JP2001353155A - 超音波送受信方法および装置並びに超音波撮影装置 - Google Patents
超音波送受信方法および装置並びに超音波撮影装置Info
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Landscapes
- Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
- Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ユニポーラ駆動でも広帯域のハーモニックス
エコーを得る超音波送受信方法および装置、並びに、そ
のような超音波送受信装置を備えた超音波撮影装置を実
現する。 【解決手段】 伝搬にともなう波形歪みを起こすに足る
音圧を持つ超音波を送波し(608)、伝搬にともなう
波形歪みを起こすに足りない音圧を持つ超音波を前記送
波と同一の方位に送波し(608’)、これら2種類の
超音波のエコーをそれぞれ受信し(616,61
6’)、2つのエコーの差の信号を形成する(61
8)。
エコーを得る超音波送受信方法および装置、並びに、そ
のような超音波送受信装置を備えた超音波撮影装置を実
現する。 【解決手段】 伝搬にともなう波形歪みを起こすに足る
音圧を持つ超音波を送波し(608)、伝搬にともなう
波形歪みを起こすに足りない音圧を持つ超音波を前記送
波と同一の方位に送波し(608’)、これら2種類の
超音波のエコーをそれぞれ受信し(616,61
6’)、2つのエコーの差の信号を形成する(61
8)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波送受信方法
および装置並びに超音波撮影装置に関し、特に、超音波
を送波してそのハーモニックスエコー(harmoni
cs echo)を得る超音波送受信方法および装置、
並びに、そのような超音波送受信装置を備えた超音波撮
影装置に関する。
および装置並びに超音波撮影装置に関し、特に、超音波
を送波してそのハーモニックスエコー(harmoni
cs echo)を得る超音波送受信方法および装置、
並びに、そのような超音波送受信装置を備えた超音波撮
影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波撮影では、送波超音波の高調波エ
コーすなわちハーモニックスエコーに基づいて画像を生
成することが行われる。このような超音波撮影をハーモ
ニックス・イメージング(harmonics ima
ging)ともいう。ハーモニックスエコー像は、基本
波エコー像とは異なる独自の臨床的価値を有する。
コーすなわちハーモニックスエコーに基づいて画像を生
成することが行われる。このような超音波撮影をハーモ
ニックス・イメージング(harmonics ima
ging)ともいう。ハーモニックスエコー像は、基本
波エコー像とは異なる独自の臨床的価値を有する。
【0003】ハーモニックス・イメージングはパルスイ
ンバージョン(pulse inversion)法を
用いて行われる。パルスインバージョン法では、超音波
トランスデューサ(transducer)のバイポー
ラ(bipolar)駆動により、1回目と2回目で位
相を180°異ならせて超音波を送波し、それら超音波
のエコーの和を求めることにより基本波エコーを相殺
し、ハーモニックスエコーを得る。
ンバージョン(pulse inversion)法を
用いて行われる。パルスインバージョン法では、超音波
トランスデューサ(transducer)のバイポー
ラ(bipolar)駆動により、1回目と2回目で位
相を180°異ならせて超音波を送波し、それら超音波
のエコーの和を求めることにより基本波エコーを相殺
し、ハーモニックスエコーを得る。
【0004】パルスインバージョン法によらずにハーモ
ニックスイメージングを行う場合は、フィルタ(fil
ter)を用いてエコー受信信号から基本波成分を除去
することによりハーモニックスエコーを得る。
ニックスイメージングを行う場合は、フィルタ(fil
ter)を用いてエコー受信信号から基本波成分を除去
することによりハーモニックスエコーを得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】超音波トランスデュー
サを駆動する回路の構成によっては、ユニポーラ(un
ipolar)駆動しかできずバイポーラ駆動が不可能
な場合がある。その場合には基本波エコーを除去するフ
ィルタを用いることになるが、フィルタは基本波エコー
ばかりでなくそれに近い周波数を持つハーモニックスエ
コーも除去するので、ハーモニックスエコーの周波数帯
域が狭くなる。
サを駆動する回路の構成によっては、ユニポーラ(un
ipolar)駆動しかできずバイポーラ駆動が不可能
な場合がある。その場合には基本波エコーを除去するフ
ィルタを用いることになるが、フィルタは基本波エコー
ばかりでなくそれに近い周波数を持つハーモニックスエ
コーも除去するので、ハーモニックスエコーの周波数帯
域が狭くなる。
【0006】そこで、本発明の課題は、ユニポーラ駆動
でも広帯域のハーモニックスエコーを得る超音波送受信
方法および装置、並びに、そのような超音波送受信装置
を備えた超音波撮影装置を実現することである。
でも広帯域のハーモニックスエコーを得る超音波送受信
方法および装置、並びに、そのような超音波送受信装置
を備えた超音波撮影装置を実現することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)上記の課題を解決
する1つの観点での発明は、伝搬にともなう波形歪みを
起こすに足る音圧を持つ超音波を送波し、伝搬にともな
う波形歪みを起こすに足りない音圧を持つ超音波を前記
送波と同一の方位に送波し、前記送波した2種類の超音
波のエコーをそれぞれ受信し、前記受信した2つのエコ
ーの差の信号を形成する、ことを特徴とする超音波送受
信方法である。
する1つの観点での発明は、伝搬にともなう波形歪みを
起こすに足る音圧を持つ超音波を送波し、伝搬にともな
う波形歪みを起こすに足りない音圧を持つ超音波を前記
送波と同一の方位に送波し、前記送波した2種類の超音
波のエコーをそれぞれ受信し、前記受信した2つのエコ
ーの差の信号を形成する、ことを特徴とする超音波送受
信方法である。
【0008】この観点での発明では、伝搬にともなう波
形歪みを起こすに足る音圧を持つ超音波に対するエコー
と、伝搬にともなう波形歪みを起こすに足りない音圧を
持つ超音波に対するエコーとの差を求めるので、両者に
