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JP2001348757A - ガラスクロス及びプリント配線板 - Google Patents

ガラスクロス及びプリント配線板

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JP2001348757A
JP2001348757A JP2000166154A JP2000166154A JP2001348757A JP 2001348757 A JP2001348757 A JP 2001348757A JP 2000166154 A JP2000166154 A JP 2000166154A JP 2000166154 A JP2000166154 A JP 2000166154A JP 2001348757 A JP2001348757 A JP 2001348757A
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glass cloth
yarn
wiring board
warp
glass
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Yasuyuki Kimura
康之 木村
Naokatsu Hirotomi
直勝 廣富
Yoshinobu Gondo
義宣 権藤
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Asahi Schwebel Co Ltd
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Asahi Schwebel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント配線基板の高耐熱性、耐吸湿性、高
含浸性を発現させるガラスクロス、及びこのガラスクロ
スを強化材としたプリント配線板を提供する。 【解決手段】 たて糸とよこ糸から構成されるガラスク
ロスにおいて、たて糸とよこ糸のうち、少なくともどち
らか一方が、実質的に隙間なく配列された状態を示す下
記式(1)を満たし、かつ、該ガラスクロス単位重量当
たりの隙間体積V(cm3 /g)が該総隙間体積Vtの
45%以上を5μm以上の隙間直径で構成されるガラス
クロス、及び、実質的に隙間なく配列されたガラスクロ
スに対し、高圧水流による開繊加工を施したことを特徴
とするガラスクロス、並びに、該ガラスクロスを基材と
して用いた配線板。 (A+Bc)×C/25000≧0.95 ・・・(1) 〔式中、糸の織物密度をC(本/25mm)、糸束断面
幅をA(μm)及び該糸に直交する糸束断面厚みをBc
(μm)とする。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラスクロス及び
それを用いたプリント配線板に関する。特に、電子・電
気分野で使用される改良されたプリント配線板に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板、特に多層プリント配線
板は導体層を設けた絶縁基材を複数枚、多層状に積層
し、接合することにより構成されている。そして、各絶
縁基材に設けた導体層は、その上下方向における任意の
導体層との間にスルーホール、インナビアホール、ブラ
インドビアホールと呼ばれる導通穴を介して電気的に接
続される。これらの穴はドリルまたはレーザーにより加
工されるため、基材として用いるガラスクロスの糸を扁
平化し、加工性を改良したガラスクロスが用いられるよ
うになってきている。一方、プリント配線板を加工する
工程では、環境への配慮から鉛フリーハンダの使用拡大
が見込まれているが、鉛フリーハンダは一般に融点が高
いため、リフローなどの加熱工程において、ブリスター
やミーズリングが発生しやすくなることが考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、プリ
ント配線基板の高耐熱性、耐吸湿性、高含浸性を発現さ
せるガラスクロス、及びこのガラスクロスを強化材とし
たプリント配線板を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
について鋭意検討した結果、ガラスクロスの織物構造に
着目し、バスケットホールと呼ばれるたて糸とよこ糸に
より囲まれた、ガラス糸のない部分を減らし、並びに、
