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JP2001317338A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

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JP2001317338A
JP2001317338A JP2000131653A JP2000131653A JP2001317338A JP 2001317338 A JP2001317338 A JP 2001317338A JP 2000131653 A JP2000131653 A JP 2000131653A JP 2000131653 A JP2000131653 A JP 2000131653A JP 2001317338 A JP2001317338 A JP 2001317338A
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JP
Japan
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exhaust gas
filter
exhaust
nox
reducing agent
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JP2000131653A
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Shinya Hirota
信也 広田
Toshiaki Tanaka
俊明 田中
Kazuhiro Ito
和浩 伊藤
Takamitsu Asanuma
孝充 浅沼
Koichiro Nakatani
好一郎 中谷
Koichi Kimura
光壱 木村
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Priority to US09/817,187 priority patent/US6568178B2/en
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Priority to EP01107618A priority patent/EP1138888B1/en
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    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N3/00Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust
    • F01N3/02Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust
    • F01N3/021Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust by means of filters
    • F01N3/023Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust by means of filters using means for regenerating the filters, e.g. by burning trapped particles
    • F01N3/0233Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust by means of filters using means for regenerating the filters, e.g. by burning trapped particles periodically cleaning filter by blowing a gas through the filter in a direction opposite to exhaust flow, e.g. exposing filter to engine air intake
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F01N3/08Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous
    • F01N3/0807Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous by using absorbents or adsorbents
    • F01N3/0828Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous by using absorbents or adsorbents characterised by the absorbed or adsorbed substances
    • F01N3/0842Nitrogen oxides
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N2570/00Exhaust treating apparatus eliminating, absorbing or adsorbing specific elements or compounds
    • F01N2570/16Oxygen

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
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  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】NOx の還元と微粒子の酸化とをより運転状況
に応じて効果的に行うことができ、NOx 還元終了後に
おいて燃料等還元剤が未処理のまま多量に放出されるこ
とのない内燃機関の排気浄化装置を提供する。 【解決手段】NOxを吸収しあるいは吸収したNOxを放
出するNOx 吸収剤と、排気ガス中の微粒子の酸化を促
進する活性酸素放出剤とが担持され、排気ガス中の微粒
子を一時期捕獲可能なフィルタ22と、フィルタ22の一方
側から排気ガスを流す第1の流れ76とフィルタ22の他方
側から排気ガスを流す第2の流れ77とを交互に切換え可
能であり、切換え途中では排気ガスがフィルタ22を迂回
するバイパス通路73に流す排気切換手段71と、フィルタ
上流の排気通路76に還元剤を供給する還元剤供給手段80
と、フィルタ22の微粒子酸化除去量が小さくなると予想
されるときには、排気ガスの一部のみをフィルタ22へ導
き、他の排気ガスの流量をバイパス通路73に流すように
制御し、フィルタ22の還元雰囲気にすべく前記還元剤の
供給制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の排気浄
化装置に係り、特に浄化装置のフィルタに排気上流側と
下流側とから交互に排気を切換通過できるようにした排
気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりディーゼル機関においては、排
気ガス中に含まれる煤等の微粒子を除去するために機関
排気通路内にパティキュレートフィルタを配置してこの
パティキュレートフィルタにより排気ガス中の微粒子を
一旦捕集し、パティキュレートフィルタ上に捕集された
微粒子を着火燃焼せしめることによりパティキュレート
フィルタを再生するようにしている。ところがパティキ
ュレートフィルタ上に捕集された微粒子は 600゜C程度
以上の高温にならないと着火せず、これに対してディー
ゼル機関の排気ガス温は通常、 600゜Cよりもかなり低
い。従って排気ガス熱でもってパティキュレートフィル
タ上に捕集された微粒子を着火させるのは困難であり、
排気ガス熱でもってパティキュレートフィルタ上に捕集
された微粒子を着火させるためには微粒子が低い温度で
着火できるようにしなければならない。
【0003】ところで、従来よりパティキュレートフィ
ルタ上に触媒を担持すれば微粒子の着火温度を低下でき
ることが知られており、従って従来より微粒子の着火温
度を低下させるために触媒を担持した種々のパティキュ
レートフィルタが公知である。
【0004】例えば、特公平 7−106290号公報にはパテ
ィキュレートフィルタ上に白金族金属およびアルカリ土
類金属酸化物の混合物を担持させたパティキュレートフ
ィルタが開示されている。このパティキュレートフィル
タではほぼ350゜Cから400゜Cの比較的低温でもって微
粒子が着火され、次いで連続的に燃焼せしめられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ディーゼル機関では負
荷が高くなれば排気ガス温が350゜Cから400゜Cに達
し、従って上述のパティキュレートフィルタでは一見し
たところ機関負荷が高くなったときに排気ガス熱によっ
て微粒子を着火燃焼せしめることができるように見え
る。しかしながら実際には排気ガス温が350゜Cから400
