JP2001324397A - 力検出装置および操作量検出装置 - Google Patents
力検出装置および操作量検出装置Info
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Landscapes
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Abstract
操作感を得る。 【解決手段】 主基板110上に金属製ドーム120を
伏せて置き、補助基板130で固定する。補助基板13
0上に固定電極E1〜E4を配置する。シリコンゴムか
らなる変位生成体140の作用部141の下面に導電性
ゴムからなる共通変位電極Ecを設け、固定電極E1〜
E4との間に容量素子を形成する。作用部141は可撓
部142を介して固定部143によって支持される。操
作桿144にX軸またはY軸方向の力が作用すると作用
部141が変位し、容量素子の容量値変化として検出で
きる。操作桿144を押し込む押圧力が作用すると、ド
ーム120の頂点が下方に反転して固定電極E0と導通
状態となり、スイッチON状態が検出される。
Description
作量検出装置に関し、特に、コンピュータゲームや小型
電子機器用の入力装置などに用いるのに適した力検出装
置および操作量検出装置に関する。
抗素子、圧電素子、容量素子などを利用した種々のタイ
プのものが普及している。これらの力検出装置は、マン
・マシンインターフェイスとして、様々な装置に対する
操作量検出装置としても利用することが可能である。た
とえば、コンピュータゲーム用の入力装置や、携帯電話
などの小型電子機器用の入力装置としては、種々の力検
出装置や操作量検出装置が利用されている。このような
検出装置では、通常、平面上で互いに直交する4方向に
ついての操作量とともに、ON/OFFスイッチ操作と
が検出される。たとえば、マウスなどを用いて、ディス
プレイ画面上でカーソルを所定の目的物の位置まで移動
させ、この目的物上でマウスなどのボタンをクリックす
る、という操作は、コンピュータゲームや種々の電子機
器に対する操作として頻繁に行われる操作である。この
操作を、マウスの代わりに力検出装置を用いて行うため
には、カーソルを上下左右に移動させるために、上下左
右の4方向についての操作量の検出と、マウスボタンの
クリック操作に相当するON/OFFスイッチ操作の検
出とを行う必要がある。
力検出装置あるいは操作量検出装置には、良好な操作感
を得ることができないという問題があった。たとえば、
上下左右の4方向について、確実に操作量を入力するた
めには、操作部の円滑な動きを確保することが不可欠で
ある。また、確実なON/OFFスイッチ操作を行うた
めには、スイッチがOFF状態からON状態に切り替わ
ったことが、触覚を通じて認識できるようにする必要が
ある。ところが、従来の装置で提供される操作感は、確
実な操作入力を行う上では必ずしも十分とは言えない。
ができる力検出装置または操作量検出装置を提供するこ
とを目的とする。
様は、XYZ三次元座標系において、所定の作用点に作
用した外力のX軸方向成分およびY軸方向成分またはこ
の外力と同等の押圧力を検出する力検出装置において、
座標系におけるXY平面に沿った上面を有する主基板
と、この主基板の上面のほぼ中心位置に座標系の原点を
定義したときに、この主基板上の原点を中心とする位置
に伏せるように配置されたドーム状構造体と、ほぼ平面
状の下面を有しドーム状構造体の上方に配置された作用
部と、主基板に固定された固定部と、作用部と固定部と
の間に形成された可撓部と、を有する変位生成体と、作
用部の下面と主基板の上面との距離を、X軸正領域の上
方、X軸負領域の上方、Y軸正領域の上方、Y軸負領域
の上方の各位置において検出する変位検出部と、を設
け、作用部に定義された作用点に外力が作用したとき
に、可撓部が撓みを生じることにより、作用部の下面が
ドーム状構造体によって支持されつつ、主基板の上面に
対して変位を生じるように構成し、変位検出部の検出結
果に基づいて、作用点に作用した外力のX軸方向成分お
よびY軸方向成分または当該外力と同等の変位を作用部
に生じさせる押圧力を検出できるようにしたものであ
る。
の態様に係る力検出装置において、変位検出部が、主基
板側に形成された固定電極と、作用部側に形成された変
位電極とによって構成される容量素子を有し、この容量
素子の静電容量値に基づいて距離の検出を行うようにし
たものである。
の態様に係る力検出装置において、変位検出部が、X軸
正領域上もしくはその上方において主基板に固定された
第1の固定電極と、X軸負領域上もしくはその上方にお
いて主基板に固定された第2の固定電極と、Y軸正領域
上もしくはその上方において主基板に固定された第3の
固定電極と、Y軸負領域上もしくはその上方において主
基板に固定された第4の固定電極と、作用部の下面の第
1の固定電極に対向する位置に形成された第1の変位電
極と、作用部の下面の第2の固定電極に対向する位置に
形成された第2の変位電極と、作用部の下面の第3の固
定電極に対向する位置に形成された第3の変位電極と、
作用部の下面の第4の固定電極に対向する位置に形成さ
れた第4の変位電極と、を有し、第1の固定電極と第1
の変位電極とによって形成される第1の容量素子の静電
容量値と第2の固定電極と第2の変位電極とによって形
成される第2の容量素子の静電容量値との差に基づい
て、作用した外力のX軸方向成分または当該外力と同等
の変位を作用部に生じさせる押圧力を検出し、第3の固
定電極と第3の変位電極とによって形成される第3の容
量素子の静電容量値と第4の固定電極と第4の変位電極
とによって形成される第4の容量素子の静電容量値との
差に基づいて、作用した外力のY軸方向成分または当該
外力と同等の変位を作用部に生じさせる押圧力を検出で
きるようにしたものである。
の態様に係る力検出装置において、変位検出部が、主基
板側に固定された第5の固定電極と、作用部の下面の第
5の固定電極に対向する位置に形成された第5の変位電
極と、を更に有し、第5の固定電極と第5の変位電極と
によって形成される第5の容量素子の静電容量値に基づ
いて、作用した外力のZ軸方向成分または当該外力と同
等の変位を作用部に生じさせる押圧力を検出できるよう
にしたものである。
または第4の態様に係る力検出装置において、作用部の
下面に形成される各変位電極を、物理的に単一の共通変
位電極によって構成するようにしたものである。
〜第5の態様に係る力検出装置において、ドーム状構造
体を、作用部に加えられる力に基づいて撓みを生じる材
質によって構成し、主基板の上面に、ドーム状構造体の
底周囲部を、生じた撓みによる変位を許容しうるように
保持する補助基板を設けたものである。
〜第6の態様に係る力検出装置において、ドーム状構造
体が、頂点付近に対して下方への押圧力を加えると、頂
点付近が弾性変形して下に凸となるように形状反転を起
こす性質を有し、かつ、少なくとも頂点付近の下面が導
電性接触面となるようにし、主基板の上面の原点近傍
に、ドーム状構造体が形状反転を起こした際に導電性接
触面に接触可能な接触用固定電極を形成し、導電性接触
面と接触用固定電極との接触状態を電気的に検出するこ
とにより、作用部を押しボタンとするスイッチのON/
OFF状態の検出を行うことができるようにしたもので
ある。
の態様に係る力検出装置において、接触用固定電極を、
物理的に分離された一対の電極によって構成し、これら
一対の電極間の導通状態を電気的に検出することによ
り、ON/OFF状態の検出を行うことができるように
したものである。
または第8の態様に係る力検出装置において、ドーム状
構造体の下面の導電性接触面と主基板の上面に形成され
た接触用固定電極とによって構成される容量素子の静電
容量値に基づいて、作用した外力のZ軸方向成分または
当該外力と同等の変位を作用部に生じさせる押圧力を検
出する機能を更に設けたものである。
7〜第9の態様に係る力検出装置において、変位検出部
が、主基板の上面に形成された固定電極と、作用部の下
面に形成された変位電極とによって構成される容量素子
を有し、この容量素子の静電容量値に基づいて距離の検
出を行う機能を果たし、スイッチがON状態となったと
きにも、固定電極と変位電極との間に所定の距離が確保
されるようにし、スイッチがON状態となった後にも、
作用部に対して加えられた力の検出を行えるようにした
ものである。
1〜第10の態様に係る力検出装置において、作用部の
上面に操作桿を設け、この操作桿の上端の作用点に与え
られた外力によって作用部の下面が主基板の上面に対し
て変位を生じるように構成し、与えられた外力の検出が
できるようにしたものである。
1〜第10の態様に係る力検出装置において、作用部の
上面に複数の指標を配置し、個々の指標位置に加えられ
た押圧力によて作用部の下面が主基板の上面に対して変
位を生じるように構成し、どの指標位置にどれだけの押
圧力が加えられたかを検出できるようにしたものであ
る。
12の態様に係る力検出装置において、作用部を、弾性
材料からなる本体部と、この本体部の上面に形成された
剛性材料からなる操作盤とによって構成したものであ
る。
13の態様に係る力検出装置において、本体部の中心部
分に剛性材料からなる心棒を埋込み、この心棒の上端を
操作盤の下面に接続するようにしたものである。
互いに直交する4方向についての操作量とON/OFF
スイッチ操作とを検出する操作量検出装置において、X
YZ三次元座標系におけるXY平面に沿った上面を有
し、この上面のほぼ中心に座標系の原点が位置するよう
に配置された主基板と、この主基板の上面に、原点を中
心とする中央領域と、この中央領域を環状に取り囲む周
辺領域とを定義したときに、中央領域に配置された接触
用固定電極と、周辺領域のX軸正領域に配置された第1
の固定電極と、周辺領域のX軸負領域に配置された第2
の固定電極と、周辺領域のY軸正領域に配置された第3
の固定電極と、周辺領域のY軸負領域に配置された第4
の固定電極と、接触用固定電極の位置に伏せるように配
置されたドーム状構造体と、中央領域および周辺領域を
含む領域上に配置され、底面には、第1の固定電極に対
向する第1の変位電極、第2の固定電極に対向する第2
の変位電極、第3の固定電極に対向する第3の変位電
極、第4の固定電極に対向する第4の変位電極が形成さ
れ、所定の押圧操作が加えられたときに弾性変形を生じ
ることにより第1〜第4の変位電極に変位が生じるよう
に構成された操作部と、を設け、ドーム状構造体は、操
作部に対して下方への押圧操作が加えられると、その頂
点付近が弾性変形して下に凸となるように形状反転を起
こす性質を有し、かつ、少なくとも頂点付近の下面に導
電性接触面が形成されており、第1〜第4の固定電極と
これに対向する第1〜第4の変位電極とによって、それ
ぞれ容量素子が形成されており、操作部の周辺部分の所
定位置に押圧操作が加えられたときに、各容量素子の静
電容量値に基づいて、4方向についての操作量を検出す
る機能と、操作部の中央位置に押圧操作が加えられたと
きに、導電性接触面と接触用固定電極との接触状態を電
気的に検出することにより、ON/OFFスイッチ操作
を検出する機能とを果たすことができるようにしたもの
である。
互いに直交する4方向についての操作量とON/OFF
スイッチ操作とを検出する操作量検出装置において、X
YZ三次元座標系におけるXY平面に沿った上面を有
し、この上面のほぼ中心に座標系の原点が位置するよう
に配置された主基板と、この主基板の上面に、原点を中
心とする中央領域と、この中央領域を環状に取り囲む周
辺領域とを定義したときに、中央領域に配置された接触
用固定電極と、周辺領域のX軸正領域に配置された第1
の固定電極と、周辺領域のX軸負領域に配置された第2