ガラス糸束の単繊維間の隙間を拡げること、すなわち、
ガラスクロスを構成するたて糸及びよこ糸の少なくとも
どちらか一方の糸が、実質的に隙間なく配列され、水銀
圧入法により求められる隙間体積および隙間径を特定領
域以上にすることにより、従来のガラスクロスを基材と
して用いた積層板と比較して、耐熱性、耐吸湿性、含浸
性に優れた積層板が得られることを見いだし、本発明に
到達した。
【0005】即ち、本発明は、 たて糸とよこ糸から構成されるガラスクロスにおい
て、たて糸とよこ糸のうち、少なくともどちらか一方
が、実質的に隙間なく配列された状態を示す下記式
(1)を満たし、かつ、該ガラスクロス単位重量当たり
の隙間体積V(cm3 /g)が該総隙間体積Vtの45
%以上を、5μm以上の隙間直径で構成されることを特
徴とするガラスクロスであり、 (A+Bc)×C/25000≧0.95 ・・・(1) 〔式中、糸の織物密度をC(本/25mm)、糸束断面
幅をA(μm)及び該糸に直交する糸束断面厚みをBc
(μm)とする。〕 たて糸とよこ糸から構成されるガラスクロスにおい
て、たて糸とよこ糸のうち、少なくともどちらか一方
が、実質的に隙間なく配列されたガラスクロスに対し、
高圧水流による開繊加工を施したことを特徴とする記
載のガラスクロスであり、 または記載のガラスクロスを基材として用いた
ことを特徴とするプリント配線板である。
【0006】以下本発明を詳細に説明する。 (i)ガラスクロスの特徴 ガラスクロスはたて糸とよこ糸が交互に浮沈している平
織り構造が一般的であり、その場合、該糸が重なってい
る部分と、どちらか一方の糸が存在している部分、バス
ケットホールと呼ばれるたて糸とよこ糸により囲まれた
ガラス糸のない部分の3種の状態が混在している。穴加
工に優れたプリント配線板や厚み方向の吸湿が低く抑え
られたプリント配線板を得るためには、絶縁基材中のガ
ラスクロスのバスケットホールを減らすことが重要であ
る。そのため、ガラスクロスを構成するたて糸及びよこ
糸の少なくともどちらか一方の糸が実質的に隙間がなく
配列されることが必要である。
【0007】しかしながら、織物を均一にする目的で、
たて糸とよこ糸の形状を近づけた場合には、たて糸とよ
こ糸は交互に浮沈するため、一方の糸同士の間隔は該糸
に直交する糸束の厚みの影響を受ける。そのため、糸同
士の間隔を最小にするためには、一方の糸の織物密度を
C(本/25mm)、糸束断面幅をA(μm)及び該糸
に直交する糸束断面厚みをBc(μm)とすると、実質
的に隙間がなく配列された状態とは、下記式(1)で定
義される状態である。 (A+Bc)×C/25000≧0.95 ・・・(1) 好ましくは、1.12≧(A+Bc)×C/25000
≧1.00の関係を満たすことである。すなわち、(A
+Bc)×Cがガラスクロスの織り密度の単位長さであ
る25(mm)より小さいければ、糸間の間隔が広く、
吸湿を妨げるには十分ではなく、吸湿試験時の耐熱性に
影響を及ぼす。また、面方向のガラス繊維の分布が不均
一になり、穴加工性が低下する。
【0008】図1に、ガラスクロスを構成するガラス糸
の関係を説明する模式図を示す。図1において、Aは、
たて糸あるいはよこ糸の糸束断面幅を示し、Bcは、
該糸に直交する糸の糸束断面厚みを示す。また、樹脂と
の含浸性を高め、耐熱性の向上を図るためには、ガラス
糸束の単繊維間の隙間を拡げ、可能な限り樹脂の含浸が
容易な空間を大きくすることが重要である。すなわち、
ガラスクロスの単位重量当たり隙間体積V(cm3
g)が該総隙間体積Vtの45%以上を5μm以上の隙
間直径で構成されることが必要であり、好ましくは50
%以上を5μm以上の隙間直径で構成されることが望ま
しい。ガラスクロスを構成するガラス糸の単繊維の直径
は細い方が分散しやすく、穴加工も容易である。つま
り、JIS−R−3413における呼び径E以下の太
さ、好ましくは呼び径D以下の単繊維直径が適してい
る。
【0009】(ii)ガラスクロスの製造 本発明のたて糸とよこ糸のうち少なくともどちらか一方
が実質的に隙間なく配列されたガラスクロスを得るため
には、ガラスクロスの扁平化加工を、例えば、流体の圧
力による加工、液体を媒体とした高周波の振動による加
工、面圧を有する流体の噴射による加圧、ロールによる
加圧での加工等を単独または組み合わせて施すことによ
り、より糸幅が拡がり、糸の隙間を狭めることが可能で
ある。好ましくは、脱油工程以前の生機に高圧水流によ
り加工することが望ましい。生機にはガラス繊維を保護
するためのサイジング剤や収束剤と呼ばれる有機のバイ
