形成するのに使用される不活性および/または非酸
化性ガスは、限定されるものではないが、ヘリウム、窒
素、アルゴンおよび天然ガスを包含する。
【0015】本発明のさらに他の特徴によれば、カルシ
ウム化合物を被覆反応性脱硫剤と共に添加して銑鉄から
の硫黄の除去の助けをする。カルシウム化合物は熔融銑
鉄中で硫黄と反応するように選択する。様々なカルシウ
ム化合物を使用することができ、例えば、限定されるも
のではないが、酸化カルシウム、炭化カルシウム、炭酸
カルシウム、カルシウムシアナミド、よう化カルシウ
ム、硝酸カルシウム、ジアミン石灰、および亜硝酸カル
シウムがある。一つの態様では、カルシウム化合物は解
離して、熔融銑鉄中でカルシウムイオンを形成して硫黄
との反応に利用可能なものとする。カルシウム化合物は
熔融銑鉄の温度よりも低い融点を有していてもよいし、
また有していなくてもよい。別の態様では、カルシウム
化合物は、予めカルシウムイオンと組合わされたイオン
が脱硫プロセスに不利な影響を及ぼさないように選定さ
れる。カルシウム化合物を脱硫剤に使用する場合、カル
シウム化合物は好ましくは酸化カルシウム、炭酸カルシ
ウム、および/または炭化カルシウムを包含する。さら
に他の態様では、カルシウム化合物の粒子サイズは、カ
ルシウム化合物の熔融銑鉄中の硫黄との必要な反応性ま
たは活性を提供するように選択される。粒子サイズが大
きすぎると、カルシウムイオンがより少なく形成され、
結果として脱硫効率がより貧弱となる。一つの特定の態
様では、カルシウム化合物の粒子サイズを約0.18m
m未満に(80メッシュ)維持する。
【0016】本発明のさらに他の特徴によれば、炭化物
化合物を被覆反応性脱硫剤と共に添加して銑鉄からの硫
黄の除去の助けをする。炭化物化合物は、反応性脱硫剤
粒子の表面に被覆される熱吸収性化合物と同一である
か、包含するか、または異なった化合物であってよい。
非被覆炭化物を使用する場合、炭化物粒子は約1.5m
mまでのサイズ、好ましくは、約0.18mm未満(8
0メッシュ)のサイズを有している。
【0017】本発明のさらに他の特徴によれば、ガスを
被覆反応性脱硫剤と共に添加して熔融銑鉄での混合およ
び分散の助けをする。この混合作用によって熔融銑鉄で
の硫黄の反応速度が増大される結果となる。一つの態様
では、ガスはガス生成化合物から形成される。一つの特
別な態様では、ガス生成化合物は、熔融銑鉄との接触に
よってガスが生成されるように選択される。生成したガ
スは銑鉄中で脱硫剤の様々な成分と混合して脱硫剤の脱
硫効率を増大させる。ガスは硫黄との反応に利用し得る
活性部位を最大とするように脱硫剤を分散させて、これ
により銑鉄からの硫黄の除去効率をさらに増大させる。
銑鉄に加えられるガスおよび/またはガス生成化合物か
らのガスは好ましくは脱硫プロセスおよび/または脱硫
プロセスの周囲の環境に有害なものではない。 一つの
態様では、ガス生成化合物は周囲の温度で固体の化合物
である。 使用しうるガス生成化合物は、限定されるも
のではないが、石炭、プラスチック、ゴム、固体の炭化
水素、固体のアルコール、固体の窒素含有化合物、固体
のエステルおよび/または固体のエーテルを包含する。
【0018】本発明のさらに他の態様では、スラグ改良
剤を被覆反応性脱硫剤と共に添加してさらに多くの流体
スラグを発生させ、そして/またはスラグ内に閉じ込め
られた液状銑鉄の量を低下させる。様々のスラグ改良剤
を使用することができ、例えば、限定されるものではな
いが、冶金および/または酸等級の蛍石、ドロマイト性
石灰、シリカ、炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化
カリウム、カリ、クリオライト、クリオライトカリウ
ム、コレマナイト、塩化カルシウム、アルミン酸カルシ
ウム、フッ化ナトリウム、無水ほう砂、ネフェリンシエ
ナイト、および/またはソーダ灰が挙げられる。一つの
態様では、冶金および/または酸等級の蛍石、例えば、
限定されるものではないが、フッ化カルシウムを使用す
る。冶金および/または酸等級の蛍石は、スラグの物理