共通に含まれる基本波エコーを相殺してハーモニックス
エコーを取り出すことができる。
形歪みを起こすに足る音圧を持つ超音波に対するエコー
と、伝搬にともなう波形歪みを起こすに足りない音圧を
持つ超音波に対するエコーとの差を求めるので、両者に
共通に含まれる基本波エコーを相殺してハーモニックス
エコーを取り出すことができる。
【0009】(2)上記の課題を解決する他の観点での
発明は、伝搬にともなう波形歪みを起こすに足る音圧を
持つ超音波を送波し、伝搬にともなう波形歪みを起こす
に足りない音圧を持つ超音波を前記送波と同一の方位に
送波し、前記送波した2種類の超音波のエコーをそれぞ
れ受信し、前記受信した2つのエコーについて送波音圧
の相違に応じてゲインを調節し、前記調節済の2つのエ
コーの差の信号を形成する、ことを特徴とする超音波送
受信方法である。
発明は、伝搬にともなう波形歪みを起こすに足る音圧を
持つ超音波を送波し、伝搬にともなう波形歪みを起こす
に足りない音圧を持つ超音波を前記送波と同一の方位に
送波し、前記送波した2種類の超音波のエコーをそれぞ
れ受信し、前記受信した2つのエコーについて送波音圧
の相違に応じてゲインを調節し、前記調節済の2つのエ
コーの差の信号を形成する、ことを特徴とする超音波送
受信方法である。
【0010】この観点での発明では、伝搬にともなう波
形歪みを起こすに足る音圧を持つ超音波に対するエコー
と、伝搬にともなう波形歪みを起こすに足りない音圧を
持つ超音波に対するエコーについて、音圧の相違に応じ
てゲインを調節して差を求めるので、両者に共通に含ま
れる基本波エコーをより徹底して相殺してハーモニック
スエコーを取り出すことができる。
形歪みを起こすに足る音圧を持つ超音波に対するエコー
と、伝搬にともなう波形歪みを起こすに足りない音圧を
持つ超音波に対するエコーについて、音圧の相違に応じ
てゲインを調節して差を求めるので、両者に共通に含ま
れる基本波エコーをより徹底して相殺してハーモニック
スエコーを取り出すことができる。
【0011】(3)上記の課題を解決する他の観点での
発明は、前記2種類の超音波の送波の方位を順次変更す
る、ことを特徴とする(1)または(2)に記載の超音
波送受信方法である。
発明は、前記2種類の超音波の送波の方位を順次変更す
る、ことを特徴とする(1)または(2)に記載の超音
波送受信方法である。
【0012】この観点での発明では、超音波の送波の方
位を順次変更することにより、複数の方位を超音波で走
査することができる。 (4)上記の課題を解決する他の観点での発明は、伝搬
にともなう波形歪みを起こすに足る音圧を持つ超音波を
送波する第1の超音波送波手段と、伝搬にともなう波形
歪みを起こすに足りない音圧を持つ超音波を送波する第
2の超音波送波手段と、前記送波した2種類の超音波の
エコーをそれぞれ受信するエコー受信手段と、前記受信
した2つのエコーの差の信号を形成する差信号形成手段
と、を具備することを特徴とする超音波送受信装置であ
る。
位を順次変更することにより、複数の方位を超音波で走
査することができる。 (4)上記の課題を解決する他の観点での発明は、伝搬
にともなう波形歪みを起こすに足る音圧を持つ超音波を
送波する第1の超音波送波手段と、伝搬にともなう波形
歪みを起こすに足りない音圧を持つ超音波を送波する第
2の超音波送波手段と、前記送波した2種類の超音波の
エコーをそれぞれ受信するエコー受信手段と、前記受信
した2つのエコーの差の信号を形成する差信号形成手段
と、を具備することを特徴とする超音波送受信装置であ
る。
【0013】この観点での発明では、伝搬にともなう波
形歪みを起こすに足る音圧を持つ超音波に対するエコー
と、伝搬にともなう波形歪みを起こすに足りない音圧を
持つ超音波に対するエコーとの差を求めるので、両者に
共通に含まれる基本波エコーを相殺してハーモニックス
エコーを取り出すことができる。
形歪みを起こすに足る音圧を持つ超音波に対するエコー
と、伝搬にともなう波形歪みを起こすに足りない音圧を
持つ超音波に対するエコーとの差を求めるので、両者に
共通に含まれる基本波エコーを相殺してハーモニックス
エコーを取り出すことができる。
【0014】(5)上記の課題を解決する他の観点での
発明は、伝搬にともなう波形歪みを起こすに足る音圧を
持つ超音波を送波する第1の超音波送波手段と、伝搬に
ともなう波形歪みを起こすに足りない音圧を持つ超音波
を送波する第2の超音波送波手段と、前記送波した2種
類の超音波のエコーをそれぞれ受信するエコー受信手段
と、前記受信した2つのエコーについて送波音圧の相違
に応じてゲインを調節するゲイン調節手段と、前記調節
済の2つのエコーの差の信号を形成する差信号形成手段
と、を具備することを特徴とする超音波送受信装置であ
る。
発明は、伝搬にともなう波形歪みを起こすに足る音圧を
持つ超音波を送波する第1の超音波送波手段と、伝搬に
ともなう波形歪みを起こすに足りない音圧を持つ超音波
を送波する第2の超音波送波手段と、前記送波した2種
類の超音波のエコーをそれぞれ受信するエコー受信手段
と、前記受信した2つのエコーについて送波音圧の相違
に応じてゲインを調節するゲイン調節手段と、前記調節
済の2つのエコーの差の信号を形成する差信号形成手段
と、を具備することを特徴とする超音波送受信装置であ
る。
【0015】この観点での発明では、伝搬にともなう波
形歪みを起こすに足る音圧を持つ超音波に対するエコー
と、伝搬にともなう波形歪みを起こすに足りない音圧を
持つ超音波に対するエコーについて、音圧の相違に応じ
てゲインを調節して差を求めるので、両者に共通に含ま
れる基本波エコーをより徹底して相殺してハーモニック
スエコーを取り出すことができる。
形歪みを起こすに足る音圧を持つ超音波に対するエコー
と、伝搬にともなう波形歪みを起こすに足りない音圧を
持つ超音波に対するエコーについて、音圧の相違に応じ
てゲインを調節して差を求めるので、両者に共通に含ま
れる基本波エコーをより徹底して相殺してハーモニック
スエコーを取り出すことができる。
【0016】(6)上記の課題を解決する他の観点での
発明は、前記第1および第2の駆動手段は前記送波の方
位を順次変更する、ことを特徴とする(4)または
(5)に記載の超音波送受信装置である。
発明は、前記第1および第2の駆動手段は前記送波の方
位を順次変更する、ことを特徴とする(4)または
(5)に記載の超音波送受信装置である。
【0017】この観点での発明では、超音波の送波の方
位を順次変更することにより、複数の方位を超音波で走
査することができる。 (7)上記の課題を解決する他の観点での発明は、伝搬
