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JP2001314342A - 皮膚洗浄用シート - Google Patents

皮膚洗浄用シート

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JP2001314342A
JP2001314342A JP2000134156A JP2000134156A JP2001314342A JP 2001314342 A JP2001314342 A JP 2001314342A JP 2000134156 A JP2000134156 A JP 2000134156A JP 2000134156 A JP2000134156 A JP 2000134156A JP 2001314342 A JP2001314342 A JP 2001314342A
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Japan
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fiber
skin
nonwoven fabric
mass
average
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JP2000134156A
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English (en)
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Noritoshi Hirabayashi
令稔 平林
Tomoko Yasumasu
知子 安増
Mihoko Inaba
美穂子 稲葉
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 セルロース繊維及び合成繊維からなる水
流交絡の不織布であって、該不織布を構成する合成繊維
の平均繊度に対するセルロース繊維の平均繊度の比が
2.5〜12、セルロース繊維と合成繊維との質量比が
80/20〜10/90であり、かつ、不織布としての
平均繊維間距離が5〜100μmである不織布に、水系
洗浄剤組成物を含有させてなることを特徴とする皮膚洗
浄用シート。 【効果】 本発明の皮膚洗浄用シートは、水系洗浄剤の
保持能に優れ、皮膚に対して低刺激性でありながら、メ
イクアップや皮脂汚れに対する洗浄力が高く、かつ、使
用中の肌感触及び使用後の仕上がり感に優れており、メ
イクアップや皮脂汚れを除去する顔洗浄用シートとして
好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水系洗浄剤の保持
能に優れ、メイク汚れや皮脂汚れに対して高い洗浄力を
有し、使用中の肌感触及び使用後の仕上がり感に優れた
皮膚洗浄用シートに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
口紅、ファンデーション、アイシャドウ、マスカラ等の
メイクアップ汚れを除去するためには、油性基剤を主体
とするゲル状クレンジング剤、クレンジングクリーム、
クレンジングオイル等が用いられている。しかし、これ
らの油性基剤を主体とするクレンジング剤では、油っぽ
さやベタツキが強く感じられ、クレンジング剤で洗浄し
た後、更に洗顔料などで洗浄する必要があった。
【0003】一方、これらの使用感(油っぽさやベタツ
キ)を解決するため、クレンジングと洗顔を兼ね備えた
タイプの洗顔料が用いられているが、ゲル状のものにつ
いては、洗浄の速さが遅く、すすぎ時にはゲルを形成す
る高分子によるヌルツキが大きいという問題がある。ま
た、泡立てて使用するタイプのものは、泡立て時に水で
希釈されるため、メイクアップ化粧品に対して洗浄力が
充分に発揮されない。液状タイプのものは、洗顔時に顔
から洗浄剤が流れて操作性が悪いという欠点がある。
【0004】また、粘度の低いメイク落とし用液体を用
いてティッシュペーパーなどで拭き取るものもあるが、
この場合には、ティッシュペーパー上に汚れを効率よく
吸着することができず、裏うつりによりティッシュペー
パーの両面がすぐ汚れてしまう。更に、毛穴につまる固
体状の汚れをはじめとする皮脂汚れに対する洗浄力が十
分ではなく、この洗浄力を十分ならしメチルべくティッ
シュペーパーで強く肌をこすることは、肌にダメージを
与えることから好ましい手段ではなく、よって、満足な
洗浄力が得られないという問題があった。
【0005】また近年、シート状のメイク落としが、水
を必要としないので簡便であるということから種々提案
されており、例えば特開平11−21211号、同5−
279226号、同11−49641号、同6−305
931号、同7−233023号、同2−104511
号、同4−5224号、同4−154717号公報等が
開示されている。しかし、いずれのメイク落しも洗浄力
が不充分であるか、使用後の感触がべたついたり、ぬる
ついたりする欠点があった。
【0006】特に特開平11−21211号公報には、
シート(平均坪量約20〜120g/m2の天然繊維製
不織布等)にHLB10〜16の非イオン性界面活性
剤、多価アルコール又はグリコールエーテル、水を含有
