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JP2001354998A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

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Publication number
JP2001354998A
JP2001354998A JP2000179627A JP2000179627A JP2001354998A JP 2001354998 A JP2001354998 A JP 2001354998A JP 2000179627 A JP2000179627 A JP 2000179627A JP 2000179627 A JP2000179627 A JP 2000179627A JP 2001354998 A JP2001354998 A JP 2001354998A
Authority
JP
Japan
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mass
group
ether
detergent composition
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000179627A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidefumi Ogura
英史 小倉
Mineko Horibe
峰子 堀部
Nobuyuki Yamamoto
信之 山本
Masayuki Toda
雅之 戸田
Kaoru Suzuki
薫 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP2000179627A priority Critical patent/JP2001354998A/ja
Publication of JP2001354998A publication Critical patent/JP2001354998A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 広範な適用分野で優れた洗浄力を発揮する洗
浄剤組成物の提供。 【解決手段】 下記A及び/又はBのアルキルグリセリ
ルエーテル類又はこれらの誘電体を含有する洗浄剤組成
物。 A)式1のトリアルキルグリセリルエーテル類; (R〜Rは同一又は異なっても良いC−C22
飽和もしくは不飽和の直鎖、分岐鎖又は環式の炭化水素
基を表わす。) B)式2及び3の2種のジアルキルグリセリルエーテル
類混合物; (Rは1と同じであり;R及びRはR〜R
同様の基を表わす。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルキルグリセリ
ルエーテル類又はその誘導体を含有する洗浄剤組成物に
関する。さらに詳しくは、液晶パネル、プリント基板、
集積回路等の電子部品、精密部品、光学レンズ等の光学
部品、金属部品、プラスチック部品又はそれらの組立工
程に用いられる治工具等の表面に付着する汚れ;タイ
ル、金属、陶磁器、ガラス、繊維強化プラスチック製品
を含むプラスチック製品の表面に付着する汚れ;さらに
は繊維、衣服等の繊維製品や皮膚に付着する汚れ、特に
切削油等の油脂類、ピッチ、ワックス、変性食用油、化
粧料、食べこぼし、皮脂などの油溶性汚れの除去性に優
れた洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶パネル、光学レンズ、プリント基
板、金属部品等の表面に付着した汚れの除去には、優れ
た洗浄力と乾燥性を有することから従来、トリクロロト
リフルオロエタン等のフロン系溶剤や、トリクロロエタ
ン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、メチ
レンクロライド等の塩素系溶剤が大量に用いられてき
た。しかし近年、環境対策の一環としてこれら溶剤の使
用規制が始まり、それに伴い代替洗浄剤の開発が活発化
してきた。前記のフロン系溶剤や塩素系溶剤に代わる洗
浄剤としては、アルキルベンゼンからなる洗浄剤(特開
平6−41587号公報)、N−メチル−2−ピロリド
ンと有機酸塩からなる洗浄剤(特開平7−179894
号公報)、グリコールエーテル系化合物からなる洗浄剤
(特開平7−150195号公報)、炭化水素系溶剤と