ンダーが付与されているため、バインダーを除去するた
めの水洗または加熱などの脱油工程以前に高圧水流によ
り面圧加工を施すことにより、加工時におけるガラス繊
維の損傷を抑えることができ、また、バインダーは滑剤
としての作用・効果があるため、脱油工程後の加工より
扁平化することができる。
【0010】一方、シランカップリング剤を含んだ処理
液による表面処理を施すと、ガラス繊維同士が密着し、
ガラス繊維間の隙間が小さくなるため、表面処理した
後、高圧水流により開繊加工を施し、ガラス繊維間の隙
間を拡げる必要がある。たて糸とよこ糸のうち少なくと
もどちらか一方が実質的に隙間なく配列されたガラスク
ロスに、高圧水流による開繊加工を施すことにより、本
発明の前記のガラスクロスを得ることができる。ま
た、本発明のガラスクロスで使用するガラス糸の撚り数
は通常使用される撚り数で良い。好ましくは、ガラス糸
の撚り数を0.7回/インチ以下、更に好ましくは、0
〜0.3回/インチにすることにより、より糸幅は広が
りやすくなる。また、低撚糸を使用することにより、糸
が扁平化し、糸自体の断面形状が楕円の形状から平板の
形状に近づき、ガラスクロス中のガラス繊維の分布がよ
り均一となる。
【0011】(iii)ガラスの組成および処理 プリント配線板等に使用される積層板のガラスクロスに
は通常Eガラスと呼ばれるガラスが使用されるが、Dガ
ラス、Sガラス、高誘電率ガラス等を使用してもよい。
ガラスの組成によって本発明の効果が損なわれることは
ない。同様に、プリント配線板等に使用される積層板の
ガラスクロスには、通常シランカップリング剤を含んだ
処理液による表面処理が施されるが、通常一般に用いら
れるシランカップリング剤を使用することができ、必要
に応じて、酸、染料、顔料、界面活性剤などを添加して
もよい。表面処理によって本発明の効果が損なわれるこ
とはない。
【0012】(iv)積層板の製造 本発明のプリント配線板を作成するには常法に従えばよ
く、例えば、ガラスクロスにエポキシ樹脂のようなマト
リックス樹脂を含浸させて、樹脂含浸プリプレグを作
り、これを複数枚積層し、または内層コア板の上にこれ
を複数枚または1枚積層し、加熱加圧成形することによ
り、またこれらの工程を繰り返すことにより得られる。
プリント配線板に使用される樹脂としては、エポキシ樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、BT樹
脂、シアネート樹脂等の熱硬化性樹脂や、PPO樹脂、
ポリエーテルイミド樹脂、フッ素樹脂等の熱可塑性樹
脂、またはそれらの混合樹脂などがあげられる。また、
樹脂中に水酸化アルミニウム等の無機充填剤を混在させ
た樹脂を使用しても構わない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例により更に
詳しく説明するが、本発明はこれらにより何ら限定され
るものではない。また、実施例、比較例中のガラスクロ
スの物性、ガラスクロスの糸束断面幅、隙間直径及び隙
間体積、ガラスクロスを用いた積層板の作成方法、及び
試験方法は以下の方法により測定した。 (1)ガラスクロスの物性測定方法 JIS−R−3420に従い測定した。 (2)たて糸及びよこ糸の糸束断面幅の測定方法 ガラスクロスを常温硬化のエポキシで包埋し、研磨して
ガラス糸束断面を削りだし、たて糸およびよこ糸をそれ
ぞれ電子顕微鏡にて断面写真を撮影し、糸束断面の幅を
測定した。
【0014】(3)ガラスクロスの隙間体積の測定方法 水銀圧入ポロシメーターを用い、測定圧力は1気圧から
2000気圧まで、隙間直径で13μmから7nmまで
の範囲で隙間体積を測定した。 (4)プリント配線板用積層板の作成方法 ガラスクロスに樹脂ワニスを含浸し、乾燥してプリプレ
グを得た。このプリプレグを6枚積層し、その上下に1
2μm厚の銅箔を重ねて175℃、40kgf/cm2
で加熱加圧して積層板を得た。 (5)積層板の吸水性の測定方法 前記(4)に記載した方法で作成した両面銅張積層板か
ら銅をエッチングによって除去し、5cm角の試験片に
切断し、沸騰水中に浸漬して、浸漬前後の重量変化から
吸水量を測定した。表中D−nは沸騰水中に試験片をn
時間浸漬し吸湿させたことを示す。
【0015】(6)積層板の耐熱性の評価方法 前記(4)に記載した方法で作成した両面銅張積層板か
ら銅をエッチングによって除去し、5cm角の試験片に
切断し、121℃の飽和プレッシャークッカー中で吸湿
させた後、試験片を290℃のはんだ浴に20秒間浸漬