的性質に所望の変性をもたらす。スラグ改良剤の量はス
ラグの粘度を不当に低減させることなくスラグの特性を
改善するように選択し、これにより、硫黄が熔融銑鉄に
容易に送り返される。
【0019】本発明の別の態様によれば、脱硫剤は熔融
鉄例えば銑鉄の表面下に注入される。 脱硫剤が注入さ
れ、その結果、被覆反応性脱硫剤がそれ自体で銑鉄中に
注入されるか、脱硫剤の他の成分と共に注入されるか、
または脱硫剤の他の成分と共注入される。一つの態様で
は、脱硫成分は銑鉄に注入される前に半濃厚な状態で流
動化している。流動化された脱硫剤はキャリアガスによ
り銑鉄中に運ばれる。
【0020】他の特別な態様では、キャリアガスは脱硫
剤の成分に対して不活性であるか、そして/または非酸
化性である。使用し得るキャリアガスは、限定されるも
のではないが、例えば、アルゴン、窒素、ヘリウム、天
然ガスまたは様々なその他の不活性そして/または非酸
化性ガスである。
【0021】本発明の主要な目的は、鉄の脱硫効率を増
大する脱硫剤を提供するにある。
【0022】本発明の他の目的は、脱硫過程で形成され
る硫黄化合物を保持する脱硫剤を提供するにある。
【0023】本発明のさらに他の目的は、鉄、例えば銑
鉄から硫黄を除去する反応性脱硫剤を包含する脱硫剤を
提供するにある。
【0024】本発明のさらに他の目的は、熔融銑鉄中の
反応性脱硫剤の気化速度を低下させる熱吸収性化合物を
包含する脱硫剤を提供するにある。
【0025】本発明のさらに他の目的は、熱吸収性化合
物の粒子で被覆されたを反応性脱硫剤の粒子を包含する
脱硫剤を提供するにある。
【0026】本発明の別の目的は、反応性脱硫剤の粒子
サイズが実質的に反応性脱硫剤の粒子の表面に被覆され
ている熱吸収性化合物の粒子のサイズよりも大きい脱硫
剤を提供するにある。本発明の他の目的は、反応性脱硫
剤の粒子を被覆するのに用いる熱吸収性化合物が熔融銑
鉄を処理する温度以下の融点を有する炭化物および/ま
たはフェロアロイを包含する脱硫剤を提供するにある。
【0027】本発明のさらに別の目的は、反応性脱硫剤
粒子の重量が実質的に反応性脱硫剤の粒子の表面に被覆
されている熱吸収性化合物の重量よりも大きい脱硫剤を
提供するにある。
【0028】本発明のさらに別の目的は、反応性脱硫剤
粒子の表面に熱吸収性化合物粒子を結合する結合剤を包
含する脱硫剤を提供するにある。
【0029】本発明のさらに別の目的は、熔融銑鉄と接
触するときにガスを放出するガス生成または揮発分生成
化合物を包含する脱硫剤を提供するにある。
【0030】本発明の別の目的は、銑鉄から硫黄を除去
するためのカルシウムおよび/または炭化物化合物を包
含する脱硫剤を提供するにある。
【0031】本発明のさらに別の目的は、銑鉄の表面で
のスラグのスラグ特性を改善するためのスラグ改良剤を
包含する脱硫剤を提供するにある。
【0032】本発明の他の目的は、銑鉄の表面下に注入
される脱硫剤を提供するにある。
【0033】これらの、またその他の本発明の目的は図
面と共にみて以下の好ましい態様の詳しい記載を読み、
理解すると当業者にとって明らかとなる。
【0034】
【発明の実施の態様】本発明の好ましい実施態様のみを
例示することを目的とし、その限定を目的としない開示
をしている図面を参照するに、図1は熔融鉄から硫黄を
除去するのに用いる先行技術による脱硫剤、例えばKo
ros4,345,940に開示されている脱硫剤を例
示している。脱硫剤は、カルシウム化合物例えば酸化カ
ルシウム(CaO)および/または炭化カルシウム(C
aC2 )粒子20、炭化水素揮発分(HC),およびマ
グネシウム(Mg)の組み合わせである。カルシウム化
合物粒子20は鉄30中の硫黄と反応してスラグ層中に
硫化カルシウムを形成する。好ましくは、熔融鉄は銑鉄
であるが;熔融鉄はその他のタイプの鉄であってよい。
硫黄と反応しないカルシウム化合物粒子20はスラグ層
40中に移動する。マグネシウムおよび炭化水素揮発分
は、熔融銑鉄30と接触すると直ちに気化してマグネシ
ウム蒸気気泡50および水素および/または炭化水素気
泡60を形成する。気泡50および60は、気泡が銑鉄