゜Cに達しても微粒子が着火しない場合があり、またた
とえ微粒子が着火したとしても一部の微粒子しか燃焼せ
ず、多量の微粒子が燃え残るという問題を生ずる。
【0006】即ち、排気ガス中に含まれる微粒子量が少
ないときにはパティキュレートフィルタ上に付着する微
粒子量が少なく、このときには排気ガス温が350゜Cか
ら400゜Cになるとパティキュレートフィルタ上の微粒
子は着火し、次いで連続的に燃焼せしめられる。
【0007】しかしながら、排気ガス中に含まれる微粒
子量が多くなるとパティキュレートフィルタ上に付着し
た微粒子が完全に燃焼する前にこの微粒子の上に別の微
粒子が堆積し、その結果パティキュレートフィルタ上に
微粒子が積層状に堆積する。このようにパティキュレー
トフィルタ上に微粒子が積層状に堆積すると酸素と接触
しやすい一部の微粒子は燃焼せしめられるが、酸素と接
触しずらい残りの微粒子は燃焼せず、斯くして多量の微
粒子が燃え残ることになる。従って排気ガス中に含まれ
る微粒子量が多くなると、パティキュレートフィルタ上
に多量の微粒子が堆積し続けることになる。
【0008】一方、パティキュレートフィルタ上に多量
の微粒子が堆積すると、これら堆積した微粒子は次第に
着火燃焼しずらくなる。このように燃焼しずらくなるの
はおそらく堆積している間に微粒子中の炭素が燃焼しず
らいグラファイト等に変化するからであると考えられ
る。事実、パティキュレートフィルタ上に多量の微粒子
が堆積し続けると350゜Cから400゜Cの低温では堆積し
た微粒子が着火せず、堆積した微粒子を着火せしめるた
めには600゜C以上の高温が必要となる。しかしながら
ディーゼル機関では通常、排気ガス温が600゜C以上の
高温になることがなく、従ってパティキュレートフィル
タ上に多量の微粒子が堆積し続けると排気ガス熱によっ
て堆積した微粒子を着火せしめるのが困難となる。
【0009】また、堆積した微粒子が燃焼せしめられる
と燃えカスである灰分、即ちアッシュが凝縮して大きな
塊となり、これらアッシュの塊によってパティキュレー
トフィルタの細孔が目詰まりを生ずる。目詰まりした細
孔の数は時間の経過と共に次第に増大し、斯くしてパテ
ィキュレートフィルタにおける排気ガス流の圧損が次第
に大きくなる。排気ガス流の圧損が大きくなると機関の
出力が低下し、斯くしてこの点からもパティキュレート
フィルタを新品と早期に交換しなければならないという
間題が生ずる。
【0010】このように多量の微粒子が一旦積層状に堆
積してしまうと上述のような問題が生じるので、排気ガ
ス中に含まれる微粒子量とパティキュレートフィルタ上
において燃焼しうる微粒子量とのバランスを考慮し、多
量の微粒子が積層上に堆積する事態を招かないように処
置を講じる必要がある。
【0011】しかしながら、触媒付の排気浄化フィルタ
を排気管に設けるだけで、排気浄化を内燃機関の運転状
況にまかせた成り行きの連続燃焼処理とすると、上記の
ような問題は回避できない。
【0012】そこで、できる限り微粒子の連続燃焼が可
能となるように、浄化装置のフィルタに排気上流側と下
流側とから交互に排気を切換通過できるようにすると、
フィルタの両側面に微粒子が堆積するため、微粒子の単
位面積あたりの堆積量を減らすことができる。また、排
気ガス流の切換により堆積する微粒子を撹乱して飛ばす
ことで微粒子の酸化を促進させることができる。この場
合、フィルタ基材にNOx 吸収剤を設けるならば、排気
ガス中に酸素が多い状況となったときに、排気ガス中の
NOx を吸収し、還元剤を供給することでこれを放出・
還元して浄化することもできる。
【0013】このように、微粒子の除去とNOx の浄化
を同時に行うためにフィルタ基材にNOx 吸収剤を設け
た排気浄化フィルタでは、フィルタでの微粒子の酸化性
能を低下させる可能性があるとき(例えば車両の減速運
転時あるいは燃料噴射量が小の時)には、フィルタに設
定量以上の微粒子が堆積するのを防止するために、フィ
ルタを迂回させて排気ガスを流すシステムを採用するこ
とが考えられ、この時、フィルタ近傍にNOx 還元剤を
供給する還元剤供給装置を設置することが考えられる。
【0014】また、減速運転時あるいは燃料噴射量が小
の時のみNOx 還元制御を行うものとすると、継続的な
高速走行時においてNOx 還元の必要が生じた時、NO
x 還元制御ができないといった問題が生じる。そこで、
運転状況に応じてNOx 還元制御ができるシステムが求
められる。
【0015】更に、NOx 還元の際にNOx 還元剤とし
て燃料(炭化水素HC)を供給する装置とした場合、還
元剤の供給時には多量の燃料がフィルタに吸着する。そ
して、NOx の放出、還元終了後に直ちにフィルタに排
気ガスを流すと、酸化されていないHCが多量に外部に
放出されることになり好ましくない。
【0016】本発明は、上述のような事情に鑑みてなさ
れたもので、NOx の還元と微粒子の酸化を運転状況に
応じてより効果的に行うことができ、NOx 還元終了後
において燃料等の還元剤が酸化されずに放出されること
を抑制することができる内燃機関の排気浄化装置を提供
することを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に本発明の内燃機関の排気浄化装置は、次の手段を採用
した。
【0018】すなわち、本出願に係る発明は、流入する
排気ガスの空燃比がリーンのときはNOxを吸収し、流
入する排気ガス中の酸素濃度が低下すると吸収したNO
xを放出するNOx吸収剤と、排気ガス中の微粒子の酸
化を促進する活性酸素放出剤とが担持され、排気ガス中
の微粒子を一時期捕獲可能なフィルタと、前記フィルタ
の一方側から排気ガスを流す第1の流れと前記フィルタ
の他方側から排気ガスを流す第2の流れとを交互に切換
え可能であり、切換え途中では排気ガスが前記フィルタ
を迂回するバイパス通路に流す排気切換手段と、この排
気切換手段により排気の流れを交互に切り換えられる排
気通路の分岐点と前記フィルタ上流の排気通路との間に
設けられた還元剤供給手段と、前記フィルタの微粒子酸
化除去量が小さくなると予想されるときは、前記排気ガ
スの一部のみを、前記還元剤を供給する側の排気通路を
介して前記フィルタへ導き、その他の排気ガスを前記バ
イパス通路に流すように前記排気切換手段を制御すると
共に、前記フィルタを還元雰囲気にすべく前記還元剤を
供給するように前記還元剤供給手段を制御する制御手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0019】排気切換手段は、前記フィルタにおける排
気ガスの流れ方向を正逆方向に切り替え可能な排気切換
弁で構成することができる。なお、フィルタの還元雰囲
気とは、排気切換弁に中間位置より若干傾きを与えて排
気ガスをバイパス通路に流す状態とし、排気切換弁の傾
きにより排気浄化装置内にわすかな排気ガスの流れを生
じさせる。すると、スペース・ベロシティ(単位時間に
フィルタの体積の何倍のガスが流れるかを示す指標、以
下SVという)が低下した状態となり、この低SV状態
で還元剤をフィルタに供給すれば、わずかな還元剤量で
NOxを放出できる。
【0020】このように、低SV状態を狙って還元剤供
給処理をするので、効果的にフィルタに吸収されたNO
xを放出させることができる。
【0021】また、本出願に係る発明は、前記フィルタ
の微粒子酸化除去量が小さくなると予想される場合は、
車両の減速時、あるいは燃料噴射量が小(燃料カットを
含む)の 場合であるように構成してもよい。
【0022】更に、本出願に係る発明の制御手段は、前
記車両の減速時、あるいは燃料噴射量が設定値以下の状
態が所定時間以上にわたり生じないときには、強制的に
前記排気ガスの一部のみを前記フィルタに導き、その他
の排気ガスを前記バイパス通路に流すように前記排気切
換手段を制御すると共に、前記フィルタの還元雰囲気に
すべく前記還元剤を供給するように前記還元剤供給手段
を制御するように構成してもよい。
【0023】この構成によれば、高速走行時のように長
時間排気ガスの流量をバイパス通路に流すことがない場
合であっても、強制的にNOx放出処理を実行すること
ができる。なお、このようなNOx放出処理を実行する
タイミングは、例えば吸収されているNOxが許容値を
超えた場合に強制的に実行されるようにする。
【0024】NOx許容値の判定方法としては、例え
ば、内燃機関の運転履歴(希薄燃焼運転の実行時間とス
トイキ運転時間との偏差)に基づいてNOx吸収剤に吸
蔵されているNOx量を推定し、その推定値とNOx吸
収剤が吸蔵することができる最大のNOx量とを比較す
ることにより判定する方法、あるいはフィルタに流入す
る排気の空燃比が所定の空燃比であるときのNOxセン
サの出力信号値に基づいて判定する方法等を例示するこ
とができる。
【0025】更に、本出願に係る発明の制御手段は、前
記還元剤の供給終了後所定時間にわたり、前記排気ガス
の一部のみを前記フィルタに導き、その他の排気ガスを
前記バイパス通路に流すように前記排気切換手段を維持
させる制御を実行するように構成する。
【0026】供給される還元剤には反応性の低い燃料成
分を含むことが多いので、還元剤供給終了後はフィルタ
に多くのHCが残存している。この状態で、還元剤供給
終了後、直ちに排気切換手段を作動させて排気ガスの流