する皮膚洗浄用シート、また、同11−49641号公
報にはセルロース含量が50重量%以上、平均坪量が2
0〜120g/m2、構成繊維の平均繊度が3d(デニ
ール以下)、ドライ時の反射率が45%以上の水流交絡
の不織布に、非イオン性界面活性剤(HLB10〜1
6)、水を含有させた皮膚洗浄用シートが提案され、こ
れらは、高い洗浄力、低刺激性で、汚れが裏うつりしに
くかったり、使用感触も良好なものである。しかし、こ
れら皮膚洗浄用シートは、メイク落とし効果が充分満足
できるとは言い難い上、シートの肌当たりが悪く、メイ
クを落とす際に肌を傷メチルことが懸念されるという課
題があった。従って、上記課題が改善されたより高品質
の皮膚洗浄用シートの開発が望まれる。
【0007】本発明は、上記要望に応えるためになされ
たもので、水系洗浄剤の保持能に優れ、メイクアップ汚
れや皮脂汚れに対して非常に高い洗浄力を有し、かつ、
使用中の肌感触及び使用後の仕上がり感に優れた皮膚洗
浄用シートを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意研究を行った結
果、後述するような特定の特性を有する不織布シートに
水系洗浄剤組成物を含有させることにより、水系洗浄剤
組成物の保持性能に優れ、メイクアップや皮脂等の油性
汚れに対して極めて高い洗浄力を発揮する上、シートの
肌当たりが良好で、使用中の肌感触及び使用後の仕上が
り感に優れ、メイク落とし時に肌を傷メチルこともない
使用性に優れた皮膚洗浄用シートが得られることを見出
し、本発明を完成した。
【0009】即ち、本発明は、セルロース繊維及び合成
繊維からなる水流交絡の不織布であって、該不織布を構
成する合成繊維の平均繊度に対するセルロース繊維の平
均繊度の比が2.5〜12、セルロース繊維と合成繊維
との質量比が80/20〜10/90であり、かつ、不
織布としての平均繊維間距離が5〜100μmである不
織布に、水系洗浄剤組成物を含有させてなることを特徴
とする皮膚洗浄用シートを提供する。
【0010】この場合、不織布としては、水系洗浄剤組
成物を100μL滴下した時の広がりが1cm2以上と
なる拡散性を有するものであり、かつ、50%圧縮荷重
2秒後の初期勾配が100g/s以下の柔軟性を有する
ものを使用することがより好適である。
【0011】以下、本発明につき更に詳細に説明する
と、本発明の皮膚洗浄用シートを構成する不織布は、セ
ルロース繊維及び合成繊維からなる水流交絡の不織布で
ある。
【0012】ここで、不織布を構成するセルロース繊維
としては、種々のセルロース系繊維が使用でき、例えば
コットン、パルプ、麻等の天然セルロース繊維や、レー
ヨン繊維、テンセル繊維、キュプラ等の再生セルロース
繊維などが挙げられ、これらの1種又は2種以上を用い
ることができる。本発明では、これらセルロース系繊維
のうち、不織布の肌触り向上の点からコットン、レーヨ
ン繊維、パルプ又はテンセル繊維がより好適に使用され
る。
【0013】セルロース繊維の平均繊度は特に制限され
ないが、3d(デニール)以下、特に2d以下、更には
1.5d以下であることが肌触りの向上やメイク汚れの
吸い取り性向上の点などから、好ましい。
【0014】また、合成繊維としては、種々の合成繊維
が使用でき、例えばポリプロピレン、ポリエチレン等の
ポリオレフィン系の樹脂からなる繊維、ポリエステル
系、ポリアクリル系、ナイロン等のポリアミド系の樹脂
からなる繊維や、これらの樹脂の共重合物、変成物から
なる繊維等が挙げられ、これらを組み合わせてもよい。
これら合成繊維の中では、不織布の肌触りの向上やメイ
ク汚れの吸い取り性向上の点、分割性複合繊維などの複
合合成繊維を作成する点などからポリオレフィン系、ポ
リエステル系、ポリアミド系の樹脂からなる繊維及びこ
れらの樹脂の共重合物、変成物からなる繊維を用いるこ
とが好ましい。更には、合成繊維のうち、不織布の肌触
りの向上やメイク汚れの吸い取り性向上の点などから、
分割性複合繊維を用いることがより好ましい。
【0015】分割性複合繊維の例としては、ポリエチレ
ンテレフタレート/ポリエチレン、ポリエチレンテレフ
タレート/ナイロン、ポリエチレンテレフタレート/ポ
リプロピレン、ポリプロピレン/エチレン−ビニルアル
コール共重合体、ポリプロピレン/ポリエチレン等の組
み合わせがあり、その繊度、分割数など具体的な性状と
しては後述する実施例の表5に示すものなどがある。分
割性複合繊維の組み合わせとしては、特に制限されない
が、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレンとの組
み合わせが、不織布の肌触りの向上やメイク汚れの吸い
取り性向上の点などから、好ましい。なお、表5に示し
た複合繊維の繊維断面図を図1に示したが、これに制限
されるものではなく、分割数も特に制限はない。但し、
分割後の平均繊度は特に制限されるものではないが、
0.5d以下のものが、不織布の肌触りの向上やメイク
汚れの吸い取り性向上の点などから、好ましい。いずれ
にせよ、これら分割性複合繊維を用いた場合であって
も、合成繊維の繊度に対するセルロース繊維の繊度の比
が2.5〜12であればよい。
【0016】合成繊維の平均繊度は特に制限されない
が、3d(デニール)以下、特に2d以下、更には0.