の固定電極と、周辺領域のY軸正領域に配置された第3
の固定電極と、周辺領域のY軸負領域に配置された第4
の固定電極と、接触用固定電極の位置に伏せるように配
置されたドーム状構造体と、このドーム状構造体の上に
配置された中央操作部と、中央操作部を取り囲む環状形
状をなし、底面には、第1の固定電極に対向する第1の
変位電極、第2の固定電極に対向する第2の変位電極、
第3の固定電極に対向する第3の変位電極、第4の固定
電極に対向する第4の変位電極が形成され、所定の押圧
操作が加えられたときに弾性変形を生じることにより第
1〜第4の変位電極に変位が生じるように構成された周
辺操作部と、を設け、ドーム状構造体は、中央操作部に
対して下方への押圧操作が加えられると、その頂点付近
が弾性変形して下に凸となるように形状反転を起こす性
質を有し、かつ、少なくとも頂点付近の下面に導電性接
触面が構成されており、第1〜第4の固定電極とこれに
対向する第1〜第4の変位電極とによって、それぞれ容
量素子が形成されており、周辺操作部の所定位置に押圧
操作が加えられたときに、各容量素子の静電容量値に基
づいて、4方向についての操作量を検出する機能と、中
央操作部に押圧操作が加えられたときに、導電性接触面
と接触用固定電極との接触状態を電気的に検出すること
により、ON/OFFスイッチ操作を検出する機能とを
果たすことができるようにしたものである。
互いに直交する4方向についての操作量と、この4方向
に対応した4系統のON/OFFスイッチ操作とを検出
する操作量検出装置において、XYZ三次元座標系にお
けるXY平面に沿った上面を有し、この上面のほぼ中心
に座標系の原点が位置するように配置された主基板と、
この主基板の上面に、原点を中心とする中央領域と、こ
の中央領域を環状に取り囲む周辺領域とを定義したとき
に、中央領域のX軸正領域に配置された第1の固定電極
と、中央領域のX軸負領域に配置された第2の固定電極
と、中央領域のY軸正領域に配置された第3の固定電極
と、中央領域のY軸負領域に配置された第4の固定電極
と、周辺領域のX軸正領域に配置された第1の接触用固
定電極と、周辺領域のX軸負領域に配置された第2の接
触用固定電極と、周辺領域のY軸正領域に配置された第
3の接触用固定電極と、周辺領域のY軸負領域に配置さ
れた第4の接触用固定電極と、第1〜第4の接触用固定
電極の位置に伏せるように配置された第1〜第4のドー
ム状構造体と、中央領域の上方に配置され、底面には、
第1の固定電極に対向する第1の変位電極、第2の固定
電極に対向する第2の変位電極、第3の固定電極に対向
する第3の変位電極、第4の固定電極に対向する第4の
変位電極が形成され、上面に所定の押圧操作が加えられ
たときに、弾性変形を生じることにより第1〜第4の変
位電極に変位が生じるように構成された中央操作部と、
中央操作部を取り囲む環状形状をなし、底面に、第1〜
第4のドーム状構造体の頂点付近に接触する接触面が形
成され、上面に所定の押圧操作が加えられたときに、弾
性変形を生じることにより接触面が第1〜第4のドーム
状構造体の頂点付近を下方へと押し下げる力を作用させ
るように構成された周辺操作部と、を設け、第1〜第4
のドーム状構造体は、接触面によって作用させられた力
によって、その頂点付近が弾性変形して下に凸となるよ
うに形状反転を起こす性質を有し、かつ、少なくとも頂
点付近の下面に導電性接触面が構成されており、第1〜
第4の固定電極とこれに対向する第1〜第4の変位電極
とによって、それぞれ容量素子が形成されており、中央
操作部の所定位置に押圧操作が加えられたときに、各容
量素子の静電容量値に基づいて、4方向についての操作
量を検出する機能と、周辺操作部の所定位置に押圧操作
が加えられたときに、第1〜第4のドーム状構造体の導
電性接触面と第1〜第4の接触用固定電極との接触状態
を電気的に検出することにより、4方向に対応した4系
統のON/OFFスイッチ操作を検出する機能とを果た
すことができるようにしたものである。
16または第17の態様に係る操作量検出装置におい
て、中央操作部と周辺操作部との間に、主基板上に固定
された環状壁部を設けたものである。
15〜第18の態様に係る操作量検出装置において、各
変位電極を、物理的に単一の共通変位電極によって構成
するようにしたものである。
15〜第19の態様に係る操作量検出装置において、操
作部、中央操作部または周辺操作部を、弾性材料からな
る本体部と、この本体部の上面に形成された剛性材料か
らなる操作盤とによって構成したものである。
に基づいて説明する。§1.第1の実施形態の構造 図1は、本発明の第1の実施形態に係る力検出装置の側
断面図である。この装置の主要な構成要素は、主基板1
10、ドーム状構造体120、補助基板130、変位生
成体140、固定部材150である。ここでは、説明の
便宜上、図示のように、主基板110の上面の中央位置
に原点O、図の右方向にX軸、図の上方向にZ軸、図の
紙面に対して垂直方向にY軸をそれぞれとることによ
り、XYZ三次元座標系を定義する。
有する基板である。この主基板110は、上面に電極な
どが形成されるため、絶縁性材料によって構成するのが
好ましい。もちろん、金属板などの導電性材料によって
主基板110を構成することも可能であるが、その場合
には、上面などの必要な箇所に絶縁層を形成するように
する。実用上は、たとえば、セラミック基板、ガラスエ
ポキシ基板、ガラス基板などによって主基板110を構
成するのが好ましい。あるいは、ポリイミドフィルムな
どのフィルム状の素材で主基板110を構成することも
できる(本発明における「基板」とは、このようなフィ
ルムまでも含む広い概念で用いている。)。図2に、こ
の主基板110の上面図を示す。図示のように、この実
施形態では、正方形状の基板からなり、中央部分に円盤
状の接触用固定電極E0が形成されている。後述するよ
うに、この接触用固定電極E0は、ドーム状構造体12
0が反転状態となったときに、頂点付近の下面に接触す
る電極として機能する。
貫通孔111が形成されている。この貫通孔111は、
ドーム状構造体120に接続された配線部121を挿通
するためのものである。図2に破線で示した円は、ドー
ム状構造体120の底周囲部の位置を示すものである。
ドーム状構造体120は、金属板からなる円形のドーム
状(椀状)をした構造体であり、主基板110上の原点
Oを中心とする位置に伏せるように配置される。配線部
121は、このドーム状構造体120の底周囲部の1か
所から下方に導出された導電線であり、その先端は貫通
孔111を通って主基板110の下面側へと導出され
る。図2に示すように、ドーム状構造体120の底周囲
部の直径は、接触用固定電極E0の直径よりも大きく、
両者は接触することのないように同心円状に配置され
る。ドーム状構造体120は、必ずしも金属によって構
成する必要はないが、本実施形態の作用効果を得るため
には、上方からの押圧力が作用すると、弾性変形による
撓みを生じる機能を有し、少なくとも頂点付近の下面
(接触用固定電極E0に対向した面)には導電性接触面
が形成されている必要がある。したがって、実用上は、
金属板をドーム状に加工することによって、ドーム状構
造体120を構成するのが好ましい。
す。この補助基板130は主基板110と同じ正方形状
をした基板であり、その役割は、ドーム状構造体120
を所定位置に保持するとともに、固定電極E1〜E4の
形成面を提供することにある。すなわち、この補助基板
130の中央部分には、ドーム状構造体120の直径よ
りも若干小さな直径をもった円形ホールHが形成されて
おり、この円形ホールHからドーム状構造体120の主
要部分が上方へ露出することになる。この円形ホールH
の外周に沿った下面部分には、環状溝131が形成され
ている。この環状溝131は、ドーム状構造体120の
底周囲部を保持するためのものである。上述したよう
に、ドーム状構造体120は可撓性をもった金属板から
構成されているため、撓みが生じると径が変化したり周
辺部が上下に変位したりし、底周囲部に変位が生じるこ
とになる。環状溝131は、このような変位を許容した
状態でドーム状構造体120を主基板110上に保持す
る機能を有する。
の固定電極E1〜E4が形成されている。すなわち、図
3に示すように、X軸正領域の上方位置には第1の固定
電極E1が配置され、X軸負領域の上方位置には第2の
固定電極E2が配置され、Y軸正領域の上方位置には第
3の固定電極E3が配置され、Y軸負領域の上方位置に
は第4の固定電極E4が配置されている。これら4枚の
固定電極E1〜E4は、いずれも同一形状、同一サイズ
の電極であり、X軸またはY軸に関して線対称の形状を
もち、線対称となる位置に配置されている。図1は、こ
の力検出装置をX軸に沿って切断した側断面図であるた
め、X軸上方に配置された第1の固定電極E1および第
2の固定電極E2しか示されていないが、紙面裏側に第
3の固定電極E3、紙面手前側に第4の固定電極E4が
配置されていることになる。
造体120を配置し、更に、その上に補助基板130を
載せた状態を示す上面図である。図に破線で示す円は、
内側から順に、それぞれ接触用固定電極E0の位置、ド
ーム状構造体120の外周位置、環状溝131の外周位
置を示している。ドーム状構造体120の主要部分は、
補助基板130の円形ホールHから上方へと露出した状
態となる。各固定電極の平面的な配置に着目すると、中
央領域に接触用固定電極E0が位置し、これを取り囲む
周辺領域に第1〜第4の固定電極E1〜E4が位置して
いる。これらの各電極は、導体であればどのような材料
で構成してもかまわないが、本実施形態の場合、各基板
上にプリント配線の技術を利用して形成した銅のパター
ンによって各電極を構成している。また、ここでは図が
繁雑になるために図示を省略してあるが、実際には、各
基板上には個々の電極に対する配線層が形成されてい
る。これらの配線層も、プリント配線の技術を利用した
銅などの金属パターンによって構成するのが好ましい。
る。この変位生成体140は、図1の側断面図に示され
ているように、円盤状の作用部141と、その周囲の肉
薄部分である可撓部142と、更にその周囲の固定部1
43と、作用部141の上面中央部分に取り付けられた
操作桿144と、この操作桿144の上面に形成された
突起部145と、によって構成されている。本実施形態
の場合、変位生成体140は、絶縁性のシリコンゴムを
一体成型してなり、全体的にある程度の弾力性を有して
いる。ここで、作用部141および操作桿144は肉厚
が大きい塊状体となっているのに対し、可撓部142お
よび固定部143は肉厚の小さな層状体となっており、
十分な可撓性を有している。ただし、固定部143は、
固定部材150によって固定されているため、実際に十
分な可撓性を有する部分は、可撓部142の部分という
ことになる。本発明に係る力検出装置を構成する上で
は、変位生成体140のうち、少なくとも可撓部142
の部分が可撓性を有していれば十分である。ただ、製造
コストを低減するためには、この実施形態のように、変
位生成体140全体をシリコンゴムのような弾性材料で
一体成型するのが好ましい。
材150の上面開口部を示している。固定部材150
は、図1の側断面図に示されているように、主基板11
0、補助基板130、変位生成体140の3層からなる
積層体の外周部分を固定する機能を有しており、上面層
および下面層には、それぞれ円形の開口部が形成されて
いる。図5に示す破線の円の外側部分が、固定部材15
0の上面層によって覆われて固定されてしまう固定部1
43ということになる。円盤状の作用部141は、その
周囲にある円環状の可撓部142によって周囲から支持
された状態となっている。
作者が指で操作する対象物である。その上面中央部に