にともなう波形歪みを起こすに足る音圧を持つ超音波を
送波する第1の超音波送波手段と、伝搬にともなう波形
歪みを起こすに足りない音圧を持つ超音波を送波する第
2の超音波送波手段と、前記送波した2種類の超音波の
エコーをそれぞれ受信するエコー受信手段と、前記受信
した2つのエコーの差の信号を形成する差信号形成手段
と、前記形成した差の信号に基づいて画像を生成する画
像生成手段と、を具備することを特徴とする超音波撮影
装置である。
位を順次変更することにより、複数の方位を超音波で走
査することができる。 (7)上記の課題を解決する他の観点での発明は、伝搬
にともなう波形歪みを起こすに足る音圧を持つ超音波を
送波する第1の超音波送波手段と、伝搬にともなう波形
歪みを起こすに足りない音圧を持つ超音波を送波する第
2の超音波送波手段と、前記送波した2種類の超音波の
エコーをそれぞれ受信するエコー受信手段と、前記受信
した2つのエコーの差の信号を形成する差信号形成手段
と、前記形成した差の信号に基づいて画像を生成する画
像生成手段と、を具備することを特徴とする超音波撮影
装置である。
【0018】この観点での発明では、伝搬にともなう波
形歪みを起こすに足る音圧を持つ超音波に対するエコー
と、伝搬にともなう波形歪みを起こすに足りない音圧を
持つ超音波に対するエコーとの差を求めるので、両者に
共通に含まれる基本波エコーを相殺してハーモニックス
エコーを取り出すことができる。これによって、ハーモ
ニックス・イメージングを行うことができる。
形歪みを起こすに足る音圧を持つ超音波に対するエコー
と、伝搬にともなう波形歪みを起こすに足りない音圧を
持つ超音波に対するエコーとの差を求めるので、両者に
共通に含まれる基本波エコーを相殺してハーモニックス
エコーを取り出すことができる。これによって、ハーモ
ニックス・イメージングを行うことができる。
【0019】(8)上記の課題を解決する他の観点での
発明は、伝搬にともなう波形歪みを起こすに足る音圧を
持つ超音波を送波する第1の超音波送波手段と、伝搬に
ともなう波形歪みを起こすに足りない音圧を持つ超音波
を送波する第2の超音波送波手段と、前記送波した2種
類の超音波のエコーをそれぞれ受信するエコー受信手段
と、前記受信した2つのエコーについて送波音圧の相違
に応じてゲインを調節するゲイン調節手段と、前記調節
済の2つのエコーの差の信号を形成する差信号形成手段
と、前記形成した差の信号に基づいて画像を生成する画
像生成手段と、を具備することを特徴とする超音波撮影
装置である。
発明は、伝搬にともなう波形歪みを起こすに足る音圧を
持つ超音波を送波する第1の超音波送波手段と、伝搬に
ともなう波形歪みを起こすに足りない音圧を持つ超音波
を送波する第2の超音波送波手段と、前記送波した2種
類の超音波のエコーをそれぞれ受信するエコー受信手段
と、前記受信した2つのエコーについて送波音圧の相違
に応じてゲインを調節するゲイン調節手段と、前記調節
済の2つのエコーの差の信号を形成する差信号形成手段
と、前記形成した差の信号に基づいて画像を生成する画
像生成手段と、を具備することを特徴とする超音波撮影
装置である。
【0020】この観点での発明では、伝搬にともなう波
形歪みを起こすに足る音圧を持つ超音波に対するエコー
と、伝搬にともなう波形歪みを起こすに足りない音圧を
持つ超音波に対するエコーについて、音圧の相違に応じ
てゲインを調節して差を求めるので、両者に共通に含ま
れる基本波エコーをより徹底して相殺してハーモニック
スエコーを取り出すことができる。これによって、ハー
モニックス・イメージングを行うことができる。
形歪みを起こすに足る音圧を持つ超音波に対するエコー
と、伝搬にともなう波形歪みを起こすに足りない音圧を
持つ超音波に対するエコーについて、音圧の相違に応じ
てゲインを調節して差を求めるので、両者に共通に含ま
れる基本波エコーをより徹底して相殺してハーモニック
スエコーを取り出すことができる。これによって、ハー
モニックス・イメージングを行うことができる。
【0021】(9)上記の課題を解決する他の観点での
発明は、前記第1および第2の駆動手段は前記送波の方
位を順次変更する、ことを特徴とする(7)または
(8)に記載の超音波撮影装置である。
発明は、前記第1および第2の駆動手段は前記送波の方
位を順次変更する、ことを特徴とする(7)または
(8)に記載の超音波撮影装置である。
【0022】この観点での発明では、超音波の送波の方
位を順次変更することにより、複数の方位を超音波で走
査することができる。
位を順次変更することにより、複数の方位を超音波で走
査することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。図1に超音波撮影装置のブ
ロック(block)図を示す。本装置は本発明の実施
の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の
装置に関する実施の形態の一例が示される。本装置の動
作によって、本発明の方法に関する実施の形態の一例が
示される。
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。図1に超音波撮影装置のブ
ロック(block)図を示す。本装置は本発明の実施
の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の
装置に関する実施の形態の一例が示される。本装置の動
作によって、本発明の方法に関する実施の形態の一例が
示される。
【0024】図1に示すように、本装置は、超音波プロ
ーブ2を有する。超音波プローブ2は、図示しない複数
の超音波トランスデューサ(transducer)の
アレイ(array)を有する。個々の超音波トランス
デューサは例えばPZT(チタン(Ti)酸ジルコン
(Zr)酸鉛(Pb))セラミックス(ceramic
s)等の圧電材料によって構成される。
ーブ2を有する。超音波プローブ2は、図示しない複数
の超音波トランスデューサ(transducer)の
アレイ(array)を有する。個々の超音波トランス
デューサは例えばPZT(チタン(Ti)酸ジルコン
(Zr)酸鉛(Pb))セラミックス(ceramic
s)等の圧電材料によって構成される。
【0025】超音波プローブ2は、操作者により対象4
に当接して使用される。超音波プローブ2は送受信部6
に接続されている。送受信部6は、超音波プローブ2に
駆動信号を与えて超音波を送波させる。送受信部6は、
また、超音波プローブ2が受波したエコー信号を受信す