5d以下が肌触りの向上やメイク汚れの吸い取り性向上
の点などから、好ましい。
【0017】本発明において、不織布を構成する合成繊
維及びセルロース繊維は、円形均質断面であってもよい
が、三角、星形、四つ葉形、雲形等の形状であってもよ
く、中空のある異形断面や、セルロースと合成繊維の組
み合わせの複合繊維断面を有していてもよい。
【0018】本発明においては、これらの複合繊維断面
を有する繊維を用いた場合であっても、合成繊維の平均
繊度に対するセルロース繊維の平均繊度の比が2.5〜
12、好ましくは3〜8であることが必要であり、繊度
比が上記範囲内であることで、メイク汚れの吸い取り性
がよく、肌当たりが良好となる。合成繊維とセルロース
繊維との繊度比が上記範囲外であると、メイク汚れの吸
い取り性が悪くなり、メイク落ちが悪くなるだけでな
く、肌当たりも悪くなり、使用中、使用後の感触が悪く
なるなどの問題が生じる。とりわけ繊度比が上記値より
も小さいと良好なメイク除去性、使用感触、メイク拭き
取り性が得られず、上記値よりも大きいと良好なメイク
除去性、使用感触が得られない上、メイク拭き取り性に
劣るものとなってしまう。
【0019】なお、上記した繊度とは、下記のように定
義することができるものである。 繊維の繊度について:繊維の太さは幅又は直径を計測し
て(顕微鏡測定法がある)表すことも可能ではあるが、
天然繊維はもちろん、合成繊維でも一部の繊維を除き同
じ形状のものは少ない。それ故に正確を期し難いので、
一般には長さに対する質量の割合で表すのが普通で、こ
れらを繊度といい、単位としてデニールを使用する(最
近は国際単位としてテックスも導入されている)。デニ
ールは長さ9000m当りの繊維の質量をグラム数で表
示したもので(テックスは長さ10000m当りの質量
をグラム数で表示したもの)d又はDの記号を使用す
る。
【0020】また、不織布の構成繊維の分布は特に制限
されず、太さ、種類、性質等の異なる繊維が厚み方向で
層状に分布してもよいが、太さ、種類、性質等の異なる
繊維がランダムに混合しているのが、メイク落ち性、洗
浄剤の保持性の点で好ましい。
【0021】本発明の皮膚洗浄用シートに用いられる不
織布は、これを構成するセルロース繊維と合成繊維の質
量比が80/20〜10/90、好ましくは49/51
〜20/80、より好ましくは40/60〜20/80
であることが必須であり、上記比の範囲とすることで使
用感が良好で、拭き取る時の感触がよく、メイク汚れの
吸い取り性も良好となる。セルロース繊維の含有量が少
なく質量比が上記値より小さくなると、水系洗浄剤の保
持性が低下し、セルロース繊維の含有量が多く質量比が
上記値より大きくなると、肌当たりやメイク落ちが低下
するため好ましくない。
【0022】更に、本発明で使用する不織布は、その平
均繊維間距離が5〜100μm、好ましくは10〜60
μmであり、この範囲とすることで肌当たりやメイク汚
れの吸い取り性がよく、高い洗浄力を発揮させることが
できる。平均繊維間距離が上記値より短くてもそれ以上
の性能の向上は認められず、上記値より長いと肌当たり
が低下したり、メイク汚れの吸い取り性が低下し、好ま
しくない。なお、平均繊維間距離は、以下の計算式によ
り算出することができる。
【0023】
【数1】
【0024】本発明においては、不織布に含浸させた水
系洗浄剤がメイク汚れや皮脂汚れを可溶化して、不織布
が吸いあげる効果を考慮すると、不織布における水系洗
浄剤組成物の拡散性が、後述する本発明にかかわる水系
洗浄剤組成物100μLを不織布に滴下した時の広がり
面積が1cm2以上であることが好ましく、2cm2以上
であることがより好ましい。よって、不織布として、上
記拡散性が上記範囲内となるようなものを選択使用する
ことが好ましい。拡散性が上記値より悪いとメイク汚れ
や皮脂汚れに対する洗浄力が低下する場合がある。な
お、この拡散性試験は、色素を添加した水系洗浄剤10
0μLを不織布に滴下し、1分後の楕円状の染みについ
て、長径と短径を測定することで、面積を計算して求め
ることができるものである。
【0025】また、不織布は、メイクを拭き取る際、肌
への負担を軽減するため、できるだけ肌当たりの柔らか
いものがよいことから、下記のように測定した不織布の
柔軟性が100g/s以下、特に70g/s以下、とり
わけ50g/s以下のものが好ましい。この柔軟性は、
テクスチャーアナライザー(SMS社製、TA−XT
2)で下記条件で圧縮荷重(不織布を50%圧縮するよ
うに設定)をかけた時の加重2秒後の初期勾配を求める
ことにより測定できるものである。柔軟性の測定条件 圧縮荷重:50%(不織布を50%圧縮するように設
定) プローブ:直径2cm 降下速度:0.1mm/s その他:初期荷重が5gを検知した時から測定するよう
に設定
【0026】なお、本発明に使用するこのような特性を
有する不織布の製造方法としては、得られたものの肌感
触などがよい点から水流交絡法が採用される。また、製
造方法としては、その他、ウェブを接着剤で結合させる
ケミカルボンド法やウェブに熱を加えて、繊維の自己接
着又は接着繊維で結合させるサーマルボンド法などがあ
るが、これら方法は繊維同士を接着させてしまうため、
繊維の自由度が小さくなって、かための不織布となり、
結果的に肌当たりが悪くなってしまうので好ましくな
い。
【0027】本発明において、不織布に含有させる水系
洗浄剤組成物は特に限定されず、皮膚洗浄用のものであ
れば種々のものを使用することができるが、非イオン性
界面活性剤、特に平均HLB値が10〜15の非イオン
性界面活性剤、液状油分、多価アルコール及び/又はグ
リコールエーテルを主成分とするものが好ましい。
【0028】この場合、非イオン性界面活性剤として