れを切り換えると、HCが外部に放出される危険があ
る。そこで、HCの放出を抑制するため、還元剤供給終
了後も所定期間にわたり排気切換手段を還元剤の供給時
の位置に保持し、酸素を含んだリーンの排気ガスをフィ
ルタに取り込んでHCの酸化を促進させるようにする。
但し、急加速等が入って、微粒子を多量に含む排気ガス
が発生する場合は、微粒子放出を阻止するために排気切
換手段の保持状態を解除し、排気ガスをフィルタに流入
させて微粒子を捕獲するようにしてもよい。
【0027】また、本出願に係る発明は、流入する排気
ガスの空燃比がリーンのときはNOxを吸収し、流入す
る排気ガス中の酸素濃度が低下すると吸収したNOxを
放出するNOx吸収剤と、排気ガス中の微粒子の酸化を
促進する活性酸素放出剤とが担持され、排気ガス中の微
粒子を一時期捕獲可能な複数のフィルタと、前記フィル
タの一方側から排気ガスを流す第1の流れと前記フィル
タの他方側から排気ガスを流す第2の流れとを交互に切
換え可能であり、切換え途中では排気ガスが前記フィル
タを迂回するバイパス通路に流す排気切換手段と、前記
複数のフィルタ間に還元剤を供給する還元剤供給手段
と、前記フィルタの微粒子酸化除去量が小さくなると予
想されるときは、前記排気ガスを前記バイパス通路に流
すように前記排気切換手段を制御すると共に、前記フィ
ルタを還元雰囲気にすべく前記還元剤を供給するように
前記還元剤供給手段を制御する制御手段と、を備えたこ
とを特徴とする。
【0028】排気浄化装置に、例えばフィルタを直列で
2個装着し、還元剤の供給を2個のフィルタの間に設け
た還元剤供給装置により行うと、フィルタ間に還元雰囲
気が形成され、これがフィルタに及んでいく。従って、
フィルタを還元雰囲気にするため、一部の排気ガスをフ
ィルタに流入させるように排気切換弁を傾ける必要はな
く、排気切換弁を完全に中立位置に制御すればよので排
気切換弁の制御が容易となる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る内燃機関の排
気浄化装置の実施の形態を図1から図10の図面を参照
して説明する。 <装置構成の概要>図1は本発明を車両用の圧縮着火式
内燃機関に適用した場合を示している。なお、本発明は
火花点火式内燃機関にも適用することもできる。
【0030】図1を参照すると、1は機関本体、2はシ
リンダブロック、3はシリンダヘッド、4はピストン、
5は燃焼室、6は電気制御式燃料噴射弁、7は吸気弁、
8は吸気ポート、9は排気弁、10は排気ポートを夫々
示す。吸気ポート8は対応する吸気枝管11を介してサ
ージタンク12に連結され、サージタンク12は吸気ダ
クト13を介して排気ターボチャージャ14のコンプレ
ッサ15に連結される。吸気ダクト13内にはステップ
モータ16により駆動されるスロットル弁17が配置さ
れ、更に吸気ダクト13周りには吸気ダクト13内を流
れる吸入空気を冷却するための冷却装置18が配置され
る。図1に示される実施例では機関冷却水が冷却装置1
8内に導びかれ、機関冷却水によって吸入空気が冷却さ
れる。一方、排気ポート10は排気マニホルド19およ
び排気管20を介して排気ターボチャージャ14の排気
タービン21に連結され、排気タービン21の出口はパ
ティキュレートフィルタ22を内蔵したケーシング23
を有する排気浄化装置に連結される。
【0031】排気マニホルド19とサージタンク12と
は排気ガス再循環(以下、EGRと称す)通路24を介
してお互いに連結され、EGR通路24には電気制御式
EGR制御弁25が配置される。また、EGR通路24
周りにはEGR通路24内を流れるEGRガスを冷却す
るための冷却装置26が配置される。図1に示される実
施例では機関冷却水が冷却装置26内に導びかれ、機関
冷却水によってEGRガスが冷却される。一方、各燃料
噴射弁6は燃料供給管6aを介して燃料リザーバ、いわ
ゆるコモンレール27に連結される。このコモンレール
27内へは電気制御式の吐出量可変な燃料ポンプ28か
ら燃料が供給され、コモンレール27内に供給された燃
料は各燃料供給管6aを介して燃料噴射弁6に供給され
る。コモンレール27にはコモンレール27内の燃料圧
を検出するための燃料圧センサ29が取付けられ、燃料
圧センサ29の出力信号に基づいてコモンレール27内
の燃料圧が目標燃料圧となるように燃料ポンプ28の吐
出量が制御される。
【0032】電子制御ユニット30はデジタルコンピュ
ーターからなり、双方向性バス31によって互いに接続
されたROM(リードオンリメモリ)32、RAM(ラ
ンダムアクセスメモリ)33、CPU(マイクロプロセ
ッサ)34、入力ポート35および出力ポート36を具
備する。燃料圧センサ29の出力信号は対応するAD変
換器37を介して入力ポート35に入力される。また、
パティキュレートフィルタ22にはパティキュレートフ
ィルタ22の温度を検出するための温度センサ39が取
付けられ、この温度センサ39の出力信号は対応するA
D変換器37を介して入力ポート35に入力される。ア
クセルペダル40にはアクセルペダル40の踏込み量L
に比例した出力電圧を発生する負荷センサ41が接続さ
れ、負荷センサ41の出力電圧は対応する変換器37を
介して入力ポート35に入力される。更に入力ポート3
5にはクランクシャフトが例えば30°回転する毎に出
力パルスを発生するクランク角センサ42が接続され
る。一方、出力ポート36は対応する駆動回路38を介
して燃料噴射弁6、スロットル弁駆動用ステップモータ
16、EGR制御弁25、燃料ポンプ28、および後述
するアクチュエータ72に接続される。
【0033】図2(A)は要求トルクTQと、アクセル
ペダル40の踏み込み量Lと、機関回転数Nとの関係を
示している。なお、図2(A)において各曲線は等トル
ク曲線を表しており、TQ=0で示される曲線はトルク
が零であることを示しており、残りの曲線はTQ=a,
TQ=b,TQ=c,TQ=dの順に次第に要求トルク
が高くなる。図2(A)に示される要求トルクTQは図
2(B)に示されるようにアクセルペダル40の踏込み
量Lと機関回転数Nの関数としてマップの形で予めRO
M32内に記憶されている。本発明による実施例では図
2(B)に示すマップからアクセルペダル40の踏込み
量Lおよび機関回転数Nに応じた要求トルクTQがまず
初めに算出され、この要求トルクTQに基づいて燃料噴
射量等が算出される。
【0034】<排気浄化装置の構造>排気浄化装置は、
図1、図3、図4に示したように、排気タービン21の
出口に排気管70が接続されている。この排気管70か
ら分岐して、パティキュレートフィルタ22を内蔵した
ケーシング23における該フィルタ22の一方の面と他
方の面とにそれぞれ接続する第1の排気通路76と第2
の排気通路77とが設けられている。さらに、第1の排
気通路76と第2の排気通路77の分岐点からパティキ
ュレートフィルタ22を通過せずにそのまま排気ガスを
排出するバイパス通路73とが設けられている。
【0035】そして、第1の排気通路76と第2の排気
通路77の分岐点には、排気切換弁71が設けられてい
る。排気切換弁71は、アクチュエータ72によって駆
動され、第1の排気通路76を選択してフィルタ22の
一方側から排気ガスを流す第1の流れ(順流)と、第2
の排気通路77を選択してフィルタ22の他方側から排
気ガスを流す第2の流れ(逆流)とを、交互に切換え
る。さらに、前記第1の排気通路76には、フィルタ2
2に流入する排気ガス中に、燃料を噴射する還元剤供給
手段としての燃料添加ノズル80が設けられている。こ
の燃料添加ノズル80は、電子制御ユニット30のCP
U34上に実現される制御手段75により制御されるよ
うになっている。
【0036】ここで、フィルタ22を収容するケーシン
グ23は、バイパス通路73を形成する排気管70の真
上に位置するよう配置され、そのケーシング23の両側
に排気管70から分岐した第1の排気通路76と第2の
排気通路77が接続される形となっている。そして、ケ
ーシング23内のフィルタ22は、排気ガスの通過方向
を長さ方向とした場合、長さ方向に直交する幅方向の長
さが、長さ方向の長さより長くなっている。このような
構成とすることで、フィルタ22を内包するケーシング
23からなる排気浄化装置の車両への搭載スペースを省
スペース化することができる。
【0037】アクチュエータ72は、電子制御ユニット
30のCPU34上に実現される制御手段75によって
駆動制御されるもので、出力ポート36からの制御信号
により駆動される。また、アクチュエータ72は、内燃
機関の駆動に伴って形成される負圧により駆動されるも
ので、負圧が加えられないときに第1の排気通路76を
選択する位置(順流位置)に弁体を制御し、第1の負圧
が加えられたとき弁体を中立位置に制御し、第1の負圧
よりも強い第2の負圧が加えられたとき第2の排気通路
77を選択する位置(逆流位置)に弁体を制御する。さ
らに負圧の制御により、弁体を図3の二点鎖線で示すよ
うな傾斜した状態(中間傾斜位置)に保持することもで
き、これにより排気ガスの一部をバイパス通路73にバ
イパスするとともに、他の一部をフィルタ22に流すこ
とができる。すなわち、制御手段75により制御される
アクチュエータ72によって駆動される排気切換弁71
は、本発明でいう排気切換手段である。