ピロリドン類とを含む洗浄剤(特開平10−29858
7号公報)等が報告されている。しかし、これらは洗浄
力はもちろんのこと、作業安全性や低環境汚染性の観点
からも満足できるものではなかった。
【0003】また、タイル、金属、陶磁器、ガラス、繊
維強化プラスチック製品を含むプラスチック製品等の硬
質表面に用いる洗浄剤では、洗浄力を高めるために対象
とする汚垢に対応してアルカリ剤や酸性剤を配合する手
法が広く用いられている。しかし、アルカリ剤や酸性剤
を配合した洗浄剤は腐食しやすい材質を含む被洗浄物に
使用した際にその被洗浄物に変質等の悪影響を及ぼした
り、使用者が手のヌルツキ、刺激、臭気を感じる等の問
題があり、その用途や用法が制限されていた。これに対
してグリコールエーテル系化合物等の溶剤を配合した洗
浄剤(特開平7−292398号公報)、特殊な界面活
性剤等を用いる洗浄剤(特開平9−137197号公
報)が提案されている。しかし、これらの洗浄剤も、長
期間放置されたような頑固な汚れに対しては十分な洗浄
力が得られなかった。
【0004】さらに、繊維、衣服等の繊維製品の洗浄で
は、通常の洗濯のみで落ちにくい汚れに対して、予め液
体洗浄剤組成物や固体石鹸を汚染部に塗り、さらに手で
もみ洗いする等の手間をかけて汚れを落とすことが行わ
れている。この予備処理には従来、液体ヘビー洗剤が用
いられてきたが、その洗浄力は必ずしも満足できるもの
ではなかった。そこで、これらの課題を解決しようとし
て、溶剤を含有する洗浄剤組成物が盛んに研究されてい
る。例えば特開平9−169994号公報は、アルコー
ルやグリコールエーテル等の溶剤と特定の非イオン界面
活性剤等とを組み合わせた液体洗浄剤組成物を提案して
いる。しかしこの液体洗浄剤組成物は、Yシャツ等の衿
や袖口部分等の皮脂汚れに対しては洗浄力を示すもの
の、食べこぼしや口紅、ファンデーション等の化粧品汚
れに対する洗浄力が劣り、またアルカリを配合するた
め、通常家庭で洗う洗濯では布地を損傷する可能性のあ
る衣類、いわゆるデリケート衣料には用いることが出来
なかった。また特開平10−110186号公報では、
特定の非イオン界面活性剤、カルボキシアルキルチオコ
ハク酸及び特定の水酸基を有する溶剤を含む洗浄剤組成
物を提案しているが、前記カルボキシアルキルチオコハ
ク酸は酸化しやすいスルフィド結合を有するため、組成
物の安定性に問題があった。さらに特開平10−280
000号公報は、非イオン界面活性剤、ホウ酸及び溶剤
としてアルコール類やグリコールエーテル類を含有する
洗浄剤組成物を提案している。しかし、この組成物は、
特殊な塗布型容器に充填して使用しなければならないの
でコストが嵩む等の問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、従来の
洗浄剤組成物は、電子部品、精密部品、金属、陶磁器、
ガラス、プラスチック製品、繊維製品等を含む広い適用
分野で優れた洗浄力を発揮し得ないばかりでなく、それ
ぞれの適用分野においても、洗浄力、作業安定性、低環
境汚染性等の観点からさまざまな課題があった。本発明
は前記の課題を解決するためになされたものであって、
従ってその目的は、広範な適用分野で優れた洗浄力を発
揮し、しかも優れた作業安全性や低環境汚染性を有する
洗浄剤組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するために、下記(A)及び/又は(B)のアルキ
ルグリセリルエーテル類又はこれらの誘導体を含有する
ことを特徴とする洗浄剤組成物を提供する。 (A)下記一般式(1)で表わされるトリアルキルグリ
セリルエーテル類;
【化3】 (式中、R1、R2及びR3は、互いに同一又は異なって
も良いC1−C22の飽和もしくは不飽和の直鎖、分岐鎖
又は環式の炭化水素基を表わす。) (B)下記一般式(2)及び(3)で表される2種のジ
アルキルグリセリルエーテル類混合物;
【化4】 式中、R1は、一般式(1)の定義と同じであり;R4
びR5は、互いに同一又は異なっても良いC1−C22の飽
和もしくは不飽和の直鎖、分岐鎖又は環式の炭化水素基
を表わす。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の洗浄剤組成物の実
施の形態について詳しく説明する。本発明に用いられる
前記一般式(1)〜(3)で表されるアルキルグリセリ
ルエーテル類において、R1は、C1−C22の飽和もしく
は不飽和の直鎖、分岐鎖又は環式の炭化水素基を表わ