る。
に当接して使用される。超音波プローブ2は送受信部6
に接続されている。送受信部6は、超音波プローブ2に
駆動信号を与えて超音波を送波させる。送受信部6は、
また、超音波プローブ2が受波したエコー信号を受信す
る。
【0026】超音波プローブ2および送受信部6からな
る部分は、本発明における超音波送受信装置の実施の形
態の一例である。本装置の構成によって、本発明の装置
に関する実施の形態の一例が示される。本装置の動作に
よって、本発明の方法に関する実施の形態の一例が示さ
れる。
る部分は、本発明における超音波送受信装置の実施の形
態の一例である。本装置の構成によって、本発明の装置
に関する実施の形態の一例が示される。本装置の動作に
よって、本発明の方法に関する実施の形態の一例が示さ
れる。
【0027】送受信部6のブロック図を図2に示す。同
図に示すように、送受信部6は送波タイミング(tim
ing)発生ユニット(unit)602を有する。送
波タイミング発生ユニット602は、送波タイミング信
号を周期的に発生して送波ビームフォーマ(beamf
ormer)604に入力する。
図に示すように、送受信部6は送波タイミング(tim
ing)発生ユニット(unit)602を有する。送
波タイミング発生ユニット602は、送波タイミング信
号を周期的に発生して送波ビームフォーマ(beamf
ormer)604に入力する。
【0028】送波ビームフォーマ604は、送波のビー
ムフォーミング(beamforming)を行うもの
で、送波タイミング信号に基づき、所定の方位の超音波
ビームを形成するためのビームフォーミング信号を生じ
る。ビームフォーミング信号は、方位に対応した時間差
が付与された複数の駆動信号からなる。ビームフォーミ
ングは後述の制御部18によって制御され、送波タイミ
ング信号の2周期ごとに送波の方位を変更する。すなわ
ち、引き続く2周期間は同一の方位を保つ。
ムフォーミング(beamforming)を行うもの
で、送波タイミング信号に基づき、所定の方位の超音波
ビームを形成するためのビームフォーミング信号を生じ
る。ビームフォーミング信号は、方位に対応した時間差
が付与された複数の駆動信号からなる。ビームフォーミ
ングは後述の制御部18によって制御され、送波タイミ
ング信号の2周期ごとに送波の方位を変更する。すなわ
ち、引き続く2周期間は同一の方位を保つ。
【0029】送波ビームフォーマ604の出力信号は切
換ユニット606によってドライバ(driver)6
08または608’に入力される。切換ユニット606
は後述の制御部18によって制御され、送波タイミング
信号の1周期ごとに、ドライバ608側とドライバ60
8’側に交互に切り替わる。
換ユニット606によってドライバ(driver)6
08または608’に入力される。切換ユニット606
は後述の制御部18によって制御され、送波タイミング
信号の1周期ごとに、ドライバ608側とドライバ60
8’側に交互に切り替わる。
【0030】ビームフォーミング信号が入力されたドラ
イバ608または608’は、入力信号を増幅して送受
切換ユニット606に入力する。ドライバ608の増幅
率はドライバ608’の増幅率より大きくなっている。
したがって、ドライバ608の出力信号はドライバ60
8’の出力信号よりも大きい。
イバ608または608’は、入力信号を増幅して送受
切換ユニット606に入力する。ドライバ608の増幅
率はドライバ608’の増幅率より大きくなっている。
したがって、ドライバ608の出力信号はドライバ60
8’の出力信号よりも大きい。
【0031】送受切換ユニット610は、増幅されたビ
ームフォーミング信号すなわち駆動信号を超音波トラン
スデューサアレイに入力する。超音波トランスデューサ
アレイにおいて、送波アパーチャ(aperture)
を構成する複数の超音波トランスデューサは、駆動信号
の時間差に対応した位相差を持つ超音波をそれぞれ発生
する。それら超音波の波面合成により、所定方位の音線
に沿った超音波ビームが形成される。
ームフォーミング信号すなわち駆動信号を超音波トラン
スデューサアレイに入力する。超音波トランスデューサ
アレイにおいて、送波アパーチャ(aperture)
を構成する複数の超音波トランスデューサは、駆動信号
の時間差に対応した位相差を持つ超音波をそれぞれ発生
する。それら超音波の波面合成により、所定方位の音線
に沿った超音波ビームが形成される。
【0032】超音波ビームの音圧は、ドライバ608の
出力信号で駆動されたときのほうが、ドライバ608’
の出力信号で駆動されたときよりも高くなる。対象4の
内部における超音波伝搬の非線形性により、超音波ビー
ムの音圧がある値を超えると、超音波の伝搬の過程で波
形に歪みを生じ、それにともなってハーモニックスが発
生する。
出力信号で駆動されたときのほうが、ドライバ608’
の出力信号で駆動されたときよりも高くなる。対象4の
内部における超音波伝搬の非線形性により、超音波ビー
ムの音圧がある値を超えると、超音波の伝搬の過程で波
形に歪みを生じ、それにともなってハーモニックスが発
生する。
【0033】音圧とハーモニックス含有率の間には、図
3に概念的に示すような関係があり、音圧が所定値Pc
を超えるとハーモニックス含有率が急増する。所定値P
cを超えない範囲においてはハーモニックスは無視でき
る程度である。
3に概念的に示すような関係があり、音圧が所定値Pc
を超えるとハーモニックス含有率が急増する。所定値P
cを超えない範囲においてはハーモニックスは無視でき
る程度である。
【0034】ドライバ608の出力信号は、音圧Pcを
超える超音波ビームを発生させる振幅を有する。ドライ
バ608’の出力信号は、音圧Pcを超えない超音波ビ
ームを発生させる振幅を有する。この振幅は、超音波ビ
ームの音圧をPcにできるだけそれに近い値とするよう
なものであることが、エコー受信信号のSNR(sig
nal−to−noise ratio)を良くする点
で好ましい。
超える超音波ビームを発生させる振幅を有する。ドライ
バ608’の出力信号は、音圧Pcを超えない超音波ビ
ームを発生させる振幅を有する。この振幅は、超音波ビ
ームの音圧をPcにできるだけそれに近い値とするよう
なものであることが、エコー受信信号のSNR(sig
nal−to−noise ratio)を良くする点
で好ましい。
【0035】送波ビームフォーマ604、切換ユニット
606、ドライバ608、送受切換ユニット610およ
び超音波プローブ2からなる部分は、本発明における第
1の超音波送波手段の実施の形態の一例である。送波ビ