【0038】前記弁体が図3の破線で示す順流位置にあ
るとき、排気切換弁71は、排気管70を第1の排気通
路76に接続するとともに、第2の排気通路77をバイ
パス通路73に接続するので、排気ガスは、排気管70
→第1の排気通路76→フィルタ22→第2の排気通路
77→バイパス通路73の順に流れて、大気に放出され
る。
【0039】弁体が、図3の実線で示す逆流位置にある
とき、排気切換弁71は、排気管70を第2の排気通路
77に接続するとともに、第1の排気通路76をバイパ
ス通路73に接続するので、排気ガスは、排気管70→
第2の排気通路77→フィルタ22→第1の排気通路7
6→バイパス通路73の順に流れて、大気に放出され
る。
【0040】弁体が、図3の一点鎖線で示すように、排
気管70の軸線に平行となった中立位置にあるとき、排
気切換弁71は、排気管70を直接バイパス通路73に
接続するので、排気ガスは、排気管70からフィルタ2
2を通過しないでバイパス通路73に流れて、大気に放
出される。
【0041】弁体が、図3の二点鎖線で示すように、排
気管70の軸線に平行となった中間傾斜位置にあると
き、排気切換弁71は、排気管70をバイパス通路73
に接続するので、その限りにおいて、排気ガスの一部
は、排気管70からフィルタ22を通過しないでバイパ
ス通路73に流れて、大気に放出される。一方、弁体の
傾斜により排気ガスの他の一部は第1の排気通路76を
通ってフィルタ22を順流方向から通過し、バイパス通
路73へと導入される。
【0042】この状態では、第1の排気通路76を流れ
る排気ガスの量が減り、SV値が低下した状態となる。
この状態で燃料をフィルタに供給すると、活発な酸化反
応が生じ、フィルタ温度が上昇して、微粒子の酸化を促
進できる。
【0043】弁体の切換えにより、順流・逆流を繰り返
すことで、煤などの微粒子がフィルタ22の基材内を動
き回るので、微粒子の酸化を促進し、よって、微粒子の
浄化を効率よく行うことができる。
【0044】図5(A)は、フィルタ22に一方向から
のみ排気ガスを流す場合のイメージ図であり、微粒子は
フィルタの一方の面にのみ蓄積して動かず、排気ガスの
圧損上昇の原因となるだけでなく、微粒子の浄化を妨げ
る。
【0045】図5(B)は、フィルタ22に双方向から
排気ガスを流す場合のイメージ図であり、微粒子はフィ
ルタの両面で順流方向と逆流方向に撹乱されるので、フ
ィルタ22の両面で、あるいは、基材内部で動き回り、
フィルタ基材全体の活性点を利用して微粒子の酸化を促
進することができ、フィルタ22に微粒子が蓄積するの
をより少なくすることができる。よって、排気ガスの圧
損上昇を避けることができる。
【0046】<フィルタの構造>図6にパティキュレー
トフィルタ22の構造を示す。なお、図6において
(A)はパティキュレートフィルタ22の正面図を示し
ており、(B)はパティキュレートフィルタ22の側面
断面図を示している。図6(A)および(B)に示され
るようにパティキュレートフィルタ22はハニカム構造
をなしており、互いに平行をなして延びる複数個の排気
流通路50,51を具備するいわゆるウォールフロー型
である。これら排気流通路は下流端が栓52により閉塞
された排気ガス流入通路50と、上流端が栓53により
閉塞された排気ガス流出通路51とにより構成される。
なお、図6(A)においてハッチングを付した部分は栓
53を示している。従って、排気ガス流入通路50およ
び排気ガス流出通路51は薄肉の隔壁54を介して交互
に配置される。云い換えると排気ガス流入通路50およ
び排気ガス流出通路51は各排気ガス流入通路50が4
つの排気ガス流出通路51によって包囲され、各排気ガ
ス流出通路51が4つの排気ガス流入通路50によって
包囲されるように配置される。
【0047】パティキュレートフィルタ22は例えばコ
ージライトのような多孔質材料から形成されており、従
って排気ガス流入通路50内に流入した排気ガスは図6
(B)において矢印で示されるように周囲の隔壁54内
を通って隣接する排気ガス流出通路51内に流出する。
【0048】本発明による実施例では各排気ガス流入通
路50および各排気ガス流出通路51の周壁面、即ち各
隔壁54の両側表面上および隔壁54内の細孔内壁面上
には例えばアルミナからなる担体の層が形成されてお
り、この担体上に貴金属触媒と、周囲に過剰酸素が存在
すると酸素を取込んで酸素を保持しかつ周囲の酸素濃度
が低下すると保持した酸素を活性酸素の形で放出する活
性酸素放出剤と、流入する排気ガスの空燃比がリーンの
ときにNOxを吸収し流入する排気ガス中の酸素濃度が
低下すると吸収したNOxを放出するNOx吸収剤と、が
坦持されている。
【0049】ここで、NOx吸収剤に流入する排気ガス
の空燃比とは、機関吸気通路、燃焼室5およびNOx吸
収剤上流での排気通路内に供給された空気と燃料(炭化
水素)の比をいう。なお、NOx吸収剤上流の排気通路
内に燃料(炭化水素)あるいは空気が供給されない場
合、流入排気ガスの空燃比は燃焼室内に供給される混合
気の空燃比に一致する。
【0050】前記貴金属触媒としては白金Ptを用いる
ことができる。前記活性酸素放出剤は、カリウムK、ナ
トリウムNa、リチウムLi、セシムCs、ルビジウム
Rbのようなアルカリ金属、バリウムBa、カルシウム
Ca、ストロンチウムSrのようなアルカリ土類金属、
ランタンLa、イットリウムYのような希土類、および
遷移金属から選ばれた少くとも一つから構成することが
できる。
【0051】なお、この場合、活性酸素放出剤としては
カルシウムCaよりもイオン化傾向の高いアルカリ金属
又はアルカリ土類金属、即ちカリウムK、リチウムL
i、セシウムCs、ルビジウムRb、バリウムBa、ス
トロンチウムSrを用いることが好ましい。
【0052】前記NOx吸収剤は、例えばカリウムK、
ナトリウムNa、リチウムLi、セシウムCs、ルビジ
ウムRbのようなアルカリ金属、バリウムBa、カルシ
ウムCa、ストロンチウムSrのようなアルカリ土類、
ランタンLa、イットリウムYのような希土類から選ば
れた少なくとも一つから構成することができる。
【0053】なお、この場合、NOx吸収剤としてはカ
ルシウムCaよりもイオン化傾向の高いアルカリ金属又
はアルカリ土類金属、即ちカリウムK、リチウムLi、
セシウムCs、ルビジウムRb、バリウムBa、ストロ
ンチウムSrを用いることが好ましい。
【0054】活性酸素放出剤を構成する金属とNOx吸
収剤を構成する金属とを比較すればわかるように、これ
らを構成する金属は大部分が一致している。したがっ
て、活性酸素放出剤およびNOx吸収剤として夫々異な
る金属を用いることもできるし、同一の金属を用いるこ
ともできる。活性酸素放出剤およびNOx吸収剤として
同一の金属を用いた場合には、該金属は活性酸素放出剤
としての機能とNOx吸収剤としての機能との双方の機
能を同時に果たすことになる。このように、活性酸素放
出剤の機能とNOx吸収剤の機能の双方の機能を同時に
果たすものを、以下、「活性酸素放出・NOx吸収剤」
と称す。
【0055】そして、この実施の形態では、アルミナな
どの担体上に、貴金属触媒として白金Ptと、活性酸素
放出・NOx吸収剤としてカリウムKが坦持された場合
を例にとって説明する。
【0056】前述したように、活性酸素放出・NOx吸
収剤としてのカリウムKは、活性酸素放出剤としての機
能とNOx吸収剤としての機能の双方の機能を同時に果
たすものであり、この排気浄化装置では、活性酸素放出
剤としての機能を利用して排気ガス中の微粒子の酸化除
去促進を図り、NOx吸収剤としての機能を利用して排
気ガス中のNOxを浄化している。以下、それぞれの機
能に着目してこの排気浄化装置における浄化メカニズム
を説明する。
【0057】<フィルタによる微粒子の連続酸化処理・
・・活性酸素放出剤としての機能>初めに、活性酸素放
出・NOx吸収剤の活性酸素放出剤としての機能を利用
したパティキュレートフィルタ22による排気ガス中の
微粒子除去作用について説明する。なお、この活性酸素
放出剤としての機能は、活性酸素放出剤として他のアル
カリ金属、アルカリ土類金属、希土類、および遷移金属
を用いても同様なメカニズムで微粒子除去作用が行われ
る。
【0058】図1に示されるような圧縮着火式内燃機関
では空気過剰のもとで燃焼が行われ、従って排気ガスは
多量の過剰空気を含んでいる。即ち、図1に示されるよ
うな圧縮着火式内燃機関では排気ガスの空燃比はリーン
となっている。また、燃焼室5内ではNOが発生するの
で排気ガス中にはNOが含まれている。また、燃料中に
はイオウSが含まれており、このイオウSは燃焼室5内
で酸素と反応してSO 2 となる。従って排気ガス中には
SO2 が含まれている。従って過剰酸素、NOおよびS
2 を含んだ排気ガスがパティキュレートフィルタ22
の排気ガス流入通路50内に流入することになる。
【0059】図7(A)および(B)は排気ガス流入通
路50の内周面および隔壁54内の細孔内壁面上に形成
された担体層の表面の拡大図を模式的に表わしている。
なお、図7(A)および(B)において60は白金Pt
の粒子を示しており、61はカリウムKを含んでいる活
性酸素放出・NOx吸収剤を示している。
【0060】上述したように排気ガス中には多量の過剰
酸素が含まれているので排気ガスがパティキュレートフ