中およびスラグ層40中を上に移動するにつれて、銑鉄
で乱流を生じる。気泡で生じる乱流は脱硫剤20による
硫黄除去効率を増大させる。熔融銑鉄中のマグネシウム
の滞留時間は、銑鉄30中のマグネシウムが直ちに気化
するために、極めて短い。マグネシウムは、認めるに足
る量の硫黄を除去し得る前に、銑鉄中にまず溶解しなけ
ればならないので、マグネシウムの大部分は銑鉄30で
硫黄と反応しない。
【0035】図2はルクセンブルグ特許第88,252
号に開示されている別の先行技術による脱硫剤を例示し
ている。脱硫剤はフェロマンガン粒子100およびマグ
ネシウム粒子110から作られている。マグネシウムは
熔融銑鉄30に乱流を生じるのにも使用されている。脱
硫剤100の主要成分は炭化鉄および/またはフェロマ
ンガンンであり、そして脱硫剤の大部分を構成してい
る。フェロマンガン粒子100はマグネシウムの粒子1
10とサイズが同じであるかまたは若干大きめである。
結果として、フェロマンガン100はマグネシウム11
0を被覆していないし、また逆も真である。図示されて
いるように、フェロマンガンは熔融銑鉄中の硫黄と反応
してスラグ120で硫化マンガンを形成する。スラグ1
20はまた未反応のフェロマンガンをも包含している。
フェロマンガン粒子は熔融銑鉄中で熔融しているので、
これらの粒子は浴から熱を吸収する。この熱吸収が若干
冷却されているフェロマンガン粒子100の周りに直後
域を生じる。従って、熔融銑鉄30中のフェロマンガン
100に極めて類似しているマグネシウム粒子110は
熱がより低い環境にさらされることになる。これらの選
択されたマグネシウム粒子は熱がより低い環境にさらさ
れるが、認めるに足る量のマグネシウムがなお気化し、
そして熔融銑鉄30で硫黄と反応することなくスラグ1
20を通って散逸する。
【0036】図3を参照するに、マグネシウム粒子21
0の反応性脱硫剤および高炭素フェロマンガンおよび/
または炭化鉄粒子220の熱吸収剤から形成される脱硫
剤が例示されている。しかしながら、熱吸収剤は高炭素
フェロマンガンおよび/または炭化鉄以外の元素または
化合物を包含しているかまたはそれであってもよい。こ
の一つの好ましい態様では、反応性脱硫剤はマグネシウ
ム粒子210であり、そして熱吸収剤は高炭素フェロマ
ンガンおよび/または炭化鉄220である。
【0037】脱硫剤200はマグネシウム粒子210を
高炭素フェロマンガンおよび/または炭化鉄粒子220
で被覆することによって形成される。マグネシウム粒子
210は一般には純粋なマグネシウムであるが、マグネ
シウム合金および/またはマグネシウム化合物を包含し
ているかまたは代わりにそれらであってよい。高炭素フ
ェロマンガンおよび/または炭化鉄粒子がマグネシウム
粒子の外表面を被覆している。明らかなように、マグネ
シウム粒子は高炭素フェロマンガンおよび/または炭化
鉄粒子で被覆されている。図3で例示されているよう
に、被覆粒子のサイズはんマグネシウム粒子のサイズよ
りも小さい。好ましくは、マグネシウムの平均粒子サイ
ズは、少なくとも被覆粒子の最大粒子サイズよりも少な
くとも2倍大きいものである。マグネシウムの平均粒子
サイズは約0.5mmまでのサイズで変化し得る。被覆
粒子の平均粒子サイズは約0.5mmまでのサイズで変
化し得る。マグネシウム粒子は脱硫剤の少なくとも50
%を構成している。被覆の重量%は約2−50重量%で
ある。
【0038】図4A及び4Bを参照するに、マグネシウ
ム粒子210は熱吸収性化合物220、例えば、高炭素
フェロマンガンおよび/または炭化鉄で被覆してマグネ
シウム粒子210が熔融銑鉄30中で気化する速度を低
下させる。図4Aに例示しているように、熱吸収性化合
物は熱を吸収し、これによって、一時期マグネシウム粒
子を熔融銑鉄30でさらす温度または熱量を低減させ
る。熔融銑鉄30を銑鉄の融点以上に維持し、そして一
般に約2200−2650°Fの温度に維持する。図4
Aに示すように、熱吸収性化合物はマグネシウム粒子の
周りに擬熱遮蔽230を形成し、それによって、マグネ
シウム粒子を一時期さらす温度はマグネシウムの沸点よ
り低いかまたはほぼ等しい。熱吸収性化合物により形成