ームフォーマ604、切換ユニット606、ドライバ6
08’、送受切換ユニット610および超音波プローブ
2からなる部分は、本発明における第2の超音波送波手
段の実施の形態の一例である。
606、ドライバ608、送受切換ユニット610およ
び超音波プローブ2からなる部分は、本発明における第
1の超音波送波手段の実施の形態の一例である。送波ビ
ームフォーマ604、切換ユニット606、ドライバ6
08’、送受切換ユニット610および超音波プローブ
2からなる部分は、本発明における第2の超音波送波手
段の実施の形態の一例である。
【0036】送受切換ユニット610には受波ビームフ
ォーマ612が接続されている。送受切換ユニット61
0は、超音波トランスデューサアレイ中の受波アパーチ
ャが受波した複数のエコー信号を受波ビームフォーマ6
12に入力する。
ォーマ612が接続されている。送受切換ユニット61
0は、超音波トランスデューサアレイ中の受波アパーチ
ャが受波した複数のエコー信号を受波ビームフォーマ6
12に入力する。
【0037】受波ビームフォーマ612は、送波の音線
に対応した受波のビームフォーミングを行うもので、複
数の受波エコーに時間差を付与して位相を調整し、次い
でそれら加算して所定方位の音線に沿ったエコー受信信
号を形成する。受波のビームフォーミングは後述の制御
部18により制御され、送波タイミング信号の2周期ご
とに受波の方位を変更する。すなわち、引き続く2周期
間は同一の方位を保つ。
に対応した受波のビームフォーミングを行うもので、複
数の受波エコーに時間差を付与して位相を調整し、次い
でそれら加算して所定方位の音線に沿ったエコー受信信
号を形成する。受波のビームフォーミングは後述の制御
部18により制御され、送波タイミング信号の2周期ご
とに受波の方位を変更する。すなわち、引き続く2周期
間は同一の方位を保つ。
【0038】受波ビームフォーマ612の出力信号すな
わち1音線分のエコー受信信号は、切換ユニット614
を通じてメモリ616または616’に入力される。切
換ユニット614は後述の制御部18によって制御さ
れ、送波タイミングの1周期ごとに、メモリ616側と
メモリ616’側に交互に切り替わる。これによって、
エコー受信信号が1音線分のエコー受信信号が交互に記
憶される。
わち1音線分のエコー受信信号は、切換ユニット614
を通じてメモリ616または616’に入力される。切
換ユニット614は後述の制御部18によって制御さ
れ、送波タイミングの1周期ごとに、メモリ616側と
メモリ616’側に交互に切り替わる。これによって、
エコー受信信号が1音線分のエコー受信信号が交互に記
憶される。
【0039】超音波プローブ2、送受切換ユニット61
0、受波ビームフォーマ612、切換ユニット614お
よびメモリ616,616’からなる部分は、本発明に
おけるエコー受信手段の実施の形態の一例である。
0、受波ビームフォーマ612、切換ユニット614お
よびメモリ616,616’からなる部分は、本発明に
おけるエコー受信手段の実施の形態の一例である。
【0040】メモリ616,616’に記憶したエコー
受信信号は、後述の制御部18による制御の下で読み出
され、減算ユニット618で両者の差が求められる。減
算ユニット618は、本発明における差信号形成手段の
実施の形態の一例である。
受信信号は、後述の制御部18による制御の下で読み出
され、減算ユニット618で両者の差が求められる。減
算ユニット618は、本発明における差信号形成手段の
実施の形態の一例である。
【0041】超音波ビームの送波は、送波タイミング発
生ユニット602が発生する送波タイミング信号によ
り、所定の時間間隔で繰り返し行われる。送波タイミン
グの2周期ごとに、送波ビームフォーマ604および受
波ビームフォーマ612により、音線の方位が所定量ず
つ変更される。
生ユニット602が発生する送波タイミング信号によ
り、所定の時間間隔で繰り返し行われる。送波タイミン
グの2周期ごとに、送波ビームフォーマ604および受
波ビームフォーマ612により、音線の方位が所定量ず
つ変更される。
【0042】これにより、同一の音線(方位)につき2
回ずつ超音波の送受信を行う。1回目はドライバ608
の出力信号による高音圧の超音波ビームの送波とそのエ
コー受信を行い、2回目はドライバ608’の出力信号
による低音圧の超音波ビームの送波とそのエコー受信を
行う。
回ずつ超音波の送受信を行う。1回目はドライバ608
の出力信号による高音圧の超音波ビームの送波とそのエ
コー受信を行い、2回目はドライバ608’の出力信号
による低音圧の超音波ビームの送波とそのエコー受信を
行う。
【0043】1回目の送受信で得たエコー受信信号は基
本波エコーとハーモニックスエコーを含む。2回目の送
受信で得たエコー受信信号は基本波エコーのみでありハ
ーモニックスエコーを含まない。
本波エコーとハーモニックスエコーを含む。2回目の送
受信で得たエコー受信信号は基本波エコーのみでありハ
ーモニックスエコーを含まない。
【0044】メモリ616,616’にそれぞれ記憶し
たこれらのエコーについて、減算ユニット618で両者
の差を求めることにより、両者に共通に含まれる基本波
エコーを相殺してハーモニックスエコーを得ることがで
きる。
たこれらのエコーについて、減算ユニット618で両者
の差を求めることにより、両者に共通に含まれる基本波
エコーを相殺してハーモニックスエコーを得ることがで
きる。
【0045】このようにしてハーモニックスエコーを得
るので、従来のパルスインバージョン法のように、1回
目と2回目で位相が180°異なる超音波を送波するた
めのバイポーラ駆動手段を必要としない。したがって、
ドライバ608,608’はいずれもユニポーラ駆動を
行うものであれば良く、構成を簡素化することができ
る。
るので、従来のパルスインバージョン法のように、1回
目と2回目で位相が180°異なる超音波を送波するた
めのバイポーラ駆動手段を必要としない。したがって、
ドライバ608,608’はいずれもユニポーラ駆動を
行うものであれば良く、構成を簡素化することができ
る。
【0046】また、従来のように基本波エコーを除去す
るためのフィルタを用いないのでハーモニックスエコー
の帯域が減少することはなく、高帯域のハーモニックス
エコーを得ることができる。
るためのフィルタを用いないのでハーモニックスエコー
の帯域が減少することはなく、高帯域のハーモニックス
エコーを得ることができる。
【0047】基本波エコーの相殺をさらに徹底するに