ィルタ22の排気ガス流入通路50内に流入すると図7
(A)に示されるようにこれら酸素O2 がO2 -又はO2-
の形で白金Ptの表面に付着する。一方、排気ガス中の
NOは白金Ptの表面上でO2 -又はO2-と反応し、NO
2 となる(2NO+O2 →2NO2 )。次いで生成され
たNO2 の一部は白金Pt上で酸化されつつ活性酸素放
出・NOx吸収剤61内に吸収され、カリウムKと結合
しながら図7(A)に示されるように硝酸イオンNO3 -
の形で活性酸素放出・NOx吸収剤61内に拡散し、一
部の硝酸イオンNO3 -は硝酸カリウムKNO3を生成す
る。
【0061】一方、上述したように排気ガス中にはSO
2 も含まれており、このSO2 もNOと同様なメカニズ
ムによって活性酸素放出・NOx吸収剤61内に吸収さ
れる。即ち、上述したように酸素O2 がO2 -又はO2-
形で白金Ptの表面に付着しており、排気ガス中のSO
2 は白金Ptの表面でO2 -又はO2-と反応してSO3
なる。
【0062】次いで生成されたSO3 の一部は白金Pt
上で更に酸化されつつ活性酸素放出・NOx吸収剤61
内に吸収され、カリウムKと結合しながら硫酸イオンS
4 2-の形で活性酸素放出・NOx吸収剤61内に拡散
し、硫酸カリウムK2SO4を生成する。このようにして
活性酸素放出・NOx吸収剤61内には硝酸カリウムK
NO3 および硫酸カリウムK2SO4 が生成される。
【0063】一方、燃焼室5内においては主にカーボン
Cからなる微粒子が生成され、従って排気ガス中にはこ
れら微粒子が含まれている。排気ガス中に含まれている
これら微粒子は排気ガスがパティキユレートフィルタ2
2の排気ガス流入通路50内を流れているときに、或い
は排気ガス流入通路50から排気ガス流出通路51に向
かうときに図7(B)において62で示されるように担
体層の表面、例えば活性酸素放出・NOx吸収剤61の
表面上に接触し、付着する。
【0064】このように微粒子62が活性酸素放出・N
Ox吸収剤61の表面上に付着すると微粒子62と活性
酸素放出・NOx吸収剤61との接触面では酸素濃度が
低下する。酸素濃度が低下すると酸素濃度の高い活性酸
素放出・NOx吸収剤61内との間で濃度差が生じ、斯
くして活性酸素放出・NOx吸収剤61内の酸素が微粒
子62と活性酸素放出・NOx吸収剤61との接触面に
向けて移動しようとする。その結果、活性酸素放出・N
Ox吸収剤61内に形成されている硝酸カリウムKNO
3 がカリウムKと酸素OとNOとに分解され、酸素Oが
微粒子62と活性酸素放出・NOx吸収剤61との接触
面に向かい、NOが活性酸素放出・NOx吸収剤61か
ら外部に放出される。外部に放出されたNOは下流側の
白金Pt上において酸化され、再び活性酸素放出・NO
x吸収剤61内に吸収される。
【0065】一方、このとき活性酸素放出・NOx吸収
剤61内に形成されている硫酸カリウムK2SO4もカリ
ウムKと酸素OとSO2 とに分解され、酸素Oが微粒子
62と活性酸素放出・NOx吸収剤61との接触面に向
かい、SO2 が活性酸素放出・NOx吸収剤61から外
部に放出される。外部に放出されたSO2 は下流側の白
金Pt上において酸化され、再び活性酸素放出・NOx
吸収剤61内に吸収される。ただし、硫酸カリウムK2
SO4は安定化しているため、硝酸カリウムKNO3
比べ放出しずらい。
【0066】一方、微粒子62と活性酸素放出・NOx
吸収剤61との接触面に向かう酸素Oは硝酸カリウムK
NO3 や硫酸カリウムK2SO4のような化合物から分解
された酸素である。化合物から分解された酸素Oは高い
エネルギを有しており、極めて高い活性を有する。従っ
て微粒子62と活性酸素放出・NOx吸収剤61との接
触面に向かう酸素は活性酸素Oとなっている。これら活
性酸素Oが微粒子62に接触すると微粒子62は短時間
のうちに輝炎を発することなく酸化せしめられ、微粒子
62は完全に消滅する。従って微粒子62はパティキュ
レートフィルタ22上に堆積することがない。
【0067】従来のようにパテイキュレートフイルタ2
2上に積層状に堆積した微粒子が燃焼せしめられるとき
にはパティキュレートフィルタ22が赤熱し、火炎を伴
って燃焼する。このような火炎を伴う燃焼は高温でない
と持続せず、従ってこのような火炎を伴う燃焼を持続さ
せるためにはパティキュレートフィルタ22の温度をを
高温に維持しなければならない。
【0068】これに対して本発明では微粒子62は上述
したように輝炎を発することなく酸化せしめられ、この
ときパティキュレートフィルタ22の表面が赤熱するこ
ともない。即ち、云い換えると本発明では従来に比べて
かなり低い温度でもって微粒子62が酸化除去せしめら
れている。従って本発明による輝炎を発しない微粒子6
2の酸化による微粒子除去作用は火炎を伴う従来の燃焼
による微粒子除去作用と全く異なっている。
【0069】また、微粒子の酸化による微粒子除去作用
はかなり低温で行われる。従ってパティキュレートフィ
ルタ22の温度はさほど上昇せず、斯くしてパティキュ
レートフィルタ22が劣化する危険性はほとんどない。
また、パティキュレートフィルタ22上に微粒子がほと
んど堆積しないので微粒子の燃えカスであるアッシュが
凝集する危険性が少なく、従ってパティキュレートフィ
ルタ22が目詰まりする危険性が少なくなる。
【0070】ところでこの目詰まりは主に硫酸カルシウ
ムCaSO4によって生ずる。即ち、燃料や潤滑油はカ
ルシウムCaを含んでおり、従って排気ガス中にカルシ
ウムCaが含まれている。このカルシウムCaはSO3
が存在すると硫酸カルシウムCaSO4を生成する。こ
の硫酸カルシウムCaSO4は固体であって高温になっ
ても熱分解しない。従って硫酸カルシウムCaSO4
生成され、この硫酸カルシウムCaSO4 によってパテ
ィキュレートフィルタ22の細孔が閉塞されると目詰ま
りを生ずることになる。
【0071】しかしながらこの場合、活性酸素放出・N
Ox吸収剤61としてカルシウムCaよりもイオン化傾
向の高いアルカリ金属又はアルカリ土類金属、例えばカ
リウムKを用いると活性酸素放出・NOx吸収剤61内
に拡散するSO3 はカリウムKと結合して硫酸カリウム
2SO4を形成し、カルシウムCaはSO3 と結合する
ことなくパティキュレートフィルタ22の隔壁54を通
過して排気ガス流出通路51内に流出する。従ってパテ
ィキュレートフィルタ22の細孔が目詰まりすることが
なくなる。従って前述したように活性酸素放出・NOx
吸収剤61としてはカルシウムCaよりもイオン化傾向
の高いアルカリ金属又はアルカリ土類金属、即ちカリウ
ムK、リチウムLi、セシウムCs、バリウムBaを用
いることが好ましいことになる。
【0072】ところで白金Ptおよび活性酸素放出・N
Ox吸収剤61はパティキュレートフィルタ22の温度
が高くなるほど活性化するので単位時間当りに活性酸素
放出・NOx吸収剤61が放出しうる活性酸素Oの量は
パティキュレートフィルタ22の温度が高くなるほど増
大する。従ってパティキュレートフィルタ22上におい
て単位時間当りに輝炎を発することなく酸化除去可能な
酸化除去可能微粒子量は、パティキュレートフィルタ2
2の温度が高くなるほど増大する。
【0073】図9の実線は単位時間当りに輝炎を発する
ことなく酸化除去可能な酸化除去可能微粒子量Gを示し
ている。なお、図9において横軸はパティキュレートフ
ィルタ22の温度TFを示している。単位時間当りに燃
焼室5から排出される微粒子の量を排出微粒子量Mと称
するとこの排出微粒子量Mが酸化除去可能微粒子Gより
も少ないとき、即ち図9の領域Iでは燃焼室5から排出
された全ての微粒子がパティキュレートフィルタ22に
接触するや否や短時間のうちにパティキュレートーフィ
ルタ22上において輝炎を発することなく酸化除去せし
められる。
【0074】これに対し、排出微粒子量Mが酸化除去可
能微粒子量Gよりも多いとき、即ち図9の領域IIでは全
ての微粒子を酸化するには活性酸素量が不足している。
図8(A)〜(C)はこのような場合の微粒子の酸化の様
子を示している。
【0075】即ち、全ての微粒子を酸化するには活性酸
素量が不足している場合には図8(A)に示すように微
粒子62が活性酸素放出・NOx吸収剤61上に付着す
ると微粒子62の一部のみが酸化され、十分に酸化され
なかった微粒子部分が担体層上に残留する。次いで活性
酸素量が不足している状態が継続すると次から次へと酸
化されなかった微粒子部分が担体層上に残留し、その結
果図8(B)に示されるように担体層の表面が残留微粒
子部分63によって覆われるようになる。
【0076】担体層の表面を覆うこの残留微粒子部分6
3は次第に酸化されにくいカーボン質に変質し、斯くし
てこの残留微粒子部分63はそのまま残留しやすくな
る。また、担体層の表面が残留微粒子部分63によって
覆われると白金PtによるNO、SO2 の酸化作用およ
び活性酸素放出・NOx吸収剤61による活性酸素の放
出作用が抑制される。その結果、図8(C)に示される
ように残留微粒子部分63の上に別の微粒子64が次か
ら次へと堆積する。即ち、微粒子が積層状に堆積するこ
とになる。このように微粒子が積層状に堆積するとこれ
ら微粒子は白金Ptや活性酸素放出・NOx吸収剤61
から距離を隔てているためにたとえ酸化されやすい微粒
子であってももはや活性酸素Oによって酸化されること