される擬熱遮蔽230により、マグネシウムが図4Bに
示すように液体形態240で保持することができる。結
果として、マグネシウムがより長い時間液体形態で維持
してマグネシウムを熔融鉄に溶解しそして熔融銑鉄で溶
解硫黄と反応させ、硫化マグネシウムを形成させ、これ
が熔融銑鉄の表面に上昇してスラグ250を形成する。
図4Bに示すように、熱吸収性化合物は炭化鉄および/
または高炭素フェロマンガンである。炭化鉄および/ま
たは高炭素フェロマンガンは、熔融銑鉄にさらされる
と、溶液に溶解及び/または解離する。粒子が溶解する
に連れて、粒子は粒子の周りの熱を吸収する。鉄での炭
化鉄の解離は吸熱反応であり、これにより熱を吸収す
る。被覆粒子層と組合わされたこの熱吸収機構はマグネ
シウム粒子の周りに擬熱遮蔽を形成する。硫黄と非常に
反応性の元素であるマグネシウムは、マグネシウムが熔
融銑鉄に溶解すると速やかに硫化マグネシウムを形成す
る。形成された硫化マグネシウムはスラグ層250に上
昇する。
【0039】先行技術の脱硫剤でのマグネシウムの滞留
時間と本発明の脱硫剤でのマグネシウムの滞留時間の例
示的比較を図5Aおよび5Bに例示する。図5Aは、直
ちに気化し、そしてガス気泡で形成した熔融鉄中のマグ
ネシウム粒子を例示している。マグネシウム粒子は、一
旦ガスに気化すると、ガス気泡が急速に銑鉄から速度A
で移動する。銑鉄中でマグネシウムが気化し、銑鉄から
泡としてでる時間は極めて短い。図5Bは、熔融銑鉄中
でより長い滞留時間を有するマグネシウム粒子を例示し
ている。より長い滞留時間により、非常に反応性のマグ
ネシウムが熔融銑鉄に溶解しそして熔融銑鉄中で硫黄と
反応して硫化マグネシウムを形成する。
【0040】マグネシウム粒子の表面の熱吸収性化合物
の粒子サイズは、マグネシウム粒子の表面に被膜を形成
するのに重要である。大きすぎる粒子はマグネシウムの
表面を被覆する事ができないかまたはマグネシウム粒子
の表面にそれら自体が付着して擬熱遮蔽を生成する。極
めて微細な粒子はより良い結合およびより良い熱遮蔽効
果を生じる。熱吸収性化合物の粒子の平均サイズが低減
するにつれて、より多くの粒子を使用してマグネシウム
粒子の表面を被覆する。この現象は図6に例示されてい
る。図6に示すように、平均サイズ0.1mmを有する
より多くの粒子が平均サイズ0.15mmを有する粒子
よりもマグネシウム粒子の表面を被覆する。熱吸収性化
合物の平均粒子サイズは好ましくは約0.18mm未
満、好ましくは約0.15mm未満、そしてさらに好ま
しくは約0.11mm未満である。
【0041】図7A−7Cを参照するに、熱吸収性化合
物の量はマグネシウム粒子をもとにして変化させること
ができる。図7Aにおいて、熱吸収性化合物粒子100
はマグネシウム粒子110の本質的に全表面を被覆して
いる。図7Bでは、熱吸収性化合物粒子100が部分的
にのみマグネシウム粒子110の表面を被覆しているこ
とを例示している。好ましくは、マグネシウム粒子は熱
吸収性化合物粒子により少なくとも10%被覆してい
る。図7Cでは、熱吸収性化合物粒子が多数のマグネシ
ウム粒子との配合物および/または団塊を形成すること
を例示している。
【0042】図8及び8Aを参照するに、脱硫剤の代替
的態様を示していて、そこでは熱吸収性化合物粒子10
0を結合剤300によってマグネシウム粒子110の表
面に結合させている。結合剤は、熱吸収性化合物粒子を
マグネシウム剤粒子の表面に結合させる助けをしそして
/または熱吸収性化合物粒子とマグネシウム剤粒子との
団塊を形成させる多くの化合物を包含することができ
る。結合剤はまた熔融銑鉄に注入したときに被覆された
マグネシウム剤粒子の流動性の助けをする。結合剤は、
限定されるものではないが、多価アルコール、それらの
誘導体、および/またはシリコン化合物を包含する。し
かしながら、その他の結合剤を使用することができる。
図8Aに示すように、結合剤はグリコールを包含する。
【0043】図9を参照するに、脱硫剤の別の態様を示
していて、そこではカルシウム脱硫化合物310、例え
ば酸化カルシウムをマグネシウム粒子110の表面で熱