は、例えば図4に示すように、メモリ616’の前段に
ゲイン調節ユニット620を設け、基本波エコーのレベ
ルを1回目と2回目で同じにすることが好ましい。この
場合、ゲイン調節ユニット6202のゲインは、例えば
ドライバ608,608’の出力信号の振幅比相当とす
る。ゲイン調節ユニット620は、本発明におけるゲイ
ン調節手段の実施の形態の一例である。
は、例えば図4に示すように、メモリ616’の前段に
ゲイン調節ユニット620を設け、基本波エコーのレベ
ルを1回目と2回目で同じにすることが好ましい。この
場合、ゲイン調節ユニット6202のゲインは、例えば
ドライバ608,608’の出力信号の振幅比相当とす
る。ゲイン調節ユニット620は、本発明におけるゲイ
ン調節手段の実施の形態の一例である。
【0048】なお、ゲイン調節はメモリ616の入力側
で行っても良い。ただし、その場合は、エコー受信信号
のゲインは、例えばドライバ608,608’の出力信
号の振幅比の逆数相当とする。
で行っても良い。ただし、その場合は、エコー受信信号
のゲインは、例えばドライバ608,608’の出力信
号の振幅比の逆数相当とする。
【0049】送受信部6は、対象4の内部を音線順次で
走査する。音線順次の走査は例えば図5に示すようにな
る。すなわち、放射点200からz方向に延びる音線2
02で扇状の2次元領域206をθ方向に走査し、いわ
ゆるセクタスキャン(sector scan)を行
う。
走査する。音線順次の走査は例えば図5に示すようにな
る。すなわち、放射点200からz方向に延びる音線2
02で扇状の2次元領域206をθ方向に走査し、いわ
ゆるセクタスキャン(sector scan)を行
う。
【0050】送波および受波のアパーチャを超音波トラ
ンスデューサアレイの一部を用いて形成するときは、こ
のアパーチャをアレイに沿って順次移動させることによ
り、例えば図6に示すような走査を行うことができる。
すなわち、放射点200からz方向に発する音線202
を直線状の軌跡204に沿って平行移動させることによ
り、矩形状の2次元領域206をx方向に走査し、いわ
ゆるリニアスキャン(linear scan)を行
う。
ンスデューサアレイの一部を用いて形成するときは、こ
のアパーチャをアレイに沿って順次移動させることによ
り、例えば図6に示すような走査を行うことができる。
すなわち、放射点200からz方向に発する音線202
を直線状の軌跡204に沿って平行移動させることによ
り、矩形状の2次元領域206をx方向に走査し、いわ
ゆるリニアスキャン(linear scan)を行
う。
【0051】なお、超音波トランスデューサアレイが、
超音波送波方向に張り出した円弧に沿って形成されたい
わゆるコンベックスアレイ(convex arra
y)である場合は、リニアスキャンと同様な音線走査に
より、例えば図7に示すように、音線202の放射点2
00を円弧状の軌跡204に沿って移動させ、扇面状の
2次元領域206をθ方向に走査して、いわゆるコンベ
ックススキャンが行えるのはいうまでもない。
超音波送波方向に張り出した円弧に沿って形成されたい
わゆるコンベックスアレイ(convex arra
y)である場合は、リニアスキャンと同様な音線走査に
より、例えば図7に示すように、音線202の放射点2
00を円弧状の軌跡204に沿って移動させ、扇面状の
2次元領域206をθ方向に走査して、いわゆるコンベ
ックススキャンが行えるのはいうまでもない。
【0052】送受信部6はBモード(mode)処理部
10に接続されている。送受信部6から出力される音線
ごとのハーモニックスエコー受信信号は、Bモード処理
部10に入力される。以下、ハーモニックスエコー受信
信号を単にエコー受信信号ともいう。
10に接続されている。送受信部6から出力される音線
ごとのハーモニックスエコー受信信号は、Bモード処理
部10に入力される。以下、ハーモニックスエコー受信
信号を単にエコー受信信号ともいう。
【0053】Bモード処理部10はBモード画像データ
を形成するものである。Bモード処理部10は、図8に
示すように、対数増幅ユニット102と包絡線検波ユニ
ット104を備えている。Bモード処理部10は、対数
増幅ユニット102でエコー受信信号を対数増幅し、包
絡線検波ユニット104で包絡線検波して音線上の個々
の反射点でのエコーの強度を表す信号、すなわちAスコ
ープ(scope)信号を得て、このAスコープ信号の
各瞬時の振幅をそれぞれ輝度値として、Bモード画像デ
ータを形成する。
を形成するものである。Bモード処理部10は、図8に
示すように、対数増幅ユニット102と包絡線検波ユニ
ット104を備えている。Bモード処理部10は、対数
増幅ユニット102でエコー受信信号を対数増幅し、包
絡線検波ユニット104で包絡線検波して音線上の個々
の反射点でのエコーの強度を表す信号、すなわちAスコ
ープ(scope)信号を得て、このAスコープ信号の
各瞬時の振幅をそれぞれ輝度値として、Bモード画像デ
ータを形成する。
【0054】Bモード処理部10は画像処理部14に接
続されている。画像処理部14は、Bモード処理部10
から入力されるデータに基づいて、それぞれBモード画
像を生成するものである。Bモード処理部10および画
像処理部14からなる部分は、本発明における画像生成
手段の実施の形態の一例である。
続されている。画像処理部14は、Bモード処理部10
から入力されるデータに基づいて、それぞれBモード画
像を生成するものである。Bモード処理部10および画
像処理部14からなる部分は、本発明における画像生成
手段の実施の形態の一例である。
【0055】画像処理部14は、図9に示すように、バ
ス(bus)140によって接続された入力データメモ
リ(data memory)142、ディジタル・ス
キャンコンバータ(digital scan con
verter)144、画像メモリ146およびプロセ
ッサ(processor)148を備えている。
ス(bus)140によって接続された入力データメモ
リ(data memory)142、ディジタル・ス
キャンコンバータ(digital scan con
verter)144、画像メモリ146およびプロセ
ッサ(processor)148を備えている。
【0056】Bモード処理部10から音線ごとに入力さ
れたBモード画像データは、入力データメモリ142に
それぞれ記憶される。入力データメモリ142のデータ
は、ディジタル・スキャンコンバータ144で走査変換
されて画像メモリ146に記憶される。プロセッサ14
8は、入力データメモリ142および画像メモリ146