は、突起部145が形成されている。実用上は、必要に
応じて、この操作桿144の外側にプラスチックや金属
などの筒状カバーを被せて利用するようにする。
る。図示のとおり、変位生成体140は平面状の下面を
有しており、ここに円盤状の共通変位電極Ecが形成さ
れている。この共通変位電極Ecの円周は、図4に示す
第1〜第4の固定電極E1〜E4の外周に対応してお
り、共通変位電極Ecは、第1〜第4の固定電極E1〜
E4のすべてに対する共通の対向電極として機能するこ
とになる。原理的には、第1の固定電極E1に対向する
第1の変位電極と、第2の固定電極E2に対向する第2
の変位電極と、第3の固定電極E3に対向する第3の変
位電極と、第4の固定電極E4に対向する第4の変位電
極と、をそれぞれ変位生成体140の下面に独立して形
成すればよいが、実用上は、4枚の変位電極を別個独立
して形成するよりも、1枚の共通変位電極Ecを形成し
た方が構造が単純になる。ここでは、導電性ゴムによっ
て共通変位電極Ecを構成している。
状構造体120の上方に配置される。このとき、作用部
141の下面に形成された共通変位電極Ecが、ドーム
状構造体120に接触した状態となり、作用部141の
下面と主基板110の上面とが平行な状態を維持するよ
うに配置する。したがって、操作桿144に何ら外力が
作用していない状態では、接触用固定電極E0および第
1〜第4の固定電極E1〜E4と、共通変位電極Ecと
は平行な状態を維持することになる。
る。この装置は、2とおりの機能を有している。第1の
機能は、操作桿144に加えられた外力のX軸方向成分
およびY軸方向成分の検出機能であり、第2の機能は、
操作桿144を下方に押し込むことによるスイッチのO
N/OFF操作の検出機能である。
ことにし、便宜上、突起部145の中心位置に作用点を
定義し、この作用点に外力が作用したものとして、以下
の説明を行うことにする。いま、操作桿144の上端の
作用点に外力が作用したとすると、この外力は作用部1
41へと伝わり、可撓部142に撓みを生じさせる。そ
の結果、作用部141は変位することになる。すなわ
ち、何ら外力が作用していない状態においては、図1に
示すように、作用部141の下面と主基板110の上面
とは平行を維持しているが、突起部145にX軸方向成
分またはY軸方向成分を含む外力が作用すると、作用部
141の下面が主基板110の上面に対して傾き、変位
を生じるようになる。
外力+Fxが加えられたとすると、作用部141(およ
び操作桿144)は、図7の側断面図に示すように変位
することになる。すなわち、図の右側(X軸正領域)で
は、作用部141の下面と主基板110の上面との距離
が狭くなり、図の左側(X軸負領域)では、作用部14
1の下面と主基板110の上面との距離が広くなる。こ
れに対して、突起部145にX軸負方向への外力−Fx
が加えられたとすると、図の状態とは左右逆の変位が生
じることになり、図の右側(X軸正領域)では、作用部
141の下面と主基板110の上面との距離が広くな
り、図の左側(X軸負領域)では、作用部141の下面
と主基板110の上面との距離が狭くなる。このような
関係は、突起部145にY軸正方向の外力+Fyが加え
られた場合や、Y軸負方向の外力−Fyが加えられた場
合も同様である。
は、主基板110の上面にドーム状構造体120が配置
されているため、操作桿144に外力が作用した場合、
作用部141の下面がドーム状構造体120によって支
持されつつ、主基板110に対して変位を生じる点にあ
る。ドーム状構造体120の上面は、たとえば、球面あ
るいは楕円体面の一部(Z軸を中心軸とした回転体の形
状をもつ)から構成され、非常になだらかな曲面となっ
ている。作用部141は、このなだらかな曲面に接触し
ながら変位することができるため、操作者の指先になだ
らかな触覚が伝わることになり、良好な操作感を得るこ
とができるようになる。
可撓性をもった金属板からなるドーム状構造体120を
用いているため、操作桿144に作用する外力のZ軸負
方向成分−Fz(突起部145を下方へ押し込む成分)
が所定のしきい値(ドーム状構造体120に弾性変形を
誘発させるために必要な力)よりも小さいうちは、図7
の側断面図に示すように、ドーム状構造体120自体は
変形せず、作用部141の下面がこのドーム状構造体1
20の上面に沿って変位することになるが、−Fzがこ
のしきい値を越えると、図8の側断面図に示すように、
ドーム状構造体120が弾性変形を生じることになる。
すなわち、ドーム状構造体120は若干潰れて偏平形状
となり、その底周囲部の径はやや広がることになる。
合でも、作用部141の下面と主基板110の上面との
距離を、X軸正領域の上方、X軸負領域の上方、Y軸正
領域の上方、Y軸負領域の上方の各位置において検出す
る機能をもった変位検出部を用意しておけば、各距離に
基づいて作用部141の変位を検出することができ、突
起部145に与えられた外力の検出を行うことができ
る。ここに示す実施形態では、主基板110側に形成さ
れた第1〜第4の固定電極E1〜E4と、作用部側に形
成された共通変位電極Ecとによって4組の容量素子C
1〜C4を形成し、これらの容量素子の静電容量値に基
づいて各距離の検出を行うようにしている。
素子C1〜C4の等価回路である。第1の容量素子C1
は、X軸正領域の上方に配置された第1の固定電極E1
と、これに対向する第1の変位電極(共通変位電極Ec
の一部分)とによって構成され、第2の容量素子C2
は、X軸負領域の上方に配置された第2の固定電極E2
と、これに対向する第2の変位電極(共通変位電極Ec
の一部分)とによって構成され、第3の容量素子C3
は、Y軸正領域の上方に配置された第3の固定電極E3
と、これに対向する第3の変位電極(共通変位電極Ec
の一部分)とによって構成され、第4の容量素子C4
は、Y軸負領域の上方に配置された第4の固定電極E4
と、これに対向する第4の変位電極(共通変位電極Ec
の一部分)とによって構成される。本実施形態の場合、
第1〜第4の変位電極は、物理的に単一の共通変位電極
Ecによって構成されているため、図9の回路図におけ
る各容量素子C1〜C4の上側の変位電極Ecは電気的
に接続された状態となっているが、下側の各固定電極E
1〜E4は、それぞれ電気的に独立しており、外部端子
T1〜T4に接続されている。なお、各固定電極E1〜
E4から外部端子T1〜T4への具体的な配線層は、本
願図面には示されていない。
は、接触用固定電極E0とドーム状構造体120(変位
電極Edとして機能する)とによって構成される付加的
な容量素子である。上述したように、本実施形態では、
ドーム状構造体120として金属板からなる構造体を用
いているため、ドーム状構造体120自身が、変位電極
Edとして機能する。しかも、ドーム状構造体120の
上面のいずれかの箇所と共通変位電極Ecとは接触状態
を維持しているため、図9の回路図では、変位電極Ed
は共通変位電極Ecに電気的に接続された状態となって
いる。図1に示されているように、ドーム状構造体12
0には、配線部121が接続されており、この配線部1
21は、貫通孔111を通って主基板110の下面側へ
と導かれている。図9の回路図における外部端子Td
は、この配線部121の下端に設けられた端子である。
また、接触用固定電極E0は、図示されていない配線に
より、外部端子T0に接続されている。
組の容量素子C0〜C4が形成されていることになり、
これらの容量素子の一方の電極はいずれも変位電極とな
っているため、静電容量値が変化することになる。これ
ら静電容量値に基づいて、操作桿144に作用した外力
の各座標軸方向成分を、次のようにして検出することが
できる。
の容量素子C1の静電容量値と第2の容量素子の静電容
量値との差を求めることによって検出することができ
る。図7または図8に示すように、X軸正方向の力+F
xが作用すると、第1の容量素子C1の電極間隔は狭く
なるためその静電容量値は増加するのに対し、第2の容
量素子C2の電極間隔は広くなるためその静電容量値は
減少する。よって、第1の容量素子C1の静電容量値か
ら第2の容量素子C2の静電容量値を減じる演算を行え
ば、その差は、X軸正方向の力+Fxを示す値となる。
逆に、X軸負方向の力−Fxが作用すると、増減の関係
が逆転するため、その差の符号が逆転することになる。
結局、第1の容量素子C1の静電容量値から第2の容量
素子C2の静電容量値を減じる演算結果が得られれば、
その符号がX軸正方向か負方向かの向きを示し、その絶
対値が作用した力の大きさを示すことになる。全く同様
にして、第3の容量素子C3の静電容量値から第4の容
量素子C4の静電容量値を減じる演算結果により、作用
した外力のY軸方向成分の向きと大きさを得ることがで
きる。
て、作用した外力のZ軸負方向成分−Fzを検出するこ
とができる。図8に示すように、操作桿144を下方へ
と押圧する力−Fzが所定のしきい値を越えると、ドー
ム状構造体120が弾性変形を生じ偏平する。これによ
り、接触用固定電極E0とドーム状構造体120(変位
電極Ed)との距離が狭くなるため、容量素子C0の静
電容量値は増加することになる。よって、容量素子C0
の静電容量値の変化を電気的に検出すれば、作用した外
力のZ軸負方向成分−Fzを検出することができる。も
っとも、この実施形態の場合、Z軸正方向成分+Fz
(操作桿144を図の上方へと持ち上げる力)を検出す
ることはできない。このような力が加わると、作用部1
41の下面がドーム状構造体120の上面から離れてし
まい、ドーム状構造体120に何ら変位が生じないから
である。また、Z軸負方向成分−Fzを検出するにして
も、精度の高い検出値は得ることができない。ドーム状
構造体120は、もともとクリック感を有するスイッチ
用に設計されているため、力−Fzの大きさと容量素子
C0の電極間距離との間に線形性が得られない。したが
って、この容量素子C0に基づくZ軸負方向成分−Fz
の検出機能は、大まかな値を求める場合に利用される補
助的な機能というべきものになる。Z軸方向成分につい
てより精度の高い検出を行う方法は、後の§3で説明す
る。
電容量値に基づく検出は、図9に示す外部端子T0〜T
4,Tdに所定の検出用回路を接続することによって行
われることになる。このような検出回路は、既に種々の
ものが公知であるため、ここでは説明を省略する。
第2の機能、すなわち、操作桿144を下方に押し込む
ことによるスイッチのON/OFF操作の検出機能につ
いて述べる。この機能は、操作桿144に対して作用し
た下方への力を検出するという点においては、上述した
容量素子C0に基づいてZ軸負方向成分−Fzを検出す
る補助的な機能と類似する。しかしながら、スイッチの
ON/OFF操作は、ON状態とOFF状態との2つの
状態間の遷移操作であり、かつ、操作者にON状態にあ
るのかOFF状態にあるのかを明確に認識させる必要が
ある操作である。本発明に係る力検出装置では、操作時
にクリック感をもたせることにより、触覚を通じていず
れの状態にあるかを明確に認識させるようにしている。
出装置の種々の状態を示したが、これらの状態はいずれ
もスイッチOFFの状態を示している。この力検出装置
において、スイッチONの状態とは、接触用固定電極E
0とドーム状構造体120とが接触した状態を言う。図
10は、この力検出装置がスイッチONの状態となった
ときを示す側断面図である。スイッチONの状態の特徴
は、ドーム状構造体120の形状にある。すなわち、図
1,図7,図8に示す例では、いずれの場合もドーム状
構造体120は、上に凸となる状態を維持しているが、
図10では、ドーム状構造体120の頂点付近が弾性変
形して、下に凸となるように形状反転を起こしている。
その結果、頂点付近の下面が接触用固定電極E0の上面