す。R1としては、C1−C12の炭化水素基が好ましい。
2及びR3は互いに同一又は異なっていても良いC1
22の飽和もしくは不飽和の直鎖、分岐鎖、又は環式の
炭化水素基である。R2及びR3としては、C1−C12
炭化水素基が好ましい。R4及びR5はR2及びR3と同義
である。R1、R2及びR3がアルキル基である場合、そ
の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オク
チル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル
基、ミリスチル基、ペンタデシル基、パルミチル基、ス
テアリル基、ベヘニル基、イソプロピル基、イソブチル
基、t−ブチル基、1−メチルヘプチル基、2−エチル
ヘキシル基、アリル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基、
オクチニル基、ノネニル基、デセニル基、ウンデセニル
基、ドデセニル基、ミリステニル基、ペンタデセニル
基、パルミテニル基、オレイル基、リノール基、リノレ
ニル基、アラキジル基、2−エチルヘキセニル基、フェ
ニル基、4−メチルフェニル基、ベンジル基、p−メト
キシベンジル基等を挙げることができる。このうち、メ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル
基、デシル基、イソプロピル基、イソブチル基、2−エ
チルヘキシル基、アリル基が好ましい。
【0008】一般式(1)〜(3)で表されるアルキル
グリセリルエーテル類の誘導体としては、トリメチルグ
リセリルエーテル、トリエチルグリセリルエーテル、1
−ブチル−3−エチル−グリセリルエーテル、1−ブチ
ル−2−エチル−グリセリルエーテル、1−メチル−3
−ペンチル−グリセリルエーテル、1,3−ジアリルグ
リセリルエーテル、1,2−ジアリルグリセリルエーテ
ル、1−プロピル−3−イソプロピルグリセリルエーテ
ル、1−プロピル−2−イソプロピルグリセリルエーテ
ル、1,3−ジヘキシルグリセリルエーテル、1,2−
ジヘキシルグリセリルエーテル、1−エチル−3−デシ
ルグリセリルエーテル、1−デシル−2−エチルグリセ
リルエーテル、1−アリル−3−イソプロピルグリセリ
ルエーテル、1−イソプロピル−2−アリルグリセリル
エーテル、1−エチル−3−イソブチルグリセリルエー
テル、1−エチル−2−イソブチルグリセリルエーテ
ル、1−ベンジル−2−エチルグリセリルエーテル、1
−ベンジル−3−エチルグリセリルエーテル等があげら
れる。このうち、トリエチルグリセリルエーテル、1−
イソプロピル−3−プロピルグリセリルエーテル、1−
イソプロピル−2−プロピルグリセリルエーテル、1,
3−ジヘキシルグリセリルエーテル、1,2−ジヘキシ
ルグリセリルエーテル等が好ましい。
【0009】前記一般式(1)〜(3)で表されるアル
キルグリセリルエーテル類又はそれらの誘導体は、本組
成物中に好ましくは0.5質量%〜100質量%、より
好ましくは1質量%〜100質量%の範囲内で含まれて
いることが好ましい。さらに好ましい配合量は、本発明
の組成物が適用される表面により異なる。特に、液晶パ
ネル、プリント基板、集積回路等の電子部品、精密部
品、光学部品、金属部品、プラスチック部品やそれらの
組立工程に用いられる治工具等の表面等の洗浄を目的と
する場合、好ましくは5質量%〜100質量%、より好
ましくは10〜100質量%の範囲内でで含まれている
ことが好ましい。タイル、金属、陶磁器、ガラス、繊維
強化プラスチック製品を含むプラスチック製品等の表面
の洗浄を目的とする場合、好ましくは0.5〜50質量
%、より好ましくは1〜40質量%の範囲内で含まれて
いることが好ましい。さらには繊維、衣服等の繊維製品
や皮膚等の洗浄を目的とする場合、好ましくは0.5質
量%〜50質量%、より好ましくは1〜40質量%の範
囲内で含まれていることが好ましい。
【0010】本発明の組成物が(A)及び(B)成分を
含有する場合、(A)成分と(B)成分との比は、好ま
しくは100:0〜0.1:99.9(質量比、以下同
じ)であり、より好ましくは100:0〜10:90で
ある。この場合、式(2)の化合物と式(3)の化合物
との比は、好ましくは0:100〜100:0であり、
より好ましくは0.1:99.9〜99.9:0.1で
ある。本発明の組成物が(A)成分を含有しない場合、
異性体である1,3−ジアルキルグリセリルエーテルと
1,2−ジアルキルグリセリルエーテルとの比は、好ま