のデータについてそれぞれ所定のデータ処理を施すもの
である。
れたBモード画像データは、入力データメモリ142に
それぞれ記憶される。入力データメモリ142のデータ
は、ディジタル・スキャンコンバータ144で走査変換
されて画像メモリ146に記憶される。プロセッサ14
8は、入力データメモリ142および画像メモリ146
のデータについてそれぞれ所定のデータ処理を施すもの
である。
【0057】画像処理部14には表示部16が接続され
ている。表示部16は、画像処理部14から画像信号が
与えられ、それに基づいて画像を表示するようになって
いる。なお、表示部16は、カラー(color)画像
が表示可能なグラフィックディスプレー(graphi
c display)等で構成される。
ている。表示部16は、画像処理部14から画像信号が
与えられ、それに基づいて画像を表示するようになって
いる。なお、表示部16は、カラー(color)画像
が表示可能なグラフィックディスプレー(graphi
c display)等で構成される。
【0058】以上の送受信部6、Bモード処理部10、
画像処理部14および表示部16には制御部18が接続
されている。制御部18は、それら各部に制御信号を与
えてその動作を制御する。制御部18には、被制御の各
部から各種の報知信号が入力される。
画像処理部14および表示部16には制御部18が接続
されている。制御部18は、それら各部に制御信号を与
えてその動作を制御する。制御部18には、被制御の各
部から各種の報知信号が入力される。
【0059】制御部18の制御の下で、Bモード動作が
実行される。制御部18には操作部20が接続されてい
る。操作部20は操作者によって操作され、制御部18
に適宜の指令や情報を入力するようになっている。操作
部20は、例えばキーボード(keyboard)やポ
インティングデバイス(pointing devic
e)およびその他の操作具を備えた操作パネル(pan
el)で構成される。
実行される。制御部18には操作部20が接続されてい
る。操作部20は操作者によって操作され、制御部18
に適宜の指令や情報を入力するようになっている。操作
部20は、例えばキーボード(keyboard)やポ
インティングデバイス(pointing devic
e)およびその他の操作具を備えた操作パネル(pan
el)で構成される。
【0060】本装置による超音波撮影について説明す
る。操作者は超音波プローブ2を対象4の所望の箇所に
当接し、操作部20を操作してBモード撮影作を行う。
これによって、制御部18による制御の下でBモード撮
影が行われる。
る。操作者は超音波プローブ2を対象4の所望の箇所に
当接し、操作部20を操作してBモード撮影作を行う。
これによって、制御部18による制御の下でBモード撮
影が行われる。
【0061】送受信部6は、超音波プローブ2を通じて
音線順次で対象4の内部を走査して逐一そのエコーを受
信する。同一音線当たり超音波送受信が2回ずつ行わ
れ、2回のエコー受信信号の差を求めることにより、ハ
ーモニックスエコー受信信号を得る。
音線順次で対象4の内部を走査して逐一そのエコーを受
信する。同一音線当たり超音波送受信が2回ずつ行わ
れ、2回のエコー受信信号の差を求めることにより、ハ
ーモニックスエコー受信信号を得る。
【0062】Bモード処理部10は、送受信部6から入
力されるエコー受信信号を対数増幅ユニット102で対
数増幅し包絡線検波ユニット104で包絡線検波してA
スコープ信号を求め、それに基づいて音線ごとのBモー
ド画像データを形成する。
力されるエコー受信信号を対数増幅ユニット102で対
数増幅し包絡線検波ユニット104で包絡線検波してA
スコープ信号を求め、それに基づいて音線ごとのBモー
ド画像データを形成する。
【0063】画像処理部14は、Bモード処理部10か
ら入力される音線ごとのBモード画像データを入力デー
タメモリ142に記憶する。これによって、入力データ
メモリ142内に、Bモード画像データについての音線
データ空間が形成される。
ら入力される音線ごとのBモード画像データを入力デー
タメモリ142に記憶する。これによって、入力データ
メモリ142内に、Bモード画像データについての音線
データ空間が形成される。
【0064】プロセッサ148は、入力データメモリ1
42のBモード画像データをディジタル・スキャンコン
バータ144でそれぞれ走査変換して画像メモリ146
に書き込む。Bモード画像は、音線走査面における体内
組織のハーモニックスエコーによる断層像を示すものと
なる。この画像を表示部16に表示させ、診断等所望の
目的に利用する。
42のBモード画像データをディジタル・スキャンコン
バータ144でそれぞれ走査変換して画像メモリ146
に書き込む。Bモード画像は、音線走査面における体内
組織のハーモニックスエコーによる断層像を示すものと
なる。この画像を表示部16に表示させ、診断等所望の
目的に利用する。
【0065】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ユニポーラ駆動でも広帯域のハーモニックスエコ
ーを得る超音波送受信方法および装置、並びに、そのよ
うな超音波送受信装置を備えた超音波撮影装置を実現す
ることができる。
れば、ユニポーラ駆動でも広帯域のハーモニックスエコ
ーを得る超音波送受信方法および装置、並びに、そのよ
うな超音波送受信装置を備えた超音波撮影装置を実現す
ることができる。
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
である。
【図2】図1に示した装置における送受信部のブロック
図である。
図である。
【図3】音圧とハーモニックスとの関係を示す概念図で
ある。
ある。
【図4】図1に示した装置における送受信部のブロック
図である。
図である。
【図5】図1に示した装置による音線走査の模式図であ
る。
る。
【図6】図1に示した装置による音線走査の模式図であ
る。
る。
【図7】図1に示した装置による音線走査の模式図であ
る。
る。
【図8】図1に示した装置におけるBモード処理部のブ
ロック図である。
ロック図である。
【図9】図1に示した装置における画像処理部のブロッ
ク図である。
ク図である。
2 超音波プローブ 4 対象 6 送受信部 10 Bモード処理部 14 画像処理部 16 表示部 18 制御部 20 操作部 602 送波タイミングユニット 604 送波ビームフォーマ 606,614 切換ユニット 608,608’ ドライバ 610 送受切換ユニット 612 受波ビームフォーマ 616,616’ メモリ 618 減算ユニット 620 ゲイン調節ユニット