は、通常の洗浄剤組成物に用いられるものであればよい
が、上述したように平均HLB値が10〜15、特に1
2〜14のものが好ましく、例えばポリオキシエチレン
脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、脂
肪酸ポリグリセリルエステル、脂肪酸アルキロールアミ
ドが好ましい。この中でも、ポリオキシエチレングリセ
リン脂肪酸エステルが使用後のべたつきがなく、より好
ましい。特に、エチレンオキサイドの付加モル数が5〜
15、好ましくは7〜10で、脂肪酸部分の炭素数が8
〜16、好ましくは炭素数12のものを全脂肪酸部分の
30%以上含有するものが、メイク落ち効果が高くてよ
い。例えば、モノラウリン酸ポリオキシエチレン(7)
グリセリン(HLB12)、モノラウリン酸ポリオキシ
エチレン(10)グリセリン(HLB14)、モノ硬化
ヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレン(7)グリセリン(H
LB12)、モノ硬化ヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレン
(10)グリセリン(HLB14)、モノヤシ油脂肪酸
ポリオキシエチレン(7)グリセリン(HLB12)等
が好ましく用いられる。液状油分としては、一般に化粧
品基剤として用いられるものを採用できる。例えば、パ
ラフィン、ワックス、ワセリン、スクワラン等の炭化水
素、脂肪酸グリセライド、高級脂肪酸、高級アルコー
ル、高級アルコールエステル、高級アルコールエーテ
ル、脂肪酸エステル、天然動植物油、シリコーン等であ
る。特に洗浄力と使用感触の点から、スクワラン、ホホ
バ油、ヒマワリ油、オリーブ油、つばき油、ブドウ油、
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、2−エチルヘキ
サン酸2−エチルヘキシル、2−エチルヘキサン酸セチ
ル、トリカプリル・カプリン酸グリセリルが好ましい。
【0029】多価アルコールとしては、例えば、ヘキシ
レングリコール、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、イソプロピレングリコール、ジプロピレングリ
コール、1,3−ブチレングリコール、ジエチレングリ
コール、グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビト
ール等が挙げられる。これらのうち、特にプロピレング
リコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、
ソルビトール、ジプロピレングリコールが使用感触の点
から好ましい。また、グリコールエーテルとしては、例
えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレ
ングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコール
モノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチル
エーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、
ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテ
ル、エチレングリコールモノフェニルエーテル等が挙げ
られる。これらのうち、特にジエチレングリコールモノ
エチルエーテルが、使用感触の点から好ましい。
【0030】なお、非イオン界面活性剤、液状油分、多
価アルコール及び/又はグリコールエーテルはそれぞれ
1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0031】この場合、非イオン性界面活性剤の配合量
は2〜15%(質量%、以下同様)、特に3〜12%と
することができ、多価アルコール及び/又はグリコール
エーテルは、0.1〜10%、特に0.5〜8%、液状
油分は0.01〜5%、特に0.05〜0.9%の配合
量とすることができるが、この場合、水系洗浄剤組成物
は、不織布1質量部に対して非イオン性界面活性剤を
0.01〜5質量部、好ましくは0.03〜2質量部、
多価アルコール及び/又はグリコールエーテルを0.0
1〜3質量部、好ましくは0.002〜2質量部、油分
を0.001〜5質量部、好ましくは0.002〜2質
量部配合することが、洗浄力、使用感触の点から好まし
い。
【0032】なお、上記洗浄剤組成物には、さっぱりし
た使用感を与える点からエタノールを3〜15%配合し
得るほか、保湿剤、殺菌剤、キレート剤、色素、香料、
酸化防止剤、pH調整剤、消炎剤等を配合し得る。
【0033】また、洗浄剤組成物を不織布に含浸させる
ことを考慮すると、洗浄剤組成物の粘度は、20℃にお
いて5000mPa・s以下、好ましくは3000mP
a・s以下、より好ましくは2000mPa・s以下で
あることが好ましい。粘度が上記範囲外であると、水系
洗浄剤が不織布に含浸されづらくなり、性能上好ましく
ない場合がある。
【0034】不織布に上記水系洗浄剤組成物を含有させ
る手段としては、不織布に上記水系洗浄剤組成物を含浸
させる方法が好適に採用される。具体的には、不織布を
折りたたんでスプレー法で含浸させる方法などが挙げら
れる。
【0035】この場合、水系洗浄剤組成物の含有量は、
不織布質量に対して1.5〜5倍量、特に2.5〜4倍
量とすることが好ましく、含有量が少なすぎると十分な
洗浄力が得られない場合があり、多すぎても洗浄力の向
上が認められない場合がある。
【0036】本発明の洗浄用シートは、皮膚用として、