に接触した状態となっている。したがって、ドーム状構
造体120と接触用固定電極E0とが電気的に導通状態
となる。図9の回路図では、外部端子T0とTdとの間
が導通することになり、この両端子がスイッチ端子とし
て用いられることになる。
は金属板から形成されており、このような金属板から形
成されたドーム状構造体では、板厚を適当な寸法に設定
すれば、頂点付近に対して下方への押圧力を加えると、
頂点付近が弾性変形して下に凸となるように形状反転を
起こす性質をもたせることができる。もっとも、このよ
うにドーム状構造体120に形状反転を起こさせるため
には、操作桿144にかなり大きな押圧力を加える必要
がある。図1に示す状態において、操作者が操作桿14
4を下方に押し込むような力を加えてゆくと、この力が
所定の臨界値を越えた時点で、ドーム状構造体120が
急激に形状反転して図10に示す状態に至ることにな
る。このため、操作者は、図1に示す状態から図10に
示す状態に遷移したことを、触覚を通じて認識すること
ができ、いわゆる「クリック感」が得られることにな
る。操作者が力を緩めると、弾性変形していたドーム状
構造体120が元の状態に復帰し、再び図1に示す状態
に遷移する。このときの状態遷移も、操作者は、触覚を
通じて認識することができる。このように、操作桿14
4を押しボタンとするスイッチのON/OFF操作を、
触覚を通じて明確に認識することができるので、良好な
操作感が得られることになる。
装置は、操作桿144に与えられたX軸正方向、X軸負
方向、Y軸正方向、Y軸負方向の4方向の力を検出する
第1の機能と、操作桿144を押しボタンとするスイッ
チのON/OFF操作を検出する第2の機能と、更に、
操作桿144に与えられたZ軸負方向の力を大まかに検
出する付加機能とを有していることになる。このうち、
第1の機能および第2の機能は、コンピュータや小型電
子機器用の入力装置としての利用価値が高い。たとえ
ば、カーソルを上下左右に移動させる操作と、マウスク
リックに対応する操作とを、この力検出装置で行うよう
にするのであれば、4方向の力の検出値に応じてカーソ
ルを上下左右に移動させ、スイッチのON/OFF操作
をマウスクリックに対応する操作として取り扱うように
すればよい。
固定電極E1〜E4が、共通変位電極Ecに接触し、図
9の回路図における容量素子C1〜C4の両電極が短絡
した状態となってしまう。検出回路として、このような
容量素子の短絡が生じると不都合である場合には、第1
〜第4の固定電極E1〜E4の上面に絶縁膜を形成して
おくようにすればよい。
説明する。
軸方向成分についても、より精度の高い検出が可能な変
形例を述べる。この変形例では、図3に示す補助基板1
30の代わりに、図11に示す補助基板130を用いる
ようにする。この図11の補助基板130では、固定電
極の構成が若干異なっている。すなわち、第1〜第4の
固定電極E1〜E4に加えて、更に、第5の固定電極E
5が付加されている。第1〜第4の固定電極E1〜E4
は、幅がやや狭くなっているものの前述した力検出装置
における機能と全く同一の機能を果たす。これに対し
て、第5の固定電極E5は、円形ホールHの外周に沿っ
て配置された円環状の電極であり、Z軸方向成分の検出
に寄与する。すなわち、作用部141の下面側に、この
第5の固定電極E5に対向する第5の変位電極を設けて
おけば、これら一対の対向電極によって第5の容量素子
C5を形成することができ、この第5の容量素子の静電
容量値に基づいて、作用した外力のZ軸方向成分を検出
することができる。
下面には、図6に示すような共通変位電極Ecが形成さ
れており、この共通変位電極Ecの一部が、第5の変位
電極として機能するので、変位生成体140側は§1で
述べた実施形態と全く同様の構成でかまわない。操作桿
144にZ軸負方向の力−Fzが加えられると、共通変
位電極Ecと第5の固定電極との距離が狭くなり、第5
の容量素子C5の静電容量値は増大し、逆に、操作桿1
44にZ軸正方向の力+Fzが加えられると、共通変位
電極Ecと第5の固定電極との距離が広くなり、容量素
子C5の静電容量値は減少する。したがって、第5の容
量素子C5の静電容量値に基づいて、作用した外力のZ
軸方向成分を検出することができる。
は、接触用固定電極E0とドーム状構造体120とによ
って構成される容量素子の静電容量値に基づいても検出
することが可能であるが、この場合、Z軸正方向の力+
Fzについての検出を行うことはできない。上述した第
5の容量素子C5を用いる方法では、Z軸正方向の力+
Fzについての検出が可能になり、また、線形出力を得
やすいというメリットがある。
ドーム状構造体120を、補助基板130によって保持
するようにしているが、別な部材によってドーム状構造
体120を保持することができれば、補助基板130は
必ずしも用いる必要はない。補助基板130を用いない
場合、固定電極E1〜E5は主基板110上に直接形成
することができる。ただし、実用上は、容量素子による
検出感度を高めるために、固定電極E1〜E5と共通変
位電極Ecとの間隔はできるだけ小さく設定するのが好
ましい。したがって、これまで述べてきた例のように、
補助基板130によってドーム状構造体120を保持す
るようにし、固定電極E1〜E5を補助基板130の上
面に形成する形態を採るのが実用的である。また、図1
2では、各基板が板状のものとして示されているが、主
基板110と補助基板130とは、ポリイミドフィルム
やPETフィルムなどのフィルム材料で構成してもよ
い。この場合、ドーム状構造体120は、2枚のフィル
ムの間に挟み込まれるようにして接着され、固定される
ことになる。
示す実施形態から操作桿144および突起部145を削
除したものであり、作用部141以下の構成要素には何
ら変更はない。図1に示す力検出装置の場合、操作者か
らの操作入力(外力の作用)は、操作桿144に対して
行われたが、図12に示す力検出装置の場合、操作者か
らの操作入力(外力の作用)は、作用部141の上面に
対して直接行われることになる。このため、操作者の操
作入力は、X軸方向への力あるいはY軸方向への力とし
て与えられるのではなく、作用部141の上面の所定位
置に対する押圧力として与えられることになる。
指標が配置されている。図13は、図12に示す変形例
に用いられている変位生成体140の上面図である。円
盤状の作用部141の上面は平面になっており、ここに
5つの指標M1〜M5が描かれている。これらの指標M
1〜M5は、操作者に対する押圧位置を示す目安として
機能する。たとえば、指標M1の位置を指で押し込む操
作を行うと、図1の実施形態に係る力検出装置における
操作桿144にX軸正方向の力+FxおよびZ軸負方向
の力−Fzが作用したのと同等の変位が、作用部141
に生じることになる。力−Fzが作用しているため、容
量素子C1〜C4は、いずれも電極間隔が狭くなる。し
かしながら、力+Fxが作用したのと同等の変位が生じ
るため、容量素子C1の電極間隔の変化が最も顕著に現
れる。たとえば、静電容量値の小さな増加を+,顕著な
増加を+++と表現すると、指標M1の位置を指で押し
込む操作を行った場合の容量素子C1〜C4の静電容量
値の変化は、C1+++,C2+,C3+,C4+とな
る。同様に、指標M2を押し込む操作を行った場合は、
C1+,C2+++,C3+,C4+となり、指標M3
を押し込む操作を行った場合は、C1+,C2+,C3
+++,C4+となり、指標M4を押し込む操作を行っ
た場合は、C1+,C2+,C3+,C4+++とな
る。
れかの位置が押圧された場合、4つの容量素子C1〜C
4のうちのいずれかの静電容量値が顕著に変化するの
で、各容量素子の静電容量値を測定できれば、どの指標
位置にどれだけの押圧力が加えられたかを検出すること
ができるようになる。実用上は、各容量素子C1〜C4
の静電容量値をそれぞれC1〜C4としたときに、C1
−C2およびC3−C4を求める回路を用意しておけば
よい。C1−C2の値が正になれば、この値に応じた押
圧力をもった操作が指標M1の位置に加えられたことに
なり、C1−C2の値が負になれば、この値に応じた押
圧力をもった操作が指標M2の位置に加えられたことに
なる。同様に、C3−C4の値が正になれば、この値に
応じた押圧力をもった操作が指標M3の位置に加えられ
たことになり、C3−C4の値が負になれば、この値に
応じた押圧力をもった操作が指標M4の位置に加えられ
たことになる。
加えられた操作だけでなく、任意の位置に加えられた操
作を検出することもできる。たとえば、図13におい
て、指標M1と指標M3との中間位置(X軸およびY軸
に対して45°の方向)に対して、所定の押圧操作がな
された場合、C1−C2の値およびC3−C4の値の双
方が正の値になるので、指標M1と指標M3との双方に
所定の押圧力をもった操作が加えられたと判断すること
ができる。この操作は、指標M1と指標M3との中間位
置に対する押圧操作と等価である。
操作を行うと、ドーム状構造体120の頂点付近が形状
反転を生じ、ドーム状構造体120と接触用固定電極E
0とが接触することになり、スイッチON状態となる。
このとき、十分なクリック感が得られるため、操作者
は、スイッチON状態となったことを触覚を通じて認識
できる。結局、図12に示す力検出装置は、指標M1〜
M4で示される4方向(X軸正方向、X軸負方向、Y軸
正方向、Y軸負方向)についての操作量と、ON/OF
Fスイッチ操作とを検出することができる操作量検出装
置として機能することになる。このような装置は、前述
したように、カーソルの上下左右への移動操作と、マウ
スクリックに対応する操作とを行うための入力装置とし
て応用性が非常に広い。
電極E0とドーム状構造体120とによって容量素子C
0が形成されているので、この容量素子C0の静電容量
値に基づいて、指標M5の位置に加えられた押圧操作の
操作量を検出することも可能である。
る変形例を示す側断面図である。図12に示す力検出装
置との相違点は次の4点である。まず、第1の相違点
は、作用部141(141A,141B,141Cから
なる部分)を支持する脚部として機能している可撓部1
42がより長くなっており、何ら外力(操作者の操作入
力)が作用していない状態において、作用部141はド
ーム状構造体120の上方に浮いた位置に配置されてい
る。このように、作用部141をドーム状構造体120
から離した状態にしておくと、スイッチONのための指
標M5に対する押圧操作のストークをより長く確保する
ことが可能になり、クリック感をより高めることができ
るようになる。
れた接触用固定電極が、物理的に分離された一対の電極
E0AとE0Bとによって構成されている点である。こ
の変形例に用いられる主基板110の上面図を図15に
示す。図2に示す主基板110には、単一の接触用固定
電極E0が形成されていたのに対し、図15に示す主基
板110には、一対の電極E0A,E0Bが形成されて
いる。このように、接触用固定電極を一対の電極E0
A,E0Bによって構成しておくと、これら一対の電極
間の導通状態を電気的に検出することにより、スイッチ
のON/OFF状態の検出を行うことができるようにな
るため、ドーム状構造体120に対する配線部121が
不要になるというメリットが得られる。実際、図14に
示す力検出装置には、配線部121は設けられていな
い。
20と接触用固定電極E0との接触状態(スイッチのO
N/OFF状態)を検出するために、ドーム状構造体1
20と接触用固定電極E0とのそれぞれから配線を引き
出す必要がある。ところが、図14に示す装置の場合、
電極E0AとE0Bとのそれぞれから配線を引き出して
おき、これら両電極間の導通状態を検出すればよいの
で、ドーム状構造体120に対する配線は不要になる。