し、ふくれの有無を調べた。なお、表中PCT−nは1
21℃の飽和プレッシャークッカー中で試験片をn時間
吸湿させたことを示す。 ◎:極めて良好、○:良好、△:普通、×:悪い (7)樹脂の含浸性 ガラスクロスに樹脂ワニスが含浸する状態を目視及び光
学顕微鏡で観察し、含浸性を評価した。 ◎:極めて良好、○:良好、△:普通、×:悪い なお、前記(5)〜(7)の評価結果については、糸種
が同じ織物同士の実施例及び比較例を比較した。
【0016】
【実施例1】ガラスクロスとして、たて糸及びよこ糸に
E225 1/0 1.0Zを使用し、エアジェットル
ームで、たて糸60本/25mm、よこ糸58本/25
mmの織物密度でガラスクロスを製織し、得られた生機
に高圧散水流による加工を施した。その後、400℃で
24時間高温脱糊した。続いて、表面処理としてシラン
カップリング剤であるSZ6032(東レ・ダウコーニ
ング(株)製:商品名)を用いて処理液とし、ガラスク
ロスを浸漬し、絞液後、120℃で1分間乾燥し、更に
高圧水流による加工を施し、重量104g/m2 の実施
例1のガラスクロスを得た。このガラスクロスを用い
て、前述の方法で評価を実施した。
【0017】
【実施例2】ガラスクロスとして、たて糸及びよこ糸に
D450 1/0 1.0Zを使用し、エアジェットル
ームで、たて糸60本/25mm、よこ糸47本/25
mmの織物密度でガラスクロスを製織し、得られた生機
に高圧散水流による加工を施した。その後、400℃で
24時間高温脱糊した。続いて、表面処理としてシラン
カップリング剤であるSZ6032(東レ・ダウコーニ
ング(株)製)を用いて処理液とし、ガラスクロスを浸
漬し、絞液後、120℃で1分間乾燥し、更に高圧水流
による加工を施し、重量48g/m2 の実施例2のガラ
スクロスを得た。このガラスクロスを用いて、前述の方
法で評価を実施した。
【0018】
【実施例3】ガラスクロスとして、たて糸及びよこ糸に
D450 1/0 1.0Zを使用し、エアジェットル
ームで、たて糸60本/25mm、よこ糸60本/25
mmの織物密度でガラスクロスを製織し、得られた生機
に高圧散水流による加工を施した。その後、400℃で
24時間高温脱糊した。続いて、表面処理としてシラン
カップリング剤であるSZ6032(東レ・ダウコーニ
ング(株)製)を用いて処理液とし、ガラスクロスを浸
漬し、絞液後、120℃で1分間乾燥し、更に高圧水流
による加工を施し、重量54g/m2 の実施例3のガラ
スクロスを得た。このガラスクロスを用いて、前述の方
法で評価を実施した。
【0019】
【実施例4】ガラスクロスとして、たて糸及びよこ糸に
D450 1/0 0.3Zを使用し、エアジェットル
ームで、たて糸60本/25mm、よこ糸60本/25
mmの織物密度でガラスクロスを製織し、得られた生機
に高圧散水流による加工を施した。その後、400℃で
24時間高温脱糊した。続いて、表面処理としてシラン
カップリング剤であるSZ6032(東レ・ダウコーニ
ング(株)製)を用いて処理液とし、ガラスクロスを浸
漬し、絞液後、120℃で1分間乾燥し、更に高圧水流
による加工を施し、重量54g/m2 の実施例4のガラ
スクロスを得た。このガラスクロスを用いて、前述の方
法で評価を実施した。
【0020】
【比較例1】ガラスクロスとして、たて糸及びよこ糸に
E225 1/0 1.0Zを使用し、エアジェットル
ームで、たて糸60本/25mm、よこ糸58本/25
mmの織物密度でガラスクロスを製織した。その後、4
00℃で24時間高温脱糊した。続いて、表面処理とし
てシランカップリング剤であるSZ6032(東レ・ダ
ウコーニング(株)製)を用いて処理液とし、ガラスク
ロスを浸漬し、絞液後、120℃で1分間乾燥し、重量
104g/m2 の比較例1のガラスクロスを得た。この
ガラスクロスを用いて、前述の方法で評価を実施した。
【0021】
【比較例2】ガラスクロスとして、たて糸及びよこ糸に
E225 1/0 1.0Zを使用し、エアジェットル
ームで、たて糸60本/25mm、よこ糸58本/25
mmの織物密度でガラスクロスを製織し、得られた生機
に高圧散水流による加工を施した。その後、400℃で
24時間高温脱糊した。続いて、表面処理としてシラン
カップリング剤であるSZ6032(東レ・ダウコーニ
ング(株)製)を用いて処理液とし、ガラスクロスを浸
漬し、絞液後、120℃で1分間乾燥し、重量104g
/m2 の比較例2のガラスクロスを得た。このガラスク
ロスを用いて、前述の方法で評価を実施した。