とりわけ顔洗浄用シートとして好適に利用できるもの
で、例えば洗浄剤組成物としてメーク落し用洗浄剤組成
物を含有させてメイクアップや皮脂汚れを除去するのに
有用である。なお、その使用方法は、一般的な方法を採
用し得、通常の方法で皮膚表面の汚れを拭き取るなどす
ればよい。
【0037】
【発明の効果】本発明の皮膚洗浄用シートは、水系洗浄
剤の保持能に優れ、皮膚に対して低刺激性でありなが
ら、メイクアップや皮脂汚れに対する洗浄力が高く、か
つ、使用中の肌感触及び使用後の仕上がり感に優れてお
り、メイクアップや皮脂汚れを除去する顔洗浄用シート
として好適である。
【0038】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定される
ものではない。なお、以下の例において%はいずれも質
量%である。 〔実施例1〜13、比較例1〜11〕表1〜4に示す組
成の皮膚洗浄用シートを製造し、そのシートについて、
メイク除去性効果、使用感触、水系洗浄剤の保持能を下
記方法で評価した。その他、各シートのドライ時のメイ
ク拭き取り性についても下記方法で評価した。その結果
を表1〜4に示す。表1〜4中の不織布繊維の分布はす
べて厚み方向の層数が1である。なお、不織布の拡散
性、柔軟性は下記方法で測定した。 拡散性:試料台に固定(不織布が実験台と接触しないよ
うにするため)した不織布(10cm×10cm)に、
色素を添加した水系洗浄剤を一定量(100μL)滴下
し、1分後に生じた楕円状の染みについて、長径と短径
を測定することで、面積を計算して求めた。 柔軟性:テクスチャーアナライザー(SMS社製、TA
−XT2)を用い、下記条件下で圧縮荷重(不織布を5
0%圧縮するように設定)をかけた時の加重2秒後の初
期勾配を求めることにより測定した。なお、不織布の大
きさは10cm×10cmとした。柔軟性の測定条件 圧縮荷重:50%(不織布を50%圧縮するように設
定) プローブ:直径2cm 降下速度:0.1mm/s その他:初期荷重が5gを検知した時から測定するよう
に設定
【0039】(評価方法) メイク除去性効果:専門パネラー10名の人下腕内側に
一定量の口紅(2.5mg)を塗布し、各洗浄用シート
を用い一定圧(約150gf)で同回数拭き取り(10
往復)、目視でメイクの除去性効果を下記指標に従って
評価した。なお、不織布の大きさは50×50mmとし
た。 評価指標: ◎:完全に口紅が落ちた ○:ほとんど口紅が落ちた △:やや口紅が残った ×:かなり口紅が残った
【0040】使用感触:メイク除去性評価法と同様の方
法により、各洗浄用シートで拭き取った後、ヌルツキ
感、ベタツキ感などの使用感触を以下の指標に従って官
能評価した。 評価指標: ◎:非常によい ○:よい(好き) △:ふつう ×:悪い(きらい)
【0041】水系洗浄剤保持能:一定量(1g)の不織
布を折りたたみ、一定量(3g)の水系洗浄剤を均一に
しみ込ませ、指で押した時のしみ出し状態を以下の基準
に従って評価した。 評価指標: ◎:全然しみ出さない ○:しみ出さない △:ややしみ出す ×:しみ出す
【0042】拭き取り性:ガラス板(科学機器総合カタ
ログ 商品コード:579−07−52−50;75φ
mm)にファンデーション(コーセー社製 スポーツビ
ューティーサンカットモイスチャアパクト)を均一に塗
布し、シリコーン樹脂製プレート(60×15×3m
m)に巻き付けた不織布サンプル(ドライ時、50×5
0mm)で、ファンデーションを5往復ずつ新しい面を
使用して合計15往復、こすり圧約150gfで拭き取
った。拭き取り後、ガラス面の光沢度(入射角20度)
を、GLOSSCHECKERIG−330(HORI
BA社製)を用いて測定した。 評価指標: ◎:80%以上 ○:70%以上80%未満 △:60%以上70%未満 ×:60%未満
【0043】表1〜4の結果より、本発明の皮膚洗浄用
シートは、水系洗浄剤の保持能に優れ、皮膚に対して低
刺激性でありながら、メイクアップや皮脂汚れに対する
洗浄力が高く、かつ、使用中の肌感触及び使用後の仕上
がり感に優れていることが判明した。
【0044】
【表1】 *:表5に示す繊維物性を有するもの
【0045】
【表2】 *:表5に示す繊維物性を有するもの
【0046】
【表3】 *:表5に示す繊維物性を有するもの
【0047】
【表4】 *:表5に示す繊維物性を有するもの
【0048】
【表5】 繊維番号1〜6:分割性複合繊維 繊維番号7:複合繊維 PET:ポリエチレンテレフタレート PE:ポリエチレン PP:ポリプロピレン EVOH:エチレン−ビニルアルコール共重合体 **:繊維断面構造は、図1に示す通りである。
【0049】〔実施例14〜34〕表6〜8に示すよう
に各種不織布に下記処方No.1〜21の水系洗浄剤組
成物を含有させ、皮膚洗浄用シートを作成した。得られ
たシートは、いずれもメイク除去性、使用感触、水系洗
浄剤保持能、ドライ時のメイク拭き取り性に優れてい
た。
【0050】
【表6】 *:表5に示す繊維物性を有するもの ***:洗浄剤処方…下記に示す処方No.の洗浄剤を
使用
【0051】
【表7】 *:表5に示す繊維物性を有するもの ***:洗浄剤処方…下記に示す処方No.の洗浄剤を
使用
【0052】
【表8】 *:表5に示す繊維物性を有するもの ***:洗浄剤処方…下記に示す処方No.の洗浄剤を
使用
【0053】 〔処方No.1〕 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(平均HLB=12) 4% スクワラン 0.1 ヒマワリ油 0.1 1,3−ブチレングリコール 2 スメクタイト*3 0.2 スメクタイト*4 0.2 メチルパラオキシ安息香酸 0.2 エタノール 10 香料油 0.01水 残余 計 100.0%