すなわち、図16に示すように、ドーム状構造体120
の頂点付近が形状反転を起こし、一対の電極E0A,E
0Bに接触した状態になると、一対の電極E0A,E0
Bは、このドーム状構造体120の接触面を介して導通
状態になるので、電極E0A,E0B間の導通状態さえ
検出できれば、ドーム状構造体120に対する配線は必
要ない。また、図16に示すようにスイッチON状態と
なれば、電極E0A,E0Bの一方を、共通変位電極E
cへの配線として利用することもできる。したがって、
次に第3の相違点として述べる機能により、スイッチO
N状態となった後の押圧力だけを検出できればよい場合
は、共通変位電極Ecおよびドーム状構造体120のい
ずれに対しても配線を行う必要がなくなる。
イッチがON状態となったときにも、各固定電極E1〜
E4と共通変位電極Ecとの間に所定の距離が確保され
るようにし、スイッチがON状態となった後にも、作用
部141に対して加えられた力の検出を行えるようにし
た点である。すなわち、図10に示す力検出装置では、
スイッチがON状態となったときに、各固定電極E1〜
E4が共通変位電極Ecに接触した状態となっている
が、図16に示す力検出装置では、各固定電極E1〜E
4と共通変位電極Ecとの間には、まだ所定の間隔が確
保されている。もともとドーム状構造体120は、弾性
変形をする材質から構成されているので、図16に示す
ように、スイッチがON状態となった後に、更なる押圧
力を作用させると、ドーム状構造体120は更に押し潰
されるように変形し、各固定電極E1〜E4と共通変位
電極Ecとの間隔に変化が生じることになる。その結
果、容量素子C1〜C4の静電容量値が変化するので、
スイッチがON状態となった後に加えられた更なる押圧
力の検出が可能になる。
スイッチがOFF状態における指標M1〜M4の押圧操
作と、スイッチがON状態における指標M1〜M4の押
圧操作とを行うことが可能になる。具体的には、図13
に示す上面図において、指標M1〜M4のいずれかを軽
く押し込む操作を行うと、スイッチがOFF状態におけ
る押圧操作を行うことができる。そして、指標M5を強
く押し込むと、スイッチをON状態にもってゆくことが
できるが、指標M5を強く押し込んだ状態のまま、指を
指標M1〜M4のいずれかの方向に移動させるようにし
て、更に押し込む操作を行えば、スイッチがON状態に
おける押圧操作を行うことができるようになる。図16
に示すように、スイッチがON状態になると、各容量素
子C1〜C4の電極間隔が非常に小さくなるので、より
高い感度で押圧力の検出を行うことができるようにな
る。上述したように、指標M1〜M4の押圧操作を、ス
イッチON状態のときにのみ検出できればよい場合は、
共通変位電極Ecが必ず電極E0A,E0Bに接触した
状態での検出が行われることになるので、共通変位電極
Ecに対する配線は不要である。なお、スイッチOFF
状態においても指標M1〜M4の押圧操作を検出したい
場合には、ドーム状構造体120に対する配線(たとえ
ば、図1に示す例における配線部121)を行っておけ
ば実用上は十分であり、共通変位電極Ecに対する配線
は次の理由により不要である。いま、図14において、
共通変位電極Ecがドーム状構造体120に接する状態
になるまで(ドームは反転していない)軽く押し込む操
作を第1クリック操作と呼び、更に、ドームを反転させ
て図16の状態になるまで押し込む操作を第2クリック
操作と呼ぶ。スイッチは第2クリック操作によりON状
態になるが、第1クリック操作後は、共通変位電極Ec
はドーム状構造体120に接触した状態となるので、こ
のドーム状構造体120に対して行われた配線を利用す
れば、スイッチがOFF状態(第2クリック操作前)で
あっても各容量素子を利用した押圧操作検出が可能にな
る。結局、指標M1〜M4の押圧操作検出を、第1クリ
ック操作後に限定すれば、共通変位電極Ecに対する配
線なしに、ドーム状構造体120を配線として利用した
検出が可能になる。第1クリック操作前は、容量素子の
電極間隔がかなり大きいため、検出感度はかなり低い。
したがって、実用上は、第1クリック操作後の検出に限
定しても問題はない。もちろん、第1クリック操作後で
あって第2クリック操作前の状態における検出感度は、
第2クリック操作後の検出感度に比べれば低くなる。
示されているように、作用部141が、本体部141
A、操作盤141B、心棒141Cの3つの部分によっ
て構成されている点である。本体部141Aは、弾性材
料からなる部分であり、この例の場合、絶縁性のシリコ
ンゴムによって構成されている。一方、操作盤141B
は、本体部141Aの上面に配置された剛性材料からな
る部分であり、この例の場合、プラスチックによって構
成されている。また、心棒141Cは、本体部141A
の中心部分に埋め込まれた剛性材料からなる部分であ
り、この例の場合、操作盤141Bと同様にプラスチッ
クによって構成されている。心棒141Cの上端は、操
作盤141Bの下面に接続されている。実用上は、操作
盤141Bと心棒141Cとを一体成型品として用意す
ればよい。
なる部分と剛性材料からなる部分とによって構成するこ
とは、良好な操作性を得る上で重要である。作用部14
1に力を加える場合、ある程度の弾性が得られた方が柔
らかな操作性を得ることができて好ましい。しかしなが
ら、指の力が直接加わる上面部分も弾性材料によって構
成されていると、指が沈み込むようになり力が加わりに
くくなる。そこで、上面には、剛性をもった操作盤14
1Bを被せるようにし、指に対して良好な接触感が得ら
れるようにしている。また、心棒141Cを埋め込んで
おくと、スイッチON操作を行う上で効果的である。ス
イッチON操作では、ドーム状構造体120の頂点付近
を形状反転させる必要があるため、ある程度の強い押圧
力が必要になる。中心部分に心棒141Cを埋め込んで
おくと、操作盤141Bの中央部分に加えた押圧力をド
ーム状構造体120の頂点付近に効率的に伝達すること
ができるようになる。
第2の実施形態は、実用上は操作量検出装置として利用
するのが一般的であるので、ここでは、操作量検出装置
と呼ぶことにする。図17は、この第2の実施形態に係
る操作量検出装置の構成を示す側断面図である。この装
置は、平面上で互いに直交する4方向(具体的には、X
軸正方向、X軸負方向、Y軸正方向、Y軸負方向)につ
いての操作量とON/OFFスイッチ操作とを検出する
機能を有している。
基板、ガラス基板、ガラスエポキシ基板、ポリイミドフ
ィルムなどの絶縁性の基板であり、図18にその上面図
を示す。図示のとおり、この主基板210も正方形状の
基板である。ここでも、この主基板210の上面の中心
部に原点Oを定義し、図示の方向にX軸,Y軸,Z軸を
定義することにする。主基板210の上面には、図18
に示すように、5枚の固定電極が形成されている。ここ
では、中央の原点位置に配置された電極を接触用固定電
極E0、X軸正領域に配置された電極を第1の固定電極
E1、X軸負領域に配置された電極を第2の固定電極E
2、Y軸正領域に配置された電極を第3の固定電極E
3、Y軸負領域に配置された電極を第4の固定電極E4
と呼ぶことにする。また、この主基板210上におい
て、接触用固定電極E0が配置された原点Oの近傍部分
を中央領域と呼び、第1〜第4の固定電極E1〜E4が
配置された部分(中央領域を環状に取り囲む部分)を周
辺領域と呼ぶことにする。
中央領域においては、接触用固定電極E0の位置に伏せ
るように、ドーム状構造体220が配置されており、こ
のドーム状構造体220は、補助基板230によって主
基板210上に保持されている。補助基板230の上面
には円形開口部が形成されており、ドーム状構造体22
0の一部が露出した状態となっている。一方、周囲領域
には、弾性変形する材質からなる弾性導電層240が配
置されている。この弾性導電層240は、各固定電極E
1〜E4に沿って配置された平板円環状(ワッシャーの
ような形状)の導電層であり、その下面には、各固定電
極E1〜E4に接触しないように円環状の溝が形成され
ている。具体的には、この弾性導電層240は、導電性
シリコンゴムあるいは導電性エラストマーなどの導電性
弾性材料で構成しておけばよい。各固定電極E1〜E4
と、弾性導電層240のうちこれらの固定電極に対向す
る部分とによって、容量素子C1〜C4が形成されるこ
とになる。
領域を覆うような円盤状のパッドであるが、表面に凹凸
構造が形成されているため、図17の側断面図において
は、やや複雑な形状をしている。この例では、弾性緩衝
層250は、絶縁性シリコンゴムによって構成されてい
る。この弾性緩衝層250の上には、剛体材料(この例
ではプラスチック)からなる円盤状の操作盤260が配
置されている。操作盤260は、その中央部分において
のみ弾性緩衝層250の中心部分に接続されており、周
囲部分は、弾性緩衝層250から浮いた状態となってい
る。これは、操作盤260の中央を押し込むことによる
スイッチON操作と、周囲の所定位置を押し込むことに
よる4方向の操作量入力とが、互いに干渉しないように
するための配慮である。
衝層250の3層構造体は、その周囲部分で、固定部材
270によって固定されている。図19は、この操作量
検出装置全体の上面図である。固定部材270は、この
装置の筐体上面を構成する上面部(図19に現れている
部分)と、筐体下面を構成する下面部と、筐体側面を構
成する側面部と、によって構成されており、固定部材と
して機能するものであれば、どのような材料を用いて構
成してもかまわない。上面部には、図19に示すよう
に、円形の開口部が形成されており、この開口部から円
盤状の操作盤260が露出している。固定部材270の
下面部にも、同様に円形の開口部が形成されており、主
基板210の下面の一部が露出している。この露出部分
から、主基板210に対する配線を施すことができる。
うに、5つの指標M1〜M5が描かれている。指標M1
〜M4は、それぞれ4方向についての操作入力を行う際
の押圧位置の目標を示しており、指標M5は、スイッチ
ON操作を行う際の押圧位置の目標を示している。操作
者が、指標M1〜M4のうちのいずれかの位置に対して
押圧操作を行うと、操作盤260の押圧された箇所が下
方へと変位する。たとえば、指標M1の位置に対する押
圧操作が行われると、図17に示す操作盤260におい
て、第1の固定電極E1の上方に相当する部分が下方へ
と変位し、弾性緩衝層250に接触することになる。弾
性緩衝層250のこの部分は、操作盤260からの押圧
力を受けて下方へと変位するため、その下に位置する弾
性導電層240の一部分(溝が形成された部分)も下方
へと変位することになる。その結果、第1の固定電極E
1と、これに対向する弾性導電層240の一部分と、に
よって形成される第1の容量素子C1の電極間隔は狭く
なり、静電容量値は増加する。結局、指標M1の位置に
対する押圧操作量は、第1の容量素子C1の静電容量値
の増加として検出される。同様に、指標M2〜M4の位
置に対する押圧操作量は、第2〜第4の容量素子C2〜
C4の静電容量値の増加として検出される。実用上は、
§2で述べたように、一対の容量素子C1,C2の静電
容量値の差に基づいて指標M1あるいはM2に対する押
圧操作量を求め、一対の容量素子C3,C4の静電容量
値の差に基づいて指標M3あるいはM4に対する押圧操
作量を求めるのが好ましい。
し込むようなスイッチON操作が与えられた場合、この
押圧力はドーム状構造体220へと伝達される。ドーム
状構造体220は、このような下方への押圧操作が加え
られると、その頂点付近が弾性変形して下に凸となるよ
うに形状反転を起こす性質を有し、かつ、少なくとも頂
点付近の下面に導電性接触面が形成されている。したが
って、指標M5の位置に対して、ある程度の押圧力が加