しくは0.1:99.9〜99.9:0.1、より好ま
しくは1:99〜99:1として使用することができ
る。
【0011】前記一般式(1)〜(3)で表される1,
2−及び1,3−ジアルキルグリセリルエーテル類及び
トリアルキルグリセリルエーテル類は、例えば、酸もし
くはアルカリ存在下、アルキルグリシジルエーテルとア
ルコールとを反応させる方法、アルカリ存在下、グリセ
リンとアルキル化剤あるいはアルキルグリセリルエーテ
ルとアルキル化剤を反応させる方法等、公知の方法で製
造することができる。
【0012】本洗浄剤組成物は、必要に応じて他の成
分、例えばアニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、
カチオン界面活性剤又は両性界面活性剤や、キレート
剤、溶剤等を含んでもよい。本組成物に用いられるノニ
オン界面活性剤の例としては、例えば、C8〜C18の
ポリオキシアルキレンエーテル(C2〜C4のアルキレ
ンオキシド付加モル数3〜25)、C8〜C18のポリ
オキシアルキレンエーテル脂肪酸エステル(C2〜C4
のアルキレンオキシド付加モル数3〜25)、C8〜C
18のアルカノールアミド、C8〜C16のポリオキシ
エチレンソルビタンエステル(エチレンオキシド付加モ
ル数1〜10)、C8〜C16のソルビタンエステル、
C8〜C16のソルビトールエステル、C6〜C16の
メチルマンノシドエステル、C6〜C16のエチルグル
コシドエステル、C6〜C16のN−メチルグルカミ
ド、C6〜C16の環状N−メチルグルカミド、C8〜
C16のアルキルポリグリセリルエーテル、脂肪酸グリ
セリンモノエステル等を挙げることができる。
【0013】本組成物に用いられるアニオン界面活性剤
の例としては、例えば、C10〜C18のアルキル又は
アルケニル硫酸エステル塩、C10〜C18のポリオキ
シエチレンアルキル又はアルケニル硫酸エステル塩(エ
チレンオキシド付加モル数1〜8)、C8〜C20のア
ルキルベンゼンスルホン酸塩、C10〜C18のアルカ
ンスルホン酸塩、C10〜C18のアルキル又はアルケ
ニルエーテルカルボン酸塩(エチレンオキシド付加モル
数1〜6)、C10〜C18のアルファオレフィンスル
ホン酸塩、C8〜C18のアルファスルホ脂肪酸メチル
エステル塩、C8〜C18のスルホコハク酸塩、N−ア
シルアミノ酸塩、N−アシル−N−メチルアミノ酸塩、
天然脂肪酸セッケン等を挙げることができる。これらア
ニオン界面活性剤の塩を構成する対イオンの例として
は、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属イオン、カ
ルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属イオン又
はアンモニアもしくはモノエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールア
ミン等を挙げることができる。
【0014】本組成物に用いられるカチオン界面活性剤
の例としては、例えば、C8〜C14のトリアルキルア
ンモニウムクロリド等を挙げることができる。また、両
性界面活性剤の例としては、例えば、C8〜C16のア
ルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン等を
挙げることができる。前記界面活性剤を用いる場合、こ
れらの界面活性剤は単一成分であってもよく、又は2種
以上を混合して用いてもよい。界面活性剤の配合量は、
本組成物中に0.01質量%から70質量%、更に好ま
しくは0.1質量%〜50質量%の範囲内とすることが
好ましい。
【0015】本組成物中に用いられるキレート剤の例と
しては、例えば、エチレンジアミンテトラ酢酸塩類、
(N−ヒドロキシエチル)エチレンジアミントル酢酸塩
類、ニトリロトリ酢酸塩類、クエン酸塩類、1−ヒドロ
キシエタン−1,1―ジホスホン酸塩類等を挙げること
ができる。洗浄力の点から好ましいキレート剤は、エチ
レンジアミンテトラ酢酸塩類、ニトリロトリ酢酸塩類、
1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸塩類であ
る。特に泥汚れ洗浄力を強化したい場合には、1−ヒド
ロキシエタン−1,1−ジホスホン酸塩類が更に好まし
い。また、高分子キレート剤も必要に応じて添加するこ
とができる。キレート剤は、好ましくは、本発明の組成
物中に0.01質量%〜5質量%、更に好ましくは0.