【0054】 〔処方No.2〕 モノラウリン酸ポリオキシエチレン(7)グリセリン (平均HLB=12) 5% ホホバ油 0.3 グリセリン 3 メリッサエキス 1 メチルパラオキシ安息香酸 0.2 香料油 0.02水 残余 計 100.0%
【0055】 〔処方No.3〕 モノラウリン酸ポリオキシエチレン(10)グリセリン (平均HLB=14) 5% トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.5 ソルビトール 2.5 グリチルリチン酸ジカリウム 0.1 安息香酸 0.2 エタノール 5 香料油 0.03水 残余 計 100.0%
【0056】 〔処方No.4〕 モノラウリン酸ポリオキシエチレン(7)グリセリン (平均HLB=12) 3% モノイソステアリン酸ポリエチレングリコール(12) (平均HLB=12) 4 2−エチルヘキサン酸セチル 0.4 ソルビトール 1 プロピレングリコール 2 青色403号 適量 黄色4号 適量 安息香酸 0.2 エタノール 8 香料油 0.01水 残余 計 100.0%
【0057】 〔処方No.5〕 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(平均HLB=12) 5% モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレン(7)グリセリン (平均HLB=12) 10 2−エチルヘキサン酸2−エチルへキシル 0.1 ソルビトール 1 ジプロピレングリコール 2 油溶性甘草エキス 2 ピロクトンオラミン*5 0.1 メチルパラオキシ安息香酸 0.2 エタノール 10 香料油 0.02水 残余 計 100.0%
【0058】 〔処方No.6〕 モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレン(7)グリセリン (平均HLB=12) 5% 流動パラフィン 0.1 1,3−ブチレングリコール 1 ソルビトール 2 l−メントール 0.3 メチルパラオキシ安息香酸 0.2 エタノール 10 香料油 0.03水 残余 計 100.0%
【0059】 〔処方No.7〕 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(平均HLB=12) 3% ポリオキシエチレン(7)アルキルエーテル(C12/C14) (平均HLB=12)*1 5 スクワラン 0.2 ヒマワリ油 0.1 2−エチルヘキサン酸2−エチルへキシル 0.1 1,3−ブチレングリコール 2 グリセリン 1 シリコーンエマルジョン*6 0.1 メチルパラオキシ安息香酸 0.2 エタノール 10 香料油 0.01水 残余 計 100.0%
【0060】 〔処方No.8〕 ポリオキシエチレン(5)アルキルエーテル(C12/C14) (平均HLB=11)*2 5 ホホバ油 0.2 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.1 ソルビトール 3 ポリプロピレングリコール(Mw=1000) 2 オレンジ油 1 ダービリアエキス 1 シラカバエキス 1 安息香酸 0.2 エタノール 10 香料油 0.02水 残余 計 100.0%
【0061】 〔処方No.9〕 モノイソステアリン酸ポリエチレングリコール(12) (平均HLB=12) 10% ヒマワリ油 0.5 2−エチルヘキサン酸2−エチルヘキシル 0.1 ソルビトール 2.8 ジプロピレングリコール 1 エラグ酸 0.2 ポリエチレン末(平均粒径100μm) 0.3 安息香酸 0.2 エタノール 5 香料油 0.03水 残余 計 100.0%
【0062】 〔処方No.10〕 モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレン(7)グリセリン (平均HLB=12) 10% スクワラン 0.4 トリカプリル・カプリン酸グリセリル 0.1 1,3−ブチレングリコール 3 ソルビトール 3 塩化ナトリウム 0.5 ローズマリーエキス*7 1 安息香酸 0.2 香料油 0.01水 残余 計 100.0%
【0063】 〔処方No.11〕 モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレン(7)グリセリン (平均HLB=12) 8% スクワラン 0.2 イソノナン酸イソノニル 0.2 1,3−ブチレングリコール 3 オレンジ油 0.5 メチルパラオキシ安息香酸 0.2 エタノール 10 香料油 0.02水 残余 計 100.0%
【0064】 〔処方No.12〕 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(平均HLB=12) 2.5% モノラウリン酸ポリオキシエチレン(7)グリセリン (平均HLB=12) 5 ヒマワリ油 0.15 トリカプリル・カプリン酸グリセリル 0.4 グリセリン 2.5 プロピレングリコール 5 ローズ水 0.1 安息香酸 0.2 エタノール 9 香料油 0.01水 残余 計 100.0%
【0065】 〔処方No.13〕 モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレン(7)グリセリン (平均HLB=12) 10% ホホバ油 0.2 トリ2−エチルへキサン酸グリセリル 0.3 1,3−ブチレングリコール 2 グリセリン 5 メリッサエキス 0.01 アクリル酸・メタクリル酸エチル・メタクリル酸ブチル共重合体 (質量平均分子量=10万) 0.1 多孔質シリカ(0.5μm) 0.1 メチルパラオキシ安息香酸 0.3 エタノール 6 香料油 0.01水 残余 計 100.0%