吸収性化合物粒子100で被覆する。明らかなように、
その他のまたは追加の化合物または元素をマグネシウム
粒子に被覆して硫黄除去を助け、またスラグを改善する
ことができる。これらの粒子はスラグ改良剤、揮発分生
成化合物、等を包含する。被覆粒子の全部または若干を
結合剤によってマグネシウム粒子に結合することができ
る。
【0044】図10は、脱硫剤を熔融銑鉄に注入するこ
とができる一つの方法を例示している。図10におい
て、容器400には石灰および/または炭化カルシウム
粒子および炭化鉄および/または高炭素フェロマンガン
で被覆されたマグネシウム粒子の混合物が入っている。
容器400中のこの混合物は管420に入り、そこでキ
ャリアガスによってランス500に運ばれ、そして次に
熔融銑鉄に注入される。明らかなように、容器400は
炭化鉄および/または高炭素フェロマンガンで被覆され
たマグネシウムのみを含有していてもよい。
【0045】図11は脱硫剤を熔融銑鉄30に注入する
ことができる別の方法を例示している。図11におい
て、マグネシウム粒子および熱吸収性化合物粒子を熔融
銑鉄に注入する直前に一緒に組み合わせる。容器410
には石灰および/または炭化カルシウム粒子およびマグ
ネシウム粒子の混合物が入っていて、そして容器430
には石灰および/または炭化カルシウム粒子および炭化
鉄および/または高炭素フェロマンガン粒子の混合物が
入っている。容器400中の粒子は管420に入り、そ
こでこれらは容器430からの粒子と混合される。粒子
はキャリアガスによってランス500に運ばれる。管4
20およびランス500において、粒子は一緒に混合さ
れ、そして次に熔融銑鉄30に注入される。明らかなよ
うに、容器410にはマグネシウムのみが入り、容器4
30には炭化鉄および/または高炭素フェロマンガンの
みが入れるだけである。
【0046】図12は脱硫剤を熔融銑鉄30に注入する
ことができる他の方法を例示している。図12におい
て、熱吸収性化合物で被覆されたマグネシウム粒子を石
灰および/または炭化カルシウムと共注入する。容器4
40には石灰および/または炭化カルシウムおよび脱硫
を増進するかまたはスラグの性質を改善するその他の化
合物の混合物が入っている。容器450には、熱吸収性
化合物で被覆されたマグネシウム粒子が入っている。容
器410中の粒子は管420に入る。容器450中の粒
子は管420に入り、そこでこれらは容器440からの
粒子と混合される。粒子はキャリアガスによってランス
500に運ばれる。管420およびランス500におい
て、粒子は一緒に混合され、そして次に熔融銑鉄30に
注入される。
【0047】本発明を好ましい態様について記載した。
好ましい態様および本発明のその他の態様のこれらおよ
びその他の変更は本文の記載から自明であり、これによ
って、前述した記載内容は単に本発明を例示するだけで
あり、限定するものでないものと解すべきである。この
ような変更および改変は、特許請求の範囲に入る限り、
すべて包含されることが企図されているものである。
【図面の簡単な説明】
本発明はある部分および部分の配列では物理的な形態を
取り、これらの好ましい態様を詳述し、そして本文の一
部を形成する添付図面で詳述する。
【図1】脱硫剤がカルシウム化合物、炭化水素揮発分お
よびマグネシウムを包含する熔融銑鉄中の先行技術の脱
硫剤を例示する絵入り図。
【図2】脱硫剤がフェロマンガンおよびマグネシウムを
包含する熔融銑鉄中の先行技術の脱硫剤を例示する絵入
り図。
【図3】脱硫剤がマグネシウム粒子が炭化鉄および/ま
たは高炭素フェロマンガンで被覆されている本発明の脱
硫剤を例示する絵入り図。
【図4】熔融銑鉄中の脱硫剤の状態を例示する絵入り
図。 A:熔融銑鉄中の被覆マグネシウム粒子を取り巻く温度
を例示する絵入り図。 B:熔融銑鉄中の本発明の脱硫剤の反応を例示する絵入
り図。
【図5】熔融銑鉄中の脱硫剤のマグネシウム活性を例示
する絵入り図。 A:先行技術の脱硫剤のマグネシウム活性。 B:本発明の脱硫剤のマグネシウム活性。
【図6】被覆剤の粒子サイズの関数としてのマグネシウ