Claims (9)
- 【請求項1】 伝搬にともなう波形歪みを起こすに足る
音圧を持つ超音波を送波し、 伝搬にともなう波形歪みを起こすに足りない音圧を持つ
超音波を前記送波と同一の方位に送波し、 前記送波した2種類の超音波のエコーをそれぞれ受信
し、 前記受信した2つのエコーの差の信号を形成する、こと
を特徴とする超音波送受信方法。 - 【請求項2】 伝搬にともなう波形歪みを起こすに足る
音圧を持つ超音波を送波し、 伝搬にともなう波形歪みを起こすに足りない音圧を持つ
超音波を前記送波と同一の方位に送波し、 前記送波した2種類の超音波のエコーをそれぞれ受信
し、 前記受信した2つのエコーについて送波音圧の相違に応
じてゲインを調節し、 前記調節済の2つのエコーの差の信号を形成する、こと
を特徴とする超音波送受信方法。 - 【請求項3】 前記2種類の超音波の送波の方位を順次
変更する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に
記載の超音波送受信方法。 - 【請求項4】 伝搬にともなう波形歪みを起こすに足る
音圧を持つ超音波を送波する第1の超音波送波手段と、
伝搬にともなう波形歪みを起こすに足りない音圧を持つ
超音波を送波する第2の超音波送波手段と、 前記送波した2種類の超音波のエコーをそれぞれ受信す
るエコー受信手段と、 前記受信した2つのエコーの差の信号を形成する差信号
形成手段と、を具備することを特徴とする超音波送受信
装置。 - 【請求項5】 伝搬にともなう波形歪みを起こすに足る
音圧を持つ超音波を送波する第1の超音波送波手段と、 伝搬にともなう波形歪みを起こすに足りない音圧を持つ
超音波を送波する第2の超音波送波手段と、 前記送波した2種類の超音波のエコーをそれぞれ受信す
るエコー受信手段と、 前記受信した2つのエコーについて送波音圧の相違に応
じてゲインを調節するゲイン調節手段と、 前記調節済の2つのエコーの差の信号を形成する差信号
形成手段と、を具備することを特徴とする超音波送受信
装置。 - 【請求項6】 前記第1および第2の駆動手段は前記送
波の方位を順次変更する、ことを特徴とする請求項4ま
たは請求項5に記載の超音波送受信装置。 - 【請求項7】 伝搬にともなう波形歪みを起こすに足る
音圧を持つ超音波を送波する第1の超音波送波手段と、 伝搬にともなう波形歪みを起こすに足りない音圧を持つ
超音波を送波する第2の超音波送波手段と、 前記送波した2種類の超音波のエコーをそれぞれ受信す
るエコー受信手段と、 前記受信した2つのエコーの差の信号を形成する差信号
形成手段と、 前記形成した差の信号に基づいて画像を生成する画像生
成手段と、を具備することを特徴とする超音波撮影装
置。 - 【請求項8】 伝搬にともなう波形歪みを起こすに足る
音圧を持つ超音波を送波する第1の超音波送波手段と、 伝搬にともなう波形歪みを起こすに足りない音圧を持つ
超音波を送波する第2の超音波送波手段と、 前記送波した2種類の超音波のエコーをそれぞれ受信す
るエコー受信手段と、 前記受信した2つのエコーについて送波音圧の相違に応
じてゲインを調節するゲイン調節手段と、 前記調節済の2つのエコーの差の信号を形成する差信号
形成手段と、 前記形成した差の信号に基づいて画像を生成する画像生
成手段と、を具備することを特徴とする超音波撮影装
置。 - 【請求項9】 前記第1および第2の駆動手段は前記送
波の方位を順次変更する、ことを特徴とする請求項7ま
たは請求項8に記載の超音波撮影装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000180171A JP2001353155A (ja) | 2000-06-15 | 2000-06-15 | 超音波送受信方法および装置並びに超音波撮影装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000180171A JP2001353155A (ja) | 2000-06-15 | 2000-06-15 | 超音波送受信方法および装置並びに超音波撮影装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001353155A true JP2001353155A (ja) | 2001-12-25 |
Family
ID=18681321
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2000180171A Pending JP2001353155A (ja) | 2000-06-15 | 2000-06-15 | 超音波送受信方法および装置並びに超音波撮影装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2001353155A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009153959A1 (ja) * | 2008-06-17 | 2009-12-23 | パナソニック株式会社 | 超音波診断装置 |
WO2014119746A1 (ja) | 2013-02-04 | 2014-08-07 | 日立アロカメディカル株式会社 | 超音波撮像装置および超音波撮像方法 |
-
2000
- 2000-06-15 JP JP2000180171A patent/JP2001353155A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009153959A1 (ja) * | 2008-06-17 | 2009-12-23 | パナソニック株式会社 | 超音波診断装置 |
WO2014119746A1 (ja) | 2013-02-04 | 2014-08-07 | 日立アロカメディカル株式会社 | 超音波撮像装置および超音波撮像方法 |
CN104955400A (zh) * | 2013-02-04 | 2015-09-30 | 日立阿洛卡医疗株式会社 | 超声波拍摄装置以及超声波拍摄方法 |
US10617392B2 (en) | 2013-02-04 | 2020-04-14 | Hitachi, Ltd. | Ultrasound imaging device and ultrasound imaging method |
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