えられると、頂点付近が形状反転を生じ、下面の導電性
接触面が接触用固定電極E0に接触することになる。こ
うして、接触用固定電極E0とドーム状構造体220と
の接触を電気的に検出することにより、スイッチのON
状態を検出することができる。ドーム状構造体220の
形状反転を利用しているため、スイッチON操作時に
は、十分なクリック感が得られることは、前述の実施形
態と同様である。
は、平面上で互いに直交する4方向についての操作量と
ON/OFFスイッチ操作とを検出することができる。
このような機能は、第1の実施形態として示した図1,
図12,図14に示す装置と同じである。なお、本願明
細書では、便宜上、図1や図12で示した装置を第1の
実施形態と呼び、図17以降に示す装置を第2の実施形
態と呼ぶことにしているが、発明の基本思想という点で
は、いずれの実施形態もその本質的な部分は同じにな
る。
性導電層240、弾性緩衝層250、操作盤260から
なる部分(操作者の操作入力に基づいて変位を生じる部
分)を操作部と呼ぶことにすると、この操作部は、主基
板210上の中央領域および周辺領域を含む領域上に配
置され、底面には、第1の固定電極E1に対向する第1
の変位電極(弾性導電層240の一部)、第2の固定電
極E2に対向する第2の変位電極(弾性導電層240の
一部)、第3の固定電極に対向する第3の変位電極(弾
性導電層240の一部)、第4の固定電極に対向する第
4の変位電極(弾性導電層240の一部)が形成され、
所定の押圧操作が加えられたときに弾性変形を生じるこ
とにより第1〜第4の変位電極に変位が生じるように構
成されていることになる。このような構成は、図1に示
す装置において、変位生成体140を操作部と呼んだ場
合の構成と実質的に同一である。
は、図17に示す装置の変形例である。この装置も、平
面上で互いに直交する4方向(X軸正方向、X軸負方
向、Y軸正方向、Y軸負方向)についての操作量とON
/OFFスイッチ操作とを検出する機能を有している。
す主基板210と同様に、セラミック基板、ガラス基
板、ガラスエポキシ基板、ポリイミドフィルムなどの絶
縁性の基板であり、その上面の中央領域には、接触用固
定電極E0が形成され、周辺領域には第1〜第4の固定
電極E1〜E4(配置は、図18に示す固定電極E1〜
E4と同じ)が形成されている。また、中央領域におい
て、接触用固定電極E0の位置に伏せるように、ドーム
状構造体320が配置されており、このドーム状構造体
320は、補助基板330によって主基板310上に保
持されている。この点も図17に示す装置と同様であ
る。
41と周辺部弾性導電層342とによって構成された円
盤状のパッドであるが、表面に凹凸構造が形成されてい
るため、図20の側断面図においては、やや複雑な形状
をしている。中央部弾性導電層341は、ドーム状構造
体320の上方に位置し、その底面はドーム状構造体3
20の上面に接触している。周辺部弾性導電層342
は、その周囲を取り囲むように、各固定電極E1〜E4
に沿って配置された平板円環状(ワッシャーのような形
状)の部分であり、その下面には、各固定電極E1〜E
4に接触しないように円環状の溝が形成されている。具
体的には、この弾性導電層340は、導電性シリコンゴ
ムあるいは導電性エラストマーなどの導電性弾性材料で
構成しておけばよい。各固定電極E1〜E4と、中央部
弾性導電層341のうちこれらの固定電極に対向する部
分とによって、容量素子C1〜C4が形成されることに
なる。電気的には、ドーム状構造体320と弾性導電層
340とは導通状態にあり、共通の電極として機能する
ことになる。
電層341の上に配置された円盤状のパッドであり、周
辺部弾性緩衝層352は、周辺部弾性導電層342の上
に配置された平板円環状(ワッシャーのような形状)の
パッドである。これらのパッドは、いずれも絶縁性シリ
コンゴムによって構成されている。これらの上には、そ
れぞれ、剛体材料(この例ではプラスチック)からなる
円盤状の中央操作盤361および円環状の周辺操作盤3
62が被せられている。
弾性緩衝層352の3層構造体は、その周囲部分で、固
定部材370によって固定されている。図21は、この
操作量検出装置全体の上面図である。固定部材370
は、この装置の筐体上面を構成する上面部(図21に現
れている部分)と、筐体下面を構成する下面部と、筐体
側面を構成する側面部と、によって構成されており、固
定部材として機能するものであれば、どのような材料を
用いて構成してもかまわない。上面部には、図21に示
すように、円形の開口部が形成されており、この開口部
から円盤状の中央操作盤361および円環状の周辺操作
盤362が露出している。固定部材370の下面部に
も、同様に円形の開口部が形成されており、主基板31
0の下面の一部が露出している。この露出部分から、主
基板310に対する配線を施すことができる。
は指標M5が描かれ、周辺操作盤362には4つの指標
M1〜M4が描かれている。指標M1〜M4は、それぞ
れ4方向についての操作入力を行う際の押圧位置の目標
を示しており、指標M5は、スイッチON操作を行う際
の押圧位置の目標を示している。操作者が、指標M1〜
M4のうちのいずれかの位置に対して押圧操作を行う
と、周辺操作盤362の押圧された箇所が下方へと変位
する。たとえば、指標M1の位置に対する押圧操作が行
われると、図20に示す周辺操作盤362において、第
1の固定電極E1の上方に相当する部分が下方へと変位
し、周辺部弾性緩衝層352を介して、周辺部弾性導電
層342を下方へと変位させる力が伝わることになる。
その結果、第1の固定電極E1と、これに対向する周辺
部弾性導電層342の一部分と、によって形成される第
1の容量素子C1の電極間隔は狭くなり、静電容量値は
増加する。結局、指標M1の位置に対する押圧操作量
は、第1の容量素子C1の静電容量値の増加として検出
される。同様に、指標M2〜M4の位置に対する押圧操
作量は、第2〜第4の容量素子C2〜C4の静電容量値
の増加として検出される。実用上は、§2で述べたよう
に、一対の容量素子C1,C2の静電容量値の差に基づ
いて指標M1あるいはM2に対する押圧操作量を求め、
一対の容量素子C3,C4の静電容量値の差に基づいて
指標M3あるいはM4に対する押圧操作量を求めるのが
好ましい。
し込むようなスイッチON操作が与えられた場合、この
押圧力はドーム状構造体320へと伝達される。ドーム
状構造体320は、このような下方への押圧操作が加え
られると、その頂点付近が弾性変形して下に凸となるよ
うに形状反転を起こす性質を有し、かつ、少なくとも頂
点付近の下面に導電性接触面が形成されている。したが
って、指標M5の位置に対して、ある程度の押圧力が加
えられると、頂点付近が形状反転を生じ、下面の導電性
接触面が接触用固定電極E0に接触することになる。こ
うして、接触用固定電極E0とドーム状構造体320と
の接触を電気的に検出することにより、スイッチのON
状態を検出することができる。ドーム状構造体320の
形状反転を利用しているため、スイッチON操作時に
は、十分なクリック感が得られることは、前述の実施形
態と同様である。
基板310の中央領域上に配置された中央部弾性導電層
341、中央部弾性緩衝層351、中央操作盤361の
3層構造体を中央操作部と呼び、主基板310の周辺領
域上に配置された周辺部弾性導電層342、周辺部弾性
緩衝層352、周辺操作盤362の3層構造体を周辺操
作部と呼べば、中央操作部によってスイッチのON/O
FF操作を行うことができ、周辺操作部によって4方向
についての操作量入力を行うことができることになる。
中央操作部も周辺操作部も、弾性材料からなる部分を有
するため、柔らかで良好な操作感が得られる。しかも、
スイッチのON/OFF操作に関しては、ドーム状構造
体320を用いているため、良好なクリック感が得られ
るようになる。図17に示す装置の場合、すべての操作
を操作盤260に対して行うことになるが、図20に示
す装置の場合、中央操作盤361と周辺操作盤362と
に分けて操作入力を行うことができるため、より確実な
操作入力が可能になる。
は、図17に示す装置の更に別な変形例である。この装
置では、平面上で互いに直交する4方向(X軸正方向、
X軸負方向、Y軸正方向、Y軸負方向)および下方向
(Z軸負方向)についての操作量と、上記4方向に対応
した4系統のON/OFFスイッチ操作とを検出する機
能を有している。
す主基板210と同様に、セラミック基板、ガラス基
板、ガラスエポキシ基板、ポリイミドフィルムなどの絶
縁性の基板であるが、その上面の電極構成は若干異なっ
ている。すなわち、原点Oを中心とする中央領域には、
X軸正領域に配置された第1の固定電極E1と、X軸負
領域に配置された第2の固定電極E2と、Y軸正領域に
配置された第3の固定電極E3と、Y軸負領域に配置さ
れた第4の固定電極E4と、原点O上に配置された第5
の固定電極E5と、が設けられている(図22には、固
定電極E3,E4は示されていないが、X軸上に配置さ
れた電極E1,E2と同様の位置関係となるようにY軸
上に配置されている)。一方、中央領域の周辺に位置す
る周辺領域には、X軸正領域に配置された第1の接触用
固定電極E01と、X軸負領域に配置された第2の接触
用固定電極E02と、Y軸正領域に配置された第3の接
触用固定電極E03と、Y軸負領域に配置された第4の
接触用固定電極E04と、が設けられている(図22に
は、固定電極E03,E04は示されていないが、X軸
上に配置された電極E01,E02と同様の位置関係と
なるようにY軸上に配置されている)。
4の各位置には、それぞれ第1〜第4のドーム状構造体
421〜424(図22には、第3および第4のドーム
状構造体423,424は示されていない)が伏せるよ
うに配置されている。
41、周辺部弾性導電層442、周縁部弾性導電層44
3によって構成された円盤状のパッドであるが、表面に
凹凸構造が形成されているため、図22の側断面図にお
いては、やや複雑な形状をしている。中央部弾性導電層
441は、主基板410の中央領域上の各固定電極E1
〜E5を覆うような円盤状の部分であるが、その底面に
は、各固定電極E1〜E5を収容するための空洞部が形
成されている。周辺部弾性導電層442は、中央部弾性
導電層441の周囲を取り囲むように、周辺領域上に配
置された円環状の部分であり、X軸およびY軸と交差す
る4か所において、第1〜第4のドーム状構造体421
〜424の上面と周辺部弾性導電層442の底面とが接
触した状態となっている。周縁部弾性導電層443は、
周辺部弾性導電層442の更に周囲に形成された円環状
の部分であり、主基板410上に固定される。中央部弾
性導電層441、周辺部弾性導電層442、周縁部弾性
導電層443は、図示されているように、肉薄の可撓部
によって連結されており、弾性導電層440は全体とし
て、大きな円盤状のパッドを構成している。
電性シリコンゴムあるいは導電性エラストマーなどの導
電性弾性材料で構成しておけばよい。各固定電極E1〜
E5と、中央部弾性導電層441のうちこれらの固定電
極に対向する部分とによって、容量素子C1〜C5が形
成されることになる。電気的には、4つのドーム状構造
体421〜424と弾性導電層440とは導通状態にあ
り、共通の電極として機能することになる。
電層441の上に配置されたほぼ円柱状の部材であり、
絶縁性シリコンゴムによって構成されている。その上に
は、剛体材料(この例ではプラスチック)からなる円筒
状の中央操作盤461が被せられている。また、周辺部
弾性導電層442の上には、同じく剛体材料(この例で
はプラスチック)からなる円環状の周辺操作盤462が
被せられている。更に、中央操作盤461と周辺操作盤