がなく、従ってこの微粒子64上に更に別の微粒子が次
から次へと堆積する。即ち、排出微粒子量Mが酸化除去
可能微粒子量Gよりも多い状態が継続するとパティキュ
レートフィルタ22上には微粒子が積層状に堆積してし
まう。
【0077】このように図9の領域Iでは微粒子はパテ
ィキュレートフィルタ22上において輝炎を発すること
なく短時間のうちに酸化せしめられ、図9の領域IIでは
微粒子がパティキュレートフィルタ22上に積層状に堆
積する。従って微粒子がパティキュレートフィルタ22
上に積層状に堆積しないようにするためには排出微粒子
量Mを常時酸化除去可能微粒子量Gとの関係を領域Iの
範囲にすることが望ましい。
【0078】しかしながら実際には全ての運転状態にお
いて排出微粒子量Mを酸化除去可能微粒子量Gよりも少
くすることはほとんど不可能である。例えば機関始動時
には通常パティキュレートフィルタ22の温度は低く、
従ってこのときには通常排出微粒子量Mが酸化除去可能
微粒子量Gよりも多くなる。機関始動直後におけるよう
に排出微粒子量Mの方が酸化除去可能微粒子量Gよりも
多くなるとパティキュレートフィルタ22上に酸化され
なかった微粒子部分が残留しはじめる。
【0079】このように運転状況によっては排出微粒子
量Mを酸化除去可能微粒子量Gよりも増大して、パティ
キュレートフィルタ22上に微粒子が積層状に堆積する
場合がある。
【0080】この堆積した微粒子を酸化除去するため
に、排気管70に配置された切換弁71を切換える。切
換弁71が切り換えられると、パティキュレートフィル
タ22の排気上流側と排気下流側とが逆転し、切り換え
前にパティキュレートフィルタ22の排気下流側であっ
た部分において、微粒子が活性酸素放出・NOx吸収剤
61の表面に付着して活性酸素Oが放出され、この微粒
子が酸化除去される。この放出される活性酸素Oの一部
は、排気ガスと共にパティキュレートフィルタ22の排
気下流側へ移動し、ここに堆積する微粒子を酸化除去す
る。ここでは前述したように、微粒子はパティキュレー
トフィルタ22の両面で順流方向と逆流方向に撹乱さ
れ、パティキュレートフィルタ22の両面で、あるいは
基材内部で動き回り、フィルタ基材全体の活性点に出合
い酸化される。
【0081】このようにして酸化されなかった微粒子が
パティキュレートフィルタ22に堆積し始めているとき
に、このパティキュレートフィルタ22の排気上流側と
下流側とを逆転することにより、パティキュレートフィ
ルタ22から微粒子を完全に酸化除去することができ
る。
【0082】またパティキュレートフィルタ22上に微
粒子が堆積した場合は、排気ガスの一部又は全体の空燃
比を一時的にリッチにすることにより、堆積した微粒子
が輝炎を発することなく酸化せしめられる。排気ガスの
空燃比がリッチにされると、即ち排気ガス中の酸素濃度
が低下せしめられると活性酸素放出・NOx吸収剤61
から外部に活性酸素Oが一気に放出され、これら一気に
放出された活性酸素Oによって堆積した微粒子が輝炎を
発することなく一気に短時間で燃焼除去せしめられる。
以上が活性酸素放出・NOx吸収剤の活性酸素放出剤と
しての機能を利用した微粒子浄化メカニズムである。
【0083】<活性酸素放出・NOx吸収剤によるNO
x浄化処理・・・NOx吸放剤としての機能>次に、活
性酸素放出・NOx吸収剤のNOx吸収剤としての機能
を利用したNOx浄化作用について説明する。なお、こ
のNOx吸収剤としての機能は、NOx吸収剤として他
のアルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類を用いても
同様なメカニズムでNOx浄化作用が行われる。
【0084】活性酸素放出・NOx吸収剤のNOx浄化
作用は図10に示すようなメカニズムで行われているも
のと考えられている。なお、図10(A)および(B)
において60は白金Ptの粒子を示しており、61はカ
リウムKを含んでいる活性酸素放出・NOx吸収剤を示
している。
【0085】まず、流入排気ガスの空燃比がかなりリー
ンになると流入排気ガス中の酸素濃度が大巾に増大し、
図10(A)に示されるように酸素O2 がO2 -又はO2-
の形で白金Ptの表面に付着する。一方、流入排気ガス
に含まれるNOは、白金Ptの表面上でO2 -又はO2-
反応し、NO2 となる(2NO+O2 →2NO2 )。
【0086】次いで、生成されたNO2 は、白金Pt上
で酸化されつつ活性酸素放出・NOx吸収剤61内に吸
収されてカリウムKと結合しながら、図10(A)に示
されるように硝酸イオンNO3 -の形で活性酸素放出・N
Ox吸収剤61内に拡散する。このようにしてNOxが
活性酸素放出・NOx吸収剤61内に吸収される。
【0087】流入排気ガス中の酸素濃度が高い限り白金
Ptの表面でNO2 が生成され、活性酸素放出・NOx
吸収剤61のNOx 吸収能力が飽和しない限り、NO2
が活性酸素放出・NOx吸収剤61内に吸収されて硝酸
イオンNO3 -が生成される。
【0088】これに対して、排気空燃比が理論空燃比ま
たはリッチになると流入排気ガス中の酸素濃度が低下す
るため、NO2 の生成量が低下し、反応が逆方向(NO
3 -→NO2)に進み、活性酸素放出・NOx吸収剤61
内の硝酸イオンNO3 -がNO2またはNOの形で活性酸
素放出・NOx吸収剤61から放出される。即ち、流入
排気ガス中の酸素濃度が低下すると、活性酸素放出・N
Ox吸収剤61からNOxが放出されることになる。
【0089】一方、このとき、排気ガス中のHC,CO
は、白金Pt上の酸素O2 -又はO2-と反応して酸化せし
められる。また、流入排気ガス中の酸素濃度の低下によ
り活性酸素放出・NOx吸収剤61から放出されたNO
2またはNOは、図10(B)に示されるように未燃H
C、COと反応して還元せしめられてN2となる。
【0090】即ち、流入排気ガス中のHC,COは、ま
ず白金Pt上の酸素O2 -又はO2-とただちに反応して酸
化せしめられ、次いで白金Pt上の酸素O2 -又はO2-
消費されてもまだHC,COが残っていれば、このH
C,COによって活性酸素放出・NOx吸収剤61から
放出されたNOxおよび内燃機関から排出されたNOx
がN2に還元される。
【0091】このようにして白金Ptの表面上にNO2
またはNOが存在しなくなると、活性酸素放出・NOx
吸収剤61から次から次へとNO2 またはNOが放出さ
れ、さらにN2 に還元せしめられる。したがって、排気
ガスの空燃比を理論空燃比またはリッチにすると短時間
のうちに活性酸素放出・NOx吸収剤61からNOxが
放出され、N2 に還元される。
【0092】このように、排気ガスの空燃比がリーンに
なるとNOxが活性酸素放出・NOx吸収剤61に吸収
され、排気ガスの空燃比を理論空燃比あるいはリッチに
するとNOxが活性酸素放出・NOx吸収剤61から短
時間のうちに放出され、N2に還元される。したがっ
て、大気中へのNOxの排出を阻止することができる。
【0093】ところで、前述したようにこの圧縮着火式
内燃機関では、通常はストイキ(理論空燃比、A/F=
14.6)よりもはるかにリーン域で燃焼が行われるの
で、通常の機関運転状態ではフィルタ22に流入する排
気ガス(即ち、活性酸素放出・NOx吸収剤61に流入
する排気ガス)の空燃比は非常にリーンであり、排気中
のNOxは活性酸素放出・NOx吸収剤61に吸収さ
れ、活性酸素放出・NOx吸収剤61から放出されるN
Ox量は極めて少ない。
【0094】したがって、圧縮着火式内燃機関では、活
性酸素放出・NOx吸収剤61のNOx吸収能力が飽和
する前に所定のタイミングで、排気ガス中に還元剤を供
給して排気ガス中の酸素濃度を低下せしめ、活性酸素放
出・NOx吸収剤61に吸収されたNOxを放出させN
2に還元する必要がある。
【0095】そのため、この実施の形態では、ECU3
0が内燃機関の運転状態の履歴から活性酸素放出・NO
x吸収剤61に吸収されたNOx量を推定し、その推定
NOx量が予め設定した所定値に達したときに、排気ガ
スの空燃比を一時的にリッチにして酸素濃度を低下せし
めると同時に還元剤を供給するようにしている。このよ
うに排気ガスの空燃比を一時的にリッチにすることを一
般にリッチスパイクと称している。
【0096】この実施の形態では、内燃機関の膨張行程
あるいは排気行程において気筒内に燃料を副噴射するこ
とによりリッチスパイクを実現する。なお、リッチスパ
イクは、フィルタ22より上流の排気通路70内に燃料
を供給することによっても実現可能である。
【0097】このように、活性酸素放出・NOx吸収剤
61のNOx吸収能力が飽和する前に所定のタイミング
でリッチスパイクを実行することにより、排気ガス中の
NOxを連続して浄化することができ、NOxを大気に
放出させるのを阻止することができる。以上が活性酸素
放出・NOx吸収剤61のNOx吸放剤としての機能を
利用したNOx浄化メカニズムである。
【0098】したがって、活性酸素放出・NOx吸収剤
61を用いた場合、フィルタ22に流入する排気ガスの
空燃比がリーンのときには、排気ガス中に含まれるNO
xは活性酸素放出・NOx吸収剤61に吸収され、排気
ガス中に含まれる微粒子が活性酸素放出・NOx吸収剤
61に付着するとこの微粒子は活性酸素放出・NOx吸
収剤61から放出される活性酸素によって短時間のうち