【0022】
【比較例3】ガラスクロスとして、たて糸及びよこ糸に
D450 1/0 1.0Zを使用し、エアジェットル
ームで、たて糸60本/25mm、よこ糸47本/25
mmの織物密度でガラスクロスを製織し、得られた生機
に高圧散水流による加工を施した。その後、400℃で
24時間高温脱糊した。続いて、表面処理としてシラン
カップリング剤であるSZ6032(東レ・ダウコーニ
ング(株)製)を用いて処理液とし、ガラスクロスを浸
漬し、絞液後、120℃で1分間乾燥し、重量48g/
2 の比較例3のガラスクロスを得た。このガラスクロ
スを用いて、前述の方法で評価を実施した。
【0023】
【比較例4】ガラスクロスとして、たて糸及びよこ糸に
D450 1/0 1.0Zを使用し、エアジェットル
ームで、たて糸60本/25mm、よこ糸60本/25
mmの織物密度でガラスクロスを製織し、得られた生機
に高圧散水流による加工を施した。その後、400℃で
24時間高温脱糊した。続いて、表面処理としてシラン
カップリング剤であるSZ6032(東レ・ダウコーニ
ング(株)製)を用いて処理液とし、ガラスクロスを浸
漬し、絞液後、120℃で1分間乾燥し、重量48g/
2 の比較例4のガラスクロスを得た。このガラスクロ
スを用いて、前述の方法で評価を実施した。
【0024】
【比較例5】ガラスクロスとして、たて糸及びよこ糸に
D450 1/0 1.0Zを使用し、エアジェットル
ームで、たて糸60本/25mm、よこ糸60本/25
mmの織物密度でガラスクロスを製織し、得られた生機
に高圧散水流による加工を施した。その後、400℃で
24時間高温脱糊した。続いて、表面処理としてシラン
カップリング剤であるSZ6032(東レ・ダウコーニ
ング(株)製)を用いて処理液とし、ガラスクロスを浸
漬し、絞液後、120℃で1分間乾燥し、重量54g/
2 の比較例5のガラスクロスを得た。このガラスクロ
スを用いて、前述の方法で評価を実施した。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【発明の効果】本発明のガラスクロスを用いることによ
り、樹脂塗工時の含浸性を良好にすることが可能とな
る。さらに、本発明のプリント配線板を用いることによ
り、吸水性が低減され、耐熱性に優れた穴加工性の良好
なプリント配線板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガラスクロスを構成するガラス糸の関係を説明
する模式図である。
【符号の説明】
A たて糸あるいはよこ糸の糸束断面幅 Bc 該糸に直交する糸の糸束断面厚み
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 権藤 義宣 滋賀県守山市川田町下替場397番地の4 旭シュエーベル株式会社内 Fターム(参考) 3B154 AA13 AB20 AB27 BA60 BB02 BE04 BF06 BF10 BF11 DA06 DA30 4L048 AA03 AB07 AB27 BA02 CA15 DA43 EA01 EB00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 たて糸とよこ糸から構成されるガラスク
    ロスにおいて、たて糸とよこ糸のうち、少なくともどち
    らか一方が、実質的に隙間なく配列された状態を示す下
    記式(1)を満たし、かつ、該ガラスクロス単位重量当
    たりの隙間体積V(cm3 /g)が該総隙間体積Vtの
    45%以上を5μm以上の隙間直径で構成されることを
    特徴とするガラスクロス。 (A+Bc)×C/25000≧0.95 ・・・(1) 〔式中、糸の織物密度をC(本/25mm)、糸束断面
    幅をA(μm)及び該糸に直交する糸束断面厚みをBc
    (μm)とする。〕
  2. 【請求項2】 たて糸とよこ糸から構成されるガラスク
    ロスにおいて、たて糸とよこ糸のうち、少なくともどち
    らか一方が、実質的に隙間なく配列されたガラスクロス
    に対し、高圧水流による開繊加工を施したことを特徴と
    する請求項1記載のガラスクロス。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のガラスクロスを
    基材として用いたことを特徴とするプリント配線板。
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