462との間には、同じく剛体材料(この例ではプラス
チック)からなる環状壁部463が設けられている。こ
の環状壁部463は、円筒状の構造体であり、中央部弾
性緩衝層451の周縁上に接着されることにより、間接
的に、主基板410上に固定される。
3は、その周縁部分で、固定部材470によって固定さ
れている。図23は、この操作量検出装置全体の上面図
である。固定部材470は、この装置の筐体上面を構成
する上面部(図23に現れている部分)と、筐体下面を
構成する下面部と、筐体側面を構成する側面部と、によ
って構成されており、固定部材として機能するものであ
れば、どのような材料を用いて構成してもかまわない。
上面部には、図23に示すように、円形の開口部が形成
されており、この開口部から円盤状の中央操作盤46
1、円環状の周辺操作盤462、円筒状の環状壁部46
3が露出している。固定部材470の下面部にも、同様
に円形の開口部が形成されており、主基板410の下面
の一部が露出している。この露出部分から、主基板41
0に対する配線を施すことができる。
は4つの指標M1〜M4が描かれている。この4つの指
標M1〜M4は、それぞれ4方向についての操作入力を
行う際の押圧位置の目標を示している。操作者が、指標
M1〜M4のうちのいずれかの位置に対して押圧操作を
行うと、中央操作盤461の押圧された箇所が下方へと
変位する。たとえば、指標M1の位置に対する押圧操作
が行われると、図22に示す中央操作盤461におい
て、第1の固定電極E1の上方に相当する部分が下方へ
と変位し、中央部弾性緩衝層451を介して、中央部弾
性導電層441を下方へと変位させる力が伝わることに
なる。その結果、第1の固定電極E1と、これに対向す
る中央部弾性導電層441の一部分と、によって形成さ
れる第1の容量素子C1の電極間隔は狭くなり、静電容
量値は増加する。結局、指標M1の位置に対する押圧操
作量は、第1の容量素子C1の静電容量値の増加として
検出される。同様に、指標M2〜M4の位置に対する押
圧操作量は、第2〜第4の容量素子C2〜C4の静電容
量値の増加として検出される。同様に、中央操作盤46
1の中央の突起部の位置に対する押圧操作量は、第5の
容量素子C5の静電容量値の増加として検出される。実
用上は、§2で述べたように、一対の容量素子C1,C
2の静電容量値の差に基づいて指標M1あるいはM2に
対する押圧操作量を求め、一対の容量素子C3,C4の
静電容量値の差に基づいて指標M3あるいはM4に対す
る押圧操作量を求めるのが好ましい。
M1〜MM4が描かれている。この4つの指標MM1〜
MM4は、それぞれ4方向についてのスイッチON操作
を行う際の押圧位置の目標を示している。これまで述べ
てきた装置は、いずれも、ON/OFF操作の対象とな
るスイッチは1系統のみであったが、ここに示す変形例
では、上下左右の4方向について合計4系統のスイッチ
が設けられている。たとえば、操作者が、指標MM1の
位置に対して、下方へ押し込むようなスイッチON操作
を与えた場合、この押圧力は第1のドーム状構造体42
1へと伝達される。第1のドーム状構造体421は、こ
のような下方への押圧操作が加えられると、その頂点付
近が弾性変形して下に凸となるように形状反転を起こす
性質を有し、かつ、少なくとも頂点付近の下面に導電性
接触面が形成されている。したがって、指標MM1の位
置に対して、ある程度の押圧力が加えられると、第1の
ドーム状構造体421の頂点付近が形状反転を生じ、下
面の導電性接触面が接触用固定電極E01に接触するこ
とになる。こうして、接触用固定電極E01と第1のド
ーム状構造体421との接触を電気的に検出することに
より、指標MM1に対応するスイッチ(図23における
右方向についてのスイッチ)のON状態を検出すること
ができる。ドーム状構造体の形状反転を利用しているた
め、スイッチON操作時には、十分なクリック感が得ら
れることは、前述の実施形態と同様である。指標MM2
〜MM4の位置に対して押圧力を加えた場合にも、同様
に対応するスイッチのON操作を行うことができる。も
ちろん、各ドーム状構造体421〜424と各接触用固
定電極E01〜E04とによって、それぞれ容量素子が
形成されているので、これら容量素子の静電容量値に基
づいて、各指標MM1〜MM4に加えられた押圧力を操
作量として検出することも可能である。
基板410の中央領域上に配置された中央部弾性導電層
441、中央部弾性緩衝層451、中央操作盤461の
3層構造体を中央操作部と呼び、主基板410の周辺領
域上に配置された周辺部弾性導電層442および周辺操
作盤462の2層構造体を周辺操作部と呼べば、中央操
作部によって5方向についての操作量入力を行うことが
でき、周辺操作部によって4系統のスイッチのON/O
FF操作を行うことができることになる。中央操作部も
周辺操作部も、弾性材料からなる部分を有するため、柔
らかで良好な操作感が得られる。しかも、スイッチのO
N/OFF操作に関しては、ドーム状構造体を用いてい
るため、良好なクリック感が得られるようになる。ま
た、図23に示すように、中央操作盤461と周辺操作
盤462との間には、環状壁部463が形成されている
ため、中央操作盤461に対する操作と周辺操作盤46
2に対する操作とを隔絶することができ、より確実な操
作入力が可能になる。
して述べた操作量検出装置では、操作部、中央操作部、
周辺操作部が、シリコンゴムなどの弾性材料からなる本
体部と、この本体部の上面に形成されたプラスチックな
どの剛性材料からなる操作盤とによって構成されている
が、これは、押圧時に弾力ある操作感を確保するととも
に、指に対する堅固な接触感を与えるためである。ま
た、弾性材料からなる本体部を、導電性ゴムからなる弾
性導電層と、絶縁性シリコンゴムなどからなる弾性緩衝
層との2層構造にしている理由は、容量素子の電極とし
て機能させるためには導電性の層を形成する必要がある
ものの、一般的な導電性ゴムは、絶縁性ゴムに比べて弾
力性に劣るためである。導電性ゴムからなる弾性導電層
を下層に配置し、絶縁性ゴムからなる弾性緩衝層を上層
に配置した2層構造をとることにより、底面側の層が電
極としての機能を果たしつつ、全体としては十分な弾力
性を確保することができるようになる。
態に基づいて説明したが、本発明はこれらの実施形態に
限定されるものではなく、この他にも種々の態様で実施
可能である。特に、各部の材質や形状などは、同等の機
能を果たすことができれば、どのように改変してもかま
わない。たとえば、変位生成体および共通変位電極とし
て、これまでの実施形態ではシリコンゴムおよび導電性
シリコンゴムを用いた例を示したが、より弾性体として
の性能に優れた高分子材料であるエラストマーおよび導
電性エラストマーを用いてもかまわない。また、本願明
細書では、力検出装置と操作量検出装置とを適宜使い分
けているが、本発明の基本的な技術思想の上からは、両
者は実質的には同一の装置であり、上述した各実施形態
は、いずれも力検出装置として用いてもよいし、操作量
検出装置として用いてもよい。
操作感を得ることができる力検出装置または操作量検出
装置を提供することができるようになる。
断面図である。
上面図である。
の上面図である。
上面にドーム状構造体120を配置し、更に、その上に
補助基板130を載せた状態を示す上面図である。
0の上面図である。
0の下面図である。
xが与えられたときの状態を示す側断面図である。
xおよびZ軸負方向の力−Fzが与えられたときの状態
を示す側断面図である。
回路を示す回路図である。
Fzを与えてスイッチONとしたときの状態を示す側断
面図である。
補助基板130の上面図である。
断面図である。
生成体140の上面図である。
す側断面図である。
板110の上面図である。
軸負方向の力−Fzを与えてスイッチONとしたときの
状態を示す側断面図である。
置の側断面図である。
の上面図である。
ある。
面図である。
ある。
側断面図である。
ある。
極 E1〜E5…固定基板 Ec…共通変位電極 Ed…変位電極(ドーム状構造体120) H…円形ホール M1〜M5,MM1〜MM4…指標 O…座標系の原点 T0〜T4,Td…外部端子
Claims (20)
- 【請求項1】 XYZ三次元座標系において、所定の作
用点に作用した外力のX軸方向成分およびY軸方向成分
またはこの外力と同等の押圧力を検出する力検出装置で
あって、 前記座標系におけるXY平面に沿った上面を有する主基
板と、 前記主基板の上面のほぼ中心位置に前記座標系の原点を
定義したときに、この主基板上の前記原点を中心とする
位置に伏せるように配置されたドーム状構造体と、 ほぼ平面状の下面を有し前記ドーム状構造体の上方に配
置された作用部と、前記主基板に固定された固定部と、
前記作用部と前記固定部との間に形成された可撓部と、
を有する変位生成体と、 前記作用部の下面と前記主基板の上面との距離を、X軸
正領域の上方、X軸負領域の上方、Y軸正領域の上方、
Y軸負領域の上方の各位置において検出する変位検出部
と、 を備え、 前記作用部に定義された作用点に外力が作用したとき
に、前記可撓部が撓みを生じることにより、前記作用部
の下面が前記ドーム状構造体によって支持されつつ、前
記主基板の上面に対して変位を生じるように構成され、
前記変位検出部の検出結果に基づいて、前記作用点に作
用した外力のX軸方向成分およびY軸方向成分または当
該外力と同等の変位を前記作用部に生じさせる押圧力を
検出できるようにしたことを特徴とする力検出装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の力検出装置において、 変位検出部が、主基板側に形成された固定電極と、作用
部側に形成された変位電極とによって構成される容量素
子を有し、この容量素子の静電容量値に基づいて距離の
検出を行うことを特徴とする力検出装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載の力検出装置において、 変位検出部が、X軸正領域上もしくはその上方において
主基板に固定された第1の固定電極と、X軸負領域上も
しくはその上方において主基板に固定された第2の固定
電極と、Y軸正領域上もしくはその上方において主基板
に固定された第3の固定電極と、Y軸負領域上もしくは
その上方において主基板に固定された第4の固定電極
と、作用部の下面の前記第1の固定電極に対向する位置
に形成された第1の変位電極と、作用部の下面の前記第
2の固定電極に対向する位置に形成された第2の変位電
極と、作用部の下面の前記第3の固定電極に対向する位
置に形成された第3の変位電極と、作用部の下面の前記
第4の固定電極に対向する位置に形成された第4の変位
電極と、を有し、前記第1の固定電極と前記第1の変位
電極とによって形成される第1の容量素子の静電容量値
と前記第2の固定電極と前記第2の変位電極とによって
形成される第2の容量素子の静電容量値との差に基づい
て、作用した外力のX軸方向成分または当該外力と同等
の変位を前記作用部に生じさせる押圧力を検出し、前記
第3の固定電極と前記第3の変位電極とによって形成さ
れる第3の容量素子の静電容量値と前記第4の固定電極
と前記第4の変位電極とによって形成される第4の容量
素子の静電容量値との差に基づいて、作用した外力のY
軸方向成分または当該外力と同等の変位を前記作用部に
生じさせる押圧力を検出する機能を有することを特徴と
する力検出装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載の力検出装置において、 変位検出部が、主基板側に固定された第5の固定電極
と、作用部の下面の前記第5の固定電極に対向する位置
に形成された第5の変位電極と、を更に有し、前記第5