ム剤の粒子に被覆された粒子の数を例示するグラフ。
【図7】マグネシウム粒子が熱吸収性化合物と結合され
ている本発明の脱硫剤を例示する絵入り図。 A:全体皮膜の例。 B:部分的被覆の例。 C:マグネシウム粒子の大部分が熱吸収性化合物と配合
されているかまたは団塊形成されている例。
【図8】本発明の脱硫剤の粒子を例示する絵入り図。 A:拡大絵入り図。
【図9】マグネシウム粒子が炭化物および酸化カルシウ
ムで被覆されている本発明の脱硫剤の粒子を例示する絵
入り図。
【図10】熔融銑鉄に注入されている本発明の脱硫剤を
例示する絵入り図。
【図11】熔融銑鉄に注入される前にマグネシウム粒子
が熱吸収性化合物の粒子と混合されている代替的態様を
例示する絵入り図。
【図12】熔融銑鉄に注入される前に石灰および/また
は炭化カルシウムの粒子が熱吸収性化合物の粒子で被覆
されたマグネシウム粒子と混合されている別の代替的態
様を例示する絵入り図。
【符号の説明】
20・・・酸化カルシウムおよび/または炭化カルシウ
ム粒子 30・・・溶融鉄 40・・・スラグ層 50・・・マグネシウム蒸気気泡 60・・・水素および/または炭化水素気泡 100・・フェロマンガン粒子 110・・マグネシウム粒子 120・・スラグ 210・・マグネシウム粒子 220・・炭化鉄粒子 230・・擬熱遮蔽 240・・液体形態 250・・スラグ層 300・・結合剤 310・・カルシウム脱硫化合物 400・・容器 410・・容器 420・・管 430・・容器 440・・容器 450・・容器 500・・ランス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェラルド アール ゼブロウスキ アメリカ合衆国オハイオ州 44236 ハド ソン カンタバリー ドライブ 6488 Fターム(参考) 4K014 AA02 AB03 AB08 AB09 AB12 AB13 AB15 AB16 AB21 AB28 AC14 AC16 AD27

Claims (48)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熔融鉄から硫黄を除去するための脱硫剤
    において、熱吸収性化合物で少なくとも部分的に被覆さ
    れている反応性脱硫剤を包含し、前記熱吸収性化合物が
    前記反応性脱硫剤が前記熔融鉄中で気化する速度を低減
    するように処方されている上記脱硫剤。
  2. 【請求項2】 前記反応性脱硫剤が、マグネシウム、固
    体マグネシウム化合物、マグネシウム合金、およびそれ
    らの組み合わせからなる群から選択されるマグネシウム
    剤を包含する請求項1記載の脱硫剤。
  3. 【請求項3】 前記マグネシウム剤が本質的にマグネシ
    ウムである請求項2記載の脱硫剤。
  4. 【請求項4】 前記熱吸収性化合物が前記反応性脱硫剤
    よりも高い融点を有する請求項1記載の脱硫剤。
  5. 【請求項5】 前記熱吸収性化合物が前記反応性脱硫剤
    よりも高い融点を有する請求項3記載の脱硫剤。
  6. 【請求項6】 前記熱吸収性化合物が前記熔融鉄よりも
    低い融点を有する請求項1記載の脱硫剤。
  7. 【請求項7】 前記熱吸収性化合物が前記熔融鉄よりも
    低い融点を有する請求項5記載の脱硫剤。
  8. 【請求項8】 前記熱吸収性化合物が炭化物化合物、フ
    ェロアロイ、およびこれらの混合物からなる群から選択
    される化合物である請求項1記載の脱硫剤。
  9. 【請求項9】 前記熱吸収性化合物が炭化物化合物、フ
    ェロアロイ、およびこれらの混合物からなる群から選択
    される化合物を包含する請求項7記載の脱硫剤。
  10. 【請求項10】 前記炭化物化合物が、炭化鉄、高炭素
    フェロマンガンおよびこれらの混合物からなる群から選
    択される化合物を包含する請求項8記載の脱硫剤。
  11. 【請求項11】 前記炭化物化合物が、炭化鉄、高炭素
    フェロマンガンおよびこれらの混合物からなる群から選
    択される化合物を包含する請求項9記載の脱硫剤。