05質量%〜3質量%の範囲内で配合される。
【0016】本組成物に用いられる溶剤の例としては、
例えば、炭化水素系溶剤、テルペン類、グリコールエー
テル等が挙げられる。これらの溶剤は、本組成物中に
0.1質量%〜60質量%、更に好ましくは1質量%〜
50質量%の範囲内で配合することが好ましい。その他
の任意成分として、必要があれば通常の洗浄剤組成物に
用いられる各種添加剤、例えばエタノール等の低級アル
コール(シトラス変性、オレンジ変性等の変性品を含
む)、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトー
ル等の多価アルコール、トルエンスルホン酸塩、キシレ
ンスルホン酸塩、ポリエチレングリコール等のハイドロ
トロープ剤、リパーゼ、プロテアーゼ等の酵素、ビルダ
ー、抗菌剤、防腐剤、蛍光増白剤、再汚染防止剤、色
素、香料等を、本発明の効果が損なわれない範囲内で適
宜配合することもできる。
【0017】特に、液晶パネル、プリント基板、集積回
路等の電子部品、精密部品、光学部品、金属部品、プラ
スチック部品やそれらの組立工程に用いられる治工具等
の表面等の洗浄を目的とする場合、前記一般式(1)〜
(3)で表されるアルキルグリセリルエーテル類又はそ
れらの誘導体を好ましくは5〜100質量%(より好ま
しくは10〜100質量%)の範囲内で、ノニオン界面
活性剤を好ましくは0〜30質量%(より好ましくは0
〜20質量%)の範囲内で、アニオン界面活性剤を好ま
しくは0〜30質量%(より好ましくは0〜20質量
%)の範囲内で、両性界面活性剤を好ましくは0〜30
質量%(より好ましくは0〜20質量%)の範囲内で含
んでいるのが好ましい。
【0018】タイル、金属、陶磁器、ガラス、繊維強化
プラスチック製品を含むプラスチック製品等の表面の洗
浄を目的とする場合、前記一般式(1)〜(3)で表さ
れるアルキルグリセリルエーテル類又はそれらの誘導体
を、好ましくは0.5〜50質量%(より好ましくは1
〜40質量%)の範囲内で、ノニオン界面活性剤を好ま
しくは0〜30質量%(より好ましくは0〜20質量
%)の範囲内で、アニオン界面活性剤を好ましくは0〜
70質量%(より好ましくは0.1〜50質量%)の範
囲内で、両性界面活性剤を好ましくは0〜70質量%
(より好ましくは0.1〜50質量%)の範囲内で、溶
剤を好ましくは0〜30質量%(より好ましくは0.5
〜20質量%)の範囲内で含んでいるのが好ましい。
【0019】さらに繊維、衣服等の繊維製品の洗浄を目
的とする場合、前記一般式(1)〜(3)で表されるア
ルキルグリセリルエーテル類又はそれらの誘導体を好ま
しくは0.5〜50質量%(より好ましくは1〜40質
量%)の範囲内で、ノニオン界面活性剤を好ましくは1
〜70質量%(1〜50質量%)の範囲内で、キレート
剤を好ましくは0.01〜5質量%(より好ましくは
0.05〜3質量%)の範囲内で、溶剤を好ましくは0
〜60質量%(より好ましくは0.1〜30質量%)の
範囲内で、含んでいることが好ましい。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。 (洗浄性試験1)表1に示す組成の実施例1〜13及び
比較例1〜5の洗浄剤組成物を用い、ピッチ及びワック
スに対する洗浄性を下記の方法で評価した。
【0021】
【表1】
【0022】表1中の略号の意味は以下の通りである。 EO:エチレンオキシ PO:プロピレンオキシ ASS−Na:ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム
【0023】〔ピッチ及びワックスに対する洗浄性試
験〕光学レンズを加工する際に固定するために用いられ
るピッチ、ワックスの溶解性を調べた。ガラス製容器
(5ml容量)にピッチ(15mg)又はワックス(1
0mg)を秤量し、これに前記表の洗浄剤組成物を1m
l加え、室温で、ピッチ、ワックスともに15分間超音
波処理し、器壁における洗浄結果を目視にて判断した。
洗浄性の評価は以下の基準に基づいて行った。 ◎:完全に洗浄されている ○:わずかに残存している △:かなり残存している ×:ほとんど洗浄されていない 評価の結果を表1に示す。
【0024】表1の結果から、一般式(2)及び(3)
の1,2−及び1,3−ジアルキルグリセリルエーテル
誘導体及び一般式(1)のトリアルキルグリセリルエー
テル誘導体を含む実施例1〜13の本組成物は、いずれ
もピッチ、ワックスに対する優れた洗浄性を有すること
がわかる。 (洗浄性試験2)表2に示す組成の実施例14〜23及
び比較例6〜9の洗浄剤組成物を用い、口紅に対する洗
浄性を下記の方法により評価した。
【0025】
【表2】
【0026】表2中の略号の意味は以下の通りである。 PhO:フェノキシ EO:エチレンオキシ 表2で用いた香料の組成を表3に示す。
【0027】
【表3】
【0028】〔口紅に対する洗浄試験〕口紅を塗布した
汚垢布(4.7cm2)に表に示す洗浄組成物(0.2
ml)を塗布し、5分放置後、硬度3°の水と市販洗剤
(商品名アクロン、ライオン(株)製)の標準使用量と
を用いて10分間洗浄し、1分間すすぎを行った。洗浄
率は洗浄前後の色差(ΔE)に基づき、下記の色により
求めた。ここで色差(ΔE)はミノルタ製色差計CR−
300を用いて測定した。 洗浄率(%)=(ΔEa―ΔEb)/ΔEa×100 ΔEa:原布に対する汚垢布の色差 ΔEb:原布に対する洗浄布の色差 測定結果を表2に示す。表2の結果から、一般式(1)
〜(3)の1,2−及び1,3−ジアルキルグリセリル
エーテル誘導体及びトリアルキルグリセリルエーテル誘
導体を含む実施例14〜23の本組成物は、いずれも口
紅汚垢に対して優れた洗浄性を有することがわかる。
【0029】(実施例24) 〔熱変性油に対する洗浄性試験〕下記組成の洗浄剤組成
物を調製した。(%はいずれも質量%) 1,3−ジヘキシルグリセリルエーテル 9% 1,2−ジヘキシルグリセリルエーテル 1% ポリオキシエチル(P=8)ラウリルエーテル 10% エタノール 5% 香料 0.05% 水 残部 天ぷら油をステンレス板に均一に塗布し、150℃にて
60分間加熱変性させ、室温に戻して油が十分に乾燥し
たことを確認した後、これを油汚れ洗浄試験用のモデル
汚垢板として使用した。洗浄性の判定は、上記モデル汚
垢板を水平に置き、洗浄組成物を滴下して1分後に、ス
ポンジで軽く5回ふき取り、汚れの落ち具合を目視によ
り評価したところ、良好な洗浄性を示した。
【0030】(実施例25) 〔浴室用洗浄剤〕下記組成の浴室用洗浄剤を調製した。
(%はいずれも質量%) N−ラウリル−β−アラニンNa塩 1% エチレンジアミン4酢酸 4% α−オレインスルホン酸Na 0.5% 1−デシル−3−エチルグリセリルエーテル 4.8% 1−デシル―3−エチルグリセリルエーテル 0.2% 香料 0.1% 水 残部 半年間同じ条件で使用し、かつ未洗浄のポリプロピレン
製の風呂桶をモデル汚垢として使用した。洗浄性の判定
は、洗浄剤組成物を含ませた布を汚れに5分間密着させ
た後、スポンジで軽く5回拭き取った後の汚れの落ち具
合を評価したところ、良好な洗浄性を示した。
【0031】(実施例26) 〔トイレ用洗浄剤〕下記組成のトイレ用洗浄剤を調製し