に酸化除去せしめられる。つまり、このときには排気ガ
ス中の微粒子およびNOxの双方が大気中に排出される
のを阻止することができることになる。
【0099】一方、フィルタ22に流入する排気ガスの
空燃比がリッチになると、活性酸素放出・NOx吸収剤
61からNOxが放出される。このNOxは未燃HC,
COにより還元され、斯くしてこのときにもNOxが大
気中に排出されることがない。また、このときフィルタ
22上に微粒子が堆積していた場合には、この微粒子は
活性酸素放出・NOx吸収剤61から放出される活性酸
素によって酸化除去せしめられる。
【0100】次に、NOxの還元と微粒子の酸化とを運
転状況に応じてより効果的に行うための排気ガス流の切
換え制御について、図11及び図12のフローチャート
に従って説明する。
【0101】図11に示すフローチャートは、排気ガス
流切換制御ルーチンを示すものであり、この排気ガス流
切換制御ルーチンは、予めECU30のROM32に記
憶されており、一定時間毎にCPU34によって実行さ
れる。
【0102】処理がスタートすると、CPU34は、ス
テップ101において、燃料カットを含む減速時か否か
を判定する。車両が燃料カットを含む減速時であるか否
かの判定は、車両に備えたGセンサ、アクセルペダルの
踏み込み量を検出するセンサ、エンジン回転数センサ
(クランク角センサ)、スロットル開度センサ等により
判定する。
【0103】CPU34は、ステップ101において、
燃料カットを含む減速時であると判定した場合(ステッ
プ101:YES)、ステップ102に進み、一方、燃
料カットを含む減速時でないと判定した場合(ステップ
101:NO)はリターンとなりスタート位置に戻る。
燃料カットを含む減速時の場合は、排気ガス温度が低く
フィルタを冷却することになり、微粒子の酸化除去能力
を低下させるおそれがあるため、バイパスさせる必要が
ある。
【0104】このため、CPU34は、次のステップ1
02において、排気切換弁71に若干傾きを与えてバイ
パス状態とし、ケーシング23内にわすかなガスの流れ
を作る。すると、SVが低下した状態となる。この状態
で還元剤をフィルタに供給すると、活発な酸化反応が生
じ、フィルタ温度が上昇して、微粒子の酸化を促進でき
る。また、フィルタに流れる排気ガス流量が小さいバイ
パスする時期を狙ってNOx放出のための還元剤供給処
理を行っているため、わずかな還元剤量でNOxを放出
させることができる。
【0105】NOx放出が完了すると、還元剤の供給は
停止される。しかし、CPU34は、ステップ103に
おいて、還元剤供給終了後、所定期間tの間だけ、排気
ガスの一部のみをフィルタ22に導き、他の排気ガス流
量をバイパス通路73に流すように排気切換弁71を維
持させる制御を行う。なお、所定期間tはフィルタ22
に残存する還元剤を酸化するのに必要な時間であり、予
めRAM33に登録してあるものとする。図13は上記
の如く制御されたときの触媒出口のNOx濃度を示して
いる。減速毎にフィルタに流される排気ガスをバイパス
し、かつこのとき還元剤を供給することで、NOx許容
値を越えないで、運転することができる。
【0106】還元剤として燃料を使用する場合、この燃
料は反応性の低いHCを含むので、還元剤供給終了後は
フィルタに多くのHCが残存している。この状態で、還
元剤供給終了後、直ちに排気切換弁71で排気ガスの流
れを切り換えてしまうと、多量のHCが外部に放出され
る危険がある。そこで、この制御により、HC放出を阻
止するため、還元剤供給終了後も所定期間tだけ排気切
換弁71をそのままの状態に保持し、酸素を含んだリー
ンの排気ガスを取り込んでHCの酸化を促進させる。な
お、上記実施の形態では、減速毎に還元剤を供給するよ
うにしているが、推定されたNOx吸蔵量が小さいとき
には、必ずしも還元剤を供給する必要はない。
【0107】CPU34は、所定期間t終了後、NOx
放出による還元処理を終了(ステップ104)し、リタ
ーンしてスタート位置に戻る。
【0108】図11のフローチャートでは減速運転時に
NOx 還元剤を供給するNOx 還元制御を行う場合を説
明したが、減速運転時にNOx 還元剤を供給する制御で
は、高速走行時など燃料カットが継続して発生しない運
転の場合、NOx 還元制御が不可能となる。そこで、次
に、減速状態、あるいは燃料噴射量が設定値以下の状態
が所定時間以上にわたり発生しないときには、強制的に
NOx 還元剤を供給するNOx 還元制御を、図12のフ
ローチャートに基づき説明する。
【0109】図12に示すフローチャートも、排気ガス
流切換制御ルーチンを示すものであり、予めECU30
のROM32に記憶されており、一定時間毎にCPU3
4によって実行される。
【0110】処理がスタートすると、CPU34は、ス
テップ201において、NOx許容値の判定を行う。N
Ox許容値の判定方法は上述の通りである。
【0111】図14は高速走行時にNOxセンサの出N
Ox濃度を時間の経過と共に示したものである。この実
施の形態では、図14に示すように、NOx許容値Lを
予め決めてRAM33に登録しておき、このNOx許容
値Lを基準にCPU34がNOx許容値の判定をするも
のとする。
【0112】CPU34は、ステップ201において、
出NOx濃度が許容値Lより高いと判定した場合(ステ
ップ201:YES)、処理がステップ202に進み、
一方、出NOx濃度が許容値Lより低いと判定した場合
(ステップ201:NO)はリターンとなる。
【0113】次に、CPU34は、ステップ202にお
いて、ステップ102と同様に、排気切換弁71に若干
傾きを与えてバイパス状態とし、ケーシング23内にわ
すかなガスの流れを作る。この状態で還元剤をフィルタ
に供給すると、活発な酸化反応が生じ、フィルタ温度が
上昇して、微粒子の酸化を促進できる。また、フィルタ
に流れる排気ガス流量が小さいバイパスする時期を狙っ
てNOx放出のための還元剤供給処理を行っているた
め、わずかな還元剤量でNOxを放出させることができ
る。
【0114】NOx放出が完了すると、還元剤の供給は
停止される。しかし、CPU34は、ステップ203に
おいて、還元剤供給終了後所定時間t、排気ガスの一部
のみをフィルタ22に導き、他の排気ガス流量をバイパ
ス通路73に流すように排気切換弁71を維持させる制
御を行う。この制御により、しばらくは排気ガスの大部
分はバイパスさせておくことで、フィルタに吸着された
還元剤を酸化することができる。
【0115】CPU34は、所定時間t終了後、NOx
放出による還元処理を終了(ステップ204)し、リタ
ーンしてスタート位置に戻る。
【0116】なお、本出願に係る発明において、フィル
タの微粒子酸化除去量が小さくなると予想されるとき
を、上述の減速時の他、燃料噴射量が小の時として構成
してもよい。
【0117】また、上記実施の形態においては、排気浄
化装置にフィルタを1個設けた場合を説明したが、本発
明は排気浄化装置にフィルタを複数設けた場合を含む。
【0118】例えば、別の実施の形態として、図15は
排気浄化装置にフィルタ22a,22bを隣接して2個
装着した場合を示し、図15(a)は排気浄化装置の平
面図であり、図15(b)は排気浄化装置の側面図であ
る。
【0119】図15に示すように、フィルタ22a,2
2b間に燃料添加ノズル80aが設けられている。この
ように、燃料添加ノズル80aをフィルタ22a,22
b間に設けて還元剤の供給を行う場合は、フィルタ22
a,22b間で還元雰囲気が形成される。従って、前述
の実施の形態のように、フィルタを還元雰囲気にすべく
排気切換弁71を傾ける必要はなく、排気切換弁71を
完全に中間位置に制御すればよので排気切換弁71の制
御が容易となる。なお、図15において、図3の符号と
同じ符号のものは同一の機能を有するものなので、その
説明は省略する。
【0120】また、図16は排気浄化装置にフィルタ2
2c,22dを直列で2個装着した場合を示し、図16
(a)は排気浄化装置の平面図であり、図16(b)は
排気浄化装置の側面図である。
【0121】この別の実施の形態の場合、図16に示す
ように、第1の排気通路側にフィルタ22cが設けら
れ、第2の排気通路側にフィルタ22dが設けられてい
る。燃料添加ノズル80bはフィルタ22c,22dの
中間位置の排気通路上に設けられている。このように、
燃料添加ノズル80bをフィルタ22c,22d間に設
けて還元剤の供給を行う場合も、フィルタ22c,22
d間で還元雰囲気が形成される。従って、排気切換弁7
1を中間位置に制御すればよので排気切換弁71の制御
が容易となる。なお、図16において、図3の符号と同
じ符号のものは同一の機能を有するものなので、その説
明は省略する。
【0122】また、本発明は、フィルタ22に形成され
た担体の層上に白金Ptのような貴金属触媒とNOx吸
収剤を坦持した場合にも成立する。ただし、この場合に
は、酸化除去可能微粒子量Gを示す実線は図9に示す実
線に比べて若干右側に移動する。この場合には白金Pt
の表面上に保持されるNO2またはSO3から活性酸素が
放出される。
【0123】また、活性酸素放出剤としては、NO2
たはSO3を吸着保持しこれら吸着されたNO2またはS
3から活性酸素を放出し得る触媒を用いることもでき
る。