【0066】 〔処方No.14〕 モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレン(7)グリセリン (平均HLB=12) 6% スクワラン 0.1 ヒマワリ油 0.1 2−エチルへキサン酸2−エチルヘキシル 0.05 1,3−ブチレングリコール 2 ソルビトール 3 ジプロピレングリコール 2 スメクタイト*3 0.05 グリチルレチン酸ステアリル 0.01 カミツレエキス 0.01 メチルパラオキシ安息香酸 0.2 エタノール 10 香料油 0.02水 残余 計 100.0%
【0067】 〔処方No.15〕 モノラウリン酸ポリオキシエチレン(10)グリセリン (平均HLB=14) 5% スクワラン 0.1 2−エチルへキサン酸セチル 0.05 1,3−ブチレングリコール 2 グリセリン 3 トリメチルグリシン 1 POE変性シリコーン*8 2 ヒドロキシプロピルメチルセルロース*9 3 メチルパラオキシ安息香酸 0.2 エタノール 12 香料油 0.02水 残余 計 100.0%
【0068】 〔処方No.16〕 モノイソステアリン酸ポリエチレングリコール(12) (平均HLB=12) 7% スクワラン 0.1 ヒマワリ油 0.05 グリセリン 1 プロピレングリコール 3 ピロクトンオラミン*5 1 トリメチルグリシン 1 ヒドロキシプロピルメチルセルロース*9 2 メチルパラオキシ安息香酸 0.2 エタノール 10 香料油 0.02水 残余 計 100.0%
【0069】 〔処方No.17〕 モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレン(7)グリセリン (平均HLB=12) 6% 2−エチルヘキサン酸2−エチルヘキシル 0.05 イソノナン酸イソノニル 0.1 プロピレングリコール 1 ジプロピレングリコール 1 ダービリアエキス 0.5 メチルパラオキシ安息香酸 0.1 安息香酸 0.1 エタノール 7 香料油 0.01水 残余 計 100.0%
【0070】 〔処方No.18〕 ポリオキシエチレン(7)アルキルエーテル(C12/C14) (平均HLB=12)*1 8% トリカプリル・カプリン酸グリセリル 0.15 イソノナン酸イソノニル 0.15 1,3−ブチレングリコール 1.5 l−メントール 0.1 シラカバエキス 0.5 安息香酸 0.2 エタノール 11 香料油 0.02水 残余 計 100.0%
【0071】 〔処方No.19〕 ポリオキシエチレン(POE20)イソステアリルエーテル*10 1% メチルシロキサン網状重合体(平均粒径6μm)*11 0.3 ハッカ油 0.05 エタノール 40水 残余 計 100.0%
【0072】 〔処方No.20〕リンス 4−グアニジノブチルラウロアミド 1% N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−アルギニンエチル 1 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1 塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 1 セタノール 2 ステアリルアルコール 2 ベヘニルアルコール 2 グリセリン 3 プロピレングリコール 3 ポリオキシエチレン(POE20)ラウリルエーテル 0.1 モノステアリン酸ソルビタン 0.1 モノステアリン酸グリセリル 0.1 ジメチルポリシロキサン(100万mPa・s) 2 ジメチルポリシロキサン(10万mPa・s) 2 メチルパラオキシ安息香酸 適量 酢酸 適量 グリコール酸 適量 リン酸 適量 トリイソプロパノールアミン 適量 香料油 適量水 残余 計 100.0%
【0073】 〔処方No.21〕ボティーソープ モノ−N−ラウリルリンゴ酸アミドカリウム 7% ラウリン酸カリウム 5 ミリスチン酸カリウム 5 パルミチン酸カリウム 4 ラウリルジメチルアミンオキサイド 3 ポーラゲルNF(アメリカンコロイド社製) 0.5 ヒドロキシエチルセルロース*12 0.2 カルボキシビニルポリマー*13 1 プロピレングリコール 8 塩化カリウム 0.3 エデト酸四ナトリウム四水塩 0.2 香料油 適量水 残余 計 100.0% *1:ソフタール70(日本触媒社製) *2:ソフタール50(日本触媒社製) *3:ベンゲルFW(豊順工業社製) *4:クニピアF(クニミネ工業社製) *5:オクトピロックス(クラリアント・ジャパン社製) *6:BY22−020(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製) *7:ローズマリー水(丸善製薬社製) *8:質量平均分子量600、HLB12(日本ユニカー社製) *9:60SH−03(信越化学工業社製) *10:エマレックス1820(日本エマルジョン社製) *11:トスパール2000(東芝シリコーン社製) *12:HECダイセル SP550(ダイセル化学工業社製) *13:カーボポール941(BF グッドリッチ社製)
【図面の簡単な説明】
【図1】表5に示す合成複合繊維の断面図である。
【符号の説明】 1 第1成分 2 第2成分
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年6月14日(2000.6.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】また、粘度の低いメイク落とし用液体を用
いてティッシュペーパーなどで拭き取るものもあるが、