  12. 【請求項12】 前記熔融鉄が熔融銑鉄である請求項1
    記載の脱硫剤。
  13. 【請求項13】 前記熔融鉄が熔融銑鉄である請求項1
    1記載の脱硫剤。
  14. 【請求項14】 前記反応性脱硫剤が前記熱吸収性化合
    物の粒子サイズの少なくとも約2倍の粒子サイズを有す
    る請求項11記載の脱硫剤。
  15. 【請求項15】 前記反応性脱硫剤が前記熱吸収性化合
    物の粒子サイズの少なくとも約2倍の粒子サイズを有す
    る請求項13記載の脱硫剤。
  16. 【請求項16】 前記反応性脱硫剤が約1.5mm未満
    の粒子サイズを有する請求項1記載の脱硫剤。
  17. 【請求項17】 前記反応性脱硫剤が約1.5mm未満
    の粒子サイズを有する請求項15記載の脱硫剤。
  18. 【請求項18】 前記反応性脱硫剤が約0.2ー1mm
    の粒子サイズを有する請求項16記載の脱硫剤。
  19. 【請求項19】 前記反応性脱硫剤が約0.2ー1mm
    の粒子サイズを有する請求項17記載の脱硫剤。
  20. 【請求項20】 前記熱吸収性化合物が約0.18mm
    未満の粒子サイズを有する請求項1記載の脱硫剤。
  21. 【請求項21】 前記熱吸収性化合物が約0.18mm
    未満の粒子サイズを有する請求項19記載の脱硫剤。
  22. 【請求項22】 前記熱吸収性化合物が約0.11mm
    未満の粒子サイズを有する請求項20記載の脱硫剤。
  23. 【請求項23】 前記熱吸収性化合物が約0.11mm
    未満の粒子サイズを有する請求項21記載の脱硫剤。
  24. 【請求項24】 前記熱吸収性化合物が前記反応性脱硫
    剤粒子の全表面領域未満を被覆している請求項1記載の
    脱硫剤。
  25. 【請求項25】 前記熱吸収性化合物が前記反応性脱硫
    剤粒子の全表面領域未満を被覆している請求項23記載
    の脱硫剤。
  26. 【請求項26】 前記熱吸収性化合物が前記反応性脱硫
    剤粒子の実質的に全表面領域を被覆している請求項1記
    載の脱硫剤。
  27. 【請求項27】 前記熱吸収性化合物が前記反応性脱硫
    剤粒子の実質的に全表面領域を被覆している請求項23
    記載の脱硫剤。
  28. 【請求項28】 前記熱吸収性化合物が前記反応性脱硫
    剤の多数の粒子と配合物および/または団塊を形成して
    いる請求項1記載の脱硫剤。
  29. 【請求項29】 前記熱吸収性化合物が前記反応性脱硫
    剤の多数の粒子と配合物および/または団塊を形成して
    いる請求項27記載の脱硫剤。
  30. 【請求項30】 前記熱吸収性化合物が結合剤によって
    前記反応性脱硫剤に少なくとも部分的に結合されている
    請求項1記載の脱硫剤。
  31. 【請求項31】 前記熱吸収性化合物が結合剤によって
    前記反応性脱硫剤に少なくとも部分的に結合されている
    請求項23記載の脱硫剤。
  32. 【請求項32】 前記結合剤が多価アルコール、多価ア
    ルコール誘導体、シリコン化合物およびこれらの組み合
    わせからなる群から選択される化合物である請求項30
    記載の脱硫剤。
  33. 【請求項33】 前記結合剤が多価アルコール、多価ア
    ルコール誘導体、シリコン化合物およびこれらの組み合
    わせからなる群から選択される化合物である請求項31
    記載の脱硫剤。
  34. 【請求項34】 前記熱吸収性化合物が前記熱吸収性化
    合物および前記反応性脱硫剤の重量総和の少なくとも約
    2重量%を構成している請求項1記載の脱硫剤。
  35. 【請求項35】 前記熱吸収性化合物が前記熱吸収性化
    合物および前記反応性脱硫剤の重量総和の少なくとも約
    2重量%を構成している請求項33記載の脱硫剤。
  36. 【請求項36】 前記熱吸収性化合物が前記熱吸収性化
    合物および前記反応性脱硫剤の重量総和の約5−90重
    量%を構成している請求項34記載の脱硫剤。