の固定電極と前記第5の変位電極とによって形成される
第5の容量素子の静電容量値に基づいて、作用した外力
のZ軸方向成分または当該外力と同等の変位を前記作用
部に生じさせる押圧力を検出する機能を更に有すること
を特徴とする力検出装置。 - 【請求項5】 請求項3または4に記載の力検出装置に
おいて、 作用部の下面に形成される各変位電極が、物理的に単一
の共通変位電極によって構成されていることを特徴とす
る力検出装置。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の力検出
装置において、 ドーム状構造体が、作用部に加えられる力に基づいて撓
みを生じる材質から構成され、 主基板の上面に、前記ドーム状構造体の底周囲部を、前
記撓みによる変位を許容しうるように保持する補助基板
が設けられていることを特徴とする力検出装置。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の力検出
装置において、 ドーム状構造体が、頂点付近に対して下方への押圧力を
加えると、前記頂点付近が弾性変形して下に凸となるよ
うに形状反転を起こす性質を有し、かつ、少なくとも前
記頂点付近の下面が導電性接触面を構成しており、 主基板の上面の原点近傍に、前記ドーム状構造体が形状
反転を起こした際に前記導電性接触面に接触可能な接触
用固定電極が形成されており、 前記導電性接触面と前記接触用固定電極との接触状態を
電気的に検出することにより、作用部を押しボタンとす
るスイッチのON/OFF状態の検出を行う機能を更に
有することを特徴とする力検出装置。 - 【請求項8】 請求項7に記載の力検出装置において、 接触用固定電極が、物理的に分離された一対の電極から
構成され、これら一対の電極間の導通状態を電気的に検
出することにより、ON/OFF状態の検出を行うこと
ができるようにしたことを特徴とする力検出装置。 - 【請求項9】 請求項7または8に記載の力検出装置に
おいて、 ドーム状構造体の下面の導電性接触面と主基板の上面に
形成された接触用固定電極とによって構成される容量素
子の静電容量値に基づいて、作用した外力のZ軸方向成
分または当該外力と同等の変位を前記作用部に生じさせ
る押圧力を検出する機能を更に有することを特徴とする
力検出装置。 - 【請求項10】 請求項7〜9のいずれかに記載の力検
出装置において、 変位検出部が、主基板の上面に形成された固定電極と、
作用部の下面に形成された変位電極とによって構成され
る容量素子を有し、この容量素子の静電容量値に基づい
て距離の検出を行う機能を有し、 スイッチがON状態となったときにも、前記固定電極と
前記変位電極との間に所定の距離が確保されるように
し、スイッチがON状態となった後にも、作用部に対し
て加えられた力の検出を行えるように構成したことを特
徴とする力検出装置。 - 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の力
検出装置において、 作用部の上面に操作桿を設け、この操作桿の上端の作用
点に与えられた外力によって作用部の下面が主基板の上
面に対して変位を生じるように構成し、与えられた外力
の検出ができるようにしたことを特徴とする力検出装
置。 - 【請求項12】 請求項1〜10のいずれかに記載の力
検出装置において、 作用部の上面に複数の指標を配置し、個々の指標位置に
加えられた押圧力によて作用部の下面が主基板の上面に
対して変位を生じるように構成し、どの指標位置にどれ
だけの押圧力が加えられたかを検出できるようにしたこ
とを特徴とする力検出装置。 - 【請求項13】 請求項12に記載の力検出装置におい
て、 作用部を、弾性材料からなる本体部と、この本体部の上
面に形成された剛性材料からなる操作盤とによって構成
したことを特徴とする力検出装置。 - 【請求項14】 請求項13に記載の力検出装置におい
て、 本体部の中心部分に剛性材料からなる心棒を埋込み、こ
の心棒の上端を操作盤の下面に接続したことを特徴とす
る力検出装置。 - 【請求項15】 平面上で互いに直交する4方向につい
ての操作量とON/OFFスイッチ操作とを検出する操
作量検出装置であって、 XYZ三次元座標系におけるXY平面に沿った上面を有
し、この上面のほぼ中心に前記座標系の原点が位置する
ように配置された主基板と、 この主基板の上面に、前記原点を中心とする中央領域
と、この中央領域を環状に取り囲む周辺領域とを定義し
たときに、前記中央領域に配置された接触用固定電極
と、前記周辺領域のX軸正領域に配置された第1の固定
電極と、前記周辺領域のX軸負領域に配置された第2の
固定電極と、前記周辺領域のY軸正領域に配置された第
3の固定電極と、前記周辺領域のY軸負領域に配置され
た第4の固定電極と、 前記接触用固定電極の位置に伏せるように配置されたド
ーム状構造体と、 前記中央領域および前記周辺領域を含む領域上に配置さ
れ、底面には、前記第1の固定電極に対向する第1の変
位電極、前記第2の固定電極に対向する第2の変位電
極、前記第3の固定電極に対向する第3の変位電極、前
記第4の固定電極に対向する第4の変位電極が形成さ
れ、所定の押圧操作が加えられたときに弾性変形を生じ
ることにより前記第1〜第4の変位電極に変位が生じる
ように構成された操作部と、 を備え、 前記ドーム状構造体は、前記操作部に対して下方への押
圧操作が加えられると、その頂点付近が弾性変形して下
に凸となるように形状反転を起こす性質を有し、かつ、
少なくとも前記頂点付近の下面が導電性接触面を構成し
ており、 前記第1〜第4の固定電極とこれに対向する前記第1〜
第4の変位電極とによって、それぞれ容量素子が形成さ
れており、 前記操作部の周辺部分の所定位置に押圧操作が加えられ
たときに、前記各容量素子の静電容量値に基づいて、4
方向についての操作量を検出する機能と、前記操作部の
中央位置に押圧操作が加えられたときに、前記導電性接
触面と前記接触用固定電極との接触状態を電気的に検出
することにより、ON/OFFスイッチ操作を検出する
機能とを有することを特徴とする操作量検出装置。 - 【請求項16】 平面上で互いに直交する4方向につい
ての操作量とON/OFFスイッチ操作とを検出する操
作量検出装置であって、 XYZ三次元座標系におけるXY平面に沿った上面を有
し、この上面のほぼ中心に前記座標系の原点が位置する
ように配置された主基板と、 この主基板の上面に、前記原点を中心とする中央領域
と、この中央領域を環状に取り囲む周辺領域とを定義し
たときに、前記中央領域に配置された接触用固定電極
と、前記周辺領域のX軸正領域に配置された第1の固定
電極と、前記周辺領域のX軸負領域に配置された第2の
固定電極と、前記周辺領域のY軸正領域に配置された第
3の固定電極と、前記周辺領域のY軸負領域に配置され
た第4の固定電極と、 前記接触用固定電極の位置に伏せるように配置されたド
ーム状構造体と、 このドーム状構造体の上に配置された中央操作部と、 前記中央操作部を取り囲む環状形状をなし、底面には、
前記第1の固定電極に対向する第1の変位電極、前記第
2の固定電極に対向する第2の変位電極、前記第3の固
定電極に対向する第3の変位電極、前記第4の固定電極
に対向する第4の変位電極が形成され、所定の押圧操作
が加えられたときに弾性変形を生じることにより前記第
1〜第4の変位電極に変位が生じるように構成された周
辺操作部と、 を備え、 前記ドーム状構造体は、前記中央操作部に対して下方へ
の押圧操作が加えられると、その頂点付近が弾性変形し
て下に凸となるように形状反転を起こす性質を有し、か
つ、少なくとも前記頂点付近の下面が導電性接触面を構
成しており、 前記第1〜第4の固定電極とこれに対向する前記第1〜
第4の変位電極とによって、それぞれ容量素子が形成さ
れており、 前記周辺操作部の所定位置に押圧操作が加えられたとき
に、前記各容量素子の静電容量値に基づいて、4方向に
ついての操作量を検出する機能と、前記中央操作部に押
圧操作が加えられたときに、前記導電性接触面と前記接
触用固定電極との接触状態を電気的に検出することによ
り、ON/OFFスイッチ操作を検出する機能とを有す
ることを特徴とする操作量検出装置。 - 【請求項17】 平面上で互いに直交する4方向につい
ての操作量と、この4方向に対応した4系統のON/O
FFスイッチ操作とを検出する操作量検出装置であっ
て、 XYZ三次元座標系におけるXY平面に沿った上面を有
し、この上面のほぼ中心に前記座標系の原点が位置する
ように配置された主基板と、 この主基板の上面に、前記原点を中心とする中央領域
と、この中央領域を環状に取り囲む周辺領域とを定義し
たときに、前記中央領域のX軸正領域に配置された第1
の固定電極と、前記中央領域のX軸負領域に配置された
第2の固定電極と、前記中央領域のY軸正領域に配置さ
れた第3の固定電極と、前記中央領域のY軸負領域に配
置された第4の固定電極と、前記周辺領域のX軸正領域
に配置された第1の接触用固定電極と、前記周辺領域の
X軸負領域に配置された第2の接触用固定電極と、前記
周辺領域のY軸正領域に配置された第3の接触用固定電
極と、前記周辺領域のY軸負領域に配置された第4の接
触用固定電極と、 前記第1〜第4の接触用固定電極の位置に伏せるように
配置された第1〜第4のドーム状構造体と、 前記中央領域の上方に配置され、底面には、前記第1の
固定電極に対向する第1の変位電極、前記第2の固定電
極に対向する第2の変位電極、前記第3の固定電極に対
向する第3の変位電極、前記第4の固定電極に対向する
第4の変位電極が形成され、上面に所定の押圧操作が加
えられたときに、弾性変形を生じることにより前記第1
〜第4の変位電極に変位が生じるように構成された中央
操作部と、 前記中央操作部を取り囲む環状形状をなし、底面に、前
記第1〜第4のドーム状構造体の頂点付近に接触する接
触面が形成され、上面に所定の押圧操作が加えられたと
きに、弾性変形を生じることにより前記接触面が前記第
1〜第4のドーム状構造体の頂点付近を下方へと押し下
げる力を作用させるように構成された周辺操作部と、 を備え、 前記第1〜第4のドーム状構造体は、前記接触面によっ
て作用させられた力によって、その頂点付近が弾性変形
して下に凸となるように形状反転を起こす性質を有し、
かつ、少なくとも前記頂点付近の下面が導電性接触面を
構成しており、 前記第1〜第4の固定電極とこれに対向する前記第1〜
第4の変位電極とによって、それぞれ容量素子が形成さ
れており、 前記中央操作部の所定位置に押圧操作が加えられたとき
に、前記各容量素子の静電容量値に基づいて、4方向に
ついての操作量を検出する機能と、前記周辺操作部の所
定位置に押圧操作が加えられたときに、前記第1〜第4
のドーム状構造体の導電性接触面と前記第1〜第4の接
触用固定電極との接触状態を電気的に検出することによ
り、前記4方向に対応した4系統のON/OFFスイッ
チ操作を検出する機能とを有することを特徴とする操作
量検出装置。 - 【請求項18】 請求項16または17に記載の操作量
検出装置において、 中央操作部と周辺操作部との間に、主基板上に固定され
た環状壁部を設けたことを特徴とする操作量検出装置。 - 【請求項19】 請求項15〜18のいずれかに記載の
操作量検出装置において、 各変位電極を、物理的に単一の共通変位電極によって構
成したことを特徴とする操作量検出装置。 - 【請求項20】 請求項15〜19のいずれかに記載の
操作量検出装置において、 操作部、中央操作部または周辺操作部を、弾性材料から
なる本体部と、この本体部の上面に形成された剛性材料
からなる操作盤とによって構成したことを特徴とする操
作量検出装置。
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