この場合には、ティッシュペーパー上に汚れを効率よく
吸着することができず、裏うつりによりティッシュペー
パーの両面がすぐ汚れてしまう。更に、毛穴につまる固
体状の汚れをはじめとする皮脂汚れに対する洗浄力が十
分ではなく、この洗浄力を十分ならしめるべくティッシ
ュペーパーで強く肌をこすることは、肌にダメージを与
えることから好ましい手段ではなく、よって、満足な洗
浄力が得られないという問題があった。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】特に特開平11−21211号公報には、
シート(平均秤量約20〜120g/m2の天然繊維製
不織布等)にHLB10〜16の非イオン性界面活性
剤、多価アルコールまたはグリコールエーテル、水を含
有する皮膚洗浄用シート、また、同11−49641号
公報にはセルロース含量が50重量%以上、平均秤量が
20〜120g/m2 、構成繊維の平均繊度が3d(デ
ニール以下)、ドライ時の反射率が45%以上の水流交
絡の不織布に、非イオン性界面活性剤(HLB10〜1
6)、水を含有させた皮膚洗浄用シートが提案され、こ
れらは、高い洗浄力、低刺激性で、汚れが裏うつりしに
くかったり、使用感触も良好なものである。しかし、こ
れら皮膚洗浄用シートは、メイク落とし効果が充分満足
できるとは言い難い上、シートの肌当たりが悪く、メイ
クを落とす際に肌を傷めることが懸念されるという課題
があった。従って、上記課題が改善された、より高品質
の皮膚洗浄用シートの開発が望まれる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意研究を行った結
果、後述するような特定の特性を有する不織布シートに
水系洗浄剤組成物を含有させることにより、水系洗浄剤
組成物の保持性能に優れ、メイクアップや皮脂等の油性
汚れに対して極めて高い洗浄力を発揮する上、シートの
肌当たりが良好で、使用中の肌感触及び使用後の仕上が
り感に優れ、メイク落とし時に肌を傷めることもない使
用性に優れた皮膚洗浄用シートが得られることを見出
し、本発明を完成した。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】この場合、非イオン性界面活性剤の配合量
は2〜15%(質量%、以下同様)、特に3〜12%と
することができ、多価アルコール及び/又はグリコール
エーテルは、0.1〜10%、特に0.5〜8%、液状
油分は0.01〜5%、特に0.05〜0.9%の配合
量とすることができるが、この場合、水系洗浄剤組成物
は、不織布1質量部に対して非イオン性界面活性剤を
0.01〜5質量部、好ましくは0.03〜2質量部、
多価アルコール及び/又はグリコールエーテルを0.0
1〜3質量部、好ましくは0.02〜2質量部、油分を
0.001〜5質量部、好ましくは0.002〜2質量
部配合することが、洗浄力、使用感触の点から好まし
い。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】
【表3】 *:表5に示す繊維物性を有するもの
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】
【表4】 *:表5に示す繊維物性を有するもの
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲葉 美穂子 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4C083 AA112 AA122 AB012 AB172 AB332 AB442 AC022 AC072 AC102 AC111 AC122 AC132 AC171 AC182 AC242 AC272 AC302 AC312 AC342 AC352 AC402 AC422 AC442 AC482 AC542 AC562 AC642 AC662 AC692 AC712 AC742 AC792 AC842 AC852 AD022 AD042 AD072 AD092 AD112 AD152 AD162 AD261 AD262 AD282 AD532 BB04 BB51 CC23 CC24 DD12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロース繊維及び合成繊維からなる水
    流交絡の不織布であって、該不織布を構成する合成繊維
    の平均繊度に対するセルロース繊維の平均繊度の比が
    2.5〜12、セルロース繊維と合成繊維との質量比が
    80/20〜10/90であり、かつ、不織布としての
    平均繊維間距離が5〜100μmである不織布に、水系
    洗浄剤組成物を含有させてなることを特徴とする皮膚洗
    浄用シート。
  2. 【請求項2】 不織布が、水系洗浄剤組成物を100μ
    L滴下した時に1cm2以上の広がりとなる拡散性を有
    するものであり、かつ、50%圧縮荷重2秒後の初期勾
    配が100g/s以下の柔軟性を有するものである請求
    項1記載の皮膚洗浄用シート。
  3. 【請求項3】 不織布1質量部に対して、水系洗浄剤組
    成物として非イオン性界面活性剤を0.01〜5質量
    部、多価アルコール及び/又はグリコールエーテルを
    0.01〜3質量部、油分を0.001〜5質量部含有
    させてなる請求項1又は2記載の皮膚洗浄用シート。
  4. 【請求項4】 不織布質量に対して水系洗浄剤組成物を
    1.5〜5倍量含有させてなる請求項1、2又は3記載
    の皮膚洗浄用シート。
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