【0124】本発明の装置によれば、フィルタの還元雰
囲気を、排気切換弁に中間位置より若干傾きを与えて排
気浄化装置内にわすかな排気ガスの流れを作ることによ
り形成し、この低SV状態で還元剤をフィルタに供給す
るように構成したので、わずかな還元剤量でNOxを放
出させることができ、NOx還元が促進できる。
【0125】また、減速状態、あるいは燃料噴射量が設
定値以下の状態が所定時間以上にわたり発生しないとき
でも、強制的に前記排気ガスの一部のみを前記フィルタ
に導いて還元剤を供給するように構成したので、高速走
行時のように長時間排気ガスの流量をバイパス通路に流
すことがない場合であっても、強制的にNOx放出処理
を行わせることができる。
【0126】更に、制御手段は、前記還元剤供給終了後
所定期間、前記排気ガスの一部のみを前記フィルタに導
き、他の排気ガス流量を前記バイパス通路に流すように
前記排気切換手段を維持させる制御を行うように構成し
たので、フィルタに吸着した還元剤(HC)を酸素を含
んだリーンの排気ガスで酸化させてから放出できるの
で、HCの放出を阻止することができる。
【0127】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、NOx の
還元と微粒子の酸化を運転状況に応じてより効果的に行
うことができ、またNOx 還元終了後において燃料等の
還元剤が未処理のまま外部に放出されることがない内燃
機関の排気浄化装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関の全体図である。
【図2】機関の要求トルクを示す図である。
【図3】排気浄化装置を示す上面図である。
【図4】排気浄化装置を示す正面図である。
【図5】(A)はフィルタ基材に微粒子が堆積する状態
を示すイメージ図であり、(B)は排気ガスの順流、逆
流による微粒子の撹乱状態を示すイメージ図である。
【図6】パティキュレートフィルタを示す図である。
【図7】微粒子の酸化作用を示す概念図である。
【図8】微粒子の堆積作用を示す概念図である。
【図9】酸化除去可能微粒子量とパティキュレートフィ
ルタの温度との関係を示す図である。
【図10】NOxの浄化作用を示す概念図である。
【図11】実施の形態における排気ガス流切換制御を示
したフローチャート図である。
【図12】別の実施の形態における排気ガス流切換制御
を示したフローチャート図である。
【図13】減速運転時にNOxセンサで検出した出NO
x濃度を時間の経過と共に示したものである。
【図14】高速走行時にNOxセンサで検出した出NO
x濃度を時間の経過と共に示したものである。
【図15】排気浄化装置にフィルタを隣接して2個装着
した場合を示し、図15(a)は排気浄化装置の平面図
であり、図15(b)は排気浄化装置の側面図である。
【図16】排気浄化装置にフィルタを直列に2個装着し
た場合を示し、図16(a)は排気浄化装置の平面図で
あり、図16(b)は排気浄化装置の側面図である。
【符号の説明】
6…燃料噴射弁 22…パティキュレートフィルタ 30…ECU 61…活性酸素放出・NOx吸収剤(NOx吸収剤、活
性酸素放出剤) 70…排気管 71…排気切換弁(排気切換手段) 72…アクチュエータ 73…バイパス通路 75…制御手段 76…第1の排気通路 77…第2の排気通路 80…燃料添加ノズル(還元剤供給手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 53/86 ZAB F01N 3/08 A 53/94 B F01N 3/08 3/20 B 3/24 E 3/20 9/00 Z 3/24 B01D 53/36 ZAB 9/00 101B 103C 103B (72)発明者 伊藤 和浩 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 浅沼 孝充 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 中谷 好一郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 木村 光壱 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3G090 AA03 BA01 CA00 CB00 CB24 DA13 DA18 DA20 DB07 EA05 EA06 3G091 AA02 AA10 AA11 AA18 AB06 AB13 BA13 BA14 CA12 CA13 CA15 DB10 EA00 EA01 EA07 EA15 EA22 GB01Y GB02Y GB03Y GB04Y GB05W GB06W GB17X HB03 HB05 HB06 4D048 AA06 AA13 AA14 AA18 AB01 AB02 AB07 AC02 BB02 BB14 CC25 CC26 CD05 DA01 DA02 DA05 DA08 DA10 DA20 EA04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流入する排気ガスの空燃比がリーンのとき
    はNOxを吸収し、流入する排気ガス中の酸素濃度が低
    下すると吸収したNOxを放出するNOx吸収剤と、排
    気ガス中の微粒子の酸化を促進する活性酸素放出剤とが
    担持され、排気ガス中の微粒子を一時期捕獲可能なフィ
    ルタと、 前記フィルタの一方側から排気ガスを流す第1の流れと
    前記フィルタの他方側から排気ガスを流す第2の流れと
    を交互に切換え可能であり、切換え途中では排気ガスが
    前記フィルタを迂回するバイパス通路に流す排気切換手
    段と、 この排気切換手段により排気の流れを交互に切り換えら
    れる排気通路の分岐点と前記フィルタ上流の排気通路と
    の間に設けられた還元剤供給手段と、 前記フィルタの微粒子酸化除去量が小さくなると予想さ
    れるときは、前記排気ガスの一部のみを、前記還元剤を
    供給する側の排気通路を介して前記フィルタへ導き、そ
    の他の排気ガスを前記バイパス通路に流すように前記排
    気切換手段を制御すると共に、前記フィルタを還元雰囲
    気にすべく前記還元剤を供給するように前記還元剤供給
    手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする
    内燃機関の排気浄化装置。
  2. 【請求項2】前記フィルタの微粒子酸化除去量が小さく
    なると予想されるときは、前記内燃機関が搭載された車
    両の減速時、または燃料噴射量が小の場合である請求項
    1記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 【請求項3】前記減速時、または燃料噴射量が小の状態
    が一定時間以上にわたり生じないときは、強制的に前記
    排気ガスの一部のみを前記フィルタを導き、その他の排
    気ガスを前記バイパス通路に流すように前記排気切換手
    段を制御すると共に、前記フィルタの還元雰囲気にすべ
    く前記還元剤を供給するように前記還元剤供給手段を制
    御する請求項2記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 【請求項4】前記減速時、または燃料噴射量が小の状態
    が一定時間以上にわたり生じないとき、所定のNOx 許
    容値を基準に強制的に前記排気切換手段および前記還元
    剤供給手段を制御する請求項3記載の内燃機関の排気浄
    化装置。
  5. 【請求項5】前記還元剤の供給後の所定時間にわたり前
    記排気ガスの一部のみを前記フィルタを導き、その他の
    排気ガスを前記バイパス通路に流すように前記排気切換
    手段を維持させる制御を実施する請求項1から4のいず
    れかに記載の内燃機関の排気浄化装置。
  6. 【請求項6】流入する排気ガスの空燃比がリーンのとき
    はNOxを吸収し、流入する排気ガス中の酸素濃度が低
    下すると吸収したNOxを放出するNOx吸収剤と、排気
    ガス中の微粒子の酸化を促進する活性酸素放出剤とが担
    持され、排気ガス中の微粒子を一時期捕獲可能な複数の
    フィルタと、 前記フィルタの一方側から排気ガスを流す第1の流れと
    前記フィルタの他方側から排気ガスを流す第2の流れと
    を交互に切換え可能であり、切換え途中では排気ガスが
    前記フィルタを迂回するバイパス通路に流す排気切換手
    段と、 前記複数のフィルタ間に還元剤を供給する還元剤供給手
    段と、 前記フィルタの微粒子酸化除去量が小さくなると予想さ
    れるときは、前記排気ガスを前記バイパス通路に流すよ
    うに前記排気切換手段を制御すると共に、前記フィルタ
    を還元雰囲気にすべく前記還元剤を供給するように前記
    還元剤供給手段を制御する制御手段と、を備えたことを
    特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
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