  37. 【請求項37】 前記熱吸収性化合物が前記熱吸収性化
    合物および前記反応性脱硫剤の重量総和の約5−90重
    量%を構成している請求項35記載の脱硫剤。
  38. 【請求項38】 炭化カルシウム、酸化カルシウム、炭
    酸カルシウム、塩化カルシウム、カルシウムシアナミ
    ド、ヨウ化カルシウム、硝酸カルシウム、ジアミン石
    灰、および亜硝酸カルシウムからなる組から選択される
    カルシウム化合物を包含している請求項1記載の脱硫
    剤。
  39. 【請求項39】 炭化カルシウム、酸化カルシウム、炭
    酸カルシウム、塩化カルシウム、カルシウムシアナミ
    ド、ヨウ化カルシウム、硝酸カルシウム、ジアミン石
    灰、および亜硝酸カルシウムからなる組から選択される
    カルシウム化合物を包含している請求項37記載の脱硫
    剤。
  40. 【請求項40】 揮発分含有化合物を包含し、前記揮発
    分含有化合物が前記熔融銑鉄と接触した後ガス生成物を
    放出し、前記ガス生成物が酸素化合物、窒素、窒素化合
    物、水素、炭化水素およびこれらの組み合わせからなる
    群から選択されるガスを包含する請求項1記載の脱硫
    剤。
  41. 【請求項41】 揮発分含有化合物を包含し、前記揮発
    分含有化合物が前記熔融銑鉄と接触した後ガス生成物を
    放出し、前記ガス生成物が酸素化合物、窒素、窒素化合
    物、水素、炭化水素およびこれらの組み合わせからなる
    群から選択されるガスを包含する請求項39記載の脱硫
    剤。
  42. 【請求項42】 スラグ改良剤を包含し、前記スラグ改
    良剤が冶金蛍石、酸等級蛍石、ドロマイト性石灰、シリ
    カ、炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、
    カリ、クリオライト、クリオライトカリウム、コレマナ
    イト、塩化カルシウム、アルミン酸カルシウム、フッ化
    ナトリウム、無水ほう砂、ネフェリンシエナイト、ソー
    ダ灰およびこれらの組み合わせを包含する請求項1記載
    の脱硫剤。
  43. 【請求項43】 スラグ改良剤を包含し、前記スラグ改
    良剤が冶金蛍石、酸等級蛍石、ドロマイト性石灰、シリ
    カ、炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、
    カリ、クリオライト、クリオライトカリウム、コレマナ
    イト、塩化カルシウム、アルミン酸カルシウム、フッ化
    ナトリウム、無水ほう砂、ネフェリンシエナイト、ソー
    ダ灰およびこれらの組み合わせを包含する請求項41記
    載の脱硫剤。
  44. 【請求項44】 前記反応性脱硫剤および前記熱吸収性
    化合物が前記熔融鉄の表面下に注入される請求項1記載
    の脱硫剤。
  45. 【請求項45】 前記反応性脱硫剤および前記熱吸収性
    化合物が前記熔融鉄の表面下に注入される請求項43記
    載の脱硫剤。
  46. 【請求項46】 前記反応性脱硫剤および前記熱吸収性
    化合物が非硫黄含有キャリアガスを介して前記鉄中に注
    入される請求項45記載の脱硫剤。
  47. 【請求項47】 前記反応性脱硫剤および前記熱吸収性
    化合物が前記鉄中に注入されるために組合わされ、注入
    中に前記熱吸収性化合物が少なくとも部分的に前記反応
    性脱硫剤を被覆している請求項1記載の脱硫剤。
  48. 【請求項48】 前記熔融銑鉄に反応性脱硫剤および熱
    吸収性化合物を加え、前記反応性脱硫剤が少なくとも部
    分的に前記熱吸収性化合物で被覆され、前記熱吸収性化
    合物が前記熔融銑鉄中で前記反応性脱硫剤が気化する速
    度を低下するように処方され、前記反応性脱硫剤が前記
    熔融銑鉄中の硫黄と反応するのを増進することからなる
    熔融銑鉄を脱硫する方法。
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