た。(%はいずれも質量%) グリコール酸 1.5% メタキシレンスルホン酸 0.5% アルファオレフィン(C10〜C18)スルホン酸ナトリウム 2.3% 1−デシル−3−エチルグリセリルエーテル 0.5% 1−デシル−2−エチルグリセリルエーテル 0.02% キサンタンガム 0.2% 香料 0.1% 水 残部 ブラシで擦った程度では落ちない水性トイレ便器の汚れ
に対し、洗浄組成物をふりかけ、ブラシで擦った後の汚
れの落ち具合を評価したところ、良好な洗浄性を示し
た。
【0032】(実施例27) 〔ガラス用洗浄剤〕下記組成のガラス用洗浄剤を調製し
た。(%はいずれも質量%) プロピレングリコール 5% ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 0.2% エタノール 10% 1,3−ジプロピルグリセリルエーテル 1.6% 1,2−ジプロピルグリセリルエーテル 0.4% 香料 0.1% 水 残部 1ヵ月間屋外に放置し、汚れを付着させたガラス板をモ
デル汚垢として使用した。洗浄性の判定は、洗浄剤組成
物を含ませた布を汚れに5分間密着させた後、スポンジ
で軽く5回拭き取った後の汚れの落ち具合を評価したと
ころ、良好な洗浄性を示した。
【発明の効果】本発明の洗浄剤組成物は、前記一般式
(1)〜(3)で示される1,2−及び1,3−ジアル
キルグリセリルエーテル及び/又はトリアルキルグリセ
リルエーテルを含有しているので、汚れに対する溶解
性、浸透性及び剥離性に優れ、液晶パネル、プリント基
板、集積回路等の電子部品、精密部品、光学部品、金属
部品、プラスチック部品やそれらの組立工程に用いられ
る治工具等の表面、タイル、金属、陶磁器、ガラス、繊
維強化プラスチック製品等の表面、さらには繊維、衣服
等の繊維製品に付着する汚れに対する洗浄力に優れ、し
かも優れた作業安定性と低環境汚染性とを有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 信之 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 戸田 雅之 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 鈴木 薫 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4H003 AB22 DA01 DA02 DA05 DA09 DA12 DA14 DA15 DA16 DB02 ED02 ED03 ED28 ED29 FA03

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(A)及び/又は(B)のアルキル
    グリセリルエーテル類又はこれらの誘導体を含有するこ
    とを特徴とする洗浄剤組成物。 (A)下記一般式(1)で表わされるトリアルキルグリ
    セリルエーテル類; 【化1】 (式中、R1、R2及びR3は、互いに同一又は異なって
    も良いC1−C22の飽和もしくは不飽和の直鎖、分岐鎖
    又は環式の炭化水素基を表わす。) (B)下記一般式(2)及び(3)で表される2種のジ
    アルキルグリセリルエーテル類混合物; 【化2】 (式中、R1は、一般式(1)の定義と同じであり;R4
    及びR5は、互いに同一又は異なっても良いC1−C22
    飽和もしくは不飽和の直鎖、分岐鎖又は環式の炭化水素
    基を表わす。)
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